JP6636291B2 - 空気浄化装置 - Google Patents

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Description

この発明は、煙草の煙等の臭い成分の強い汚れた空気を浄化して無臭化することのできる空気浄化装置に関する。
汚染された空気を土壌に通すことで空気を浄化しつつ、土壌に植物を植えて緑化する技術が知られている(例えば、特許文献1,2,3)。また、自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物を対象として、汚れた空気を光触媒で反応させてから、土壌層に通すことで浄化する技術がある(特許文献4)。
特開2014−64517号公報 特開2014−117253号公報 特開2014−138577号公報 特開平11−267461号公報
従来の土壌に通気して浄化する技術は、一酸化炭素、窒素酸化物等の有害成分を除去することはできるが、煙草の臭い等の強い臭い成分を除去することができなかった。また、特許文献4のように、汚れた空気を土壌層に通す前に、予め光触媒で臭い成分を分解しておくと、臭い成分をかなり除去することができるが、完全に除去することはできない。
この発明の目的は、煙草の臭い等の強い臭い成分を有効に除去することができる空気浄化装置を提供することである。
この発明の空気浄化装置は、臭い成分を吸着する多孔質物体を含み通気性を有する土壌層と、通過する空気を光触媒に接触させて空気中の臭い成分を分解する光触媒フィルターと、前記土壌層、前記光触媒フィルターの順に空気を通過させる送風手段とを備える。前記送風手段は、例えば、送風機と、通気経路を構成する部材とで構成される。
この構成によると、送風手段により、汚れた空気を土壌層、光触媒フィルターの順に通過させることで、先に汚れた空気に含まれる臭い成分の多くが土壌層中の多孔質物体に吸着され、その後、残りの臭い成分が光触媒フィルターの光触媒によって分解される。光触媒による臭い成分の分解には時間を要するので、多量の臭い成分が存在すると完全には分解できないことがある。この構成のように、汚れた空気を土壌層、光触媒フィルターの順に通過させると、光触媒フィルターを通過する際の臭い成分の量が低減されているため、光触媒による臭い成分の分解が効果的に行われる。これにより、煙草の煙等の強い臭い成分もほぼ完全に除去することができる。このことは、試験により確認された。
前記構成において、前記土壌層の上方を覆い一部分に人が腰かけることが可能な座面を有するカバー部材が設けられた形態であっても良い。この形態であると、空気浄化装置を、ベンチとして室内や屋外で用いることができる。
前記構成において、前記土壌層の空気を吸い込む面または空気を吐き出す面に植物が植えられても良い。この場合、緑化による視覚的な癒し効果が得られる。
この発明において、前記光触媒フィルターは、前記送風手段による通気方向と交差して前記光触媒が層状に配置されていても良く、また前記送風手段による通気経路中に前記光触媒が分散して配置されていても良い。
いずれの場合も、通過する空気を光触媒に接触させて空気中の臭い成分を分解する作用が得られる。
この発明において、前記多孔質物体が粒状の活性炭であっても良い。
活性炭は、臭い成分を吸着する作用が大きい。活性炭を粒状とすることで、通気を損なわず、かつ通気によって活性炭が飛ばされることを防止できる。
この発明において、前記土壌層の片面に隣接して前記送風手段の一部となる通気層が設けられ、この通気層に前記光触媒フィルターが設けられていても良い。また、前記土壌層における前記通気層と異なる面に前記光触媒フィルターが設けられていても良い。
いずれであっても、同じように臭い成分を分解する効果が得られる。
この発明の空気浄化装置は、前記土壌層の空気を吸い込む面または空気を吐き出す面が壁面を成す形態であっても良い。
この形態であると、空気浄化装置を、喫煙室等の空気浄化が求められる空間の壁面に用いることができる。
