JP3195164U - 緑化土嚢袋 - Google Patents

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【課題】容易に大型の土嚢を形成することができ、早急に土塁や土留めを形成できると共に、長期的には施工後の緑化を図ることができ、さらには積み上げた土嚢の安定化を図ることができる緑化土嚢袋を提供する。【解決手段】緑化土嚢袋1は、植物が通芽可能な目合いを有し土砂を投入するのに必要な強度を備える袋用ネット11を用いて形成された袋本体3と、袋用ネット11の内側に配置してある植物種子16および肥料aとを備え、内部に土砂を投入することにより自立可能な土嚢が形成されるように構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、法面などの土留めまたは土塁の形成に用いることができ、かつ、施工後の緑化を図ることができる緑化土嚢袋に関するものである。
今日土砂災害などの自然災害が増加しており、法面などの崩落が発生することがある。このような場合崩落部分が広がらないように、あるいは未然に防ぐ応急的な保護を行なうために、土嚢袋を用いることが行なわれている。
特許文献1には、垂直方向に貫通孔を備える土嚢を縦方向に積み上げることにより短期間の施工で本設構造物としての十分な耐力を得ることができる土留工法が記載されている。また、特許文献2には、剛性材料からなる補強具を略水平方向に敷設した容器に土砂類を充填して大型土嚢を形成し、この土嚢を連続的に並列して土塁を形成する盛土の形成方法が記載されている。
上述のような、土嚢によって形成された土塁や土留は十分な強度を備えるものであることから、そのまま放置されることがあった。放置された土嚢は劣化によって破損するなどして土砂が溢れ出すことが考えられる。そこで、そのまま放置されることを見越して、耐候性を備えた土嚢袋を用いて大型土嚢を形成することが行なわれている。
特開2010−203114号公報 特開平6−57752号公報
しかしながら、長期間にわたって土嚢が並べられた状態は景観を損ねるものであり、改善の余地があった。
本考案は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであり、容易に大型の土嚢を形成することができ、早急に土塁や土留めを形成できると共に、長期的には施工後の緑化を図ることができ、さらには積み上げた土嚢の安定化を図ることができる緑化土嚢袋を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る考案は、植物が通芽可能な目合いを有し土砂を投入するのに必要な強度を備える袋用ネットを用いて形成された袋本体と、
前記袋用ネットの内側に配置してある植物種子および肥料とを備え、
内部に土砂を投入することにより自立可能な土嚢が形成されるように構成されたことを特徴とする緑化土嚢袋を提供する。
前記袋本体は、土砂を投入するのに必要な強度を備えるものであり、植物が通芽可能な目合いの袋用ネットを用いて形成されるので、袋本体の中に土砂を投入したときにこれを収容することができ、かつ、植物種子が発芽したときに通芽を妨げることがない。袋本体は例えば円形又は矩形の底部と、この底部の外周に連設された側面部を有する形状であり、好ましくは、底部から連接して設けた吊ベルトを備える。
なお、植物が通芽可能な目合いとは1mm以上の目合いを意味し、袋用ネットの素材は柔軟性と強度を兼ね備えた合成樹脂繊維からなることが好ましく、最適はポリプロピレンである。また、底部はフラットヤーンクロスなどのより強度の高い生地を用いて形成されていることが好ましい。さらに、袋本体の口部には1mm程度の大きな目合いを有するシングルラッセルのネットを連設し、開口部を閉じられるように形成することが好ましい。
上記構成の緑化土嚢袋内に現地の土砂を内部に投入することにより緑化土嚢を形成することができ、土留めや土塁を形成できると共に長期的には現地の緑化と、植物の根による土嚢の安定化を図ることができるので、景観保護に大いに寄与することができる。また、本願の請求項1に係る考案では、内部に土砂を投入することにより自立可能な土嚢が形成されるように構成されており、例えば土留めを形成する場合、本願の請求項1に係る考案の緑化土嚢袋を用いて形成された緑化土嚢を例えば図4に示すように、施工個所に段々に重ねるように配置しても、これらはそれ自身の重力により自立設置可能であることから、施工個所への固定のための部材が必要でそのための手間も必要な自立不可の土嚢に比べて、設置のための手間がかからず、簡単に設置できる等の利点がある。
