(第1の実施形態)
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。なお、前後方向は特定方向の一例であり、前方は特定方向の一方側の一例であり、後方は特定方向の他方側の一例である。また、上下方向は、所定方向の一例であり、下方は所定方向の一方側の一例であり、上方は所定方向の他方側の一例である。
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。
(筐体12、前扉14)
図1に示すように、第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前面側が開放された四角箱状の筐体12と、この筐体12の前面側を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
(回転リール62)
前扉14の中央部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン上に停止している複数の図柄を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65(図6参照)と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60(図6参照)が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63(図6参照)が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の左方には、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の下方に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されている。このような構成により、クレジット表示器87では、クレジットメダル数に対応する2桁の数字が表示可能となっており、払出枚数表示器88では、払出枚数に対応する2桁の数字が表示可能となっている。
第1の実施形態に係る遊技機10は、後述するメダル投入口38に投入したメダルを最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。そして、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を「最大クレジットメダル数」とする。
(区間報知ランプ90)
前扉14のうち、払出枚数表示器88の下方には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
ここで、「有利区間」とは、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない非有利区間から移行可能であり、上記の押し順の表示が可能な区間である。
この区間報知ランプ90は、有利区間へ移行する契機となる予め定められた役に当選したゲームの所謂第3停止後に点灯するように設定されている。そして、区間報知ランプ90が点灯した場合には、当該有利区間中は常時点灯される。
ここで、区間報知ランプ90のみで現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知することに限らず、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDと区間報知ランプ90との双方を用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
また、区間報知ランプ90を設けずに、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDを用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
(メダル投入口38)
操作部30の右側部分には、遊技機10の内部へ遊技価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
(メダルセレクター17)
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクター17(図6参照)が設けられている。このメダルセレクター17には、メダル投入口38に投入されたメダルが前扉14の裏側に設けられた所定の流路(メダル通路)を通過する際にメダルに関する検知を順々に行う各種部品として、セレクターセンサA、セレクターセンサB、及びセレクターセンサCを備えるセレクターセンサ92(図6参照)が設けられている。そして、セレクターセンサ92は、3つのセレクターセンサの順序及び所定の範囲の時間の間隔(タイミング)で投入されたメダルを検知する。
なお、前扉14の裏側には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクター17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄の変動表示を個別に停止させるためのものである。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄の変動表示を開始させるためのものである。
(精算スイッチ36)
スタートスイッチ40の左側には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ベットスイッチ32)
スタートスイッチ40の上方には、遊技に対する賭数としてクレジットメダル数から遊技価値としてのメダルを設定するベットスイッチ32が設けられている。このベットスイッチ32には、クレジットメダル数から所定数として1枚のメダルを設定するシングルベットスイッチ35と、クレジットメダル数から所定数よりも多い特定数としての最大投入枚数(具体的には3枚)のメダルを設定可能なマックスベットスイッチ34とが設けられている。そして、マックスベットスイッチ34及びシングルベットスイッチ35は、操作部30において左右方向に隣接して配置されている。このとき、マックスベットスイッチ34及びシングルベットスイッチ35は、操作部30において近接していることが好ましい。
以下、図2及び図3を用いて、マックスベットスイッチ34の構成について説明する。
図2(A)は、遊技者による操作が行われていない非操作位置におけるマックスベットスイッチ34の斜視図であり、図3(A)は、非操作位置から下方に最大限押し込まれた押し込み位置におけるマックスベットスイッチ34の斜視図である。
図2(A)及び図3(A)に示すように、マックスベットスイッチ34は、マックスベットスイッチ34のフレームとなるマックスフレーム部材34Aに、下方に押し込む押し込み操作が可能な操作部(以下、「マックス操作部34B」とする)が装着されている。マックス操作部34Bは、その中央部分が上方に向かって凸となる(図2(B)及び図3(B)参照)ドーム状に形成されている。また、マックスフレーム部材34Aの内部には、種々の部材が収容されている。
図2(B)は、図2(A)のI−I断面図(B)であり、図3(B)は、図3(A)のII−II断面図(B)である。なお、以下では、マックスフレーム部材34Aの内部に収容された種々の部材のうち、第1の実施形態における主要部材についてのみ説明する。
図2(B)及び図3(B)に示すように、マックスフレーム部材34Aの内部には、検知部材34Cと、移動部材34Dと、発光部材34Eと、が少なくとも収容されている。
検知部材34Cは、対向して並んだ発光部及び受光部(図示せず)を備えており、発光部から受光部への光が遮断されることで、マックスベットスイッチ34の操作を検知するものである。
移動部材34Dは、上下方向への移動に基づき、検知部材34Cの受光部が光を受光している状態と、検知部材34Cの受光部への光が遮断された状態とを切り替えるものである。図2(B)及び図3(B)に示すように、移動部材34Dの上端部には、マックス操作部34Bが載置されており、遊技者によりマックス操作部34Bに対する押し込み操作が行われた場合には、これに伴い、移動部材34Dも下方に移動する。一方、遊技者がマックス操作部34Bから手を離すことで押し込み操作が解除された場合には、移動部材34Dは、ばね(図示せず)の復元力により上方に移動する。
ここで、移動部材34Dは、下方に突出する突起部34Fを備えており、移動部材34Dが下方に移動した場合に突起部34Fにより検知部材34Cの受光部への光が遮断されることとなっている。そして、図2(B)に示す非操作位置では、突起部34Fにより検知部材34Cの受光部への光が遮断されていないが、図3(B)に示す押し込み位置では、突起部34Fにより検知部材34Cの受光部への光が遮断されている。
発光部材34Eは、例えば、マックスベットスイッチ34の操作が可能な場合等の所定の契機に発光可能なものである。そして、マックス操作部34Bは透光性を有しており、発光部材34Eが発光した場合には、マックス操作部34Bを通じて発光部材34Eの発光色が視認可能となっている。例えば、発光部材34Eは、遊技を行うに際して賭数設定が可能な状態である場合に白色で発光し、賭数設定ができない状態となった場合に発光を停止する。また、発光部材34Eは、何らかの演出の契機としてマックスベットスイッチ34を使用する場合に発光してもよく、このときは、賭数設定と同様の白色で発光してもよいし、赤色等の他色で発光してもよい。
また、図2(B)及び図3(B)に示すように、マックス操作部34Bは、非操作位置及び押し込み位置において、当該マックス操作部34Bの周囲を囲む囲み部分(以下、「マックス囲み部34G」とする)から上方に突出している。このマックス囲み部34Gは、マックスフレーム部材34Aの一部であって、マックスフレーム部材34Aの上端部における外向きフランジ状の部分である。
そして、非操作位置におけるマックス囲み部34Gの上端からマックス操作部34Bの上端までの突出量L1(図2(B)参照)は、押し込み位置におけるマックス囲み部34Gの上端からマックス操作部34Bの上端までの突出量L2(図3(B)参照)よりも大きくなっている。
以下、図4及び図5を用いて、シングルベットスイッチ35の構成について説明する。
図4(A)は、非操作位置におけるシングルベットスイッチ35の斜視図であり、図5(A)は、押し込み位置におけるシングルベットスイッチ35の斜視図である。
図4(A)及び図5(A)に示すように、シングルベットスイッチ35は、シングルベットスイッチ35のフレームとなるシングルフレーム部材35Aに、下方に押し込む押し込み操作が可能な操作部(以下、「シングル操作部35B」とする)が装着されている。シングルフレーム部材35Aの内部には、種々の部材が収容されている。
図4(B)は、図4(A)のIII−III断面図(B)であり、図5(B)は、図5(A)のIV−IV断面図(B)である。なお、以下では、シングルフレーム部材35Aの内部に収容された種々の部材のうち、第1の実施形態における主要部材についてのみ説明する。
図4(B)及び図5(B)に示すように、シングルフレーム部材35Aの内部には、シングル操作部35Bと、スイッチ基板35Cと、押しボタンスイッチ35Dと、が少なくとも収容されている。
シングル操作部35Bは、シングルベットスイッチ35のうち、遊技者による押し込み操作が行われる部分である。シングル操作部35Bは、遊技者による押し込み操作が行われた場合に下方に移動し、遊技者がシングル操作部35Bから手を離すことで押し込み操作が解除された場合にばね(図示せず)の復元力により上方に移動する。
スイッチ基板35Cには、押しボタンスイッチ35Dが載置されている。
押しボタンスイッチ35Dは、シングル操作部35Bに対する押し込み操作が行われた場合に一部が下方へ押し込まれる。この場合には、接点が閉じて接続端子間が導通されることで、シングルベットスイッチ35の操作が行われた状態となる。一方、押しボタンスイッチ35Dは、遊技者がシングル操作部35Bから手を離すことで押し込み操作が解除された場合に、ばね(図示せず)の復元力により押し込まれた一部が上方に移動する。この場合には、接点が開いて接続端子間の導通が解除されることで、シングルベットスイッチ35の操作が行われていない状態となる。
また、図4(B)に示すように、シングル操作部35Bは、非操作位置において、当該シングル操作部35Bの周囲を囲む囲み部分(以下、「シングル囲み部35E」とする)から下方に没入している。このシングル囲み部35Eは、シングルフレーム部材35Aの一部であって、シングルフレーム部材35Aの上端部における外向きフランジ状の部分である。
そして、非操作位置におけるシングル囲み部35Eの上端からシングル操作部35Bの上端までの没入量M1(図4(B)参照)は、押し込み位置におけるシングル囲み部35Eの上端からシングル操作部35Bの上端までの没入量M2(図5(B)参照)よりも小さくなっている。
ここで、マックス操作部34Bが非操作位置から押し込み位置に至るまでの上下方向の移動量、すなわち、突出量L1と突出量L2との差分を最大移動量Xとする。また、シングル操作部35Bが非操作位置から押し込み位置に至るまでの上下方向の移動量、すなわち、没入量M1と没入量M2との差分を最大移動量Yとする。
そして、第1の実施形態では、マックス操作部34Bの最大移動量Xはシングル操作部35Bの最大移動量Yより大きくなっている。
また、第1の実施形態では、非操作位置におけるマックス囲み部34Gの上端からマックス操作部34Bの上端までの突出量L1(図2(B)参照)は、非操作位置におけるシングル囲み部35Eの上端からシングル操作部35Bの上端までの没入量M1(図4(B)参照)よりも大きくなっている。さらに、第1の実施形態では、押し込み位置におけるマックス囲み部34Gの上端からマックス操作部34Bの上端までの突出量L2(図3(B)参照)は、押し込み位置におけるシングル囲み部35Eの上端からシングル操作部35Bの上端までの没入量M2(図5(B)参照)よりも大きくなっている。
(演出用ボタンスイッチ42)
図1に戻り、マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
また、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている(図6参照)。
(扉開閉用スイッチ19)
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
(設定変更スイッチ46)
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。設定変更スイッチ46は、変更操作手段の一例である。
上記のように、設定変更スイッチ46は、前扉14の後面側として前扉14の裏側に配置されている。また、設定変更スイッチ46の操作部(図示せず)は、非操作位置から遊技店の操作者(管理者)から見て奥側に押し込む押し込み操作が可能とされている。そして、設定変更スイッチ46の操作部は、非操作位置において、設定変更スイッチ46の操作部の周囲を囲む囲み部分(図示せず)から遊技店の操作者(管理者)から見て手前側に突出している。また、設定変更スイッチ46全体を覆うカバー体を備えてもよい。
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、複数段階設けられた設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
また、前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44を有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置としての電源ユニット43とが配置されている(図6参照)。
(ホッパーユニット24)
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。なお、払出センサ94は、払出センサAと、払出センサBとの2つのセンサを備えている。
(電源ユニット43)
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための特定操作手段としての設定キースイッチ45とが設けられている。また、設定キースイッチ45は、電源ユニット43に設けられることに限らず、他の部材に設けてもよい。例えば、後述するメイン制御手段200を有するメイン基板に設定キースイッチ45を設けてもよい。なお、設定キースイッチ45は、メイン基板に設けられていることに限らず、メイン基板の近傍や、メイン基板を収容するメイン基板ケースの近傍や、メイン基板ケースを固定するベース部材に設けられていてもよい。
(メダル払出口28等)
図1に戻り、前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
第1の実施形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作、メダル投入により所定枚数のメダルを投入すること、又は再遊技であることにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40に対する操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役の少なくとも何れか1つに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄の組合せによって、当選した役を構成する図柄の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の配当としてのメダルが付与されるラインのことであり、以下、有効ラインとする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の配当を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
(演出装置70)
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、バックランプ67(図6参照)と、を備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、図柄表示窓部16の左右に配置された上部スピーカー74と、メダル払出口28の左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部の左右に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(表示部84)
前記表示部84は、その画面に種々の情報を表示するための液晶表示装置である。
(バックランプ67)
前記バックランプ67は、リールユニット60に設けられており、回転リール62上の図柄を照らすためのものである。
(制御装置100)
図6に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うサブ制御手段500とを備えている。
なお、メイン制御手段200とサブ制御手段500との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段500への一方向の通信により行われ、サブ制御手段500からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、メダルセレクター17、スタートスイッチ40、ベットスイッチ32、ストップスイッチ50、設定変更スイッチ46、精算スイッチ36、扉開閉用スイッチ19、電源ユニット43、リールユニット60及びホッパーユニット24の入力を受け付け、クレジット表示器87、払出枚数表示器88、リールユニット60、ホッパーユニット24、設定表示器89及び区間報知ランプ90の作動を制御する。サブ制御手段500は、メイン制御手段200及び演出用ボタンスイッチ42からの信号を入力し、演出用ランプ78等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段500には、演出装置70としての演出用ランプ78、スピーカー72、表示部84及びバックランプ67の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン基板と、サブ制御手段500を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段500は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段500は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
(外部集中端子板18)
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
(作用効果)
第1の実施形態では、前扉14の操作部30に、シングルベットスイッチ35とマックスベットスイッチ34とが隣接して配置されている。そして、シングルベットスイッチ35及びマックスベットスイッチ34の各々の操作部、具体的には、シングル操作部35B及びマックス操作部34Bは、非操作位置から下方に押し込む押し込み操作が可能とされている。
また、第1の実施形態では、マックス操作部34Bは、遊技者が遊技を円滑に進めることができるように、非操作位置及び押し込み位置において、マックス操作部34Bの周囲を囲むマックス囲み部34Gから上方に突出している。さらに、第1の実施形態では、遊技中における操作頻度が高いマックス操作部34Bの最大移動量Xは、シングル操作部35Bの最大移動量Yより大きくなっている。これにより、第1の実施形態では、遊技の一環としてあまり意識せずにマックスベットスイッチ34を操作したとしても、遊技者に対してマックスベットスイッチ34を操作したとの操作感を与えることができる。ここで、遊技中の多くは3枚掛けで遊技が行われるため、遊技を行う度にシングルベットスイッチ35を3回操作して3枚の賭数を設定するよりも、マックスベットスイッチ34を1回操作して3枚の賭数を設定する方が効率的である。そのため、多くの遊技者は、3枚の賭数を設定する場合にマックスベットスイッチ34を操作するため、マックスベットスイッチ34の方がシングルベットスイッチ35よりも遊技中における操作頻度が高い、と言える。
また、第1の実施形態では、シングル操作部35Bは、非操作位置において、シングル操作部35Bの周囲を囲むシングル囲み部35Eから下方に没入している。さらに、第1の実施形態では、遊技中における操作頻度が低いシングル操作部35Bの最大移動量Yは、マックス操作部34Bの最大移動量Xより小さくなっている。
以上のように構成されているため、第1の実施形態によれば、シングルベットスイッチ35とマックスベットスイッチ34との誤操作を抑制できる。つまり、非操作位置において、マックス操作部34Bはマックス囲み部34Gから上方に突出している一方で、シングル操作部35Bはシングル囲み部35Eから下方に没入していることで、突出しているマックス操作部34Bに指が触れやすくなり、没入しているシングル操作部35Bに指が触れにくくなるため、シングルベットスイッチ35とマックスベットスイッチ34との誤操作を抑制できる。そして、第1の実施形態によれば、シングルベットスイッチ35とマックスベットスイッチ34との誤操作が抑制されることで、遊技中における各種スイッチの操作が効率化される。
さらに、第1の実施形態によれば、遊技中における操作頻度が低いシングル操作部35Bの最大移動量Yを小さくすることで、シングルベットスイッチ35の操作に対する煩雑さを軽減できる。また、シングル操作部35Bは、非操作位置において、シングル囲み部35Eから下方に没入しているために、押し込み操作における最大移動量Yを小さくすることで、押し込み位置へと操作することに対する煩雑さを軽減できる。これにより、遊技者がシングル囲み部35Eから下方に没入したシングル操作部35Bに対して押し込み操作を行うときに、指が引っ掛かることで感じる煩雑さを軽減できる。
また、第1の実施形態では、設定変更スイッチ46の操作部は、設定変更作業を円滑に進めることができるように、非操作位置において、設定変更スイッチ46の操作部の周囲を囲む囲み部分(図示せず)から遊技店の操作者(管理者)から見て手前側に突出している。そのため、第1の実施形態によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における設定変更スイッチ46の操作が効率化される。
(その他)
第1の実施形態では、上下方向を所定方向の一例としたが、所定方向の一例は、マックスベットスイッチ34及びシングルベットスイッチ35の配置に応じて適宜変更可能である。つまり、所定方向の一例は、マックスベットスイッチ34及びシングルベットスイッチ35の各々の操作部を押し込む方向と、押し込んだ操作部が戻る方向とに基づき適宜設定される。
第1の実施形態では、前後方向を特定方向の一例としたが、特定方向の一例は、設定変更スイッチ46の配置に応じて適宜変更可能である。つまり、特定方向の一例は、設定変更スイッチ46の操作部を押し込む方向と、押し込んだ操作部が戻る方向とに基づき適宜設定される。また、特定方向の一例を「水平方向」としてもよい。この場合、水平方向の一方側が特定方向の一方側の一例となり、水平方向の他方側が特定方向の他方側の一例となる。
第1の実施形態では、設定変更スイッチ46は、前扉14の後面側として前扉14の裏側(裏面)に配置されていた。しかし、設定変更スイッチ46が配置される前扉14の後面側には、前扉14の裏側(裏面)に限らず、電源ユニット43上、メイン基板上、筐体12の側板上、又は筐体12の背板上等が含まれる。
第1の実施形態では、設定変更スイッチ46の操作部は、非操作位置において、設定変更スイッチ46の操作部の周囲を囲む囲み部分(図示せず)から遊技店の操作者(管理者)から見て手前側に突出していた。しかし、これに限らず、設定変更スイッチ46の操作部は、非操作位置において、設定変更スイッチ46の操作部の周囲を囲む囲み部分(図示せず)から遊技店の操作者(管理者)から見て奥側に没入していてもよいし、上記の囲み部分と略同一面に操作面が位置していてもよい。また、設定変更スイッチ46の操作部の周囲を囲む囲み部分が設けられていなくてもよい。
第1の実施形態では、シングル操作部35Bの形状について特に言及していなかったが、シングル操作部35Bの上面(操作面)を下方に凹となる椀状に形成してもよい。
第1の実施形態では、マックス操作部34Bは、その中央部分が上方に向かって凸となるドーム状に形成されているとしたが、マックス操作部34Bの上面(操作面)の一部を下方に凹となる椀状に形成してもよい。以下、マックス操作部34Bの上面(操作面)の一部の凹み部分を「凹部」と記載し、マックス操作部34Bの上面(操作面)の「凹部」以外の他の部分を「凸部」と記載する。
ここで、マックス操作部34Bの上面(操作面)の凹部は、非操作位置において、マックス囲み部34Gから上方に突出していてもよいし、マックス囲み部34Gから下方に没入していてもよい。ただし、何れの場合も、マックス操作部34Bの上面(操作面)の凸部は、非操作位置において、マックス囲み部34Gから上方に突出している。
また、マックス操作部34Bの上面(操作面)の凹部は、押し込み位置において、マックス囲み部34Gから上方に突出していてもよいし、マックス囲み部34Gから下方に没入していてもよい。この場合、マックス操作部34Bの上面(操作面)の凸部も同様に、押し込み位置において、マックス囲み部34Gから上方に突出していてもよいし、マックス囲み部34Gから下方に没入していてもよい。
また、シングル操作部35B及びマックス操作部34Bの形状は、それらの上面(操作面)が平面であってもよい。
第1の実施形態では、非操作位置から押し込み位置まで移動させるのに必要な操作荷重を、マックスベットスイッチ34とシングルベットスイッチ35とで異ならせてもよい。例えば、マックスベットスイッチ34の操作荷重をシングルベットスイッチ35の操作荷重より大きくしてもよい。
このように構成することで、マックス操作部34Bの操作荷重がシングル操作部35Bの操作荷重より大きくなるため、マックスベットスイッチ34の操作では適度に押しごたえのある操作感を得ることができ、シングルベットスイッチ35の操作では軽くて心地よい操作感を得ることができる。なお、これとは逆に、マックスベットスイッチ34の操作荷重をシングルベットスイッチ35の操作荷重より小さくしてもよい。
第1の実施形態では、マックスベットスイッチ34は、クレジットメダル数から所定数よりも多い特定数としての最大投入枚数(具体的には3枚)のメダルを設定可能であると説明した。このとき、マックスベットスイッチ34の操作に基づき、当該遊技状態における最大投入枚数が設定されるようにしてもよい。例えば、第1の遊技状態における最大投入枚数が3枚の場合は、マックスベットスイッチ34の操作に基づき3枚の賭数が設定され、第2の遊技状態における最大投入枚数が2枚の場合は、マックスベットスイッチ34の操作に基づき2枚の賭数が設定され、第3の遊技状態における最大投入枚数が1枚の場合は、マックスベットスイッチ34の操作に基づき1枚の賭数が設定されることとしてもよい。
第1の実施形態では、マックスベットスイッチ34及びシングルベットスイッチ35は、操作部30において左右方向に隣接して配置されているとした。しかし、マックスベットスイッチ34及びシングルベットスイッチ35は、操作部30において隣接して配置されていればよく、これらのスイッチが並ぶ方向は左右方向に限らず、前後方向等の他方向であってもよい。また、マックスベットスイッチ34及びシングルベットスイッチ35の並び順も限定されず、例えば、マックスベットスイッチ34が「右側」でシングルベットスイッチ35が「左側」でも、マックスベットスイッチ34が「左側」でシングルベットスイッチ35が「右側」でも、マックスベットスイッチ34が「手前側」でシングルベットスイッチ35が「奥側」でも、マックスベットスイッチ34が「奥側」でシングルベットスイッチ35が「手前側」でもよい。
第1の実施形態では、マックス操作部34Bには、当該スイッチがマックスベットスイッチ34であることを示す「MAX」との文字から成る機能表示が付されているが、シングル操作部35Bには前記のような機能表示が付されていない(図2から図5参照)。これは、マックスベットスイッチ34の方がシングルベットスイッチ35よりも遊技中における操作頻度が高いために、遊技者が円滑に遊技を進められるよう遊技手順を示す機能を果たすためである。つまり、マックス操作部34Bには「MAX」との文字から成る機能表示が付され、また、所定の契機に発光部材34Eが発光することによって、遊技者に対しマックスベットスイッチ34を操作する遊技手順を示すことができる。
なお、上記のように、シングル操作部35Bには機能表示が付されていないが、これに限らず、操作部30におけるシングルベットスイッチ35の近傍に機能表示を付してもよいし、シングル操作部35Bに「BET」等の文字を機能表示として付してもよい。また、設定変更スイッチ46の操作部は、シングル操作部35Bと同様に前記のような機能表示が付されていなくてもよいし、設定変更スイッチ46の近傍に「設定変更」等の文字を機能表示として付してもよい。
第1の実施形態では、精算スイッチ36の詳細な構造について特に言及していなかったが、精算スイッチ36の構造をシングルベットスイッチ35と同様にしてもよい。
また、第1の実施形態では、精算スイッチ36がスタートスイッチ40の左側に配置され、マックスベットスイッチ34と隣接していなかったが、これに限らず、精算スイッチ36をマックスベットスイッチ34に隣接するよう配置してもよい。そして、精算スイッチ36の構造をシングルベットスイッチ35と同様にした場合には、精算スイッチ36とマックスベットスイッチ34との誤操作を抑制できる。
第1の実施形態では、精算スイッチ36とシングルベットスイッチ35とを別部材、すなわち、各々で異なるスイッチとしたが、これに限らず、精算スイッチ36とシングルベットスイッチ35とを共通のスイッチで構成してもよい。この場合は、共通のスイッチの操作態様に応じて、精算スイッチ36の機能を発揮したり、シングルベットスイッチ35の機能を発揮したりする。例えば、上記の共通のスイッチの押し込み操作時間が所定時間未満の場合(単押しの場合)はシングルベットスイッチ35の機能を発揮し、所定時間以上の場合(長押しの場合)は精算スイッチ36の機能を発揮してもよい。つまり、上記の共通のスイッチを単押しした場合は1枚の賭数が設定され、上記の共通のスイッチを長押しした場合はクレジットメダルの全てを払い出すよう構成してもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
(払出枚数表示器88)
第2の実施形態における払出枚数表示器88では、エラーの発生時に後述するエラーコード表示が表示可能となっている。この詳細については後述する。さらに、払出枚数表示器88では、後述するAT状態中においては、後述するナビ表示が表示可能となっている。
(スタートスイッチ40)
第2の実施形態におけるスタートスイッチ40は、所定操作手段の一例である。このスタートスイッチ40は、後述する遊技可能状態で操作された場合、メダルの投入、ベットスイッチ32の操作、又は再遊技を条件に回転リール62の図柄の変動表示を開始させる。なお、以下では、遊技可能状態における複数の回転リール62の図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40に対する操作を「始動操作」と記載する。
また、スタートスイッチ40は、後述する設定変更状態で操作された場合、設定変更状態における設定値を決定させる。なお、以下では、設定変更状態における設定値を決定するためのスタートスイッチ40に対する操作を「決定操作」と記載する。
(設定変更スイッチ46)
第2の実施形態における設定変更スイッチ46は、設定変更状態で操作された場合、次の段階へ設定値を変更させる。また、遊技者にとって最も有利度の高い最高設定値(例えば、設定値6)が表示されている場合に設定変更スイッチ46を操作したときは、次の段階として、遊技者にとって最も有利度の低い最低設定値(例えば、設定値1)に設定値が変更される。なお、以下では、設定変更状態における設定値を変更させるための設定変更スイッチ46に対する操作を「変更操作」と記載する。
また、設定変更スイッチ46は、後述する所定のエラー状態で操作された場合、所定のエラー状態を解除させる。なお、以下では、所定のエラー状態における所定のエラー状態を解除するための設定変更スイッチ46に対する操作を「解除操作」と記載する。
(設定表示器89)
第2の実施形態における設定表示器89は、設定値が表示されることとなる表示条件が成立した場合に設定値を表示し、設定値の表示を終了することとなる終了条件が成立した場合に設定値の表示を終了する。この表示条件としては、設定キースイッチ45の操作に基づき設定変更状態又は設定確認状態に移行されたことに基づくことを表示条件としてもよい。また終了条件としては、設定キースイッチ45の操作に基づき設定変更状態又は設定確認状態が終了したことや電源遮断されたことを終了条件としてもよい。
ここで、後述するRAMエラーが発生した場合には、設定表示器89に「C」が表示される。設定表示器89に「C」が表示されている場合に、設定変更スイッチ46に対する操作が行われると、設定表示器89に「1」が表示される。そして、このように設定変更スイッチ46に対する操作が行われ、新たな設定値が入力された場合には、RAMエラーが解除される。
次に、図7を用いて、メイン制御手段200に設けられたI/Oポートのうち、入力ポートについて説明する。
図7は、メイン制御手段200に設けられた入力ポート0〜2を示す図である。この入力ポートは、図1及び図6に示す設定キースイッチ45、設定変更スイッチ46、及びスタートスイッチ40等の信号が入力される接続部である。そして、メイン制御手段200と、設定キースイッチ45、設定変更スイッチ46、及びスタートスイッチ40等とは、入力ポートを介して電気的に接続されている。
入力ポート0〜2は、BIT0〜BIT7の8ビットが入力可能な1バイトのポートである。なお、入力ポートは、入力ポート0〜2以外にも設けられているが、その他の入力ポートについての説明は省略する。また、図7において、「未使用」と記載されたBITは、入力ポートにおいて実際に使用されていないBITであることを意味する。
図7(A)に示すように、入力ポート0は、BIT0〜BIT7の順に、設定キースイッチ45、設定変更スイッチ46、スタートスイッチ40、払出センサA(払出センサ94)、払出センサB(払出センサ94)、セレクターセンサA(セレクターセンサ92)、セレクターセンサB(セレクターセンサ92)、及びセレクターセンサC(セレクターセンサ92)に対応する。
図7(B)に示すように、入力ポート1は、BIT0〜BIT7の順に、シングルベットスイッチ35、マックスベットスイッチ34、打ち止め解除センサ(図示せず)、エラー解除センサ(図示せず)、扉開閉用スイッチ19、オーバーフローセンサ96、精算スイッチ36、及び電断信号(電断が発生したときに出力される信号)に対応する。
図7(C)に示すように、入力ポート2は、BIT0〜BIT7の順に、左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR、未使用、左回転リールインデックス信号、中回転リールインデックス信号、右回転リールインデックス信号、及び未使用に対応する。なお、第4リールまである場合は未使用のところに第4リールに対応するもの(ストップスイッチ50及び回転リールインデックス信号)が入る。
打ち止め解除センサは、打ち止めを解除するための打ち止め解除スイッチ(図示せず)が操作された場合にON(1)となる。
エラー解除センサは、例えば、後述する図45に示すステップS378の処理において、オン状態であるか否かが判定されるセンサである。
左回転リールインデックス信号、中回転リールインデックス信号、及び右回転リールインデックス信号は、リール位置センサ63の検出信号であり、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の基準位置の通過を特定可能とされている。
図8は、メイン制御手段200に設けられたRAMに記憶されるデータの番地(格納アドレス)とその内容を示す図である。なお、以下では、図8のうち、第2の実施形態における要部のみを説明し、その他の部分の説明は省略する。
具体的には、図8のうち、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び入力ポート0〜2立下りデータについてのみ説明する。
入力データは、レベルデータともいい、入力ポート0〜2のBIT0〜BIT7のON(1)又はOFF(0)を示すデータである。
立上りデータは、前回の入力時がOFF(0)で、今回の入力時にON(1)となったBITを示すデータである。
立下りデータは、前回の入力時がON(1)で、今回の入力時にOFF(0)となったBITを示すデータである。
図8に示すように、番地「0100」は、入力ポート0入力データの記憶領域である。この番地「0100」には、図29に示す後述する「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート0(図7(A)参照)からの信号が読み込まれ、入力ポート0のBIT0〜BIT7の各々のデータが更新される。
番地「0101」は、入力ポート0立上りデータの記憶領域である。入力ポート0立上りデータは、入力ポート0入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート0立上りデータが更新される。つまり、番地「0101」には、図29に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート0のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がOFF(0)で、今回の処理時にON(1)となったBITを示すデータが入力される。
番地「0110」は、入力ポート0立下りデータの記憶領域である。入力ポート0立下りデータは、入力ポート0入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート0立下りデータが更新される。つまり、番地「0110」には、図29に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート0のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がON(1)で、今回の処理時にOFF(0)となったBITを示すデータが入力される。
番地「0111」は、入力ポート1入力データの記憶領域である。この番地「0111」には、図29に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート1(図7(B)参照)からの信号が読み込まれ、入力ポート1のBIT0〜BIT7の各々のデータが更新される。
番地「1000」は、入力ポート1立上りデータの記憶領域である。入力ポート1立上りデータは、入力ポート1入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート1立上りデータが更新される。つまり、番地「1000」には、図29に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート1のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がOFF(0)で、今回の処理時にON(1)となったBITを示すデータが入力される。
番地「1001」は、入力ポート1立下りデータの記憶領域である。入力ポート1立下りデータは、入力ポート1入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート1立下りデータが更新される。つまり、番地「1001」には、図29に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート1のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がON(1)で、今回の処理時にOFF(0)となったBITを示すデータが入力される。
番地「1010」は、入力ポート2入力データの記憶領域である。この番地「1010」には、図29に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート2(図7(C)参照)からの信号が読み込まれ、入力ポート2のBIT0〜BIT7の各々のデータが更新される。
番地「1011」は、入力ポート2立上りデータの記憶領域である。入力ポート2立上りデータは、入力ポート2入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート2立上りデータが更新される。つまり、番地「1011」には、図29に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート2のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がOFF(0)で、今回の処理時にON(1)となったBITを示すデータが入力される。
番地「1100」は、入力ポート2立下りデータの記憶領域である。入力ポート2立下りデータは、入力ポート2入力データが更新される都度、所定の演算がなされ、入力ポート2立下りデータが更新される。つまり、番地「1100」には、図29に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」の処理が行われる都度、入力ポート2のBIT0〜BIT7のうち、前回の処理時がON(1)で、今回の処理時にOFF(0)となったBITを示すデータが入力される。
また、メイン制御手段200に設けられたRAMの番地のうち、番地「0100」(入力ポート0入力データ)〜番地「1100」(入力ポート2立下りデータ)は、後述する図46に示すステップS391の「RAM領域クリア」により初期化されるクリア領域に含まれている。なお、図46に示すステップS391の「RAM領域クリア」による初期化は、初期化対象となるデータにOFF(0)が設定される。
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、図9に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、有利区間制御手段260、設定変更制御手段270、特定事象検知手段280、遊技停止手段290、メイン側報知手段300、及び送信手段310の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62が全て停止したときに停止図柄の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、第2の実施形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚又は2枚)が設定されると、1本の有効ラインが設定される。なお、第2の実施形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3又は2が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚又は2枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役の何れかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(第2の実施形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個全ての回転リール62の回転が開始する。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(第2の実施形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個全てのストップスイッチ50の操作を終えると、3個全ての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン上に所定の図柄の組合せが揃うと、当該図柄の組合せに対応した処理が行われる。第2の実施形態に係る遊技機10は、有効ライン上に予め定められた図柄の組合せが揃うと遊技者に配当としてのメダルが付与されるように形成されている。例えば小役(メダルの払い出しを伴う役)に対応した図柄の組合せが有効ライン上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
