JP6635542B2 - サニタリールームの設置構造及び建替方法 - Google Patents

サニタリールームの設置構造及び建替方法 Download PDF

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Description

本発明は、家屋等の建物におけるバスルーム(浴室)、シャワールーム、洗面所、トイレ等のサニタリールームの設置構造及びサニタリールームを建て替える方法に関する。
バスルーム等のサニタリールームを建て替える際は、通常、元のサニタリールームユニット及び基礎を撤去して、新たに基礎を打設し直し、その上に新設のサニタリールームユニットを設置している。
特許文献1では、基礎を残置し、両側の布基礎(立上り基礎)に一対の支持金具を取り付け、これら支持体間に設置台を架け渡し、設置台上に新設のバスルームユニットを載置している。
特開2010−265716号公報
基礎を撤去して、新たに打設し直すのは、煩雑であり、工期が長くなる。施工費用も嵩む。一方、基礎の痛みが軽く、使い回せる場合もある。
特許文献1においては、布基礎(立上り基礎)を用いた吊構造にすることで、ベタ基礎の状態に拘わらず施工可能であるが、ベタ基礎の状態が良好な場合でもそれを使わないのは不経済である。
本発明は、かかる事情に鑑み、既存の基礎(ベタ基礎)を用いてサニタリールームを短工期で建て替えることを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明構造は、サニタリールームの基礎上に設置されるサニタリールームユニットの設置構造であって、
前記基礎の上面に沿って設けられ、かつ前記サニタリールームユニットが載せられる架台と、
前記基礎と前記架台との間に介在され、前記架台ひいては前記サニタリールームユニットを支持する支持手段と、
を備え、前記支持手段が、前記架台を固定し、かつ前記支持を担う接着硬化体を含むことを特徴とする。
本発明方法は、既存の基礎を用いてサニタリールームを建て替える方法であって、
前記基礎上の建て替え前のサニタリールームユニットを撤去した後、
架台を前記基礎の上面に沿うように設け、
かつ、前記基礎と前記架台との間には、接着剤を含む支持手段を介在させ、
前記架台上に新設のサニタリールームユニットを設置し、
前記接着剤が硬化してなる接着硬化体によって、前記架台を前記基礎と固定させ、かつ前記架台ひいては前記新設のサニタリールームユニットを支持させることを特徴とする。
前記基礎としては、既存(建て替え前)のベタ基礎を用いることができる。そうすることで、新たに基礎を構築する必要が無く、工期を短縮できる。既存の基礎が多少傷んでいても、その上に架台を設けることで、サニタリールームユニットを安定的に設置することができる。基礎が多少凸凹になっていたとしても、支持手段によって架台の水平度を調整でき、サニタリールームユニットを安定的に支持できる。さらには、接着硬化体を介して架台を基礎に固定できる。かつ、接着硬化体によってサニタリールームユニットの荷重を支えることができる。
本発明構造において、前記支持手段が、上下に貫通する貫通穴を有するスペーサ部材を含み、前記貫通穴に前記接着硬化体が充填されていることが好ましい。
本発明方法において、上下に貫通する貫通穴を有するスペーサ部材を前記基礎上に配置し、前記貫通穴に前記接着剤を充填することが好ましい。
これによって、接着剤が硬化するまでの間、スペーサ部材によって接着剤の形状を保持でき、柱状の接着硬化体を形成できる。スペーサ部材の高さを調節することによって、接着剤の充填高さひいては接着硬化体の高さをも調節できる。
前記スペーサ部材が、互いに積層された複数のゴム板を含むことが好ましい。
ゴム板の積層枚数又は厚みを調整することによって、架台の水平度を確保できる。また、ゴム板の積層体によって防振性を確保できる。
本発明構造において、前記架台には穴部が貫通形成されており、
