JP6635794B2 - 弾性波デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、弾性波デバイス及びその製造方法に関する。
圧電基板上に弾性波を励振するIDT(Interdigital Transducer)が設けられ、圧電基板の上面を伝搬する弾性表面波を利用した弾性波デバイスが知られている。弾性波デバイスは、小型軽量で且つ所定の周波数帯域外の信号に対する減衰量が大きいことから、例えば携帯電話端末などの無線通信機器のフィルタや分波器などに用いられている。
弾性表面波を利用した弾性波デバイスでは、IDTが弾性表面波を励振する際に、弾性表面波の他に圧電基板の内部を進むバルク波が発生する。バルク波が圧電基板の下面で反射して上面に到達すると、弾性波デバイスの特性が劣化してしまう。そこで、バルク波が圧電基板の下面で反射して上面に到達することを抑制するために、圧電基板の下面を凸凹にすることや(例えば、特許文献1)、圧電基板の下面に改質層を形成すること(例えば、特許文献2)が知られている。
また、圧電基板の内部に改質層を形成することで、振動周波数を調整することが知られている(例えば、特許文献3)。また、隣り合う共振子間の圧電基板に改質層を形成することで、一方の共振子から他方の共振子にバルク波が到達することを抑制することが知られている(例えば、特許文献4)。
特開2000−278090号公報 特開平3−114310号公報 特開2007−324513号公報 特開2004−336503号公報
しかしながら、バルク波が圧電基板の下面で反射して上面に到達することを抑制するために圧電基板の下面に凸凹や改質層を設けた場合、圧電基板の強度が低下してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、バルク波が圧電基板の下面で反射して上面に到達することを抑制しつつ、圧電基板の強度の低下を抑制することを目的とする。
本発明は、タンタル酸リチウム基板又はニオブ酸リチウム基板である圧電基板と、前記圧電基板上に形成され、弾性波を励振するグレーティング電極と前記グレーティング電極を接続するバスバーとを有する一対の櫛型電極が対向するIDT(Interdigital Tranceducer)と、前記圧電基板の内側に収まり前記IDTの下に間隔をあけて配置され、前記圧電基板の材料が改質したアモルファス構造である複数の改質領域と、を備え、前記複数の改質領域の間隔は、前記圧電基板内を伝搬するバルク波の波長よりも短いことを特徴とする弾性波デバイスである。
本発明は、圧電基板と、前記圧電基板上に形成され、弾性波を励振するグレーティング電極と前記グレーティング電極を接続するバスバーとを有する一対の櫛型電極が対向するIDT(Interdigital Tranceducer)と、前記圧電基板の内側に収まり前記IDTの下に間隔をあけて点在して配置され、前記圧電基板の材料が改質した複数の改質領域と、を備え、前記複数の改質領域は、前記圧電基板のへき開方向とは異なる方向で線に沿ってそれぞれ設けられ、前記異なる方向に交差する方向で並んだ第1改質領域群と第2改質領域群を構成し、前記第1改質領域群の前記改質領域は、前記第2改質領域群の前記改質領域と前記交差する方向から見たときに重ならずに設けられていることを特徴とする弾性波デバイスである。
上記構成において、前記圧電基板は、回転YカットX伝搬のタンタル酸リチウム基板又は回転YカットX伝搬のニオブ酸リチウム基板であり、前記複数の改質領域は、前記圧電基板の結晶方位のX軸方向で線に沿って設けられている構成とすることができる。
本発明は、圧電基板と、前記圧電基板上に形成され、弾性波を励振するグレーティング電極と前記グレーティング電極を接続するバスバーとを有する一対の櫛型電極が対向するIDT(Interdigital Tranceducer)と、前記圧電基板の内側に収まり前記IDTの下に間隔をあけて点在して配置され、前記圧電基板の材料が改質した複数の改質領域と、前記圧電基板の下面に上面が接合された支持基板と、を備え、前記圧電基板は、第1方向の線膨張係数が前記第1方向に交差する第2方向の線膨張係数よりも大きく、前記支持基板は、前記第1方向と前記第2方向とで同程度の線膨張係数を有し、前記複数の改質領域は、前記第1方向で線に沿って設けられていることを特徴とする弾性波デバイスである。
上記構成において、前記圧電基板は、回転YカットX伝搬のタンタル酸リチウム基板又は回転YカットX伝搬のニオブ酸リチウム基板であり、前記支持基板は、サファイア基板又はスピネル基板であり、前記第1方向は、前記圧電基板の結晶方位のX軸方向である構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の改質領域は、前記圧電基板のへき開方向とは異なる方向で線に沿って設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の改質領域は、前記圧電基板の2つ以上の異なる深さに設けられている構成とすることができる。
