JP6640264B2 - プッシュスイッチ - Google Patents

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本発明は、プッシュスイッチに関する。
スマートフォン等の移動体通信機器や、携帯型及び車載用のオーディオ装置、デジタルカメラVTR等に使用されるボタンスイッチとして、プッシュスイッチが知られている。従来は、プッシュスイッチの押下により設定が変更されたことを、押下したときのクリック音や操作する指へのクリック感で機器の操作者に伝えることが多くあった。特許文献1には、プッシュスイッチのクリック感を与える荷重特性を均一にするため、凸型の可動部材を使用したプッシュスイッチが開示されている。
しかし、プッシュスイッチが発するクリック音は、機器の操作者以外の第三者に不快感を与えることがある。また、プッシュスイッチを介して機能が変更されたことを、電子音やアクチュエータの振動により操作者に伝えるほうが好ましい。したがって、プッシュスイッチが押下されたときに発生するクリック音を抑制することが求められる。特許文献2には、押下されることにより反転する凸型の湾曲形状を有する第1の金属部材と、凸型の湾曲形状を有する第2の金属部材と、第1及び第2の金属部材の間に配置された緩衝部材とを有する静音性に優れたプッシュスイッチが開示されている。しかし、特許文献2に開示されたプッシュスイッチは、第1及び第2の金属部材と緩衝部材との位置合わせが必要なため、製造が容易ではない。
特開2016−081915号公報 特開2017−079133号公報
本発明の目的は、製造が容易な、静音性に優れたプッシュスイッチを提供することにある。
本発明に係るプッシュスイッチは、基板と、基板上に配置された第1固定接点と、基板上で、且つ、第1固定接点の周囲に配置された第2固定接点と、第2固定接点と電気的に接続され、且つ、第1固定接点と接触するときに反転動作を行わない平板状の第1可動バネと、第1可動バネの上方に配置され、反転動作可能なドーム部を有する第2可動バネと、ドーム部を押圧するための押圧部と、押圧部の上から第1及び第2固定接点を保護する保護シートとを有し、押圧部が押下されて、ドーム部が反転した後に、第1可動バネが押下することによって、第1可動バネが第1固定接点と接触することを特徴とする。
第2固定接点には、第1固定接点を介して対向する一対の凹部が形成され、第1可動バネの一端は一対の凹部の一方に収納され、第1可動バネの他端は一対の凹部の他方に収納されることが好ましい。
第1可動バネと第2可動バネとの間に配置される脱落防止シートを更に有することが好ましい。
第1可動バネは、第1固定接点と接触する平板状の平板部と、平板部の一端に設けられ第2固定接点と接触する第1接触部と、平板部の他端に設けられ第2固定接点と接触する第2接触部とを有することが好ましい。
本発明のプッシュスイッチは、製造が容易で、操作に伴う音の発生を抑制することができる。
プッシュスイッチの構成の例の概要を説明する図であり、(a)はプッシュスイッチの分解斜視図であり、(b)は(a)に示したA−A′線における断面図である。 プッシュスイッチの動作を示す図であり、(a)は第1動作状態を示し、(b)は第2動作状態を示し、(c)は第3動作状態を示す。 第2可動バネの移動距離と押下力に対する反発力との関係の例を示す図である。 プッシュスイッチの製造方法の一例を示す図であり、(a)は第1工程を示し、(b)は第2工程を示し、(c)は第3工程を示し、(d)は第4工程を示し、(e)は第5工程を示す。 プッシュスイッチの分解斜視図である。 図5のA−A´線における断面図である。 プッシュスイッチの例を示す図であり、(a)はプッシュスイッチに使用する第1可動バネの一例の側面図であり、(b)はプッシュスイッチの断面図であり、(c)はプッシュスイッチに使用する第1可動バネの他の例の側面図である。 基板、第1固定接点、及び第2固定接点の形状と配置の変形例を示す図であり、(a)は第1変形例を示す図であり、(b)は第2変形例を示す図であり、(c)は第3変形例を示す図である。 第2可動バネの変形例を示すためのプッシュスイッチの断面図であり、(a)は第1実施形態を示し、(b)は第1変形例を示し(c)は第2変形例を示す。 第2可動バネの移動距離と押下力に対する反発力との関係の例を示す図であり、(a)は第1実施形態を示し、(b)は第1変形例を示し、(c)は第2変形例を示す。