前記穴部が前記貫通穴の真上に位置し、前記接着硬化体が、前記穴部に臨んでいることが好ましい。
本発明方法において、前記架台に貫通形成された穴部を前記貫通穴の真上に位置させ、前記接着剤を前記穴部に臨ませることが好ましい。
これによって、穴部を通して、接着剤の充填度を確認することができる。
前記架台の前記穴部上に、前記サニタリールームユニットの脚部が立設されていることが好ましい。これによって、脚部を接着硬化体の真上に立設することができる。
前記穴部を、前記新設のサニタリールームユニットの設置位置の目印とすることが好ましい。これによって、サニタリールームユニットの位置の設定作業(墨出し等)を効率的に短時間で行うことができる。
前記架台及び前記スペーサ部材を仮固定手段によって前記基礎に仮固定し、
その後、前記新設のサニタリールームユニットの前記架台上への設置を行なうことが好ましい。
これによって、接着剤が未硬化であっても、新設サニタリールームユニットの設置時に架台やスペーサ部材が位置ずれしたり、架台がスペーサ部材から外れたりするのを防止できる。接着剤の硬化を待たずに新設サニタリールームユニットの設置を行なうことで、工期を一層短縮できる。
本発明構造において、前記基礎上の障害物の上方を跨ぐか又は前記障害物の下方をくぐるとともに前記架台(以下「第1架台」と称す)より高所又は低所に配置された第2架台と、
前記基礎と前記第2架台との間に介在された第2支持手段と、
前記第1架台及び前記第2架台の端部どうし間に介在され、前記第1、第2架台どうしを連結する架台連結手段と、
を更に備えていることが好ましい。
本発明方法において、前記基礎上に障害物が有る場合、前記基礎上に第2支持手段を介して第2架台を前記障害物の上方を跨ぐか又は前記障害物の下方をくぐるように設置し、
前記架台(第1架台)及び前記第2架台の端部どうしを架台連結手段によって連結することが好ましい。
これによって、障害物があっても、架台をその障害物と干渉しないように設置することができる。
本発明によれば、既存の基礎を用いてサニタリールームを建て替えることができる。したがって、工期を短縮でき、費用を低減できる。
図1は、本発明の一実施形態を示し、建て替え後のバスルーム(サニタリールーム)を図2のI−I線に沿って示す平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿う正面断面図である。 図3は、図2のIII−III線に沿う側面断面図である。 図4(a)は、図3の円部IVaを拡大して示す断面図である。 図4(b)は、同図(a)のIVb−IVb線に沿う断面図である。 図5は、図3の円部Vを拡大して示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
本実施形態は、家屋におけるバスルーム1(サニタリールーム)の建て替え施工に関する。図1〜図5は、建て替え後のバスルーム1を示したものである。図1〜図3に示すように、バスルーム1の基礎は、ベタ基礎部2と、その外周の立上り基礎部3を備えている。ベタ基礎部2は、バスルーム1の底部の全域に設けられている。ベタ基礎部2には、排水溝2bが形成されている。また、ベタ基礎部2上に給水管4(障害物)が配置されている。
ベタ基礎部2は、建て替え前(既存)のものがそのまま又は殆ど補修せずに使われている。本発明形態の建て替え施工によれば、ベタ基礎部2は、経年によって多少凸凹になっていたり、多少傷んでいたりしてもよい。
図2及び図3に示すように、建て替え後(新設)のバスルーム1は、新設のバスルームユニット5(サニタリールームユニット)と、架台10と、支持手段20を備えている。架台10が、支持手段20を介してベタ基礎部2の上面に沿うように設置されている。架台10上に脚部6が立設され、脚部6の上端部にバスルームユニット5が支持されている。図では簡略化されているが、バスルームユニット5は、洗い場部分と、浴槽部分とを含む。脚部6は、高さ調節ネジ6bによって伸縮可能である。
