JP6806390B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明に係る遊技機は、電力供給を行う電源装置と、遊技に関する制御を行うメイン制御手段と、遊技者にとっての有利度合いの異なる設定値の変更が可能な設定変更状態への制御を開始するための操作である開始操作又は終了するための操作である終了操作が可能な特定操作手段と、前記設定変更状態における前記設定値を決定するための操作である決定操作が可能な所定操作手段と、を備え、前記設定変更状態は、前記決定操作が行われる前の状態である決定前状態と、前記決定操作が行われた後の状態である決定後状態とがあり、前記設定変更状態は、前記決定後状態において前記終了操作が行われることで当該設定変更状態を終了することができるものであり、前記メイン制御手段は、前記所定操作手段に対する前記決定操作が継続された状態で、前記特定操作手段に対する前記開始操作を伴い前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記決定操作が行われたと判定して前記決定後状態に制御し、前記特定操作手段に対する前記終了操作が行われることで前記設定変更状態を終了させることを特徴とする。
そのため、この構成によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における作業時間の効率化を図ることができる。
以上より、この構成によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における作業時間の効率化を図ることができる所定操作手段の制御を行うことができる。
そして、メイン制御手段は、所定操作手段に対する操作が継続された状態で、特定操作手段に対する開始操作を伴わず電源装置による電力供給が開始された場合には、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リールの図柄の変動表示を行わないこととしている。
そのため、この構成によれば、設定変更を伴わない電断復帰時に所定操作手段に対する操作を継続している場合に、所定操作手段に対する始動操作が行われたと判定されてしまい、複数の回転リールの図柄の変動表示が行われてしまうという事象を防止できる。
以上より、この構成によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における作業時間の効率化を図ることができる所定操作手段の制御を行うことができる。
そして、メイン制御手段は、変更操作手段に対する変更操作が継続された状態で、特定操作手段に対する開始操作を伴い電源装置による電力供給が開始された場合には、変更操作が行われたと判定し、設定値を次の段階へ変更させた変更後状態に制御する。
そのため、この構成によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における作業時間の効率化を図ることができる。
以上より、この構成によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における作業時間の効率化を図ることができる変更操作手段の制御を行うことができる。
そのため、この構成によれば、所定のエラー状態中から設定変更を伴わず電断復帰する場合において、変更操作手段に対する操作を継続しているときに、変更操作手段に対する解除操作が行われたと判定されてしまい、所定のエラー状態が解除されてしまうという事象を防止できる。
以上より、この構成によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における作業時間の効率化を図ることができる変更操作手段の制御を行うことができる。
他の例として、さらに、電力供給を行う電源装置と、遊技に関する制御を行うメイン制御手段と、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるための操作である始動操作が可能な所定操作手段と、遊技が可能な遊技可能状態と、遊技者にとっての有利度合いの異なる設定値の確認が可能な設定確認状態とを切り替える切替操作が可能な特定操作手段と、を備え、前記メイン制御手段は、前記所定操作手段に対する操作が継続された状態で前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記始動操作が行われたと判定せず、前記複数の回転リールの図柄の変動表示を行わず、前記切替操作では、開始位置と切替位置との間を前記特定操作手段が回動可能とされており、前記特定操作手段を前記開始位置から前記切替位置に向けて回動させた場合、前記特定操作手段が前記切替位置に至ったことに基づき前記特定操作手段の検知状態が変化して前記遊技可能状態から前記設定確認状態へ移行し、前記特定操作手段を前記切替位置から前記開始位置に向けて回動させた場合、前記開始位置に至る前に前記特定操作手段の検知状態が変化するとともに、前記設定確認状態が終了して前記遊技可能状態へ移行することを特徴とする。
この構成によれば、所定操作手段に対する操作が継続された状態で電源装置による電力供給が開始された場合に、複数の回転リールの図柄の変動表示を行わない遊技機を提供することができる。
他の例として、さらに、前記メイン制御手段が取得する前記所定操作手段の情報として、特定値又は所定値のビット値を含む入力データと、前記入力データのビット値に変化があった場合に変化後の前記入力データに対応するビット値が設定される立上りデータと、が少なくとも設けられ、前記メイン制御手段は、前記入力データのビット値に変化があった場合に、変化後の前記入力データに対応するビット値を前記立上りデータのビット値に設定するとともに、前記立上りデータのビット値の変化に基づき前記始動操作が行われたと判定し、前記メイン制御手段は、前記所定操作手段に対する操作が継続された状態で前記電源装置による電力供給が開始された場合には、該電力供給が開始されたことに基づき前記入力データに対応するビット値である入力データ初期ビット値及び前記立上りデータに対応するビット値である立上りデータ初期ビット値を設定する特定処理を行い、前記特定処理の後に行う前記所定操作手段の前記入力データに対応するビット値及び前記立上りデータに対応するビット値を更新可能な入力処理では、前記入力データ初期ビット値及び前記立上りデータ初期ビット値が変化しないことで、前記始動操作が行われたと判定せず、前記複数の回転リールの図柄の変動表示を行わないことを特徴とする。
他の例として、さらに、前記特定操作手段は、前記設定値の変更が可能な設定変更状態への制御を開始するための操作である開始操作又は終了するための操作である終了操作が可能であり、前記所定操作手段は、前記設定変更状態における前記設定値を決定するための操作である決定操作が可能であり、前記設定変更状態は、前記決定操作が行われる前の状態である決定前状態と、前記決定操作が行われた後の状態である決定後状態とがあり、前記設定変更状態は、前記決定後状態において前記終了操作が行われることで当該設定変更状態を終了することができるものであり、前記メイン制御手段は、前記所定操作手段に対する前記決定操作が継続された状態で、前記特定操作手段に対する前記開始操作を伴い前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記決定操作が行われたと判定して前記決定後状態に制御し、前記特定操作手段に対する前記終了操作が行われることで前記設定変更状態を終了させることを特徴とする。
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されている。このような構成により、クレジット表示器87では、クレジットメダル数に対応する2桁の数字が表示可能となっており、払出枚数表示器88では、払出枚数に対応する2桁の数字が表示可能となっている。また、払出枚数表示器88では、エラーの発生時に後述するエラーコード表示が表示可能となっている。この詳細については後述する。さらに、払出枚数表示器88では、後述するAT状態中においては、後述するナビ表示が表示可能となっている。
