JP6636277B2 - シール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の外装部分を形成する二つの部材が、乾式シーリング材及び湿式シーリング材の併用によって接続されたシール構造に関する。
建物の外装部分を形成する二つの部材、例えば、対向配置された二つの外装パネル材同士の間の目地領域に施されるシール構造として、湿式シーリング材を目地部に打設する湿式工法による湿式シール構造と、乾式シーリング材(例えば、乾式ガスケット)を目地部に装着する乾式工法による乾式シール構造とが一般的に知られている。しかし湿式工法は天候に左右されて工期が長くかかり、一方で、乾式工法は、乾式シーリング材のみでの完全な止水性確保が難しい。したがって、下地に防水シートを入れて二重防水構造にする等の配慮が必要となり、費用がかかるうえに、経年劣化した防水シートの交換が困難という欠点があった。
そこで上記各工法の欠点を解決するために、例えば特許文献1に記載のように、湿式シーリング材と乾式シーリング材とを併用する混合工法によって形成されるシール構造が知られている。
特開2012−46878号公報
乾式シーリング材は、湿式シーリング材に比べてシール性、及び変形追従性が低下し易いので、乾式シーリング材が表面から露出する従来のシール構造では、シール性を安定して維持し難く、表面から露出する乾式シーリング材によって意匠性も低下し易かった。
本発明は、シール性を安定して維持できると共に、意匠性を向上できるシール構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、建物の外装部分を形成する二つの部材が、乾式シーリング材及び湿式シーリング材の併用によって接続されたシール構造であって、乾式シーリング材は、二つの部材同士の間に形成される隙間領域に配置されると共に、二つの部材のうち、少なくとも一方の部材に固定されており、湿式シーリング材は、隙間領域内で乾式シーリング材に固着されると共に、外装部分の表面側において、乾式シーリング材を覆い、且つ隙間領域の奥行方向において乾式シーリング材の底部まで達している。
このシール構造では、乾式シーリング材に固着された湿式シーリング材が、外装部分の表面側において乾式シーリング材を覆うので、外部からの雨水等の侵入を効果的に阻止できる。更に、湿式シーリング材は、隙間領域の奥行方向において乾式シーリング材の底部まで達している。したがって、乾式シーリング材と湿式シーリング材との協働によって奏される併用シール領域は、湿式シーリング材が底部まで達していない場合に比べて、奥行方向に向けて広くなり、シール性を安定して維持する上で有利である。更に、湿式シーリング材が乾式シーリング材を覆うことで、実質的に、一方の部材に固定された乾式シーリング材を目隠しすることになり意匠性の向上に有利である。
また、上記態様において、二つの部材は、外装パネル材であり、隙間領域は、二枚の外装パネルの対向配置によって形成された目地領域とすることができる。この態様では、目地領域におけるシール性を安定して維持できると共に、意匠性を向上できる。
また、上記態様において、乾式シーリング材が固定された一方の部材は外装パネル材であり、他方の部材は外装パネル材に設けられた開口に配置された付帯部材であり、隙間領域は、外装パネルの開口と付帯部材との間に形成される隙間空間とすることができる。この態様では、隙間空間におけるシール性を安定して維持できると共に、意匠性を向上できる。
更に、乾式シーリング材と湿式シーリング材とのモジュラスが同一区分であると好ましく、また、同材料であると好ましい。この態様では、二つの部材同士の相対変位に起因して生じる圧縮や引っ張りなどの負担を、乾式シーリング材と湿式シーリング材とで均等化でき、相対変位に対する追従性を高めることができる。
また、湿式シーリング材と、乾式シーリング材が固定された一方の部材とを同系統色にすることで、乾式シーリング材と一方の部材との一体感を演出でき、更に、多彩模様とすることで細かな模様の相違を認識させ難くなり、意匠性の向上に有利である。
また、湿式シーリング材は、乾式シーリング材の表面側を覆う表層部と、乾式シーリング材の側面に沿って乾式シーリング材の底部まで達する奥行部と、を備え、奥行部の深さとなる長さは、表層部の厚さとなる長さよりも大きいと好適である。奥行部と乾式シーリング材との協働によって奏される併用シール領域を広げることができ、シール性を安定して維持する上で有利となる。
