JP6642803B2 - 車載撮像装置の水滴除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両外に搭載される車載撮像装置に付着する雨滴を除去することができる車載撮像装置の水滴除去装置に関する。
近年、車両には、車両の後方又は側方を撮影する撮像装置が搭載され、駐車操作を支援したり、後方の物体を確認するため使用されている。しかし、撮像装置のレンズに雨滴が付着すると、撮像装置によって得られる映像は歪んだりぼやけてしまう。
このような課題を解決するために、撮像装置のレンズの外側面の上部に親水処理を施し、下部に撥水処理を施す技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、レンズの内面に圧電部材を取り付け、圧電部材を振動させることによってレンズを光軸方向に振動させ、レンズに付着した雨滴を除去している(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に係る技術は、雨滴の量が多い場合には、レンズに大きな雨滴が付着する虞がある。また、特許文献2に係る技術は、レンズに震動を与えて雨滴を除去するので、レンズの位置がずれたり、レンズが傷つくなど、光学系の精度や耐久性に課題がある。
特開2009−265473号公報 特開2007−082062号公報
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、車両外に搭載された撮像装置に付着した雨滴をより確実に除去することができる車載撮像装置の水滴除去装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、車両の外部に取り付けられる撮像装置と、光を透過する透過部が前記撮像装置のレンズに対向する位置に設けられたカバーと、前記撮像装置に設けられ、前記透過部の周囲に連結して光軸方向に伸縮する少なくとも3つのアクチュエーターと、前記アクチュエーターを伸縮させることが可能な制御部とを備え、前記アクチュエーターは、前記透過部を囲う仮想的な環状線に沿って配置され、前記制御部は、前記環状線に沿う順序で前記アクチュエーターを伸縮させることを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置にある。
第1の態様では、カバーの姿勢をレンズに対して様々な角度で傾斜するように連続的に変化させ、あたかも回転しているかのようにカバーを揺動させることができる。これにより、透過部の表面に付着した雨滴を、より早く確実に、カバーの下方へ落下させ又は遠心力によってカバーの外側へ吹き飛ばすことができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、前記制御部は、前記環状線に沿う順序で前記アクチュエーターを伸縮させているときに、当該順序とは反対の順序で前記アクチュエーターを伸縮させることを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置にある。
第2の態様では、アクチュエーターが右回り、左回りに交互に回転するように揺動するので、透過部の表面に付着した水滴をより確実に除去することができる。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、前記車両又は前記透過部に雨滴が付着したことを検知する雨滴検知手段を備え、前記制御部は、前記雨滴検知手段により雨滴を検知したときに、前記環状線に沿う順序で前記アクチュエーターを伸縮させることを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置にある。
第3の態様では、雨天時であっても、運転者は車両の後方を撮像装置で得られた映像を介して視認することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、前記雨滴検知手段は、前記車両に付着した雨滴を検知する雨滴センサーであることを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置にある。
第4の態様では、より高い精度で、透過部に雨滴が付着していると推定することができる。
本発明の第5の態様は、第3の態様に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、前記雨滴検知手段は、前記撮像装置から得られた画像の歪みを検知することで前記透過部に雨滴が付着したことを検知するものであることを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置にある。
