JP6645994B2 - ゲインの最適化を学習する機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法 - Google Patents

ゲインの最適化を学習する機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6645994B2
JP6645994B2 JP2017039267A JP2017039267A JP6645994B2 JP 6645994 B2 JP6645994 B2 JP 6645994B2 JP 2017039267 A JP2017039267 A JP 2017039267A JP 2017039267 A JP2017039267 A JP 2017039267A JP 6645994 B2 JP6645994 B2 JP 6645994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machine learning
speed
gain function
motor control
function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017039267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017143730A (ja
Inventor
達也 妹尾
達也 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP2017039267A priority Critical patent/JP6645994B2/ja
Publication of JP2017143730A publication Critical patent/JP2017143730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6645994B2 publication Critical patent/JP6645994B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

本発明は、機械学習装置、電動機制御装置、及び機械学習方法に関し、特に、電動機制御における速度ゲインパラメータの最適化を学習する機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法に関する。
電動機をインバータで可変速制御する場合の電流制御系として、PI(比例・積分)制御が知られており、その調整項目として比例ゲイン関数と比例ゲイン関数とがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の電流制御ゲイン調整方法は、PI制御の比例ゲインの調整であって、単相交流の電流指令信号と、電流検出信号の波形を比較して電流検出信号波形の遅れ位相又は遅れ時間を計測し、予め設定した目標遅れ位相又は遅れ時間に対して検出遅れが大きいか否かを判定して検出遅れが大きいときは比例ゲインを増大し、小さいときは比例ゲインを減少する調整を行なうようにしている。
従来技術においては、物理定数等から適正な速度ゲインパラメータを計算して設定している。また、従来技術においては、速度によりインダクタンスが変動する等の理由により、最適値と計算値には差分(ズレ)が多少なりとも存在していた。そのため、パラメータを変えながらステップ応答、あるいは周波数応答を見て人が微調整していた。
このような従来技術は最適とは言い難く、また、調整に時間や手間(人手)がかかるという問題があった。さらに、モータの物理定数には個体差があるため、真に最適なパラメータも個体によって異なり、個体ごとのパラメータの最適化は、なお一層手間がかかり現実的ではないという問題があった。
特開2000−184785号公報
本発明は、機械学習によって、速度ゲインパラメータを最適化することによって、モータの応答性の向上、送りムラの改善、及び精度の向上が可能な機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施例に係る機械学習装置は、電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習装置であって、速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、ステップ状の速度指令に対する実速度のオーバシュート量、アンダーシュート量、及び立ち上がり時間のうちの少なくとも1つ、積分ゲイン関数、及び比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測する状態観測部と、状態変数によって構成される訓練データセットに従って、速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する学習部と、を備えることを特徴とする。
本発明の他の実施例に係る機械学習装置は、電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習装置であって、速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、周波数の異なる正弦波の組からなる速度指令に対する実速度の振幅比及び位相遅れ量から算出された帯域時間のうちの少なくとも1つ、積分ゲイン関数、及び比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測する状態観測部と、状態変数によって構成される訓練データセットに従って、速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する学習部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一実施例に係る電動機制御装置は、上記機械学習装置及び電動機制御部を有する電動機制御装置であって、電動機制御部が、速度指令を入力する速度指令入力部を備え、学習部が訓練データセットに従って学習した結果に基づいて、現在の状態変数の入力に応答して、積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数の変更を決定する意思決定部をさらに備えることを特徴とする。
