JP2012234299A - 携帯端末装置、入力制御方法、および入力制御プログラム - Google Patents

携帯端末装置、入力制御方法、および入力制御プログラム Download PDF

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Abstract


【課題】タッチパネルの汚れ拭き取り時の誤入力を精度良く防止することが可能な携帯端末装置等を提供する。
【解決手段】本携帯端末装置は、携帯端末装置10の移動方向である端末移動方向を推定する端末移動方向解析部17と、タッチパネル12による入力方向であるタッチ移動方向を推定するタッチスライド方向解析部13と、推定された端末移動方向と推定されたタッチ移動方向とが略反対方向である場合、タッチパネル12への入力を無効とする入力無効化判定部14と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネルを備える携帯端末装置、入力制御方法、および入力制御プログラムに関する。
近年では、様々な携帯端末装置にタッチパネルが搭載されている。また、一般的には携帯端末装置の表示パネルの表示面の上方に重なるように透明なタッチパネルが配置されている。従って、表示面に可視情報として表示した各種ボタン等の箇所でユーザが指等でタッチパネルに触れると、該当するボタンに対する入力操作を行うことができる。
ところで、このようなタッチパネルは直接人間の指で触れる機会が多いため、指の脂等が操作面に付着して汚れが生じやすい。また、タッチパネルが汚れると、表示パネルの表示内容も見えにくくなるし、非常に汚れが目立つ状態になる。従って、ユーザは布等を用いて定期的にあるいは頻繁にタッチパネルの表面の汚れを拭き取る必要がある。
しかし、装置の電源がオンの状態でタッチパネルの表面の汚れを拭き取ろうとすると、汚れを拭き取る操作がタッチパネルのボタンに対する入力として誤って認識され、ユーザの意図しない動作を装置が実行する可能性がある。
このようなタッチパネルの汚れを拭き取る際の動作に関する従来技術として、特許文献1および特許文献2が知られている。
特許文献1においては、特別に設けた清拭モードキーの操作によって清拭モードに切り替わり、タッチパネルのタッチ操作に対して様々なキーの入力操作を無効化することを提案している。従って、清拭モードではユーザがタッチパネルの表面の汚れを拭き取ろうとする際に、装置が拭き取り操作を入力操作と間違えて認識することを防止できる。
特許文献2においては、特別な入力停止ボタン等の操作を行うことなく、タッチパネルの拭き取りの際の入力操作を無効化する方法を提案している。具体的には、タッチパネルの面に接触した領域の面積の大きさが基準値以上の場合にのみ入力操作を無効化することを開示している。従って、指で直接触れる場合のように接触面積が小さい時には入力操作が可能であり、雑巾等を用いてタッチパネルの面を拭き取る場合のように接触面積が大きい時には自動的に入力が無効化され、誤動作は防止される。
特開2000−194504号公報 特開2010−186442号公報
しかしながら、特許文献1の技術を採用する場合には、タッチパネルの表面の汚れを拭き取る前に、その都度ユーザが清拭モードキーを操作しなければならず、この操作がユーザにとって非常に煩わしい。また、清拭モードキーを配置するために特別な領域を確保する必要がある。
また、特許文献2の技術は、接触面積の大きさの違いで通常の入力操作と拭き取りとを区別しているので、接触面積の大きさに明瞭な違いが生じる環境でなければ利用できない。すなわち、比較的大型のタッチパネルの場合であれば、通常の操作における指の接触面積と、拭き取り操作における雑巾等の接触面積との間に大きな差異が生じるので問題はない。しかし、携帯端末装置の場合には、例えば2〜3インチ程度の大きさのタッチパネルを用いる場合が多いので、通常の入力操作における指の接触面積と、拭き取りの場合の接触面積との間に明確な違いが生じにくく、これらを正しく区別することは困難である。
本発明は、タッチパネルの汚れ拭き取り時の誤入力を精度良く防止することが可能な携帯端末装置、入力制御方法、および入力制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の携帯端末装置は、タッチパネルを備える携帯端末装置であって、当該携帯端末装置の移動方向である端末移動方向を推定する端末状態推定部と、前記タッチパネルによる入力方向であるタッチ移動方向を推定するタッチ状態推定部と、前記端末状態推定部により推定された端末移動方向と前記タッチ状態推定部により推定されたタッチ移動方向とが略反対方向である場合、前記タッチパネルへの入力を無効とする入力無効化判定部と、を備える。
