JP2001314494A - 空気浄化方法と装置 - Google Patents

空気浄化方法と装置

Info

Publication number
JP2001314494A
JP2001314494A JP2000177571A JP2000177571A JP2001314494A JP 2001314494 A JP2001314494 A JP 2001314494A JP 2000177571 A JP2000177571 A JP 2000177571A JP 2000177571 A JP2000177571 A JP 2000177571A JP 2001314494 A JP2001314494 A JP 2001314494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
flow path
layer
wall
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000177571A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Sasaoka
治郎 笹岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiwa Kogyo KK
Original Assignee
Seiwa Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiwa Kogyo KK filed Critical Seiwa Kogyo KK
Priority to JP2000177571A priority Critical patent/JP2001314494A/ja
Publication of JP2001314494A publication Critical patent/JP2001314494A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】小型装置に適した脱臭、化学物質浄化、微粒
子、花粉症対策装置で、、従来小規模では困難であった
外部環境、家庭・事業所室内空気、環境、装置内雰囲
気、排気の低コストまたは高能率浄化処理を目的とす
る。 【構成】容器に収容しまたはバラ積みの粉粒炭素質吸着
体中に多孔体または篩壁からなり単数または複数のUタ
ーンする通路を設け、通路壁は枠、スペーサーで支持し
て処理すべき空気を流通し、同時に多孔体壁から粉粒炭
素質層を透過する流れを作り、一回または複数回の通過
によって空気の浄化処理を行う同種または異種の吸着ま
たは濾過材料の充填室区分と多段処理、流体再分散、壁
効果による充填層の流通抵抗軽減の選択組み合わせ利
用、廃炭素性吸着材の回収、再生配送システム、浄化機
と生活雰囲気の情報、通信、診断システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生活環境、作業環境の健
康化に有用で臭気、化学物質、微粒子物質、花粉その他
のアレルゲン等の除去、災害時の有害物、放射性物質漏
洩防護の新しい空気浄化方法とその健康管理への利用シ
ステムである。
【0002】
【従来の技術】従来、多くの室内空気および排気浄化装
置があるが非炭素性吸着剤は対象有害物等について選択
性があって有効範囲が狭いものが多い。炭素性吸着剤で
も充填粉粒と流体の従来型接触は通過断面積が比較的小
で圧損失が大きく接触効率を犠牲にして粒度を大きくす
るのが普通であった。活性炭等炭素質吸着材による吸着
浄化法は吸着できる有害物の種類が広範囲で再生もでき
複合汚染である環境問題に対して生化学的方法と比較し
ても総合性能が優れている。しかしわが国では欧米諸国
と異なり活性炭自体が高価で再生のための廃炭輸送は交
通事情と大型車運行の制約のためコスト高であった。大
量の空気、排気浄化の場合には希薄成分の飽和吸着容量
が小で頻繁な再生が必要であるが、小規模事業所や家庭
では現場再生が難しく使い捨てになり経済的、資源的に
問題であった。廃炭の高温再生は空気脱臭に使用したも
のでも再生は簡単ではなかった。このため空気脱臭、高
度浄化はコスト高で、家庭での化学物質対策、介護用衛
生対策や災害時の長時間にわたる臭気、感染症対策、環
境安全の維持は簡単ではなかった。オゾン、紫外線を利
用する脱臭あるいは殺菌装置があるが漏れが問題であっ
た。軽量の脱臭、有害物除去、放射性物質浄化用のより
簡易かつ高能率の炭素質吸着材または無機吸着材装置が
求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】廃棄物処理、輸送車両
による環境の悪化、事業に伴う悪臭、微量の化学物質、
微粒子、アレルゲンである花粉、生活ダスト等による空
気汚染が原因とされるアレルギー、アトピー等の障害に
対応する住居、事業用の簡便な装置が必要であった。近