本発明の一実施例に係る機械学習方法は、電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習方法であって、速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、ステップ状の速度指令に対する実速度のオーバシュート量、アンダーシュート量、立ち上がり時間のうちの少なくとも1つ、積分ゲイン関数、及び比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測し、状態変数によって構成される訓練データセットに従って、速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習することを含むことを特徴とする。
本発明の他の実施例に係る機械学習方法は、電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習方法であって、速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、周波数の異なる正弦波の組からなる速度指令に対する実速度の振幅比及び位相遅れ量から算出された帯域時間のうちの少なくとも1つ、積分ゲイン関数、及び比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測し、状態変数によって構成される訓練データセットに従って、速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する、ことを含むことを特徴とする。
本発明によれば、機械学習によって、速度ゲインパラメータを最適化することによって、モータの応答性の向上、送りムラの改善、及び精度の向上が可能な機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法を提供することができる。
本発明の実施例に係る機械学習装置の構成図である。 速度ゲインを調整しない場合と調整した場合における速度の時間的変化を表すグラフである。 本発明の実施例に係る電動機制御装置の構成図である。 速度ゲインパラメータ(積分ゲイン,比例ゲイン)と速度指令との関係を表すグラフである。 本発明の実施例に係る機械学習装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例に係る電動機制御装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係る機械学習装置、電動機制御装置及び機械学習方法について説明する。
図1は、本発明の実施例に係る機械学習装置の構成図である。図3は、本発明の実施例に係る電動機制御装置の構成図である。
本発明の実施例に係る機械学習装置1は、電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習装置1であって、状態観測部2と、学習部3と、を備える。
状態観測部2は、速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、ステップ状の速度指令に対する実速度のオーバシュート量、アンダーシュート量、及び立ち上がり時間のうちの少なくとも1つ、積分ゲイン関数、及び比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測する。
学習部3は、状態変数によって構成される訓練データセットに従って、速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する。
本発明の実施例に係る機械学習装置1は、電動機制御の速度ゲインパラメータ(積分ゲイン,比例ゲイン)を機械学習(強化学習)で最適化するものである。ここで、最適な積分ゲイン、比例ゲインは速度指令により異なるので、速度指令を引数とする積分ゲイン関数、比例ゲイン関数を最適化することになる。
本発明の他の実施例に係る機械学習装置1´は、電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習装置1´であって、状態観測部2´と、学習部3´と、を備える。
上記の本発明の実施例に係る機械学習装置1ではステップ応答を利用しているが、周波数応答でも同じことが出来るため、オーバシュート及び立ち上がり時間を出力/入力の振幅比及び帯域に置き換えることができる。そこで、本発明の他の実施例に係る機械学習装置1´においては、状態観測部2´は、速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、周波数の異なる正弦波の組からなる速度指令に対する実速度の振幅比及び位相遅れ量から算出された帯域時間のうちの少なくとも1つ、積分ゲイン関数、及び比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測する。
学習部3´は、状態変数によって構成される訓練データセットに従って、速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する。
学習部3、3´が、学習に用いる訓練データセットは1つの電動機に対して取得されるものには限られない。即ち、学習部3、3´が、複数の電動機に対して取得される訓練データセットに従って、条件を学習するようにしてもよい。
本発明の実施例に係る機械学習装置1は、訓練データセットに格納された状態変数のうち、オーバシュート量、アンダーシュート量、及び立ち上がり時間に基づいて報酬を計算する報酬計算部4と、報酬に基づいて、現在の状態変数から速度ゲインパラメータを調整するための関数を更新する関数更新部5と、をさらに備えることが好ましい。例えば、図2(b)に示すように、オーバシュートが小さい場合、アンダーシュートが小さい場合、または立ち上がり時間短い場合のうちの少なくともいずれか1つの条件を満たす場合に報酬を増加させることが考えられる。
ただし、例えば、図4(b)に示すように、速度指令の増減に対して学習後の積分ゲイン関数または比例ゲイン関数が大きく変化する場合には、応答特性は良好な場合であっても、異音等につながり好ましくない。そこで、このような場合には、報酬を減少させることが好ましい。
本発明の他の実施例に係る機械学習装置1´は、訓練データセットに格納された状態変数のうち、振幅比、位相遅れ量に基づいて報酬を計算する報酬計算部4´と、報酬に基づいて、現在の状態変数から速度ゲインパラメータを調整するための関数を更新する関数更新部5´と、をさらに備えることが好ましい。
