JP6641439B1 - 電磁リレー氷結解消システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁リレーのオン/オフの回数を増加させることなく、エネルギーロスを抑制しつつ、大掛かりな装置や回路を新たに設けずに電磁リレーの氷結を的確に解消することが可能な電磁リレー氷結解消システムを提供する。【解決手段】電磁リレーの氷結を解消するための電磁リレー氷結解消システム1において、共通端子13Aと、常開端子13Bと、常閉端子13Cとを備え、共通端子13Aと常開端子13Bとが接続されると電源供給手段11から電機設備10に電源を供給する電磁リレー13と、電磁リレー13のオン/オフを制御する制御回路12とを備え、制御回路12は、電磁リレー13がオフの状態で、可動片13Dにより接続されている共通端子13Aと常閉端子13Cとの間で通電させ、常開端子13Bの表面に付着している氷を溶かして電磁リレー13の氷結を解消する。【選択図】図2

Description

本発明は、電磁リレー氷結解消システムに係り、特に電機設備への電源の供給等を制御する電磁リレーの氷結を解消するためのシステムに関する。
例えば、自動車等の車両には、機械的に可動片を端子に接続させたり接続を切り離すタイプ(2接点リレー)や可動片の接続先を2つの端子の間で切り替えるタイプ(3接点リレー)の電磁リレーが比較的多く用いられている。
そして、電磁リレーは、種々の電子制御ユニット(ECU)やアクチュエータ等に電源を供給したり起動信号等を送信する等して、車両が始動したり、走行したり、曲がったり、停止するなどといった車両の基本的な機能を支えている。
そのため、電磁リレーが氷結すると、それらの機能が実現できなくなり、深刻な問題が発生する。
エンジン等の内燃機関を備える車両の場合、これらの電磁リレーを内燃機関の近傍等に配置することで電磁リレーに氷結が生じることを抑制することができるが、内燃機関を備えない電気自動車等では、電磁リレーの氷結の問題が生じやすくなる。
電磁リレーの氷結は、温まった電磁リレー内で水分が揮発した後、低温環境下で一気に冷やされた際に電磁リレー内部の接点の表面に氷の粒や氷膜が形成されることで発生する。
そして、接点の表面に氷の粒等が形成されると、氷が邪魔をして金属同士が接触できなくなり電気的に導通できなくなるため、電磁リレーを介して電源を供給したり信号を送信する等の動作を行うことができなくなる。
そこで、例えば特許文献1では、電磁リレーが氷結した際に、電磁リレーのオン/オフを繰り返し、電磁リレーの内部で可動片を往復移動させて接点の表面に付着した氷の粒や氷膜を砕いて取り除くこと(ハンマリング)で、電気的な接続を確立することが記載されている。
特開2017−84602号公報
このようなハンマリングにより電磁リレーの氷結を有効に解消することが可能であり、実際の車両においても電磁リレーの氷結解消のためにこのようなハンマリングの手法が取り入れられている。
しかし、ハンマリングを行うと電磁リレーのオン/オフの回数が増え、電磁リレーの作動耐久回数を使い切ってしまう可能性があるため、電磁リレーに氷結が生じているか否かを判定して氷結が生じている場合にのみハンマリングを行うように構成される場合が多い。そのため、電磁リレーの氷結解消のためにハンマリングを用いる場合、通常、電磁リレーに氷結が生じているか否かを判定するための判定回路を新たに設けることが必要になる。
また、上記のように、電磁リレーの氷結は、電磁リレーの使用後に低温環境下で電磁リレーが急激に冷やされたような場合に発生する。そのため、使用後の電磁リレーの温度が緩やかに低下するように、電磁リレーの使用後も電磁リレーに通電し、電磁リレーに通電する電流を徐々に下げていくように構成することもできる。
このように構成すれば、電磁リレーの氷結の発生は抑制することが可能であるが、電磁リレーの使用後にも電流を流し続けるため、エネルギーロスが発生し、電気自動車の場合、電費の悪化につながってしまう。
さらに、電磁リレーを積極的に温めることも考えられるが、その場合も、電磁リレーを温めるためのデバイスが新たに必要になるとともに、電磁リレーを温めるためにエネルギーロスが発生し、上記と同様に、電気自動車の場合には電費の悪化につながってしまう。
なお、希ガスを封入する等して氷結しにくくした電磁リレーもあるが、通常、高価でありコストアップにつながる。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、電磁リレーのオン/オフの回数を増加させることなく、エネルギーロスを抑制しつつ、大掛かりな装置や回路を新たに設けずに電磁リレーの氷結を的確に解消することが可能な電磁リレー氷結解消システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
電磁リレーの氷結を解消するための電磁リレー氷結解消システムにおいて、
共通端子と、常開端子と、常閉端子とを備え、前記共通端子と前記常開端子とが接続されると電源供給手段から電機設備に電源を供給する前記電磁リレーと、
前記電磁リレーのオン/オフを制御する制御回路と、
を備え、