さらに、この発明の空気浄化装置は、前記土壌層と、前記光触媒フィルターと、前記送風手段とを有する空気浄化ユニットを複数備え、これら複数の空気浄化ユニットが並んで配置された形態であっても良い。
この形態であると、複数の空気浄化ユニットをこの空気浄化装置が設置される空間の使用状況に合わせて任意に並べて配置することにより、空気浄化装置をパーティションとして用いることができる。
この発明の空気浄化装置は、臭い成分を吸着する多孔質物体を含み通気性を有する土壌層と、通過する空気を光触媒に接触させて空気中の臭い成分を分解する光触媒フィルターと、前記土壌層、前記光触媒フィルターの順に空気を通過させる送風手段とを備えるため、煙草の臭い等の強い臭い成分を有効に除去することができる。
前記構成において、前記土壌層の上方を覆い一部分に人が腰かけることが可能な座面を有するカバー部材が設けられた場合は、空気浄化装置を、ベンチとして室内や屋外で用いることができる。
また、前記構成において、前記土壌層の空気を吸い込む面または空気を吐き出す面に植物が植えられる場合は、緑化による視覚的な癒し効果が得られる。
この発明の一実施形態にかかる壁面型の空気浄化装置の斜視図である。 同壁面型の空気浄化装置の側面図である。 同壁面型の空気浄化装置の浄化機能にかかわる要素だけを取り出して表した模式図である。 同壁面型の空気浄化装置の他の例の模式図である。 同壁面型の空気浄化装置のさらに他の例の模式図である。 同壁面型の空気浄化装置のさらに他の例の模式図である。 この発明の異なる実施形態にかかるベンチ型の空気浄化装置の斜視図である。 同ベンチ型の空気浄化装置の(A)縦断面図、(B)底面図である。 同ベンチ型の空気浄化装置の他の例の(A)縦断面図、(B)底面図である。 同ベンチ型の空気浄化装置のさらに他の例の(A)縦断面図、(B)平面図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかるパーティション型の空気浄化装置の斜視図である。 (A),(B)は同パーティション型の空気浄化装置の空気浄化装置の配置例を示す平面図である。 同パーティション型の空気浄化装置の(A)縦断面図、(B)横断面図である。 同パーティション型の空気浄化装置の他の例の縦断面図である。 同パーティション型の空気浄化装置のさらに他の例の縦断面図である。 (A),(B)は同パーティション型の空気浄化装置のさらに他の例の横断面図である。 (A),(B)は同パーティション型の空気浄化装置のさらに他の変形例の縦断面図である。 (A),(B)は同パーティション型の空気浄化装置のさらに他の例の横面図である。
この発明の一実施形態を図1ないし図3と共に説明する。
図1はこの空気浄化装置の斜視図、図2はその側面図である。なお、図1と図2とでは、空気浄化装置の構成要素の一部の配置が異なって表されている。この空気浄化緑化装置は壁面型であって、壁パネル状の土壌層収容枠体1と、この土壌層収容枠体1の背面側に土壌層収容枠体1と一体に設けられた上下の通気層形成枠体2,2と、これら土壌層収容枠体1および通気層形成枠体2,2に通気するための送風機3と、上下の通気層形成枠体2,2間、および下段の通気層形成枠体2と送風機3とを繋ぐダクト4,5とを備える。通気層形成枠体2、送風機3、およびダクト4,5で送風手段3Aを構成する。
図2に示すように、土壌層収容枠体1の内部には土壌層6が設けられ、この土壌層6の正面側(図2の左側)の面に植物7が植えられている。土壌層6は、植物7の生育に必要な土壌材に多孔質物体を配合してある。多孔質物体としては、粒状の活性炭、多孔質シリカ等が適している。土壌材に多孔質物体を配合するのではなく、送風手段3Aによる通気方向(図2の左右方向)に交差して多孔質物体を層状に配置しても良い。
前記土壌材としては、通気性のある軽量土壌が用いられる。具体的には、自然土壌の他に、バーク堆肥等の有機系土壌改良材、或いはパーライト等の無機系土壌改良材等の様々な一般に流通する資材を適宜組み合わせたものを用いる。これらの土壌材には、空気中の一酸化炭素や窒素酸化物等の有害成分を分解する微生物が棲息する。この種の微生物が棲息可能であれば、他にマット状やその他の形態の樹脂製のスポンジ状やフェルト状材、セラミック等を用いてもよい。
