JP6644963B2 - 土嚢袋および土嚢を用いた護岸工法 - Google Patents

土嚢袋および土嚢を用いた護岸工法 Download PDF

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Description

本発明は、海岸、河川、湖岸、池および堤防などの水際部における土留めまたは土塁の形成に用いることができる土嚢袋および土嚢を用いた護岸工法に関するものである。
今日土砂災害などの自然災害が増加しており、法面などの崩落が発生することがある。このような場合崩落部分が広がらないように、あるいは未然に防ぐ応急的な保護を行なうために、土嚢袋を用いることが行なわれている。
特許文献1には、垂直方向に貫通孔を備える土嚢を縦方向に積み上げることにより短期間の施工で本設構造物としての十分な耐力を得ることができる土留工法が記載されている。また、特許文献2には、剛性材料からなる補強具を略水平方向に敷設した容器に土砂類を充填して大型土嚢を形成し、この土嚢を連続的に並列して土塁を形成する盛土の形成方法が記載されている。
上述のような、土嚢によって形成された土塁や土留は十分な強度を備えるものであることから、そのまま放置されることがあった。放置された土嚢は劣化によって破損するなどして土砂が溢れ出すことが考えられる。そこで、そのまま放置されることを見越して、耐候性を備えた土嚢袋を用いて大型土嚢を形成することが行なわれている。
特開2010−203114号公報 特開平6−57752号公報
しかしながら、長期間にわたって土嚢が並べられた状態は景観を損ねるものであり、改善の余地があった。ところで、前記大型土嚢は、例えば河川堤防の法面に配置すると河川の増水により水位が上昇して前記大型土嚢内の土砂を吸い出す、いわゆる吸い出し作用の影響を受けるおそれがあり、河川護岸には不適であった。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであり、容易に大型の土嚢を形成することができ、早急に土塁や土留めを形成でき、そして、長期的には施工後の緑化を図ることもでき、さらには積み上げた土嚢の安定化を図ることができる土嚢袋および土嚢を用いた護岸工法を提供することを目的とする。
本発明は、植物が通芽可能な目合いを有し土砂を投入するのに必要な強度を備える袋用ネットを用いて形成された袋本体、および、
前記袋本体の内側面に沿うように配置された、植物が通芽または通根可能でかつ土嚢袋からの土砂の吸い出し防止効果のある吸い出し防止シートを備え、
内部に土砂を投入することにより土嚢が形成され、前記土嚢は自立できるように構成されるとともに、
前記吸い出し防止シートは、目付量が17〜175g/m2 であり、繊維径が2〜70dtexであり、さらに、
前記繊維径に対する前記目付量の比が1.0〜2.5となる範囲に設定されていることを特徴とする土嚢袋を提供する(請求項1)。
前記袋本体は、土砂を投入するのに必要な強度を備えるものであり、植物が通芽可能な目合いの袋用ネットを用いて形成されるので、袋本体の中に土砂を投入したときにこれを収容することができ、かつ、植物種子が発芽したときに通芽を妨げることがない。袋本体は例えば円形又は矩形の底部と、この底部の外周に連設された側面部を有する形状であり、好ましくは、底部から連接して設けた吊ベルトを備える。
なお、本発明では、前記土嚢袋内に植物種子を配していてもいなくてもよい。例えば、図11は、前記土嚢袋内に植物種子を配しておらず、吸い出し防止シート18のみを、袋本体を形成する袋用ネット11の内側に配置する場合を示す。これは、前記土嚢袋に土砂を収納してなる土嚢を例えば河川堤防の法面などの施工部分に設置した場合、流れてくる植物種子が前記袋本体の表面に付着し植物が生育する(待ち受ける形で緑化できる)可能性があるからである。なお、植物が通芽可能な目合いとは1mm以上の目合いを意味し、袋用ネットの素材は柔軟性と強度を兼ね備えた合成樹脂繊維からなることが好ましく、最適はポリプロピレンである。また、底部はフラットヤーンクロスなどのより強度の高い生地を用いて形成されていることが好ましい。さらに、袋本体の口部には1mm程度の大きな目合いを有するシングルラッセルのネットを連設し、開口部を閉じられるように形成することが好ましい。