この携帯端末装置によれば、タッチパネルの汚れ拭き取りのための操作を無効化することができるので、タッチパネルの汚れ拭き取り時の誤入力を精度良く防止することが可能である。つまり、汚れ拭き取りの際には、検出されるタッチ移動方向と端末移動方向とが略反対方向になるので、通常の入力操作と区別できる。
また、本発明の入力制御方法は、タッチパネルを備える携帯端末装置における入力制御方法であって、前記携帯端末装置の移動方向である端末移動方向を推定するステップと、前記タッチパネルによる入力方向であるタッチ移動方向を推定するステップと、前記推定された端末移動方向と前記推定されたタッチ移動方向とが略反対方向である場合、前記タッチパネルへの入力を無効とするステップと、を有する。
この入力制御方法によれば、タッチパネルの汚れ拭き取りのための操作を無効化することができるので、タッチパネルの汚れ拭き取り時の誤入力を精度良く防止することが可能である。つまり、汚れ拭き取りの際には、検出されるタッチ移動方向と端末移動方向とが略反対方向になるので、通常の入力操作と区別できる。
また、本発明の入力制御プログラムは、上記入力制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この入力制御プログラムによれば、タッチパネルの汚れ拭き取りのための操作を無効化することができるので、タッチパネルの汚れ拭き取り時の誤入力を精度良く防止することが可能である。
本発明によれば、タッチパネルの汚れ拭き取り時の誤入力を精度良く防止することが可能である。
本発明の第1の実施形態における携帯端末装置の主要部の構成例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態における携帯端末装置の入力操作時の動作例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における携帯端末装置のタッチスライド方向解析の処理の詳細例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態における汚れ拭き取りの際の携帯端末装置とクリーニングクロスの位置及び移動方向の第1例を示す斜視図 本発明の第1の実施形態における汚れ拭き取りの際の携帯端末装置とクリーニングクロスの位置及び移動方向の第2例を示す斜視図 本発明の第2の実施形態における携帯端末装置の入力操作時の動作例を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態における携帯端末装置の入力操作時の動作例を示すフローチャート
本発明の実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。
本実施形態では、汚れの拭き取りを行う際に、例えば図4、図5に示すように、携帯端末装置10のタッチパネルの面にクリーニングクロス20を押し当てた状態で、クリーニングクロス20を固定して携帯端末装置10を移動(例えば往復移動)させる操作をユーザが行うような状況を想定している。勿論、携帯端末装置10とクリーニングクロス20の両者を互いに反対方向に同時に動かして汚れの拭き取りを行うことも想定される。いずれにしても、拭き取りの操作によって携帯端末装置10自体が移動することになる。
(第1の実施形態)
本実施形態における携帯端末装置10の主要部の構成例が図1に示されている。なお、図1においては入力操作と関連がある構成要素以外については図示が省略されている。また、携帯端末装置10としては、携帯電話端末や携帯型情報端末などの装置が想定される。
図1に示すように、携帯端末装置10は、表示部11、タッチパネル12、タッチスライド方向解析部13、入力無効化判定部14、端末制御部15、加速度センサ16、および端末移動方向解析部17が備わっている。
表示部11は、例えば一般的な液晶表示パネルのように文字、図形、画像などの様々な情報をユーザに見える可視情報として表示することが可能な表示画面を有している。