図1に示すように、土壌層6の植物7が植えられる面には、土壌材が土壌層収容枠体1の外へこぼれ落ちるのを防止するためのメッシュ材等の通気性部材8が設けられている。また、図2に示すように、土壌層6の上部には、灌水設備9が設けられている。灌水設備9は、例えば外周に複数の孔が開けられた管からなり、前記孔から水が出るタイプのものである。灌水設備9は、図示しない給水源に接続されている。
上下の通気層形成枠体2,2の内部は、中空状の通気層10となっている。通気層10は土壌層収容枠体1の背面と連通している。通気層10内には、後述する光触媒フィルター11および紫外線灯12が設けられている。
送風機3は、内蔵のファン3aを回転させることで、土壌層収容枠体1の正面側から空気を吸い込み、土壌層6、通気層10,10、およびダクト4,5を順に通り、送風機3の吹出し口3bから吹き出すように通気させる。図1では送風機3の上面から空気が吹き出され、図2では送風機3の側面から空気が吹き出されるようになっているが、空気浄化装置が設置される場所の状況に応じて空気の吹き出し方向を任意に選択することができる。
図3は、この壁面型の空気浄化装置の浄化機能にかかわる要素だけを取り出して模式的に表した側面図である。図の例の場合、前記光触媒フィルター11が、土壌層収容枠体1と通気層10との連通部に、通気方向と交差して層状に配置されている。光触媒フィルター11は、通過する空気を光触媒に接触させて空気中の臭い成分を分解する作用を有する。光触媒としては、例えば酸化チタンが用いられる。光触媒の他に、適切な助触媒を併用することもある。
また、通気層10には、光触媒フィルター11の光触媒に紫外線を照射する紫外線灯12が設けられている。紫外線灯12が照射する紫外線はUVAが好ましい。この場合の紫外線灯12は、いわゆるブラックライトである。紫外線灯12としては、専用の照明器具以外に、蛍光灯、LEDを使用することができる。通気層形成枠体2が石英ガラス等の透明で紫外線を透過する素材でできている場合、光触媒に照射する紫外線として太陽光を利用することができるので、紫外線灯12を省くことができる。
この構成の空気浄化装置の作用を説明する。
送風手段3Aで通気することにより、空気浄化装置の正面側の汚れた空気が土壌層収容枠体1内に吸い込まれる。この汚れた空気が土壌層6を通り抜ける過程で、土壌層6に棲む微生物によって一酸化炭素、窒素酸化物等の有害成分が分解される。また、汚れた空気に含まれる臭い成分の多くが、土壌層6に含まれる活性炭等の多孔質物体に吸着される。土壌層6を通過した空気は、光触媒フィルター11を通る。その際、残りの臭い成分が光触媒フィルター11の光触媒によって分解される。このようにして浄化されたきれいな空気が、送風機3の吹出し口3bから吹き出される。
上記のように、空気を土壌層6、光触媒フィルター11の順に通過させることにより、臭い成分の除去が効果的に行われる。その理由は、次のように考えられる。すなわち、光触媒による臭い成分の分解には時間を要するため、臭い成分の量が多すぎると、光触媒で分解しきれない臭い成分が残ってしまう。この構成のように、予め多孔質物体に臭い成分の多くを吸着させておけば、光触媒フィルター11を通過する臭い成分の量が低減されているため、光触媒により臭い成分を残さずに分解することができる。これにより、煙草の煙等の強い臭い成分もほぼ完全に除去することができる。
上記空気浄化装置による有害成分および臭い成分を除去する効果を確かめるために、以下の各試験を行った。
[有害成分を除去する効果の試験]
・参考例:0.2mの箱の中で煙草1本を燃焼させて得られた煙草煙
・比較例1:活性炭を配合した土壌を詰めたカラム(長さ150mm)に、参考例の煙草煙を通したもの
・実施例:比較例1の土壌に通した煙草煙3リットルを、ブラックライト点灯下で光触媒2gと20分間反応させたもの
