JP6638250B2 - 合成樹脂製容器 - Google Patents
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Description
ホットパックにより内容物を充填、密封した後、常温に冷却された容器内は減圧状態となるため、ホットパックに供される容器にあっては、一般に、冷却に伴って容器内方に変形して当該容器の容積を減じて内圧の減少分を吸収する減圧吸収パネルが、容器胴部に周方向に沿って複数配設されている。
なお、図2は、図1のA−A断面における切断面を示すが、口部2のサポートリング22よりも下方の部位の肉厚を省略している。また、図1のB−B断面図である図3においても同様に肉厚を省略している。
このような胴部4を備える容器1は、その横断面形状が全体的に丸みを帯びた、いわゆる丸形ボトル状の容器形状とされている。
また、パネル分割部63のそれぞれは、高さ方向に沿って頂部64が形成されるように容器外方に隆起しているとともに、それぞれのパネル分割部63には、その頂部64を横切る複数の横溝部65が、高さ方向に沿って列設されている。
これは、次のような理由によるものと考えられる。
このようにすることで、図4(a)に示すように、横溝部65の溝底65aを含む横断面で減圧吸収パネル6を周方向になぞった長さL1が、横溝部65を設けない場合の対応する横断面で減圧吸収パネル6を周方向になぞった長さL2よりも短くなり、さらに、頂部64を横切るように横溝部65を設けることが、頂部64の角度が広がってしまうのを抑えるようにも作用し、図4(b)に示すように、減圧吸収パネル6の容器外方への膨らみを抑制することができる。さらに、それぞれのパネル分割部63は、頂部64が連続せずに横溝部65によって分断されており、変形の自由度が高いため、容器外方に膨らんだ状態からスムーズに反転させることが可能になり、容器内方への変形が妨げられないようにすることができる。
また、高さ方向においては、二つの傾斜側面65bが溝底65aを中心に開いたり閉じたりする可逆的な変形が可能となり、変形の自由度をより高めることができる。そして、減圧吸収パネル6が容器外方に膨らむ際には、二つの傾斜側面65bが溝底65aを中心に開く方向に変形するが、減圧時には、その弾性復元力によって、二つの傾斜側面65bが溝底65aを中心に閉じる方向への変形が促され、容器外方に膨らんだ状態の減圧吸収パネル6をよりスムーズに反転させることが可能になる。
上記範囲に満たないと、横溝部65の周辺の剛性が高くなり過ぎてしまい、容器外方に膨らんだ状態から減圧吸収パネル6が反転するのを妨げるように作用してしまう傾向がみられる。一方、上記範囲を超えてしまうと、横溝部65の周辺の剛性が不十分になり、減圧吸収パネル6が容器外方に膨らむのを十分に抑制できなくなってしまう傾向がみられる。
これにより、減圧吸収パネル6が容器外方へ膨らむ際の変形量を少なくして、減圧吸収パネル6の容器外方への膨らみを、より有効に抑制するとともに、反り返るように変形した減圧吸収パネル6の弾性復元力により、減圧時には、容器外方に膨らんだ状態の減圧吸収パネル6をよりスムーズに反転させることが可能になる。
なお、図4(b)中、減圧吸収パネル6が反り返るように変形する起点となる位置を矢印で指し示す。
上記範囲に満たないと、横溝部65の周辺の剛性が不十分になり、減圧吸収パネル6が容器外方に膨らむのを十分に抑制できなくなってしまう傾向がみられる。一方、上記範囲を超えてしまうと、例えば、横溝部65をパネル本体61の端縁と離間して設けた場合に、その離間距離を十分に確保できず、前述したようにして減圧吸収パネル6が反り返るように変形する際の起点が、上下に隣接する横溝部65の一端を結ぶ線上から、パネル本体61の端縁側に移動してしまい、減圧吸収パネル6が容器外方に膨らむのを十分に抑制できなくなってしまう傾向がみられる。
上記範囲に満たないと、横溝部65の周辺の剛性が不十分になり、減圧吸収パネル6が容器外方に膨らむのを十分に抑制できなくなってしまう傾向がみられる。一方、上記範囲を超えてしまうと、横溝部65の周辺の剛性が高くなり過ぎてしまい、容器外方に膨らんだ状態から減圧吸収パネル6が反転するのを妨げるように作用してしまう傾向がみられる。
なお、本実施形態にあっては、容量500mlの容器1を例にして上記数値範囲を設定しており、容器1の容量に応じて、これらの数値は適宜調整することができる。
また、パネル本体61が、高さ方向に沿ってバランスよく変形できるように、パネル本体61の高さ方向中央部を中心に上下で対称(略対称を含む)となるように、横溝部65を配列するのが好ましい。
このようにすることで、減圧吸収パネル6が容器内方に変形したときの変形量を多くして、その減圧吸収性能を高めることができる。
