JP6645325B2 - 鋼板圧延方法及び鋼板圧延装置 - Google Patents

鋼板圧延方法及び鋼板圧延装置 Download PDF

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本発明は、熱間圧延により厚板を圧延する鋼板圧延方法及び鋼板圧延装置に関する。
厚板鋼板は、上側と下側の一対の圧延ロールにより圧延をすることで製造される。その際、上側ロールの圧延速度と、下側ロールの圧延速度とを異なるようにする、異周速圧延が知られている。
異周速圧延をすることで、厚板鋼板を圧延しているときの板の反りを緩和することができる。例えば、特許文献1には、上下の圧延ロールの回転速度差を圧延材の長手方向に時間積分し、被圧延材の上面及び下面の長手方向の伸び差を検出して、板反りを防止する技術が開示されている。
また、鋼板の反りは、鋼板の上下の温度差に起因して発生するが、例えば、特許文献2には、圧延材先端の上下面の表面温度を測定し、反り量を相殺するだけの異周速率を上下ワークロール周速に付与して、圧延材の先端の反りを防止する技術が示されている。
また、異周速圧延においては、例えば、特許文献3に記載されたように、入側の圧延材料の上側と下側の圧延材料の速度を等しくして圧延することで、圧延材料の上下における回り込み量を少なくして、シーム疵を製品エッジ近傍に移動させ、高い製品歩留を達成する効果があることが知られている。
また、製品エッジ近傍のシーム疵を小さくする技術としては、例えば、特許文献4には、被圧延材の幅方向に沿う端面の形状を測定し、この端面の形状に基づいて、鋼片加熱炉における鋼片表面側の加熱量と、鋼片加熱炉における鋼片裏面側の加熱量を制御することで、鋼板の四周疵(シーム疵)を防止する熱間圧延方法が示されている。
特開2002−96103号公報 特開2004−25254号公報 特開2000−312904号公報 特許第2792445号公報
上記のように、鋼板の幅方向に沿う端面の形状を測定し、この端面の形状を用いて、鋼板の圧延方向の長手方向の四周疵を防止する技術は存在するが、鋼板の圧延方向に沿う端面の形状、すなわち鋼板端部の側面形状を測定し、測定した鋼板端部の側面形状を用いて四周疵を小さくする技術は存在しなかった。このため、従来では、鋼板端部の四周疵を小さくするのが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、鋼板の端部の側面の形状を測定しない場合と比較して、鋼板の端部の四周疵を小さくすることができる鋼板圧延方法及び圧延装置を提供するものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明の鋼板圧延方法は、鋼板が圧延される圧延方向における前記鋼板の端部の側面の形状を測定し、測定された前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の鋼板圧延方法において、測定された前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板の端部の前記圧延方向における伸び差を算出し、算出した伸び差に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の鋼板圧延方法において、測定された前記鋼板の端部の側面の形状の板厚方向の反りを用いて、前記鋼板の端部の側面の形状を補正し、補正した前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板の端部の前記圧延方向における伸び差を算出する。
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の鋼板圧延方法において、測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記鋼板の板厚中央部に凸部を有するシングルバルジ形状の場合は、前記鋼板の端部の形状に基づき特定された境界点Leftから上側の前記圧延方向における伸び差と、前記境界点Leftから下側の前記圧延方向における伸び差と、のうち大きい方を伸び差として設定し、測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記板厚中央部に凹部を有するダブルバルジ形状の場合は、前記鋼板の端部の形状に基づき特定された境界点Rightから上側の凸部の前記圧延方向における伸び差と、前記境界点Rightから下側の凸部の前記圧延方向における伸び差と、のうち大きい方を伸び差として設定し、測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記シングルバルジ形状及び前記ダブルバルジ形状の何れの形状でもない場合は、前記圧延方向における前記鋼板の上側の伸びと下側の伸びとの差を伸び差として設定し、設定した前記伸び差に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の鋼板圧延方法において、前記一対の圧延ロールの少なくとも入側に設けられた撮影手段によって撮影された鋼板側面の撮影画像に基づいて、前記鋼板の端部の側面の形状を測定する。
