JP6641589B2 - ユニットの製造方法 - Google Patents
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また、ギヤハウジング部に接続される前のモータECUハウジング部内に空気を供給してモータECUハウジング部の気密性等を確認した後、ギヤハウジング部とモータECUハウジング部とを組み付けてユニット化する技術が提案されている(例えば特許文献2を参照)。
本発明の目的は、複数のハウジングを含むユニットハウジング全体の気密性を検査することができるユニットの製造方法を提供することである。
請求項2の発明は、前記シャフトは、トーションバー(51)を介して同軸上に連結された入力軸(52)および出力軸(53)を含み、前記ユニットハウジングは、一端に前記入力軸を第1シール部材(60)を介して挿通させる第1挿通孔(11)が形成され、内部に収容部品としてのトルクセンサ(41)が収容された筒状の第1ハウジング(10)と、前記出力軸に動力伝達する収容部品としての減速機(42)が収容され、一端(20a)が前記第1ハウジングの他端(10b)と封止連結され、他端(20b)に前記出力軸を挿通させる第2挿通孔(23)が形成された前記所定のハウジングとしての筒状の第2ハウジング(20)と、収容部品としてのモータ部品(43)を収容し、一端(30a)が前記第2ハウジングの側部の環状の連結部(26)に封止連結された筒状の第3ハウジング(30)と、を含み、前記所定のシール部材は、前記第2挿通孔と前記出力軸との間をシールする第2シール部材(70)を含み、前記第2ハウジングは、前記出力軸を挿通させる第3挿通孔(24)を形成し前記減速機が収容された筒状の第2ハウジング本体(21)と、一端(22a)が前記第2ハウジング本体に封止連結され他端(22b)に前記第2挿通孔が形成されたエンドカバー(22)とを含む、請求項1に記載のユニットの製造方法であって、前記ユニットにおいて前記エンドカバーおよび前記第2シール部材を除く要素が組み立てられた状態で、前記第2ハウジング本体の前記第3挿通孔から突出する前記出力軸に筒状の案内治具を装着する工程と、前記エンドカバーの前記第2挿通孔に装着された状態の前記第2シール部材を前記出力軸に装着された前記案内治具の外周によって案内しつつ前記第2シール部材を前記エンドカバーとともに前記第2ハウジング本体に装着することで、前記第2シール部材を前記第2ハウジングに装着する工程と、前記第2シール部材を案内した前記案内治具に設けられた空気供給口を介して前記ユニットハウジング内に空気を供給し、前記ユニットハウジングからの前記空気の漏れに基づいて前記ユニットハウジングの気密性を検査する工程と、気密性の検査の終了後に、前記案内治具を取り除く工程と、を含むユニットの製造方法を提供する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態の製造方法によって製造された減速機・電動モータユニットであるユニットUの概略断面図である。
ユニットUは、第1ハウジング10、第2ハウジング20(所定のハウジングに相当)および第3ハウジング30を含むユニットハウジングUHと、ユニットハウジングUH内に収容された収容部品(トルクセンサ41、減速機42、モータ部品43)と、第1ハウジング10および第2ハウジング20から突出するシャフト50とを備える。
シャフト50は、トーションバー51を介して同軸上に連結された入力軸52および出力軸53を含む。
第1ハウジング10の内部に、収容部品としてのトルクセンサ41が収容されている。トルクセンサ41は、第1軸受81と第2軸受82との間に配置されている。
第2ハウジング20は、出力軸53を取り囲む筒状の第2ハウジング本体21と、エンドカバー22とを含む。
第2ハウジング20の内部に、収容部品としての減速機42が収容されている。減速機42は、ウォームシャフト42aと、ウォームシャフト42aと噛み合うウォームホイール42bとを含む。ウォームホイール42bは、出力軸53の外周に一体回転可能に連結されている。
第2ハウジング20の第2ハウジング本体21の収容部25の一端は、拡径されて開口を区画する環状の連結部26を形成している。
