JP5805890B2 - タッチパネルシステム - Google Patents
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Description
本発明は、タッチパネルシステムおよびそれを備えた電子機器に関し、特に、タッチ操作の誤認識を防止することのできるタッチパネルシステムおよびそれを備えた電子機器に関するものである。
現在、スマートフォン等の携帯情報機器、自動券売機等の自動販売機を始めとする様々な電子機器に、タッチパネルシステムの搭載が急速に進んでいる。タッチパネルシステムに搭載される主流のタッチパネルは、抵抗膜方式のタッチパネルである。しかし最近では、マルチタッチが可能であることなどの理由から、投影型静電容量方式のタッチパネルが普及してきている。
このようなタッチパネルシステムの一例として、特許文献1には、コマンド入力装置が開示されている。このコマンド入力装置は、タッチパネルと、接触時間検出手段と、接触回数検出手段と、接触間隔検出手段と、入力コマンド判定手段とを備えている。接触時間検出手段は、タッチパネルに指が連続的に接触している時間を検出する。接触回数検出手段は、タッチパネルに指が触れた回数を検出する。接触間隔検出手段は、指がタッチパネルから離れて次に接触するまでの時間を検出する。入力コマンド判定手段は、接触時間検出手段、接触回数検出手段、および、接触間隔検出手段の検出結果に基づいて、入力コマンドを判定する。
図9は、特許文献1に記載のコマンド入力装置の動作を説明するフローチャートである。図9のように、上記コマンド入力装置は、タッチパネルに指を接触する時間・回数・間隔に基づいてコマンドを入力できるようになっている(S501〜507)。そして、入力されたコマンドに基づいてコマンドが判定される(S508)。さらに、判定されたコマンドに基づいて動作が選択され(S509)、その動作に応じて制御される(S510)。
しかしながら、従来のタッチパネルシステムは、タッチ操作中に発生したノイズを、タッチ位置として認識してしまうという問題がある。
具体的には、従来のタッチパネルシステムでは、所定時間ごとにタッチ位置を検知することにより、ある時点のタッチ位置(現在のタッチ位置)が認識される。このため、タッチパネル上にノイズが発生した場合、認識すべき本来の位置に加えて、ノイズの位置までもがタッチ位置として認識される。その結果、直前のタッチ位置から極端に離れた位置のノイズが、タッチ位置として誤認識されてしまう。
特許文献1に記載のコマンド入力装置は、カーナビゲーション装置としての適用が意図されている。すなわち、上記コマンド入力装置は、タッチパネルへの連続接触時間、接触回数、接触時間間隔に基づいて、入力コマンドを判定する。これによって、運転中のコマンド入力時に運転者がタッチパネルに視線を移す必要がなく、車両が振動していても正確なコマンド入力が可能となる。このため、上記コマンド入力装置も、直前のタッチ位置から極端に離れた位置のノイズが、タッチ位置として誤認識されてしまう。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、タッチ操作の誤認識を防止することができるタッチパネルシステム等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るタッチパネルシステムは、タッチパネルと、タッチパネル上のタッチ位置を検出するタッチ位置検出部とを備え、上記タッチ位置検出部は、タッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置の予測座標または予測範囲を設定し、その予測座標または予測範囲に基づいて、上記タッチ位置検出部で検出されるタッチ位置候補からタッチ位置を予測するタッチ位置予測部を備えることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、タッチ操作の誤認識を防止することができるという効果を奏する。
〔実施形態1〕
(タッチパネルシステム1の構成)
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るタッチパネルシステム1の基本構成を示す概略図である。図1に示すように、タッチパネルシステム1は、表示装置2、タッチパネル3、ドライブライン駆動部4、タッチ位置検出部5、およびホスト端末6を備えている。以下では、使用者が利用する側を、前面(または上方)として説明する。
(タッチパネルシステム1の構成)
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るタッチパネルシステム1の基本構成を示す概略図である。図1に示すように、タッチパネルシステム1は、表示装置2、タッチパネル3、ドライブライン駆動部4、タッチ位置検出部5、およびホスト端末6を備えている。以下では、使用者が利用する側を、前面(または上方)として説明する。
表示装置2は、表示面を有している。表示面には、操作用の各種アイコンや、使用者の操作指示に応じた文字情報等が表示される。表示装置2は、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED;field emission display)等から構成される。これらのディスプレイは、日常的な電子機器に多用されており、汎用性の高いタッチパネルシステム1が構成される。表示装置2は、任意の構成とすればよく、特に限定されない。
