JP6641903B2 - リング状部材の製造方法 - Google Patents
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次いで、前記第一リング状中間素材2に対し、特許文献1等に記載されて従来から知られている様な、熱間リングローリング加工を施す。即ち、前記第一リング状中間素材2の円周方向の一部分を径方向両側から挟み込んだ主ロール及びマンドレルと、前記第一リング状中間素材2の円周方向の他の一部分を軸方向両側から挟み込んだ1対のアキシャルロールとにより、前記第一リング状中間素材2を、回転させながら圧延(転造)していく。前記圧延は、前記第一リング状中間素材2の外径寸法を測定しながら行い、目標外径寸法に達したところで終了する。これにより、図5の(C)に示す様な、内径寸法、外径寸法、及び軸方向寸法が前記リング状部材(完成品)に近似した、断面形状が単なる矩形の第二リング状中間素材3を得る。
その後、前記第二リング状中間素材3に対し、前記リング状部材(完成品)の形状を付与する為の切削加工を施した後、必要に応じて、表面精度を向上させる為の研削加工や、機械的性質を向上させる為の熱処理を施す事により、前記リング状部材を完成させる。
この点に関して、前記マンドレルは、前記主ロールに比べて小さい部品である。この為、交換部品(交換の為に用意するマンドレル)の製造コストを抑えられる。
一方、前記主ロールは、前記マンドレルに比べて大きい部品である。この為、交換部品(交換の為に用意する主ロール)の製造コストが嵩むと言った問題がある。特に、製造対象となるリング状部材が大きい場合には、交換部品も大きくなるので、交換部品の製造コストが高くなり、加えて、生産数量が少ないリング状部材(完成品)を製造対象とする場合には、交換部品のコストパフォーマンスが一層低くなる。
このうちのダイは、外径寸法が前記主ロールの外径寸法よりも小さい円環状に造られていると共に、内径面に、金属製で円環状の被加工素材に対する外径側加工面を有するもので、中心軸を前記主ロールの中心軸と平行に配置された状態で、外径面を前記主ロールの外径面に接触させている。
又、前記マンドレルは、外径面に、前記被加工素材に対する内径側加工面を有するもので、前記ダイの径方向内側に挿通されると共に、中心軸を前記主ロールの中心軸と平行に配置された状態で、前記内径側加工面を前記外径側加工面と対向させており、且つ、中心軸を前記主ロールの中心軸と平行に配置される前記被加工素材に加工を施す際に、前記被加工素材の径方向内側に挿通される。
又、前記両アキシャルロールはそれぞれ、外径面に、前記被加工素材に対する側方加工面を有しており、前記両アキシャルロールは、前記被加工素材に加工を施す際に、前記被加工素材のうちで前記主ロールと前記マンドレルとの間に位置する部分から円周方向に外れた部分を、前記両アキシャルロールの側方加工面により軸方向両側から挟む位置に配置されている。
即ち、製造装置を構成する各部品のうち、ダイ及びマンドレルは、主ロールに比べて小さい部品である。この為、前記ダイ及び前記マンドレルに関しては、交換部品(交換の為に用意するダイ及びマンドレル)の製造コストを抑えられる。
これに対し、前記主ロールは、前記ダイ及び前記マンドレルに比べて大きい部品である。この為、前記主ロールに関しては、交換部品(交換の為に用意する主ロール)の製造コストが嵩む。
一方、本発明のリング状部材の製造方法の場合、製造対象となるリング状部材を変更する際には、変更後のリング状部材の形状及び寸法に合わせて、前記ダイと前記マンドレルとのうちの少なくとも一方の部品を交換すれば良く、前記主ロールを交換する必要はない。
従って、本発明のリング状部材の製造方法によれば、製造対象となるリング状部材を変更する際に必要となる、製造装置の交換部品の製造コストを抑えられる。
本発明の実施の形態の第1例に就いて、前述の図5、及び、図1〜2を参照しつつ説明する。
本例は、前述の図5の(A)→(B)→(C)の順に示す様に造った、金属製の第二リング状中間素材3に対し、図1〜2に示す様な製造装置を使用して熱間リングローリング加工を施す事により、図1の(B)に示す様なリング状部材4を造る例である。