本発明は、タンタル酸リチウム基板又はニオブ酸リチウム基板である圧電基板と、前記圧電基板上に形成され、弾性波を励振するグレーティング電極と前記グレーティング電極を接続するバスバーとを有する一対の櫛型電極が対向するIDT(Interdigital Tranceducer)と、前記圧電基板の内側に収まり前記IDTの下に間隔をあけて配置され、前記圧電基板の材料が改質したアモルファス構造である複数の改質領域と、を備え、前記複数の改質領域は、前記IDTの下に前記弾性波の伝搬方向で線に沿って並んで設けられていることを特徴とする弾性波デバイスである。
上記構成において、前記複数の改質領域は、前記弾性波の伝搬方向に交差する方向の前記IDTの中央近傍に設けられている構成とすることができる。
本発明は、圧電基板上に、弾性波を励振するグレーティング電極と前記グレーティング電極を接続するバスバーとを有する一対の櫛型電極が対向するIDT(Interdigital Tranceducer)を形成する工程と、前記IDTを形成した後、前記圧電基板の下面側から前記圧電基板内にレーザ光を照射して、前記圧電基板の内側に収まり前記IDTの下に間隔をあけてアモルファス構造である複数の改質領域を形成する工程と、を備え、前記複数の改質領域を形成する工程は、前記複数の改質領域の間隔が前記圧電基板内を伝播するバルク波の波長よりも短くなるように複数の改質領域を形成することを特徴とする弾性波デバイスの製造方法である。
上記構成において、前記圧電基板の下面を支持基板の上面に接合する工程を備え、前記複数の改質領域を形成する工程は、前記支持基板の下面側から前記圧電基板内にレーザ光を照射して、前記複数の改質領域を形成する構成とすることができる。
本発明によれば、バルク波が圧電基板の下面で反射して上面に到達することを抑制しつつ、圧電基板の強度の低下を抑制することができる。
図1(a)は、実施例1に係る弾性波デバイスを示す平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A間の断面図である。 図2は、弾性表面波共振子を示す平面図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスの第1の製造方法を示す断面図、図3(c)は、第1の製造方法を示す平面図である。 図4(a)から図4(c)は、実施例1に係る弾性波デバイスの第2の製造方法を示す断面図である。 図5は、IDTの下の圧電基板内に改質領域が設けられたことによる効果を説明するための図である。 図6は、実施例1の変形例1に係る弾性波デバイスの一部の平面図である。 図7(a)から図7(c)は、実施例1の変形例2から変形例4に係る弾性波デバイスの一部の平面図である。 図8は、実施例2に係る弾性波デバイスを示す断面図である。 図9は、実施例3に係る弾性波デバイスを示す平面図である。 図10は、実施例4に係る弾性波デバイスを示す断面図である。 図11(a)から図11(c)は、実施例4に係る弾性波デバイスの第1の製造方法を示す断面図である。 図12(a)から図12(d)は、実施例4に係る弾性波デバイスの第2の製造方法を示す断面図である。 図13は、圧電基板と支持基板とが接合した接合基板を用い且つ圧電基板内に改質領域が設けられていない場合でのバルク波について説明する図である。 図14は、圧電基板と支持基板とが接合した接合基板を用いた場合に、圧電基板内に改質領域が設けられることによる効果を説明するための図である。 図15(a)から図15(d)は、複数の改質領域が圧電基板の線膨張係数の大きい第1方向で線に沿って設けられていることの効果を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係る弾性波デバイス100を示す平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A間の断面図である。なお、図1(a)では、改質領域を見やすくするためにIDT及び反射器を省略して図示している。図1(a)及び図1(b)のように、実施例1の弾性波デバイス100は、入力電極パッドINと出力電極パッドOUTとの間に、1又は複数の直列共振子S1からS5が直列に接続され、1又は複数の並列共振子P1、P2が並列に接続された、ラダー型フィルタである。直列共振子S1からS5及び並列共振子P1、P2は、弾性表面波共振子である。直列共振子S1からS5及び並列共振子P1、P2は、1ポート共振子であり、圧電基板10上に設けられたIDT(Interdigital Transducer)とIDTの両側に設けられた反射器Rとを備える。圧電基板10は、例えば厚さ100μm〜150μmの42°回転YカットX伝搬のタンタル酸リチウム(LT)基板である。IDT及び反射器Rは、例えばアルミニウム(Al)などの金属膜である。
