JP6635557B2 - 建築用表面処理具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば建物の壁の下地にパテを塗布したりこれを研磨したりする等、建築物の表面を処理する建築用表面処理具に関する。
一般に、図13に示すように、例えば住宅等の建物の壁1においては、胴縁等の基材(図示せず)にボード2を付設して下地とし、この下地表面3に壁紙(図示せず)を貼付することを行う。この場合、ボード2とボード2との繋目4には、目地剤である所謂パテを建築用表面処理具としてのコテを用いて塗布し、その後、パテを乾燥させる。それから、パテの盛り上がって突出した部分を建築用表面処理具としてのヤスリ具で削り取って平面状にする。そして、この平面状に処理した下地表面3に、壁紙を貼付する。
この建物の壁においては、図13に示すように、枠体5で区画された出入口6を、直交する一方の壁1Aに近接した位置であって他方の壁1Bに設ける場合があり、この場合、枠体5と一方の壁1Aとの間隔が狭くなっている部位が生じるが、この狭い部位7においても、ボード2を細長い長方形状に切断したものを接続して例えばビスや釘などの止着具で基材に止めて下地とし、上述のように、ボード2とボード2との繋目4には、目地剤である所謂パテを建築用表面処理具としてのコテを用いて塗布し、その後、パテを乾燥させる。それから、パテの盛り上がって突出した部分を建築用表面処理具としてのヤスリ具で削り取って平面状にする。そして、この平面状に処理した下地表面3に、壁紙を貼付する。
建築用表面処理具としては、従来、例えば、図14及び図15に示すように、ヤスリ具からなる建築用表面処理具Saの場合で説明すると、対象物であるボード2の表面3に接触してこの表面3を処理する処理面としての研磨面101を備えたヤスリ100と、このヤスリ100を面ファスナーや粘着テープ等の取付手段102を介して取付けた本体103と、本体103に設けられ本体103を研磨面101上の基準線Pに沿って往復動させて研磨面101による研磨を行わせるための把手104とを備えて構成されている。把手104は、研磨面101に直交する方向Qの上側から見て(図15)、基準線Pと同軸の軸線Rを有し把持可能な棒状部105を有して形成されている(例えば、実開昭63−60563号公報,実開平6−75623号公報などに掲載)。
また、図示しないが、建築用表面処理具としてのコテも、例えば、対象物であるボード2の表面3に接触してパテを塗布する平面状の処理面を備えた本体と、本体に設けられ本体を処理面の基準線に沿って往復動させて処理面によるパテの塗布を行わせるための把手とを備えて構成されている。把手は、処理面に直交する方向の上側から見て、基準線と同軸の軸線を有し把持可能な棒状部を有して形成されている。
実開昭63−60563号公報 実開平6−75623号公報
ところで、上記従来の建築用表面処理具Saにおいては、例えば、上記のヤスリ具からなる建築用表面処理具Saの場合で説明すると、図15に示すように、枠体6と一方の壁1Aとの間隔が狭くなっている部位7の下地表面3の処理を行う場合、把手104は、研磨面101に直交する方向Qの上側から見て、基準線Pと同軸の軸線Rを有し把持可能な棒状部105を有して形成されているので、把手104を手で把持して、ヤスリ100を狭い部位7に位置させて中心軸P方向に往復動させようとすると、一方の壁1Aに手が当たってしまい、実質的に把持できなかったり、把持できても把持が不十分になって、狭い部位7の研磨作業が極めてやりにくく、作業性が悪いという問題があった。このことは、建築用表面処理具としてのコテにおいても、パテを塗布するときには同様の問題を抱えることになる。
本発明は上記の点に鑑みて為されたもので、狭い場所においても周囲の壁等に手が当接しないように把手を確実に把持して本体を往復動させることができるようにし、処理面による表面処理を容易に行うことができるようにして作業性の向上を図った建築用表面処理具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の建築用表面処理具は、対象物の表面に接触して該表面を処理する処理面が設けられた本体と、該本体に設けられ該本体を上記処理面上の基準線に沿って往復動させて該処理面による表面処理を行わせるための把手とを備えた建築用表面処理具において、上記把手を、上記処理面に直交する方向の上側から見て上記基準線から所定間隔離間した位置に設けた構成としている。