また、応答性が高すぎると外乱に対し振動しやすくなる。そこで、発振に対する余裕の度合いに基づいて、報酬を増加させるか減少させるかを決定してもよい。具体的には、例えば比例ゲインを固定し、積分ゲインを倍にしたときにステップ応答が振動するか否か、及び周波数応答の振幅比が許容値を超える(これも発振とする)か否かを確認する。このときに、振動しなければ余裕ありと判断して報酬を増加させ、振動すれば余裕なしと判断して報酬を減少させるようにしてもよい。
そこで、上記の機械学習装置1、1´において、報酬計算部4、4´は、更に速度の発振に対する余裕に基づいて報酬を計算するようにしてもよい。
さらに、図4(a)に示すように、速度指令の増加に伴い、積分ゲイン関数は単調減少し、比例ゲイン関数は単調増加することが基本である。そこで、積分ゲイン関数の傾きが正または閾値を下回ったら報酬を減少させ、比例ゲイン関数の傾きが負または閾値を上回ったら報酬を減少させるようにしてもよい。
そこで、上記の機械学習装置1、1´において、報酬計算部4、4´は、更に積分ゲイン関数の傾き及び比例ゲイン関数の傾きに基づいて報酬を計算するようにしてもよい。
関数更新部5、5´は、いわゆるQ学習を用いて強化学習を行うことが好ましい。Q学習は、ある状態(環境)sの下で、行動aを選択する価値(行動の価値)Q(s,a)を学習する方法である。ある状態(環境)sのとき、Q(s,a)の最も高い行動aを最適な行動として選択するものである。関数更新部5、5´は、下記の式(1)を用いて関数(行動価値関数Q(st,at))を更新する。
Figure 0006645994
ここで、Q(st,at)は行動価値関数、stは時刻tにおける状態(環境)、atは時刻tにおける行動、αは学習係数、rt+1は報酬、γは割引率である。行動価値関数は、報酬の期待値を意味する。maxが付いた項は、状態(環境)st+1の下で、最もQ値が高い行動aを選んだ場合のQ値にγを掛けたものである。
学習係数及び割引率は、0<α,γ≦1で設定することが知られているが、ここでは簡便のため学習係数及び割引率を1とすると、下記の式(2)のように表せる。
Figure 0006645994
この更新式は、状態(環境)sにおける行動aの価値Q(st,at)よりも、行動aによる次の環境状態における最良の行動の価値Q(st+1,max at+1)の方が大きければQ(st,at)を大きくし、逆に小さければQ(st,at)を小さくすることを示す。即ち、ある状態(環境)におけるある行動の価値を、それによる次の状態における最良の行動の価値に近づけるものである。
本実施例においては、訓練データセットに格納された状態変数のうち、積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数が状態(環境)に対応し、積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数の変化量であるΔ積分ゲイン関数及びΔ比例ゲイン関数を決定し、Δ積分ゲイン関数及びΔ比例ゲイン関数を基に新たな積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を設定することが行動に対応する。学習部3、3´は、((積分ゲイン関数,比例ゲイン関数),(Δ積分ゲイン関数,Δ比例ゲイン関数),行動価値Q)のテーブル(以下、行動価値テーブルと呼ぶ)を、報酬を使った学習で更新する。
本発明の実施例に係る電動機制御装置7は、機械学習装置1、1´及び電動機制御部6を有する。電動機制御部6は、速度指令を入力する速度指令入力部8を備える。機械学習装置1、1´は、学習部3、3´が訓練データセットに従って学習した結果に基づいて、現在の状態(環境)の入力に応答して、積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数の変更を決定する意思決定部9を備える。
意思決定部9は、行動価値Qが大きくなる行動(Δ積分ゲイン関数,Δ比例ゲイン関数)を1−εの確率で選択し、εの確率でランダム選択するようにしてもよい(ε−greedy法)。
行動価値テーブルに格納される行動価値の初期値は、電動機の巻線抵抗値、及びインダクタンス値から計算するようにしてもよい。通常、学習開始時に行動価値テーブルに格納する行動価値の初期値はランダム値である。そこで、電動機の巻線抵抗、インダクタンスを取得し、初期値を適正に与え、学習の効率を高めることができる。
行動価値を全てテーブルとして格納し、逐次更新することが困難な場合は、多層ニューラルネットワークを用いた深層学習を組み合わせて行動価値Qを更新してもよい。深層学習はQ学習の膨大な計算量を削減する手段として有用であることが知られている。
図3に示すように、電動機制御部6における状態には、行動で間接的に変化する状態と、行動で直接的に変化する状態とがある。行動で間接的に変化する状態には、ステップごとのオーバシュート量、アンダーシュート量、及び立ち上がり時間が含まれる。行動で直接的に変化する状態には、積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数が含まれる。
学習部3、3´は、現在の状態変数によって構成される追加の訓練データセットに従って、条件を再学習して更新するように構成される。
機械学習装置1、1´がネットワークを介して電動機制御部6に接続され、状態観測部2、2´は、ネットワークを介して、現在の状態変数を取得するように構成されるようにしてもよい。
機械学習装置1、1´は、クラウドサーバに存在することが好ましい。
電動機制御部6は、速度指令入力部8(速度ステップ指令器)を備える。状態観測部2、2´は、速度センサ21並びに積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得するための通信手段22を備える。機械学習装置1、1´は、電動機制御部6に内蔵されていてもよい。
