JP6645124B2 - 鞍乗り型車両のアクセルポジションセンサの取り付け構造 - Google Patents
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鞍乗り型車両のアクセルポジションセンサの取り付け構造として、特許文献1には、スロットルセンサ(アクセルポジションセンサ)は、そのベース部材を、トップブリッジの前面2箇所に設けられたボスに対してネジによりネジ止めすることにより、センサ部を含む主要部がトップブリッジとボトムブリッジとの間に配置されるように固定される構成が開示されている。
また、特許文献2には、アクセルポジションセンサを、車体フレームにおけるヘッドパイプから車体後方に延出するメインフレームの外側に配置する構成が開示されている。
特許文献1、2にあるように、アクセルポジションセンサを配置する空間を工夫する技術的思想は開示されているが、いずれの構成でも、アクセルポジションセンサを取り付ける際に、車体からの振動対策のための部品を追加する必要があり、部品点数が増えてしまう。
また、本発明は、鞍乗り型車両において、ハンドルバーに設けられたスロットルグリップの操作量を検出するアクセルポジションセンサの取り付け構造であって、前記アクセルポジションセンサは、車体に浮動支持される既存部品に取り付けられ、前記既存部品は、前記ハンドルバーの前方に配置されるヘッドランプであり、前記アクセルポジションセンサが車体カバーで覆われることを特徴とする。この場合、前記ヘッドランプはブレース組立体に浮動支持され、前記アクセルポジションセンサは前記ブレース組立体の内側空間に配置されるようにしてもよい。
また、本発明は、鞍乗り型車両において、ハンドルバーに設けられたスロットルグリップの操作量を検出するアクセルポジションセンサの取り付け構造であって、前記アクセルポジションセンサは、車体に浮動支持される既存部品に取り付けられ、前記既存部品は、前記ハンドルバーの後方に配置される燃料タンクであり、前記アクセルポジションセンサが前記燃料タンクの底面部に取り付けられ、前記燃料タンクの前後長さの前側に配置されることを特徴とする。
第1の実施形態では、鞍乗り型車両としてクルーザータイプ(アメリカンタイプとも呼ばれる)の自動二輪車の例を説明する。図1は第1の実施形態に係る自動二輪車100の側面図である。
左右一対のダウンチューブ101は、ステアリングヘッドパイプ102から左右に分岐して斜め下方に延伸し(後述するエンジンユニット114の前側を垂下し)、その後に屈曲して、略水平に車両後方へ延伸する。ダウンチューブ101の後部にはスイングアーム108が揺動可能に位置し、スイングアーム108の後端には、後輪109が回転可能に支持され、その上方にはリヤフェンダ110が配置される。
なお、ダウンチューブ101とタンクレール111は、それぞれ左右において複数のクロスメンバにより連結されるとともに、上下方向においてリヤアームブラケットやシートピラーにより連結されて、これにより自動二輪車100の車体フレームの全体が構成される。
ステアリングヘッドパイプ102によってステアリングステム(図には現れない)が左右に回動可能に支持される。ステアリングステムの上端部にはトップブリッジ5が、下端部にはボトムブリッジ6が配設される。トップブリッジ5には左右一対のハンドルポスト5aが立設され、ハンドルポスト5aにハンドルバー104が挿通、固定される。また、トップブリッジ5及びボトムブリッジ6により左右のフロントフォーク103が支持される。
ヘッドランプ9及びメータアッセンブリ10は、ステアリングヘッドパイプ102の前方に配置されるブレース組立体11に組み付けられる。
ブレース組立体11は、トップブリッジ5の下面に取り付けられるブラケット部12と、ブラケット部12の左右から下方に延出する左右の縦ブレース13と、縦ブレース13間に前方に張り出すように架設される横ブレース14と、縦ブレース13と横ブレース14とに架設される左右のサポートブレース15とを備える。また、ブラケット部12の中央部と横ブレース14の中央部との間には、門型に立ち上がるフレーム16が架設される。
また、アクセルポジションセンサ23がヘッドランプカバー20で覆われるので、外観を損なうことなく、また、防水性や防塵性に優れる。しかも、ヘッドランプカバー20を取り外せば、アクセルポジションセンサ23に容易にアクセスすることができ、メンテナンス性に優れる。
また、メータアッセンブリ10にアクセルポジションセンサ23を取り付けるので、スロットルグリップの近傍にアクセルポジションセンサ23を配置することができ、スロットルケーブルが長くなるのを避けることができる。これにより、スロットルケーブルの配策が容易となり、ハンドル据え切り時のケーブルの遊びに変化が出にくいレイアウトが可能となる。また、アクセルポジションセンサ23がステアリング機構の中央部に配置されるので、操安性に影響を与えることもない。さらに、メータアッセンブリ10付近であれば、エンジン等の熱源からの熱影響を受けることもなく、熱害に対するメリットのあるレイアウトが可能となる。