図4に示すように、架台10は、架台部11と、一対の凸縁部12,12を含む。架台10の断面形状は、概略U字状になっている。架台10の材質は、鋼、鉄等の金属であるが、特にこれに限定されるものではない。架台部11は、水平に真っ直ぐ延びる長尺の平板状になっている。架台部11の幅方向(図4(b)において左右)の両端部にそれぞれ凸縁部12が設けられている。凸縁部12は、架台部11から上方へ突出され、かつ架台部11の長手方向(図4(a)において左右)へ延びている。
図1に示すように、架台10の長手方向は、バスルーム1の間口方向(図1において上下)に沿って水平に向けられている。かつ、複数の架台10が、バスルーム1の奥行方向(出入方向、図1において左右)の入口側(左側)と奥側(右側)とに分かれて2列(複数列)配置されている。
なお、架台10の長手方向の向き及び配列方向は、上記に限定されるものではない。
図4(a)に示すように、架台部11の長手方向における所定の位置には、穴部14が形成されている。図4(b)に示すように、穴部14は、架台10の幅方向の中央部に配置され、架台部11を厚み方向に貫通している。穴部14は、脚部6の位置の基準となる目印を構成している。脚部6が、ちょうど穴部14の真上に立設されている。脚部6の下端部によって穴部14が塞がれている。
図4(a)に示すように、架台部11における穴部14の近くには、穴部14より小さなビス挿通穴15が形成されている。ビス挿通穴15は、架台部11を厚み方向に貫通している。ビス挿通穴15は、穴部14に対して架台10の長手方向へ離れ、かつ架台10の幅方向の中央部に配置されている。
なお、ビス挿通穴15が、穴部14に対して架台10の幅方向の側方に配置されていてもよい。
図2及び図3に示すように、ベタ基礎部2と各架台10との間には、支持手段20が介在されている。複数の支持手段20,20…が、架台10の長手方向に離れて配置されている。これら支持手段20,20…の上端部間に架台10が架け渡されている。
図4に示すように、支持手段20は、スペーサ部材21と、接着硬化体22を有している。スペーサ部材21は、複数のゴム板23,23…を含む。各ゴム板23は、例えばエチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)等のゴムにて構成され、正方形(四角形)の平板状になっている。各ゴム板23の厚みは、例えば2mm〜5mm程度である。複数のゴム板23,23…の厚みが互いに等しくてもよい。任意の2つのゴム板23,23の厚みが互いに異なっていてもよい。複数のゴム板23,23…が積層されることによって、所要高さのスペーサ部材21が構成されている。
図4に示すように、スペーサ部材21には、これを上下に貫通する貫通穴24が形成されている。つまり、各ゴム板23には、貫通穴部23aが形成されている。複数のゴム板23の貫通穴部23aが互いに連なることで貫通穴24が構成されている。貫通穴24の直径は、ゴム板23の一辺の長さの例えば3分の1〜3分の2程度である。
図4(a)に示すように、スペーサ部材21における貫通穴24の側方には、ビス穴25が形成されている。ビス穴25は、スペーサ部材21ひいては各ゴム板23を上下に貫通している。ビス穴25の上端部はビス挿通穴15と連なっている。コンクリートビス26(仮固定手段)が、ビス挿通穴15及びビス穴25を通って、ベタ基礎部2に打ち込まれている。コンクリートビス26によって、架台10及びスペーサ部材21がベタ基礎部2に対して位置固定(仮固定)されている。
図4に示すように、貫通穴24に接着硬化体22が充填されている。接着硬化体22は、接着剤22Aが硬化して出来たものである。接着剤22Aとしては、エポキシ系接着剤やアクリル系接着剤が挙げられる。この種の接着剤22Aは、接着性は勿論のこと、硬化することによって圧縮や引張等の強度が発現する。圧縮強度はコンクリートとほぼ同等である。ここでは、接着剤22Aとして、エポキシ系接着剤からなるドレンタイト(積水化学工業株式会社、登録商標)が用いられている。ドレンタイトからなる接着剤22Aは、速乾性であり、硬化時間は1〜2時間程度である。