前記土嚢袋は、前記袋本体の内側面に沿うように配置された吸い出し防止シートを備えていることから、例えば前記土嚢袋内に予め植物種子が配合されている場合、前記袋本体に土砂を投入するときには植物種子を土砂による衝撃や、擦れによる脱落から守ることができる。また、本発明は、内部に土砂を投入することにより土嚢が形成され、前記土嚢は自立できるように構成されている。すなわち、河川の護岸、例えば河川堤防の法面などの施工個所に前記土嚢は置かれるだけでそれ自身の重力により自立設置可能であることから、施工個所への固定のための部材が必要で、そのための手間も必要な護岸材に比べて、設置が簡単で手間がかからず、氾濫危険箇所にもスピーディーに設置できる等の利点がある。
また、本発明の前記吸い出し防止シートは、植物が通芽または通根可能でかつ吸い出し防止機能を司るよう構成されていることから、前記土嚢袋に土砂を収納してなる土嚢を例えば河川堤防の法面などの施工個所に配置して河川護岸に適用した場合、河川の増水により水位が上昇しても、本発明の前記土嚢袋に投入された土砂が吸い出しを受けるおそれはなく、積み上げた前記土嚢の安定化を図ることができるとともに、河川堤防の法面は保護され、かつ、河川護岸の緑化をも図ることができる。同時に、前記土嚢では、植物種子が発芽し通根すると、植物の根による土嚢の安定化を図ることができるとともに、土砂内に植物の根が張ることにより土砂を止めることができるので、たとえ本発明における土嚢袋が劣化して破れることがあったとしても土砂の流失を防止することができる。
そして、本発明は、前記繊維径に対する前記目付量の比が1.6〜2.0となる範囲に設定されている請求項1に記載の土嚢袋を提供する(請求項2)。また、本発明は、前記吸い出し防止シートは、合成繊維を使用して形成された不織布よりなる請求項1または請求項2に記載の土嚢袋を提供する(請求項3)。本発明の前記吸い出し防止シートは吸い出し防止機能がある素材で構成されており、耐腐食性を有している。そして、本発明の前記吸い出し防止シートとして、耐腐食性材料である例えばナイロン、ビニロンやポリエステル繊維などの合成繊維を使用して形成された不織布よりなる軽量のものを挙げることができる。この不織布の目付量は17〜175g/m2 が好ましく、20〜40g/m2 がより好ましい。また、本発明の前記吸い出し防止シートの繊維径は、7〜70dtex、かつ(目付量/繊維径)=1.0〜2.5となる範囲が好ましく、10〜40dtexがより好ましい。本発明の後述する実施形態では、吸い出し防止シートとして、目付量が20g/m2 、繊維径が12dtexの不織布、すなわち、(目付量/繊維径)の値が1.6程度の不織布を用いている。なお、目付量と繊維径の関係(目付量/繊維径)について、下限値を1.0、上限値を2.5に設定したのは、下限値が1.0より小さければ、前記吸い出し防止シート(不織布)の目合いがスカスカになり、吸い出し防止効果が得られないからであり、上限値が2.5より大きければ、植物が通芽または通根できず生育不良となるからである。図8には、本発明者らが見出した、(目付量/繊維径)の値に応じた、「吸出し防止」効果の有無・程度および「通芽・通根」の有無・程度の実験結果が記載されている。図8において、「吸出し防止」の欄の○印は吸出し防止効果有りを示し、「吸出し防止」の欄の◎印は○印のものよりもさらに防止効果の程度が大であることを示し、×印は「吸出し防止」効果が低いことを示している。同様に、「通芽・通根」の欄の○印は通芽および通根有りを示し、「通芽・通根」の欄の◎印は○印のものよりもさらに通芽および通根の程度が良好であることを示し、×印は「通芽・通根」不可を示している。この図8から、前記吸い出し防止シートの目合いは、容易に植物の芽や根が通り得るように形成されていて、かつ土砂を通さないあるいは通し難い程度の大きさに設定するのがよいことが分かる。このように、本発明の前記吸い出し防止シートとして、軽量で吸い出し防止効果があり、不織布で構成された耐腐食性材料のシートを用いるのが好ましいことが分かる。