第5の態様では、透過部に雨滴が付着しているかを直接的に検知するので、より高い精度で透過部に雨滴が付着していることを推定できる。
本発明の第6の態様は、第5の態様に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、前記雨滴検知手段は、前記透過部に付着した雨滴の位置を特定し、前記制御部は、雨滴が付着した位置に近い前記アクチュエーターの伸縮量を増大させることを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置にある。
第6の態様では、透過部に付着した雨滴を、より確実に除去することができる。
本発明の第7の態様は、第1から第6の何れか一つの態様に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、前記制御部は、光軸上における前記レンズと前記透過部との距離が一定となるように前記アクチュエーターを伸縮させることを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置にある。
第7の態様では、カバーを揺動させている間であっても、撮像装置により撮像される像のブレを抑制することができる。
本発明の第8の態様は、第1から第7の何れか一つの態様に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、前記撮像装置は、前記車両の後方を撮像し、前記制御部は、前記車両のシフトレバーが後退位置になったことを検知したときに、前記アクチュエーターを伸縮させることを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置にある。
第8の態様では、運転者は鮮明に映し出された車両の後方を撮像装置により得られた画像を視認しながら車両の後退操作を行うことができる。
本発明によれば、車両外に搭載された撮像装置に付着した雨滴をより確実に除去することができる車載撮像装置の水滴除去装置が提供される。
車載撮像装置の水滴除去装置を示す概略図である。 車載撮像装置の水滴除去装置の構成を示すブロック図である。 水滴除去スイッチの概略図である。 水滴除去装置の斜視図である。 水滴除去装置の側面図である。 図4、図5のA−A′線断面図である。 カバーの底部及び透過部の断面図である。 アクチュエーターを伸縮させる際のタイミングチャートである。 水滴除去装置の動作を示すフロー図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
〈実施形態1〉
図1は車載撮像装置の水滴除去装置を示す概略図であり、図2は車載撮像装置の水滴除去装置の構成を示すブロック図である。車両の前後方向をX方向、車両の車幅方向をY方向、車両の高さ方向をZ方向とする。
本実施形態に係る水滴除去装置10は、車両1に搭載され、撮像装置であるカメラ20と、カバー30と、アクチュエーター40と、制御部であるECU(電子コントロールユニット)50とを備えている。また、車両1には、雨滴センサー60と、ディスプレイ70とが設けられている。
カメラ20は、車両1の外部に取り付けられ、車両1の周辺を撮像する装置である。本実施形態では、カメラ20は車両1の後部に取り付けられ、車両1の後方を撮像する。カメラ20により撮像された映像は、ECU50を介して車両1の車室内に配置されたディスプレイ70に表示されるようになっている。
カバー30は、カメラ20を水滴から保護する部材である。また、詳細は後述するが、カバー30は、カメラ20に設けられたアクチュエーター40の伸縮動作によって、揺動する構成となっている。
アクチュエーター40は、カメラ20に設けられ、カメラ20の光軸方向に伸縮し、カバー30を揺動させる装置である。アクチュエーター40は、ECU50からの制御により、伸長又は縮小するようになっている。
上述したカメラ20、カバー30及びアクチュエーター40の詳細な構成については後述する。
ECU50は、車両1を総合的に制御する装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えている。車両1には、車両1の走行状態を検出するための各種センサーが設けられており、各種センサーから検出信号がECU50に送られる。