これにより、対象物の表面を処理する際には、把手を把持して対象物の表面に処理面を接触させ、本体を処理面の基準線に沿って往復動させる。この場合、例えば、直交する一方の壁に近接した他方の壁の狭い場所においても、把手を処理面に直交する方向の上側から見て基準線から所定間隔離間した位置に設けたので、処理面は一方の壁に近接させた位置に位置させ、把手は一方の壁から離間させた位置関係にすることができることから、一方の壁に手が当接しないように把手を確実に把持して本体を往復動させることができるようになる。そのため、処理面による表面処理を容易に行うことができるようになり、作業性を大幅に向上させることができる。
この場合、上記把手を、上記処理面に直交する方向の上側から見て、上記基準線に平行な軸線を有し把持可能な棒状部を有して形成したことが有効である。把手を把持した手の人差し指から小指に亘る手の幅方向が基準線に略平行になるので、処理面を押圧し易くなり、それだけ、本体の往復動を容易に行うことができ、より一層、作業性を向上させることができる。
また、この場合、上記把手を、上記処理面に直交する方向の上側から見て、上記基準線に平行な軸線が上記処理面の外側に位置するように設けたことが有効である。把手を一方の壁から確実に離間させた位置関係にすることができるので、より一層本体を往復動させやすくなる。そのため、処理面による表面処理をより一層容易に行うことができるようになる。
そして、必要に応じ、上記本体を、上記処理面としての研磨面を有したヤスリが取付手段を介して着脱可能に取付けられる取付部と、上記把手が設けられる把手支持部と、上記研磨面に直交する方向に沿って上記取付部よりも上記把手支持部が高い位置に位置するように該取付部及び把手支持部を接続する接続部とを備えて構成している。把手支持部が取付部より高い位置にあるので、取付部に取付けたヤスリのみを表面に接触させて移動させることができるとともに、研磨する研磨面が凹んだ位置にあっても、これに対応することができる。
また、必要に応じ、上記取付手段を、面ファスナーで構成し、上記ヤスリを、表面に研磨面を有し裏面に面ファスナーの一方係合部が設けられた長方形状の帯状に形成し、上記取付部を、上記ヤスリの形状に対応し長手方向に基準線を有した長方形状に形成されるとともに該ヤスリの裏面が取付けられる取付面を有して形成し、該取付面に面ファスナーの他方係合部を設けた構成としている。面ファスナーによりヤスリを着脱できるようになるので、ヤスリが摩耗したとき、交換を容易に行うことができる。
更に、必要に応じ、上記接続部を高さ調整可能にする高さ調整手段を備えた構成としている。例えば、一方の壁に隣接して出入口の枠体があって、研磨する他方の壁の研磨面が凹んでいるとき、接続部の高さ調整を行って凹みの深さに対応することができ、それだけ、操作性を向上させることができる。
この場合、上記接続部を、上記取付部側の一方部と、該一方部とは分離可能な上記把手支持部側の他方部とを備えて構成し、上記高さ調整手段を、面ファスナーで構成し、上記一方部に、面ファスナーの一方係合部を設け、上記他方部に、面ファスナーの他方係合部を設けたことが有効である。高さ調整を、面ファスナーの取付位置を変えることで実現できるので、構造を容易にすることができる。
本発明によれば、対象物の表面を処理する際には、把手を把持して対象物の表面に処理面を接触させ、本体を処理面の基準線に沿って往復動させる。この場合、例えば、直交する一方の壁に近接した他方の壁の狭い場所においても、把手を処理面に直交する方向の上側から見て基準線から所定間隔離間した位置に設けたので、処理面は一方の壁に近接させた位置に位置させ、把手は一方の壁から離間させた位置関係にすることができるので、一方の壁に手が当接しないように把手を確実に把持して本体を往復動させることができるようになる。そのため、処理面による表面処理を容易に行うことができるようになり、作業性を大幅に向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る建築用表面処理具の使用状態を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る建築用表面処理具を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る建築用表面処理具が適用される建物の一例を示す図である。 従来の建築用表面処理具の一例を示す斜視図である。 従来の建築用表面処理具において使用時の不具合を示す平面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る建築用表面処理具について詳細に説明する。