なお、上記は、植物の生育を考慮して、吸い出し防止シートとして、目付量が20g/m2 、繊維径が12dtexの不織布を示したが、緑化を目的としない場合は目付量が20g/m2 、繊維径が12dtexの前記不織布の他に、一般的に土木資材で吸い出し防止材として用いられる目付量80g/m2 、繊維径が2〜10dtexの不織布等が適用可能である。
また、本発明は、前記吸い出し防止シートに植物種子を分散保持させた植生シートを備えたことを特徴とする請求項1に記載の土嚢袋を提供する(請求項4)。
図9(A)、図9(B)は、植物種子16が吸い出し防止シート18に付いている例を示している。
また、吸い出し防止シート18に植物種子16を付ける場合、植物の通芽または通根が可能な目合いを有する基材ネットおよび/または植物の通芽または通根が可能なシートからなる基布を重合させていてもよく、吸い出し防止シート18と基布を一体化した構造とすることで、前記植生シートを袋本体に装着する際に破損するおそれがなく、取り扱いが容易となるのであり、図9(C)〜図9(F)は、吸い出し防止シート18に基布15を重合してなる植生シートを示している。
そして、吸い出し防止シート18に植物種子16を付ける(植物種子16を配する)場合、図9(B)および図9(A)にそれぞれ示したように、植物種子16は吸い出し防止シート18の外側および内側のどちらに配されていてもよく、前記基布15も、同様に吸い出し防止シート18の外側〔図9(C)、図9(D)〕および内側〔図9(E)、図9(F)〕のどちらに配されていてもよい。
なお、図9(E)、図9(F)は、袋本体を形成する袋用ネット11と基布15との間に吸い出し防止シート18を配置する例を示す。
また、本発明は、植物の通芽または通根が可能な目合いを有する基材ネットおよび/または植物の通芽または通根が可能なシートからなる基布に植物種子を分散保持させ、前記吸い出し防止シートを重合してなる植生シートを備えたことを特徴とする請求項1に記載の土嚢袋を提供する(請求項5)。
この場合、基布には植物種子が付けられており、図10は、その例を示している。
すなわち、基布15に植物種子16を付ける場合において、植物種子16は基布15の外側〔図10(B)、図10(E)〕および内側〔図10(A)、図10(D)〕のどちらに配されていてもよく、さらに、基布15に植物種子16を付ける場合において、図10(C)、図10(F)に示すように、例えば2枚の薄紙15cにて植物種子16を挟み込んだシート(植物の通芽または通根が可能なシートの一例)も挙げることができる。
また、基布15に植物種子16を付ける場合、吸い出し防止シート18も、同様に基布15の外側〔図10(D)、図10(E)〕および内側〔図10(A)、図10(B)〕のどちらに配されていてもよい。
なお、図10(D)〜図10(F)は、袋本体を形成する袋用ネット11と基布15との間に吸い出し防止シート18を配置する例を示す。
このように前記請求項2、請求項3は、図9、図10を用いて詳述したように、吸い出し防止シートと基布は、植物種子との位置関係によって、それぞれ通根できればよい場合と通芽可能である必要がある場合とがあることを含んでいる。
なお、本発明では、図9(A)、図9(C)、図10(D)あるいは図10(F)に示すように、植生シートの内側に植物種子が露出する場合は、植物種子の例えば脱落防止のため別途保護シートを植生シートのさらに内側に設けることも可能である。
