JP6645867B2 - バルーンカテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、バルーンカテーテルに関するものである。
従来、血管や消化器官内に形成された狭窄部を拡張して、血液や消化液の流れを回復させる治療用バルーンカテーテルや、バルーンを血管壁や消化器官壁まで拡張させて固定することで、内部に挿入したガイドワイヤ等の医療器具を操作させ易くする固定用バルーンカテーテルが知られている。このようなバルーンカテーテルでは、主に、拡張体であるバルーンと、バルーンの後端に固着されたアウターシャフトと、バルーンとアウターシャフトとの内部に挿入されたインナーシャフトと、を備える。一般に、インナーシャフトは、ガイドワイヤを挿通させるために用いられ、アウターシャフトとインナーシャフトとの間に設けられた拡張ルーメンは、バルーンを拡張するための液体(造影剤や生理食塩水など)を流通させるために用いられる。
バルーンカテーテルには、様々な性能が要求される。例えば、狭窄部を拡張させるため、又は、血管壁や消化器官壁に固定させるために、バルーンの拡張性能が求められる。また、バルーンカテーテルを治療が必要な狭窄部まで挿入するために、蛇行した血管や消化器官に沿って通過できる通過性能が求められる。
バルーンの拡張性能を向上させる方法として、外バルーンの内部に径方向に拡縮可能な内バルーンを設けた二重バルーンカテーテル(例えば、下記特許文献1を参照)や、バルーンの内部に径方向に拡縮可能な支持部材を設けたバルーンカテーテル(例えば、下記特許文献2を参照)が知られている。特許文献1のバルーンカテーテルでは、内バルーンの先端がインナーシャフトに固着されており、内バルーンの後端が接続パイプを介してアウターシャフトに固着されている。特許文献2のバルーンカテーテルでは、支持部材の先端がインナーシャフトに固着されており、支持部材の後端がスライドチューブに固着されている。
上述したバルーンカテーテルでは、バルーンの内部に設けられた内バルーンや支持部材の先端及び後端が他の部材に固着されている。そのため、内バルーンや支持部材が拡張する際に、内バルーンや支持部材の拡張が他の部材に阻害されやすく、かつ、内バルーンや支持部材が拡張した後に、内バルーンや支持部材によるバルーン内周面への支持力が乏しく、その結果、狭窄部を拡張させるのに時間が要する問題や、血管壁や消化器官壁に対するバルーンのアンカー効果が乏しいという問題があった。また、内バルーンや支持部材と他の部材との固着部で硬くなってしまい、バルーンカテーテルの通過性能が低下するという問題もあった。
特開2001ー276228号公報 米国特許第5,378,237号明細書
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、バルーン内部に設けた支持部材を他の部材に固着させずに浮遊させることで、支持部材によるバルーンの拡張性能の向上と、バルーンカテーテルの通過性の向上と、を両立したバルーンカテーテルを提供することを課題とする。
上記課題は、以下に列挙される手段により解決がなされる。
本発明の態様1は、バルーンと、前記バルーンの後端に固着されたアウターシャフトと、前記アウターシャフトに挿入され、前記バルーンの先端に固着されたインナーシャフトと、前記バルーン、前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトに固着されずに、前記バルーンの内周面を径方向に付勢する状態で前記バルーンと前記インナーシャフトとの間に挿入され支持部材と、を備えことを特徴とするバルーンカテーテル。
本発明の態様2は、前記支持部材は、少なくとも第一素線と第二素線とが互いに網目状に編み込まれたメッシュ部材から構成されていることを特徴とする態様1に記載のバルーンカテーテル。
本発明の態様3は、前記第一素線の端部及び前記第二素線の端部には、膨隆部が設けられていることを特徴とする態様2に記載のバルーンカテーテル。
本発明の態様4は、前記膨隆部は、筒状体からなることを特徴とする態様3に記載のバルーンカテーテル。
本発明の態様5は、前記膨隆部は、その表面が凸凹形状を呈していることを特徴とする態様3または態様4に記載のバルーンカテーテル。
本発明の態様1のバルーンカテーテルでは、径方向に拡縮可能な支持部材がインナーシャフトに固着されずに浮遊している。そのため、支持部材が拡張する際に、支持部材の拡張が他の部材(インナーシャフトやアウターシャフト)により阻害されず、かつ、支持部材が拡張した後に、他の部材(インナーシャフトやアウターシャフト)に束縛されていない支持部材は、バルーンの内周面をしっかり支持することができる。これにより、バルーンの拡張性能が向上して、狭窄部を拡張する時間が短縮でき、あるいは、血管壁や消化器官壁に対するバルーンのアンカー効果を向上させることができる。また、支持部材と他の部材(インナーシャフトやアウターシャフト)との固着部が存在しないため、バルーン内部に支持部材を設けた場合でも、バルーンにおける柔軟性を損なわず、蛇行した血管や消化器官に沿ってバルーンカテーテルを通過させることが容易となり、バルーンカテーテルの通過性が向上する。