このとき、頂部64をつなぐ線(横溝部65を設けなかった場合の頂部64に沿った線)が、緩やかに湾曲する曲線状になっていてもよく、高さ方向中央部で屈曲する直線状になっていてもよい。
このとき、一方のパネル分割部63の傾斜面と、他方のパネル分割部63の傾斜面とが交わる角度は、ブロー成形型の型開きを考慮して適宜設計するが、例えば、当該両傾斜面が平面である場合には、両傾斜面のなす角度が、120〜160°となるように谷線部62を形成するのが好ましい。
また、前述した実施形態では、減圧吸収パネル6の形状を縦長の矩形状とした例を挙げて説明したが、これに限らず、縦長のオーバル形状としてもよい。
2 口部
3 肩部
4 胴部
5 底部
6 減圧吸収パネル
61 パネル本体
62 谷線部
63 パネル分割部
64 頂部
65 横溝部
Claims (14)
- 口部、肩部、胴部、及び底部を備え、前記胴部に、周方向に沿って配設された複数の減圧吸収パネルを有する合成樹脂製容器であって、
前記減圧吸収パネルが、周方向中央部に高さ方向に沿って延在する谷線部によって二つのパネル分割部に仕切られたパネル本体を有し、
前記パネル分割部のそれぞれが、高さ方向に沿って頂部が形成されるように容器外方に隆起するとともに、
前記頂部を横切る複数の横溝部が、高さ方向に沿って列設されていることを特徴とする合成樹脂製容器。 - 前記横溝部が、前記パネル本体の高さ方向中央部を中心とする前記パネル本体の高さ方向の長さの30〜90%の範囲に列設された請求項1に記載の合成樹脂製容器。
- 前記横溝部の長手方向に直交する断面がV字状である請求項1又は2に記載の合成樹脂製容器。
- 前記横溝部が、前記パネル本体の端縁と離間して設けられた請求項1〜3のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
- 前記横溝部の長さが、5〜12mmである請求項1〜4のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
- 前記横溝部の深さが、0.5〜1.0mmである請求項1〜5のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
- 前記横溝部を設ける位置に応じて、前記横溝部の長さと深さの両方又は一方を異ならせた請求項1〜6のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
- 前記パネル本体の高さ方向中央部に前記横溝部の一つが位置する配列で、前記横溝部を列設した請求項1〜7のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
- 前記パネル本体の高さ方向中央部を中心に上下で対称となるように、前記横溝部を配列した請求項1〜8のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
- 前記パネル分割部に列設する前記横溝部の配列数を奇数とし、その真ん中の横溝部を前記パネル本体の高さ方向中央部に位置させるとともに、前記横溝部を高さ方向に沿って均等に列設した請求項1〜9のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
- 前記谷線部を対称軸として左右対称となるように前記横溝部を配列した請求項1〜10のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
- 前記パネル分割部が、二つの傾斜面が前記頂部で交わり、前記頂部に稜線が形成されるように隆起する請求項1〜11のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
- 前記谷線部をV字状の縦溝として形成した請求項1〜12のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
- 前記谷線部が、高さ方向に沿って容器外方又は容器内方に凸に湾曲している請求項1〜13のいずれか一項に記載の合成樹脂製容器。
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ID=58202880
Family Applications (1)
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JP2015162460A Active JP6638250B2 (ja) | 2015-08-20 | 2015-08-20 | 合成樹脂製容器 |
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