また、本発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の土嚢袋に土砂を収納してある土嚢を、岸に設置することを特徴とする護岸工法を提供する(請求項6)。
前記吸い出し防止シートおよび前記基布は、植物の種子が通芽または通根することを妨
げることがなく、かつ、植物種子を所定の位置に保持することができる。また、基布を構成する基材ネットは例えば平織りネットや絡み織りネットであることが好ましい。植物種子は土砂の内部に深く通根可能な植物の種子であると、植物の生長に伴って土砂内に通根することにより土嚢の強度を高めることができるので好ましい。
加えて、植物の通芽または通根が可能なシートは例えば基材ネットの内側面にシート状に整形された状態で覆い被さっている薄綿であることが好ましい。また、植物の通芽または通根が可能なシートとして、例えば基材ネットに絡ませてシート状に整形された薄綿であってよく、さらにこれらに代えて水溶性や水解性のシート、水溶性の糊剤によってシート状に重合させた非水溶性の繊維や不織布であっても植物種子の通芽または通根を妨げないものであればよい。
上記構成の土嚢袋内に現地の土砂を内部に投入することにより土嚢を形成することができ、土留めや土塁を形成できると共に長期的には現地の緑化と、植物の根による土嚢の安定化を図ることができるので、景観保護に大いに寄与することができる。
前記植生シートは袋本体の内側面に水溶性の糊剤によって貼着してあってもよく、袋本体を構成するネットと植生シートの一体化を図ることができ、取り扱いが容易となる。すなわち、管理や運搬にかかるコストを引き下げることができる。土砂投入時には袋本体を構成するネットと植生シートの位置ズレを防止できるので、それだけ見栄えの良い土嚢を形成することができる。
また、水溶性の糊剤は降雨などによって容易に保持力を失うので植物種子の生育を妨げるものではなく、むしろ、糊剤が保水剤としての機能を果たしたり、植物の生育に用いることができる栄養分とすることもできる。
また、前記植生シートは袋本体の開口縁部においてのみ、脱落可能に固定してある場合には、植生シートは袋本体の開口縁部からいわばぶら下がっているだけであるから、土砂の投入時に袋本体との位置ズレを防止すると共に、植生シートが礫に挟まれるなどして土砂と共に引きずり込まれて過大な力がかかるときには袋本体から脱落することにより、植生シートの捩れや皺等による変形が生じにくく、袋本体が歪んで外観が悪くなることを防止できる。
また、植生シートは袋本体の開口縁部のみで袋本体に取付けられるものであるから、その製造コストを引き下げることができる。なお、袋本体に対する植生シートの取り付けはステープルによって簡易的に行なうことにより、ステープルが袋本体から外れることによっても植生シートが脱落可能であるのでより好ましい。
前記植生シートは施工後に表となる面に配置され、下および裏となる面には配置しないことが好ましい。すなわち、植生シートを効率よく土嚢の表面に配置させて、無駄なく土嚢の緑化を図ることができる。また、袋本体内に土砂を投入する際も植生シートを設ける部分が小さいほど作業効率が良くなる。
前記の土嚢袋内に土砂を投入した土嚢は、海岸、河川、湖岸、池および堤防などの水際部における土塁や土留めを早急に形成するのに適しており、長期的には現地の緑化を図り景観を良くすることもできるので好ましい。植物種子が発芽し通根すると、土砂内に植物の根が張ることにより土砂を止めることができるので、たとえ土嚢袋が劣化して破れることがあったとしても土砂の流失を防止することができる。
前述したように、本発明によれば、海岸、河川、湖岸、池および堤防などの水際部における土塁や土留などを短期間の施工にて形成できると共に、施工後の現場に植物を生育させることにより緑化を図り、景観の向上を図ることも可能である。