これらの参考例、比較例1、および実施例のそれぞれについて、アセトアルデヒド、アンモニア、酢酸の濃度を検知管で測定した。表1がその結果である。
Figure 0006636291
活性炭を配合した土壌に煙草煙を通すだけで、アセトアルデヒド、アンモニア、酢酸を100%除去することができた。
[臭い成分を除去する効果の試験]
上記参考例、比較例1、および実施例について、表2に示す6段階臭気強度表示法を用いた官能試験で臭いを評価した。併せて、下記の比較例2および比較例3についても、同様の官能試験で臭いを評価した。
・比較例2:参考例の煙草煙3リットルを、ブラックライト点灯下で光触媒2gと20分間反応させたもの
・比較例3:比較例2の光触媒反応後の煙草煙を、活性炭を配合した土壌を詰めたカラム(長さ150mm)に通したもの
Figure 0006636291
6段階臭気強度表示法を用いた臭い評価は、4人で行った。表3がその結果である。
Figure 0006636291
この試験結果から、以下のことが分かった。
・活性炭を配合した土壌に煙草煙を通すだけでは、臭いを解消できない。
・煙草煙を土壌に通して光触媒に反応させることで、臭気強度を0(無臭)にまで低減できる。
・煙草煙を光触媒に反応させた後、土壌を通した場合(比較例3)は、臭気強度1となり、0にはできない。
・つまり、煙草煙を効率良く浄化して無臭にするには、空気を土壌→光触媒の順に流すことが肝心であると結論される。
図4は、光触媒フィルターの配置が異なる例を示す。この空気浄化装置は、光触媒フィルター11が、図3のように土壌層収容枠体1と通気層10との連通部ではなく、通気層10内の上下複数箇所に配置されている。この場合も、光触媒フィルター11は通気方向と交差する層状となっている。各光触媒フィルター11に紫外線が照射されるように、隣合う2つの光触媒フィルター11間に紫外線灯12が1つずつ設けられている。
図5は、光触媒フィルターの異なる構成を示す。この空気浄化装置は、通気層10内に多数の顆粒状または繊維状の光触媒11aが詰められていて、通気層10全体が光触媒フィルター11となっている。空気は、各光触媒11aの間の隙間を通って流れる。通気層10内に複数の紫外線灯12が分散して配置されている。光触媒11aは全体が光触媒材料からなっている必要はなく、担体の表面に光触媒材料を付着させたものであっても良い。その場合、担体の素材としては、紫外線を透過する性質のものか、または紫外線を反射して内部まで紫外線が届く性質のものであるのが望ましい。
他に、通気層10の内面に塗料状した光触媒を塗布して、通気層10全体を光触媒フィルターとしてもよい(図示せず)。
図6は、送風機3の吸込み口3cから空気を吸い込み、土壌層6の正面側に空気を吹き出す構成とした例を示す。この空気浄化装置の場合、土壌層6の正面側の表面に、全体を覆うように層状の光触媒フィルター11が設けられる。この光触媒フィルター11には、植物(図示せず)を植えるための孔や切れ込みを形成しておく。土壌層収容枠体(図示せず)の上下に紫外線灯12が取り付けられ、これらの紫外線灯12により光触媒フィルター11の表面を照射する。このように紫外線灯12を空気浄化装置の外部に設置する場合、紫外線が周囲の人等になるべく当たらないように、紫外線灯12として指向性の高いLEDを用いるのが望ましい。紫外線灯12を設けずに、紫外線の光源として太陽光を利用しても良い。
図7および図8はこの発明の異なる実施形態であるベンチ型の空気浄化装置を示す。図7は外観斜視図、図8は破断側面図および底面図である。
この空気浄化装置は、床面に設置され上下が開口した内側ケース13と、この内側ケース13の上側に被せられるカバー部材14とを有する。この例では、内側ケース13およびカバー部材14の平面形状は長方形であり、カバー部材14の一部分に人が腰かけることが可能な座面15を有する。
