JP6634958B2 - クリーニングブレード、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかし、この提案の技術では、低摩擦化効果が低いという問題があった。
被清掃部材の表面に当接して、前記被清掃部材の表面の残留物を除去する除去部材を有するクリーニングブレードであって、
前記除去部材が、弾性体と、ポリメチルペンテン樹脂を含有する表面層とを有し、
前記表面層が、前記弾性体により支持され、かつ前記除去部材の前記被清掃部材に当接する当接辺を含む板面に配されていることを特徴とする。
本発明のクリーニングブレードは、除去部材を少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の部材を有する。
前記除去部材は、被清掃部材の表面に当接して、前記被清掃部材の表面の残留物を除去する。
前記除去部材は、弾性体と、ポリメチルペンテン樹脂を含有する表面層とを有する。
前記表面層は、前記弾性体により支持され、かつ前記除去部材の前記被清掃部材に当接する当接辺を含む板面に配されている。
このような状態で、更にクリーニングを続けると、前記局所的な摩耗Xが大きくなり、最終的には、図1Cに示すように、当接部62cが欠落してしまう。このように当接部62cが欠落してしまうと、さらに摩擦力が高まり、画像形成装置のトルクが上昇してしまうという問題があった。
前記除去部材は、弾性体と、表面層とを少なくとも有し、好ましくは接着層を有する。
前記弾性体の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記弾性体の厚み方向において対向する一対の板面と、前記板面と直交し、前記板面の面内方向において対向する二対の端面からなる形状が挙げられ、平板状、短冊状、シート状などが好ましい。
なお、2層以上を積層した前記弾性体を製造する際は、混合率の異なる原材料を各層が完全に硬化する前に、遠心成形金型に連続的に注入することにより、層間剥離が起こらないように一体的に成形することが可能である。
前記硬化触媒の使用量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
・ブレード線圧が得られず、像担持体との当接部面積が拡大し、クリーニング不良が発生する不具合。
・硬くなりすぎて欠けが生じる不具合。
・弾性体全体の柔軟性がなくなり、像担持体の振れや粗さに追従できなくなって、クリーニング不良が生じる不具合。
・反発が強くなりすぎてブレード鳴きが生じる不具合。
前記弾性体の平均厚みは、例えば、マイクロメータなどを用いて測定することができる。
前記平均厚みの求め方としては、例えば、前記弾性体に対して任意の複数の点を選択し、前記複数の点の厚みの平均を算出することにより求める方法などが挙げられる。前記平均としては、5点の厚みの平均が好ましく、10点の厚みの平均がより好ましく、20点の厚みの平均が特に好ましい。なお、他の部材及び層などの平均厚みについても同様に算出することができる。
前記表面層は、ポリメチルペンテン樹脂を含有する。
前記表面層は、前記弾性体により支持されている。
前記表面層は、前記除去部材の前記被清掃部材に当接する当接辺を含む板面に配されている。
前記ポリメチルペンテン樹脂は、4−メチル−1−ペンテンを85モル%以上100モル%以下、好ましくは90モル%以上100モル%以下含む4−メチル−1−ペンテンを主体とした結晶性重合体であることが好ましい。4−メチル−1−ペンテンと共重合するエチレン又は4−メチル−1−ペンテン以外のα−オレフィンとしては、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセンなどの炭素数3〜20のα−オレフィンが挙げられる。これらの中でも、4−メチル−1−ペンテンとの共重合性が良く、良好な靭性が得られることから、1−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセンが好ましい。
・前記表面層が摩耗により減少し、早期に、当接辺において前記弾性体が露出して、摩擦係数が上昇する不具合。
・前記除去部材において前記弾性体の弾性の影響が小さくなり、クリーニング性が低下する不具合。
前記表面張力は、例えば、JIS K 6768に記載されている方法により測定することができる。
前記表面層は、接着層を介して前記弾性体に接着されていることが好ましい。前記ポリメチルペンテン樹脂は、表面エネルギーが低く前記弾性体への接着力が小さいため、前記表面層を直接に前記弾性体に接着させると、長期の使用により剥がれる可能姓がある。そこで、接着層を介して前記表面層を前記弾性体に接着させることにより、前記表面層が剥がれにくくなり、長期間の使用が可能になる。
前記接着層の平均厚みは、前記表面層の平均厚みよりも薄いことが好ましい。
前記その他の部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、支持部材などが挙げられる。
前記支持部材は、前記除去部材を支持する部材であれば、その形状、大きさ、材質などについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記支持部材の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、平板状、短冊状、シート状などが挙げられる。
