JP6638460B2 - シール材紫外線硬化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶滴下工法用のシール材に紫外線を照射して硬化するシール材紫外線硬化装置に関する。
液晶表示装置(Liquid crystal Display:以下、LCDともいう。)は、対向配置された2枚の電極付き透明基板と、これら電極付き透明基板の間に挟まれた液晶と、を備える。これら2枚の電極付き透明基板は、その周囲がシール材でシールされており、シール材で囲まれた中に液晶が保持される。
また比較的大型の複数枚のLCDを製造する方法として、液晶滴下工法(ODF:One drop fill process、以下、ODFともいう。)が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。ODFでは、複数枚のLCDを切り出し可能な面積の2枚の電極付き透明基板が準備される。そして、先ず、一方の電極付き透明基板に、切り出し予定の各LCDの周囲を縁取ったシールパターンがシール材によって形成される。シール材には、一般に、紫外線硬化性の材料が用いられる。次いで、シール材が未硬化の状態において、この電極付き透明基板に液晶の微小滴が滴下塗布される。そして、この電極付き透明基板に他方の電極付き透明基板が重ね合わせられた後、シール材に紫外線を照射するシール材紫外線硬化装置によってシール材が硬化されて2枚の電極付き透明基板が貼り合わされ、液晶が封止される。そして、貼り合わさった2枚の電極付き透明基板からLCDが切り出される(例えば、特許文献2、及び特許文献3参照)。
特開平10−333110号公報 特開2010−20286号公報 特開2008−33056号公報
シール材紫外線硬化装置は、一般に、紫外線を照射する照射器を備え、この照射器には、複数のロングアーク式ランプが並列に並べて収められており、重ね合った2枚の電極付き透明基板の全面が照射器によって均一に照射される。
しかしながら、シール材紫外線硬化装置においては、ロングアーク式ランプのランプ表面温度を900℃前後に維持しつつ、かつ、照射器の熱保護を図る必要がある。このため照射器の上部には、冷却、及びランプ表面温度調整に要する多数のファンや多数本の太いダクトが配置されており、これらを収めるための非常に大きなスペースが照射器上部に設けられている。
したがって、これらのシール材紫外線硬化装置を上下に重ねて配置することは現実的ではなく、複数台のシール材紫外線硬化装置のそれぞれでシール材硬化処理を並列的に行う場合には、現状、これらのシール材紫外線硬化装置が横並びに配置されている。
このため、これらシール材紫外線硬化装置によって設置床面積が大きく割かれ、またシール材紫外線硬化装置の設置台数は設置床面積によって制限される、という問題がある。
そこで本発明は、設置に要する床面積の増大を抑えつつ、複数のシール材硬化処理を並行できるシール材紫外線硬化装置を提供することを目的とする。
本発明は、液晶表示装置用のワークが有するシール材に紫外線を照射し、当該シール材を硬化させるシール材紫外線硬化装置において、複数の発光素子を有し面状に前記紫外線を照射する光源部、及び前記光源部を冷却する冷却部を有した照射器と、前記光源部の対向位置に前記ワークを配置するワーク配置部と、前記光源部と前記ワーク配置部との間に配置されるマスクと、を備えた複数の組がそれぞれケースに収められそれぞれの前記ケースが重ねて配置されるとともに、前記ケースの重なりの上部、または下部に配置され、それぞれの前記ケースに冷媒を循環させて冷却する冷却機構を備えることを特徴とする。
また本発明は、上記シール材紫外線硬化装置において、前記ケースごとに、前記ワーク配置部に前記ワークを出し入れする出入口が設けられていることを特徴とする。
また本発明は、上記シール材紫外線硬化装置において、記ケースには、前記出入口を開閉するシャッター機構が設けられていることを特徴とする。
また本発明は、上記シール材紫外線硬化装置において、前記ケースは、天面、及び底面を有した箱形であり、前記ケースには、前記照射器と前記ワーク配置部の間の距離を調整する調整機構が設けられ、前記調整機構は、前記照射器、又は前記ワーク配置部の移動をガイドする複数本のシャフトを備え、それぞれの前記シャフトが前記ケースの底面から天面まで延び、当該天面を支えていることを特徴とする。