本実施形態の水滴除去装置10は、車両に付着した雨滴を検知する雨滴検知手段の一例として雨滴センサー60を備えている。ECU50には、雨滴センサー60から雨量の検知信号が送信される。雨滴センサー60は、フロントウインドウのガラス表面の雨滴を検知し、雨量を電気信号に替えてECU50に出力する。
また、ECU50は、カメラ20から得られた画像を処理することで、カバー30に付着した雨滴を検知することが可能となっている。そのような処理の詳細については後述する。なお、このような雨滴を検知する画像処理機能を有するECU50は、本発明の雨滴検知手段に含まれる。
ECU50には、シフトポジションセンサー3からシフトレバーの位置を表す信号が送信される。さらに、車両1にはシステム起動スイッチ2(図ではスイッチをSWと省略する)及び水滴除去スイッチ4が設けられている。
図3は、水滴除去スイッチの概略図である。水滴除去スイッチ4は、車両1の車室に設けられ、マニュアル、オート、オフ(図ではそれぞれMANUAL、AUTO、OFFと表記してある。)を選択できるスイッチである。ECU50は、それらのスイッチの状態を検知可能となっている。
ECU50は、詳細は後述するが、システム起動スイッチ2がオンであるとき、上述したような各種センサーからの信号や水滴除去スイッチ4の状態に応じて、水滴除去装置10の制御を開始する。
図4から図6を用いてカメラ20、カバー30及びアクチュエーター40の構成について詳細に説明する。図4は水滴除去装置の斜視図であり、図5は水滴除去装置の側面図であり、図6は図4、図5のA−A′線断面図である。なお、図5では、カバーについては透過部以外の部分の図示を省略している。本実施形態では、光軸方向は車両の前後方向と同一のX方向としてある。Y方向及びZ方向については図1と同様である。
これらの図に示すように、本実施形態に係るカメラ20は、ケース21と、レンズ22と、CCDなどの撮像素子23と、撮像素子23を駆動させる回路基板24等を備えている。
ケース21は、開口部を有する円筒の箱状に形成され、内部にレンズ22等を収納する収納部26が形成されている。ケース21の開口部とは反対側には、固定板80が設けられており、固定板80を介してケース21が車両1の外部に取り付けられている。
収納部26には、レンズ22がレンズ支持部28を介して開口部の近傍に設けられている。また、収納部26の底部には、撮像素子23及び回路基板24が固定されている。撮像素子23は、カメラ20の光軸L上に配置されており、レンズ22により結像された像を撮像する。特に図示しないが、回路基板24は、ECU50に接続され、ECU50により制御される。
ケース21には、収納部26の開口側に、円筒状の取付部29が設けられている。この取付部29の円筒の中心を光軸Lが通っている。また、取付部29の外周には、取付部29の周方向に沿った第1係合部25が設けられている。
カバー30は、透過部31がレンズ22に対向する位置に設けられる部材であり、このカバー30によりレンズ22は保護される。本実施形態のカバー30は、透過部31、第2係合部32、及びカバー本体部33とを備えている。
カバー本体部33は、底部35とこの底部35に連続した円筒部36とから構成されており、円筒状の有底箱型の部材である。円筒部36の内周面には、内周面の周方向に沿った第2係合部32が設けられている。カメラ20の取付部29にカバー本体部33が取り付けられ、第1係合部25と第2係合部32とが係合している。また、光軸方向(X方向)における、円筒部36とケース21との間には、若干の隙間が設けられている。さらに、取付部29の開口には、ばね部材27が取り付けられている。ばね部材27は、カバー30の底部35をレンズ22とは反対側に付勢している。
このような構成のカバー本体部33は、レンズ22とは反対側に付勢されているが、第1係合部25及び第2係合部32によりケース21から脱落せず、かつ、後述するアクチュエーター40の伸縮によりX方向に移動することができるようになっている。
カバー本体部33は、底部35の一部が透過部31となっている。透過部31は、例えばガラスなどの光を透過する材料から形成されている。この透過部31は、レンズ22に対向する位置に形成されている。このような透過部31を備えるカバー本体部33がカメラ20のケース21に取り付けられることで、外部からの光が透過部31を通してレンズ22に達することができる。
アクチュエーター40は、ECU50からの制御によって伸縮可能な装置であれば特に限定はないが、本実施形態では圧電素子から構成されている。このようなアクチュエーター40は、カメラ20のケース21に設けられており、光軸方向(X方向)に伸縮するように配置されている。
