JP6645379B2 - 質量分析方法 - Google Patents
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Description
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
<実施形態1>
図1を参照して、本実施形態の質量分析方法は、イオンビームを走査して試料表面の任意に特定される一定領域に一次イオンを照射することにより発生する二次イオンの質量を分析する質量分析方法であって、上記特定される一定領域の付着成分を除去する第1除去工程S01と、上記特定される一定領域に一次イオンの第1イオンビームを照射することにより発生する二次イオンの質量分析から所望の元素の量を測定する第1測定工程S10と、上記特定される一定領域に一次イオンの第2イオンビームを照射することにより発生する二次イオンの質量分析から上記所望の元素の量を測定する第2測定工程S20と、第1測定工程S10において測定される上記所望の元素の量と第2測定工程S20において測定される上記所望の元素の量との変分を演算する演算工程S30と、を備え、第1除去工程S01から第1測定工程S10における第1イオンビームの照射までの時間である第1測定工程導入時間と、第1測定工程S10における第1イオンビームの照射から第2測定工程S20における第2イオンビームの照射までの時間である第2測定工程導入時間と、が同じであり、第1イオンビームの強度が第2イオンビームの強度より強い。
図2を参照して、本実施形態の質量分析方法は、イオンビームを走査して試料表面の任意に特定される一定領域に一次イオンを照射することにより発生する二次イオンの質量を分析する質量分析方法であって、上記特定される一定領域の付着成分を除去する第1除去工程S01と、上記特定される一定領域に一次イオンの第1イオンビームを照射することにより発生する二次イオンの質量分析から所望の元素の量を測定する第1測定工程S10と、上記特定される一定領域の付着成分を除去する第2除去工程S02と、上記特定される一定領域に一次イオンの第2イオンビームを照射することにより発生する二次イオンの質量分析から上記所望の元素の量を測定する第2測定工程S20と、第1測定工程S10において測定される上記所望の元素の量と第2測定工程S20において測定される上記所望の元素の量との変分を演算する演算工程S30と、を備え、第1除去工程S01から第1測定工程S10における第1イオンビームの照射までの時間である第1測定工程導入時間と、第2除去工程S02から第2測定工程S20における第2イオンビームの照射までの時間である第2測定工程導入時間と、が同じである。
本実施形態の質量分析方法は、第1除去工程S01、第1測定工程S10、第2除去工程S02、第2測定工程S20および演算工程S30を備え、第1除去工程S01、第1測定工程S10、第2除去工程S02および第2測定工程S20において特定される一定領域がいずれも同じ領域の同一面積であり、第1測定工程導入時間と第2測定工程導入時間とが同じであることから、第1測定工程S10および第2測定工程S20における試料表面の上記特定される一定領域の付着成分の影響を相殺することにより除去して、試料中の所望の元素の量を正確に解析することができる。
図1および図2を参照して、実施形態1は、実施形態2に比べて、第2除去工程S02はないが、第1測定工程S10における第1イオンビームの強度が第2測定工程S20における第2イオンビームの強度よりも大きいという限定が有る点で異なる。すなわち、実施形態1は、実施形態2に比べて、第1測定工程S10における第1イオンビームの強度が第2測定工程S20における第2イオンビームの強度よりも大きくすることにより、第2除去工程S02を省略できる。これは、第1実施形態においては、第1測定工程S10における第1イオンビーム(これは、上記のように第2測定工程S20における第2イオンビームに比べて強い強度を有する)の照射によって、二次イオンを発生させる際に、上記特定される一定領域の付着成分が除去されているためと考えられる。
ここで、上記の追加実施形態の質量分析方法を請求項として記載すると、
「イオンビームを走査して試料表面の任意に特定される一定領域に一次イオンを照射することにより発生する二次イオンの質量を分析する質量分析方法であって、