本発明の態様2のバルーンカテーテルでは、支持部材が少なくとも第一素線と第二素線とが互いに網目状に編みこまれたメッシュ部材である。そのため、支持部材を拡張させた際に、バルーンが径方向に均一に拡張し易い。
本発明の態様3のバルーンカテーテルでは、第一素線の端部及び第二素線の端部に、膨隆部が設けられている。そのため、支持部材を拡張させた際、支持部材の端部によるバルーンの内周面への損傷を低減させることができ、かつ、支持部材がバルーンの内周面をスリップする恐れを低減できる。これにより、バルーンの拡張性能を更に向上させることができる。
図1は、本実施の形態のバルーンカテーテルの全体図で、支持部材及びバルーンが径方向に拡張した状態を示した図である。 図2は、本実施の形態のバルーンカテーテルの全体図で、支持部材及びバルーンが径方向に収縮した状態を示した図である。 図3は、図1のA部を拡大した図である。 図4は、図3のB−B断面を示した図である。 図5は、第2の実施形態のバルーンカテーテルの全体図で、支持部材及びバルーンが径方向に拡張した状態を示した図である。 図6は、第2の実施形態のバルーンカテーテルの全体図で、支持部材及びバルーンが径方向に収縮した状態を示した図である。 図7は、図5のC部を拡大した図である。 図8は、図7のD−D断面を示した図である。 図9は、図7の変形例であり、第3の実施の形態のバルーンカテーテルの一部を示した図である。 図10は、図9の変形例であり、第4の実施の形態のバルーンカテーテルの一部を示した図である。 図11は、第5の実施形態のバルーンカテーテルの全体図で、支持部材及びバルーンが径方向に拡張した状態を示した図である。
図1〜図4を参照しつつ、本実施の形態のバルーンカテーテル1を説明する。図1〜図3では、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(近位側、基端側)になっている。図3は、図1のA部を拡大した図であり、図4は、図3のB−B断面を示した図である。
バルーンカテーテル1は、例えば、狭窄部を拡張して治療するために用いられる治療用バルーンカテーテルである。図1に示すように、バルーンカテーテル1は、主に、バルーン10と、アウターシャフト20と、インナーシャフト30と、径方向に拡張可能な支持部材40と、先端チップ50と、補強体60と、コネクタ70と、からなる。
狭窄部を拡張するバルーン10は、樹脂製の部材からなり、先端側に先端取付部11と、後端側に後端取付部12と、を有している。先端取付部11は、先端チップ50を介してインナーシャフト30の先端に固着され、後端取付部12は、アウターシャフト20の先端の外周に固着されている(図1〜図3を参照)。但し、これに限定されず、例えば、バルーン10の先端取付部11がインナーシャフト30に直接固着されるように、インナーシャフト30と先端チップ50とで先端取付部11を挟み込んでも良い。また、後端取付部23は、アウターシャフト20の先端の内周に固着しても良い。
アウターシャフト20は、バルーン10を拡張するために、造影剤や生理食塩水などの液体を供給するための拡張ルーメン26を構成する管状の部材である。アウターシャフト20は、先端側から順に、先端アウターシャフト部21と、ガイドワイヤポート部22と、中間アウターシャフト部23と、後端アウターシャフト部24と、からなる。先端アウターシャフト部21と中間アウターシャフト部23とは、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエステルエラストマーなどの樹脂からなるチューブである。ガイドワイヤポート部22は、先端アウターシャフト部21と、中間アウターシャフト部23と、インナーシャフト30と、を互いに固着した部分である。
先端アウターシャフト部21には、インナーシャフト30が挿入されており、先端アウターシャフト部21とインナーシャフト30との間には、上述した拡張ルーメン26が形成されている。
後端アウターシャフト部24は、所謂ハイポチューブと呼ばれる金属製の管状部材である。後端アウターシャフト部24の先端は、中間アウターシャフト部23の後端に挿入されて固着されている。後端アウターシャフト部24の後端には、コネクタ70が取り付けられている。コネクタ70に取り付け可能なインデフレータ(図示せず)からバルーン10を拡張するための造影剤や生理食塩水などの液体が供給されると、液体は、拡張ルーメン26を通ってバルーン10を拡張する。なお、後端アウターシャフト部24の材料は、特に限定されず、ステンレス鋼(SUS302、SUS304)やNiーTi合金などの超弾性合金を用いることができる。
