JP6639745B2 - タッチ操作判定装置およびタッチ操作の有効性判定方法 - Google Patents

タッチ操作判定装置およびタッチ操作の有効性判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、2つのタッチ入力面を持つタッチ入力装置に対する誤操作を防止する技術に関する。
2つのタッチ入力面を有するタッチ入力装置が知られている。例えば下記の特許文献1には、それぞれがタッチ入力面として機能する2つの画面を備える車両用表示装置が開示されている。特許文献1の車両用表示装置では、2つの画面の一方の優先度が高く設定されており、操作者により2つの画面がほぼ同時にタッチされた場合に、優先度の低い方の画面へのタッチを無効にすることで、誤操作を防止している。
特開2016−109505号公報
特許文献1の技術では、タッチの有効性の判定が2つの画面(タッチ入力面)の優先度に依存するため、その判定に偏りがある。つまり、2つの画面がほぼ同時にタッチされると、常に優先度の低い画面へのタッチが無効になる。そのため、タッチの有効性の判定結果が、操作者の意図と異なるものになることが考えられる。具体的には、操作者が優先度の高い画面にタッチするときに優先度の低い画面に誤タッチした場合は、操作者の意図に合った判定結果となるが、反対に、操作者が優先度の低い画面にタッチするときに優先度の高い画面に誤タッチした場合は、操作者の意図に反した判定結果となる。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、2つのタッチ入力面に対するタッチの有効性を判定するタッチ操作判定装置において、その判定の偏りをなくし、より操作者の意図に沿った判定を可能にすること目的とする。
本発明に係るタッチ操作判定装置は、第1のタッチ入力面および第2のタッチ入力面を有するタッチ入力装置が配置された空間内における指示体の位置を検出する指示体位置検出部と、第1のタッチ入力面に対する指示体のタッチである第1のタッチの位置を示す第1のタッチ座標を取得する第1のタッチ座標取得部と、第2のタッチ入力面に対する指示体のタッチである第2のタッチの位置を示す第2のタッチ座標を取得する第2のタッチ座標取得部と、第1のタッチと第2のタッチとの間の時間が予め定められた閾値時間よりも短い場合に、第1のタッチおよび第2のタッチが行われる前の指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、第1のタッチおよび第2のタッチのそれぞれの有効性を判定する有効性判定部と、を備え、有効性判定部は、指示体の位置に基づいて、第1のタッチ入力面における指示体から最も近い位置の座標である第1の指示体座標を算出する第1の指示体座標演算部と、指示体の位置に基づいて、第2のタッチ入力面における指示体から最も近い位置の座標である第2の指示体座標を算出する第2の指示体座標演算部と、第1のタッチと第2のタッチとの間の時間が閾値時間よりも短い場合に、第1のタッチが行われた直前の一定時間における第1の指示体座標の変化量と、第2のタッチが行われた直前の一定時間における第2の指示体座標の変化量とを比較し、第1の指示体座標の変化量の方が小さければ第1のタッチを有効、第2のタッチを無効と判定し、第2の指示体座標の変化量の方が小さければ第2のタッチを有効、第1のタッチを無効と判定する判定部と、をさらに備える

本発明によれば、第1のタッチ入力面に対する第1のタッチと第2のタッチ入力面に対する第2のタッチとがほぼ同時に行われた場合に、第1および第2のタッチが行われる前における指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、第1および第2のタッチのそれぞれの有効性が判定される。第1および第2のタッチ入力面に優先度を設定する必要がなく、第1および第2のタッチのそれぞれの有効性の判定に偏りが生じることが防止される。その結果、タッチの有効性の判定結果を、より操作者の意図に沿ったものにできる。
本発明の目的、特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1に係るタッチ操作システムの構成を示す機能ブロック図である。 タッチ入力装置の例を示す図である。 タッチ入力装置の例を示す図である。 第1および第2の指示体座標演算部の動作を説明するための図である。 判定部の動作を説明するための図である。 第1のタッチ座標取得部の動作を示すフローチャートである。 第2のタッチ座標取得部の動作を示すフローチャートである。 指示体位置検出部および有効性判定部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における有効性判定処理を示すフローチャートである。 タッチ操作判定装置のハードウェア構成の例を示す図である。 タッチ操作判定装置のハードウェア構成の例を示す図である。 実施の形態2に係るタッチ操作システムの構成を示す機能ブロック図である。 第1および第2の入射角演算部ならびに判定部の動作を説明するための図である。 実施の形態2における有効性判定処理を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るタッチ操作システムの構成を示す機能ブロック図である。 タッチ入力装置の変形例を示す図である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るタッチ操作システムの構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、当該タッチ操作システムは、第1のタッチパネル10および第2のタッチパネル20を備えるタッチ入力装置100と、タッチ操作判定装置30と、操作対象装置40とを含んでいる。