ここで、弾性表面波共振子について詳しく説明する。図2は、弾性表面波共振子を示す平面図である。図2のように、弾性表面波共振子は、圧電基板10上に、IDTと、弾性表面波の伝搬方向でIDTの両側に位置する反射器Rと、を備える。IDTは、対向した一対の櫛型電極60を含む。一対の櫛型電極60それぞれは、複数のグレーティング電極(電極指)62と、複数のグレーティング電極62が接続されるバスバー64と、を含む。一対の櫛型電極60それぞれのグレーティング電極62は、例えば互い違いに配置されている。複数のグレーティング電極62は、圧電基板10の表面に弾性波を励振する。反射器Rは、弾性波を反射する。なお、一対の櫛型電極60それぞれは、バスバー64に接続されたダミー電極指を備えていてもよい。
図1(a)及び図1(b)のように、直列共振子S1のIDTの一端は信号配線16aを介して入力電極パッドINに接続されている。直列共振子S1のIDTの他端は信号配線16aを介して直列共振子S2及び並列共振子P1のIDTの一端に接続されている。直列共振子S2のIDTの他端は信号配線16aを介して直列共振子S3のIDTの一端に接続されている。並列共振子P1のIDTの他端はグランド配線16bを介してグランド電極パッドGNDに接続されている。直列共振子S3のIDTの他端は信号配線16aを介して直列共振子S4及び並列共振子P2のIDTの一端に接続されている。直列共振子S4のIDTの他端は信号配線16aを介して直列共振子S5のIDTの一端に接続されている。並列共振子P2のIDTの他端はグランド配線16bを介してグランド電極パッドGNDに接続されている。直列共振子S5のIDTの他端は信号配線16aを介して出力電極パッドOUTに接続されている。
直列共振子S2、S4及び並列共振子P1、P2において、IDT直下の圧電基板10内に、圧電基板10の下面12及び上面14に露出せずに、複数の改質領域18が点在して設けられている。すなわち、複数の改質領域18は、圧電基板10内にのみ設けられ、IDTの下に間隔をあけて配置されている。直列共振子S1、S3、S5のIDT直下の圧電基板10内には、改質領域18は設けられていない。改質領域18は、圧電基板10内にレーザ光が照射されたことで、レーザ光の熱によって圧電基板10の材料が改質した領域である。改質領域18は、アモルファス構造をしている。なお、IDTの下に間隔をあけて複数の改質領域18が設けられているとは、複数の複数の改質領域18が複数のグレーティング電極62の下に設けられているだけでなく、複数のグレーティング電極62の間に設けられている場合も含むものである。
複数の改質領域18は、弾性波の伝搬方向で線に沿ってそれぞれ設けられ、弾性波の伝搬方向に交差する方向で並んだ第1改質領域群20a、第2改質領域群20b、及び第3改質領域群20cを構成する。第1改質領域群20a及び第3改質領域群20cは、弾性波の伝搬方向に交差する方向でIDTの端近傍に設けられ、第2改質領域群20bは、IDTの中央近傍に設けられている。
第1改質領域群20a〜第3改質領域群20cの改質領域18は、圧電基板10内の同程度の深さ位置に設けられている。改質領域18の大きさHは、例えば3μm〜8μmである。改質領域18の間隔Iは、例えば4μm〜16μmである。圧電基板10の上面14から改質領域18の中心までの深さDは、例えば5μm〜90μmである。
次に、実施例1の弾性波デバイス100の製造方法について説明する。図3(a)及び図3(b)は、実施例1に係る弾性波デバイス100の第1の製造方法を示す断面図、図3(c)は、第1の製造方法を示す平面図である。図3(a)及び図3(c)のように、レーザ照射装置50を用い、ウエハ状の圧電基板10の上面14側から圧電基板10内にレーザ光52を照射する。これにより、圧電基板10の材料がレーザ光52の熱により改質した複数の改質領域18が形成される。例えば、ステルスレーザ装置を用い、360mm/secで移動させつつ0.01Wの出力パワーでレーザ光52を圧電基板10内に照射することで、大きさHが3μm〜8μm程度、間隔Iが8μm程度、深さDが11μm程度の複数の改質領域18が形成される(大きさH、間隔I、及び深さDは図1(b)参照)。
圧電基板10内にレーザ光52を照射する際、複数の改質領域18が、圧電基板10のへき開方向54と異なる方向で線に沿って形成されるようにする。圧電基板10が42°回転YカットX伝搬のLT基板の場合において、オリエンテーションフラットに垂直な方向が圧電基板10の結晶方位のX軸方向であるとすると、オリエンテーションフラットに対して45°程度傾いた方向がへき開方向54となる。この場合、複数の改質領域18が、オリエンテーションフラットに垂直な方向(すなわち、圧電基板10の結晶方位のX軸方向)で線に沿って形成されるようにする。複数の改質領域18を圧電基板10のへき開方向54と異なる方向で線に沿って形成することで、圧電基板10に割れやクラックが発生することを抑制できる。