本願の請求項2に係る考案は、土砂を投入した後に吊り上げるための吊り具を備えた請求項1に記載の緑化土嚢袋を提供する。吊り具としては、例えばロープ、ベルト等を挙げることができる。また、本願の請求項3に係る考案は、前記袋用ネットの内側に、直接、前記植物種子および肥料を分散保持させてある請求項1または請求項2に記載の緑化土嚢袋〔図6(C)参照〕を提供する。すなわち、図6(C)に示すように、袋用ネット11の内側に、直接植物種子16および肥料aを水溶性の糊剤19によって分散保持させてある。
また、本願の請求項4に係る考案は、前記袋用ネットの内側に、前記植物種子および肥料を分散保持させた植生シートを配置してある請求項1または請求項2に記載の緑化土嚢袋を提供する〔図6(A)、図6(B)参照〕。この場合、図6(A)に示すように、前記植物種子および肥料は前記植生シートの内側に糊剤19によって分散保持させてあるのがより好ましい。加えて、前記植生シートとは例えばシート状に整形された薄綿であることが好ましいが、これに代えて水溶性のシート、水溶性の糊剤によってシート状に重合させた非水溶性の繊維や不織布、さらには水解性クレープ紙等であっても植物種子の通芽を妨げないものであればよい。また、前記植物種子および肥料を2枚のクレープ紙等で
挟みこんで分散保持させてもよい。
例えば図6(A)に示すように、前記植生シート4は袋本体を構成する袋用ネット11の内側面に水溶性の糊剤19によって貼着してあってもよく、袋本体を構成する袋用ネット11と前記植生シート4の一体化を図ることができ、取り扱いが容易となる。すなわち、管理や運搬にかかるコストを引き下げることができる。土砂投入時には袋本体を構成するネットと前記植生シートの位置ズレを防止できるので、それだけ見栄えの良い土嚢を形成することができる。
また、水溶性の糊剤は降雨などによって容易に保持力を失うので植物種子の生育を妨げるものではなく、むしろ、糊剤が保水剤としての機能を果たしたり、植物の生育に用いることができる栄養分とすることもできる。なお、前記植生シート4は袋用ネット11の内側面に縫いつけたり、ステープルなどの係止手段によって袋用ネット11の内側面に固定してあってもよい。
また、本願の請求項5に係る考案は、前記植物種子の内側面を覆うように保護シートを設けた請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の緑化土嚢袋を提供する〔図6(D)、図6(E)参照〕。そして、保護シートを設けたことから、袋本体に土砂を投入するときには植物種子を土砂による衝撃や、擦れによる脱落から守ることができる。なお、図6(B)において、保護シートを植生シート4の内側面に設けた場合には、袋本体に土砂を投入するときにおいて、土砂による植生シート4の破損を保護シートによって軽減できる利点がある。
前記保護シートは例えば水に溶解可能なシートであり、このシートを水溶性の糊剤などによって貼着して固着することが好ましい。つまり、土砂が投入され土砂が前記保護シートに接触して水分を含むようになると水に溶解するので植物種子が容易に通根できる。水溶性の糊剤はポリビニールアルコールなど吸水ポリマーであることにより保水を行うことができ、植物種子が成育しやすい環境を整えることができる。
一方、前記保護シートとして植物が通根可能な目合いを有する非水溶性のシートを用いることも可能である。この場合、保護シートを硬くて密なメッシュによって形成して、土砂の漏れ出しを確実にとどめるようにしてもよい。なお、植物が通根可能な目合いとは1mm以上の目合いを意味している。
また、前記植生シート及び/又は保護シートを袋本体の開口縁部においてのみ、脱落可能に固定してもよく、この場合には、前記植生シート及び/又は保護シートは袋本体の開口縁部からいわばぶら下がっているだけであるから、土砂の投入時に袋本体との位置ズレを防止すると共に、前記植生シート及び/又は保護シートが礫に挟まれるなどして土砂と共に引きずり込まれて過大な力がかかるときには袋本体から脱落することにより、前記植生シート及び/又は保護シートの捩れや皺等による変形が生じにくく、袋本体が歪んで外観が悪くなることを防止できる。