タッチ入力装置100の第1のタッチパネル10は、操作者のタッチ操作を受け付ける第1のタッチ入力面11と、第1のタッチ入力面11における操作者のタッチ位置を示す座標を検出する第1のタッチ座標検出部12とを備えている。同様に、タッチ入力装置100の第2のタッチパネル20は、操作者のタッチ操作を受け付ける第2のタッチ入力面21と、第2のタッチ入力面21における操作者のタッチ位置を示す座標を検出する第2のタッチ座標検出部22とを備えている。
ここで、操作者が第1のタッチパネル10および第2のタッチパネル20にタッチするための指示体は、指示体を操作者の手とするが、例えばスタイラスペンなどでもよい。
図2および図3に、タッチ入力装置100の例を示す。第1のタッチ入力面11および第2のタッチ入力面21はそれぞれ平面であり、第1のタッチ入力面11と第2のタッチ入力面21とは180°未満の角度を成している。また、図2および図3には、操作者が手500の人差し指で第1のタッチ入力面11をタッチしようとした際に、誤って親指が第2のタッチ入力面21に接触し、第2のタッチ入力面21に対する誤タッチが生じた例を示している。この場合、第1のタッチ座標検出部12は、第1のタッチ入力面11における操作者の手500のタッチ位置P1の座標を検出し、第2のタッチ座標検出部22は、第2のタッチ入力面21における操作者の手500のタッチ位置P2の座標を検出する。第1のタッチ入力面11と第2のタッチ入力面21とが180°未満の角度を成す場合には、上記のような誤タッチが生じやすい。誤タッチは、親指に限らず、折り曲げた小指や手のひらなどによっても引き起こされる。
以下の説明では、第1のタッチ入力面11に対する操作者のタッチを「第1のタッチ」といい、第1のタッチの位置を示す座標を「第1のタッチ座標」という。また、第2のタッチ入力面21に対する操作者のタッチを「第2のタッチ」といい、第2のタッチの位置を示す座標を「第2のタッチ座標」という。
図1に戻り、タッチ操作判定装置30は、第1のタッチ座標取得部31と、第2のタッチ座標取得部32と、指示体位置検出部33と、有効性判定部34とを備えている。
第1のタッチ座標取得部31は、タッチ入力装置100の第1のタッチ座標検出部12から、第1のタッチ入力面11に対する第1のタッチの有無と、第1のタッチの位置を示す第1のタッチ座標の情報とを取得する。第2のタッチ座標取得部32は、タッチ入力装置100の第2のタッチ座標検出部22から、第2のタッチ入力面21に対する第2のタッチの有無と、第2のタッチの位置を示す第2のタッチ座標の情報とを取得する。
指示体位置検出部33は、タッチ入力装置100が配置された空間内における指示体(操作者の手500)の位置を検出する。指示体の位置の検出方法としては、例えば、カメラ(不図示)が撮影した操作者の映像を解析する方法や、センサ(不図示)が測定した指示体の方向および距離を解析する方法などが考えられる。
有効性判定部34は、第1のタッチ座標取得部31が取得した第1のタッチ座標、および、第2のタッチ座標取得部32が取得した第2のタッチ座標を、タッチ操作の対象である操作対象装置40へ出力する。ただし、有効性判定部34は、第1のタッチと第2のタッチとの間の時間が予め定められた閾値時間よりも短い場合(つまり、第1のタッチと第2のタッチとがほぼ同時に行われた場合)には、第1および第2のタッチのそれぞれの有効性を判定し、有効と判定した方のタッチ位置を示す座標のみを、操作対象装置40へ出力する。第1および第2のタッチの有効性は、第1および第2のタッチが行われる前における指示体の位置の時系列的な変化に基づいて判定される。
有効性判定部34は、第1の指示体座標演算部341、第2の指示体座標演算部342および判定部343を備えている。
第1の指示体座標演算部341は、第1のタッチ入力面11が配置された位置を予め認識しており、指示体位置検出部33が検出した指示体の位置に基づいて、第1のタッチ入力面11における指示体から最も近い位置の座標(以下「第1の指示体座標」という)を算出する。第2の指示体座標演算部342は、第2のタッチ入力面21が配置された位置を予め認識しており、指示体位置検出部33が検出した指示体の位置に基づいて、第2のタッチ入力面21における指示体から最も近い位置の座標(以下「第2の指示体座標」という)を算出する。また、第1および第2の指示体座標演算部341,342は、第1および第2の指示体座標の履歴、すなわち時系列的な変化を、それぞれ一定時間分だけ保持する。
例えば、タッチ入力装置100と指示体である操作者の手500とが、図4に示す位置関係である場合、第1の指示体座標演算部341は、第1のタッチ入力面11における操作者の手500から最も近い位置Q1を示す座標を、第1の指示体座標として算出する。また、第2の指示体座標演算部342は、第2のタッチ入力面21における操作者の手500から最も近い位置Q2を示す座標を、第2の指示体座標として算出する。
判定部343は、第1のタッチと第2のタッチとの間の時間が閾値時間よりも短い場合に、第1の指示体座標演算部341が算出した第1の指示体座標の時系列的な変化と、第2の指示体座標演算部342が算出した第2の指示体座標の時系列的な変化とに基づいて、第1のタッチおよび第2のタッチそれぞれの有効性を判定する。
一般に、タッチパネルの操作者は、タッチ入力面に対して垂直に指を押し当てる傾向にある。そのため、操作者が第1のタッチ入力面11にタッチしようとするときは、図5のように、操作者の手500が第1のタッチ入力面11に対してほぼ垂直に移動する。この場合、第1の指示体座標(位置Q1)は殆ど変化せず、第2の指示体座標(位置Q2)は大きく変化する。図示は省略するが、操作者が第2のタッチ入力面21にタッチしようとするときは、操作者の手500は第2のタッチ入力面21に対してほぼ垂直に移動するため、第2の指示体座標(位置Q2)は殆ど変化せず、第1の指示体座標(位置Q1)は大きく変化する。