タッチパネル12は、表示部11の画面の上方に重ねて配置された透明な入力パネルを有している。タッチパネル12の入力パネルが透明なので、ユーザはタッチパネル12の上方から表示部11の画面の表示内容をタッチパネル12を透過した光により見ることができる。タッチパネル12は、入力パネルの各部にユーザの指等が接触したことや押下したこと(以下、単に「接触」ともいう)を検知することができ、接触等している領域を代表する点(例えば領域の中心)の座標や領域の大きさなどの情報を出力することができる。
加速度センサ16は、携帯端末装置10の内部、すなわち端末の筐体18に装着されており、携帯端末装置10自体に加わった加速度の大きさと方向を検知することができる。なお、加速度センサ16としてX軸、Y軸、Z軸方向の3軸の加速度をそれぞれ検出可能な複数の加速度センサを用いれば、加速度の方向を正確に把握できる。しかし、汚れ拭き取りの際に大きな加速度が発生する特定の軸方向について加速度を検出できれば、1軸方向の加速度を検出するだけでもよい。
タッチスライド方向解析部(タッチ状態推定部の一例)13は、タッチパネル12が出力する信号を解析し、ユーザの指や布等がタッチパネル12に接触した際に、接触位置の移動方向、すなわちタッチスライド方向(タッチ移動方向)を推定する。すなわち、タッチパネルによる入力方向であるタッチ移動方向を推定する。
端末移動方向解析部(端末状態推定部の一例)17は、加速度センサ16が出力する信号を解析し、携帯端末装置10自体の移動方向を表す端末移動方向を推定する。
入力無効化判定部14は、タッチスライド方向解析部13の解析結果および端末移動方向解析部17の解析結果に基づいて、タッチパネル12に対する入力操作を無効化するか否かを判定する。すなわち、タッチスライド方向解析部13の出力するタッチスライド方向と端末移動方向解析部17が出力する端末移動方向とが略反対方向である場合には、タッチパネル12に対する入力操作(タッチパネル12への入力)を無効化する。入力操作の無効化判定の詳細については後述する。
端末制御部15は、必要に応じて表示部11の表示内容を更新する。また、タッチパネル12に対するユーザの入力操作を受け付けて、入力操作に応じた動作を実行する。また、入力無効化判定部14がタッチパネル12に対する入力操作を無効化した場合には、入力操作を無視する。
なお、前述のタッチスライド方向解析部13、入力無効化判定部14、端末制御部15、端末移動方向解析部17の各々の機能については、図示しないマイクロコンピュータが所定のプログラムを実行することにより実現される。勿論、該当する機能を実現する専用のハードウェアに置き換えても良い。
次に、携帯端末装置10の動作例について説明する。
図1に示した携帯端末装置10における入力操作時の動作例が図2に示されている。また、図2中のステップS12の詳細の一例が図3に示されている。まず、図2に示す動作について説明する。
ステップS11では、タッチスライド方向解析部13が、タッチパネル12から入力信号を受信したか否かを識別する。例えば、ユーザの指やクリーニングクロス20がタッチパネル12の面に触れるとタッチパネル12から入力信号がタッチスライド方向解析部13に入力され、次のステップS12に進む。
ステップS12では、タッチスライド方向解析部13が、タッチパネル12からの入力信号を解析し、タッチパネル12に接触したユーザの指や布等の接触位置およびその移動方向(タッチスライド方向)を推定する。この処理については後で詳細に説明する。
一方、ステップS13では、加速度センサ16が携帯端末装置10の筐体18に発生した加速度を検出すると、端末移動方向解析部17が、加速度センサ16から出力される加速度の信号を受信する。
ステップS14では、端末移動方向解析部17が、加速度センサ16の検出した加速度の信号に基づいて端末移動方向を把握する。例えば、図4に示す矢印A1に沿った方向の加速度を加速度センサ16が検出する場合には、この加速度の正/負を識別することにより、端末移動方向が矢印A1の順方向なのかその逆方向なのかを区別できる。また、3軸の加速度を検出できる場合には、より正確な端末移動方向を把握できる。
ステップS15では、入力無効化判定部14が、タッチスライド方向解析部13の出力するタッチスライド方向の情報と、端末移動方向解析部17の出力する端末移動方向の情報とを比較する。そして、タッチスライド方向と端末移動方向とが略反対方向の場合はステップS11に戻り、同じ方向であればステップS16に進む。
つまり、タッチスライド方向と端末移動方向とが略反対方向の場合には、図4に示すような状況でユーザが携帯端末装置10のタッチパネル12の汚れを拭き取っている状態である可能性が高いので、この時の入力操作を無効化するためにステップS16は実行しない。