タッチパネル3は、使用者が指またはペン等の指示体により、タッチパネル3の表面をタッチ(押圧)操作することによって、各種の操作指示を入力する。タッチパネル3は、表示面を覆うように、表示装置2の前面(上部)に積層されている。本実施形態では、タッチパネル3として、投影型静電容量方式のタッチパネルを用いている。静電容量方式のタッチパネル3は、透過率が高く、耐久性も有するという利点を有する。しかし、タッチパネル3の方式は限定されるものではなく、他の方式であってもよい。例えば、タッチパネル3の方式は、抵抗膜方式、電磁誘導方式、超音波表面弾性波方式、または、赤外線走査方式であってもよい。
具体的には、タッチパネル3は、表示面に沿って設けられる複数の平行なドライブラインDLと、表示面に沿って設けられドライブラインDLと立体交差する複数の平行なセンスラインSLとを備える。ドライブラインDLとセンスラインSLとの交差部分には、静電容量が形成されている。ドライブラインDL及びセンスラインSLは、いずれも、例えば、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)などの透明な配線材料、または、金属メッシュから形成することができる。ドライブラインDL及びセンスラインSLは、表示装置2(表示面の一部を成すパネル体)に配線される。なお、図1では、ドライブラインDLとセンスラインSLとが垂直に立体交差する場合について例示しているが、垂直以外の角度で立体交差してもよい。
ドライブライン駆動部4は、ドライブラインDLに接続されており、タッチパネルシステム1の起動時に、ドライブラインDLに一定周期で電位を印加する。ドライブライン駆動部4は、ドライブラインDLを駆動することで当該ドライブラインDLと立体交差するセンスラインSLに状態信号を生成させる。状態信号は、タッチパネル3上の上記立体交差部分やその近傍部分(以下、検出領域(図1中の検出領域X))上におけるタッチの状態を示す信号である。
状態信号は、ドライブラインDLとセンスラインSLとの間の静電容量に応じた値となり、タッチパネル3上の検出領域Xに対して接触あるいは近接しているかを示す信号となる。つまり、状態信号は、検出領域Xに対する接触あるいは近接の有無や、検出領域Xと指示体との離間距離などを示す信号となる。なお、指示体が検出領域Xに接触または近接するほど、静電容量は小さくなる。
タッチ位置検出部5は、タッチパネル3からの信号を処理し、タッチ位置を検出する。すなわち、タッチ位置検出部5は、センスラインSLに生成された状態信号を処理することで、表示面に接触または近接するタッチの位置を検出する。タッチ位置検出部5は、増幅部51、信号取得部52、A/D変換部53、復号処理部54、タッチ位置算出部55、およびタッチ位置予測部56を、タッチパネル3側からこの順に備えている。
増幅部51は、センスラインSLに生成される状態信号を増幅する。信号取得部52は、増幅部51によって増幅された状態信号を取得して時分割で出力する。A/D変換部53は、信号取得部52から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。復号処理部54は、A/D変換部123で変換されたデジタル信号に基づいて、タッチパネル3内の容量分布の変化量を求める。タッチ位置算出部55は、復号処理部54で求められた容量分布の変化量に基づいて、タッチパネル3上のタッチの位置を算出し、その位置を示すタッチ位置情報を生成する。タッチ位置予測部56は、タッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置を予測する。すなわち、タッチ位置予測部56は、直前のタッチ操作に関する履歴を基に、現在のタッチ位置を予測する。タッチ位置予測部56の詳細は、後述する。
ホスト端末6は、ドライブライン駆動部4が駆動するドライブラインDLを制御する。また、ホスト端末6は、タッチ位置検出部5が状態信号を処理するセンスラインSLを制御する。なお、以下では、ホスト端末6がこれらの両方を制御する場合について例示するが、ホスト端末6がこれらの一方のみを制御してもよい。
(タッチパネルシステム1の基本動作)
次に、図1を参照して、このタッチパネルシステム1の基本動作の一例について説明する。なお、以下では、タッチパネルシステム1がタッチパネル3に接触または近接する指示体を検出する1回の試行動作について説明する。
次に、図1を参照して、このタッチパネルシステム1の基本動作の一例について説明する。なお、以下では、タッチパネルシステム1がタッチパネル3に接触または近接する指示体を検出する1回の試行動作について説明する。
最初に、ドライブライン駆動部4がドライブラインDLを駆動して、センスラインSLに状態信号を生成する。次に、増幅部51が、センスラインSLに生成される状態信号を増幅する。さらに、信号取得部52が、増幅部51で増幅された状態信号を、時分割で出力する。なお、ドライブライン駆動部4、増幅部51及び信号取得部52のそれぞれは、ホスト端末6によってその動作が制御される。すなわち、ホスト端末6は、駆動すべきドライブラインDL、状態信号を処理すべきセンスラインSLを制御する。
