JP6642088B2 - 電気機器 - Google Patents

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Description

本明細書に開示された技術は、電気機器に関する。
電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両には、動力源として電池モジュールが搭載されている。電池モジュールは、複数の単電池を備えるものであって、モータ等の負荷に電力を供給する。上記の電池モジュールには、負荷に供給される電力の通電、又は遮断を実行する電気機器が接続されている。このような電気機器としては、特開2011−88598号公報に記載のものが知られている。
特開2011−88598号公報
近時、電気自動車、ハイブリッド自動車においては、比較的に大きな電流を流すことが求められている。電流値が大きくなると、電気機器で発生する熱量も大きくなる。
発熱量を減らすためには、電気機器に設けられた導電部材の電気的な抵抗値を小さくすることが考えられる。導電部材の抵抗値を小さくするためには導電部材の断面積を大きくすることが考えられる。しかし、単に導電部材の断面積を大きくするだけでは、電気機器が全体として大型化するので、現実的でない。そこで、通電時に電気機器を効率よく冷却することが望まれる。
本明細書に開示された技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電気機器の冷却効率を向上させることを目的とする。
本明細書に開示された技術は、金属製の放熱部材を有する筐体と、前記筐体内に配設された導電部材と、を備えた電気機器であって、前記筐体の内部には絶縁性の液冷媒が充填されており、前記導電部材の少なくとも一部は前記液冷媒に浸漬されており、前記導電部材は絶縁性の材料からなる配電板の表面に配設されており、前記配電板の裏面が前記放熱部材と対向配置されている。
上記の構成によれば、通電時に導電部材で発生する熱は、導電部材が浸漬された液冷媒に伝達される。これにより、導電部材を効率よく冷却することができるので、導電部材が配設された電気機器を効率よく冷却することができる。
本明細書に開示された技術の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記導電部材はバスバーを含むことが好ましい。
上記の構成によれば、比較的に大きな電流が流されるバスバーを効率よく冷却することができる。
前記導電部材はコイルを含むことが好ましい。
上記の構成によれば、コイルに通電している間にコイルから発生する熱を効率よく液冷媒に伝達することができる。これにより、コイルを含む電気機器を効率よく冷却することができる。
前記導電部材は抵抗器を含むことが好ましい。
上記の構成によれば、通電時に発熱しやすい抵抗器を効率よく冷却することができる。
前記筐体は金属製の放熱部材を有し、前記導電部材は前記放熱部材に伝熱的に接触していることが好ましい。
上記の構成によれば、通電時に導電部材で発生した熱は、放熱部材に伝達され、放熱部材から筐体の外部へと放散される。これにより、電気機器の冷却効率を一層向上させることができる。
前記導電部材は絶縁性の材料からなる配電板に配設されており、前記配電板は前記放熱部材に取り付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、導電部材で発生した熱は、配電板から放熱部材へと伝達され、筐体の外部へと放散される。この時、導電部材と放熱部材とは配電板によって絶縁されているので、導電部材と放熱部材との間を電気的に絶縁しつつ、導電部材を効率よく冷却することができる。
前記筐体は、前記液冷媒が前記筐体の内部に流入する流入口と、前記液冷媒が前記筐体の外部に流出する流出口と、を有することが好ましい。
上記の構成によれば、比較的に温度の低い液冷媒を、流入口から筐体内に流入させ、導電部材の熱を受け取ることによって温度が上昇した液冷媒を、流出口から筐体外に流出させることができる。これにより、導電部材と液冷媒との温度勾配を保持することができるので、電気機器の冷却効率を向上させることができる。
また、複数の前記導電部材がボルトによって接続されており、ボルトは前記液冷媒に浸漬されていることが好ましい。
また、前記配電板に回路が形成されてなる回路構成体と前記放熱部材とがボルトにより固定されていることが好ましい。
また、前記筐体は金属製の底壁と前記底壁の側縁から立ち上がる側壁とを備え、前記配電板は前記底壁に取り付けられていることが好ましい。
また、前記筐体は金属製の底壁と前記底壁の側縁から立ち上がる側壁とを備え、前記導電部材は前記配電板を介して前記底壁に伝熱的に接触していることが好ましい。
本明細書に開示された技術によれば、電気機器の冷却効率を向上させることができる。
実施形態1に係るリレーを示す断面図 リレーを示す斜視図 リレーを示す分解斜視図 実施形態1の変形例に係るリレーを示す断面図 実施形態2に係る電気接続箱を示す斜視図 電気接続箱を示す平面図 図6におけるVII-VII線断面図 電気接続箱を示す分解斜視図 回路構成体を示す平面図 実施形態2の変形例に係る電気接続箱を示す断面図