また、乾式シーリング材は、外装部分の表面側から乾式シーリング材の底部にかけて傾斜した傾斜面を有し、湿式シーリング材は、傾斜面に固着されると共に、外装部分の表面側で広く、底部側で狭くなるように漸次縮径していると好適である。例えば、外装部分の表面側から湿式シーリング材を充填して隙間領域内に配置する場合に、湿式シーリング材は、乾式シーリング材の傾斜面に案内されながら底部まで円滑に到達する。その結果、湿式シーリング材と乾式シーリング材との固着不良個所は生じ難く、シール性の安定性を維持する上で有利である。
特に、乾式シーリング材の傾斜面が凸曲面形状であると、湿式シーリング材を配置する際に、湿式シーリング材が、より円滑に乾式シーリング材の底部まで到達し易くなり、シール性の安定性を維持する上で有利である。
また、乾式シーリング材が湿式シーリング材に固着される固着面を備え、固着面が凹凸形状を有すると、湿式シーリング材に固着される表面積を増やすことができて好適である。
また、二つの外装パネル材それぞれは、対向配置によって目地領域を形成する目地溝を有し、対向配置される目地溝の底部同士の間には、空気抜きの隙間が形成されており、湿式シーリング材は、空気抜きの隙間に到達していると好適である。湿式シーリング材が空気抜きの隙間に到達しているということは、湿式シーリング材を配置する際に、空気がその隙間から円滑に抜けていることを意味し、従って、残留空気に起因した湿式シーリング材と乾式シーリング材との固着不良は生じ難く、シール性の安定性を維持する上で有利である。
本発明によれば、シール性を安定して維持できると共に、意匠性を向上できる。
建物の外装部分の一例である外壁を示す斜視図である。 図1のII−II線に沿った断面図であり、本発明の第1実施形態に係るシール構造を拡大して示す断面図である。 外壁パネル、及びシール構造の多彩模様を示す図である。 第1実施形態における第1変形例に係るシール構造を拡大して示す断面図である。 第1実施形態における第2変形例に係るシール構造を拡大して示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシール構造を拡大して示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るシール構造を示す図であり、図7(a)は斜視図、図7(b)は、図7(a)のb−b線に沿った断面図である。 本発明の第4実施形態に係るシール構造を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係るシール構造を示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係るシール構造を示す斜視図である。 図10のXI−XI線に沿った断面図である。
以下、添付図面を参照し、建物の外装部分として外壁を例に、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は適宜に省略する。
外壁W(図1参照)は、複数の外壁パネル1Aを並設したり、開口サッシ枠等の窓枠1B(図8参照)に対して外壁パネル1Aを上下左右に隣接して設けたりすることで形成される。外壁パネル1A及び窓枠1B等の外壁Wを形成する面状の部材は、外装パネル材に相当する。ここで、外壁パネル1Aとしては、プレキャスト鉄筋コンクリート(PC)板、軽量気泡コンクリート(ALC)板、及び金属製カーテンウォール等を用いることができるが、以下の実施形態では、ALCパネルを想定した外壁パネル1Aを例に説明する。
[第1実施形態]
図1、及び図2に示されるように、複数の外壁パネル1Aを立設して面状に並べることで、隣り合う一対(二つ)の外壁パネル1A同士の間に目地領域Aが形成される。具体的には、外壁パネル1Aの側端面1aには、側端面1aの長手方向に沿って目地溝2Aが形成されている。目地溝2Aは、側端面1aの屋外側の隅角部を切り欠くように形成されており、側端面1a同士の対向配置によって目地溝2A同士が対向配置され、互いに向き合う目地溝2A同士の間に目地領域Aが形成される。なお、以下の説明において、「表面側」とは、外壁Wの屋外に面する側(外装部分の表面側)を想定しており、特に、目地領域Aが形成されている側を意図する。
目地溝2Aは、側面部21Aと底面部22とを備えており、対向する一対の側面部21Aと、一対の底面部22とによって形成された領域が目地領域Aとなる。一対の側面部21Aは、一対の底面部22を挟んで対称な形状であり、それぞれ、底面部22に対して略垂直に立ち上がる垂直面21bと、垂直面21bから外壁Wの表面Sfにかけて目地領域Aの幅が拡大するように傾斜した傾斜面21aとを有する。目地領域Aのうち、一対の垂直面21bで挟まれた領域は目地止水領域Aaであり、一対の傾斜面21aで挟まれた領域は目地意匠領域Abである。