尚、本例の場合には、図5の(B)に示した第一リング状中間素材2が、特許請求の範囲に記載した予備成形素材に相当し、前記第二リング状中間素材3が、特許請求の範囲に記載した被加工素材に相当する。
又、本例の場合、図1の上下方向は、加工時の上下方向に一致する。但し、本発明を実施する場合には、図1の上下方向を、加工時の他の方向(例えば水平方向)に一致させる事もできる。
前記リング状部材4の外径面は、軸方向中間部に内輪軌道5を、軸方向一端部(図1の下端部)に小径円筒面部6を、軸方向他端部(図1の上端部)に外向鍔部7を、それぞれ有している。
このうちの内輪軌道5は、軸方向の一端側から他端側に向かう程外径が大きくなる方向に傾斜した部分円すい面状に形成されている。
又、前記小径円筒面部6は、軸方向に関して外径が変化しない円筒面状に形成されており、軸方向他端縁が前記内輪軌道5の軸方向一端縁(小径側端縁)に滑らかに連続している。
又、前記外向鍔部7は、前記内輪軌道5の軸方向他端縁(大径側端縁)よりも径方向外側に突出した外向フランジ状に形成されている。
又、前記リング状部材4の内径面は、軸方向に関して内径が変化しない円筒面状に形成されている。
又、前記リング状部材4の軸方向両端面は、それぞれ径方向に関して軸方向位置が変化しない円輪面状に形成されている。
前記主ロール8と、前記ダイ9と、前記マンドレル10と、前記両アキシャルロール11a、11bとは、何れも、ダイス鋼、ハイス鋼、超硬合金等の、必要とする強度及び硬度を備えた硬質金属製である。
又、前記主ロール8の外径面は、軸方向に関して外径が変化しない円筒面状に形成されている。
この様な構成を有する主ロール8は、前記製造装置に組み付けられた状態で、軸方向及び径方向の変位を阻止されていると共に、図示しない電動モータにより(直接又は図示しない減速機構を介して)、自身の中心軸を中心とする回転駆動を自在とされている。
前記ダイ9の外径寸法は、前記主ロール8の外径寸法よりも小さく、又、前記ダイ9の軸方向幅寸法は、前記主ロール8の軸方向幅寸法よりも小さい。
又、前記ダイ9の外径面は、軸方向に関して外径が変化しない円筒面状に形成されている。
又、前記ダイ9の軸方向両端面は、それぞれ径方向に関して軸方向位置が変化しない円輪面状に形成されている。
又、前記ダイ9の内径面は、前記第二リング状中間素材3に対する外径側加工面12となっており、前記外径側加工面12は、軸方向中間部に円すい面加工部13を、軸方向一端部(図1の下端部)に円筒面加工部14を、軸方向他端部(図1の上端部)に鍔部加工部15を、それぞれ有している。
このうちの円すい面加工部13は、軸方向の一端側から他端側に向かう程内径が大きくなる方向に傾斜した部分円すい面状に形成されている。
又、前記円筒面加工部14は、軸方向に関して内径が変化しない円筒面状に形成されており、軸方向他端縁が前記円すい面加工部13の軸方向一端縁(小径側端縁)に滑らかに連続している。
又、前記鍔部加工部15は、前記円すい面加工部13の軸方向他端縁(大径側端縁)よりも大径で円筒面状の周面部16と、前記周面部16の軸方向一端縁と前記円すい面加工部13の軸方向他端縁とを連続させる円輪状の側面部17とから成る。
上述の様な構成を有するダイ9は、前記製造装置に組み付けられた状態で、自身の中心軸を前記主ロール8の中心軸と平行に配置されると共に、自身の外径面を前記主ロール8の外径面の軸方向中間部に当接させている。
又、前記加工軸部18の外径面は、前記第二リング状中間素材3に対する内径側加工面19となっており、前記内径側加工面19は、軸方向に関して外径が変化しない円筒面状に形成されている。
この様な構成を有するマンドレル10は、前記製造装置に組み付けられた状態で、前記加工軸部18を、前記ダイ9の径方向内側に挿通されると共に、自身の中心軸を、前記主ロール8及び前記ダイ9のそれぞれの中心軸と平行に配置されている。
又、前記マンドレル10は、軸方向の変位を阻止されると共に、径方向の変位に関しては、自身の中心軸と前記主ロール8の中心軸とを含む仮想平面内に於ける、前記主ロール8に対する遠近動(図1〜2の左右方向変位)のみを可能とされた状態で、自身の中心軸を中心とする回転を可能に支持されている。