<実施形態1>
本明細書に開示された技術の実施形態1について、図1から図3を参照しつつ説明する。本実施形態に係るリレー10(電気機器の一例)は、略直方体形状なす筐体11と、筐体11の内部に収容されたコイル12(導電部材の一例)と、固定端子13(導電部材の一例)と、固定端子13と接触可能な可動部材14(導電部材の一例)と、を備える。なお、以下の説明では、図1を基準として、図1における上方を上方とし、下方を下方として説明する。また、図1を基準として、図1における右方を右方とし、左方を左方として説明する。
(筐体11)
筐体11は、上方に開口する開口部15を有するケース16と、ケース16の開口部15に取り付けられて、開口部15を塞ぐアッパーカバー17と、を有する。ケース16の開口部15は上方から見て略長方形状をなしている。アッパーカバー17は、開口部15に倣った形状を成しており、開口部15よりもやや大きな外形状をなしている。
ケース16は、金属製であってもよいし、また、絶縁性の合成樹脂製であってもよい。ケース16は底壁18と、底壁18の側縁から上方に延びる4つの側壁19と、を有する。側壁19の上端縁には、側壁19の肉厚方向の外方に突出すると共に上方に屈曲したフランジ部20が設けられている。フランジ部20には、上方から見て長方形の枠形状をなすパッキン21が嵌められるようになっている。パッキン21は、弾性を有する合成樹脂製であって、ゴム製であることが好ましい。
ケース16の底壁18の4つの隅部には、側壁19の下端部から上端部まで延びる柱部22が形成されている。この柱部22は、4つの隅部から内方に突出して形成されている。柱部22の上端部には、下方に穿孔されたネジ孔23が設けられている。また、パッキン21には、フランジ部20にパッキン21が取り付けられた状態で、柱部22のネジ孔23に対応する位置に、上下方向に貫通する貫通孔24が形成されている。
アッパーカバー17は、絶縁性の合成樹脂製である。アッパーカバー17は、上壁25と、上壁25の側縁から下方に延びる側壁26と、を有する。アッパーカバー17をケース16に取り付けた状態で、アッパーカバー17の側壁26の下端部は、上方からパッキン21に当接するようになっている。これにより、アッパーカバー17の側壁26の下端部と、ケース16の側壁19のフランジ部20との間にパッキン21が挟持される。これにより、ケース16とアッパーカバー17とが液密にシールされるようになっている。
アッパーカバー17の上壁25には、四隅部に、上下方向に貫通する貫通孔27が形成されている。貫通孔27内には、ネジ28が挿通されるようになっている。このネジ28は、アッパーカバー17の貫通孔27、及びパッキン21の貫通孔24に挿通された状態で、ケース16の柱部22のネジ孔23に螺合されるようになっている。これにより、アッパーカバー17は、ケース16に対してネジ28で固定されるようになっている。
アッパーカバー17の上壁25には、左右方向の中央位置に、上方に突出する隔壁29が形成されている。隔壁29の左右両側には、それぞれ、固定端子13が、アッパーカバー17の上壁25を貫通して配されている。固定端子13は、隔壁29によって隔てられることにより、固定端子13同士が短絡することが、抑制されるようになっている。固定端子13のうち、筐体11の内側に位置する端部は固定接点30とされる。
固定端子13と、アッパーカバー17との間には、弾性を有する合成樹脂製のパッキン31が介されている。パッキン31はゴム製であることが好ましい。このパッキン31が、固定端子13と、アッパーカバー17との双方に密着することによって、固定端子13と、アッパーカバー17とが液密にシールされるようになっている。
(コイル12)
ケース16の底壁18には、台部材32が配されている。台部材32は、天板33と、脚部34と、を有している。天板33の下方の領域には、後述する液冷媒35が流入可能な空間が形成されている。
台部材32の天板33の上には、コイル12が載置されている。コイル12はコア36の周囲に巻回されている。コイル12は、絶縁被覆された電線が巻回された周知の構成である。コア36は、上下方向に延びた形状をなしている。コア36は、磁性材料で形成されており、例えば、鉄、鉄合金等、必要に応じて任意の磁性材料により形成することができる。
コア36の上端部には、上方に突出する突出軸部37が形成されている。突出軸部37の上端部には、磁性材料からなる磁性部材38が固定されている。磁性部材38は、左右方向に延びる板状をなしている。
磁性部材38の上面には、可動部材14が配されている。可動部材14は、導電性を有すると共に、磁力によって磁性部材38に吸着可能な材料によって形成されている。可動部材14を構成する金属としては、鉄、鉄合金等、必要に応じて任意の材料を適宜に選択することができる。
可動部材14は、概ね左右方向に延びる板状をなしている。可動部材14の左右両端部寄りの位置には、下方に突出する2つの脚部40が形成されている。可動部材14のうち、固定接点30と接触する部分は、可動接点41とされる。可動接点41は、固定接点30の下方の位置に形成されている。可動接点41は、可動部材14の上面から、上方に曲面状に突出して形成されている。
