JP6635741B2 - 画像処理装置及び制御方法 - Google Patents
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Description
付加情報が多重化された画像が複数の撮影条件で撮影されることによりそれぞれの画像データを取得する取得手段と、
前記複数の撮影条件それぞれの画像データから多重化された付加情報を抽出する抽出手段と、
前記複数の撮影条件それぞれの画像データから抽出された付加情報を評価する評価手段と、
前記評価手段による評価に基づいて、採用可能と判定された付加情報を採用する採用手段と、
前記採用手段により採用可能と判定されない付加情報が存在する場合、前記それぞれの画像データにおいて採用可能と判定されない付加情報が多重化されている領域に基づいて前記画像処理装置の移動方向と移動量を決定する決定手段と、
前記決定された移動方向と移動量に基づくメッセージを通知する通知手段とを有する。
図1は、第1の実施形態の画像処理システムの構成を示すブロック図である。入力端子100からは多階調の画像情報が、入力端子101からは、画像情報の中に埋め込むべき付加情報が入力される。この付加情報は、画像情報とは別の情報であり、例えば音声情報や動画情報、テキスト文書情報などが挙げられる。付加情報多重化装置102は、視覚的に判別しづらいように、画像情報中に付加情報を埋め込む。この付加情報多重化装置102は、付加情報の多重化とともに、入力した多階調の画像情報の量子化も実行する。
プリンタ103は、付加情報多重化装置102で作成された情報をプリンタエンジンにて媒体上に可視化し、印字物として出力する。プリンタ103は、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ等、疑似階調処理を用いることにより階調表現を実現するプリンタを想定する。
図2は、図1の付加情報多重化装置102の構成を示すブロック図である。
誤差拡散部200は、入力端子100より入力された画像情報を、誤差拡散法を用いた疑似階調処理することによって、入力階調数よりも少ない量子化レベルに変換し、複数画素の量子化値によって面積的に階調性を表現する。誤差拡散処理についての詳細は後述する。
ブロック化部201は、入力された画像情報を所定領域単位に区分する。量子化条件制御部202は、ブロック化部201にてブロック化した領域単位で量子化条件を変更し、制御する。量子化条件制御部202は、入力端子101から入力された付加情報に基づき、ブロック単位で量子化条件を制御する。量子化条件制御部202により制御され、出力される量子化条件には例えば量子化閾値を含む。2値化の場合には量子化閾値は1つであるが、多値化の場合には、量子化後の階調数に応じた数の閾値が出力される。また、階調数を量子化条件に含めてもよい。
制御部210は、CPU211、ROM212、RAM213などを含む。CPU211は、ROM212に保持された制御プログラムを実行して、上述した各構成たとえば誤差拡散部200、量子化条件制御部202の動作、及び処理を制御する。RAM213は、CPU211の作業領域として使用される。また上述したブロックは制御部210により制御されるハードウエアであってもよいが、制御部210によるプログラムの実行で実現される論理的な機能ブロックであってもよい。
図3は、誤差拡散部200の詳細を表すブロック図である。本実施形態では、量子化値が2値である誤差拡散処理を例にして説明する。
加算器300は、入力された画像情報の注目画素値と既に2値化された周辺画素の分配された量子化誤差とを加算する。量子化条件制御部202からの量子化閾値と、加算器300によって誤差が加算された画素値とを比較部301にて比較し、量子化閾値よりも大きい場合には"1"を、それ以外では"0"を出力する。例えば、8ビットの精度で画素の階調を表現する場合には、最大値である"255"と最小値である"0"で表現するのが一般的である。
量子化値が"1"(すなわち255)の時に、紙上にドット(インク、トナー等)が印字されると仮定する。減算器302は、量子化結果と、前述した注目画素値と分配された誤差との加算結果との誤差すなわち量子化誤差を算出し、誤差配分演算部303に基づいて、今後の量子化処理が施される周辺画素に誤差を配分する。誤差の配分割合は注目画素とその周辺画素との相対的な距離に基づいて実験的に設定された誤差の配分テーブル304を予め所有している。誤差配分演算部303は、配分テーブル304に記された配分割合に基づいて、減算器302により得られた量子化誤差を分配する。図3の配分テーブル304は、注目画素の周囲8画素のうち、量子化されていない4画素分の配分テーブルを示しているが、これに限るものではない。
次に量子化条件制御部202を含む全体の動作手順について、図4のフローチャートを基に説明する。いま、量子化値は2値である例について述べる。なお、図4のフローチャートは、CPU211が、フローチャートに関するプログラムを読み出して実行することで実現される。