レーザ光52は、例えばグリーンレーザ光であり、例えばNd:YAGレーザの第2高調波である。波長が500nm程度のレーザ光を用いることにより、圧電基板10内に効率よく改質領域18を形成することができる。なお、レーザ光52の波長は、圧電基板10の材料に応じ適宜設定することができる。
図2(b)のように、圧電基板10上に、一般的な方法を用いて、IDT及び反射器Rを形成する。この際、圧電基板10に形成した位置合わせマーカー(不図示)を用いて、IDT及び反射器Rが改質領域18の直上に位置するように形成する。また、圧電基板10上に、一般的な方法を用いて、各配線及び各電極パッドを形成する。その後、例えばダイシングによってウエハ状の圧電基板10を個片化することで、実施例1の弾性波デバイス100が形成される。
図4(a)から図4(c)は、実施例1に係る弾性波デバイス100の第2の製造方法を示す断面図である。図4(a)のように、ウエハ状の圧電基板10上に、一般的な方法を用いて、IDT、反射器R、各配線、及び各電極パッドを形成する。図4(b)のように、圧電基板10上に、IDTなどを保護するための保護テープ56を形成する。
図4(c)のように、レーザ照射装置50を用い、圧電基板10の下面12側から圧電基板10内にレーザ光52を照射して複数の改質領域18を形成する。圧電基板10の下面12が鏡面である場合、圧電基板10の下面12側から圧電基板10内にレーザ光52を照射して改質領域18を形成することができる。この際、圧電基板10上に形成されたIDTを位置合わせマーカーとして用い、改質領域18がIDTの直下に位置するように形成する。複数の改質領域18は、図3(c)で説明したように、圧電基板10のへき開方向54と異なる方向で線に沿って形成されるようにする。その後、例えばダイシングによってウエハ状の圧電基板10を個片化することで、実施例1の弾性波デバイス100が形成される。
実施例1によれば、図1(a)及び図1(b)のように、IDTの下に間隔をあけて圧電基板10内に改質領域18が設けられている。改質領域18は、例えばアモルファス構造をしている。図5は、IDTの下の圧電基板10内に改質領域18が設けられたことによる効果を説明するための図である。図5のように、IDTの下の圧電基板10内に改質領域18が設けられることで、IDTによる弾性表面波の励振に伴って発生するバルク波58が改質領域18によって減衰される。これにより、バルク波58が圧電基板10の下面12で反射して上面14に到達することを抑制でき、フィルタ特性を改善することができる。また、圧電基板の下面に凸凹や改質層が形成されている場合、圧電基板の下面は損傷を受けているため、圧電基板の下面に力が加わると割れやクラックが発生し易い。圧電基板の割れやクラックの発生は、圧電基板の薄層化が進むに連れて顕著となる。しかしながら、実施例1では、改質領域18は圧電基板10内にのみ設けられているため、圧電基板10の下面12を鏡面処理化することができるようになり、圧電基板10の強度低下を抑制することができる。
図6は、実施例1の変形例1に係る弾性波デバイスの一部の平面図である。なお、図6では、改質領域を見やすくするためにIDT及び反射器を省略して図示している。図6のように、実施例1の変形例1の弾性波デバイスでは、IDT直下の圧電基板10内の全面を覆って改質領域18が設けられている。その他の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。実施例1の変形例1によれば、IDT直下の圧電基板10内の全面を覆って改質領域18が設けられているため、バルク波58が改質領域18によって効果的に減衰される。一方、実施例1によれば、図1(a)のように、IDT直下の圧電基板10内に複数の改質領域18が点在して設けられている。これにより、IDT直下の圧電基板10内の全面を覆って改質領域18が設けられる場合に比べて、改質領域18が形成された領域を小さくすることができるため、圧電基板10の強度を向上させることができる。
また、実施例1によれば、図3(c)で説明したように、複数の改質領域18は、圧電基板10のへき開方向54と異なる方向で線に沿って設けられている。これにより、圧電基板10に割れやクラックが発生することを抑制できる。
また、実施例1によれば、図1(b)のように、改質領域18は、圧電基板10の厚さ方向における中央よりも上面14側に位置して設けられている。これにより、上面14側から下面12側に進行するバルク波58を減衰させることができることに加え、圧電基板10の側面で反射して上面14に進行するバルク波58も効果的に減衰させることができる。改質領域18は、例えば、圧電基板10の上面14から圧電基板10の厚さの1/4の範囲内に設けられている場合が好ましく、1/6の範囲内に設けられている場合がより好ましく、1/8の範囲内に設けられている場合がさらに好ましい。
