JP6638719B2 - 鉄鋼スラグの処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、製鉄工程で発生した鉄鋼スラグから金属鉄などの金属を回収して製鉄原料(例えば高炉原料)などとして利材化するために、鉄鋼スラグを利材化に適した状態に処理するための処理方法に関する。
製鉄所の製鋼工場において、転炉や溶銑予備処理炉などの精錬炉から発生する製鋼スラグは、精錬プロセスによって脱炭スラグ、脱珪スラグ、脱硫スラグ、脱燐スラグなど様々な種類がある。通常、これらの製鋼スラグには20〜50質量%程度の金属鉄が含まれており、スラグをそのまま処分すると製鉄プロセスでの鉄歩留りが低下するため、スラグ分(Ca、Si、Alなど)と金属鉄に分離し、金属鉄を製銑や製鋼工程でリサイクルすることが行われており、従来、そのリサイクル方法に関して数多くの提案がなされている。
鉄鋼スラグから金属鉄を分離し、製鉄原料として利材化する方法として、例えば、特許文献1には、製鋼工程で発生するスラグから磁力選別により回収された細粒状の磁着物に、セメントなどの結合材と水を加えて混練し、この混練物を水和硬化させた後、破砕処理及び分級処理して塊状の高炉用原料とする方法が提案されている。
特開2012−72424号公報
しかし、特許文献1に記載の方法は、混練物を水和固化させるために3〜6日程度の日数を要するとともに、硬化体の破砕後さらに2〜5日程度の養生が必要であり、高炉用原料の製造に相当の日数が必要である。また、製造する際にはセメント添加、水添加、打設、混練など非常に多くの工程が必要となる。このため高炉用原料の製造方法として効率的なものとは言い難い。また、セメントを添加するため、高炉においてスラグ量が増加し、通気性等に悪影響を与えるおそれもある。
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、製鉄工程で発生した鉄鋼スラグから金属鉄などの金属を回収して製鉄原料(例えば高炉原料)などとして利材化するために、鉄鋼スラグを利材化に適した状態に効率的に処理することができる処理方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、鉄鋼スラグから金属鉄などの金属を回収して製鉄原料(例えば高炉原料)などとして利材化するのに適した状態に効率的に処理することができる新たな処理方法を見出した。
本発明は、このような知見に基づきなされたもので、以下を要旨とするものである。
[1]製鉄工程で発生した鉄鋼スラグを回収して破砕する破砕工程(A)と、
該破砕工程(A)で破砕された鉄鋼スラグを篩分けする分級工程(B)と、
該分級工程(B)の篩下の鉄鋼スラグを磁力選別して磁着物(x)と非磁着物(y)に分別する磁力選別工程(C)と、
該磁力選別工程(C)で分別された磁着物(x)を塊成化する塊成化工程(D)を有することを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[2]製鉄工程で発生した鉄鋼スラグを回収して篩分けする分級工程(B)と、
該分級工程(B)の篩下の鉄鋼スラグを磁力選別して磁着物(x)と非磁着物(y)に分別する磁力選別工程(C)と、
該磁力選別工程(C)で分別された磁着物(x)を塊成化する塊成化工程(D)を有することを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[3]上記[1]又は[2]の処理方法において、分級工程(B)では、鉄鋼スラグを篩目1〜10mmで篩分けすることを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[4]上記[1]〜[3]のいずれかの処理方法において、磁力選別工程(C)では、磁力強度が1000〜15000ガウスの磁力選別手段で磁力選別を行うことを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかの処理方法において、磁力選別工程(C)で磁力選別される鉄鋼スラグは、水分含有量が30質量%以下であることを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[6]上記[1]〜[5]のいずれかの処理方法において、磁力選別工程(C)では、ベルトコンベアを構成する1つのプーリ(6)が磁場印加手段を内蔵するプーリ式磁力選別機であって、前記磁場印加手段がプーリ本体に対して独立して回転駆動する磁石ロール(7)からなり、該磁石ロール(7)は、その外周に沿って所定の間隔をおいて配置される複数の磁極(8)を備えるとともに、ロール周方向で隣接する磁極(8)が異なる極性を有する磁力選別機を用いて鉄鋼スラグを磁力選別することを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[7]上記[6]の処理方法において、下記(1)式で定義される磁石ロール(7)の磁場変化周波数F(Hz)が10〜500Hzであることを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
F=(x・P)/60 …(1)
ここで x:磁石ロール(7)の回転数(rpm)
P:磁石ロール(7)が周方向で備える磁極数(但し、N極・S極のペアで1磁極とする)