また、有効ライン上に再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、所謂リプレイ役)に対応する図柄の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の何れか(1つ又は複数)に当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス遊技状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
役抽選手段210の役抽選に用いる当選確率は、図示しない役抽選テーブルにより、予めプログラムされた範囲内で遊技店の管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その当選確率を規定するための値である複数段階の設定値を変更するための筐体12内部の設定変更スイッチ46に対する変更操作により、複数段階の設定値のうち何れか1つの特定の設定値が選択される。そして、役抽選手段210は、選択された設定値毎に予め定められた抽選確率で役抽選を行っている。また、後述する有利区間制御手段260は、選択された設定値毎に予め定められた抽選確率で後述するAT移行抽選を行っている。つまり、選択された設定値に応じて、役の当選確率やAT移行抽選の当選確率や割合が異なっている。
また、第2の実施形態における設定値は、設定値「1」から「6」の6段階に設定されている。なお、設定値は複数段階であれば、設定値「1」から「6」の6段階に限られず、例えば「1・3・6」又は「2・4・6」としてもよい。
第2の実施形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、小役、リプレイ役、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、全ての回転リール62が停止した際における有効ライン上の図柄の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
(配当付与手段240)
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
(遊技状態制御手段250)
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図9に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス遊技状態制御手段253の各手段を有する。
(ノーマル遊技状態制御手段251)
ノーマル遊技状態制御手段251は、「ノーマル遊技状態」(図11参照)を制御するものである。ここで、ノーマル遊技状態は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態制御手段253によるボーナス遊技状態、以外の状態をいう。
(ボーナス内部中状態制御手段252)
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」(図11参照)を制御するものである。ここで、ボーナス内部中状態は、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選したが、当該ボーナス移行役に対応した図柄の組み合わせを有効ライン上に停止表示できなかった場合に移行する。
(ボーナス遊技状態制御手段253)
ボーナス遊技状態制御手段253は、「ボーナス遊技状態」(図11参照)を制御するものである。
ボーナス遊技状態は、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役に対応した図柄の組み合わせを有効ライン上に停止表示させることで移行する。
ここで、ボーナス遊技状態「CBB1」、「CBB2」は、所定の枚数、例えば200枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、ボーナス遊技状態終了後、ノーマル遊技状態に移行する。
(有利区間制御手段260)
有利区間制御手段260は、図12を用いて後述するストップスイッチ50の押し順を報知不可能な非有利区間と、報知可能な有利区間とを制御するものである。そして、有利区間制御手段260は、後述するサブ側報知手段520を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
また、有利区間制御手段260は、所定条件が成立した場合、例えば、役抽選により予め定められた役に当選した場合に行われる「非有利区間」から「有利区間」への移行抽選に当選することにより「非有利区間」から「有利区間」へ移行させる(図12参照)。
なお、役抽選により予め定められた役に当選することを契機に実行される抽選(有利区間移行抽選)により、有利区間へ移行することが決定された場合に移行する場合に限定されず、予め定められた役に当選することにより、有利区間移行抽選をすることなく非有利区間から有利区間へ移行するようにしてもよい。
また、有利区間制御手段260は、役抽選により予め定められた役に当選した場合に、有利区間通常状態からAT状態へ移行するか否かの移行抽選(AT移行抽選)を行い、当該AT移行抽選に当選した場合に、有利区間通常状態からAT状態へ移行させる。
なお、役抽選により予め定められた役に当選した場合に、AT移行抽選を行う場合に限定されず、役抽選により入賞した役に基づいて、AT移行抽選を行うようにしてもよい。また、役抽選により予め定められた役に当選した場合は、AT移行抽選をせずに、AT状態へ移行するようにしてもよい。
また、有利区間制御手段260は、有利区間へ移行したときにゲーム数の計数を開始し、計数されたゲーム数が、天井ゲーム数抽選により決定された所定のゲーム数、例えば666ゲーム、に到達することにより、後述するAT状態へ移行させるようにしている(所謂天井)。
なお、所定のゲーム数は、抽選により決定される場合に限定されず、予め定められたゲーム数であってもよい。
また、有利区間は、遊技可能な遊技区間に上限が設定されており、非有利区間から有利区間へ移行してから、所定の上限ゲーム数、例えば1500ゲームを消化した場合は、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
また、第2の実施形態では、非有利区間から有利区間へ移行した後、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)を消化する前(有利区間の上限ゲーム数に到達する前)であっても、予め定められた所定枚数の出玉(例えば所謂MY2400枚)を獲得したときには、これを契機に、上限ゲーム数を消化する前であっても、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
なお、有利区間において、有利区間の上限ゲーム数に到達する前や、MY2400枚を獲得する前であっても、ボーナス遊技状態の終了やAT状態の終了等といった任意の契機で有利区間から非有利区間へ移行させることもできる。
(設定変更制御手段270)
設定変更制御手段270は、同一設定への打ち直し又は他の段階への設定値の変更が行われる設定変更処理を制御するものである。
(特定事象検知手段280)
特定事象検知手段280は、特定事象が発生したか否かを検知するものである。この特定事象とは、具体的には、遊技機10において、通常の状態とは異なる異常な状態が発生している状態、所謂エラー発生が含まれる。そして、特定事象検知手段280は、特定事象の検知に基づいて所定のエラー状態に制御する。
第2の実施形態では、特定事象検知手段280は、メイン制御手段200が備える例を説明しているが、これに限定されるものではなく、特定事象検知手段280は、サブ制御手段500が備えてもよく、また、メイン制御手段200及びサブ制御手段500の両方に備えてもよい。
この特定事象には、例えば、後述する投入メダルエラー、払出メダルエラー、払出不良エラー、払出メダル切れエラー、RAMエラー、リールエラー、オーバーフローエラー、メダル払出装置接続エラー、センサエラー等(図22参照)が含まれる。これらの特定事象には、各々の種類を分類するためのエラーコード(上記の順番にE0、E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、EA)が設定されている(図22参照)。
なお、この特定事象検知手段280は、上記の各種のエラー発生を検知することができるものである。そのため、特定事象検知手段280は、所定の状態が発生したときに当該状態が予め定めた時間を経過したか否かの時間をカウント(計時)する各種タイマ(例:後述するEAタイマ、ドア監視保留タイマ等)や、所定の事象が所定の順番で発生しているか否か等を複数のセンサの検知順番で判定することができる各種判定手段(例:セレクターセンサA、B、C、払出センサA、B等が所定の順番(通過順)でメダルを検知しているか等の判定手段)を備えている。
例えば、回転リール62が回転中であるときは、本来ならばメダルの払出しは行われないが、回転リール62が回転中であるときにメダルの払出しが発生してしまった場合は、これが異常な状態、つまり、本発明に係る特定事象であり、第2の実施形態のエラーである。そして、この場合は払出センサA、Bに関する処理が特定事象検知手段280により行われる。
また、回転リール62が回転中であるときは、本来ならばメダルの投入は受け付けられないが、回転リール62が回転中であるときに投入メダルエラーが発生した場合は、これが異常な状態、つまり、本発明に係る特定事象であり、第2の実施形態のエラーである。そして、この場合はセレクターセンサA、B、Cに関する処理が特定事象検知手段280により行われる。
(遊技停止手段290)
遊技停止手段290は、特定事象検知手段280により特定事象としてエラー発生が検知されたことに基づいて、遊技の進行ができないように遊技停止(エラー処理)を行うものである。
遊技停止手段290は、最終リール(最終に停止操作する回転リール62)に対する停止操作が行われるまで遊技停止(エラー処理)をせずに、最終リールに対する停止操作が行われた以降の所定のタイミング(具体的には、最終リールに対する停止操作後のスベり発生後であって、ステッピングモータによる4相励磁後)において遊技停止(エラー処理)を行う。
(メイン側報知手段300)
メイン側報知手段300は、払出枚数表示器88を用いて、配当付与手段240を介して払出枚数を表示させる払出枚数表示と、エラーの種類を特定可能なエラーコードを表示させるエラーコード表示と、を切り換えて報知するものである。なお、詳細については省略するが、メイン側報知手段300は、AT状態中においては、払出枚数表示器88を用いて、ストップスイッチ50の正解の押し順を特定可能なナビ表示を報知する。
メイン側報知手段300は、エラーが発生していない場合、すなわち、遊技が可能な遊技可能状態の場合には、配当付与手段240からのデータに基づいて、当該遊技で払出される払出枚数に対応する払出枚数表示を払出枚数表示器88に報知させる制御を行う。
また、メイン側報知手段300は、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)、すなわち、所定のエラー状態の場合には、所定のタイミング(具体的には、後述する最終リールの回転停止後)において、発生したエラーの種類に対応するエラーコード表示を払出枚数表示器88に報知させる制御を行う。
(送信手段310)
送信手段310は、サブ制御手段500へ信号を送信するためのものである。
送信手段310は、例えば、セレクターセンサ92の検知を契機に送信される投入検知信号、ベットスイッチ32での検知を契機に送信される投入操作信号、スタートスイッチ40での検知を契機に送信されるスタート信号、ストップスイッチ50での検知を契機に送信されるストップ信号、をサブ制御手段500へ送信する。
また、送信手段310は、これらスイッチの検知に対応する信号に加え、メイン制御手段200において管理する遊技状態(例えば遊技中の状態であるか、非遊技中の状態であるか)を識別可能にするための遊技状態信号も、適宜のタイミングで送信する。
さらに、送信手段310は、特定事象検知手段280によって特定事象としてエラー発生が検知されたときに、エラー発生を特定可能なエラーフラグをサブ制御手段500へ送信する。そして、送信手段310は、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)が解除された場合に、エラー解除を特定可能なエラー解除イベント(信号)をサブ制御手段500へ送信する。
(サブ制御手段500)
サブ制御手段500は、図10に示すように、受信手段510、サブ側報知手段520の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段500は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示部84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
(受信手段510)
受信手段510は、送信手段310からの信号を受信するものである。
(サブ側報知手段520)
サブ側報知手段520は、演出装置70を用いて種々の情報、具体的には、演出を遊技者に報知するためのものである。
このサブ側報知手段520は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出、各遊技状態に応じた演出、各演出状態に応じた演出、又は押し順を報知するための演出等を遊技者に報知する。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、サブ側報知手段520は、抽選により選択された演出やメイン制御手段200からの信号(コマンド)に対応する演出を演出装置70を用いて遊技者に報知する。
また、サブ側報知手段520は、エラーフラグを受信したことに基づいて、特定事象が発生していることを特定可能な特殊報知(所謂エラー報知)を演出装置70により報知させる。演出装置70によるエラー報知の一例として、第2の実施形態では、スピーカー72から「エラーです」との音声が出力される。
ここで、第2の実施形態では、所定のエラー状態において、設定変更スイッチ46が操作された場合には、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)を解除させる解除条件の1つが成立する。そして、全ての解除条件が成立した場合、遊技停止手段290は、遊技停止(エラー処理)を解除する。これにより、所定のエラー状態が解除され、遊技の進行を可能な状態となる。
上記のように、設定変更スイッチ46は、設定変更状態においては、設定値を変更させるための操作である変更操作が可能であるが、所定のエラー状態においては、所定のエラー状態を解除するための操作である解除操作が可能となる。
そして、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)が解除された場合、メイン側報知手段300は、払出枚数表示器88を用いて行っていたエラーコード表示の報知を停止する。
さらに、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)が解除された場合、送信手段310は、サブ制御手段500に対してエラー解除イベント(信号)を送信する。その後、エラー解除イベント(信号)を受信したサブ側報知手段520は、演出装置70を用いて行っていたエラー報知を停止する。
(図11を用いた遊技状態の説明)
次に、図11を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図11に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態がある。
(ノーマル遊技状態)
ノーマル遊技状態(NOM)は、ノーマル遊技状態制御手段251により制御される。
ノーマル遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、通常(1/7.3)に設定されている。
ノーマル遊技状態における役抽選によりボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に停止表示されなかった場合に、ノーマル遊技状態からボーナス内部中状態へ移行し、停止表示された場合はボーナス遊技状態へ移行する。
(ボーナス内部中状態)
ボーナス内部中状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御され、ノーマル遊技状態において、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」、「CBB2」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に停止表示されなかった場合に移行する。
具体的には、ボーナス移行役「CBB1」に当選した場合は「CBB1F」に、ボーナス移行役「CBB2」に当選した場合は「CBB2F」に、それぞれ移行する。
ボーナス内部中状態におけるリプレイ役への当選確率は、ノーマル遊技状態よりも高く設定されている。
また、ボーナス内部中状態は、複数のボーナス遊技状態のそれぞれに対応して複数設けられる。
具体的には、ボーナス遊技状態「CBB1F」からはボーナス遊技状態「CBB1」に移行可能であり、ボーナス遊技状態「CBB2F」からはボーナス遊技状態「CBB2」に移行可能である。
(ボーナス遊技状態)
ボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態制御手段253により制御され、第2の実施形態では、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」、「CBB2」に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に停止表示された場合に移行する。
ボーナス遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されている。
ボーナス遊技状態は、第2の実施形態では、ボーナス移行役「CBB1」に当選した場合に移行可能な「CBB1」に、ボーナス移行役「CBB2」に当選した場合に移行可能な「CBB2」が、それぞれ設けられている。
ここで、第2の実施形態では、「CBB」は、規定枚数が2枚のみの所謂2枚賭けのみであり、所謂チャレンジボーナス(CB)が連続作動し、200枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、「CBB」の終了後は、ノーマル遊技状態(NOM)に移行する。
なお、この「CBB」における第2種特別役物としてのCBでは、抽選とは無関係に小役が成立(当選)している状態となる。また、当該CB中以外の他の遊技、例えばボーナス非当選状態では、全ての回転リール62は、ストップスイッチ50の停止操作タイミングから190ms以内に停止させなければならないのに対して、当該CB中では、左回転リール64のみ、ストップスイッチ50の停止操作タイミングから75ms以内に停止させるように設定されている。なお、中回転リール66及び右回転リール68は、他の遊技と同様に停止操作タイミングから190ms以内の制限時間が設定されている。
(図12を用いた有利区間の説明)
図12に示すように、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な「非有利区間」と、「非有利区間」から移行可能であり、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知可能な「有利区間」とがある。
「非有利区間」は、「有利区間」を除いた区間であって、「非有利区間通常状態」を備える。
「非有利区間」から「有利区間」には、第2の実施形態では、役抽選により予め定められた役に当選した場合に「非有利区間」から「有利区間」への有利区間移行抽選がされ、当該有利区間移行抽選に当選することにより移行させる。
なお、第2の実施形態では、有利区間移行抽選の当選確率は、高確率に設定されており、非有利区間の数ゲームで有利区間へ移行するように設定されている。
また、「非有利区間」から「有利区間」へは、役抽選により予め定められた役に当選した場合に行われる有利区間移行抽選に当選することにより移行する場合に限定されず、役抽選により予め定められた役に当選した場合は有利区間移行抽選をすることなく有利区間へ移行するようにしてもよい。
(有利区間)
「有利区間」は、「非有利区間」よりも遊技者にとって有利な区間であって、「有利区間通常状態」、「AT状態」を備える。
なお、ここで、遊技者に有利な区間とは、例えば、非有利区間では、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合であっても、当該押し順を遊技者に報知することが不可能であった状態から可能な状態になったことや、非有利区間では実行されないAT状態が実行されることなどから、遊技者に有利な区間となっている。
したがって、「有利区間」全体を通して遊技者にとって有利である必要はなく、「有利区間」の一部で遊技者にとって有利ではないことがあってもよい。
また、非有利区間から有利区間へ移行してから、有利区間を遊技可能な遊技区間の上限、第2の実施形態では、所定の上限ゲーム数、例えば1500ゲームを消化した場合は、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
そのため、メイン制御手段200では、上限ゲーム数カウンタを備え、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の消化ゲーム数を計数している。
また、非有利区間から有利区間へ移行した後、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)を消化する前(有利区間の上限ゲーム数に到達する前)であっても、有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数が所定枚数に到達したとき(上限差枚数)には、これを契機に、上限ゲーム数を消化する前であっても、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
ここで、有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数は、例えば、有利区間で最もメダルが減った状態と有利区間で最もメダルが増えた状態との差によって求められる数、所謂MYである。
そのため、メイン制御手段200では、所定枚数の差枚数(所謂MY2400枚)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の投入枚数と払出枚数とを計数している。
(有利区間通常状態)
有利区間通常状態は、「有利区間」における「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
有利区間通常状態は、非有利区間の非有利区間通常状態を継続した状態となっており、非有利区間通常状態と同様の演出が行われる。つまり、非有利区間通常状態と有利区間通常状態との違いは、滞在している区間が「非有利区間」か「有利区間」かの違いとなっている。
(AT状態)
「AT状態」は、有利区間通常状態より遊技者にとって有利な状態である。
当該「AT状態」に移行すると、所定の役の入賞をアシストするための報知演出として、当選した役の押し順が報知(押し順ナビ)される遊技(AT)が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役やリプレイ役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
「AT状態」は、上述したAT移行抽選に当選することで移行してくる状態である。
また、「AT状態」へは、非有利区間から有利区間へ移行後、計数が開始されるゲーム数が、上述した天井ゲーム数抽選により決定されたゲーム数(666ゲームなど)に到達すること(所謂天井)によっても移行してくるようにしている。
そして、「AT状態」の終了後、非有利区間通常状態へ移行する。
なお、「有利区間」は、有利区間通常状態やAT状態に限定されず、AT状態などへの移行を示唆する前兆演出が実行される前兆状態や、AT状態などに高確率で移行可能なチャンスゾーン状態、AT状態の遊技区間を上乗せ可能な上乗せ状態などの状態を備えてもよい。
次に、図13を用いて、設定変更処理が行われる流れについて説明する。図13は、一般的な設定変更処理の流れを示したタイムチャートである。
まず、作業者は、図示しない設定キーを設定キースイッチ45の差込孔45A(図14参照)に差し込み、その状態で設定キーを正面視にて時計回りに回転させる。これにより、遊技機10は、設定変更処理が行われる設定変更状態を開始可能な状態となる。
次に、作業者は、電源スイッチ44に対し電源投入のための電源投入操作を行う。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
また、遊技機10は、作業者の設定キーの操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき、契機T1において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
なお、図13に示す設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値(設定表示器89に表示されない遊技機10内部で記憶されている設定値)及び表示設定値(設定表示器89に表示された設定値)ともに「設定1」となっている。
設定変更状態の開始後、契機T2において、作業者により設定変更スイッチ46に対する変更操作が行われたことに基づいて、設定変更制御手段270は、表示設定値を次の段階へ変更させる。なお、以下では、設定変更状態において、変更操作が行われる前の状態を「変更前状態」と記載し、変更操作が行われた後の状態を「変更後状態」と記載し、当該操作によって設定値が次の段階へ変更される処理を「変更処理」と記載する。
具体的には、設定変更制御手段270は、契機T2において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替え、「設定1」となっていた表示設定値を次の段階である「設定2」へと変更させる。すなわち、設定変更制御手段270は、変更後状態における設定表示器89の表示を、変更前状態における「1」から「2」へと変更させる。
変更後状態の契機T3において、設定変更制御手段270は、作業者によりスタートスイッチ40に対する決定操作が行われたことに基づきスタートスイッチ40をオフ状態からオン状態に切り替え、設定変更状態における設定値を決定する。なお、以下では、設定変更状態において、決定操作が行われる前の状態を「決定前状態」、決定操作が行われた後の状態を「決定後状態」、当該操作によって設定値が決定される処理を「決定処理」と記載する。そのため、設定変更状態は、変更前状態又は変更後状態の場合には、常に決定前状態となる。
そして、決定後状態では、作業者により変更操作が行われたとしても、表示設定値が次の段階へ変更されることがなくなっている。つまり、図13に示す例では、決定後状態以降で「設定2」から設定値が変更されることがない。
決定後状態の契機T4において、作業者により設定キーが正面視にて反時計回りに回転される。これにより、契機T4において、設定キースイッチ45がオフ状態となり、設定変更制御手段270により設定変更状態が終了される。また、設定変更制御手段270は、設定変更状態の終了に伴い内部設定値を「設定1」から「設定2」へと変更させる。その結果、設定変更状態の終了後における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定2」となっている。そして、設定変更状態の終了後、「設定2」の状態で、遊技可能状態が開始される。このように、スタートスイッチ40や設定変更スイッチ46への操作を伴わずに設定変更状態へ制御された場合は、変更前状態から開始されることとなる。
次に、図14を用いて、設定キースイッチ45のオフ状態とオン状態とが切り替わる契機について説明する。
図14に示すように、遊技可能状態の開始時は、差込孔45Aが正面視にて上下方向を長手、左右方向を短手とする長方形状となる向きに位置している。なお、以下では、遊技可能状態の開始時における差込孔45Aの位置を「開始位置B」と記載する。差込孔45Aが開始位置Bにある場合は、設定キースイッチ45がオフ状態となっており、差込孔45Aが正面視にて左右方向を長手、上下方向を短手とする長方形状となる向きに位置するまで回転されたときに設定キースイッチ45がオン状態となる。なお、以下では、設定キースイッチ45がオン状態となる差込孔45Aの位置を「切替位置S」と記載する。つまり、差込孔45Aが切替位置Sへ向かう回転途中に位置する際には設定キースイッチ45がオフ状態からオン状態に切り替わらず、切替位置Sに差込孔45Aが到達した際に設定キースイッチ45がオフ状態からオン状態に切り替わることとなっている。そのため、図14では、開始位置Bから時計回りに45度回転した回転途中に差込孔45Aが位置する際には設定キースイッチ45がオフ状態のままとなっており、開始位置Bから時計回りに90度回転した切替位置Sに差込孔45Aが到達した際に設定キースイッチ45がオン状態に切り替わっている。なお、切替位置Sに差込孔45Aが到達して設定キースイッチ45がオン状態となったことで設定確認状態へ移行され、設定表示器89も設定値の表示を開始する。
これに対し、設定キースイッチ45がオン状態からオフ状態に切り替わる場合は、差込孔45Aが切替位置Sから開始位置Bへ向かう回転途中に位置する際にも切り替わることとなっている。そのため、図14では、切替位置Sから反時計回りに45度回転した回転途中に差込孔45Aが位置する際に設定キースイッチ45がオフ状態となっている。つまり、第2の実施形態では、切替位置Sから差込孔45Aがずれた場合に、設定キースイッチ45がオン状態からオフ状態に切り替わることとなっている。もちろん、図14では、切替位置Sから反時計回りに90度回転した開始位置Bに差込孔45Aが到達した際にも設定キースイッチ45がオフ状態となっている。なおこれに伴って、差込孔45Aが切替位置Sではなくなったことにより設定確認状態が終了され、設定表示器89における設定値の表示も終了する。
つまり、設定確認状態へ移行するときは、差込孔45Aの位置が開始位置Bから切替位置Sとなることで設定確認状態が開始されるが、設定確認状態が終了するときは、差込孔45Aの位置が開始位置Bとなる前であっても切替位置Sではなくなったことで設定確認状態が終了される。なお、これらは設定変更状態であっても同様である。
なお、以下では、切替位置Sに差込孔45Aが到達するまで設定キーを回転させることを「設定変更状態への制御を開始するための操作である開始操作(単に、「開始操作」と記載することもある)」と記載し、切替位置Sから差込孔45Aをずらすように設定キーを回転させることを「設定変更状態への制御を終了するための操作である終了操作(単に、「終了操作」と記載することもある)」と記載する。
ここで、設定変更制御手段270は、スタートスイッチ40に対する決定操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴い電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、決定操作が行われたと判定して決定後状態に制御する。その後、設定変更制御手段270は、設定キースイッチ45に対する終了操作のみが行われることで設定変更状態を終了させる。以下、設定変更状態における上記の制御を「特殊終了制御」と記載する。
次に、図15を用いて、特殊終了制御の流れについて説明する。図15は、特殊終了制御の流れを示したタイムチャートである。
ここで、設定変更制御手段270は、入力ポート0のBIT2(図7(A)参照)の立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、スタートスイッチ40の操作が行われたと判定し、当該操作に対応する処理(ここでは決定処理)を行う。また、設定変更制御手段270が上記の立上りデータをOFF(0)からON(1)へ切り替える契機は、入力ポート0のBIT2(図7(A)参照)の入力データのOFF(0)からON(1)への切替があった場合である。
図15では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、決定操作を継続したまま電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。なお、図15では、作業者により決定操作が継続された傾動状態が、後述する初回のタイマ割込処理が行われるまで維持されている。
そして、電源がONになった後、図26に示す後述する電源投入時処理のステップS113の「すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセット」が行われ、その結果として、設定変更制御手段270により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。なお、図15に示す「入力データ」は、入力ポート0のBIT2(図7(A)参照)の入力データであり、図15に示す「立上りデータ」は、入力ポート0のBIT2(図7(A)参照)の立上りデータである。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
設定変更状態の開始後は、所定の周期(例:1.49ms)で、メイン制御手段200に接続された構成(スタートスイッチ40、設定変更スイッチ46等)の入力処理(後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」)を含む複数の処理から構成されるタイマ割込処理が行われる(図35参照)。
ここで、設定変更状態において、所定の契機としての初回のタイマ割込処理が行われる前(割込み不可の状態ともいえる)では、設定変更制御手段270により、入力データに0、立上りデータに0が設定される。具体的には、初回のタイマ割込処理が行われる前に、図46に示す後述する設定変更処理のステップS391の「RAMクリア処理」が行われ、その結果として、設定変更制御手段270により、設定変更状態の開始前に設定されていた入力データ及び立上りデータが初期化される。
次に、初回のタイマ割込処理が行われた場合は、図35に示す後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」が行われ、当該処理において、スタートスイッチ40に対応する入力処理が行われる。このとき、作業者による決定操作が継続されているため、当該入力処理では、設定変更制御手段270により、入力ポート0のBIT2(図7(A)参照)の入力データがOFF(0)からON(1)に切り替えられる、すなわち、入力データに1が設定される。
また、設定変更制御手段270は、入力データのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、入力ポート0のBIT2(図7(A)参照)の立上りデータをOFF(0)からON(1)に切り替える、すなわち、立上りデータに1を設定する。
そして、設定変更制御手段270は、立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、スタートスイッチ40への操作として判定する。すなわち、決定操作が行われたと判定し、当該操作に対応する処理(ここでは決定処理)として決定前状態(図13参照)から決定後状態(図13参照)に制御する。つまり、初回のタイマ割込処理が行われた結果、設定変更制御手段270により入力データに1、立上りデータに1が設定され、決定処理が行われる。
そのため、上記の特殊終了制御が行われた場合は、設定キースイッチ45に対する終了操作のみが行われることで設定キースイッチ45がオン状態からオフ状態に切り替わり、当該設定変更状態を終了させることができる。このように、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で設定変更状態に制御された場合には、すぐに決定後状態(図13参照)に制御されるので同一設定値への打ち直し作業を効率的に行うことができる。
また、設定変更制御手段270は、設定変更スイッチ46に対する変更操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴い電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、変更操作が行われたと判定し、設定値を次の段階へ変更させた変更後状態に制御する。以下、設定変更状態における上記の制御を「特殊変更制御」と記載する。
次に、図16を用いて、特殊変更制御の流れについて説明する。図16は、特殊変更制御の流れを示したタイムチャートである。
ここで、設定変更制御手段270は、入力ポート0のBIT1(図7(A)参照)の立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、設定変更スイッチ46の操作が行われたと判定し、当該操作に対応する処理(ここでは変更処理)を行う。また、設定変更制御手段270が上記の立上りデータをOFF(0)からON(1)へ切り替える契機は、入力ポート0のBIT1(図7(A)参照)の入力データのOFF(0)からON(1)への切替があった場合である。
図16では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、変更操作を継続したまま電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。なお、図16では、作業者により変更操作が継続された押下状態が、後述する初回のタイマ割込処理が行われるまで維持されている。
そして、電源がONになった後、図26に示す後述する電源投入時処理のステップS113の「すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセット」が行われ、その結果として、設定変更制御手段270により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。なお、図16に示す「入力データ」は、入力ポート0のBIT1(図7(A)参照)の入力データであり、図16に示す「立上りデータ」は、入力ポート0のBIT1(図7(A)参照)の立上りデータである。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
設定変更状態の開始後は、所定の周期(例:1.49ms)でタイマ割込処理が行われる(図35参照)。
ここで、設定変更状態において、初回のタイマ割込処理が行われる前(割込み不可の状態ともいえる)では、設定変更制御手段270により、入力データに0、立上りデータに0が設定される。具体的には、初回のタイマ割込処理が行われる前に、図46に示す後述する設定変更処理のステップS391の「RAMクリア処理」が行われ、その結果として、設定変更制御手段270により、設定変更状態の開始前に設定されていた入力データ及び立上りデータが初期化される。
次に、初回のタイマ割込処理が行われた場合は、図35に示す後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」が行われ、当該処理において、設定変更スイッチ46に対応する入力処理が行われる。このとき、作業者による変更操作が継続されているため、当該入力処理では、設定変更制御手段270により、入力ポート0のBIT1(図7(A)参照)の入力データがOFF(0)からON(1)に切り替えられる、すなわち、入力データに1が設定される。
また、設定変更制御手段270は、入力データのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、入力ポート0のBIT1(図7(A)参照)の立上りデータをOFF(0)からON(1)に切り替える、すなわち、立上りデータに1を設定する。
そして、設定変更制御手段270は、立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、設定変更スイッチ46への操作として判定する。すなわち、変更操作が行われたと判定し、当該操作に対応する処理(ここでは変更処理)として設定値を次の段階へ変更させた変更後状態(図13参照)に制御する。つまり、初回のタイマ割込処理が行われた結果、設定変更制御手段270により入力データに1、立上りデータに1が設定され、変更処理が行われる。
そのため、上記の特殊変更制御が行われた場合は、開始された設定変更状態が既に設定値が次の段階へ変更された変更後状態となっている。その後は、設定キースイッチ45に対する終了操作のみが行われることで設定キースイッチ45がオン状態からオフ状態に切り替わり、当該設定変更状態を終了させることができる。このように、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で設定変更状態に制御された場合には、すぐに変更後状態(図13参照)に制御されるので次の段階の設定値への変更作業を効率的に行うことができる。
次に、図17〜図19を用いて、設定変更状態において電断が発生した場合の流れについて説明する。
図17では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき、契機T5において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
なお、図17に示す設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
そして、決定前状態かつ変更前状態である場合に、停電等により電断が発生する。すなわち、遊技機10に対する電力供給が遮断され、電源がONからOFFに切り替わる。
その後、電断から復帰すると、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。また、電断からの復帰に伴い、契機T6において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、再度、設定変更状態が開始される。
設定変更制御手段270は、設定変更状態の開始後、契機T7において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替える。このとき、設定変更制御手段270は、表示設定値を次の段階へ変更させる。具体的には、設定変更制御手段270は、契機T7において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替え、「設定1」となっていた表示設定値を次の段階である「設定2」へと変更させる。すなわち、設定変更制御手段270は、変更後状態における設定表示器89の表示を、変更前状態における「1」から「2」へと変更させる。
変更後状態の契機T8において、設定変更制御手段270は、作業者により決定操作が行われたことに基づきスタートスイッチ40をオフ状態からオン状態に切り替え、設定変更状態における設定値を決定する。
決定後状態の契機T9において、作業者により設定キースイッチ45に対する終了操作が行われる。これにより、契機T9において、設定キースイッチ45がオフ状態となり、設定変更制御手段270により設定変更状態が終了される。また、設定変更制御手段270は、設定変更状態の終了に伴い内部設定値を「設定1」から「設定2」へと変更させる。その結果、設定変更状態の終了後における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定2」となっている。そして、設定変更状態の終了後、「設定2」の状態で、遊技可能状態が開始される。
以上のように、図17に示す一例では、決定前状態かつ変更前状態である場合に電断が発生し、その後、電断復帰後の設定変更状態では、電断前と同様の決定前状態かつ変更前状態が開始される。つまり、図17に示す一例では、決定後状態における終了操作に基づいて設定キースイッチ45がオフ状態となっていないため、電断復帰後の設定変更状態が電断前と同様の決定前状態かつ変更前状態となる。
図18では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき、契機T10において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
なお、図18に示す設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