また、実施例1によれば、改質領域18は、配線及び電極パッドの直下には設けられていない。これは、配線及び電極パッドの直下に改質領域18が設けられていてもバルク波58を減衰させる効果は小さいためである。また、配線及び電極パッドの直下に改質領域18が設けられていると、バルク波58を減衰させる効果が小さいにも関わらず、改質領域18の領域が大きくなるために圧電基板10に割れやクラックが発生し易くなるためである。したがって、改質領域18は、IDTの直下にのみ設けられ、その他の領域には設けられていない場合でもよい。
また、実施例1によれば、図4(a)から図4(c)のように、圧電基板10上にIDTを形成した後、圧電基板10の下面12側から圧電基板10内にレーザ光52を照射して改質領域18を形成している。この製造方法によれば、IDTを位置合わせマーカーとして用いることができるため、IDT直下の圧電基板10内に改質領域18を容易に形成することができる。
なお、実施例1において、圧電基板10の強度低下を抑制する点から、改質領域18は、圧電基板10の下面12だけでなく側面にも露出していない場合が好ましい。また、複数の改質領域18は、図1(a)のように、弾性波の伝搬方向で線に沿って設けられている場合に限られず、図7(a)の実施例1の変形例2のように、弾性波の伝搬方向から斜めに傾いた方向で線に沿って設けられていてもよい。この場合、圧電基板10のへき開方向54と重ならない方向で線に沿って設けられていることが好ましい。また、図7(b)の実施例1の変形例3のように、弾性波の伝搬方向に交差する方向で線に沿って設けられていてもよい。また、図7(c)の実施例1の変形例4のように、改質領域18は、弾性波の伝搬方向に延びた1つの塊として設けられていてもよい。なお、図7(a)から図7(c)では、改質領域を見やすくするためにIDT及び反射器を省略して図示している。
なお、実施例1において、直列共振子S1、S3、S5のIDT直下の圧電基板10内に改質領域18が設けられている場合でもよい。すなわち、複数の共振子が設けられている場合、少なくとも1つの共振子のIDT直下の圧電基板10内に改質領域18が設けられていればよく、全ての共振子のIDT直下の圧電基板10内に改質領域18が設けられていてもよい。また、1つのIDT直下の圧電基板10内に、3つの第1〜第3改質領域群20a〜20cが設けられている場合に限られず、1つの改質領域群が設けられている場合でもよいし、2つや4つ以上の改質領域群が設けられている場合でもよい。弾性波の伝搬方向に交差する方向のIDTの中央近傍でバルク波58が大きいことから、IDTの中央近傍の直下の圧電基板10内に改質領域18が設けられていることが好ましい。また、線に沿って設けられた複数の改質領域18の間隔は、バルク波58を効果的に減衰させる点から、バルク波58の波長よりも小さい場合が好ましい。
なお、実施例1では、圧電基板10は、42°回転YカットX伝搬のLT基板である場合を例に示したがその他の圧電基板の場合でもよい。例えば36°〜48°回転YカットX伝搬のLT基板の場合でもよいし、64°又は128°回転YカットX伝搬のニオブ酸リチウム基板(LN基板)の場合でもよい。
図8は、実施例2に係る弾性波デバイス200を示す断面図である。図8のように、実施例2の弾性波デバイス200では、線に沿って設けられた複数の改質領域18は、圧電基板10の2つ以上の異なる深さに位置して設けられている。複数の改質領域18は、所定のパターンを繰り返して2つ以上の異なる深さに位置している場合でもよいし、ランダムに2つ以上の異なる深さに位置している場合でもよい。その他の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
実施例2によれば、複数の改質領域18は、圧電基板10の2つ以上の異なる深さに設けられている。これにより、複数の改質領域18が同じ深さに並んで設けられている場合に比べて、圧電基板10に割れやクラックが発生することを抑制することができる。
図9は、実施例3に係る弾性波デバイス300を示す平面図である。なお、図9では、改質領域を見やすくするためにIDT及び反射器を省略して図示している。また、図9では、図の明瞭化のために、複数の改質領域18の個数を実施例1よりも少なくして図示している。図9のように、第1改質領域群20aの改質領域18と第2改質領域群20bの改質領域18とは、弾性波の伝搬方向に交差する方向から見て重ならずに設けられている。第2改質領域群20bの改質領域18と第3改質領域群20cの改質領域18とは、弾性波の伝搬方向に交差する方向から見て重ならずに設けられている。このように、弾性波の伝搬方向に交差する方向で隣り合う改質領域群の改質領域18は、弾性波の伝搬方向に交差する方向から見て並んで形成されていない。その他の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