時化学物質アレルギー症状には微量化学物質への暴露を
予防する必要性が認められ住居のように常時暴露の可能
性ある場所での空気浄化が要求されるようになったが対
策装置が必要になった。広範囲の未知化学物質の生活環
境からの除去には活性炭、炭素性吸着材による高度浄化
がよいが廃炭の再生利用が経済と資源環境問題の点で必
要で、常時、合理的管理をするために適当な管理システ
ムも必要になった。浄化すべき空気の微粒子除去、空気
浄化装置のコストを下げるために浄化層の通過抵抗およ
び濾過抵抗を下げること、微粒子による吸着・再生性能
低下防止のため空気の予備濾過材料の装着、交換、廃棄
または合理的回収と装置使用状況の評価とフィードバッ
クが必要であった。
【0004】安価な炭素性吸着物質を炭素性物例えば木
質、農林副生物、プラスチック、石炭系、石油系物質の
炭化物、煤等の炭素、廃炭素等を低温で活性化した吸着
体その再生、構造物保全等を小型装置と簡易な操作、低
コストで行うことが望ましい。使用済廃炭の回収再生、
多機能化による機能あたりコスト低下、高度の微粒子分
離には問題があった。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は活性炭、木炭に
代表される炭素性吸着材または無機吸着材からの選択、
混合または非混合の組み合わせ充填層と浄化すべき空気
との接触に通路壁が空気を通過できる孔や隙間、ギャラ
リー、多孔材等に例示される透気性の壁、または屋根状
通路からなる薄い枠状でもよい箱または偏平なダクトを
吸着浄化材との接触に利用するもので、出入り口を実質
的に連通させることによって層表面との接触、層内部透
過接触を効率化し、自己制御性のある新規な接触浄化法
である。従来の活性炭空気浄化装置は多孔管、多孔板等
の分配器を利用して充填層型か、吸着材付着板等の間隙
に空気を送入しバイパスを防止しつつ接触していた。活
性炭充填層を使用する空気浄化装置では短絡漏洩は不可
であり、湿地の水抜きに利用されている土壌改良におけ
るドレン工法は多孔盲管である。多管式熱交換器は効率
向上のため多数回通過するが管壁は流体不透過である。
吸着塔や触媒反応機では出入り口間あるいは塔槽内の短
絡は接触効率を下げるので好ましくないものであった。
このため熱拡散や、流通抵抗は常に問題であった。
【0006】本発明は逆に浄化すべき空気の入り口と浄
化空気の出口が実質的に連通させることによって流通抵
抗と流通、層表面接触の境膜更新による接触の促進と調
節、通過量の変動の悪影響の吸収のよぅな自己制御性の
付与に成功し低圧ファン、送風機の利用と効率化と運転
簡易化、安定化に成功した。内部が空または疎な内部構
造の多孔壁等で構成し分岐があってもよい流体の流路を
設け、流体は通過するが層中の粒子は実質的に通過しな
い流体透過性流路壁を持つ流体流路を設ける。透過壁は
篩面が最も適当で殻構造多孔壁、ギャラリーその変形で
ある屋根型通路も注意して使える。また壁面は多孔板あ
るいは篩板の波板にUターン通路と端部室を成型して合
わせた管状流路等から選ばれた組み合わせで構成しても
よい。流路壁の少なくとも一部が網、布、紙、多孔板、
エクスパンド網、多孔膜で線、桁、輪、螺旋、蛇腹から
選ばれた一つまたは組み合わせの形状であり、流体の出
入りを促進し、層構成物との接触面積を拡大できる。流
路に曲がり、突起、断面の拡大・縮小、静止混合機構
(スタティックミキサー)、分離機構、邪魔板、充填物
から選ばれた流動抵抗を与える手段により、空気流の1
部を上流側流路壁から層を経由して下流側流路壁へ短絡
して流し、または壁部と層境界付近に乱れを与えて層界
面境膜を更新することの効果によって汚染空気または再
循環空気を処理する。空気は吸着材と繰り返し接触し吸
着、脱臭、化学物質等の分離、分解に適している。流路
抵抗は層への流体浸透量を増し、しかも過大な圧力を出
口へ逃がし、比較的低圧損失の安定な流動抵抗は薄い層
の透過に有効に作用し、粒子移動を抑制する。流れの方
向転換や邪魔板機構は単純な短絡を防止し連通路を持ち
ながら脱臭容易で微粒子を効率よく分離することを発見
し発明した。層は砂濾過と同原理で層内短絡分を安定し
て微粒子も濾過分離し流路では繰り返し接触と出入りで
多段に接触し清浄化ているものと推測できる。吸・脱
着、酸化熱、吸着熱蓄積による着火の問題は金属または
薄い伝熱性壁、比較的多い風量による流路空気流による
冷却効果、層透過量の調節、流路または壁外側、入り口
側の金属ウール充填、からの火の粉の侵入防止、層の透
過抵抗減または、方向転換用のフィン、リブ、挿入線、
疎な充填物は表面効果による壁の直角ないし平行方向透
過量の増加、接触効率、濾過効果増強とともに熱伝導に
よる冷却促進で万一の局部過熱と着火を防止する。
【0007】本発明では室内または室外からの取り込み
空気中の極微量の有害除去を行う場合に、比較的多量の
吸着浄化用炭の利用と吸着層迂回路と容易な層透過によ
って低い圧損失で運転できるので、低圧送排風機を利用