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
この区間報知ランプ90は、有利区間へ移行する契機となる予め定められた役に当選したゲームの所謂第3停止後に点灯するように設定されている。そして、区間報知ランプ90が点灯した場合には、当該有利区間中は常時点灯される。
ここで、区間報知ランプ90のみで現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知することに限らず、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDと区間報知ランプ90との双方を用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、ベットスイッチ32と、演出用ボタンスイッチ42と、を備えている。
操作部30の右側部分には、遊技機10の内部へ遊技用価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検知する投入センサ92が設けられている。なお、この投入センサ92は、図示しない3つのセレクターセンサ(セレクターセンサA、セレクターセンサB、及びセレクターセンサC)を備えている。そして、投入センサ92は、3つのセレクターセンサの順序及び所定の範囲の時間の間隔(タイミング)で投入されたメダルを検知する。
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、所定操作手段としてのスタートスイッチ40が設けられている。このスタートスイッチ40は、後述する遊技可能状態で操作された場合、メダルの投入、後述するベットスイッチ32の操作、又は後述する再遊技を条件に回転リール62の図柄61の変動表示を開始させる。なお、以下では、遊技可能状態における複数の回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40に対する操作を「始動操作」と記載する。
また、スタートスイッチ40は、後述する設定変更状態で操作された場合、設定変更状態における設定値を決定させる。なお、以下では、設定変更状態における設定値を決定するためのスタートスイッチ40に対する操作を「決定操作」と記載する。
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
また、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている(図2参照)。
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
変更操作手段としての設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。この設定変更スイッチ46は、設定変更状態で操作された場合、次の段階へ設定値を変更させる。また、遊技者にとって最も有利度の高い最高設定値(例えば、設定値6)が表示されている場合に設定変更スイッチ46を操作したときは、次の段階として、遊技者にとって最も有利度の低い最低設定値(例えば、設定値1)に設定値が変更される。なお、以下では、設定変更状態における設定値を変更させるための設定変更スイッチ46に対する操作を「変更操作」と記載する。
また、設定変更スイッチ46は、後述する所定のエラー状態で操作された場合、所定のエラー状態を解除させる。なお、以下では、所定のエラー状態における所定のエラー状態を解除するための設定変更スイッチ46に対する操作を「解除操作」と記載する。
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、複数段階設けられた設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。なお、設定表示器89の表示はこのような例に限定されず、他の例として、設定値が表示されることとなる表示条件が成立した場合に設定値を表示し、設定値の表示を終了することとなる終了条件が成立した場合に設定値の表示を終了してもよい。この表示条件としては、設定キースイッチ45の操作に基づき設定変更状態又は設定確認状態に移行されたことに基づくことを表示条件としてもよい。また終了条件としては、設定キースイッチ45の操作に基づき設定変更状態又は設定確認状態が終了したことや電源遮断されたことを終了条件としてもよい。
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。なお、払出センサ94は、払出センサAと、払出センサBとの2つのセンサを備えている。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための特定操作手段としての設定キースイッチ45とが設けられている。なお、以下では、電源スイッチ44に対する電源投入のための操作を「電源投入操作」と記載し、電源遮断のための操作を「電源遮断操作」と記載する。また、設定キースイッチ45は、電源ユニット43に設けられることに限らず、他の部材に設けてもよい。例えば、後述するメイン制御手段200を有するメイン基板に設定キースイッチ45を設けてもよい。なお、設定キースイッチ45は、メイン基板に設けられていることに限らず、メイン基板の近傍や、メイン基板を収容するメイン基板ケースの近傍や、メイン基板ケースを固定するベース部材に設けられていてもよい。
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作、メダル投入により所定枚数のメダルを投入すること、又は再遊技であることにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40に対する始動操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役の少なくとも何れか1つに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の配当としてのメダルが付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の配当を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、バックランプ67と、を備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示部84は、その画面に種々の情報を表示するための液晶表示装置である。
前記バックランプ67は、リールユニット60に設けられており、回転リール62上の図柄61を照らすためのものである。
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うサブ制御手段500とを備えている。
図3は、メイン制御手段200に設けられた入力ポート0〜2を示す図である。この入力ポートは、図1及び図2に示す設定キースイッチ45、設定変更スイッチ46、及びスタートスイッチ40等の信号が入力される接続部である。そして、メイン制御手段200と、設定キースイッチ45、設定変更スイッチ46、及びスタートスイッチ40等とは、入力ポートを介して電気的に接続されている。
エラー解除センサは、例えば、後述する図41に示すステップS378の処理において、オン状態であるか否かが判定されるセンサである。
左回転リールインデックス信号、中回転リールインデックス信号、及び右回転リールインデックス信号は、図示しないリールセンサの検出信号であり、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の基準位置の通過を特定可能とされている。
具体的には、図4のうち、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び入力ポート0〜2立下りデータについてのみ説明する。
