JP7397573B2 - 弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ - Google Patents

弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ Download PDF

Info

Publication number
JP7397573B2
JP7397573B2 JP2019024856A JP2019024856A JP7397573B2 JP 7397573 B2 JP7397573 B2 JP 7397573B2 JP 2019024856 A JP2019024856 A JP 2019024856A JP 2019024856 A JP2019024856 A JP 2019024856A JP 7397573 B2 JP7397573 B2 JP 7397573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
regions
piezoelectric substrate
substrate
region
comb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019024856A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020136783A (ja
Inventor
洋平 清水
惠一郎 本山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2019024856A priority Critical patent/JP7397573B2/ja
Publication of JP2020136783A publication Critical patent/JP2020136783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7397573B2 publication Critical patent/JP7397573B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Description

本発明は、弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサに関し、例えば弾性表面波共振器を有する弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサに関する。
弾性表面波を用いた弾性波デバイスにおいて、周波数温度特性を向上させるため、支持基板上に圧電基板を接合することが知られている。支持基板に接合された圧電基板の厚さを弾性波の波長以下とすることでバルク波に起因したスプリアスを抑制することが知られている(例えば特許文献1)。圧電基板に改質層を設けることで、バルク波の影響を抑制することが知られている(例えば特許文献2)。支持基板を多結晶構造または多孔質構造とすることでバルク波の影響を抑制することが知られている(例えば特許文献3、4)。
特開2017-034363号公報 特開2017-126831号公報 特開2008-219720号公報 特開2008-211277号公報
特許文献1のように圧電基板を薄くするとバルク波に起因したスプリアスを抑制できる。しかしながら、他の要因によるスプリアスが生じる。特許文献3および4のように支持基板全体を多結晶構造または多孔質構造とすると、支持基板の機能が損なわれる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、支持基板の機能を維持しつつスプリアスを抑制することを目的とする。
本発明は、第1面と前記第1面の反対の第2面を有する圧電基板と、前記圧電基板の前記第1面上に設けられ、複数の電極指を各々備える一対の櫛型電極と、互いに離れて設けられ他の領域とは異なる材料からなる、前記他の領域と結晶状態が異なる、または空隙である複数の領域を有し、前記複数の領域の少なくとも一部は平面視において前記一対の櫛型電極の電極指が交差する交差領域と重なり、前記複数の領域は、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記一対の櫛型電極のうち一方の櫛型電極の複数の電極指の平均ピッチの10倍の深さより浅い領域に設けられ、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記平均ピッチの10倍より深い領域には設けられていない、前記圧電基板の前記第2面に接合された支持基板と、を備え、前記圧電基板の厚さは前記平均ピッチ以下であり、前記複数の領域は、前記第1面から前記支持基板の厚み方向へ前記平均ピッチの2倍以下の範囲に設けられ、前記他の領域と前記複数の領域とは同じ材料からなり、前記他の領域の結晶状態は単結晶または多結晶であり、前記複数の領域の結晶状態は非晶質である弾性波デバイスである。
本発明は、第1面と前記第1面の反対の第2面を有する圧電基板と、前記圧電基板の前記第1面上に設けられ、複数の電極指を各々備える一対の櫛型電極と、互いに離れて設けられ他の領域とは異なる材料からなる、前記他の領域と結晶状態が異なる、または空隙である複数の領域を有し、前記複数の領域の少なくとも一部は平面視において前記一対の櫛型電極の電極指が交差する交差領域と重なり、前記複数の領域は、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記一対の櫛型電極のうち一方の櫛型電極の複数の電極指の平均ピッチの10倍の深さより浅い領域に設けられ、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記平均ピッチの10倍より深い領域には設けられていない、前記圧電基板の前記第2面に接合された支持基板と、を備え、前記圧電基板の厚さは前記平均ピッチ以下であり、前記複数の領域は、前記第1面から前記支持基板の厚み方向へ前記平均ピッチの2倍以下の範囲に設けられ、前記支持基板は、前記圧電基板側の第1層と前記圧電基板の反対側の第2層とを有し、前記複数の領域は前記第1層に設けられ、前記第2層に設けられていない弾性波デバイスである