前記電磁リレーは、オンの状態では可動片により前記共通端子と前記常開端子とが接続され、オフの状態では前記可動片により前記共通端子と前記常閉端子とが接続され、
前記制御回路は、前記電磁リレーがオフの状態で、前記可動片により接続されている前記共通端子と前記常閉端子との間で通電させ、前記常開端子の表面に付着している氷を溶かして前記電磁リレーの氷結を解消することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電磁リレー氷結解消システムにおいて、
前記電磁リレーは、励磁状態になると前記可動片の接続先を前記常閉端子から前記常開端子に切り替える励磁コイルを備え、
前記制御回路は、前記励磁コイルを励磁させることで前記電磁リレーをオンの状態にすることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電磁リレー氷結解消システムにおいて、
前記電磁リレーの前記常閉端子に、スイッチを介して電気抵抗が接続されており、
前記制御回路は、前記電磁リレーがオフの状態で、前記スイッチを閉じて前記電磁リレーの前記共通端子と前記常閉端子との間で通電させることで当該電磁リレーの氷結を解消することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電磁リレー氷結解消システムにおいて、
前記電磁リレーの前記常閉端子に、前記制御回路の冗長用の配線が接続されており、
前記制御回路は、前記電磁リレーがオフの状態で、当該制御回路の内部回路を起動させて前記電磁リレーの前記共通端子と前記常閉端子との間で通電させることで当該電磁リレーの氷結を解消することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電磁リレー氷結解消システムにおいて、
2つの前記電磁リレーが1つの前記電機設備にそれぞれ接続されており、かつ、前記2つの電磁リレーはそれぞれオンの状態になると前記電機設備に電源を供給するように構成されており、
前記制御回路は、一方の前記電磁リレーがオフの状態で、他方の前記電磁リレーをオンの状態にして当該他方の電磁リレーから前記電機設備に電源を供給させることで、前記電機設備を介して前記一方の電磁リレーに電流を流し、当該一方の電磁リレーの前記共通端子と前記常閉端子との間で通電させることで当該一方の電磁リレーの氷結を解消することを特徴とする。
本発明によれば、電磁リレーのオン/オフの回数を増加させることなく、エネルギーロスを抑制しつつ、大掛かりな装置や回路を新たに設けずに電磁リレーの氷結を的確に解消することが可能となる。
補機バッテリから駆動系部品に電源を供給するための制御システムの例を表す図である。 第1の実施形態に係る電磁リレー氷結解消システムの構成を表す図である。 制御回路に冗長用の配線が設けられている制御システムの例を表す図である。 第2の実施形態に係る電磁リレー氷結解消システムの構成を表す図である。 充電ガンが電気自動車のインレットに装着される状態を表す図である。 充電ガンのロック/アンロックを制御するための制御システムの例を表す図である。 図6の制御システムで充電ガンを(A)ロックする場合、(B)ロックを解除する場合の制御の仕方を説明する図である。 第3の実施形態に係る電磁リレー氷結解消システムの構成や制御の仕方を表す図である。
以下、本発明に係る電磁リレー氷結解消システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明に係る電磁リレー氷結解消システム1では、例えば電気自動車の始動時に、直ぐに電磁リレーをオンせず、電磁リレーがオフの状態で、可動片により接続されている共通端子と常閉端子(NC端子、ノーマリークローズ端子ともいう。)との間で通電させて可動片等を発熱させて、電機設備に接続されている常開端子(NO端子、ノーマリーオープン端子ともいう。)の表面に付着している氷を溶かすことで電磁リレーの氷結を解消するようになっている。
以下、本発明に係る電磁リレー氷結解消システム1について、いくつかの実施形態を挙げて具体的に説明する。
なお、以下では、電磁リレー氷結解消システムが電気自動車に設けられている場合を例示して説明するが、電磁リレー氷結解消システムを設ける対象は電気自動車でなくてもよい。また、以下では、電機設備が電気自動車の駆動系部品(インバータ等)やモータであり、電源供給手段が電気自動車の補機バッテリ等である場合について説明するが、本発明はこの場合に限定されない。
[第1の実施の形態]
例えば、電気自動車では、図1に示すように、インバータ等の駆動系部品10が電磁リレー100を介して補機バッテリ11に接続されており、電気自動車の始動時に、補機バッテリ11から電磁リレー100を介して駆動系部品10に電源を供給して駆動系部品10を起動するように構成される場合がある。
なお、駆動系部品10の起動後は、駆動系部品10に電源を供給する電源供給手段が補機バッテリ11から図示しないメインバッテリ等に切り替えられる。
図1に示すように、この場合、電磁リレー100は、共通端子(COM端子)100Aと、常開端子100Bと、可動片100Cと、励磁コイル100D等で構成される。