次に、本発明の実施例に係る機械学習方法について説明する。図5に本発明の実施例に係る機械学習装置の動作手順を説明するためのフローチャートを示す。本発明の実施例に係る機械学習方法は、電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習方法であって、速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、ステップ状の速度指令に対する実速度のオーバシュート量、アンダーシュート量、立ち上がり時間のうちの少なくとも1つ、積分ゲイン関数、及び比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測し、状態変数によって構成される訓練データセットに従って、速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する、ことを含むことを特徴とする。
本発明の他の実施例に係る機械学習方法は、電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習方法であって、速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、周波数の異なる正弦波の組からなる速度指令に対する実速度の振幅比及び位相遅れ量から算出された帯域時間のうちの少なくとも1つ、積分ゲイン関数、及び比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測し、状態変数によって構成される訓練データセットに従って、速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する、ことを含むことを特徴とする。
図5に本発明の実施例に係る機械学習装置の動作手順を説明するためのフローチャートを示す。まず、ステップS101において、速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、ステップ状の速度指令に対する実速度のオーバシュート量、アンダーシュート量、立ち上がり時間のうちの少なくとも1つ、積分ゲイン関数、及び比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測する。あるいは、ステップS101において、速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実 を取得し、周波数の異なる正弦波の組からなる速度指令に対する実速度の振幅比及び位相遅れ量から算出された帯域時間のうちの少なくとも1つ、積分ゲイン関数、及び比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測するようにしてもよい。
次に、ステップS102において、状態変数によって構成される訓練データセットに従って、速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する。
次に、本発明の実施例に係る電動機制御装置モータ駆動システムを用いた機械学習方法について説明する。図6に本発明の実施例に係る電動機制御装置の動作手順を説明するためのフローチャートを示す。まず、ステップS201において、学習をスタートする。
次に、ステップS202において、積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を設定する。
次に、ステップS203において、ステップ指令を入力する。例えば、速度指令を10%、20%、・・・と徐々に増加させながら入力する。
次に、ステップS204において、速度を採取し、速度指令の大きさごとのオーバシュート量等に変換する。例えば、速度指令を10%刻みで増加させながら、各速度指令におけるオーバシュート量(OS量)、アンダーシュート量(US量)、立ち上り時間(Rise Time)に採取した速度を変換する。
次に、ステップS205において、報酬を計算する。ここで、報酬は0か1かに決定するような場合には限られない。即ち、オーバシュート量に対し単調減少する関数と、アンダーシュート量に対し単調増加する関数と、立ち上り時間に対し単調減少する関数と、により計算される。例えば、積分ゲイン関数、比例ゲイン関数全体に対応する1つの報酬を与えてもよいし、ステップの大きさごとに1つの報酬としてもよい。これは、積分ゲイン関数、比例ゲイン関数を関数として最適化するか、速度指令ごとの積分ゲイン及び比例ゲインを個別に最適化するか、の違いである。具体的には、10%刻みで10ステップなら10種類の報酬を増減させるようにしてもよい。
次に、ステップS206において、行動価値テーブルを更新する。
次に、ステップS207において、更新した行動価値テーブルに基づいて、Δ積分ゲイン関数及びΔ比例ゲイン関数を決定する。以上のステップS202からS207を繰り返すことにより、積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を最適化することができる。
以上説明したように、本発明の実施例に係る機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法によれば、モータの個体差も考慮した速度ゲインパラメータの最適化により、モータの応答性向上、及び送りムラ改善・精度向上を実現し、調整の工数を削減することができる。
1、1´ 機械学習装置
2、2´ 状態観測部
3、3´ 学習部
4、4´ 報酬計算部
5、5´ 関数更新部
6 電動機制御部
7 電動機制御装置
速度指令入力部
9 意思決定部

Claims (16)

  1. 電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習装置であって、
    速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、ステップ状の速度指令に対する前記実速度のオーバシュート量、アンダーシュート量、及び立ち上がり時間のうちの少なくとも1つ、前記積分ゲイン関数、及び前記比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測する状態観測部と、
    前記状態変数によって構成される訓練データセットに従って、前記速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する学習部と、
    を備えることを特徴とする機械学習装置。
  2. 電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習装置であって、