本発明は、第1面と前記第1面の反対の第2面を有する圧電基板と、前記圧電基板の前記第1面上に設けられ、複数の電極指を各々備える一対の櫛型電極と、互いに離れて設けられ他の領域とは異なる材料からなる、前記他の領域と結晶状態が異なる、または空隙である複数の領域を有し、前記複数の領域の少なくとも一部は平面視において前記一対の櫛型電極の電極指が交差する交差領域と重なり、前記複数の領域は、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記一対の櫛型電極のうち一方の櫛型電極の複数の電極指の平均ピッチの10倍の深さより浅い領域に設けられ、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記平均ピッチの10倍より深い領域には設けられていない、前記圧電基板の前記第2面に接合された支持基板と、を備え、前記圧電基板の厚さは前記平均ピッチ以下であり、前記複数の領域は、前記第1面から前記支持基板の厚み方向へ前記平均ピッチの2倍以下の範囲に設けられ、前記支持基板は、前記圧電基板側の第1層と前記圧電基板の反対側の第2層とを有し、前記複数の領域は前記第2層に設けられ、前記第1層に設けられていない弾性波デバイスである
上記構成において、前記他の領域と前記複数の領域とは同じ材料からなり、前記他の領域の結晶状態は単結晶または多結晶であり、前記複数の領域の結晶状態は非晶質である構成とすることができる。
上記構成において、前記他の領域と前記複数の領域は異なる材料からなる構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の領域は空隙である構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の領域は前記支持基板内の略同じ深さに設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記一対の櫛型電極を備える弾性波共振器が複数設けられ、前記複数の領域の一部は、前記複数の弾性波共振器間の前記支持基板内に設けられている構成とすることができる。
本発明は、上記弾性波デバイスを含むフィルタである。
本発明は、上記フィルタを含むマルチプレクサである。
本発明によれば、支持基板の機能を維持しつつスプリアスを抑制することができる。
図1(a)は実施例1に係る弾性波デバイスの平面図、図1(b)は、図1(a)の断面図である。 図2(a)から図2(d)は、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図である。 図3(a)および図3(b)は、比較例におけるシミュレーション結果を示す図である。 図4(a)から図4(c)は、それぞれ実施例1の変形例1から3に係る弾性波デバイスの断面図である。 図5(a)は実施例2に係る弾性波デバイスの平面図、図5(b)は、図5(a)の断面図である。 図6(a)から図6(c)は、実施例2に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図である。 図7(a)および図7(b)は、それぞれ実施例2の変形例1および2に係る弾性波デバイスの断面図である。 図8(a)から図8(c)は、それぞれ実施例2の変形例3から5に係る弾性波デバイスの断面図である。 図9(a)および図9(b)は、それぞれ実施例2の変形例6および7に係る弾性波デバイスの平面図である。 図10は、実施例2の変形例8に係る弾性波デバイスの平面図である。 図11(a)は実施例3に係る弾性波デバイスの平面図、図11(b)は、図11(a)のA-A断面図である。 図12(a)および図12(b)は、それぞれ実施例3の変形例1および2に係る弾性波デバイスの断面図である。 図13(a)は、実施例4に係るフィルタの平面図、図13(b)は、実施例4の変形例1に係るデュプレクサの回路図である。
以下、図面を参照し本発明の実施例について説明する。
図1(a)は実施例1に係る弾性波デバイスの平面図、図1(b)は、図1(a)の断面図である。電極指の配列方向をX方向、電極指の延伸方向をY方向、支持基板および圧電基板の積層方向をZ方向とする。X方向、Y方向およびZ方向は、圧電基板の結晶方位のX軸方向およびY軸方向とは必ずしも対応しない。圧電基板が回転YカットX伝搬基板の場合、X方向は結晶方位のX軸方向となる。
図1(a)および図1(b)に示すように、支持基板10上に圧電基板12が接合されている。圧電基板12上に弾性波共振器24が設けられている。弾性波共振器24はIDT(Interdigital transducer)20および反射器22を有する。反射器22はIDT20のX方向の両側に設けられている。IDT20および反射器22は、圧電基板12上の金属膜14により形成される。
IDT20は、対向する一対の櫛型電極18を備える。櫛型電極18は、複数の電極指16と、複数の電極指16が接続されたバスバー15と、を備える。一対の櫛型電極18の電極指16が交差する領域が交差領域25である。一対の櫛型電極18は、交差領域25の少なくとも一部において電極指16がほぼ互い違いとなるように、対向して設けられている。交差領域25において複数の電極指16が励振する弾性波は、主にX方向に伝搬する。一対の櫛型電極18のうち一方の櫛型電極18に属する電極指16のピッチがほぼ弾性波の波長λとなる。一方の櫛型電極18の電極指16のピッチは一対の櫛型電極18の電極指16の2本分のピッチとなる。反射器22は、IDT20の電極指16が励振した弾性波(弾性表面波)を反射する。これにより弾性波はIDT20の交差領域25内に閉じ込められる。
平面視において交差領域25と重なるように、支持基板10内に改質領域30が設けられている。改質領域30は、支持基板10にレーザ光が照射されることにより形成された領域であり、非晶質状態の領域である。改質領域30は支持基板10内のほぼ同じ深さD1に、X方向にほぼ同じ間隔D2で、ほぼ同じ大きさD3で形成されている。支持基板10の上面から改質領域30の中心までの深さD1は例えば5μmから90μm、改質領域30の中心のX方向の間隔D2は例えば4μmから16μm、改質領域30の大きさD3は例えば3μmから8μmである。支持基板10の厚さT1は例えば50μmから500μm、圧電基板12の厚さT2は例えば1μmから50μmである。改質領域30は、支持基板10の下部のT1/2の領域には設けられていない。特許文献1のようにバルク波に起因するスプリアスを抑制するため厚さT2は、一方の櫛型電極18の電極指16のピッチ(すなわち弾性波の波長λ)以下が好ましい。
