JP6645376B2 - 直径制御装置及びfz単結晶の直径測定方法 - Google Patents

直径制御装置及びfz単結晶の直径測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、原料結晶棒を誘導加熱コイルで加熱溶融して浮遊帯域を形成し、浮遊帯域を移動する事で単結晶棒を育成するFZ法(フローティングゾーン法または浮遊帯溶融法)による単結晶製造方法に関わり、さらに詳しくは、FZ単結晶直径制御装置及び直径測定方法に関する。
図3は、FZ法による単結晶製造装置130の概略図である。この単結晶製造装置130を用いて、FZ単結晶を製造する方法について説明する。
まず、原料結晶棒101を、チャンバー120内に設置された上軸103の上部保持治具104に保持する。一方、直径の小さい単結晶の種(種結晶)108を、原料結晶棒101の下方に位置する下軸105の下部保持治具106に保持する。
次に、高周波発振器から誘導加熱コイル107(ワークコイル)に高周波電力を供給することで、原料結晶棒101を溶融して、種結晶108に融着させる。その後、種絞りにより絞り部109を形成して無転位化する。そして、上軸103と下軸105を回転させながら原料結晶棒101と育成単結晶棒102(FZ単結晶)を下降させることで浮遊帯域(溶融帯あるいはメルトともいう。)110を原料結晶棒101と育成単結晶棒102の間に形成しながら、結晶径を徐々に大きくし、コーン部分102−aを形成する。その後、目標とする直径に達したら、その直径を維持して、直胴部102−bを形成し、浮遊帯域110を原料結晶棒101の上端まで移動させてゾーニングを行う。なお、この単結晶成長は、Arガスに微量の窒素ガスを混合した雰囲気中で行われ、N型FZ単結晶を製造するためには、ドープノズル111より、製造する抵抗率に応じた量のArベースのPHガスを流し、P型FZ単結晶を製造するためには、ドープノズル111より、製造する抵抗率に応じた量のArベースのBガスを流す。
上記誘導加熱コイル107としては、銅または銀からなる単巻または複巻の冷却用の水を流通させた誘導加熱コイルが用いられており、例えば図4に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図4に示すように、誘導加熱コイル107は、スリット対向面141a、141bが形成されたスリット141を有するリング状の誘導加熱コイルで、外周面142から内周面143に向かって断面先細り状に形成されている、単巻のコイルである。また、加熱コイルの外周面142には、電源端子144が設けられている。
また、コイルの厚さ方向の形状としては、コイル内径部よりも外周部の方が上下面共に厚い図5の写真に示すような全面テーパーコイル(例えば、非特許文献1参照)が知られている。また、特許文献2に開示されているような楔形横断面を有する環状セグメントがコイルスリットに向かい合ったコイル円周の1/4〜3/4に相当する領域内に配置された誘導加熱コイルもある。
そして、近年デバイスメーカーからの要求が強まっているウェーハ外周部の拡がり抵抗バラツキ低減に対する有効な手段として、図6に示すような、コイル下側面ほぼ全域に、内径方向から外径方向へ厚くなるテーパー160を付けたワークコイル161の使用が提案されている(例えば、特許文献3参照)。図6に示すように、ワークコイル161は、内側に位置する内側コイル161a、該内側コイル161aの外側に位置する外側コイル161b、電源端子162、スリット163、冷却用の水を流通させることができる冷却水管164を有する複巻コイルである。なお、図6(A)はコイルを下から見た場合の概略図、図6(B)は図6(A)のA−A’断面を示した概略図、図6(C)は図6(A)のB方向からみた場合の概略図をそれぞれ示している。
FZ単結晶の直径制御としては、溶融帯域およびその付近をテレビカメラで撮像し、その画像を画像処理して幾何学量を測定し、その測定値に応じて加熱コイルに供給する電力や半導体棒の移動速度を調節するようにした溶融帯域の真横に水平設置された1カメラ方式の半導体棒浮遊溶融帯域制御装置が知られている(例えば、特許文献4〜6参照)。また、複数のカメラを使用する制御装置としては、絞りやコーン初期の直径測定における分解能アップを主目的とした制御装置が提案されている(例えば、特許文献7、8参照)。
特開2008−266102号公報 特公平6−2636号公報 特許第5803729号 特公平5−71552号公報 特公平6−51598号公報 特公平6−57630号公報 特開2009−234879号公報 特許第4016363号
Floating−zone silicon, Wolfgang Keller/Alfred Muhlbauer, MARCEL DEKKER,INC (1981).