そこで、判定部343は、第1のタッチが行われた直前の一定時間における第1の指示体座標の変化量と、第2のタッチが行われた直前の一定時間における第2の指示体座標の変化量とを比較し、変化量の小さい方に対応するタッチを有効、変化量の大きい方に対応するタッチを無効にする。すなわち、第1の指示体座標の変化量の方が小さければ、判定部343は、第1のタッチを有効、第2のタッチを無効と判定する。逆に、第2の指示体座標の変化量の方が小さければ、判定部343は、第2のタッチを有効、第1のタッチを無効と判定する。
なお、第1の指示体座標の変化量と第2の指示体座標の変化量とが等しい場合には、第1のタッチと第2のタッチのどちらが無効にされてもよい。例えば、常に第1のタッチが無効にされるようにしてもよいし、第2のタッチが無効にされるようにしてもよい。この程度の判定の偏りは許容できるものと考えられる。また、例えば、第1および第2のタッチのうちの先に行われた方を無効にしてもよいし、後に行われた方を無効にしてもよい。
ここで、図1に示した操作対象装置40は、タッチ入力装置100を用いたタッチ操作の対象となり得る装置であれば任意の装置でよい。例えば、タッチ操作システムが車両に搭載される場合、操作対象装置40としてはナビゲーション装置やオーディオディスプレイ装置などが想定される。
操作対象装置40は複数であってもよい。その場合、第1のタッチパネル10と第2のタッチパネル20とが、それぞれ異なる操作対象装置40の操作に用いられてもよい。例えば、第1のタッチパネル10がナビゲーション装置の操作に用いられ、第2のタッチパネル20がオーディオディスプレイ装置の操作に用いられる形態が考えられる。
操作対象装置40が複数のアプリケーションを実行であれば、第1のタッチパネル10と第2のタッチパネル20とが、それぞれ異なるアプリケーションの操作に用いられてもよい。例えば、第1のタッチパネル10がナビゲーション用のアプリケーションの操作に用いられ、第2のタッチパネル20が映像や音楽の再生を行うアプリケーションの操作に用いられる形態が考えられる。
もちろん、第1のタッチパネル10と第2のタッチパネル20とが、同じアプリケーションの操作に用いられてもよい。すなわち、第1のタッチパネル10と第2のタッチパネル20とが、同じアプリケーションの異なる属性の操作に用いられてもよい。例えば、第1のタッチパネル10がナビゲーション用のアプリケーションの地図操作に用いられ、第2のタッチパネル20が同アプリケーションの施設検索の操作に用いられる形態が考えられる。
また、図1においては、タッチ入力装置100、タッチ操作判定装置30および操作対象装置40をそれぞれ個別のブロックで示したが、これらのうちの2つ以上が一体的に構成されていてもよい。例えば、タッチ入力装置100がタッチ操作判定装置30を内蔵してもよい。また、タッチ操作システムがスマートフォンなどの携帯型装置に適用される場合には、タッチ入力装置100、タッチ操作判定装置30および操作対象装置40の全てが1つの筐体に収められて一体的な構成となる。
以下、図6〜図9のフローチャートに基づいて、タッチ操作判定装置30の各要素の動作を説明する。
図6は、第1のタッチ座標取得部31の動作を示すフローチャートである。図6に基づき、第1のタッチ座標取得部31の動作を説明する。
まず、第1のタッチ座標取得部31は、第1のタッチ座標検出部12の出力信号に基づいて、第1のタッチ入力面11に対する操作者のタッチ(第1のタッチ)の有無を判定する(ステップS101)。第1のタッチが行われていなければ(ステップS101でNO)、ステップS101が繰り返される。また、第1のタッチが行われると(ステップS101でYES)、第1のタッチ座標取得部31は、第1のタッチ座標検出部12から第1のタッチの位置を示す第1のタッチ座標を取得する(ステップS102)。そして、第1のタッチ座標取得部31は、取得した第1のタッチ座標を判定部343へ送信して(ステップS103)、ステップS101へ戻る。
図7は、第2のタッチ座標取得部32の動作を示すフローチャートである。図7に基づき、第2のタッチ座標取得部32の動作を説明する。
まず、第2のタッチ座標取得部32は、第2のタッチ座標検出部22の出力信号に基づいて、第2のタッチ入力面21に対する操作者のタッチ(第2のタッチ)の有無を判定する(ステップS201)。第2のタッチが行われていなければ(ステップS201でNO)、ステップS201が繰り返される。また、第2のタッチが行われると(ステップS201でYES)、第2のタッチ座標取得部32は、第2のタッチ座標検出部22から第2のタッチの位置を示す第2のタッチ座標を取得する(ステップS202)。そして、第2のタッチ座標取得部32は、取得した第2のタッチ座標を判定部343へ送信して(ステップS203)、ステップS201へ戻る。
以下の説明では、簡単のため、第1のタッチ入力面11に第1のタッチがなされてから、その位置を示す第1のタッチ座標が判定部343に受信されるまでの時間差、ならびに、第2のタッチ入力面21に第2のタッチがなされてから、その位置を示す第2のタッチ座標が判定部343に受信されるまでの時間差を無視する。つまり、第1のタッチ入力面11に第1のタッチが行われると同時に第1のタッチ座標が判定部343に受信され、第2のタッチ入力面21に第2のタッチが行われると同時に第2のタッチ座標が判定部343に受信されるものとみなす。
図8は、指示体位置検出部33および有効性判定部34の動作を示すフローチャートである。図8に基づき、指示体位置検出部33および有効性判定部34の動作を説明する。
まず、指示体位置検出部33が、タッチ入力装置100が配置された空間内における指示体(操作者の手500)の位置を取得する(ステップS301)。第1の指示体座標演算部341は、指示体位置検出部33が取得した指示体の位置に基づいて、第1のタッチ入力面11における指示体から最も近い位置の座標である第1の指示体座標を算出する(ステップS302)。また、第2の指示体座標演算部342は、指示体位置検出部33が取得した指示体の位置に基づいて、第2のタッチ入力面21における指示体から最も近い位置の座標である第2の指示体座標を算出する(ステップS303)。
