JP2013203267A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動歯車と従動歯車のバックラッシュを除去するための予圧手段を有してなる電動パワーステアリング装置において、ギヤハウジングのシール性を簡易に向上するとともに、予圧手段の組立作業性を向上すること。
【解決手段】電動パワーステアリング装置において、軸受23Aを収容した軸受ケース40がギヤハウジング11に設けたケース取付部81に取付けられ、ばね60を収容したシートラバー50がギヤハウジング11に設けたラバー装填孔82に装填されるとともに、該シートラバー50が軸受ケース40のばね挿通孔44の開口端面に当接され、ギヤハウジング11のラバー装填孔82の開口まわりの蓋取付面71に固定される蓋70の内面をシートラバー50の外側端面に密着させてなるもの。
【選択図】図5

Description

本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置では、ステアリング軸にトーションバーを介して連結されるピニオン軸をギヤハウジングに枢支し、ピニオン軸に噛合うラック軸をギヤハウジングに直線動可能に支持し、電動モータの駆動軸に連結されるウォームギヤをギヤハウジングに枢支し、ピニオン軸の中間部に固定されてウォームギヤに噛合うウォームホイールをギヤハウジングに枢支している。電動モータは、運転者がステアリング軸に加えた操舵トルクに応じた操舵アシストトルクを、ウォームギヤとウォームホイールの噛合い、ピニオン軸とラック軸の噛合いを介してラック軸に付与するものである。
このような電動パワーステアリング装置では、組立時に、ウォームギヤ等の部品の寸法誤差に影響されることなくウォームギヤとウォームホイールの軸間距離を簡易に設定するとともに、組立後に、ウォームギヤとウォームホイールの噛合いが経時変化したときに、それらの軸間距離を簡易に調整し、それらのバックラッシュを除去することが必要とされる。
特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置では、ウォームギヤとウォームホイールとの噛合い部に予圧を加えるように、ウォームギヤの先端軸部を支持する軸受を所定の予圧方向へ付勢する予圧手段を有している。予圧手段の付勢力により、ウォームギヤとウォームホイールの軸間距離を調整し、それらのバックラッシュを除去するものである。
特許文献1に記載の予圧手段は、ギヤハウジングの孔にOリングを介して装填した蓋を該孔に係着した止め輪により支持し、この蓋の内面がバックアップ支持するスプリングの付勢力を押付体に付与し、この押付体の押圧力をウォームギヤの軸部に及ぼし、ウォームギヤの軸部を所定の予圧方向へ付勢するようになっている。
特開2002-37094
特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置では、蓋の取付けに止め輪を用いている。従って、蓋をギヤハウジングの孔の段差部に押圧しながら、該孔の環状溝に止め輪を係着する必要があり、組立作業性が悪い。
また、ギヤハウジングの外部から内部への水、湿気の浸入を防ぐため、蓋の外周にOリングを設ける必要がある。
本発明の課題は、駆動歯車と従動歯車のバックラッシュを除去するための予圧手段を有してなる電動パワーステアリング装置において、ギヤハウジングのシール性を簡易に向上するとともに、予圧手段の組立作業性を向上することにある。
請求項1に係る発明は、電動モータにより駆動される駆動歯車をギヤハウジングに枢支するとともに、駆動歯車に噛合う従動歯車を操舵軸に固定し、駆動歯車と従動歯車との噛合い部に予圧を加えるように、駆動歯車の軸受を所定の予圧方向へ付勢する予圧手段を有してなる電動パワーステアリング装置において、予圧手段が、駆動歯車の軸受を収容する軸受収容孔を備え、軸受を付勢するためのばねが挿通されるばね挿通孔を上記軸受収容孔に交差させて備えてなる軸受ケースを有するとともに、軸受ケースのばね挿通孔の開口端面に筒状のシートラバーを当接し、このシートラバーの内径部にばねを収容可能にしてなり、軸受を収容した軸受ケースがギヤハウジングに設けたケース取付部に取付けられ、ばねを収容したシートラバーがギヤハウジングに設けたラバー装填孔に装填されるとともに、該シートラバーが軸受ケースのばね挿通孔の開口端面に当接され、ギヤハウジングのラバー装填孔の開口まわりの蓋取付面に固定される蓋の内面をシートラバーの外側端面に密着させてなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