以下、本開示の一側面に係るプッシュスイッチについて図を参照しつつ説明する。但し、本開示の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。尚、以下の説明及び図において、同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1実施形態におけるプッシュスイッチの構成の概要)
図1は、第1実施形態におけるプッシュスイッチの構成の概要を説明する図である。図1(a)は、プッシュスイッチの分解斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示したA−A′線における断面図である。
プッシュスイッチ1は、基板10、第1固定接点11、第2固定接点12、第1可動バネ13、第2可動バネ14、押圧部15、収容部材16、及び保護シート17を有する。
基板10は、例えば、絶縁性樹脂材料により形成された平板上の部材であり、矩形の表面を有する。基板10上には、第1固定接点11が配置される。第1固定接点11は、第1可動バネ13と接触する接触面111を有する例えば円柱状の導体であり、基板10の上面中央部に配置される。第1固定接点の周囲には、第2固定接点12が配置される。第2固定接点12は、第1可動バネ13が配置される配置面121を有する矩形枠状の導体である。第1及び第2固定接点は、導電性プラスチック等の導電性部材により形成され、基板10の表面に配置される。尚、第1固定接点11及び第2固定接点12は、金属箔をエッチングすることにより形成されてもよい。
第2固定接点12において第1可動バネ13が配置される配置面121の基板10からの高さは、第1固定接点11において第1可動バネ13が接触する接触面111の基板10からの高さよりも高い。
第2固定接点12が第1固定接点11を囲むように形成することにより、基板10と第2固定接点12との接触面積を大きくできる。プッシュスイッチ1の押下操作により、第1可動バネ13の沈み込み動作又は復元動作により、第2固定接点12に水平方向の力が加わる。接触面積を大きくすることによって、第2固定接点12が基板10から剥離することを防止することができる。
基板10の裏面には、第1固定接点11と接続する第1電極(図示せず)と第2固定接点と接続する第2電極(図示せず)が形成される。図示しない第1電極と第2電極を介してプッシュスイッチ1は外部機器と接続される。
第1可動バネ13は、反転動作を行わない平板状のバネであり、第1固定接点11の上方に架橋され、第1固定接点11と接触する。第1可動バネ13は、第2固定接点12の配置面121に配置され、第2固定接点12と電気的に接続する。第1可動バネ13は、ステンレス鋼等の導電性のバネ部材により構成される。第2固定接点12の配置面121の基板からの高さが、第1固定接点11の接触面111の基板からの高さよりも高くなるので、プッシュスイッチ1が押下されていないときは、第1可動バネ13は、第1固定接点11と接触しない。したがって、プッシュスイッチ1が押下されていないときは、第1固定接点11と第2固定接点12とは導通しない。
プッシュスイッチ1が押下されると、第1可動バネ13は、基板10の方向に押下げられ、反転動作を行う前に第1固定接点11と接触する。
更に、中心にドーム部141を有する第2可動バネ14が、第1可動バネ13の上方に配置される。第2可動バネ14は、操作者の押下に応じて湾曲可能な弾性を有する部材であり、例えばステンレス鋼により構成される。また、第2可動バネ14は、導電性樹脂材料で構成されるバネであってもよい。第2可動バネ14の中心は、第1固定接点11の直上に位置するように配置される。第2可動バネ14は、第2可動バネ14の直上に位置する押下部171が操作者によって押下されると、押下げに対する抗力を生じると共にドーム部141が反転する。反転したドーム部141が、第1可動バネ13を押下することにより、第1可動バネ13を第1固定接点11の方向に押下げる。押下げられた第1可動バネ13と第1固定接点11とが接触することにより、第1固定接点11と第2固定接点12とは、第1可動バネ13を介して導通する。第2可動バネ14は、ドーム部141を有する1枚の板バネで構成される。