2つの脚部40の間であって、且つ、可動部材14と磁性部材38との間には、上下方向に延びる付勢部39が配されている。付勢部39の内部には、詳細には図示しないが、可動部材14を上方に付勢するばねが収容されている。このばねの弾発力により、可動部材14が上方に付勢され、固定接点30と可動接点41とが接触するようになっている。なお、ばねは、コイルばね、たけのこばね、板ばね等、任意のばねを適宜に選択することができる。
なお、コイル12に通電した状態においては、コイル12及びコア36に発生した磁気力によって可動部材14が磁性部材38に引き寄せられている。これにより、固定接点30と、可動接点41との電気的な接続が切断されるようになっている。
(液冷媒35)
図1に示すように、筐体11内には、絶縁性の液冷媒35が充填されている。図1において、液冷媒35は網掛けで示している。液冷媒35としては、例えば、パーフルオロカーボン、ハイドロフルオロエーテル、ハイドロフルオロケトン、フッ素不活性液体、シリコーンオイル、鉱物油等のオイル、炭化水素系冷媒からなる群から選ばれる1つ、又は複数を用いることができる。
液冷媒35の量としては、コイル12の少なくとも一部が液冷媒35に浸漬されていることが好ましく、コイル12が全て液冷媒35に浸漬されていることがより好ましい。また、固定接点30と可動接点41とが接触した状態において、固定接点30と可動接点41とが液冷媒35に浸漬されていることが特に好ましい。また、液冷媒35は、ケース16の上端部にまで充填されていてもよい。
(リレー10の組み付け工程)
続いて、本実施形態に係るリレー10の組み付け工程の一例を説明する。なお、リレー10の組み付け工程は以下の記載に限定されない。
まず、ケース16の底壁18の上に台部材32を載置する。その台部材32の上に、コア36にコイル12を巻回したものに、磁性部材38、及び可動部材14を組み付けたものを載置する。
その後、ケース16内に、ケース16の開口部15から液冷媒35を注入する。所定量の液冷媒35を注入した後、ケース16のフランジ部20にパッキン21を嵌入する。なお、パッキン21は、アッパーカバー17を組み付ける前の段階であれば、任意の時点で、フランジ部20に嵌入させることができる。
一方、アッパーカバー17に、パッキン31を介して固定端子13を組み付ける。固定端子13を組み付けたアッパーカバー17と、ケース16に対して、ネジ28によって固定する。ネジ28を、アッパーカバー17の貫通孔27と、パッキン21の貫通孔24とに挿通させると共に、ケース16の柱部22に形成されたネジ孔23に螺合させる。これにより、アッパーカバー17とケース16とが液密に固定される。以上により、リレー10が完成する。
(実施形態の作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態に係るリレー10は、筐体11と、筐体11内に配設されたコイル12、固定端子13、及び可動部材14と、を備え、筐体11の内部には絶縁性の液冷媒35が充填されており、コイル12及び可動部材14は液冷媒35に浸漬されており、また固定端子13のうち少なくとも固定接点30は液冷媒35に浸漬されている。
上記の構成によれば、通電時に、コイル12、固定端子13、及び可動部材14で発生する熱は、コイル12、固定端子13、及び可動部材14と接触する液冷媒35に伝達される。これにより、コイル12、固定端子13、及び可動部材14を効率よく冷却することができる。この結果、コイル12、固定端子13、及び可動部材14が配設されたリレー10を効率よく冷却することができる。これにより、リレー10を大型化することなく、リレー10の温度上昇を抑制することができる。
また、本実施形態に係るリレー10は、コイル12を含む。
上記の構成によれば、コイル12に通電している間にコイル12から発生する熱を効率よく液冷媒35に伝達することができる。これにより、コイル12を含むリレー10を効率よく冷却することができる。
本実施形態においては、2つの固定端子13間に流れる電流を遮断している間、コイル12には電流が流れ続けている。従って、固定端子13間の電流が遮断されている時間が長ければ長いほど、コイル12からの発熱量は多くなる。このような場合においても、コイル12で発生した熱は、液冷媒35に伝達されるので、コイル12を効率よく冷却することができる。
<実施形態1の変形例>
続いて、本実施形態1の変形例について図4を参照しつつ説明する。本変形例に係るリレー10においては、ケース16の側壁19には、液冷媒35がケース16の内部に流入する流入口42と、液冷媒35がケース16の外部に流出する流出口43とが、形成されている。
ケース16の側壁19のうち、図4における右側壁19Aには、右側壁19Aを左右方向に貫通する流入口42が形成されており、この流入口42の孔縁部から右方には、流入パイプ44が延びている。流入パイプ44は図示しないポンプに接続されており、このポンプによって、流入パイプ44から液冷媒35が、流入口42を通ってケース16内に流入するようになっている。
