JP6647112B2 - 建物構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高層建物などの建物を構築する方法に関する。
従来より、高層建物を構築する場合、敷地のうち建物の建設エリアとは別の場所に荷捌きヤードを設けて、この荷捌きヤードを利用して資材を揚重して、低層階より高層階に向かって順次構築することが多い。荷捌きヤードとは、現場に搬入した構造材や外装材などの資材を仮置きしたり、部材を組み立ててユニット化したりしておくスペースであり、この荷捌きヤードからクレーンにより資材を揚重して取り付ける。
例えば、特許文献1では、建物の一部を最上階まで構築し、次に、この構築した部分に隣接する部分を最上階まで構築する。このようにして、施工場所を水平方向に順次移動しながら、建物を構築してゆく。この場合、建物の建設エリアとは別に荷捌きヤードを設ける。
特許文献2では、高層建物の低層部を先行して構築し、その後、低層部の直上に高層部を構築すると同時に、低層部の外周部を構築する。この場合も、建物の建設エリアとは別に荷取りヤードを設けると考えられる。
特許第2566176号公報 特開2008−255605号公報
特許文献1、2では、建物の建設エリア以外の場所に荷捌きヤードを設けるので、ある程度広い敷地が必要である。そのため、狭隘な敷地に特許文献1、2のような方法で建物を構築する場合、荷捌きヤードを確保することが困難となり、工期が長期化する場合があった。
本発明は、狭隘な敷地に建物を構築する場合であっても、建物の建設エリア以外の場所に荷捌きヤードを設けることなく、高層建物を効率的に短工期で構築する建物構築方法を提供することを課題とする。
第1の発明の建物構築方法は、建物(例えば、後述の高層建物1)の下層階(例えば、後述の2階)の一部に第1の荷捌きヤード(例えば、後述の第1の荷捌きヤード41)を設ける工程(例えば、後述のステップS1〜S3、S11〜S13)と、当該第1の荷捌きヤードを用いて、前記建物の当該第1の荷捌きヤードの直上を除いた部分について、所定階(例えば、後述のm階)まで前記建物を構築する工程(例えば、後述のステップS4、S14)と、前記第1の荷捌きヤードよりも上層階に、第2の荷捌きヤード(例えば、後述の第2の荷捌きヤード46)を設ける工程(例えば、後述のステップS5、S15)と、当該第2の荷捌きヤードを用いて、前記建物の所定階よりも上層階を構築すると同時に、前記建物の前記第1の荷捌きヤードから前記第2の荷捌きヤードまでの建物部分を構築する工程(例えば、後述のステップS6、S16)と、を備えることを特徴とする。
ここで、第2の荷捌きヤードは、前記建物の所定階でかつ第1の荷捌きヤードの直上に設けることが好ましい。
この発明によれば、第1の荷捌きヤードと第2の荷捌きヤードを構築中の建物の一部に設けることで、建物の建設エリア以外の場所に荷捌きヤードを設ける必要がなくなり、建設敷地内に、必要かつ十分な作業スペースを確保することができる。
また、建物の所定階よりも上層階を構築する工程と、第1の荷捌きヤードから第2の荷捌きヤードまでの建物中間階を構築する工程を同時に行うことで、効率的かつ短工期にて建物を構築できる。
また、建物の建設エリアを、所定階よりも上層階を構築する建設エリアと、第1、第2の荷捌きヤードを含む建設エリアとに分離することで、特定の建設エリアに作業者を集中させることなく、作業安全性を確保した上で、複数の建設エリアで同時に建物を構築できる。
また、このように、荷捌きヤードを構築中の建物の一部分に設けることで、狭隘な建設敷地であっても、建設敷地外への建設工事に伴う工事騒音や工事振動を低減できる。
第2の発明の建物構築方法は、前記建物は、低層部(例えば、後述の低層部20)と、当該低層部に隣接しかつ当該低層部よりも高い高層部(例えば、後述の高層部30)と、で構成され、前記第1の荷捌きヤードおよび前記第2の荷捌きヤードは、前記低層部に設けられることを特徴とする。
この発明によれば、第2の荷捌きヤードを低層部に設けて、この第2の荷捌きヤードから建設資材を揚重することで、高層部を構築する際に、建設資材の楊重高さを低く抑えることができるので、建設資材の揚重にかかる時間を短縮して、高層部を短工期で構築できる。