図8に示すように、前記内側ケース13の内部は、主室16と副室17とに分かれている。そして、主室16の上部に土壌層6が配置されている。土壌層6の下側は通気層10となっている。通気層10は副室17と連通している。副室17には、送風機3、水タンク18等が設けられている。送風機3が設けられている空間17aと水タンク18が設けられている空間17bは、仕切り板17cによって仕切られている。送風機3、通気層10、および空間17aにより、送風手段3Aが構成される。
土壌層6としては、前記実施形態の土壌層6と同様の通気性のある軽量土壌が用いられ、これに活性炭等の多孔質物体が配合されている。土壌層6の上部には、灌水設備(図示せず)が設けられている。この灌水設備には、前記水タンク18から水が供給される。
図7に示すように、前記カバー部材14の上面部および側面部には、複数の空気吸込み口20および空気吹出し口21が設けられている。空気吸込み口20は主室16の上方または側方に位置し、空気吹出し口21は副室17の上方または側方に位置している。送風機3を駆動することで、空気吸込み口20から空気を吸い込み、土壌層6、通気層10、副室17の空間17aを順に通り、空気吹出し口21から吹き出すように通気させる。空気吸込み口20からは、土壌層6に植えられた植物7が生え出ている。
図8の例の場合、土壌層6と通気層10との境界部に、送風手段3Aによる通気方向と交差して層状の光触媒フィルター11が設けられている。また、通気層10の底部に、光触媒フィルター11に紫外線を照射する紫外線灯12が設置されている。これら光触媒フィルター11および紫外線灯12は、前記実施形態と同様のものである。
送風手段3Aで通気を行うことで、汚れた空気が空気吸込み口20から吸い込まれ、浄化されたきれいな空気が空気吹出し口21から吹き出される。具体的には、前記実施形態と同様に、汚れた空気が土壌層6を通り抜ける過程で、土壌層6に棲む微生物によって一酸化炭素、窒素酸化物等の有害成分が分解される。また、空気を土壌層6、光触媒フィルター11の順に通過させることにより、汚れた空気に含まれる臭い成分の多くが、土壌層6に配合された多孔質物体に吸着され、かつ、光触媒フィルター11の光触媒によって残りの臭い成分が分解されて、臭い成分が効果的に除去される。
図9は、光触媒フィルターの配置が異なる例を示す。この空気浄化装置は、光触媒フィルター11が、図8の実施形態のように土壌層6と通気層10との境界部ではなく、通気層10内における通気方向の複数箇所に配置されている。この場合も、光触媒フィルター11は通気方向と交差する層状である。各光触媒フィルター11に紫外線が照射されるように、紫外線灯12が複数個設けられている。
図10は、図8、図9に示すベンチ型の空気浄化装置とは逆に、カバー部材14の上面部および側面部における副室17の上方または側方の位置に空気吸込み口20が設けられ、主室16の上方または側方の位置に空気吹出し口21が設けられている。よって、送風機3を駆動することで、空気吸込み口20から吸い込んだ空気が、通気層10、土壌層6の順に通り、空気吹出し口21から吹き出される。
この空気浄化装置の場合、土壌層6の外側の表面に光触媒フィルター11が設けられる。光触媒フィルター11には、植物(図示せず)を植えるための孔や切れ込みを形成しておく。カバー部材14の天板部の裏面に紫外線灯12が取り付けられ、これらの紫外線灯12により光触媒フィルター11の表面を照射する。紫外線灯12からの紫外線が空気吹出し口21から漏れ出ないように、紫外線灯12として指向性の高いLEDを用いるのが望ましい。
図11ないし図13はこの発明のさらに異なる実施形態であるパーティション型の空気浄化装置を示す。図11は外観斜視図、図12は配置例を示す平面図、図13は縦断面図および横断面図である。
図11に示すように、この空気浄化装置は、縦長の空気浄化ユニット30が任意の設置ラインに沿って複数並べられ、全体でパーティションとして構成される。複数の空気浄化ユニット30が互いに隣接するように配置されていても良いが、図11のように隣合う空気浄化ユニット30間に空気浄化ユニット30以外の仕切り材31が介在していても良い。また、空気浄化ユニット30の設置ラインは、図12(A)のように線であっても良く、図12(B)のように線であっても良い。