請求項6記載の発明の鋼板圧延装置は、鋼板を圧延する一対の圧延ロールと、前記鋼板が圧延される圧延方向における前記鋼板の端部の側面の形状を測定する測定手段と、前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する制御手段と、を含む。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の鋼板圧延装置において、前記測定手段により測定された前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板の端部の前記圧延方向における伸び差を算出する算出手段を備え、前記制御手段は、前記算出手段により算出した前記伸び差に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の鋼板圧延装置において、前記測定手段により測定された前記鋼板の端部の側面の形状の板厚方向の反りを用いて、前記鋼板の端部の側面の形状を補正する補正手段を備え、前記算出手段は、前記補正手段により補正された前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板の端部の前記圧延方向における伸び差を算出する。
請求項9記載の発明は、請求項7又は請求項8に記載の鋼板圧延装置において、測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記鋼板の板厚中央部に凸部を有するシングルバルジ形状の場合は、前記鋼板の端部の形状に基づき特定された境界点Leftから上側の前記圧延方向における伸び差と、前記境界点Leftから下側の前記圧延方向における伸び差と、のうち大きい方を伸び差として設定し、測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記板厚中央部に凹部を有するダブルバルジ形状の場合は、前記鋼板の端部の形状に基づき特定された境界点Rightから上側の凸部の前記圧延方向における伸び差と、前記境界点Rightから下側の凸部の前記圧延方向における伸び差と、のうち大きい方を伸び差として設定し、前記測定手段により測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記シングルバルジ形状及び前記ダブルバルジ形状の何れの形状でもない場合は、前記圧延方向における前記鋼板の上側の伸びと下側の伸びとの差を伸び差として設定する設定手段を備え、前記制御手段は、前記設定手段により設定した前記伸び差に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する。
請求項10記載の発明は、請求項6〜9の何れか1項に記載の鋼板圧延装置において、前記一対の圧延ロールの少なくとも入側に設けられた撮影手段を備え、前記測定手段は、前記撮影手段によって撮影された鋼板側面の撮影画像に基づいて、前記鋼板の端部の側面の形状を測定する。
本発明によれば、鋼板の端部の側面の形状を測定しない場合と比較して、鋼板の端部の四周疵を小さくすることができる。
(A)は鋼板圧延装置の概略構成を示す側面図、(B)は鋼板圧延装置の概略構成を示す平面図である。 鋼板圧延装置の概略ブロック図である。 プロセスコンピュータで実行される鋼板圧延処理のフローチャートである。 上下伸び差算出処理のフローチャートである。 鋼板の端部の形状の測定について説明するための図である。 鋼板の端部の形状の測定について説明するための図である。 鋼板の端部の形状の測定について説明するための図である。 鋼板の端部の形状の測定について説明するための図である。 鋼板の端部の形状の測定について説明するための図である。 鋼板の端部の形状の測定について説明するための図である。 鋼板の端部の形状の測定について説明するための図である。 鋼板の端部の形状の測定について説明するための図である。 鋼板の端部の形状の測定について説明するための図である。 鋼板の端部の形状の測定について説明するための図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。