次に、A/D変換部53が、信号取得部52から出力されたアナログ信号を、所定のビット数のデジタル信号に変換する。続いて、復号処理部54は、A/D変換部53によって変換されたデジタル信号に基づいて、タッチパネル3内の容量分布の変化量を求める。例えば、復号処理部54は、タッチの検出前に、タッチパネル3上にタッチ対象(指示体)が存在しない場合のデジタル信号を取得して、タッチパネル3上にタッチ対象(指示体)が存在しない場合の容量分布をあらかじめ求めておく。そして、復号処理部54は、A/D変換部53から指示体の検出時のデジタル信号を取得して、指示体が存在する場合の容量分布を求める。そして、あらかじめ求めたタッチ対象が存在しない場合の容量分布と、タッチ対象が存在する場合の容量分布とを比較して、容量分布の変化量を求める。この容量分布の変化量は、タッチ対象(指示体)に起因する静電容量の変化量とも言い換えられる。
タッチ位置算出部55は、復号処理部54で求められた容量分布の変化量に基づいて、タッチパネル3上のタッチ対象の位置を算出し、タッチ位置情報を生成する。例えば、タッチ位置算出部55は、タッチパネル3上で静電容量の変化量が、タッチ判定しきい値よりも大きくなっている部分にタッチ対象が存在すると判断して、タッチパネル3上のタッチ対象の位置を算出する。
タッチ位置予測部56は、タッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置の予測座標または予測範囲を設定し、その予測座標または予測範囲に基づいて、タッチ位置検出部5で検出されるタッチ位置候補からタッチ位置を判断する。
図2に基づいて、タッチ位置予測部56の一例について説明する。図2は、図1のタッチパネルシステム1におけるタッチ位置予測部56の構成を示すブロック図である。図2に示すように、タッチ位置予測部56は、タッチ履歴記憶部56aと、タッチ位置判断部56bとから構成されている。
タッチ履歴記憶部56aは、タッチ位置算出部55により算出されたタッチ位置の相対時刻とともに、そのタッチ位置情報(タッチ位置の座標など)を記憶する。タッチ履歴記憶部56aは、以前のタッチ位置の履歴も記憶している。このため、タッチパネルシステム1では、タッチ履歴記憶部56aは、タッチ操作の履歴に基づいて算出される、タッチ位置の移動速度(タッチ速度)、タッチ位置の移動加速度も記憶している。なお、タッチ履歴記憶部56aは、任意の2点のタッチ位置の移動量と移動時間とからタッチ位置の移動速度を算出し、連続するタッチ位置の移動速度から移動加速度を算出する。また、タッチ位置算出部55により算出されたタッチ位置の中には、ノイズがタッチ位置として誤認識されたものも含まれる。
タッチ位置判断部56bは、タッチ履歴記憶部56aに記憶されたタッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置の予測座標または予測範囲を設定する。さらに、タッチ位置判断部56bは、タッチ位置検出部5で検出されたタッチ位置候補と、設定された予測座標または予測範囲との比較結果に基づいてタッチ位置を判断する。例えば、タッチ位置判断部56bは、タッチ履歴記憶部56aから読み出された直前のタッチ履歴に含まれるタッチ位置、タッチ位置の移動速度、タッチ位置の移動加速度に基づき、どの方向にどれだけ移動するかを考慮して予測座標または予測範囲を計算する。そして、タッチ位置判断部56bは、タッチ位置候補(現在のタッチ位置)と、その予測座標または予測範囲とを比較し、タッチ位置候補が、その予測座標にどれだけ近いか、または、その予測範囲内に存在するかを算出する。これにより、タッチ位置算出部55で検出されたタッチ位置候補の中から、指示体によるタッチ位置を判断する。タッチ位置判断部56bの処理については後述する。
タッチパネルシステム1では、このような試行動作を繰り返すことによって、タッチ対象である指示体を、継続的に検出する。
なお、ホスト端末6は、必要に応じてタッチ位置算出部55から出力されるタッチ位置情報を参照して、ドライブライン駆動部4およびタッチ位置検出部5の各部を制御することができる。また、ホスト端末6は、タッチ位置検出部5が単位時間(例えば1秒)当たりにタッチ対象の検出を試行する回数であるフレームレートを、制御することができる。すなわち、タッチパネルシステム1では、ホスト端末6の制御によって、ドライブライン駆動部4が駆動すべきドライブラインDL、タッチ位置検出部5が状態信号を処理すべきセンスラインSL、フレームレート、検出感度などを、それぞれ任意に設定することができる。
(タッチ位置予測部56の処理)
次に、タッチパネルシステム1の特徴的構成であるタッチ位置予測部56の詳細について説明する。タッチパネルシステム1では、タッチ位置検出部5が所定時間ごとにタッチ位置を検知することにより、ある時点のタッチ位置(現在のタッチ位置)が認識される。このため、タッチパネル3上にノイズが発生した場合、認識すべき本来の位置に加えて、ノイズの位置までもがタッチ位置として認識される。すなわち、ノイズが含まれる場合、タッチ位置算出部55では、複数のタッチ位置候補が検出される。その結果、タッチ操作の履歴から極端に離れた位置のノイズが、タッチ位置候補として誤認識されてしまう。つまり、ノイズに起因するタッチ様現象が、タッチ位置候補として誤認識されてしまう。