設定変更制御手段270は、設定変更状態の開始後、契機T11において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替える。このとき、設定変更制御手段270は、表示設定値を次の段階へ変更させる。具体的には、設定変更制御手段270は、契機T11において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替え、「設定1」となっていた表示設定値を次の段階である「設定2」へと変更させる。すなわち、設定変更制御手段270は、変更後状態における設定表示器89の表示を、変更前状態における「1」から「2」へと変更させる。
そして、決定前状態かつ変更後状態である場合に、停電等により電断が発生する。すなわち、遊技機10に対する電力供給が遮断され、電源がONからOFFに切り替わる。
その後、電断から復帰すると、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。また、電断からの復帰に伴い、契機T12において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、再度、設定変更状態が開始される。
そして、電断復帰後の設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
以上のように、図18に示す一例では、決定前状態かつ変更後状態である場合に電断が発生し、その後、電断復帰後の設定変更状態では、決定前状態かつ変更前状態が開始される。そのため、電断復帰後の設定変更状態では、電断前の設定変更状態における表示設定値の変更が反映されず、表示設定値が変更前の「設定1」となっている。
つまり、図18に示す一例では、決定後状態における終了操作に基づいて設定キースイッチ45がオフ状態となっていないため、電断前の設定変更状態における表示設定値の変更が反映されず、表示設定値が変更前の数値となる。このようにすることで、決定操作をしていないにも関わらず電断復帰後に変更後状態になってしまうという事象を防止することができる。
図19では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき、契機T13において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
なお、図19に示す設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
設定変更制御手段270は、設定変更状態の開始後、契機T14において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替える。このとき、設定変更制御手段270は、表示設定値を次の段階へ変更させる。具体的には、設定変更制御手段270は、契機T14において、作業者により変更操作が行われたことに基づき設定変更スイッチ46をオフ状態からオン状態に切り替え、「設定1」となっていた表示設定値を次の段階である「設定2」へと変更させる。すなわち、設定変更制御手段270は、変更後状態における設定表示器89の表示を、変更前状態における「1」から「2」へと変更させる。
変更後状態の契機T15において、設定変更制御手段270は、作業者により決定操作が行われたことに基づきスタートスイッチ40をオフ状態からオン状態に切り替え、設定変更状態における設定値を決定する。
そして、決定後状態である場合に、停電等により電断が発生する。すなわち、遊技機10に対する電力供給が遮断され、電源がONからOFFに切り替わる。
その後、電断から復帰すると、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。また、電断からの復帰に伴い、契機T16において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、再度、設定変更状態が開始される。
そして、電断復帰後の設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
以上のように、図19に示す一例では、決定後状態である場合に電断が発生し、その後、電断復帰後の設定変更状態では、決定前状態かつ変更前状態が開始される。そのため、電断復帰後の設定変更状態では、電断前の設定変更状態における表示設定値の変更が反映されず、表示設定値が変更前の「設定1」となっている。
つまり、図19に示す一例では、決定後状態における終了操作に基づいて設定キースイッチ45がオフ状態となっていないため、電断前の設定変更状態における表示設定値の変更が反映されず、表示設定値が変更前の数値となる。このようにすることで、設定キースイッチ45をオフ状態にしていないにも関わらず、設定値が変更されてしまうという事象を防ぐことができる。つまり、図19に示した一例や先述した図17に示した一例から、変更後状態におけるスタートスイッチ40の操作は一時的な設定値の決定操作とも言え、決定後状態以降の設定キースイッチ45のオフ状態への操作(オン状態でないこと)に基づいて設定値の変更が反映され設定値が確定する。よって、決定後状態以降の設定キースイッチ45のオフ状態への操作(オン状態でないこと)は設定値の確定操作とも言える。
次に、図20及び図21を用いて、遊技可能状態において電断が発生した場合の流れについて説明する。
図20に示す一例では、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45がオフ状態であるため、設定変更状態が行われずに遊技可能状態が行われている。
上記のように、遊技可能状態では、スタートスイッチ40に対して、複数の回転リール62の図柄の変動表示を開始させるための操作である始動操作が可能とされている。そのため、図20に示すように、遊技可能状態の契機T17において、作業者によりスタートスイッチ40に対し始動操作が行われると(傾動状態となると)、スタートスイッチ40がオフ状態からオン状態に切り替わる。すなわち、メイン制御手段200は、契機T17において、始動操作が行われたと判定し、複数の回転リール62の図柄の変動表示を開始させる(オフ状態からオン状態に切り替える)。なお、当該操作によって行われる変動表示の処理を「変動処理」とも言う。
その後、遊技可能状態の契機T18において、最終のストップスイッチ50の停止操作が行われたことに基づいて、最終リールの図柄の変動表示が停止する。すなわち、契機T18において、回転リール62の変動表示が停止する(オン状態からオフ状態に切り替わる)。
そして、遊技可能状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断のための電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
次に、作業者によりスタートスイッチ40に対する操作が継続された状態、すなわち、傾動状態で電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、契機T19において、電源がOFFからONに切り替わる。
ここで、メイン制御手段200は、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リール62の図柄の変動表示(変動処理)を行わない。
そのため、図20に示す一例では、作業者により電源投入操作が行われたことに基づき電断から復帰し、再度、遊技可能状態が開始されるが、スタートスイッチ40が内部的にはオフ状態のままとなっている。したがって、メイン制御手段200は、遊技可能状態の契機T20において、始動操作が行われたと判定しないため、複数の回転リール62の図柄の変動表示が開始されることがなくなっている。すなわち、スタートスイッチ40を物理的に作業者が押下したままの場合の電断復帰後の遊技可能状態では、変動処理は行わない。
以下、図21を用いて、上記の場合に始動操作が行われたと判定されない詳細について説明する。
図21は、図20に示す一例における電断発生後の流れを示したタイムチャートである。なお、図21では、電断復帰時における作業者によるスタートスイッチ40に対する操作が継続された傾動状態が、後述する初回のタイマ割込処理が行われるまで維持されている。
図21に示すように、電源がONになった後、図26に示す後述する電源投入時処理のステップS113の「すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセット」が行われ、その結果として、メイン制御手段200により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。なお、図21に示す「入力データ」は、入力ポート0のBIT2(図7(A)参照)の入力データであり、図21に示す「立上りデータ」は、入力ポート0のBIT2(図7(A)参照)の立上りデータである。
また、遊技機10は、設定キースイッチ45がオフ状態であるため(図20参照)、電源がONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。遊技可能状態の開始後は、所定の周期(例:1.49ms)でタイマ割込処理が行われる(図35参照)。
ここで、遊技可能状態では、設定変更状態と異なり、初回のタイマ割込処理が行われる前(割込み不可の状態ともいえる)に、図46に示す後述する設定変更処理のステップS391の「RAMクリア処理」が行われないこととなっている。そのため、遊技可能状態では、上記で設定された入力データ及び立上りデータが初回のタイマ割込処理まで維持される。
次に、初回のタイマ割込処理が行われた場合は、図35に示す後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」が行われ、当該処理において、スタートスイッチ40に対応する入力処理が行われる。このとき、作業者によるスタートスイッチ40に対する操作が継続されているため、当該入力処理では、入力ポート0のBIT2(図7(A)参照)の入力データがON(1)、すなわち、入力データに1が設定される。
このとき、初回のタイマ割込処理が行われた際の入力データ「1」は、初回のタイマ割込処理が行われる前の入力データ「1」から変化していない。そのため、メイン制御手段200は、入力ポート0のBIT2(図7(A)参照)の立上りデータをOFF(0)のまま、すなわち、立上りデータに0が設定された状態を維持する。
また、初回のタイマ割込処理が行われた際の立上りデータ「0」は、初回のタイマ割込処理が行われる前の立上りデータ「0」から変化していない。そのため、メイン制御手段200は、始動操作が行われたと判定せず、変動処理を行わない。
以上の結果、初回のタイマ割込処理が行われた後は、メイン制御手段200により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。
そのため、図21に示す一例では、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われているが、始動操作が行われたと判定されず、複数の回転リール62の図柄の変動表示が開始することがない。
次に、図22を用いて、第2の実施形態における遊技機10に対応するエラーの種類について説明する。
図22は、第2の実施形態における遊技機10に対応するエラーの種類を示す説明図である。図22は、エラー名称と、エラーコードと、エラーコードE0〜EAの払出枚数表示器88による表示形態と、エラー内容の詳細とを示している。
投入メダルエラー(エラーコードE0)は、メダルが滞留したり、或いは、メダルセレクター17のセレクターセンサ92を異常な状態で通過したりする状態が発生しているものである。
払出メダルエラー(エラーコードE1)は、ホッパーユニット24の払出口でのメダル詰まりが発生しているものである。
払出不良エラー(エラーコードE2)は、メダルの払出し時以外で払出センサ94がオン状態になっているものである。
払出メダル切れエラー(エラーコードE3)は、ホッパーユニット24内のメダルが空になっている、所謂ホッパーエンプティー状態が発生しているものである。
RAMエラー(エラーコードE4)は、RAMのバックアップ不良等が発生しているものである。
リールエラー(エラーコードE5)は、回胴(リール)位置検出エラーであって、回転リール62の停止処理中に電断になった場合や、回転リール62の停止処理中のリールユニット60の故障等により回転リール62の位置検出に関するエラーが発生している状態である。
オーバーフローエラー(エラーコードE6)は、ホッパーユニット24の横に設けられている補助タンクがメダルで満杯になっている状態である。
メダル払出装置接続エラー(エラーコードE7)は、ホッパーユニット24の払出センサ94が不良になっている状態であって、ホッパーユニット24が正常位置から外れている場合等に発生するものである。
センサエラー(エラーコードEA)は、メダルの異常通過が発生している状態であって、メダルの投入不可の状態において、メダルの投入を検知するセレクターセンサ92がメダルの通過を検知した場合に発生する。
これらのエラーのうち、投入メダルエラー(エラーコードE0)、払出不良エラー(エラーコードE2)、リールエラー(エラーコードE5)、センサエラー(エラーコードEA)においては、少なくとも1つの回転リール62が回転中のときであっても検知可能なエラーである。
次に、図23を用いて、所定のエラー状態が解除される流れについて説明する。
図23に示す一例では、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。そして、設定キースイッチ45がオフ状態なので設定変更状態は開始されず、遊技機10では、電源がONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
その後、遊技可能状態中に、特定事象検知手段280により、特定事象、例えば、オーバーフローエラー(図22参照)が検知され、遊技可能状態から所定のエラー状態に制御される。
ここで、上記のように、所定のエラー状態では、設定変更スイッチ46に対して、所定のエラー状態を解除するための操作である解除操作が可能とされている。そのため、図23に示すように、所定のエラー状態の契機T21において、当該エラー原因を取り除き、作業者により設定変更スイッチ46に対し解除操作が行われると、設定変更スイッチ46がオフ状態からオン状態に切り替わる。
そして、遊技停止手段290は、上記の設定変更スイッチ46に対する解除操作を含む所定のエラー状態を解除するための全ての解除条件が成立した場合、所定のエラー状態を解除する。これにより、再度、遊技可能状態が開始される。なお、当該設定変更スイッチ46への操作によって行われるエラー解除の処理を「解除処理」とも言う。
次に、図24及び図25を用いて、所定のエラー状態において電断が発生した場合の流れについて説明する。
図24に示す一例では、図23に示す一例と同様に、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われ、電源がOFFからONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
その後、遊技可能状態中に、特定事象検知手段280により、特定事象、例えば、オーバーフローエラー(図22参照)が検知され、遊技可能状態から所定のエラー状態に制御される。
そして、所定のエラー状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
次に、作業者により設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態、すなわち、押下状態で電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、契機T22において、電源がOFFからONに切り替わる。
ここで、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させる。すなわち、解除処理を行わない。
そのため、図24に示す一例では、作業者により電源投入操作が行われたことに基づき電断から復帰するが、設定変更スイッチ46が内部的にはオフ状態のままとなっている。したがって、メイン制御手段200は、契機T23において、解除操作が行われたと判定しないため、電断発生前の所定のエラー状態を継続させる。すなわち、設定変更スイッチ46を物理的に作業者が押下したままの場合の電断復帰後は、解除処理を行わない。
以下、図25を用いて、上記の場合に解除操作が行われたと判定されない詳細について説明する。
図25は、図24に示す一例における電断発生後の流れを示したタイムチャートである。なお、図25では、電断復帰時における作業者による設定変更スイッチ46に対する操作が継続された押下状態が、後述する初回のタイマ割込処理が行われるまで維持されている。
図25に示すように、電源がONになった後、図26に示す後述する電源投入時処理のステップS113の「すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセット」が行われ、その結果として、メイン制御手段200により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。なお、図25に示す「入力データ」は、入力ポート0のBIT1(図7(A)参照)の入力データであり、図25に示す「立上りデータ」は、入力ポート1のBIT2(図7(A)参照)の立上りデータである。
また、遊技機10は、設定キースイッチ45がオフ状態であるため(図24参照)、電源がONになったことに基づき所定のエラー状態が開始される。所定のエラー状態の開始後は、所定の周期(例:1.49ms)でタイマ割込処理が行われる(図35参照)。
ここで、所定のエラー状態では、設定変更状態と異なり、初回のタイマ割込処理が行われる前(割込み不可の状態ともいえる)に、図46に示す後述する設定変更処理のステップS391の「RAMクリア処理」が行われないこととなっている。そのため、所定のエラー状態では、上記で設定された入力データ及び立上りデータが初回のタイマ割込処理まで維持される。
次に、初回のタイマ割込処理が行われた場合は、図35に示す後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」が行われ、当該処理において、設定変更スイッチ46に対応する入力処理が行われる。このとき、作業者による設定変更スイッチ46に対する操作が継続されているため、当該入力処理では、入力ポート0のBIT1(図7(A)参照)の入力データがON(1)、すなわち、入力データに1が設定される。
このとき、初回のタイマ割込処理が行われた際の入力データ「1」は、初回のタイマ割込処理が行われる前の入力データ「1」から変化していない。そのため、メイン制御手段200は、入力ポート0のBIT1(図7(A)参照)の立上りデータをOFF(0)のまま、すなわち、立上りデータに0が設定された状態を維持する。
また、初回のタイマ割込処理が行われた際の立上りデータ「0」は、初回のタイマ割込処理が行われる前の立上りデータ「0」から変化していない。そのため、メイン制御手段200は、解除操作が行われたと判定せず、解除処理を行わない。
以上の結果、初回のタイマ割込処理が行われた後は、メイン制御手段200により、入力データに1、立上りデータに0が設定される。
そのため、図25に示す一例では、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われているが、解除操作が行われたと判定されず、電断発生前の所定のエラー状態が維持されている。
(フローチャート)
以下、図26〜図48に示すフローチャートの処理について説明する。なお、図26〜図48において、「リール」との記載部分は、第2の実施形態における「回転リール62」を意味する。
図26に示すフローチャートに基づいて、電源投入時の処理について説明する。
先ず、ステップS110において、電断信号がONであるか否かの判定が行われる。遊技機10の電源スイッチ44が操作される(ONされる)と、電断信号がONであるか否かの判定が行われ、電断信号がON(ステップS110がYES)の場合には、そのまま待機し、電断信号がOFF(ステップS110がNO)の場合には次のステップS111に進む。
ステップS111において、RAMへのアクセスが可能な状態となる。そして、次のステップS112に進む。
ステップS112において、RAMのバックアップ不良判定処理が行われる。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS113に進む。
ステップS113において、すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセットが行われる。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS114に進む。
ステップS114において、扉センサ(具体的には扉開閉用スイッチ19)がオン状態(前扉14が閉状態)であるか否かが判定される。そして、扉センサ(扉開閉用スイッチ19)がオン状態(前扉14が閉状態)でない、すなわち前扉14が開状態であると判定された場合、次のステップS115に進み、オン状態(前扉14が閉状態)であると判定された場合、ステップS116に進む。
ステップS115において、設定変更処理用の開始スイッチ(具体的には、設定キースイッチ45)が操作されてオン状態であるか否かが判定される。設定キースイッチ45がオン状態であると判定された場合、ステップS120に進み、オン状態でないと判定された場合、ステップS116に進む。このように遊技機10は、不正対策として安全性を高めるために、前扉14が開放状態であって、且つ、設定キースイッチ45がオン状態でないと、ステップS120の設定変更処理に移行しないようになっている。
ステップS116において、RAMのバックアップの不良判定処理の結果(ステップS112)が不良であるか否かが判定される。RAMのバックアップの状態が不良であると判定された場合、ステップS121に進み、不良でないと判定された場合、ステップS117に進む。
ステップS117において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。いずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合、次のステップS118に進み、いずれの回転リール62も回転中でないと判定された場合、ステップS119に進む。
ステップS118において、回転リール62の再起動状態が設定される。具体的には、回転中の回転リール62を電断前の状態に戻す処理を行うものである。電源が投入された際、現在の回転リール62の状態が復元可能となるような設定が行われるものである。そして、次のステップS119に進む。
ステップS119において、センサエラー(EAエラー)の判定処理が行われる。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、当該処理は終了する。
一方、ステップS115で開始スイッチ(設定キースイッチ45)がオン状態であると判定された場合は、ステップS120において、設定変更処理が行われる。なお、この設定変更処理は後で詳細に説明する。
一方、ステップS116のRAMのバックアップの状態が不良であると判定された場合は、ステップS121において、エラー処理(具体的には、E4エラーとなる)が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、当該処理は終了する。
図27に示すフローチャートに基づいて、図26のステップS112のRAMのバックアップの不良判定処理について説明する。
ステップS140において、チェックサム値の判定が行われる。これは、電断時に保存しておいたチェックサム値と一致するか判定するものである。不一致ならばバックアップ不良と判定されるものである。なお、このチェックサム値は、RAMの所定領域に記憶されたデータを整数値の列とみなして和を求め、所定の定数で割った余りを検査用のデータとしているものである。そして、次のステップS141に進む。
ステップS141において、電断フラグの判定が行われる。これは、電断時に予め定めた所定の数値が記憶されているものであって、この所定の数値以外のものである場合には異常な状態の電断と判定されるものである。そして、次のステップS142に進む。
ステップS142において、スタックポインタの判定が行われる。これは、電断時のスタックポインタの範囲を判定するものであり、最も直近に参照された位置のアドレスを保持しているものであって、このアドレスが予め定めたアドレスの範囲以外ならば、異常な状態として判定するものである。そして、次のステップS143に進む。
ステップS143において、設定値の判定が行われる。具体的には、設定値が1〜6の範囲内であるか否かを判定するものである。当該範囲外である場合には、異常な状態として判定するものである。そして、次のステップS144に進む。
ステップS144において、当選情報上位の判定が行われる。これは、役抽選における当選情報(くじ情報)のボーナス情報が予め定めた上位データの範囲内であるか否かを判定するものである。役抽選の当選情報(くじ情報)のボーナス情報が予め定めた上位データの範囲外である場合には、異常な状態として判定するものである。そして、次のステップS145に進む。
ステップS145において、RAMのバックアップが不良であるか否かが判定される。ステップS140〜ステップS144の判定結果に基づいて、異常な状態であるか否か、すなわち不良な状態であるか否かが判定されるものである。不良な状態であると判定された場合、次のステップS146においてRAMバックアップ不良を設定し、不良な状態でないと判定された場合、当該処理は終了する。
図28に示すフローチャートに基づいて、図26のステップS113のすべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセットについて説明する。
ステップS150において、すべての入力ポートスイッチ状態設定が行われる。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS151に進む。
ステップS151において、スイッチ入力用立上り、立下りフラグがクリア(初期化)される。このステップS151が行われると、メイン制御手段200のRAMに記憶された入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータ(図8参照)のうち、初期化対象となるデータが初期化される。ステップS151において初期化対象となるデータは、入力ポート0のBIT0〜BIT2(設定キースイッチ45、設定変更スイッチ46、スタートスイッチ40)、入力ポート1のBIT0〜BIT7、及び入力ポート2のBIT0〜BIT7に対応する立上りデータ及び立下りデータである。このステップS151における初期化は、初期化対象となるデータにOFF(0)が設定される。そして、当該処理は終了する。
ここで、図28に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定及びスイッチフラグリセット」が行われた後は、入力ポート0〜2入力データに「1」又は「0」が設定され、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータのうち、ステップS151において初期化対象となったデータに「0」が設定され、ステップS151において初期化対象となっていないデータに「1」又は「0」が設定された状態となる。
図29に示すフローチャートに基づいて、図28のステップS150のすべての入力ポートスイッチ状態設定について説明する。
ステップS160において、当該処理における繰返し回数が設定される。そして、次のステップS161に進む。
ステップS161において、入力データが設定される。例えば、初回のステップS161では、入力ポート0(図7(A)参照)からの信号が読み込まれ、入力ポート0入力データ(図8参照)に「1」又は「0」が設定される。そして、次のステップS162に進む。
ステップS162において、立上りデータが設定される。このステップS162では、所定の演算が行われ、ステップS161でOFF(0)からON(1)への切替があった入力データに対応するBITの立上りデータに「1」が設定され、これ以外のBITの立上りデータ」が現状維持となる。例えば、初回のステップS162では、入力ポート0入力データ(図8参照)の変化に基づいて、入力ポート0立上りデータ(図8参照)に「1」又は「0」が設定される。そして、次のステップS163に進む。
ステップS163において、立下りデータが設定される。このステップS163では、所定の演算が行われ、ステップS161でON(1)からOFF(0)への切替があった入力データに対応するBITの立下りデータに「1」が設定され、これ以外のBITの立下りデータ」が現状維持となる。例えば、初回のステップS163では、入力ポート0入力データ(図8参照)の変化に基づいて、入力ポート0立下りデータ(図8参照)に「1」又は「0」が設定される。そして、次のステップS164に進む。
ステップS164において、入力ポートアドレス及びRAMアドレスの更新が行われる。例えば、このステップS164では、入力ポートアドレス及びRAMアドレスが入力ポート0に対応したアドレスから、入力ポート1に対応したアドレスへと更新される。そして、次のステップS165に進む。
ステップS165において、繰返し回数から1が減算され、減算後の値が0である場合は当該処理を終了し、減算後の値が0より大きい場合はステップS161に戻る。
ここで、図29に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」が行われた後は、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータに「1」又は「0」が設定された状態となる。
図30に示すフローチャートに基づいて、図26のステップS119のセンサエラー(EAエラー)の判定処理について説明する。
ステップS170において、セレクターセンサA又はBがオン状態であるか否かが判定される。オン状態であると判定された場合、次のステップS171に進み、オン状態でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS171において、センサエラー(EAエラー)フラグを、エラー判定フラグに設定する。このエラー判定フラグは、エラー処理に移行するのを保留するためのサブ制御手段500によりエラー報知を行うか否かの判定用のフラグ、所謂先に記載した予約フラグ(保留フラグ)である。このエラー判定フラグに基づき、後述する送信用コマンドの「払出異常」等がサブ制御手段500に送信されるものである。そして、当該処理は終了する。
図31に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200の制御処理について説明する。
先ず、ステップS180において、オーバーフローエラー(E6エラー)の判定処理が行われる。具体的には、このオーバーフローエラー(E6エラー)は、ホッパーユニット24に隣接して配置されている補助タンクにメダルが満杯となって、オーバーフローセンサ96により検知されるものである。なお、このオーバーフローエラーの判定処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS181に進む。
ステップS181において、メダルが規定数(規定枚数、具体的には、第2の実施形態では3枚又は2枚)、投入されているか否かが判定される。そして、規定数のメダルが投入されたと判定された場合、次のステップS182に進み、規定数のメダルが投入されていないと判定された場合、規定数のメダルが投入するまで待機する。
ステップS182において、スタートスイッチ40の操作が行われたか否かが判定される。スタートスイッチ40の操作が行われたと判定された場合、次のステップS183に進み、当該操作が行われていないと判定された場合、当該操作が行われるまで待機する。
ステップS183において、役抽選手段210により役抽選処理が行われる。そして、次のステップS184に進む。
ステップS184において、リール制御手段220により回転リール62の回転が開始される。そして、次のステップS185に進む。
ステップS185において、ストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。ストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップS186に進み、当該操作が行われていないと判定された場合、当該操作が行われるまで待機する。
ステップS186において、リール制御手段220により、回転リール62の停止制御が行われる。そして、次のステップS187に進む。
ステップS187において、リールエラー(E5エラー)の判定処理が行われる。なお、このリールエラー(E5エラー)の判定処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS188に進む。
ステップS188において、全部(3個)の回転リール62の回転が停止したか否かが判定される。全ての回転リール62の回転が停止したと判定された場合、次のステップS189に進み、全ての回転リール62の回転が停止していないと判定された場合、ステップS185に戻る。
ステップS189において、図柄判定処理が行われる。具体的には、このステップS189では、停止図柄判定手段230により、当選役に係る図柄が有効ライン86上に停止しているか否かが判定される。そして、次のステップS190に進む。
ステップS190において、配当付与手段240により、メダルの払出処理が行われる。なお、このメダルの払出処理は、後で詳細に説明する。そして、ステップS180に戻る。
図32に示すフローチャートに基づいて、図31のステップS180のオーバーフローエラー(E6エラー)の判定処理について説明する。
ステップS200において、オーバーフローエラーが発生しているか否かが判定される。具体的には、補助タンクにメダルが満杯状態となったときに、補助タンクに差し込まれている2本のオーバーフローセンサ96が通電することにより検知されるものである。オーバーフローエラーが発生していると判定された場合、次のステップS201に進み、オーバーフローエラーが発生していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS201において、エラーコード「E6」が設定される。そして、次のステップS202に進む。
ステップS202において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
図33に示すフローチャートに基づいて、図31のステップS187のリールエラー(E5エラー)の判定処理について説明する。
ステップS210において、回転リール62(回胴)が回転を停止したか否かが判定される。回転リール62が回転を停止したと判定された場合、当該処理は終了し、回転リール62が回転を停止していないと判定された場合、次のステップS211に進む。
ステップS211において、回転リール62(回胴)の回転が定常回転速度で回転している状態である定常回転の状態であるか否かが判定される。定常回転の状態であると判定された場合、ステップS210に戻り、定常回転の状態でないと判定された場合、次のステップS212に進む。
ステップS212において、エラーコード「E5」が設定される。そして、次のステップS213に進む。
ステップS213において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS214に進む。
ステップS214において、回転リール62の再起動が行われる。具体的には、いったん、回転を停止して、正常な回転加速度で正常な回転速度まで回転を開始するものである。なお、いったん、停止せずに正常な回転速度になるようにしてもよい。そして、次のステップS215に進む。
ステップS215において、回転リール62が回転を停止可能な状態となる。すなわち、当該ステップS215の回胴停止可を設定することにより、ストップスイッチ50の操作無しで回転リール62が停止すべき位置で停止する。そして、ステップS210に戻る。
図34に示すフローチャートに基づいて、図31のステップS190のメダル払出処理について説明する。
ステップS220において、停止図柄判定手段230によりメダルの払出しが有るか否かが判定される。メダルの払出しが有ると判定された場合、次のステップS221に進み、メダルの払出しが無いと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS221において、クレジットメダルの枚数が50枚であるか否かが判定される。クレジットメダルの枚数が50枚であると判定された場合、次のステップS222に進み、クレジットメダルの枚数が50枚未満であると判定された場合、ステップS227に進む。
ステップS222において、払出メダル切れエラー(E3エラー)の判定時間が設定される。予め定めた時間が経過しても払出しが行われない場合に、ホッパーユニット24の中のメダルが空になっていると判定するための判定時間の計時(時間のカウント)が開始される。そして、次のステップS223に進む。
ステップS223において、ホッパーユニット24のホッパーモータ95が回転を開始する。そして、次のステップS224に進む。
ステップS224において、払出メダル切れエラー(E3エラー)の判定時間が経過したか否かが判定される。当該判定時間が経過したと判定された場合、ステップS229に進み、当該判定時間が経過していないと判定された場合、ステップS225に進む。
ステップS225において、メダルが1枚、払出されたか否かが判定される。これは、ホッパーユニット24の払出センサ94によりメダルが1枚、払出されたか否かの検知が行われるものである。そして、メダルが1枚、払出されたと判定された場合、次のステップS226に進み、メダルが1枚、払出されていないと判定された場合、ステップS223に戻る。
ステップS226において、配当付与手段240により、メダルの払出しが終了したか否かが判定される。メダルの払出しが終了したと判定された場合、当該処理は終了し、メダルの払出しが終了していないと判定された場合、ステップS222に戻る。
一方、ステップS221でクレジットメダルの枚数が50枚未満であると判定された場合は、ステップS227において、クレジットメダルの枚数(貯留枚数)に1枚が加算される。そして、次のステップS228に進む。
ステップS228において、メダルの払出しが終了したか否かが判定される。メダルの払出しが終了したと判定された場合、当該処理は終了し、メダルの払出しが終了していないと判定された場合、ステップS221に戻る。
また、一方、ステップS224で当該判定時間が経過したと判定された場合は、ステップS229において、エラーコード「E3」が設定される。そして、次のステップS230に進む。
ステップS230において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、ステップS222に戻る。
図35に示すフローチャートに基づいて、タイマ割込処理について説明する。
先ず、ステップS240において、リール駆動モータ65としてのステッピングモータに位相出力処理が行われる。具体的には、このステッピングモータに対して、回転リール62の回転のための励磁データが出力されるものである。そして、次のステップS241に進む。
ステップS241において、メイン制御手段200の送信手段310からサブ制御手段500の受信手段510へコマンド送信処理が行われる。具体的には、このコマンドは、メイン制御手段200から通常に送信しているサブ制御手段500へのコマンド送信処理であって、実際に送信手段310から受信手段510へ送信するものである。そして、次のステップS242に進む。
ステップS242において、電源ユニット43において、電断(電源の遮断、すなわち電力供給の中止)となったか否かが判定される。電断になったと判定された場合は、ステップS250に進み、電断になっていないと判定された場合は、ステップS243に進む。
ステップS243において、ランプ処理が行われる。このランプは、特に図示していないが、ベット数表示ランプや、再遊技表示ランプ等であって、メイン制御手段200で制御処理するものである。そして、次のステップS244に進む。
ステップS244において、入力ポートスイッチ状態設定が行われる。この入力ポートスイッチ状態設定は、図29に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」が行われる。つまり、このステップS244が行われた後は、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータに「1」又は「0」が設定された状態となる。そして、次のステップS245に進む。
ステップS245において、使用領域外用割込み処理が行われる。なお、この使用領域外用割込み処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS246に進む。
ステップS246において、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信するための送信用コマンドがあるか否かが判定される。当該送信用コマンドがあると判定された場合、ステップS247に進み、設定されている送信用コマンド(後述する投入異常、払出異常、ドア状態等)の送信処理を行い、当該送信用コマンドがないと判定された場合、ステップS248に進む。
ステップS248において、エラーデータがあるか否かが判定される。このエラーデータは、メイン制御手段200でエラー報知する(エラー処理に移行する)ためのフラグであって、エラーデータが設定される(オン状態となる)と、メイン制御手段200でエラー処理に移行することになるものである。エラーデータが設定されている(オン状態である)と判定された場合、ステップS249に進み、エラーデータが設定されていない(オン状態でない)と判定された場合、ステップS251に進む。
ステップS251において、メダルの投入判定が行われる。そして、次のステップS252に進む。
ステップS252において、メダルの払出判定が行われる。そして、次のステップS253に進む。
ステップS253において、タイマ更新処理が行われる。そして、次のステップS254に進む。
ステップS254において、ポート出力処理が行われる。そして、次のステップS255に進む。
ステップS255において、外部信号出力処理が行われる。なお、この外部信号出力処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS256に進む。
ステップS256において、回転リール62(回胴)の制御処理が行われる。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS242で電断になったと判定された場合は、ステップS250において、電断処理が行われる。なお、この電断処理は、後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
また、一方、ステップS248でエラーデータがあると判定された場合、ステップS249において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
図36に示すフローチャートに基づいて、図35のステップS250の電断処理について説明する。
ステップS260において、スタックポインタの設定が行われる。これはスタックと呼ばれるメモリ領域のうち、最も直近に参照された位置のアドレスを保持しているものである。そして、次のステップS261に進む。
ステップS261において、電断フラグの設定が行われる。予め定めた所定の数値を記憶するものである。そして、次のステップS262に進む。
ステップS262において、チェックサム値の設定が行われる。そして、当該処理が終了する。
図37に示すフローチャートに基づいて、図35のステップS255の外部信号出力処理について説明する。
ステップS270において、ドア(具体的には、前扉14)が開状態であるか否かが判定される。具体的には、扉センサ(扉開閉用スイッチ19)のON、OFFの検知信号により判定しているものである。前扉14が閉状態である場合は、ステップS272に進み、前扉14が開状態である場合には、次のステップS271に進む。
ステップS271において、外部信号5出力保留タイマの設定が行われる。具体的には、外部信号5出力保留タイマのカウント(計時)が開始されるものである。ここで、「出力保留タイマ」は、ドア(前扉14)が開状態になったり、所定のエラーが発生したりした場合等に所定の信号を出力し続けるためのタイマとなるものである。具体的には、例えば、ドア(前扉14)が開放すると、開放したときから3秒間タイマが設定され、その間にドア(前扉14)が開状態から閉状態へ移行しても、3秒間の当該タイマの時間を経過しないと、信号がオフ状態にならないように設定されているものである。これにより、仮に瞬間的に開状態から閉状態へ移行しても、ドア(前扉14)がいったん開放されたという状態を確実に外部に出力することができるものである。この信号出力は、具体的には、外部集中端子板18により、遊技店のホール管理者が管理するホールコンピュータへ出力されるものである。なお、後述する外部信号4出力保留タイマの「保留タイマ」も同様の機能を有するものである。そして、次のステップS272に進む。
ステップS272において、外部信号5出力保留タイマが作動中であるか否かが判定される。外部信号5出力保留タイマが作動中であると判定された場合、ステップS273に進み、外部信号5出力保留タイマが作動中でないと判定された場合、ステップS274に進む。
ステップS273において、外部信号5がオン状態となる。そして、ステップS275に進む。
一方、ステップS272で外部信号5出力保留タイマが作動中でないと判定された場合は、ステップS274において、外部信号5をオフ状態にする。そして、ステップS275に進む。