本実施形態に係るシール構造10Aは、目地領域Aの止水のために乾式シーリング材3Aと湿式シーリング材5Aとが併用された構造であり、並設された一対の外壁パネル1Aは、併用された乾式シーリング材3Aと湿式シーリング材5Aとによって接続されている。乾式シーリング材3Aと湿式シーリング材5Aとの併用について更に詳しく説明する。
目地止水領域Aaにおいて、目地溝2Aの垂直面21b、及び底面部22には、断面矩形の乾式シーリング材3Aが固着(固定)されている。具体的には、目地溝2Aの垂直面21b、及び底面部22にはプライマー処理が施されており、更に接着剤が塗布されている。乾式シーリング材3Aは、目地領域Aの長手方向の寸法に合わせて形成された長尺状の部材であり、接着剤が塗布された垂直面21b、及び底面部22に接着される。乾式シーリング材3Aの施工は、外壁Wを設ける現場では無く、現場以外の、例えば工場等で行われる。現場以外の場所で、予め乾式シーリング材3Aを施工しておくことで、現場で施工する場合に比べて接着信頼性を高めることができる。
目地止水領域Aaにおいて、一対の底面部22同士の間には、僅かな(例えば、幅1mm程度)隙間Sが存在し、一対の乾式シーリング材3Aは、隙間Sを挟むように対向配置されている。湿式シーリング材5Aは、一対の乾式シーリング材3A同士の間に充填され、目地止水領域Aa内の空気は底面部22同士の間の隙間Sから押し出される。その結果、湿式シーリング材5Aは、円滑に乾式シーリング材3Aの底部3aまで達する。また、湿式シーリング材5Aは、目地止水領域Aaの表層面Saを覆って乾式シーリング材3Aを覆い隠す。目地止水領域Aaに充填された湿式シーリング材5Aは、ヘラ等で加圧しながら平滑な表面に仕上げられる。
乾式シーリング材3Aは、湿式シーリング材5Aに固着される固着面30を備えている。この固着面30は、湿式シーリング材5Aの表層部5aに固着される表層側固着面3bと、互いに対向する側面に相当する奥行側固着面3cと、を備えている。表層側固着面3b及び奥行側固着面3cは、湿式シーリング材5Aを充填する際の空気の抜け易さに配慮し、実質的に平坦面である。
湿式シーリング材5Aは、目地止水領域Aa内の空間を埋めた状態で硬化し、対向する乾式シーリング材3A同士を接続する。硬化した湿式シーリング材5Aは、断面視で略T字状であり、表層部5aと奥行部5bとを備えている。表層部5aは、乾式シーリング材3Aの表層側固着面(表面)3bを覆い隠しながら表層側固着面3bに固着されている。また、奥行部5bは、乾式シーリング材3Aの奥行側固着面(側面)3cに沿って乾式シーリング材3Aの底部3aまで達し、広い範囲で奥行側固着面3cに固着されている。
本実施形態に係る乾式シーリング材3Aの表層側固着面3bは、目地止水領域Aaの仮想的な表層面Saに沿っており、その結果、目地止水領域Aaの表層面Saを覆う湿式シーリング材5Aの表層部5aの厚みは略一定である。そして、湿式シーリング材5Aの奥行部5bの深さとなる長さDbは、表層部5aの厚さとなる長さDaよりも大きい。具体的には、奥行部5bの深さとなる長さDbは、例えば、表層部5aの厚さとなる長さDaの2倍以上であることが好ましく、5倍以下であると好ましい。
なお、外壁パネル1Aの塗装が施された表面Sfと湿式シーリング材5Aとは同系統色であると好ましい。系統色とは、物体色を系統的に分類して表現できるようにした色名であり、例えば無彩色であれば白、灰色、黒の3種類、有彩色であれば赤、黄、緑、青、紫、更にこれらの中間的な色である黄赤、黄緑、青緑、青紫、赤紫の10種類などに分類される。
つまり、外壁パネル1Aの塗装が施された表面Sfが単色仕上げであれば、湿式シーリング材5Aは、外壁パネル1Aと同様(同系統色)の単色であることが好ましい。また、外壁パネル1Aの塗装が施された表面Sfが多彩模様であれば、湿式シーリング材5Aは、外壁パネル1Aと同様の多彩模様のシーリング材(多彩シーリング材)であることが好ましい。外壁パネル1Aの表面Sfと湿式シーリング材5Aとを同系統色とし、更に、同様の多彩模様とすることにより、湿式シーリング材5Aを外壁パネル1Aに対して目立ち難くすることができ、意匠性の向上に有利である。