[8]上記[1]〜[7]のいずれかの処理方法において、塊成化工程(D)では、磁着物(x)を圧縮成型することにより塊成化することを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[9]上記[1]〜[8]のいずれかの処理方法において、所定量の鉄鋼スラグをバッチ式で処理する際に、分級工程(B)の篩上の鉄鋼スラグを破砕工程(A)で再破砕した後、分級工程(B)で再分級し、該再破砕・再分級を1回以上行った後の篩上材を粒鉄含有量が高い粗粒材(z)として回収し、該粗粒材(z)を塊成化工程(D)において磁着物(x)に配合して、磁着物(x)とともに塊成化することを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[10]上記[9]の処理方法において、塊成化工程(D)では、中心側に粗粒材(z)が配され、外側に磁着物(x)が配された塊成化物を得ることを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[11]上記[10]の処理方法において、塊成化工程(D)では、周面に複数の成型用の凹部(10)が形成され、水平方向で並列した状態で対向するとともに、対向する外周部分が下向きに回転する回転方向を有する1対の成型用ロール(1a),(1b)と、該1対の成型用ロール(1a),(1b)間に上方から磁着物(x)を案内して供給するホッパー(2)と、該ホッパー(2)内の磁着物(x)を成型用ロール(1a),(1b)間に押し込むためのスクリュー(30)を備えるとともに、軸体(31)に材料供給用の軸孔(32)が貫設され、ホッパー(2)内の上下方向に沿って配置されるスクリュー軸(3)と、該スクリュー軸(3)を回転駆動させる駆動装置(4)と、スクリュー軸(3)の軸孔(32)内に粗粒材(z)を供給するホッパー(5)を備え、回転する1対の成型用ロール(1a),(1b)の対向する凹部(10)間で材料を圧縮成型して塊成化物とする成型機を用い、
ホッパー(2)内に装入された磁着物(x)をスクリュー軸(3)で1対の成型用ロール(1a),(1b)間に押し込みつつ、1対の成型用ロール(1a),(1b)の対向する凹部(10)間で材料が圧縮成型されるのに合せて、軸孔(32)を通じてスクリュー軸(3)の先端から1対の成型用ロール(1a),(1b)間に間欠的に粗粒材(z)を供給することにより、該粗粒材(z)とその外側の磁着物(x)が1対の成型用ロール(1a),(1b)の対向する凹部(10)間で圧縮成型され、中心側に粗粒材(z)が配され、外側に磁着物(x)が配された塊成化物が得られるようにしたことを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[12]上記[9]〜[11]のいずれかの処理方法において、磁着物(x)の粒子径が2mm未満であり、粗粒材(z)の粒子径が2〜10mmであることを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[13]上記[9]〜[12]のいずれかの処理方法において、塊成化工程(D)で得られる塊成化物は、粗粒材(z)の割合が50質量%未満であることを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[14]上記[1]〜[13]のいずれかの処理方法において、鉄鋼スラグが製鋼スラグであることを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
[15]上記[1]〜[14]のいずれかの処理方法により得られた磁着物(x)の塊成化物を製鉄原料として用いることを特徴とする鉄鋼スラグの利材化方法。
[16]上記[1]〜[14]のいずれかの処理方法により製鉄原料となる磁着物(x)の塊成化物を得ることを特徴とする製鉄原料の製造方法。
本発明によれば、鉄鋼スラグから金属鉄などの金属を回収して製鉄原料(例えば高炉原料)などとして利材化するに当たり、鉄鋼スラグを利材化に適した状態に効率的に処理することができる。すなわち、本発明法によって鉄鋼スラグを処理することにより、金属鉄などの金属濃度が高く且つ搬送性が良好であり、製鉄原料(例えば高炉原料)などとして利材化が可能な材料(塊成化物)を得ることができる。
本発明の一実施形態の処理フローを示す説明図 本発明の磁力選別工程で用いるプーリ式磁力選別機の一実施形態とその使用状況を示す説明図 本発明の磁力選別工程で用いるプーリ式磁力選別機の他の実施形態とその使用状況を示す説明図 本発明の磁力選別工程で磁力選別される鉄鋼スラグの水分含有量と磁力選別工程で選別された非磁着物の金属鉄含有量(M.Fe濃度)との関係を示すグラフ 本発明の塊成化工程で用いる塊成化装置の一実施形態を示す説明図 本発明において磁着物xに粒鉄含有量が高い粗粒材zを配合したものを塊成化して得られた塊成化物について、塊成化物中での粗粒材zの割合と塊成化物のTI強度との関係を示すグラフ 本発明の一実施形態の処理フローと各工程での産物重量を示す説明図
本発明の一実施形態では、製鉄工程で発生した鉄鋼スラグを回収して破砕する破砕工程(A)と、この破砕工程(A)で破砕された鉄鋼スラグを篩分けする分級工程(B)と、この分級工程(B)の篩下の鉄鋼スラグを磁力選別して磁着物xと非磁着物yに分別する磁力選別工程(C)と、この磁力選別工程(C)で分別された磁着物xを塊成化する塊成化工程(D)を有する。また、本発明の他の実施形態では、製鉄工程で発生した鉄鋼スラグを回収して篩分けする分級工程(B)と、この分級工程(B)の篩下の鉄鋼スラグを磁力選別して磁着物xと非磁着物yに分別する磁力選別工程(C)と、この磁力選別工程(C)で分別された磁着物xを塊成化する塊成化工程(D)を有する。
図1は、本発明の一実施形態の処理フローを示しており、以下、この実施形態を例に本発明の詳細を説明する。この実施形態は、製鋼スラグを処理対象としたものである。
破砕工程(A)では、精錬工程(製鋼工程)で発生した製鋼スラグ(スラグ塊)を所定の粒径に破砕処理する。破砕粒径は製鋼スラグの種類によっても異なるが、含まれている金属(主に金属鉄であるので、以下「金属鉄」という)の単体分離が十分に促進される粒径が好ましい。破砕粒径は、通常1〜100mm程度であるが、破砕後の処理工程でより高精度な分離を行うためには1〜6mm程度とすることが好ましい。破砕機は、ジョークラッシャー、コーンクラッシャー、ハンマークラッシャー、インパクトクラッシャー、ロールクラッシャーなどを用いることができ、また、ボールミル、ロッドミル等の粉砕機を用いてもよい。
なお、上述した本発明の他の実施形態では、製鉄工程で発生して回収された鉄鋼スラグは、破砕工程を経ることなく、分級工程(B)で下記のように篩分けされる。