しかしながら、図6に示すような、コイル下側面のほぼ全域にテーパー160を付けたコイル161を使用した場合、特許文献4〜6のような溶融帯域の真横に水平設置された1台のカメラではメルトがテーパー部に隠れてしまい、直径を検出することができないという問題点がある。また、特許文献7、8のような複数カメラによる制御方法においても、テーパー厚さが厚くなる程、直径検出できなくなる可能性が高まるという問題点があった。
本発明は前述のような問題に鑑みてなされたもので、例えば、ワークコイル下面テーパー使用時に、直径部全体をカメラで検出できない場合でも、FZ単結晶のコーン及び直胴の直径を算出し、制御することができる直径制御装置及び、FZ単結晶の直径測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、FZ法により原料結晶棒をリング状のワークコイルで加熱溶融して溶融帯域を形成し、該溶融帯域を移動させてFZ単結晶を育成する際に、前記FZ単結晶の直径を制御する直径制御装置であって、
前記溶融帯域の側方に設置され、前記FZ単結晶の固液界面位置を水平方向から検出する第一のカメラと、該第一のカメラの下方に設置され、前記固液界面位置を斜め下の方向から検出する第二のカメラの少なくとも2つのカメラを有し、
前記ワークコイルに、前記固液界面位置の検出を行うための観察用の切り欠きが設けられたものであり、
前記第一のカメラ及び前記第二のカメラで検出した前記固液界面位置を用いて求められる前記FZ単結晶の直径の値に基づいて、前記FZ単結晶のコーン及び直胴中の直径を制御するものであることを特徴とする直径制御装置を提供する。
このようなものであれば、例えば、ワークコイル下面テーパー使用時に、直径部全体をカメラで検出できない場合でも、FZ単結晶のコーン及び直胴の直径を算出し、制御することができる。
このとき、前記観察用の切り欠きは、幅が5mm以上で、前記FZ単結晶の軸方向に設けられたものであることが好ましい。
このようなものであれば、第一のカメラ及び第二のカメラによる固液界面位置の検出をより確実に行うことができる。
またこのとき、前記ワークコイルは、内径方向から外径方向へ向かって厚くなる下面テーパーを有するものであることが好ましい。
このようなものであれば、ワークコイルの加熱温度分布が周方向に均一となるので、ウェーハ外周部の拡がり抵抗バラツキを低減したFZ単結晶を製造することができる。
またこのとき、前記ワークコイルは、内側に位置する内側コイルと、該内側コイルの外側に位置する外側コイルとを有する複巻コイルであることが好ましい。
このように、ワークコイルとして、複巻コイルを好適に用いることができる。
またこのとき、前記第二のカメラは、
該第二のカメラにより検出した前記固液界面位置に基づいて、前記第二のカメラから前記FZ単結晶の中心軸と前記ワークコイルの下面を含む平面との交点へのラインに対する、前記固液界面の最外周部との偏差を検出するものであることが好ましい。ここで、ワークコイル下面とはテーパーを設けていない部分のワークコイル下面を言う。
このようなものであれば、FZ単結晶のコーン及び直胴中の直径の制御を正確かつ効率的に行うことができる。
また本発明によれば、上記本発明の直径制御装置を用いてFZ単結晶の直径を測定する方法であって、
前記第一のカメラにより検出された前記固液界面位置に基づいて検出される、前記FZ単結晶の中心軸と前記ワークコイルの下面を含む平面との交点から前記固液界面までの前記軸方向の長さであるゾーン長H1と、
前記第二のカメラから前記FZ単結晶の中心軸と前記ワークコイルの下面を含む平面との交点への前記ラインが水平面となす角度θと、
前記第二のカメラにより検出された前記固液界面位置に基づいて検出される、前記第二のカメラから前記FZ単結晶の中心軸と前記ワークコイルの下面を含む平面との交点への前記ラインに対する、前記固液界面の最外周部との偏差H2とを用いて、
前記FZ単結晶の直径Dを、下記式(1)により算出することを特徴とするFZ単結晶の直径測定方法を提供する。
D=2×H1/tanθ+2×H2/sinθ …(1)
このようにすれば、本発明の直径制御装置を用いるので、例えば、ワークコイル下面テーパー使用時に、直径部全体をカメラで検出できない場合でも、FZ単結晶の直径を測定することができる。