更に、前記マンドレル10は、図示しない油圧シリンダ等の第一アクチュエータにより、前記仮想平面内に於ける、前記主ロール8に対する遠近動(駆動)を自在とされている。
又、前記両アキシャルロール11a、11bの外径面はそれぞれ、前記第二リング状中間素材3に対する側方加工面20a、20bとなっており、前記側方加工面20a、20bは、半頂角がθの部分円すい面状に形成されている。
上述の様な構成を有する1対のアキシャルロール11a、11bは、前記製造装置に組み付けられた状態で、前記ダイ9のうち、前記マンドレル10を挟んで前記主ロール8と径方向反対側に位置する部分(円周方向の他の一部分)を、軸方向両側から挟み込む位置に配置されている。
又、前記両アキシャルロール11a、11bは、互いの中心軸を、前記主ロール8の中心軸と前記マンドレル10の中心軸とを含む仮想平面内に配置されていると共に、互いの側方加工面20a、20bのうち、前記マンドレル10の軸方向(図1の上下方向)に関して互いに対向する側の端縁部を、前記主ロール8の中心軸に対して直角に(互いに平行に)配置されている。
又、一方(図1の下方)のアキシャルロール11aは、自身の側方加工面20aを前記ダイ9の軸方向一端面(図1の下端面)に当接させた状態で、自身の中心軸を中心とする回転を可能とされている。
これに対し、他方(図1の上方)のアキシャルロール11bは、前記一方のアキシャルロール11aに対する遠近動(図1の上下方向変位)、及び、自身の中心軸を中心とする回転を可能とされている。更に、前記他方のアキシャルロール11bは、図示しない油圧シリンダ等の第二アクチュエータにより、前記一方のアキシャルロール11aに対する遠近動(駆動)を可能とされている。
又、前記両アキシャルロール11a、11bは、それぞれ図示しない他の電動モータにより(直接又は図示しない減速機構を介して)自身の中心軸を中心とする回転駆動を自在とされている。
即ち、前記ダイ9及び前記マンドレル10は、前記主ロール8に比べて小さい部品である。この為、前記ダイ9及び前記マンドレル10に関しては、交換部品(交換の為に用意するダイ及びマンドレル)の製造コストを抑えられると共に、前記ダイ9や前記マンドレル10を交換するのに要する時間を短くできる。
これに対し、前記主ロール8は、前記ダイ9及び前記マンドレル10に比べて大きい部品である。この為、前記主ロール8に関しては、交換部品(交換の為に用意する主ロール)の製造コストが嵩むと共に、前記主ロール8を交換するのに要する時間が長くなる。
一方、本例の場合、製造対象となるリング状部材4を変更する際には、変更後のリング状部材の形状及び寸法に合わせて、前記ダイ9と前記マンドレル10とのうちの少なくとも一方の部品を交換すれば良く、前記主ロール8を交換する必要はない。
従って、本例によれば、製造対象となるリング状部材4を変更する際に必要となる交換部品の製造コストを抑えられると共に、部品交換に要する時間を短くして生産効率を高める事ができる。
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図3を参照しつつ説明する。
本例の製造装置により製造するリング状部材4aも、ラジアル円すいころ軸受を構成する内輪である。前記リング状部材4aは、図3の(B)に示す様に、外径面に設けられた部分円すい面状の内輪軌道5aが、軸方向の中間部だけでなく、軸方向の中間部及び一端部(図3の下端部)に連続して形成されている点、並びに、内径面が、軸方向の一端側(図3の下側)から他端側(図3の上側)に向かう程内径が小さくなる方向に傾斜したテーパ面(中心軸に対する傾斜角度が小さい部分円すい面)になっている点が、上述した実施の形態の第1例の製造装置により製造するリング状部材4{図1の(B)参照}と異なる。
即ち、前記ダイ9aは、内径面である外径側加工面12aを構成する円すい面加工部13aが、軸方向の中間部だけでなく、軸方向の中間部及び一端部に連続して形成されている点が、上述した実施の形態の第1例の製造装置を構成するダイ9(図1参照)と異なる。