しても吸着が有効におこなわれるとともに微粒子濾過材
を有効に使用できる。透過性流路は流路壁が流体を透過
させ、透過した流体の下流流路への再侵入を許容するも
ので、推進力になる抵抗は流路機能が長い直線または螺
旋、曲がり、蛇腹、サイクロン、オリフィス相当物、
弁、ダンパー、静止型混合器、旋回用羽根またはは突起
であってもよい邪魔板、障害物、比較的流動抵抗が低
く、騒音防止、引火、過熱防止にも役立つ金属ウール等
の充填物、吸着材、、フィルター、光源、紫外線灯、オ
ゾン灯から選ばれた一つまたは組み合わせと、中間濾過
器または出口濾過器から選ばれた1つまたは組み合わせ
であり、送風機またはドラフトによる熱対流機構で流体
を強制または自然流動させることによって得られる。透
過した空気の有害な短絡を防止する障害物を設けること
は層全体を利用するために好ましい。しかし出入り口位
置選択と流路配置によっては省略してもよい。
【0008】活性炭は椰子殻炭、木炭の他、バイオマス
の炭化物、活性炭、石炭、石油系の活性炭、炭化物も使
用できる。本発明では層を透過する流速は層内部を立体
的に利用し、しかも自身がフィルターでもあるので吸着
材に含まれる微粉末の飛び出しは少なく、微粉末を含む
活性炭を利用した場合でも、出口側での白紙の黒変はな
く粉塵は認めなかった。透過壁に微細な目の濾過材料を
利用してもよい。これら炭素質は成型炭、または通常の
規格活性炭を主として構成するのが好ましいが前処理部
分に酸性またはアルカリ添加活性炭、鉄または銅イオを
ン含む酸化還元を構成する系、常温酸化分解を促進する
酸化触媒活性炭、銀等の抗菌物質を含む活性炭等既存の
活性炭、光触媒、オゾン酸化剤、酸化触媒、導電性繊維
も利用できる。炭素繊維等による化学物質やタール性物
質、微粒子除去は効果を促進しまたは寿命を相互に延長
するもので帯電粒子、有害物の多様な態様の化学物質除
去や性能劣化に対して、補助手段で不完全な分解や不都
合な反応で別の有害物が発生した場合にも対応できる。
これは炭素質が触媒毒、タール、硫黄化合物、煙霧質あ
るいはコロイド等の触媒毒を吸着あるいは分解除去作用
を利用するものである。
【0009】流体の流路に混合運動または圧損失を与え
て接触表面の更新、層透過を比較的低差圧で達成するこ
と、透過性壁が流体流路であるか充填層を構成する固体
の透過性容器壁であり、容器間隔保ち規制するスペーサ
ーで流体の連通通路を確保することができる。流体には
清浄空気等の気体、水を抽出キャリヤーに使用できる。
加熱または冷却媒体、燃焼ガス、汚染水、有害物汚染空
気またはガス排気から選ばれた1つまたは組み合わせで
もよく、流体を循環しまたは一回通過で放出することも
できる。上流側と下流側が孔比率が同一または異なる比
率でもよく、同一位置で側面位置により部分的に孔比率
変化をつけてもよい。
【0010】流体と層の新しい接触状態、部分的現場簡
易再生によって比較的安価な汎用粉末炭、吸着容量が小
な木炭粉、低質活性炭の利用が経済的になり大面積、大
量の炭素と単位当たり少量の流体の接触と浄化機のノズ
ルを利用した目立たない小断面ダクトで室内あるいは複
数室内の気流をピストン流れに近付けること、また自然
対流、小風量ブロワーの適用、等からの選択組み合わせ
で床上と天井付近に漂う塵、有害物、臭気の取り入れ吸
着除去・濾過集塵を促進できる。吸着材は破過点をこえ
て飽和吸着まで使用すると吸着容量は3倍程度以上に増
すので、吸着材カートリッジを切り換え再生して放出濃
度を下げることができる。入り口に濃厚気対応の早期交
換用吸着層を置き、必要により出口側薄層または縦深を
取ることもできる。このようにしてカートリッジ輸送に
よる高度再生との結合、環境と装置、生活環境の管理、
対策が可能になった。
【0011】排気の低風圧脱臭により従来問題であった
廃棄物処理、畜産、水産の廃棄物、異臭除去にも有用で
ある。水底のヘドロの汲み上げ砂充填層による濾別、乾
燥、熱分解排出の1連の操作によって処理できる。臭気
は本発明による別置の脱臭装置を利用できる。
【0012】このようにして比較的大面積、低差圧の濾
過あるいは吸着層を形成して比較的低差圧ファン、ブロ
ワーまたは自然ドラフトによって吸着、吸湿、調湿、花
粉であってもよい除塵が容易になり、大面積濾材を使用
することができる。次に図によって本発明を説明する。
【0013】 図1は本発明による空気浄化装置の例で
ある。炭素質吸着材を処理機2の吸着材層9に充填し居
室、屋内等22の臭気や微粒子、化学物質等を含む空気
の浄化処理に適した浄化装置である。22の空気はエン
ボス親水処理した濾過材料紙例えばキッチン用、トイレ
ット用紙23を張った濾過器3、活性炭薄層あるいは繊
維状活性炭、金属繊維等24を充填した予備吸着部4を
通過し送風機5によって吸引・給気する。粗粒子、ゴミ
と、濃い煙霧質、化学物質、タール質、の一部を除去の
後、入り口6から粒状活性炭層9と接する流路7にはい
る。流路7は偏平ダクトあるいは薄い箱で透過壁8は金