立上りデータは、前回の入力時がOFF(0)で、今回の入力時にON(1)となったBITを示すデータである。
立下りデータは、前回の入力時がON(1)で、今回の入力時にOFF(0)となったBITを示すデータである。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
メイン制御手段200は、図5に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、有利区間制御手段260、設定変更制御手段270、特定事象検知手段280、遊技停止手段290、メイン側報知手段300、及び送信手段310の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に配当としてのメダルが付与されるように形成されている。例えば小役(メダルの払い出しを伴う役)に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の何れか(1つ又は複数)に当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス遊技状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、小役、リプレイ役、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
停止図柄判定手段230は、全ての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図5に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス遊技状態制御手段253の各手段を有する。
ノーマル遊技状態制御手段251は、「ノーマル遊技状態」(図7参照)を制御するものである。ここで、ノーマル遊技状態は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態制御手段253によるボーナス遊技状態、以外の状態をいう。
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」(図7参照)を制御するものである。ここで、ボーナス内部中状態は、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選したが、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。
ボーナス遊技状態制御手段253は、「ボーナス遊技状態」(図7参照)を制御するものである。
ボーナス遊技状態は、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示させることで移行する。
そして、ボーナス遊技状態終了後、ノーマル遊技状態に移行する。
有利区間制御手段260は、図8を用いて後述するストップスイッチ50の押し順を報知不可能な非有利区間と、報知可能な有利区間とを制御するものである。そして、有利区間制御手段260は、後述するサブ側報知手段520を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
また、有利区間制御手段260は、役抽選により予め定められた役に当選した場合に、有利区間通常状態からAT状態へ移行するか否かの移行抽選(AT移行抽選)を行い、当該AT移行抽選に当選した場合に、有利区間通常状態からAT状態へ移行させる。
なお、所定のゲーム数は、抽選により決定される場合に限定されず、予め定められたゲーム数であってもよい。
設定変更制御手段270は、同一設定への打ち直し又は他の段階への設定値の変更が行われる設定変更処理を制御するものである。
特定事象検知手段280は、特定事象が発生したか否かを検知するものである。この特定事象とは、具体的には、遊技機10において、通常の状態とは異なる異常な状態が発生している状態、所謂エラー発生が含まれる。そして、特定事象検知手段280は、特定事象の検知に基づいて所定のエラー状態に制御する。
遊技停止手段290は、特定事象検知手段280により特定事象としてエラー発生が検知されたことに基づいて、遊技の進行ができないように遊技停止(エラー処理)を行うものである。
遊技停止手段290は、最終リール(最終に停止操作する回転リール62)に対する停止操作が行われるまで遊技停止(エラー処理)をせずに、最終リールに対する停止操作が行われた以降の所定のタイミング(具体的には、最終リールに対する停止操作後のスベり発生後であって、ステッピングモータによる4相励磁後)において遊技停止(エラー処理)を行う。
メイン側報知手段300は、払出枚数表示器88を用いて、配当付与手段240を介して払出枚数を表示させる払出枚数表示と、エラーの種類を特定可能なエラーコードを表示させるエラーコード表示と、を切り換えて報知するものである。なお、詳細については省略するが、メイン側報知手段300は、AT状態中においては、払出枚数表示器88を用いて、ストップスイッチ50の正解の押し順を特定可能なナビ表示を報知する。
また、メイン側報知手段300は、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)、すなわち、所定のエラー状態の場合には、所定のタイミング(具体的には、後述する最終リールの回転停止後)において、発生したエラーの種類に対応するエラーコード表示を払出枚数表示器88に報知させる制御を行う。
送信手段310は、サブ制御手段500へ信号を送信するためのものである。
送信手段310は、例えば、投入センサ92の検知を契機に送信される投入検知信号、ベットスイッチ32での検知を契機に送信される投入操作信号、スタートスイッチ40での検知を契機に送信されるスタート信号、ストップスイッチ50での検知を契機に送信されるストップ信号、をサブ制御手段500へ送信する。
サブ制御手段500は、図6に示すように、受信手段510、サブ側報知手段520の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
受信手段510は、送信手段310からの信号を受信するものである。
サブ側報知手段520は、演出装置70を用いて種々の情報、具体的には、演出を遊技者に報知するためのものである。
このサブ側報知手段520は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出、各遊技状態に応じた演出、各演出状態に応じた演出、又は押し順を報知するための演出等を遊技者に報知する。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、サブ側報知手段520は、抽選により選択された演出やメイン制御手段200からの信号(コマンド)に対応する演出を演出装置70を用いて遊技者に報知する。
そして、遊技停止手段290による遊技停止(エラー処理)が解除された場合、メイン側報知手段300は、払出枚数表示器88を用いて行っていたエラーコード表示の報知を停止する。
次に、図7を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図7に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態がある。
ノーマル遊技状態(NOM)は、ノーマル遊技状態制御手段251により制御される。
ノーマル遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、通常(1/7.3)に設定されている。
ボーナス内部中状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御され、ノーマル遊技状態において、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」、「CBB2」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に移行する。