次に、第2の実施形態を説明する。なお、本発明を適用する自動二輪車の例は第1の実施形態と同様であり、以下では、第2の実施形態の要点だけを述べる。
図6に示すように、左右一対のタンクレール111の上部には、左右一対のタンクレール111を跨ぐようにして燃料タンク112が設置される。
タンクレール111には、燃料タンク112を受けるゴムクッション118が配設される。
また、燃料タンク112の前部の内側面部が、タンクレール111の側部に固定される。このとき、燃料タンク112は、ゴムクッションやゴムブッシュ等の弾性体119を介してボルトで締結、固定される。この弾性体119は、燃料タンク112の左右の位置規制を兼ねる。
また、燃料タンク112の後端部が、タンクレール111間に設けたブラケット115に固定される。この場合に、燃料タンク112の後端部は、タンク取付用ブラケット120を介してブラケット115に固定され、タンク取付用ブラケット120をブラケット115から外すことにより、燃料タンク112を容易に取り外すことができる。このとき、燃料タンク112は、ゴムクッションやゴムブッシュ等の弾性体121を介してボルトで締結、固定される。
このように、燃料タンク112は、車体に浮動支持される。
また、アクセルポジションセンサ116が燃料タンク112で覆われるので、外観を損なうことなく、また、防水性や防塵性に優れる。しかも、燃料タンク112を取り外せば、アクセルポジションセンサ116に容易にアクセスすることができ、メンテナンス性に優れる。
また、アクセルポジションセンサ116が燃料タンク112の前後長さの前側に配置されることもあいまって、スロットルグリップ105からアクセルポジションセンサ116までのスロットルケーブルの配策は、スロットルボディに接続するものと略同等といえ、煩雑な配策とならないようにすることができる。
また、本実施形態では、左右一対のタンクレール111を跨ぐようにして燃料タンク112が設置される例を説明したが、図8に示すように、1本のメインフレーム117を跨ぐようにして燃料タンク112が設置される場合にも適用可能である。この場合、燃料タンク112の底面部は、メインフレーム117を挟んで左右に垂れ下がるような形状となるので、底面部のうちのいずれか片側の垂れ下がり部分にアクセルポジションセンサ116を取り付けてもよい。
上記実施形態では、自動二輪車におけるアクセルポジションセンサの取り付け構造を説明したが、本発明の適用先は自動二輪車に限定されるものではなく、三輪車や四輪車でもよい。
Claims (5)
- 鞍乗り型車両において、ハンドルバーに設けられたスロットルグリップの操作量を検出するアクセルポジションセンサの取り付け構造であって、
前記アクセルポジションセンサは、車体に浮動支持される既存部品に取り付けられ、
前記既存部品は、前記ハンドルバーの前方に配置される車両情報表示装置であり、
前記アクセルポジションセンサが車体カバーで覆われることを特徴とする鞍乗り型車両のアクセルポジションセンサの取り付け構造。 - 前記車両情報表示装置はブレース組立体に浮動支持され、
前記アクセルポジションセンサは前記ブレース組立体の内側空間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のアクセルポジションセンサの取り付け構造。 - 鞍乗り型車両において、ハンドルバーに設けられたスロットルグリップの操作量を検出するアクセルポジションセンサの取り付け構造であって、
前記アクセルポジションセンサは、車体に浮動支持される既存部品に取り付けられ、
前記既存部品は、前記ハンドルバーの前方に配置されるヘッドランプであり、
前記アクセルポジションセンサが車体カバーで覆われることを特徴とする鞍乗り型車両のアクセルポジションセンサの取り付け構造。 - 前記ヘッドランプはブレース組立体に浮動支持され、
前記アクセルポジションセンサは前記ブレース組立体の内側空間に配置されることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両のアクセルポジションセンサの取り付け構造。 - 鞍乗り型車両において、ハンドルバーに設けられたスロットルグリップの操作量を検出するアクセルポジションセンサの取り付け構造であって、
前記アクセルポジションセンサは、車体に浮動支持される既存部品に取り付けられ、
前記既存部品は、前記ハンドルバーの後方に配置される燃料タンクであり、
前記アクセルポジションセンサが前記燃料タンクの底面部に取り付けられ、前記燃料タンクの前後長さの前側に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両のアクセルポジションセンサの取り付け構造。
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