JP6638390B2 - パッケージおよび画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示素子を湿度から保護するためのパッケージ、当該パッケージの製造方法および当該パッケージで保護された液晶表示素子を備える画像表示装置に関する。
車載用などの画像表示装置において、光学ユニットから投射される画像表示光を変調する画像表示素子として、反射型の液晶表示素子が知られている。反射型の液晶表示素子を用いた画像表示装置では、液晶表示素子により空間的に変調された変調光を、投射レンズなどを介してスクリーンなどに投射する。特許文献1には、複数の画素電極が設けられた制御基板と、制御基板の主面上に設けられた液晶層と、液晶層の上に設けられた共通電極と、を備える反射型の液晶表示素子が記載されている。共通電極と画素電極との間に加わる印加電圧に応じて液晶分子の配向が変化する。共通電極と画素電極との間に加わる印加電圧を変化させることで液晶表示素子に入射する光源からの光を変調することができる。
特開2015−059979号公報
液晶は吸湿すると映像性能が低下する。このため、反射型の液晶表示素子を画像表示素子として用いる場合、湿度対策が不可欠である。図8は、既存の開発機における、反射型の液晶表示素子としてのLCOS素子240を湿度から保護するためのパッケージ901の概略構成を示す断面図である。図8に示すように、パッケージ901は、中央上部にLCOS素子240を配置するための開口部902aが形成された外装部902と、外装部902の上面に配置された封止ガラス板903と、を備えている。なお、外装部902および封止ガラス板903において、図の上側の面を上面、下側の面を下面と呼ぶ。光源からの光は封止ガラス板903を透過してLCOS素子240へと入射し(図中矢印C)、LCOS素子240で変調された後、再び封止ガラス板903を透過してパッケージ901の外に射出される(図中矢印D)。
外装部902はセラミックス製の部材である。封止ガラス板903の下面と外装部902の上面との間は接着剤904で封止されている。セラミックス、ガラスは湿気を通さないため、湿気がパッケージ901内部へ侵入する経路は専ら接着剤904の部分からである。
開口部902aの開口外周から外装部902の外周部までの距離を接着幅Wとする。パッケージ901の内部に侵入する湿気の量は、接着幅Wおよび接着剤904の分子構造に依存する。接着幅Wが広くなればなるほど湿気が通過し難くなる。また、分子構造が密になればなるほど湿気が通過し難くなる。つまり、パッケージ901の耐湿性能を向上させるためには、接着幅Wを十分に広くするか、または分子構造が比較的密な接着剤を用いる必要がある。
分子構造が密な接着剤は、一般的に粘性が低い。接着剤の粘性が低いと接着剤の硬化後に被接着物である封止ガラス板903において残留応力が発生する。封止ガラス板903の下面と外装部902の上面との間の接着によって封止ガラス板903に残留応力が発生した場合、封止ガラス板903を通過する光は複屈折する。反射型のLCOS素子240を用いた画像表示装置では、封止ガラス板903を通過する光の複屈折を、投影される映像の画質に影響しない程度にまで抑える必要がある。つまり、画像表示装置の高画質化を図るためには、分子構造が比較的粗い(すなわち、粘性が比較的高い)接着剤を用い、封止ガラス板903の下面と外装部902の上面との間の接着によって封止ガラス板903に残留応力が発生するのをできるだけ抑える必要がある。
上述のように、接着剤の特性において、耐湿性能と硬化後に被接着物に生じさせる残留応力とはトレードオフの関係にある。このため、パッケージの封止ガラス板に生じた残留応力に起因した複屈折の発生を抑えようとすると、パッケージの耐湿性能を十分に高めることができないという問題があった。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、パッケージの中身を湿度から効果的に保護することができるパッケージを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明にかかるパッケージは、光を透過するガラス板と、前記ガラス板に対して下方に配置する外装部と、を備え、前記外装部は、前記外装部の上面方向へ開口している開口部が形成されており、前記開口部の上面の外周を囲む突起した形状が形成され、前記ガラス板は、前記突起した形状で囲まれた空間内に挿入され、
前記ガラス板の下面と前記外装部の上面との間は第1接着剤で封止され、前記ガラス板の側面と前記突起した形状との間は前記第1接着剤よりも分子構造が密である第2接着剤で封止され、前記第1接着剤および前記第2接着剤には、前記第1接着剤および前記第2接着剤よりも透湿性が低い材料からなるボールが添加され、前記第2接着剤に添加されたボールの量は、前記第1接着剤に添加されたボールの量よりも多いことを特徴とする。