押圧部15は、樹脂材料で形成され、第2可動バネ14の上に配置される。押圧部15が、保護シート17の基板10からの高さを高くしてプッシュスイッチ1の押下操作の操作性を向上させる。押圧部15は、円柱形状で下の底面が基板10方向に膨らんでいる。
収容部材16は、第1固定接点11、第2固定接点12、第1可動バネ13及び第2可動バネ14を収容する収納部を形成し、基板10上に配置される。収容部材16は、基板10の大きさに合わせて樹脂材料により構成された矩形の枠状の部材であり、接着剤及び接着シートの接着部材を介して基板10の上面に接着される。なお、収容部材16は、基板10と一体成形されてもよく、例えば基板10とインサートモールドにより一体成形してもよい。
保護シート17は、押圧部15の上に取り付けられる。保護シート17は、例えばポリイミド製のシートで形成される。保護シート17は、押圧部15により押し上げられた収容部材16の高さよりも高い押下部171と、押下部171を囲む周辺部172とを有する。周辺部172は、収容部材16の上面に、例えば、接着剤で貼り付けられる。貼り付けは、加熱圧着でもよい。
図2は、プッシュスイッチ1の動作を示す図である。図2(a)は第1動作状態を示し、図2(b)は第1動作状態の次の第2動作状態を示し、図2(c)は第2動作状態の次の第3動作状態を示す。
まず、第1動作状態において、操作者が押下部171を押下することに応じて、押下部171から基板10の方向に押下力Fが加えられると、第2可動バネ14は、基板方向への変位すなわち第2可動バネ14の移動距離に対応した反発力f1を発生する。第2可動バネ14の移動距離が増加するにつれて、反発力f1は増加する。更に、第2可動バネ14の移動距離が増加すると、ドーム部が基板10方向に反転を開始して、反発力f1は減少に転ずる。いわゆる反転動作である。第1可動バネ13がない場合、第2可動バネ14は、第2可動バネ14の移動距離の増加に対して、急速に反発力f1を減少させ、第1固定接点11に衝突して、衝突音、いわゆるクリック音を生じる。反発力f1の減少によって、第2可動バネの第1固定接点11方向に向かう運動エネルギーが増加するからである。
次いで、第2動作状態において、反転したドーム部141が第1可動バネ13に接触する。反発力f1は減少し続けている。第2可動バネ14が第1可動バネ13に接触して基板10方向に押し下げられることにより、第1可動バネ13は反発力f2を生じる。
次いで、第3動作状態において、押下力Fにより第1可動バネ13が押下げられ第1固定接点11に接触する。第1可動バネ13は、第1可動バネ13の移動距離に対応した、押下力Fに対する反発力f2を発生する。すなわち、押下力Fに対する反発力は、第2可動バネ14の反発力f1と第1可動バネ13の反発力f2とを合成した力となる。2つの反発力の合成により、第2可動バネ14の反発力f1の減少は緩やかとなり、第1可動バネ13の第1固定接点との接触による衝突音は、第1可動バネ13がない場合の衝突音に比べて小さくなる。第2可動バネの第1固定接点11方向に向かう運動エネルギーが小さくなるからである。
図3は、プッシュスイッチ1が押下されたときの、第2可動バネ14の移動距離(mm)と押下力Fに対する反発力f1(N)及びf2(N)との関係の例を示す図である。
第1可動バネ13が介在しないときの第2可動バネ14の反発力f1は、破線で示される。押下部171が押下されることにより、第2可動バネ14は基板10方向に移動する。第2可動バネ14の移動距離に対応して、反発力f1は増加し上に凸なカーブを描く。反発力f1が極大値Mに達すると、ドーム部141が反転を開始して反発力f1は減少に転ずる。第1可動バネ13がない場合、第2可動バネ14は、反転動作によって急速に反発力f1を減少させ、反発力f1の減少途中で、例えば点PAで、第2可動バネ14が第1固定接点11に衝突すると、衝突音、いわゆるクリック音を生じる。第2可動バネの第1固定接点11方向に向かう運動エネルギーが大きいからである。