ケース16の側壁19のうち、図4における左側壁19Bには、左側壁19Bを左右方向に貫通する流出口43が形成されている。この流出口43の孔縁部から左方には、流出パイプ45が延びている。ケース16内の液冷媒35は、流出口43から流出パイプ45を通ってケース16の外部に流出するようになっている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本変形例においては、ケース16は、液冷媒35がケース16の内部に流入する流入口42と、液冷媒35がケース16の外部に流出する流出口43と、を有する。
上記の構成によれば、比較的に温度の低い液冷媒35を、流入口42から筐体11内に流入させ、コイル12、固定端子13、及び可動部材14の熱を受け取ることによって温度が上昇した液冷媒35を、流出口43から筐体11外に流出させることができる。これにより、コイル12、固定端子13、及び可動部材14と液冷媒35との温度勾配を維持することができるので、リレー10の冷却効率を向上させることができる。
<実施形態2>
次に、本明細書に開示された技術の実施形態2について、図5から図9を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電気接続箱50(電気機器の一例)は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両(図示せず)に搭載されて、図示しない電源からモータ等の負荷へ、電力を供給し、又は遮断する。なお、以下の説明においては、X軸方向を前方とし、Y軸方向を左方とし、Z軸方向を上方とする。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略することがある。
(電気接続箱50)
電気接続箱50は、筐体51と、筐体51の内部に収容された回路構成体52と、を備える。電気接続箱50は、全体として略直方体形状を成している。
(筐体51)
筐体51は、上方に開口する開口部53を有する金属製のケース54と、ケース54に上方から組み付けられて、ケース54の開口部53を塞ぐ合成樹脂製のアッパーカバー55と、を備える。
ケース54は、略長方形状をなす底壁56と、底壁56の側縁から上下方向に延びる側壁57と、を備える。側壁57のうち底壁56から下方に延びる部分よりも、底壁56から上方に延びる部分の方が、長く延びて形成されている。ケース54の底壁56は回路構成体52から発生する熱をケース54の外部に放散させる放熱部材とされる。ケース54を構成する金属は、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択することができる。
底壁56の上面であって、四隅部分には、上方にやや突出する取り付け台部58が形成されている。この取り付け台部58には下方に穿孔されたネジ孔59が形成されている。
側壁57の上端部寄りの位置には、側壁57の肉厚方向の外方に突出するフランジ部60が形成されている。フランジ部60には、弾性変形可能な合成樹脂製のパッキン61が嵌着されるようになっている。パッキン61はゴム製であることが好ましい。
アッパーカバー55は、ケース54の開口部53とほぼ同じ形状の板状をなしている。アッパーカバー55は絶縁性の合成樹脂により形成されている。アッパーカバー55は上方から見て略長方形状をなしている。アッパーカバー55がケース54の開口部53に取り付けられた状態で、アッパーカバー55とケース54のフランジ部60との間にパッキン61が挟持されることにより、アッパーカバー55とケース54とが液密にシールされるようになっている。
アッパーカバー55の上面には、左端部寄りの位置に、前後方向に延びる第1コネクタブロック62が配設されている。第1コネクタブロック62の前後方向の長さ寸法は、アッパーカバー55の前後方向の長さ寸法よりも僅か短く設定されている。第1コネクタブロック62には、第1正極コネクタ63と、第1負極コネクタ64とが、前後方向に並んで形成されている。また、第1コネクタブロック62の前後方向の中央付近には、電流センサ用コネクタ65が形成されている。また、第1コネクタブロック62の前端部寄りの位置には、駆動用コネクタ66が形成されている。
また、アッパーカバー55の上面には、右後端部寄りの位置に、前後方向に延びる第2コネクタブロック67が配設されている。第2コネクタブロック67の前後方向の長さ寸法は、アッパーカバー55の前後方向の長さ寸法の略半分に設定されている。
第2コネクタブロック67には、第2正極コネクタ68と、第2負極コネクタ69とが、前後方向に並んで形成されている。
(回路構成体52)
回路構成体52は、絶縁性の合成樹脂からなる配電板70に回路が形成されてなる。配電板70は、上方から見て略長方形状をなしている。配電板70の四隅には、左右方向の外方に突出すると共に下方に突出する4つの脚部71が形成されている。各脚部71には、上下方向に貫通する貫通孔72が形成されている。
脚部71に形成された貫通孔72にはボルト73が挿通されて、ケース54の取り付け台部58に形成されたネジ孔59に螺合される。これにより、配電板70がケース54の底壁56に固定される。この結果、配電板70と、ケース54の底壁56とが伝熱的に接続される。