記シートラバーがギヤハウジングのラバー装填孔に装填される筒状体からなり、筒状体の基端部に外方に張り出るフランジを備え、筒状体の先端部に外周に段差部を設けた細径部を備え、シートラバーのフランジが、ギヤハウジングのラバー装填孔の開口に設けた環状くぼみ部に嵌め込まれ、蓋の内面により挟圧され、シートラバーの細径部が軸受ケースのばね挿通孔に挿通され、シートラバーの細径部の外周の段差部が軸受ケースのばね挿通孔の開口端面に当接されてなるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において更に、前記軸受ケースが軸受収容孔の内周に、軸受の外周に接して該軸受を所定の予圧方向へ移動するように案内するガイド面を備えてなるようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において更に、前記軸受ケースに備えるガイド面が、相対して平行をなす2つの平面状ガイド面であるようにしたものである。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に係る発明において更に、前記軸受ケースが、環状体の内周を軸受収容孔とし、この環状体の半径方向外方に突出させた筒突部を備え、この筒突部がギヤハウジングに設けたラバー装填孔に装填され、この筒突部の軸方向に前記ばね挿通孔を貫通形成してなるようにしたものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに係る発明において更に、前記軸受ケースがプラスチックからなり、ギヤハウジングが金属からなるようにしたものである。
(請求項1、6)
(a)ばねを収容したシートラバーがギヤハウジングに設けたラバー装填孔に装填されるとともに、該シートラバーが軸受ケースのばね挿通孔の開口端面に当接され、ギヤハウジングのラバー装填孔の開口まわりの蓋取付面に固定される蓋の内面をシートラバーの外側端面に密着させた。これにより、蓋をギヤハウジングのラバー装填孔の開口まわりの蓋取付面にボルト止めする等により固定するだけで、蓋がシートラバーの外側端面に密着し、ギヤハウジングのシール性を簡易に向上するものになる。
(b)ばねがシートラバーの内径部に収容された状態で、このシートラバーがギヤハウジングのラバー装填孔に装填される。従って、ばねがギヤハウジングとの干渉による異音や摩耗を生ずることがない。
(c)シートラバーが、上述(a)のシール機能と上述(b)のばねガイド機能を兼ね備える。部品点数を抑えることができるし、組付性も向上する。
(請求項2)
(d)シートラバーのフランジが、ギヤハウジングのラバー装填孔の開口に設けた環状くぼみ部に嵌め込まれ、蓋の内面により挟圧される。これにより、シートラバーによる前述のシール機能の確実を図ることができる。
また、シートラバーの細径部が軸受ケースのばね挿通孔に挿通され、シートラバーの細径部の外周の段差部が軸受ケースのばね挿通孔の開口端面に当接される。これにより、シートラバーが軸受ケースのばね挿通孔の内周に挿通され、シートラバーの内径部に収容されているばねが軸受ケースの内周に干渉し、軸受ケースの樹脂を摩耗させるおそれがない。
(請求項3)
(e)軸受が軸受ケースのガイド面により所定の予圧方向へ移動するように案内される。
(請求項4)
(f)軸受は軸受ケースの相対して平行をなす2つの平面状ガイド面により所定の予圧方向へ移動するように案内される。
(請求項5)
(g)前記軸受ケースが、環状体の内周を軸受収容孔とし、この環状体の半径方向外方に突出させた筒突部を備え、この筒突部がギヤハウジングに設けたラバー装填孔に装填され、この筒突部の軸方向に前記ばね挿通孔を貫通形成した。従って、軸受ケースの筒突部をギヤハウジングに設けたラバー装填孔に装填することにより、軸受ケースのガイド面が軸受を所定の予圧方向へ案内する方向に規定される。
図1は電動パワーステアリング装置を示す縦断面図である。 図2は図1のII-II線に沿う断面図である。 図3はウォームギヤの支持構造を破断して示す斜視図である。 図4はウォームギヤの継手構造を示し、(A)は小組状態を示す斜視図、(B)は構成部品を示す斜視図である。 図5は図2のV-V線に沿う断面図である。 図6は電動パワーステアリング装置を分解して示す斜視図である。 図7はギヤハウジングと予圧手段を分解して示す斜視図である。 図8は軸受ケースを示す斜視図である。