S401では、制御部210が変数iの初期化を行う。変数iは処理対象の画素すなわち注目画素の垂直方向のアドレスをカウントする変数である。
S402では、制御部210が変数jの初期化を行う。変数jは注目画素の水平方向のアドレスをカウントする変数である。
続いてS403は、制御部210が、現在の注目画素のアドレスである座標(i、j)が、多重化処理を実行すべき領域に属しているか否かを判定している。
W = INT(WIDTH / N) ...式1
H = INT(HEIGHT / M) ...式2
但し、INT( )は( )内の値の整数部分を示す。
式1、式2において割り切れない剰余画素数が、N×Mのブロックを画像中に複数配置した時の端部に相当し、付加情報を多重化する領域の外、すなわち符号多重化領域外となる。図4のS403においては、注目画素が、原点を基準にして水平方向にW x N、垂直方向にH x Mの矩形領域内にあれば符号多重化領域内と判定され、そうでなければ符号多重化領域外と判定される。ここでN,Mはブロック化部201によるブロックのサイズであり、WIDTH,HEIGHTは処理対象の画像データ(すなわち付加情報が多重化された画像データ)のサイズである。
bit = code[INT(i / M)×W + INT(j / N)] ...式3
ここで式3の右辺のインデックスは、ブロックをラスタ順に配置したときの順番を示している。式3により、処理対象の画像データの各ブロックに付加情報の各ビットが対応付けられる。このことから、付加情報codeのビット数は、W×H以下であり、望ましくはW×Hと等しい。例えば図5ではブロック数は4×6=24であるが、codeが48ビットであるなら、例えば8×6=48ブロックにブロック化することが望ましい。
制御部210は、S406にて"0"と判定した場合には、S407にて量子化条件Aを設定し、"1"と判定した場合には、S408にて量子化条件Bを設定する。
続いてS409では、設定した量子化条件に基づいて制御部210が量子化処理を行う。なお、誤差拡散部200が、S409の処理を行ってもよい。この量子化処理は、図3にて説明している誤差拡散法に相当する。
続いて、S410では水平方向変数jを1カウントアップし、S411にて制御部210は、カウントアップされた後の注目画素が画像の水平画素数であるWIDTH未満か否かを判定し、処理画素数がWIDTHになるまで前述の処理を繰り返す。また、水平方向の処理がWIDTH画素数分終了すると、S412にて垂直方向変数iを1カウントアップする。そして、S413にて制御部210は、カウントアップされた後の注目画素が画像の垂直画素数であるHEIGHT未満か否かを判定し、処理画素数がHEIGHTになるまで前述の処理を繰り返す。
以上の動作手順により、N×M画素よりなるブロック単位で、付加情報に応じて量子化条件を変更することが可能になる。
続いて、量子化条件A、B、Cの例について説明する。誤差拡散法における量子化条件は様々な因子があるが、第1の実施形態では、量子化条件は量子化閾値とする。量子化条件Cが選択される場合は、注目画素は多重化領域外である為に、量子化閾値は何でも良い。前述したように、1画素が8ビットによる階調表現で、量子化レベルが2値の場合には、最大値である"255"、及び、最小値である"0"が量子化代表値となるが、その中間値となる"128"を量子化閾値として設定することが多い。すなわち、量子化条件Cでは、量子化閾値を"128"固定とする条件にする。量子化条件A、量子化条件Bを使用する場合は、注目画素が多重化領域内のブロックに属する為、量子化条件の違いによる画質の違いを生じさせなければならない。但し、画質の違いは視覚的には判別しにくいように表現し、かつ、紙上から容易に識別できなくてはならない。
・直接RGBの輝度情報に周期性を重畳する方式
・RGBの輝度情報を輝度‐色差情報(例えばYCrCb信号)に分離して周期性を多重化する方式
・RGBの輝度情報をインク色(例えばCMYK信号)に分離して周期性を多重化する方式
周期性の多重化は上述のように量子化閾値を用いてもよい。
次に、図1の画像処理システムにおける付加情報分離装置106について説明する。図7は、付加情報分離装置106の構成を示すブロック図である。説明を容易にする為に、前述した付加情報多重化装置102の例と同様、分割したブロック内に各1ビットずつの付加情報が多重化されている印字物から分離する例について説明する。当然、多重化装置における1ブロックあたりの付加情報量と、分離装置における1ブロックあたりの分離情報量は等しくなる。