そして、共通端子100Aが補機バッテリ11に接続され、常開端子100Bが駆動系部品10に接続されている。
また、電磁リレー100の励磁コイル100Dが制御回路(ECU)12に接続されている。
そして、制御回路12は、励磁コイル100Dに電流を流して励磁コイル100Dを励磁させることで、可動片100Cを常開端子100Bと接続させ、電磁リレー100の共通端子100Aと常開端子100Bとを接続させて、補機バッテリ11から駆動系部品10に電源を供給させる。
また、制御回路12は、励磁コイル100Dへの電流の供給を停止して励磁コイル100Dの励磁を停止することで、可動片100Cを常開端子100Bから切り離し、電磁リレー100の共通端子100Aと常開端子100Bとの接続を遮断して、補機バッテリ11から駆動系部品10への電源の供給を停止させる。
このようにして、制御回路12は、励磁コイル100Dへの電流の供給と供給の停止とを切り替えることで、電源供給手段(補機バッテリ11やメインバッテリ等)から駆動系部品10への電源の供給と供給の停止とを切り替えるように構成される。
なお、以下では、上記のように、電磁リレーの励磁コイルが励磁されている状態を、電磁リレーがオンの状態といい、電磁リレーの励磁コイルの励磁が停止されている状態を、電磁リレーがオフの状態という。
図2は、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム1の構成を表す図である。
本実施形態では、電磁リレー13は、図1に示した従来の場合のような2接点リレーではなく、図2に示すように、3接点リレーが用いられる。
なお、通常、2接点リレーと3接点リレーは外形が同じであるため、従来の2接点リレーの受け口に何らの改変を加えることなく3接点リレーを嵌め込んで使用することができる。
具体的には、本実施形態では、電磁リレー13は、共通端子13Aと、常開端子13Bと、常閉端子13Cと、可動片13Dと、励磁コイル13Eとを備えている。
電磁リレー13の励磁コイル13Eには、制御回路12が接続されている。
そして、制御回路12は、励磁コイル13Eを励磁させたり励磁を停止させたりすることで、電磁リレー13のオン/オフを制御するとともに、可動片13Dの接続先を常開端子13Bと常閉端子13Cとの間で切り替えることができるようになっている。
すなわち、制御回路12が電磁リレー13の励磁コイル13Eに電流を供給して励磁コイル13Eを励磁させると、電磁リレー13の可動片13Dの接続先が常閉端子13Cから常開端子13Bに切り替わる。
そのため、電磁リレー13がオンの状態(励磁コイル13Eが励磁されている状態)では、可動片13Dにより共通端子13Aと常開端子13Bとが接続される。
また、制御回路12が電磁リレー13の励磁コイル13Eへの電流の供給を停止して励磁コイル13Eの励磁を停止させると、電磁リレー13の可動片13Dの接続先が常開端子13Bから常閉端子13Cに切り替わる。
そのため、電磁リレー13がオフの状態(励磁コイル13Eの励磁が停止されている状態)では、可動片13Dにより共通端子13Aと常閉端子13Cとが接続される。
このように、本実施形態では、制御回路12は、電磁リレー13の励磁コイル13Eの励磁、励磁の停止を切り替えることで、電磁リレー13のオン/オフを制御するとともに、電磁リレー13の可動片13Dの接続先を常開端子13Bと常閉端子13Cとの間で切り替えるようになっている。
そして、本実施形態では、図2に示すように、電磁リレー13の共通端子13Aが補機バッテリ11に接続され、常開端子13Bが駆動系部品10に接続されている。
そのため、制御回路12により電磁リレー13がオンの状態とされ、可動片13Dにより共通端子13Aと常開端子13Bとが接続されると、電磁リレー13を介して電源供給手段(補機バッテリ11やメインバッテリ等)から駆動系部品10に電源が供給される状態になる。そのため、電気自動車の始動時に電磁リレー13がオンされると、補機バッテリ11から駆動系部品10に電源が供給されて駆動系部品10が起動する。
また、制御回路12により電磁リレー13がオフの状態とされると、可動片13Dの接続先が常開端子13Bから常閉端子13Cに切り替わるため、電磁リレー13により、電源供給手段(補機バッテリ11やメインバッテリ等)から駆動系部品10への電源の供給が遮断される。そのため、駆動系部品10への電源の供給が停止する。
本実施形態では、以上のようにして、制御回路12により電磁リレー13のオン/オフが制御されることで、電源供給手段(補機バッテリ11やメインバッテリ等)から駆動系部品10への電源の供給、停止が制御されるようになっている。
次に、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム1における電磁リレー13の氷結を解消するための構成等について説明する。
図2に示すように、本実施形態では、電磁リレー13の常閉端子13Cに、スイッチ20を介して電気抵抗21が接続されている。そして、制御回路12によりスイッチ20が開閉されるようになっている。