本発明では、光源部、及び冷却部を有した照射器と、ワーク配置部と、マスクとを有した複数の組を備えるので、それぞれの組でシール材硬化処理を並列的に行うことができる。さらに、これらの組が重ねて配置されているので、設置に要する床面積の増大が抑えられる。
本発明の実施形態に係るシール材紫外線硬化システムを示す図である。 ワークの平面構成を模式的に示す図である。 ワークの断面構成を模式的に示す図である。 シール材紫外線硬化装置を正面側からみた断面図である。 シール材紫外線硬化ユニットの断面を側面の側からみた断面視図である。 シール材紫外線硬化ユニットの断面を正面側からみた断面視図である。 照射器の構成を示す図である。 LED光源部の底面図である。 VI−VI断面視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るシール材紫外線硬化システム1を示す模式的に示す図である。図2はワーク2の平面構成を模式的に示す図であり、図3はワーク2の断面構成を模式的に示す図である。
シール材紫外線硬化システム1は、上記ODFによるLCDの製造において、ワーク2に対してシール材硬化処理を施すものであり、ワーク2への塵等の付着を防止するために、室内雰囲気が所定の清浄度に維持されたクリーンルームに設置されている。シール材紫外線硬化システム1は、図1に示すように、シール材紫外線硬化装置4と、ワーク2を搬送する搬送ロボット6とを備えている。
ワーク2は、図3に示すように、上下に重ね合せられた液晶表示装置用の2枚の電極付き透明基板8、8と、これらの間に挟まれたシール材10を備える。電極付き透明基板8、8のサイズは、図2に示すように、複数枚のLCD11を切り出し可能な大きさであり、種々の大きさが適用可能であるが、例えば、いわゆる第7世代基板サイズ(1870mm×2200mm〜1950mm×2250mm)である。少なくとも一方の電極付き透明基板8の面上には、それぞれのLCD11の縁部の全周を囲むパターンのシールパターン12に沿ってシール材10が塗られている。このシール材10には、紫外線硬化性の材料が用いられている。
図4は、シール材紫外線硬化装置4の断面を正面側からみた断面視図である。
シール材紫外線硬化装置4は、図1、及び図4に示すように、複数のシール材紫外線硬化ユニット14と、制御ユニット15と、冷却機構16と、ベースユニット17とを備えている。シール材紫外線硬化ユニット14のそれぞれは、ワーク2のシール材10に紫外線を照射しシール材10を硬化させるものであり、これらがベースユニット17の上に上下に積み重ねて配置されることで、いわゆる多段式ユニットに構成されている。
制御ユニット15は、シール材紫外線硬化装置4の各部を制御するものである。
冷却機構16は、図4に示すように、ファン21を内蔵した冷却ユニット23と、それぞれのシール材紫外線硬化ユニット14に接続される送風管18、及び戻り管20と、ダクト22とを備えている。冷却ユニット23は、送風管18を通じて各シール材紫外線硬化ユニット14に冷却風を送り、戻り管20を通じて各シール材紫外線硬化ユニット14から熱排風を回収することで、これらシール材紫外線硬化ユニット14に個別に冷却風を通して冷却する。なお、冷却ユニット23は、空気等の気体に代えて水や液冷媒等の液体を冷媒として各シール材紫外線硬化ユニット14に循環させてもよい。
冷却ユニット23には、クリーンルームの室外に連通した上記ダクト22が接続されている。冷却ユニット23が各シール材紫外線硬化ユニット14から回収した排熱は、ダクト22を通じて排出される。これにより、シール材紫外線硬化ユニット14を循環した空気がクリーンルームの雰囲気に混入することが防止され、クリーンルームの清浄度の低下が抑えられる。
搬送ロボット6は、図1に示すように、ワーク2を支持する支持部24と、この支持部24を上下方向A、及び水平方向Bに移動する移動機構26と、を備えている。
支持部24は、ワーク2を保持可能な形態のロボットハンドである。支持部24は、ワーク2を支持した状態で移動機構26によって水平方向Bに移動され、シール材紫外線硬化ユニット14へのワーク2の投入、及び払い出しを行う。また、移動機構26が支持部24を上下方向Aに移動することで、投入、及び払い出し先のシール材紫外線硬化ユニット14が適宜に選択される。
このシール材紫外線硬化装置4では、それぞれのシール材紫外線硬化ユニット14にワーク2が投入、及び払い出しされることで、それぞれのシール材紫外線硬化ユニット14において、シール材硬化処理が独立して並列的に行われる。上述のとおり、シール材紫外線硬化装置4は、それぞれのシール材紫外線硬化ユニット14が上下に重ねられているので、シール材紫外線硬化ユニット14の数が増えても、設置に要する床面積が増加することはない。そして、シール材紫外線硬化ユニット14の数だけワーク2に対するシール材硬化処理を並行できる。