図1乃至図5には、第1の実施の形態に係る建築用表面処理具Sを示す。この建築用表面処理具Sは、本発明の開発段階で提案された技術であるが、本発明の基本的構成を備えているので、参考に挙げる。これは、ヤスリ具としての建築用表面処理具Sであり、対象物の表面に接触してこの表面を処理する処理面としての研磨面11を有したヤスリ10が取付手段12を介して着脱可能に取付けられる本体20と、本体20に設けられこの本体20をヤスリ10の研磨面11上の基準線Xに沿って往復動させて、本体20に取付けたヤスリ10による研磨を行わせるための把手30とを備えて構成されている。取付手段12は、一方係合部13及び他方係合部14を有した面ファスナー15で構成されている。
ヤスリ10は、表面に研磨面11を有し裏面に面ファスナー15の一方係合部13が設けられた長方形状の可撓性帯状に形成されている。ヤスリ10は、例えば、長さLが、50mm≦L≦300mm、幅Dが、10mm≦D≦100mmに設定されている。実施の形態では、L=200mm、D=20mmに設定されている。寸法はこれに限定されない。
本体20は、例えばアルミニウム等の板状の軽量金属で形成され、横断面クランク状に一体に折曲形成され、一片21,これに直交して連設される立設辺22,一片21と平行に立設辺22に連設される他片23で構成されている。
一片21は、ヤスリ10が面ファスナー15を介して着脱可能に取付けられる取付部24として構成されている。取付部24は、ヤスリ10の形状に対応し長手方向に中心線Pを有した長方形状に形成されるとともに、ヤスリ10の裏面が取付けられる取付面25を有して形成され、この取付面25に面ファスナー15の他方係合部14が設けられている。ヤスリ10の研磨面11上の基準線Xは、ヤスリ10の研磨面11に直交する方向Yの上側から見て(図4)、取付部24の中心線Pと同軸になる。即ち、ヤスリ10は取付部24に対して多少ずれて取付けられても、基準線Xは取付部24の中心線Pとなる。
他片23は、一片21と略同じ大きさに形成され把手30が設けられる把手支持部26として構成されている。把手支持部26の両端は、アール形状に面取り形成されている。
立設辺22は、研磨面11に直交する方向Yに沿って取付部24よりも把手支持部26が高い位置に位置するように、取付部24及び把手支持部26を接続する接続部27として構成されている。接続部27の高さHは、例えば、H=20mmに設定されている。寸法はこれに限定されない。
把手30は、取付部24に取付けられたヤスリ10の研磨面11に直交する方向Yの上側から見て(図4)、基準線X(中心線P)に平行な軸線Qを有した把持可能な棒状部31と、棒状部31の両端に設けられビスなどの止着手段(図示せず)により把手支持部26に取付けられる一対の脚部32とを備えて構成されている。即ち、把手30は、ヤスリ10の研磨面11に直交する方向Yの上側から見て(図4)、基準線Xから所定間隔(E)離間した位置に設けられているとともに、軸線Qが取付部24に取付けられたヤスリ10の研磨面11の外側に位置するように設けられている。
次に、この実施の形態に係る建築用表面処理具Sを用いる場合について説明する。図13に示すように、例えば住宅等の建物の壁1において、上述もしたように、枠体5で区画された出入口6を、直交する壁1の一方の壁1Aに近接した位置であって他方の壁1Bに設ける場合、枠体5と一方の壁1Aとの間隔が狭くなっている部位が生じるが、この狭い部位7において、ボード2を長方形状に切断したものを接続して例えばビスや釘などの止着具で基材に止めて下地とし、ボード2とボード2との繋目4には、目地剤である所謂パテをコテを用いて塗布し、その後、パテを乾燥させる。それから、パテの盛り上がって突出した部分を本実施の形態に係る建築用表面処理具Sで削り取って平面状にする。