本発明の第1実施形態の護岸土嚢袋の例を示す図である。 前記護岸土嚢袋内に土砂を投入する方法を説明する図である。 形成された護岸土嚢袋の例を示す図である。 護岸土嚢袋を設置した状態を示す図である。 護岸土嚢袋を用いた緑化の例を示す図である。 第2実施形態の護岸土嚢袋の例を示す図である。 図6の護岸土嚢袋内に土砂を投入する状況を説明する図である。 本発明の吸い出し防止シートによる吸い出し防止効果および通芽・通根の程度を示す実験結果である。 (A)は、本発明の吸い出し防止シートの内側のみに植物種子が付いている状態を示す構成説明図である。(B)は、本発明の吸い出し防止シートの外側のみに植物種子が付いている状態を示す構成説明図である。(C)は、内側に植物種子が付いている本発明の吸い出し防止シートが基布の内側に配置された状態を示す構成説明図である。(D)は、外側に植物種子が付いている本発明の吸い出し防止シートが基布の内側に配置された状態を示す構成説明図である。(E)は、内側に植物種子が付いている本発明の吸い出し防止シートが基布の外側に配置された状態を示す構成説明図である。(F)は、外側に植物種子が付いている本発明の吸い出し防止シートが基布の外側に配置された状態を示す構成説明図である。 (A)〜(F)は、それぞれ本発明の基布に植物種子が付いている状態を示すもので、(A)は、内側に植物種子が付いている基布のさらに内側に本発明の吸い出し防止シートが配置されている状態を示す構成説明図である。(B)は、外側に植物種子が付いている基布の内側に本発明の吸い出し防止シートが配置されている状態を示す構成説明図である。(C)は、内部に植物種子を有する基布の内側に本発明の吸い出し防止シートが配置されている状態を示す構成説明図である。(D)は、内側に植物種子が付いている基布の外側に本発明の吸い出し防止シートが配置されている状態を示す構成説明図である。(E)は、外側に植物種子が付いている基布のさらに外側に本発明の吸い出し防止シートが配置されている状態を示す構成説明図である。(F)は、内部に植物種子を有する基布の外側に本発明の吸い出し防止シートが配置されている状態を示す構成説明図である。 本発明の吸い出し防止シートのみが、袋本体を形成する袋用ネットの内側に配置されている状態を示す構成説明図である。
以下、図1〜図7を用いて、本発明の第1実施形態に係る護岸土嚢袋1を説明する。図1に示すように本発明の護岸土嚢袋1は、植物が通芽可能な目合いを有し土砂を投入するのに必要な強度を備える袋用ネットを用いて袋状に縫合して形成された袋本体3と、この袋本体3の内側面に沿うように配置させた植生シート4とを備える。なお、本実施形態では、護岸土嚢袋1に土砂22を収納してある護岸土嚢2を河川の護岸、例えば河川堤防の法面などの施工個所に適用しているが、本発明は、海岸、湖岸、池および堤防などの水際部の護岸にも適用できる。
前記袋本体3は、例えば、フラットヤーンクロス等の強度の高い合成樹脂製の布材からなる直径1.1mの略円形の底部10と、この底部10の外周10aに縫合されることにより高さ1.1mの円筒状の側面部を形成する袋用ネット11と、この側面部のネット11の上端に連設するように縫合される粗目のシングルラッセルネットからなる絞り部12と、幅100mmのポリプロピレン繊維からなるベルト13aを、前記底部10の底面にその中心部において直角に交差させるように縫合し、前記側面部の袋用ネット11に縦方向に縫合することにより、対向位置に一対(一方しか図示されていない)形成された吊りベルト13とを備える。なお、12aは前記絞り部12の上端部において形成された開口12bの通し口に通して、開口12bを一周するように設けたポリプロピレン繊維からなる絞りロープである。