図5はシール材紫外線硬化ユニット14の断面を側面の側からみた断面視図であり、図6はシール材紫外線硬化ユニット14の断面を正面側からみた断面視図である。
シール材紫外線硬化ユニット14は、上述のとおり、ワーク2のシール材10に紫外線を照射しシール材10を硬化させるユニットである。このシール材紫外線硬化ユニット14は、図5、及び図6に示すように、ワーク2が内部に収まる大きさの略直方体形状のユニットケース30を備えている。ユニットケース30は、直方体形状に組み合わされてユニットケース30の骨格を構成する棒状の複数本のフレーム31と、これらフレーム31に取り付けられて正面、背面、左右側面、天面30A、及び底面30Bを構成するパネルとを備えている。なお、図5、及び図6では、シール材紫外線硬化ユニット14の内部構成を明示するためにパネルの図示が省略されている。
ユニットケース30の外周面(側面、正面、及び背面のいずれか)には、冷却ユニット23の送風管18、及び戻り管20のダクト接続フランジ32と、シャッター機構33とが設けられている。またユニットケース30の中には、図5に示すように、1個のシール材紫外線硬化ユニット14によってシール材硬化処理を実施可能にする構成要素が収められている。この構成要素は、少なくとも照射器40と、ワーク配置部42と、マスクユニット44との組であり、さらに、このシール材紫外線硬化ユニット14では、ワーク位置調整機構43と、マスク位置調整機構45とが構成要素に含まれている。
シャッター機構33は、ユニットケース30に設けられた出入口35(図1参照)を開閉する機構であり、図5に示すように、シャッター板36と、駆動機構37とを備えている。出入口35は、ワーク2の投入、払い出し口である。出入口35がユニットケース30ごとに設けられることで、それぞれのシール材紫外線硬化ユニット14に対し独立してワーク2の投入/払い出しが行える。また、この出入口35をシャッター機構33のシャッター板36が出入口35を覆って閉じることで、ユニットケース30の中がクリーンルームの雰囲気から隔離される。これにより、ユニットケース30の中からクリーンルーム内への熱気、及び紫外線の漏れ出しが抑えられる。
図7はユニットケース30に設けられた照射器40の平面図であり、図8はLED光源部50の底面図である。
照射器40は、図7に示すように、LED光源部50と、多数の冷却ファン51Aを有した冷却部51とを備えている。LED光源部50は、図8に示すように、例えばアルミニウムの高熱伝導性材料から成る取付ベース80と、この取付ベース80の底面80Aに取り付けられたLED実装基板81とを備えている。LED実装基板81には、多数の紫外線LED82が実装されている。このLED光源部50では、多数の紫外線LED82がマトリクス状に配置されており、紫外線LED82のそれぞれが紫外線を放射することで、LED光源部50からは紫外線が面状に放射される。
一方、図7に示すように、LED光源部50の取付ベース80の上面80Bには、この取付ベース80を通じてLED光源部50を冷却する冷却部51が設けられている。この冷却部51は、取付ベース80の上面80Bに載置された多数の冷却ファン51Aを備えている。これら冷却ファン51Aは、上面80Bに敷き詰めて配置され、ユニットケース30の天面30Aの側(上方)に空気を吐き出すファンである。これにより、LED光源部50から取付ベース80に伝導した熱が冷却ファン51Aによってユニットケース30の天面の側に排気され、LED光源部50が冷却される。なお、冷却ファン51Aの個数は、LED光源部50を必要十分に冷却できる数であれば任意である。例えば冷却部51は、取付ベース80の上面80Bの大部分を覆う大型の冷却ファンを1つだけ備えてもよい。
このように、照射器40がLED光源部50とともに、このLED光源部50を冷却する冷却部51を備えるので、シール材紫外線硬化ユニット14の外部に、専らLED光源部50を冷却する機構を備える必要がない。これにより、各シール材紫外線硬化ユニット14に冷却風を循環させる冷却機構16の構成が簡素化、及びコンパクト化されるので、冷却機構16がシール材紫外線硬化装置4の上部に占めるスペースを従来の装置よりも大幅に削減できる。