ボーナス内部中状態におけるリプレイ役への当選確率は、ノーマル遊技状態よりも高く設定されている。
具体的には、ボーナス遊技状態「CBB1F」からはボーナス遊技状態「CBB1」に移行可能であり、ボーナス遊技状態「CBB2F」からはボーナス遊技状態「CBB2」に移行可能である。
ボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態制御手段253により制御され、本実施の形態では、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」、「CBB2」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示された場合に移行する。
ボーナス遊技状態は、本実施の形態では、ボーナス移行役「CBB1」に当選した場合に移行可能な「CBB1」に、ボーナス移行役「CBB2」に当選した場合に移行可能な「CBB2」が、それぞれ設けられている。
なお、この「CBB」における第2種特別役物としてのCBでは、抽選とは無関係に小役が成立(当選)している状態となる。また、当該CB中以外の他の遊技、例えばボーナス非当選状態では、全ての回転リール62は、ストップスイッチ50の停止操作タイミングから190ms以内に停止させなければならないのに対して、当該CB中では、左回転リール64のみ、ストップスイッチ50の停止操作タイミングから75ms以内に停止させるように設定されている。なお、中回転リール66及び右回転リール68は、他の遊技と同様に停止操作タイミングから190ms以内の制限時間が設定されている。
図8に示すように、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な「非有利区間」と、「非有利区間」から移行可能であり、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知可能な「有利区間」とがある。
「非有利区間」から「有利区間」には、本実施の形態では、役抽選により予め定められた役に当選した場合に「非有利区間」から「有利区間」への有利区間移行抽選がされ、当該有利区間移行抽選に当選することにより移行させる。
また、「非有利区間」から「有利区間」へは、役抽選により予め定められた役に当選した場合に行われる有利区間移行抽選に当選することにより移行する場合に限定されず、役抽選により予め定められた役に当選した場合は有利区間移行抽選をすることなく有利区間へ移行するようにしてもよい。
「有利区間」は、「非有利区間」よりも遊技者にとって有利な区間であって、「有利区間通常状態」、「AT状態」を備える。
なお、ここで、遊技者に有利な区間とは、例えば、非有利区間では、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合であっても、当該押し順を遊技者に報知することが不可能であった状態から可能な状態になったことや、非有利区間では実行されないAT状態が実行されることなどから、遊技者に有利な区間となっている。
また、非有利区間から有利区間へ移行してから、有利区間を遊技可能な遊技区間の上限、本実施の形態では、所定の上限ゲーム数、例えば1500ゲームを消化した場合は、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
そのため、メイン制御手段200では、所定枚数の差枚数(所謂MY2400枚)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の投入枚数と払出枚数とを計数している。
有利区間通常状態は、「有利区間」における「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
有利区間通常状態は、非有利区間の非有利区間通常状態を継続した状態となっており、非有利区間通常状態と同様の演出が行われる。つまり、非有利区間通常状態と有利区間通常状態との違いは、滞在している区間が「非有利区間」か「有利区間」かの違いとなっている。
「AT状態」は、有利区間通常状態より遊技者にとって有利な状態である。
当該「AT状態」に移行すると、所定の役の入賞をアシストするための報知演出として、当選した役の押し順が報知(押し順ナビ)される遊技(AT)が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役やリプレイ役の図柄61の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
また、「AT状態」へは、非有利区間から有利区間へ移行後、計数が開始されるゲーム数が、上述した天井ゲーム数抽選により決定されたゲーム数(666ゲームなど)に到達すること(所謂天井)によっても移行してくるようにしている。
なお、「有利区間」は、有利区間通常状態やAT状態に限定されず、AT状態などへの移行を示唆する前兆演出が実行される前兆状態や、AT状態などに高確率で移行可能なチャンスゾーン状態、AT状態の遊技区間を上乗せ可能な上乗せ状態などの状態を備えてもよい。
まず、作業者は、図示しない設定キーを設定キースイッチ45の差込孔45A(図10参照)に差し込み、その状態で設定キーを正面視にて時計回りに回転させる。これにより、遊技機10は、設定変更処理が行われる設定変更状態を開始可能な状態となる。
また、遊技機10は、作業者の設定キーの操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき、契機T1において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
設定変更状態の開始後、契機T2において、作業者により設定変更スイッチ46に対する変更操作が行われたことに基づいて、設定変更制御手段270は、表示設定値を次の段階へ変更させる。なお、以下では、設定変更状態において、変更操作が行われる前の状態を「変更前状態」と記載し、変更操作が行われた後の状態を「変更後状態」と記載し、当該操作によって設定値が次の段階へ変更される処理を「変更処理」と記載する。
設定変更状態の開始後は、所定の周期(例:1.49ms)で、メイン制御手段200に接続された構成(スタートスイッチ40、設定変更スイッチ46等)の入力処理(後述するステップS244の「入力ポートスイッチ状態設定」)を含む複数の処理から構成されるタイマ割込処理が行われる(図31参照)。
ここで、設定変更状態において、初回のタイマ割込処理が行われる前(割込み不可の状態ともいえる)では、設定変更制御手段270により、入力データに0、立上りデータに0が設定される。具体的には、初回のタイマ割込処理が行われる前に、図42に示す後述する設定変更処理のステップS391の「RAMクリア処理」が行われ、その結果として、設定変更制御手段270により、設定変更状態の開始前に設定されていた入力データ及び立上りデータが初期化される。
図13では、まず、作業者により開始操作が行われた状態で、電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。
また、遊技機10は、作業者による開始操作により、設定変更状態を開始可能な状態となっているため、電源がONになったことに基づき、契機T5において、設定キースイッチ45のオン状態を検知することで、設定変更制御手段270により設定変更状態が開始される。
そして、決定前状態かつ変更前状態である場合に、停電等により電断が発生する。すなわち、遊技機10に対する電力供給が遮断され、電源がONからOFFに切り替わる。
なお、図14に示す設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
そして、電断復帰後の設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