ステップS16では、入力無効化判定部14が、タッチパネル12から出力される信号に基づいてユーザによる入力操作を読み取り、その結果を入力信号として端末制御部15に送信する。
次に、端末移動方向とタッチ移動方向との角度の説明について説明する。
ユーザがタッチパネル12の汚れを拭き取る場合には、図4に示すように端末移動方向(A1)とタッチ移動方向(A2)とが完全に反対になる場合もある。しかし、図5に示すように端末移動方向(A3)とタッチ移動方向(A4)との角度dが180度から多少ずれた状態で拭き取りが行われる場合もあし、方向の検出の際に誤差が発生する場合もある。
従って、図2のステップS15においては、タッチスライド方向と端末移動方向とが完全に反対方向の場合だけでなく、ほぼ反対方向の場合についても、汚れを拭き取っている状態とみなす。例えば、図5に示す角度dに相当する値が0〜1の範囲(1が180度の方向に相当)である場合には、(0.9)程度の値を閾値として採用し、(d≧閾値)であればほぼ反対方向と識別する。
次に、タッチスライド方向解析の詳細について説明する。
図2のステップS12の詳細の一例について図3を参照しながら説明する。
ステップS21では、タッチスライド方向解析部13は、タッチパネル12から出力される信号を解析し、タッチパネルに対する入力が連続しているか否かを識別する。例えば、ユーザが指をタッチパネル12の面に接触させた状態を維持したまま指を移動している時には入力が連続していると見なすが、指の接触が途中で途絶えたことを検出すると連続していないとみなす。指だけでなくクリーニングクロス20の場合も同様である。連続している場合はステップS22に進み、接触が途絶えた場合はステップS25に進む。
ステップS22では、タッチスライド方向解析部13は、今回タッチパネル12が検出した最新の座標(接触領域の代表座標)の情報を内部メモリ上のタッチスライド座標履歴情報の中に追加する。
ステップS23では、タッチスライド方向解析部13は、前記タッチスライド座標履歴情報の内容に基づいて、接触点の移動軌跡を表す近似曲線を計算する。
ステップS24では、タッチスライド方向解析部13は、ステップS23で求めた近似曲線からタッチスライド方向を算出する。つまり、連続的な接触点の移動軌跡に基づいてユーザの指やクリーニングクロス20等がタッチパネル12上で移動する相対的な方向をタッチスライド方向として求める。
ステップS25では、タッチスライド方向解析部13は、前述のタッチスライド座標履歴情報をクリアする。
ステップS26では、タッチスライド方向解析部13は、推定したタッチスライド方向として移動を検出していないことを表す「0」を出力する。
従って、図4又は図5に示すような状態でタッチパネル12の表面の汚れを拭き取る際には、図2のステップS15でタッチパネル12に対する入力操作が無効化されることになり、ユーザの意図していない動作の実行が自動的に防止される。また、汚れを拭き取る状況以外の場合には、検出されるタッチスライド方向と端末移動方向とが反対方向にはなりにくいので、通常の入力操作に対しては入力の無効化は実行されない。
このように、タッチスライド方向解析部13は、タッチパネル12への接触状態が継続的に検出されている場合、接触領域の座標の移動履歴を記録し、この移動履歴からタッチ移動方向を推定する。一方、タッチスライド方向解析部13は、タッチパネル12への接触状態が継続的に検出されなくなった場合、移動履歴の記録を消去する。これにより、タッチ移動方向を高精度で推定できるので、タッチパネルの汚れ拭き取りのための操作とそれ以外の通常の操作との識別が容易になる。また、不要にメモリを使用することを防止することができる。
このような本実施形態の携帯端末装置10によれば、タッチパネル12の汚れ拭き取りのための操作を無効化することができるので、タッチパネル12の汚れ拭き取り時の誤入力を精度良く防止することが可能である。
(第2の実施形態)
本実施形態では、携帯端末装置10の構成については図1と同様の構成が想定されるので、説明を省略する。なお、端末移動方向解析部17は、端末移動方向だけでなく、端末移動速度や端末移動距離の解析を行うなど、端末の挙動に関する全般的な解析処理を行っている。そして、本実施形態の携帯端末装置10においては、図6に示す動作が実行される。
図6に示す携帯端末装置10の動作について以下に説明する。