図1(A)には、本実施形態に係る鋼板圧延装置10の概略構成を示す側面図を、図1(B)の平面図には、本実施形態に係る鋼板圧延装置10の概略構成を示す平面図を示した。また、図2には、鋼板圧延装置10の機能ブロック図を示した。
図1(A)、(B)、図2に示すように、鋼板圧延装置10は、鋼板Sを圧延する一対の圧延ロール12と、鋼板Sが圧延される圧延方向における鋼板Sの端部の側面を撮影する撮影カメラ14と、鋼板Sの表面温度を測定する表面温度計16と、鋼板Sの裏面温度を測定する裏面温度計18と、設備全体を制御するプロセスコンピュータ20と、を含む。
図1(A)、(B)、図2に示すように、一対の圧延ロール12は、上側の圧延ロール12A、下側の圧延ロール12Bから構成される。鋼板Sは、図1(A)において矢印A方向に搬送され、一対の圧延ロール12によって圧延される。なお、リバース圧延が行われる際には、鋼板Sは、図1(A)において矢印A方向に搬送されて圧延された後、矢印A方向と反対方向に搬送され、再度一対の圧延ロール12によって圧延される。
プロセスコンピュータ20は、撮影カメラ14によって撮影された鋼板Sの側面の撮影画像に基づいて、鋼板Sの端部の側面の形状を測定する。
また、プロセスコンピュータ20は、測定された鋼板Sの端部の側面の形状に基づいて、鋼板Sの端部を圧延する際に、圧延ロール12A、12Bの周速(圧延速度)が異周速となるように制御する。
プロセスコンピュータ20は、鋼板Sの端部の圧延方向における上下伸び差が零となるように、鋼板Sの端部を圧延する際に、圧延ロール12A、12Bの周速に周速差を与える。
以下、圧延ロール12A、12Bの周速の周速差の程度を表す異周速割合Δωの算出方法について説明する。
まず、一対の圧延ロール12による圧延前の鋼板Sの端部の上下伸び差L圧延前(mm)、圧延後の鋼板Sの端部の上下伸び差L圧延後(mm)は、圧延前の鋼板Sの端部の上面の長さをLA圧延前、下面の長さをLB圧延前、圧延後の鋼板Sの端部の上面の長さをLA圧延後、下面の長さをLB圧延後として、次式で表される。
圧延前=LA圧延前−LB圧延前 ・・・(1)
圧延後=LA圧延後−LB圧延後 ・・・(2)
上下伸び差L圧延前、L圧延後は、撮影カメラ14により撮影された撮影画像に基づいて測定した鋼板Sの端部の形状に基づいて算出するが、詳細は後述する。また、上記(1)、(2)式より、圧延前後における鋼板Sの端部の上下伸び差の変化ΔLは次式で表される。
ΔL=L圧延後−L圧延前 ・・・(3)
また、圧延ロール12A、12Bの周速の異周速割合Δω(%)は、圧延ロール12Aの周速をS、圧延ロール12Bの周速をSとして、次式で表される。
Δω= (S−S)/S ・・・(4)
また、圧延ロール12Bの半径をR、単位時間当たりの回転数をnとすると、下側の圧延ロール12Bの周速S(m/s)は次式で表される。
=2π×R×n ・・・(5)
そして、異周速圧延を行う鋼板Sの端部の長さをM(mm)とすると、鋼板Sの端部を異周速圧延する時間Tim(s)は次式で表される。
Tim=M/S ・・・(6)
そして、異周速割合Δωの1%当たりの鋼板Sの端部の上下伸び差をβ(mm/%)とすると、異周速割合Δωによる鋼板Sの端部の上下伸び差ΔLrは次式で表される。なお、βは実験結果等から予め定められる。
ΔLr=β×Tim×S×Δω
=β×M×Δω ・・・(7)
また、鋼板Sの表面温度(上側温度)をT、裏面温度(下側温度)をTとすると、鋼板Sの表裏温度差ΔT(℃)は次式で表される。
ΔT=T−T ・・・(8)
そして、表裏温度差ΔTの1℃当たりの鋼板Sの端部の上下伸び差をα(mm/℃)とすると、表裏温度差ΔTによる鋼板Sの端部の上下伸び差ΔLtは次式で表される。なお、αの求め方については後述する。
ΔLt=α×ΔT ・・・(9)
鋼板Sの端部のトータルの上下伸び差ΔLは、次式に示すように、異周速割合Δωによる上下伸び差ΔLrと、表裏温度差ΔTによる上下伸び差ΔLtの合計で表される。
ΔL=ΔLr+ΔLt ・・・(10)
上記(1)〜(10)式より、表裏温度差ΔTの1℃当たりの鋼板Sの端部の上下伸び差αは次式で表される。
α=(ΔL−ΔLr)/ΔT
=(L圧延後−L圧延前−β×M×Δω)/(T−T) ・・・(11)
一対の圧延ロール12が、厚板のように往復圧延するようなリバースミルである場合、往時(1パス目)のα1パス目と複時(2パス目)のα2パス目の平均であるα往復平均は、1パス目のΔLをΔL1、1パス目のΔLrをΔLr1、1パス目のΔTをΔT1、2パス目のΔLをΔL2、2パス目のΔLrをΔLr2、2パス目のΔTをΔT2として、次式で表される。
α往復平均=(α1パス目+α2パス目)/2
=[(ΔL1−ΔLr1)/ΔT1+(ΔL2−ΔLr2)/ΔT2]/2
・・・(12)
そして、1パス目と2パス目の圧延時の表裏温度差がほぼ同じ(ΔT1≒ΔT2)であると仮定すると、次式が成り立つ。