アクチュエーター40は、透過部31の周囲に連結している。透過部31の周囲とは、図5に示すように、光軸L(図6参照)に垂直な平面(YZ平面)における透過部31の周囲をいう。本実施形態では、アクチュエーター40は、透過部31の周囲として円筒部36(図6参照)の端部に連結している。
また、アクチュエーター40は複数個設けられており、本実施形態では3つのアクチュエーター40が設けられている。各アクチュエーター40をアクチュエーター41、アクチュエーター42、アクチュエーター43とも記載し、これらを区別せずに総称する場合はアクチュエーター40と記載する。
複数のアクチュエーター40は、透過部31を囲う仮想的な環状線Cに沿って配置されている。環状線とは、図5に示すように光軸L(図6参照)に垂直な平面(YZ平面)において、透過部31を囲う形状の閉じた線である。本実施形態の環状線Cとしては透過部31を囲う円状としてある。アクチュエーター40は、このような環状線Cに沿って、ほぼ等間隔で配置されている。なお、環状線は、透過部31を囲う形状であれば特に形状に限定はない。
上述のように環状線Cに沿って配置されたアクチュエーター40を、ECU50は環状線Cに沿う順序で伸縮させる。具体的には、ECU50は、あるアクチュエーター40を伸縮させたとき、環状線C上でそのアクチュエーター40の隣となるアクチュエーター40をその次に伸縮させる。本実施形態では、図5に示す平面視において、環状線Cを右回りに周回する順序で、アクチュエーター41、アクチュエーター42、アクチュエーター43、アクチュエーター41、アクチュエーター42、・・・という循環的な順序で伸縮させる。このようにECU50によりアクチュエーター40が伸縮されることで、カバー30は揺動する。なお、環状線Cを左回りに周回する順序でアクチュエーター40を循環的な順序で伸縮させてもよい。
図7はカバーの底部及び透過部の断面図であり、図8はアクチュエーターを伸縮させる際のタイミングチャートである。図7(a1)、図7(b1)、図7(c1)及び図7(d1)は、底部35及び透過部31のXZ平面における断面図である。図7(a2)、図7(b2)、図7(c2)及び図7(d2)は、底部35及び透過部31のXY平面における断面図である。図8のONは、アクチュエーター40が伸長した状態であり、OFFはアクチュエーター40が収縮した状態を示す。
図7(a1)及び図7(a2)は、初期状態として、全てのアクチュエーター40がON、すなわち伸長したときの底部35及び透過部31の姿勢を示している。この初期状態では、図6に示すように、カバー30は、伸長した全てのアクチュエーター40及びばね部材27の付勢力により、レンズ22とは反対側に移動し、第1係合部25に第2係合部32が係合している。したがって、底部35及び透過部31は、レンズ22に対してほぼ平行な姿勢となっている。
このような初期状態から、ECU50は、環状線Cに沿う順序でアクチュエーター40を伸縮させる。ここでは、ECU50は最初にアクチュエーター41を伸縮させる。
具体的には、図8のタイミングAに示すように、ECU50はアクチュエーター41をONとすることで最大限に伸長させ、アクチュエーター42をONとして伸長させ、アクチュエーター43をOFFとして最小限に収縮させる。
図7(b1)及び図7(b2)は、タイミングAにおける底部35及び透過部31の姿勢を示している。図7(b1)に示すように底部35及び透過部31はレンズ22に対して傾斜し、図7(b2)に示すように底部35及び透過部31と、レンズ22とはY方向にほぼ平行な姿勢となっている。
次に、図8のタイミングBに示すように、ECU50はアクチュエーター41をOFFとすることで最小限に収縮させ、アクチュエーター42をONとして最大限に伸長させ、アクチュエーター43をONとして伸長させる。
図7(c1)及び図7(c2)は、タイミングBにおける底部35及び透過部31の姿勢を示している。図7(c1)及び図7(c2)に示すように、底部35及び透過部31はレンズ22に対して傾斜した姿勢となっている。
次に、図8のタイミングCに示すように、ECU50はアクチュエーター41をONとすることで伸長させ、アクチュエーター42をOFFとして最小限に収縮させ、アクチュエーター43をONとして最大限に伸長させる。
図7(d1)及び図7(d2)は、タイミングCにおける底部35及び透過部31の姿勢を示している。図7(d1)及び図7(d2)に示すように、底部35及び透過部31はレンズ22に対して傾斜した姿勢となっている。