図6のステップS31では、タッチスライド方向解析部13が、タッチパネル12から入力信号を受信したか否かを識別する。例えば、ユーザの指やクリーニングクロス20がタッチパネル12の面に触れるとタッチパネル12から入力信号がタッチスライド方向解析部13に入力され、次のステップS32に進む。
ステップS32では、図3に示した前述のタッチスライド方向解析の処理を実行する。すなわち、タッチスライド方向解析部13が、タッチパネル12から出力される信号を解析し、タッチパネル12に接触したユーザの指や布等の接触位置およびその移動方向を推定する。
一方、ステップS33では、加速度センサ16が携帯端末装置10の筐体18に発生した加速度を検出すると、端末移動方向解析部17が、加速度センサ16から出力される加速度の信号を受信する。
ステップS34では、端末移動方向解析部17が、加速度センサ16の検出した加速度の信号に基づいて端末移動方向を把握する。
ステップS35では、端末移動方向解析部17が、加速度センサ16により検出された加速度に基づいて端末移動距離及び移動速度を算出する。すなわち、携帯端末装置10に加わった加速度を積分することによりその移動速度を算出することができる。また、その移動速度を積分することにより、ある時間に移動した距離を算出することができる。
ステップS36では、入力無効化判定部14は、端末移動方向解析部17の出力する端末移動距離、移動速度を閾値と比較することにより、携帯端末装置10の挙動が微小か否かを識別する。
例えば、ユーザがタッチパネル12に対してクリック操作を行った場合に生じる挙動のように、検出される端末(携帯端末装置10)の挙動が微小であればステップS38に進み、微小でなければステップS37に進む。なお、ステップS36の具体例については後で説明する。
ステップS37では、図2のステップS15と同様に、入力無効化判定部14が、タッチスライド方向解析部13の出力するタッチスライド方向の情報と、端末移動方向解析部17の出力する端末移動方向の情報とを比較する。そして、タッチスライド方向と端末移動方向とが略反対方向の場合はステップS31に戻り、同じ方向であればステップS38に進む。
ステップS38では、入力無効化判定部14が、タッチパネル12から出力される信号に基づいてユーザの入力操作を読み取り、その結果を入力信号として端末制御部15に送信する。
ここで、図6のステップS36で比較する条件に関する具体例について説明する。ここでは、使用する各種パラメータを次のように定義する。
端末移動距離:l
端末移動速度:a
移動距離の閾値:L
移動速度の閾値:A
各算出値の重み:α、β
(具体例1)
((l<L)かつ(a<A))の条件を満たすか否かをステップS36で比較する。
例えば、l=5.0(cm)、a=50(cm/sec)、L=7.5(cm)、A=45(cm/sec)の場合は上記の条件を満たさないので、端末の挙動が微小でないと判断し、ステップS37に進み無効化の判断を行う。
(具体例2)
((l<L)または(a<A))の条件を満たすか否かをステップS36で比較する。
例えば、l=5.0(cm)、a=50(cm/sec)、L=7.5(cm)、A=45(cm/sec)の場合は上記の条件を満たすので、端末の挙動が微小であると判断し、ステップS37には進まず無効化の判断は行わない。
(具体例3)
((αl+βa)<(L+A))の条件を満たすか否かをステップS36で比較する。
例えば、l=5.0(cm)、a=50(cm/sec)、L=7.5(cm)、A=45(cm/sec)、α=10、β=0.1の場合は上記の条件を満たさないので、端末の挙動が微小でないと判断し、ステップS37に進み無効化の判断を行う。
つまり、ユーザのクリック操作の場合に端末に生じるような微小な挙動と、汚れを拭き取る場合に生じる比較的大きな挙動とを区別できるように、上記の具体例1〜3のようにステップS36の条件を適宜選定すればよい。
なお、図6に示したステップS36の判定条件の中に、後述するタッチ接触面積やタッチ接触時間のパラメータを比較する条件を追加しても良い。