網、バンチングメタルあるいは部分的に無孔板である。
必要により内外の支持枠をつけ、挿入物またはスペーサ
ーであってもよい流路内区画材で図3のような方向転換
機能を持つ要素17で流路を補強することができ透過性
壁8を介して接している活性炭、木炭、吸着材との接触
改善、境膜更新の促進と同時に流動抵抗、方向変換ある
いは通過回数増による抵抗増加または減少と方向変換に
よる慣性、混合とによって壁の透過量、接触効率を上げ
る。ダンパーまたは挿入物28で流路圧を調節し、壁透
過量を調整できる。14はスペーサーを兼ねる線、薄板
等で同時に壁効果によって充填層の通過抵抗を減じ層の
透過量を増加することができる。出口10から吸引送風
機11で吸引し、薄い活性炭層または厚い活性炭繊維フ
ィルター12、極微粒子を分離する濾過器13に押し込
み通風し清浄空気を室22等に戻す。前置吸着器4は比
較的早く飽和するので浄化機の使用状況に応じて予備品
に差し替える。裏側に白紙等を置いて汚れの程度によっ
て目視または試薬利用、電気伝導度、光電検出計等によ
って測定判断することもできる。このようにして本体の
炭素質吸着材の再生負荷を減ずることができる。23は
本体2を取り外し自在のカートリッジとして回収して再
生する設備を示し装置2の収容活性炭量を増加して寿命
を延長するとともに一回訪問当たりの回収・再生量を増
加して輸送と再生の経済性を高めて高度処理のシステム
を成立させる。送風機、フアン5,11、出入りロフィ
ルター、パージ濾過器19等は部分的または全部省略で
きる。25、26は光電白度計、27は出入り口圧、差
圧計、29は通信機能、30は吸着材その他の補充部品
の輸送システム、31は情報通信、監視通報系を示す。
【0014】図2は図1の説明図である。ただし短絡防
止板18は活性炭層9の透気壁、8、37の上部を不透
気壁18としている。図3は本発明の原理図である。入
り口6と出口10は連通し、ダンパー33で流通抵抗を
調節できるが、このダンパーは省略できるのが特徴であ
る。空気の流れは金網8を通過して活性炭層を透過して
下流へ戻るる流れと、流路を素通りする流れを生じてい
るが素通りする空気は吸着層によって浄化された空気と
混合して有害物濃度は薄まり、これが繰り返し単段また
は多段の活性炭層9に出入りして結果的に多段接触がお
こなわれ浄化される。また流路断面積は真の断面積に層
内の伴流を加えたものが実効断面積となりこれは流路抵
抗によって異なり抵抗が大になると実効断面積が増加し
て層を透過する率が増加するので効率は低下し難句自己
制御的になる。低流量ではダンパーをしぼることによっ
て層を通過する量は増加する。このようにしてダンパー
全閉の操作もできる。本発明は排気、排ガス処理に使用
することができるのは当然でありその場合には常温付近
の空気条件でよい。また本発明は加圧下で使用するとさ
らに効果がある。
【0015】図4は平面流路の面間スペーサー17を利
用して取り入れた空気流の流路内方向転換回数を増加し
て面の重なり方向の転換回数に面に沿う方向の方向転換
を加えて接触効率、透過率を上げ偏流と短絡を改善する
ものである。実施の結果方向転換回数の増加にかかわら
ず流動抵抗増加は認められず処理流量を増加しても官能
検査による脱臭率、煙草煙の除去率は同等以上で処理量
は増加した。この例では活性炭の篩型のパネル箱8はガ
イド34によってはめこみ構造になって取り外し自在に
なっている。数枚のパネルはさらに取り出し用カートリ
ッジによって一括して取り出し回収・輸送ができる。3
5は盲板、36は次の流路への流入口である。
【0016】
【実施例1】図1により本発明により黄銅の0.25m
m篩目で構成した幅14cm。高さ40cm厚み3cm
の枠入りパネル5枚を1.5cm流路相当の間隔で出入
り口付き鋼製容器に組み込んで空気浄化装置とした。
各パネルに粒度0.5ないし3mmのヤシ殻活性炭を充
填し送風機で0.5ないし2立方メートル/分の室内空
気を送入した。活性炭はあらかじめ通風して微粒子を分
離しておいた。煙草の呼気(主流煙)、紙のいぶり煙、
線香の煙と臭気を1回通過で除去できた。塩化ビニル接
着剤(メチルエチルケトン)臭気、クレゾール臭気も一
回通過で除去でき5人の官能検査で検知しなかった。ラ
ッキョウ、納豆の臭気も同様であった。微粉を予備分離
しない活性炭を使用しても微粒子の排出は認められず、
この装置の微粒子捕捉効果を示している。出口フィルタ
は10日運転後も当初の白度を維持していた。この装置
で浄化した室内に居て屋外に出ると、屋外の臭気を感じ
ることが多かった。日常の外気臭慣れとこの装置の微量
臭気の除去能力を示している。目張りした6畳間で煙草
煙を充満して刺激性煙状態で試験した。30分で通常の
状態に戻り、臭気不感には8時間かかったが室内の空気
循環条件が支配的で処理した空気は煙、臭気とも官能検
査では感知しなかった。
【0017】
【実施例2】実施例1の装置のパネル5枚のうち2枚を