インナーシャフト30は、内部にガイドワイヤを挿入するためのガイドワイヤルーメン31を形成している。また、インナーシャフト30の後端は、アウターシャフト20のガイドワイヤポート部22に固着することで、後端側ガイドワイヤポート32を形成している。手技者は、この後端側ガイドワイヤポート32からガイドワイヤの交換ができるようになっている。
後述するように、インナーシャフト30の先端には、先端チップ50が固着されている。先端チップ50は、柔軟な樹脂で形成されている。材料は特に限定されないが、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマなどを用いることができる。また、先端チップ50は、先端に先端側ガイドワイヤポート51を有している。
後端アウターシャフト部24の先端の内周には、補強体60が取り付けられている。補強体60は、断面が円形であり、先端に向かって細径化されたテーパ状の金属製の線材である。補強体60の材料は、特に限定されず、ステンレス鋼(SUS304)やNiーTi合金などの超弾性合金を用いることができる。この補強体60は、中間アウターシャフト部23とガイドワイヤポート部22とを通過して、先端アウターシャフト部21まで延びている。
バルーン10の内部には、バルーン10とインナーシャフト30との間に支持部材40が設けられている。支持部材40は、径方向に拡張及び伸縮が可能な部材であり、インナーシャフト30に固着されずに浮遊している。本実施の形態では、支持部材40は、放射線不透過性を有する1本の素線41を中空状に巻回して形成されたコイル体である。但し、これに限定されず、支持部材40は、複数本の金属素線又は複数本の樹脂素線を中空状に巻回した撚線コイル体であっても良い。
図2に示すように、血管や消化器官内に挿入する際、外径を小さくするために、バルーン10は収縮した状態にある。このとき、支持部材40は、インナーシャフト30の外周面に接近するようにバルーン10の内周面14で押さえ付けられており、素線41のピッチが疎の状態(言い換えると、支持部材40が軸方向に伸張した状態)にある。一方、狭窄部を治療するためにバルーン10に造影剤や生理食塩水などの液体が供給されると、バルーン10は径方向に拡張した状態となる(図1及び図3を参照)。バルーン10が拡張するにつれて、支持部材40も径方向に拡張し、素線41のピッチが密な状態(言い換えると、支持部材40が軸方向に収縮した状態)になる。
このとき、支持部材40は、他の部材(例えば、バルーン10、インナーシャフト20、アウターシャフト30)に固着されていないため、径方向への拡張が阻害されない。そのため、バルーン10の内部が液体で充填される前に、支持部材40が、バルーン10の内周面14を径方向に拡張させようとする。その結果、バルーン10を液体で充填する前に拡張させることができ、バルーン10の拡張時間の短縮につながる。
また、図3及び図4に示すように、径方向に拡張した支持部材40は、バルーン10の内周面14をしっかり支持する。そのため、狭窄部(血管壁及び消化器官壁)に対するバルーン10のアンカー効果を向上させることができる。
なお、支持部材40を構成する素線41として、金属素線を用いても良いし、樹脂素線を用いても良い。但し、バルーン10の内部にバルーンマーカを設けない場合には、支持部材40を構成する素線41は、放射線不透過性を有する材料で形成することが好ましい。その理由は、支持部材40がバルーンマーカの役割を果たすことで、放射線透視下でバルーン10の位置を把握することができるためである。バルーンマーカを設けないことで、バルーン10の柔軟性を向上させることができ、その結果、バルーンカテーテル1の通過性が更に向上する。また、支持部材40が放射線不透過性を有する材料で形成された場合、手技者は、バルーン10がどの程度径方向に拡張しているのかが把握でき、その結果、血管や消化器官の内径(太さ)を把握することもできる。
次に、図5〜図8を参照しつつ、第2の実施の形態のバルーンカテーテル2を説明する。図5〜図7では、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(近位側、基端側)になっている。図7は、図5のC部を拡大した図であり、図8は、図7のDーD断面を示した図である。