配電板70の上面には、金属板材からなる複数のバスバー74(導電部材の一例)と、バスバー74に接続された複数(本実施形態では3つ)のリレー75と、バスバー74に流れる電流を検知する電流センサ76と、が配設されている。
(リレー75)
リレー75は、左から順に、プリチャージリレー75A、正極メインリレー75B、負極メインリレー75Cとされる。なお、各リレー75A、75B、75Cに共通の説明については、リレー75として説明する。
リレー75は、コイル77(導電部材の一例)と、固定端子78(導電部材の一例)と、固定端子78と接触可能な可動部材79(導電部材の一例)と、を備える。
各リレー75は、一対の固定端子78を有する。固定端子78の前端部は固定接点80とされる。
コイル77はコア81の周囲に巻回されている。コイル77は、絶縁被覆された電線が巻回された周知の構成である。コア81は、上下方向に延びた形状をなしている。コア81は、磁性材料で形成されており、例えば、鉄、鉄合金等、必要に応じて任意の磁性材料により形成することができる。
コア81の後端部には、後方に突出する突出軸部82が形成されている。突出軸部82の後端部には、磁性材料からなる磁性部材83が固定されている。磁性部材83は、左右方向に延びる板状をなしている。
磁性部材83の後面には、可動部材79が配されている。可動部材79は、導電性を有すると共に、磁力によって磁性部材83に吸着可能な材料によって形成されている。可動部材79を構成する金属としては、鉄、鉄合金等、必要に応じて任意の材料を適宜に選択することができる。
可動部材79は、左右方向に延びる板状をなしている。可動部材79の左右両端部寄りの位置には、前方に突出する2つの脚部97が形成されている。可動部材79のうち、固定接点80と接触する部分は、可動接点84とされる。可動接点84は、固定接点80の前方の位置に形成されている。可動接点84は、可動部材79の後面から、後方に曲面状に突出して形成されている。
2つの脚部97の間であって、且つ、可動部材79と磁性部材83との間には、前後方向に延びる付勢部85が配されている。付勢部85の内部には、詳細には図示しないが、可動部材79を後方に付勢するばねが収容されている。このばねの弾発力により、可動部材79が後方に付勢され、固定接点80と可動接点84とが接触するようになっている。なお、ばねは、コイルばね、たけのこばね、板ばね等、任意のばねを適宜に選択することができる。
なお、コイル77に通電した状態においては、コイル77及びコア81に発生した磁気力によって可動部材79が磁性部材83に引き寄せられている。これにより、固定接点80と、可動接点84との電気的な接続が切断されるようになっている。
コイル77の前方の位置には、一対の駆動用端子86(導電部材の一例)が、コイル77の巻き線にそれぞれ接続されている。
(バスバー74)
バスバー74は、リレー75の駆動用端子86に接続されて、コイル77に電流を供給する制御用バスバー74A(導電部材の一例)を含む。
制御用バスバー74Aは、比較的に細長い形状をなしている。制御用バスバー74Aは、配電板70の基板部の上面のうち、前端部寄りの位置に、上下方向に間隔を空けて、複数(本実施形態では4つ)並べて配されている。各制御用バスバー74Aは、ボルト88(導電部材の一例)により、コイル77の駆動用端子86に接続されている。
制御用バスバー74Aの左端部には、上方に突出する上方突出部87Aが形成されている。制御用バスバー74Aの上方突出部87Aは、駆動用コネクタ66に配設されている。制御用バスバー74Aは、リレー75の動作を制御する図示しないECU(Electronic Control Unit)に接続されている。
バスバー74は、リレー75の固定端子78に接続された、第1正極バスバー74B、第2正極バスバー74C、第3正極バスバー74D、第1負極バスバー74E、及び第2負極バスバー74Fと、を含む。
第1正極バスバー74B、第2正極バスバー74C、第3正極バスバー74D、第1負極バスバー74E、及び第2負極バスバー74Fは、制御用バスバー74Aよりも幅が広く形成されており、配電板70の基板部の上面のうち、制御用バスバー74Aが配された領域よりも後方の領域に配されている。
第1正極バスバー74Bは、配電板70のうち、左後端部寄りの位置に配されている。第1正極バスバー74Bの左端部には、上下方向に延びる上方突出部87Bがボルト88によって取り付けられている。上方突出部87Bの上端部は、第1正極コネクタ63に配設されている。第1正極バスバー74Bは、図示しない電源の正極に接続されている。
第1正極バスバー74Bには、プリチャージリレー75Aの固定端子78の一方がボルト88により接続されている。また、第1正極バスバー74Bの右端部には、正極メインリレー75Bの固定端子78の一方がボルト88により接続されている。
第2正極バスバー74Cは、配電板70のうち、プリチャージリレー75Aの後方の位置に配されている。第2正極バスバー74Cは、プリチャージリレー75Aの固定端子78のうち第1正極バスバー74Bに接続されていないものが、ボルト88により接続されている。第2正極バスバー74Cの後端部には、プリチャージ抵抗器89(導電部材の一例)がボルト88により接続されている。