分級工程(B)では、破砕工程(A)で破砕された製鋼スラグを篩分けし、次工程で磁力選別を行う細粒の選別を行う。使用される篩目はスラグの種類にもよるが、本発明者らの調査によれば1〜10mm程度が好ましく、1〜5mm程度がより好ましく、1〜2mm程度が特に好ましいことが分かった。篩目が1mm未満では、篩目が小さいため材料の目詰まりの発生が顕著となり、操業安定性が阻害されやすい。一方、10mmを超えると、後工程である磁力選別工程(C)において供給側の層厚を大きく設定する必要が生じるが、磁力選別において供給側の層厚を大きくすると、磁石との距離が離れてしまうため、非磁着物への金属鉄の混入量が増加しやすくなる。
分級装置としては、振動篩、回転式円筒篩、篩面が波状に振動する波動式スクリーン、ジャンピングスクリーンなどを用いることができる。この分級工程の篩上の製鋼スラグについては、再度破砕工程(A)で処理を施し、分級処理を実施することが望ましい。破砕、分級工程を複数回実施する(繰り返し実施する)ことにより、スラグ中に含有されている金属鉄の単体分離をより精度良く行うことができる。
磁力選別工程(C)では、分級工程(B)の篩下の製鋼スラグを磁力選別し、金属鉄を主体とする磁着物xとスラグ分を主体とする非磁着物yに分別する。磁力選別手段の磁力強度は、スラグの種類にもよるが、本発明者らの調査によれば1000〜15000ガウス程度が好ましく、1000〜3000ガウス程度がより好ましく、1500〜2500ガウス程度が特に好ましいことが分かった。磁力強度が1000ガウス未満では、非磁着物への金属鉄の混入量が増加し、磁着物側の回収歩留りが低下するとともに、非磁着物側の金属鉄濃度が増加してしまうため、非磁着物をリサイクル原料として利用する上で不利な条件となる。一方、磁力強度が15000ガウスを超えると、磁着物側への非磁着物の混入が顕著となり、磁着物側の金属鉄濃度が低下し、磁着物をリサイクル原料として利用する上で不利な条件となる。
磁力選別機としては、プーリ式(ドラム式)、ベルト吊り下げ式などを用いることができるが、ベルト吊り下げ式は、金属鉄間にスラグを巻き込みやすく、金属鉄の取りこぼしが多くなり、歩留りの低下を生じやすいので、金属鉄の取りこぼしを防ぐためにはプーリ式(ドラム式)の方が好ましい。
また、磁力選別機のなかでも、以下のような構造を有するプーリ式磁力選別機が特に好ましい。このプーリ式磁力選別機は、ベルトコンベアを構成するプーリの1つが磁場印加手段を内蔵した磁力選別機(当該プーリは「回転ドラム」と呼ばれることもある)であって、前記磁場印加手段がプーリ本体に対して独立して回転駆動する磁石ロールからなり、この磁石ロールは、その外周に沿って所定の間隔をおいて配置される複数の磁極を備えるとともに、ロール周方向で隣接する磁極が異なる極性を有するようにした磁力選別機である。
図2は、そのようなプーリ式磁力選別機の一実施形態とその使用状況を示す説明図である。図において、16はプーリ式の磁力選別機、21は磁力選別される鉄鋼スラグ(以下、単に「スラグa」という)を磁力選別機16に搬送するための搬送コンベア(ベルトコンベア)であり、磁力選別機16は、搬送コンベア21の上方に位置し、搬送コンベア21で搬送されてきたスラグaから磁力により磁着物粒子を上方に吸引して分離する。
磁力選別機16において、6は磁場印加手段を内蔵したコンベア始端部17側のプーリ(ベルトガイドロール)、9はコンベア終端部18側のプーリ(ベルトガイドロール)、11はコンベアベルトであり、このコンベアベルト11がプーリ6、9間に張設されることで、ベルトコンベアが構成される。なお、本実施形態では、プーリ6はプーリ9よりも大径に構成され、プーリ9の回転軸がプーリ6の回転軸よりも上方に位置することにより、コンベアベルト11の上面(プーリ6、9間の上部ベルト部分)はほぼ水平状となっている。
搬送コンベア21において、22はコンベアベルト、23はコンベア始端部19側のプーリ(ベルトガイドロール)、24はコンベア終端部20側のプーリ(ベルトガイドロール)であり、コンベアベルト22がプーリ23、24間に張設されることで、ベルトコンベアが構成される。また、搬送コンベア21の上方であって、コンベア始端部19寄りの位置には、コンベアベルト22上にスラグaを供給する供給装置25が配置されている。
搬送コンベア21と磁力選別機16は、コンベアベルト22、11の移動方向が逆向きであり、搬送コンベア21のコンベア終端部20の上方(真上)に磁力選別機16のコンベア始端部17が近接して位置している。
磁力選別機16は、プーリ6、プーリ9のいずれが駆動ロールであってもよいが、通常、プーリ9が駆動ロール、プーリ6(プーリ本体12)が非駆動ロールとなる。プーリ6のプーリ本体12は、内部が中空のスリーブ体で構成され、回転可能に支持されている。
プーリ6のプーリ本体12の内側には、磁場印加手段である磁石ロール7が配置されている。この磁石ロール7は、その外周に沿って所定の間隔をおいて配置される複数の磁極8(永久磁石)を備えるとともに、ロール周方向で隣接する磁極8は異なる極性(N極,S極)を有している。すなわち、ロール周方向で極性(N極,S極)が異なる磁極8が所定の間隔をおいて交互に配置されている。
磁石ロール7は、プーリ本体12に対して独立して回転駆動し、且つプーリ本体12よりも高速で回転する。磁石ロール7の回転方向は、(i)コンベアベルト11の進行方向(プーリ本体12の回転方向)と逆方向、(ii)コンベアベルト11の進行方向(プーリ本体12の回転方向)と同一方向、のいずれでもよい。磁着物粒子には、回転する磁石ロール7の磁場の作用で磁石ロール7の回転方向と逆方向へ動かそうとする運搬力が働くので、上記(i)の場合には、磁場による磁着物粒子の運搬力とコンベヤベルト11の摩擦力(送り力)が同一方向となる。一方、上記(ii)の場合には、磁場による磁着物粒子の運搬力とコンベヤベルト11の摩擦力(送り力)が逆方向となる。ただし、この場合には、コンベアベルト11の摩擦力の方が勝つので、合力としては磁着物粒子はコンベヤベルト11の進行方向へ運搬されていく。以上の(i)と(ii)を較べると、(ii)の場合は、磁場による磁着物粒子の運搬力とコンベヤベルト11の摩擦力(送り力)が逆方向となるので、磁着物粒子がコンベアベルト11上に滞留することがあるが、スラグa中での磁着物粒子の撹拌性は良好である。一方(i)の場合は、スラグa中での磁着物粒子の撹拌性は(ii)の場合よりも小さいが、磁着物粒子がコンベアベルト11上に滞留することはなく、粒子をスムーズに運搬できる利点がある。