また、この場合、前記植生シート及び/又は保護シートは袋本体の開口縁部のみで袋本体に取付けられるものであるから、その製造コストを引き下げることができる。なお、袋本体に対する前記植生シート及び/又は保護シートの取り付けはステープルによって簡易的に行なうことにより、ステープルが袋本体から外れることによっても前記植生シート及び/又は保護シートが脱落可能であるのでより好ましい。
前記植生シート及び/又は保護シートは施工後に表となる面に配置され、下および裏となる面には配置しないことが好ましい。すなわち、前記植生シート及び/又は保護シートを効率よく土嚢の表面に配置させて、無駄なく土嚢の緑化を図ることができる。また、袋本体内に土砂を投入する際も前記植生シート及び/又は保護シートを設ける部分が小さいほど作業効率が良くなる。
前記の緑化土嚢袋内に土砂を投入した緑化土嚢は、土塁や土留めを早急に形成するのに適しており、長期的には現地の緑化を図り景観を良くすることもできるので好ましい。植物種子が発芽し通根すると、土砂内に植物の根が張ることにより土砂を止めることができるので、たとえ緑化土嚢袋が劣化して破れることがあったとしても土砂の流失を防止することができる。
前述したように、本考案によれば、土塁や土留などを短期間の施工にて形成できると共に、施工後の現場に植物を生育させることにより緑化を図り、景観の向上を図ることができる。また、本考案は、内部に土砂を投入することにより自立可能な土嚢が形成されるように構成されている。すなわち、法面などの施工個所に、本考案の緑化土嚢袋によって形成された土嚢は置かれるだけでそれ自身の重力により自立設置可能であることから、施工個所への固定のための部材が必要でそのための手間も必要な自立不可の土嚢に比べて、設置のための手間がかからず、簡単に設置できる等の利点がある。
本考案の第1実施形態の緑化土嚢袋の例を示す図である。 前記緑化土嚢袋内に土砂を投入する方法を説明する図である。 形成された緑化土嚢袋の例を示す図である。 緑化土嚢袋を設置した状態を示す図である。 緑化土嚢袋を用いた緑化の例を示す図である。 (A)は、図1におけるA部の拡大断面図である。(B)は、本考案で用いる植物種子および肥料の配置状態の第1の変形例を示す拡大断面図である。(C)は、本考案で用いる植物種子および肥料の配置状態の第2の変形例を示す拡大断面図である。(D)は、本考案で用いる植物種子および肥料の配置状態の第3の変形例を示す拡大断面図である。(E)は、本考案で用いる植物種子および肥料の配置状態の第4の変形例を示す拡大断面図である。 第2実施形態の緑化土嚢袋の例を示す図である。 図7の緑化土嚢袋内に土砂を投入する状況を説明する図である。
以下、本考案の実施の形態について説明する。図1〜図5、図6(A)は、前記植物種子および肥料を植生シートの内側に分散保持させてある本考案の第1実施形態を示す。図1に示すように本考案の緑化土嚢袋1は、植物が通芽可能な目合いを有し土砂を投入するのに必要な強度を備える袋用ネット11を用いて袋状に縫合して形成された袋本体3と、この袋本体3の内側面に沿うように設けられ、植物種子16および肥料aを分散保持させた植生シート4とを備える。
前記袋本体3は、例えば、フラットヤーンクロス等の強度の高い合成樹脂製の布材からなる直径1.1mの略円形の底部10と、この底部10の外周10aに縫合されることにより高さ1.1mの円筒状の側面部を形成する袋用ネット11と、この側面部のネット11の上端に連設するように縫合される粗目のシングルラッセルネットからなる絞り部12と、幅100mmのポリプロピレン繊維からなるベルト13aを、前記底部10の底面にその中心部において直角に交差させるように縫合し、前記側面部の袋用ネット11に縦方向に縫合することにより、対向位置に一対(一方しか図示されていない)形成された吊りベルト13とを備える。なお、12aは前記絞り部12の上端部において形成された開口12bの通し口に通して、開口12bを一周するように設けたポリプロピレン繊維からなる絞りロープである。
一方、図6(A)に示すように袋状ネット11の内側面に、植物種子16および肥料aを分散保持させた植生シート4が配置されている。本実施形態では、前記植物種子16および肥料aは前記植生シート4の内側に糊剤19を用いて分散保持させてある。前記植生シート4としては、上述したように、シート状に整形された薄綿が挙げられるが、不織布さらにはクレープ紙等の植物種子16の通芽を妨げないものであればよい。なお、図6(B)に示すように、前記植物種子16および肥料aを前記植生シート4の外側に分散保持させてもよい。尚、同図中19は糊剤である。