次に、判定部343は、第1のタッチ座標取得部31から第1のタッチ座標を受信したか否かを確認する(ステップS304)。判定部343が第1のタッチ座標を受信していれば(ステップS304でYES)、判定部343は、第1のタッチ座標の受信から閾値時間が経過する前に第2のタッチ座標を受信したか否かを確認する(ステップS305)。第1のタッチ座標の受信から閾値時間が経過する前に第2のタッチ座標を受信しなければ(ステップS305でNO)、判定部343は、操作対象装置40へ、第1のタッチ座標取得部31から受信した第1のタッチ座標を出力する(ステップS306)。しかし、第1のタッチ座標の受信から閾値時間が経過する前に第2のタッチ座標を受信すれば(ステップS305でYES)、判定部343は、第1および第2のタッチそれぞれの有効性を判定する「有効性判定処理」を実行した後(ステップS307)、ステップS301へ戻る。
図9は、有効性判定処理を示すフローチャートである。有効性判定処理では、判定部343は、第1の指示体座標演算部341が算出した第1の指示体座標の履歴から、第1のタッチが行われた直前の一定時間における第1の指示体座標の変化量を算出する(ステップS401)。また、判定部343は、第2の指示体座標演算部342が算出した第2の指示体座標の履歴から、第2のタッチが行われた直前の一定時間における第2の指示体座標の変化量を算出する(ステップS402)。
次に、判定部343は、ステップS401で算出した第1の指示体座標の変化量と、ステップS402で算出した第2の指示体座標の変化量とを比較する(ステップS403)。その結果、第1の指示体座標の変化量の方が小さければ(ステップS404でYES)、判定部343は、第1のタッチを有効、第2のタッチを無効と判定して(ステップS405)、第1のタッチ座標取得部31から取得した第1のタッチ座標のみを操作対象装置40へと出力する(ステップS406)。一方、第2の指示体座標の変化量の方が小さければ(ステップS404でNO)、判定部343は、第2のタッチを有効、第1のタッチを無効と判定して(ステップS407)、第2のタッチ座標取得部32から取得した第2のタッチ座標のみを操作対象装置40へと出力する(ステップS408)。
図8へ戻り、ステップS304でNOと判定された場合、判定部343は、第2のタッチ座標取得部32から第2のタッチ座標を受信したか否かを確認する(ステップS308)。判定部343が第2のタッチ座標が受信していれば(ステップS308でYES)、判定部343は、第2のタッチ座標の受信から閾値時間が経過する前に第1のタッチ座標を受信したか否かを確認する(ステップS309)。第2のタッチ座標の受信から閾値時間が経過する前に第1のタッチ座標を受信しなければ(ステップS309でNO)、判定部343は、操作対象装置40へ、第2のタッチ座標取得部32から取得した第2のタッチ座標を出力する(ステップS310)。しかし、第2のタッチ座標の受信から閾値時間が経過する前に第1のタッチ座標を受信すれば(ステップS309でYES)、判定部343は、第1および第2のタッチそれぞれの有効性を判定する有効性判定処理を実行した後(ステップS311)、ステップS301へ戻る。
ステップS311の有効性判定処理は、ステップS307の有効性判定処理(図9)と同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、ステップS308でNOと判定された場合、すなわち第1のタッチ座標も第2のタッチ座標も受信していない場合には、そのままステップS301へと戻る。
以上のように、実施の形態1のタッチ操作判定装置30によれば、第1のタッチと第2のタッチとがほぼ同時に行われた場合に、第1および第2のタッチが行われる前の指示体の位置の時系列的な変化(具体的には、第1の指示体座標および第2の指示体座標の変化量)に基づいて、第1のタッチおよび第2のタッチのそれぞれの有効性が判定される。そのため、第1のタッチ入力面および第2のタッチ入力面のそれぞれに優先度を設定する必要がなく、第1のタッチおよび第2のタッチのそれぞれの有効性の判定に偏りが生じることが防止されている。よって、タッチの有効性の判定を、より操作者の意図に沿ったものすることができる。
図10および図11は、それぞれタッチ操作判定装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に示したタッチ操作判定装置30の各要素(第1のタッチ座標取得部31、第2のタッチ座標取得部32、指示体位置検出部33および有効性判定部34)は、例えば図10に示す処理回路50により実現される。すなわち、処理回路50は、第1のタッチ入力面11および第2のタッチ入力面21を有するタッチ入力装置100が配置された空間内における指示体の位置を検出する指示体位置検出部33と、第1のタッチ入力面11に対する指示体のタッチである第1のタッチの位置を示す第1のタッチ座標を取得する第1のタッチ座標取得部31と、第2のタッチ入力面21に対する指示体のタッチである第2のタッチの位置を示す第2のタッチ座標を取得する第2のタッチ座標取得部32と、第1のタッチと第2のタッチとの間の時間が予め定められた閾値時間よりも短い場合に、第1のタッチおよび第2のタッチが行われる前の指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、第1のタッチおよび第2のタッチのそれぞれの有効性を判定する有効性判定部34と、を備える。処理回路50には、専用のハードウェアが適用されてもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ(中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)が適用されてもよい。
処理回路50が専用のハードウェアである場合、処理回路50は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものなどが該当する。タッチ操作判定装置30の各要素の機能のそれぞれは、複数の処理回路で実現されてもよいし、それらの機能がまとめて一つの処理回路で実現されてもよい。