前記支持部材の大きさとしては、特に制限はなく、前記被清掃部材の大きさに応じて適宜選択することができる。
前記支持部材の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属、プラスチック、セラミックなどが挙げられる。これらの中でも、強度の点から金属板が好ましく、ステンレススチール等の鋼板、アルミニウム板、リン青銅板が特に好ましい。
前記被清掃部材としては、その形状、構造、大きさ、材質などについて特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、像担持体などが挙げられる。
前記被清掃部材の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ドラム状、ベルト状、平板状、シート状などが挙げられる。
前記被清掃部材の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記被清掃部材の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、金属、プラスチック、セラミックなどが挙げられる。
前記残留物としては、前記被清掃部材表面に付着しており、前記クリーニングブレードの除去対象となるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トナー、潤滑剤、無機微粒子、有機微粒子、ゴミ、埃又はこれらの混合物などが挙げられる。
なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。また、下記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好ましい数、位置、形状等にすることができる。
図2Aに示すように、クリーニングブレード62は、前記支持部材であるホルダー621と、除去部材622とで構成されており、感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向で感光体3に当接している。このため、図2A中Xで示す位置に掻き取ったトナーなどが集まるようになる。
除去部材622は、ホルダー621の一端側に接着剤などにより固定されており、ホルダー621の他端側は、クリーニング装置のケースに片持ち支持されている。
除去部材622は、弾性体622aと、表面層622bとを有する。表面層622bは、弾性体622aに支持され、当接辺を含む板面の表面に形成されている。表面層622bは、弾性体622aの表面の一部に形成されている。
図2Bに示すように、クリーニングブレード62は、前記支持部材であるホルダー621と、除去部材622とで構成されており、感光体3の表面移動方向に対してカウンタ方向で感光体3に当接している。このため、図2B中Xで示す位置に掻き取ったトナーなどが集まるようになる。
除去部材622は、ホルダー621の一端側に接着剤などにより固定されており、ホルダー621の他端側は、クリーニング装置のケースに片持ち支持されている。
除去部材622は、弾性体622aと、表面層622bとを有する。表面層622bは、弾性体622aに支持され、当接辺を含む板面の表面に形成されている。表面層622bは、弾性体622aの一方の表面の全面に形成されている。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段と、クリーニング手段とを少なくとも有し、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段を有する。なお、前記帯電手段と前記露光手段とを合わせて静電潜像形成手段と称することもある。
前記像担持体(以下、「電子写真感光体」、「感光体」と称することがある)としては、その材質、形状、構造、大きさ等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができる。前記像担持体の形状としては、例えば、ドラム状、ベルト状、などが挙げられる。前記像担持体の材質としては、例えば、アモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体(OPC)、などが挙げられる。
前記帯電工程は、前記像担持体の表面を帯電させる工程であり、前記帯電手段により行われる。
前記帯電手段としては、前記像担持体の表面を帯電させることができるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、導電性又は半導電性のローラ、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、などが挙げられる。
前記帯電手段の形状としては、例えば、ローラ、磁気ブラシ、ファーブラシ等のどのような形態をとってもよく、電子写真方式の画像形成装置の仕様及び形態にあわせて選択可能である。磁気ブラシを用いる場合、磁気ブラシは、例えば、Zn−Cuフェライト等、各種フェライト粒子を帯電手段として用い、これを支持させるための非磁性の導電スリーブ、これに内包されるマグネットロールによって構成される。又はブラシを用いる場合、例えば、ファーブラシの材質としては、カーボン、硫化銅、金属又は金属酸化物により導電処理されたファーを用い、これを金属又は他の導電処理された芯金に巻き付けたり、張り付けたりすることで帯電器とする。