次いでユニットケース30の中には、図5、及び図6に示すように、照射器取付枠52が設けられており、この照射器取付枠52に照射器40が支持されている。図5に示すように、ユニットケース30の中には、フレーム31に結合した矩形板状のベース板25が底面30Bに設けられている。ベース板25は底面の撓みを防止する程度の剛性を有し、このベース板25には、ユニットケース30の天面30Aまで延びる複数本のガイドシャフト53が固定されている。また、ユニットケース30の天面30Aには、ガイドシャフト53の先端を受ける位置に、高い剛性を有し、かつフレーム31に結合した天井板27が設けられている。ユニットケース30には、四隅のそれぞれに、ガイドシャフト53が設けられており、これらガイドシャフト53、ベース板25、及び天井板27によって、ユニットケース30の上下方向(天面30Aと底面30Bを結ぶ方向)の剛性が高められている。これにより、複数のシール材紫外線硬化ユニット14が上下方向に重ねて配置されたときの各シール材紫外線硬化ユニット14の強度が補われる。
ガイドシャフト53には、上記照射器取付枠52が移動自在に結合されている。より具体的には、ユニットケース30の天面30Aには、照射器取付枠52を上下方向に移動する照射器上下駆動機構56が設けられている。照射器上下駆動機構56は、図5に示すように、モータ57と、このモータ57によって駆動される動力駆動シャフト58と、この動力駆動シャフト58に結合されたジャッキ59とを備えている。ジャッキ59は、ユニットケース30の天面30Aに固定され、下方の先端部59Aが照射器取付枠52の天面に結合されている。ジャッキ59は、モータ57による動力駆動シャフト58の回転によって上下方向の長さが可変し、これにより、照射器取付枠52の上下方向の位置が変化し、照射器40の上下位置が調整される。照射器40の上下位置が調整されることで、紫外線をワーク2に均一に、かつ所定照度で照射できる目標位置に照射器40が配置される。
ここで、図5、及び図6に示すように、ユニットケース30の天面と照射器取付枠52との間には、この間にジャッキ59が介在することで隙間Sが形成されている。また上記ダクト接続フランジ32は、この隙間Sを挟む位置に設けられており、冷却機構16が循環させている冷却風が隙間Sを流通する。これにより、照射器40が照射器取付枠52に支持された状態において、照射器40の冷却ファン51Aによってユニットケース30の天面の側に吐き出された熱気が、隙間Sを通る冷却風によって速やかに回収される。
ワーク配置部42は、照射器40のLED光源部50の対向位置にワーク2を配置するものであり、ピンステージユニット60を備えている。ピンステージユニット60は、多数のピン63が立設された板状のステージ62を備え、これら多数のピン63の上にワーク2が載置されている。
ここで、このシール材紫外線硬化ユニット14では、ワーク2の投入/払い出し時に、照射器40とワーク配置部42の間が搬送ロボット6の作業スペース分だけ離間されている。一般に、照射器40とワーク配置部42の離間距離が大きいほど、ワーク2の照射照度が低下するため、より高出力な紫外線LED82が必要となり、紫外線LED82による発熱も増大する。これに対し、このシール材紫外線硬化ユニット14では、ワーク2の投入後、照射器40が照射器上下駆動機構56によってワーク配置部42の側に移動され離間距離が調整されて、より少ない光量で所定の照射照度を得ている。これにより紫外線LED82の発熱が抑えられ効率良くワーク2が照射される。
ワーク位置調整機構43は、ワーク2の配置位置を調整する機構であり、XYθユニット61と、カメラ64と、カメラ用照明装置65とを備えている。XYθユニット61は、いわゆるアライメントステージであり、ピンステージユニット60を平面内の2軸(XY軸方向)、及び、平面内での回転方向(θ方向)に移動する機構である。
カメラ64は、ワーク2の配置位置を検出し制御ユニット15に出力する装置であり、カメラ用照明装置65は、カメラ64の撮影箇所を照らす装置である。ワーク2には、位置検出用のマークが予め付されており、制御ユニット15は、カメラ64の撮影画像に基づいてワーク2のマークを検出することで、当該ワーク2の配置位置を検出する。そして、制御ユニット15が配置位置の検出結果に基づいてXYθユニット61を駆動し、ワーク2の位置合わせ(いわゆる、アライメント)を行う。
ここで、従前の放電灯を紫外線光源としたシール材紫外線硬化装置は、一般に、ワーク2が載置されたステージを、紫外線光源の側に上下させる機構を備えている。