実施例3によれば、第1改質領域群20aの改質領域18と第2改質領域群20bの改質領域18とは、弾性波の伝搬方向に交差する方向から見て重ならずに設けられている。これにより、第1改質領域群20aと第2改質領域群20bとが近接して設けられる場合でも、互いの改質領域18が圧電基板10のへき開方向54に並んで設けられることを抑制でき、圧電基板10に割れやクラックが発生することを抑制できる。
図10は、実施例4に係る弾性波デバイス400を示す断面図である。図10のように、実施例4の弾性波デバイス400は、圧電基板10の下面12に支持基板30の上面34が接合されている。圧電基板10と支持基板30との境界において、圧電基板10を構成する原子と支持基板30を構成する原子とがアモルファス層を形成することにより、圧電基板10と支持基板30とは強固に接合されている。支持基板30は、例えばサファイア基板などの絶縁基板である。圧電基板10は、上述したように、例えば42°回転YカットX伝搬のLT基板である。支持基板30の厚さは、例えば100μm〜300μmである。圧電基板10の厚さは、例えば20μm〜100μmである。
圧電基板10が42°回転YカットX伝搬のLT基板である場合、結晶方位のX軸方向を第1方向とし、第1方向に交差する方向(例えば直交する方向)を第2方向とした場合、第1方向の線膨張係数(約16.1ppm/℃)は第2方向の線膨張係数(約9.5ppm/℃)よりも大きい。一方、支持基板30がサファイア基板である場合、第1方向の線膨張係数と第2方向の線膨張係数とは同程度(7ppm/℃)である。複数の改質領域18は、圧電基板10の線膨張係数が大きい第1方向で線に沿って設けられている。その他の構成は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
次に、実施例4の弾性波デバイス400の製造方法について説明する。図11(a)から図11(c)は、実施例4に係る弾性波デバイス400の第1の製造方法を示す断面図である。図11(a)のように、支持基板30の上面34に圧電基板10の下面12が接合され、圧電基板10が研磨によって所望の厚さに薄層化されたウエハ状の接合基板40を準備する。
図11(b)のように、レーザ照射装置50を用い、圧電基板10の上面14側から圧電基板10内にレーザ光52を照射して複数の改質領域18を形成する。
図11(c)のように、圧電基板10上に、一般的な方法を用いて、IDT、反射器R、各配線、及び各電極パッドを形成する。その後、例えばダイシングによってウエハ状の接合基板40を個片化することで、実施例4の弾性波デバイス400が形成される。
図12(a)から図12(d)は、実施例4に係る弾性波デバイス400の第2の製造方法を示す断面図である。図12(a)のように、支持基板30の上面34に圧電基板10の下面12が接合され、圧電基板10が研磨によって所望の厚さに薄層化されたウエハ状の接合基板40を準備する。
図12(b)のように、圧電基板10上に、一般的な方法を用いて、IDT、反射器R、各配線、及び各電極パッドを形成する。図12(c)のように、圧電基板10上に、IDTなどを保護するための保護テープ56を形成する。
図12(d)のように、レーザ照射装置50を用い、支持基板30の下面32側から圧電基板10内にレーザ光52を照射して複数の改質領域18を形成する。支持基板30の下面32が鏡面である場合、支持基板30の下面32側から圧電基板10内にレーザ光52を照射して改質領域18を形成することができる。この際、実施例1で説明したように、圧電基板10上に形成されたIDTを位置合わせマーカーとして用い、改質領域18がIDTの直下に位置するように形成する。その後、例えばダイシングによってウエハ状の接合基板40を個片化することで、実施例4の弾性波デバイス400が形成される。
ここで、図13を用いて、圧電基板10と支持基板30とが接合した接合基板40を用い且つ圧電基板10内に改質領域18が設けられていない場合でのバルク波58について説明する。図13のように、支持基板30の上面34の平坦性が悪いために、圧電基板10の厚さがウエハ内で大きく変動する。このため、圧電基板10が厚い箇所では、圧電基板10の下面12で反射されるバルク波58の影響は小さいが、圧電基板10が薄い箇所では、バルク波58の影響は大きいことが生じ得る。このように、圧電基板10と支持基板30とが接合した接合基板40を用いた場合には、バルク波58の影響度合いがウエハ内で変わることが生じてしまい、チップ歩留まりに悪影響を及ぼすことがある。