モータシャフト43cは、第2ハウジング20の連結部26に挿通され、収容部25内で、継手45を介してウォームシャフト42aとトルク伝達可能に連結されている。
図示していないが、ユニットUがステアリング装置に組み込まれた状態で、入力軸52は、ステアリングシャフトを介してステアリングホイールと連結される。また、出力軸53は、自在継手を介してインタミーディエイトシャフトと連結され、インタミーディエイトシャフトは、自在継手を介して、ラックアンドピニオン機構(転舵機構)のピニオンシャフトと連結される。また、ラックアンドピニオン機構のラックシャフトの各端部は、タイロッドおよびナックルアームを介して転舵輪と連結される。
具体的には、図3Aに示すように、案内治具100は、先細り状の閉塞端である一端111と開放端である他端112とを有する筒状の治具本体110と、一端111を貫通する例えばパイプからなる空気供給口120とを備えている。
図4に示すように、位置決め突起130が出力軸53の端面に当接することにより出力軸53に対して案内治具100を軸方向に位置決めされる。また、位置決め突起130が、出力軸53の端面に当接した状態で、空気供給口120の他端122と出力軸53の端面との間に隙間が形成される。この隙間を介して、治具本体110内への空気の供給が可能である。
まず、図4は、案内治具100の装着工程を示している。図1に示すユニットUにおいてエンドカバー22および第2シール部材70を除く要素が組み立てられた、図4に示すユニット製造用中間体の状態で、第2ハウジング本体21の第3挿通孔24から突出する出力軸53に、筒状の案内治具100を装着する。
図5に示すように、サブアセンブリSAの第2シール部材70が、出力軸53に装着された案内治具100の外周によって案内されつつ、図6に示すように、第2シール部材70が、エンドカバー22とともに第2ハウジング本体21に装着される。これにより、ユニットハウジングUHが組み立てられる。
次いで、図7は、気密検査の工程を示している。図7に示すように、案内治具100の空気供給口120の一端121に、空気源200からのカプラー201が接続される。空気源200から供給される大気圧よりも高い所定の圧力の空気が、案内治具100の治具本体110と出力軸53との隙間を介して、ユニットハウジングUH内に供給される。これにより、ユニットハウジングUH内の気圧が、大気圧よりも高くなる。
以上のように、本実施形態によれば、エンドカバー22の第2挿通孔23に装着された状態の第2シール部材70が、出力軸53に装着された案内治具100の外周によって案内されつつ、エンドカバー22とともに第2ハウジング本体21に装着される。その後、案内治具100の空気供給口120からユニットハウジングUH内に空気を供給し、ユニットハウジングUHからの空気の漏れに基づいて気密性を検査する。短時間(例えば20〜30秒間)で、ユニットハウジングUH全体の空気漏れを検査することができる。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態のユニットの製造方法において、第2シール部材70を装着する工程を示している。
すなわち、第1実施形態では、図5に示されるように、第2シール部材70を装着する工程において、第2シール部材70が、エンドカバー22とともに(すなわち第2シール部材70とエンドカバー22とを含むサブアセンブリSAの状態で)、第2ハウジング本体21に装着される。
本実施形態によれば、出力軸53に装着された案内治具100の外周によって第2シール部材70を案内しつつ第2挿通孔23に装着した後、案内治具100の空気供給口120からユニットハウジングUH内に空気を供給し、ユニットハウジングUHからの空気の漏れに基づいて気密性を検査する。短時間で、ユニットハウジングUH全体の空気漏れを検査することができる。
また、所定のシール部材が第1シール部材60であり、所定のハウジングが第1ハウジング10であってもよい。この場合、第1シール部材60の装着を案内するべく入力軸52に装着された案内治具100を用いて、気密検査が行われる。
Claims (3)
- 互いに封止連結された複数のハウジングを含むユニットハウジングと、前記ユニットハウジング内に収容された収容部品と、前記複数のハウジングのうちの所定のハウジングから突出するシャフトと、前記所定のハウジングと前記シャフトとの間をシールする所定のシール部材とを含むユニットの製造方法であって、