同粒度の木炭破砕物に入れ替えたが結果は同じように脱
臭、除塵ができた。
【0018】図4のスペーサーを使用した実施例1の装
置では圧損失は逆に減じ送風機流量が増加し処理能力は
50%増で官能検査結果は同等であった。同じ仕様のス
ペーサーに1/5相当の切り欠をいれても同等の結果が
得られた。
【0019】
【発明の効果】本発明は低圧力損失の空気、排気浄化装
置であってフアンまたは低圧送風機で有効な連続運転で
きる。新規な原理で空気浄化を種々の炭素質吸着体、フ
ィルターを利用して高能率で安全に実施できる。臭気、
化学物質、煙等の除去に高効率でしかも出入り口連通で
能力変化の幅は大きく融通性に富み、ダンパーによる連
通度、吸着層透過比率調整、流通抵抗調整が効果的に働
き、無調整でも自己制御性によって効果は安定してい
る。これによって家庭用でも広範囲の大気環境有害物の
健康障害の予防と解消に貢献し安全性も高く、コストと
資源活用の点で有利である。さらに比較的多量の炭素質
吸着材を使用でき長寿命化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気浄化システムおよび装置正面断面図
【図2】装置内部説明図
【図3】原理説明図
【図4】スペーサーによる流路通過回数増加の説明図
【符号の説明】
1 空気浄化システムおよび装置正面断面図2 本体、
3、12、13、20 濾過材、吸着材、6 空気入り
口、5、11 送風機、排風機、フアン、8 空気流
路、10 空気出口、9 活性炭、木炭、吸着材、濾過
材充填層、19 パージガス濾過器、22 室内雰囲
気、23 配送、回収、情報基地、27 差圧測定器、
24、26 光電測定器、温度計、発信機、28 ダン
パー、32 同取っ手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/00 F24F 7/00 A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気または排気浄化装置の吸着浄化層に接
    して空気の流路を設け、空気の出入り口を実質的に連通
    させ、流路壁を空気透過性であるが層中の粒子を通過し
    ない濾過体、多孔体または隙間構造からなる流路壁と
    し、流路抵抗か流動抵抗要素の挿入による抵抗または外
    置きであってもよい加圧または吸引作用によって、処理
    すべき空気の1部または全部を上流側流路から流路壁と
    層を経由して下流側流路壁または別系統であってもよい
    比較的低圧流路へ流し、(イ)壁部と層境界付近の流れ
    に乱れまたは混合作用を与えて流路壁と層界面付近の境
    膜を更新しつつ浄化すること、(ロ)流路壁を透過して
    流体を出入りさせ流路の仮想断面積と吸着材との接触面
    積を増加すること、(ハ)吸着材による汚染物吸着また
    は濾過、(ニ)濾過材による空気の前処理または後処理
    もしくは濾過操作、からの選択または組み合わせ、から
    なる汚染空気または排気の浄化方法。
  2. 【請求項2】汚染成分が臭気、微粒子、花粉、化学物質
    または放射性物質であり吸着材が炭素質吸着材である活
    性炭、活性炭繊維、木炭、バイオマス炭化物またはその
    活性化炭、薬品添着炭、触媒、無機吸着材から選ばれた
    1つまたは組み合わせであり、濾過材料が繊維、金属繊
    維、紙、親水または親油加工された紙、ガラス繊維、鉱
    物繊維、有機または無機の粉粒または発泡体から選ばれ
    た1っまたは組み合わせである請求項1記載の空気また
    は排気の浄化法。
  3. 【請求項3】炭素質吸着材料と空気透過性隔壁を介して
    炭素質吸着材料と接し流路途中にダンパー装置を有して
    いてもよい装置の空気出入り口が実質的に連通する空気
    流路と、流路壁の1部または全部が空気を透過する濾過
    体、多孔体、篩機能または隙間から選ばれた1つまたは
    組み合わせであり、流体透過性壁が空気通路を構成し、
    流動抵抗調節機能または混合作用要素が流動抵抗、混合
    機、濾過機能、吸着機能、充填物、障害物、弁、ダンパ
    ー、触媒反応要素、オゾン発生機、光源、送風機、羽根
    から選ばれた一つまたは組み合わせと、出入り口の濾過
    器または吸着器から選ばれた1つまたは組み合わせある
    いは省略と、送風機またはドラフトによる対流流動機能
    の負荷または省略からなり透過した流体の有害な短絡を
    防止する仕切を設け、または設けない空気または排気浄
    化装置。
  4. 【請求項4】分岐が有り得る流路で、異形または正常型
    の通路断面で壁面が殻構造でもよい板状の多孔面、板状
    隙間板または板状網構造板、板状篩網構造板、パンチン
    グまたはエクスパンドメタル、アコーデオン状、籠状ま
    たは簾状構造から選ばれ、または流路になる凹凸加工を