α往復平均=[(ΔL1−ΔLr1)+(ΔL2−ΔLr2)]/(2×ΔT1)
・・・(13)
ここで、1パス目の圧延前のL圧延前をL1パス圧延前、1パス目の圧延後のL圧延後をL1パス圧延後、2パス目の圧延前のL圧延前をL2パス圧延前、2パス目の圧延後のL圧延後をL2パス圧延後とすると、上記(3)式より、上記(13)式は次式で表される
α往復平均=(L1パス圧延後−L1パス圧延前−ΔLr1+L2パス圧延後−L2パス圧延前−ΔLr2)/(2×ΔT1) ・・・(14)
また、リバース圧延では、L1パス圧延後とL2パス圧延前は同じ値であるから、上記(14)式は次式で表される。
α往復平均=(L2パス圧延後−L1パス圧延前−ΔLr1−ΔLr2)/(2×ΔT1)
・・・(15)
1パス目の鋼板Sの先端部は、2パス目の鋼板Sの後端部となるが、異周速とするのは鋼板Sが一対の圧延ロール12に突入する際の先端部のみである。このため、2パス目の後端部が一対の圧延ロール12によって圧延される際の異周速割合Δωは、通常は零(ΔLr2=0)である。従って、次式が成り立つ。
α往復平均=(L2パス圧延後−L1パス圧延前−ΔLr1)/(2×ΔT1)
=(L2パス圧延後−L1パス圧延前−β×M×Δω)/(2×ΔT1) ・・・(16)
本実施形態のように、鋼板Sの端部の形状を撮影する撮影カメラ14が一対の圧延ロール12の入側にのみ設けられている場合は、上記(16)式により、往復圧延する際の平均である、表裏温度差ΔTの1℃当たりの鋼板Sの端部の上下伸び差α、すなわち、上下伸び差α往復平均を求めることができる。
このようにして求めた上下伸び差α往復平均を用いて、次回の圧延をする際には、L圧延後が零になるように、異周速割合Δωを求める。
これまで述べたように、上記(3)、(7)、(9)、(10)式より、次式が成立する。
ΔL=L圧延後−L圧延前=ΔLr+ΔLt=β×M×Δω+α×ΔT ・・・(17)
ここで、上記(17)式のαに上記(16)式で表されるα往復平均を用いると共に、L圧延後を零としてΔωの式にすると、次式が成立する。
Δω=(−L圧延前−α往復平均×ΔT)/(β×M) ・・・(18)
上記(18)式で表される異周速割合Δωが成立するように、鋼板Sの端部を圧延する際の圧延ロール12A及び圧延ロール12Bの周速を設定することにより、圧延後の鋼板Sの端部の上下伸び差L圧延後が零となり、四周疵を抑制できる。
なお、リバース圧延が複数回の往復圧延で行われる場合、例えばリバース圧延が2回の往復圧延で行われる場合には、1回目の往復圧延におけるα往復平均をα往復平均1、2回目の往復圧延におけるα往復平均をα往復平均2、配分係数をr(0≦r≦1)として次式によりα往復平均を求めても良い。
α往復平均=r×α往復平均1+(1−r)×α往復平均2 ・・・(19)
また、リバース圧延がn回以上(n≧3)の往復圧延で行われる場合には、配分係数をr、r、・・・r(r+r+・・・+r=1)として、次式によりα往復平均を求めればよい。
α往復平均=r×α往復平均1+r×α往復平均2+・・・+r×α往復平均n ・・・(20)
次に、プロセスコンピュータ20で実行される鋼板圧延処理について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS100では、鋼板Sの端部で異周速圧延をする際の圧延ロール12Aの周速をS、圧延ロール12Bの周速をSとするように圧延ロール12A、12Bを制御する。なお、鋼板Sの端部で異周速圧延をする長さM以降は、通常、圧延ロール12Aの周速と、圧延ロール12Bの周速とは同じ速さである。
ステップS102では、表面温度計16から鋼板Sの表面温度Tを取得する。
ステップS104では、裏面温度計18から鋼板Sの裏面温度Tを取得する。
ステップS106では、鋼板Sの先端部が撮影カメラ14を通過するタイミングで撮影カメラ14に撮影指示し、撮影カメラ14により撮影された鋼板Sの先端部の側面の撮影画像を取得する。
ステップS108では、ステップS106で取得した撮影画像に基づいて、1パス目の圧延前のL1パス圧延前を算出する。具体的には、図4に示す伸び差算出処理により1パス目の圧延前のL1パス圧延前を算出する。
図4に示すように、ステップS200では、境界点を取得する処理を実行する。以下では、ステップS106で取得した撮影画像が図5に示すような撮影画像30の場合について説明する。なお、図5において、撮影画像30の右下の角部を原点Oとし、図5において左右方向(鋼板Sの圧延方向)をX方向、上下方向(鋼板Sの厚み方向)をY方向とする。また、原点Oより左方向及び上方向がプラス方向であり、右方向及び下方向がマイナス方向である。