これに対し、シール材紫外線硬化ユニット14では、照射器40が照射器上下駆動機構56によって上下に移動される、すなわち、照射器40とワーク配置部42の距離が可変されるので、ワーク配置部42を上下移動させる機構を別途に設ける必要はない。この分、ワーク配置部42、及びワーク位置調整機構43の構成が従前のシール材紫外線硬化装置よりも簡単になる。
図9は、図6のVI−VI断面視図である。
マスクユニット44は、図9に示すように、マスク66と、マスクホルダ67とを備えている。マスク66は、ワーク2と照射器40の間に配置され、ワーク2におけるシールパターン12を除いた箇所への紫外線照射を遮光する、いわゆる遮光マスクである。マスクホルダ67は、マスク66を内部に保持するものであり、保持手段として複数本のマスク吸着用ガラスバー68を備えている。マスク吸着用ガラスバー68は、照射器40が発する紫外線を透過するガラス材料で形成された棒状部材である。図9に示すように、各マスク吸着用ガラスバー68は、一定間隔で並べてマスクホルダ67に設けられており、これらにマスク66が真空吸着される。より詳細には、各マスク吸着用ガラスバー68には、マスク66が当接する面内に、吸着溝を有し、この吸着溝の中がユニットケース30の外に設けられた不図示の真空発生装置(例えば真空ポンプ)によって真空(極低圧)にされる。これにより、マスク66が各マスク吸着用ガラスバー68の吸着溝に真空吸着される。
マスク位置調整機構45は、図5に示すように、モータ70と、このモータ70によって駆動される動力駆動シャフト71と、この動力駆動シャフト71に結合されたジャッキ72とを備えている。ジャッキ72は、ユニットケース30のベース板25に固定され、上方の先端部72Aがマスクホルダ67の底面に結合されている。ジャッキ72は、モータ70による動力駆動シャフト71の回転によって上下方向の長さが可変し、これにより、マスクホルダ67の上下方向の位置が変化し、マスクユニット44の位置(ワーク2との間の距離)が調整される。
このシール材紫外線硬化装置4では、個々のシール材紫外線硬化ユニット14の照射器40の点灯制御と、照射器上下駆動機構56、ワーク位置調整機構43及びマスク位置調整機構45の駆動制御と、シャッター機構33の開閉制御とが、上述した制御ユニット15によって中枢的に行われる。
すなわち、制御ユニット15は、搬送ロボット6によるワーク2の投入/払い出しに合せて、対象となるシール材紫外線硬化ユニット14のシャッター機構33を開閉する。ワーク2が投入された場合、制御ユニット15は、照射器上下駆動機構56、及びワーク位置調整機構43を駆動制御して、全面に紫外線が均一に照射される位置に照射器40、及びワーク2を調整する。加えて、制御ユニット15は、マスク位置調整機構45を駆動制御して、シールパターン12を除く箇所への紫外線照射を遮る位置にマスク66を配置する。
次いで、制御ユニット15は、照射器40の各紫外線LED82を点灯し、ワーク2のシール材10に紫外線を所定照度で所定時間に亘って照射し、当該シール材10を硬化させ、その後、紫外線LED82を消灯する。制御ユニット15は、冷却機構16による冷却風の循環によってユニットケース30の内部を換気し、かつ、ユニットケース30に内蔵の温度センサの検出信号によって内部の雰囲気温度が所定温度まで下がった事を検知した後、搬送ロボット6によるワーク2の払い出しを可能にするためにシャッター機構33を開く。そして、制御ユニット15は、シール材硬化処理が実施されたワーク2の払い出し、及び次のワーク2の投入を待ち受ける。
制御ユニット15は、係る一連の処理を、個々のシール材紫外線硬化ユニット14ごとに並列的に実施し、これにより、個々のシール材紫外線硬化ユニット14で、ワーク2に対するシール材硬化処理が独立して並列的に行われる。
なお、制御ユニット15は、照射器40の各紫外線LED82を点灯させる際、シールパターン12に対応する箇所の紫外線LED82のみを点灯させてもよい(いわゆる選択点灯)。
これにより、マスク66の隙間からワーク2への紫外線の回り込みが抑えられる。また一般に、ODFに用いるワーク2のサイズが大きくなるほど、ワーク2においてシールパターン12が占める面積の比率は小さくなる。したがって、紫外線LED82を選択点灯することで、紫外線LED82の全点灯に比べ、無駄な点灯を大きく削減でき、LED光源部50の発熱が大幅に抑えられ、熱による紫外線LED82の劣化が抑えられる。
以上説明した実施形態によれば、次のような効果を奏する。