    した板状の透過成型物から選ばれた1つまたは組み合わ
    せで構成され、流体の通過または透過を許し吸着材の透
    過を実質的に制限する流路壁の少なくとも一部が網、
    布、紙、多孔板、エクスパンド網、多孔膜であり線、
    桁、輪、螺旋、蛇腹から選ばれた一つまたは組み合わせ
    の形状であり、出入口が連通する流路壁が流体通路間に
    短絡流を構成する請求項3記載の空気または排気浄化装
    置。
  5. 【請求項5】壁外側層または流路内のスペーサーが流体
    の流動方向を変換しまたは流動抵抗を増減するフィン、
    邪魔板、線、板、粗な充填物、スタティックミキサーを
    流路に平行にまたは交差方向に設け、または設けない請
    求項3または4記載の空気または排気浄化装置。
  6. 【請求項6】スペーサーまたは邪魔板が流体の通路室通
    過の回数を増加する方向転換用挿入物であり短絡を許し
    または壁面に固定した請求項4記載の空気または排気浄
    化装置。
  7. 【請求項7】浄化材充填層が粉粒、炭素性物、触媒、ま
    たは繊維質層、から選ばれた1つまたは組み合わせであ
    り、透過性壁が流体流路壁であるか充填層を構成する固
    体の透過性容器壁であり、層上部の流路間の有害な短絡
    を防止する流路壁または邪魔板を設けた請求項3記載の
    空気または排気浄化装置。
  8. 【請求項8】層との境界に多孔壁を有する流体の流通路
    を設け炭素質吸着材を使用する空気の吸着浄化におい
    て、(イ)繊維質濾過材あるいは繊維充填層濾過材によ
    る吸気または排気濾過、(ロ)炭素質吸着材による浄
    化、(ハ)吸着に使用した吸着材の回収、再生、(ニ)
    着脱自在の容器に納めた吸着材の回収再生、配送を伴う
    空気の浄化方法。
  9. 【請求項9】流体が空気であり、環境または室内空気の
    循環または濾過用の比較的低い圧損失で比較的大風量の
    室空気循環または浄化系と比較的高い圧損失の吸着材浄
    化系を設けた請求項3または4記載の空気または排気浄
    化装置。
  10. 【請求項10】空気浄化機において層が炭素性吸着材で
    流体が空気であり、屋内外空気の吐出または吸引用ノズ
    ル取り口と本体吸引、吹き出し口を選択または併用する
    請求項3または4記載の空気または排気の浄化装置。
  11. 【請求項11】空気浄化装置の運転状況または、環境分
    析値記録をインターネットで手動または自動で管理機能
    局に送信すること、送信されたデータをもとに装置の運
    転状況と騒音レベルを含んでもよい環境状況、生活状況
    の活動度、健康状況を診断し情報をフィードバックする
    環境または健康管理システム。
JP2000177571A 2000-05-11 2000-05-11 空気浄化方法と装置 Pending JP2001314494A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000177571A JP2001314494A (ja) 2000-05-11 2000-05-11 空気浄化方法と装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000177571A JP2001314494A (ja) 2000-05-11 2000-05-11 空気浄化方法と装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001314494A true JP2001314494A (ja) 2001-11-13

Family

ID=18679138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000177571A Pending JP2001314494A (ja) 2000-05-11 2000-05-11 空気浄化方法と装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001314494A (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003051405A1 (fr) * 2001-12-14 2003-06-26 Amari Seikou Co. Ltd Desodorisant, dispositif de desodorisation et dispositif d'elimination des bacteries et de desodorisation
JP2005152719A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Jfe Engineering Kk 活性炭吸着装置及びその運転方法