なお、上述した例では、タイミングAからBにかけてアクチュエーター41とアクチュエーター42とがONになっているなど、同時に二つのアクチュエーター40がONになっているが、このような態様に限定されない。例えば、同時に一つのアクチュエーター40だけがONになっている態様としてもよい。
また、上述した例では、何れか一つのアクチュエーター40が最大限伸長している状態であったが、このような態様に限定されない。例えば、環状線C上で隣り合う二つのアクチュエーター41、アクチュエーター42を最大限に伸長させ、次のタイミングでアクチュエーター42、アクチュエーター43を最大限に伸長させ、さらにその次のタイミングでアクチュエーター43、アクチュエーター41を最大限に伸長させ、これらを繰り返すようにしてもよい。つまり、隣り合う複数個のアクチュエーター40を同時に最大限に伸長させてもよい。
上述したような構成の水滴除去装置10は、上述したタイミングA〜Cを繰り返すことで、アクチュエーター40を環状線Cに沿う順序で伸縮させることができる。このようにアクチュエーター40を伸縮させることにより、カバー30の姿勢をレンズ22に対して様々な角度で傾斜するように連続的に変化させ、あたかも回転しているかのようにカバー30を揺動させることができる。これにより、透過部31の表面に付着した雨滴を、より早く確実に、カバー30の下方へ落下させ又は遠心力によってカバー30の外側へ吹き飛ばすことができる。
このように本実施形態に係る水滴除去装置10は、車両1の外部に搭載されたカメラ20をカバー30で覆うことでレンズ22に直接水滴が付着することを防ぎ、また、カバー30に付着した水滴をカバー30の揺動でより早く確実に除去することができる。これにより、雨天のときや洗車後などでカバー30に水滴が付着しても、これを確実に除去し、ディスプレイ70に車両1の後方を鮮明に映し出すことができる。
また、透過部31の表面31aに付着した水滴の量が多い場合でも、カバー30を揺動させる速度を早くしたり、揺動させている時間を長くするなどすることでより確実に除去することができる。これにより、従来技術のように、透過部31の上部に親水処理及び下部に撥水処理を適用しなくてもよい。なお、本発明の透過部31はこのような親水処理及び撥水処理が施されていてもよい。
さらに、水滴を除去するためにカバー30を揺動しても、レンズ22や撮像素子23などはケース21に固定された状態が保たれる。したがって、レンズ22に位置ずれが生じたり破損することを防止できる。
上述した水滴除去装置10では、環状線Cを右回りに周回するようにアクチュエーター40を順次伸縮させたが、このような態様に限定されない。例えば、右回りに周回するようにアクチュエーター40を順次伸縮させている途中に反転して左回りに周回するようにしてもよい。これにより、アクチュエーター40が右回り、左回りに交互に回転するように揺動するので、透過部31の表面31aに付着した水滴をより確実に除去することができる。
上述した水滴除去装置10では、各アクチュエーター40を伸縮する量は、最大限伸長させたり、最小限収縮させたが、このような態様に限定されない。例えば、図7に示すように、光軸L上において透過部31とレンズ22との距離dが一定となるように、各アクチュエーター40を伸縮させてもよい。これにより、カバー30を揺動させている間であっても、カメラ20により撮像される像のブレを抑制することができる。
水滴除去装置10のカバー30は、任意のタイミングで揺動させればよい。したがって、運転者によって所定の操作(例えば、水滴除去を行うためのスイッチの操作)が行われたタイミングで揺動させてもよい。また、各種センサーの検出値に基づいて、自動的にカバー30を揺動させてもよい。
例えば、ECU50は、シフトレバーのシフト位置がRになったことを検知したとき、アクチュエーター40を動作させ、カバー30を揺動させてもよい。このようなタイミングでカバー30を揺動させることで、運転者が車両1を後退させるためにシフト位置をRに入れたときに水滴が透過部31から除去される。これにより、運転者は鮮明に映し出された車両1の後方をディスプレイ70で視認しながら車両1の後退操作を行うことができる。
また、ECU50は、車両1又は透過部31に雨滴が付着したことを検知する雨滴検知手段により、車両1に付着した雨滴を検知し、その雨滴の量が所定値を超えたときに、アクチュエーター40を動作させ、カバー30を揺動させてもよい。これにより、雨天によって透過部31に水滴が付着している可能性が高いタイミングでカバー30を揺動させ、透過部31から水滴が除去される。これにより、雨天時であっても、運転者は車両1の後方をより鮮明にディスプレイ70で視認することができる。