圧電基板12としては、例えば、単結晶タンタル酸リチウム(LiTaO)基板または単結晶ニオブ酸リチウム(LiNbO)基板であり、例えば回転YカットX伝搬タンタル酸リチウム基板または回転YカットX伝搬ニオブ酸リチウム基板である。支持基板10は、材料または結晶状態の異なる部分を有する単結晶または多結晶基板である。支持基板10は、例えばサファイア基板、スピネル基板、シリコン基板、水晶基板、石英基板またはアルミナ基板である。サファイア基板は単結晶Al基板であり、スピネル基板は多結晶MgAl基板であり、シリコン基板は単結晶Si基板であり、水晶基板は単結晶SiO基板であり、石英基板は多結晶SiO基板であり、アルミナ基板はAlの焼結体(焼結セラミックス)基板である。支持基板10のX方向の線膨張係数は圧電基板12のX方向の線膨張係数より小さい。これにより、弾性波共振器の周波数温度依存性を小さくできる。金属膜14は例えばアルミニウム膜または銅膜である。
[実施例1の製造方法]
図2(a)から図2(d)は、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図である。図2(a)に示すように、支持基板10上に圧電基板12を接合する。接合は例えば活性化接合法を用いる。活性化接合法では、支持基板10の上面および圧電基板12の下面にイオンまたは原子をイオンビーム、中性化したビームまたはプラズマとして照射する。これにより、支持基板10の上面および圧電基板12の下面が活性化する。活性化した支持基板10の上面と圧電基板12の下面とを常温にて接合する。支持基板10と圧電基板12との間には厚さが2nmから10nmの非晶質層11が形成される。非晶質層11は圧電基板12等に比べ非常に薄いため、図1(b)および図2(b)以降では図示を省略する。
このような接合は常温(例えば100℃以下かつ-20℃以上、好ましくは80℃以下かつ0℃以上)で行われるため熱応力を抑制できる。非晶質層11は非常に薄いため、巨視的にみれば支持基板10と圧電基板12とは直接接合されている。支持基板10と圧電基板12とは、接着層を介し接合されていてもよい。
図2(b)に示すように、圧電基板12の上面を例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法等を用い研磨または研削し、圧電基板12を所望の厚さとする。図2(c)に示すように、圧電基板12上に金属膜14を形成する。金属膜14は例えば真空蒸着法またはスパッタリング法により形成する。金属膜14からIDT20および反射器22を形成する。金属膜14は例えばエッチング法またはリフトオフ法を用いパターニングする。
図2(d)に示すように、支持基板10の下面(図2(d)では上面)からレーザ光50を照射する。レーザ光50が焦点を結ぶ領域において改質領域30が形成される。レーザ光50は例えばパルス光であり、レーザ光50を支持基板10に対し矢印52のように照射することで、複数の改質領域30が同じ深さ、同じ間隔および同じ大きさで形成される。レーザ光50は例えばNd:YAGレーザの第2高調波であり、レーザ光50の波長は約500nmである。レーザ光50のパワーは例えば0.01Wであり、レーザ光50の走査速度は例えば360mm/秒である。
以上により、実施例1に係る弾性波デバイスが製造できる。実施例1のように、パルス光のレーザ光50を走査することで改質領域30を形成する場合、改質領域30は等間隔で点在するように形成することが容易である。このため、2つの弾性波共振器24間の支持基板10内にも改質領域30が形成される。弾性波共振器24の間に改質領域30を設けることで、弾性波共振器24間の弾性波の漏れによる干渉を抑制できる。
一方、支持基板10の機能(すなわち、周波数温度係数を小さくする、および/または支持基板10の強度を維持する)を維持する観点から、改質領域30を設ける面積は小さいことが好ましい。そこで、IDT20の交差領域25内およびそのX方向に延伸した領域内に改質領域30を設け、その他の領域に設けないことが好ましい。
[比較例におけるシミュレーション]
改質領域30を設けていない比較例では、バルク波に起因したスプリアスは弾性表面波共振器の反共振周波数の近傍に生成される。比較例における弾性表面波共振器を用いバンドパスフィルタを形成すると、通過帯域内およびその近傍にバルク波に起因したスプリアスが生成される。特許文献1のように圧電基板12の厚さT2を弾性波の波長λ以下とすると、バルク波に起因したスプリアスが抑制される。しかしながら、通過帯域より1.5倍から2倍の周波数帯域にバルク波とは異なる原因によるスプリアスが生成されることがわかった。
改質領域30を設けていない比較例における弾性波のエネルギーの分布をシミュレーションした。シミュレーション条件は以下である。
支持基板10:厚さT1が500μmのサファイア基板
圧電基板12:厚さT2が3μm(0.6λ)の42°回転YカットX伝搬タンタル酸リチウム基板
電極指16のピッチ(弾性波の波長λ):5μm
電極指16:厚さが0.1λのアルミニウム膜
電極指16のデュティ比:50%
図3(a)および図3(b)は、比較例におけるシミュレーション結果を示す図である。図3(a)は、通過帯域内を想定し周波数が900MHzのとき、図3(b)は、通過帯域より高い帯域を想定し周波数が1200MHzのときの弾性波のエネルギー密度を濃淡で示している。図3(a)および図3(b)の左端から右端までの幅は波長λに相当する。支持基板10内の下方の濃い領域は弾性波のエネルギー密度が低いことを示している。弾性波のエネルギー密度が高くなると色が薄くなる。ただし、弾性波のエネルギー密度が高い領域56は色を濃くしている。
図3(a)に示すように、通過帯域内の弾性波のエネルギー密度は電極指16直下の圧電基板12内の領域54が最も高い。図3(b)に示すように、通過帯域より高い帯域の弾性波のエネルギー密度は圧電基板12近傍の支持基板10内の領域56が最も高い。このように、通過帯域より高い帯域において電極指16下に弾性波エネルギーが集中することがスプリアスの生じる原因と考えられる。弾性波エネルギーの集中する領域56は支持基板10内に位置する。
そこで、実施例1のように、支持基板10内に改質領域30を形成する。これにより、弾性波のエネルギーが散乱し、通過帯域より高い帯域のスプリアスを抑制できる。図3(b)のように、弾性波エネルギーは支持基板10の圧電基板12近傍に集中する。よって、改質領域30は、支持基板10内の圧電基板12近傍に設けることが好ましい。