また、本実施形態の植生シート4は図6(A)に示すように袋本体3を構成する側面部の袋用ネット11の内側面に水溶性の糊剤19などによって接着される。前記植物種子16は現地植物の種子であることが望ましいが、投入される土砂内に通根しやすい植物が好ましく、緑化によって土壌の流亡を阻止する効果を期待できる洋芝といわれる、バミューダグラス、クリーピングレッドフェスク、ベントグラス類等を用いてもよい。なお、本考案は、図6(D)に示すように、植物種子16の内側面を覆うように保護シート18を設ける場合も含む。この保護シート18は、植物種子16の内側面を覆うように袋用ネット11の内側にポリビニルアルコールなどの水溶性の糊剤(図示せず)によって貼着してなる水で溶解可能または植物が通根可能な目合いを有するものである。また、水で溶解可能な前記保護シート18は、水溶性のシートのみならず、ヤシ繊維、ジュート繊維、生分解性プラスチックまたは光分解型のプラスチックの繊維を水溶性の糊剤などによって重合させたものであってもよい。さらに、本考案は、図6(E)に示すように、保護シート18と植生シート4の両方を用いた場合(糊剤は図示せず)も含む。
図2は前記緑化土嚢袋内に土砂を投入する工程を説明する図である。図2において、20は緑化土嚢袋1の開口部1aを広げて吊り下げた状態で保持する平面視略コ字状の支持枠、21はこの支持枠20の開いた側から土砂22を投入する油圧ショベルなどの重機、23は土砂22を充填した後に開口部1aを覆う植生シートである。なお、本実施形態の植生シート23は前記植生シート4と同じ構成であるから、その詳細な説明を省略する。
図2に示すように、緑化土嚢袋1は袋用ネット11と絞り部12の継ぎ目部分において、吊りフック20aが掛けられるように袋用ネット11を補強してなる鳩目11aを形成しており、これより上部に位置する絞り部12は外側に折り畳んだ状態で支持枠20にセットするように構成している。
本考案の緑化土嚢袋は大型であるから、重機21を用いて大量の土砂22を投入するように構成されており、土砂22は例えば現地にて採取したものを用いることができる。すなわち、土留めや土塁を形成する現場に重機を持ち込むことにより、速やかに施工することができるように構成している。そして、土砂22を投入するときも、図6(A)あるいは図6(B)に示すように、植生シート4が袋用ネット11の内側面に接着されているので、容易に投入可能である。なお、図6(B)に示すように、植物種子16の内側を覆うように植生シート4を配置している場合、あるいは、図6(D)、図6(E)に示すように、植物種子16の内側を覆うように保護シート18を配置している場合は、土砂22の投入が容易であると共に、土砂22投入時の擦れなどによって植物種子16が傷ついたり脱落することを防止できる。
土砂の投入が完了すると、開口部1aに植生シート23を被せ、前記吊りベルト13を重機に引っかけて、前記吊りフック20aを取り外すことにより、重機21によって緑化土嚢袋1を吊り上げることができる。
図3は前記支持枠20から取り外された緑化土嚢袋1の状態を示しており、この緑化土嚢袋1の絞りロープ12aを引っ張って開口部1aを絞ることにより、緑化土嚢袋1の開口部1aを閉じて緑化土嚢2を容易に形成することができるように構成している。なお、このようにして形成された緑化土嚢2には、前記植生シート4を配置した部分によって、表面と裏面があり、施工部分への設置時において、その方向を現場に合わせることができる。
なお、上述の緑化土嚢袋1は使用前の運搬時には折りたたんで搬送可能であり、現場にて土砂を詰めることにより緑化土嚢袋2となるので、運搬に掛かるコストを削減できることはいうまでもない。
図4は緑化土嚢2を土留めとして形成した現場の状態を示す図である。図4に示すように、緑化土嚢2を横方向に密に並べ、奥行方向には緑化土嚢2の径の半分程度ずらして段々に重ねるように配置する。これによって前記植生シート4,23が形成された部分を土留めまたは土塁の表面または上面に位置させることができる。
そして、緑化土嚢2内に土砂22が収容されることにより、図6(B)あるいは図6(D)、図6(E)においては、植物種子16が水で溶解可能な植生シート4あるいは保護シート18を介して土砂22に接触する。したがって、降雨などの水によって溶解可能な植生シート4あるいは保護シート18が溶解するときに、土砂22に植物種子16が接触して発芽が容易となる。また、発芽した植物種子16は成長すると袋用ネット11も容易に通芽して成長することができる。