第3の発明の建物構築方法は、前記建物は、第1高層部(例えば、後述の第1高層部33)と、当該第1高層部に隣接しかつ前記第1高層部と略同一の高さの第2高層部(例えば、後述の第2高層部34)と、で構成され、前記第1の荷捌きヤードおよび前記第2の荷捌きヤードは、前記第2高層部に設けられ、前記建物の所定階よりも上層階を構築する工程では、前記第2の荷捌きヤードの直上を揚重空間(例えば、後述の揚重空間49)として用いて、前記第1高層部の所定階よりも上層階を構築し、当該第1高層部の所定階よりも上層階を構築した後、前記揚重空間に前記建物を構築する工程(例えば、後述のステップS18)をさらに備えることを特徴とする。
この発明によれば、第2の荷捌きヤードの直上に揚重空間を確保し、第1高層部の施工時期と、揚重空間の施工時期とをずらすことで、高層建物が低層部と高層部に分離されていない直方体形状であっても、建物の異なる建設エリアで異なる階層を同時に構築でき、建物を短工期で構築できる。
また、揚重空間に建物を構築する際、揚重空間の周囲には、既に第1高層部が構築されているので、揚重スペースに構築する構造体を第1高層部の構造体に容易に高精度で接合できる。
また、第1高層部を、第2高層部よりも先行して構築し、第2高層部を後施工とすれば、平面視において建設エリアが分離されるために建設エリア毎に同時に建物を構築できる。
第4の発明の建物構築方法は、前記第1の荷捌きヤードの下方には、搬出入車両(例えば、後述の搬出入車両50)がアクセス可能な荷取りヤード(例えば、後述の荷取りヤード44)が設けられ、当該荷取りヤードに停車した搬出入車両から、前記第1の荷捌きヤードに資材を揚重することを特徴とする。
この発明によれば、第1の荷捌きヤードの下方に荷取りヤードを設けて、この荷取りヤードに停車した搬出入車両から第1の荷捌きヤードに資材を揚重したので、資材を第1の荷捌きヤードに容易に搬出入できる。
本発明によれば、狭隘な敷地に建物を構築する場合であっても、荷捌きヤードを構築中の建物の一部に設けることで、建設敷地内に、必要かつ十分な作業スペースを確保しつつ、建物の平面エリアで毎に、異なる建物階数を同時に構築することで、効率的かつ短工期にて建物を構築することができる。
本発明の第1実施形態の建物構築方法により構築された建物の骨組の縦断面図である。 第1実施形態の建物構築方法による構築手順のフローチャートである。 第1実施形態の建物構築方法による構築手順の説明図(その1)である。 第1実施形態の建物構築方法による構築手順の説明図(その2)である。 第1実施形態の建物構築方法による構築手順の説明図(その3)である。 第1実施形態の建物構築方法による構築手順の説明図(その4)である。 第1実施形態の建物構築方法による構築手順の説明図(その5)である。 本発明の第2実施形態の建物構築方法による構築手順のフローチャートである。 第2実施形態の建物構築方法による構築手順の説明図(その1)である。 第2実施形態の建物構築方法による構築手順の説明図(その2)である。 第2実施形態の建物構築方法による構築手順の説明図(その3)である。 第2実施形態の建物構築方法による構築手順の説明図(その4)である。 第2実施形態の建物構築方法による構築手順の説明図(その5)である。
本発明者らは、高層建物の平面区画の一部を先行して所定階まで構築した後、この所定階に新たな第2の荷捌きヤードを設け、この第2の荷捌きヤードを用いて、高層部分を構築すると同時に、地上部分からこの第2の荷捌きヤードまでの間の部分を構築することにより、狭隘な敷地に高層建物を構築する場合であっても、工期が長期化するのを抑制できることを見出した。
本発明は、低層部と高層部とで構成された高層建物を対象とした建物構築方法(第1実施形態)と、低層部と高層部とに分離されていない直方体形状の高層建物を対象とした建物構築方法(第2実施形態)である。第2実施形態では、第1実施形態にはない建物の上層階の一部に楊重スペースを設けることで、建物の異なる建設エリアの異なる階層を同時に構築できる点に特徴がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る建物構築方法により構築された高層建物1の骨組の縦断面図である。
高層建物1は、地下に構築された鉄筋コンクリート造の地下躯体10と、この地下躯体10の上つまり地上に構築された鉄骨造の低層部20と、地下躯体10の上でかつ低層部20に隣接して構築された鉄骨造の高層部30と、を備える。
また、低層部20が建設されるエリアを低層部建設エリア42とし、高層部30が建設されるエリアを高層部建設エリア43とする。