又、前記マンドレル10aは、軸方向中間部に設けられた加工軸部18aの外径面である内径側加工面19aが、軸方向の一端側から他端側に向かう程外径が小さくなる方向に傾斜したテーパ面状に形成されている点が、上述した実施の形態の第1例の製造装置を構成するマンドレル10(図1参照)と異なる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
本発明の実施の形態の第3例に就いて、図4を参照しつつ説明する。
本例の製造装置により製造するリング状部材4bは、図4の(B)に示す様な、断面略円弧形で円環状の機械部品(熱間加工が可能な金属製部品)である。即ち、前記リング状部材4bは、軸方向一端部(図4の下端部)に存在する円輪状部分21と、軸方向他端部(図4の上端部)に存在する円筒状部分22と、前記円輪状部分21と前記円筒状部分22とを連結する断面円弧形の円環状部分23とから成る。
即ち、前記ダイ9bは、内径面である外径側加工面12bの母線形状を、前記リング状部材4bの外径面の母線形状と等しい略円弧形状としている。
又、前記マンドレル10bは、軸方向中間部に設けられた加工軸部18bの外径面である内径側加工面19bの母線形状を、前記リング状部材4bの内径面の母線形状と等しい略円弧形状としている。
前記圧延量を大きくして、前記第二リング状中間素材3よりも肉厚が小さいリング状部材4bを造る場合には、前記マンドレル10bの押圧力により前記第二リング状中間素材3の肉厚を圧延により薄くする事と、前記他方のアキシャルロール11bの押圧力により前記第二リング状中間素材3を前記成形空間の奥側に向け送り込む事とを交互に行いながら、前記リング状部材4bを成形する事でもできる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例及び第2例の場合と同様である。
又、本発明を実施する場合には、加工中に、マンドレルを主ロール側に変位させる事なく、主ロールをマンドレル側に変位させる構成を採用する事もできる。
又、本発明を実施する場合、加工前の被加工素材は、外径寸法が、ダイの内径寸法よりも小さいものを使用し、圧延に伴って被加工素材の外径寸法を増大させる事もできる。
又、本発明を実施する場合、被加工素材は、図5に示した製造方法以外の製造方法(例えば、冷間プレス加工や削り出し)によって造る事もできる。
2 第一リング状中間素材
3 第二リング状中間素材
4、4a、4b リング状部材
5、5a 内輪軌道
6 小径円筒面部
7 外向鍔部
8 主ロール
9、9a、9b ダイ
10、10a、10b マンドレル
11a、11b アキシャルロール
12、12a、12b 外径側加工面
13、13a 円すい面加工部
14 円筒面加工部
15 鍔部加工部
16 周面部
17 側面部
18、18a、18b 加工軸部
19、19a、19b 内径側加工面
20a、20b 側方加工面
21 円輪状部分
22 円筒状部分
23 円環状部分
Claims (5)
- 主ロールと、
外径寸法が前記主ロールの外径寸法よりも小さい円環状に造られていると共に、内径面に、金属製で円環状の被加工素材に対する外径側加工面を有し、中心軸を前記主ロールの中心軸と平行に配置された状態で、外径面を前記主ロールの外径面に接触させたダイと、
外径面に、前記被加工素材に対する内径側加工面を有し、前記ダイの径方向内側に挿通されると共に、中心軸を前記主ロールの中心軸と平行に配置された状態で、前記内径側加工面を前記外径側加工面と対向させ、且つ、中心軸を前記主ロールの中心軸と平行に配置される前記被加工素材に加工を施す際に、前記被加工素材の径方向内側に挿通されるマンドレルと、
それぞれの外径面に、前記被加工素材に対する側方加工面を有し、前記被加工素材に加工を施す際に、前記被加工素材のうちで前記主ロールと前記マンドレルとの間に位置する部分から円周方向に外れた部分を、それぞれの側方加工面により軸方向両側から挟む位置に配置される1対のアキシャルロールとを備えた製造装置を使用して、