接着硬化体22の下端部は、ベタ基礎部2とスペーサ部材21との間にも介在され、更にその一部分は、スペーサ部材21の外側へはみ出している。なお、図4(a)及び同図b)において、ベタ基礎部2とスペーサ部材21との間の接着硬化体22の厚みは、スペーサ部材21の厚み等に対して誇張されている。
接着硬化体22の上端部は、貫通穴24の上端部に達し、架台10の下面と接着している。また、接着硬化体22の上端部が穴部14に臨んでいる。
接着硬化体22は、架台10の固定機能及びバスルームユニット5の支持機能を担っている。すなわち、接着硬化体22によって、架台10がベタ基礎部2に接着固定されている。かつ、バスルームユニット5が、架台10を介して支持手段20の主に接着硬化体22によって支持されている。接着硬化体22は、バスルームユニット5を支持し得る十分な耐荷重強度を有している。貫通穴24の直径が比較的大きく設定されることによって、耐荷重部材としての接着硬化体22の所要断面積が確保されている。
図1及び図3に示すように、ベタ基礎部2上における給水管4等の障害物が有る場所の架台10は、そのような障害物が無い場所の架台10とは別になっている。以下、これら架台10,10を互いに区別するときは、障害物が無い場所の架台10を「第1架台10A」と称し、障害物(給水管4等)が有る場所を通る架台10を「第2架台10B」と称す。また、第1架台10Aの支持手段20を「第1支持手段20A」と称し、第2架台10Bの支持手段20を「第2支持手段20B」と称す。
図3に示すように、第2支持手段20Bの高さは、第1支持手段20Aの高さよりも大きい。つまり、第2支持手段20Bのゴム板23の枚数が、第1支持手段20Aのゴム板23の枚数よりも多い。第2支持手段20Bのゴム板23の厚みが、第1支持手段20Aのゴム板23の厚みより大きくてもよい。2つの第2支持手段20B,20Bが、給水管4を挟んで両側に配置されている。これら第2支持手段20B,20Bの上端部間に第2架台10Bが架け渡されている。第2架台10Bは、給水管4の上方を跨ぐようにして、給水管4と交差している。第2架台10Bは、第1架台10Aよりも高所に位置している。
図3に示すように、一列をなす第1架台10A及び第2架台10Bにおける互いに対向する端部どうしが上下に離れて対峙されている。これら架台10A,10Bの端部どうしの間に架台連結手段30が設けられている。架台連結手段30によって第1架台10Aと第2架台10Bとが連結されている。
第1架台10A及び第2架台10Bの前記端部においては、凸縁部12が切除されている。
図5に示すように、架台連結手段30は、連結スペーサ部材31と、連結ボルト32を含む。連結スペーサ部材31は、1又は複数のゴム板33によって構成されている。ゴム板33のゴム材質は、ゴム板23と同じでもよく、異なっていてもよい。この連結スペーサ部材31が、第1架台10Aの端部の上面と第2架台10Bの端部の下面との間に介装されている。
連結ボルト32が、第1架台10Aと、連結スペーサ部材31と、第2架台10Bとを貫通している。連結ナット34が連結ボルト32のネジ部にねじ込まれている。連結ナット34と第2架台10Bとの間には、ワッシャ35及びスプリングワッシャ36が介在されている。
バスルーム1は、次のようにして建て替えられる。
<撤去工程>
図示は省略するが、建て替え前の古いバスルームユニット(サニタリールームユニット)を撤去する。これによって、既存のベタ基礎部2が露出する。
<仮置き工程>
露出したベタ基礎部2の上面に沿って架台10を仮置きする。ベタ基礎部2の隅角部や縁部等を基準にして、架台10の仮置き位置を決める。
次に、この架台10の穴部14を基準にして、脚部6を立設すべき位置等を決めて、墨出しする。つまり、穴部14を脚部6の立設位置の目印とすることができる。これによって、墨出し作業を効率的に短時間で行うことができる。