図3は、多彩模様である外壁パネル1Aの一例を示している。多彩模様とは、二色以上が使用された模様であり、特に、各色が不規則に配置された模様形態が好ましい。図3中において、黒色ないし黒色がかすんで灰色で示される部分は多彩模様塗料の着色混合粒を示しており、白色で示される部分は着色されていない領域を示している。このように、外壁パネル1Aの表面Sfでは、着色混合粒がランダムに吹き付けられている。多彩模様塗料は、数種の色彩の異なる着色塗料を大小様々な形状の液状又はゲル状混合液(着色混合粒)として互いに溶け合わない状態で分散媒中に分散させたものである。このような多彩模様塗料としては、着色混合粒及び分散媒のいずれか一方を油性系とし他方を水性系とした水中油型及び油中水型多彩模様塗料、並びに、両者を同一系とした水中水型及び油中油型多彩模様塗料がある。外壁パネル1Aの表面Sfを多彩模様とするための塗装は、例えば工場において、スプレーガンを用いて多彩模様塗料を吹き付け塗装することによって形成される。
湿式シーリング材5Aは、外壁パネル1Aの材質等に応じて一般的に流通しているシーリング材を適宜選択して用いることができる。ここで、本実施形態のように外壁パネル1AがALCパネルの場合、柔軟性に富み、地震等の外力により変形した際の母材の破壊を生じさせ難い変性シリコーン系、アクリルウレタン系、ポリウレタン系等のシーリング材が好ましい。一方で、乾式シーリング材3Aとしては、変性シリコーン系、アクリルウレタン系、ポリウレタン系等のシーリング材を硬化させたものを使用できるが、特に、湿式シーリング材5Aと乾式シーリング材3Aとを同じ材料とすることができる。また、乾式シーリング材3Aは、湿式シーリング材5Aとは全く異なるEPDMゴムやウレタンゴム等のゴムおよびその発泡体で形成することもできる。
また、乾式シーリング材3Aと湿式シーリング材5Aとは、モジュラスが同一区分であると好ましい。モジュラスとは、弾性体に一定のひずみを与えたときに作用する応力であり、モジュラスの区分は、0.2N/mm未満は低モジュラスであり、0.2N/mm以上、0.4N/mm未満は中モジュラスであり、0.4N/mm以上は高モジュラスである。本実施形態に係る乾式シーリング材3Aと湿式シーリング材5Aとの両方の区分は、低モジュラスであると好ましい。
なお、図4に示されるように、第1の変形例に係るシール構造10Aとすることも可能である。第1の変形例に係るシール構造10Aでは、乾式シーリング材3Aの固着面30を凹凸形状Rとし、湿式シーリング材5Aに密着する表面積を増やして密着性を増加させている。なお、第1の変形例に係るシール構造10Aでは、湿式シーリング材5Aを充填する際の空気の抜け易さに配慮し、表層側固着面3bのみを凹凸形状Rとしているが、奥行側固着面3cを凹凸形状Rとすることも可能である。なお、表層側固着面3bが凹凸形状Rの場合、湿式シーリング材5Aの表層部5aの厚さが場所によって異なる可能性がある。この場合、奥行部5bの深さとなる長さDb(図2参照)は、表層部5aの最も厚い部分の長さDaよりも大きいと好ましい。
なお、第1の変形例に係るシール構造10Aの場合に、表層側固着面3bに形成された凹凸形状Rの頂部が目地止水領域Aaの表層面Saに重なるように配置することも可能である。この態様であれば、凹凸形状Rの頂部を目安にして湿式シーリング材5Aを充填することができるので、目地止水領域Aaの表層面Saの仕上げ処理が楽になり、意匠性も向上する。なお、乾式シーリング材の凹凸形状Rの頂部が目地止水領域Aaの表層面Saに重なっている状態も、実質的には、湿式シーリング材5Aが、外壁パネル1Aの表面Sf側において、乾式シーリング材3Aを覆っている状態である。
また、図5に示されるように、第2の変形例に係るシール構造10Aでは、目地止水領域Aaの表層面Saに対して表層側固着面3bを傾斜させ、例えば、表層側固着面3bに固着される湿式シーリング材5Aの表層部5aの厚みが奥行部5bに繋がる内側で深く、外側で浅くなるようにすることも可能である。第2の変形例に係るシール構造10Aでは、湿式シーリング材5Aを充填する際に表層側固着面3bの傾斜に案内され、乾式シーリング材3A同士の間に円滑に進入して奥行部5bとなる。なお、表層側固着面3bの傾斜の高低を逆転させ、外側で深く、内側で浅くすることも可能である。
なお、建物が2以上の階層を有し、外壁パネル1Aが上下方向にも連設される場合には、十字状あるいはT字状に形成される、鉛直方向の目地領域Aと水平方向の目地領域Aの交差部(T字状の場合の接続部を含む)においては、乾式シーリング材3A同士が交錯しないように、一方あるいは双方の乾式シーリング材3Aを交差部の手前で止めておくのが好ましい。交差部の手前で止められた乾式シーリング材3Aの端部の形状は任意に決定できるが、徐々に厚みが小さくなるように斜めに加工しておくのが好ましい。
[第2実施形態]