電動パワーステアリング装置10は、図1、図2に示す如く、不図示のブラケットにより車体に固定されるギヤハウジング11を有する。そして、ステアリングホイール(不図示)が結合される入力軸12にトーションバー13を介して出力軸14(操舵軸)を連結している。ギヤハウジング11内には、トーションバー13のねじれに応じた入力軸12と出力軸14の相対回転変位量によって運転者がステアリングホイールに加えた操舵トルクを検出するトルクセンサ15が内蔵されている。入力軸12と出力軸14は、軸受12A、14A、14Bを介してギヤハウジング11に枢支される。
ギヤハウジング11には、出力軸14のピニオンに噛合うラックを備えたラック軸16が左右直線動可能に支持されている。尚、ギヤハウジング11内でラック軸16の一端を挟んで出力軸14のピニオンと相対する部分には、キャップ17により背面支持されるばね18によりラック軸16のラックを出力軸14のピニオンに押圧するラックガイド19が内蔵されている。
電動モータ20がギヤハウジング11に固定される。電動モータ20に接続されて駆動されるウォームギヤ21(駆動歯車)の両端の軸部22、23が、図2、図3に示す如く、出力軸14の軸と交差、本実施例では直交するように、軸受22A、23Aを介してギヤハウジング11に枢支される。電動モータ20の駆動軸20Aにはカップリング24が圧入され、図4に示す如く、ウォームギヤ21の軸部22にはカップリング25が圧入され、カップリング24とカップリング25がエチレンプロピレンゴム等からなるゴム継手26により連結される。ゴム継手26はゴム弾性を有し、環状中空芯26Aの外周に放射状をなす突起部26Bを備える。カップリング24の羽根部24A(不図示)とカップリング25の羽根部25Aがゴム継手26の周方向で相隣る各突起部26Bの対向間隙に順に嵌合され、電動モータ20の回転力がゴム継手26を介してウォームギヤ21に伝達される。
このとき、図3に示す如く、ウォームギヤ21の軸部22のための軸受22Aの外輪はギヤハウジング11に螺着されるベアリングナット27によりギヤハウジング11の段差孔に固定され、軸受22Aの内輪はウォームギヤ21の軸部22に設けたフランジ22Fと軸部22に圧入されたカップリング25により挟持される。これにより、ウォームギヤ21は軸方向へのガタなくギヤハウジング11に支持される。また、ウォームギヤ21はゴム継手26の弾性により、軸受22Aの幅方向中央近傍位置を中心として若干揺動できる。ウォームギヤ21のこの揺動はゴム継手26の弾性変形により吸収される。また、ゴム継手26の中空芯26Aの中空部に装填されたばね、本実施例では圧縮コイルばね28が、カップリング24の端面とウォームギヤ21の軸部22の端面との間に圧縮状態で装填され、ウォームギヤ21の軸方向に生じ得る振動を吸収する。
電動モータ20により駆動されるウォームギヤ21に噛合うウォームホイール29(従動歯車)が出力軸14の中間部に固定されている。電動モータ20はトルクセンサ15が検出した操舵トルクに応じて駆動され、この電動モータ20のトルクがウォームギヤ21とウォームホイール29の噛合い部を介して出力軸14に伝達され、ひいてはラック軸16に操舵アシスト力になって付与され、運転者がステアリングホイールに加えた操舵トルクをアシストする。
しかるに、電動パワーステアリング装置10にあっては、ウォームギヤ21とウォームホイール29の噛合い部のバックラッシュを除去するため、ウォームギヤ21とウォームホイール29の噛合い部に予圧を加える予圧手段30を有する。予圧手段30は、ウォームギヤ21の軸部23に設けた軸受23Aを所定の予圧方向へ付勢する。
予圧手段30は、図5〜図7に示す如く、軸受ケース40とシートラバー50とばね60とを有する。
軸受ケース40は、図8に示す如く、環状体41(後述するC字状の環状体)からなるものとされ、環状体41の外周の周方向の1ヵ所から半径方向外方に短円筒状の筒突部42が突出されている。軸受ケース40は、ウォームギヤ21の軸部23のための軸受23Aを収容する軸受収容孔43を環状体41の内周に備える。また、軸受ケース40は、軸受23Aを付勢するためのばね、本実施例ではコイルばね60が挿通される丸孔状のばね挿通孔44を上記軸受収容孔43の周方向の1ヵ所に交差させるように、筒突部42に備える。軸受収容孔43は環状体41の軸方向に貫通形成され、ばね挿通孔44は環状体41の半径方向に合致する筒突部42の軸方向に貫通形成される。
予圧手段30は、軸受ケース40を含油ポリアセタール樹脂等のプラスチックからなる無給油ブッシュとし、ギヤハウジング11を金属からなるものにしている。