まず、撮影画像30の左上の画素から順に1画素ずつX方向に走査しながら、対象画素の輝度と左隣の画素の輝度との輝度差が予め定めた閾値以上か否かを判定する。これは、熱間圧延の鋼板は例えば1000℃前後であり自発光しているため、輝度が高い部分が鋼板と考えられるためである。そして、X方向に走査しながら、対象画素の輝度が左隣の画素の輝度よりも閾値以上高くなった画素をその高さの画像開始点とし、その後、対象画素の輝度が左隣の画素の輝度よりも閾値以上低くなった画素をその高さの画像終了点とする。例えば、図5に示すように、Y座標がy1の画素の輝度値のグラフ32を見ると、座標(x1、y1)の画素の輝度値が急激に上昇するため、この画素を画像開始点とする。また、座標(x2、y1)の画素の輝度値が急激に下降するため、この画素を画像終了点とする。このような処理を画像の左上の画素から右下の画素まで実行することにより、画像の境界点の集合である境界点群34を取得することができる。
ステップS202では、例えば図6に示すように、最も右上にある境界点に境界点1とし、境界点1に最も近い境界点を境界点2とする。以下同様に、境界点iに最も近く、未だ境界点番号が付与されていない境界点を境界点(i+1)とする。このようにして、全ての境界点に境界点番号を付与する。
ステップS204では、境界点群34で表される鋼板Sの端部の画像の反りを補正する。例えば、図7に示すように、まず境界点群34のうち最も左側にある境界点Lを求める。そして、境界点1と境界点L/2(境界点1と境界点Lの中間点)に注目し、これら2つの境界点の各々のX座標に最も近い境界点を、最も右下の境界点Nから逆番号順に探索し、それぞれ境界点1’、境界点L/2’とする。
次に、図8に示すように、境界点1と1’の中点A、境界点L/2とL/2’の中点Bを通る傾きがm、切片がnである直線y(=m×x+n)を求める。
次に、中点Aが原点Oと一致するように、境界点群34全体をY方向にn画素分平行移動する。そして、傾きm=0となるように、境界点群34に含まれる各境界点の座標を補正する。すなわち、全ての境界点について、Y座標から(X座標×m)を減じた値を新たなY座標とする。これにより、図9に示す直線yが原点Oを通るX軸と一致することとなる。
ステップS206では、鋼板Sの端部の形状を判定するための境界点U、D、Right、Leftを特定する。具体的には、図10に示すように、原点Oを通るX軸と境界点群34との交点となる境界点Cを求める。すなわち、境界点番号順にY座標がプラスからマイナス又は0へ変化する境界点を境界点Cとする。そして、境界点Cを起点に、境界点1と境界点1’とのY座標の差をHとし、aを係数として、境界点のY座標がa×Hを初めて越える境界点を境界点番号の逆番号順に探索する。そして、境界点のY座標がa×Hを初めて越える境界点を上側の境界点Uとする。また、境界点Cを起点として、境界点のY座標が−a×Hを初めて下回る境界点を境界点番号の番号順に探索する。そして、境界点のY座標が−a×Hを初めて下回る境界点を下側の境界点Dとする。なお、aは固定の係数であり、図10の例では0.3としているが、aの値はこれに限らず、実験結果等に基づいて適宜設定すればよい。
また、境界点Uから境界点Dの間で最も左側の点である境界点を境界点Leftとし、最も右側の境界点を境界点Rightとする。なお、図10の例では、境界点U=境界点Leftであり、境界点D=境界点Rightである。
なお、以下では、図11に示すように、境界点UのX座標をXu、境界点DのX座標をXd、境界点LeftのX座標をXl、境界点RightのX座標をXrとする。
ステップS208では、鋼板Sの端部の形状がシングルバルジ形状又はダブルバルジ形状であるか否かを判定するための判定閾値をTBとして、次式を満たすか否かを判定する。なお、判定閾値TBは実験結果等に基づいて適宜設定すればよい。
Xl>Xu+TB かつ Xl>Xd+TB ・・・(21)
ここで、シングルバルジ形状とは、図12に示すように、鋼板Sの板厚中央部に凸部を有する形状である。すなわち、ステップS208は、境界点Leftが境界点Uや境界点Dよりも判定閾値TB以上左側に存在するか否かを判定しており、この判定により、鋼板Sの端部の形状がシングルバルジ形状であるか否かを判定することができる。
そして、ステップS208の判定が肯定判定であった場合、すなわち鋼板Sの端部の形状がシングルバルジ形状であった場合は、ステップS210へ移行する。一方、ステップS208の判定が否定判定であった場合、すなわち鋼板Sの端部の形状がシングルバルジ形状ではない場合は、ステップS212へ移行する。