なお、図15に示す設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
そして、決定後状態である場合に、停電等により電断が発生する。すなわち、遊技機10に対する電力供給が遮断され、電源がONからOFFに切り替わる。
そして、電断復帰後の設定変更状態の開始時における設定値は、内部設定値及び表示設定値ともに「設定1」となっている。
そして、遊技可能状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
ここで、メイン制御手段200は、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リール62の図柄61の変動表示(変動処理)を行わない。
図17は、図16に示す一例における電断発生後の流れを示したタイムチャートである。なお、図17では、電断復帰時における作業者によるスタートスイッチ40に対する操作が継続された傾動状態が、後述する初回のタイマ割込処理が行われるまで維持されている。
そのため、図17に示す一例では、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われているが、始動操作が行われたと判定されず、複数の回転リール62の図柄61の変動表示が開始することがない。
図18は、本実施の形態における遊技機10に対応するエラーの種類を示す説明図である。図18は、エラー名称と、エラーコードと、エラーコードE0〜EAの払出枚数表示器88による表示形態と、エラー内容の詳細とを示している。
払出メダルエラー(エラーコードE1)は、ホッパーユニット24の払出口でのメダル詰まりが発生しているものである。
払出メダル切れエラー(エラーコードE3)は、ホッパーユニット24内のメダルが空になっている、所謂ホッパーエンプティー状態が発生しているものである。
リールエラー(エラーコードE5)は、回胴(リール)位置検出エラーであって、回転リール62の停止処理中に電断になった場合や、回転リール62の停止処理中のリールユニット60の故障等により回転リール62の位置検出に関するエラーが発生している状態である。
メダル払出装置接続エラー(エラーコードE7)は、ホッパーユニット24の払出センサ94が不良になっている状態であって、ホッパーユニット24が正常位置から外れている場合等に発生するものである。
これらのエラーのうち、投入メダルエラー(エラーコードE0)、払出不良エラー(エラーコードE2)、リールエラー(エラーコードE5)、センサエラー(エラーコードEA)においては、少なくとも1つの回転リール62が回転中のときであっても検知可能なエラーである。
図19に示す一例では、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われる。これにより、遊技機10に電力供給が行われ、電源がOFFからONに切り替わる。そして、設定キースイッチ45がオフ状態なので設定変更状態は開始されず、遊技機10では、電源がONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
図20に示す一例では、図19に示す一例と同様に、設定キースイッチ45がオフ状態のままで作業者により電源投入操作が行われ、電源がOFFからONになったことに基づき遊技可能状態が開始される。
そして、所定のエラー状態中に、停電が発生した場合や、作業者により電源スイッチ44に対し電源遮断操作が行われると、遊技機10に対する電力供給が遮断され(電断が発生し)、電源がONからOFFに切り替わる。
ここで、メイン制御手段200は、所定のエラー状態中に電断が発生した後、開始操作が行われていない、すなわち、設定キースイッチ45のオフ状態において、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われた場合には、解除操作が行われたと判定せず、所定のエラー状態を継続させる。すなわち、解除処理を行わない。
図21は、図20に示す一例における電断発生後の流れを示したタイムチャートである。なお、図21では、電断復帰時における作業者による設定変更スイッチ46に対する操作が継続された押下状態が、後述する初回のタイマ割込処理が行われるまで維持されている。
そのため、図21に示す一例では、設定変更スイッチ46に対する操作が継続された状態で電源投入操作が行われているが、解除操作が行われたと判定されず、電断発生前の所定のエラー状態が維持されている。
以下、図22〜図44に示すフローチャートの処理について説明する。なお、図22〜図44において、「リール」との記載部分は、本実施の形態における「回転リール62」を意味する。
先ず、ステップS110において、電断信号がONであるか否かの判定が行われる。遊技機10の電源スイッチ44が操作される(ONされる)と、電断信号がONであるか否かの判定が行われ、電断信号がON(ステップS110がYES)の場合には、そのまま待機し、電断信号がOFF(ステップS110がNO)の場合には次のステップS111に進む。
ステップS112において、RAMのバックアップ不良判定処理が行われる。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS113に進む。
一方、ステップS115で開始スイッチ(設定キースイッチ45)がオン状態であると判定された場合は、ステップS120において、設定変更処理が行われる。なお、この設定変更処理は後で詳細に説明する。
ステップS140において、チェックサム値の判定が行われる。これは、電断時に保存しておいたチェックサム値と一致するか判定するものである。不一致ならばバックアップ不良と判定されるものである。なお、このチェックサム値は、RAMの所定領域に記憶されたデータを整数値の列とみなして和を求め、所定の定数で割った余りを検査用のデータとしているものである。そして、次のステップS141に進む。
ステップS150において、すべての入力ポートスイッチ状態設定が行われる。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS151に進む。
ステップS160において、当該処理における繰返し回数が設定される。そして、次のステップS161に進む。
ここで、図25に示す「すべての入力ポートスイッチ状態設定」が行われた後は、入力ポート0〜2入力データ、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータに「1」又は「0」が設定された状態となる。
ステップS170において、セレクターセンサA又はBがオン状態であるか否かが判定される。オン状態であると判定された場合、次のステップS171に進み、オン状態でないと判定された場合、当該処理は終了する。
先ず、ステップS180において、オーバーフローエラー(E6エラー)の判定処理が行われる。具体的には、このオーバーフローエラー(E6エラー)は、ホッパーユニット24に隣接して配置されている補助タンクにメダルが満杯となって、オーバーフローセンサ96により検知されるものである。なお、このオーバーフローエラーの判定処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS181に進む。
ステップS184において、リール制御手段220により回転リール62の回転が開始される。そして、次のステップS185に進む。
ステップS186において、リール制御手段220により、回転リール62の停止制御が行われる。そして、次のステップS187に進む。
ステップS190において、配当付与手段240により、メダルの払出処理が行われる。なお、このメダルの払出処理は、後で詳細に説明する。そして、ステップS180に戻る。