ここで、軸受ケース40は、図8に示す如く、周方向の1ヵ所を切り離したC字状の環状体41からなる。軸受23Aが軸受収容孔43に収容された軸受ケース40の環状体41は、ギヤハウジング11に設けた孔状ケース取付部81に縮径状態で取付けられる。即ち、軸受ケース40は、ケース取付部81に取付けられた環状体41の縮径状態で、ウォームギヤ21の軸部23のための軸受23Aを抱持する軸受収容孔43を形成し、軸受23Aの外周に接して該軸受23Aを所定の予圧方向へ移動するように案内するガイド面101を軸受収容孔43の内周に備える。軸受ケース40に備えるガイド面101は、環状体41の上述の縮径状態で相対して平行をなす2つの平面状ガイド面101、101からなる。軸受ケース40の軸受収容孔43に収容された軸受23Aの内輪は、ウォームギヤ21の軸部23の小径端に設けた段差端面23Bに当接する。
尚、軸受ケース40の環状体41は、C字状に切り離されて周方向で相対する一方の突片41Aを該環状体41の軸方向の一端面の側に設け、他方の突片41Bを該環状体41の軸方向の他端面の側に設けてある。環状体41の上述の縮径状態で、突片41Aと突片41Bは周方向の一定範囲にて相並び得るように設定されている。
予圧手段30は、図5に示す如く、軸受ケース40の筒突部42に備えたばね挿通孔44の開口端面(筒突部42の端面42A)に筒状のシートラバー50を当接し、このシートラバー50の内径部にばね60を装填可能にしている。即ち、軸受23Aを収容した軸受ケース40の環状体41がギヤハウジング11に設けたケース取付部81に取付けられ、軸受ケース40の筒突部42がギヤハウジング11に設けたラバー装填孔82に装填され、ばね60を収容したシートラバー50がこのラバー装填孔82に装填されるときに、該シートラバー50が軸受ケース40のばね挿通孔44の開口端面(筒突部42の端面42A)に当接される。そして更に、ギヤハウジング11のラバー装填孔82の開口まわりの蓋取付面71に固定される蓋70の内面がシートラバー50の外側端面に密着せしめられる。蓋70は、ボルト72によりギヤハウジング11の蓋取付面71に固定される。
ここで、シートラバー50は、図5に示す如く、ギヤハウジング11のラバー装填孔82に装填される筒状体51からなり、筒状体51の基端部に外方に張り出るフランジ51Fを備え、筒状体51の先端部に外周に段差部51Sを設けた細径部51Aを備える。シートラバー50のフランジ51Fは、ギヤハウジング11のラバー挿填孔82の開口に設けた環状くぼみ部82Aに嵌め込まれ、該ラバー装填孔82の開口まわりの蓋取付面71に固定される蓋70の内面により挟圧される。シートラバー50の細径部51Aは、軸受ケース40の筒突部42に備えたばね挿通孔44に挿通され、細径部51Aの外周の段差部51Sが軸受ケース40のばね挿通孔44の開口端面(筒突部42の端面42A)に当接される。
予圧手段30は、ギヤハウジング11に軸受ケース40のための位置決め部91を設け、軸受ケース40に設けた被位置決め部92を上記位置決め部91に係合させ、ギヤハウジング11のケース取付部81に対する軸受ケース40の取付位置を位置決めしている。ギヤハウジング11の位置決め部91は該ギヤハウジング11に設けたラバー装填孔82からなるものとされる。軸受ケース40の被位置決め部92は環状体41の半径方向外方に突出させた筒突部42からなるものとされる。軸受ケース40の筒突部42が前述の如くにギヤハウジング11のラバー装填孔82に装填され、ギヤハウジング11のケース取付部81に対する軸受ケース40の取付位置が位置決めされる。
従って、電動パワーステアリング装置10においてウォームギヤ21を組込む場合には、軸受ケース40の環状体41に抱持された軸受23Aを軸部23に挿着したウォームギヤ21が、ギヤハウジング11における電動モータ20の取付側から挿入される。軸受ケース40の環状体41が縮径されながらギヤハウジング11のケース取付部81に挿入されるとともに、軸受ケース40の筒突部42がギヤハウジング11におけるケース取付部81の側からラバー装填孔82に対して斜交方向から挿入される。軸受ケース40の環状体41、筒突部42がギヤハウジング11のケース取付部81、ラバー装填孔82のそれぞれに挿入された後、環状体41がケース取付部81内でその縮径状態を若干緩和されて取付完了となる。軸受ケース40の環状体41が取付完了となったとき、軸受ケース40の2つのガイド面101、101は相対して平行をなす。
更に、シートラバー50とばね60がギヤハウジング11のラバー装填孔82に外方から装填される。シートラバー50が軸受ケース40のばね挿通孔44の開口端面(筒突部42の端面42A)に当接され、このシートラバー50の内径部にばね60が装填される。そして、蓋70がギヤハウジング11のラバー装填孔82の開口まわりの蓋取付面71に固定される。蓋70の内面がシートラバー50とばね60の外側端面に上から圧接し、シートラバー50の端面に密着するものになる。