ステップS210では、鋼板Sの端部の形状がシングルバルジ形状であるものとして、鋼板Sの端部の上下伸び差を設定する。具体的には、板厚中央部から上側の圧延方向における伸び差と、板厚中央部から下側の圧延方向における伸び差と、のうち大きい方を上下伸び差として設定する。例えば図12の場合、板厚中央部、すなわち境界点Leftから上側の圧延方向における伸び差(Xl−Xu)と、境界点Leftから下側の圧延方向における伸び差(Xl−Xd)と、のうち大きい方である伸び差(Xl−Xd)を、鋼板Sの端部の上下伸び差として設定する。なお、境界点Uの方を採用した場合は上伸び形状であり、境界点Dの方を採用した場合は下伸び形状である。
ステップS212では、次式を満たすか否かを判定することにより、鋼板Sの端部の形状がダブルバルジ形状であるか否かを判定する。
Xu>Xr+TB かつ Xd>Xr+TB ・・・(22)
ここで、ダブルバルジ形状とは、図13に示すように、鋼板Sの板厚中央部に凹部を有する形状である。すなわち、ステップS212は、境界点Uや境界点Dが境界点Rightよりも判定閾値TB以上左側に存在するか否かを判定しており、この判定により、鋼板Sの端部の形状がダブルバルジ形状であるか否かを判定することができる。
そして、ステップS212の判定が肯定判定であった場合、すなわち鋼板Sの端部の形状がダブルバルジ形状であった場合は、ステップS214へ移行する。一方、ステップS212の判定が否定判定であった場合、すなわち鋼板Sの端部の形状がダブルバルジ形状ではない場合は、ステップS216へ移行する。
ステップS214では、鋼板Sの端部の形状がダブルバルジ形状であるものとして、鋼板Sの端部の上下伸び差を設定する。具体的には、板厚中央部より上側の凸部の圧延方向における伸び差と、板厚中央部より下側の凸部の圧延方向における伸び差と、のうち大きい方を伸び差として設定する。例えば図13の場合、板厚中央部、すなわち境界点Rightから上側の圧延方向における伸び差(Xu−Xr)と、境界点Rightから下側の圧延方向における伸び差(Xd−Xr)と、のうち大きい方である伸び差(Xu−Xr)を、鋼板Sの端部の上下伸び差として設定する。なお、境界点Uの方を採用した場合は上伸び形状であり、境界点Dの方を採用した場合は下伸び形状である。
ステップS216では、鋼板Sの端部の形状が上伸び形状又は下伸び形状であるか否かを判定するための判定閾値をTLとして、次式を満たすか否かを判定することにより、鋼板Sの端部の形状が上伸び形状であるか否かを判定する。
Xu>Xd+TL ・・・(23)
ここで、上伸び形状とは、図11に示すように、鋼板Sの板厚中央部よりも上側の伸び量が下側の伸び量よりも大きい形状である。すなわち、ステップS216は、境界点Uが境界点Dよりも判定閾値TL以上左側に存在するか否かを判定しており、この判定により、鋼板Sの端部の形状が上伸び形状であるか否かを判定することができる。
そして、ステップS216の判定が肯定判定であった場合、すなわち鋼板Sの端部の形状が上伸び形状であった場合は、ステップS218へ移行する。一方、ステップS216の判定が否定判定であった場合、すなわち鋼板Sの端部の形状が上伸び形状ではない場合は、ステップS220へ移行する。
ステップS218では、鋼板Sの端部の形状が上伸び形状であるものとして、鋼板Sの端部の上下伸び差を設定する。具体的には、圧延方向における鋼板Sの上側の伸びと下側の伸びとの差を伸び差として設定する。例えば図11の場合、上側の境界点Uと下側の境界点DのX座標の差(Xu−Xd)を、鋼板Sの端部の上下伸び差として設定する。
ステップS220では、次式を満たすか否かを判定することにより、鋼板Sの端部の形状が下伸び形状であるか否かを判定する。
Xd>Xu+TL ・・・(24)
ここで、下伸び形状とは、図14に示すように、鋼板Sの板厚中央部よりも下側の伸び量が上側の伸び量よりも大きい形状である。すなわち、ステップS220は、境界点Dが境界点Uよりも判定閾値TL以上左側に存在するか否かを判定しており、この判定により、鋼板Sの端部の形状が下伸び形状であるか否かを判定することができる。
そして、ステップS220の判定が肯定判定であった場合、すなわち鋼板Sの端部の形状が下伸び形状であった場合は、ステップS222へ移行する。一方、ステップS220の判定が否定判定であった場合、すなわち鋼板Sの端部の形状が下伸び形状ではない場合は、ステップS224へ移行する。
ステップS222では、鋼板Sの端部の形状が下伸び形状であるものとして、鋼板Sの端部の上下伸び差を設定する。具体的には、圧延方向における鋼板Sの上側の伸びと下側の伸びとの差を伸び差として設定する。例えば図14の場合、下側の境界点Dと上側の境界点UのX座標の差(Xd−Xu)を、鋼板Sの端部の上下伸び差として設定する。
ステップS224では、鋼板Sの端部の形状が、上下伸び差が無い形状であるものとして、上下伸び差を0に設定する。
以上のようにして鋼板Sの端部の形状を判定する。
図3へ戻って、ステップS110では、鋼板Sの1パス目の圧延を実行する。