次に、タッチパネルシステム1の特徴的構成であるタッチ位置予測部56の詳細について説明する。タッチパネルシステム1では、タッチ位置検出部5が所定時間ごとにタッチ位置を検知することにより、ある時点のタッチ位置(現在のタッチ位置)が認識される。このため、タッチパネル3上にノイズが発生した場合、認識すべき本来の位置に加えて、ノイズの位置までもがタッチ位置として認識される。すなわち、ノイズが含まれる場合、タッチ位置算出部55では、複数のタッチ位置候補が検出される。その結果、タッチ操作の履歴から極端に離れた位置のノイズが、タッチ位置候補として誤認識されてしまう。つまり、ノイズに起因するタッチ様現象が、タッチ位置候補として誤認識されてしまう。
例えば、図3は、図1のタッチパネルシステム1において、直前のタッチ位置からの距離に基づいて、タッチ位置の座標を予測する方法を示す図である。図3には、タッチ位置Pt−3→タッチ位置Pt−2→タッチ位置Pt−1の順に一連のタッチ操作がされ、ある時刻(t)において、タッチ位置算出部55で2つのタッチ位置候補(タッチ位置候補P1とタッチ位置候補P2)が検出された状態を示している。タッチ位置Pt−1、タッチ位置Pt−2、タッチ位置Pt−3は、ある時刻(t)の1回前〜3回前に検出されたタッチ位置である。また、タッチ位置候補P1が指示体によるタッチ位置、タッチ位置候補P2がノイズに起因するタッチ位置である。
図3の場合、ある時刻(t)でのタッチ位置候補P1とタッチ位置候補P2とを比較すると、ノイズに起因するタッチ位置であるタッチ位置候補P2が、指示体によるタッチ位置であるタッチ位置候補P1よりも、ある時刻(t)の直前のタッチ位置Pt−1に近い。このため、タッチ位置予測部56が、タッチ位置Pt−1からの距離要素(タッチ位置Pt−1との遠近)のみで、ある時刻(t)のタッチ位置を予測すると、直前のタッチ位置Pt−1に近い、タッチ位置候補P2がタッチ位置であると判断されてしまう。従って、ノイズに起因するタッチ位置(タッチ位置候補P2)が、ある時刻(t)でのタッチ位置として誤認識されてしまう。つまり、タッチ操作の履歴に鑑みれば、不自然な方向に出現しているノイズ等によるタッチ様現象が、タッチ位置として誤認識されてしまう。
そこで、タッチパネルシステム1は、このような誤認識を防止する対策として、タッチ位置予測部56を備えている。タッチ位置予測部56は、タッチ操作の履歴に基づいて、ノイズを取り除き、正確なタッチ位置を予測する。
以下では、図4および図5に基づいて、タッチ位置予測部56が、タッチ操作の履歴に基づいてタッチ位置を判断する例について説明する。図4は、図1のタッチパネルシステム1におけるタッチ位置予測部56の処理を示すフローチャートである。図5は、図1のタッチパネルシステム1におけるタッチ位置予測部56の処理を示す模式図である。
上述のように、タッチ位置検出部5は、タッチパネル3からの信号を処理し、タッチ位置を検出する。具体的には、図4に示すように、タッチパネル3にタッチ操作が行われると(S1)、タッチ位置算出部55は、タッチパネル3の静電容量の変化量に基づいて、現在のタッチ位置を算出し、算出結果をタッチ位置予測部56に送信する。この現在のタッチ位置は、タッチ位置予測部56での処理が済んでいないため、ノイズが含まれている可能性のあるタッチ位置候補である。タッチ位置予測部56では、タッチ位置判断部56bは、タッチ履歴記憶部56aに記憶されたタッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置の予測座標を算出する。ここでは、現在のタッチ位置に対する、(a)直前のタッチ位置、(b)直前のタッチ位置の移動速度、(c)直前のタッチ位置の移動加速度に基づいて、予測座標を算出する(S2)。
図5に基づいて、タッチ位置判断部56bの判断について説明する。図5の例では、図3と同様に、ある時刻(t)の1回前〜3回前に検出されたタッチ位置として、タッチ位置Pt−1、タッチ位置Pt−2、タッチ位置Pt−3が記載されている。また、ある時刻(t)においてタッチ位置算出部55で検出された2つのタッチ位置候補として、タッチ位置候補P1およびタッチ位置候補P2が記載されている。さらに、ある時刻(t)においてタッチ位置判断部56bで算出された予測座標の位置が、予測座標Ptとして記載されている。また、タッチ位置Pt−3からタッチ位置Pt−2へのタッチ位置の移動速度Vt−2、タッチ位置Pt−2からタッチ位置Pt−1へのタッチ位置の移動速度Vt−1、タッチ位置Pt−1から予測座標Ptへのタッチ位置の移動速度Vtとして記載されている。
タッチ位置の移動速度は、任意の2点のタッチ位置の移動量と移動時間とから算出される。また、タッチ位置Pt−2からタッチ位置Pt−1へのタッチ位置の移動加速度at−1は、タッチ位置の移動速度Vt−2とタッチ位置の移動速度Vt−1との差分により算出される(移動加速度at−1=タッチ位置の移動速度Vt−2−タッチ位置の移動速度Vt−2)。さらに、予測座標Ptは、タッチ位置、タッチ位置の移動速度、およびタッチ位置の移動加速度から算出される。すなわち、予測座標Ptは、ある時刻(t)におけるタッチ位置(現在のタッチ位置)が、タッチ位置Pt−1から移動速度Vtおよび移動加速度at−1で移動したと予測して算出される(予測座標Pt=タッチ位置の移動速度Vt−1+タッチ位置の移動加速度at−1)。タッチ位置の移動速度および移動加速度は、タッチ履歴記憶部56aで算出され、タッチ履歴記憶部56aに記憶されている。予測座標Ptは、タッチ履歴記憶部56aに記憶された値を用いて、タッチ位置判断部56bで算出される。