図1〜4に示したバルーンカテーテル1との相違点のみを説明すると、バルーンカテーテル2では、支持部材42が、第一素線42aと第二素線42bとが互いに網目状(メッシュ状)に編み込んで形成された網目部材(メッシュ部材)である(図7を参照)。図8に示すように、8本の第一素線42aと8本の第二素線42bの合計16本(8本×8本)の素線が交互に編み込まれている。
なお、支持部材42の第一素線42aと第二素線42bとの組み合わせは、このように8本×8本に限られるものではなく、例えば、4本×4本、2本×2本のような対称の組み合わせであってもよく、4本×8本、2本×4本等の非対称の組み合わせでも良い。また、第一素線42aの素線幅と第二素線42bの素線幅は、同じであってもよいし、第一素線42aの素線幅を第二素線42bの素線幅よりも広く又は狭くしてもよい。
第一素線42aと第二素線42bとの材料は、同じ材料であってもよいし、異なる材料を用いてよい。第2の実施の形態では、第一素線42a及び第二素線42bは、径方向への拡張力が高いCoーCr合金で形成されているが、これに限定されない。例えば、ステンレス、W、Pt、PtーNi合金、NiーTi合金、CuーAlーNi合金等の金属材料や、ポリエステル、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリテトラフルオロエチレン、シリコン樹脂等の樹脂材料で形成しても良い。但し、第1の実施の形態で述べたように、バルーン10の内部にバルーンマーカを設けない場合には、支持部材42の第一素線42aと第二素線42bとは、放射線不透過性を有する材料で形成することが好ましい。その理由は、支持部材42がバルーンマーカの役割を果たすことで、放射線透視下でバルーン10の位置を把握することができるためである。バルーンマーカを設けないことで、バルーン10の柔軟性を向上させることができ、その結果、バルーンカテーテル1の通過性が更に向上する。また、支持部材42が放射線不透過性を有する材料で形成された場合、手技者は、バルーン10がどの程度径方向に拡張しているのかが把握でき、その結果、血管や消化器官の内径(太さ)を把握することもできる。
このように、支持部材42は、第一素線42aと第二素線42bとが互いに網目状に編みこまれたメッシュ部材である。支持部材42を拡張させた際、第一素線42aと第二素線42bとが、バルーン10の内周面14を均一に支持するため、バルーン10が径方向に均一に拡張させることが容易となる。その結果、血管壁や消化器官壁に対するバルーン10のアンカー効果を更に向上させることができる。
次に、図9には、図7の第一実施例として、第3の実施の形態のバルーンカテーテル3を説明する。図9では、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(近位側、基端側)になっている。
図5〜8に示したバルーンカテーテル2との相違点のみを説明すると、バルーンカテーテル3では、支持部材44が、第一素線44aと第二素線44bとが互いに網目状(メッシュ状)に編み込んで形成された網目部材(メッシュ部材)であり、支持部材44の端部(第一素線44aの端部、及び、第二素線44bの端部)には、膨隆部80が設けられている。支持部材44の端部に膨隆部80を設けることで、支持部材44を拡張させた際、支持部材44の端部によるバルーン10の内周面14への損傷を低減させることができ、かつ、支持部材44がバルーン10の内周面14を軸方向にスリップする恐れを低減できる。その結果、支持部材44により、バルーン10の拡張性能を更に向上させることができる。
ここでは、膨隆部80は、第一素線44aの端部及び第二素線44bの端部にレーザ光を照射して、第一素線44a及び第二素線44bを溶融・固化させることで形成している。そのため、膨隆部80は、第一素線44aの径方向の厚み及び第二素線44bの径方向の厚みよりも厚くなっている。また、図示しないが、膨隆部80の表面には、微細な凹凸が設けられている。微細な凹凸があることで、支持部材44がバルーン10の内周面14を軸方向にスリップする恐れを更に低減できる。
なお、膨隆部80は、第一素線44aの端部及び第二素線44bの端部に、第一素線44a及び第二素線44bとは異なる材料(金属材料や樹脂材料)を固着させて形成しても良い。また、膨隆部80は、第一素線44aの全ての端部及び第二素線44bの全ての端部に設けられているが、これに限定されず、第一素線44aの一部の端部や、第二素線44bの一部の端部のみに設けるだけでも良いし、一方の素線(第一素線44a又は第二素線44b)の端部のみに設けるだけでも良い。なお、第一素線44aと第二素線44bとの材料は、特に限定されず、第一素線42aと第二素線42bとの材料と同じ材料を用いる
ことができる。
次に、図10には、図9の実施例として、第4の実施の形態のバルーンカテーテル4を説明する。図10では、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(近位側、基端側)になっている。