次に、ギヤハウジング11に螺着される前述のベアリングナット27により、ウォームギヤ21の軸部22に挿着されている軸受22Aがギヤハウジング11の段差孔に固定される。ウォームギヤ21は軸受22Aの軸方向中央近傍位置を中心として若干揺動できる。
こうして、予圧手段30のばね60がウォームギヤ21の軸受23Aを所定の予圧方向へ付勢し、ウォームギヤ21はばね60のばね力により軸受22Aの軸方向中央近傍位置を中心として揺動し、ウォームギヤ21とウォームホイール29の噛合い部に予圧を加えることができ、噛合い部のバックラッシュをなくすものになる。しかも、予圧手段30は軸受ケース40のガイド面101の存在により、ウォームギヤ21の軸受23Aを正しく所定の予圧方向へ移動させるから、ウォームギヤ21はウォームホイール29の軸長方向に関して適正な噛合位置を保持することができるとともに、噛合反力の変動によるウォームギヤ21のラジアル方向への移動をスムースに行なわせることができる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ばね60を収容したシートラバー50がギヤハウジング11に設けたラバー装填孔82に装填されるとともに、該シートラバー50が軸受ケース40のばね挿通孔44の開口端面に当接され、ギヤハウジング11のラバー装填孔82の開口まわりの蓋取付面71に固定される蓋70の内面をシートラバー50の外側端面に密着させた。これにより、蓋70をギヤハウジング11のラバー装填孔82の開口まわりの蓋取付面71にボルト止めする等により固定するだけで、蓋70がシートラバー50の外側端面に密着し、ギヤハウジング11のシール性を簡易に向上するものになる。
(b)ばね60がシートラバー50の内径部に収容された状態で、このシートラバー50がギヤハウジング11のラバー装填孔82に装填される。従って、ばね60がギヤハウジング11との干渉による異音や摩耗を生ずることがない。
(c)シートラバー50が、上述(a)のシール機能と上述(b)のばねガイド機能を兼ね備える。部品点数を抑えることができるし、組付性も向上する。
(d)シートラバー50のフランジ51Fが、ギヤハウジング11のラバー装填孔82の開口に設けた環状くぼみ部82Aに嵌め込まれ、蓋70の内面により挟圧される。これにより、シートラバー50による前述のシール機能の確実を図ることができる。
また、シートラバー50の細径部51Aが軸受ケース40のばね挿通孔44に挿通され、シートラバー50の細径部51Aの外周の段差部51Sが軸受ケース40のばね挿通孔44の開口端面に当接される。これにより、シートラバー50が軸受ケース40のばね挿通孔44の内周に挿通され、シートラバー50の内径部に収容されているばね60が軸受ケース40の内周に干渉し、軸受ケース40の樹脂を摩耗させるおそれがない。
(e)軸受23Aが軸受ケース40のガイド面101により所定の予圧方向へ移動するように案内される。
(f)軸受23Aは軸受ケース40の相対して平行をなす2つの平面状ガイド面101により所定の予圧方向へ移動するように案内される。
(g)前記軸受ケース40が、環状体41の内周を軸受収容孔43とし、この環状体41の半径方向外方に突出させた筒突部42を備え、この筒突部42がギヤハウジング11に設けたラバー装填孔82に装填され、この筒突部42の軸方向に前記ばね挿通孔44を貫通形成した。従って、軸受ケース40の筒突部42をギヤハウジング11に設けたラバー装填孔82に装填することにより、軸受ケース40のガイド面101が軸受23Aを所定の予圧方向へ案内する方向に規定される。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、駆動歯車(ウォームギヤ)の軸受は転がり軸受に限らず、滑り軸受でも良い。
また、駆動歯車をウォームギヤ、従動歯車をウォームホイールとするものに限らず、駆動歯車をハイポイドピニオンとし、従動歯車をハイポイドホイールとするものでも良い。また、駆動歯車と従動歯車にベベルギヤを用いても良い。
また、軸受ケースは周方向の一部を切り離したC字状の環状体からなるものに限らず、周方向に連続する環状体からなるものでも良い。