この磁力選別機16は、所定の間隔で配置される複数の磁極8と、隣接する磁極8間の間隙部により、磁石ロール7の回転時に磁場がN→ゼロ→S→ゼロ→N→・・・と瞬時に切り替わり、スラグ層中の磁着物粒子に対して吸引→解放→吸引→解放→・・・の作用が繰り返される点に特徴がある。したがって、ロール周方向で隣接する磁極8間の間隙部の広さに特別な制限はないが、スラグ層中の磁着物粒子が磁場から解放されるような磁場:ゼロの状態が適切に生じ、一方において、磁場がゼロの状態があまり長く続きすぎないようにするため、通常、1〜50mm程度が適当である。
なお、回転する磁石ロール周辺の部材は、変化する磁場による渦電流効果の影響を受け、金属部材は非磁性物であっても渦電流によって過熱していく。このため、通常、磁力選別機16のコンベアベルト11とプーリ6のプーリ本体12は、樹脂、セラミックなどの非金属で構成される。
この磁力選別機16は、搬送コンベア21で搬送されてきたスラグa(スラグ層ax)に、コンベア始端部17側のプーリ6に内蔵された磁石ロール7の磁場を作用させ、スラグa中の磁着物粒子を吸引して磁力選別機16の下面側に移行させ、磁着物粒子を分離するものである。したがって、搬送コンベア21のコンベア終端部20と磁力選別機16のコンベア始端部17との間隔は、磁石ロール7の磁力がスラグa中の磁着物粒子に十分作用する大きさであればよいが、一般には、搬送コンベア21のコンベアベルト22で搬送されるスラグ層axの上面が磁力選別機16のコンベア始端部17と接触する(すなわち、スラグ層axが搬送コンベア21のコンベア終端部20と磁力選別機16のコンベア始端部17の間に噛み込まれる)ような大きさとすることが好ましい。
また、磁力選別機16側に吸引保持された磁着物粒子は、コンベアベルト11で搬送された後、コンベア終端部18から払い出されるので、そのコンベア終端部18の下方には、磁着物回収部26が設けられている。また、非磁着物粒子は、磁力選別機16のコンベア始端部17の下方に落下するので、その位置に非磁着物回収部27が設けられている。
以上のような磁力選別機16によるスラグaの磁力選別では、供給装置25からスラグaが搬送コンベア21のコンベアベルト22上に適度な層厚(粒子が多層状に積層した層厚)で供給され、このスラグa(スラグ層a)はコンベア終端部20まで搬送され、払い出される。コンベアベルト22で搬送されるスラグ層axは、コンベア終端部20付近でその上面が磁力選別機16のコンベア始端部17の下面に接触し(すなわち、スラグ層axが搬送コンベア21のコンベア終端部20と磁力選別機16のコンベア始端部17の間に噛み込まれる)、コンベアベルト22上のスラグ層aがコンベア終端部20から払い出される際に、磁力選別機16の磁石ロール7の磁場が及ぼされる。
これにより、磁石ロール7の磁力によってスラグ層ax内の磁着物粒子が吸引され、この磁着物粒子が非磁着物粒子を抱き込むような形でスラグ層ax(又はその一部)が磁力選別機16の下面側に付着して(保持されて)コンベアベルト11で運ばれる。スラグ層ax中の磁着物粒子は、磁石ロール7が備える磁極8の磁力の作用を受けるが、磁石ロール7の回転により、磁場がN→ゼロ→S→ゼロ→N→・・・と瞬時に切り替わって行くため(磁場の強度及び極性が高速で変化する)、スラグ層ax中の磁着物粒子に対しても吸引→解放→吸引→解放→・・・の作用が繰り返される。
マクロな視野で観察すると、スラグ層axが磁場によって強力に撹拌されているように見え、各粒子の動きをミクロに観察すると、磁極8の切替りとともに磁着物粒子が転動しながら非磁着物粒子(スラグ層ax)の中に潜り込んでいく。何度も吸引・解放が繰り返されていくうちに、スラグ層axの遠い側(上層側)に存在していた磁着物粒子が次第に磁石ロール7側へ移動していき、磁着物粒子に抱き込まれやすい非磁着物粒子は磁石ロール7から遠い側へと排除されていく。
つまり、スラグ層axに作用する磁場の強度及び極を高速に変化させることで、磁着物粒子の吸引と解放が極めて短時間繰り返される現象を発生させ、磁着物粒子による非磁着物粒子の挟み込み・抱き込み現象を解消しつつ、磁着物粒子を磁力選別することができる。
磁力選別機16のコンベア始端部17において、スラグ層axはコンベアベルト11の移動に伴ってプーリ6の円弧に沿って送られるが、プーリ6の円弧の下端からみて1/4回転の領域までに、非磁着物粒子は重力に引かれて自由落下する。一方、磁着物粒子は上記のように吸引・解放が繰り返されるが、この動作が極めて高速に行われるため、少々コンベアベルト11から落下方向に外れてもすぐに吸引される。こうして磁着物粒子はコンベアベルト11の進行方向に送られ、1/2回転以上して磁場エリアから外れ、最終的にコンベア終端部18から払い出される。そして、コンベア始端部17で下方に落下した非磁着物粒子が非磁着物回収部27に回収され、コンベア終端部18から払い出された磁着物粒子は磁着物回収部26に回収される。このように磁着物粒子の払い出しエリアと非磁着物粒子の落下エリアが全く異なっているため、回収物が混ざり合うことはない。
図3は、プーリ式磁力選別機の他の実施形態とその使用状況を示す説明図である。この実施形態の磁力選別機16は、コンベア終端部18側のプーリ6が磁場印加手段である磁石ロール7を内蔵し、コンベアベルト14上に供給されたスラグaがコンベア終端部18から払い出される際に、磁石ロール7の磁力により磁着物粒子を吸引して非磁着物粒子から分離するようにしたものである。
すなわち、磁力選別機16において、6は磁場印加手段を内蔵したコンベア終端部18側のプーリ(ベルトガイドロール)、13はコンベア始端部17側のプーリ(ベルトガイドロール)、14はコンベアベルトであり、このコンベアベルト14がプーリ6、13間に張設されることで、ベルトコンベアが構成される。
また、コンベアベルト14の上方であって、コンベア始端部17寄りの位置には、コンベアベルト14上にスラグaを供給する供給装置25が配置されている。
磁力選別機16は、プーリ6、プーリ13のいずれが駆動ロールであってもよいが、通常、プーリ13が駆動ロール、プーリ6(プーリ本体12)が非駆動ロールとなる。プーリ6のプーリ本体12は、内部が中空のスリーブ体で構成され、回転可能に支持されている。