又、ドーム部141が反転しきると、反発力f1は、減少から増加に転ずる極小点m1を有する。増加に転じた後に、例えば、点PBで第2可動バネ14が第1固定接点11に衝突すると、衝突音は小さくなる。第2可動バネの第1固定接点11方向に向かう運動エネルギーが小さくなっているからである。しかし、移動距離が大きくなる。すなわち押下量が大きくなってしまう。
一方、第1可動バネ13が第1固定接点11と第2可動バネ14の間に介在するときの、反発力は実線で示される。反発力は、第2可動バネ14の反発力f1と第1可動バネ13の反発力f2の合成となる。第2可動バネ14が第1可動バネ13に接触すると、第1可動バネ13は基板10の方向に移動する。第1可動バネ13の変位すなわち移動距離に応じて、第1可動バネ13の反発力f2は次第に増大する。
反転動作によって減少する第2可動バネ14の反発力f1と増加する第1可動バネ13の反発力f2の合成によって、反発力は、減少から増加に転ずる極小点m2を有する。極小点m2を過ぎてから、反発力が増加する状態で、例えば点PAで、第1可動バネ13と第1固定接点が接触すると、衝突は弱められ、衝突音は小さくなる。第1及び第2可動バネの第1固定接点11方向に向かう運動エネルギーが小さくなっているからである。又、第2可動バネの移動量を少なくできる。
図4は、プッシュスイッチ1の製造方法の一例を示す図である。図4(a)は第1工程を示し、図4(b)は第1工程の次の第2工程を示し、図4(c)は第2工程の次の第3工程を示し、図2(d)は第3工程の次の第4工程を示し、図4(e)は第4工程の次の第5工程を示す。
まず、第1工程において、基板10の表面中央に第1固定接点11が形成されると共に、第1固定接点11を囲んで第2固定接点12が形成される。第1固定接点11及び第2固定接点12は、例えば、導電性プラスチック等の導電性部材により形成され、基板10の表面に配置される。
次いで、第2工程において、収容部材16は、第1固定接点11と第2固定接点12を囲んで基板10の表面に配置される。収容部材16は、接着剤や図示しない接着シートを介して基板10の上面に接着される。
次いで、第3工程において、第1可動バネ13の長手方向の両端が、第2固定接点12に接触するように配置される。第1可動バネ13の水平方向の長さは、収容部材16の矩形枠の内側の長さより少し短いので、作業者又は製造装置が第1可動バネ13を第2固定接点12の上に配置する際の位置合わせは容易となる。
次いで、第4工程において、第2可動バネ14が、第1可動バネ13上に配置される。湾曲した第2可動バネ14の水平方向の長さは、第1可動バネ13の水平方向の長さより少し短いので、作業者又は製造装置が第2可動バネ14を第1可動バネ13の上に配置する際の中心の位置合わせは容易となる。
次いで、第5工程において、押圧部15と保護シート17が、第2可動バネ14の上に配置される。第2可動バネ14に上に押圧部15を載せ、保護シート17により、押圧部15が固定される、保護シート17の周辺部は、収容部材16の上面に、例えば、接着剤又は接着シートで収容部材16に貼り付けられる。
作業者又は製造装置が、第1可動バネ13及び第2可動バネ14を配置する際の位置合わせは容易となるので、プッシュスイッチ1の製造が容易となる。
(第2実施形態におけるプッシュスイッチの構成の概要)
第1実施形態のプッシュスイッチ1では、第1可動バネ13は、第2固定接点12の上に配置される。第2実施形態のプッシュスイッチ2は、第2固定接点に凹部を設け、凹部に第1可動バネの両端を収納することにより、第2固定接点の上に配置される第1可動バネ13と第2固定接点との間にズレが生じないようにする。
図5は、第2実施形態のプッシュスイッチ2の分解斜視図である。
プッシュスイッチ2は、第2固定接点22並びに第1収容部材261及び第2収容部材262を第2固定接点12及び収容部材16の代わりに有することがプッシュスイッチ1と相違する。プッシュスイッチ2は、脱落防止シート28を有することがプッシュスイッチ1と更に相違する。