次に、図6を参照し、本発明の第2実施形態に係るシール構造10Bを説明する。なお、第2実施形態に係るシール構造10Bは、第1実施形態に係るシール構造10Aと同様の要素や部材を備えている。したがって、以下の説明において、第1実施形態に係るシール構造10Aと同様の要素や部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
目地止水領域Aaにおいて、一対の乾式シーリング材3Bが対向配置されている。乾式シーリング材3Bは、目地溝2Aの底面部22に固着される平坦面である底部3a、及び垂直面21bに固着される平坦面である垂直部3dを備える。更に一対の乾式シーリング材3Bは、互いの対向側に配置され、湿式シーリング材5Bに固着される固着面31を備えている。固着面(傾斜面)31は、目地領域Aの表層面Sa側(外壁パネル1Aの表面Sf側)から底部3aにかけて傾斜しており、その結果、乾式シーリング材3Bは、底部3a側で厚く、目地止水領域Aaの表層面Sa側で薄くなっている。一対の乾式シーリング材3B間に充填される湿式シーリング材5Bは、乾式シーリング材3Bの固着面31に固着されると共に、目地止水領域Aaの表層面Sa側で広く、乾式シーリング材3Bの底部3a側で狭くなるように漸次縮径している。
また、固着面31は、凸曲面形状である。その結果、湿式シーリング材5Bを充填して配置する際に、湿式シーリング材5Bは、より円滑に乾式シーリング材3Bの底部3aまで到達し易くなり、シール性の安定性を維持する上で有利である。また、固着面31を凹凸形状にすることもでき、その結果、湿式シーリング材5Bに固着される表面積を増やすことができる。
[第3実施形態]
次に、図7を参照し、本発明の第3実施形態に係るシール構造10Cを説明する。なお、第3実施形態に係るシール構造10Cは、第1、第2実施形態に係るシール構造10A、10Bと同様の要素や部材を備えている。したがって、以下の説明において、第1、第2実施形態に係るシール構造10A、10Bと同様の要素や部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
目地止水領域Aaにおいて、一対の乾式シーリング材3Cが対向配置されている。乾式シーリング材3Cの表層側固着面3bは、目地止水領域Aaの表層面Saに対して傾斜しており、湿式シーリング材5Cの表層部5aの厚みは奥行部5bに繋がる内側で深く、外側で浅くなるように形成されている。また、乾式シーリング材3Cの奥行側固着面3cには、湿式シーリング材5Cの奥行方向に沿って延びる凹溝3fが形成されている。凹溝3fの断面形状は任意に選択でき、例えば、半円形(図7参照)であったり、多角形状であったりしてもよい。また、凹溝3fは、目地領域Aに沿った長手方向で等間隔になるように設けられており、一対の乾式シーリング材3Cそれぞれに設けられた凹溝3f同士は、互いに対向配置されている。なお、一対の乾式シーリング材3Cそれぞれに設けられた凹溝3f同士は、目地領域Aの長手方向でずれて設けられていても良い。本実施形態に係るシール構造10Cでは、乾式シーリング材3Cに凹溝3fが形成されているので、湿式シーリング材5Cに密着する表面積が増え、密着性が増加する。
[第4実施形態]
次に、図8を参照し、本発明の第4実施形態に係るシール構造10Dを説明する。なお、第4実施形態に係るシール構造10Dは、第1〜3実施形態に係るシール構造10A、10B、10Cと同様の要素や部材を備えている。したがって、以下の説明において、第1〜3実施形態に係るシール構造10A、10B、10Cと同様の要素や部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示されるように、本実施形態に係る目地領域Aは、互いに隣接して配置される窓枠1Bと外壁パネル1Aとの間に形成される。外壁パネル1Aの側端面1aの表面Sf側には、目地溝2Aが形成されている。目地溝2Aは、第1実施形態と同様に、側面部21Aと底面部22とを備え、側面部21Aは、垂直面21bと傾斜面21aとを備えている。また、窓枠1Bの側端面1bの表面Sf側には、目地溝2Bが形成されている。目地溝2Bは、側面部21Bと底面部22とを備えているが、側面部21Bは、傾斜面を備えておらず、略全面が垂直面21bになっている。なお、目地領域Aのうち、外壁パネル1Aの目地溝2Aの垂直面21bに対応する領域は目地止水領域Aaであり、目地止水領域Aaよりも外壁パネル1Aの表面Sf側である残りの領域は目地意匠領域Abである。