地下躯体10は、地下l(lは自然数)層の鉄筋コンクリート造であり、杭、基礎梁、耐圧盤、柱、梁、床などを含んで構成されている。
低層部20は、柱、梁、および床を含んで構成されたm(mは自然数)層の低層部躯体21と、この低層部躯体21の外周に設けられた外装部材22(図6参照)と、を備える。
高層部30は、柱、梁、および床を含んで構成されたn(nはmよりも大きい自然数)層の高層部躯体31と、この高層部躯体31の外周に設けられた外装部材32(図6参照)と、を備える。
以下、この高層建物1の構築方法について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
本実施形態では、高層建物1を逆打ち工法で構築する。逆打ち工法とは、所定フロアの床(ここでは、1階床)を先行床として先行して構築し、この先行床よりも上側の地上躯体と、先行床よりも下側の地下躯体と、を並行して構築する工法である。
具体的には、地下躯体の施工は、地下各層毎に、床および梁を施工可能なレベルまで掘削し、床および梁を構築する作業を繰り返して、下方に向かって構築する。
一方、地上躯体の施工は、柱および梁の鉄骨建方を行って、床を構築する作業を繰り返して、上方に向かって構築する。
ステップS1では、図3に示すように、地下部分を掘削する前に、地下躯体10の外周部に山留壁13を構築する。次に、高層建物1の柱位置と同位置に、杭11を構築するとともに、この杭11に構真柱12を打ち込む。次に、1階床および梁を先行して構築し、先行床14とする。この先行床14は、構真柱12の上端に接続される。
ステップS2では、図4に示すように、先行床14よりも上側の低層部躯体21および高層部躯体31の構築を開始するとともに、先行床14よりも下側の地下躯体10の構築を開始する。
ステップS3では、図4および図5に示すように、低層部躯体21を2階床レベルまで構築したところで、2階床レベルに構台40を構築して、第1の荷捌きヤード41を設ける。
ここで、第1の荷捌きヤード41は、平面視で、低層部建設エリア42のうち高層部建設エリア43との境界でかつ高層建物1の外周部に配置されている。
また、先行床である1階床14のうち第1の荷捌きヤード41の直下に、荷取りヤード44を設ける。第1の荷捌きヤード41の構台40には、荷取りヤード44に通じる図示しない荷取り開口を設けるとともに、外部から1階床14上の荷取りヤード44までの通路を、搬出入車両50が通行可能とする。
また、第1の荷捌きヤード41には、クローラークレーン51を配置して、荷取りヤード44に停車した搬出入車両50から、荷取り開口を通して、第1の荷捌きヤード41に建設資材を揚重可能とする。
また、低層部建設エリア42および高層部建設エリア43には、それぞれ、タワークレーン52、53を設置し、これらタワークレーン52、53により、荷捌きヤード41上の建設資材を揚重可能とする。
ステップS4では、図6に示すように、タワークレーン52により荷捌きヤード41上の建設資材を揚重して、低層部建設エリア42に、第1の荷捌きヤード41の直上の部分を除いて低層部躯体21を最上階つまりm階まで構築する。また、タワークレーン53により荷捌きヤード41上の建設資材を揚重して、引き続き、高層部建設エリア43に高層部躯体31を構築し、外装部材32を取り付けて、設備工事および内装工事を行う。このように、タワークレーン52、53を、構築中の高層建物1において、異なる位置に複数台を設置し、低層部20と高層部30とを同時に施工する。
ステップS5では、図7に示すように、構築した低層部躯体21と高層部躯体31との間に構台45を架設して、第2の荷捌きヤード46を設ける。この第2の荷捌きヤード46の構台45には、荷取りヤード44に通じる図示しない荷取り開口を設ける。これにより、この第2の荷捌きヤード46は、第1の荷捌きヤード41の直上に位置することになる。
ステップS6では、図7に示すように、残りの低層部躯体21、つまり、第1の荷捌きヤード41から第2の荷捌きヤード46までの建物部分(図7中線Aで囲まれた部分)を構築し、この低層部躯体21に外装部材22を取り付けて、設備工事および内装工事を行い、低層部20を完成させる。
同時に、タワークレーン53により第2の荷捌きヤード46上の建設資材を揚重して、残りの高層部躯体31(図7中線Bで囲まれた部分)を構築するとともに、この高層部躯体31に外装部材32を取り付けて、設備工事および内装工事を行い、高層部30を完成させる。