[実施例1の変形例1]
図4(a)は、実施例1の変形例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図4(a)に示すように、支持基板10内に深さの異なる改質領域30の列が設けられている。深さ方向に複数の改質領域30の列を形成することで、支持基板10内の弾性波のエネルギーをより拡散できる。よって、スプリアスをより抑制できる。
[実施例1の変形例2]
図4(b)は、実施例1の変形例2に係る弾性波デバイスの断面図である。図4(b)に示すように、支持基板10は、基板10aと中間層10bを備えている。中間層10bは、例えば酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化アルミニウム層または窒化アルミニウム層であり、圧電基板12の下面にCVD(Chemical Vapor Deposition)法、真空蒸着法またはスパッタリング法等により成膜されている。中間層10bの厚さは1μmから10μm程度である。基板10aは、例えばサファイア基板、スピネル基板、シリコン基板、水晶基板、石英基板またはアルミナ基板である。基板10aの上面と中間層10bの下面は常温接合されている。基板10a内の中間層10b近傍に改質領域30が設けられている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
中間層10bの弾性率の温度係数を圧電基板12の弾性率の温度係数と逆符号とする。例えば圧電基板12がタンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板のとき、中間層10bを酸化シリコン層とする。これにより、周波数温度係数を小さくできる。主モードの弾性波は、圧電基板12の表面から2λ程度に分布する。よって、圧電基板12と中間層10bとの合計の厚さは2λ以下が好ましく1.5λ以下がより好ましい。
[実施例1の変形例3]
図4(c)は、実施例1の変形例3に係る弾性波デバイスの断面図である。図4(c)に示すように、圧電基板12の下面に中間層10bが設けられ、基板10aの上面に中間層10cが設けられている。中間層10bと10cとの間に接合層10dが設けられている。中間層10cの材料は例えば中間層10bと同様である。接合層10dは例えばシリコン層等の半導体層またはチタン層等の金属層である。中間層10bと基板10aとの常温接合が難しいことがある。例えば、中間層10bが酸化シリコン層のとき表面を活性化しようとしても非晶質層が形成されにくいことがある。そこで、基板10aの上面に中間層10cを形成する。中間層10bの下面および中間層10cの上面に各々接合層10dを形成する。接合層10dの表面を活性化させ非晶質層を形成する。非晶質層同士を常温で接合する。基板10a内の中間層10c近傍に改質領域30が設けられている。その他の構成は実施例1の変形例2と同じであり説明を省略する。実施例1の変形例2と同様に、圧電基板12、中間層10b、10cおよび接合層10dの合計の厚さは2λ以下が好ましく、1.5λ以下がより好ましい。
図5(a)は実施例2に係る弾性波デバイスの平面図、図5(b)は、図5(a)の断面図である。図5(a)および図5(b)に示すように、平面視においてIDT20の交差領域25内に領域32が設けられている。領域32は、支持基板10内に圧電基板12の下面に接し設けられている。領域32は、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウムまたは窒化アルミニウム等の固体の物質層33で充填されている。物質層33は、例えば多結晶または非晶質であり、かつ支持基板10と異なる材料からなる。支持基板10の上面から領域32の下面までの深さD4は例えば5μmから50μm、領域32の中心のX方向の間隔D5は例えば10μmから500μm、領域32の大きさD6は例えば5μmから250μmである。領域32は、支持基板10の下部のT1/2の領域には設けられていない。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
[実施例2の製造方法]
図6(a)から図6(c)は、実施例2に係る弾性波デバイスの製造方法を示す断面図である。図6(a)に示すように、支持基板10上に凹部31を形成する。凹部31の形成には、例えばエッチング法またはサンドブラスト法を用いる。図6(b)に示すように、凹部31内に物質層33を埋め込む。物質層33は、例えばCVD法、真空蒸着法またはスパッタリング法により形成する。凹部31内を埋め込んだ物質層33は多結晶または非晶質となる。その後、支持基板10の上面を研磨または研削し平坦化する。図6(c)に示すように、支持基板10の上面に圧電基板12を常温接合する。その後、実施例1の図2(c)以降と同様の工程を行う。以上により、実施例2に係る弾性波デバイスが製造できる。
実施例2のように、領域32は、支持基板10と異なる材料とする。これにより、通過帯域より高い帯域において弾性波のエネルギーが電極指16直下に集中することを抑制できる。よって、通過帯域より高い帯域のスプリアスを抑制できる。実施例2では、支持基板10に凹部31を形成し、凹部31に領域32を形成する。このため、弾性波共振器24以外に領域32を設けないこともできる。領域32の平面形状および断面形状は、任意の形状とすることができる。
[実施例2の変形例1]
図7(a)は、実施例2の変形例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図7(a)に示すように、領域32は、空隙34である。その他の構成は実施例2と同じであり、説明を省略する。領域32が空隙34であっても弾性波のエネルギーが拡散し、スプリアスを抑制できる。
[実施例2の変形例2]
図7(b)は、実施例2の変形例2に係る弾性波デバイスの断面図である。図7(b)に示すように、領域32は、弾性波共振器24の交差領域25に加え、弾性波共振器24の間にも設けられている。これにより、弾性波共振器24間の弾性波の漏れによる干渉を抑制できる。その他の構成は実施例2と同様であり説明を省略する。
[実施例2の変形例3]