前記帯電器は、前記のような接触式の帯電器に限定されるものではないが、帯電器から発生するオゾンが低減された画像形成装置が得られる利点がある。
前記帯電器が像担持体に接触乃至非接触状態で配置され、直流及び交流電圧を重畳印加することによって像担持体表面を帯電するものが好ましい。
また、帯電器が、像担持体にギャップテープを有し非接触に近接配置された帯電ローラであり、該帯電ローラに直流並びに交流電圧を重畳印加することによって像担持体表面を帯電するものも好ましい。
前記露光工程は、帯電された前記像担持体の表面を露光する工程であり、前記露光手段により行われる。前記露光は、例えば、前記露光手段を用いて前記像担持体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
前記露光における光学系は、アナログ光学系とデジタル光学系とに大別される。前記アナログ光学系は、原稿を光学系により前記像担持体の表面に直接投影する光学系であり、前記デジタル光学系は、画像情報が電気信号として与えられ、前記電気信号を光信号に変換して像担持体を露光し作像する光学系である。
前記露光手段としては、帯電された前記像担持体を露光して静電潜像を形成することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザ光学系、液晶シャッタ光学系、LED光学系、などの各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
前記現像工程は、前記静電潜像を前記トナー像に現像する工程であり、前記現像手段により行われる。
前記現像手段としては、前記静電潜像をトナー像に現像することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記トナーを収容し、前記静電潜像に前記トナーを接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられる。
前記現像器は、乾式現像方式又は湿式現像方式のものであってもよく、また、単色用現像器又は多色用現像器であってもよく、例えば、前記トナーを摩擦攪拌させて帯電させる攪拌器と、回転可能なマグネットローラとを有してなるものなどが好適に挙げられる。
前記現像器内では、例えば、前記トナーと、必要に応じてキャリアとが混合攪拌され、その際の摩擦により前記トナーが帯電し、回転する前記マグネットローラの表面に穂立ち状態で保持され、磁気ブラシが形成される。前記マグネットローラは、前記像担持体の近傍に配置されているため、前記マグネットローラの表面に形成された前記磁気ブラシを構成する前記トナーの一部は、前記静電潜像の電気的な吸引力によって前記像担持体の表面に移動する。その結果、前記静電潜像が前記トナーにより現像されて前記像担持体の表面に前記トナー像が形成される。
前記現像器に収容させるトナーは、前記トナーを含む現像剤であってもよく、該現像剤としては一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよい。
なお、前記トナーはキャリアを使用しない一成分系の磁性トナー、或いは非磁性トナーとしても用いることができる。
前記転写工程は、前記トナー像を記録媒体に転写する工程であり、前記転写手段により行われる。
前記転写工程としては、例えば、中間転写体を用い、前記トナー像を前記中間転写体の表面に転写して複合転写像を形成する1次転写工程と、前記複合転写像を記録媒体に転写する2次転写工程とを含む態様が好ましい。
前記転写手段としては、前記トナー像を記録媒体に転写できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記トナー像を前記中間転写体の表面に転写して複合転写像を形成する1次転写手段と、前記複合転写像を記録媒体に転写する2次転写手段とを有する態様が好ましい。
前記1次転写手段及び前記2次転写手段としては、例えば、前記像担持体の表面に形成された前記トナー像を記録媒体に剥離帯電させる転写器を少なくとも有するのが好ましい。
前記転写器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器などが挙げられる。前記転写器は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
前記定着工程は、前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着させる工程であり、前記定着手段により行われる。なお、2色以上のトナーを用いる場合は、各色のトナーが記録媒体に転写される毎に定着させてもよいし、全色のトナーが記録媒体に転写されて積層された状態で定着させてもよい。
前記定着手段としては、前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着させることができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、公知の加熱加圧手段を用いた熱定着方式を採用することができる。