第3正極バスバー74Dは、配電板70のうち、第2正極バスバー74Cの右方であって、正極メインリレー75B、及び負極メインリレー75Cの後方の位置に配されている。第3正極バスバー74Dの左端部には、プリチャージ抵抗器89(抵抗器の一例)がボルト88により接続されている。また、第3正極バスバー74Dには、正極メインリレー75Bの固定端子78のうち、第1正極バスバー74Bと接続されていないものが、接続されている。第3正極バスバー74Dの右端部は、上方に突出する上方突出部87Cを有する。第3正極バスバー74Dの上方突出部87Cの上端部は、第2正極コネクタ68に配設されている。第3正極バスバー74Dは、図示しない負荷に接続されている。
第1負極バスバー74Eは、配電板70のうち、前後方向の中央位置よりもやや前側の位置に、左右方向に延びて配されている。第1負極バスバー74Eの左端部には、上方に突出する上方突出部87Dが形成されている。第1負極バスバー74Eの上方突出部87Dは、第1負極コネクタ64に配設されている。第1負極バスバー74Eは、図示しない電源の負極に接続されている。第1負極バスバー74Eの右端部は、負極メインリレー75Cの固定端子78の一方にボルト88により接続されている。
第2負極バスバー74Fは、負極メインリレー75Cの固定端子78のうち、第1負極バスバー74Eに接続されていないものにボルト88により接続されている。第2負極バスバー74Fの右端部には、上方に突出する上方突出部87Eが形成されている。第2負極バスバー74Fの上方突出部87Eは、第2負極コネクタ69に配設されている。第2負極バスバー74Fは、図示しない負荷に接続されている。
電気接続箱50は、電源から供給される電力を、以下のようにして負荷に供給する。図示しないECUは、イグニッションスイッチのオンに応じて、リレー75A、75B、75Cをオンして、電源から負荷に対する電源供給を開始する。このとき、ECUは、まず、プリチャージリレー75Aと負極メインリレー75Cと、をオンしてプリチャージ抵抗器を89介して電源供給を行ってから正極メインリレー75Bをオンする。このプリチャージ抵抗器89により電源から負荷に流れ込む突入電流が制限されるようになっている。
各バスバー74A,74B,74D,74E,74Fの上方突出部87A、87B,87C,87D,87Eには、パッキン96が嵌着されている。これにより、各バスバー74A,74B,74D,74E,74Fの上方突出部87と、アッパーカバー55とは、液密にシールされている。
(電流センサ76)
第1負極バスバー74Eには、電流センサ76が配設されており、これにより、第1負極バスバー74Eに通電される電流が検知されるようになっている。電流センサ76は、公知の構成であって、ギャップを有するコア(図示せず)と、コアのギャップ内に配されるホール素子(図示せず)と、ホール素子に接続されたセンサ出力端子90と、を有する。センサ出力端子90は細長い金属板材からなり、上方に突出して形成されている。センサ出力端子90の上端部は、電流センサ用コネクタ65に配されている。
(液冷媒91)
図7に示すように、ケース54内には、絶縁性の液冷媒91が充填されている。液冷媒91は、ケース54の側壁57の上端部寄りの位置まで充填されている。これにより、リレー75、プリチャージ抵抗器89、コイル77、固定端子78、可動部材79、第2正極バスバー74C、は液冷媒91に浸漬されている。
また、ボルト88によって締結された部材に電流が流されると、部材同士の間に生じる接触抵抗によって、ボルト88により締結された部分に熱が発生することが懸念される。このため、ボルト88及び、このボルト88によって締結された部材は、液冷媒91に浸漬されていることが好ましい。ボルト88により締結された部材は、固定端子78、駆動用端子86、制御用バスバー74A、第1正極バスバー74B、第2正極バスバー74C、第3正極バスバー74D、上方突出部87D、第1負極バスバー74E、第2負極バスバー74F、及びプリチャージ抵抗器89を含む。
液冷媒91は絶縁性を有しているので、リレー75には、コイル77、固定端子78、及び可動部材79を覆う部材が不要となっている。また、隣り合うバスバー74同士を絶縁するための絶縁壁を配電板70に設ける必要がない。このため、回路構成体52を小型化することができるようになっている。
また、第1正極バスバー74Bのうち上方突出部87Bの上端部以外の部分、第3正極バスバー74Dのうち上方突出部87Cの上端部以外の部分、第2負極バスバー74Fのうち上方突出部87Dの上端部以外の部分、及び第2負極バスバー74Fのうち上方突出部87E以外の部分は、液冷媒91に浸漬されている。
図7において、液冷媒91は網掛けで示している。液冷媒91としては、例えば、パーフルオロカーボン、ハイドロフルオロエーテル、ハイドロフルオロケトン、フッ素不活性液体、シリコーンオイル、鉱物油等のオイル、炭化水素系冷媒からなる群から選ばれる1つ、又は複数を用いることができる。