    速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、周波数の異なる正弦波の組からなる速度指令に対する前記実速度の周波数ごとの振幅比及び位相遅れ量から算出された応答可能な周波数域のうちの少なくとも1つ、前記積分ゲイン関数、及び前記比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測する状態観測部と、
    前記状態変数によって構成される訓練データセットに従って、前記速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する学習部と、
    を備えることを特徴とする機械学習装置。
  3. 前記学習部が、複数の電動機に対して取得される前記訓練データセットに従って、前記条件を学習するように構成される、請求項1または2に記載の機械学習装置。
  4. 前記オーバシュート量、前記アンダーシュート量、及び立ち上がり時間に基づいて報酬を計算する報酬計算部と、
    前記報酬に基づいて、現在の状態変数から速度ゲインパラメータを調整するための関数を更新する関数更新部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の機械学習装置。
  5. 前記振幅比、前記位相遅れ量に基づいて報酬を計算する報酬計算部と、
    前記報酬に基づいて、現在の状態変数から速度ゲインパラメータを調整するための関数を更新する関数更新部と、
    をさらに備える、請求項2に記載の機械学習装置。
  6. 請求項4または5に記載の機械学習装置であって、
    前記報酬計算部は、更に速度の発振に対する余裕に基づいて報酬を計算する、機械学習装置。
  7. 請求項4乃至6のいずれか一項に記載の機械学習装置であって、
    前記報酬計算部は、更に前記積分ゲイン関数の傾き及び比例ゲイン関数の傾きに基づいて報酬を計算する、機械学習装置。
  8. 請求項4乃至7のいずれか一項に記載の機械学習装置であって、
    前記関数更新部はQ学習を用いて強化学習を行う、機械学習装置。
  9. 請求項4乃至8のいずれか一項に記載の機械学習装置であって、
    前記関数更新部はQ学習を用いて強化学習を行い、Q学習における行動価値の更新には深層学習を用いる、機械学習装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の機械学習装置及び電動機制御部を有する電動機制御装置であって、
    前記電動機制御部が、速度指令を入力する速度指令入力部を備え、
    前記機械学習装置が、前記学習部が前記訓練データセットに従って学習した結果に基づいて、現在の状態変数の入力に応答して、前記積分ゲイン関数及び前記比例ゲイン関数の変更を決定する意思決定部を備える、電動機制御装置。
  11. 前記学習部は、前記現在の状態変数及び変更された前記積分ゲイン関数及び前記比例ゲイン関数の組合せによって構成される追加の訓練データセットに従って、前記条件を再学習して更新するように構成される、請求項10に記載の電動機制御装置。
  12. 前記機械学習装置がネットワークを介して前記電動機制御部に接続され、
    前記状態観測部は、前記ネットワークを介して、前記現在の状態変数を取得するように構成される、請求項10又は11に記載の電動機制御装置。
  13. 前記機械学習装置がクラウドサーバに存在する、請求項12に記載の電動機制御装置。
  14. 前記機械学習装置が、前記電動機制御部に内蔵されている、請求項10乃至13のいずれか一項に記載の電動機制御装置。
  15. 電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習方法であって、
    速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、ステップ状の速度指令に対する前記実速度のオーバシュート量、アンダーシュート量、立ち上がり時間のうちの少なくとも1つ、前記積分ゲイン関数、及び前記比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測し、
    前記状態変数によって構成される訓練データセットに従って、前記速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する、
    ことを含むことを特徴とする機械学習方法。
  16. 電動機制御における速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する機械学習方法であって、
    速度制御ループの積分ゲイン関数及び比例ゲイン関数を取得し、かつ実速度を取得し、周波数の異なる正弦波の組からなる速度指令に対する前記実速度の周波数ごとの振幅比及び位相遅れ量から算出された応答可能な周波数域のうちの少なくとも1つ、前記積分ゲイン関数、及び前記比例ゲイン関数から構成される状態変数を観測し、
    前記状態変数によって構成される訓練データセットに従って、前記速度ゲインパラメータの調整に関連付けられる条件を学習する、
    ことを含むことを特徴とする機械学習方法。
JP2017039267A 2017-03-02 2017-03-02 ゲインの最適化を学習する機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法 Active JP6645994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017039267A JP6645994B2 (ja) 2017-03-02 2017-03-02 ゲインの最適化を学習する機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017039267A JP6645994B2 (ja) 2017-03-02 2017-03-02 ゲインの最適化を学習する機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015152453A Division JP6106226B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 ゲインの最適化を学習する機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017143730A JP2017143730A (ja) 2017-08-17