なお、図6(B)、図6(D)、図6(E)においては、植物種子16および肥料aは適度に分散させて取付けられた状態で植生シート4あるいは保護シート18によって保護されているので、土砂22の投入時に植物種子16が脱落することはなくほぼ均等に発芽することができる。さらに、植物種子16の接着剤として用いられるポリビニルアルコールは親水性に優れ、ポリマー重合することにより吸水性も優れるので、保湿効果も期待することができる。
図5は緑化土嚢2を設置後数ヶ月が経過した状況を示す図である。図5に示すように、本実施形態の緑化土嚢2は施工後現地に放置するだけで、緑化土嚢2の表面および上面の至る所から植物24が成長し、緑化土嚢2を用いた施工現地の緑化を図ることができ、この植物24が成長することにより景観が良くなる。なお、成長した植物24の根が緑化土嚢2の内部に張り延されることにより、その植物の根によって土砂22の流出を防止できる。さらにその根が現地の地中に張り延されることにより、さらなる安定性の向上を期待することができる。
なお、図6(D)、図6(E)においては、土砂22と接する側に保護シート18を備えることにより、土砂22の漏れ出しを防止しながら、植物24の通根を妨げることがない。また、通根した植物種子16は通芽可能な目合いを有する袋用ネット11の目合いから通芽できるので、その成長を妨げるものがない。
なお、本考案は、図6(C)に示すように、植生シート及び/又は保護シートを用いることなく、袋用ネット11の内側に、直接、植物種子16および肥料aを水溶性の糊剤19によって分散保持させてもよい。
図7、図8は本考案の第2実施形態を説明する図であり、図7は縦断面図、図8は土砂を投入する状態を説明する図である。図7、図8において図1〜図6と同じ符号を付した部材は同一または同等の部材であるから、その詳細な説明を省略して重複説明を避ける。
図7において、30は第2実施形態の緑化土嚢袋であって、図6(A)に示す植生シート4は袋本体3の開口縁部3aにおいてのみ袋本体3に、ステープル4aによって止められる。このステープル4aによる固定は、2kN/m以上の過大な引っ張り強度がかかると脱落する程度の強度で行なわれるので、これによって土砂22投入時の過大な力を吸収することができる。
図8に示す例は、土砂22の投入時に礫などの偏りや挟み込みなどによって前記植生シート4に過大な引っ張り力(例えば2kN/m以上の引っ張り力など)が掛かった状態を説明している。図8に示すように、前記植生シート4に過大な力が加わると、前記植生シート4に裂け目4bが発生する、またはステープル4aが袋本体3から外れることによって、前記植生シート4は袋本体3の開口縁部3aから部分的に脱落することにより、土砂22が袋本体3内に均等に収まるように移動する。これによって、緑化土嚢袋30を用いて形成される緑化土嚢袋の外形に植生シート4の捩れや引っ張りによる皺が現われることを防止し、見栄えを良くすることができる。
1,30 緑化土嚢袋
2 緑化土嚢
3 袋本体
3a 開口縁部
4,23 植生シート
11 袋用ネット
16 植物種子
19 糊剤
18 保護シート
22 土砂
24 植物
a 肥料

Claims (5)

  1. 植物が通芽可能な目合いを有し土砂を投入するのに必要な強度を備える袋用ネットを用いて形成された袋本体と、
    前記袋用ネットの内側に配置してある植物種子および肥料とを備え、
    内部に土砂を投入することにより自立可能な土嚢が形成されるように構成されたことを特徴とする緑化土嚢袋。
  2. 土砂を投入した後に吊り上げるための吊り具を備えた請求項1に記載の緑化土嚢袋。
  3. 前記袋用ネットの内側に、直接、前記植物種子および肥料を分散保持させてある請求項1または請求項2に記載の緑化土嚢袋。
  4. 前記袋用ネットの内側に、前記植物種子および肥料を分散保持させた植生シートを配置してある請求項1または請求項2に記載の緑化土嚢袋。
  5. 前記植物種子の内側面を覆うように保護シートを設けた請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の緑化土嚢袋。
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