(実施形態の作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態に係る電気接続箱50は、筐体51と、筐体51内に配設された制御用バスバー74A、第1正極バスバー74B、第2正極バスバー74C、第3正極バスバー74D、上方突出部87D、第1負極バスバー74E、第2負極バスバー74F、コイル77、可動部材79、固定端子78、駆動用端子86、ボルト88、及びプリチャージ抵抗器89と、を備え、筐体51の内部には絶縁性の液冷媒91が充填されており、制御用バスバー74A、第1正極バスバー74B、第2正極バスバー74C、第3正極バスバー74D、上方突出部87D、第1負極バスバー74E、第2負極バスバー74F、コイル77、可動部材79、固定端子78、駆動用端子86、ボルト88、及びプリチャージ抵抗器89の少なくとも一部は液冷媒に浸漬されている。
上記の構成によれば、通電時に、制御用バスバー74A、第1正極バスバー74B、第2正極バスバー74C、第3正極バスバー74D、上方突出部87D、第1負極バスバー74E、第2負極バスバー74F、コイル77、可動部材79、固定端子78、駆動用端子86、ボルト88、及びプリチャージ抵抗器89で発生する熱は、これらが接触する液冷媒に伝達される。これにより、制御用バスバー74A、第1正極バスバー74B、第2正極バスバー74C、第3正極バスバー74D、上方突出部87D、第1負極バスバー74E、第2負極バスバー74F、コイル77、可動部材79、固定端子78、駆動用端子86、ボルト88、及びプリチャージ抵抗器89を効率よく冷却することができるので、これらが配設された電気接続箱50を効率よく冷却することができる。
第1正極バスバー74B、第2正極バスバー74C、第3正極バスバー74D、第1負極バスバー74E、及び第2負極バスバー74Fには、比較的に大きな電流が流れるので、発熱量が大きくなる傾向がある。本実施形態によれば、これら第1正極バスバー74B、第2正極バスバー74C、第3正極バスバー74D、第1負極バスバー74E、及び第2負極バスバー74Fを効率よく冷却することができる。
本実施形態に係る電気接続箱50は、プリチャージ抵抗器89を含む。プリチャージ抵抗器89に電流が流される時間は非常に短い。しかしながら、比較的に大きな電流が流れるのでプリチャージ抵抗器89においては、熱が発生する。本実施形態によれば、プリチャージ抵抗器89を効率よく冷却することができる。
なお、電気接続箱50、又はECUに不具合が生じた場合に、プリチャージ抵抗器89に持続的に大きな電流が流れる場合が生じたとしても、本実施形態においては、プリチャージ抵抗器89を液冷媒91によって冷却することができる。
また、本実施形態によれば、筐体51は金属製の底壁56を有し、配電板70に配設された導電部材は底壁56に伝熱的に接触している。なお、本実施形態に係る導電部材は、制御用バスバー74A、第1正極バスバー74B、第2正極バスバー74C、第3正極バスバー74D、上方突出部87D、第1負極バスバー74E、第2負極バスバー74F、コイル77、可動部材79、固定端子78、駆動用端子86、ボルト88、及びプリチャージ抵抗器89を含む。
上記の構成によれば、通電時に導電部材で発生した熱は、底壁56に伝達され、底壁56から筐体51の外部へと放散される。これにより、電気接続箱50の冷却効率を一層向上させることができる。
また、本実施形態によれば、導電部材は絶縁性の材料からなる配電板70の表面に配設されており、配電板70は底壁56に取り付けられている。
上記の構成によれば、導電部材で発生した熱は、配電板70から底壁56へと伝達され、筐体51の外部へと放散される。この時、導電部材と底壁56とは配電板70によって絶縁されているので、導電部材と底壁56との間を電気的に絶縁しつつ、導電部材を効率よく冷却することができる。
<実施形態2の変形例>
続いて、本実施形態2の変形例について図10を参照しつつ説明する。本変形例に係る電気接続箱50においては、ケース54の側壁57には、液冷媒91がケース54の内部に流入する流入口92と、液冷媒91がケース54の外部に流出する流出口93とが、形成されている。
ケース54の側壁57のうち、図10における右側壁57Aには、右側壁57Aを左右方向に貫通する流入口92が形成されており、この流入口92の孔縁部から右方には、流入パイプ94が延びている。流入パイプ94は図示しないポンプに接続されており、このポンプによって、流入パイプ94から液冷媒91が、流入口92を通ってケース54内に流入するようになっている。
ケース54の側壁57のうち、図10における左側壁57Bには、左側壁57Bを左右方向に貫通する流出口93が形成されている。この流出口93の孔縁部から左方には、流出パイプ95が延びている。ケース54内の液冷媒91は、流出口93から流出パイプ95を通ってケース54の外部に流出するようになっている。
上記以外の構成については、実施形態2と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