JP2007092288A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Sekisui Chem Co Ltd 玄関の脱臭構造
WO2008005970A1 (en) * 2006-07-05 2008-01-10 Oreck Holdings, Llc Air cleaner and air cleaner diagnostic process
KR100983506B1 (ko) * 2008-08-19 2010-09-24 김석규 산업용 산소 발생 시스템
CN106621662A (zh) * 2016-12-11 2017-05-10 天津潜宇塑胶制品有限公司 烟气净化设备
CN106964228A (zh) * 2017-05-09 2017-07-21 金心东 复烤行业用生态环保系统
CN107875849A (zh) * 2017-12-21 2018-04-06 福建强纶新材料股份有限公司 一种有害有机气体净化装置
KR102094112B1 (ko) * 2019-11-28 2020-03-26 허주영 펠렛 촉매를 이용 시 탈질 효율을 높이는 탈질 장치
KR102150227B1 (ko) * 2020-03-10 2020-08-31 허주영 암모니아 분사장치를 삽입한 촉매 일체형 집진기
KR102150213B1 (ko) * 2019-11-28 2020-08-31 허주영 촉매 일체형 집진기
KR102153836B1 (ko) * 2019-11-28 2020-09-08 허주영 펠렛 촉매 이용 시 탈질 효율을 높이는 탈질 장치
CN112484219A (zh) * 2020-11-25 2021-03-12 木林森股份有限公司 一种保证杀菌效果的空气净化器
CN113828102A (zh) * 2021-11-05 2021-12-24 菏泽市生态环境局曹县分局 一种板材业甲醛废气治理净化装置
CN114472164A (zh) * 2021-12-29 2022-05-13 新沂市永恒熔融石英有限公司 一种石英砂分选除尘装置
CN115301037A (zh) * 2022-04-25 2022-11-08 济南嘉禾瑞丰科技开发有限公司 一种工业VOCs废气高效净化塔
CN116078114A (zh) * 2023-03-29 2023-05-09 苏州冠礼科技有限公司 一种具有挥发性有毒有机化合物收集处理装置
CN116139688A (zh) * 2022-12-29 2023-05-23 江苏源一工程科技有限公司 一种高效节能工业废气净化装置
JP7390084B1 (ja) * 2023-09-06 2023-12-01 株式会社シェルタージャパン 空気浄化装置、および空気浄化システム
US11872517B2 (en) 2018-07-09 2024-01-16 Shanghai Shencheng Environmental Protection Equipment & Engineering Co., Ltd. Gas adsorption and separation apparatus and applications thereof

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003051405A1 (fr) * 2001-12-14 2003-06-26 Amari Seikou Co. Ltd Desodorisant, dispositif de desodorisation et dispositif d'elimination des bacteries et de desodorisation
JP2005152719A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Jfe Engineering Kk 活性炭吸着装置及びその運転方法
JP2007092288A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Sekisui Chem Co Ltd 玄関の脱臭構造
WO2008005970A1 (en) * 2006-07-05 2008-01-10 Oreck Holdings, Llc Air cleaner and air cleaner diagnostic process
GB2453467A (en) * 2006-07-05 2009-04-08 Oreck Holdings Llc Air cleaner and air cleaner diagnostic process
KR100983506B1 (ko) * 2008-08-19 2010-09-24 김석규 산업용 산소 발생 시스템
CN106621662A (zh) * 2016-12-11 2017-05-10 天津潜宇塑胶制品有限公司 烟气净化设备