ステップS275において、特定条件に一致したか否かが判定される。ここで、この特定条件に一致するとは、具体的には、(1)E0エラー、(2)E1エラー、(3)E2エラー、(4)E7エラー、(5)EAエラー、(6)E0エラー判定フラグオン、(7)E2エラー判定フラグオン、(8)EAエラー判定フラグオンの(1)〜(8)のいずれかに該当していることを意味する。ここで、(1)〜(5)は、エラーコードに対応するエラーが発生した状態を示す正規のエラー信号によるものであり、(6)〜(8)の「エラー判定フラグ」は、所謂予約フラグ(保留フラグ)のことである。そして、特定条件のいずれかに一致していると判定された場合は、次のステップS276に進み、特定条件のいずれにも一致していないと判定された場合は、ステップS277に進む。
ステップS276において、外部信号4出力保留タイマの設定が行われる。具体的には、外部信号4出力保留タイマのカウント(計時)が開始されるものである。そして、次のステップS277に進む。
ステップS277において、外部信号4出力保留タイマが作動中であるか否かが判定される。外部信号4出力保留タイマが作動中であると判定された場合、次のステップS278に進み、外部信号4出力保留タイマが作動中でないと判定された場合、ステップS279に進む。
ステップS278において、外部信号4がオン状態となる。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS277で外部信号4の出力保留タイマが作動中でないと判定された場合、ステップS279において、外部信号4がオフ状態となる。そして、当該処理が終了する。
図38に示すフローチャートに基づいて、図35のステップS245の使用領域外用割込み処理について説明する。
ステップS280において、メダルセレクター17のセレクターセンサ92の監視処理が行われる。なお、このセレクターセンサ92の監視処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS281に進む。
ステップS281において、払出センサ94の監視処理が行われる。なお、この払出センサ94の監視処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS282に進む。
ステップS282において、ドア(具体的には前扉14)の監視処理が行われる。なお、このドア(具体的には前扉14)の監視処理は後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
図39に示すフローチャートに基づいて、図38のステップS280のセレクターセンサ92の監視処理について説明する。
ステップS290において、セレクターセンサCがタイムオーバーか否かが判定される。これは、セレクターセンサCにおいて、1.6秒間、オン状態が継続するとE0エラー(投入メダルエラー)とするためのものである。セレクターセンサCがタイムオーバーであると判定された場合、次のステップS291に進み、セレクターセンサCがタイムオーバーでないと判定された場合、ステップS294に進む。
ステップS291において、E0エラーフラグをエラー判定フラグに設定する。そして、E0エラーフラグ及びエラー判定フラグがオン(ON)状態となる。このエラー判定フラグは、エラーが発生してエラー処理に移行することを予約(保留)するフラグである。なお、このエラー判定フラグに基づき、後述する送信用コマンドの「投入異常」や「払出異常」等がサブ制御手段500に送信されるものである。そして、次のステップS292に進む。
ステップS292において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。回転リール62が回転中であると判定された場合、次のステップS293に進み、回転リール62が回転中でないと判定された場合、ステップS294に進む。
ステップS293において、メイン制御手段200からサブ制御手段500への送信用コマンドにメダルの「投入異常」が設定される。そして、次のステップS294に進む。
ステップS294において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。いずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合、ステップS298に進み、いずれの回転リール62も回転中でないと判定された場合、ステップS295に進む。
ステップS295において、メダルが払出中であるか否かが判定される。メダルが払出中であると判定された場合、ステップS298に進み、メダルが払出中でないと判定された場合、ステップS296に進む。
ステップS296において、ステップS291において設定されるE0エラー(投入メダルエラー)フラグがオン状態であるか否かが判定される。E0エラーフラグがオン状態であると判定された場合、E0エラーのエラー判定フラグがクリアされ、ステップS302に進み、また、E0エラーフラグがオン状態でないと判定された場合、ステップS297に進む。
ステップS297において、ステップS171(図30参照)又はステップS299において設定されるEAエラー(センサエラー)フラグがオン状態であるか否かが判定される。EAエラーフラグがオン状態であると判定された場合、EAエラーのエラー判定フラグがクリアされ、ステップS303に進み、EAエラーフラグがオン状態でないと判定された場合、図40に示すステップS304に進む。
一方、ステップS294でいずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合は、ステップS298において、セレクターセンサA又はBがオン状態であるか否かが判定される。セレクターセンサA又はBがオン状態であると判定された場合、ステップS299に進み、セレクターセンサA及びBのいずれもオン状態でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS299において、EAエラー(センサエラー)フラグをエラー判定フラグに設定する。このエラー判定フラグは、エラーが発生してエラー処理に移行することを予約するフラグである。そして、次のステップS300に進む。
ステップS300において、回転リール62が回転中であるか否かが判定される。回転リール62が回転中であると判定された場合、ステップS301に進み、回転リール62が回転中でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS301において、メイン制御手段200からサブ制御手段500への送信用コマンドにメダルの「投入異常」が設定される。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS296でE0エラーフラグがオン状態であると判定された場合、ステップS302において、エラーコード「E0」によりエラーデータが設定される(エラーデータのフラグがオン状態に設定される)。このエラーデータが設定されるとは、エラーデータのフラグがオン状態になることを意味し、メイン制御手段200でエラー処理に移行するためのフラグがオン状態になることを意味する。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS297でEAエラーフラグがオン状態であると判定された場合は、ステップS303において、エラーコード「EA」によりエラーデータが設定される(エラーデータのフラグがオン状態に設定される)。そして、当該処理が終了する。
図40に示すフローチャートに基づいて、図39に続いて、セレクターセンサ92の監視処理について説明する。
ステップS304において、キャンセルコイルがオン状態になっているか否かが判定される。なお、このキャンセルコイルは、特に図示していないが、メダルセレクター17において、メダル投入口38から投入されたメダルをホッパーユニット24側へ投入してクレジットメダルとするか、又は、メダル受け皿26へ排出させるかのメダル通路の切り換えを行うためのものである。メダル投入口38から投入されたメダルは、キャンセルコイルがオン状態のときクレジットメダルとして採用され、オン状態でないときには、メダル受け皿26は排出される。キャンセルコイルがオン状態であると判定された場合、次のステップS305に進み、キャンセルコイルがオン状態でないと判定された場合、ステップS298(図39参照)に進む。
ステップS305において、セレクターセンサBのタイミングチャートが立下り状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)であるか否かが判定される。このセレクターセンサBのタイミングチャートの立下り状態とは、通路内において、セレクターセンサBの前をメダルが通過して過ぎ去ろうとしている状態を意味する。立下り状態であると判定された場合、ステップS307に進み、立下り状態でないと判定された場合、ステップS306に進む。
ステップS306において、セレクターセンサAのタイミングチャートが立下りの状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)であるか否かが判定される。同様に、セレクターセンサAの前をメダルが通過して過ぎ去ろうとしている状態を意味する。立下り状態であると判定された場合、ステップS309へ進み、立下り状態でないと判定された場合、図41に示すステップS310に進む。
一方、ステップS305でセレクターセンサBのタイミングチャートが立下り状態であると判定された場合、ステップS307において、メダルの通過順が異常であるか否かが判定される。このメダルの通過順が異常であるか否かとは、セレクターセンサA、B、Cは、メダルの通過順としては、セレクターセンサC、セレクターセンサA、セレクターセンサBの順番に検知するように配置されているため、当該順番で検知されていない場合には、異常であると判定されるものである。メダルの通過順が異常であると判定された場合、ステップS303(図39参照)に進み、メダルの通過順が異常でないと判定された場合、ステップS308に進む。
ステップS308において、EAタイマがクリア(初期化)される。そして、当該処理が終了する。
また、一方、ステップS306でセレクターセンサAのタイミングチャートが立下り状態であると判定された場合は、ステップS309において、メダルの通過順が異常であるか否かが判定される。メダルの通過順が異常であると判定された場合、ステップS302(図39参照)に進み、メダルの通過順が異常でないと判定された場合、図41のステップS312に進む。
図41に示すフローチャートに基づいて、図40に続いて、セレクターセンサ92の監視処理について説明する。
ステップS310において、セレクターセンサBのタイミングチャートが立上り状態(オフ状態からオン状態への移行状態)であるか否かが判定される。このセレクターセンサBのタイミングチャートの立上り状態とは、通路内において、セレクターセンサBの前にメダルが移行してきた状態を意味する。セレクターセンサBのタイミングチャートが立上り状態であると判定された場合、ステップS313に進み、立上り状態でないと判定された場合、ステップS311に進む。
ステップS311において、セレクターセンサAのタイミングチャートが立上り状態であるか否かが判定される。このセレクターセンサAのタイミングチャートの立上り状態とは、通路内において、セレクターセンサAの前にメダルが移行してきた状態を意味する。セレクターセンサAのタイミングチャートが立上り状態であると判定された場合、ステップS315に進み、立上り状態でないと判定された場合、ステップS312に進む。
ステップS312において、EAタイマが予め定めた所定の時間が経過(カウントダウン、減算)して、0になったか否かが判定される。EAタイマが0になっていると判定された場合、ステップS303(図39参照)に進み、EAタイマが0になっていないと判定された場合、当該処理は終了する。
一方、ステップS310でセレクターセンサBのタイミングチャートの立上り状態であると判定された場合は、ステップS313において、メダルの通過順が異常であるか否かが判定される。メダルの通過順が異常であると判定された場合、ステップS303(図39参照)に進み、メダルの通過順が異常でないと判定された場合、ステップS314に進む。
ステップS314において、EAタイマが設定される。そして、当該処理が終了する。
また、一方、ステップS311でセレクターセンサAのタイミングチャートが立上り状態であると判定された場合、ステップS315において、セレクターセンサCオフから500ms以上経過しているか否かが判定される。当該条件を満足していると判定された場合は、ステップS302(図39参照)に進み、当該条件を満足していないと判定された場合は、ステップS316に進む。
ステップS316において、メダルの通過順が異常であるか否かが判定される。セレクターセンサA、B、Cの検知順番に基づいて、メダルの通過順が異常であると判定された場合は、ステップS302(図39参照)に進み、メダルの通過順が異常でないと判定された場合は、ステップS317に進む。
ステップS317において、EAタイマが設定される。そして、当該処理が終了する。
図42に示すフローチャートに基づいて、図38に示すステップS281の払出センサ94の監視処理について説明する。
ステップS320において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。いずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合、ステップS321に進み、いずれの回転リール62も回転中でない、すなわち全ての回転リール62が回転を停止していると判定された場合、ステップS323に進む。
ステップS321において、払出センサA又はBがオン状態であるか否かが判定される。払出センサA又はBがオン状態であると判定された場合、ステップS322に進み、払出センサA及びBのいずれもオン状態でないと判定された場合、ステップS323に進む。
ステップS322において、メイン制御手段200からサブ制御手段500への送信用コマンドにメダルの「払出異常」が設定される。そして、次のステップS323に進む。
ステップS323において、ステップS328において設定されたエラー判定フラグとしてのE2エラーフラグがオン状態であるか否かが判定される。E2エラーフラグがオン状態であると判定された場合、ステップS328に進み、E2エラーフラグがオン状態でない、オフ状態であると判定された場合、ステップS324に進む。
ステップS324において、エラーコードE7の判定時間がちょうど経過したか否かが判定される。エラーコードE7の判定時間がちょうど経過したと判定された場合、ステップS325に進み、エラーコードE7の判定時間が経過していないと判定された場合、ステップS331に進む。
ステップS325において、ホッパーユニット24が駆動中であるか否かが判定される。具体的には、ホッパーモータ95が回転駆動中であるか否かが判定される。ホッパーユニット24が駆動中であると判定された場合、ステップS326に進み、ホッパーユニット24が駆動中でないと判定された場合、ステップS331に進む。
ステップS326において、払出センサBがオン状態であるか否かが判定される。払出センサBがオン状態であると判定された場合、ステップS331に進み、オン状態でないと判定された場合、ステップS327に進む。
ステップS327において、エラーコード「E7」により、メイン制御手段200に用いられるエラーデータが設定される。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS323でE2エラーフラグがオン状態であると判定された場合は、ステップS328において、E2エラーフラグが、エラー判定フラグに設定される。すなわち、E2エラーフラグのオン状態により、エラー判定フラグがオン状態に設定される。そして、ステップS329に進む。
ステップS329において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。いずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合、当該処理は終了し、全ての回転リール62が回転中でない、すなわち停止していると判定された場合、E2エラーのエラー判定フラグをクリアし、ステップS330に進む。
ステップS330において、エラーコードE2が、メイン制御手段200で用いられるエラーデータに設定される。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS324でエラーコードE7の判定時間が経過していないと判定された場合、ステップS325でホッパーユニット24が駆動中でないと判定された場合、ステップS326で払出センサBがオン状態であると判定された場合は、ステップS331において、払出センサA又はBがオン状態であるか否かが判定される。払出センサA又はBがオン状態であると判定された場合、ステップS332に進み、払出センサA及びBもオン状態でないと判定された場合、図43のステップS350に進む。
ステップS332において、ホッパーユニット24が駆動中であるか否か、具体的には、ホッパーモータ95が回転駆動中であるか否かが判定される。ホッパーユニット24が駆動中であると判定された場合、ステップS333に進み、ホッパーユニット24が駆動中でないと判定された場合、ステップS328に進む。
ステップS333において、払出センサAが立上り状態(オフ状態からオン状態への移行状態)であるか否かが判定される。立上り状態であると判定された場合、ステップS334に進み、立上り状態でないと判定された場合、図43のステップS350に進む。
ステップS334において、E1タイマが設定される(E1タイマのカウントダウン(計時)が開始される)。そして、当該処理は終了する。
図43に示すフローチャートに基づいて、図42に続いて、払出センサ94の監視処理について説明する。
ステップS350において、ホッパーユニット24が駆動中であるか否か、具体的には、ホッパーモータ95が回転駆動中であるか否かが判定される。ホッパーユニット24が駆動中であると判定された場合、ステップS351に進み、ホッパーユニット24が駆動中でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS351において、エラーコードE7の判定時間経過後に払出センサA及びBの両方がオフ状態であるか否かが判定される。両方ともオフ状態であると判定された場合、ステップS353に進み、両方ともオフ状態ではない、すなわち少なくとも一方がオン状態であると判定された場合、ステップS352に進む。
ステップS352において、E1タイマで所定時間が経過(カウントダウン(減算))して残り時間が0になっているか否かが判定される。E1タイマが0になっていると判定された場合、ステップS353に進み、0になっていないと判定された場合、ステップS354に進む。
ステップS353において、エラーコード「E1」により、メイン制御手段200で用いられるエラーデータが設定される。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS352でE1タイマで所定時間が経過(カウントダウン(減算))して残り時間が0になっていない場合は、ステップS354において、払出センサAが立下り状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)であるか否かが判定される。立下り状態であると判定された場合は、ステップS355に進み、立下り状態でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS355において、E1タイマのクリア(初期化)が行われる。そして、次のステップS356に進む。
ステップS356において、払出センサAの立上り状態(オフ状態からオン状態へ移行する状態)から立下り状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)の間に払出センサBの立下り状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)が発生したか否かが判定される。立下り状態が発生したと判定された場合、当該処理は終了し、立下り状態が発生していないと判定された場合、ステップS353に進む。
図44に示すフローチャートに基づいて、図38のステップS282のドア(前扉14)の監視処理について説明する。
ステップS360において、ドア(前扉14)の監視保留タイマにより予め定めた所定時間が経過したか否かが判定される。経過したと判定された場合は、ステップS361に進み、経過していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS361において、ドア(前扉14)の状態が取得される。そして、次のステップS362に進む。
ステップS362において、取得したドア(前扉14)の状態が前回取得したドア(前扉14)情報と異なるか否かが判定される。当該情報と異なると判定された場合、次のステップS363に進み、当該情報と異ならないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS363において、ドア(前扉14)の状態が更新される。そして、次のステップS364に進む。
ステップS364において、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信するための送信用コマンドにドア(前扉14)状態が設定される。そして、次のステップS365に進む。
ステップS365において、ドア(前扉14)監視保留タイマが設定される。そして、当該処理が終了する。
図45に示すフローチャートに基づいて、図32のステップS202、図33のステップS213、図34のステップS230、図35のステップS249のエラー処理について説明する。
ステップS370において、現在の遊技状態が保存される。そして、次のステップS371に進む。
ステップS371において、発生しているエラーの状態(エラー状態)をエラーフラグとしてサブ制御手段500へ送信する。具体的には、メイン制御手段200の送信手段310からサブ制御手段500の受信手段510へ送信されるものである。そして、次のステップS372に進む。
ステップS372において、払出枚数表示器88の内容が保存される。そして、次のステップS373に進む。
ステップS373において、メイン側報知手段300により払出枚数表示器88にエラーコード表示が行われ、エラーコードが表示される。そして、次のステップS374に進む。
ステップS374において、ホッパーユニット24及びキャンセルコイル(メダルセレクター17)の状態が保存される。そして、次のステップS375に進む。
ステップS375において、ホッパーユニット24及びキャンセルコイル(メダルセレクター17)の設定(オフ状態)が行われる。そして、次のステップS376に進む。
ステップS376において、E4エラーの状態であるか否かが判定される。E4エラーの状態であると判定された場合、ステップS388に進み、E4エラーの状態でないと判定された場合、ステップS377に進む。
ステップS377において、E3エラー状態であるか否かが判定される。E3エラー状態であると判定された場合、ステップS378に進み、E3エラー状態でないと判定された場合、ステップS379に進む。
ステップS378において、エラー解除センサがオン状態であるか否かが判定される。なお、このステップS378は、E3エラー(ホッパーエンプティエラー)となるので、ここでのエラー解除センサは、ドアキーリセットとなるものである。このドアキーリセットは、前扉14を開くためのドアキー13(図1参照)を、前扉14の解錠方向とは反対の方向に回すことで成立するものである。エラー解除センサがオン状態であると判定された場合、ステップS381に進み、エラー解除センサがオン状態でないと判定された場合、ステップS379に進む。
ステップS379において、設定変更スイッチ46がオン状態であるか否かが判定される。なお、ここでの設定変更スイッチ46がリセットスイッチになるものである。設定変更スイッチ46がオン状態であると判定された場合、ステップS380に進み、オン状態でないと判定された場合、ステップS376に戻る。
ステップS380において、ドア(前扉14)の開閉センサ(具体的には、扉開閉用スイッチ19)がオン状態であるか否かが判定される。オン状態であると判定された場合、ステップS376に戻り、オン状態でないと判定された場合、ステップS381に進む。
ステップS381において、セレクターセンサA、B、C、払出センサA、Bのいずれかがオン状態であるか否かが判定される。オン状態であると判定された場合、ステップS376に戻り、オン状態でないと判定された場合、ステップS382に進む。
ステップS382において、ホッパーユニット24及びキャンセルコイルの状態を元の状態に復帰させる。そして、次のステップS383に進む。
ステップS383において、エラーコード表示のクリア(初期化)が行われる。そして、次のステップS384に進む。
ステップS384において、払出枚数表示器88の内容の復帰が行われる。そして、ステップS385に進む。
ステップS385において、遊技状態の復帰が行われる。そして、ステップS386に進む。
ステップS386において、サブ制御手段500へエラー解除イベント(信号)の送信が行われる。そして、次のステップS387に進む。
ステップS387において、サブ制御手段500のメダル払出開始イベント(信号)の送信判定が行われる。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS376のE4エラーの状態であると判定された場合、ステップS388において、設定変更が行われるまで待機状態となる。
図46に示すフローチャートに基づいて、設定変更処理について説明する。
ステップS390において、スタック領域がクリア(初期化)される。そして、次のステップS391に進む。
ステップS391において、RAM領域がクリア(初期化)される。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS392に進む。
ステップS392において、設定変更時における初期設定が行われる。そして、次のステップS393に進む。
ステップS393において、メイン制御手段200の送信手段310からサブ制御手段500の受信手段510へ設定変更状態が開始されたことを示すコマンドが送信される。そして、次のステップS394に進む。
ステップS394において、メイン制御手段200のRAMのバックアップ不良が設定されているか否かが判定される。そして、バックアップ不良が設定されていると判定された場合、ステップS395に進み、バックアップ不良が設定されていないと判定された場合、ステップS405に進む。
ステップS395において、設定表示器89に「C」の表示が行われる。そして、次のステップS396に進む。
ステップS396において、割込み可となる、すなわち、図35に示すタイマ割込処理の実行が許容され、図35に示すフローチャートの処理が行われる。そして、次のステップS397に進む。
ステップS397において、設定変更後に予定される設定値(設定変更予定値)が0でない場合は次のステップS398に進み、0である場合はステップS399に進む。
ステップS398において、スタートスイッチ40がオン状態になっているか否かが判定される。オン状態になっていると判定された場合、ステップS406に進み、オン状態になっていないと判定された場合、次のステップS399に進む。
ステップS399において、設定変更スイッチ46がオン状態になっているか否かが判定される。オン状態になっていると判定された場合、次のステップS400に進み、オン状態になっていないと判定された場合、ステップS396に戻る。
ステップS400において、チャタリング防止ウェイトが設定される。具体的には、このチャタリング防止ウェイトにより、設定変更スイッチ46の1度の操作で設定変更予定値が2以上更新されることを防止している。そして、次のステップS401に進む。
ステップS401において、スイッチ入力用立上り、立下りフラグがクリア(初期化)される。つまり、このステップS401が行われることにより、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータ(図8参照)のうち、初期化対象となるデータが初期化される。そして、次のステップS402に進む。このステップS401における初期化は、初期化対象となるデータにOFF(0)が設定される。
ステップS402において、設定変更予定値が+1、すなわち、次の段階へ更新される。例えば、設定変更予定値が2の場合は3へ更新され、6の場合は1へ更新される。そして、次のステップS403に進む。
ステップS403において、設定変更予定値が7より小さくない場合は次のステップS404に進み、7より小さい場合はステップS405に進む。
ステップS404において、設定変更用の初期値が設定される。ここでの初期値は、1〜6の中の1つの値とされている。そして、次のステップS405に進む。
ステップS405において、設定表示器89に設定変更予定値が表示される。そして、ステップS396に戻る。
一方、ステップS398でスタートスイッチ40がオン状態になっていると判定された場合、ステップS406において、スイッチ入力用立上り、立下りフラグがクリア(初期化)される。つまり、このステップS406が行われることにより、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータ(図8参照)のうち、初期化対象となるデータが初期化される。そして、次のステップS407に進む。このステップS406における初期化は、初期化対象となるデータにOFF(0)が設定される。
ステップS407において、割込み可となる、すなわち、図35に示すタイマ割込処理の実行が許容され、図35に示すフローチャートの処理が行われる。そして、次のステップS408に進む。
ステップS408において、設定キースイッチ45がオフ状態であるか否かが判定される。オフ状態であると判定された場合、ステップS409に進み、オフ状態でないと判定された場合、ステップS407に進む。
ステップS409において、設定値の確定が行われる。そして、当該処理が終了する。
図47に示すフローチャートに基づいて、図46のステップS391のRAM領域クリアについて説明する。
ステップS410において、RAMエラーが発生しているか否かが判定される。RAMエラーが発生していると判定された場合、次のステップS411に進み、RAMエラーが発生しないと判定された場合、ステップS412に進む。
ステップS411において、メイン制御手段200のRAMの番地のうち、RTモードに対応する番地(図8参照)から番地「F0FF」までに格納されたデータがクリア(初期化)される。そして、当該処理が終了する。
ステップS412において、メイン制御手段200のRAMの番地のうち、抽せん乱数に対応する番地(図8参照)から番地「F0FF」までに格納されたデータがクリア(初期化)される。そして、当該処理が終了する。
ここで、図47において、ステップS411又はステップS412の何れかが行われたとしても、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータに「0」が設定される(図8参照)。つまり、図47に示す「RAM領域クリア」が行われた後は、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータに「0」が設定された状態となる。
図48に示すフローチャートに基づいて、サブ制御手段500におけるエラー報知処理について説明する。
先ず、ステップS420において、サブ制御手段500の受信手段510が、メイン制御手段200の送信手段310からステップS247における送信用コマンドを受信したか否かが判定される。送信用コマンドを受信したと判定された場合、次のステップS421に進み、送信用コマンドを受信していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS421において、送信用コマンドがドア状態か否かが判定される。具体的には、送信用コマンドが、ドア(前扉14)の開閉に関するドア状態のものであるか否かが判定されるものである。送信用コマンドがドア状態のものであると判定された場合、ステップS427に進み、送信用コマンドがドア状態のものではないと判定された場合、ステップS422に進む。
ステップS422において、エラー報知が行われる。具体的には、スピーカー72から「エラーです」の音声報知が行われる。そして、次のステップS423に進む。
ステップS423において、ステップS371におけるエラーフラグを受信しているか否かが判定される。エラーフラグを受信していると判定された場合は、ステップS424に進み、エラーフラグを受信していないと判定された場合は、待機状態となる。
ステップS424において、エラー再報知が行われる。そして、次のステップS425に進む。
ステップS425において、エラー解除イベント(信号)を受信しているか否かが判定される。エラー解除イベント(信号)を受信していると判定された場合、次のステップS426に進み、エラー解除イベント(信号)を受信していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS426において、エラー報知がクリア(初期化)される。すなわち、エラー報知が行われていない状態に戻る。そして、当該処理は終了する。
一方、ステップS421で送信用コマンドがドア状態(前扉14の開閉状態)であると判定された場合は、ステップS427において、ドア状態が前扉14の開状態であるか否かが判定される。前扉14が開状態であると判定された場合、ステップS429に進み、前扉14が開状態でない、すなわち閉状態であると判定された場合、ステップS428に進む。
ステップS428において、エラー報知がクリア(初期化)される。具体的には、スピーカー72からの音声出力を停止する。そして、当該処理は終了する。
一方、ステップS427でドア状態が開状態であると判定された場合は、ステップS429において、エラー報知が行われる。具体的には、スピーカー72から音声が出力される。そして、当該処理は終了する。
(作用効果)
設定変更状態は、スタートスイッチ40に対する決定操作が行われる前の状態である決定前状態と、決定操作が行われた後の状態である決定後状態とがある。また、設定変更状態は、決定後状態において設定キースイッチ45に対する終了操作が行われることで当該設定変更状態を終了するよう構成されている。
そして、設定変更制御手段270は、スタートスイッチ40に対する決定操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴い電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、決定操作が行われたと判定して決定後状態に制御する。その後、設定変更制御手段270は、設定キースイッチ45に対する終了操作のみが行われることで設定変更状態を終了させる。
つまり、第2の実施形態は、スタートスイッチ40に対する決定操作が継続された状態で設定変更状態が開始された場合には、既に決定後状態となっており、設定キースイッチ45に対する終了操作のみが行われることで設定変更状態を終了させることができる。
そのため、第2の実施形態によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における各種スイッチの操作が効率化される。
第2の実施形態では、設定変更制御手段270が取得するスタートスイッチ40の情報として、0又は1のビット値を含む入力データと、入力データのビット値に変化があった場合に変化後の入力データに対応するビット値が設定される立上りデータと、が少なくとも設けられている。
そして、設定変更制御手段270は、設定変更状態へ制御が行われると、ステップS391のRAM領域クリア(図46参照)で入力データ及び立上りデータのビット値を初期化する。ただし、設定変更制御手段270は、設定変更状態となる前からスタートスイッチ40に対する決定操作が継続されている場合には、ステップS391のRAM領域クリア(図46参照)後のステップS396の割込み可(図46参照)で入力データのビット値を変化させるとともに、変化後の入力データに対応するビット値を立上りデータのビット値に設定する。その後、設定変更制御手段270は、ステップS398(図46参照)において決定操作が行われたと判定する。
つまり、第2の実施形態では、スタートスイッチ40に対する決定操作が行われたことを立上りデータのビット値の変化を契機として検知している。そして、立上りデータのビット値が変化するための条件は、入力データのビット値が変化することとなっている。
以上より、第2の実施形態によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における作業時間の効率化を図ることができるスタートスイッチ40の制御を行うことができる。
第2の実施形態では、スタートスイッチ40に対して、複数の回転リール62の図柄の変動表示を開始させるための操作である始動操作を行うことが可能とされている。
そして、メイン制御手段200は、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴わず電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リール62の図柄の変動表示を行わないこととしている。
つまり、第2の実施形態は、設定変更を伴わない電断復帰時にスタートスイッチ40に対する操作を継続していても、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リール62の図柄の変動表示を行わないこととしている。
そのため、第2の実施形態によれば、設定変更を伴わない電断復帰時にスタートスイッチ40に対する操作を継続している場合に、スタートスイッチ40に対する始動操作が行われたと判定されてしまい、複数の回転リール62の図柄の変動表示が行われてしまうという事象を防止できる。
設定変更状態は、設定変更スイッチ46に対する変更操作が行われる前の状態である変更前状態と、変更操作が行われた後の状態である変更後状態とがある。
そして、設定変更制御手段270は、設定変更スイッチ46に対する変更操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴い電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、変更操作が行われたと判定し、設定値を次の段階へ変更させた変更後状態に制御する。
つまり、第2の実施形態は、設定変更スイッチ46に対する変更操作が継続された状態で設定変更状態が開始された場合には、既に設定値が次の段階へ変更された変更後状態となっている。
そのため、第2の実施形態によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における各種スイッチの操作が効率化される。
第2の実施形態では、設定変更制御手段270が取得する設定変更スイッチ46の情報として、0又は1のビット値を含む入力データと、入力データのビット値に変化があった場合に変化後の入力データに対応するビット値が設定される立上りデータと、が少なくとも設けられている。
そして、設定変更制御手段270は、設定変更状態へ制御が行われると、ステップS391のRAM領域クリア(図46参照)で入力データ及び立上りデータのビット値を初期化する。ただし、設定変更制御手段270は、設定変更状態となる前から設定変更スイッチ46に対する変更操作が継続されている場合には、ステップS391のRAM領域クリア(図46参照)後のステップS396の割込み可(図46参照)で入力データのビット値を変化させるとともに、変化後の入力データに対応するビット値を立上りデータのビット値に設定する。その後、設定変更制御手段270は、ステップS399(図46参照)において変更操作が行われたと判定する。
つまり、第2の実施形態では、設定変更スイッチ46に対する変更操作が行われたことを立上りデータのビット値の変化を契機として検知している。そして、立上りデータのビット値が変化するための条件は、入力データのビット値が変化することとなっている。
以上より、第2の実施形態によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における作業時間の効率化を図ることができる設定変更スイッチ46の制御を行うことができる。
第2の実施形態におけるメイン制御手段200は、特定事象の発生を検知する特定事象検知手段280を備えるとともに、特定事象の検知に基づいて所定のエラー状態に制御する。また、第2の実施形態では、設定変更スイッチ46に対して、所定のエラー状態を解除するための操作である解除操作を行うことが可能とされている。
そして、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴わず電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させることとしている。
つまり、第2の実施形態は、所定のエラー状態中から設定変更を伴わず電断復帰する場合に設定変更スイッチ46に対する操作を継続していても、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させることとしている。
そのため、第2の実施形態によれば、所定のエラー状態中から設定変更を伴わず電断復帰する場合において、設定変更スイッチ46に対する操作を継続しているときに、設定変更スイッチ46に対する解除操作が行われたと判定されてしまい、所定のエラー状態が解除されてしまうという事象を防止できる。
(その他)
第2の実施形態は、入力データのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、立上りデータをOFF(0)からON(1)に切り替える、すなわち、立上りデータに1を設定することとした。しかし、これに限らず、入力データがON(1)になったか否かを判定し、ON(1)になった場合に、立上りデータに1を設定することとしてもよい。
なお、第2の実施形態では、立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、変更処理、決定処理、変動処理、及び解除処理を行うこととしたが、これに限らず、立上りデータがON(1)になったか否かを判定し、ON(1)になった場合にこれらの処理を行うこととしてもよい。つまり、入力データがON(1)となったことによって立上りデータがON(1)となり、立上りデータがON(1)となったことにより対応する処理を行うようにしてもよい。
また、これらは互いに組み合わさった実施形態としてもよく、例えば、入力データのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、立上りデータがOFF(0)からON(1)に切り替えられ、立上りデータがON(1)となったことにより対応する処理を行うようにしてもよい。一方で、入力データがON(1)となったことによって立上りデータがON(1)となり、立上りデータのOFF(0)からON(1)への切替を契機に対応する処理を行うようにしてもよい。
また、これにより、スタートスイッチ40や設定変更スイッチ46等を含む所定の操作手段に対して操作を行った場合に当該所定の操作手段の入力データのON(1)が検知されることにより、当該所定の操作手段の立上りデータがON(1)となり、当該立上りデータがON(1)となったことで当該所定の操作手段に対応する処理を行うこととなる。これは、例えば設定変更状態における設定変更スイッチ46への操作であれば設定値を次の段階へ切替えることであり、設定変更状態におけるスタートスイッチ40への操作であれば設定値の決定であり、遊技可能状態におけるスタートスイッチ40への操作であれば役抽選や変動処理を行い、エラー状態における設定変更スイッチ46への操作であればエラー解除となる。
また、第2の実施形態では図46や図47における設定変更処理における「RAMクリア処理(RAM領域クリア)」において入力ポート0の入力データと立上りデータが初期化対象となっており、この中にスタートスイッチ40、設定変更スイッチ46、設定キースイッチ45が含まれており、当該「RAMクリア処理(RAM領域クリア)」において、これらの入力ポート0の入力データと立上りデータが初期化されていたが、これらに加えて又は除いて初期化対象となるスイッチ類は適宜定めても良い。
また、第2の実施形態では、設定キースイッチ45のオフ状態において、変更操作を継続したまま電源投入操作が行われた場合には、設定されている設定値を維持しつつ特定のRAM領域がクリアされるよう構成されている。そして、ここでの「特定のRAM領域」とは、メイン制御手段200及びサブ制御手段500の双方のRAM領域であってもよいし、メイン制御手段200又はサブ制御手段500の一方のRAM領域であってもよい。また、特定のRAM領域に記憶されているデータは、例えば、所定の遊技の消化ゲーム数であってもよいし、遊技者にとって有利な特典の付与に関与するポイント数であってもよい。
また、第2の実施形態では、変更操作を継続したまま電源投入操作が行われ、設定変更状態が開始された場合(以下、「特別設定変更」とする)には、図46や図47に示す設定変更処理における「RAMクリア処理(RAM領域クリア)」を行って所定の設定値(例:設定1)を設定してもよいし、設定表示器89に所定の表示(例:C)が行われてもよい。
また、特別設定変更が行われた場合は、表示部84に表示される設定変更画面の態様を通常の設定変更画面の態様と異ならせてもよい。例えば、通常の設定変更が行われた場合は第1の態様で設定変更画面を表示し、特別設定変更が行われた場合は第1の態様とは異なる第2の態様で設定変更画面を表示してもよい。