上述した課題を解決するために、本発明にかかるパッケージの製造方法は、光を透過するガラス板と、前記ガラス板に対して下方に配置する外装部を備えるパッケージの製造方法であって、前記外装部の上面方向へ開口している開口部が形成されており、前記開口部の上面の外周を囲む突起した形状が形成された外装部の上面部分に第1接着剤を塗布するステップと、前記突起した形状で囲まれた空間内にガラス板を挿入するステップと、前記第1接着剤を硬化させる処理を行うステップと、前記ガラス板の側面と前記突起した形状との間に前記第1接着剤よりも分子構造が密である第2接着剤を封入するステップと、前記第2接着剤を硬化させる処理を行うステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、パッケージの中身を湿度から効果的に保護することができる。
HUDの設置態様について模式的に示す図である。 HUD本体の概略構成を示す図である。 プロジェクションユニットの概略構成について示す図である。 LCOS素子の構造を模式的に示す図である。 本実施の形態にかかる、反射型の液晶表示素子としてのLCOS素子を湿度から保護するためのパッケージの概略構成を示す斜視図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 本実施の形態にかかる、反射型の液晶表示素子としてのLCOS素子を湿度から保護するためのパッケージの製造方法の処理の流れを示すフローチャートである。 既存の開発機における、反射型の液晶表示素子を湿度から保護するためのパッケージの概略構成を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態にかかる、反射型の液晶表示素子としてのLCOS素子(Liquid crystal on silicon)を湿気から保護するパッケージについて説明する前に、LCOS素子を備えた画像表示装置としてのヘッドアップディスプレイ(HUD:Head−Up Display)の概略構成について説明する。
図1は、HUD10の設置態様について模式的に示す図である。図1に示すように、HUD10は車両のダッシュボードを利用して設置されている。HUD10は、HUD本体100と、制御装置50と、を含む。制御装置50はCPU(Central Processing Unit)などを備え、HUD本体100に表示させるための画像信号を生成する。HUD本体100は、制御装置50が生成した画像信号をもとに、ウィンドウシールド410に虚像450として表示させる画像表示光を生成する。
HUD10では、車外から入る光を透過すると共に、車内に配置されたHUD本体100から投射された画像を車両のウィンドウシールド410に反射させる。ウィンドウシールド410に反射された光は運転者の目Eに入ることとなる。これにより、運転者はウィンドウシールド410越しに虚像450を見ることができる。走行速度や交差点における右左折の指示といった運転補助情報を虚像450として表示させることで、車外の景色を視認している運転者は視線や焦点をほとんど変化させることなく運転補助情報を認識することができる。
図2は、HUD本体100の概略構成を示す図である。図2に示すように、HUD本体100は、プロジェクションユニット210と、折り返しミラー350と、中間像形成部360と、凹面鏡400と、筐体110と、を備えている。プロジェクションユニット210は、光源としての発光ダイオード(LED)、液晶表示素子としてのLCOS素子、各種光学レンズなどを備え、制御装置50(図1参照)が出力した画像信号に基づいて画像表示光を生成し投射する。なお、プロジェクションユニット210の概略構成については後述する。
折り返しミラー350は、プロジェクションユニット210から投射された画像表示光を中間像形成部360へと反射する。中間像形成部360は、折り返しミラー350で反射された画像表示光を中間像として結像するものである。凹面鏡400は、中間像形成部360を透過した画像表示光を適切な大きさに拡大しウィンドウシールド410(図1参照)に投影するものである。筐体110は、プロジェクションユニット210、折り返しミラー350、中間像形成部360、凹面鏡400などの部品を固定するものである。なお、筐体110は、車両のダッシュボードである。
図3は、プロジェクションユニット210の概略構成について示す図である。図3に示すように、プロジェクションユニット210は、LED光学ユニット230a、LED光学ユニット230b、LED光学ユニット230c(以下、これらを総称してLED光学ユニット230ともいう)、合成プリズム244、反射鏡236、フィールドレンズ237、LCOS素子240、偏光ビームスプリッタ238、位相差板239、検光子241、及び投射レンズ群242を備える。
LED光学ユニット230は、内部にLEDを有し、LEDが発する光を合成プリズム244へと効率よく導くためのユニットである。なお、LED光学ユニット230aは赤色(R)のLEDを、LED光学ユニット230bは緑色(G)のLEDを、LED光学ユニット230cは青色(B)のLEDを、それぞれ有する。