なお、図2では、スイッチ20や電気抵抗21を制御回路12内に設ける場合が示されているが、スイッチ20や電気抵抗21を制御回路12の外部に設けるように構成することも可能である。
前述したように、電磁リレー13がオフの状態では、可動片13Dにより共通端子13Aと常閉端子13Cとが接続されている(図2の状態)。
本実施形態では、制御回路12は、この状態(すなわち電磁リレー13がオフの状態)で、スイッチ20を閉じて、可動片13Dにより接続されている共通端子13Aと常閉端子13Cとの間で通電させる。
すると、補機バッテリ11から供給された電流が電磁リレー13やスイッチ20、電気抵抗21等を流れるため、電気抵抗21とともに電磁リレー13の可動片13D等も発熱する。そのため、可動片13Dの近傍にある常開端子13Bが加熱され、常開端子13Bの表面に付着している氷が溶ける。
本実施形態では、このようにして、電磁リレー13の氷結を解消するようになっている。
以下、電気自動車の始動時を例示して、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム1の作用について説明する。
なお、電気自動車が始動される直前の時点では、電磁リレー13はオフの状態とされており、可動片13Dの接続先は常閉端子13Cになっている。また、この時点で、電磁リレー13の常開端子13Bの表面に氷が付着していて電磁リレー13が氷結しているものとする。
運転者のイグニション操作により電気自動車が始動されると、制御回路12は、電磁リレー13がオフの状態のままスイッチ20を閉じる。すると、補機バッテリ11から電磁リレー13やスイッチ20、電気抵抗21等に電流が流れ、電気抵抗21や電磁リレー13の可動片13D等が発熱する。
そのため、可動片13D等の近傍にある常開端子13Bが加熱されて、常開端子13Bの表面に付着している氷が溶け、電磁リレー13の氷結が解消する。
本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム1では、このようにして、電磁リレー13の氷結が確実に解消される。
そして、制御回路12は、電気自動車が始動されてから所定時間が経過した後、電磁リレー13の励磁コイル13Eを励磁させて電磁リレー13をオンの状態にすると、電磁リレー13の常開端子13Bの表面に付着していた氷は溶けているため、接続先が切り替えられた可動片13Dが常開端子13Bと確実に接続される。
そのため、補機バッテリ11から電磁リレー13を介して駆動系部品10に電源が確実に供給され、駆動系部品10が起動する。
以上のように、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム1では、電磁リレー13がオフの状態で、制御回路12がスイッチ20を閉じて電磁リレー13や電気抵抗21等に通電し、電磁リレー13の可動片13D等を発熱させることで、電磁リレー13の常開端子13Bの表面に付着している氷を溶かして氷結を解消する。
このように、本実施形態では、電磁リレー13がオフの状態で氷結が解消されるため、前述した従来の場合のようにハンマリングを行う必要がない。そのため、電磁リレー13のオン/オフの回数を増加させることなく電磁リレー13の氷結を解消させることが可能となる。
また、上記のようにスイッチ20を閉じると電気抵抗21には補機バッテリ11の電圧(例えば12V)が加わるが、電気抵抗21の抵抗値を予め小さい値に設定しておけば、電気抵抗21を流れる電流が大きくなる。
そのため、可動片13D等の温度が急激に上昇するため、可動片13D等の近傍の常開端子13Bが急速に加熱されて、常開端子13Bの表面に付着している氷が溶ける。そのため、電磁リレー13の氷結がごく短時間で解消する。
そのため、本実施形態では、電磁リレー13がオフの状態で、制御回路12がスイッチ20を閉じて電磁リレー13や電気抵抗21等に通電する時間(上記の所定時間)は、非常に短い時間に設定される。すなわち、スイッチ20を閉じてから開くまでの時間が非常に短く設定される。
このように、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム1では、電磁リレー13を流れる電流が大きくなるとしても非常に短い時間しか流れないため、電磁リレー13の氷結解消のための補機バッテリ11のエネルギーロスを的確に抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム1は、従来の制御システム(図1参照)の2接点リレー100を3接点リレー13(図2参照)に替え、スイッチ20と電気抵抗21を設けるだけで構成することができる。
そのため、システムに新たに大掛かりな装置や回路を設けることなく、簡素な変更を加えるだけで電磁リレー13の氷結を的確に解消することが可能となる。
なお、本実施形態では、上記のように電磁リレー13の氷結がごく短時間で解消されるため、制御回路12における上記の所定時間をごく短時間に設定することが可能となり、すなわち、制御回路12は、電気自動車が始動されてからごく短時間で電磁リレー13をオンの状態にして補機バッテリ11から駆動系部品10に電源を供給することが可能となる。