図9に示したバルーンカテーテル3との相違点のみを説明すると、バルーンカテーテル4では、支持部材46が、第一素線46aと第二素線46bとが互いに網目状(メッシュ状)に編み込んで形成された網目部材(メッシュ部材)であり、支持部材46の端部(第一素線44aの端部、及び、第二素線44bの端部)には、筒状体である膨隆部82が設けられている。この膨隆部82は、中空状の金属チューブや金属コイル体に第一素線46aの端部及び/又は第二素線46bの端部を挿入した状態で、レーザ光を照射することで形成している。膨隆部82の形成方法は、これに限定されず、樹脂チューブや樹脂コイル体に第一素線46aの端部及び/又は第二素線46bを挿入した状態で、接着剤で両者を固着しても良い。また、図示しないが、膨隆部82をコイル体で形成した場合には、膨隆部82の表面には微細な凹凸が設けられている。また、膨隆部82をチューブで形成する場合には、予めチューブに複数のスリットを設けておくことで、膨隆部82の表面には微細な凹凸が設けられている。このような微細な凹凸があることで、支持部材46がバルーン10の内周面14を軸方向にスリップする恐れを更に低減できる。なお、第一素線46aと第二素線46bとの材料は、特に限定されず、第一素線42aと第二素線42bとの材料と同じ材料を用いることができる。
次に、図11には、第5の実施の形態のバルーンカテーテル5を説明する。図11では、図示左側が体内に挿入される先端側(遠位側)、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(近位側、基端側)になっている。なお、バルーンカテーテル5では、特に断りがない限り、第1〜第4の実施の形態で述べたバルーンカテーテル1〜バルーンカテーテル4と同じ符号は、同じ部材を指す。
バルーンカテーテル5は、例えば、バルーンを血管壁や消化器官壁まで拡張させて固定することで、内部に挿入したガイドワイヤ等の医療器具を操作させ易くする固定用バルーンカテーテルである。図11に示すように、バルーンカテーテル5は、主に、バルーン10と、アウターシャフト20と、第一インナーシャフト34と、第二インナーシャフト33と、径方向に拡張可能な支持部材42と、補強体60と、コネクタ72と、からなる。
アウターシャフト20には、第二インナーシャフト33が、バルーンカテーテル5の全長にわたって挿入されている。第二インナーシャフト33には、ガイドワイヤを挿入することができる。ガイドワイヤを挿入しやすくするために、アウターシャフト20の後端及び第二インナーシャフト33の後端には、コネクタ72が接続されている。第二インナーシャフト33の先端には、第一先端口33aが設けられており、第二インナーシャフト33の後端には、コネクタ72を介して第一挿入口74が設けられている。
アウターシャフト20には、第一インナーシャフト34が、第二インナーシャフト33に並行して、バルーンカテーテル5の途中から先端まで挿入されている。第二インナーシャフト33と同様に、第一インナーシャフト34にもガイドワイヤを挿入することができる。第一インナーシャフト34の先端には、第二先端口34aが設けられており、第一インナーシャフト34の後端には、第二挿入口34bが設けられている。
アウターシャフト20と第一インナーシャフト34と第二インナーシャフト33とは、熱可塑性樹脂で形成されており、例えば、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ナイロンなどの樹脂を用いることが
できる。
第二インナーシャフト33は、バルーンカテーテル5の全長にわたって延びているため、手技者は第二インナーシャフト33が長く内部に挿入したガイドワイヤを交換しにくいというデメリットがある反面、第二インナーシャフト33にガイドワイヤを挿入したとき、このガイドワイヤによりバルーンカテーテル5の剛性が向上して、手技者はバルーンカテーテル5を先端方向への押し込みやすいというメリットがある。また、第一インナーシャフト34は、バルーンカテーテル5の途中から先端まで延びているに過ぎないため、手技者は内部に挿入したガイドワイヤを交換しやすいというメリットがある反面、第一インナーシャフト34にガイドワイヤを挿入しても、バルーンカテーテル5の先端側しか剛性が向上せず、手技者がバルーンカテーテル5を先端方向への押し込んだ際に剛性が急激に変化する第一インナーシャフト34の第二挿入口34b付近でバルーンカテーテル5が折れてしまうというデメリットがある。バルーンカテーテル5では、第一インナーシャフト34と第二インナーシャフト33との両方を備えているため、例えば、第二インナーシャフト33に第一ガイドワイヤを挿入した状態で、手技者は、第一インナーシャフト34に挿入した第二ガイドワイヤを即座に交換することができ、かつ、バルーンカテーテル5を先端方向への押し込みやすい構成になっている。