このように、本実施形態の携帯端末装置10は、端末移動方向解析部17が、端末移動距離及び端末移動速度の少なくとも一方を推定し、入力無効化判定部14が、端末移動距離及び端末移動速度の少なくとも一方が所定値未満である場合には、タッチパネル12に対する入力の無効化を中止する。これにより、携帯端末装置10に生じる微小な挙動に対しては汚れ拭き取り時に生じる挙動とは区別して処理するので、ユーザがクリック操作等を行う際に入力操作が無効化されるような誤動作を防止することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、携帯端末装置10の構成については図1と同様の構成が想定されるので、説明を省略する。なお、タッチスライド方向解析部13が、タッチ移動方向だけでなく、タッチ接触面積やタッチ接触時間の解析を行うなど、タッチに関する全般的な解析処理を行っている。そして、本実施形態の携帯端末装置10においては、図7に示す動作が実行される。
図7に示す携帯端末装置10の動作について以下に説明する。
ステップS41では、タッチスライド方向解析部13が、タッチパネル12から入力信号を受信したか否かを識別する。例えばユーザの指やクリーニングクロス20がタッチパネル12の面に触れるとタッチパネル12から入力信号がタッチスライド方向解析部13に入力され、次のステップS42に進む。
ステップS42では、図3に示した前述のタッチスライド方向解析の処理を実行する。すなわち、タッチスライド方向解析部13が、タッチパネル12から出力される信号を解析し、タッチパネル12に接触したユーザの指や布等の接触位置およびその移動方向を推定する。
ステップS43では、タッチスライド方向解析部13が、タッチパネル12の出力する信号に基づき、タッチ接触面積を算出する。すなわち、タッチパネル12の面上で指等が触れている領域の面積の大きさを表す情報を取得する。
ステップS44では、タッチスライド方向解析部13が、タッチパネル12の出力する信号に基づき、タッチ接触時間を算出する。すなわち、指等がタッチパネル12の面に触れた状態が継続している時間の長さを表す情報を取得する。
一方、加速度センサ16が端末の筐体18に発生した加速度を検出すると、加速度センサ16から出力される加速度の信号をステップS45で端末移動方向解析部17が受信する。
ステップS46では、端末移動方向解析部17が加速度センサ16の検出した加速度の信号に基づいて端末移動方向を把握する。
ステップS47では、ステップS42で得られるタッチスライド方向、ステップS46で得られる端末移動方向、ステップS43で得られるタッチ接触面積、ステップS44で得られるタッチ接触時間の各パラメータに基づき、入力操作を無効化すべきか否かを判定するための比較を行う。この処理の具体例については後で説明する。そして、無効化すべきと判定した場合はステップS41に戻り、無効化しない場合はステップS48に進む。
つまり、タッチスライド方向と端末移動方向とが略反対方向の場合のように、図4、図5に示すような状況でユーザが携帯端末装置10のタッチパネル12の汚れを拭き取っている状態であれば、この時の入力操作を無効化するためにステップS48は実行しない。
ステップS48では、入力無効化判定部14がタッチパネル12から出力される信号に基づいてユーザの入力操作を読み取り、その結果を入力信号として端末制御部15に送信する。
ここで、図7のステップS47における比較処理の具体例を以下に示す。
(具体例1)
ここでは、使用する各種パラメータを次のように定義する。
タッチスライド方向と端末移動方向との角度:d
タッチ接触面積:s
タッチ接触時間:t
各算出値の重み:α、β、γ
閾値:X
(αd+βs+γt)を入力無効化判定値とし、次式の比較をステップS47で行う。
(αd+βs+γt)≧X
例えば、(α=1.3、β=0.2、γ=0.6、X=3)に定める。ここで、図5に示す角度dに相当する値が0〜1の範囲(1が180度の方向)である場合に、d=0.9、s=6.0(cm)、t=2.0(秒)であれば、((αd+βs+γt)=3.57>X)であるので、入力操作を無効化すべきとステップS47で判定する。
(具体例2)
ここでは、使用する各種パラメータを次のように定義する。
タッチスライド方向と端末移動方向との角度:d
タッチ接触面積:s
タッチ接触時間:t
各算出値の重み:α、β、γ
角度dに対する閾値:D
タッチ接触面積sに対する閾値:S
タッチ接触時間tに対する閾値:T
条件A:(αd+βs+γt)>(D+S+T)
条件B:αd>D
条件C:βs>S
条件D:γt>T
ステップ47においては、上記「条件A、条件B、条件C、条件D」の4つの条件のうちいずれか1つを満たすか否かを識別し、満たす場合は入力操作を無効化すべきとステップS47で判定する。つまり((条件Aの比較結果)OR(条件Bの比較結果)OR(条件Cの比較結果)OR(条件Dの比較結果))をステップS47で判定する(ORは論理和を表す)。