前記特定される一定領域の付着成分を除去する第1除去工程と、
前記特定される一定領域に前記一次イオンの第1イオンビームを照射することにより発生する前記二次イオンの質量分析から所望の元素の量を測定する第1測定工程と、
前記特定される一定領域に前記一次イオンの第2イオンビームを照射することにより発生する前記二次イオンの質量分析から前記所望の元素の量を測定する第2測定工程と、
前記第1測定工程において測定される前記所望の元素の量と前記第2測定工程において測定される前記所望の元素の量との変分を演算する演算工程と、を備え、
前記第1除去工程から前記第1測定工程における前記第1イオンビームの照射までの時間である第1測定工程導入時間と、前記第1測定工程における前記第1イオンビームの照射から前記第2測定工程における前記第2イオンビームの照射までの時間である第2測定工程導入時間と、が同じであり、
前記第1イオンビームの強度が前記特定される一定領域の付着成分を除去するのに十分な強度を有する、質量分析方法。」となる。
(例I−1)
1.試料の準備
試料として、レーザフラッシュ法により測定される熱伝導率が100W・m-1K-1であり、JIS R1601:2008に基づいて室温(25℃)において厚さ3mm×幅4mm×長さ40mmの試験片の2支点間の距離が30mmでそれらの2支点の中間点で曲げたときの3点曲げ強度が652MPaの窒化ケイ素焼結体を準備した。かかる窒化ケイ素焼結体は、以下のようにして作製した。まず、原料として、100質量部の窒化ケイ素粉末と、3.5質量部の酸化イットリウム(Y2O3)粉末と、1.5質量部の酸化マグネシウム(MgO)粉末と、バインダーとして31.5質量部のポリビニルブチラール(PVB)と、分散媒として145質量部のエタノールとを、超音波混合機により均一に混合して、原料スラリーを作製した。次いで、得られた原料スラリーを、一軸加圧成形法により、室温(25℃)で1.0tonf/cm2(98MPa)の条件で成形することにより、成形体を作製した。次いで、得られた成形体を、窒素雰囲気下で温度1950℃圧力0.8MPaの条件で焼結することにより、窒化ケイ素焼結体を得た。
アメテック社カメカ事業部製NanoSIMS 50Lを用いて、以下のようにして、上記試料中の酸素量、ケイ素量および(酸素/ケイ素)比を測定した。
一次イオンとしてCs+イオンのイオンビームを試料表面のある特定した一定領域であるラスター領域に照射することにより、試料表面の付着成分を除去した。イオンビームの照射は、ラスター領域3μm×3μm、アパーチャースリット#2(大)で行なった。
第1除去工程(具体的には、第1除去工程におけるイオンビームの照射)から10秒間の導入時間後、一次イオンとしてCs+イオンの第1イオンビームを試料表面の上記ラスター領域(すなわち同一領域の同一面積)に照射することにより発生した二次イオンの質量分析において16Oおよび30Siの信号を測定した。測定は、アパーチャースリット#2(大)を用い、Imageモードで、ラスター領域3μm×3μm、ピクセル数256、イオンビーム照射時間1000μs/ピクセル、積算数5回の条件で行なった。結果を表1にまとめた。
第1測定工程における第1イオンビームの照射から10秒間の導入時間後、一次イオンとしてCs+イオンの第2イオンビームを試料表面の上記ラスター領域(すなわち同一領域の同一面積)に照射することにより発生した二次イオンの質量分析において16Oおよび30Siの信号を測定した。測定は、アパーチャースリット#3(中)を用い、Imageモードで、ラスター領域3μm×3μm、ピクセル数256、イオンビーム照射時間1000μs/ピクセル、積算数5回の条件で行なった。結果を表1にまとめた。
第1測定工程で測定された16Oのカウント数IO1および30Siのカウント数ISi1と、第1測定工程で測定された16Oのカウント数I02および30Siのカウント数ISi2との変分のひとつである差分ΔIOおよびΔISiを以下の式(1)および(2)
ΔIO = |IO1−I02| (1)
ΔISi = |ISi1−ISi2| (2)
により算出した。さらに、ΔIOをΔISiで除することにより、ΔIO/ΔISi比を算出した。積算回数が3〜5回における平均のΔIO/ΔISi比は0.110であった。結果を表1にまとめた。