一方、実施例4によれば、圧電基板10内に改質領域18が設けられている。図14は、圧電基板10と支持基板30とが接合した接合基板40を用いた場合に、圧電基板10内に改質領域18が設けられることによる効果を説明するための図である。図14のように、圧電基板10の厚さによらずにバルク波58が改質領域18によって減衰されるため、圧電基板10の下面12でのバルク波58の反射を抑制でき、フィルタ特性及びチップ歩留まりを改善することができる。また、圧電基板10の下面12は支持基板30に接合されるため、圧電基板10の下面12に凸凹や改質層を形成することは難しい。しかしながら、実施例4では、改質領域18は圧電基板10の下面12に露出していないため、支持基板30の上面34に圧電基板10の下面12を接合させることに支障は生じない。
また、実施例4によれば、圧電基板10は、第1方向(42°回転YカットX伝搬のLT基板における結晶方位のX軸方向)の線膨張係数が第1方向に交差する第2方向の線膨張係数よりも大きい。支持基板30は、第1方向と第2方向とで同程度の線膨張係数を有する。複数の改質領域18は、圧電基板10の線膨張係数の大きい第1方向で線に沿って設けられている。図15(a)から図15(d)は、複数の改質領域18が圧電基板10の線膨張係数の大きい第1方向で線に沿って設けられていることの効果を説明するための図である。図15(a)及び図15(c)は、接合基板40の断面図であり、図15(b)及び図15(d)は、接合基板40の平面図である。また、図15(a)及び図15(b)は、室温(例えば25℃)での接合基板40の状態を示し、図15(c)及び図15(d)は、高温(例えば80℃)での接合基板40の状態を示している。図15(c)及び図15(d)のように、高温状態では、圧電基板10の第1方向の線膨張係数が第2方向よりも大きく、支持基板30の線膨張係数は第1方向と第2方向とで同程度であることから、接合基板40は第1方向で中央部が凸になるように反った形状となる。このような場合に、例えば複数の改質領域18が第2方向で線に沿って形成されていると、接合基板40の反りに伴い改質領域18が起点となって圧電基板10に割れやクラックが発生し易くなる。これに対し、実施例4のように、複数の改質領域18が第1方向で線に沿って形成されていると、接合基板40が反った場合でも改質領域18を起点とする圧電基板10の割れやクラックの発生を抑制することができる。
また、実施例4によれば、図12(a)から図12(d)のように、圧電基板10の下面12を支持基板30の上面34に接合した後に、圧電基板10上にIDTを形成する。その後、支持基板30の下面32側から圧電基板10内にレーザ光52を照射して改質領域18を形成している。この製造方法によれば、実施例1の図4(a)から図4(c)の場合と同様に、IDTを位置合わせマーカーとして用いることができるため、IDTの下の圧電基板10内に改質領域18を容易に形成することができる。
なお、実施例4では、圧電基板10が、42°回転YカットX伝搬のLT基板の場合を例に示したが、36°〜48°回転YカットX伝搬のLT基板や、68°又は128°回転YカットX伝搬のLN基板の場合でもよい。回転YカットX伝搬のLT基板及び回転YカットX伝搬のLN基板では、結晶方位のX軸方向(第1方向)の線膨張係数が、X軸方向に交差する方向(第2方向)の線膨張係数よりも大きくなる。また、支持基板30は、サファイア基板の場合に限られず、例えばスピネル基板の場合でもよい。スピネル基板もサファイア基板と同様に、第1方向と第2方向とで同程度の線膨張係数を有する。
なお、実施例4においても、実施例1の変形例1〜変形例4、実施例2、及び実施例3の構造を適用してもよい。
なお、実施例1から実施例4において、直列共振子及び/又は並列共振子は、弾性表面波共振子の場合に限らず、ラブ波共振子や弾性境界波共振子の場合でもよい。また、弾性波デバイスは、ラダー型フィルタの場合に限られず、多重モード型フィルタの場合でもよいし、その他のフィルタの場合でもよいし、共振器の場合でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 圧電基板
12 圧電基板の下面
14 圧電基板の上面
18 改質領域
20a 第1改質領域群
20b 第2改質領域群
20c 第3改質領域群
30 支持基板
32 支持基板の下面
34 支持基板の上面
40 接合基板
50 レーザ照射装置
52 レーザ光
54 へき開方向
58 バルク波
60 櫛型電極
62 グレーティング電極
64 バスバー
100〜400 弾性波デバイス

Claims (11)

  1. タンタル酸リチウム基板又はニオブ酸リチウム基板である圧電基板と、
    前記圧電基板上に形成され、弾性波を励振するグレーティング電極と前記グレーティング電極を接続するバスバーとを有する一対の櫛型電極が対向するIDT(Interdigital Tranceducer)と、
    前記圧電基板の内側に収まり前記IDTの下に間隔をあけて配置され、前記圧電基板の材料が改質したアモルファス構造である複数の改質領域と、を備え、
    前記複数の改質領域の間隔は、前記圧電基板内を伝搬するバルク波の波長よりも短いことを特徴とする弾性波デバイス。