第2固定接点22は、第1固定接点11を介して対向する第2固定接点の表面221より低い一対の凹部である第1凹部222と第2凹部223とが形成されることが、第2固定接点12と相違する。第1凹部222は第1可動バネ13の長手方向の一端が配置される底面を有し、第2凹部223は第1可動バネ13の長手方向の他端が配置される底面を有する。第1凹部222及び第2凹部223の底面の基板10の表面からの高さは、第1固定接点11の基板10の表面からの高さよりも高い。第1可動バネ13の両端が、底面の高さが第1固定接点11の基板10の表面からの高さよりも高い第1凹部222及び第2凹部223に収納されるので、プッシュスイッチ2が押下されていない状態では、第1可動バネ13と第1固定接点11とは接触しない。
第1可動バネ13の両端が、第1凹部222と第2凹部223にそれぞれ収納されることにより、第1可動バネ13が、第2固定接点22からズレることを防止することができる。
第1収容部材261が、第1固定接点11と第2固定接点22を囲んで、基板10の表面に配置される。第1収容部材261の基板10の表面からの高さは、第2固定接点22の基板10の表面からの高さと同一である。尚、第1固定接点11、第2固定接点22、第1可動バネ13及び第2可動バネ14を収容する収容部材は、第1収容部材261と第1収容部材261の上方に配置される第2収容部材262から構成され、基板10上に配置される。
脱落防止シート28が、第1収容部材261上に配置される。脱落防止シート28は、第1可動バネ13が第2固定接点22から脱落するのを防止する。脱落防止シート28は、第2固定接点22と第2可動バネ14とが接触して電気的に接続するように、例えば4つの開口、281、282,283,284を有する。更に、脱落防止シート28は、中央に開口285を有していてもよい。プッシュスイッチ2が押下されて第1可動バネ13と第2可動バネ14とが接触したとき、脱落防止シート28が挟まれないようにして、脱落防止シート28の変形、損傷を防ぐためである。脱落防止シート28は、樹脂製のシート、例えばポリイミド性のシートである。脱落防止シート28は、例えば、接着剤により、第1収容部材261に張り付けられる。接着両面テープにより接着されてもよい。
第2収容部材262が、脱落防止シート28の上に第1収容部材261と重なるように配置される。脱落防止シート28は、第1収容部材261と第2収容部材262に挟まれることにより固定される。
図6は、図5の分解斜視図のA−A´線における断面図である。
第1可動バネ13の両端は、第2固定接点22の第1凹部222と第2凹部223にそれぞれ収納される。第1可動バネ13の両端が第1凹部222と第2凹部223にそれぞれ収納されることによって、プッシュスイッチ2を製造するときの、第1可動バネ13と第2固定接点22との位置合わせが容易となる。又、第1可動バネ13の両端が第1凹部222と第2凹部223にそれぞれ収納されることによって、プッシュスイッチ2が押下されたとき、第1可動バネ13が、第2固定接点22の所定の位置からズレることを防止することができる。
更に、脱落防止シート28が、第1可動バネ13の上に設けられている。脱落防止シート28は、第1収容部材261と第2収容部材262との間に挟まれて固定されている。脱落防止シート28は、第1可動バネ13が第2可動バネ14の押下によって基板10の方向に下がるとき、第1可動バネ13が第2固定接点22の第1凹部222と第2凹部223から浮き上がることを防止する。したがって、脱落防止シート28は、第1可動バネ13が所定の位置からズレることを防止することができる。
プッシュスイッチ2の製造方法は、第2可動バネ14が、第1可動バネ13上に配置される工程の前に、脱落防止シート28を第1収容部材261と第2収容部材262との間に挟む工程がある点でプッシュスイッチ1と異なる。
(第3実施形態におけるプッシュスイッチの構成の概要)
第1及び第2実施形態では、基板10からの第2固定接点12の高さは、基板10からの第1固定接点11の高さより高くなっている。プッシュスイッチが押下されていないとき、第1固定接点11と第2固定接点12とが導通しないためである。第3実施形態のプッシュスイッチ3は、基板10からの第2固定接点12の高さが、基板10からの第1固定接点11の高さと同一、又は基板10からの第1固定接点11の高さよりも低い場合でも、第1固定接点11と第2固定接点12とが導通しない。