第1測定工程においてアパーチャースリット#3(中)を用いたことおよび第2測定工程においてアパーチャースリット#4(小)を用いたこと以外は、例I−1と同一のラスター領域(すなわち同一領域の同一面積)でかつ同じ測定方法により測定して、ΔIO、ΔISiおよびΔIO/ΔISi比を算出した。積算回数が3〜5回における平均のΔIO/ΔISi比は0.114であった。結果を表2にまとめた。
(例RI−1)
実施例Iの例I−1における第1測定工程(アパーチャースリット#2(大))において測定された16Oのカウント数IO1および30Siのカウント数ISi1とからIO1/ISi1比を算出した。すなわち、第1測定工程における測定値と第2測定工程における測定値との変分(差分)を演算することなく、第1測定工程における測定値のみからIO1/ISi1比を算出した。積算回数が3〜5回における平均のIO/ISi比は0.131であった。結果を表3にまとめた。
実施例Iの例I−2における第1測定工程(アパーチャースリット#3(中))において測定された16Oのカウント数IO1および30Siのカウント数ISi1とからIO1/ISi1比を算出した。すなわち、第1測定工程における測定値と第2測定工程における測定値との変分(差分)を演算することなく、第1測定工程における測定値のみからIO1/ISi1比を算出した。積算回数が3〜5回における平均のIO/ISi比は0.159であった。結果を表4にまとめた。
第1測定工程においてアパーチャースリット#3(中)を用いたことおよび第2測定工程においてアパーチャースリット#2(大)を用いたこと以外は、例I−1と同一のラスター領域(すなわち同一領域の同一面積)でかつ同じ測定方法により測定して、ΔIO、ΔISiおよびΔIO/ΔISi比を算出した。積算回数が3〜5回における平均のΔIO/ΔISi比は0.135であった。結果を表5にまとめた。
第1測定工程においてアパーチャースリット#4(小)を用いたことおよび第2測定工程においてアパーチャースリット#3(中)を用いたこと以外は、例RI−3と同一のラスター領域(すなわち同一領域の同一面積)でかつ同じ測定方法により測定して、ΔIO、ΔISiおよびΔIO/ΔISi比を算出した。積算回数が3〜5回における平均のΔIO/ΔISi比は0.153であった。結果を表6にまとめた。
(例II−1)
1.試料の準備
試料として、実施例Iの例I−1とは別のケイ素焼結体を準備した。
アメテック社カメカ事業部製NanoSIMS 50Lを用いて、以下のようにして、上記試料中の酸素量、ケイ素量および(酸素/ケイ素)比を測定した。
一次イオンとしてCs+イオンのイオンビームを試料表面のある特定した一定領域であるラスター領域に照射することにより、試料表面の付着成分を除去した。イオンビームの照射は、ラスター領域3μm×3μm、アパーチャースリット#2(大)で行なった。
第1除去工程(具体的には、第1除去工程におけるイオンビームの照射)から10秒間の導入時間後、一次イオンとしてCs+イオンの第1イオンビームを試料表面の上記ラスター領域(すなわち同一領域の同一面積)に照射することにより発生した二次イオンの質量分析において16Oおよび30Siの信号を測定した。測定は、アパーチャースリット#3(中)を用い、Imageモードで、ラスター領域3μm×3μm、ピクセル数256、イオンビーム照射時間1000μs/ピクセル、積算数5回の条件で行なった。結果を表7にまとめた。
第1測定工程後、一次イオンとしてCs+イオンのイオンビームを試料表面の上記ラスター領域(すなわち同一領域の同一面積)に照射することにより、試料表面の付着成分を除去した。イオンビームの照射は、ラスター領域3μm×3μm、アパーチャースリット#2(大)で行なった。
第2除去工程(具体的には、第2除去工程におけるイオンビームの照射)から10秒間の導入時間後、一次イオンとしてCs+イオンの第2イオンビームを試料の表面に照射することにより発生した二次イオンの質量分析において16Oおよび30Siの信号を測定した。測定は、アパーチャースリット#2(大)を用い、Imageモードで、ラスター領域3μm×3μm、ピクセル数256、イオンビーム照射時間1000μs/ピクセル、積算数5回の条件で行なった。結果を表7にまとめた。