図8(a)は、実施例2の変形例3に係る弾性波デバイスの断面図である。図8(a)に示すように、支持基板10は、基板10a、中間層10c、接合層10dおよび中間層10bを備えている。基板10a、中間層10c、接合層10dおよび中間層10bの材料および寸法等は実施例1の変形例3と同じである。基板10a内に領域32が中間層10cに接して設けられている。領域32は、実施例2と同様の物質層33である。その他の構成は実施例2と同じであり説明を省略する。
実施例2の変形例3のように、支持基板10は基板10aと圧電基板12との間に中間層10bおよび10cを有してもよい。実施例1の変形例2のように、支持基板10は基板10aと中間層10bを有し、中間層10cおよび接合層10dを有さなくてもよい。
[実施例2の変形例4]
図8(b)は、実施例2の変形例4に係る弾性波デバイスの断面図である。図8(b)に示すように、中間層10bに物質層33からなる領域32が設けられている。物質層33は、中間層10bと異なる材料からなる。その他の構成は実施例2の変形例3と同じであり説明を省略する。
[実施例2の変形例5]
図8(c)は、実施例2の変形例5に係る弾性波デバイスの断面図である。図8(c)に示すように、中間層10cに物質層33からなる領域32が設けられている。物質層33は、中間層10cと異なる材料からなる。その他の構成は実施例2の変形例3と同じであり説明を省略する。
実施例2の変形例4および5のように、領域32は中間層10bおよび/または10c内に設けられていてもよい。
[実施例2の変形例6]
図9(a)は、実施例2の変形例6に係る弾性波デバイスの平面図である。図9(a)に示すように、領域32は交差領域25内においてY方向に延伸し、X方向に複数設けられている。
[実施例2の変形例7]
図9(b)は、実施例2の変形例7に係る弾性波デバイスの平面図である。図9(b)に示すように、領域32は交差領域25内においてX方向に延伸し、Y方向に複数設けられている。
実施例2の変形例6および7のように、領域32は平面視において、X方向またはY方向に延伸していてもよい。
[実施例2の変形例8]
図10は、実施例2の変形例8に係る弾性波デバイスの平面図である。図10に示すように、領域32はIDT20の交差領域25内のほとんどを占めていてもよい。
支持基板10の周波数温度係数の抑制等の機能を維持するため、平面視において領域32の面積はIDT20の交差領域25の面積の1/2以下が好ましく、1/5以下がより好ましく、1/10以下がさらに好ましい。スプリアスの抑制のため、平面視において領域32の面積はIDT20の交差領域25の面積の1/2以上でもよい。
実施例2の変形例2から8において、領域32は空隙34でもよい。
実施例1から3およびその変形例によれば、各々複数の電極指16を備える一対の櫛型電極18が圧電基板12の上面(第1面)に設けられている。支持基板10は圧電基板12の下面(第1面と反対の第2面)に接合されている。複数の改質領域30または複数の領域32は、互いに離れて設けられ、他の領域とは異なる材料からなるまたは他の領域と結晶状態が異なる。複数の改質領域30または複数の領域32の少なくとも一部の領域は平面視において一対の櫛型電極18の電極指16が交差する交差領域25と重なる。これにより、圧電基板12下の支持基板10において弾性波エネルギーが散乱される。よって、通過帯域の1.5倍から2倍の周波数帯域におけるスプリアスが抑制できる。
また、複数の改質領域30および複数の領域32は、支持基板10の上面から圧電基板12と反対の向きに1/2の深さより浅い領域には設けられ、1/2より深い領域には設けられてない。これにより、支持基板10の強度を維持することができる。また、周波数温度係数を小さくすることができる。このように、支持基板10の機能を維持することができる。複数の改質領域30および複数の領域32は、圧電基板12と反対側の3/4の厚さの領域には設けられていないことが好ましく、9/10の厚さの領域に設けられていないことが好ましい。
圧電基板12の厚さは一対の櫛型電極18のうち一方の櫛型電極18の複数の電極指16の平均ピッチ以下である。これにより、特許文献1のようにバルク波に起因したスプリアスを抑制できる。しかしながら、通過帯域の1.5倍から2倍の周波数帯域にスプリアスが生成される。図3(b)のように、これは電極指16下の支持基板10内に弾性波のエネルギーが集中するためと考えられる。そこで、支持基板10内に改質領域30および領域32を設ける。これにより、通過帯域より高い帯域のスプリアスを抑制できる。
一対の櫛型電極18が弾性表面波(特にSH(Shear Horizontal)波)を励振する場合、バルク波が生成されやすい。よって、弾性表面波がSH波であるとき、圧電基板12の厚さT2を電極指16の平均ピッチ以下とすることが好ましい。弾性表面波をSH波とするため、圧電基板12は、20°から48°回転YカットX伝搬タンタル酸リチウム基板であることが好ましい。
圧電基板12の厚さT2は電極指16の平均ピッチの0.9倍以下が好ましく、0.8倍以下がより好ましく、0.7倍以下がさらに好ましい。厚さT2は電極指16の平均ピッチの0.1倍以上が好ましく、0.2倍以上がより好ましい。電極指16の平均ピッチは、IDT20のX方向の長さを電極指16の対数(電極指16の本数の1/2)で除することにより算出できる。例えば波長λを5μmとすると、圧電基板12の厚さT2は例えば0.5μmから5μmである。
図3(b)のように、通過帯域より高い帯域のスプリアスの原因となる弾性波のエネルギーは、圧電基板12の上面から弾性波の波長λの2倍以内の領域に主に存在する。そこで、複数の改質領域30または複数の領域32の少なくとも一部は、圧電基板12の上面(第1面)から支持基板10の厚み方向に電極指16の平均ピッチの2倍以下の範囲に設けることが好ましく、1.5倍以下の範囲に設けることが好ましく、1倍以下に設けることが好ましい。
支持基板10の機能を維持するため、複数の改質領域30または複数の領域32は、支持基板10の上面から電極指16の平均ピッチの10倍より深くに設けないことが好ましく、5倍より深くに設けないことがより好ましい。
実施例1およびその変形例のように、改質領域30は、支持基板10の他の領域と同じ材料からなり、他の領域の結晶状態は単結晶または多結晶であり、複数の改質領域30の結晶状態は非晶質である。これにより、改質領域30をレーザ光50の照射により形成することができる。