タッチ位置判断部56bは、この予測座標Ptに基づいてタッチ位置候補P1,P2から、本来検出されるべきタッチ位置(指またはペンなどの指示体の位置)と、検出されるべきでない位置(ノイズ)とを区別する。例えば、図4および図5の例では、タッチ位置判断部56bは、現在のタッチ位置候補P1,P2のうちどのタッチ位置候補が予測座標Ptに近いかを判定する(S3)。図5では、タッチ位置候補P1が、タッチ位置候補P2よりも予測座標Ptに近い。このため、タッチ位置候補P1は、タッチ位置Pt−3→タッチ位置Pt−2→タッチ位置Pt−1の順につづく一連のタッチであると判定する(S4)。そして、タッチ位置候補P1のタッチ位置、タッチ位置Pt−1からタッチ位置候補P1へのタッチ位置の移動速度、タッチ位置Pt−1からタッチ位置候補P1へのタッチ位置の移動加速度を、タッチ履歴記憶部56aに記憶する(S5)。
一方、タッチ位置候補P2は、タッチ位置候補P1よりも、予測座標Ptに遠い。このため、タッチ位置候補P2は、タッチ位置Pt−3→タッチ位置Pt−2→タッチ位置Pt−1の順につづく一連のタッチであるとみなさない。すなわち、タッチ位置候補P2は、ノイズに起因するタッチ様現象であると判断し、タッチ位置候補から排除される(S6)。
このように、本実施形態のタッチパネルシステム1では、タッチ位置予測部56が、タッチ操作の履歴に基づいて設定された予測座標Ptに基づいて、指示体によるタッチ位置と、ノイズに起因するタッチ位置(タッチ様現象)とを区別する。このため、タッチ位置Pt−1からの距離要素(タッチ位置Pt−1との遠近)のみでタッチ位置を判断した場合に生じるような誤認識を防止することができる。すなわち、ノイズに起因するタッチ位置候補P2が、現在のタッチ位置であると判断されることを防止することができる。
なお、上述の例では、2つのタッチ位置候補(タッチ位置候補P1,P2)からタッチ位置を判断する場合について説明した。しかし、3つ以上のタッチ位置候補が存在する場合には、予測座標Ptに最も近いタッチ位置候補をタッチ位置として判断すればよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、以下の説明では、実施形態1との相違点であるタッチ位置予測部56の処理を中心に説明する。
本発明の他の実施形態について、図6および図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。また、以下の説明では、実施形態1との相違点であるタッチ位置予測部56の処理を中心に説明する。
(タッチ位置予測部56の他の処理)
実施形態1では、タッチ位置予測部56が、1点の予測座標Ptを設定し、タッチ位置を判断していた。実施形態2では、タッチ位置予測部56が、予測座標Ptを中心として予測範囲Pt’を設定し、タッチ位置を判断する。
実施形態1では、タッチ位置予測部56が、1点の予測座標Ptを設定し、タッチ位置を判断していた。実施形態2では、タッチ位置予測部56が、予測座標Ptを中心として予測範囲Pt’を設定し、タッチ位置を判断する。
図6は、本発明の実施形態2に係るタッチパネルシステム1におけるタッチ位置予測部56の処理を示すフローチャートである。図7は、本発明の実施形態2に係るタッチパネルシステム1におけるタッチ位置予測部56の処理(座標予測方法)を示す模式図である。
具体的には、図6に示すように、タッチパネル3にタッチ操作が行われると(S11)、タッチ位置算出部55は、タッチパネル3の静電容量の変化量に基づいて、現在のタッチ位置を算出し、算出結果をタッチ位置予測部56に送信する。この現在のタッチ位置は、タッチ位置予測部56での処理が済んでいないため、ノイズが含まれている可能性のあるタッチ位置候補である。タッチ位置予測部56では、タッチ位置判断部56bは、タッチ履歴記憶部56aに記憶されたタッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置の予測座標を算出しその予測座標を中心とする予測範囲を算出する。ここでは、現在のタッチ位置に対する、(a)直前のタッチ位置、(b)直前のタッチ位置の移動速度、(c)直前のタッチ位置の移動加速度に基づいて、予測座標および予測範囲を算出する(S12)。
図7に基づいて、タッチ位置判断部56bの判断について説明する。図7の例では、図5と同様に、ある時刻(t)の1回前〜3回前に検出されたタッチ位置として、タッチ位置Pt−1、タッチ位置Pt−2、タッチ位置Pt−3が記載されている。また、ある時刻(t)においてタッチ位置算出部55で検出された2つのタッチ位置候補として、タッチ位置候補P1およびタッチ位置候補P2が記載されている。さらに、ある時刻(t)においてタッチ位置判断部56bで算出された予測座標の位置が、予測座標Ptとして記載されている。また、タッチ位置Pt−3からタッチ位置Pt−2へのタッチ位置の移動速度Vt−2、タッチ位置Pt−2からタッチ位置Pt−1へのタッチ位置の移動速度Vt−1、タッチ位置Pt−1から予測座標Ptへのタッチ位置の移動速度Vtとして記載されている。さらに、予測座標Ptを中心とする予測範囲Pt’が記載されている。