第3実施形態のプッシュスイッチ3は、第2固定接点32及び第1可動バネ33を第2固定接点12及び第1可動バネ13の代わりに有することが第1実施形態のプッシュスイッチ1と相違する。第2固定接点32は、基板10からの高さが、第1固定接点11の基板10からの高さより高くなくてもよいことが第2固定接点12と相違する。
図7(a)は、プッシュスイッチ3に使用する第1可動バネの一例である第1可動バネ33の側面図である。図7(b)は、プッシュスイッチ3の断面図である。図7(c)は、プッシュスイッチ3に使用する第1可動バネの他の例である第1可動バネ33´の側面図である。
第1可動バネ33は、平板状の平板部331と、第1接触部332と、第2接触部333とを有する。第1可動バネ33は、ステンレス鋼等の平板状のバネ部材の両端を曲げ加工により直角曲げすることで形成される。第1接触部332及び第2接触部333は、平板状の平板部331の対向する一対の辺から平板状の平板部331の延伸方向から直交する方向に延伸する。第1接触部332及び第2接触部333が平板状の平板部331の対向する一対の辺から平板状の平板部331の延伸方向から直交する方向に延伸することにより、可動バネ部331と基板10との間の離隔距離を大きくすることができる。
第1接触部332及び第2接触部333は、第2固定接点32上に載置され、第2固定接点32と接触する。平板状の平板部331は、第1接触部332及び第2接触部333の高さだけ第1固定接点11の高さよりも高くなるので、プッシュスイッチ3が押下されていないときに第1可動バネ33は第1固定接点11と接触しないように配置される。
第1可動バネの他の例である第1可動バネ33´は、平板状の平板部331´と、第1接触部332´と、第2接触部333´とを有する。第1可動バネ33´は、ステンレス鋼等の平板状のバネ部材の両端を曲げ加工により180°曲げることで形成される。第1接触部332´及び第2接触部333´のそれぞれは、平板状の平板部331´の延伸方向に平行に延伸する平板である。平板状の平板部331´は、第1接触部332´及び第2接触部333´の厚さだけ第1固定接点11の高さよりも高くなるので、プッシュスイッチ3が押下されていないときに第1可動バネ33は第1固定接点11と接触しない。
第3実施形態のプッシュスイッチ3において、基板10からの第2固定接点32の高さは、基板10からの第1固定接点11の高さと同じ高さにすることができるのでエッチング等により第1固定接点11及び第2固定接点32を形成する形成処理が容易となる。
(基板、第1及び第2固定接点の変形例)
図8は、基板10、第1固定接点11、及び第2固定接点12の形状と配置の例を示す図である。図8(a)は、矩形形状の基板における配置の例を示す。図8(b)は、横長の矩形形状の基板における配置の例を示す。図8(c)は、円盤形状の第1固定接点における配置の例を示す。
図8(a)において、図1で示したプッシュスイッチの基板10、第1固定接点11、及び第2固定接点12の形状と配置の例を示す。基板10は矩形形状である。基板10の中心には、円柱形状の第1固定接点11が配置されている。第1固定接点11を囲んで矩形枠形状の第2固定接点12が配置される。本例では、基板10の中心に第1固定接点11を配置したが、例えば、LEDライトのような電子部品を基板10に配置する場合は、基板10の中心に第1固定接点11を配置しなくともよい。
図8(b)において、基板10′は横長の矩形形状である。第1固定接点11′は、矩形形状である。第2固定接点12´は、矩形形状であって、第1固定接点11′を挟んで2つ配置されている。本例は、プッシュスイッチの形状を細長くすることができ、薄型スマートフォンの側面に配置される電源用プッシュスイッチに適する。
図8(c)において、基板10′′は矩形形状である。第1固定接点11′′は、円盤形状である。第2固定接点12´´は、第1固定接点11′′を囲む円輪状である。本例は、丸形のプッシュスイッチに適する。