そのため、乗員がイグニション操作を行って電気自動車を始動させると、従来の場合とほとんど同時に電磁リレー13がオンの状態に切り替わり駆動系部品10が起動するため、乗員は、電磁リレー13が氷結していたことや電磁リレー13の氷結の解消処理が行われたことに気づかずに、違和感なく電気自動車を始動させることが可能となるといった効果も得られる。
[第2の実施の形態]
また、従来から、制御回路に冗長用(バックアップ用)の配線等が設けられる場合がある。
例えば図1に示した制御システムでは、図3に示すように、補機バッテリ11や図示しないメインバッテリ等と制御回路12の内部回路12Aとを結ぶメインの配線14に対して冗長用の配線15が設けられる場合がある。
そこで、この冗長用の配線15を利用して、電磁リレー氷結解消システム2を構成することが可能である。以下、具体的に説明する。
なお、以下では、第1の実施形態と同じ部材等については第1の実施形態の場合と同じ符号を付して表す。また、第1の実施形態と同じ部材等については説明を省略する場合がある。
図4は、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム2の構成を表す図である。
本実施形態においても、電磁リレー13は、共通端子13Aと、常開端子13Bと、常閉端子13Cと、可動片13Dと、励磁コイル13Eとを備える3接点リレーが用いられる。そして、電磁リレー13の励磁コイル13Eには、制御回路12が接続されており、励磁コイル13Eの励磁及び励磁の停止(すなわち電磁リレー13のオン/オフ)が制御回路12により制御される。
なお、電磁リレー13がオフの状態では、図4に示すように、可動片13Dにより共通端子13Aと常閉端子13Cとが接続されている。
また、本実施形態では、前述した制御回路12の冗長用の配線15が、電磁リレー13の常閉端子13Cに接続されている。
そして、制御回路12は、電磁リレー13がオフの状態で、内部回路12Aを起動させることで、電磁リレー13の共通端子13Aと常閉端子13Cとの間で通電させる。
すると、補機バッテリ11から供給された電流が電磁リレー13や冗長用の配線15を流れるため、電磁リレー13の可動片13D等がそれらが有する電気抵抗に応じて発熱する。そのため、可動片13Dの近傍にある常開端子13Bが加熱され、常開端子13Bの表面に付着している氷が溶ける。
本実施形態では、このようにして、電磁リレー13の氷結を解消するようになっている。
そして、制御回路12は、電気自動車が始動されてから所定時間が経過した後、電磁リレー13の励磁コイル13Eを励磁させて電磁リレー13をオンの状態にすると、電磁リレー13の常開端子13Bの表面に付着していた氷は溶けているため、接続先が切り替えられた可動片13Dが常開端子13Bと確実に接続される。
そのため、補機バッテリ11から電磁リレー13を介して駆動系部品10に電源が確実に供給され、駆動系部品10が起動する。
以上のように、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム2では、電磁リレー13がオフの状態で、制御回路12が内部回路12Aを起動させて電磁リレー13に通電し、電磁リレー13の可動片13D等を発熱させることで、電磁リレー13の常開端子13Bの表面に付着している氷を溶かして氷結を解消する。
このように、本実施形態では、電磁リレー13がオフの状態で氷結が解消されるため、前述した従来の場合のようにハンマリングを行う必要がない。そのため、電磁リレー13のオン/オフの回数を増加させることなく電磁リレー13の氷結を解消させることが可能となる。
また、上記のように制御回路12の内部回路12Aが起動すると電磁リレー13には補機バッテリ11の電圧(例えば12V)が加わるが、電磁リレー13や冗長用の配線15の電気抵抗が小さいため、電磁リレー13等を流れる電流が大きくなる。
そのため、可動片13D等の温度が急激に上昇するため、可動片13D等の近傍の常開端子13Bが急速に加熱されて、常開端子13Bの表面に付着している氷が溶ける。そのため、電磁リレー13の氷結がごく短時間で解消する。
そのため、本実施形態では、電磁リレー13がオフの状態で、制御回路12が内部回路12Aを起動させて電磁リレー13等に通電する時間(上記の所定時間)は、非常に短い時間に設定される。
このように、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム2では、電磁リレー13を流れる電流が大きくなるとしても非常に短い時間しか流れないため、電磁リレー13の氷結解消のための補機バッテリ11のエネルギーロスを的確に抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム2は、従来のシステム(図3参照)の2接点リレー100を3接点リレー13(図4参照)に替え、制御回路12の冗長用の配線15を電磁リレー13の常閉端子13Cに付け替えるだけで構成することができる。