実施例2およびその変形例のように、支持基板10の他の領域と複数の領域32は異なる材料(例えば固体材料)からなる。これにより、領域32の大きさおよび平面視における形成領域を任意に設定できる。また、複数の領域32は空隙34である。これにより、弾性波エネルギーをより分散できる。
実施例1およびその変形例において、改質領域30の一部は圧電基板12内に形成されてもよい。圧電基板12を劣化させないため、改質領域30および領域32は圧電基板12内に形成されないことが好ましい。改質領域30を圧電基板12内に形成しないため、改質領域30は、圧電基板12と支持基板10との界面から離れることが好ましい。実施例2およびその変形例1、2および4のように、領域32は圧電基板12と支持基板10との界面に接していてもよい。
図3(b)のように、弾性波のエネルギーが集中する深さは製造誤差程度に略同じである。よって、複数の改質領域30および複数の領域32を支持基板10内の略同じ深さに設ける。これにより、効率的に改質領域30および領域32を設けることができる。
実施例2の変形例4および5のように、支持基板10は、圧電基板12側の中間層10bおよび/または10c(第1層)と圧電基板12の反対側の基板10a(第2層)とを有し、領域32は中間層10bおよび/または10cに設けられ、基板10aに設けられていない。これにより、圧電基板12近傍に領域32を設けることができる。
実施例1の変形例2、3、および実施例2の変形例3のように、圧電基板12側の中間層10bおよび/または10c(第1層)と圧電基板12の反対側の基板10a(第2層)とを有し、改質領域30および領域32は基板10aに設けられ、中間層10bおよび10cに設けられていなくてもよい。
実施例1およびその変形例、実施例2の変形例2のように、複数の一対の櫛型電極18がX方向(電極指16の配列方向)に設けられている。複数の一対の櫛型電極18の間の支持基板10内に、改質領域30および領域32(第1領域と実質的に同じ材料からなりかつ第1領域と結晶状態が同じ第2領域)を有する。このように、改質領域30および領域32は複数の弾性波共振器24の支持基板内に設けられている。これにより、一方の弾性波共振器24(一対の櫛型電極18)から他方の弾性波共振器24に漏れた弾性波が改質領域30または領域32により散乱される。よって、弾性波共振器24間の干渉を抑制できる。
図11(a)は、実施例3に係る弾性波デバイスの平面図、図11(b)は、図11(a)のA-A断面図である。図11(a)および図11(b)に示すように、平面視において弾性波共振器24間に領域32が設けられている。領域32のY方向の幅は交差領域25より広い。弾性波共振器24には領域32は設けられていない。領域32は物質層33で充填されている。その他の構成は実施例2と同じであり説明を省略する。
[実施例3の変形例1]
図12(a)は、実施例3の変形例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図12(a)に示すように、領域32は、平面視において弾性波共振器24間および反射器22の一部と重なるように設けられている。領域32は物質層33で充填されている。その他の構成は実施例3と同じであり説明を省略する。実施例3およびその変形例1において領域32は空隙34でもよい。
[実施例3の変形例2]
図12(b)は、実施例3の変形例2に係る弾性波デバイスの断面図である。図12(b)に示すように、弾性波共振器24間に実施例1と同様の改質領域30が設けられている。その他の構成は実施例3の変形例1と同じであり説明を省略する。
実施例3およびその変形例のように、弾性波共振器24のX方向の間に領域32または改質領域30を設ける。これにより、弾性波共振器24の一方からX方向に漏れた弾性波が他方の弾性波共振器24に至ることにより、弾性波共振器24同士が干渉することを抑制できる。
実施例1、2およびその変形例の弾性波共振器24の間に実施例3およびその変形例のように改質領域30および領域32を設けてもよい。
図13(a)は、実施例4に係るフィルタの平面図である。図13(a)に示すように、圧電基板12上に複数の弾性波共振器24、配線26およびパッド28が設けられている。弾性波共振器24は直列共振器S1からS3および並列共振器P1およびP2を含む。配線26は弾性波共振器24間を電気的に接続する。パッド28は、入力端子Tin、出力端子Toutおよびグランド端子Gndに電気的に接続されている。
入力端子Tinと出力端子Toutとの間に、1または複数の直列共振器S1からS3が直列に接続され、入力端子Tinと出力端子Toutとの間に、1または複数の並列共振器P1およびP2が並列に接続されている。1または複数の直列共振器S1からS3および1または複数の並列共振器P1およびP2の少なくとも1つに実施例1から3およびその変形例の弾性波デバイスを用いることができる。ラダー型フィルタの共振器の個数等は適宜設定できる。フィルタは、多重モード型フィルタでもよい。
[実施例4の変形例1]
図13(b)は、実施例4の変形例1に係るデュプレクサの回路図である。図13(b)に示すように、共通端子Antと送信端子Txとの間に送信フィルタ40が接続されている。共通端子Antと受信端子Rxとの間に受信フィルタ42が接続されている。送信フィルタ40は、送信端子Txから入力された高周波信号のうち送信帯域の信号を送信信号として共通端子Antに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。受信フィルタ42は、共通端子Antから入力された高周波信号のうち受信帯域の信号を受信信号として受信端子Rxに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。送信フィルタ40および受信フィルタ42の少なくとも一方を実施例4のフィルタとすることができる。
マルチプレクサとしてデュプレクサを例に説明したがトリプレクサまたはクワッドプレクサでもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 支持基板
10a 基板
10b、10c 中間層
10d 接合層
12 圧電基板
14 金属膜
16 電極指
18 櫛型電極
20 IDT
22 反射器
24 弾性波共振器
30 改質領域
32 領域
33 物質層
34 空隙
40 送信フィルタ
42 受信フィルタ