入力端子700には、カメラ付携帯端末104で読み込まれた画像情報が入力される。使用するカメラ付携帯端末104の撮像センサの解像度は、印字物を作成するプリンタ解像度と同等以上が好ましい。当然、正確に印字物のドットの点在情報を読み込む為には、サンプリング定理により、撮像センサ側はプリンタ側よりも2倍以上の解像度が必要になる。しかし、同等以上であれば、正確でなくとも、ある程度ドットが点在しているのを判別することは可能である。第1の実施形態では、説明を容易にするためにプリンタ解像度と撮像センサの解像度が同一解像度と想定する。
幾何学的ずれ検出部701は、カメラ付携帯端末104で撮影した画像の幾何学的ずれを検出する。処理対象の画像は、プリンタにおける出力処理、カメラ付携帯端末104における撮影処理を経ている為に、入力端子700から入力される画像情報は、プリンタ出力以前の画像情報とは幾何学的に大きくずれている場合がある。そこで、幾何学的ずれ検出部701では、印字物と印字物以外との境界線をエッジ検出にて検出する。
P≦N、かつ Q≦M ... 式4
の関係が成り立つ。
また、P×Q画素単位のブロック化は、一定間隔で行う。すなわち、多重化時のN×M画素よりなるブロックと想定される領域内に、P×Q画素単位のブロックがひとつ内包するようにブロック化する。つまりブロックのピッチは、水平方向についてN画素、垂直方向についてM画素が基本となり、この場合、ブロック間の間隙は、水平方向にN−P画素、垂直方向にM−Q画素となる。ただし、上述したように原画像とキャプチャ画像との間にはずれがあり、幾何学的ずれ検出部701により検出したずれ量を1ブロックあたりのずれ量に換算して、スキップ画素数に加算して補正する必要がある。たとえば或るP×Qブロックの右横のP×Qブロックを決定する際に、単に水平方向のピッチがN画素となるようにP×Qブロックを決めるのではなく、右方向にN画素移動した場合の垂直方向のずれを検出したずれ量から求める。そして、その画素数だけ垂直方向にずらした位置を基準としてP×Qブロックを確保する。
変換値加算部708は、画素特定部706、及び707にて特定した画素位置の変換値を、位相毎にそれぞれ加算する。この画素位置特定処理、及び、変換値の加算処理は、空間フィルタ703,704で強調した所定周波数ベクトルの電力を抽出することに相当する。周波数ベクトルとは、ここでは画像の水平方向と垂直方向それぞれの周波数成分の組であり、画像の二次元的な周波数特性を示す。
分散値算出部709は、位相毎に加算した複数の加算値の分散を、それぞれの周期性において算出する。
判定部710は、それぞれの周期性における分散値に基づいて、多重化された符号を判定する。
図11は、図7の画素特定部706、及び画素特定部707、変換値加算部708、分散値算出部709、判定部710の動作手順を示すフローチャートである。図11の手順は、図11に示した各構成要素で実行される。具体的には、S1103を画素特定部で、S1104を変換値加算部で、S1107を分散値部で、S1110,S1111を判定部710で実行する。その間にあるパラメータの設定処理や判定処理は例えば不図示の制御部などで行ってもよい。また、図11で言及する周期性No.の値は画素特定部から分散値部に至る処理ブロックのシーケンスに対応しており、図7では周期性No.の数は0,1の2つである。すなわち図11では周期性No.iの値を変えて直列的に処理されているが、図7のようにハードウエアで実現する場合には、異なる周期性No.に対応する処理は並列に実行される。このため図7の構成で図11の手順を実行する際には、パラメータiに関するS1108及びS1109は行われない。なお図11の処理は、不図示のCPU等のプロセッサーあるいは制御部により図11の手順全体を実現するためのプログラムを実行することで行われてもよい。以下の説明では、付加情報分離装置106が動作の主体であるとする。
S1103では、画素特定部706、707による特定する画素位置の規則性の因子、すなわち、"周期性"及び"位相"の2因子を決定する工程である。本フローでは、周期性に関する変数をi、位相に関する変数をjとする。
この周期性及び位相の条件は、番号(ナンバー)により管理されていて、いま、周期性ナンバー(以下No.と略す)がi、位相No.がjである画素位置特定方法の因子を設定する。この例については図12、図13を参照して説明する。この因子により処理対象の変換値の画像データ中における位置が特定される。なおi,jはそれぞれ周期性と位相とを示すインデックスであるが、以下では周期性i、位相jと呼ぶこともある。
続いてS1104は、ブロック内で特定された位置の変換値を加算する工程である。加算した加算値を変数の配列TOTAL[i][j]として記憶する。パラメータi,jに応じて通常は複数の画素(変換値)が特定されるため、S1104では特定された位置の変換値の合計値を求めてTOTAL[i][j]に記憶する。
S1105にて変数jをカウントアップして、S1106にて固定値Jと比較する。Jは、位相を変化させて画素位置特定処理をする所定の回数が格納されている。もし、変数jがJ未満であればS1103に戻り、カウントアップ後のjによる新たな位相No.により、画素位置特定処理、及び、特定された位置の画素(すなわち変換値)の加算処理が繰り返される。インデックスjの値が異なれば、特定される画素の位置も異なる。