磁石ロール7を備えたプーリ6の構造・機能、プーリ6のプーリ本体12やコンベアベルト14の材質などは、図2の実施形態と同様である。なお、本実施形態の磁力選別機16では、プーリ6に内蔵された磁石ロール7は、コンベアベルト14の進行方向(プーリ本体12の回転方向)とは逆方向に回転する。
プーリ6の下方(直下)には、コンベアベルト幅方向に沿った仕切板15が配置されるとともに、この仕切板15の上端部とコンベアベルト14(プーリ6で移動方向が反転したコンベアベルト部分)との間に、被選別物の一部(磁着物粒子)を通過させるための隙間Sを設けている。このような形態で仕切板15を設けるのは、非磁着物粒子の落下エリアと磁着物粒子の落下エリアが隣接するため、両粒子が落下中に混じり合わないようにするためである。
また、コンベアベルト移動方向において仕切板15を挟んだ位置に磁着物回収部26と非磁着物回収部27が設けられる。すなわち、仕切板15を挟んでコンベア始端部17側の位置(磁着物粒子の落下エリア)に磁着物回収部26が、コンベア終端部18側の位置(非磁着物粒子の落下エリア)に非磁着物回収部27が、それぞれ設けられている。
以上のような磁力選別機16によるスラグaの磁力選別では、供給装置25からスラグaがコンベアベルト14上に適度な層厚(粒子が多層状に積層した層厚)で供給され、このスラグa(スラグ層a)はコンベア終端部18(プーリ6の位置)まで搬送される。そして、コンベアベルト14上のスラグ層aがコンベア終端部18から払い出される際に、スラグ層ax内の磁着物粒子は、磁石ロール7が備える磁極8の磁力の作用を受けるが、図2の実施形態と同様、磁石ロール8の回転により磁場の強度及び極が高速に変化することで、磁着物粒子の吸引と解放が極めて短時間繰り返され、これにより磁着物粒子による磁着物粒子の挟み込み・抱き込み現象が解消される。
ここで、磁着物粒子には、回転する磁石ロール7の磁場の作用で磁石ロール7の回転方向と逆方向へ動かそうとする運搬力が働き、この運搬力により磁着物粒子は一方向に転動するが、磁石ロール7の回転方向がコンベアベルト14の進行方向(プーリ本体12の回転方向)と逆方向であるため、磁着物粒子はコンベアベルト14の進行方向に転動する。そして、このように磁着物粒子の転動する方向がコンベアベルト14の進行方向と同じであることにより、スラグ層ax中で磁着物粒子をスムーズに磁石ロール7側へと移行させ、取りこぼしすることなく回収することができる。これに対して、磁石ロール7の回転方向がコンベアベルト14の進行方向(プーリ本体12の回転方向)と同一方向である場合には、磁着物粒子はコンベアベルト14の反進行方向に転動するため、磁着物粒子がスラグ層ax中をスムーズに磁石ロール7側へと移行できず、滞留してしまい、適切な回収ができなくなる。
コンベア終端部18において、スラグ層axはコンベアベルト14の移動に伴ってプーリ6の円弧に沿って送られるが、1/4回転〜1/2回転の領域で非磁着物粒子は重力に引かれて自由落下する。一方、磁着物粒子は上記のように吸引・解放が繰り返されるが、この動作が極めて高速に行われるため、少々コンベアベルト14から落下方向に外れてもすぐに吸引される。こうして磁着物粒子はコンベアベルト14の進行方向に送られ、1/2回転以上して磁場エリアから外れると自由落下する。そして、さきに落下した非磁着物粒子が非磁着物回収部27に回収され、その後に落下した磁着物粒子が磁着物回収部26に回収される。この際、仕切板15により非磁着物粒子と磁着物粒子とが混じり合うことが防止される。なお、コンベアベルト14の送り速度やスラグaの落下挙動に応じて、仕切板15の位置を調整するとよい。
図2や図3に示されるような、プーリ6が磁石ロール7を内蔵したプーリ式磁力選別機16では、磁石ロール7によりできるだけ高速な磁場変化(磁場の強度及び極性の高速変化)が生じることが好ましい。具体的には、下記(1)式で定義される磁石ロール7の磁場変化周波数F(Hz)が10〜500Hzであることが好ましく、50〜500Hzであることがより好ましく、150〜500Hzであることが特に好ましい。
F=(x・P)/60 …(1)
ここで x:磁石ロール7の回転数(rpm)
P:磁石ロール7が周方向で備える磁極数(但し、N極・S極のペアで1磁極とする)
磁場変化周波数Fが10Hz未満では、スラグaに作用する磁場の強度及び極の高速変化を十分に生じさせることができない。一方、磁石ロール7の回転数には機械的な上限があり、また磁場変化周波数Fを大きくしても磁場変化の効果が飽和してしまうため500Hz程度が事実上の上限となる。
例えば、周方向で12極(N極・S極のペアで1磁極と数える)の磁石(例えば、ネオジウム磁石)を配設した場合には、磁石ロール7の回転速度を1000rpmとすると、磁場変化周波数Fは200Hzとなる。また、周方向で24極(N極・S極のペアで1磁極と数える)の磁石を配置して、同じように磁場変化周波数Fを200Hzとする場合、磁石ロール7の回転速度は500rpmでよい。
磁力選別工程(C)で磁力選別される鉄鋼スラグの水分含有量が高すぎると、スラグ粒子の磁力選別部への付着やスラグ粒子どうしの凝集などにより、適切な磁力選別ができなくなる。このため本発明では、磁力選別工程(C)で磁力選別される鉄鋼スラグは、水分含有量を30質量%以下とすることが好ましい。
図2に示すような磁力選別機を用い、水分含有量が異なる鉄鋼スラグ(製鋼スラグ)について磁力選別を行い、選別された非磁着物yの金属鉄含有量を調べた。この試験では、磁力強度を1500ガウスとし、磁場変化周波数Fが200Hzとなるように磁石ロール7の回転数を設定した。
図4に、磁力選別される鉄鋼スラグの水分含有量と選別された非磁着物yの金属鉄含有量(M.Fe濃度)との関係を示す。これによれば、鉄鋼スラグの水分含有量が30質量%以下であれば、非磁着物yの金属鉄含有量を3.5質量%以下にでき、磁着物xと非磁着物yの高い選別性が得られることが判った。鉄鋼スラグの水分含有量が30質量%超では、スラグ粒子の磁力選別部への付着やスラグ粒子どうしの凝集などが顕著となり、分離後の非磁着物中の金属鉄含有量が高くなるものと考えられる。