この場合、図6に示すように、把手30を把持して対象物の表面である下地表面3にヤスリ10の研磨面11を接触させ、本体20を研磨面11の基準線Xに沿って往復動させる。この場合、直交する一方の壁1Aに近接した他方の壁1Bの狭い部位7においても、把手30を研磨面11に直交する方向Yの上側から見て基準線Xから所定間隔離間した位置に設けたので、研磨面11は一方の壁1Aに近接させた位置に位置させ、把手30は一方の壁1Aから離間させた位置関係にすることができることから、一方の壁1Aに手が当接しないように把手30を確実に把持して本体20を往復動させることができるようになる。そのため、研磨面11による研磨を容易に行うことができるようになり、作業性を大幅に向上させることができる。
また、把手30を、研磨面11に直交する方向Yの上側から見て、基準線Xに平行な軸線Qを有し把持可能な棒状部31を有して形成したので、把手30を把持した手の人差し指から小指に亘る手の幅方向が基準線Xに略平行になるので、研磨面11を押圧し易くなり、それだけ、本体20の往復動を容易に行うことができ、より一層、作業性を向上させることができる。更に、把手30を、研磨面11に直交する方向Yの上側から見て、軸線Qが取付部24に取付けられたヤスリ10の研磨面11の外側に位置するように設けたので、把手30を一方の壁1Aから確実に離間させた位置関係にすることができることから、より一層本体20を往復動させやすくなる。そのため、研磨面11による表面研磨をより一層容易に行うことができるようになる。更にまた、把手支持部26が取付部24より高い位置にあるので、取付部24に取付けたヤスリ10のみを表面に接触させて移動させることができるとともに、研磨する研磨面11が凹んだ位置にあっても、これに対応することができる。
そして、ヤスリ10が摩耗したときは、新しいヤスリ10と交換する。この場合、面ファスナー15によりヤスリ10を着脱できるようになるので、ヤスリ10が摩耗したとき、交換を容易に行うことができる。
図7乃至図11には、第2の実施の形態に係る建築用表面処理具Sを示す。これは、ヤスリ10具としての建築用表面処理具Sであり、対象物の表面に接触してこの表面を処理する処理面としての研磨面11を有したヤスリ10が取付手段12を介して着脱可能に取付けられる本体20と、本体20に設けられこの本体20に取付けられたヤスリ10の研磨面11上の基準線Xに沿って往復動させて、取付部24に取付けたヤスリ10による研磨を行わせるための把手30とを備えて構成されている。取付手段12は、一方係合部13及び他方係合部14を有した面ファスナー15で構成されている。
ヤスリ10は、表面に研磨面11を有し裏面に面ファスナー15の一方係合部13が設けられた長方形状の可撓性帯状に形成されている。ヤスリ10は、例えば、長さLが、50mm≦L≦300mm、幅Dが、10mm≦D≦100mmに設定されている。実施の形態では、L=150mm、D=30mmに設定されている。寸法はこれに限定されない。
本体20は、例えばアルミニウム等の板状の軽量金属で形成され、横断面L字状に形成された、略同じ大きさの一方部材40及び他方部材43を備えている。一方部材40は、互いに直交する一片41及び他片42を有し、他方部材43は、互いに直交する一片44及び他片45を有している。
一方部材40の一片41は、ヤスリ10が面ファスナー15を介して着脱可能に取付けられる取付部24として構成されている。取付部24は、ヤスリ10の形状に対応し長手方向に中心線Pを有した長方形状に形成されるとともに、ヤスリ10の裏面が取付けられる取付面25を有して形成され、この取付面25に面ファスナー15の他方係合部14が設けられている。ヤスリ10の研磨面11上の基準線Xは、ヤスリ10の研磨面11に直交する方向Yの上側から見て(図10)、取付部24の中心線Pと同軸になる。即ち、ヤスリ10は取付部24に対して多少ずれて取付けられても、取付部24の中心線Pとなる。
他方部材43の一片44は、把手30が設けられる把手支持部26として構成されている。一方部材40の他片42及び他方部材43の他片45は、互いに面結合されて研磨面11に直交する方向Yに沿って取付部24よりも把手支持部26が高い位置に位置するように、取付部24及び把手支持部26を接続する接続部27として構成されている。そして、この接続部27を高さ調整可能にする高さ調整手段50が備えられている。