本発明の直径制御装置であれば、例えば、ワークコイル下面テーパー使用時に、直径部全体をカメラで検出できない場合でも、FZ単結晶のコーン及び直胴の直径を算出し、制御することができる。
本発明の直径制御装置の一例を示した概略図である。 本発明の直径制御装置で用いるワークコイルの一例を示した概略図である。 FZ法による単結晶製造装置の一例を示した概略図である。 単巻の誘導加熱コイルの一例を示す概略図である。 コイル内径部よりも外周部の方が上下面共厚い、全面テーパーコイルを示した写真である。 コイル下側面ほぼ全域に、内径方向から外径方向へ厚くなるテーパーを付けたコイルの一例を示す概略図である。
以下、本発明について実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記したように、コイル下側面のほぼ全域にテーパーを付けたコイルを使用した場合、特許文献4〜6のような溶融帯域の真横に水平設置された1台のカメラではメルトがテーパー部に隠れてしまい、直径を検出する事ができないという問題点があった。また、特許文献7、8のような複数カメラによる制御方法においても、テーパー厚さが厚くなる程、直径検出できなくなる可能性が高まるという問題点があった
本発明者は、ほぼ全域にコイル下面テーパーのあるワークコイルを使用して、FZ法によりゾーニングを行なう際、テーパー部が検出の邪魔をし、1台のカメラを用いる方式では直径制御ができないことから、どのようにして直径を検出したらよいかを検討した。
その結果、ワークコイルに固液界面位置の検出を行うための観察用の切り欠きを設け、固液界面位置を水平方向から検出する第一のカメラに加えて、コイル斜め下方(コイル下面方向に対しての角度θ)に第二のカメラを追加設置することにより得られる検出値を元に、計算により直径値を算出することができるということに想到した。そして、これらを実施するための最良の形態について精査し、本発明を完成させた。
まず、本発明の直径制御装置について、図1、2を参照して説明する。図1(A)に示すように、本発明の直径制御装置1は、FZ法により原料結晶棒2をリング状のワークコイル3で加熱溶融して溶融帯域4を形成し、該溶融帯域4を移動させてFZ単結晶5を育成する際に、FZ単結晶5の直径を制御する装置である。
そして、図1(B)に示すように、直径制御装置1は、溶融帯域4の側方に設置され、FZ単結晶5の固液界面位置6を水平方向から検出する第一のカメラ7aと、該第一のカメラ7aの下方に設置され、固液界面位置6を斜め下の方向から検出する第二のカメラ7bの少なくとも2つのカメラを有する。そして、ワークコイル3には、固液界面位置6の検出を行うための観察用の切り欠き8が設けられたものであり、第一のカメラ7a及び第二のカメラ7bで検出した固液界面位置6を用いて求められるFZ単結晶5の直径の値に基づいて、FZ単結晶5のコーン及び直胴中の直径を制御するものである。
なお、図1(A)は直径制御装置1を第一のカメラ7a及び第二のカメラ7b側からみた場合の概略図、図1(B)は直径制御装置1を図(A)から90度回転した位置からみた場合の概略図を示す。
このとき、ワークコイル3は、内径方向から外径方向へ向かって厚くなる下面テーパー9を有するものであることが好ましい。このようなものであれば、ワークコイル3の加熱温度分布が周方向に均一となるので、ウェーハ外周部の拡がり抵抗バラツキを低減したFZ単結晶を製造することができる。従来、下面テーパーを有するワークコイルを用いると直径制御が困難となったが、本発明では、ワークコイル3に観察用の切り欠き8を有するので、適切に直径を制御できる。
このとき、観察用の切り欠き8は、幅が5mm以上、好ましくは30mm以下で、FZ単結晶5の軸方向に設けられたものであることが好ましい。このようなものであれば、第一のカメラ7a及び第二のカメラ7bによる固液界面位置6の検出をより確実に行うことができるとともに、上記のようにワークコイル3に下面テーパー9を設けた場合の、加熱温度分布が周方向に均一となるという効果が著しく低下することを防ぐことができる。
観察用の切り欠き8を設ける位置は特に限定されず、例えば図2(A)に示すように、電源端子12及びスリット13から90度回転した位置に設けることができる。また、図2(B)に示すように、冷却用の水を流通させることができる冷却水管14を設けることができる。また、ワークコイル3には、テーパーを設けない部分を設定してもよい。