ステップS112では、鋼板Sの2パス目の圧延を実行する。
ステップS114では、鋼板Sの先端部(2パス目の後端部)が撮影カメラ14を通過するタイミングで撮影カメラ14に撮影指示し、撮影カメラ14により撮影された鋼板Sの先端部の撮影画像を取得する。
ステップS116では、ステップS114で取得した撮影画像に基づいて、ステップS108と同様に2パス目の圧延後のL2パス圧延後を算出する。
ステップS118では、表面温度計16から鋼板Sの表面温度Tを取得する。
ステップS120では、裏面温度計18から鋼板Sの裏面温度Tを取得する。
ステップS122では、異周速割合Δωを上記(8)、(16)、(18)式により算出する。すなわち、ステップS102で取得した鋼板Sの表面温度T、ステップS104で取得した鋼板Sの裏面温度Tを上記(8)式に代入して表裏温度差ΔTを算出する。また、ステップS100で設定した、鋼板Sの端部で異周速圧延をする際の圧延ロール12Aの周速S、圧延ロール12Bの周速Sと上記(4)式よりΔωを算出する。そして、算出したΔT、算出したΔω、ステップS108で算出したL1パス圧延前、ステップS116で算出したL2パス圧延後、M、βを上記(16)式に代入してα往復平均を算出する。そして、算出したα往復平均、ステップS118で取得した鋼板Sの表面温度T、ステップS120で取得した鋼板Sの裏面温度Tを、上記(8)式に代入して得られる表裏温度差ΔTを用い、ステップS116で算出したL2パス圧延後をL圧延前として用い、M、βを上記(18)式に代入してΔωを算出する。なお、ステップS108、S116で算出した伸び差は、上伸び形状である場合は正の数とし、下伸び形状である場合は負の数とする。
そして、次の鋼板Sの先端部を圧延する際には、ステップS122で算出した異周速割合Δωとなるように、圧延ロール12Aの周速S及び圧延ロール12Bの周速Sを設定する。
ステップS124では、ステップS122で設定した周速S、Sで駆動されるように圧延ロール12A、12Bを各々制御することにより、異周速圧延を実行する。これにより、四周疵を抑制することができる。
そして、これらの一連の制御は、3パス目以降も同様に繰り返し行っても良い。すなわち、3パス目及び4パス目の圧延を実行する場合は、ステップS102〜S124が再度実行される。また、5パス目及び6パス目の圧延が実行される場合は、ステップS102〜S124が再度実行される。このように、往復圧延の回数に応じてステップS102〜S124が繰り返し実行される。
このように、本実施形態では、撮影カメラ14により鋼板Sの端部の側面の形状を撮影し、撮影した画像に基づいて、鋼板Sの端部の上下伸び差が0となるように、圧延ロール12A、12Bの周速が異周速となるように制御する。これにより、精度良く鋼板Sの先端部の四周疵を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、撮影カメラ14が一対の圧延ロール12の入側に設けられた場合について説明したが、一対の圧延ロール12の出側にも撮影カメラ14を設けてもよい。この場合、1回の圧延で圧延前及び圧延後の鋼板Sの端部の形状を撮影できるため、リバース圧延では無く圧延が1回の場合でも上記の制御が可能となる。
10 圧延装置
12A、12B 圧延ロール
14 撮影カメラ
16 表面温度計
18 裏面温度計
20 プロセスコンピュータ

Claims (10)

  1. 鋼板が圧延される圧延方向における前記鋼板の端部の側面の形状を測定し、
    測定された前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する
    鋼板圧延方法。
  2. 請求項1記載の鋼板圧延方法において、
    測定された前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板の端部の前記圧延方向における伸び差を算出し、
    算出した伸び差に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する
    鋼板圧延方法。
  3. 請求項2記載の鋼板圧延方法において、
    測定された前記鋼板の端部の側面の形状の板厚方向の反りを用いて、前記鋼板の端部の側面の形状を補正し、補正した前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板の端部の前記圧延方向における伸び差を算出する
    鋼板圧延方法。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の鋼板圧延方法において、