なお、図7の例では、予測範囲Pt’は、予測座標Ptを中心とする円として設定されている。しかし、予測範囲Pt’の設定方法は、このような円に限定されるものではない。つまり、予測範囲Pt’は、タッチ操作の履歴、すなわち直前のタッチ情報に基づいて設定することができる。例えば、予測範囲Pt’は、予測座標Ptと同様に、現在のタッチ位置に対する、(a)直前のタッチ位置、(b)直前のタッチ位置の移動速度、(c)直前のタッチ位置の移動加速度に基づいて、設定することができる。
タッチ位置判断部56bは、この予測範囲Pt’に基づいてタッチ位置候補P1,P2から、本来検出されるべきタッチ位置(指またはペンなどの指示体の位置)と、検出されるべきでない位置(ノイズ)とを区別する。例えば、図6および図7の例では、タッチ位置判断部56bは、現在のタッチ位置候補P1,P2のうちどのタッチ位置候補が予測範囲Pt’内にあるかを判定する(S13)。図7では、タッチ位置候補P1が、予測範囲Pt’内にある。このため、タッチ位置候補P1は、タッチ位置Pt−3→タッチ位置Pt−2→タッチ位置Pt−1の順につづく一連のタッチであると判定する(S14)。そして、タッチ位置候補P1のタッチ位置、タッチ位置Pt−1からタッチ位置候補P1へのタッチ位置の移動速度、タッチ位置Pt−1からタッチ位置候補P1へのタッチ位置の移動加速度を、タッチ履歴記憶部56aに記憶する(S15)。
一方、タッチ位置候補P2は、予測範囲Pt’外にある。このため、タッチ位置候補P2は、タッチ位置Pt−3→タッチ位置Pt−2→タッチ位置Pt−1の順につづく一連のタッチであるとみなさない。すなわち、タッチ位置候補P2は、ノイズに起因するタッチ様現象であると判断し、タッチ位置候補から排除される(S16)。
このように、本実施形態のタッチパネルシステム1では、タッチ位置予測部56が、タッチ操作の履歴に基づいて設定された予測範囲Pt’に基づいて、指示体によるタッチ位置と、ノイズに起因するタッチ位置(タッチ様現象)とを区別する。このため、タッチ位置Pt−1からの距離要素(タッチ位置Pt−1との遠近)のみでタッチ位置を判断した場合に生じるような誤認識を防止することができる。すなわち、ノイズに起因するタッチ位置候補P2が、現在のタッチ位置であると判断されることを防止することができる。
なお、上述の例では、タッチ位置候補P1のみが予測範囲Pt’内に存在する場合について説明した。しかし、予測範囲Pt’内に複数のタッチ位置候補が存在する場合には、予測範囲Pt’の中心(つまり予測座標Pt)に最も近いタッチ位置候補をタッチ位置として判断すればよい。
〔実施形態3〕
図8は、タッチパネルシステム1を搭載した携帯電話機10の構成を示す機能ブロック図である。携帯電話機(電子機器)10は、CPU71と、RAM73と、ROM72と、カメラ74と、マイクロフォン75と、スピーカ76と、操作キー77と、タッチパネルシステム1とを備えている。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
図8は、タッチパネルシステム1を搭載した携帯電話機10の構成を示す機能ブロック図である。携帯電話機(電子機器)10は、CPU71と、RAM73と、ROM72と、カメラ74と、マイクロフォン75と、スピーカ76と、操作キー77と、タッチパネルシステム1とを備えている。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
CPU71は、携帯電話機10の動作を制御する。CPU71は、たとえばROM72に格納されたプログラムを実行する。操作キー77は、携帯電話機10のユーザによる指示の入力を受ける。RAM73は、CPU71によるプログラムの実行により生成されたデータ、または操作キー77を介して入力されたデータを揮発的に格納する。ROM72は、データを不揮発的に格納する。
また、ROM72は、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの書込みおよび消去が可能なROMである。なお、図10には示していないが、携帯電話機10が、他の電子機器に有線により接続するためのインターフェイス(IF)を備える構成としてもよい。
カメラ74は、ユーザの操作キー77の操作に応じて、被写体を撮影する。なお、撮影された被写体の画像データは、RAM73や外部メモリ(たとえば、メモリカード)に格納される。マイクロフォン75は、ユーザの音声の入力を受付ける。携帯電話機10は、当該入力された音声(アナログデータ)をデジタル化する。そして、携帯電話機10は、通信相手(たとえば、他の携帯電話機)にデジタル化した音声を送る。スピーカ76は、たとえば、RAM73に記憶された音楽データなどに基づく音を出力する。
CPU71は、タッチパネルシステム1の動作を制御する。CPU71は、例えばROM72に記憶されたプログラムを実行する。RAM73は、CPU71によるプログラムの実行により生成されたデータを揮発的に格納する。ROM72は、データを不揮発的に格納する。なお、タッチパネルシステム1には、ROM72、RAM73に格納されている画像を表示する。
なお、本発明は、以下のように表現することもできる。
〔まとめ〕