S1109にてiが設定回数終了したと判断されると、分散値B[i]はI個算出できたことになる。S1110にて、I個の分散値の集合から分散値の最大値を検出し、その時のiの値を変数imaxに代入する。
1.特定された位置の変換値を加算した加算値の最大値と最小値の差分
2.特定された位置の変換値を加算した加算値の最大値と2番目に大きな値との差分、もしくは、最小値と2番目に小さな値との差分のどちらか
3.特定された位置の変換値を加算した加算値によるヒストグラムを作成した時の、前後の順番の差分の最大値。
次に、カメラ付携帯端末104による、付加情報が多重化された印刷物(多重化印字物と呼ぶ。)の連続撮影について説明する。カメラ付携帯端末104は撮影時、その撮影条件により複数の定常的な劣化が生じる。なお定常的な劣化とは、例えば、一定の撮影条件の下で撮影した画像中の一定の位置に生じる劣化であり、劣化の原因や種類については必ずしも一定でなくともよい。ただし付加情報の復号を困難にする劣化が問題であるので、復号の失敗となる劣化の種類や原因は多重化の方法に応じて異なる可能性がある。図4等で説明した方法で付加情報が多重化された画像の場合には、ブロック内の輝度レベル(あるいは濃度レベル)や空間周波数特性が変えられるような劣化により付加情報の復号が困難となる。たとえば、ライトの写りこみにより局所的に輝度レベルが高くなったり、撮像素子やローパスフィルタに付着したごみなどにより局所的に輝度レベルが低下したりすることなどが、復号した付加情報の誤りの原因となり得る。
図16の撮影画像(a)、(c)において、ライトの写り込み部分は右から2番目の領域に含まれる。図16の撮影画像(a)のデコード結果1603における多重化データのうち向かって右から2番目のデータは写り込み部分に対応する領域から復号された情報であり、多重化データDが得られたことが示されている。一方、図16の撮影画像(c)のデコード結果1603における多重化データのうち向かって右から2番目のデータは写り込み部分に対応する領域から復号された情報であり、多重化データCが得られたことが示されている。図16の撮影画像(a)、(b)において、ボケ部分は両端の領域に含まれる。図16のデコード結果1603における多重化データの右から1番目と5番目のデータは周辺部のボケ部分に対応する領域から復号された情報である。図16の撮影画像(c)、(d)において、ボケ部分は中央の領域に含まれる。図16のデコード結果1603における多重化データの右から3番目のデータは中心部のボケ部分に対応する領域から復号された情報である。
第1の実施形態の撮影条件設定において、想定される撮影条件の組み合わせは無数にあり、そのすべての撮影条件で撮影し、復号を試み、復号した情報を評価するのは現実的ではない。第2の実施形態では、このような場合でも、付加情報の正確な分離が可能な構成について説明する。
本実施形態では、第1の実施形態または第2の実施形態において、ユーザにカメラまたは印字物の移動を促し、カメラまたは印字物の移動により、定常的ノイズの影響を抑えることを説明する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (14)
- 画像処理装置であって、
付加情報が多重化された画像が複数の撮影条件で撮影されることによりそれぞれの画像データを取得する取得手段と、
前記複数の撮影条件それぞれの画像データから多重化された付加情報を抽出する抽出手段と、
前記複数の撮影条件それぞれの画像データから抽出された付加情報を評価する評価手段と、
前記評価手段による評価に基づいて、採用可能と判定された付加情報を採用する採用手段と、
前記採用手段により採用可能と判定されない付加情報が存在する場合、前記それぞれの画像データにおいて採用可能と判定されない付加情報が多重化されている領域に基づいて前記画像処理装置の移動方向と移動量を決定する決定手段と、
前記決定された移動方向と移動量に基づくメッセージを通知する通知手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記抽出手段は、前記画像を構成する複数の領域から、該領域に多重化された付加情報を抽出し、