一方、前記植生シート4は、一点鎖線によって囲った一部拡大図に示すように袋状ネット11の内側面に配置させた基布15の内側面に分散保持させた植物種子16と、この植物種子16の内側面を覆うように固着され植物が通根可能でかつ吸い出し防止効果のある吸い出し防止シート18を有している。すなわち、吸い出し防止シート18は、植物種子16の内側面を覆うように基布15にポリビニルアルコールなどの水溶性の糊剤17によって貼着してなり、植物が通根可能な目合いを有する。本実施形態では、吸い出し防止シート18として、目付量が20g/m2 、繊維径が12dtexの不織布、すなわち、(目付量/繊維径)の値が1.6程度の不織布を用いている。なお、基布15の内側面には、植物種子16以外に肥料を分散保持させてもよい。
前記基布15は、植物が通芽可能な目合いを有する。そして、本実施形態の基布15は、植物が通芽可能な目合いを有する基材ネット15aと植物の通芽が可能なシート15bからなる。そして前述したように前記吸い出し防止シート18は前記基布15に貼着されているとともに、前記袋用ネット11の内側面から前記吸い出し防止シート18の側にかけて、前記基材ネット15aおよび前記植物の通芽が可能なシート15bが順次配置されている。前記基材ネット15aとして平織りネットが用いられる一方、前記シート15bは、前記基材ネット15aの内側面にシート状に整形された状態で覆い被さっている薄綿15bよりなる。なお、本発明では基布として、植物が通芽可能な目合いを有する絡み織りネットからなる基材ネットと、この基材ネットに絡ませてシート状に整形した薄綿とを備えるものを用いてもよい。また、本実施形態の植生シート4は袋本体を構成する側面部の袋用ネット11の内側面に水溶性の糊剤17などによって接着される。すなわち、本実施形態の前記植生シート4は、前記基布15を介して前記袋用ネット11の内側面に接着されている。前記植物種子16は現地植物の種子であることが望ましいが、投入される土砂内に通根しやすい植物が好ましく、緑化によって土壌の流亡を阻止する効果を期待できる洋芝といわれる、バミューダグラス、クリーピングレッドフェスク、ベントグラス類等を用いてもよい。
図2は前記護岸土嚢袋内に土砂を投入する工程を説明する図である。図2において、20は護岸土嚢袋1の開口部1aを広げて吊り下げた状態で保持する平面視略コ字状の
支持枠、21はこの支持枠20の開いた側から土砂22を投入する油圧ショベルなどの重機、23は土砂22を充填した後に開口部1aを覆う植生シートである。なお、本実施形態の植生シート23は前記植生シート4と同じ構成であるから、その詳細な説明を省略する。
図2に示すように、護岸土嚢袋1は袋用ネット11と絞り部12の継ぎ目部分において、吊りフック20aが掛けられるように袋用ネット11を補強してなる鳩目11aを形成しており、これより上部に位置する絞り部12は外側に折り畳んだ状態で支持枠20にセットするように構成している。
本発明の護岸土嚢袋1は大型であるから、重機21を用いて大量の土砂22を投入するように構成されており、土砂22は例えば現地にて採取したものを用いることができる。すなわち、土留めや土塁を形成する現場に重機を持ち込むことにより、速やかに施工することができるように構成している。土砂22を投入するときも植生シート4が袋用ネット11の内側面に接着されているので、容易に投入可能であると共に、植物種子16の内側を覆うように吸い出し防止シート18を配置しているため、土砂22投入時の擦れなどによって植物種子16が傷ついたり脱落することを防止できる。
土砂の投入が完了すると、開口部1aに植生シート23を吸い出し防止シート18が内側(すなわち下面)となるように被せ、前記吊りベルト13を重機に引っかけて、前記吊りフック20aを取り外すことにより、重機21によって護岸土嚢袋1を吊り上げることができる。
図3は前記支持枠20から取り外された護岸土嚢袋1の状態を示しており、この護岸土嚢袋1の絞りロープ12aを引っ張って開口部1aを絞ることにより、護岸土嚢袋1の開口部1aを閉じて護岸土嚢2を容易に形成することができるように構成している。なお、このようにして形成された護岸土嚢2には、前記植生シート4を配置した部分によって、表面と裏面があり、河川堤防の法面などの施工個所への設置時において、その方向を現場に合わせることができる。