  2. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に形成され、弾性波を励振するグレーティング電極と前記グレーティング電極を接続するバスバーとを有する一対の櫛型電極が対向するIDT(Interdigital Tranceducer)と、
    前記圧電基板の内側に収まり前記IDTの下に間隔をあけて点在して配置され、前記圧電基板の材料が改質した複数の改質領域と、を備え、
    前記複数の改質領域は、前記圧電基板のへき開方向とは異なる方向で線に沿ってそれぞれ設けられ、前記異なる方向に交差する方向で並んだ第1改質領域群と第2改質領域群を構成し、
    前記第1改質領域群の前記改質領域は、前記第2改質領域群の前記改質領域と前記交差する方向から見たときに重ならずに設けられていることを特徴とする弾性波デバイス。
  3. 前記圧電基板は、回転YカットX伝搬のタンタル酸リチウム基板又は回転YカットX伝搬のニオブ酸リチウム基板であり、
    前記複数の改質領域は、前記圧電基板の結晶方位のX軸方向で線に沿って設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の弾性波デバイス。
  4. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に形成され、弾性波を励振するグレーティング電極と前記グレーティング電極を接続するバスバーとを有する一対の櫛型電極が対向するIDT(Interdigital Tranceducer)と、
    前記圧電基板の内側に収まり前記IDTの下に間隔をあけて点在して配置され、前記圧電基板の材料が改質した複数の改質領域と、
    前記圧電基板の下面に上面が接合された支持基板と、を備え、
    前記圧電基板は、第1方向の線膨張係数が前記第1方向に交差する第2方向の線膨張係数よりも大きく、
    前記支持基板は、前記第1方向と前記第2方向とで同程度の線膨張係数を有し、
    前記複数の改質領域は、前記第1方向で線に沿って設けられていることを特徴とする弾性波デバイス。
  5. 前記圧電基板は、回転YカットX伝搬のタンタル酸リチウム基板又は回転YカットX伝搬のニオブ酸リチウム基板であり、
    前記支持基板は、サファイア基板又はスピネル基板であり、
    前記第1方向は、前記圧電基板の結晶方位のX軸方向であることを特徴とする請求項4記載の弾性波デバイス。
  6. 前記複数の改質領域は、前記圧電基板のへき開方向とは異なる方向で線に沿って設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  7. 前記複数の改質領域は、前記圧電基板の2つ以上の異なる深さに設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  8. タンタル酸リチウム基板又はニオブ酸リチウム基板である圧電基板と、
    前記圧電基板上に形成され、弾性波を励振するグレーティング電極と前記グレーティング電極を接続するバスバーとを有する一対の櫛型電極が対向するIDT(Interdigital Tranceducer)と、
    前記圧電基板の内側に収まり前記IDTの下に間隔をあけて配置され、前記圧電基板の材料が改質したアモルファス構造である複数の改質領域と、を備え、
    前記複数の改質領域は、前記IDTの下に前記弾性波の伝搬方向で線に沿って並んで設けられていることを特徴とする弾性波デバイス。
  9. 前記複数の改質領域は、前記弾性波の伝搬方向に交差する方向の前記IDTの中央近傍に設けられていることを特徴とする請求項記載の弾性波デバイス。
  10. 圧電基板上に、弾性波を励振するグレーティング電極と前記グレーティング電極を接続するバスバーとを有する一対の櫛型電極が対向するIDT(Interdigital Tranceducer)を形成する工程と、
    前記IDTを形成した後、前記圧電基板の下面側から前記圧電基板内にレーザ光を照射して、前記圧電基板の内側に収まり前記IDTの下に間隔をあけてアモルファス構造である複数の改質領域を形成する工程と、を備え
    前記複数の改質領域を形成する工程は、前記複数の改質領域の間隔が前記圧電基板内を伝播するバルク波の波長よりも短くなるように複数の改質領域を形成することを特徴とする弾性波デバイスの製造方法。
  11. 前記圧電基板の下面を支持基板の上面に接合する工程を備え、
    前記複数の改質領域を形成する工程は、前記支持基板の下面側から前記圧電基板内にレーザ光を照射して、前記複数の改質領域を形成することを特徴とする請求項10記載の弾性波デバイスの製造方法。
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