このような雨滴検知手段としては、雨滴センサー60を用いることができる。雨滴センサー60により、より確実に雨滴が車両1に付着することを検知することができるので、透過部31にも雨滴が付着している可能性が高いと推定することができる。
また、雨滴検知手段として、カメラ20から得られた画像を処理するECU50を採用することができる。例えば、透過部31に雨滴が付着していれば、カメラ20から得られた画像に歪みが生じる可能性が高い。したがって、ECU50は、画像に歪みが生じていることを検知したとき、アクチュエーター40を駆動してカバー30を揺動させてもよい。このような雨滴検知手段によれば、透過部31に雨滴が付着しているかを直接的に検知するので、より高い精度で透過部31に雨滴が付着していることを推定できる。
歪みの検知は公知の画像処理手法により可能である。また、例えば、予め透過部31に基準線などの図形を付しておく。そして、ECU50が画像処理により検知した線を基準線と比較する。この結果が異なっていれば、歪みと判定することができる。
また、透過部31において歪みを検知したとき、その位置によってアクチュエーター40を揺動する態様を変えてもよい。例えば、雨滴が付着した位置を特定し、当該位置に近いアクチュエーター40については、伸縮量を通常動作時よりも増大する。これにより、透過部31に付着した雨滴を、より確実に除去することができる。
図9は、本実施形態の水滴除去装置10の動作を示すフロー図である。図9を用いてECU50が各種センサーに基づいてカバー30を揺動させる際の動作について説明する。
まず、ECU50は、システム起動スイッチ2がオンであるかを判定する(ステップS1)。システム起動スイッチ2がオンであるならば(ステップS1:Yes)、次に、水滴除去スイッチ4の状態を判定する(ステップS2)。
水滴除去スイッチがAUTOである場合(ステップS2:AUTO)、ECU50は、シフトポジションセンサー3からシフト位置を取得し、シフト位置がR(後退位置)であるかを判定する(ステップS3)。
シフト位置がRである場合(ステップS3:Yes)、ECU50は雨滴センサー60から雨量を表す信号を取得し、所定値より大きいかを判定する(ステップS4)。
雨量が所定値より大きい場合(ステップS4:Yes)、ECU50はタイマ1を開始する(ステップS5)。そして、ECU50はアクチュエーター40を駆動させる(ステップS6)。次に、ECU50はタイマ1により計測された経過時間が所定値を超えたかを判定し(ステップS7)、所定値を超えているならば(ステップS7:Yes)、アクチュエーター40を停止する(ステップS8)。タイマ1の経過時間が所定値以下であれば(ステップS7:No)、タイマ1の経過時間が所定値を超えるまでアクチュエーター40を駆動し続ける(ステップS6〜S8)。
ECU50は、アクチュエーター40を停止させた後は、カバー30を揺動させて水滴除去を行う一連の水滴除去処理を終了する。もちろん、ECU50は、一回の水滴除去処理を行う場合に限定されず、例えば、一定時間経過後に上述したステップS1からの処理を実行してもよい。
なお、システム起動スイッチ2がオフの場合(ステップS1:No)、水滴除去スイッチ4がオフである場合(ステップS2:OFF)、シフト位置がRでない場合(ステップS3:No)、雨滴センサー60により検知された雨量が所定値以下の場合(ステップS4:No)、の何れについても、アクチュエーター40を駆動させずに、ステップS1実行前の状態に戻る。
また、水滴除去スイッチ4がMANUALの場合(ステップS2:MANUAL)、ECU50はタイマ2を開始する(ステップS9)。そして、ECU50はアクチュエーター40を駆動させる(ステップS10)。次に、ECU50はタイマ2により計測された経過時間が所定値を超えたか判定し(ステップS11)、所定値を超えているならば(ステップS11:Yes)、アクチュエーター40を停止する(ステップS12)。タイマ2の経過時間が所定値以下であれば(ステップS11:No)、タイマ2の経過時間が所定値を超えるまでアクチュエーター40を駆動し続ける(ステップS10〜S12)。
ECU50は、ステップS12にてアクチュエーター40を停止させた後は、水滴除去処理を終了するが、一定時間経過後にステップS1からの水滴除去処理を実行してもよい。