第1測定工程で測定された16Oのカウント数IO1および30Siのカウント数ISi1と、第2測定工程で測定された16Oのカウント数I02および30Siのカウント数ISi2との差分ΔIOおよびΔISi、ならびにΔIO/ΔISi比を実施例Iの例I−1と同様にして算出した。積算回数が3〜5回における平均のΔIO/ΔISi比は0.109であった。結果を表7にまとめた。
(例RII−1)
実施例IIの例II−1における第1測定工程(アパーチャースリット#3(中))において測定された16Oのカウント数IO1および30Siのカウント数ISi1とからIO1/ISi1比を算出した。すなわち、第1測定工程における測定値と第2測定工程における測定値との変分(差分)を演算することなく、第1測定工程における測定値のみからIO1/ISi1比を算出した。積算回数が3〜5回における平均のIO/ISi比は0.349であった。結果を表8にまとめた。
実施例IIの例II−1における第2測定工程(アパーチャースリット#2(大))において測定された16Oのカウント数IO1および30Siのカウント数ISi1とからIO1/ISi1比を算出した。すなわち、第1測定工程における測定値と第2測定工程における測定値との変分(差分)を演算することなく、第1測定工程における測定値のみからIO1/ISi1比を算出した。積算回数が3〜5回における平均のIO/ISi比は0.213であった。結果を表9にまとめた。
S02 第2除去工程
S10 第1測定工程
S20 第2測定工程
S30 演算工程
Claims (4)
- イオンビームを走査して試料表面の任意に特定される一定領域に一次イオンを照射することにより発生する二次イオンの質量を分析する質量分析方法であって、
前記特定される一定領域の付着成分を除去する第1除去工程と、
前記特定される一定領域に前記一次イオンの第1イオンビームを照射することにより発生する前記二次イオンの質量分析から所望の元素の量を測定する第1測定工程と、
前記特定される一定領域に前記一次イオンの第2イオンビームを照射することにより発生する前記二次イオンの質量分析から前記所望の元素の量を測定する第2測定工程と、
前記第1測定工程において測定される前記所望の元素の量と前記第2測定工程において測定される前記所望の元素の量との変分を演算する演算工程と、を備え、
前記第1除去工程から前記第1測定工程における前記第1イオンビームの照射までの時間である第1測定工程導入時間と、前記第1測定工程における前記第1イオンビームの照射から前記第2測定工程における前記第2イオンビームの照射までの時間である第2測定工程導入時間と、が同じであり、
前記第1イオンビームの強度が前記第2イオンビームの強度より強い、質量分析方法。 - 前記第1除去工程における前記特定される一定領域の付着成分を除去する方法が、前記第1イオンビームの強度以上の強度を有するイオンビームを前記特定される一定領域に照射することである請求項1に記載の質量分析方法。
- イオンビームを走査して試料表面の任意に特定される一定領域に一次イオンを照射することにより発生する二次イオンの質量を分析する質量分析方法であって、
前記特定される一定領域の付着成分を除去する第1除去工程と、
前記特定される一定領域に前記一次イオンの第1イオンビームを照射することにより発生する前記二次イオンの質量分析から所望の元素の量を測定する第1測定工程と、
前記特定される一定領域の付着成分を除去する第2除去工程と、
前記特定される一定領域に前記一次イオンの第2イオンビームを照射することにより発生する前記二次イオンの質量分析から前記所望の元素の量を測定する第2測定工程と、
前記第1測定工程において測定される前記所望の元素の量と前記第2測定工程において測定される前記所望の元素の量との変分を演算する演算工程と、を備え、
前記第1除去工程から前記第1測定工程における前記第1イオンビームの照射までの時間である第1測定工程導入時間と、前記第2除去工程から前記第2測定工程における前記第2イオンビームの照射までの時間である第2測定工程導入時間と、が同じである、質量分析方法。 - 前記第1除去工程および前記第2除去工程における前記特定される一定領域の付着成分を除去する方法が、前記第1イオンビームの強度および前記第2イオンビームの強度のいずれも以上の強度を有するイオンビームを前記特定される一定領域に照射することである請求項3に記載の質量分析方法。
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