そのため、システムに新たに大掛かりな装置や回路を設けることなく、簡素な変更を加えるだけで電磁リレー13の氷結を的確に解消することが可能となる。
なお、図4に示した電磁リレー氷結解消システム2では、第1の実施形態のような電気抵抗21(図2参照)が設けられていないため、電磁リレー13がオフの状態で制御回路12の内部回路12Aを起動させて電磁リレー13に通電する際に電磁リレー13に流れる電流の量をコントロールすることができない。
そのため、図示を省略するが、例えば、冗長用の配線15の制御回路12内部の部分や制御回路12と電磁リレー13との間の部分に電気抵抗を設けて、電磁リレー13に流れる電流の量をコントロールするように構成することも可能である。
また、第1及び第2の実施形態では、制御回路12は、電気自動車が始動されてから所定時間の間に電磁リレー13の氷結の解消処理を行い、所定時間が経過した後、電磁リレー13の氷結が解消されたか否かを確認せずに、電磁リレー13をオンの状態にする場合について説明した。
しかし、電磁リレー13をオンの状態にした後、制御回路12が、例えば駆動系部品10との間で通信を行って駆動系部品10が作動しているか否かを確認したり、あるいは電磁リレー13と駆動系部品10との間の配線の電圧を計測して補機バッテリ11の電圧(例えば12V)がその配線に印加されているか否かを確認する等して、電磁リレー13の氷結が解消されたか否かを確認するように構成することも可能である。
[第3の実施の形態]
第1及び第2の実施形態では、電源供給手段である補機バッテリ11から電機設備である駆動系部品10での経路の途中に設けられた電磁リレー13の氷結を解消する場合について説明したが、本発明に係る電磁リレー氷結解消システムは他の制御システムに適用することも可能である。
例えば、電気自動車のバッテリを充電する際には、図5に示すように、充電ガン40が電気自動車30のインレット31に装着され、充電ガン40やインレット31を介して図示しない充電設備側から電気自動車のバッテリに電力が供給されてバッテリが充電される。
そして、電気自動車30のインレット31の内部にはモータ32(後述する図6参照)が設けられており、例えば、充電ガン40をインレット31に装着した状態でモータ32を所定角度だけ正転させると充電ガン40がインレット31にロックされ、モータ32を所定角度だけ反転させると充電ガン40のロックが解除されるように構成される。
この場合、例えば図6に示すように、ロック用の電磁リレー16(以下、ロックリレー16という。)とアンロック用の電磁リレー17(以下、アンロックリレー17という。)の2つの電磁リレーを用いてモータ32の正転、反転を制御するように構成される場合がある。
なお、以下では、第1の実施形態や第2の実施形態と同じ部材等については第1の実施形態等の場合と同じ符号を付して表す。また、第1の実施形態等と同じ部材等については説明を省略する場合がある。
具体的には、本実施形態では、ロックリレー16やアンロックリレー17は、いずれも、共通端子16A、17Aと、常開端子16B、17Bと、常閉端子16C、17Cと、可動片16D、17Dと、励磁コイル16E、17Eとを備える3接点リレーが用いられている。
そして、ロックリレー16とアンロックリレー17の共通端子16A、17Aがそれぞれモータ32に接続されている。なお、ロックリレー16とアンロックリレー17の共通端子16A、17Aはモータ32を介して導通している。
また、ロックリレー16とアンロックリレー17の常開端子16B、17Bがそれぞれ補機バッテリ11や図示しないメインバッテリ等に接続されており、常閉端子16C、17Cはそれぞれ接地されている。
また、ロックリレー16とアンロックリレー17の励磁コイル16E、17Eには、制御回路12が接続されており、励磁コイル16E、17Eの励磁及び励磁の停止(すなわちロックリレー16とアンロックリレー17のオン/オフ)がそれぞれ制御回路12により制御されるようになっている。なお、ロックリレー16とアンロックリレー17がオフの状態では、図6に示すように、可動片16D、17Dにより共通端子16A、17Aと常閉端子16C、17Cとがそれぞれ接続されている。
そして、ロックリレー16とアンロックリレー17とがいずれもオフの状態で、制御回路12が、ロックリレー16をオンの状態にしてロックリレー16の可動片16Dの接続先を常開端子16Bに切り替えると(図7(A)参照)、補機バッテリ11からロックリレー16を介してモータ32に電流が流れ、その電流がアンロックリレー17に流れる。
そのため、モータ32が所定角度だけ正転して(図7(A)のモータ部分の矢印参照)、インレット31に装着された充電ガン40がロックされる。モータ32が所定角度だけ正転すると、制御回路12は、ロックリレー16をオフの状態にする。そのため、ロックリレー16とアンロックリレー17とがいずれもオフの状態に戻る。
また、ロックリレー16とアンロックリレー17とがいずれもオフの状態で、制御回路12が、アンロックリレー17をオンの状態にしてアンロックリレー17の可動片17Dの接続先を常開端子17Bに切り替えると(図7(B)参照)、補機バッテリ11からアンロックリレー17を介してモータ32に電流が流れ、その電流がロックリレー16に流れる。