このような処理フローによれば、運転者が水滴除去スイッチを操作することで、カバー30の揺動動作による水滴除去をシフトレバー及び雨量によって自動で行わせるか(ステップS2:AUTO〜S8)、強制的に行わせるか(ステップS2:MANUAL〜S12)、もしくは全く行わない(ステップS2:OFF)という3つのモードを選択することができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態について説明したが、勿論、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
実施形態1の処理フローにおいては、シフト位置及び雨量に基づいてアクチュエーター40を揺動させたが、このような処理フローに限定されない。例えば、シフト位置がRであればアクチュエーター40を揺動させてもよい。また、雨量が所定値を超えていればアクチュエーター40を揺動させてもよい。
本発明は、自動車の産業分野で利用することができる。
1 車両
10 水滴除去装置
20 カメラ
21 ケース
22 レンズ
30 カバー
31 透過部
40 アクチュエーター
50 ECU
60 雨滴センサー
70 ディスプレイ

Claims (8)

  1. 車両の外部に取り付けられる撮像装置と、
    光を透過する透過部が前記撮像装置のレンズに対向する位置に設けられたカバーと、
    前記撮像装置に設けられ、前記透過部の周囲に連結して光軸方向に伸縮する少なくとも3つのアクチュエーターと、
    前記アクチュエーターを伸縮させることが可能な制御部とを備え、
    前記アクチュエーターは、前記透過部を囲う仮想的な環状線に沿って配置され、
    前記制御部は、前記環状線に沿う順序で前記アクチュエーターを伸縮させる
    ことを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置。
  2. 請求項1に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、
    前記制御部は、前記環状線に沿う順序で前記アクチュエーターを伸縮させているときに、当該順序とは反対の順序で前記アクチュエーターを伸縮させる
    ことを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、
    前記車両又は前記透過部に雨滴が付着したことを検知する雨滴検知手段を備え、
    前記制御部は、前記雨滴検知手段により雨滴を検知したときに、前記環状線に沿う順序で前記アクチュエーターを伸縮させる
    ことを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置。
  4. 請求項3に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、
    前記雨滴検知手段は、前記車両に付着した雨滴を検知する雨滴センサーである
    ことを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置。
  5. 請求項3に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、
    前記雨滴検知手段は、前記撮像装置から得られた画像の歪みを検知することで前記透過部に雨滴が付着したことを検知するものである
    ことを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置。
  6. 請求項5に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、
    前記雨滴検知手段は、前記透過部に付着した雨滴の位置を特定し、
    前記制御部は、雨滴が付着した位置に近い前記アクチュエーターの伸縮量を増大させる
    ことを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、
    前記制御部は、光軸上における前記レンズと前記透過部との距離が一定となるように前記アクチュエーターを伸縮させる
    ことを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか一項に記載する車載撮像装置の水滴除去装置において、
    前記撮像装置は、前記車両の後方を撮像し、
    前記制御部は、前記車両のシフトレバーが後退位置になったことを検知したときに、前記アクチュエーターを伸縮させる
    ことを特徴とする車載撮像装置の水滴除去装置。
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