合成プリズム244は、LED光学ユニット230a、LED光学ユニット230b、LED光学ユニット230cから入射するRGBの三色を合成して白色光とし、光路を1つにして反射鏡236へと射出する光学部品である。反射鏡236では、合成プリズム244からの白色光の光路を90度変更する。フィールドレンズ237では、反射鏡236によって反射された光を集光してLCOS素子240へと射出する。
LCOS素子240は、入力信号に応じて液晶に電圧を加え、入射する光の偏光状態を変調するものである。LCOS素子240は、画素毎にR、GおよびBのカラーフィルタを備えている。なお、LCOS素子240の構造については後述する。LCOS素子240に照射された光は、各画素に対応する色となり、LCOS素子240の備える液晶組成物によって変調が施され、位相差板239を介して偏光ビームスプリッタ238に向けて射出される。位相差板239は、LCOS素子240で黒色の光に変調させたときに、液晶層278の透過により生じたS偏光成分を除去するためのものである。つまり、位相差板239は、S偏光の残留による光漏れを抑制し画質を向上させるためのものである。
偏光ビームスプリッタ238は、LCOS素子240で変調された画像表示光の光路を投射レンズ群242の方に変えるものである。P偏光となってLCOS素子240に入射した光は、LCOS素子240で変調され、S偏光の画像表示光となって偏光ビームスプリッタ238に射出される。偏光ビームスプリッタ238は、入射した光のP偏光成分を透過しS偏光成分を反射するので、入射したS偏光の画像表示光を投射レンズ群242の方に反射する。
偏光ビームスプリッタ238で反射された光は、検光子241を通過した後に投射レンズ群242へと入射する。投射レンズ群242は、LCOS素子240からの画像表示光を中間像へ拡大、結像させるためのレンズ群である。投射レンズ群242を透過した画像表示光は、さらに折り返しミラー350に入射する。
図4は、LCOS素子240の構造を模式的に示す図である。LCOS素子240は、透明基板274、共通電極276、液晶層278、制御基板280、複数の画素電極282、を備える。透明基板274は、ガラスなどで構成される透明な平板である。透明基板274の、制御基板280に対向する面には、共通電極276が設けられている。共通電極276は、透明導電性酸化物(TCO)により形成される透明電極層である。共通電極276には、制御装置50(図1参照)からの制御信号に基づいて電圧が印加される。
制御基板280は、シリコンなどの半導体基板で構成され、制御装置50からの制御信号に基づいてそれぞれの画素電極282に印加する電圧を制御する。画素電極282は、アルミニウムなどの可視光の反射率が高い金属材料で構成される。画素電極282は、制御基板280の面上にマトリックス状に配列されている。
液晶層278は、共通電極276と制御基板280との間に封止され、LCOS素子240に入射した光(図中矢印A)の偏光方向を回転させる液晶分子を有する。液晶層278では、共通電極276と画素電極282との間に加わる印加電圧VLCに応じて液晶分子の配向が変化する。P偏光となってLCOS素子240に入射した光の一部は、配向が変化した液晶分子により偏光方向が回転される。このため、LCOS素子240から射出される光(図中矢印B)にはS偏光成分が含まれる。LCOS素子240から射出される光におけるS偏光成分の割合は、印加電圧VLCを変えることにより変化させることができる。つまり、印加電圧VLCを変えることにより投射レンズ群242(図3参照)に射出される画像表示光の明るさを変えることができる。
ここで、本実施の形態にかかる、反射型の液晶表示素子としてのLCOS素子を湿気から保護するパッケージについて説明する。
図5は、本実施の形態にかかる、反射型の液晶表示素子としてのLCOS素子240を湿度から保護するためのパッケージ701の概略構成を示す斜視図である。また、図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。
図5および図6に示すように、パッケージ701は、外装部702と、封止ガラス板703と、を備えている。なお、外装部702および封止ガラス板703において、図の上側の面を上面、下側の面を下面と呼ぶ。外装部702は、例えばセラミックス製の部材である。外装部702は、中央上部にはLCOS素子240を配置するために、中央に上面方向へ開口している開口部702aが形成され開口部702aの上面の外周(詳細には図5及び図6に示す702cである開口部の縁)を囲むリブ702bが形成されている。リブ702bは、封止ガラス板703を設置するために設けられている。リブ702bは、理想的には、外装部702の上面に対して直角になるように設けられた突起した形状であるが、直角でなくもともよい。また、リブ702bは、外装部702を成形することで一体として形成されていてもよく、外装部702に突起した部材を取り付けることで形成されてもよい。封止ガラス板703は、リブ702bで囲まれた空間内に挿入されている。封止ガラス板703は、精密部品であるLCOS素子240が外気又は湿気触れないために用いる。封止ガラス板703は、光の短波長と透過する高い透過性及び熱に強い耐熱性を有するガラス板が好ましく、例えば合成石英ガラスやホウケイ酸塩ガラスなどである。