本実施形態では、乾式シーリング材3Dが外壁パネル1A側にのみ固着されている。乾式シーリング材3Dは、第1実施形態に係る乾式シーリング材3Aと同様の部材であり、断面矩形の乾式シーリング材3Dは、プライマー処理が施された目地溝2Aの底面部22と側面部21Aとに接着されている。湿式シーリング材5Dは、目地止水領域Aa内に充填され、目地止水領域Aa内の空気は底面部22同士の間の隙間Sから押し出される。その結果、湿式シーリング材5Dは、円滑に乾式シーリング材3Dの底部3aまで達する。また、湿式シーリング材5Dは、目地止水領域Aaの表層面Saを覆って乾式シーリング材3Dの表層側固着面(表面)3b側を覆い隠す。
湿式シーリング材5Dは、目地止水領域Aa内の空間を埋めた状態で硬化し、乾式シーリング材3Dを介して外壁パネル1Aと窓枠1Bとを接続する。硬化した湿式シーリング材5Dは、乾式シーリング材3Dの表層側固着面(表面)3b側を覆う表層部5aと、乾式シーリング材3Dの側面に沿って乾式シーリング材3Dの底部3aまで達する奥行部5bとを備えている。湿式シーリング材5Dの奥行部5bの深さとなる長さDbは、表層部5aの厚さとなる長さDaよりも大きい。具体的には、奥行部5bの深さとなる長さDbは、例えば、表層部5aの厚さとなる長さDaの2倍以上であることが好ましく、5倍以下であると好ましい。
なお、本実施形態において、乾式シーリング材3Dの固着面31を凹凸形状としたり、乾式シーリング材3Dの表層側固着面3bを目地止水領域Aaの表層面Saに対して傾斜させたりしてもよい。
[第5実施形態]
次に、図9を参照し、本発明の第5実施形態に係るシール構造10Eを説明する。なお、第5実施形態に係るシール構造10Eは、第1〜4実施形態に係るシール構造10A、10B、10C、10Dと同様の要素や部材を備えている。したがって、以下の説明において、第1〜4実施形態に係るシール構造10A、10B、10C、10Dと同様の要素や部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態では、乾式シーリング材3Eが外壁パネル1A側にのみ固着されている。乾式シーリング材3Eは、第2実施形態に係る乾式シーリング材3Bと同様の部材であり、目地溝2Aの底面部22に固着される平坦面である底部3a、及び垂直面21bに固着される平坦面である垂直部3dを備える。更に乾式シーリング材3Eは、湿式シーリング材5Eに固着される固着面31を備えている。固着面(傾斜面)31は、目地領域Aの目地止水領域Aaの表層面Sa側から底部3aにかけて傾斜している。つまり、乾式シーリング材3Eは、底部3a側で厚く、目地止水領域Aaの表層面Sa側で薄くなっている。目地止水領域Aaに充填される湿式シーリング材5Eは、乾式シーリング材3Eの固着面31に固着されると共に、目地止水領域Aaの表層面Sa側で広く、乾式シーリング材3Eの底部3a側で狭くなるように漸次縮径している。
また、固着面31は、凸曲面形状である。その結果、湿式シーリング材5Eを充填して配置する際に、湿式シーリング材5Eは、より円滑に乾式シーリング材3Eの底部3aまで到達し易くなり、シール性の安定性を維持する上で有利である。また、固着面31を凹凸形状にすることもでき、その結果、湿式シーリング材5Eに固着される表面積を増やすことができて好適である。
[第6実施形態]
次に、図10、図11を参照し、本発明の第6実施形態に係るシール構造を説明する。なお、以下の説明において、第1〜第5実施形態に係るシール構造10A、10B、10C、10D、10Eと同様の要素や部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
建物の外装部分を形成する外壁パネル1Aには貫通孔(開口)8が形成されており、貫通孔8に通されるように、ダクトなどの配管(付帯部材)9が貫通孔8内に配置されている。貫通孔8と配管9との間には、環状の隙間空間(隙間領域)Bが形成され、貫通孔8の内壁面8aには環状の乾式シーリング材3Fが固着されている。配管9は、乾式シーリング材3Fの内側に通されている。乾式シーリング材3Fは、内壁面8aに固着される外周部3gと、隙間空間B内において、外壁パネル1Aの表面SfB側とは反対側となる奥側に配置された底部3aと、配管9に対面する内周部3hとを備えており、内周部3hは、断面視で湾曲している。
湿式シーリング材5Fは、隙間空間Bを埋めるように充填されて硬化し、乾式シーリング材3Fを介して外壁パネル1Aと配管9とを接続する。硬化した湿式シーリング材5Fは、外壁パネル1Aの表面Sf側において、乾式シーリング材3Fを覆い、また、乾式シーリング材3Fの内周部(側面)3hに沿って乾式シーリング材3Fの底部3aまで達する。