JP6645994B2 true JP6645994B2 (ja) 2020-02-14

Family

ID=59628787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017039267A Active JP6645994B2 (ja) 2017-03-02 2017-03-02 ゲインの最適化を学習する機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6645994B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6860540B2 (ja) * 2018-10-25 2021-04-14 ファナック株式会社 出力装置、制御装置、及び学習パラメータの出力方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07261844A (ja) * 1994-03-23 1995-10-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd モータ制御装置
JPH0883103A (ja) * 1994-07-12 1996-03-26 Fuji Electric Co Ltd 調節器パラメータの自動調整装置
DE102007001024B4 (de) * 2007-01-02 2008-10-02 Siemens Ag Verfahren zur rechnergestützten Regelung und/oder Steuerung eines technischen Systems insbesondere einer Gasturbine
US8577820B2 (en) * 2011-03-04 2013-11-05 Tokyo Electron Limited Accurate and fast neural network training for library-based critical dimension (CD) metrology

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017143730A (ja) 2017-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6106226B2 (ja) ゲインの最適化を学習する機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法
US10148211B2 (en) Machine learning apparatus and method for learning correction value in motor current control, correction value computation apparatus including machine learning apparatus and motor driving apparatus
KR101478450B1 (ko) 다변수 비선형 시스템의 제어를 위한 pid 가변 이득설계 방법
US10353351B2 (en) Machine learning system and motor control system having function of automatically adjusting parameter
US10338541B2 (en) Machine learning to establish optimal filter for removing external noise without degrading responsivity
JP6050865B1 (ja) 評価関数によって制御ゲインをオンラインで最適化する機能を有するサーボ制御装置
US20200104743A1 (en) Machine learning device, control device, and machine learning method
CN106712646A (zh) 使用频率响应调节电机驱动器的方法
KR102165991B1 (ko) 모터 제어 장치
US11226599B2 (en) Machine learning system, control device, and machine learning method for optimizing filter coefficients
US10061276B2 (en) Machine learning system and magnetizer for motor
KR20230127362A (ko) 부하의 임피던스를 전력 발생기의 출력 임피던스에조정시키는 방법 및 임피던스 조정 어셈블리
JP6545428B1 (ja) 電力変換器の制御装置
JP2017034845A (ja) 磁束制御器を有するモータ制御装置、ならびに機械学習装置およびその方法
JP6645994B2 (ja) ゲインの最適化を学習する機械学習装置及び機械学習装置を備えた電動機制御装置並びに機械学習方法
CN110520804A (zh) 用于确定液压系统的调节参数的方法
JP2012103827A (ja) 制御パラメータ調整装置、制御パラメータ調整方法、及びプログラム
JP2003195905A (ja) 制御装置および温度調節器
JP6946654B2 (ja) 制御装置、制御方法、および、制御プログラム
JPWO2008053772A1 (ja) モータ制御装置とその制御方法
JP5581528B1 (ja) 制御パラメータ決定装置、方法、及びプログラム、並びに、制御器及び最適化制御システム
JP2008102743A (ja) オートチューニング装置およびオートチューニング方法
JP6877671B1 (ja) 電力変換装置、および推定装置
CN112236726A (zh) 控制装置的调整辅助装置以及控制装置的调整装置
JP7284386B2 (ja) 制御系設計装置及びそれを備えた試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170302

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6645994

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150