そのため、今度は、モータ32が所定角度だけ反転して(図7(B)のモータ部分の矢印参照)、充電ガン40のロックが解除される。モータ32が所定角度だけ反転すると、制御回路12は、アンロックリレー17をオフの状態にする。そのため、ロックリレー16とアンロックリレー17とがいずれもオフの状態に戻る。
すなわち、制御回路12は、ロック時にはロックリレー16側からモータ32を介してアンロックリレー17側に電流を流し、アンロック時には、逆方向、すなわちアンロックリレー17側からモータ32を介してロックリレー16側に電流を流す。
このようにして、本実施形態では、2つの電磁リレー(すなわちロックリレー16とアンロックリレー17)が1つの電機設備(すなわちモータ32)にそれぞれ接続されており、2つの電磁リレー16、17はそれぞれオンの状態になると電機設備32に電源(すなわち逆向きの電流)を供給するように構成されている。
次に、このような構成を用いた電磁リレー氷結解消システム3について説明する。
例えば、充電ガン40を電気自動車30のインレット31に装着してロックさせようとしても、ロックリレー16が氷結していると、ロックリレー16側からモータ32に電流を流せなくなり、充電ガン40をロックできなくなる。そのため、電気自動車30の充電を行うことができなくなる。
また、例えば、充電ガン40が電気自動車30のインレット31に装着されロックされた状態で充電が行われ、充電が完了した時点でアンロックリレー17が氷結していると、充電ガン40のロックを解除しようとしてもロックを解除できなくなる。すると、充電ガン40が電気自動車30のインレット31に装着されたまま外せなくなり、電気自動車30を動かすことができなくなってしまう。
本実施形態では、これらの場合、制御回路12は、一方の電磁リレー(氷結解消の対象である電磁リレー)がオフの状態で、他方の電磁リレーをオンの状態にして当該他方の電磁リレーから電機設備(この場合はモータ32)に電源を供給させることで、電機設備を介して一方の電磁リレーに電流を流し、当該一方の電磁リレーの共通端子と常閉端子との間で通電させることで可動片等を発熱させて、当該一方の電磁リレーの氷結を解消するようになっている。
以下、充電ガン40のアンロック時の氷結解消(すなわちアンロックリレー17の氷結解消)の場合を例示して説明する。
この場合、図8に示すように、モータ32は正転し切ったロック位置にある。この状態で、制御回路12は、氷結解消の対象であるアンロックリレー17がオフの状態で(すなわちアンロックリレー17の可動片17Dにより共通端子17Aと常閉端子17Cとが接続された状態で)、もう一方のロックリレー16をオンの状態にする。すなわち、ロックリレー16の励磁コイル16Eを励磁させて可動片16Dの接続先を常開端子16Bに切り替える。
すると、補機バッテリ11からロックリレー16を介してモータ32に電源が供給される。なお、この場合、モータ32は正転し切っているため、それ以上正転しない。
そして、ロックリレー16からモータ32に流した電流は、モータ32を介してアンロックリレー17に流れる。このようにして、アンロックリレー17の可動片17Dを介して共通端子17Aと常閉端子17Cとの間で通電させる。
そのため、アンロックリレー17の可動片17D等がそれらが有する電気抵抗に応じて発熱するため、可動片17Dの近傍にある常開端子17Bが加熱され、常開端子17Bの表面に付着している氷が溶ける。
本実施形態では、このようにして、アンロックリレー17の氷結を解消するようになっている。
図示を省略するが、充電ガン40のロック時の氷結解消(すなわちロックリレー16の氷結解消)の場合も、モータ32が反転し切ったアンロック位置にある状態で、制御回路12は、アンロックリレー17をオンの状態にする(ロックリレー16はオフの状態)ことで、上記と同様にしてロックリレー16の氷結を解消することができる。
なお、この場合も、モータ32は反転し切っているため、それ以上反転しない。
以上のように、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム3では、氷結解消の対象の電磁リレー(例えばアンロックリレー17)がオフの状態で、もう一方の電磁リレー(例えばロックリレー16)をオンの状態にすることで、モータ32を回転させずにオフの状態の氷結解消の対象の電磁リレーに通電し、氷結解消の対象の電磁リレーの可動片等を発熱させることで、当該電磁リレーの常開端子の表面に付着している氷を溶かして氷結を解消する。
このように、本実施形態では、氷結解消の対象の電磁リレーがオフの状態で氷結が解消されるため、前述した従来の場合のようにハンマリングを行う必要がない。そのため、電磁リレーのオン/オフの回数を増加させることなく電磁リレーの氷結を解消させることが可能となる。
また、モータ32は、通常、内部の電気抵抗が非常に小さくなるように形成されている。そのため、モータ32に補機バッテリ11の電圧(例えば12V)が加わると、モータ32や氷結解消の対象の電磁リレー等に大きな電流が流れる。