図13に示すように、各空気浄化ユニット30は、土壌層6、光触媒フィルター11、および紫外線灯12を備え、それぞれが独立した空気浄化機能を有する。図13の例の場合、土壌層6と通気層10の境界部に、通気方向と交差して層状の光触媒フィルター11が設けられ、通気層10内に紫外線灯12が設けられている。
送風機3と通気層10とで送風手段3Aが構成される。送風手段3Aで通気することにより、汚れた空気が正面側(図の左側)から吸い込まれ、土壌層6および光触媒フィルター11を通過する過程で浄化され、浄化後のきれいな空気が通気層10の上下中央部から吹き出される。空気浄化のシステムは前記同様である。図14のように、浄化後のきれいな空気が通気層10の下部から吹き出されるように構成しても良い。
図15のように、光触媒フィルター11を通気層10内の上下複数箇所に配置しても良い。光触媒フィルター11は、送風手段3Aによる通気方向と交差する層状である。各光触媒フィルター11に紫外線が照射されるように、複数の紫外線灯12が設けられている。
また、図16(A),(B)のように、送風手段3Aの通気により、裏面(植物が植えられない面)側から空気を吸い込み、正面(植物が植えられる面)側に浄化された空気を吹き出す構成としても良い。この空気浄化装置の場合、土壌層6の正面側に光触媒フィルター11が設けられる。光触媒フィルター11には、植物を植えるための孔や切れ込みを形成しておく。紫外線灯12は、図16(A)のように光触媒フィルター11の外側に設置しても良く、図16(B)のように光触媒フィルター11の内側に設置しても良い。但し、光触媒フィルター11の外側に紫外線灯12を設置する場合、紫外線が周囲の人等になるべく当たらないように、紫外線灯12として指向性の高いLEDを用いるのが望ましい。光触媒フィルター11の内側に紫外線灯12を設置する場合は、紫外線灯12をLEDに限定する必要はない。
このように正面側に浄化された空気を吹き出す構成の場合、正面側の空間は、清浄な空気を体に受けながら、パーティションの壁面を成す植物を眺めることができる癒しの空間となる。そこで、図11のように、空気浄化装置の正面側の空間に、休憩に利用できる設備32を設置すると良い。図の設備32はバーチェアであるが、他の椅子類やテーブル等を設置しても良い。
図17(A),(B)は、パーティション型の空気浄化装置のさらに異なる例を示す。この空気浄化装置は、土壌層6が上下3つの区画に分かれていて、土壌層6の下段部分および上段部分は通気層10と連通し、中段部分は仕切り板40により通気層10と仕切られている。通気層10の上下中間部に送風機3が設けられ、この送風機3を駆動することで、土壌層6の下段部分の正面側から空気を吸い込み、その空気が、通気層10内を下から上へ流れ、土壌層6の上段部分の正面側に吹き出される。
なお、土壌層6の上・中・下段の区分は説明の便宜上のものであり、実際に区分されている訳ではない。このため、土壌層6の上部に灌水を施すことで、土壌層6の下部まで水を行き渡らせることができる。
図17(A)の例は、土壌層6の下段部分と通気層10との境界部、および土壌層6の上段部分と通気層10との境界部にそれぞれ光触媒フィルター11が設けられていると共に、これらの各光触媒フィルター11に対向して紫外線灯12が設けられている。また、図17(B)の例は、通気層10の上下中央部に複数の光触媒フィルター11が設けられていると共に、これら複数の光触媒フィルター11の間に紫外線灯12が設けられている。図17(A),(B)のいずれについても、光触媒フィルター11は送風手段3Aによる通気方向と交差する層状である。
この構成によると、送風手段3Aで通気を行うことにより土壌層6の下段部分、光触媒フィルター11、土壌層6の上段部分の順に空気が流れ、その過程で空気が浄化される。空気が土壌層6の下段部分、および光触媒フィルター11を通過した段階で、臭い成分が完全に除去され無臭化されている。このため、上段部分で空気の流れが光触媒フィルター11→土壌層6というように逆になっているが、そのことが問題にならない。この構成であると、空気を吸い込む空間と吹き出す空間が同じでありながら、緑化面を広くとることができる。