前記主ロールと前記マンドレルとが相対的に接近する方向の力、及び、前記両アキシャルロール同士が相対的に接近する方向の力を付与すると共に、前記主ロールと、前記ダイと、前記マンドレルと、前記両アキシャルロールと、前記被加工素材とを、それぞれ自身の中心軸を中心として回転させながら、前記被加工素材をリング状部材に加工する方法であって、
前記被加工素材として、前記ダイよりも軸方向寸法が大きいものを採用し、かつ、前記被加工素材をリング状部材に加工する際に、前記被加工素材を、前記ダイの外径側加工面と前記マンドレルの内径側加工面とにより圧延すると共に、前記両アキシャルロールの側方加工面により圧延する事により、前記被加工素材を、軸方向寸法が縮小する方向に塑性変形させると共に、前記外径側加工面の形状が転写されるように塑性変形させる、
リング状部材の製造方法。 - 主ロールと、
外径寸法が前記主ロールの外径寸法よりも小さい円環状に造られていると共に、内径面に、金属製で円環状の被加工素材に対する外径側加工面を有し、中心軸を前記主ロールの中心軸と平行に配置された状態で、外径面を前記主ロールの外径面に接触させたダイと、
外径面に、前記被加工素材に対する内径側加工面を有し、前記ダイの径方向内側に挿通されると共に、中心軸を前記主ロールの中心軸と平行に配置された状態で、前記内径側加工面を前記外径側加工面と対向させ、且つ、中心軸を前記主ロールの中心軸と平行に配置される前記被加工素材に加工を施す際に、前記被加工素材の径方向内側に挿通されるマンドレルと、
それぞれの外径面に、前記被加工素材に対する側方加工面を有し、前記被加工素材に加工を施す際に、前記被加工素材のうちで前記主ロールと前記マンドレルとの間に位置する部分から円周方向に外れた部分を、それぞれの側方加工面により軸方向両側から挟む位置に配置される1対のアキシャルロールとを備えた製造装置を使用して、
前記主ロールと前記マンドレルとが相対的に接近する方向の力、及び、前記両アキシャルロール同士が相対的に接近する方向の力を付与すると共に、前記主ロールと、前記ダイと、前記マンドレルと、前記両アキシャルロールと、前記被加工素材とを、それぞれ自身の中心軸を中心として回転させながら、前記被加工素材をリング状部材に加工する方法であって、
前記被加工素材の軸方向一方側部を、前記ダイの軸方向他方側部に挿入する事により、前記被加工素材の外周面の軸方向一方側の端縁部分を、前記ダイの外径側加工面に全周に亙り接触させ、かつ、この状態で、前記被加工素材をリング状部材に加工する際に、前記被加工素材を、前記ダイの外径側加工面と前記マンドレルの内径側加工面との間部分の奥側である軸方向一方側に向け送り込みながら、前記外径側加工面と前記内径側加工面とにより塑性変形させる、
リング状部材の製造方法。 - 製造対象となるリング状部材を変更する場合に、変更後のリング状部材の形状及び寸法に合わせて、前記製造装置を構成する各部品のうち、前記主ロールを交換する事なく、前記ダイと前記マンドレルとのうちの少なくとも一方の部品を交換する、
請求項1又は2に記載したリング状部材の製造方法。 - 金属素材に熱間鍛造加工を施す事により、前記リング状部材よりも外径寸法が小さく且つ径方向の肉厚が大きい、円環状の予備成形素材を造り、
その後、前記予備成形素材に適宜の加工を施す事により、外径寸法及び径方向の肉厚が、前記予備成形素材に比べて、前記リング状部材により近い、前記被加工素材を造り、
その後、前記製造装置を使用して、前記被加工素材を前記リング状部材に加工する、
請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したリング状部材の製造方法。 - 前記被加工素材に対して加工を施す作業を、前記主ロールと前記マンドレルとの遠近動方向の相対位置と、前記両アキシャルロール同士の遠近動方向の相対位置とに基づいて、前記被加工素材の寸法変化を確認しながら行う、
請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したリング状部材の製造方法。
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