    測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記鋼板の板厚中央部に凸部を有するシングルバルジ形状の場合は、前記鋼板の端部の形状に基づき特定された境界点Leftから上側の前記圧延方向における伸び差と、前記境界点Leftから下側の前記圧延方向における伸び差と、のうち大きい方を伸び差として設定し、
    測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記板厚中央部に凹部を有するダブルバルジ形状の場合は、前記鋼板の端部の形状に基づき特定された境界点Rightから上側の凸部の前記圧延方向における伸び差と、前記境界点Rightから下側の凸部の前記圧延方向における伸び差と、のうち大きい方を伸び差として設定し、
    測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記シングルバルジ形状及び前記ダブルバルジ形状の何れの形状でもない場合は、前記圧延方向における前記鋼板の上側の伸びと下側の伸びとの差を伸び差として設定し、
    設定した前記伸び差に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する
    鋼板圧延方法。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の鋼板圧延方法において、
    前記一対の圧延ロールの少なくとも入側に設けられた撮影手段によって撮影された鋼板側面の撮影画像に基づいて、前記鋼板の端部の側面の形状を測定する
    鋼板圧延方法。
  6. 鋼板を圧延する一対の圧延ロールと、
    前記鋼板が圧延される圧延方向における前記鋼板の端部の側面の形状を測定する測定手段と、
    前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する制御手段と、
    を含む鋼板圧延装置。
  7. 請求項6記載の鋼板圧延装置において、
    前記測定手段により測定された前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板の端部の前記圧延方向における伸び差を算出する算出手段を備え、
    前記制御手段は、前記算出手段により算出した前記伸び差に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する
    鋼板圧延装置。
  8. 請求項7記載の鋼板圧延装置において、
    前記測定手段により測定された前記鋼板の端部の側面の形状の板厚方向の反りを用いて、前記鋼板の端部の側面の形状を補正する補正手段を備え、
    前記算出手段は、前記補正手段により補正された前記鋼板の端部の側面の形状に基づいて、前記鋼板の端部の前記圧延方向における伸び差を算出する
    鋼板圧延装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の鋼板圧延装置において、
    測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記鋼板の板厚中央部に凸部を有するシングルバルジ形状の場合は、前記鋼板の端部の形状に基づき特定された境界点Leftから上側の前記圧延方向における伸び差と、前記境界点Leftから下側の前記圧延方向における伸び差と、のうち大きい方を伸び差として設定し、
    測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記板厚中央部に凹部を有するダブルバルジ形状の場合は、前記鋼板の端部の形状に基づき特定された境界点Rightから上側の凸部の前記圧延方向における伸び差と、前記境界点Rightから下側の凸部の前記圧延方向における伸び差と、のうち大きい方を伸び差として設定し、
    前記測定手段により測定された前記鋼板の端部の側面の形状が、前記シングルバルジ形状及び前記ダブルバルジ形状の何れの形状でもない場合は、前記圧延方向における前記鋼板の上側の伸びと下側の伸びとの差を伸び差として設定する設定手段を備え、
    前記制御手段は、前記設定手段により設定した前記伸び差に基づいて、前記鋼板を圧延する一対の圧延ロールの圧延速度が異周速となるように制御する
    鋼板圧延装置。
  10. 請求項6〜9の何れか1項に記載の鋼板圧延装置において、
    前記一対の圧延ロールの少なくとも入側に設けられた撮影手段を備え、
    前記測定手段は、前記撮影手段によって撮影された鋼板側面の撮影画像に基づいて、前記鋼板の端部の側面の形状を測定する
    鋼板圧延装置。
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