CN106964228A (zh) * 2017-05-09 2017-07-21 金心东 复烤行业用生态环保系统
CN107875849A (zh) * 2017-12-21 2018-04-06 福建强纶新材料股份有限公司 一种有害有机气体净化装置
US11872517B2 (en) 2018-07-09 2024-01-16 Shanghai Shencheng Environmental Protection Equipment & Engineering Co., Ltd. Gas adsorption and separation apparatus and applications thereof
KR102094112B1 (ko) * 2019-11-28 2020-03-26 허주영 펠렛 촉매를 이용 시 탈질 효율을 높이는 탈질 장치
KR102150213B1 (ko) * 2019-11-28 2020-08-31 허주영 촉매 일체형 집진기
KR102153836B1 (ko) * 2019-11-28 2020-09-08 허주영 펠렛 촉매 이용 시 탈질 효율을 높이는 탈질 장치
KR102150227B1 (ko) * 2020-03-10 2020-08-31 허주영 암모니아 분사장치를 삽입한 촉매 일체형 집진기
CN112484219A (zh) * 2020-11-25 2021-03-12 木林森股份有限公司 一种保证杀菌效果的空气净化器
CN113828102A (zh) * 2021-11-05 2021-12-24 菏泽市生态环境局曹县分局 一种板材业甲醛废气治理净化装置
CN114472164A (zh) * 2021-12-29 2022-05-13 新沂市永恒熔融石英有限公司 一种石英砂分选除尘装置
CN115301037A (zh) * 2022-04-25 2022-11-08 济南嘉禾瑞丰科技开发有限公司 一种工业VOCs废气高效净化塔
CN115301037B (zh) * 2022-04-25 2023-08-29 济南嘉禾瑞丰科技开发有限公司 一种工业VOCs废气高效净化塔
CN116139688A (zh) * 2022-12-29 2023-05-23 江苏源一工程科技有限公司 一种高效节能工业废气净化装置
CN116078114A (zh) * 2023-03-29 2023-05-09 苏州冠礼科技有限公司 一种具有挥发性有毒有机化合物收集处理装置
CN116078114B (zh) * 2023-03-29 2023-09-08 苏州冠礼科技有限公司 一种具有挥发性有毒有机化合物收集处理装置
JP7390084B1 (ja) * 2023-09-06 2023-12-01 株式会社シェルタージャパン 空気浄化装置、および空気浄化システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001314494A (ja) 空気浄化方法と装置
US7651555B2 (en) Onsite chemistry air filtration system
CN103742988B (zh) 一种空气净化介质单元、空气净化装置及空气净化方法
CN207815524U (zh) 一种具有除臭氧功能的空气净化器
CN206094337U (zh) 一种圆筒式光催化室内空气净化器
US3807148A (en) Air purifying device for use with an ash tray
JP2002276999A (ja) 空気換気浄化装置
JP2007125466A (ja) 厨房排気用脱臭フィルタ及び厨房排気用脱臭装置並びにその製造方法
JPH06101864A (ja) 空気清浄機
JP2002048367A (ja) 空気または排気浄化の方法と装置
JPH1147256A (ja) 脱臭装置
CN204786864U (zh) 家庭厨房空气净化器
JP4239897B2 (ja) 空気清浄効果を有する建築物
JP2005224703A (ja) 自己再生型有害ガス除去フィルター及びその製造方法並びに空気清浄機及び空調システム
JPH0751535A (ja) 空気清浄器用フィルターの交換方法
JP4404140B2 (ja) 脱臭ユニット
Gundel et al. A pilot study of energy efficient air cleaning for ozone
CN104289047A (zh) 用于清除香烟烟雾的空气净化复合滤芯
KR101431673B1 (ko) 악취 제거 탈취기
CN108554042A (zh) 立式室内空气臭氧净化器
WO2017057447A1 (ja) 空気浄化装置
JP2008043580A (ja) 脱臭フィルタ並びに空気清浄装置
JPH11216335A (ja) 脱臭装置
KR20210094845A (ko) 공기청정기
JP3027412U (ja) 空気清浄用フィルタ