図6に示すように、封止ガラス板703の下面と外装部702の上面との間は第1接着剤704で封止されている。また、封止ガラス板703の側面とリブ702bとの間は第1接着剤704よりも分子構造が密である第2接着剤705で封止されている。パッケージ701内において、LCOS素子240は、LCOS素子240の透明基板274(図4参照)が封止ガラス板703の下面と対向するように、外装部702における開口部702aの底面に固定される。光は、封止ガラス板703を透過してLCOS素子240に入射し(図中矢印C)、LCOS素子240で変調された後、再び封止ガラス板703を透過してパッケージ701の外に射出される(図中矢印D)。
第1接着剤704は、例えばUV光と熱によって硬化するエポキシ樹脂系の材料で構成されている。また、第1接着剤704には、スペーサボールが適量添加されている。本実施形態において、スペーサボールは物体同士を接着させた際に、物体同士に挟まれる接着剤の厚みを所定の幅に保つために用いるボールである。スペーサボールは、例えばSiOからなる球状の物体である。スペーサボールは、ある程度の硬度が必要とされるため、結晶状態が密であり、第1接着剤704よりも透湿性は低い。第1接着剤704にスペーサボールが添加されていると、外装部702の上面と封止ガラス板703の下面との間にスペーサボールが挟まれるので、第1接着剤704の厚さをスペーサボールの直径程度に制御することができる。例えば、封止ガラス板703が、30mm角で厚さ1mmである場合、第1接着剤704の厚さは10μm程度にする必要がある。第1接着剤704の厚さを10μm程度にするためには、直径10μm程度のスペーサボールを添加すればよい。なお、封止ガラス板703が、30mm角で厚さ1mmである場合に、封止ガラス板703が第1接着剤704によって接着されている部分の幅(接着幅W1)は5mm程度である。
外装部702の材料であるセラミックス、および封止ガラス板703の材料であるガラスは湿気を通さない。このため、湿気がパッケージ701内部へ侵入する経路は、第1接着剤704および第2接着剤705の部分からである。すなわち、パッケージ701の外部の湿気は、まず第2接着剤705を通過し(図中矢印P)、続いて第1接着剤704を通過して(図中矢印Q)、パッケージ701の内部に侵入する。
接着剤の特性として、分子構造が密になればなるほど湿気が通過し難くなる。一方、接着剤の分子構造が密になると、一般的に粘性は低くなる。封止ガラス板703の下面と外装部702の上面との間の接着において粘性が比較的低い接着剤を用いると、接着剤の硬化後に封止ガラス板703に大きな残留応力を生じさせる。封止ガラス板703に残留応力が生じると、封止ガラス板703の、上面および下面を通過する光が複屈折されるので投影される映像の画質に悪影響を及ぼす。封止ガラス板703に残留応力が発生するのをできるだけ抑えるため、第1接着剤704には、分子構造が比較的粗い(すなわち、粘性が比較的高い)ものを用いる。第1接着剤704の粘度(硬さ)は、例えば米国材料試験協会規格ASTM D 2240のタイプA(中硬さ用)のデュロメータ(Durometer)において20である。
一方、第2接着剤705には、第1接着剤704と比べて分子構造が密なもの(すなわち、第1接着剤704と比べて粘性が低いもの)を用いる。第2接着剤705の粘度(硬さ)は、例えばASTM D 2240のタイプD(高硬さ用)のデュロメータにおいて84である。封止ガラス板703の側面とリブ702bとの間を接着する接着剤として粘性が比較的低いものを用いると、封止ガラス板703の側面において残留応力が発生する。封止ガラス板703において、残留応力が生じる位置が中央部に近ければ近いほど、封止ガラス板703の上面および下面を通過する光が複屈折されやすくなる。封止ガラス板703の側面は、封止ガラス板703の中央部から最も遠い位置にある。また、封止ガラス板703の側面は、封止ガラス板703の下面における第1接着剤704によって接着されている部分よりも総面積が小さい。このため、封止ガラス板703の側面に残留応力が発生しても、封止ガラス板703の上面および下面を通過する光はほとんど複屈折されないので投影される映像の画質にほとんど悪影響を及ぼさない。
第2接着剤705として、第1接着剤704と比べて分子構造が密なもの(すなわち、第1接着剤704と比べて粘性が低いもの)を用いると、パッケージ701の外部の湿気は第2接着剤705を通過し難くなる。これにより、パッケージ701の内部に湿気が侵入し難くすることができる。