<スペーサ設置工程>
次に、各脚部6を立設すべき位置にスペーサ部材21を設置する。詳しくは、前記各位置における架台10とベタ基礎部2との間に、ゴム板23を積層して設置する。各位置におけるゴム板23の積層枚数及び厚みを調整することによって、架台10が水平になるようにできる。
第2支持手段20Bのスペーサ部材21については、第1支持手段20Aのスペーサ部材21よりもゴム板23の枚数を多くしたり厚みの大きなものを用いたりする(図3参照)。これによって、第2支持手段20Bのスペーサ部材21の高さを、第1支持手段20Aのスペーサ部材21の高さよりも大きくし、更には給水管4の高さよりも大きくする。これによって、第2架台10Bを、給水管4の上方を横切るように配置できる。
<接着剤充填工程>
次に、仮置き状態の架台10を外し、接着剤22Aをスペーサ部材21の貫通穴24に充填する。このとき、スペーサ部材21を少し持ち上げる等して、接着剤22Aの下端部をスペーサ部材21とベタ基礎部2の間にも入り込ませる(図4参照)。そして、接着剤22Aの下端部がスペーサ部材21の外側に溢れていることを確認する。
なお、スペーサ部材21をどかして、接着剤22Aをベタ基礎部2上に直接盛り、その上方からスペーサ部材21を被せることで、接着剤22Aをスペーサ部材21とベタ基礎部2の間及び貫通穴24の内部に充填されるようにしてもよい。
更に、接着剤22Aを、その上端部が好ましくは貫通穴24の上端から盛り上がる程度まで充填する。
<架台設置(本設置)工程>
続いて、各架台10を、対応する複数のスペーサ部材21間に架け渡す。このとき、穴部14を貫通穴24の真上に位置させ、接着剤22Aを穴部14に臨ませる。これによって、穴部14を通して、接着剤22Aが貫通穴24の上端まで確実に充填されているか否かを確認することができる。
架台10の設置(本設置)工程は、好ましくは接着剤22Aの充填後すぐに行なう。少なくとも接着剤22Aが硬化する前に行う。これによって、接着剤22Aが架台10の下面にしっかりと接着される。ひいては、接着剤22Aを介して、架台10がベタ基礎部2と接着される。
<架台連結工程>
第1架台10Aと第2架台10Bとの端部どうしは、架台連結手段30によって連結する。
すなわち、第1架台10Aと第2架台10Bとの端部どうし間に連結スペーサ部材31を挟む。ゴム板33の積層枚数及び厚みを調整することによって、連結スペーサ部材31の全体の厚みを、第1架台10Aと第2架台10Bとの間の段差の高さと一致させることができる。そして、連結ボルト32を、第1架台10Aと連結スペーサ部材31と第2架台10Bとに通し、かつ連結ナット34を連結ボルト32にねじ込んで締め込む。
<仮固定工程>
次に、コンクリートビス26を、ビス挿通穴15及びビス穴25に通して、ベタ基礎部2に打ち込む。これによって、接着剤22Aが硬化するまでの期間、架台10及びスペーサ部材21をベタ基礎部2に対して仮固定しておくことができる。
なお、ビス穴25は、ゴム板23に予めピン等で形成しておいてもよく、コンクリートビス26のねじ込みによって形成されていくようにしてもよい。
<ルームユニット設置工程>
次に、バスルームユニット5を設置する。
詳しくは、架台10における各穴部14上に脚部6を立設する。脚部6上にバスルームユニット5を載設する。
このとき、接着剤22Aが未だ硬化していなくても、前もって、架台10及びスペーサ部材21をコンクリートビス26で仮固定しておくことによって、バスルームユニット5の設置作業中に、架台10及びスペーサ部材21が位置ずれしたり、架台10がスペーサ部材21から外れたりするのを防止できる。要するに、接着剤22Aが未硬化であっても、バスルームユニット5の設置作業を行なうことができる。