(第2可動バネの変形例)
図9は、第2可動バネ14の変形例を示すためのプッシュスイッチ1の断面図である。図9(a)には、1枚のドーム部を有する板バネからなる第2可動バネ14の例が示されている。図9(b)には、2枚のドーム部を有する湾曲した板バネ142、143を重ね合わせた第2可動バネ14´の例が示されている。図9(c)には、3枚のドーム部を有する板バネ142、143,144を重ね合わせた第2可動バネ14′′の例が示されている。
第2可動バネ14の板バネの枚数を変えることによりプッシュスイッチの押下距離、クリック感を調整することができる。又、バネ特性の異なる複数枚の板バネを組み合わせてもよい。
図10は、プッシュスイッチ1が押下されたときの、第2可動バネ14の移動距離(mm)と押下力Fに対する反発力(N)との関係の例を示す図である。図10(a)は、第2可動バネが1枚の板バネにより構成される場合、図10(b)は、第2可動バネが2枚の板バネにより構成される場合、図10(c)は、第2可動バネが3枚の板バネにより構成される場合である。
破線は、第1可動バネ13が第1固定接点11と第2可動バネ14の間に介在しないときの反発力を示す。実線は、第1可動バネ13が第1固定接点11と第2可動バネ14の間に介在するときの反発力を示す。第2可動バネを構成する板バネの枚数を1枚、2枚、3枚と変えても、減少する第2可動バネ14の反発力f1と増加する第1可動バネ13の反発力f2との合成によって、反発力は、減少から増加に転ずる極小点を有する。いずれの場合でも反発力が極小点を過ぎ反発力が増加する状態で、第1可動バネ13と第1固定接点が接触するので、衝突は弱められ、衝突音は小さくなる。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1〜3 プッシュスイッチ
10 基板
11 第1固定接点
12、22、32 第2固定接点
13、33 第1可動バネ
14 第2可動バネ
15 押圧部
16 収容部材
17 保護シート
261 第1収容部材
262 第2収容部材
28 脱落防止シート

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置された第1固定接点と、
    前記基板上で、且つ、前記第1固定接点の周囲に配置された第2固定接点と、
    前記第2固定接点と電気的に接続され、且つ、前記第1固定接点と接触するときに反転動作を行わない平板状の第1可動バネと、
    前記第1可動バネの上方に配置され、反転動作可能なドーム部を有する第2可動バネと、
    前記ドーム部を押圧するための押圧部と、
    前記押圧部の上から前記第1及び第2固定接点を保護する保護シートと、を有し、
    前記押下部が押下されていないとき、前記第1可動バネが前記第1固定接点の上方に水平に架橋するように、前記第1可動バネの対向する一対の端部は前記第2固定接点に接触して配置され、
    前記押圧部が押下されて、前記ドーム部が反転した後に、前記第1可動バネが押下することによって、前記第1可動バネが前記第1固定接点と接触する、
    ことを特徴とするプッシュスイッチ。
  2. 前記第2固定接点には対向する一対の凹部が形成され、前記一対の凹部の間には前記第1固定接点が形成され、
    前記第1可動バネの一端は前記一対の凹部の一方に収納され、前記第1可動バネの他端は前記一対の凹部の他方に収納される、
    請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  3. 前記第1可動バネと第2可動バネとの間に配置される脱落防止シートを更に有する、
    請求項1又は2に記載のプッシュスイッチ。
  4. 前記第1可動バネは、
    前記第1固定接点と接触する平板状の平板部と、
    前記平板部の一端に設けられ前記第2固定接点と接触する第1接触部と、
    前記平板部の他端に設けられ前記第2固定接点と接触する第2接触部と、
    を有する、
    請求項1に記載のプッシュスイッチ。
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