上記の構成によれば、比較的に温度の低い液冷媒91を、流入口92から筐体51内に流入させ、導電部材の熱を受け取ることによって温度が上昇した液冷媒91を、流出口93から筐体51外に流出させることができる。これにより、導電部材と液冷媒91との温度勾配を維持することができるので、電気接続箱50の冷却効率を向上させることができる。
<他の実施形態>
本明細書に開示された技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に開示された技術の技術的範囲に含まれる。
(1)電気機器としては、電気接続箱50、及びリレー10を実施形態として説明したが、これに限られず、本明細書に開示された技術は、配電箱、DC−DCコンバータ、ECU等、任意の電気機器に適用することができる。
(2)実施形態2に係る電気接続箱50においては、筐体51内に3つのリレー75が収容される構成としたが、これに限られず、1つ〜2つ、又は4つ以上のリレー75が筐体51内に収容される構成としてもよい。
(3)実施形態2においては、液冷媒91に浸漬される導電部材として、バスバー74、コイル77、プリチャージ抵抗器89を例示したが、これに限られず、導電部材としては、コンデンサ、半導体素子、マイコン等、任意の電子部品を導電部材とすることができる。
(4)実施形態2においては、プリチャージリレー75A、及びプリチャージ抵抗器89は電池の正極に接続される構成としたが、これに限られず、電池の負極に接続される構成としてもよい。
(5)実施形態2においては、ケース54は金属製としたが、これに限られず、合成樹脂製であってもよい。
10:リレー(電気機器)
11:筐体
12:コイル(導電部材)
13:固定端子(導電部材)
14:可動部材(導電部材)
16:ケース(筐体)
17:アッパーカバー(筐体)
35:液冷媒
42:流入口
43:流出口
50:電気接続箱(電気機器)
51:筐体
54:ケース(筐体)
55:アッパーカバー(筐体)
56:底壁(放熱部材)
70:配電板
74A:制御用バスバー(導電部材)
74B:第1正極バスバー(導電部材)
74C:第2正極バスバー導電部材)
74D:第3正極バスバー(導電部材)
74E:第1負極バスバー(導電部材)
74F:第2負極バスバー(導電部材)
77:コイル(導電部材)
78:固定端子(導電部材)
79:可動部材(導電部材)
87D:上方突出部(導電部材)
88:ボルト(導電部材)
89:プリチャージ抵抗器(導電部材)
91:液冷媒
92:流入口
93:流出口

Claims (11)

  1. 金属製の放熱部材を有する筐体と、
    前記筐体内に配設された導電部材と、を備えた電気機器であって、
    前記筐体の内部には絶縁性の液冷媒が充填されており、
    前記導電部材の少なくとも一部は前記液冷媒に浸漬されており、
    前記導電部材は絶縁性の材料からなる配電板の表面に配設されており、
    前記配電板の裏面が前記放熱部材と対向配置されている、電気機器。
  2. 前記導電部材はバスバーを含む、請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記導電部材はコイルを含む、請求項1または請求項2に記載の電気機器。
  4. 前記導電部材は抵抗器を含む、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電気機器。
  5. 前記導電部材は前記放熱部材に伝熱的に接触している、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電気機器。
  6. 前記配電板は前記放熱部材に取り付けられている、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電気機器。
  7. 前記筐体は、前記液冷媒が前記筐体の内部に流入する流入口と、前記液冷媒が前記筐体の外部に流出する流出口と、を有する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電気機器。
  8. 複数の前記導電部材はボルトによって接続されており、前記ボルトは前記液冷媒に浸漬されている請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電気機器。
  9. 前記配電板に回路が形成されてなる回路構成体と前記放熱部材とがボルトにより固定されている請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電気機器。
  10. 前記筐体は金属製の底壁と前記底壁の側縁から立ち上がる側壁とを備え、前記配電板は前記底壁に取り付けられている、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電気機器。
  11. 前記筐体は金属製の底壁と前記底壁の側縁から立ち上がる側壁とを備え、前記導電部材は前記配電板を介して前記底壁に伝熱的に接触している請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の電気機器。
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