図11は、処理回路50がプロセッサを用いて構成されている場合におけるタッチ操作判定装置30のハードウェア構成を示している。この場合、タッチ操作判定装置30の各要素の機能は、ソフトウェア等(ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェア)との組み合わせにより実現される。ソフトウェア等はプログラムとして記述され、メモリ52に格納される。処理回路50としてのプロセッサ51は、メモリ52に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、タッチ操作判定装置30は、処理回路50により実行されるときに、第1のタッチ入力面11および第2のタッチ入力面21を有するタッチ入力装置100が配置された空間内における指示体の位置を検出する処理と、第1のタッチ入力面11に対する指示体のタッチである第1のタッチの位置を示す第1のタッチ座標を取得する処理と、第2のタッチ入力面21に対する指示体のタッチである第2のタッチの位置を示す第2のタッチ座標を取得する処理と、第1のタッチと第2のタッチとの間の時間が予め定められた閾値時間よりも短い場合に、第1のタッチおよび第2のタッチが行われる前の指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、第1のタッチおよび第2のタッチのそれぞれの有効性を判定する処理と、が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ52を備える。換言すれば、このプログラムは、タッチ操作判定装置30の各要素の動作の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
ここで、メモリ52は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)およびそのドライブ装置等、または、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
以上、タッチ操作判定装置30の各要素の機能が、ハードウェアおよびソフトウェア等のいずれか一方で実現される構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、タッチ操作判定装置30の一部の要素を専用のハードウェアで実現し、別の一部の要素をソフトウェア等で実現する構成であってもよい。例えば、一部の要素については専用のハードウェアとしての処理回路50でその機能を実現し、他の一部の要素についてはプロセッサ51としての処理回路50がメモリ52に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
以上のように、タッチ操作判定装置30は、ハードウェア、ソフトウェア等、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
<実施の形態2>
図12は、実施の形態2に係るタッチ操作システムの構成を示す機能ブロック図である。図12のタッチ操作システムは、図1の構成に対し、有効性判定部34の第1の指示体座標演算部341および第2の指示体座標演算部342を、それぞれ第1の入射角演算部344および第2の入射角演算部345に置き換えたものとなっている。
第1の入射角演算部344は、指示体位置検出部33が検出した指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、第1のタッチ入力面11に対する指示体の入射角(以下「第1の入射角」という)を算出する。第2の入射角演算部345は、指示体位置検出部33が検出した指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、第2のタッチ入力面21に対する指示体の入射角(以下「第2の入射角」という)を算出する。
例えば、タッチ入力装置100と指示体である操作者の手500との位置関係が、図13のように変化した場合、第1の入射角演算部344は、操作者の手500の移動方向と第1のタッチ入力面11とが成す角θ1を、第1の入射角として算出する。また、第2の入射角演算部345は、操作者の手500の移動方向と第2のタッチ入力面21とが成す角θ2を、第2の入射角として算出する。
実施の形態1でも述べたように、タッチパネルの操作者は、タッチ入力面に対して垂直に指を押し当てる傾向にある。そのため、操作者が第1のタッチ入力面11にタッチしようとするときは、図13のように、操作者の手500は第1のタッチ入力面11に対してほぼ垂直に移動する。この場合、第1の入射角(θ1)は大きくなる(垂直に近くなる)。図示は省略するが、操作者が第2のタッチ入力面21にタッチしようとするときは、操作者の手500は第2のタッチ入力面21に対してほぼ垂直に移動するため、第2の入射角(θ2)が大きくなる。
そこで、実施の形態2では、判定部343は、第1のタッチ入力面11に対する第1のタッチと第2のタッチ入力面21に対する第2のタッチとの間の時間が閾値時間よりも短い場合に、第1のタッチが行われたときの第1入射角と、第2のタッチが行われたときの第2入射角とを比較する。その結果、第1入射角の方が大きければ、判定部343は、第1のタッチを有効、第2のタッチを無効と判定する。逆に、第2入射角の方が大きければ、判定部343は、第2のタッチを有効、第1のタッチを無効と判定する。
実施の形態2のタッチ操作判定装置30の動作は、図8と同様である。ただし、ステップS307およびステップS311では、図14に示す有効性判定処理が実行される。
図14の有効性判定処理においては、まず、判定部343は、第1の入射角演算部344が算出した第1の指示体座標の履歴から、第1のタッチが行われたときの第1の入射角を算出する(ステップS501)。また、判定部343は、第2の入射角演算部345が算出した第2の指示体座標の履歴から、第2のタッチが行われたときの第2の入射角を算出する(ステップS502)。