本発明は、電動モータにより駆動される駆動歯車をギヤハウジングに枢支するとともに、駆動歯車に噛合う従動歯車を操舵軸に固定し、駆動歯車と従動歯車との噛合い部に予圧を加えるように、駆動歯車の軸受を所定の予圧方向へ付勢する予圧手段を有してなる電動パワーステアリング装置において、予圧手段が、駆動歯車の軸受を収容する軸受収容孔を備え、軸受を付勢するためのばねが挿通されるばね挿通孔を上記軸受収容孔に交差させて備えてなる軸受ケースを有するとともに、軸受ケースのばね挿通孔の開口端面に筒状のシートラバーを当接し、このシートラバーの内径部にばねを収容可能にしてなり、軸受を収容した軸受ケースがギヤハウジングに設けたケース取付部に取付けられ、ばねを収容したシートラバーがギヤハウジングに設けたラバー装填孔に装填されるとともに、該シートラバーが軸受ケースのばね挿通孔の開口端面に当接され、ギヤハウジングのラバー装填孔の開口まわりの蓋取付面に固定される蓋の内面をシートラバーの外側端面に密着させた。これにより、駆動歯車と従動歯車のバックラッシュを除去するための予圧手段を有してなる電動パワーステアリング装置において、ギヤハウジングのシール性を簡易に向上するとともに、予圧手段の組立作業性を向上することができる。
10 電動パワーステアリング装置
11 ギヤハウジング
12 入力軸
14 出力軸(操舵軸)
20 電動モータ
21 ウォームギヤ(駆動歯車)
23A 軸受
29 ウォームホイール(従動歯車)
30 予圧手段
40 軸受ケース
41 環状体
42 筒突部
43 軸受収容孔
44 ばね挿通孔
50 シートラバー
51 筒状体
51A 細径部
51F フランジ
51S 段差部
60 ばね
70 蓋
71 蓋取付面
81 ケース取付部
82 ラバー装填孔
82A 環状くぼみ部
101 ガイド面

Claims (6)

  1. 電動モータにより駆動される駆動歯車をギヤハウジングに枢支するとともに、駆動歯車に噛合う従動歯車を操舵軸に固定し、駆動歯車と従動歯車との噛合い部に予圧を加えるように、駆動歯車の軸受を所定の予圧方向へ付勢する予圧手段を有してなる電動パワーステアリング装置において、
    予圧手段が、
    駆動歯車の軸受を収容する軸受収容孔を備え、軸受を付勢するためのばねが挿通されるばね挿通孔を上記軸受収容孔に交差させて備えてなる軸受ケースを有するとともに、
    軸受ケースのばね挿通孔の開口端面に筒状のシートラバーを当接し、このシートラバーの内径部にばねを収容可能にしてなり、
    軸受を収容した軸受ケースがギヤハウジングに設けたケース取付部に取付けられ、ばねを収容したシートラバーがギヤハウジングに設けたラバー装填孔に装填されるとともに、該シートラバーが軸受ケースのばね挿通孔の開口端面に当接され、ギヤハウジングのラバー装填孔の開口まわりの蓋取付面に固定される蓋の内面をシートラバーの外側端面に密着させてなることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記シートラバーがギヤハウジングのラバー装填孔に装填される筒状体からなり、筒状体の基端部に外方に張り出るフランジを備え、筒状体の先端部に外周に段差部を設けた細径部を備え、
    シートラバーのフランジが、ギヤハウジングのラバー装填孔の開口に設けた環状くぼみ部に嵌め込まれ、蓋の内面により挟圧され、
    シートラバーの細径部が軸受ケースのばね挿通孔に挿通され、シートラバーの細径部の外周の段差部が軸受ケースのばね挿通孔の開口端面に当接されてなる請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記軸受ケースが軸受収容孔の内周に、軸受の外周に接して該軸受を所定の予圧方向へ移動するように案内するガイド面を備えてなる請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記軸受ケースに備えるガイド面が、相対して平行をなす2つの平面状ガイド面である請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記軸受ケースが、環状体の内周を軸受収容孔とし、この環状体の半径方向外方に突出させた筒突部を備え、この筒突部がギヤハウジングに設けたラバー装填孔に装填され、この筒突部の軸方向に前記ばね挿通孔を貫通形成してなる請求項3又は4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記軸受ケースがプラスチックからなり、ギヤハウジングが金属からなる請求項1〜5のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
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