なお、図2(A)はワークコイル3を下から見た場合の概略図、図2(B)は図2(A)のA−A’断面を示した概略図、図2(C)は図2(A)のB方向からみた場合の概略図をそれぞれ示している。
またこのとき、ワークコイル3は、内側に位置する内側コイル3aと、該内側コイル3aの外側に位置する外側コイル3bとを有する複巻コイルであることが好ましい。このように、ワークコイル3として、複巻コイルを好適に用いることができる。
またこのとき、図1(B)に示すように、第二のカメラ7bは、該第二のカメラ7bにより検出した固液界面位置6に基づいて、第二のカメラ7bからFZ単結晶5の中心軸とワークコイル3の下面を含む平面との交点へのライン11に対する、固液界面の最外周部との偏差H2を検出するものであることが好ましい。このようなものであれば、FZ単結晶のコーン及び直胴中の直径を効率的に行うことができる。
このとき、第二のカメラ7bは、前もって、ワークコイル3の内径中心部に極めて小さい電球又はLEDを設置した上で、この設置位置に対して0点調整を行なったものとすることができる。
このような本発明の直径制御装置であれば、例えば、ワークコイル下面テーパー使用時に、直径部全体をカメラで検出できない場合でも、FZ単結晶のコーン及び直胴の直径を算出し、制御することができる。このような直径制御装置を配備し、FZ単結晶製造を行うことができる。
次に、上記のような本発明の直径制御装置を用いてFZ単結晶の直径を測定する方法について説明する。以下では、図1に示すような本発明の直径制御装置を用いる場合について説明する。
まず、コーン及び直胴工程において、第一のカメラ7aにより検出された固液界面位置6に基づいて検出される、ワークコイル下面(テーパー部を設けていない部分の下面)から固液界面までの軸方向の長さであるゾーン長H1を得る。
なお、第二のカメラ7bは、上記のように、前もって、ワークコイル3の内径中心部に極めて小さい電球又はLEDを設置した上で、この設置位置に対して0点調整を行なったものとすることができる。
次に、第二のカメラ7bからFZ単結晶5の中心軸とワークコイル3の下面を含む平面との交点へのライン11が水平面となす角度θと、第二のカメラ7bにより検出された固液界面位置6に基づいて検出される、ライン11に対する、固液界面の最外周部との偏差H2を得る。
そして、これらの検出値、ゾーン長H1及び偏差H2を用いて、FZ単結晶5の直径Dを、下記式(1)により算出する。
D=2×H1/tanθ+2×H2/sinθ …(1)
なお、上記式(1)中において、(H1/tanθ)で図1(B)のa部分の長さが算出され、(H2/sinθ)でb部分の長さが算出される。そして、a、bをそれぞれ2倍して足し合わせることで、FZ単結晶5の直径Dが算出される。
このようにすれば、本発明の直径制御装置を用いるので、例えば、ワークコイル下面テーパー使用時に、直径部全体をカメラで検出できない場合でも、FZ単結晶の直径を測定することができる。
以下、本発明の実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例)
図3に示すようなFZ法による単結晶製造装置130において、図1に示すような本発明の直径制御装置1を用いて、本発明のFZ単結晶の直径測定方法により直径を測定しつつ制御して、直径110mmのシリコン原料棒を、FZ法によりゾーニングを行い、N型50Ωcmの直径128mmの<100>シリコン単結晶(FZ単結晶)の製造を行った。
誘導加熱コイル(ワークコイル3)は、内径130mmから外径220mmまで、外周部で最大19mmの下面テーパーを設置した外径220mmのパラレルコイル(複巻コイル)を使用した。
なお、下面テーパーに、軸方向に設けられた観察用の切り欠き8の幅は15mmとした。また、第一のカメラ7aは、溶融帯域4の真横に水平に設置し、第二のカメラ7bは、第二のカメラ7bからFZ単結晶5の中心軸とワークコイル3の下面を含む平面との交点へのライン11が水平面となす角度θを、θ=45°となるように設置した。
ゾーニングを行なった結果、直径制御を適切に行うことができ、有転位化することなくFZ単結晶5を取得することができた。
(比較例)