図11に示すように、血管壁や消化器官壁に固定するバルーン10は、樹脂製の部材からなり、先端側に先端取付部11と、後端側に後端取付部12と、を有している。先端取付部11は、第一インナーシャフト34及び第二インナーシャフト33に固着され、後端取付部12は、第一インナーシャフト34、第二インナーシャフト33、及び、アウターシャフト20の先端に固着されている。
図示しないが、バルーン10を拡張するために、造影剤や生理食塩水などの液体を供給するための拡張ルーメンが、アウターシャフト20と第一インナーシャフト34及び第二インナーシャフト33との間に設けられている。コネクタ72には、インデフレータ(図示せず)を取り付け可能な液体供給口76が設けられている。この液体供給口76から供給された造影剤や生理食塩水などの液体は、拡張ルーメンを経由してバルーン10に供給され、バルーン10を拡張する。
また、バルーンカテーテル5には、アウターシャフト20と第二インナーシャフト33との間に、軸方向に延びた金属からなる補強体60が挿入されている。補強体60の先端は、第一インナーシャフト34の第二挿入口34bよりも先端側まで延びている。
バルーン10の内部には、バルーン10と第一インナーシャフト34及び第二インナーシャフト33との間に支持部材42が設けられている。この支持部材42は、径方向に拡張及び伸縮が可能な部材であり、第一インナーシャフト34及び第二インナーシャフト33に固着されずに浮遊している。
なお、図11では、バルーン10の内部に支持部材42を設けていたが、これに限定されず、第1、第3、及び第4の実施の形態のバルーンカテーテル1、3、4と同様、バルーン10の内部に支持部材40、44、46を設けても良い。
このように、バルーンカテーテル1、2、3、4、5では、バルーン10の内部には、径方向に拡張及び伸縮が可能な支持部材40、42、44、46が設けられており、インナーシャフト30、第一インナーシャフト34及び第二インナーシャフト33に固着されずに浮遊している。そのため、支持部材40、42、44、46の径方向への拡張が阻害されず、バルーン10の内部が液体で充填される前に、支持部材40が、バルーン10の内周面14を径方向に拡張させようとする。その結果、バルーン10を液体で充填する前に
拡張させることができ、バルーン10の拡張時間の短縮につながる。また、径方向に拡張した支持部材40、42、44、46は、バルーン10の内周面14をしっかり支持するため、狭窄部(血管壁及び消化器官壁)に対するバルーン10のアンカー効果を向上させることができる。
1、2、3、4、5 バルーンカテーテル
10 バルーン
11 先端取付部
12 後端取付部
14 内周面
20 アウターシャフト
30 インナーシャフト
33 第二インナーシャフト
34 第一インナーシャフト
40、42、44、46 支持部材
41 素線
42a、44a、46a 第一素線
44b、44b、46b 第二素線
50 先端チップ
60 補強体
70、72 コネクタ
80、82 膨隆部

Claims (5)

  1. バルーンと、
    前記バルーンの後端に固着されたアウターシャフトと、
    前記アウターシャフトに挿入され、前記バルーンの先端に固着されたインナーシャフトと、
    前記バルーン、前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトに固着されずに、前記バルーンの内周面を径方向に付勢する状態で前記バルーンと前記インナーシャフトとの間に挿入され支持部材と、
    を備えことを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 前記支持部材は、少なくとも第一素線と第二素線とが互いに網目状に編み込まれたメッシュ部材から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記第一素線の端部及び前記第二素線の端部には、膨隆部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記膨隆部は、筒状体からなることを特徴とする請求項3に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記膨隆部は、その表面が凸凹形状を呈していることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のバルーンカテーテル。
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