なお、上述の護岸土嚢袋1は使用前の運搬時には折りたたんで搬送可能であり、現場にて土砂を詰めることにより護岸土嚢2となるので、運搬に掛かるコストを削減できることはいうまでもない。
図4は護岸土嚢2を土留めとして河川堤防の法面などの施工個所に形成した現場の状態を示す図である。図4に示すように、護岸土嚢2を横方向に密に並べ、奥行方向には護岸土嚢2の径の半分程度ずらして段々に重ねるように配置する。これによって植生シート4および植生シート23が形成された部分を土留めまたは土塁の表面または上面に位置させることができる。
前記護岸土嚢2に収容された植生シート4および植生シート23は何れも護岸土嚢2内に土砂22が収容されることにより、植物種子16が吸い出し防止シート18を介して土砂22に接触する。この際、耐腐食性材料よりなる前記吸い出し防止シート18の目合いは、容易に植物の根が通り得るように形成されていて、かつ土砂22を通さないあるいは通し難い程度の吸い出し防止効果のある大きさに設定されている。したがって、降雨などの水によって吸い出し防止シート18は溶解し難いとともに、河川の増水により水位が上昇しても護岸土嚢2内の土砂を吸い出す吸い出し作用の影響を受けるおそれはなく、その結果、植物の根による土嚢の安定化を図ることができる。また、基布15は植物が通芽可能な目合いを有する基材ネット15aの内側面に、植物の通芽が可能な薄綿15bをシート状に整形された状態で覆い被したものであるから、植物種子16の発芽を妨げるものではなく、また、発芽した植物種子16は成長すると袋用ネット11も容易に通芽して成長することができる。なお、植物が通芽可能な目合いを有する絡み織りネットからなる基材ネットにシート状に整形した薄綿を絡ませた基布を用いる場合でも、発芽した植物種子16は成長すると袋用ネット11も容易に通芽して成長することができる。
また、植物種子16は元々基布15の内側面に適度に分散させて取付けられた状態で吸い出し防止シート18によって保護されているので、土砂22の投入時に植物種子16が脱落することはなくほぼ均等に発芽することができる。さらに、植物種子16の接着剤として用いられるポリビニルアルコールは親水性に優れ、ポリマー重合することにより吸水性も優れるので、保湿効果も期待することができる。
図5は護岸土嚢2を設置後数ヶ月が経過した状況を示す図である。図5に示すように、本実施形態の護岸土嚢2は河川堤防の法面に施工後現地に放置するだけで、護岸土嚢2の表面および上面の至る所から植物24が成長し、護岸土嚢2を用いた施工現地の緑化(河川護岸の緑化)を図ることができ、この植物24が成長することにより河川の景観が良くなる。また、河川の増水により水位が上昇しても護岸土嚢2内に設けた吸い出し防止効果のある吸い出し防止シート18により護岸土嚢2内の土砂が吸い出されるおそれはなく、たとえ護岸土嚢袋1が劣化して破れることがあったとしても土砂の流失を防止することができ、河川堤防の法面は保護される。また、成長した植物24の根が護岸土嚢2の内部に張り延されることにより、その植物の根によって土砂22の流出を防止できる。さらにその根が現地の地中に張り延されることにより、さらなる安定性の向上を期待することができる。
本例のように構成された植生シート4,23は、少なくとも吸い出し防止シート18を備えており、植生シート4,23を構成する吸い出し防止シート18、基布15はそれぞれ植物が通芽または通根可能であることから、土砂22の漏れ出しを防止しながら、植物の通芽または通根を妨げることがない。また、通芽した植物種子16は通芽可能な目合いを有する袋用ネット11の目合いから通芽できるので、その成長を妨げるものがない。
さらに、植物種子16の内側に吸い出し防止シート18または基布15が配置されている場合は土砂22から植物種子16が守られる。植生シート4の内側に植物種子16が露出しているような場合にも、植物種子16を保護するために、植物種子16の内側面を覆うように保護シートを設けることができる。上記のような構成から、土砂22の流亡を確実に防止して土嚢としての機能を十分に保つと共に土砂22から植物種子16を保護することができる。