次に、判定部343は、ステップS501で算出した第1の入射角と、ステップS502で算出した第2の入射角とを比較する(ステップS503)。その結果、第1の入射角の方が大きければ(ステップS504でYES)、判定部343は、第1のタッチを有効、第2のタッチを無効と判定して(ステップS505)、第1のタッチ座標取得部31から取得した第1のタッチ座標のみを操作対象装置40へと出力する(ステップS506)。一方、第2の入射角の方が大きければ(ステップS504でNO)、判定部343は、第2のタッチを有効、第1のタッチを無効と判定して(ステップS507)、第2のタッチ座標取得部32から取得した第2のタッチ座標のみを操作対象装置40へと出力する(ステップS508)。
なお、第1の入射角と第2の入射角とが等しい場合には、第1のタッチと第2のタッチのどちらが無効にされてもよい。例えば、常に第1のタッチが無効にされるようにしてもよいし、常に第2のタッチが無効にされるようにしてもよい(図14では、ステップS504でNOとなるため、常に第1のタッチが無効になる)。この程度の判定の偏りは許容できるものと考えられる。また、例えば、第1および第2のタッチのうちの先に行われた方を無効にしてもよいし、後に行われた方を無効にしてもよい。
以上のように、実施の形態2のタッチ操作判定装置30によれば、第1のタッチと第2のタッチとがほぼ同時に行われた場合に、第1および第2のタッチが行われる前の指示体の位置の時系列的な変化から算出される第1および第2の入射角に基づいて、第1のタッチおよび第2のタッチのそれぞれの有効性が判定される。そのため、第1のタッチ入力面および第2のタッチ入力面のそれぞれに優先度を設定する必要がなく、第1のタッチおよび第2のタッチのそれぞれの有効性の判定に偏りが生じることが防止されている。よって、タッチの有効性の判定を、より操作者の意図に沿ったものすることができる。
<実施の形態3>
図15は、実施の形態3に係るタッチ操作システムの構成を示す機能ブロック図である。図15のタッチ操作システムは、図1の構成に対し、タッチ入力装置100に第1の表示画面13および第2の表示画面23を追加し、タッチ操作判定装置30に表示制御部35を追加したものとなっている。
タッチ入力装置100の第1の表示画面13および第2の表示画面23は、例えば液晶表示装置である。第1のタッチパネル10の第1のタッチ入力面11は透明であり、第1の表示画面13の上に配置される。第2のタッチパネル20の第2のタッチ入力面21は透明であり、第1の表示画面13の上に配置される。つまり、第1のタッチパネル10と第1の表示画面13、および、第2のタッチパネル20と第2の表示画面23は、それぞれ画像の表示機能とタッチ操作機能とを兼ね備えるタッチパネルモニタを構成している。
タッチ操作判定装置30の表示制御部35は、操作対象装置40が出力する映像信号を第1の表示画面13および第2の表示画面23に入力することで、第1の表示画面13および第2の表示画面23に画像を表示させる。
このように、本発明は、2つのタッチパネルモニタを備えるタッチ入力装置100に対しても適用可能である。図15においては、図1のタッチ操作システムに対して第1の表示画面13、第2の表示画面23およびに表示制御部35を追加した例を示したが、実施の形態3は、実施の形態2(図12)のタッチ操作システムとの組み合わせも可能である。
実施の形態3においても、操作対象装置40は複数であってもよい。その場合、第1のタッチパネル10と第1の表示画面13とからなるタッチパネルモニタ(以下「第1のタッチパネルモニタ」という)、および、第2のタッチパネル20と第2の表示画面23とからなるタッチパネルモニタ(以下「第2のタッチパネルモニタ」という)とが、それぞれ異なる操作対象装置40の操作画面の表示に用いられてもよい。例えば、第1のタッチパネルモニタがナビゲーション装置の操作画面を表示し、第2のタッチパネルモニタがオーディオディスプレイ装置の操作画面を表示する形態が考えられる。
操作対象装置40が複数のアプリケーションを実行であれば、第1のタッチパネルモニタと第2のタッチパネルモニタとが、それぞれ異なるアプリケーションの操作画面の表示に用いられてもよい。例えば、第1のタッチパネルモニタがナビゲーション用のアプリケーションの操作画面を表示し、第2のタッチパネルモニタが映像や音楽の再生を行うアプリケーションの操作画面を表示する形態が考えられる。
もちろん、第1のタッチパネルモニタと第2のタッチパネルモニタとが、同じアプリケーションの操作画面の表示に用いられてもよい。すなわち、第1のタッチパネルモニタと第2のタッチパネルモニタとが、同じアプリケーションの異なる属性の操作画面の表示に用いられてもよい。例えば、第1のタッチパネルモニタがナビゲーション用のアプリケーションの地図の表示および操作に用いられ、第2のタッチパネルモニタが同アプリケーションの施設検索用の操作画面を表示する形態が考えられる。
また、タッチ入力装置100には、第1の表示画面13および第2の表示画面23のいずれか片方のみが設けられてもよい。
<変更例>
[変形例1]
タッチ入力装置100としては、操作者が第1のタッチ入力面11および第2のタッチ入力面21に直接触れずに操作を入力できる非接触のジェスチャ操作が可能なものも想定される。操作者が非接触のジェスチャ操作を行いながら、第1のタッチ入力面11または第2のタッチ入力面21に通常の(接触の)タッチ操作が行うことは考えにくい。そのため、操作者によって非接触のジェスチャ操作が行われている間に、第1のタッチ入力面11に対する第1のタッチおよび第2のタッチ入力面21に対する第2のタッチが検出された場合、有効性判定部34はその両方を無効にしてもよい。
それにより、操作者が非接触ジェスチャの途中に第1のタッチ入力面11または第2のタッチ入力面21に誤ってタッチしても、そのタッチは無効化されるため、誤操作が防止される。
[変形例2]