ここで、磁力選別工程(C)で磁力選別される鉄鋼スラグの水分含有量を調整する方法に特別な制限はないが、例えば、水冷処理したスラグを一定期間自然乾燥させる、水冷処理の際に冷却水の供給量を調整する、などの方法が挙げられる。
塊成化工程(D)では、磁力選別工程(C)で分別された磁着物xを塊成化し、塊成化物とする。金属鉄を主体とする磁着物xは粒径1mm未満の微粉の割合が比較的多く、そのままでは粉の飛散など周囲環境への影響が大きく、搬送性能が低い状態にある。塊成化処理を施すことで搬送性が向上し、処理後はリサイクル原料(高炉原料など)としての処理が容易となる。
塊成化工程(D)において磁着物x(但し、後述する粗粒材zを配合する場合は「磁着物x+粗粒材z」。以下同様)を塊成化する方法や装置は任意であるが、圧縮成型により塊成化する方法が簡便且つ経済的であるため好ましく、その場合の塊成化装置としては、回転する1対の成型ロール間で材料を圧縮成型する、いわゆるブリケット成型機などが好ましい。この場合のブリケット化時の圧縮荷重は、線圧換算で2.5〜6.0t/cm程度とすることが望ましい。線圧が2.5t/cm未満では、圧縮力が低すぎるため十分な強度の成型物が得られないおそれがある。一方、6.0t/cmを超えると、圧縮力が大きすぎるため成型物に微小なクラックが多数発生し、この場合も十分な強度が得られなくなるおそれがある。
ブリケット成型機などによる圧縮成型で得られる塊成化物は、磁着物xにバインダーを添加しなくても必要な強度が得られるが、必要に応じて有機系などのバインダー(例えば澱粉)を添加してもよい。圧縮成型で得られた塊成化物は、例えば、製鋼スラグの場合には相当量のCa成分が含まれ、これがバインダーとしての効果を有するため、圧縮成型ままで必要な強度が得られる。
塊成化物の形状は任意であり、例えば、ビロー形、アーモンド形、レンズ形、フィンガー形などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
磁力選別工程(C)で分別された粒径が2mm未満の磁着物xを化学分析した結果では、Fe含有量が50質量%程度であり、この磁着物xのみを塊成化した場合には、その程度のFe含有量の塊成化物になる。一方、所定量の製鋼スラグをバッチ式で処理する際に、分級工程(B)の篩上の製鋼スラグを破砕工程(A)で再破砕した後、分級工程(B)で再分級し、この再破砕・再分級を1回以上行った後の篩上材を、粒鉄含有量が高い粗粒材zとして回収できることが判った。この粗粒材zは大部分(少なくとも過半)が粒鉄であり、化学分析した結果ではFe含有量は90%程度であった。したがって、磁着物xに粗粒材zを加えて塊成化すれば、塊成化物のFe含有量が高くなり、原料としての付加価値を高めることができる。
このため本発明では、所定量の製鋼スラグをバッチ式で処理する際に、分級工程(B)の篩上の製鋼スラグを破砕工程(A)で再破砕した後、分級工程(B)で再分級し、この再破砕・再分級を1回以上行った後の篩上材を粒鉄含有量が高い粗粒材zとして回収し、この粗粒材zを塊成化工程(D)において磁着物xに配合して、磁着物xとともに塊成化することが好ましい。
また、このように粗粒材zを磁着物xに加えて塊成化する場合には、粗粒材zが磁着物xに混合された状態で塊成化してもよいが、粗粒材zが塊成化物の表面に配置された場合、粗粒材zの界面を起点に亀裂が生じやすくなり、塊成化物の強度に影響を及ぼすおそれがあるため、中心側に粗粒材zが配され、外側に磁着物xが配されるように塊成化することが好ましい。
図5は、そのような塊成化物を得るための塊成化装置(ブリケット成形機)を示している。
この装置は、1対の成型用ロール1a,1bと、この成型用ロール1a,1b間に磁着物xを供給するホッパー2と、成型用ロール1a,1bに対する磁着物xの押し込み機能と粗粒材zの供給機能を備えるスクリュー軸3と、このスクリュー軸3を回転駆動させる駆動装置4と、スクリュー軸3の内部を通じて成型用ロール1a,1b間に粗粒材zを供給するホッパー5を備えている。
前記1対の成型用ロール1a,1bは、外周面に複数の成型用の凹部10(ポケット)が形成され、水平方向で並列した状態で対向するとともに、対向する外周部分が下向きに回転する回転方向を有している。両成型用ロール1a,1bは、回転する際に互いの凹部10が対称的な位置関係になるように構成され、これにより両成型用ロール1a,1bの凹部10が対向した際に協働して材料を圧縮成型することができる。すなわち、回転する1対の成型用ロール1a,1bの対向する凹部10間で材料を圧縮成型して塊成化物とする。
前記ホッパー2は、磁着物xを貯留して供給するための手段であり、1対の成型用ロール1a,1b間の真上に設置され、1対の成型用ロール1a,1b間に上方から磁着物xを案内して供給する。
前記スクリュー軸3は、ホッパー2内の磁着物xを成型用ロール1a,1b間に押し込むためのスクリュー30を備えるとともに、このスクリュー30が設けられた軸体31に材料(粗粒材z)供給用の軸孔32が貫設され、ホッパー2内の上下方向に沿って配置されている。
前記ホッパー5は、粗粒材zを貯留して供給するための手段であり、その払出管50がスクリュー軸3の軸孔32に接続され、この軸孔32内に粗粒材zを供給する。このホッパー5からの粗粒材zの供給は間欠的になされるものであり、このため払出管50などに開閉弁(図示せず)が設けられ、その開閉により粗粒材zの供給がON−OFF制御される。
このような塊成化装置では、ホッパー2内に装入された磁着物xを回転するスクリュー軸3で1対の成型用ロール1a,1b間に押し込みつつ、1対の成型用ロール1a,1bの対向する凹部10間で材料が圧縮成型されるのに合せて、ホッパー5内の粗粒材zを軸孔32を通じてスクリュー軸3の先端から1対の成型用ロール1a,1b間に間欠的に供給する。これにより、供給された粗粒材zとその外側の磁着物xが1対の成型用ロール1a,1bの対向する凹部10間に噛み込み、両凹部10により圧縮成型され、中心側に粗粒材zが配され、外側に磁着物xが配された塊成化物が得られる。