図6、図7は本発明の第2実施形態を説明する図であり、図6は縦断面図、図7は土砂を投入する状態を説明する図である。図6,7において図1〜図5と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるから、その詳細な説明を省略して重複説明を避ける。
図6において、30は第2実施形態の護岸土嚢袋であって、その吸い出し防止シート18を含む植生シート4は袋本体3の開口縁部3aにおいてのみ袋本体3に、ステープル4aによって止められる。このステープル4aによる固定は、2kN/m以上の過大な引っ張り強度がかかると脱落する程度の強度で行なわれるので、これによって土砂22投入時の過大な力を吸収することができる。
図7に示す例は、土砂22の投入時に礫などの偏りや挟み込みなどによって吸い出し防止シート18を含む植生シート4に過大な引っ張り力(例えば2kN/m以上の引っ張り力など)が掛かった状態を説明している。図7に示すように、吸い出し防止シート18を含む植生シート4に過大な力が加わると、吸い出し防止シート18を含む植生シート4に裂け目4bが発生する、またはステープル4aが袋本体3から外れることによって、吸い出し防止シート18を含む植生シート4は袋本体3の開口縁部3aから部分的に脱落することにより、土砂22が袋本体3内に均等に収まるように移動する。これによって、護岸土嚢袋30を用いて形成される護岸土嚢袋の外形に植生シート4の捩れや引っ張りによる皺が現われることを防止し、見栄えを良くすることができる。
1,30 護岸土嚢袋
2 護岸土嚢
3 袋本体
3a 開口縁部
4,23 植生シート
11 袋用ネット
15 基布
15a 基材ネット
15b 薄綿(植物の通芽または通根が可能なシート)
16 植物種子
17 糊剤
18 吸い出し防止シート
22 土砂
24 植物

Claims (6)

  1. 植物が通芽可能な目合いを有し土砂を投入するのに必要な強度を備える袋用ネットを用いて形成された袋本体、および、
    前記袋本体の内側面に沿うように配置された、植物が通芽または通根可能でかつ土嚢袋からの土砂の吸い出し防止効果のある吸い出し防止シートを備え、
    内部に土砂を投入することにより土嚢が形成され、前記土嚢は自立できるように構成されるとともに、
    前記吸い出し防止シートは、目付量が17〜175g/m2 であり、繊維径が2〜70dtexであり、さらに、
    前記繊維径に対する前記目付量の比が1.0〜2.5となる範囲に設定されていることを特徴とする土嚢袋。
  2. 前記繊維径に対する前記目付量の比が1.6〜2.0となる範囲に設定されている請求項1に記載の土嚢袋。
  3. 前記吸い出し防止シートは、合成繊維を使用して形成された不織布よりなる請求項1または請求項2に記載の土嚢袋。
  4. 前記吸い出し防止シートに植物種子を分散保持させた植生シートを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の土嚢袋。
  5. 植物の通芽または通根が可能な目合いを有する基材ネットおよび/または植物の通芽または通根が可能なシートからなる基布に植物種子を分散保持させ、前記吸い出し防止シートを重合してなる植生シートを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の土嚢袋。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の土嚢袋に土砂を収納してある土嚢を、岸に設置することを特徴とする護岸工法。
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