ステップS200において、オーバーフローエラーが発生しているか否かが判定される。具体的には、補助タンクにメダルが満杯状態となったときに、補助タンクに差し込まれている2本のオーバーフローセンサ96が通電することにより検知されるものである。オーバーフローエラーが発生していると判定された場合、次のステップS201に進み、オーバーフローエラーが発生していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS202において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
ステップS210において、回転リール62(回胴)が回転を停止したか否かが判定される。回転リール62が回転を停止したと判定された場合、当該処理は終了し、回転リール62が回転を停止していないと判定された場合、次のステップS211に進む。
ステップS212において、エラーコード「E5」が設定される。そして、次のステップS213に進む。
ステップS214において、回転リール62の再起動が行われる。具体的には、いったん、回転を停止して、正常な回転加速度で正常な回転速度まで回転を開始するものである。なお、いったん、停止せずに正常な回転速度になるようにしてもよい。そして、次のステップS215に進む。
ステップS220において、停止図柄判定手段230によりメダルの払出しが有るか否かが判定される。メダルの払出しが有ると判定された場合、次のステップS221に進み、メダルの払出しが無いと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS223において、ホッパーユニット24のホッパーモータ95が回転を開始する。そして、次のステップS224に進む。
ステップS225において、メダルが1枚、払出されたか否かが判定される。これは、ホッパーユニット24の払出センサ94によりメダルが1枚、払出されたか否かの検知が行われるものである。そして、メダルが1枚、払出されたと判定された場合、次のステップS226に進み、メダルが1枚、払出されていないと判定された場合、ステップS223に戻る。
ステップS228において、メダルの払出しが終了したか否かが判定される。メダルの払出しが終了したと判定された場合、当該処理は終了し、メダルの払出しが終了していないと判定された場合、ステップS221に戻る。
ステップS230において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、ステップS222に戻る。
先ず、ステップS240において、リール駆動モータ65としてのステッピングモータに位相出力処理が行われる。具体的には、このステッピングモータに対して、回転リール62の回転のための励磁データが出力されるものである。そして、次のステップS241に進む。
ステップS243において、ランプ処理が行われる。このランプは、特に図示していないが、ベット数表示ランプや、再遊技表示ランプ等であって、メイン制御手段200で制御処理するものである。そして、次のステップS244に進む。
ステップS246において、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信するための送信用コマンドがあるか否かが判定される。当該送信用コマンドがあると判定された場合、ステップS247に進み、設定されている送信用コマンド(後述する投入異常、払出異常、ドア状態等)の送信処理を行い、当該送信用コマンドがないと判定された場合、ステップS248に進む。
ステップS252において、メダルの払出判定が行われる。そして、次のステップS253に進む。
ステップS253において、タイマ更新処理が行われる。そして、次のステップS254に進む。
ステップS255において、外部信号出力処理が行われる。なお、この外部信号出力処理は、後で詳細に説明する。そして、次のステップS256に進む。
ステップS256において、回転リール62(回胴)の制御処理が行われる。そして、当該処理が終了する。
また、一方、ステップS248でエラーデータがあると判定された場合、ステップS249において、エラー処理が行われる。なお、このエラー処理は、後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
ステップS260において、スタックポインタの設定が行われる。これはスタックと呼ばれるメモリ領域のうち、最も直近に参照された位置のアドレスを保持しているものである。そして、次のステップS261に進む。
ステップS262において、チェックサム値の設定が行われる。そして、当該処理が終了する。
ステップS270において、ドア(具体的には、前扉14)が開状態であるか否かが判定される。具体的には、扉センサ(扉開閉用スイッチ19)のON、OFFの検知信号により判定しているものである。前扉14が閉状態である場合は、ステップS272に進み、前扉14が開状態である場合には、次のステップS271に進む。
一方、ステップS272で外部信号5出力保留タイマが作動中でないと判定された場合は、ステップS274において、外部信号5をオフ状態にする。そして、ステップS275に進む。
一方、ステップS277で外部信号4の出力保留タイマが作動中でないと判定された場合、ステップS279において、外部信号4がオフ状態となる。そして、当該処理が終了する。
ステップS280において、メダルセレクタ17のセレクターセンサ(具体的には、投入センサ92)の監視処理が行われる。なお、このセレクターセンサ(具体的には、投入センサ92)の監視処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS281に進む。
ステップS282において、ドア(具体的には前扉14)の監視処理が行われる。なお、このドア(具体的には前扉14)の監視処理は後で詳細に説明する。そして、当該処理が終了する。
ステップS290において、セレクターセンサCがタイムオーバーか否かが判定される。これは、セレクターセンサCにおいて、1.6秒間、オン状態が継続するとE0エラー(投入メダルエラー)とするためのものである。セレクターセンサCがタイムオーバーであると判定された場合、次のステップS291に進み、セレクターセンサCがタイムオーバーでないと判定された場合、ステップS294に進む。
ステップS293において、メイン制御手段200からサブ制御手段500への送信用コマンドにメダルの「投入異常」が設定される。そして、次のステップS294に進む。
ステップS295において、メダルが払出中であるか否かが判定される。メダルが払出中であると判定された場合、ステップS298に進み、メダルが払出中でないと判定された場合、ステップS296に進む。
ステップS300において、回転リール62が回転中であるか否かが判定される。回転リール62が回転中であると判定された場合、ステップS301に進み、回転リール62が回転中でないと判定された場合、当該処理は終了する。
一方、ステップS296でE0エラーフラグがオン状態であると判定された場合、ステップS302において、エラーコード「E0」によりエラーデータが設定される(エラーデータのフラグがオン状態に設定される)。このエラーデータが設定されるとは、エラーデータのフラグがオン状態になることを意味し、メイン制御手段200でエラー処理に移行するためのフラグがオン状態になることを意味する。そして、当該処理が終了する。
ステップS304において、キャンセルコイルがオン状態になっているか否かが判定される。なお、このキャンセルコイルは、特に図示していないが、メダルセレクタ17において、メダル投入口38から投入されたメダルをホッパーユニット24側へ投入してクレジットメダルとするか、又は、メダル受け皿26へ排出させるかのメダル通路の切り換えを行うためのものである。メダル投入口38から投入されたメダルは、キャンセルコイルがオン状態のときクレジットメダルとして採用され、オン状態でないときには、メダル受け皿26は排出される。キャンセルコイルがオン状態であると判定された場合、次のステップS305に進み、キャンセルコイルがオン状態でないと判定された場合、ステップS298(図35参照)に進む。