第1の態様と第2の態様との相違点は、例えば「設定変更中」という文字の色やサイズが異なることであってもよいし、「通常設定変更中」と表示したり、「特別設定変更中」と表示したりして、各々で表示内容が異なることであってもよい。さらに、第1の態様が「設定変更中」という文字の表示であるのに対し、第2の態様は「設定変更中」という文字の表示は同じであるが、異なる色やサイズで「特別設定変更を伴いました」等のメッセージが加わることとしてもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。図49は、第3から第6までの実施形態における遊技機10の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
(リールユニット60)
第3の実施形態におけるリールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であるか否かを検知するために回転リール62に設けられた突起片(図示せず)を検知するリール位置センサ63が設けられている。そして、このリール位置センサ63は、左回転リール64に対応する左回転リールセンサ、中回転リール66に対応する中回転リールセンサ、及び右回転リール68に対応する右回転リールセンサが設けられている。
(メダルセレクター17)
第3の実施形態におけるセレクターセンサ92は、所定の流路(メダル通路)において、遊技媒体としてのメダルが通過する通過方向の上流側から下流側に向かって、セレクターセンサC→セレクターセンサA→セレクターセンサBの順に配置されている。これにより、セレクターセンサ92は、セレクターセンサC→セレクターセンサA→セレクターセンサBの順にメダルに関する検知を行うこととなっている。セレクターセンサA、セレクターセンサB、及びセレクターセンサCは、それぞれ「第1センサ」、「第2センサ」、及び「第3センサ」の一例である。
(払出センサ94)
第3の実施形態における払出センサ94は、ホッパーユニット24から払い出されたメダルを1枚ずつ検知する各種部品として、払出センサA及び払出センサBが設けられている。そして、払出センサ94は、払出センサA→払出センサBの順にメダルに関する検知を行うこととなっている。
(補助タンク)
ホッパーユニット24の近傍には、メダルタンク(図示せず)から溢れたメダルを貯蔵可能な補助タンク(図示せず)が設けられている。そして、補助タンクには、補助タンク内のメダルが所定量(満杯)になったことを検知してメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96が設けられている。
(設定キースイッチ45)
第3の実施形態では、後述するメイン基板202を含むメイン基板ユニット(図示せず)には、設定変更状態に制御するための設定キースイッチ45が設けられている。
(解除センサ77)
第3の実施形態では、払出しメダル切れエラーを解除する際にドアキー13(図1参照)の操作を検知するために使用される解除センサ77が設けられている。
また、第3の実施形態において、メイン基板202は「基板」の一例であり、メイン基板ケースは「基板ケース」の一例である。
ここで、メイン制御手段200が備えるCPU、ROM、RAM等のチップ部品は、メイン基板202に搭載されている。また、このメイン基板202には、遊技機10の各種部品の状態を示す複数のモニターランプ140が搭載されている。なお、モニターランプ140の詳細については後述する。
図50は、第3の実施形態におけるメイン基板202の概略正面図である。
図50に示すように、メイン基板202の一方面には、外部接続用の複数のコネクタ、CPU、ROM、RAM等のチップ部品、及びモニターランプ140が搭載されている。
モニターランプ140は、メイン基板202の素子搭載領域204に搭載され、遊技機10の各種部品の状態を示すものである。このモニターランプ140は、各種部品に対応する複数のLEDランプ(以下、単に「ランプ145」とする)から構成されている。なお、モニターランプ140は「複数の発光素子」の一例であり、ランプ145は「発光素子」の一例である。
ここで、モニターランプ140は、各種部品に対応して設けられたセンサの状態変化を検知した場合に点灯又は消灯することにより各種部品の動作状態を報知する、ともいえる。例えば、モニターランプ140は、スタートスイッチ40が傾倒したことをスタートスイッチ40に対応して設けられたスタートスイッチセンサが検知すると、スタートスイッチセンサに対応するランプ145を点灯させて、スタートスイッチ40が操作されたことを報知する。このようにセンサに対応するランプ145を設けることにより、例えば、スタートスイッチ40を傾倒させたにも関わらず対応するランプ145が点灯しない場合に、コネクタの脱抜、ショートの発生、又はスタートスイッチセンサに対する不正行為が行われた等の異常状態であることを容易に認識することができる。
素子搭載領域204とは、メイン基板202においてモニターランプ140を搭載するための領域である。また、素子搭載領域204は、メイン基板202の左端側の領域とされている。なお、素子搭載領域204をメイン基板202の左端側の領域としたが、当該領域の位置は限定されず、メイン基板202上の任意の位置の領域を素子搭載領域204とすることができる。そして、素子搭載領域204は、オーバーフローセンサ96の状態を示すランプ145と、後述する特定ランプとを囲んだ領域とされている。
図51は、第3の実施形態におけるモニターランプ140の模式図である。
図51に示すように、第3の実施形態におけるモニターランプ140は、23個のランプ145から構成されている。なお、以下では、図51に示すモニターランプ140の上下方向(縦)の並びを「行」と記載し、左右方向(横)の並びを「列」と記載する。そして、「行」は9行設けられ、「列」は3列設けられている。このとき、上端の行を「1行目」と記載し、下端の行を「9行目」と記載する。また、左端の列を「1列目」と記載し、右端の列を「3列目」と記載する。
そして、メイン基板202のうち各ランプ145の近傍(左側)には、モニターランプ140の各々のランプ145を識別するランプ識別子が記されている。ランプ識別子は「素子識別子」の一例である。第3の実施形態では、ランプ識別子としてアルファベットが記されている。以下では、ランプ識別子の右側に位置するランプ145について、当該ランプ識別子をランプ145の末尾に付して記載する。例えば、ランプ識別子「A」の右側に位置するランプ145を「ランプA」と記載する。
ここで、1列目は、1行目に「ランプA」、2行目に「ランプB」、3行目に「ランプC」、4行目に「ランプD」、5行目に「ランプE」、6行目に「ランプF」、7行目に「ランプG」、8行目に「ランプH」、9行目に「ランプI」が配置されている。
また、2列目は、1行目に「ランプJ」、2行目に「ランプM」、3行目に「ランプK」、4行目に「ランプL」、5行目に「ランプN」、6行目に「ランプO」、7行目に「ランプP」、8行目に「ランプQ」、9行目に「ランプR」が配置されている。
また、3列目は、1行目に「ランプS」、2行目に「ランプT」、3行目に「ランプU」、4行目に「ランプW」、9行目に「ランプV」が配置されている。このとき、3列目の5行目から8行目の領域には、ランプ145が配置されていない。
図51に示すように、第3の実施形態における素子搭載領域204は、端部に配置されたランプ145であるランプA、S、I、Vを囲んで形成される領域とされている。そして、図50及び図51では、一点鎖線で囲まれた領域を素子搭載領域204として示している。
素子搭載領域204は、第1領域206と、第1領域206以外の領域であって、第1領域206よりも狭い第2領域208とが設けられている。「第1領域206以外の領域」とは、第1領域206として定義された領域の内側に第2領域208が存在しないこと、すなわち、第1領域206として定義された領域の外側に第2領域208が存在することを意味する。「第1領域206よりも狭い」とは、素子搭載領域204に占める面積が第1領域206よりも小さいことを意味する。
第2領域208とは、素子搭載領域204の端部に配置されたランプ145のうち、隣接するランプ145の数が最少となるランプ145を囲んで形成される領域である。ここで、「隣接するランプ145」とは、上下方向、左右方向、又は斜め方向において近接するランプ145を意味する。なお、一のランプ145と少し離れた位置(例:2行以上、2列以上離れた位置)にある他のランプ145とは、上記の「隣接するランプ145」には含まれない。図51に示すように、第3の実施形態におけるモニターランプ140のうち、素子搭載領域204の端部に配置されたランプ145は、1列目の1行目の「ランプA」、3列目の1行目の「ランプS」、1列目の9行目の「ランプI」、3列目の9行目の「ランプV」である。換言すると、ランプAは素子搭載領域204の上端かつ左端に配置され、ランプSは素子搭載領域204の上端かつ右端に配置され、ランプIは素子搭載領域204の下端かつ左端に配置され、ランプVは素子搭載領域204の下端かつ右端に配置されている。
そして、ランプAに隣接するランプ145は、ランプB、ランプJ及びランプMの「3つ」であり、ランプSに隣接するランプ145は、ランプJ、ランプM及びランプTの「3つ」であり、ランプIに隣接するランプ145は、ランプH、ランプQ及びランプRの「3つ」であり、ランプVに隣接するランプ145は、ランプR及びランプQの「2つ」である。したがって、第3の実施形態において、隣接するランプ145の数が最少となるランプ145は「ランプV」である。
そのため、第3の実施形態における第2領域208は、ランプVを囲んで形成される素子搭載領域204の下端かつ右端の領域とされている。そして、図51では、破線で囲まれた領域を第2領域208として示している。つまり、素子搭載領域204のうち、破線で囲まれていない領域が第1領域206であり、破線で囲まれた領域が第2領域208である。
図52は、第3の実施形態における説明資料の一例である。この説明資料は、各種部品の確認(点検)を行う際に遊技店の店員が参照する資料である。
図52に示すように、説明資料には、ランプ識別子と、ランプ識別子に対応する各種部品と、各種部品に対応するランプ145の点灯タイミングと、各種部品に対応するランプ145の異常時の動作例と、が記載されている。
以下、第3の実施形態におけるランプ識別子に対応する各種部品を記載する。
ランプAは「精算スイッチ36」に対応するランプ145である。
ランプBは「設定変更スイッチ46」に対応するランプ145である。
ランプCは「解除センサ77」に対応するランプ145である。
ランプDは「自動解除スイッチ」に対応するランプ145である。自動解除スイッチとは、特定の契機に自動精算処理(クレジットメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効又は無効を選択するためスイッチである。
ランプEは「スタートスイッチ40」に対応するランプ145である。
ランプFは「マックスベットスイッチ34」に対応するランプ145である。
ランプGは「左ストップスイッチL」に対応するランプ145である。
ランプHは「中ストップスイッチC」に対応するランプ145である。
ランプIは「右ストップスイッチR」に対応するランプ145である。
ランプJは「シングルベットスイッチ35」に対応するランプ145である。
ランプKは「セレクターセンサA」に対応するランプ145である。
ランプLは「セレクターセンサB」に対応するランプ145である。
ランプMは「セレクターセンサC」に対応するランプ145である。
ランプNは「払出センサA」に対応するランプ145である。
ランプOは「払出センサB」に対応するランプ145である。
ランプPは「左回転リールセンサ」に対応するランプ145である。
ランプQは「中回転リールセンサ」に対応するランプ145である。
ランプRは「右回転リールセンサ」に対応するランプ145である。
ランプSは「扉開閉用スイッチ19」に対応するランプ145である。
ランプT及びランプUは「設定キースイッチ45」に対応するランプ145である。
ランプVは「オーバーフローセンサ96」に対応するランプ145である。
ランプWは「電源スイッチ44」に対応するランプ145である。
なお、以下では、モニターランプ140の各々のランプ145のうち、オーバーフローセンサ96以外の各種部品の状態を示すランプ145(ランプAからランプU及びランプW)を総称して「特定ランプ」と記載することがある。特定ランプは「特定素子」の一例である。そして、特定ランプは、隣接するランプ145を1つ以上有するランプ145とされている。そのため、例えば、特定ランプであるランプAから左に2列以上離れた位置に他のランプ145が配置されている場合には、当該他のランプ145は「特定ランプ」に該当しないこととなる。
次に、各ランプ145の正常時における点灯タイミングを説明する。
ランプAからランプSまでは、各ランプ145に対応する各種部品の操作時又は動作時に随時点灯する。つまり、ランプAからランプSまでは、各ランプ145に対応する各種部品の操作中又は動作中に点灯し、これらの操作又は動作を終了した場合に消灯する。
例えば、各種部品としての各種センサ(例:解除センサ77、セレクターセンサ92、リール位置センサ63、払出センサ94等)は、発光部及び受光部を備えており、例えば、セレクターセンサ92の場合、メダルがセレクターセンサ92を通過中に発光部からの光が遮断されるよう構成されている。そして、発光部からの光を受光部が受光している、すなわち、メダルで光が遮断されていない状態(各種センサの動作時以外の状態)では、セレクターセンサ92に対応する「ランプK、L、M」が消灯し、受光していない、すなわち、メダルで光が遮断されている状態(各種センサの動作時)では、セレクターセンサ92に対応する「ランプK、L、M」が点灯する。また、リール位置センサ63の場合は、突起片(図示せず)で発光部からの光が遮断されている状態において、リール位置センサ63の各々に対応する「ランプP、Q、R」が点灯する。
また、各種部品としての各種スイッチ(例:精算スイッチ36、設定変更スイッチ46等)は、当該各種スイッチの操作を検知する検知センサに接続されている。この検知センサは、発光部及び受光部を備えており、例えば、各種スイッチをシングルベットスイッチ35とした場合、シングルベットスイッチ35が操作されると、当該操作により移動する部材が発光部からの光を遮るように構成されている。そして、発光部からの光を受光部が受光している、すなわち、シングルベットスイッチ35が操作されていない状態(各種部品の操作時以外の状態)では、シングルベットスイッチ35に対応する「ランプJ」が消灯し、受光していない、すなわち、シングルベットスイッチ35が操作されている状態(各種部品の操作時)では、シングルベットスイッチ35に対応する「ランプJ」が点灯する。
そのため、例えば、セレクターセンサ92に対応する「ランプK、L、M」が、メダル投入口38から投入されたメダルがセレクターセンサ92を通過中ではない状態(メダルにより発光部からの光が遮断されていない状態)で点灯している場合には、セレクターセンサ92の状態が「異常」であることを示している。
なお、上記では、受光部が発光部からの光を受光している状態では消灯とし、受光していない状態では点灯としたが、これと逆の構成としてもよいし、センサ毎に構成を変えてもよい。
設定キースイッチ45に対応するランプTは、設定キーを設定キースイッチ45の図示しない差込孔に差し込んだ状態で設定キーが所定方向に回転されたON状態であることを検知した場合に点灯し、ON状態であることを検知していない、すなわち、OFF状態である場合に消灯する。
また、設定キースイッチ45に対応するランプUは、OFF状態である場合に点灯し、ON状態である場合に消灯する。このとき、設定キースイッチ45に対応して設けられたスイッチ(センサ)は、切替接点(C接点ともいう)による接点構成としてもよいし、常開接点や常閉接点(A接点やB接点ともいう)による接点構成としてもよい。
このように設定キースイッチ45の状態は、ランプT及びランプUの2つのランプ145を用いて示される。なお、ON状態は「特定操作手段に対する所定事象」の一例であり、ランプTは「第1素子」の一例であり、ランプUは「第2素子」の一例である。
オーバーフローセンサ96に対応するランプVは、メダルを貯蔵可能な補助タンクに所定量のメダルが貯蔵された場合に点灯する。なお、オーバーフローセンサ96は「補助タンクセンサ」の一例であり、ランプVは「補助タンク用素子」の一例である。ここで、オーバーフローセンサ96は、補助タンク内の上方部分に位置するように筐体12に取り付けられた2本の棒状センサにより構成されている。そして、オーバーフローセンサ96は、導電性のメダルが補助タンク内に所定量貯蔵されて2本の棒状センサの間に介在した場合に導通し、これにより補助タンク内のメダルが所定量(満杯)になったことを検知する。
電源スイッチ44に対応するランプWは、電源スイッチ44に対する電源投入のための操作が行われ、電源がONとなっている場合は常時点灯する。つまり、ランプWは、電源がONとなっている場合に点灯し、電源スイッチ44に対する電源遮断のための操作が行われ、電源がOFFとなった場合に消灯する。
ここで、ランプAからランプVまでの随時点灯するランプ145と、ランプWの常時点灯するランプ145とでは、発光色を異ならせている。第3の実施形態では、ランプAからランプVまでの発光色を「赤色」とし、ランプWの発光色を「緑色」としている。また、同じ特定ランプの中でもランプAからランプUまでと発光色が異なるランプWは、第1領域206において、ランプAからランプUまでと入り乱れない位置に配置されている。換言すると、ランプWは、第1領域206の端部(角部)に配置されている。これにより、常時点灯するランプ145なのか随時点灯するランプ145なのかが一見して判別可能となるため、効率的に確認作業を行うことができる。
次に、各ランプ145の異常時における動作例を説明する。
異常時とは、各種部品において、正常な状態とは異なる異常な状態が発生している状態であり、例えば、各種部品が故障している状態である。
ランプAからランプVまでは、各種部品の操作又は動作が行われていなくとも常時点灯する。つまり、ランプAからランプVまでは各種部品の操作又は動作が行われていなくとも常時点灯する異常な点灯態様となるため、これに遊技店の店員が気付くことにより各種部品が故障していることが把握される。
電源スイッチ44に対応するランプWは、電源スイッチ44に対する電源投入のための操作が行われ、電源がONとなっている場合でもランプ145が点灯しない、すなわち、ランプ145が消灯した状態となる。つまり、ランプWは電源がONとなっている場合でもランプ145が点灯しない異常な点灯態様となるため、これに遊技店の店員が気付くことにより各種部品が故障していることが把握される。
次に、モニターランプ140の各々のランプ145の素子搭載領域204における特徴的な配置について説明する。
図51に示すように、モニターランプ140の各々のランプ145のうち、特定ランプ(ランプAからランプU及びランプW)は第1領域206に配置され、オーバーフローセンサ96に対応するランプVは第2領域208に配置されている。また、ランプVは、素子搭載領域204において、特定ランプと区別された位置に配置されている、ともいえる。
さらに、ランプVは、素子搭載領域204において、隣接するランプ145の数が最少となる位置に配置されている、ともいえる。具体的には、第3の実施形態では、上記のように、ランプVに隣接するランプ145は、ランプR及びランプQの「2つ」であり、素子搭載領域204において最少となっている。
また、セレクターセンサAの状態を示すランプK、セレクターセンサBの状態を示すランプL、セレクターセンサCの状態を示すランプMは、素子搭載領域204において、上下方向に沿って連続して配置されている。なお、ランプKは「第1センサ用素子」の一例であり、ランプLは「第2センサ用素子」の一例であり、ランプMは「第3センサ用素子」の一例であり、上下方向は「第1方向」の一例である。
そして、上下方向におけるランプK、ランプL、及びランプMの配置順は、メイン基板202に記されたランプ識別子の昇順又は降順の何れにも対応せず、メダルに関する検知を行う順序に対応している。
ここで、第3の実施形態におけるランプ識別子はアルファベットであるため、昇順であれば上下方向においてランプK→ランプL→ランプMの順に配置され、降順であれば上下方向においてランプM→ランプL→ランプKの順に配置されることとなる。
しかし、第3の実施形態では、セレクターセンサC→セレクターセンサA→セレクターセンサBの検知順に対応して、上方から下方に向かって、セレクターセンサCの状態を示すランプM→セレクターセンサAの状態を示すランプK→セレクターセンサBの状態を示すランプLの順に配置されている。
また、左ストップスイッチLに対応するランプG、中ストップスイッチCに対応するランプH、及び右ストップスイッチRに対応するランプIと、左回転リールセンサに対応するランプP、中回転リールセンサに対応するランプQ、及び右回転リールセンサに対応するランプRとは、各々のランプ145が左右に隣接している。つまり、ランプGとランプP、ランプHとランプQ、及びランプIとランプRが左右に隣接している。
このような配置により、種別が異なる各種部品である回転リール62とストップスイッチ50とを対応付けて纏めて確認することができるとともに、種別が同じ一連の各種部品を連続して確認することができるため、効率的に確認作業を行うことができる。
また、自動解除スイッチに対応するランプDは、素子搭載領域204において第1領域206に配置されている。
近年、自動精算機能を搭載しない機種があるため、自動解除スイッチに対応するランプ145を搭載する必要がない場合もあるが、ハード面での汎用性を考慮して自動解除スイッチ及びこれに対応するランプ145を搭載する機種もある。このとき、自動解除スイッチ及び自動精算機能が搭載されているが、遊技店の方針で自動精算機能を無効にする場合もある。そして、この場合において、遊技店の店員が清掃等の際に意図せず自動解除スイッチに触れてしまい自動精算機能が有効になってしまうことも考えられるため、第3の実施形態では、自動解除スイッチに対応するランプDを第2領域208ではなく、遊技店の設備に関わらず確認作業の対象となる第1領域206に配置している。
(作用効果)
ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを貯蔵可能な補助タンクの底壁部にはメダルの排出口が形成されており、この排出口は開閉蓋により開閉できるようになっている。また、このメダルの排出口に対応する筐体12の底壁部には、メダルが下方に落下可能な開口部が形成されている。そして、オーバーフローセンサ96に対応するランプVは、補助タンクに所定量のメダルが貯蔵された場合に点灯することで、オーバーフローセンサ96の状態を示すこととなっている。
そのため、第3の実施形態に係る遊技機10がメダルの自動回収装置を備える遊技店に設置された場合は、開閉蓋を開放することで排出口から自動回収装置にメダルが落下することとなるため、補助タンクに所定量のメダルが貯蔵されない状況が存在する。したがって、第3の実施形態に係る遊技機10がメダルの自動回収装置を備える遊技店に設置された場合は、オーバーフローセンサ96に対応するランプVの点灯により補助タンクに所定量のメダルが貯蔵されたことを示す必要がないことがある。
そして、第3の実施形態では、オーバーフローセンサ96以外の各種部品の状態を示す特定ランプは第1領域212に配置され、オーバーフローセンサ96の状態を示すランプVは第2領域208に配置されている。つまり、第3の実施形態は、特定ランプとランプVとの配置領域が分かれている。
したがって、第3の実施形態によれば、遊技店の設備次第で確認することが不要となるランプVを素子搭載領域204の端部に設けられた第2領域208に配置することで、作業時に素子搭載領域204のうち第1領域206に配置された特定ランプのみを確認すれば足りるとともに、ランプVの存在により特定ランプの確認作業を妨げることが抑制される。例えば、第2領域208を素子搭載領域204の中央に設け、確認不要なランプVを特定ランプで囲んだ場合には、ランプVが邪魔となり、確認作業を妨げることが想定されるが、第3の実施形態によればこの事態が抑制される。
以上、第3の実施形態によれば、各スイッチ類やセンサ類等の各種部品の確認を容易に行えるようモニターランプ140が配置された遊技機10を提供することができる。
また、第3の実施形態によれば、マックスベットスイッチ34、シングルベットスイッチ35、及び設定変更スイッチ46等の各種スイッチが第1の実施形態と同様に構成されているため、ランプ145の点灯状態により各種スイッチの異常の有無を確認する確認作業中において各種スイッチの操作が効率化される。
なお、マックスベットスイッチ34、シングルベットスイッチ35、スタートスイッチ40、設定変更スイッチ46等の各種スイッチ類は、その操作に基づく処理を行わない状態(例えば、電断中や回転リール62の回転中やメダルの払出中やエラー中)で操作しても、それぞれに対応するモニターランプ140が点灯することでセンサ自体は検知していることを確認できる。例えば、所定の賭数が設定され、スタートスイッチ40の操作が行われる前に電断が発生した場合に、当該電断中にスタートスイッチ40を押下し、当該押下した状態を保持したまま電源投入しても回転リール62の回転が行われない旨を記載したが、このとき、回転リール62の回転は行われないがスタートスイッチ40に対応するモニターランプ140は点灯する。なお、マックスベットスイッチ34、シングルベットスイッチ35等も上記のスタートスイッチ40と同様である。また、回転リール62の回転中やメダルの払出中やエラー中も同様であり、これらの状態のときにマックスベットスイッチ34、シングルベットスイッチ35、スタートスイッチ40を操作しても、その操作に基づく処理は行わない。そして、その操作された状況が継続したままこれらの状態(回転リール62の回転中やメダルの払出中やエラー中)が終了して、操作に基づく処理が行われる状態となったとしても、操作に基づく処理は行われない。具体的には、遊技に必要な賭け数が設定された状態でエラーが発生し、当該エラー中にスタートスイッチ40を押下し、その押下したのままエラーが解除されてエラー発生前の状態に復帰したとしても、スタートスイッチ40の操作は有効とされず回転リール62は回転を開始しない。なお、これはマックスベットスイッチ34、シングルベットスイッチ35も同様である。一方で、このときれぞれに対応するモニターランプ140が点灯することでセンサ自体は検知していることを確認できる。
また、第3の実施形態では、セレクターセンサAの状態を示すランプK、セレクターセンサBの状態を示すランプL、セレクターセンサCの状態を示すランプMは、素子搭載領域204において、上下方向に沿って連続して配置されている。そして、上下方向におけるランプK、ランプL、及びランプMの配置順は、メイン基板202に記されたランプ識別子の昇順又は降順の何れにも対応せず、メダルに関する検知を行う順序に対応している。
これにより、第3の実施形態によれば、メダルが所定の流路(メダル通路)を通過する際に上下方向の一方側から他方側に目を向けることで、メダルに関する検知を行う順序に合わせてランプK、ランプL、及びランプMを効率良く確認できる。さらに、第3の実施形態によれば、メダルに関する検知を行う順序に配置することで、ランプ識別子の昇順又は降順に配置した場合に比べて、センサの数が増え、これに伴いランプ145が増えたとしても、効率よく確認作業が行える。
また、第3の実施形態では、設定キースイッチ45のON状態を検知した場合に点灯し、ON状態を検知していない場合に消灯することで設定キースイッチ45の状態を示すランプTと、ON状態を検知していない場合に点灯し、ON状態を検知した場合に消灯することで設定キースイッチ45の状態を示すランプUと、が設けられている。つまり、第3の実施形態では、設定キースイッチ45の状態を2つのランプ145で示している。これにより、第3の実施形態によれば、設定キースイッチ45のON状態及びOFF状態で一方のランプ145が点灯できるため、ランプT又はランプUの一方が故障したとしても他方のランプ145により設定キースイッチ45の状態を示すことができる。
設定値に関わる設定キースイッチ45のような遊技店(管理者)側にとっての重要度が高い各種部品については、ON状態又はOFF状態の何れであっても設定キースイッチ45の状態を確認可能とすることで、遊技店が不利益を被ることを抑制することが望ましい。ただし、全ての各種部品の状態を2つのランプ145を用いて確認可能とすると、確認作業が煩雑化したり、ランプ145の配置スペースの問題やランプ145の数が増えることによるコストの問題が生じたりするため、設定キースイッチ45のような遊技店(管理者)側にとっての重要度が高い各種部品についてのみ行うことが望ましい。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
第4の実施形態におけるモニターランプ140は、23個のランプ145から構成されていた第3の実施形態よりもランプ145の数が少なくなっている。なお、ランプ145の数は限定されず、第3の実施形態より多くてもよい。
図53及び図54に示すように、第4の実施形態におけるモニターランプ140は、18個のランプ145から構成されている。そして、第4の実施形態では、「行」が5行設けられ、「列」が4列設けられている。
また、第4の実施形態では、ランプ識別子として数字が記されている。以下では、ランプ識別子の右側に位置するランプ145について、当該ランプ識別子をランプ145の末尾に付して記載する。例えば、ランプ識別子「1」の右側に位置するランプ145を「ランプ(1)」と記載する。
ここで、1列目は、1行目に「ランプ(18)」、2行目に「ランプ(10)」、3行目に「ランプ(7)」、4行目に「ランプ(4)」、5行目に「ランプ(1)」が配置されている。
また、2列目は、2行目に「ランプ(11)」、3行目に「ランプ(8)」、4行目に「ランプ(5)」、5行目に「ランプ(2)」が配置されている。このとき、2列目の1行目の領域には、ランプ145が配置されていない。
また、3列目は、2行目に「ランプ(15)」、3行目に「ランプ(9)」、4行目に「ランプ(6)」、5行目に「ランプ(3)」が配置されている。このとき、3列目の1行目の領域には、ランプ145が配置されていない。
また、4列目は、1行目に「ランプ(16)」、2行目に「ランプ(13)」、3行目に「ランプ(12)」、4行目に「ランプ(14)」、5行目に「ランプ(17)」が配置されている。
図53及び図54に示すように、第4の実施形態における素子搭載領域204は、端部に配置されたランプ145であるランプ(18)、(16)、(1)、(17)を囲んで形成される領域とされている。
第2領域208とは、第3の実施形態と同様、素子搭載領域204の端部に配置されたランプ145のうち、隣接するランプ145の数が最少となるランプ145を囲んで形成される領域である。このとき、隣接するランプ145の数が最少となるランプ145が複数ある場合には、何れかのランプ145を囲んで形成される領域が第2領域208となる。
図54に示すように、第4の実施形態におけるモニターランプ140のうち、素子搭載領域204の端部に配置されたランプ145は、1列目の1行目の「ランプ(18)」、4列目の1行目の「ランプ(16)」、1列目の5行目の「ランプ(1)」、4列目の5行目の「ランプ(17)」である。
そして、ランプ(18)に隣接するランプ145は、ランプ(10)及びランプ(11)の「2つ」であり、ランプ(16)に隣接するランプ145は、ランプ(13)及びランプ(15)の「2つ」であり、ランプ(1)に隣接するランプ145は、ランプ(4)、ランプ(5)及びランプ(2)の「3つ」であり、ランプ(17)に隣接するランプ145は、ランプ(3)、ランプ(6)及びランプ(14)の「3つ」である。したがって、第4の実施形態において、隣接するランプ145の数が最少となるランプ145は「ランプ(18)」又は「ランプ(16)」である。
このとき、第4の実施形態では、ランプ(16)を囲んで形成される素子搭載領域204の上端かつ右端の領域を第2領域208としている。これにより、素子搭載領域204のうち、破線で囲まれていない領域が第1領域206となり、破線で囲まれた領域が第2領域208となる。
図55は、第4の実施形態における説明資料の一例である。以下、第4の実施形態におけるランプ識別子に対応する各種部品を記載する。
ランプ(1)は「左回転リールセンサ」に対応するランプ145である。
ランプ(2)は「中回転リールセンサ」に対応するランプ145である。
ランプ(3)は「右回転リールセンサ」に対応するランプ145である。
ランプ(4)は「左ストップスイッチL」に対応するランプ145である。
ランプ(5)は「中ストップスイッチC」に対応するランプ145である。
ランプ(6)は「右ストップスイッチR」に対応するランプ145である。
ランプ(7)は「マックスベットスイッチ34」に対応するランプ145である。
ランプ(8)は「スタートスイッチ40」に対応するランプ145である。
ランプ(9)は「精算スイッチ36」に対応するランプ145である。
ランプ(10)は「扉開閉用スイッチ19」に対応するランプ145である。
ランプ(11)は「払出センサ94」に対応するランプ145である。
ランプ(12)は「セレクターセンサA」に対応するランプ145である。
ランプ(13)は「セレクターセンサB」に対応するランプ145である。
ランプ(14)は「セレクターセンサC」に対応するランプ145である。
ランプ(15)は「解除センサ77」に対応するランプ145である。
ランプ(16)は「オーバーフローセンサ96」に対応するランプ145である。なお、ランプ(16)は「補助タンク用素子」の一例である。
ランプ(17)は「設定キースイッチ45」に対応するランプ145である。
ランプ(18)は「電源スイッチ44」に対応するランプ145である。
ここで、図55に示すランプ(1)からランプ(18)までのモニターランプ140は、最大の数字がランプ識別子として割り当てられた第1グループと、第1グループに割り当てられた以外の連続する数字がランプ識別子として割り当てられた第2グループとに区分することができる。このように区分すると、第1グループはランプ識別子「18」に対応するランプ(18)から構成され、第2グループはランプ識別子「1」から「17」に対応するランプ(1)から(17)から構成されることとなる。
そして、第2グループを構成するランプ(1)から(17)は、当該ランプ145に対応する各種部品の正常時及び異常時における点灯状態が共通する。点灯状態には、ランプ145が点灯又は消灯する契機(タイミング)、及び点灯時の発光態様(随時点灯又は常時点灯)を含む。
ランプ(1)からランプ(17)までは、正常時において、各ランプ145に対応する各種部品の操作時又は動作時に随時点灯し、各ランプ145に対応する各種部品の操作又は動作を終了した場合に消灯する点で点灯状態が共通する。
さらに、ランプ(1)からランプ(17)までは、異常時において、各種部品の操作又は動作が行われていなくとも常時点灯する点で点灯状態が共通する。このとき、ランプ(1)からランプ(17)までは、各種部品の操作又は動作が行われていなくとも常時点灯している場合に異常時であることを示す、ともいえる。
一方、第1グループを構成するランプ(18)と第2グループを構成するランプ(1)から(17)とは、当該ランプ145に対応する各種部品の正常時及び異常時における点灯状態が異なる。
ランプ(18)は、正常時において、電源スイッチ44に対する電源投入のための操作が行われ、電源がONとなっている場合は常時点灯する。そのため、ランプ(18)は、点灯時の発光態様が「随時点灯」であるランプ(1)から(17)と正常時における点灯状態が異なっている。
また、ランプ(18)は、正常時において、電源スイッチ44に対する電源遮断のための操作が行われ、電源がOFFとなった場合に消灯する。そのため、消灯時に電源遮断のための操作が必要なランプ(18)は、各ランプ145に対応する各種部品の操作又は動作を終了した場合に消灯するランプ(1)から(17)と正常時における点灯状態が異なっている。
また、ランプ(18)は、異常時において、電源スイッチ44に対する電源投入のための操作が行われ、電源がONとなっている場合でも消灯する。すなわち、ランプ(18)は、電源がONとなっている、又は電源スイッチ44に対する電源投入のための操作が行われている場合に消灯しているときに異常時であることを示す、ともいえる。そのため、異常発生時に消灯するランプ(18)は、異常時において各種部品の操作又は動作が行われていなくとも常時点灯するランプ(1)から(17)と異常時における点灯状態が異なっている。
次に、モニターランプ140の各々のランプ145の素子搭載領域204における特徴的な配置について説明する。
図54に示すように、モニターランプ140の各々のランプ145のうち、特定ランプ(ランプ(1)からランプ(15)、ランプ(17)、及びランプ(18))は第1領域206に配置され、オーバーフローセンサ96に対応するランプ(16)は第2領域208に配置されている。また、ランプ(16)は、素子搭載領域204において、特定ランプと区別された位置に配置されている、ともいえる。
さらに、ランプ(16)は、素子搭載領域204において、隣接するランプ145の数が最少となる位置に配置されている、ともいえる。具体的には、第4の実施形態では、上記のように、ランプ(16)に隣接するランプ145は、ランプ(13)及びランプ(15)の「2つ」であり、素子搭載領域204において最少となっている。
また、セレクターセンサAの状態を示すランプ(12)、セレクターセンサBの状態を示すランプ(13)、セレクターセンサCの状態を示すランプ(14)は、素子搭載領域204において、上下方向に沿って連続して配置されている。なお、ランプ(12)は「第1センサ用素子」の一例であり、ランプ(13)は「第2センサ用素子」の一例であり、ランプ(14)は「第3センサ用素子」の一例である。
そして、上下方向におけるランプ(12)、ランプ(13)、及びランプ(14)の配置順は、メイン基板202に記されたランプ識別子の昇順又は降順の何れにも対応せず、メダルに関する検知を行う順序に対応している。
具体的には、第4の実施形態では、セレクターセンサC→セレクターセンサA→セレクターセンサBの検知順に対応して、下方から上方に向かって、セレクターセンサCの状態を示すランプ(14)→セレクターセンサAの状態を示すランプ(12)→セレクターセンサBの状態を示すランプ(13)の順に配置されている。
また、左回転リールセンサに対応するランプ(1)、中回転リールセンサに対応するランプ(2)、及び右回転リールセンサに対応するランプ(3)と、左ストップスイッチLに対応するランプ(4)、中ストップスイッチCに対応するランプ(5)、及び右ストップスイッチRに対応するランプ(6)とは、各々のランプ145が上下に隣接している。つまり、ランプ(1)とランプ(4)、ランプ(2)とランプ(5)、及びランプ(3)とランプ(6)が上下に隣接している。
さらに、ランプ(1)、ランプ(2)、及びランプ(3)の左右方向の並び順は、前扉14の外面を正面視した場合における左回転リール64、中回転リール66、及び右回転リール68の左右方向の並び順と同じ順序で配置されている。つまり、ランプ(1)、ランプ(2)、及びランプ(3)は、左から順に、ランプ(1)→ランプ(2)→及びランプ(3)の順序で配置されている。同様に、ランプ(4)、ランプ(5)、及びランプ(6)の左右方向の並び順は、前扉14の外面を正面視した場合における左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、及び右ストップスイッチRの左右方向の並び順と同じ順序で配置されている。つまり、ランプ(4)、ランプ(5)、及びランプ(6)は、左から順に、ランプ(4)→ランプ(5)→及びランプ(6)の順序で配置されている。
このように、左ストップスイッチLの状態を示すランプ(4)、中ストップスイッチCの状態を示すランプ(5)、及び右ストップスイッチRの状態を示すランプ(6)は、上下方向に沿って連続して配置されたセレクターセンサAの状態を示すランプ(12)、セレクターセンサBの状態を示すランプ(13)、及びセレクターセンサCの状態を示すランプ(14)とは異なる方向に沿って連続して配置されており、第4の実施形態では、左右方向に配置されている。
また、解除センサ77に対応するランプ(15)は、セレクターセンサ92に対応するランプ145の少なくとも一部であるランプ(12)及びランプ(13)、払出センサ94に対応するランプ(11)、及びオーバーフローセンサ96に対応するランプ(16)に隣接するよう配置されている。
ここで、第4の実施形態では、払出し関連エラー(ホッパーエンプティエラー、払出し詰まりエラー)、投入関係エラー、オーバーフローエラーの解除条件として、エラー原因を取り除いた後、解除センサ77の検知又は設定変更スイッチ46の操作を必要としている。これにより、第4の実施形態によれば、エラー発生時にエラー原因を取り除いたり各種部品が正常か否かを対応するランプ145で確認したりしつつ、その確認対象のランプ145に隣接するランプ(15)を見ながら解除センサ77の検知(ドアキー13を所定方向(前扉14の正面視における反時計回り)に回転させる)を確認することができるため、エラー解除作業を効率的かつ確実に行うことができる。
(作用効果)
第4の実施形態では、モニターランプ140に、最大の数字がランプ識別子として割り当てられた第1グループと、第1グループに割り当てられた以外の連続する数字がランプ識別子として割り当てられた第2グループとが設けられている。そして、第2グループを構成するランプ(1)から(17)は、当該ランプ145に対応する各種部品の正常時及び異常時における点灯状態が共通するが、第1グループを構成するランプ(18)と第2グループを構成するランプ(1)から(17)とは、当該ランプ145に対応する各種部品の正常時及び異常時における点灯状態が異なっている。
これにより、第4の実施形態では、第1グループを構成するランプ(18)に対応する各種部品の正常時及び異常時における点灯状態と、第2グループを構成するランプ(1)から(17)に対応する各種部品の正常時及び異常時における点灯状態とを記載した説明資料の記載を簡略化できる。つまり、グループ毎の点灯状態を纏めて記載できるため、説明資料を少ない文字数で作成でき、これにより、遊技機10に貼付可能なサイズで説明資料を作成することが可能となる。例えば、遊技機10に貼付可能な説明資料として、遊技機10内部の筐体12側側面などに貼付可能なサイズのシール状の説明資料を作ることができる。
遊技店の店員は、例えば、遊技機10内部の筐体12側側面(モニターランプ140の近傍)に当該説明資料が貼付された場合、手元の説明資料に視線を移す必要がなくなり、効率的に確認作業を行うことができる。モニターランプ140の配置や正常時及び異常時の点灯状態は各メーカー及び各機種によって様々であるため、従来は、その都度対応する説明資料を持ち運んで確認作業を行ったり、確認作業前に点灯状態を予め把握したりするのが大変だったが、第4の実施形態によれば、この問題が解決される。さらに、第4の実施形態によれば、遊技機10に貼付されることで説明資料を持ち運ぶことが不要となり、貼付しない場合であっても、文字数が少ないため確認作業前に点灯状態を予め把握することが容易になる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
第5の実施形態におけるモニターランプ140は、23個のランプ145から構成されていた第3の実施形態よりもランプ145の数が少なくなっている。なお、ランプ145の数は限定されず、第3の実施形態より多くてもよい。
図56及び図57に示すように、第5の実施形態におけるモニターランプ140は、20個のランプ145から構成されている。そして、第5の実施形態では、「行」が20行設けられ、「列」が1列設けられている。
ここで、1列目は、1行目に「ランプ(1)」、2行目に「ランプ(2)」、3行目に「ランプ(3)」、4行目に「ランプ(4)」、5行目に「ランプ(5)」、6行目に「ランプ(6)」、7行目に「ランプ(7)」、8行目に「ランプ(8)」、9行目に「ランプ(9)」、10行目に「ランプ(10)」、11行目に「ランプ(11)」、12行目に「ランプ(13)」、13行目に「ランプ(12)」、14行目に「ランプ(14)」、15行目に「ランプ(15)」、16行目に「ランプ(16)」、17行目に「ランプ(17)」、18行目に「ランプ(18)」、19行目に「ランプ(19)」、20行目に「ランプ(20)」が配置されている。
図56及び図57に示すように、第5の実施形態における素子搭載領域204は、端部に配置されたランプ145であるランプ(1)、(20)を囲んで形成される領域とされている。第5の実施形態におけるモニターランプ140のうち、素子搭載領域204の端部に配置されたランプ145は、1列目の1行目の「ランプ(1)」、1列目の20行目の「ランプ(20)」である。
そして、ランプ(1)に隣接するランプ145は、ランプ(2)の「1つ」であり、ランプ(20)に隣接するランプ145は、ランプ(19)の「1つ」である。したがって、第5の実施形態において、隣接するランプ145の数が最少となるランプ145は「ランプ(1)」又は「ランプ(20)」である。
このとき、第5の実施形態では、ランプ(1)を囲んで形成される素子搭載領域204の上端の領域を第2領域208としている。これにより、素子搭載領域204のうち、破線で囲まれていない領域が第1領域206となり、破線で囲まれた領域が第2領域208となる。
図58は、第5の実施形態における説明資料の一例である。以下、第5の実施形態におけるランプ識別子に対応する各種部品を記載する。
ランプ(1)は「オーバーフローセンサ96」に対応するランプ145である。なお、ランプ(1)は「補助タンク用素子」の一例である。
ランプ(2)は「左ストップスイッチL」に対応するランプ145である。
ランプ(3)は「中ストップスイッチC」に対応するランプ145である。