前記評価手段は、前記領域ごとに前記付加情報を評価し、前記採用手段は、前記評価手段による評価に基づいて、前記複数の領域それぞれから抽出された閾値を超える評価の前記付加情報を採用することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記採用手段は、第1撮影条件で前記画像を撮影することで取得された第1画像データの第1領域の第1付加情報に対する評価値が閾値を超えており、かつ、前記第1撮影条件とは異なる第2撮影条件で前記画像を撮影することで取得された第2画像データの前記第1領域の第2付加情報に対する評価値が閾値を超えている場合、前記第1付加情報と前記第2付加情報の中でより高い評価値の付加情報を採用することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記複数の撮影条件を設定する設定手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記評価手段は、前記付加情報に追加された誤り検出符号に基づいて前記付加情報が正し抽出されたか判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記付加情報は、前記画像を構成するブロックごとに、多重化する情報に応じた閾値マトリクスを用いて量子化を行うことで前記情報が多重化されており、
前記抽出手段は、前記ブロックごとの画素値の分布と前記閾値マトリクスとの相関を判定して前記閾値マトリクスに対応する情報を抽出し、
前記評価手段は、前記抽出手段による情報の抽出の確度が高いほど高い評価とすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記撮影条件には、前記画像処理装置の撮影手段の有する光学系の焦点位置と、撮影用のライトのオンまたはオフの設定との少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記取得手段は、前記複数の撮影条件を切り替えながら撮影された前記画像の画像データを取得することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記評価手段は、前記画像データとは異なる情報を用いて前記付加情報を評価することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記画像処理装置の移動前に画像を撮影することで得られた移動前の画像データと、前記画像処理装置の移動後に画像を撮影することで得られた移動後の画像データとにおいて一致する部分を判定し、移動前の画像データと移動後の画像データの対応関係を特定する特定手段を更に有し、
前記採用手段は、移動前の画像データから取得された付加情報と、前記移動後の画像データから前記特定手段の特定結果に基づいて取得された付加情報を採用することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 付加情報が多重化された画像が複数の撮影条件で撮影されることによりそれぞれの画像データを取得する取得手段と、
前記複数の撮影条件それぞれの画像データから多重化された付加情報を抽出する抽出手段と、
前記複数の撮影条件それぞれの画像データから抽出された付加情報を評価する評価手段と、
前記評価手段による評価に基づいて、採用可能と判定された付加情報を採用する採用手段と
を有し、
前記複数の撮影条件は、撮影用のライトがオン状態である第1撮影条件と、撮影用のライトがオフ状態である第2撮影条件とが含まれることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の画像処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 画像処理装置の制御方法であって、
付加情報が多重化された画像が複数の撮影条件で撮影されることによりそれぞれの画像データを取得する取得工程と、
前記複数の撮影条件それぞれの画像データから多重化された付加情報を抽出する抽出工程と、
前記複数の撮影条件それぞれの画像データから抽出された付加情報を評価する評価工程と、
前記評価に基づいて、採用可能と判定された付加情報を採用する採用工程と、
前記採用工程により採用可能と判定されない付加情報が存在する場合、前記それぞれの画像データにおいて採用可能と判定されていない付加情報が多重化されている領域に基づいて前記画像処理装置の移動方向と移動量を決定する決定工程と、
前記決定された移動方向と移動量に基づくメッセージを通知する通知工程とを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 付加情報が多重化された画像が複数の撮影条件で撮影されることによりそれぞれの画像データを取得する取得工程と、
前記複数の撮影条件それぞれの画像データから多重化された付加情報を抽出する抽出工程と、
前記複数の撮影条件それぞれの画像データから抽出された付加情報を評価する評価工程と、
前記評価工程による評価に基づいて、採用可能と判定された付加情報を採用する採用工程と
を有し、
前記複数の撮影条件は、撮影用のライトがオン状態である第1撮影条件と、撮影用のライトがオフ状態である第2撮影条件とが含まれることを特徴とする制御方法。
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