また、一方、ステップS306でセレクターセンサAのタイミングチャートが立下り状態であると判定された場合は、ステップS309において、メダルの通過順が異常であるか否かが判定される。メダルの通過順が異常であると判定された場合、ステップS302(図35参照)に進み、メダルの通過順が異常でないと判定された場合、図37のステップS312に進む。
ステップS310において、セレクターセンサBのタイミングチャートが立上り状態(オフ状態からオン状態への移行状態)であるか否かが判定される。このセレクターセンサBのタイミングチャートの立上り状態とは、通路内において、セレクターセンサBの前にメダルが移行してきた状態を意味する。セレクターセンサBのタイミングチャートが立上り状態であると判定された場合、ステップS313に進み、立上り状態でないと判定された場合、ステップS311に進む。
また、一方、ステップS311でセレクターセンサAのタイミングチャートが立上り状態であると判定された場合、ステップS315において、セレクターセンサCオフから500ms以上経過しているか否かが判定される。当該条件を満足していると判定された場合は、ステップS302(図35参照)に進み、当該条件を満足していないと判定された場合は、ステップS316に進む。
ステップS317において、EAタイマが設定される。そして、当該処理が終了する。
ステップS320において、いずれかの回転リール62が回転中であるか否かが判定される。いずれかの回転リール62が回転中であると判定された場合、ステップS321に進み、いずれの回転リール62も回転中でない、すなわち全ての回転リール62が回転を停止していると判定された場合、ステップS323に進む。
ステップS322において、メイン制御手段200からサブ制御手段500への送信用コマンドにメダルの「払出異常」が設定される。そして、次のステップS323に進む。
ステップS327において、エラーコード「E7」により、メイン制御手段200に用いられるエラーデータが設定される。そして、当該処理が終了する。
ステップS334において、E1タイマが設定される(E1タイマのカウントダウン(計時)が開始される)。そして、当該処理は終了する。
ステップS350において、ホッパーユニット24が駆動中であるか否か、具体的には、ホッパーモータ95が回転駆動中であるか否かが判定される。ホッパーユニット24が駆動中であると判定された場合、ステップS351に進み、ホッパーユニット24が駆動中でないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS353において、エラーコード「E1」により、メイン制御手段200で用いられるエラーデータが設定される。そして、当該処理が終了する。
ステップS356において、払出センサAの立上り状態(オフ状態からオン状態へ移行する状態)から立下り状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)の間に払出センサBの立下り状態(オン状態からオフ状態へ移行する状態)が発生したか否かが判定される。立下り状態が発生したと判定された場合、当該処理は終了し、立下り状態が発生していないと判定された場合、ステップS353に進む。
ステップS360において、ドア(前扉14)の監視保留タイマにより予め定めた所定時間が経過したか否かが判定される。経過したと判定された場合は、ステップS361に進み、経過していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS362において、取得したドア(前扉14)の状態が前回取得したドア(前扉14)情報と異なるか否かが判定される。当該情報と異なると判定された場合、次のステップS363に進み、当該情報と異ならないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS364において、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信するための送信用コマンドにドア(前扉14)状態が設定される。そして、次のステップS365に進む。
ステップS365において、ドア(前扉14)監視保留タイマが設定される。そして、当該処理が終了する。
ステップS370において、現在の遊技状態が保存される。そして、次のステップS371に進む。
ステップS372において、払出枚数表示器88の内容が保存される。そして、次のステップS373に進む。
ステップS374において、ホッパーユニット24及びキャンセルコイル(メダルセレクタ17)の状態が保存される。そして、次のステップS375に進む。
ステップS376において、E4エラーの状態であるか否かが判定される。E4エラーの状態であると判定された場合、ステップS388に進み、E4エラーの状態でないと判定された場合、ステップS377に進む。
ステップS381において、セレクターセンサA、B、C、払出センサA、Bのいずれかがオン状態であるか否かが判定される。オン状態であると判定された場合、ステップS376に戻り、オン状態でないと判定された場合、ステップS382に進む。
ステップS383において、エラーコード表示のクリア(初期化)が行われる。そして、次のステップS384に進む。
ステップS385において、遊技状態の復帰が行われる。そして、ステップS386に進む。
ステップS387において、サブ制御手段500のメダル払出開始イベント(信号)の送信判定が行われる。そして、当該処理が終了する。
一方、ステップS376のE4エラーの状態であると判定された場合、ステップS388において、設定変更が行われるまで待機状態となる。
ステップS390において、スタック領域がクリア(初期化)される。そして、次のステップS391に進む。
ステップS391において、RAM領域がクリア(初期化)される。なお、当該処理は後で詳細に説明する。そして、次のステップS392に進む。
ステップS393において、メイン制御手段200の送信手段310からサブ制御手段500の受信手段510へ設定変更状態が開始されたことを示すコマンドが送信される。そして、次のステップS394に進む。
ステップS396において、割込み可となる、すなわち、図31に示すタイマ割込処理の実行が許容され、図31に示すフローチャートの処理が行われる。そして、次のステップS397に進む。
ステップS398において、スタートスイッチ40がオン状態になっているか否かが判定される。オン状態になっていると判定された場合、ステップS406に進み、オン状態になっていないと判定された場合、次のステップS399に進む。
ステップS401において、スイッチ入力用立上り、立下りフラグがクリア(初期化)される。つまり、このステップS401が行われることにより、入力ポート0〜2立上りデータ、及び、入力ポート0〜2立下りデータ(図4参照)のうち、初期化対象となるデータが初期化される。そして、次のステップS402に進む。このステップS401における初期化は、初期化対象となるデータにOFF(0)が設定される。
ステップS403において、設定変更予定値が7より小さくない場合は次のステップS404に進み、7より小さい場合はステップS405に進む。
ステップS405において、設定表示器89に設定変更予定値が表示される。そして、ステップS396に戻る。
ステップS409において、設定値の確定が行われる。そして、当該処理が終了する。
ステップS410において、RAMエラーが発生しているか否かが判定される。RAMエラーが発生していると判定された場合、次のステップS411に進み、RAMエラーが発生しないと判定された場合、ステップS412に進む。
ステップS412において、メイン制御手段200のRAMの番地のうち、抽せん乱数に対応する番地(図4参照)から番地「F0FF」までに格納されたデータがクリア(初期化)される。そして、当該処理が終了する。