そのため、氷結解消の対象の電磁リレーでは可動片等の温度が急激に上昇するため、可動片等の近傍の常開端子が急速に加熱されて、常開端子の表面に付着している氷が溶ける。そのため、電磁リレーの氷結がごく短時間で解消する。
そのため、本実施形態では、氷結解消の対象の電磁リレーに通電する時間は、非常に短い時間に設定される。
このように、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム3では、氷結解消の対象の電磁リレーを流れる電流が大きくなるとしても非常に短い時間しか流れないため、電磁リレーの氷結解消のための補機バッテリ11のエネルギーロスを的確に抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態に係る電磁リレー氷結解消システム3は、従来のシステム(図6等参照)に何らの装置や回路等を追加せずにそのまま用い、制御の仕方を変えているだけであるため、システムに新たに大掛かりな装置や回路を設けることなく電磁リレーの氷結を的確に解消することが可能となる。
なお、本実施形態においても、制御回路12は、電気自動車が始動されると自動的に電磁リレーの氷結の解消処理を行い、所定時間が経過した後、電磁リレーの氷結が解消されたか否かを確認せずに、電磁リレーをオンの状態にする場合について説明した。
しかし、氷結解消の対象の電磁リレーをオンの状態にした後、制御回路12が、例えばモータ32が所定角度だけ回転(正転、反転)したか否かを確認する等して、氷結解消の対象の電磁リレーの氷結が解消されたか否かを確認するように構成することも可能である。
なお、本発明が上記の各実施形態等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1〜3 電磁リレー氷結解消システム
10 駆動系部品(電機設備)
11 補機バッテリ(電源供給手段)
12 制御回路
13、16、17 電磁リレー
13A、16A、17A 共通端子
13B、16B、17B 常開端子
13C、16C、17C 常閉端子
13D、16D、17D 可動片
13E、16E、17E 励磁コイル
15 冗長用の配線
20 スイッチ
21 電気抵抗
32 モータ(電機設備)

Claims (5)

  1. 電磁リレーの氷結を解消するための電磁リレー氷結解消システムにおいて、
    共通端子と、常開端子と、常閉端子とを備え、前記共通端子と前記常開端子とが接続されると電源供給手段から電機設備に電源を供給する前記電磁リレーと、
    前記電磁リレーのオン/オフを制御する制御回路と、
    を備え、
    前記電磁リレーは、オンの状態では可動片により前記共通端子と前記常開端子とが接続され、オフの状態では前記可動片により前記共通端子と前記常閉端子とが接続され、
    前記制御回路は、前記電磁リレーがオフの状態で、前記可動片により接続されている前記共通端子と前記常閉端子との間で通電させ、前記常開端子の表面に付着している氷を溶かして前記電磁リレーの氷結を解消することを特徴とする電磁リレー氷結解消システム。
  2. 前記電磁リレーは、励磁状態になると前記可動片の接続先を前記常閉端子から前記常開端子に切り替える励磁コイルを備え、
    前記制御回路は、前記励磁コイルを励磁させることで前記電磁リレーをオンの状態にすることを特徴とする請求項1に記載の電磁リレー氷結解消システム。
  3. 前記電磁リレーの前記常閉端子に、スイッチを介して電気抵抗が接続されており、
    前記制御回路は、前記電磁リレーがオフの状態で、前記スイッチを閉じて前記電磁リレーの前記共通端子と前記常閉端子との間で通電させることで当該電磁リレーの氷結を解消することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁リレー氷結解消システム。
  4. 前記電磁リレーの前記常閉端子に、前記制御回路の冗長用の配線が接続されており、
    前記制御回路は、前記電磁リレーがオフの状態で、当該制御回路の内部回路を起動させて前記電磁リレーの前記共通端子と前記常閉端子との間で通電させることで当該電磁リレーの氷結を解消することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁リレー氷結解消システム。
  5. 2つの前記電磁リレーが1つの前記電機設備にそれぞれ接続されており、かつ、前記2つの電磁リレーはそれぞれオンの状態になると前記電機設備に電源を供給するように構成されており、
    前記制御回路は、一方の前記電磁リレーがオフの状態で、他方の前記電磁リレーをオンの状態にして当該他方の電磁リレーから前記電機設備に電源を供給させることで、前記電機設備を介して前記一方の電磁リレーに電流を流し、当該一方の電磁リレーの前記共通端子と前記常閉端子との間で通電させることで当該一方の電磁リレーの氷結を解消することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁リレー氷結解消システム。
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