ここで、塊成化物の強度などの観点から、磁着物xは粒径が2mm未満、粗粒材zは粒径が2〜10mmであることが好ましい。特に、粗粒材zの粒径が10mmを超えると、塊成化物中での粒鉄比率が増加することにより、粒鉄間の境界を起点とした割れの発生が顕著となり、塊成化物の強度が得られにくくなる。また、以上の観点からより好ましい粒鉄材zの粒径は2〜5mmである。
また、塊成化物は、粗粒材zの割合が50質量%未満であることが好ましい。
図6に塊成化物中での粗粒材zの割合(質量比率)と塊成化物のTI強度指数との関係を調べた結果を示す。この試験では、本発明法に従い各工程での処理を行い、粗粒材zを加えた磁着物xを図5に示す塊成化装置により圧縮成型して塊成化し、アーモンド形の塊成化物を作成した(破砕工程での破砕粒径:5mm、分級工程での篩目:2mm、磁選工程での磁力強度:2500ガウス、粗粒材zの粒径範囲:2〜5mm、塊成化装置による圧縮成型時の線圧:4.5t/cm)。この塊成化物について、JIS M8712に記載のTI強度を測定した。高炉装入用の原料として必要なTI強度指数は、高炉装入時の粉化を回避するため75%以上とされている。図6によれば、塊成化物中での粗粒材zの割合が50質量%以上ではTI強度指数が75%未満となり、強度を確保するためには粗粒材zの割合を50質量%未満とすることが好ましいことが判る。
以上述べた本発明の処理方法により得られた磁着物xの塊成化物は製鉄原料(例えば高炉原料)などに好適なものであり、したがって、本発明の処理方法によれば、鉄鋼スラグを有価物である製鉄原料として適切に利材化することができ、換言すれば鉄鋼スラグから製鉄原料を適切に製造することができる。
本発明で処理対象となる製鉄工程で発生する鉄鋼スラグとしては、脱燐スラグ、脱硫スラグ、転炉脱炭スラグ、脱珪スラグ、電気炉スラグなどの製鋼スラグ以外に、溶融還元スラグ、高炉スラグ(高炉水砕スラグ、高炉徐冷スラグ)などが挙げられ、これらの1種以上を処理対象とすることができる。
[実施例1]
図1に示す処理フローに従い、Fe含有量が26.5質量%の製鋼スラグ(脱硫スラグ)1000kgをバッチ式で処理するに当たり、製鋼スラグをロッドミルにより表1及び表2に示す目標の粒径(破砕機の破砕粒径の設定値)に破砕した後(破砕工程)、表1及び表2に示す篩目の振動篩で篩分けし、次工程で磁力選別を行う細粒(篩下スラグ)を選別した(分級工程)。次いで、分級された細粒を表1及び表2に示す磁力強度のプーリ式(ドラム式)磁力選別機を用いて磁力選別して磁着物xと非磁着物yに分別した(磁力選別工程)。また、分級工程の篩上の製鋼スラグを粒鉄含有量が高い材料として回収し、これを粒度調整して粗粒材zとした。この粗粒材zを表1及び表2に示す割合で磁着物xに配合して図5に示す塊成化装置を用いて塊成化し、中心側に粗粒材zが配され、外側に磁着物xが配された塊成化物とした(塊成化工程)。また、比較例として、上記の分級工程、磁力選別工程、塊成化工程の1つ以上を実施しない処理を行った。
以上のようにして得られた塊成化物の金属鉄濃度を測定した。この測定では、塊成化物から無作為に10個のサンプルを採取し、臭素メタノール溶解原子吸光分析法(AAS法)によりそれぞれの金属鉄濃度を測定し、全サンプルの平均値を金属鉄濃度とした。
粒鉄含有量が高い粗粒材zの粒径範囲は、粗粒材zを無作為にサンプリングし、JIS Z8801に規定する試験用ふるいを用いて篩処理を実施した際のふるいに残存した粒径範囲とした。例えば、篩目2mmと4mm間に材料が残存している場合の粒径範囲は2〜4mmとした。
塊成化物の強度については、JIS M8712に準拠した方法でTI強度を測定した。
表1及び表2に、本発明例及び比較例の処理条件と、得られた塊成化物の構成・性能・評価を示す。
塊成化物の高炉原料化の可否については、下記基準で評価した。
○:塊成化物の金属鉄濃度が70質量%以上で、且つTI強度指数が75%以上の場合
△:塊成化物が下記(i)〜(iii)のいずれかに該当する場合
(i)塊成化物の金属鉄濃度が50質量%以上70質量%未満で、且つTI強度指数が75%以上の場合
(ii)塊成化物の金属鉄濃度が70質量%以上で、且つTI強度指数が70%以上75%未満の場合
(iii)塊成化物の金属鉄濃度が50質量%以上70質量%未満で、且つTI強度指数が70%以上75%未満の場合
×:下記(i)〜(iii)のいずれかに該当する場合
(i)塊成化物の金属鉄濃度が50質量%未満の場合
(ii)TI強度指数が70%未満の場合
(ii)塊成化処理がなされなかった場合
表1及び表2に示すように、本発明例では、高炉原料として利用可能な材料(塊成化物)を得ることができる。これに対して、比較例では、高炉原料として利用可能な材料を得ることができない。
Figure 0006638719
Figure 0006638719
代表的な本発明例の処理フローと各工程での産物重量を図7に示す。この例では、1tの製鋼スラグをロッドミルで粒径5mm以下となるように破砕した後、篩目1mmの振動篩を用いて分級処理し、その篩下スラグをプーリ式(ドラム式)磁力選別機を用いて磁力強度1500ガウスで磁力選別したところ、磁着物xが330kg、非磁着物yが480kg得られた。また、分級工程の篩上スラグを粒度調整して粒鉄含有量が高い粗粒材zが190kg得られた。そして、磁着物xに粗粒材zを加えた材料を塊成化することで、440kgの塊成化物が得られた。一方、非磁着物yは焼結原料やセメント原料に適用可能である。
[実施例2]
実施例1と同様にして分級された細粒を、図2に示すプーリ式磁力選別機を用いて磁力選別して磁着物と非磁着物に分別し、それぞれについて金属鉄濃度を測定した。この測定では、対象物(磁着物、非磁着物)から無作為に10個のサンプルを採取し、臭素メタノール溶解原子吸光分析法(AAS法)によりそれぞれの金属鉄濃度を測定し、全サンプルの平均値を金属鉄濃度とした。その結果を表3に示すが、図2に示すような特別なプーリ式磁力選別機を用いることにより、磁着物と非磁着物の選別性が高められ、その結果、より高品質な製鉄原料が得られる。
Figure 0006638719
1a,1b 成型用ロール
2 ホッパー
3 スクリュー軸3
4 駆動装置
5 ホッパー
6 プーリ
7 磁石ロール
8 磁極
9 プーリ
10 凹部
11 コンベアベルト
12 プーリ本体
13 プーリ
14 コンベアベルト
15 仕切板