前記所定のシール部材を前記シャフトに装着する前に、前記シャフトの外周に有底筒状の案内治具を装着する工程と、
前記所定のシール部材を前記シャフトに装着された前記案内治具の外周によって案内しつつ前記所定のハウジングに装着する工程と、
前記所定のシール部材を案内した前記案内治具に設けられた空気供給口を介して前記ユニットハウジングの内部に空気を供給し、前記ユニットハウジングからの前記空気の漏れに基づいて前記ユニットハウジングの気密性を検査する工程と、
前記気密性の検査の終了後に、前記案内治具を取り除く工程と、を含むユニットの製造方法。 - 前記シャフトは、トーションバーを介して同軸上に連結された入力軸および出力軸を含み、
前記ユニットハウジングは、一端に前記入力軸を第1シール部材を介して挿通させる第1挿通孔が形成され、内部に収容部品としてのトルクセンサが収容された筒状の第1ハウジングと、前記出力軸に動力伝達する収容部品としての減速機が収容され、一端が前記第1ハウジングの他端と封止連結され、他端に前記出力軸を挿通させる第2挿通孔が形成された前記所定のハウジングとしての筒状の第2ハウジングと、収容部品としてのモータ部品を収容し、一端が前記第2ハウジングの側部の環状の連結部に封止連結された筒状の第3ハウジングと、を含み、
前記所定のシール部材は、前記第2挿通孔と前記出力軸との間をシールする第2シール部材を含み、
前記第2ハウジングは、前記出力軸を挿通させる第3挿通孔を形成し前記減速機が収容された筒状の第2ハウジング本体と、一端が前記第2ハウジング本体に封止連結され他端に前記第2挿通孔が形成されたエンドカバーとを含む、請求項1に記載のユニットの製造方法であって、
前記ユニットにおいて前記エンドカバーおよび前記第2シール部材を除く要素が組み立てられた状態で、前記第2ハウジング本体の前記第3挿通孔から突出する前記出力軸に筒状の案内治具を装着する工程と、
前記エンドカバーの前記第2挿通孔に装着された状態の前記第2シール部材を前記出力軸に装着された前記案内治具の外周によって案内しつつ前記第2シール部材を前記エンドカバーとともに前記第2ハウジング本体に装着することで、前記第2シール部材を前記第2ハウジングに装着する工程と、
前記第2シール部材を案内した前記案内治具に設けられた空気供給口を介して前記ユニットハウジング内に空気を供給し、前記ユニットハウジングからの前記空気の漏れに基づいて前記ユニットハウジングの気密性を検査する工程と、
気密性の検査の終了後に、前記案内治具を取り除く工程と、を含むユニットの製造方法。 - 前記シャフトは、トーションバーを介して同軸上に連結された入力軸および出力軸を含み、
前記ユニットハウジングは、一端に前記入力軸を第1シール部材を介して挿通させる第1挿通孔が形成され、内部に収容部品としてのトルクセンサが収容された筒状の第1ハウジングと、前記出力軸に動力伝達する収容部品としての減速機が収容され、一端が前記第1ハウジングの他端と封止連結され、他端に前記出力軸を挿通させる第2挿通孔が形成された前記所定のハウジングとしての筒状の第2ハウジングと、収容部品としてのモータ部品を収容し、一端が前記第2ハウジングの側部の環状の連結部に封止連結された筒状の第3ハウジングと、を含み、
前記所定のシール部材は、前記第2挿通孔と前記出力軸との間をシールする第2シール部材を含む、請求項1に記載のユニットの製造方法であって、
前記ユニットにおいて前記第2シール部材を除く要素が組み立てられた状態で、前記第2挿通孔から突出する前記出力軸に筒状の案内治具を装着する工程と、
前記出力軸に装着された前記案内治具の外周によって前記第2シール部材を案内しつつ前記第2シール部材を前記第2ハウジングの前記第2挿通孔に装着する工程と、
前記第2シール部材を案内した前記案内治具に設けられた空気供給口を介して前記ユニットハウジング内に空気を供給し、前記ユニットハウジングからの前記空気の漏れに基づいて前記ユニットハウジングの気密性を検査する工程と、
気密性の検査の終了後に、前記案内治具を取り除く工程と、を含むユニットの製造方法。
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