本発明の態様に係るタッチパネルシステム1は、タッチパネル3と、タッチパネル3上のタッチ位置を検出するタッチ位置検出部5とを備え、上記タッチ位置検出部5は、タッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置の予測座標Ptまたは予測範囲Pt’を設定し、その予測座標Ptまたは予測範囲Pt’に基づいて、上記タッチ位置検出部5で検出されるタッチ位置候補からタッチ位置を予測するタッチ位置予測部56を備えることを特徴としている。
本発明の態様に係るタッチパネルシステム1は、タッチパネル3と、タッチパネル3上のタッチ位置を検出するタッチ位置検出部5とを備え、上記タッチ位置検出部5は、タッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置の予測座標Ptまたは予測範囲Pt’を設定し、その予測座標Ptまたは予測範囲Pt’に基づいて、上記タッチ位置検出部5で検出されるタッチ位置候補からタッチ位置を予測するタッチ位置予測部56を備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、タッチ位置予測部56が、タッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置がどの方向にどれだけ移動するかを予測し、タッチ位置の予測座標Ptまたは予測範囲Pt’を設定する。そして、その予測座標Ptまたは予測範囲Pt’に基づいて、タッチ位置を予測する。このため、ある時点で認識されたタッチ位置が、タッチ操作の履歴から極端に異なる場合、そのタッチ位置は、予測座標Ptまたは予測範囲Pt’からかけ離れることになる。これにより、本来検出されるべきタッチ位置(指またはペンなどの指示体の位置)と、検出されるべきでない位置(ノイズ)とが区別される。その結果、タッチ位置検出部5で検出されるタッチ位置候補(タッチ位置候補P1,P2)の中からノイズを除去することができる。従って、タッチ位置の誤認識を防止することができる。
本発明の態様に係るタッチパネルシステム1において、上記タッチ位置予測部56は、タッチ位置、タッチ位置の移動速度、およびタッチ位置の移動加速度に基づいて、上記予測座標Ptまたは予測範囲Pt’を設定することが好ましい。
上記の構成によれば、タッチ位置予測部56は、タッチ操作の履歴として、タッチ位置、タッチ位置、タッチ位置の移動速度、およびタッチ位置の移動加速度に基づいて、予測座標Ptまたは予測範囲Pt’を設定する。これにより、予測座標Ptまたは予測範囲Pt’の設定処理が簡素化される。また、予測座標Ptまたは予測範囲Pt’の精度も高くなる。従って、高速かつ高精度にタッチ位置候補の中からノイズを除去することができる。
本発明の態様に係るタッチパネルシステム1において、上記タッチ位置予測部56は、上記タッチ位置検出部5で検出されたタッチ位置候補(タッチ位置候補P1,P2)と、上記予測座標Ptまたは予測範囲Pt’との比較結果に基づいてタッチ位置を判断するタッチ位置判断部56bを備え、上記タッチ位置判断部56bは、上記予測座標Ptに相対的に近いタッチ位置候補、または、上記予測範囲Pt’内のタッチ位置候補を、タッチ位置であると判断することが好ましい。
上記の構成によれば、タッチ位置検出部5でタッチ位置候補(タッチ位置候補P1,P2)が検出されると、タッチ位置判断部56bが、そのタッチ位置候補と、予測座標Ptまたは予測範囲Pt’とを比較し、予測座標Ptに相対的に近いタッチ位置候補、または、予測範囲Pt’内のタッチ位置候補を、タッチ位置として判断する。従って、タッチ位置を正確に認識することができる。
本発明の態様に係るタッチパネルシステム1において、上記タッチ位置予測部56は、上記タッチ位置検出部5で検出されるタッチ位置候補(タッチ位置候補P1,P2)と、上記予測座標Ptまたは予測範囲Pt’との比較結果に基づいてタッチ位置を判断するタッチ位置判断部56bとを備え、上記タッチ位置判断部56bは、上記予測座標Ptに相対的に遠いタッチ位置候補、または、上記予測範囲Pt’外のタッチ位置候補を、上記タッチ位置候補から排除することが好ましい。
上記の構成によれば、タッチ位置検出部5でタッチ位置候補(タッチ位置候補P1,P2)が検出されると、タッチ位置判断部56bが、そのタッチ位置候補と、予測座標Ptまたは予測範囲Pt’とを比較し、予測座標Ptに相対的に遠いタッチ位置候補、または、予測範囲Pt’内のタッチ位置候補を、タッチ位置候補から排除する。従って、タッチ位置を正確に認識することができる。
本発明の態様に係るタッチパネルシステム1において、上記タッチ位置予測部56は、上記タッチ位置検出部5で検出されるタッチ位置候補(タッチ位置候補P1,P2)と、上記予測座標Ptまたは予測範囲Pt’との比較結果に基づいてタッチ位置を判断するタッチ位置判断部56bとを備え、上記タッチ位置判断部56bは、上記予測座標Ptに最も近いタッチ位置候補、または、上記予測範囲Pt’の中心に最も近いタッチ位置候補を、タッチ位置であると判断することが好ましい。
上記の構成によれば、タッチ位置検出部5でタッチ位置候補(タッチ位置候補P1,P2)が検出されると、タッチ位置判断部56bが、そのタッチ位置候補と、予測座標Ptまたは予測範囲Pt’とを比較し、予測範囲Pt’の中心または予測座標Ptに最も近いタッチ位置候補をタッチ位置として判断する。すなわち、それ以外のタッチ位置候補は、タッチ位置候補から排除される。従って、タッチ位置をより正確に認識することができる。