一方、地下では、床付面まで掘削し、耐圧盤や基礎梁を構築して、地下躯体10を構築する。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)構築中の高層建物1の内部に第1の荷捌きヤード41および第2の荷捌きヤード46を設けて、これら荷捌きヤード41、42を利用して、高層建物1を構築した。したがって、建物の建設エリア42、43以外の場所に荷捌きヤードを設ける必要がなくなり、建設敷地内に、必要かつ十分な作業スペースを確保することができる。
また、高層建物1の建設エリアを、所定階よりも上層階を構築する高層部建設エリア43と、第1、第2の荷捌きヤードを含む低層部建設エリア42とに分離することで、特定の建設エリアに作業者を集中させることなく、作業安全性を確保した上で、複数の建設エリアで同時に建物を構築できる。
(2)第2の荷捌きヤード46を低層部20に設けて、この第2の荷捌きヤード46から建設資材を揚重することで、高層部30を構築する際に、建設資材の楊重高さを低く抑えることができるので、建設資材の揚重にかかる時間が短縮され、高層部30を短工期で構築できる。
(3)第2の荷捌きヤード46を、低層部建設エリア42に構築された部分と高層部建設エリア43に構築された部分との間に架設したので、第2の荷捌きヤード46を片持ち梁構造で支持した場合に比べて、第2の荷捌きヤード46を安定して支持できる。
(4)第1の荷捌きヤード41の直下に荷取りヤード44を設けて、この荷取りヤード44に停車した搬出入車両50から第1の荷捌きヤード41に建設資材を揚重したので、建設資材を第1の荷捌きヤード41に容易に搬出入できる。
〔第2実施形態〕
本実施形態では、高層建物1Aの構造およびその構築方法が、第1実施形態と異なる。
高層建物1Aは、地下に構築された鉄筋コンクリート造の地下躯体10と、この地下躯体10の上つまり地上に構築された鉄骨造の高層部30と、を備える(図13参照)。
この高層部30は、平面視で全面に亘って同一の高さの直方体形状であり、柱、梁、および床を含んで構成されたn(nは自然数)層の第1高層部33と、第1高層部33に隣接しかつ第1高層部33と同一の高さの第2高層部34と、で構成される。
以下、この高層建物1Aの構築方法について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS11〜13は、ステップS1〜3と同様である。本実施形態では、先行して構築される第1高層部33を第1高層部建設エリア47に建設し、後施工で構築される第2高層部34を第2高層部建設エリア48に建設するものとする(図10参照)。また、第1の荷捌きヤード41は、平面視で、第2高層部建設エリア48のうち第1高層部建設エリア47との境界部分にて、かつ高層建物1Aの外周部に配置されている。
ステップS14では、図9および図10に示すように、タワークレーン52により荷捌きヤード41上の建設資材を揚重して、第1高層部建設エリア47に第1高層部33を所定階つまりm階まで構築する。また、タワークレーン53により荷捌きヤード41上の建設資材を揚重して、第2高層部建設エリア48に、荷捌きヤード41の直上の部分を除いて第2高層部34を所定階つまりm階まで構築する。
ステップS15では、図11に示すように、構築した第1高層部33と第2高層部34との間に構台45を架設して、第2の荷捌きヤード46を設ける。この第2の荷捌きヤード46の構台45には、荷取りヤード44に通じる図示しない荷取り開口を設ける。これにより、この第2の荷捌きヤード46は、第1の荷捌きヤード41の直上に位置する。
ステップS16では、図11に示すように、第2高層部34のうち第1の荷捌きヤード41から第2の荷捌きヤード46までの部分(図11中線Cで囲まれた部分)を構築して、第2高層部34を所定階まで構築する。
同時に、第2高層部34のうち第2の荷捌きヤード46の直上となる部分を揚重空間49とし、この揚重空間49を利用して、タワークレーン53により第2の荷捌きヤード46上の建設資材を揚重し、第1高層部33(図11中線Dで囲まれた部分)を構築する。このようにして、第1高層部33を第2高層部34よりも先行して構築し、第2高層部34を後施工とする。
このように、第1の荷捌きヤード41、第2の荷捌きヤード46、および揚重空間49は、後施工で構築される第2高層部34内に設置する必要がある。