また、次のような変形例も考えられる。すなわち、上記「条件A、条件B、条件C、条件D」の4つの条件を適当に組み合わせ、論理積(AND)を用いて次のいずれかをステップS47の判定条件に用いることも考えられる。
((条件Aの比較結果)AND(条件Bの比較結果))の条件を満たす場合に入力操作を無効化すべきと判定する。
((条件Aの比較結果)AND(条件Cの比較結果))の条件を満たす場合に入力操作を無効化すべきと判定する。
((条件Aの比較結果)AND(条件Dの比較結果))の条件を満たす場合に入力操作を無効化すべきと判定する。
このように、本実施形態の携帯端末装置10は、タッチスライド方向解析部13が、タッチパネル12への接触面積及びタッチパネル12への接触時間を推定し、入力無効化判定部14が、タッチパネル12への接触面積及び接触時間に基づいて、タッチパネル12への入力を無効化するか否かを判定する。これにより、タッチパネル12に対する入力操作の無効化判定の精度を高め、誤動作を防止することができる。
本発明は、タッチパネルの汚れ拭き取り時の誤入力を精度良く防止することが可能な携帯端末装置、入力制御方法、および入力制御プログラム等に有用である。
10 携帯端末装置
11 表示部
12 タッチパネル
13 タッチスライド方向解析部
14 入力無効化判定部
15 端末制御部
16 加速度センサ
17 端末移動方向解析部
18 携帯端末装置の筐体
20 クリーニングクロス

Claims (7)

  1. タッチパネルを備える携帯端末装置であって、
    当該携帯端末装置の移動方向である端末移動方向を推定する端末状態推定部と、
    前記タッチパネルによる入力方向であるタッチ移動方向を推定するタッチ状態推定部と、
    前記端末状態推定部により推定された端末移動方向と前記タッチ状態推定部により推定されたタッチ移動方向とが略反対方向である場合、前記タッチパネルへの入力を無効とする入力無効化判定部と、
    を備える携帯端末装置。
  2. 請求項1に記載の携帯端末装置であって、
    前記端末状態推定部は、当該携帯端末装置の移動距離である端末移動距離及び当該携帯端末装置の移動速度である端末移動速度の少なくとも一方を推定し、
    前記入力無効化判定部は、前記端末状態推定部により推定された端末移動距離及び端末移動速度の少なくとも一方が所定値未満である場合には、前記タッチパネルに対する入力の無効化を中止する携帯端末装置。
  3. 請求項1または2に記載の携帯端末装置であって、
    前記タッチ状態推定部は、前記タッチパネルへの接触面積及び前記タッチパネルへの接触時間を推定し、
    前記入力無効化判定部は、前記タッチ状態推定部により推定されたタッチパネルへの接触面積及び接触時間に基づいて、前記タッチパネルへの入力を無効化するか否か判定する携帯端末装置。
  4. 請求項1に記載の携帯端末装置であって、
    前記タッチ状態推定部は、前記タッチパネルへの接触状態が継続的に検出されている場合、接触領域の座標の移動履歴を記録し、前記移動履歴から前記タッチ移動方向を推定し、前記タッチパネルへの接触状態が継続的に検出されなかった場合、前記移動履歴の記録を消去する携帯端末装置。
  5. 請求項1に記載の携帯端末装置であって、更に、
    当該携帯端末装置の加速度を検出する加速度検出部を備え、
    前記端末状態推定部は、前記加速度検出部により検出された加速度に基づいて前記端末移動方向を推定する携帯端末装置。
  6. タッチパネルを備える携帯端末装置における入力制御方法であって、
    前記携帯端末装置の移動方向である端末移動方向を推定するステップと、
    前記タッチパネルによる入力方向であるタッチ移動方向を推定するステップと、
    前記推定された端末移動方向と前記推定されたタッチ移動方向とが略反対方向である場合、前記タッチパネルへの入力を無効とするステップと、
    を有する入力制御方法。
  7. 請求項6に記載の入力制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるための入力制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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