操作者がタッチ座標の移動を伴う操作(例えばドラッグ操作)を行いながら、別のタッチ操作を行うことは考えにくい。そのため、第1のタッチ入力面11の第1のタッチ座標が移動している間に行われた第2のタッチ入力面21に対する第2のタッチ、ならびに、第2のタッチ入力面21の第2のタッチ座標が移動している間に行われた第1のタッチ入力面11に対する第1のタッチは、指示体の位置の時系列的な変化に関わらず、有効性判定部34が無効にしてもよい。
[変形例3]
タッチ操作システムが車両に搭載されている場合、有効性判定処理を実施するか否かの判定基準となる「閾値時間」(第1のタッチと第2のタッチとの時間差の閾値)を、車両の走行状態に応じて変化させてもよい。例えば、車両が走行中のときは、車両の揺れにより誤タッチが生じやすいため、閾値時間を長くして誤タッチの検出感度を上げるとよい。
また、車両の走行速度に応じて、閾値時間を変化させてもよい。例えば、車両の走行速度が速いほど、操作者(運転者)はタッチ入力装置100の操作に意識を向けることが難しくなり、より誤タッチが生じやすくなる。そのため、車両の走行速度が速くなるほど閾値時間を長くして誤タッチの検出感度を上げるとよい。
[変形例4]
図2には、タッチ入力装置100の第1のタッチ入力面11と第2のタッチ入力面21とが上下に並べて配置された例を示したが、それらは左右に並べて配置されてもよい。
また、図16に示すように、第1のタッチ入力面11および第2のタッチ入力面21の少なくとも片方が、曲面状であってもよい。第1のタッチ入力面11または第2のタッチ入力面21が曲面状である場合も誤タッチが生じやすいため、本発明の適用が有効である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
100 タッチ入力装置、10 第1のタッチパネル、11 第1のタッチ入力面、12 第1のタッチ座標検出部、13 第1の表示画面、20 第2のタッチパネル、21 第2のタッチ入力面、22 第2のタッチ座標検出部、23 第2の表示画面、30 タッチ操作判定装置、31 第1のタッチ座標取得部、32 第2のタッチ座標取得部、33 指示体位置検出部、34 有効性判定部、35 表示制御部、341 第1の指示体座標演算部、342 第2の指示体座標演算部、343 判定部、344 第1の入射角演算部、345 第2の入射角演算部、40 操作対象装置、500 操作者の手。

Claims (12)

  1. 第1のタッチ入力面および第2のタッチ入力面を有するタッチ入力装置が配置された空間内における指示体の位置を検出する指示体位置検出部と、
    前記第1のタッチ入力面に対する前記指示体のタッチである第1のタッチの位置を示す第1のタッチ座標を取得する第1のタッチ座標取得部と、
    前記第2のタッチ入力面に対する前記指示体のタッチである第2のタッチの位置を示す第2のタッチ座標を取得する第2のタッチ座標取得部と、
    前記第1のタッチと前記第2のタッチとの間の時間が予め定められた閾値時間よりも短い場合に、前記第1のタッチおよび前記第2のタッチが行われる前の前記指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、前記第1のタッチおよび前記第2のタッチのそれぞれの有効性を判定する有効性判定部と、を備え
    前記有効性判定部は、
    前記指示体の位置に基づいて、前記第1のタッチ入力面における前記指示体から最も近い位置の座標である第1の指示体座標を算出する第1の指示体座標演算部と、
    前記指示体の位置に基づいて、前記第2のタッチ入力面における前記指示体から最も近い位置の座標である第2の指示体座標を算出する第2の指示体座標演算部と、
    前記第1のタッチと前記第2のタッチとの間の時間が前記閾値時間よりも短い場合に、前記第1のタッチが行われた直前の一定時間における前記第1の指示体座標の変化量と、前記第2のタッチが行われた直前の一定時間における前記第2の指示体座標の変化量とを比較し、前記第1の指示体座標の変化量の方が小さければ前記第1のタッチを有効、前記第2のタッチを無効と判定し、前記第2の指示体座標の変化量の方が小さければ前記第2のタッチを有効、前記第1のタッチを無効と判定する判定部と、をさらに備える、
    タッチ操作判定装置。
  2. 第1のタッチ入力面および第2のタッチ入力面を有するタッチ入力装置が配置された空間内における指示体の位置を検出する指示体位置検出部と、
    前記第1のタッチ入力面に対する前記指示体のタッチである第1のタッチの位置を示す第1のタッチ座標を取得する第1のタッチ座標取得部と、
    前記第2のタッチ入力面に対する前記指示体のタッチである第2のタッチの位置を示す第2のタッチ座標を取得する第2のタッチ座標取得部と、
    前記第1のタッチと前記第2のタッチとの間の時間が予め定められた閾値時間よりも短い場合に、前記第1のタッチおよび前記第2のタッチが行われる前の前記指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、前記第1のタッチおよび前記第2のタッチのそれぞれの有効性を判定する有効性判定部と、を備え
    前記有効性判定部は、
    前記指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、前記第1のタッチ入力面に対する前記指示体の入射角である第1の入射角を算出する第1の入射角演算部と、
    前記指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、前記第2のタッチ入力面に対する前記指示体の入射角である第2の入射角を算出する第2の入射角演算部と、
    前記第1のタッチと前記第2のタッチとの間の時間が前記閾値時間よりも短い場合に、前記第1のタッチが行われたときの前記第1の入射角と、前記第2のタッチが行われたときの前記第2の入射角とを比較して、前記第1の入射角の方が大きければ前記第1のタッチを有効、前記第2のタッチを無効と判定し、前記第2の入射角の方が大きければ前記第2のタッチを有効、前記第1のタッチを無効と判定する判定部と、をさらに備える、