本実施形態のシール材紫外線硬化装置4は、LED光源部50、及び冷却部51を有した照射器40と、ワーク配置部42と、マスク66とを有し、上下に重ねて配置された複数のシール材紫外線硬化ユニット14を備える。
これにより、それぞれのシール材紫外線硬化ユニット14でシール材硬化処理を並列的に行うことができ、さらに、これらのシール材紫外線硬化ユニット14は上下に重ねて配置されているので、設置に要する床面積の増大が抑えられる。
また、光源には、ロングアーク式ランプなどの放電灯ではなく、紫外線LED82が用いられているので、放電灯に比べて光源の消費電力が大幅に抑えられ、放電灯用の安定器も不要となり、さらに、光源の空冷に要する風量が大幅に抑えられる。これにより、光源の冷却のために、多数本の太いダクトや多数の大きな空冷ファンを設ける必要がないので、光源の冷却部51を非常にコンパクト、かつ軽量にでき、また、ダクト接続作業が軽減されるので、設置作業も非常に容易となる。さらに、シール材紫外線硬化装置4が小型、かつ軽量化されることで、輸送コストも抑えられる。
また本実施形態のシール材紫外線硬化装置4には、シール材紫外線硬化ユニット14ごとに(すなわち、照射器40と、ワーク配置部42と、マスク66との組ごとに)、ワーク配置部42にワーク2を出し入れする出入口35が設けられている。
これにより、それぞれのシール材紫外線硬化ユニット14に対しワーク2の出し入れを個々のタイミングで行うことができ、個々のシール材紫外線硬化ユニット14において、各々が独立したタイミングでシール材硬化処理を行うことができる。
また本実施形態のシール材紫外線硬化装置4では、シール材紫外線硬化ユニット14がユニットケース30を備え、それぞれのシール材紫外線硬化ユニット14の内部がユニットケース30によって空間的に仕切られている。これに加え、ユニットケース30のそれぞれにも、出入口35を開閉するシャッター機構33が設けられている。
これにより、個々のシール材紫外線硬化ユニット14の間で、紫外線や内部雰囲気が干渉することなく、それぞれのシール材紫外線硬化ユニット14でシール材硬化処理を行うことができる。また、シャッター機構33により、シール材紫外線硬化ユニット14の中がクリーンルームの雰囲気から隔離されるので、ユニットケース30の中からクリーンルーム内への熱気、及び紫外線の漏れ出しが抑えられる。
また本実施形態のシール材紫外線硬化装置4では、シール材紫外線硬化ユニット14のユニットケース30が天面30A、及び底面30Bを有した略直方体形状の箱形である。このユニットケース30には、照射器40を上下動させてワーク配置部42との間の距離を調整する照射器上下駆動機構56が設けられ、この照射器上下駆動機構56は、照射器40の移動をガイドする複数本のガイドシャフト53を備える。そして、それぞれのガイドシャフト53がユニットケース30の底面30Bから天面30Aまで延び、当該天面30Aを支えている。
これにより、ユニットケース30の上下方向(底面30Bと天面30Aを結ぶ方向)における強度がガイドシャフト53によって補われる。したがって、複数のシール材紫外線硬化ユニット14が上下に重ねられたときの各シール材紫外線硬化ユニット14の変形が抑制される。
また本実施形態のシール材紫外線硬化装置4では、それぞれのシール材紫外線硬化ユニット14を通って冷却風を循環させる冷却機構16を備える。
これにより、各シール材紫外線硬化ユニット14の冷却部51からユニットケース30の中に排出されたLED光源部50の熱が回収される。またLED光源部50の冷却は、専ら冷却部51によって行われ、冷却機構16は、LED光源部50を積極的に冷却するための機構を備える必要がない。したがって、冷却機構16の構成が簡素化、及びコンパクト化され、冷却機構16がシール材紫外線硬化装置4の上部に占めるスペースを従来の装置よりも大幅に削減できる。これにより、より多くのシール材紫外線硬化ユニット14を上下方向に重ねて配置できる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様の例示であり、本発明の要旨の範囲において任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述したシール材紫外線硬化装置4において、シール材紫外線硬化ユニット14のそれぞれが制御ユニット15を備えてもよい。また、シール材紫外線硬化ユニット14のそれぞれが冷却機構16を備えてもよい。