一方、地下では、床付面まで掘削し、耐圧盤や基礎梁を構築して、地下躯体10を構築する。
ステップS17では、図12に示すように、第1高層部33および第2高層部34のうち揚重空間49を除いた部分を構築する。
ステップS18では、図13に示すように、第2高層部34の残りの構造体、つまり、揚重空間49の部分(図13中線Eで囲まれた部分)を構築する。
本実施形態によれば、上述の(1)、(3)、(4)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(5)第2の荷捌きヤード46の直上に揚重空間49を確保し、第1高層部33の施工時期と、揚重空間49の施工時期とをずらすことで、高層建物1Aが直方体形状であっても、高層建物1Aの異なる建設エリアで異なる階層を同時に構築でき、高層建物1Aを短工期で構築できる。
(6)荷捌きヤード41、46および揚重空間49を、第1高層部33と第2高層部34との境界部分にて、かつ高層建物1Aの外周部に設置することで、揚重空間49に高層建物1Aの構造体を構築する際には、揚重空間49の周囲には、既に位置が確定された第1高層部33および第2高層部34が構築されており、揚重空間49に構築する構造体を、第1高層部33および第2高層部34のそれぞれの構造体に容易かつ精度良く接合できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、地上躯体を低層部20と高層部30とで構成することで、地上躯体の一部を高層化したが、これに限らず、地下躯体10をベースとして、この地下躯体10よりも上層を、低層部と高層部とで構成したり、あるいは、第1高層部と第2高層部といった2つの高層部で構成したりしてもよい。
1、1A…高層建物
10…地下躯体 11…杭 12…構真柱 13…山留壁 14…先行床(1階床)
20…低層部 21…低層部躯体 22…外装部材
30…高層部 31…高層部躯体 32…外装部材 33…第1高層部 34…第2高層部
40…構台 41…第1の荷捌きヤード 42…低層部建設エリア 43…高層部建設エリア
44…荷取りヤード 45…構台 46…第2の荷捌きヤード
47…第1高層部建設エリア 48…第2高層部建設エリア 49…揚重空間
50…搬出入車両 51…クローラークレーン 52、53…タワークレーン

Claims (4)

  1. 建物の下層階の一部に第1の荷捌きヤードを設ける工程と、
    当該第1の荷捌きヤードを用いて、前記建物の当該第1の荷捌きヤードの直上を除いた部分について、所定階まで前記建物を構築する工程と、
    前記第1の荷捌きヤードよりも上層階に、第2の荷捌きヤードを設ける工程と、
    当該第2の荷捌きヤードを用いて、前記建物の所定階よりも上層階を構築すると同時に、前記建物の前記第1の荷捌きヤードから前記第2の荷捌きヤードまでの建物部分を構築する工程と、を備えることを特徴とする建物構築方法。
  2. 前記建物は、低層部と、当該低層部に隣接しかつ当該低層部よりも高い高層部と、で構成され、
    前記第1の荷捌きヤードおよび前記第2の荷捌きヤードは、前記低層部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の建物構築方法。
  3. 前記建物は、第1高層部と、当該第1高層部に隣接しかつ前記第1高層部と略同一の高さの第2高層部と、で構成され、
    前記第1の荷捌きヤードおよび前記第2の荷捌きヤードは、前記第2高層部に設けられ、
    前記建物の所定階よりも上層階を構築する工程では、前記第2の荷捌きヤードの直上を揚重空間として用いて、前記第1高層部の所定階よりも上層階を構築し、
    当該第1高層部の所定階よりも上層階を構築した後、前記揚重空間に前記建物を構築する工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の建物構築方法。
  4. 前記第1の荷捌きヤードの下方には、搬出入車両がアクセス可能な荷取りヤードが設けられ、当該荷取りヤードに停車した搬出入車両から、前記第1の荷捌きヤードに資材を揚重することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の建物構築方法。
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