本発明の態様に係るタッチパネルシステム1において、上記タッチパネルは、投影型静電容量方式のタッチパネルであってもよい。
上記の構成によれば、動作原理が投影型静電容量方式のタッチパネルを備えているため、マルチタッチ(多点検出)が可能なタッチパネルシステムを提供することができる。
本発明の態様に係るタッチパネルシステム1は、表示装置をさらに備え、上記タッチパネルは、上記表示装置の前面に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、タッチパネルが表示装置の前面に設けられているため、表示装置に発生したノイズがタッチ位置として誤認識されるのを防止することができる。
本発明の態様に係るタッチパネルシステム1は、上記表示装置は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、または有機ELディスプレイ、電界放出ディスプレイであってもよい。
上記の構成によれば、表示装置が、日常的な電子機器に多用されている各種ディスプレイから構成されている。従って、汎用性の高いタッチパネルシステムを提供することができる。
本発明の態様に係る電子機器は、前記いずれかに記載のタッチパネルシステムを備える構成である。
従って、タッチ操作の誤認識を防止することができる電子機器を提供することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、テレビ、パソコン、携帯電話、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、電子フォトフレーム、携帯情報端末、電子ブック、家電製品、券売機、ATM、カーナビゲーション等、タッチパネル式の各種電子機器に適用することができる。
1 タッチパネルシステム
2 表示装置
3 タッチパネル
4 ドライブライン駆動部
5 タッチ位置検出部
10 携帯電話機(電子機器)
56 タッチ位置予測部
56b タッチ位置判断部
2 表示装置
3 タッチパネル
4 ドライブライン駆動部
5 タッチ位置検出部
10 携帯電話機(電子機器)
56 タッチ位置予測部
56b タッチ位置判断部
Claims (5)
- タッチパネルと、タッチパネル上のタッチ位置を検出するタッチ位置検出部とを備え、
上記タッチ位置検出部は、タッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置の予測座標または予測範囲を設定し、その予測座標または予測範囲に基づいて、上記タッチ位置検出部で検出されるタッチ位置候補からタッチ位置を判断するタッチ位置予測部を備え
上記タッチ位置予測部は、タッチ位置、タッチ位置の移動速度、およびタッチ位置の移動加速度に基づいて、上記予測座標または予測範囲を設定し、
上記タッチ位置予測部は、上記タッチ位置検出部で検出されたタッチ位置候補と、上記予測座標または予測範囲との比較結果に基づいてタッチ位置を判断するタッチ位置判断部を備え、
上記タッチ位置判断部は、ある時点において複数のタッチ位置候補が検出された場合に、上記予測座標に相対的に近いタッチ位置候補、または、上記予測範囲内のタッチ位置候補を、タッチ位置であると判断することを特徴とするタッチパネルシステム。 - 上記タッチ位置判断部は、上記予測座標に相対的に遠いタッチ位置候補、または、上記予測範囲外のタッチ位置候補を、上記タッチ位置候補から排除することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルシステム。
- 上記タッチ位置判断部は、上記予測座標に最も近いタッチ位置候補、または、上記予測範囲の中心に最も近いタッチ位置候補を、タッチ位置であると判断することを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネルシステム。
- タッチパネルと、タッチパネル上のタッチ位置を検出するタッチ位置検出部とを備え、
上記タッチ位置検出部は、タッチ操作の履歴に基づいて、タッチ位置の予測座標または予測範囲を設定し、その予測座標または予測範囲に基づいて、上記タッチ位置検出部で検出されるタッチ位置候補からタッチ位置を判断するタッチ位置予測部を備え
上記タッチ位置予測部は、タッチ位置、タッチ位置の移動速度、およびタッチ位置の移動加速度に基づいて、上記予測座標または予測範囲を設定し、
上記タッチ位置予測部は、上記タッチ位置検出部で検出されるタッチ位置候補と、上記予測座標または予測範囲との比較結果に基づいてタッチ位置を判断するタッチ位置判断部とを備え、
上記タッチ位置判断部は、ある時点において複数のタッチ位置候補が検出された場合に、上記予測座標に最も近いタッチ位置候補、または、上記予測範囲の中心に最も近いタッチ位置候補を、タッチ位置であると判断することを特徴とするタッチパネルシステム。 - 上記タッチ位置判断部は、上記予測座標に相対的に遠いタッチ位置候補、または、上記予測範囲外のタッチ位置候補を、上記タッチ位置候補から排除することを特徴とする請求項4に記載のタッチパネルシステム。
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