なお、バスルームユニット5の荷重によって未硬化の接着剤22Aが圧縮変形される等によって、バスルームユニット5が沈み込んだり僅かに傾いたりしたときは、高さ調節ネジ6bによって脚部6を伸縮させることで、バスルームユニット5の高さ及び水平度を確保できる。
<硬化工程>
やがて接着剤22Aが硬化することで接着硬化体22となる。接着剤22Aは、速乾性であり、前記充填工程から1〜2時間程度で硬化する。この硬化時間は、セメントやモルタルの硬化時間(半日〜1日)と比べ十分に短い。
接着剤22Aが接着硬化体22となることで、接着硬化体22を介して架台10をベタ基礎部2に固定できる。かつ、接着硬化体22によってバスルームユニット5の荷重を支えることができる。
本建替方法によれば、既存のベタ基礎部2を使い回すことで、新たに基礎を構築する必要が無い。したがって、工期を大幅に短縮できる。かつ、施工費用を十分に削減できる。
さらに、接着剤22Aの硬化を待たずにバスルームユニット5を設置できるから、工期を一層短縮できる。
既存のベタ基礎部2が経年によって多少傷んでいても、その上に架台10を敷くことで、バスルームユニット5を安定的に設置することができる。ベタ基礎部2が多少凸凹になっていたとしても、支持手段20によって架台10の水平度を調整でき、バスルームユニット5を安定的に支持できる。
このようにして建て替えられたバスルーム1によれば、積層ゴム板23からなるスペーサ部材21によって、防振性を確保でき、更には音鳴りを防止できる。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、工期短縮の目的を損なわない範囲で、既存のベタ基礎部2を若干手直ししてもよい。建て替え前のバスルームユニット用の短い柱状の台座がベタ基礎部2上に設けられているときは、その台座をハンマーで叩く等して取り除くことで、架台10の邪魔にならないようにしてもよい。
ベタ基礎部2と給水管4との間に空間がある場合は、第2架台10Bを、給水管4の下方を横切るように配置してもよい。つまり、第2架台10Bは、給水管4等の障害物の下方をくぐるように配置されていてもよい。第2架台10Bが、第1架台10Aよりも低所に配置されていてもよい。
接着剤22Aが硬化するのを待って、バスルームユニット5を架台10上に設置することにしてもよい。
スペーサ部材21は、少なくとも接着剤22Aを充填でき、かつ硬化するまでの間の接着剤22Aの形状を保持できるものであればよく、ゴム製に限られず、ボール紙製や木製等であってもよい。スペーサ部材21を省略してもよい。
架台10における脚部6の設置位置の目印は、穴部14に限られず、マーキングでもよい。脚部6は、架台10上の穴部14等の目印に対して一定の位置に配置されるようになっていればよく、必ずしも目印の真上に配置される必要はない。
本発明は、バスルーム1に限られず、シャワールーム、洗面所、トイレ等、他のサニタリールームの建て替えにも適用できる。
本発明は、例えば家屋におけるバスルームの建て替え施工に適用できる。
1 バスルーム(サニタリールーム)
2 ベタ基礎部(既存の基礎)
4 給水管(障害物)
5 新設のバスルームユニット(サニタリールームユニット)
6 脚部
10 架台
10A 第1架台
10B 第2架台
11 架台部
12 凸縁部
14 穴部(目印)
15 ビス挿通穴
20 支持手段
20A 第1支持手段
20B 第2支持手段
21 スペーサ部材
22 接着硬化体
22A 接着剤
23 ゴム板
23a 貫通穴部
24 貫通穴
25 ビス穴
26 コンクリートビス(仮固定手段)
30 架台連結手段
31 連結スペーサ部材
32 連結ボルト
33 ゴム板
34 連結ナット

Claims (10)

  1. サニタリールームの基礎上に設置されるサニタリールームユニットの設置構造であって、
    前記基礎の上面に沿って設けられ、かつ前記サニタリールームユニットが載せられる架台と、
    前記基礎と前記架台との間に介在され、前記架台ひいては前記サニタリールームユニットを支持する支持手段と、