詳しくは、接続部27は、一方部材40の他片42からなり取付部24側の一方部51と、他方部材43の他片45からなり一方部51とは分離可能な把手支持部26側の他方部52とを備えて構成されている。そして、高さ調整手段50は、一方係合部53及び他方係合部54を有した面ファスナー55で構成されている。一方部51に、面ファスナー55の一方係合部53が設けられ、他方部52に、面ファスナー55の他方係合部54が設けられている。
把手30は、取付部24に取付けられたヤスリ10の研磨面11に直交する方向Yの上側から見て(図10)、基準線X(中心線P)に平行な軸線Qを有した把持可能な棒状部31と、棒状部31の両端に設けられビスなどの止着手段(図示せず)により把手支持部26に取付けられる一対の脚部32とを備えて構成されている。即ち、把手30は、ヤスリ10の研磨面11に直交する方向Yの上側から見て(図10)、基準線Xから所定間隔(E)離間した位置に設けられているとともに、取付部24に取付けられたヤスリ10の研磨面11の外側に位置させられている。
従って、この第2の実施の形態に係る建築用表面処理具Sによれば、図8に示すように、接続部27を高さ調整可能にする高さ調整手段50を備えた構成としたので、例えば、一方の壁1Aに隣接して出入口6の枠体5があって、研磨する他方の壁1Bの研磨面11が凹んでいるとき、接続部27の高さ調整を行って凹みの深さに対応することができ、それだけ、操作性を向上させることができる。この場合、高さ調整を、面ファスナー55の取付位置を変えることで実現できるので、構造を容易にすることができる。他は上記と同様の作用,効果を奏する。
図12には、第3の実施の形態に係る建築用表面処理具Sを示す。この建築用表面処理具Sは、本発明の開発段階で提案された技術であるが参考に挙げる。これは、上記と異なって、パテを塗布するコテ具としての建築用表面処理具Sであり、対象物の表面に接触してこの表面を処理する処理面としてのパテを塗布する塗布面60を有した本体20と、本体20に設けられ本体20を塗布面上の基準線Xに沿って往復動させて塗布面60によるパテの塗布を行わせるための把手30とを備えて構成されている。
本体20は、例えばステンレスの板状の金属で形成され塗布面60を構成する塗布部61を備えている。塗布部61は、長手方向に中心線P(基準線X)を有した長方形状に形成されている。また、本体20は、把手支持部26と、塗布面60に直交する方向Yに沿って塗布部61よりも把手支持部26が高い位置に位置するように、塗布部61及び把手支持部26を接続する接続部27とを備えている。把手支持部26及び接続部27は例えばステンレスの板体を略L字状に折曲形成して構成され、一片が把手支持部26として構成され、他片が接続部27として構成されその端部が塗布部61の側部に溶接固定されている。
把手30は、塗布面60に直交する方向Yの上側から見て、基準線X(中心線P)に平行な軸線Qを有した把持可能な棒状部31で形成されており、その中央がビスなどの止着手段(図示せず)により把手支持部26に固定されている。また、把手30は、塗布面60に直交する方向Yの上側から見て、基準線Xから所定間隔離間した位置に設けられているとともに、軸線Qが塗布面60の外側に位置するように設けられている。
次に、この第3の実施の形態に係る建築用表面処理具Sを用いる場合について説明する。図13に示すように、例えば住宅等の建物の壁1において、上述もしたように、枠体5で区画された出入口6を、直交する壁1の一方の壁1Aに近接した位置であって他方の壁1Bに設ける場合、枠体5と一方の壁1Aとの間隔が狭くなっている部位が生じるが、この狭い部位7において、ボード2を長方形状に切断したものを接続して例えばビスや釘などの止着具で基材に止めて下地とし、ボード2とボード2との繋目4には、目地剤である所謂パテを塗布するが、この第3の実施の形態に係る建築用表面処理具Sは、このパテを塗布する際に用いる。
この際、把手30を把持して対象物の表面である下地表面3に塗布面60を接触させ、本体20を処理面の基準線Xに沿って往復動させてパテを塗布する。この場合、直交する一方の壁1Aに近接した他方の壁1Bの狭い場所においても、把手30を塗布面60に直交する方向Yの上側から見て基準線Xから所定間隔離間した位置に設けたので、塗布面60は一方の壁1Aに近接させた位置に位置させ、把手30は一方の壁1Aから離間させた位置関係にすることができることから、一方の壁1Aに手が当接しないように把手30を確実に把持して本体20を往復動させることができるようになる。そのため、塗布面60による塗布を容易に行うことができるようになり、作業性を大幅に向上させることができる。