ランプ(4)は「右ストップスイッチR」に対応するランプ145である。
ランプ(5)は「精算スイッチ36」に対応するランプ145である。
ランプ(6)は「設定変更スイッチ46」に対応するランプ145である。
ランプ(7)は「扉開閉用スイッチ19」に対応するランプ145である。
ランプ(8)は「左回転リールセンサ」に対応するランプ145である。
ランプ(9)は「中回転リールセンサ」に対応するランプ145である。
ランプ(10)は「右回転リールセンサ」に対応するランプ145である。
ランプ(11)は「マックスベットスイッチ34」に対応するランプ145である。
ランプ(12)は「セレクターセンサA」に対応するランプ145である。
ランプ(13)は「セレクターセンサB」に対応するランプ145である。
ランプ(14)は「セレクターセンサC」に対応するランプ145である。
ランプ(15)は「払出センサ94」に対応するランプ145である。
ランプ(16)は「設定キースイッチ45」に対応するランプ145である。
ランプ(17)は「自動解除スイッチ」に対応するランプ145である。
ランプ(18)及び(19)は「スタートスイッチ40」に対応するランプ145である。ここで、第5の実施形態では、スタートスイッチ40に対応して設けられたスタートスイッチセンサを2種類備えている。具体的には、第5の実施形態は、スタートスイッチセンサとして、スタートスイッチ40が傾倒したことを検知するスタートスイッチセンサAと、スタートスイッチ40が傾倒したこと及び磁気を検知するスタートスイッチセンサBと、を備えている。
ランプ(20)は「電源スイッチ44」に対応するランプ145である。
次に、各ランプ145の正常時における点灯タイミングを説明する。
ランプ(1)からランプ(18)までは、各ランプ145に対応する各種部品の操作時又は動作時に随時点灯する。
スタートスイッチセンサBに対応するランプ(19)は、スタートスイッチ40が傾倒したこと及び磁気が検知された場合に点灯する。つまり、ランプ(19)は、スタートスイッチ40が傾倒したことの検知、又は磁気の検知の一方のみでは点灯しない。これに対し、スタートスイッチセンサAに対応するランプ(18)は、スタートスイッチ40が傾倒したことの検知のみで点灯する。
電源スイッチ44に対応するランプ(20)は、電源スイッチ44に対する電源投入のための操作が行われ、電源がONとなっている場合は常時点灯する。
次に、各ランプ145の異常時における動作例を説明する。
ランプ(1)からランプ(19)までは、各種部品の操作又は動作が行われていなくとも常時点灯する。
電源スイッチ44に対応するランプ(20)は、電源スイッチ44に対する電源投入のための操作が行われ、電源がONとなっている場合でもランプ145が点灯しない、すなわち、ランプ145が消灯した状態となる。
次に、モニターランプ140の各々のランプ145の素子搭載領域204における特徴的な配置について説明する。
図57に示すように、モニターランプ140の各々のランプ145のうち、特定ランプ(ランプ(2)からランプ(20))は第1領域206に配置され、オーバーフローセンサ96に対応するランプ(1)は第2領域208に配置されている。また、ランプ(1)は、素子搭載領域204において、特定ランプと区別された位置に配置されている、ともいえる。
さらに、ランプ(1)は、素子搭載領域204において、隣接するランプ145の数が最少となる位置に配置されている、ともいえる。具体的には、第5の実施形態では、上記のように、ランプ(1)に隣接するランプ145は、ランプ(2)の「1つ」であり、素子搭載領域204において最少となっている。
また、セレクターセンサAの状態を示すランプ(12)、セレクターセンサBの状態を示すランプ(13)、セレクターセンサCの状態を示すランプ(14)は、素子搭載領域204において、上下方向に沿って連続して配置されている。なお、ランプ(12)は「第1センサ用素子」の一例であり、ランプ(13)は「第2センサ用素子」の一例であり、ランプ(14)は「第3センサ用素子」の一例である。
そして、上下方向におけるランプ(12)、ランプ(13)、及びランプ(14)の配置順は、メイン基板202に記されたランプ識別子の昇順又は降順の何れにも対応せず、メダルに関する検知を行う順序に対応している。
具体的には、第5の実施形態では、セレクターセンサC→セレクターセンサA→セレクターセンサBの検知順に対応して、下方から上方に向かって、セレクターセンサCの状態を示すランプ(14)→セレクターセンサAの状態を示すランプ(12)→セレクターセンサBの状態を示すランプ(13)の順に配置されている。
また、スタートスイッチ40に対応するランプ(18)及び(19)は、上下に隣接するよう配置されている。
ここで、スタートスイッチ40の傾倒を検知するために磁気センサを用いる機種が存在する。そして、磁気センサを用いた機種では、外部からの磁気を使い遊技者の操作とは無関係にスタートスイッチ40の傾倒を検知させて役抽選を行わせるような不正行為が想定される。この不正行為の対策として、スタートスイッチ40のユニットの内部又は近傍に遊技機10の外部からの磁気を検知するための検知センサを搭載することが想定される。そこで、第5の実施形態では、上記の不正行為の対策として、検知センサ(スタートスイッチセンサB)を搭載するとともに、スタートスイッチセンサBに対応するランプ(19)をモニターランプ140に搭載している。
第5の実施形態では、ランプ(18)及び(19)を隣接して配置することで、正常状態(ランプ(18)のみ点灯)か、不正行為の疑いがある(ランプ(18)及び(19)が点灯)か、異常状態(スタートスイッチ40を傾倒させてもランプ(18)及び(19)の双方が点灯しない)かを纏めて確認できる。
また、第5の実施形態では、スタートスイッチセンサBに対応するランプ(19)を、スタートスイッチ40が傾倒したこと及び磁気が検知された場合に点灯させることで、スタートスイッチ40が傾倒していない、すなわち、不正行為を目的としていない磁気の検知については点灯対象としないことで、消費電力を低減でき、部品寿命を長期化することができる。なお、この構成に限らず、スタートスイッチセンサBに対応するランプ(19)は、スタートスイッチ40が傾倒していなくても磁気が検知された場合に点灯するようにしてもよい。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
図59は、第6の実施形態における説明資料の一例である。
図59に示すように、説明資料には、各種部品を識別する部品識別子と、部品識別子に対応する各種部品と、部品識別子に対応する各種部品の確認箇所と、が記載されている。
各種部品に対応させて説明資料に記す部品識別子は、前扉14の外面に配置される複数の部品で構成される第1部品グループ、前扉14の内面に配置される複数の部品で構成される第2部品グループ、及び筐体12の内部に配置される複数の部品で構成される第3部品グループの各々で異なる数字が割り当てられている。
第1部品グループは、部品識別子(1)に対応する「シングルベットスイッチ35」、部品識別子(2)に対応する「マックスベットスイッチ34」、部品識別子(3)に対応する「スタートスイッチ40」、部品識別子(4)に対応する「左ストップスイッチL」、部品識別子(5)に対応する「中ストップスイッチC」、部品識別子(6)に対応する「右ストップスイッチR」、及び部品識別子(7)に対応する「精算スイッチ36」から構成されている。
第2部品グループは、部品識別子(8)に対応する「解除センサ77」、部品識別子(9)に対応する「セレクターセンサA」、部品識別子(10)に対応する「セレクターセンサB」、部品識別子(11)に対応する「セレクターセンサC」、部品識別子(12)に対応する「設定変更スイッチ46」、及び部品識別子(13)に対応する「自動解除スイッチ」から構成されている。
第3部品グループは、部品識別子(14)、(15)に対応する「設定キースイッチ45」、部品識別子(16)に対応する「左回転リールセンサ」、部品識別子(17)に対応する「中回転リールセンサ」、部品識別子(18)に対応する「右回転リールセンサ」、部品識別子(19)に対応する「扉開閉用スイッチ19」、部品識別子(20)に対応する「払出センサA」、部品識別子(21)に対応する「払出センサB」、部品識別子(22)に対応する「電源スイッチ44」、及び部品識別子(23)に対応する「オーバーフローセンサ96」から構成されている。
そして、第1部品グループ、第2部品グループ、及び第3部品グループの各々に割り当てられた数字は、筐体12又は前扉14を正面視した場合(具体的には、第1部品グループは前扉14の外面を正面視した場合、第2部品グループ前扉14の内面を正面視した場合、第3部品グループは筐体12の内部を臨むよう正面視した場合)に上下方向に向かって昇順又は降順に並ぶように割り当てられている。なお、上下方向は「第2方向」の一例である。
例えば、第1部品グループでは、操作部30(図1参照)において上方側に位置する「シングルベットスイッチ35」に部品識別子(1)が割り当てられ、シングルベットスイッチ35の右側に位置する「マックスベットスイッチ34」に部品識別子(2)が割り当てられている。また、第1部品グループでは、操作部30(図1参照)において下方側に位置する「スタートスイッチ40」に部品識別子(3)が割り当てられ、スタートスイッチ40の右側に位置する「左ストップスイッチL」に部品識別子(4)が割り当てられ、左ストップスイッチLの右側に位置する「中ストップスイッチC」に部品識別子(5)が割り当てられ、中ストップスイッチCの右側に位置する「右ストップスイッチR」に部品識別子(6)が割り当てられ、右ストップスイッチRの右側に位置する「精算スイッチ36」に部品識別子(7)が割り当てられている。
このように、部品識別子は、上方から下方に向かって数字が昇順に並ぶように割り当てられている。また、部品識別子は、各種部品の高さ位置が同じ場合、左方から右方に向かって数字が昇順に並ぶように割り当てられている。そのため、図59に示す説明資料の各種部品の確認箇所において、上方から下方に向かって数字が昇順に並ぶよう記載することができる。
(作用効果)
第6の実施形態では、前扉14の外面に配置される複数の部品で構成される第1部品グループ、前扉14の内面に配置される複数の部品で構成される第2部品グループ、及び筐体12の内部に配置される複数の部品で構成される第3部品グループの各々で異なる数字が割り当てられている。そして、第1部品グループ、第2部品グループ、及び第3部品グループの各々に割り当てられた数字は、筐体12又は前扉14を正面視した場合に上下方向に向かって昇順又は降順に並ぶように割り当てられている。
これにより、第6の実施形態によれば、各種部品に対応する部品識別子が上下方向に向かって昇順に並んだ説明資料を作成できる。遊技店の店員は、当該説明資料を上下方向の一方側から他方側に向かって視線を移していくことで、部品識別子の昇順に合わせて各種部品の確認箇所を効率良く確認できる。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
設定キースイッチ45は、遊技が可能な遊技可能状態と、遊技者にとっての有利度合いの異なる設定値の確認が可能な設定確認状態とを切り替える切替操作が可能となっている。そして、切替操作では、図60を用いて後述するように、開始位置Bと切替位置Sとの間を設定キースイッチ45が回動可能とされている。
図60に示すように、遊技可能状態の開始時は、差込孔45Aが開始位置Bに位置しており、設定キースイッチ45がオフ状態となっている。そのため、遊技可能状態の開始時は、設定表示器89に設定値が表示されていない。
また、遊技可能状態の開始時は、設定キースイッチ45の検知状態を示す設定キースイッチ45に対応するモニターランプ140(以下、「設定キースイッチ用ランプ」とする)の発光態様が「点灯」となっている。
さらに、遊技可能状態の開始時は、所定の外部信号の出力に基づき発光態様が変化する外部集中端子板18に搭載された外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」となっている。つまり、遊技可能状態の開始時は、所定の外部信号の出力が行われていない。なお、所定の外部信号の具体例としては、設定確認状態への移行に基づき出力されるセキュリティ信号が該当するようにしてもよい。
設定キースイッチ45を開始位置Bから切替位置Sに向けて回動させると、開始位置Bと切替位置Sとの間の中途位置Mで設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オフ状態からオン状態に切り替わる。図60では、差込孔45Aが開始位置Bから中途位置Mに至るまでは、設定キースイッチ45がオフ状態となっており、差込孔45Aが中途位置Mに位置したことに基づき設定キースイッチ45がオン状態となっている。ただし、差込孔45Aが中途位置Mに位置しても、遊技可能状態から設定確認状態へは移行していない。そのため、差込孔45Aが中途位置Mに位置しても、設定表示器89には設定値が表示されない。
また、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて中途位置Mに至ったことに基づき、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化する。図60では、開始位置Bから時計回りに約45度回転した中途位置Mに差込孔45Aが位置した際に設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化している。なお、差込孔45Aが中途位置Mに位置しても、外部集中端子板用ランプの発光態様は「消灯」のままとなっている。つまり、差込孔45Aが中途位置Mに位置しても、所定の外部信号の出力が行われない。
そして、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことに基づき、遊技可能状態から設定確認状態へ移行する。また、設定確認状態へ移行したことに基づき、設定表示器89に設定値が表示される。
また、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことに基づき、外部集中端子板18により外部信号が出力されるとともに、外部集中端子板用ランプの発光態様が変化する。図60では、切替位置Sに差込孔45Aが位置した際に外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化している。なお、差込孔45Aが切替位置Sに位置しても、設定キースイッチ用ランプの発光態様は「消灯」のままとなっている。
設定キースイッチ45を切替位置Sから開始位置Bに向けて回動させると、中途位置Mで設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オン状態からオフ状態に切り替わる。図60では、切替位置Sから反時計回りに約45度回転した中途位置Mに差込孔45Aが位置した際に設定キースイッチ45がオフ状態となっている。
また、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至ったことに基づき、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する。図60では、切替位置Sから反時計回りに約45度回転した中途位置Mに差込孔45Aが位置した際に、設定表示器89に設定値が表示されなくなり、設定キースイッチ用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化し、外部集中端子板用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化している。
以上説明したように、第7の実施形態では、中途位置Mが設定キースイッチ45の検知状態が変化する変化位置となっている。具体的には、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動された場合、中途位置Mはオフ状態からオン状態への変化位置となり、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動された場合、中途位置Mはオン状態からオフ状態への変化位置となる。
なお、設定キースイッチ45は「特定操作手段」の一例であり、開始位置Bは「第1位置」の一例であり、切替位置Sは「第2位置」の一例であり、設定キースイッチ用ランプは「特定操作手段用素子」の一例であり、外部集中端子板用ランプは「外部集中端子板用素子」の一例である。
図61は、メイン基板202と設定キースイッチ45との回路構成を示す図である。
メイン基板202と設定キースイッチ45とは、ハーネス15により電気的に接続されている。ハーネス15は、メイン基板202のコネクタ202Aと接続されるコネクタ15Aと、設定キースイッチ45のコネクタ45Bと接続されるコネクタ15Bと、を備えている。なお、コネクタ202A、コネクタ45B、コネクタ15A、及びコネクタ15Bは、何れも3ピン端子となっている。
そして、メイン基板202と設定キースイッチ45とがハーネス15により接続されていることで、所定の信号(例:設定キースイッチ信号1及び設定キースイッチ信号2)が設定キースイッチ45に入力可能となっている。
ここで、設定キースイッチ45は、接点600及び接点700を有する2接点切替スイッチである。
そして、図示しないが、設定キースイッチ45は、設定キースイッチ45の検知状態を検知する2つのセンサを備えている。具体的には、設定キースイッチ45は、設定キースイッチ45のオフ状態を検知するための「オフ検知用センサ」と、設定キースイッチ45のオン状態を検知するための「オン検知用センサ」と、を備えている。
以下、図62及び図63を用いて、設定キースイッチ45の差込孔45Aの位置と、設定キースイッチ45の検知状態との関係について説明する。
まず、図62を用いて、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動された場合について説明する。
図62(A)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合には、レバー45Cが接点600と非接続状態、かつ接点700と接続状態となっている。この場合には、接点600の信号、例えば、設定キースイッチ信号1は「L」となり、接点700の信号、例えば、設定キースイッチ信号2は「H」となっている。
また、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサの検知範囲内に入っており、オン検知用センサの検知範囲からは外れている。そして、この場合は、遊技可能状態が行われる(図60参照)。
図62(B)に示すように、差込孔45Aが中途位置Mに位置する場合には、レバー45Cが接点600及び接点700と非接続状態となっている。この場合には、接点600の信号、例えば、設定キースイッチ信号1と、接点700の信号、例えば、設定キースイッチ信号2とが共に「L」となる。
ここで、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オフ検知用センサ及びオン検知用センサが「非検知」となる。
具体的には、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オフ検知用センサ及びオン検知用センサの検知範囲から外れ、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」になる。そして、中途位置Mにおいて、オフ検知用センサ及びオン検知用センサが「非検知」となったことに基づいて、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化する(図60参照)。すなわち、この場合は、オフ検知用センサの検知範囲から外れたことに基づいて、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」になり、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化する、ともいえる。
図62(C)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合には、レバー45Cが接点600と接続状態、かつ接点700と非接続状態となっている。この場合には、接点600の信号、例えば、設定キースイッチ信号1は「H」となり、接点700の信号、例えば、設定キースイッチ信号2は「L」となっている。
また、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。つまり、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オン検知用センサの検知範囲内に入っており、オフ検知用センサの検知範囲からは外れている。そして、切替位置Sにおいて、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となったことに基づいて、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、外部集中端子板18により外部信号が出力される(図60参照)。すなわち、この場合は、オン検知用センサの検知範囲に入ったことに基づいて、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、外部集中端子板18により外部信号が出力される、ともいえる。
次に、図63を用いて、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動された場合について図62との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
図63(A)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合には、レバー45Cが接点600と接続状態、かつ接点700と非接続状態となっている。
図63(B)に示すように、差込孔45Aが中途位置Mに位置する場合には、レバー45Cが接点600と非接続状態、かつ接点700と接続状態となっている。この場合には、接点600の信号、例えば、設定キースイッチ信号1は「L」となり、接点700の信号、例えば、設定キースイッチ信号2は「H」となっている。
ここで、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となる。
具体的には、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オン検知用センサの検知範囲から外れてオフ検知用センサの検知範囲に入り、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」になる。そして、中途位置Mにおいて、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となったことに基づいて、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する(図60参照)。すなわち、この場合は、オフ検知用センサの検知範囲に入ったことに基づいて、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」になり、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する、ともいえる。
図63(C)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合には、レバー45Cが接点600と非接続状態、かつ接点700と接続状態となっている。
次に、第7の実施形態において、所定のエラー状態で電断が発生した場合の流れについて説明する。
まず、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われ、電源がOFFからONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
その後、遊技可能状態中に、特定事象検知手段280により、特定事象、例えば、オーバーフローエラー(図22参照)が検知され、遊技可能状態から所定のエラー状態に制御される。
そして、所定のエラー状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
次に、作業者によりエラーの解除操作も兼用する設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態、すなわち、押下状態で電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
ここで、第7の実施形態では、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、解除操作が行われたと判定し、所定のエラー状態を解除する。すなわち、解除処理を行う。
そのため、第7の実施形態では、作業者により電源投入操作が行われたことに基づき電断から復帰し、設定変更スイッチ46が内部的にオン状態となる。したがって、メイン制御手段200は、解除操作が行われたと判定し、電断発生前の所定のエラー状態を解除する。すなわち、第7の実施形態では、設定変更スイッチ46を物理的に作業者が押下したままの場合の電断復帰後に解除処理が行われる。
(作用効果)
第7の実施形態では、遊技可能状態と設定確認状態とを切り替える切替操作において、開始位置Bと切替位置Sとの間を設定キースイッチ45が回動可能とされている。
そして、第7の実施形態では、設定キースイッチ45を開始位置Bから切替位置Sに向けて回動させた場合、開始位置Bと切替位置Sとの間の中途位置Mで設定キースイッチ45の検知状態が変化するが遊技可能状態から設定確認状態へは移行せず、設定キースイッチ45が切替位置Sに至ったことに基づき設定確認状態へ移行する。
そのため、第7の実施形態によれば、設定キースイッチ45を開始位置Bから切替位置Sに向けて回動させた場合に中途位置Mで設定キースイッチ45の検知状態が変化するものの、設定キースイッチ45が切替位置Sに至らないと設定確認状態へ移行しないので、遊技機10のセキュリティ性を向上させることができる。
したがって、第7の実施形態によれば、遊技可能状態と設定確認状態とを切り替える切替操作に基づく設定確認状態への移行タイミングを改善することができる。
また、第7の実施形態では、設定キースイッチ45を切替位置Sから開始位置Bに向けて回動させた場合、中途位置Mで設定キースイッチ45の検知状態が変化するとともに、設定確認状態が終了して遊技可能状態へ移行する。
そのため、第7の実施形態によれば、設定キースイッチ45を切替位置Sから開始位置Bに向けて回動させた場合に中途位置Mで設定確認状態が終了するので、開始位置Bに至らないと設定確認状態が終了しない構成に比べて、作業効率性を向上させることができる。
したがって、第7の実施形態によれば、遊技可能状態と設定確認状態とを切り替える切替操作に基づく設定確認状態の終了タイミングを改善することができる。
第7の実施形態では、設定キースイッチ45の検知状態を示す設定キースイッチ用ランプは、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて中途位置Mに至ったことに基づき発光態様を変化させる。
そのため、第7の実施形態によれば、設定キースイッチ用ランプの発光態様の変化に基づき、設定キースイッチ45を開始位置Bから切替位置Sに向けて回動させた場合において、設定キースイッチ45が中途位置Mに至ったことを認識させることができる。
第7の実施形態では、設定キースイッチ45の検知状態を示す設定キースイッチ用ランプは、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至ったことに基づき発光態様を変化させる。
そのため、第7の実施形態によれば、設定キースイッチ用ランプの発光態様の変化に基づき、設定キースイッチ45を切替位置Sから開始位置Bに向けて回動させた場合において、設定キースイッチ45が中途位置Mに至ったことを認識させることができる。
第7の実施形態では、設定キースイッチ45が切替位置Sに位置する場合には、外部集中端子板18により外部信号が出力されるとともに、外部集中端子板用ランプの発光態様が変化する。
そのため、第7の実施形態によれば、外部集中端子板用ランプの発光態様の変化に基づき、設定キースイッチ45が切替位置Sに至ったことを認識させることができる。
次に、第7の実施形態の変形例について、第7の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
まず、図62を用いて、上記の第7の実施形態と異なり、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動された場合について説明する。つまり、上記の第7の実施形態の説明とは異なり、図62(C)、図62(B)、図62(A)の順に説明する。
図62(C)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合には、レバー45Cが接点600と接続状態、かつ接点700と非接続状態となっている。
また、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。そして、切替位置Sにおいて、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となったことに基づいて、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、外部集中端子板18により外部信号が出力される(図60参照)。
図62(B)に示すように、差込孔45Aが中途位置Mに位置する場合には、レバー45Cが接点600及び接点700と非接続状態となっている。
このとき、本変形例では、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至った場合、オフ検知用センサ及びオン検知用センサが「非検知」となっている。
具体的には、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オフ検知用センサ及びオン検知用センサの検知範囲から外れている。つまり、この場合は、オフ検知用センサが「検知」となっていないため、差込孔45Aが切替位置Sに位置したときと同様に、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。
その後、設定キースイッチ45が中途位置Mから開始位置Bに向けて回動され、中途位置Mから離れると、オフ検知用センサの検知範囲に入り、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」になる。つまり、切替位置Sから反時計回りに約45度程度回転した中途位置Mから更に反時計回りに回転すると、オフ検知用センサの検知範囲に入り、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」になる。そして、この場合において、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となったことに基づいて、上記の第7の実施形態と同様に、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する。
図62(A)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合には、レバー45Cが接点600と非接続状態、かつ接点700と接続状態となっている。
また、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサの検知範囲内に入っており、オン検知用センサの検知範囲からは外れている。そして、この場合は、遊技可能状態が行われる(図60参照)。
続いて、図63及び図64を用いて、上記の第7の実施形態と異なり、設定キースイッチ45の検知状態を検知するセンサを3つ備えた場合について説明する。具体的には、本変形例では、設定キースイッチ45が、設定キースイッチ45のオフ状態を検知するための「オフ検知用センサ」と、設定キースイッチ45のオン状態を検知するための「オン検知用センサ」と、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことを検知する「位置検知センサ」とを備えている。
まず、図64を用いて、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動された場合について説明する。
図64(A)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合には、レバー45Cが接点600と非接続状態、かつ接点700と接続状態となっている。
また、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサの検知範囲内に入っており、オン検知用センサの検知範囲からは外れている。そして、この場合は、遊技可能状態が行われる(図60参照)。なお、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、位置検知センサが「非検知」となっている。
図64(B)に示すように、差込孔45Aが中途位置Mに位置する場合には、レバー45Cが接点600と接続状態、かつ接点700と非接続状態となっている。この場合には、接点600の信号、例えば、設定キースイッチ信号1は「H」となり、接点700の信号、例えば、設定キースイッチ信号2は「L」となっている。
ここで、本変形例では、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となる。
具体的には、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オフ検知用センサの検知範囲から外れてオン検知用センサの検知範囲に入り、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」になる。そして、中途位置Mにおいて、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となったことに基づいて、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化する(図60参照)。すなわち、この場合は、オン検知用センサの検知範囲に入ったことに基づいて、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」になり、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化する、ともいえる。
なお、差込孔45Aが中途位置Mに位置する場合は、位置検知センサが「非検知」となっている。
図64(C)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合には、レバー45Cが接点600と接続状態、かつ接点700と非接続状態となっている。
また、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。
さらに、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、位置検知センサが「検知」となっている。そして、切替位置Sにおいて、位置検知センサが「検知」となったことに基づいて、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、外部集中端子板18により外部信号が出力される(図60参照)。すなわち、この場合は、位置検知センサの検知範囲に入ったことに基づいて、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、外部集中端子板18により外部信号が出力される、ともいえる。なお、位置検知センサは、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことに基づき「検知」となり、差込孔45Aが切替位置Sから離れたことに基づき「非検知」となるよう構成されている。
次に、図63を用いて、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動された場合について説明する。
図63(A)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合には、レバー45Cが接点600と接続状態、かつ接点700と非接続状態となっている。
また、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。さらに、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、位置検知センサが「検知」となっている。そして、この場合は、設定確認状態が行われる(図60参照)。
図63(B)に示すように、差込孔45Aが中途位置Mに位置する場合には、レバー45Cが接点600と非接続状態、かつ接点700と接続状態となっている。この場合には、接点600の信号、例えば、設定キースイッチ信号1は「L」となり、接点700の信号、例えば、設定キースイッチ信号2は「H」となっている。
ここで、本変形例では、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となる。
具体的には、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オン検知用センサの検知範囲から外れてオフ検知用センサの検知範囲に入り、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」になる。そして、中途位置Mにおいて、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となったことに基づいて、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する(図60参照)。
なお、差込孔45Aが中途位置Mに位置する場合は、位置検知センサが「非検知」となっている。
図63(C)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合には、レバー45Cが接点600と非接続状態、かつ接点700と接続状態となっている。
また、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。そして、この場合は、遊技可能状態が行われる(図60参照)。なお、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、位置検知センサが「非検知」となっている。
(第8の実施形態)
次に、第8の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
第8の実施形態では、設定キースイッチ用ランプとして、設定キースイッチ45のオフ状態を示すモニターランプ140として第1設定キースイッチ用ランプ及び、設定キースイッチ45のオン状態を示すモニターランプ140として第2設定キースイッチ用ランプの2種類が設けられている。つまり、第1設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」の場合はオフ状態を検知しており、第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」の場合はオン状態を検知している。このように、第8の実施形態では第1設定キースイッチ用ランプや第2設定キースイッチ用ランプの点灯又は消灯かの発光態様を確認することによって、設定キースイッチ45の検知状態(オン状態・オフ状態)を把握することが可能である。
図65に示すように、遊技可能状態の開始時は、差込孔45Aが開始位置Bに位置しており、設定キースイッチ45がオフ状態となっている。そのため、遊技可能状態の開始時は、設定表示器89に設定値が表示されていない。
また、遊技可能状態の開始時は、第1設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」となっており、第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が「消灯」となっている。
さらに、遊技可能状態の開始時は、外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」となっている。つまり、遊技可能状態の開始時は、所定の外部信号の出力が行われていない。
設定キースイッチ45を開始位置Bから切替位置Sに向けて回動させると、中途位置Mで設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オフ状態からオン状態に切り替わる。図65では、差込孔45Aが開始位置Bから中途位置Mに至るまでは、設定キースイッチ45がオフ状態となっており、差込孔45Aが中途位置Mに位置したことに基づき設定キースイッチ45がオン状態となっている。
また、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて中途位置Mに至ったことに基づき、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、第1設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18により外部信号が出力される。図65では、開始位置Bから時計回りに約45度回転した中途位置Mに差込孔45Aが位置した際に、設定表示器89に設定値が表示され、第1設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化し、外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化している。なお、差込孔45Aが中途位置Mに位置しても、第2設定キースイッチ用ランプの発光態様は「消灯」のままとなっている。
そして、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことに基づき、第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化する。なお、差込孔45Aが切替位置Sに位置しても、第1設定キースイッチ用ランプの発光態様は「消灯」のままとなっており、外部集中端子板用ランプの発光態様は「点灯」のままとなっている。
設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至ったことに基づき、設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オン状態からオフ状態に切り替わる。図65では、切替位置Sから反時計回りに約45度回転した中途位置Mに差込孔45Aが位置した際に設定キースイッチ45がオフ状態となっている。
また、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至ったことに基づき、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、第1設定キースイッチ用ランプ及び第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する。図65では、切替位置Sから反時計回りに約45度回転した中途位置Mに差込孔45Aが位置した際に、設定表示器89に設定値が表示されなくなり、第1設定キースイッチ用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化し、第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化し、外部集中端子板用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化している。
以上説明したように、第8の実施形態では、第7の実施形態と同様に、中途位置Mが設定キースイッチ45の検知状態が変化する変化位置となっている。
なお、第1設定キースイッチ用ランプは「第1特定操作手段用素子」の一例であり、第2設定キースイッチ用ランプは「第2特定操作手段用素子」の一例であり、点灯は「特定態様」の一例であり、消灯は「所定態様」の一例である。
ここで、第8の実施形態におけるメイン基板202と設定キースイッチ45との回路構成は、第7の実施形態で用いた図61と同様であり、設定キースイッチ45が2接点切替スイッチとなっている。また、第8の実施形態における設定キースイッチ45の差込孔45Aの位置と、設定キースイッチ45の検知状態との関係は、第7の実施形態で用いた図62を用いて説明する。
そして、図示しないが、第8の実施形態における設定キースイッチ45は、設定キースイッチ45の検知状態及び差込孔45Aの位置を検知する3つのセンサを備えている。具体的には、設定キースイッチ45は、設定キースイッチ45のオフ状態を検知するための「オフ検知用センサ」と、設定キースイッチ45のオン状態を検知するための「オン検知用センサ」と、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことを検知する「位置検知センサ」とを備えている。
図62(A)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合には、レバー45Cが接点600と非接続状態、かつ接点700と接続状態となっている。