    を備え、前記支持手段が、前記架台を固定し、かつ前記支持を担う接着硬化体を含み、前記支持手段が、上下に貫通する貫通穴を有するスペーサ部材を含み、前記貫通穴に前記接着硬化体が充填されていることを特徴とする設置構造。
  2. 前記スペーサ部材が、互いに積層された複数のゴム板を含むことを特徴とする請求項に記載の設置構造。
  3. 前記架台には穴部が貫通形成されており、
    前記穴部が前記貫通穴の真上に位置し、前記接着硬化体が、前記穴部に臨んでいることを特徴とする請求項又はに記載の設置構造。
  4. 前記架台の前記穴部上に、前記サニタリールームユニットの脚部が立設されていることを特徴とする請求項に記載の設置構造。
  5. サニタリールームの基礎上に設置されるサニタリールームユニットの設置構造であって、
    前記基礎の上面に沿って設けられ、かつ前記サニタリールームユニットが載せられる架台と、
    前記基礎と前記架台との間に介在され、前記架台ひいては前記サニタリールームユニットを支持する支持手段と、
    を備え、前記支持手段が、前記架台を固定し、かつ前記支持を担う接着硬化体を含み、
    前記基礎上の障害物の上方を跨ぐか又は前記障害物の下方をくぐるとともに前記架台(以下「第1架台」と称す)より高所又は低所に配置された第2架台と、
    前記基礎と前記第2架台との間に介在された第2支持手段と、
    前記第1架台及び前記第2架台の端部どうし間に介在され、前記第1、第2架台どうしを連結する架台連結手段と、
    を更に備えたことを特徴とするサニタリールームユニットの設置構造。
  6. 既存の基礎を用いてサニタリールームを建て替える方法であって、
    前記基礎上の建て替え前のサニタリールームユニットを撤去した後、
    架台を前記基礎の上面に沿うように設け、
    かつ、前記基礎と前記架台との間には、接着剤を含む支持手段を介在させ、
    前記架台上に新設のサニタリールームユニットを設置し、
    前記接着剤が硬化してなる接着硬化体によって、前記架台を前記基礎と固定させ、かつ前記架台ひいては前記新設のサニタリールームユニットを支持させ
    前記支持手段は、上下に貫通する貫通穴を有するスペーサ部材を前記基礎上に配置し、前記貫通穴に前記接着剤を充填することによって構成することを特徴とするサニタリールームの建替方法。
  7. 前記架台に貫通形成された穴部を前記貫通穴の真上に位置させ、前記接着剤を前記穴部に臨ませることを特徴とする請求項に記載の建替方法。
  8. 前記穴部を、前記新設のサニタリールームユニットの設置位置の目印とすることを特徴とする請求項に記載の建替方法。
  9. 前記架台及び前記スペーサ部材を仮固定手段によって前記基礎に仮固定し、
    その後、前記新設のサニタリールームユニットの前記架台上への設置を行なうことを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の建替方法。
  10. 既存の基礎を用いてサニタリールームを建て替える方法であって、
    前記基礎上の建て替え前のサニタリールームユニットを撤去した後、
    架台を前記基礎の上面に沿うように設け、
    かつ、前記基礎と前記架台との間には、接着剤を含む支持手段を介在させ、
    前記架台上に新設のサニタリールームユニットを設置し、
    前記接着剤が硬化してなる接着硬化体によって、前記架台を前記基礎と固定させ、かつ前記架台ひいては前記新設のサニタリールームユニットを支持させる建替方法において、
    前記基礎上に障害物が有る場合、前記基礎上に第2支持手段を介して第2架台を前記障害物の上方を跨ぐか又は前記障害物の下方をくぐるように設置し、
    前記架台及び前記第2架台の端部どうしを架台連結手段によって連結することを特徴とする建替方法。
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