図6に示すようなワークコイル161を用い、直径検出用のカメラを溶融帯域の真横に水平設置されたカメラを1台のみとしたこと以外は、実施例1と同様にして、直径110mmのシリコン原料棒を、FZ法によりゾーニングを行い、N型50Ωcmの直径128mmの<100>シリコン単結晶の製造を行った。
ワークコイル161は、内径130mmから外径220mmまで、外周部で最大19mmの下面テーパーを設置した外径220mmのパラレルコイルを使用した。なお、図6に示すように下面テーパーの軸方向の切り欠きはないものである。
その結果、ゾーニングを行なったものの、メルトが下面テーパーに隠れてしまい、直径が検出できず、ゾーニング不能のため、FZ単結晶の育成を中止した。そのため、比較例では、FZ単結晶を取得することができなかった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…直径制御装置、 2…原料結晶棒、 3…ワークコイル、 3a…内側コイル、
3b…外側コイル、 4…溶融帯域、 5…FZ単結晶、 6…固液界面位置、
7a…第一のカメラ、 7b…第二のカメラ、 8…観察用の切り欠き、
9…下面テーパー、 10…FZ単結晶の直径中心を通る軸、 11…ライン、
12…電源端子、 13…スリット、 14…冷却水管。

Claims (6)

  1. FZ法により原料結晶棒をリング状のワークコイルで加熱溶融して溶融帯域を形成し、該溶融帯域を移動させてFZ単結晶を育成する際に、前記FZ単結晶の直径を制御する直径制御装置であって、
    前記溶融帯域の側方に設置され、前記FZ単結晶の固液界面位置を水平方向から検出する第一のカメラと、該第一のカメラの下方に設置され、前記固液界面位置を斜め下の方向から検出する第二のカメラの少なくとも2つのカメラを有し、
    前記ワークコイルに、前記固液界面位置の検出を行うための観察用の切り欠きが設けられたものであり、
    前記第一のカメラ及び前記第二のカメラで検出した前記固液界面位置を用いて求められる前記FZ単結晶の直径の値に基づいて、前記FZ単結晶のコーン及び直胴中の直径を制御するものであることを特徴とする直径制御装置。
  2. 前記観察用の切り欠きは、幅が5mm以上で、前記FZ単結晶の軸方向に設けられたものであることを特徴とする請求項1に記載の直径制御装置。
  3. 前記ワークコイルは、内径方向から外径方向へ向かって厚くなる下面テーパーを有するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の直径制御装置。
  4. 前記ワークコイルは、内側に位置する内側コイルと、該内側コイルの外側に位置する外側コイルとを有する複巻コイルであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の直径制御装置。
  5. 前記第二のカメラは、
    該第二のカメラにより検出した前記固液界面位置に基づいて、前記第二のカメラから前記FZ単結晶の中心軸と前記ワークコイルの下面を含む平面との交点へのラインに対する、前記固液界面の最外周部との偏差を検出するものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の直径制御装置。
  6. 請求項5に記載の直径制御装置を用いてFZ単結晶の直径を測定する方法であって、
    前記第一のカメラにより検出された前記固液界面位置に基づいて検出される、前記FZ単結晶の中心軸と前記ワークコイルの下面を含む平面との交点から前記固液界面までの前記軸方向の長さであるゾーン長H1と、
    前記第二のカメラから前記FZ単結晶の中心軸と前記ワークコイルの下面を含む平面との交点への前記ラインが水平面となす角度θと、
    前記第二のカメラにより検出された前記固液界面位置に基づいて検出される、前記第二のカメラから前記FZ単結晶の中心軸と前記ワークコイルの下面を含む平面との交点への前記ラインに対する、前記固液界面の最外周部との偏差H2とを用いて、
    前記FZ単結晶の直径Dを、下記式(1)により算出することを特徴とするFZ単結晶の直径測定方法。
    D=2×H1/tanθ+2×H2/sinθ …(1)
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