また、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサの検知範囲内に入っており、オン検知用センサの検知範囲からは外れている。そして、設定キースイッチ45がオフ状態の場合は、遊技可能状態が行われる(図65参照)。なお、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、位置検知センサが「非検知」となっている。
図62(B)に示すように、差込孔45Aが中途位置Mに位置する場合には、レバー45Cが接点600及び接点700と非接続状態となっている。
ここで、差込孔45Aが中途位置Mに位置する場合は、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となることと、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となることとがある。
具体的には、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オフ検知用センサの検知範囲から外れてオン検知用センサの検知範囲に入り、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」になる。そして、中途位置Mにおいて、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となったことに基づいて、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、第1設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18により外部信号が出力される(図65参照)。
また、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて中途位置Mに至った場合は、オン検知用センサの検知範囲から外れてオフ検知用センサの検知範囲に入り、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」になる。そして、中途位置Mにおいて、オフ検知用センサが「検知」、オン検知用センサが「非検知」となったことに基づいて、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、第1設定キースイッチ用ランプ及び第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する(図65参照)。
なお、差込孔45Aが中途位置Mに位置する場合は、位置検知センサが「非検知」となっている。
図62(C)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合には、レバー45Cが接点600と接続状態、かつ接点700と非接続状態となっている。
また、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オフ検知用センサが「非検知」、オン検知用センサが「検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。つまり、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オン検知用センサの検知範囲内に入っており、オフ検知用センサの検知範囲からは外れている。そして、設定キースイッチ45がオン状態の場合は、設定確認状態が行われる(図65参照)。
さらに、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、位置検知センサが「検知」となっている。そして、切替位置Sにおいて、位置検知センサが「検知」となったことに基づいて、第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化する。このように、位置検知センサは、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことに基づき「検知」となり、差込孔45Aが切替位置Sから離れたことに基づき「非検知」となるよう構成されている。
次に、第8の実施形態において、所定のエラー状態で電断が発生した場合の流れについて説明する。
まず、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われ、電源がOFFからONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
その後、遊技可能状態中に、特定事象検知手段280により、特定事象、例えば、オーバーフローエラー(図22参照)が検知され、遊技可能状態から所定のエラー状態に制御される。
そして、所定のエラー状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
次に、作業者によりエラーの解除操作も兼用する設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態、すなわち、押下状態で電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
ここで、第8の実施形態では、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させる。すなわち、解除処理を行わない。
ただし、第8の実施形態において、電断復帰後にメイン制御手段200により解除処理が行われないのは、作業者が設定変更スイッチ46を物理的に押下したままの状態が維持されている間だけである。そのため、第8の実施形態では、作業者が設定変更スイッチ46から手を離したことに基づいて、メイン制御手段200により解除処理が行われる。つまり、作業者が設定変更スイッチ46から手を離したことに基づき設定変更スイッチ46が内部的にオン状態となる。したがって、メイン制御手段200は、解除操作が行われたと判定し、電断発生前の所定のエラー状態を解除する。なお、作業者が設定変更スイッチ46から手を離したことに基づき設定変更スイッチ46が内部的にオン状態となる第8の実施形態は、設定変更スイッチ46に対する操作に応じた設定変更スイッチ46の検知状態の変化に基づいて制御処理を行っている、ともいえる。
(作用効果)
第8の実施形態によれば、設定キースイッチ45を開始位置Bから切替位置Sに向けて回動させた場合に、開始位置Bと切替位置Sとの間の中途位置Mで設定キースイッチ45の検知状態が変化するとともに、遊技可能状態から設定確認状態へ移行するので、作業効率性を向上させることができる。
したがって、第8の実施形態によれば、遊技可能状態と設定確認状態とを切り替える切替操作に基づく設定確認状態への移行タイミングを改善することができる。
また、第8の実施形態によれば、設定キースイッチ45を切替位置Sから開始位置Bに向けて回動させた場合に中途位置Mで設定確認状態が終了するので、開始位置Bに至らないと設定確認状態が終了しない構成に比べて、作業効率性を向上させることができる。
したがって、第8の実施形態によれば、遊技可能状態と設定確認状態とを切り替える切替操作に基づく設定確認状態の終了タイミングを改善することができる。
第8の実施形態では、第1設定キースイッチ用ランプは、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて中途位置Mに至ったことに基づき発光態様を「点灯」から「消灯」へ変化させる。また、第8の実施形態では、第2設定キースイッチ用ランプは、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて切替位置Sに至ったことに基づき発光態様を「消灯」から「点灯」へ変化させる。
そのため、第8の実施形態によれば、設定キースイッチ45を開始位置Bから切替位置Sに向けて回動させた場合において、第1設定キースイッチ用ランプの発光態様の変化に基づき、設定キースイッチ45が中途位置Mに至ったことを認識させることができ、第2設定キースイッチ用ランプの発光態様の変化に基づき、設定キースイッチ45が切替位置Sに至ったことを認識させることができる。
さらに、第8の実施形態は、上記の構成により、設定キースイッチ45が開始位置Bから中途位置Mに至るまでは第1設定キースイッチ用ランプ及び第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が異なり、設定キースイッチ45が中途位置Mから切替位置Sに至るまでは第1設定キースイッチ用ランプ及び第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が共通し、設定キースイッチ45が切替位置Sに至ったことに基づき第1設定キースイッチ用ランプ及び第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が異なることとなる。
つまり、第8の実施形態では、設定キースイッチ45の回動の開始地点と終了地点とで第1設定キースイッチ用ランプ及び第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が異なり、設定キースイッチ45の回動中は第1設定キースイッチ用ランプ及び第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が共通することとなる。
そのため、第8の実施形態によれば、第1設定キースイッチ用ランプ及び第2設定キースイッチ用ランプの発光態様の変化に基づき、設定キースイッチ45が開始位置B又は切替位置Sに至ったか否かを認識させることができる。
第8の実施形態では、設定キースイッチ45を開始位置Bから切替位置Sに向けて回動させた場合において、設定キースイッチ45が中途位置Mに位置するときには、外部集中端子板18により外部信号が出力されるとともに、外部集中端子板用ランプの発光態様が変化する。
そのため、第8の実施形態によれば、外部集中端子板用ランプの発光態様の変化に基づき、設定キースイッチ45が中途位置Mに至ったことを認識させることができる。
第8の実施形態では、設定キースイッチ45を切替位置Sから開始位置Bに向けて回動させた場合、中途位置Mで、第1設定キースイッチ用ランプ、第2設定キースイッチ用ランプ、及び外部集中端子板用ランプの発光態様が変化する。
そのため、第8の実施形態によれば、設定キースイッチ45を切替位置Sから開始位置Bに向けて回動させた場合において、第1設定キースイッチ用ランプ、第2設定キースイッチ用ランプ、及び外部集中端子板用ランプの発光態様の変化に基づき、設定キースイッチ45が中途位置Mに至ったことを認識させることができる。
(第9の実施形態)
次に、第9の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
図66に示すように、遊技可能状態の開始時は、差込孔45Aが開始位置Bに位置しており、設定キースイッチ45がオフ状態となっている。そのため、遊技可能状態の開始時は、設定表示器89に設定値が表示されていない。
また、遊技可能状態の開始時は、設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」となっている。
さらに、遊技可能状態の開始時は、外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」となっている。つまり、遊技可能状態の開始時は、所定の外部信号の出力が行われていない。
設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて切替位置Sに至ったことに基づき、設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オフ状態からオン状態に切り替わる。図66では、差込孔45Aが開始位置Bから切替位置Sに至るまでは、設定キースイッチ45がオフ状態となっており、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことに基づき設定キースイッチ45がオン状態となっている。
また、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて切替位置Sに至ったことに基づき、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18により外部信号が出力される。図66では、開始位置Bから時計回りに約90度回転した切替位置Sに差込孔45Aが位置した際に、設定表示器89に設定値が表示され、設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化し、外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化している。
設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて切替位置Sから離れたことに基づき、設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オン状態からオフ状態に切り替わる。図66では、切替位置Sから反時計回りに回転して差込孔45Aが切替位置Sから離れた際に設定キースイッチ45がオフ状態となっている。なお、図66では、この場合における中途位置Mを、切替位置Sから反時計回りに約30度程度回転した位置で示している。
また、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて切替位置Sから離れたことに基づき、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する。図66では、切替位置Sから反時計回りに回転して差込孔45Aが切替位置Sから離れた際に、設定表示器89に設定値が表示されなくなり、設定キースイッチ用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化し、外部集中端子板用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化している。
なお、第9の実施形態では、設定キースイッチ45が切替位置Sに至ったことに基づき、設定キースイッチ45の検知状態がオフ状態からオン状態に切り替わることとしたが、これに限らず、切替位置Sに至った状態で所定のスイッチが操作された場合に設定キースイッチ45の検知状態がオフ状態からオン状態に切り替わることとしてもよい。例えば、第9の実施形態では、設定キースイッチ45が切替位置Sに至った状態で、所定のスイッチとしてリセットスイッチとしても用いることができる設定変更スイッチ46が操作された場合に設定キースイッチ45の検知状態がオフ状態からオン状態に切り替わることとしてもよい。
ここで、第9の実施形態におけるメイン基板202と設定キースイッチ45との回路構成は、第7の実施形態で用いた図61と同様であり、設定キースイッチ45が2接点切替スイッチとなっている。
そして、図示しないが、第9の実施形態における設定キースイッチ45は、設定キースイッチ45の検知状態を検知する1つのセンサを備えている。具体的には、設定キースイッチ45のオン状態を検知するための「オン検知用センサ」を備えている。
以下、図67を用いて、設定キースイッチ45の差込孔45Aの位置と、設定キースイッチ45の検知状態との関係について説明する。
図67(A)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合には、レバー45Cが接点600と接続状態、かつ接点700と非接続状態となっている。
また、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オン検知用センサが「検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。つまり、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オン検知用センサの検知範囲内に入っている。そして、切替位置Sにおいて、オン検知用センサが「検知」となったことに基づいて、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18により外部信号が出力される(図66参照)。
図67(B)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sから離れた場合には、レバー45Cが接点600及び接点700と非接続状態となっている。なお、図67(B)では、この場合における中途位置Mを、切替位置Sから反時計回りに約30度程度回転した位置で示している。
また、差込孔45Aが切替位置Sから離れた場合は、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが切替位置Sから離れた場合は、オン検知用センサの検知範囲から外れ、これに基づき設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」から「オフ状態」に切り替わる。そして、オン検知用センサの検知範囲から外れたことに基づいて、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する(図66参照)。
図67(C)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合には、レバー45Cが接点600と非接続状態、かつ接点700と接続状態となっている。
また、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オン検知用センサの検知範囲から外れている。そして、設定キースイッチ45がオフ状態の場合は、遊技可能状態が行われる(図66参照)。
次に、第9の実施形態において、所定のエラー状態で電断が発生した場合の流れについて説明する。
まず、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われ、電源がOFFからONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
その後、遊技可能状態中に、特定事象検知手段280により、特定事象、例えば、オーバーフローエラー(図22参照)が検知され、遊技可能状態から所定のエラー状態に制御される。
そして、所定のエラー状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
次に、作業者によりエラーの解除操作も兼用する設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態、すなわち、押下状態で電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
ここで、第9の実施形態では、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させる。すなわち、解除処理を行わない。
そのため、第9の実施形態では、作業者により電源投入操作が行われたことに基づき電断から復帰するが、設定変更スイッチ46が内部的にはオフ状態のままとなっている。したがって、メイン制御手段200は、解除操作が行われたと判定しないため、電断発生前の所定のエラー状態を継続させる。すなわち、第9の実施形態では、設定変更スイッチ46を物理的に作業者が押下したままの場合の電断復帰後は、解除処理を行わない。なお、第9の実施形態では、作業者が設定変更スイッチ46から手を離した場合であっても、第8の実施形態と異なり、エラー状態の解除処理が行われない。
(第10の実施形態)
次に、第10の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
図68に示すように、遊技可能状態の開始時は、差込孔45Aが開始位置Bに位置しており、設定キースイッチ45がオフ状態となっている。そのため、遊技可能状態の開始時は、設定表示器89に設定値が表示されていない。
また、遊技可能状態の開始時は、設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」となっている。
さらに、遊技可能状態の開始時は、外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」となっている。つまり、遊技可能状態の開始時は、所定の外部信号の出力が行われていない。
設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて開始位置Bから離れたことに基づき、設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オフ状態からオン状態に切り替わる。図68では、開始位置Bから時計回りに回転して差込孔45Aが開始位置Bから離れた際に設定キースイッチ45がオン状態となっている。なお、図68では、この場合における中途位置Mを、開始位置Bから時計回りに約30度程度回転した位置で示している。
また、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて開始位置Bから離れたことに基づき、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18により外部信号が出力される。図68では、開始位置Bから時計回りに回転して差込孔45Aが開始位置Bから離れた際に、設定表示器89に設定値が表示され、設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化し、外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化している。
設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて開始位置Bに至ったことに基づき、設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オン状態からオフ状態に切り替わる。
また、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて開始位置Bに至ったことに基づき、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する。図68では、切替位置Sから反時計回りに約90度回転した開始位置Bに差込孔45Aが位置した際に、設定表示器89に設定値が表示されなくなり、設定キースイッチ用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化し、外部集中端子板用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化している。
ここで、第10の実施形態におけるメイン基板202と設定キースイッチ45との回路構成は、第7の実施形態で用いた図61と同様であり、設定キースイッチ45が2接点切替スイッチとなっている。
そして、図示しないが、第10の実施形態における設定キースイッチ45は、設定キースイッチ45の検知状態を検知する1つのセンサを備えている。具体的には、設定キースイッチ45のオフ状態を検知するための「オフ検知用センサ」を備えている。
以下、図68を用いて、設定キースイッチ45の差込孔45Aの位置と、設定キースイッチ45の検知状態との関係について説明する。
図69(A)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合には、レバー45Cが接点600と非接続状態、かつ接点700と接続状態となっている。
また、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサが「検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサの検知範囲内に入っている。そして、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オフ検知用センサが「検知」となったことに基づいて、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する(図68参照)。
図69(B)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bから離れた場合には、レバー45Cが接点600及び接点700と非接続状態となっている。なお、図69(B)では、この場合における中途位置Mを、開始位置Bから時計回りに約30度程度回転した位置で示している。
また、差込孔45Aが開始位置Bから離れた場合は、オフ検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。つまり、差込孔45Aが開始位置Bから離れた場合は、オフ検知用センサの検知範囲から外れ、これに基づき設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」から「オン状態」に切り替わる。そして、差込孔45Aが開始位置Bから離れ、オフ検知用センサが「非検知」となったことに基づいて、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18により外部信号が出力される(図68参照)。
図69(C)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合には、レバー45Cが接点600と接続状態、かつ接点700と非接続状態となっている。
また、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オフ検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。つまり、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オフ検知用センサの検知範囲から外れている。そして、設定キースイッチ45がオン状態の場合は、設定確認状態が行われる(図68参照)。
次に、第10の実施形態において、所定のエラー状態で電断が発生した場合の流れについて説明する。
まず、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われ、電源がOFFからONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
その後、遊技可能状態中に、特定事象検知手段280により、特定事象、例えば、オーバーフローエラー(図22参照)が検知され、遊技可能状態から所定のエラー状態に制御される。
そして、所定のエラー状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
次に、作業者によりエラーの解除操作も兼用する設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態、すなわち、押下状態で電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
ここで、第10の実施形態では、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させる。すなわち、解除処理を行わない。
そのため、第10の実施形態では、作業者により電源投入操作が行われたことに基づき電断から復帰するが、設定変更スイッチ46が内部的にはオフ状態のままとなっている。したがって、メイン制御手段200は、解除操作が行われたと判定しないため、電断発生前の所定のエラー状態を継続させる。すなわち、第10の実施形態では、設定変更スイッチ46を物理的に作業者が押下したままの場合の電断復帰後は、解除処理を行わない。なお、第10の実施形態では、作業者が設定変更スイッチ46から手を離した場合であっても、第8の実施形態と異なり、エラー状態の解除処理が行われない。
(第11の実施形態)
次に、第11の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
第11の実施形態の遊技機10には、モニターランプ140が搭載されていない。そのため、図70には、他の実施形態と異なり、設定キースイッチ用ランプの発光態様を図示していない。
図70に示すように、遊技可能状態の開始時は、差込孔45Aが開始位置Bに位置しており、設定キースイッチ45がオフ状態となっている。そのため、遊技可能状態の開始時は、設定表示器89に設定値が表示されていない。
また、遊技可能状態の開始時は、外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」となっている。つまり、遊技可能状態の開始時は、所定の外部信号の出力が行われていない。
設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて切替位置Sに至ったことに基づき、設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オフ状態からオン状態に切り替わる。図70では、差込孔45Aが開始位置Bから切替位置Sに至るまでは、設定キースイッチ45がオフ状態となっており、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことに基づき設定キースイッチ45がオン状態となっている。
また、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて切替位置Sに至ったことに基づき、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、外部集中端子板18により外部信号が出力される。図70では、開始位置Bから時計回りに約90度回転した切替位置Sに差込孔45Aが位置した際に、設定表示器89に設定値が表示され、外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化している。
設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて切替位置Sから離れたことに基づき、設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オン状態からオフ状態に切り替わる。図70では、切替位置Sから反時計回りに回転して差込孔45Aが切替位置Sから離れた際に設定キースイッチ45がオフ状態となっている。なお、図70では、この場合における中途位置Mを、切替位置Sから反時計回りに約30度程度回転した位置で示している。
また、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて切替位置Sから離れたことに基づき、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する。図70では、切替位置Sから反時計回りに回転して差込孔45Aが切替位置Sから離れた際に、設定表示器89に設定値が表示されなくなり、外部集中端子板用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化している。
図71は、メイン基板202と設定キースイッチ45との回路構成を示す図である。
メイン基板202と設定キースイッチ45とは、ハーネス15により電気的に接続されている。ハーネス15は、メイン基板202のコネクタ202Aと接続されるコネクタ15Aと、設定キースイッチ45のコネクタ45Bと接続されるコネクタ15Bと、を備えている。なお、コネクタ202A、コネクタ45B、コネクタ15A、及びコネクタ15Bは、何れも2ピン端子となっている。
そして、メイン基板202と設定キースイッチ45とがハーネス15により接続されていることで、所定の信号(例:設定キースイッチ信号)が設定キースイッチ45に入力可能となっている。
ここで、設定キースイッチ45は、接点800を有する1接点スイッチである。
そして、図示しないが、第11の実施形態における設定キースイッチ45は、設定キースイッチ45の検知状態を検知する1つのセンサを備えている。具体的には、設定キースイッチ45のオン状態を検知するための「オン検知用センサ」を備えている。
以下、図72を用いて、設定キースイッチ45の差込孔45Aの位置と、設定キースイッチ45の検知状態との関係について説明する。
図72(A)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合には、レバー45Cが接点800と接続状態となっている。この場合には、接点800の信号、例えば、設定キースイッチ信号は「H」となっている。
また、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オン検知用センサが「検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。つまり、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オン検知用センサの検知範囲内に入っている。そして、切替位置Sにおいて、オン検知用センサが「検知」となったことに基づいて、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、外部集中端子板18により外部信号が出力される(図70参照)。
図72(B)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sから離れた場合には、レバー45Cが接点800と非接続状態となっている。この場合には、接点800の信号、例えば、設定キースイッチ信号が「L」となっている。なお、図72(B)では、この場合における中途位置Mを、切替位置Sから反時計回りに約30度程度回転した位置で示している。
また、差込孔45Aが切替位置Sから離れた場合は、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが切替位置Sから離れた場合は、オン検知用センサの検知範囲から外れ、これに基づき設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」から「オフ状態」に切り替わる。そして、オン検知用センサの検知範囲から外れたことに基づいて、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する(図70参照)。
図72(C)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合には、レバー45Cが接点800と非接続状態となっている。この場合には、接点800の信号、例えば、設定キースイッチ信号は「L」となっている。
また、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オン検知用センサの検知範囲から外れている。そして、設定キースイッチ45がオフ状態の場合は、遊技可能状態が行われる(図70参照)。
次に、第11の実施形態において、所定のエラー状態で電断が発生した場合の流れについて説明する。
まず、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われ、電源がOFFからONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
その後、遊技可能状態中に、特定事象検知手段280により、特定事象、例えば、オーバーフローエラー(図22参照)が検知され、遊技可能状態から所定のエラー状態に制御される。
そして、所定のエラー状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
次に、作業者によりエラーの解除操作も兼用する設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態、すなわち、押下状態で電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
ここで、第11の実施形態では、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させる。すなわち、解除処理を行わない。
そのため、第11の実施形態では、作業者により電源投入操作が行われたことに基づき電断から復帰するが、設定変更スイッチ46が内部的にはオフ状態のままとなっている。したがって、メイン制御手段200は、解除操作が行われたと判定しないため、電断発生前の所定のエラー状態を継続させる。すなわち、第11の実施形態では、設定変更スイッチ46を物理的に作業者が押下したままの場合の電断復帰後は、解除処理を行わない。なお、第11の実施形態では、作業者が設定変更スイッチ46から手を離した場合であっても、第8の実施形態と異なり、エラー状態の解除処理が行われない。
(第12の実施形態)
次に、第12の実施形態について他の実施形態との重複部分を省略又は簡略しつつ説明する。
図73に示すように、遊技可能状態の開始時は、差込孔45Aが開始位置Bに位置しており、設定キースイッチ45がオフ状態となっている。そのため、遊技可能状態の開始時は、設定表示器89に設定値が表示されていない。
また、遊技可能状態の開始時は、設定キースイッチ用ランプの発光態様が「消灯」となっている。
さらに、遊技可能状態の開始時は、外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」となっている。つまり、遊技可能状態の開始時は、所定の外部信号の出力が行われていない。
設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて切替位置Sに至ったことに基づき、設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オフ状態からオン状態に切り替わる。図73では、差込孔45Aが開始位置Bから切替位置Sに至るまでは、設定キースイッチ45がオフ状態となっており、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことに基づき設定キースイッチ45がオン状態となっている。
また、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて切替位置Sに至ったことに基づき、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18により外部信号が出力される。図73では、開始位置Bから時計回りに約90度回転した切替位置Sに差込孔45Aが位置した際に、設定表示器89に設定値が表示され、設定キースイッチ用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化し、外部集中端子板用ランプの発光態様が「消灯」から「点灯」に変化している。
設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて切替位置Sから離れたことに基づき、設定キースイッチ45の検知状態が変化する、具体的には、オン状態からオフ状態に切り替わる。図73では、切替位置Sから反時計回りに回転して差込孔45Aが切替位置Sから離れた際に設定キースイッチ45がオフ状態となっている。なお、図73では、この場合における中途位置Mを、切替位置Sから反時計回りに約30度程度回転した位置で示している。
また、設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動されて切替位置Sから離れたことに基づき、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する。図73では、切替位置Sから反時計回りに回転して差込孔45Aが切替位置Sから離れた際に、設定表示器89に設定値が表示されなくなり、設定キースイッチ用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化し、外部集中端子板用ランプの発光態様が「点灯」から「消灯」に変化している。
ここで、第12の実施形態におけるメイン基板202と設定キースイッチ45との回路構成は、第11の実施形態で用いた図71と同様であり、設定キースイッチ45が1接点スイッチとなっている。また、第12の実施形態における設定キースイッチ45の差込孔45Aの位置と、設定キースイッチ45の検知状態との関係は、第11の実施形態で用いた図72を用いて説明する。
そして、図示しないが、第12の実施形態における設定キースイッチ45は、設定キースイッチ45の検知状態を検知する1つのセンサを備えている。具体的には、設定キースイッチ45のオン状態を検知するための「オン検知用センサ」を備えている。
図72(A)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合には、レバー45Cが接点800と接続状態となっている。
また、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オン検知用センサが「検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」となっている。つまり、差込孔45Aが切替位置Sに位置する場合は、オン検知用センサの検知範囲内に入っている。そして、切替位置Sにおいて、オン検知用センサが「検知」となったことに基づいて、遊技可能状態から設定確認状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18により外部信号が出力される(図73参照)。
図72(B)に示すように、差込孔45Aが切替位置Sから離れた場合には、レバー45Cが接点800と非接続状態となっている。
また、差込孔45Aが切替位置Sから離れた場合は、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが切替位置Sから離れた場合は、オン検知用センサの検知範囲から外れ、これに基づき設定キースイッチ45の検知状態が「オン状態」から「オフ状態」に切り替わる。そして、オン検知用センサの検知範囲から外れたことに基づいて、設定確認状態から遊技可能状態へ移行し、設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化し、外部集中端子板18による外部信号の出力が停止する(図73参照)。
図72(C)に示すように、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合には、レバー45Cが接点800と非接続状態となっている。
また、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オン検知用センサが「非検知」となっており、設定キースイッチ45の検知状態が「オフ状態」となっている。つまり、差込孔45Aが開始位置Bに位置する場合は、オン検知用センサの検知範囲から外れている。そして、設定キースイッチ45がオフ状態の場合は、遊技可能状態が行われる(図73参照)。
次に、第12の実施形態において、所定のエラー状態で電断が発生した場合の流れについて説明する。
まず、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われ、電源がOFFからONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
その後、遊技可能状態中に、特定事象検知手段280により、特定事象、例えば、オーバーフローエラー(図22参照)が検知され、遊技可能状態から所定のエラー状態に制御される。
そして、所定のエラー状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
次に、作業者によりエラーの解除操作も兼用する設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態、すなわち、押下状態で電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
ここで、第12の実施形態では、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させる。すなわち、解除処理を行わない。
そのため、第12の実施形態では、作業者により電源投入操作が行われたことに基づき電断から復帰するが、設定変更スイッチ46が内部的にはオフ状態のままとなっている。したがって、メイン制御手段200は、解除操作が行われたと判定しないため、電断発生前の所定のエラー状態を継続させる。すなわち、第12の実施形態では、設定変更スイッチ46を物理的に作業者が押下したままの場合の電断復帰後は、解除処理を行わない。なお、第12の実施形態では、作業者が設定変更スイッチ46から手を離した場合であっても、第8の実施形態と異なり、エラー状態の解除処理が行われない。
(その他)
第3から第6までの実施形態では、特定ランプをオーバーフローセンサ96以外の各種部品の状態を示すランプ145とした。このとき、「オーバーフローセンサ96以外の各種部品」は、オーバーフローセンサ96以外の各種部品の全てでもよいし、オーバーフローセンサ96以外の各種部品の一部であってもよい。
第3から第6までの実施形態において、第2領域208とは、素子搭載領域204の端部に配置されたランプ145のうち、隣接するランプ145の数が最少となるランプ145を囲んで形成される領域としたが、これに限らず、以下の領域を第2領域208としてもよい。
例えば、図51において、第2領域208は、第3の実施形態のように3列目の9行目を囲んだ領域とすることに限らず、ランプ145が配置されていない3列目の6行目や7行目等を囲んだ領域としてもよい。この場合、素子搭載領域204において、3列目の6行目や7行目等に配置されたオーバーフローセンサ96に対応するランプVを囲った領域の外側が第1領域206となる。