Claims (10)

  1. 第1面と前記第1面の反対の第2面を有する圧電基板と、
    前記圧電基板の前記第1面上に設けられ、複数の電極指を各々備える一対の櫛型電極と、
    互いに離れて設けられ他の領域とは異なる材料からなる、前記他の領域と結晶状態が異なる、または空隙である複数の領域を有し、前記複数の領域の少なくとも一部は平面視において前記一対の櫛型電極の電極指が交差する交差領域と重なり、前記複数の領域は、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記一対の櫛型電極のうち一方の櫛型電極の複数の電極指の平均ピッチの10倍の深さより浅い領域に設けられ、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記平均ピッチの10倍より深い領域には設けられていない、前記圧電基板の前記第2面に接合された支持基板と、
    を備え、
    前記圧電基板の厚さは前記平均ピッチ以下であり、
    前記複数の領域は、前記第1面から前記支持基板の厚み方向へ前記平均ピッチの2倍以下の範囲に設けられ、
    前記他の領域と前記複数の領域とは同じ材料からなり、前記他の領域の結晶状態は単結晶または多結晶であり、前記複数の領域の結晶状態は非晶質である弾性波デバイス。
  2. 第1面と前記第1面の反対の第2面を有する圧電基板と、
    前記圧電基板の前記第1面上に設けられ、複数の電極指を各々備える一対の櫛型電極と、
    互いに離れて設けられ他の領域とは異なる材料からなる、前記他の領域と結晶状態が異なる、または空隙である複数の領域を有し、前記複数の領域の少なくとも一部は平面視において前記一対の櫛型電極の電極指が交差する交差領域と重なり、前記複数の領域は、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記一対の櫛型電極のうち一方の櫛型電極の複数の電極指の平均ピッチの10倍の深さより浅い領域に設けられ、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記平均ピッチの10倍より深い領域には設けられていない、前記圧電基板の前記第2面に接合された支持基板と、
    を備え、
    前記圧電基板の厚さは前記平均ピッチ以下であり、
    前記複数の領域は、前記第1面から前記支持基板の厚み方向へ前記平均ピッチの2倍以下の範囲に設けられ、
    前記支持基板は、前記圧電基板側の第1層と前記圧電基板の反対側の第2層とを有し、前記複数の領域は前記第1層に設けられ、前記第2層に設けられていない弾性波デバイス
  3. 第1面と前記第1面の反対の第2面を有する圧電基板と、
    前記圧電基板の前記第1面上に設けられ、複数の電極指を各々備える一対の櫛型電極と、
    互いに離れて設けられ他の領域とは異なる材料からなる、前記他の領域と結晶状態が異なる、または空隙である複数の領域を有し、前記複数の領域の少なくとも一部は平面視において前記一対の櫛型電極の電極指が交差する交差領域と重なり、前記複数の領域は、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記一対の櫛型電極のうち一方の櫛型電極の複数の電極指の平均ピッチの10倍の深さより浅い領域に設けられ、前記第2面から前記圧電基板と反対の向きに前記平均ピッチの10倍より深い領域には設けられていない、前記圧電基板の前記第2面に接合された支持基板と、
    を備え、
    前記圧電基板の厚さは前記平均ピッチ以下であり、
    前記複数の領域は、前記第1面から前記支持基板の厚み方向へ前記平均ピッチの2倍以下の範囲に設けられ、
    前記支持基板は、前記圧電基板側の第1層と前記圧電基板の反対側の第2層とを有し、前記複数の領域は前記第2層に設けられ、前記第1層に設けられていない弾性波デバイス
  4. 前記他の領域と前記複数の領域とは同じ材料からなり、前記他の領域の結晶状態は単結晶または多結晶であり、前記複数の領域の結晶状態は非晶質である請求項2または3に記載の弾性波デバイス。
  5. 前記他の領域と前記複数の領域は異なる材料からなる請求項2または3に記載の弾性波デバイス。
  6. 前記複数の領域は空隙である請求項2または3に記載の弾性波デバイス。
  7. 前記複数の領域は前記支持基板内の略同じ深さに設けられている請求項1からのいずれか一項に記載の弾性波デバイス。
  8. 前記一対の櫛型電極を備える弾性波共振器が複数設けられ、前記複数の領域の一部は、前記複数の弾性波共振器間の前記支持基板内に設けられている請求項1からのいずれか一項に記載の弾性波デバイス。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の弾性波デバイスを含むフィルタ。
  10. 請求項に記載のフィルタを含むマルチプレクサ。
JP2019024856A 2019-02-14 2019-02-14 弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ Active JP7397573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019024856A JP7397573B2 (ja) 2019-02-14 2019-02-14 弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019024856A JP7397573B2 (ja) 2019-02-14 2019-02-14 弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020136783A JP2020136783A (ja) 2020-08-31
JP7397573B2 true JP7397573B2 (ja) 2023-12-13

Family

ID=72279168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019024856A Active JP7397573B2 (ja) 2019-02-14 2019-02-14 弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7397573B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116210154A (zh) * 2020-09-17 2023-06-02 株式会社村田制作所 弹性波装置以及弹性波装置的制造方法