    タッチ操作判定装置。
  3. 前記有効性判定部は、前記指示体によって前記第1のタッチ入力面または前記第2のタッチ入力面に対する非接触のジェスチャ操作が行われている間は、前記第1のタッチおよび前記第2のタッチの両方を無効とする、
    請求項1または請求項2に記載のタッチ操作判定装置。
  4. 前記有効性判定部は、前記第1のタッチ座標が移動している間に行われた前記第2のタッチ、ならびに、前記第2のタッチ座標が移動している間に行われた前記第1のタッチを、前記指示体の位置の時系列的な変化に関わらず無効にする、
    請求項1または請求項2に記載のタッチ操作判定装置。
  5. 前記タッチ入力装置は、車両に搭載されており、
    前記有効性判定部は、前記車両の走行状態に応じて前記閾値時間を変更する、
    請求項1または請求項2に記載のタッチ操作判定装置。
  6. 前記第1のタッチ入力面および前記第2のタッチ入力面は上下に並べて配置されている、
    請求項1または請求項2に記載のタッチ操作判定装置。
  7. 前記第1のタッチ入力面および前記第2のタッチ入力面は左右に並べて配置されている、
    請求項1または請求項2に記載のタッチ操作判定装置。
  8. 前記第1のタッチ入力面と前記第2のタッチ入力面とが成す角は180°未満である、
    請求項1または請求項2に記載のタッチ操作判定装置。
  9. 前記第1のタッチ入力面および前記第2のタッチ入力面の少なくとも片方は曲面状である、
    請求項1または請求項2に記載のタッチ操作判定装置。
  10. 前記第1のタッチ入力面および前記第2のタッチ入力面の少なくとも片方は、表示画面上に配置されている、
    請求項1または請求項2に記載のタッチ操作判定装置。
  11. タッチ操作判定装置におけるタッチ操作の有効性判定方法であって、
    前記タッチ操作判定装置の指示体位置検出部が、第1のタッチ入力面および第2のタッチ入力面を有するタッチ入力装置が配置された空間内における指示体の位置を検出し、
    前記タッチ操作判定装置の第1のタッチ座標取得部が、前記第1のタッチ入力面に対する前記指示体のタッチである第1のタッチの位置を示す第1のタッチ座標を取得し、
    前記タッチ操作判定装置の第2のタッチ座標取得部が、前記第2のタッチ入力面に対する前記指示体のタッチである第2のタッチの位置を示す第2のタッチ座標を取得し、
    前記タッチ操作判定装置の有効性判定部が、前記第1のタッチと前記第2のタッチとの間の時間が予め定められた閾値時間よりも短い場合に、前記第1のタッチおよび前記第2のタッチが行われる前の前記指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、前記第1のタッチおよび前記第2のタッチのそれぞれの有効性を判定し、
    前記有効性判定部は、
    前記指示体の位置に基づいて、前記第1のタッチ入力面における前記指示体から最も近い位置の座標である第1の指示体座標を算出し、
    前記指示体の位置に基づいて、前記第2のタッチ入力面における前記指示体から最も近い位置の座標である第2の指示体座標を算出し、
    前記第1のタッチと前記第2のタッチとの間の時間が前記閾値時間よりも短い場合に、前記第1のタッチが行われた直前の一定時間における前記第1の指示体座標の変化量と、前記第2のタッチが行われた直前の一定時間における前記第2の指示体座標の変化量とを比較し、前記第1の指示体座標の変化量の方が小さければ前記第1のタッチを有効、前記第2のタッチを無効と判定し、前記第2の指示体座標の変化量の方が小さければ前記第2のタッチを有効、前記第1のタッチを無効と判定する、
    タッチ操作の有効性判定方法。
  12. タッチ操作判定装置におけるタッチ操作の有効性判定方法であって、
    前記タッチ操作判定装置の指示体位置検出部が、第1のタッチ入力面および第2のタッチ入力面を有するタッチ入力装置が配置された空間内における指示体の位置を検出し、
    前記タッチ操作判定装置の第1のタッチ座標取得部が、前記第1のタッチ入力面に対する前記指示体のタッチである第1のタッチの位置を示す第1のタッチ座標を取得し、
    前記タッチ操作判定装置の第2のタッチ座標取得部が、前記第2のタッチ入力面に対する前記指示体のタッチである第2のタッチの位置を示す第2のタッチ座標を取得し、
    前記タッチ操作判定装置の有効性判定部が、前記第1のタッチと前記第2のタッチとの間の時間が予め定められた閾値時間よりも短い場合に、前記第1のタッチおよび前記第2のタッチが行われる前の前記指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、前記第1のタッチおよび前記第2のタッチのそれぞれの有効性を判定し、
    前記有効性判定部は、
    前記指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、前記第1のタッチ入力面に対する前記指示体の入射角である第1の入射角を算出し、
    前記指示体の位置の時系列的な変化に基づいて、前記第2のタッチ入力面に対する前記指示体の入射角である第2の入射角を算出し
    前記第1のタッチと前記第2のタッチとの間の時間が前記閾値時間よりも短い場合に、前記第1のタッチが行われたときの前記第1の入射角と、前記第2のタッチが行われたときの前記第2の入射角とを比較して、前記第1の入射角の方が大きければ前記第1のタッチを有効、前記第2のタッチを無効と判定し、前記第2の入射角の方が大きければ前記第2のタッチを有効、前記第1のタッチを無効と判定する、
    タッチ操作の有効性判定方法。
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