16 磁力選別機
17 コンベア始端部
18 コンベア終端部
19 コンベア始端部
20 コンベア終端部
21 搬送コンベア
22 コンベアベルト
23,24 プーリ
25 供給装置
26 磁着物回収部
27 非磁着物回収部
30 スクリュー
31 軸体
32 軸孔
50 払出管

Claims (14)

  1. 製鉄工程で発生した鉄鋼スラグを回収して破砕する破砕工程(A)と、
    該破砕工程(A)で破砕された鉄鋼スラグを篩分けする分級工程(B)と、
    該分級工程(B)の篩下の鉄鋼スラグを磁力選別して磁着物(x)と非磁着物(y)に分別する磁力選別工程(C)と、
    該磁力選別工程(C)で分別された磁着物(x)を塊成化する塊成化工程(D)を有し、
    所定量の鉄鋼スラグをバッチ式で処理する際に、分級工程(B)の篩上の鉄鋼スラグを破砕工程(A)で再破砕した後、分級工程(B)で再分級し、該再破砕・再分級を1回以上行った後の篩上材を粒鉄含有量が高い粗粒材(z)として回収し、該粗粒材(z)を塊成化工程(D)において磁着物(x)に配合して、磁着物(x)とともに塊成化することを特徴とする鉄鋼スラグの処理方法。
  2. 分級工程(B)では、鉄鋼スラグを篩目1〜10mmで篩分けすることを特徴とする請求項に記載の鉄鋼スラグの処理方法。
  3. 磁力選別工程(C)では、磁力強度が1000〜15000ガウスの磁力選別手段で磁力選別を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄鋼スラグの処理方法。
  4. 磁力選別工程(C)で磁力選別される鉄鋼スラグは、水分含有量が30質量%以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鉄鋼スラグの処理方法。
  5. 磁力選別工程(C)では、ベルトコンベアを構成する1つのプーリ(6)が磁場印加手段を内蔵するプーリ式磁力選別機であって、前記磁場印加手段がプーリ本体に対して独立して回転駆動する磁石ロール(7)からなり、該磁石ロール(7)は、その外周に沿って所定の間隔をおいて配置される複数の磁極(8)を備えるとともに、ロール周方向で隣接する磁極(8)が異なる極性を有する磁力選別機を用いて鉄鋼スラグを磁力選別することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鉄鋼スラグの処理方法。
  6. 下記(1)式で定義される磁石ロール(7)の磁場変化周波数F(Hz)が10〜500Hzであることを特徴とする請求項に記載の鉄鋼スラグの処理方法。
    F=(x・P)/60 …(1)
    ここで x:磁石ロール(7)の回転数(rpm)
    P:磁石ロール(7)が周方向で備える磁極数(但し、N極・S極のペアで1磁極とする)
  7. 塊成化工程(D)では、磁着物(x)を圧縮成型することにより塊成化することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の鉄鋼スラグの処理方法。
  8. 塊成化工程(D)では、中心側に粗粒材(z)が配され、外側に磁着物(x)が配された塊成化物を得ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の鉄鋼スラグの処理方法。
  9. 塊成化工程(D)では、
    周面に複数の成型用の凹部(10)が形成され、水平方向で並列した状態で対向するとともに、対向する外周部分が下向きに回転する回転方向を有する1対の成型用ロール(1a),(1b)と、
    該1対の成型用ロール(1a),(1b)間に上方から磁着物(x)を案内して供給するホッパー(2)と、
    該ホッパー(2)内の磁着物(x)を成型用ロール(1a),(1b)間に押し込むためのスクリュー(30)を備えるとともに、軸体(31)に材料供給用の軸孔(32)が貫設され、ホッパー(2)内の上下方向に沿って配置されるスクリュー軸(3)と、
    該スクリュー軸(3)を回転駆動させる駆動装置(4)と、
    スクリュー軸(3)の軸孔(32)内に粗粒材(z)を供給するホッパー(5)を備え、
    回転する1対の成型用ロール(1a),(1b)の対向する凹部(10)間で材料を圧縮成型して塊成化物とする成型機を用い、
    ホッパー(2)内に装入された磁着物(x)をスクリュー軸(3)で1対の成型用ロール(1a),(1b)間に押し込みつつ、1対の成型用ロール(1a),(1b)の対向する凹部(10)間で材料が圧縮成型されるのに合せて、軸孔(32)を通じてスクリュー軸(3)の先端から1対の成型用ロール(1a),(1b)間に間欠的に粗粒材(z)を供給することにより、該粗粒材(z)とその外側の磁着物(x)が1対の成型用ロール(1a),(1b)の対向する凹部(10)間で圧縮成型され、中心側に粗粒材(z)が配され、外側に磁着物(x)が配された塊成化物が得られるようにしたことを特徴とする請求項に記載の鉄鋼スラグの処理方法。
  10. 磁着物(x)の粒子径が2mm未満であり、粗粒材(z)の粒子径が2〜10mmであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の鉄鋼スラグの処理方法。
  11. 塊成化工程(D)で得られる塊成化物は、粗粒材(z)の割合が50質量%未満であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の鉄鋼スラグの処理方法。
  12. 鉄鋼スラグが製鋼スラグであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の鉄鋼スラグの処理方法。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の処理方法により得られた磁着物(x)の塊成化物を製鉄原料として用いることを特徴とする鉄鋼スラグの利材化方法。
  14. 請求項1〜12のいずれかに記載の処理方法により製鉄原料となる磁着物(x)の塊成化物を得ることを特徴とする製鉄原料の製造方法。
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