図17(A),(B)は、通気層10内に光触媒フィルター11および紫外線灯12を設置した例を示すが、これら光触媒フィルター11および紫外線灯12を土壌層6の外側に設置しても良い(図示せず)。
図18(A),(B)は、隣合う2つの空気浄化ユニット30の通気層10同士を互いに連通した例を示す。
図18(A)では、2つの空気浄化ユニット30が共に同じ向きを向いており、図の下側の空気浄化ユニット30の土壌層6から空気を吸い込み、図の上側の空気浄化ユニット30の土壌層6から空気を吐き出す。この場合、図17の例と同様に、空気を吸い込む空間と吹き出す空間が同じでありながら、緑化面を広くとることができる。
図18(B)では、2つの空気浄化ユニット30が互いに逆を向いており、図の上側の空気浄化ユニット30の土壌層6から空気を吸い込み、図の下側の空気浄化ユニット30の土壌層6から空気を吐き出す。この場合、空気を吸い込む空間と吹き出す空間を異ならせることができる。
3…送風機
3A…送風手段
6…土壌層
7…植物
10…通気層
11…光触媒フィルター
12…紫外線灯
14…カバー部材
30…空気浄化ユニット

Claims (9)

  1. 臭い成分を吸着する多孔質物体を含み通気性を有する土壌層と、通過する空気を光触媒に接触させて空気中の臭い成分を分解する光触媒フィルターと、前記土壌層、前記光触媒フィルターの順に空気を通過させる送風手段とを備え、前記土壌層の上方を覆い一部分に人が腰かけることが可能な座面を有するカバー部材が設けられた空気浄化装置。
  2. 臭い成分を吸着する多孔質物体を含み通気性を有する土壌層と、通過する空気を光触媒に接触させて空気中の臭い成分を分解する光触媒フィルターと、前記土壌層、前記光触媒フィルターの順に空気を通過させる送風手段とを備え、前記土壌層の空気を吸い込む面または空気を吐き出す面に植物が植えられる空気浄化装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の空気浄化装置において、前記光触媒フィルターは、前記送風手段による通気方向と交差して前記光触媒が層状に配置されている空気浄化装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の空気浄化装置において、前記光触媒フィルターは、前記送風手段による通気経路中に前記光触媒が分散して配置されている空気浄化装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記多孔質物体が粒状の活性炭である空気浄化装置。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記土壌層の片面に隣接して前記送風手段の一部となる通気層が設けられ、この通気層に前記光触媒フィルターが設けられた空気浄化装置。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記土壌層の片面に隣接して前記送風手段の一部となる通気層が設けられ、前記土壌層における前記通気層と異なる面に前記光触媒フィルターが設けられた空気浄化装置。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記土壌層の空気を吸い込む面または空気を吐き出す面が壁面を成す空気浄化装置。
  9. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の空気浄化装置において、前記土壌層と、前記光触媒フィルターと、前記送風手段とを有する空気浄化ユニットを複数備え、これら複数の空気浄化ユニットが並んで配置された空気浄化装置。
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