先ず、ステップS420において、サブ制御手段500の受信手段510が、メイン制御手段200の送信手段310からステップS247における送信用コマンドを受信したか否かが判定される。送信用コマンドを受信したと判定された場合、次のステップS421に進み、送信用コマンドを受信していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップS423において、ステップS371におけるエラーフラグを受信しているか否かが判定される。エラーフラグを受信していると判定された場合は、ステップS424に進み、エラーフラグを受信していないと判定された場合は、待機状態となる。
ステップS425において、エラー解除イベント(信号)を受信しているか否かが判定される。エラー解除イベント(信号)を受信していると判定された場合、次のステップS426に進み、エラー解除イベント(信号)を受信していないと判定された場合、当該処理は終了する。
一方、ステップS421で送信用コマンドがドア状態(前扉14の開閉状態)であると判定された場合は、ステップS427において、ドア状態が前扉14の開状態であるか否かが判定される。前扉14が開状態であると判定された場合、ステップS429に進み、前扉14が開状態でない、すなわち閉状態であると判定された場合、ステップS428に進む。
一方、ステップS427でドア状態が開状態であると判定された場合は、ステップS429において、エラー報知が行われる。具体的には、スピーカー72から音声が出力される。そして、当該処理は終了する。
設定変更状態は、スタートスイッチ40に対する決定操作が行われる前の状態である決定前状態と、決定操作が行われた後の状態である決定後状態とがある。また、設定変更状態は、決定後状態において設定キースイッチ45に対する終了操作が行われることで当該設定変更状態を終了するよう構成されている。
そのため、本実施の形態によれば、設定変更作業として同一設定への打ち直しを行う場合における作業時間の効率化を図ることができる。
そして、メイン制御手段200は、スタートスイッチ40に対する操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴わず電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、始動操作が行われたと判定せず、複数の回転リール62の図柄61の変動表示を行わないこととしている。
そして、設定変更制御手段270は、設定変更スイッチ46に対する変更操作が継続された状態で、設定キースイッチ45に対する開始操作を伴い電源スイッチ44に対し電源投入操作がされた場合には、変更操作が行われたと判定し、設定値を次の段階へ変更させた変更後状態に制御する。
そのため、本実施の形態によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における作業時間の効率化を図ることができる。
以上より、本実施の形態によれば、設定変更作業として次の段階の設定値への変更を行う場合における作業時間の効率化を図ることができる設定変更スイッチ46の制御を行うことができる。
上記の実施形態は、入力データのOFF(0)からON(1)への切替を契機に、立上りデータをOFF(0)からON(1)に切り替える、すなわち、立上りデータに1を設定することとした。しかし、これに限らず、入力データがON(1)になったか否かを判定し、ON(1)になった場合に、立上りデータに1を設定することとしてもよい。
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示部 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御手段 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 配当付与手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル遊技状態制御手段 252 ボーナス内部中状態制御手段
253 ボーナス遊技状態制御手段
260 有利区間制御手段 270 設定変更制御手段
280 特定事象検知手段 290 遊技停止手段
300 メイン側報知手段 310 送信手段
500 サブ制御手段 510 受信手段
520 サブ側報知手段
Claims (3)
- 電力供給を行う電源装置と、
遊技に関する制御を行うメイン制御手段と、
複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるための操作である始動操作が可能な所定操作手段と、
遊技が可能な遊技可能状態と、遊技者にとっての有利度合いの異なる設定値の確認が可能な設定確認状態とを切り替える切替操作が可能な特定操作手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、前記所定操作手段に対する操作が継続された状態で前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記始動操作が行われたと判定せず、前記複数の回転リールの図柄の変動表示を行わず、
前記切替操作では、開始位置と切替位置との間を前記特定操作手段が回動可能とされており、
前記特定操作手段を前記開始位置から前記切替位置に向けて回動させた場合、前記特定操作手段が前記切替位置に至ったことに基づき前記特定操作手段の検知状態が変化して前記遊技可能状態から前記設定確認状態へ移行し、
前記特定操作手段を前記切替位置から前記開始位置に向けて回動させた場合、前記開始位置に至る前に前記特定操作手段の検知状態が変化するとともに、前記設定確認状態が終了して前記遊技可能状態へ移行することを特徴とする遊技機。 - 前記メイン制御手段が取得する前記所定操作手段の情報として、特定値又は所定値のビット値を含む入力データと、前記入力データのビット値に変化があった場合に変化後の前記入力データに対応するビット値が設定される立上りデータと、が少なくとも設けられ、
前記メイン制御手段は、前記入力データのビット値に変化があった場合に、変化後の前記入力データに対応するビット値を前記立上りデータのビット値に設定するとともに、前記立上りデータのビット値の変化に基づき前記始動操作が行われたと判定し、
前記メイン制御手段は、前記所定操作手段に対する操作が継続された状態で前記電源装置による電力供給が開始された場合には、該電力供給が開始されたことに基づき前記入力データに対応するビット値である入力データ初期ビット値及び前記立上りデータに対応するビット値である立上りデータ初期ビット値を設定する特定処理を行い、前記特定処理の後に行う前記所定操作手段の前記入力データに対応するビット値及び前記立上りデータに対応するビット値を更新可能な入力処理では、前記入力データ初期ビット値及び前記立上りデータ初期ビット値が変化しないことで、前記始動操作が行われたと判定せず、前記複数の回転リールの図柄の変動表示を行わないことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記特定操作手段は、前記設定値の変更が可能な設定変更状態への制御を開始するための操作である開始操作又は終了するための操作である終了操作が可能であり、
前記所定操作手段は、前記設定変更状態における前記設定値を決定するための操作である決定操作が可能であり、
前記設定変更状態は、前記決定操作が行われる前の状態である決定前状態と、前記決定操作が行われた後の状態である決定後状態とがあり、
前記設定変更状態は、前記決定後状態において前記終了操作が行われることで当該設定変更状態を終了することができるものであり、
前記メイン制御手段は、前記所定操作手段に対する前記決定操作が継続された状態で、前記特定操作手段に対する前記開始操作を伴い前記電源装置による電力供給が開始された場合には、前記決定操作が行われたと判定して前記決定後状態に制御し、前記特定操作手段に対する前記終了操作が行われることで前記設定変更状態を終了させることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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