上述したスペーサボールを第2接着剤705に添加してもよい。スペーサボールは、ある程度の硬度を必要とするので結晶状態が密であり、第2接着剤705よりも透湿性が低い。第2接着剤705の厚さを制御する必要はないが、スペーサボールは第2接着剤705よりも透湿性が低いため、スペーサボールを第2接着剤705に添加することで、第2接着剤705の透湿性をより低くすることができる。
また、第2接着剤705に添加するスペーサボールの量を第1接着剤704に添加するスペーサボールの量より多くしてもよい。スペーサボールを添加すると接着性能が落ちる。外装部702と封止ガラス板703との間を接着する第1接着剤704には十分な接着性能が求められるため、第1接着剤704に添加するスペーサボールの量はあまり増やすことができない。これに対し、封止ガラス板703とリブ702bとの間を接着する第2接着剤705には、第1接着剤704ほどの接着性能は要求されない。第2接着剤705に添加するスペーサボールの量を第1接着剤704に添加するスペーサボールの量より多くすることで第2接着剤705の透湿性がより低くなるので、パッケージ701の内部への湿気の侵入をより抑制することができる。
また、本実施形態では、封止ガラス板703の上面及び下面の形が四角形である場合について説明しているが、封止ガラス板703の上面及び下面の形は円形、三角形、又は多角形でもよい。その場合には、上述の封止ガラス板703がリブ702bで囲まれた空間内に挿入できるように、リブ702bを形成すればよい。
次に、パッケージ701の製造方法について以下で説明する。
図7は、パッケージ701の製造方法の処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、まず、外装部702の上面部分に第1接着剤704を塗布する(ステップS1)。次に、リブ702bで囲まれた空間内に封止ガラス板703を挿入する(ステップS2)。
ステップS2に続いて、第1接着剤704を硬化させる処理を行う(ステップS3)。第1接着剤704を硬化させる処理は、具体的には、まず、外装部702に対する封止ガラス板703の位置決めをした状態で、第1接着剤704にUV光を照射し第1接着剤704を仮硬化させる。そして、加熱炉にて熱を加えて第1接着剤704を本硬化させる。
ステップS3に続いて、封止ガラス板703の側面とリブ702bとの間に第2接着剤705を封入する(ステップS4)。続いて、第2接着剤705を硬化させる処理を行う(ステップS5)。なお、第2接着剤705を硬化させる処理では、外装部702に対する封止ガラス板703の位置決めは既になされているので、UV光の照射による仮硬化の処理は必要なく、はじめから加熱炉で熱を加えて第2接着剤705を本硬化させる。
以上より、本発明にかかるパッケージでは、複屈折の発生を抑えつつ液晶表示素子を湿度から保護することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
240 LCOS素子
701 パッケージ
702 外装部
702a 開口部
702b リブ
703 封止ガラス板
704 第1接着剤
705 第2接着剤

Claims (3)

  1. 光を透過するガラス板と、
    前記ガラス板に対して下方に配置する外装部と、を備え、
    前記外装部は、前記外装部の上面方向へ開口している開口部が形成されており、前記開口部の上面の外周を囲む突起した形状が形成され、
    前記ガラス板は、前記突起した形状で囲まれた空間内に挿入され、
    前記ガラス板の下面と前記外装部の上面との間は第1接着剤で封止され、前記ガラス板の側面と前記突起した形状との間は前記第1接着剤よりも分子構造が密である第2接着剤で封止され
    前記第1接着剤および前記第2接着剤には、前記第1接着剤および前記第2接着剤よりも透湿性が低い材料からなるボールが添加され、
    前記第2接着剤に添加されたボールの量は、前記第1接着剤に添加されたボールの量よりも多い、
    パッケージ。
  2. 前記第2接着剤で封止される前記ガラス板の側面の面積は、前記第1接着剤で封止される前記ガラス板の下面の面積より小さい、
    請求項1に記載のパッケージ。
  3. 請求項1に記載のパッケージを備える画像表示装置であって、
    光源と、
    表示させるための画像信号を生成する制御装置と、
    前記パッケージの前記開口部に配置された液晶表示素子と、
    前記画像信号に基づき、前記液晶表示素子によって、前記光源から射出された光を変調した光を外部に投射する投射レンズと、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
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