また冷却機構16の冷却ユニット23を、シール材紫外線硬化装置4の底面の側(最下段のシール材紫外線硬化ユニット14の下側)に配置してもよい。
シール材紫外線硬化ユニット14の冷却部51は、LED光源部50を水冷するように構成してもよい。
上述したシール材紫外線硬化装置4において、シール材紫外線硬化ユニット14のそれぞれが上下に重ねて配置される。この上下方向は、ユニットケース30の天面30Aと底面30Bを結ぶ方向、より正確には、照射器40とワーク配置部42を結ぶ方向(対面方向)であり、必ずしも鉛直方向と一致するものではない。また例えば、シール材紫外線硬化ユニット14を互いに斜めにずらして配置してもよい。
また上述したシール材紫外線硬化装置4において、照射器40を上下移動させる照射器上下駆動機構56を備えたが、ワーク2をガイドシャフト53に沿って上下移動してもよい。この場合、ワーク2が載置されるワーク配置部42、及びワーク2の位置を調整するワーク位置調整機構43が一体に移動可能にユニット化され、当該ユニットをガイドシャフト53に連結され上下移動させる機構が設けられる。或いは、ワーク配置部42がガイドシャフト53に連結され、このワーク配置部42を上下移動させる機構がワーク位置調整機構43に設けられる。
また上述したシール材紫外線硬化装置4において、LED光源部50が各紫外線LED82の配光や焦点距離を制御する光学レンズ等の光学部材を備えてもよい。これにより、LED光源部50に対面するワーク2に、より効率良く紫外線を照射できる。
なお、光学部材が各紫外線LED82の焦点距離を制御することで、照射器40とワーク配置部42の間を、搬送ロボット6の作業スペース分だけ離間させた状態でも、ワーク2にシール材硬化に要する照度の紫外線を照射できる場合もある。この場合には、照射器40を上下移動させる照射器上下駆動機構56を備えなくともよい。
また上述したシール材紫外線硬化装置4において、照射器40の光源には、紫外線LED82に限らず、シール材10を硬化させる紫外線を放射する任意の発光素子が用いられる。
1 シール材紫外線硬化システム
2 ワーク
4 シール材紫外線硬化装置
6 搬送ロボット
10 シール材
11 LCD(液晶表示装置)
12 シールパターン
14 シール材紫外線硬化ユニット
15 制御ユニット
16 冷却機構
30 ユニットケース(ケース)
30A 天面
30B 底面
33 シャッター機構
35 出入口
40 照射器
42 ワーク配置部
44 マスクユニット
50 LED光源部
51 冷却部
51A 冷却ファン
53 ガイドシャフト
56 照射器上下駆動機構
66 マスク
82 紫外線LED(発光素子)
A 上下方向
B 水平方向
S 隙間

Claims (4)

  1. 液晶表示装置用のワークが有するシール材に紫外線を照射し、当該シール材を硬化させるシール材紫外線硬化装置において、
    複数の発光素子を有し面状に前記紫外線を照射する光源部、及び前記光源部を冷却する冷却部を有した照射器と、
    前記光源部の対向位置に前記ワークを配置するワーク配置部と、
    前記光源部と前記ワーク配置部との間に配置されるマスクと、
    を備えた複数の組がそれぞれケースに収められ
    それぞれの前記ケースが重ねて配置されるとともに、
    前記ケースの重なりの上部、または下部に配置され、それぞれの前記ケースに冷媒を循環させて冷却する冷却機構を備える
    ことを特徴とするシール材紫外線硬化装置。
  2. 前記ケースごとに、前記ワーク配置部に前記ワークを出し入れする出入口が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシール材紫外線硬化装置。
  3. 記ケースには、前記出入口を開閉するシャッター機構が設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載のシール材紫外線硬化装置。
  4. 前記ケースは、天面、及び底面を有した箱形であり、
    前記ケースには、前記照射器と前記ワーク配置部の間の距離を調整する調整機構が設けられ、
    前記調整機構は、前記照射器、又は前記ワーク配置部の移動をガイドする複数本のシャフトを備え、
    それぞれの前記シャフトが前記ケースの底面から天面まで延び、当該天面を支えている
    ことを特徴とする請求項3に記載のシール材紫外線硬化装置。
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