上記各実施形態に係るシーリング構造を説明したが、上記の第2〜第6実施形態に係るシール構造10B、10C、10D、10E、10Fにおいて、湿式シーリング材5B、5C、5D、5E、5Fと乾式シーリング材3B、3C、3D、3E、3Fとは、第1実施形態に係るシール構造10Aと同じ材料を使用できる。また、湿式シーリング材5B、5C、5D、5E、5Fと乾式シーリング材3B、3C、3D、3E、3Fとは、モジュラスが同一区分であると好ましく、各実施形態に係る乾式シーリング材3B、3C、3D、3E、3Fと湿式シーリング材5B、5C、5D、5E、5Fとの両方の区分は、低モジュラスであると好ましい。
また、第2〜第6実施形態に係るシール構造10B、10C、10D、10E、10Fにおいても、外壁パネル1Aの塗装が施された表面Sfが単色仕上げであれば、湿式シーリング材は、外壁パネル1Aと同様(同系統色)の単色であることが好ましい。また、外壁パネル1Aの塗装が施された表面Sfが多彩模様であれば、湿式シーリング材5B、5C、5D、5E、5Fは、外壁パネル1Aと同様の多彩模様のシーリング材(多彩シーリング材)であることが好ましい。
以上の各実施形態に係るシール構造10A〜10Fでは、湿式シーリング材5A〜5Fが、外壁パネル1Aまたは窓枠1Bの表面Sf側において乾式シーリング材3A〜3Fを覆うので、外部からの雨水等の侵入を効果的に阻止できる。更に、湿式シーリング材5A〜5Fは、目地領域Aや隙間空間Bの奥行方向において乾式シーリング材3A〜3Fの底部3aまで達している。したがって、乾式シーリング材3A〜3Fと湿式シーリング材5A〜5Fとの協働によって奏される併用シール領域は、湿式シーリング材5A〜5Fが底部3aまで達していない場合に比べて、奥行方向に向けて広くなり、目地領域Aや隙間空間Bのシール性を安定して維持する上で有利である。更に、湿式シーリング材5A〜5Fが乾式シーリング材3Fを覆うことで、実質的に、乾式シーリング材3Fを目隠しすることになり意匠性の向上に有利である。
更に、乾式シーリング材3A〜3Fと湿式シーリング材5A〜5Fとのモジュラスを同一区分としたり、また、同材料としたりすることにより、外壁パネル1A同士、外壁パネル1Aと窓枠1B、または外壁パネル1Aと配管(付帯部材)9の相対変位に起因して生じる圧縮や引っ張りなどの負担を、乾式シーリング材3A〜3Fと湿式シーリング材5A〜5Fとで均等化でき、相対変位に対する追従性を高めることができる。その結果、乾式シーリング材3A〜3Fと湿式シーリング材5A〜5Fとのどちらか一方に過度の負荷がかかり、その結果、破損等が生じてシール性が低下することを防止できる。また、同材料とすることにより、乾式シーリング材3A〜3Fと湿式シーリング材5A〜5Fとの付着性を向上させ易くなる。
また、湿式シーリング材5A〜5Fと、乾式シーリング材3A〜3Fが固定された外壁パネル(一方の部材)1Aとを同系統色とすることで乾式シーリング材3Fと外壁パネル1Aとの一体感を演出でき、更に、多彩模様とすることで細かな模様の相違を認識させ難くなり、意匠性の向上に有利である。
また、第1実施形態、第3実施形態、及び第4実施形態に係る湿式シーリング材5A、5C、5Dは表層部5aと奥行部5bとを備え、奥行部5bの深さとなる長さDbは、表層部5aの厚さとなる長さDaよりも大きい。その結果、奥行部5bと乾式シーリング材3A、3C、3Dとの協働によって奏される併用シール領域を広げることができ、シール性を安定して維持する上で有利となる。
また、第2実施形態、及び第5実施形態に係る乾式シーリング材3B、3Eは、目地止水領域Aaの表層面Sa側から底部3aにかけて傾斜した固着面31を有し、湿式シーリング材5B、5Eは、表層面Sa側で広く、乾式シーリング材3B、3Eの底部3a側で狭くなるように漸次縮径している。これらの形態では、例えば、表層面Sa側から湿式シーリング材5B、5Eを充填して目地領域A内に配置する場合に、湿式シーリング材5B、5Eは、乾式シーリング材3B、3Eの固着面31に案内されながら底部まで円滑に到達する。その結果、湿式シーリング材5B、5Eと乾式シーリング材3B、3Eとの固着不良個所は生じ難く、シール性の安定性を維持する上で有利である。