また、図51において、ランプVを3列目の1行目のランプSの右側、すなわち、4列目の1行目に配置し、そこに配置されたランプVを囲んだ領域を第2領域208としてもよい。つまり、第1領域206とは異なる他の列における領域を第2領域208としてもよい。この場合における素子搭載領域204は、他の列に配置されたランプVまでを囲んだ領域となる。さらに、4列目等の他の列にランプVを配置する場合には、1列目から3列目までの各行に配置されたランプ145に隣り合う必要はなく、例えば、1行目と2行目との行間にランプVを配置してもよい。
また、図51において、ランプVを1列目の9行目のランプIの下側、すなわち、1列目の10行目に配置し、そこに配置されたランプVを囲んだ領域を第2領域208としてもよい。つまり、第1領域206とは異なる他の行における領域を第2領域208としてもよい。この場合における素子搭載領域204は、他の行に配置されたランプVまでを囲んだ領域となる。さらに、10行目等の他の行にランプVを配置する場合には、1行目から9行目までの各列に配置されたランプ145に隣り合う必要はなく、例えば、1列目と2列目との列間にランプVを配置してもよい。
また、図51において、ランプVを第1領域206に配置されたランプ145から少し離れた位置(例:2行以上、2列以上離れた位置)に配置し、そこに配置されたランプVを囲んだ領域を第2領域208としてもよい。この場合における素子搭載領域204は、第1領域206に配置されたランプ145から少し離れた位置に配置されたランプVまでを囲んだ領域となる。
第3から第6までの実施形態では、左回転リールセンサ、中回転リールセンサ、又は右回転リールセンサに対応するランプ145は、対応する各種部品の操作時又は動作時に点灯することとした。しかし、これに限らず、左回転リールセンサ、中回転リールセンサ、又は右回転リールセンサに対応するランプ145を常時点灯させておき、対応する各種部品の操作時又は動作時に消灯させることとしてもよい。確認作業時に回転リール62を手動で回転させるのではなく、リール駆動モータ65の駆動により回転させる場合には、回転速度が速く、一時的なランプ145の点灯を見逃すおそれがあるが、上記のように構成すれば、この問題を解決できるためである。
第3から第6までの実施形態では、メイン基板202に1つの素子搭載領域204を設けたが、これに限らず、2つ以上の素子搭載領域204を設けてもよい。例えば、メイン基板202の左端側の領域と右端側の領域とに素子搭載領域204を設け、合計で2つの素子搭載領域204が設けられていてもよい。そして、2つ以上の素子搭載領域204を設けた場合には、そのうちの少なくとも1つの素子搭載領域204が上記の各実施形態や(その他)のように形成されていればよい。
第3から第6までの実施形態では、モニターランプ140がメイン基板202に搭載された場合を例に説明したが、これに限らず、モニターランプ140を例えばサブ基板などのメイン基板202以外の他の基板に搭載してもよい。
第3から第6までの実施形態では、各種部品のモニターランプ140を試点灯させる方法について説明したが、これに代えて、あるいは加えて、少なくとも一部のセンサについて、電源供給を停止したときにセンサの出力に対応してランプ145を所定時間点灯させることにより、ランプ145の点灯によるセンサの動作確認を行うようにしてもよい。
セレクターセンサ92、払出センサ94などに対応するランプ145を確認する場合には、メダルの投入や払出しを行うことでランプ145の点灯を確認する。すなわち、セレクターセンサ92や払出センサ94など、一部のセンサは前扉14を開放しただけでは点灯状態を確認することができない。センサが検知状態となった時にランプ145を消灯し、非検知状態となったときにランプ145を点灯させるようにすることも考えられるが、消費電力や部品寿命の観点から適切ではない。そこで、電源スイッチ44がオフ操作(電源遮断のための操作)され、メイン基板202、セレクターセンサ92、払出センサ94への電源供給が停止されたときに、対応するランプ145がそれぞれ所定時間点灯し、所定時間点灯した後に消灯するように形成するとよい。これにより、閉店時などの電源スイッチ44のオフ操作時において、メダルの投入や払出しを行うことなくランプ145に対応するセンサの動作状況を確認することができる。例えば、セレクターセンサ92に異常がある場合は、電源スイッチ44のオフ操作による電源供給停止後に、対応するランプ145が点灯しないことで、セレクターセンサ92に異常の疑いがあることを認識できる。
具体的には、例えば、払出センサ94は光学センサにより構成されており、電源ユニット43により電源が供給され、メダルの通過を検知していないとき、すなわち光学センサの発光部と受光部との間が遮蔽されておらず、受光部からHigh信号が出力される状態のときにランプ145が消灯し、メダルの通過を検知したとき、すなわち光学センサの発光部と受光部との間を遮蔽され、受光部からLow信号が出力される状態のときにランプ145が点灯する。ここで、電源ユニット43と光学センサとは第1電源配線で接続され、電源ユニット43とランプ145とは降圧回路を介して第2電源配線で接続されている。
そして、電源スイッチ44のオフ操作により電源ユニット43からの電源供給が停止されると、光学センサの電圧が降下し、光学センサの発光部が消灯することで受光部からLow信号が出力される。このとき、降圧回路や配線の違いによる遅延時間によりランプ145に供給される電圧は所定時間の遅れをもって低下する。そのため、光学センサの受光部からLow信号によるランプ145が点灯状態を保持し、遅延時間による所定時間を経て、ランプ145へ供給される電圧が点灯状態を維持するために必要な電圧以下に低下するとランプ145が消灯する。このように、ランプ145への点灯状態を維持するために必要な電源供給が停止するタイミングよりも、光学センサの発光部への電源供給が停止するタイミングのほうが早く訪れるため、電源スイッチ44のオフ操作による電源供給停止後であってもランプ145が所定時間点灯状態を維持できる。
なお、センサの種類(セレクターセンサ92、払出センサ94、又はセレクターセンサA、B、C、払出センサA、B)によって配線を異ならせ、電源スイッチ44のオフ操作時に予め定められた順序で点灯するようにしてもよい。これにより、順々に注視でき、確認しやすくできる。また、降圧回路を設ける構成としたが、これに限らず、電源供給の停止から所定時間だけランプ145に電源を供給し続けることができる構成であればよく、ハーネスの構成が異なっていたり、各構成要素の距離が異なっていたりしてもよい。
第3から第6までの実施形態では、セレクターセンサAの状態を示すランプ145、セレクターセンサBの状態を示すランプ145、セレクターセンサCの状態を示すランプ145を、素子搭載領域204において上下方向に沿って連続して配置したが、これに限らず、左右方向に沿って連続して配置してもよい。
第3から第6までの実施形態では、第2グループを構成するランプ145は、当該ランプ145に対応する各種部品の正常時及び異常時における点灯状態が共通することとした。しかし、第2グループを構成するランプ145は、当該ランプ145に対応する各種部品の正常時及び異常時の少なくとも一方における点灯状態が共通すればよい。つまり、第2グループを構成するランプ145は、正常時における点灯状態のみが共通してもよいし、異常時における点灯状態のみが共通してもよいし、正常時及び異常時における点灯状態が共通してもよい。
第3から第6までの実施形態では、第1グループを構成するランプ145と第2グループを構成するランプ145とは、当該ランプ145に対応する各種部品の正常時及び異常時の点灯状態が異なることとした。しかし、第1グループを構成するランプ145と第2グループを構成するランプ145とは、当該ランプ145に対応する各種部品の正常時及び異常時の少なくとも一方における点灯状態が異なればよい。つまり、第1グループを構成するランプ145と第2グループを構成するランプ145とは、正常時における点灯状態のみが異なってもよいし、異常時における点灯状態のみが異なってもよいし、正常時及び異常時における点灯状態が異なってもよい。
第3の実施形態では、異常時において、ランプAからランプVまでは、各種部品の操作又は動作が行われていなくとも常時点灯することとした。しかし、これに限らず、異常時において、ランプAからランプVまでは、各種部品の操作又は動作が行われた場合でもランプ145が点灯しない、すなわち、ランプ145が消灯した状態としてもよい。
第4の実施形態では、第1グループに最大の数字をランプ識別子として割り当てたが、これに限らず、第1グループに最小の数字を割り当ててもよい。また、ランプ識別子を英字とした場合には、第1グループに最前又は最後の英字を割り当ててもよい。この場合、第2グループには、第1グループに割り当てられた以外の連続する英字がランプ識別子として割り当てられる。
第4の実施形態では、異常時において、ランプ(1)からランプ(17)までは、各種部品の操作又は動作が行われていなくとも常時点灯することとした。しかし、これに限らず、異常時において、ランプ(1)からランプ(17)までは、各種部品の操作又は動作が行われた場合でもランプ145が点灯しない、すなわち、ランプ145が消灯した状態としてもよい。
第4の実施形態では、オーバーフローセンサ96に対応するランプ(16)を囲んで形成される素子搭載領域204の上端かつ右端の領域を第2領域208としたが、これに限らず、素子搭載領域204の上端かつ左端の領域にランプ(16)を配置して、素子搭載領域204の上端かつ左端の領域を第2領域208としてもよい。
第5の実施形態では、異常時において、ランプ(1)からランプ(19)までは、各種部品の操作又は動作が行われていなくとも常時点灯することとした。しかし、これに限らず、異常時において、ランプ(1)からランプ(19)までは、各種部品の操作又は動作が行われた場合でもランプ145が点灯しない、すなわち、ランプ145が消灯した状態としてもよい。
第5の実施形態では、オーバーフローセンサ96に対応するランプ(1)を囲んで形成される素子搭載領域204の上端の領域を第2領域208としたが、これに限らず、素子搭載領域204の下端の領域にランプ(1)を配置して、素子搭載領域204の下端の領域を第2領域208としてもよい。
第6の実施形態では、第1部品グループ、第2部品グループ、及び第3部品グループの各々に割り当てられた数字を、筐体12又は前扉14を正面視した場合に上下方向に向かって昇順又は降順に並ぶように割り当てていたが、これに限らず、左右方向に向かって昇順又は降順に並ぶように割り当ててもよい。
第7の実施形態の変形例では、設定キースイッチ45の検知状態を検知するセンサを3つ備え、当該3つのセンサを用いて、図63及び図64に示す動作が行われていた。しかし、これに限らず、第7の実施形態の変形例において、設定キースイッチ45の検知状態を検知するセンサを2つとし、当該2つのセンサ(例:オフ検知用センサ及びオン検知用センサ)を用いて、図63及び図64に示す動作を実現してもよい。
第8の実施形態では、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことを検知する「位置検知センサ」を設定キースイッチ45が備えていたが、設定キースイッチ45が「位置検知センサ」を備えない構成としてもよい。
第8の実施形態では、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動された場合、差込孔45Aが切替位置Sに位置したことに基づき、第2設定キースイッチ用ランプの発光態様が変化することとした。しかし、これに限らず、設定キースイッチ45が開始位置Bから切替位置Sに向けて回動されて中途位置Mに至ったことに基づき、第1設定キースイッチ用ランプと同様に第2設定キースイッチ用ランプの発光態様を変化させてもよい。そして、前記の中途位置Mに至ったことに基づき、第1設定キースイッチ用ランプ及び第2設定キースイッチ用ランプの発光態様を変化させる場合には、当該中途位置Mを境に第1設定キースイッチ用ランプと第2設定キースイッチ用ランプとの発光態様が異なるように構成してもよい。
第7から第12までの各実施形態で記載した設定キースイッチ45の検知状態を検知するためのセンサの数は一例であって、上記の各実施形態で記載された数に限られない。例えば、上記の各実施形態で設定キースイッチ45の検知状態を検知するためのセンサの数が「1つ」の形態では「2つ以上」としてもよいし、センサの数が「2つ」の形態では「1つ」又は「3つ以上」としてもよいし、センサの数が「3つ」の形態では「1つ」、「2つ」又は「4つ以上」としてもよい。
第7から第12までの各実施形態で記載した設定キースイッチ45が2接点切替スイッチであるか、1接点スイッチであるかは一例であって、上記の各実施形態で記載された構成に限られない。例えば、上記の各実施形態で設定キースイッチ45を「2接点切替スイッチ」とした形態を「1接点スイッチ」で構成してもよいし、設定キースイッチ45を「1接点スイッチ」とした形態を「2接点切替スイッチ」で構成してもよい。
第7から第12までの各実施形態で記載した各種ランプ(設定キースイッチ用ランプ、外部集中端子板用ランプ、第1設定キースイッチ用ランプ、及び第2設定キースイッチ用ランプ)の設定キースイッチ45の検知状態に応じた発光態様は、上記で記載したものに限られない。例えば、第7から第12までの各実施形態で設定キースイッチ45の検知状態がオフ状態の場合における各種ランプの発光態様を「点灯」と記載した形態であっても、これを「消灯」としたり、設定キースイッチ45の検知状態がオン状態の場合における各種ランプの発光態様を「消灯」と記載した形態であっても、これを「点灯」としたりしてもよい。つまり、設定キースイッチ45の検知状態に応じた各種ランプの発光態様として、「点灯」又は「消灯」を適宜採用してもよい。
第7から第12までの各実施形態で記載した設定キースイッチ45の検知状態を検知する各種センサ(オフ検知用センサ、オン検知用センサ、及び位置検知センサ)の「検知」又は「非検知」に基づく遊技可能状態と設定確認状態との間の遷移は、上記で記載したものに限られない。例えば、第7から第12までの各実施形態で、オン検知用センサの「検知」で設定確認状態に移行し、オフ検知用センサの「検知」で遊技可能状態に移行すると記載した形態であっても、オン検知用センサの「検知」で遊技可能状態に移行し、オフ検知用センサの「検知」で設定確認状態に移行することとしてもよい。また、第7から第12までの各実施形態で、位置検知センサの「検知」で設定確認状態に移行すると記載した形態であっても、位置検知センサの「検知」で遊技可能状態に移行することとしてもよい。また、第7から第12までの各実施形態で、オン検知用センサの「検知」で設定確認状態に移行すると記載した形態であっても、オン検知用センサの「検知」で遊技可能状態に移行することとしてもよい。また、オフ検知用センサの「検知」で遊技可能状態に移行すると記載した形態であっても、オフ検知用センサの「検知」で設定確認状態に移行することとしてもよい。つまり、設定キースイッチ45が2接点切替スイッチであるか1接点スイッチであるかに関わらず、各種センサ(オフ検知用センサ、オン検知用センサ、及び位置検知センサ)の「検知」又は「非検知」に基づいて適宜遊技可能状態と設定確認状態との間の遷移を行ってもよい。
第7から第12までの各実施形態では、遊技可能状態から設定確認状態となり再度遊技可能状態となる例を説明したが、これに限らず、第7から第12までの各実施形態で説明した構成を設定値の変更が可能な設定変更状態において適用してもよい。例えば、設定変更状態から遊技可能状態へ移行されるとき、つまり、設定変更状態から抜けるときに、第7から第12までの各実施形態で説明した設定キースイッチ45が切替位置Sから開始位置Bに向けて回動された場合の動作を適用することができる。また、設定変更状態へ移行するためには、設定キースイッチ45が「オン状態」で電源をONにする必要があるが、この際の設定キースイッチ45の「オン状態」として第7から第12までの各実施形態で説明した検知位置を適用することができる。
なお、上記の各実施形態や(その他)に記載された内容は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
(他の態様)
以下、上記の各実施形態の他の態様について記載する。
(第1の他の態様)
第1の他の態様に係る遊技機は、前面側が開放された筐体と、前記筐体の前面側を開閉可能に覆う前扉と、を備えた遊技機であって、前記前扉の前面側には、遊技者による操作に基づき、遊技に対する賭数として所定数の遊技価値を設定するシングルベットスイッチと、前記賭数として前記所定数よりも多い特定数の遊技価値を設定可能なマックスベットスイッチとが隣接して配置され、前記シングルベットスイッチ及び前記マックスベットスイッチの各々の操作部は、遊技者による操作が行われていない非操作位置から所定方向の一方側に押し込む押し込み操作が可能であり、前記マックスベットスイッチの操作部は、前記非操作位置、及び、当該非操作位置から前記所定方向の一方側に最大限押し込まれた押し込み位置において、当該マックスベットスイッチの操作部の周囲を囲む囲み部分から前記所定方向の他方側に突出しており、前記シングルベットスイッチの操作部は、前記非操作位置において、当該シングルベットスイッチの操作部の周囲を囲む囲み部分から前記所定方向の一方側に没入しており、前記シングルベットスイッチ及び前記マックスベットスイッチの各々の操作部が、前記非操作位置から前記押し込み位置に至るまでの前記所定方向の移動量を最大移動量とした場合、前記マックスベットスイッチの操作部の前記最大移動量は、前記シングルベットスイッチの操作部の前記最大移動量より大きい。
第1の他の態様では、前扉の前面側に、シングルベットスイッチとマックスベットスイッチとが隣接して配置されている。そして、シングルベットスイッチ及びマックスベットスイッチの各々の操作部は、非操作位置から所定方向の一方側に押し込む押し込み操作が可能とされている。
また、第1の他の態様では、マックスベットスイッチの操作部は、遊技者が遊技を円滑に進めることができるように、非操作位置及び押し込み位置において、周囲を囲む囲み部分から所定方向の他方側に突出している。さらに、第1の他の態様では、遊技中における操作頻度が高いマックスベットスイッチの操作部の最大移動量は、シングルベットスイッチの操作部の最大移動量より大きくなっている。これにより、第1の他の態様では、遊技の一環としてあまり意識せずにマックスベットスイッチを操作したとしても、遊技者に対してマックスベットスイッチを操作したとの操作感を与えることができる。
また、第1の他の態様では、シングルベットスイッチの操作部は、非操作位置において、周囲を囲む囲み部分から所定方向の一方側に没入している。さらに、第1の他の態様では、遊技中における操作頻度が低いシングルベットスイッチの操作部の最大移動量は、マックスベットスイッチの操作部の最大移動量より小さくなっている。
以上のように構成されているため、第1の他の態様によれば、マックスベットスイッチとシングルベットスイッチとの誤操作を抑制できる。つまり、非操作位置において、マックスベットスイッチの操作部は囲み部分から所定方向の他方側に突出している一方で、シングルベットスイッチの操作部は囲み部分から所定方向の一方側に没入していることで、突出しているマックスベットスイッチの操作部に指が触れやすくなり、没入しているシングルベットスイッチの操作部に指が触れにくくなるため、マックスベットスイッチとシングルベットスイッチとの誤操作を抑制できる。そして、第1の他の態様によれば、マックスベットスイッチとシングルベットスイッチとの誤操作が抑制されることで、遊技中における各種スイッチの操作が効率化される。
さらに、第1の他の態様によれば、遊技中における操作頻度が低いシングルベットスイッチの操作部の最大移動量を小さくすることで、シングルベットスイッチの操作に対する煩雑さを軽減できる。また、シングルベットスイッチの操作部は、非操作位置において、周囲を囲む囲み部分から所定方向の一方側に没入しているために、押し込み操作における最大移動量を小さくすることで、押し込み位置へと操作することに対する煩雑さを軽減できる。これにより、遊技者が囲み部分から所定方向の一方側に没入したシングルベットスイッチの操作部に対して押し込み操作を行うときに、指が引っ掛かることで感じる煩雑さを軽減できる。
また、第1の他の態様の具体例としては、さらに、電力供給を行う電源装置と、遊技に関する制御を行うメイン制御手段と、遊技者にとっての有利度合いの異なる設定値の変更が可能な設定変更状態への制御を開始するための操作である開始操作又は終了するための操作である終了操作が可能な特定操作手段と、前記設定変更状態における前記設定値を決定するための操作である決定操作が可能な所定操作手段と、を備え、前記設定変更状態は、前記決定操作が行われる前の状態である決定前状態と、前記決定操作が行われた後の状態である決定後状態とがあり、前記設定変更状態は、前記決定後状態において前記終了操作が行われることで当該設定変更状態を終了することができるものであり、前記メイン制御手段は、前記所定操作手段に対する前記決定操作が継続された状態で、前記特定操作手段に対する前記開始操作を伴い前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記決定操作が行われたと判定して前記決定後状態に制御し、前記特定操作手段に対する前記終了操作が行われることで前記設定変更状態を終了させる。
設定変更状態は、所定操作手段に対する決定操作が行われる前の状態である決定前状態と、決定操作が行われた後の状態である決定後状態とがある。また、設定変更状態は、決定後状態において特定操作手段に対する終了操作が行われることで当該設定変更状態を終了するよう構成されている。
そして、メイン制御手段は、所定操作手段に対する決定操作が継続された状態で、特定操作手段に対する開始操作を伴い電源装置による電力供給が開始された場合には、決定操作が行われたと判定して決定後状態に制御し、特定操作手段に対する終了操作が行われることで設定変更状態を終了させる。
つまり、第1の他の態様は、所定操作手段に対する決定操作が継続された状態で設定変更状態が開始された場合には、既に決定後状態となっており、特定操作手段に対する終了操作が行われることで設定変更状態を終了させることができる。
そのため、第1の他の態様によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における各種スイッチの操作が効率化される。
また、第1の他の態様の具体例としては、さらに、電力供給を行う電源装置と、遊技に関する制御を行うメイン制御手段と、遊技者にとっての有利度合いの異なる設定値の変更が可能な設定変更状態への制御を開始するための操作である開始操作又は終了するための操作である終了操作が可能な特定操作手段と、前記設定値を変更させるための操作である変更操作が可能な変更操作手段と、を備え、前記設定変更状態は、前記変更操作が行われる前の状態である変更前状態と、前記変更操作が行われた後の状態である変更後状態とがあり、前記メイン制御手段は、前記変更操作手段に対する前記変更操作が継続された状態で、前記特定操作手段に対する前記開始操作を伴い前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記変更操作が行われたと判定し、前記設定値を次の段階へ変更させた前記変更後状態に制御する。
設定変更状態は、変更操作手段に対する変更操作が行われる前の状態である変更前状態と、変更操作が行われた後の状態である変更後状態とがある。
そして、メイン制御手段は、変更操作手段に対する変更操作が継続された状態で、特定操作手段に対する開始操作を伴い電源装置による電力供給が開始された場合には、変更操作が行われたと判定し、設定値を次の段階へ変更させた変更後状態に制御する。
つまり、第1の他の態様は、変更操作手段に対する変更操作が継続された状態で設定変更状態が開始された場合には、既に設定値が次の段階へ変更された変更後状態となっている。
そのため、第1の他の態様によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における各種スイッチの操作が効率化される。
また、第1の他の態様の具体例としては、さらに、前記変更操作手段は、前記前扉の後面側に配置されているとともに、前記変更操作手段の操作部は、前記非操作位置から特定方向の一方側に押し込む押し込み操作が可能であり、前記変更操作手段の操作部は、前記非操作位置において、当該変更操作手段の操作部の周囲を囲む囲み部分から前記特定方向の他方側に突出している。
第1の他の態様では、変更操作手段の操作部は、設定変更作業を円滑に進めることができるように、非操作位置において、周囲を囲む囲み部分から特定方向の他方側に突出している。そのため、第1の他の態様によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における変更操作手段の操作が効率化される。
また、第1の他の態様の具体例としては、さらに、基板ケースに収納された基板と、前記基板の素子搭載領域に搭載され、各種部品の状態を示す複数の発光素子と、を備え、前記各種部品には、前記シングルベットスイッチと、前記マックスベットスイッチと、遊技者にとっての有利度合いの異なる設定値の変更が可能な設定変更状態への制御を開始するための操作である開始操作又は終了するための操作である終了操作が可能な特定操作手段と、前記設定変更状態における前記設定値を決定するための操作である決定操作が可能な所定操作手段と、前記設定値を変更させるための操作である変更操作が可能な変更操作手段と、が含まれる。
第1の他の態様によれば、発光素子の点灯状態により各種スイッチの異常の有無を確認する確認作業中において各種スイッチの操作が効率化される。
(第2の他の態様)
第2の他の態様に係る遊技機は、電力供給を行う電源装置と、遊技に関する制御を行うメイン制御手段と、遊技者にとっての有利度合いの異なる設定値の変更が可能な設定変更状態への制御を開始するための操作である開始操作又は終了するための操作である終了操作が可能な特定操作手段と、前記設定変更状態における前記設定値を決定するための操作である決定操作が可能な所定操作手段と、を備え、前記設定変更状態は、前記決定操作が行われる前の状態である決定前状態と、前記決定操作が行われた後の状態である決定後状態とがあり、前記設定変更状態は、前記決定後状態において前記終了操作が行われることで当該設定変更状態を終了することができるものであり、前記メイン制御手段は、前記所定操作手段に対する前記決定操作が継続された状態で、前記特定操作手段に対する前記開始操作を伴い前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記決定操作が行われたと判定して前記決定後状態に制御し、前記特定操作手段に対する前記終了操作が行われることで前記設定変更状態を終了させることを特徴とする。
設定変更状態は、所定操作手段に対する決定操作が行われる前の状態である決定前状態と、決定操作が行われた後の状態である決定後状態とがある。また、設定変更状態は、決定後状態において特定操作手段に対する終了操作が行われることで当該設定変更状態を終了するよう構成されている。
そして、メイン制御手段は、所定操作手段に対する決定操作が継続された状態で、特定操作手段に対する開始操作を伴い電源装置による電力供給が開始された場合には、決定操作が行われたと判定して決定後状態に制御し、特定操作手段に対する終了操作が行われることで設定変更状態を終了させる。
つまり、第2の他の態様は、所定操作手段に対する決定操作が継続された状態で設定変更状態が開始された場合には、既に決定後状態となっており、特定操作手段に対する終了操作が行われることで設定変更状態を終了させることができる。
そのため、第2の他の態様によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における作業時間の効率化を図ることができる。
また、第2の他の態様の具体例としては、さらに、前記メイン制御手段が取得する前記所定操作手段の情報として、0又は1のビット値を含む入力データと、前記入力データのビット値に変化があった場合に変化後の前記入力データに対応するビット値が設定される立上りデータと、が少なくとも設けられ、前記メイン制御手段は、前記入力データのビット値に変化があった場合に、変化後の前記入力データに対応するビット値を前記立上りデータのビット値に設定するとともに、前記立上りデータのビット値の変化に基づき前記決定操作が行われたと判定し、前記メイン制御手段は、前記設定変更状態へ制御が行われると、前記入力データ及び前記立上りデータのビット値を初期化するが、前記設定変更状態となる前から前記所定操作手段に対する前記決定操作が継続されている場合には、前記入力データ及び前記立上りデータのビット値を初期化した後の所定の契機で前記入力データのビット値を変化させるとともに、変化後の前記入力データに対応するビット値を前記立上りデータのビット値に設定して、前記決定操作が行われたと判定することを特徴とする。
第2の他の態様では、メイン制御手段が取得する所定操作手段の情報として、0又は1のビット値を含む入力データと、入力データのビット値に変化があった場合に変化後の入力データに対応するビット値が設定される立上りデータと、が少なくとも設けられている。
そして、メイン制御手段は、設定変更状態へ制御が行われると、入力データ及び立上りデータのビット値を初期化するが、設定変更状態となる前から所定操作手段に対する決定操作が継続されている場合には、入力データ及び立上りデータのビット値を初期化した後の所定の契機で入力データのビット値を変化させるとともに、変化後の入力データに対応するビット値を立上りデータのビット値に設定して、決定操作が行われたと判定する。
つまり、第2の他の態様では、所定操作手段に対する決定操作が行われたことを立上りデータのビット値の変化を契機として検知している。そして、立上りデータのビット値が変化するための条件は、入力データのビット値が変化することとなっている。
以上より、第2の他の態様によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における作業時間の効率化を図ることができる所定操作手段の制御を行うことができる。
また、第2の他の態様の具体例としては、さらに、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールを備え、前記所定操作手段は、前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるための操作である始動操作が可能であり、前記メイン制御手段は、前記所定操作手段に対する操作が継続された状態で、前記特定操作手段に対する前記開始操作を伴わず前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記始動操作が行われたと判定せず、前記複数の回転リールの図柄の変動表示を行わないことを特徴とする。
第2の他の態様では、所定操作手段に対して、複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるための操作である始動操作を行うことが可能とされている。
そして、メイン制御手段は、所定操作手段に対する操作が継続された状態で、特定操作手段に対する開始操作を伴わず電源装置による電力供給が開始された場合には、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リールの図柄の変動表示を行わないこととしている。
つまり、第2の他の態様は、設定変更を伴わない電断復帰時に所定操作手段に対する操作を継続していても、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リールの図柄の変動表示を行わないこととしている。
そのため、第2の他の態様によれば、設定変更を伴わない電断復帰時に所定操作手段に対する操作を継続している場合に、所定操作手段に対する始動操作が行われたと判定されてしまい、複数の回転リールの図柄の変動表示が行われてしまうという事象を防止できる。
(第3の他の態様)
第3の他の態様に係る遊技機は、電力供給を行う電源装置と、遊技に関する制御を行うメイン制御手段と、遊技者にとっての有利度合いの異なる設定値の変更が可能な設定変更状態への制御を開始するための操作である開始操作又は終了するための操作である終了操作が可能な特定操作手段と、前記設定値を変更させるための操作である変更操作が可能な変更操作手段と、を備え、前記設定変更状態は、前記変更操作が行われる前の状態である変更前状態と、前記変更操作が行われた後の状態である変更後状態とがあり、前記メイン制御手段は、前記変更操作手段に対する前記変更操作が継続された状態で、前記特定操作手段に対する前記開始操作を伴い前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記変更操作が行われたと判定し、前記設定値を次の段階へ変更させた前記変更後状態に制御することを特徴とする。
設定変更状態は、変更操作手段に対する変更操作が行われる前の状態である変更前状態と、変更操作が行われた後の状態である変更後状態とがある。
そして、メイン制御手段は、変更操作手段に対する変更操作が継続された状態で、特定操作手段に対する開始操作を伴い電源装置による電力供給が開始された場合には、変更操作が行われたと判定し、設定値を次の段階へ変更させた変更後状態に制御する。
つまり、第3の他の態様は、変更操作手段に対する変更操作が継続された状態で設定変更状態が開始された場合には、既に設定値が次の段階へ変更された変更後状態となっている。
そのため、第3の他の態様によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における作業時間の効率化を図ることができる。
また、第3の他の態様の具体例としては、さらに、前記メイン制御手段が取得する前記変更操作手段の情報として、0又は1のビット値を含む入力データと、前記入力データのビット値に変化があった場合に変化後の前記入力データに対応するビット値が設定される立上りデータと、が少なくとも設けられ、前記メイン制御手段は、前記入力データのビット値に変化があった場合に、変化後の前記入力データに対応するビット値を前記立上りデータのビット値に設定するとともに、前記立上りデータのビット値の変化に基づき前記変更操作が行われたと判定し、前記メイン制御手段は、前記設定変更状態へ制御が行われると、前記入力データ及び前記立上りデータのビット値を初期化するが、前記設定変更状態となる前から前記変更操作手段に対する前記変更操作が継続されている場合には、前記入力データ及び前記立上りデータのビット値を初期化した後の所定の契機で前記入力データのビット値を変化させるとともに、変化後の前記入力データに対応するビット値を前記立上りデータのビット値に設定して、前記変更操作が行われたと判定することを特徴とする。
第3の他の態様では、メイン制御手段が取得する変更操作手段の情報として、0又は1のビット値を含む入力データと、入力データのビット値に変化があった場合に変化後の入力データに対応するビット値が設定される立上りデータと、が少なくとも設けられている。
そして、メイン制御手段は、設定変更状態へ制御が行われると、入力データ及び立上りデータのビット値を初期化するが、設定変更状態となる前から変更操作手段に対する変更操作が継続されている場合には、入力データ及び立上りデータのビット値を初期化した後の所定の契機で入力データのビット値を変化させるとともに、変化後の入力データに対応するビット値を立上りデータのビット値に設定して、変更操作が行われたと判定する。
つまり、第3の他の態様では、変更操作手段に対する変更操作が行われたことを立上りデータのビット値の変化を契機として検知している。そして、立上りデータのビット値が変化するための条件は、入力データのビット値が変化することとなっている。
以上より、第3の他の態様によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における作業時間の効率化を図ることができる変更操作手段の制御を行うことができる。
また、第3の他の態様の具体例としては、さらに、前記メイン制御手段は、特定事象の発生を検知する特定事象検知手段を備えるとともに、前記特定事象の検知に基づいて所定のエラー状態に制御し、前記変更操作手段は、前記所定のエラー状態を解除するための操作である解除操作が可能であり、前記メイン制御手段は、前記所定のエラー状態中に前記電源装置による電力供給が遮断された後、前記変更操作手段に対する操作が継続された状態で、前記特定操作手段に対する前記開始操作を伴わず前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記解除操作が行われたと判定せず、前記所定のエラー状態を継続させることを特徴とする。
第3の他の態様におけるメイン制御手段は、特定事象の発生を検知する特定事象検知手段を備えるとともに、特定事象の検知に基づいて所定のエラー状態に制御する。また、第3の他の態様では、変更操作手段に対して、所定のエラー状態を解除するための操作である解除操作を行うことが可能とされている。
そして、メイン制御手段は、所定のエラー状態中に電源装置による電力供給が遮断された後、変更操作手段に対する操作が継続された状態で、特定操作手段に対する開始操作を伴わず電源装置による電力供給が開始された場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させることとしている。
つまり、第3の他の態様は、所定のエラー状態中から設定変更を伴わず電断復帰する場合に変更操作手段に対する操作を継続していても、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させることとしている。
そのため、第3の他の態様によれば、所定のエラー状態中から設定変更を伴わず電断復帰する場合において、変更操作手段に対する操作を継続しているときに、変更操作手段に対する解除操作が行われたと判定されてしまい、所定のエラー状態が解除されてしまうという事象を防止できる。
(第4の他の態様)
第4の他の態様に係る遊技機は、基板ケースに収納された基板と、前記基板の素子搭載領域に搭載され、各種部品の状態を示す複数の発光素子と、を備え、前記素子搭載領域は、第1領域と、前記第1領域以外の領域であって、前記第1領域よりも狭い第2領域とが設けられ、前記複数の発光素子には、遊技媒体を貯蔵可能な補助タンクに対応する補助タンクセンサの状態を示す補助タンク用素子と、前記補助タンクセンサ以外の前記各種部品の状態を示す特定素子と、が設けられ、前記複数の発光素子のうち、前記特定素子は前記第1領域に配置され、前記補助タンク用素子は前記第2領域に配置された。
ここで、補助タンクの底壁部には遊技媒体の排出口が形成されており、この排出口は開閉蓋により開閉できるようになっている。また、補助タンク用素子は、補助タンクに所定量の遊技媒体が貯蔵された場合に発光態様により当該状況を示すこととなっている。
そのため、第4の他の態様に係る遊技機が遊技媒体の自動回収装置を備える遊技店に設置された場合は、開閉蓋を開放することで排出口から自動回収装置に遊技媒体が落下することとなるため、補助タンクに所定量の遊技媒体が貯蔵されない状況が存在する。したがって、第4の他の態様に係る遊技機が遊技媒体の自動回収装置を備える遊技店に設置された場合は、補助タンク用素子が発光態様により補助タンクに所定量の遊技媒体が貯蔵されたことを示す必要がないことがある。
そして、第4の他の態様では、遊技媒体を貯蔵可能な補助タンクに対応する補助タンクセンサ以外の各種部品の状態を示す特定素子は第1領域に配置され、補助タンクセンサの状態を示す補助タンク用素子は第2領域に配置されている。つまり、第4の他の態様は、特定素子と補助タンク用素子との配置領域が分かれている。
したがって、第4の他の態様によれば、遊技店の設備次第で確認することが不要となる補助タンク用素子を素子搭載領域のうち第2領域に配置することで、作業時に素子搭載領域のうち第1領域に配置された特定素子のみを確認すれば足りるとともに、補助タンク用素子の存在により特定素子の確認作業を妨げることが抑制される。
以上、第4の他の態様によれば、各スイッチ類やセンサ類等の各種部品の確認(点検)を容易に行えるよう発光素子が配置された遊技機を提供することができる。
また、第4の他の態様の具体例としては、さらに、前記遊技媒体が所定の流路を通過する際に前記遊技媒体に関する検知を順々に行う三以上の前記各種部品として、第1センサ、第2センサ、及び第3センサが設けられ、前記特定素子には、前記第1センサの状態を示す第1センサ用素子、前記第2センサの状態を示す第2センサ用素子、及び前記第3センサの状態を示す第3センサ用素子が設けられ、前記第1センサ用素子、前記第2センサ用素子、及び前記第3センサ用素子は、第1方向に沿って連続して配置され、前記第1方向における前記第1センサ用素子、前記第2センサ用素子、及び前記第3センサ用素子の配置順は、前記基板に記された前記複数の発光素子の各々を識別する素子識別子の昇順又は降順の何れにも対応せず、前記遊技媒体に関する検知を行う順序に対応する。
第4の他の態様では、第1センサ用素子、第2センサ用素子、及び第3センサ用素子が第1方向に沿って連続して配置されている。そして、第1方向における第1センサ用素子、第2センサ用素子、及び第3センサ用素子の配置順は、基板に記された複数の発光素子の各々を識別する素子識別子の昇順又は降順の何れにも対応せず、遊技媒体に関する検知を行う順序に対応する。
これにより、第4の他の態様によれば、遊技媒体が所定の流路を通過する際に第1方向の一方側から他方側に目を向けることで、遊技媒体に関する検知を行う順序に合わせて第1センサ用素子、第2センサ用素子、及び第3センサ用素子を効率良く確認できる。さらに、第4の他の態様によれば、遊技媒体に関する検知を行う順序に配置することで、素子識別子の昇順又は降順に配置した場合に比べて、センサの数が増え、これに伴い発光素子が増えたとしても、効率よく確認作業が行える。
また、第4の他の態様の具体例としては、さらに、前記各種部品として、遊技者にとっての有利度合いを設定するための特定操作手段が設けられ、前記特定素子には、前記特定操作手段に対する所定事象を検知した場合に点灯し、前記所定事象を検知していない場合に消灯することで前記特定操作手段の状態を示す第1素子と、前記所定事象を検知していない場合に点灯し、前記所定事象を検知した場合に消灯することで前記特定操作手段の状態を示す第2素子と、が設けられた。
第4の他の態様では、特定操作手段に対する所定事象を検知した場合に点灯し、所定事象を検知していない場合に消灯することで特定操作手段の状態を示す第1素子と、所定事象を検知していない場合に点灯し、所定事象を検知した場合に消灯することで特定操作手段の状態を示す第2素子と、が設けられている。つまり、第4の他の態様では、特定操作手段の状態を2つの発光素子で示している。これにより、第4の他の態様によれば、所定事象を検知した場合及び所定事象を検知していない場合に一方の発光素子が点灯できるため、第1素子又は第2素子の一方が故障したとしても他方の発光素子により特定操作手段の状態を示すことができる。
また、第4の他の態様の具体例としては、さらに、前記基板には、前記複数の発光素子の各々を識別する素子識別子が記されており、前記複数の発光素子には、最小若しくは最大の数字又は最前若しくは最後の英字が前記素子識別子として割り当てられた第1グループと、前記第1グループに割り当てられた以外の連続する数字又は英字が前記素子識別子として割り当てられた第2グループとが設けられ、前記第2グループを構成する発光素子は、当該発光素子に対応する前記各種部品の正常時及び異常時における点灯状態が共通するが、前記第1グループを構成する発光素子と前記第2グループを構成する発光素子とは、当該発光素子に対応する前記各種部品の正常時及び異常時における前記点灯状態が異なる。
これにより、第4の他の態様では、第1グループを構成する発光素子に対応する各種部品の正常時及び異常時における点灯状態と、第2グループを構成する発光素子に対応する各種部品の正常時及び異常時における点灯状態とを記載した説明資料の記載を簡略化できる。つまり、グループ毎の点灯状態を纏めて記載できるため、説明資料を少ない文字数で作成でき、これにより、遊技機に貼付可能なサイズで説明資料を作成することが可能となる。遊技店の店員は、例えば、遊技機内における複数の発光素子の近傍に当該説明資料が貼付された場合、手元の説明資料に視線を移す必要がなくなり、効率的に確認作業を行うことができる。
また、第4の他の態様の具体例としては、さらに、前方に向かって開口する開口部を有する筐体と、前記開口部を塞ぐ前扉と、を備え、前記筐体又は前記前扉に配置され、前記各種部品に記す部品識別子を、前記前扉の外面に配置される複数の部品で構成される第1部品グループ、前記前扉の内面に配置される複数の部品で構成される第2部品グループ、及び前記筐体の内部に配置される複数の部品で構成される第3部品グループの各々で異なる数字又は英字を割り当て、前記第1部品グループ、前記第2部品グループ、及び前記第3部品グループの各々に割り当てられた数字又は英字は、前記筐体又は前記前扉を正面視した場合に第2方向に向かって昇順又は降順に並ぶように割り当てられている。
第4の他の態様では、前扉の外面に配置される複数の部品で構成される第1部品グループ、前扉の内面に配置される複数の部品で構成される第2部品グループ、及び筐体の内部に配置される複数の部品で構成される第3部品グループの各々で異なる数字又は英字の部品識別子が割り当てられている。そして、第1部品グループ、第2部品グループ、及び第3部品グループの各々に割り当てられた数字又は英字の部品識別子は、筐体又は前扉を正面視した場合に第2方向に向かって昇順又は降順に並ぶように割り当てられている。
これにより、第4の他の態様によれば、各種部品に対応する部品識別子が第2方向に向かって昇順又は降順に並んだ説明資料を作成できる。遊技店の店員は、当該説明資料を第2方向の一方側から他方側に向かって視線を移していくことで、部品識別子の昇順又は降順に合わせて各種部品の確認箇所を効率良く確認できる。