WO2022124409A1 (ja) * 2020-12-11 2022-06-16 株式会社村田製作所 弾性波装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004336503A (ja) 2003-05-09 2004-11-25 Fujitsu Media Device Kk 弾性表面波素子及びその製造方法
JP2012165132A (ja) 2011-02-04 2012-08-30 Taiyo Yuden Co Ltd 弾性波デバイスの製造方法
JP2017034363A (ja) 2015-07-29 2017-02-09 太陽誘電株式会社 弾性波デバイスおよびモジュール
JP2017126831A (ja) 2016-01-12 2017-07-20 太陽誘電株式会社 弾性波デバイス及びその製造方法
WO2018167407A1 (fr) 2017-03-13 2018-09-20 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Resonateur saw a couches d'attenuation d'ondes parasites
JP2019192988A (ja) 2018-04-19 2019-10-31 株式会社ディスコ Sawデバイスの製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004336503A (ja) 2003-05-09 2004-11-25 Fujitsu Media Device Kk 弾性表面波素子及びその製造方法
JP2012165132A (ja) 2011-02-04 2012-08-30 Taiyo Yuden Co Ltd 弾性波デバイスの製造方法
JP2017034363A (ja) 2015-07-29 2017-02-09 太陽誘電株式会社 弾性波デバイスおよびモジュール
JP2017126831A (ja) 2016-01-12 2017-07-20 太陽誘電株式会社 弾性波デバイス及びその製造方法
WO2018167407A1 (fr) 2017-03-13 2018-09-20 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Resonateur saw a couches d'attenuation d'ondes parasites
JP2019192988A (ja) 2018-04-19 2019-10-31 株式会社ディスコ Sawデバイスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020136783A (ja) 2020-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102085184B1 (ko) 탄성파 디바이스 및 모듈
JP2019186655A (ja) 弾性波デバイス、マルチプレクサおよび複合基板
KR102140089B1 (ko) 탄성파 공진기, 필터 및 멀티플렉서
CN107204750B (zh) 声波器件
CN110504941B (zh) 声波谐振器、声波器件、滤波器以及复用器
JP7278305B2 (ja) 弾性波装置、分波器および通信装置
CN110710106B (zh) 弹性波装置、分波器及通信装置
JP6635794B2 (ja) 弾性波デバイス及びその製造方法
JP7433873B2 (ja) 弾性波共振器、フィルタ、及びマルチプレクサ
JP7397573B2 (ja) 弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ
JP2023060058A (ja) 弾性波共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
JP7406305B2 (ja) 弾性波デバイスおよびその製造方法、フィルタ並びにマルチプレクサ
JP7374629B2 (ja) 弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ
JP7403960B2 (ja) 弾性波デバイスおよびその製造方法、フィルタ並びにマルチプレクサ
JP2022176790A (ja) 弾性波デバイス、ウエハ、フィルタおよびマルチプレクサ
JP7458700B2 (ja) 弾性波共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
CN114070257A (zh) 声波装置、滤波器及多路复用器
JP7061005B2 (ja) 弾性波共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
JP6886264B2 (ja) 弾性波デバイス並びに複合基板およびその製造方法
JP7329954B2 (ja) 弾性波共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
US20230208395A1 (en) Acoustic wave device, wafer, and method of manufacturing wafer
JP2021158553A (ja) 弾性波デバイスおよびその製造方法、フィルタ、マルチプレクサおよびウエハ
JP2023004735A (ja) 弾性波デバイス、フィルタ、マルチプレクサおよびウエハ
JP2022172569A (ja) 弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ
CN116888891A (zh) 谐振子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230828

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7397573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150