また、第1〜第3実施形態に係るシール構造10A、10B、10Cでは、対向する外壁パネル1Aそれぞれに目地領域Aを形成する目地溝2Aが形成され、目地溝2Aの底部3a同士の間には、空気抜きの隙間Sが形成されている。そして、湿式シーリング材5A、5B、5Cは、空気抜きの隙間Sに到達している。また、第4、第5実施形態に係るシール構造10D、10Eでは、対向する外壁パネル1Aと窓枠1Bとに目地領域Aを形成する目地溝2A、2Bが形成され、目地溝2A、2Bの底部3a同士の間には、空気抜きの隙間Sが形成されている。そして湿式シーリング材5D、5Eは、空気抜きの隙間Sに到達している。ここで、湿式シーリング材5A〜5Eが空気抜きの隙間Sに到達しているということは、湿式シーリング材5A〜5Eを配置する際に、空気がその隙間Sから円滑に抜けていることを意味し、従って、残留空気に起因した湿式シーリング材5A〜5Eと乾式シーリング材3A〜3Eとの固着不良は生じ難く、シール性の安定性を維持する上で有利である。
1A…外壁パネル(外装パネル材)、1B…窓枠(外装パネル材)、2A…目地溝、3A、3B、3C、3D、3E、3F…乾式シーリング材、3a…底部、5A、5B、5C、5D、5E…湿式シーリング材、5a…表層部、5b…奥行部、8…貫通孔(開口)、9…配管(付帯部材)、10A、10B、10C、10D、10E…シール構造、30…固着面、31…固着面(傾斜面)、A…目地領域(隙間領域)、B…隙間空間、Db…奥行部の長さ、Da…表層部の長さ、R…凹凸形状、S…隙間、Sf…表面、W…外壁(外装部分)。

Claims (10)

  1. 建物の外装部分を形成する二つの部材が、乾式シーリング材及び湿式シーリング材の併用によって接続されたシール構造であって、
    前記乾式シーリング材は、前記二つの部材同士の間に形成される隙間領域に配置されると共に、前記二つの部材のうち、少なくとも一方の部材に固定されており、
    前記湿式シーリング材は、前記隙間領域内で前記乾式シーリング材に固着されると共に、前記外装部分の表面側において、前記乾式シーリング材を覆い、且つ前記隙間領域の奥行方向において前記乾式シーリング材の底部まで達し
    前記乾式シーリング材は、前記外装部分の表面側から前記乾式シーリング材の前記底部にかけて傾斜した傾斜面を有し、前記湿式シーリング材は、前記傾斜面に固着されると共に、前記外装部分の表面側で広く、前記底部側で狭くなるように漸次縮径している、シール構造。
  2. 前記二つの部材は、外装パネル材であり、
    前記隙間領域は、二枚の前記外装パネルの対向配置によって形成された目地領域である、請求項1記載のシール構造。
  3. 前記乾式シーリング材が固定された前記一方の部材は外装パネル材であり、他方の部材は前記外装パネル材に設けられた開口に配置された付帯部材であり、
    前記隙間領域は、前記外装パネルの開口と前記付帯部材との間に形成される隙間空間である、請求項1記載のシール構造。
  4. 前記乾式シーリング材と前記湿式シーリング材とのモジュラスが同一区分である請求項1〜3のいずれか一項記載のシール構造。
  5. 前記乾式シーリング材と前記湿式シーリング材とが同材料である請求項1〜4のいずれか一項記載のシール構造。
  6. 前記湿式シーリング材と、前記乾式シーリング材が固定された前記一方の部材とは同系統色である請求項1〜5のいずれか一項記載のシール構造。
  7. 前記湿式シーリング材と、前記乾式シーリング材が固定された前記一方の部材とは、同系統色の多彩模様である請求項6記載のシール構造。
  8. 前記傾斜面は凸曲面形状である、請求項1〜7のいずれか一項記載のシール構造。
  9. 前記乾式シーリング材は、前記湿式シーリング材に固着される固着面を備え、
    前記固着面は、凹凸形状を有する、請求項1〜のいずれか一項記載のシール構造。
  10. 建物の外装部分を形成する二つの部材が、乾式シーリング材及び湿式シーリング材の併用によって接続されたシール構造であって、
    前記乾式シーリング材は、前記二つの部材同士の間に形成される隙間領域に配置されると共に、前記二つの部材のうち、少なくとも一方の部材に固定されており、
    前記湿式シーリング材は、前記隙間領域内で前記乾式シーリング材に固着されると共に、前記外装部分の表面側において、前記乾式シーリング材を覆い、且つ前記隙間領域の奥行方向において前記乾式シーリング材の底部まで達し、
    前記二つの部材は、外装パネル材であり、
    前記隙間領域は、二枚の前記外装パネルの対向配置によって形成された目地領域であり、
    二つの前記外装パネル材のそれぞれは、対向配置によって前記目地領域を形成する目地溝を有し、
    対向配置される前記目地溝の底部同士の間には、空気抜きの隙間が形成されており、
    前記湿式シーリング材は、前記空気抜きの隙間に到達している、シール構造。
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