また、把手30を、塗布面60に直交する方向Yの上側から見て、基準線Xに平行な軸線Qを有し把持可能な棒状部31で形成したので、把手30を把持した手の人差し指から小指に亘る手の幅方向が基準線Xに略平行になるので、塗布面60を押圧し易くなり、それだけ、本体20の往復動を容易に行うことができ、より一層、作業性を向上させることができる。更に、把手30を、塗布面60に直交する方向Yの上側から見て、軸線Qが塗布面60の外側に位置するように設けたので、把手30を一方の壁1Aから確実に離間させた位置関係にすることができることから、より一層本体20を往復動させやすくなる。そのため、塗布面60による塗布処理をより一層容易に行うことができるようになる。更にまた、把手支持部26が塗布部61より高い位置にあるので、塗布部61のみを表面3に接触させて移動させることができるとともに、塗布する面が凹んだ位置にあっても、これに対応することができる。
尚、本発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
S 建築用表面処理具
1 壁
2 ボード
3 下地表面
4 繋目
5 枠体
6 出入口
7 狭い部位
10 ヤスリ
11 研磨面
12 取付手段
X 基準線
Y 研磨面に直交する方向
13 一方係合部
14 他方係合部
15 面ファスナー
20 本体
21 一片
22 立設辺
23 他片
24 取付部
25 取付面
P 中心線
26 把手支持部
27 接続部
30 把手
Q 軸線
31 棒状部
32 脚部
E 所定間隔
40 一方部材
41 一片
42 他片
43 他方部材
44 一片
45 他片
50 高さ調整手段
51 一方部
52 他方部
53 一方係合部
54 他方係合部
55 面ファスナー
60 塗布面
61 塗布部

Claims (4)

  1. 対象物の表面に接触して該表面を処理する処理面が設けられた本体と、該本体に設けられ該本体を上記処理面上の基準線に沿って往復動させて該処理面による表面処理を行わせるための把手とを備えた建築用表面処理具において、
    上記把手を、上記処理面に直交する方向の上側から見て上記基準線から所定間隔離間した位置に設け、
    上記本体を、上記処理面としての研磨面を有したヤスリが取付手段を介して着脱可能に取付けられる取付部と、上記把手が設けられる把手支持部と、上記研磨面に直交する方向に沿って上記取付部よりも上記把手支持部が高い位置に位置するように該取付部及び把手支持部を接続する接続部とを備えて構成し、
    上記接続部を高さ調整可能にする高さ調整手段を備え、
    上記接続部を、上記取付部側の一方部と、該一方部とは分離可能な上記把手支持部側の他方部とを備えて構成し、
    上記高さ調整手段を、面ファスナーで構成し、上記一方部に、面ファスナーの一方係合部を設け、上記他方部に、面ファスナーの他方係合部を設けたことを特徴とする建築用表面処理具。
  2. 上記把手を、上記処理面に直交する方向の上側から見て、上記基準線に平行な軸線を有し把持可能な棒状部を有して形成したことを特徴とする請求項1記載の建築用表面処理具。
  3. 上記把手を、上記処理面に直交する方向の上側から見て、上記基準線に平行な軸線が上記処理面の外側に位置するように設けたことを特徴とする請求項2記載の建築用表面処理具。
  4. 上記取付手段を、面ファスナーで構成し、
    上記ヤスリを、表面に研磨面を有し裏面に面ファスナーの一方係合部が設けられた長方形状の帯状に形成し、
    上記取付部を、上記ヤスリの形状に対応し長手方向に基準線を有した長方形状に形成されるとともに該ヤスリの裏面が取付けられる取付面を有して形成し、該取付面に面ファスナーの他方係合部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の建築用表面処理具。
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