前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラを組合せたもの、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトを組合せたものなどが挙げられる。加熱温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、80℃〜200℃が好ましい。なお、必要に応じて、前記定着手段とともに、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記クリーニング工程は、前記像担持体の表面に残留する前記トナーを除去する工程であり、前記クリーニング手段により行われる。
前記クリーニング手段としては、本発明のクリーニングブレードが支持部材に固定されたものが用いられる。
なお、前記線圧は、例えば、共和電業株式会社製の小型圧縮型ロードセルを組み込んだ測定装置を用いて測定することができる。
前記クリーニング角度が65°以上85°以下であると、前記除去部材のめくれの発生を抑制しやすくなるとともに、クリーニング不良の発生を低減しやすくすることができる。
前記その他の工程としては、例えば、除電工程、リサイクル工程、制御工程などが挙げられる。
前記その他の手段としては、例えば、除電手段、リサイクル手段、制御手段などが挙げられる。
前記除電工程は、前記像担持体に対し除電バイアス電圧を印加して除電を行う工程であり、前記除電手段により行われる。
前記除電手段としては、前記像担持体に対し除電バイアス電圧を印加することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、除電ランプなどが挙げられる。
前記リサイクル工程は、前記クリーニング工程により除去した前記トナーを前記現像手段にリサイクルさせる工程であり、前記リサイクル手段により行われる。
前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、公知の搬送手段などが挙げられる。
前記制御工程は、前記各工程を制御する工程であり、制御手段により行われる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器などが挙げられる。
本発明のプロセスカートリッジは、前記画像形成装置に着脱可能に備えられる装置(ユニット)である。本発明のクリーニングブレードは、前記画像形成装置に固定されて備えられてもよく、前記プロセスカートリッジに備えられてもよい。この場合、前記プロセスカートリッジは、前記像担持体と、前記帯電手段、前記露光手段、前記現像手段、及び前記転写手段の少なくともいずれかの手段と、前記像担持体と当接し、前記像担持体の表面に残留するトナーを除去する本発明のクリーニングブレードとを有し、更に必要に応じてその他の手段を有する。
なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。また、下記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好ましい数、位置、形状等にすることができる。
図3に示すように、前記画像形成装置であるプリンタ500は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、「Y」、「C」、「M」、「K」とそれぞれ称する。)用の四つの作像ユニット1Y、1C、1M、1Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY、C、M、Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。
また、四つの作像ユニット1の下方に光書込ユニット40が配設されている。潜像形成手段である光書込ユニット40は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、各作像ユニット1Y、1C、1M、1Kの感光体3Y、3C、3M、3Kに照射する。これにより、感光体3Y、3C、3M、3K上にY、C、M、K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット40は、光源から発したレーザ光Lを、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー41によって偏向させながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y、3C、3M、3Kに照射するものである。このような構成のものに代えて、LEDアレイによる光走査を行うものを採用することもできる。
給紙路153の搬送方向下流側端部には、レジストローラ対55が配設されている。レジストローラ対55は、搬送ローラ対154から送られてくる転写紙Pをローラ間に挟み込むと直ぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで、後述する二次転写ニップに向けて送り出す。
図4に示すように、作像ユニット1は、像担持体としてのドラム状の感光体3を備えている。感光体3はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであってもよい。
感光体3の周囲には、帯電ローラ4、現像装置5、一次転写ローラ7、クリーニング装置6、潤滑剤塗布装置10及び不図示の除電ランプ等が配置されている。帯電ローラ4は、帯電手段としての帯電装置が備える帯電部材であり、現像装置5は、感光体3の表面上に形成された潜像をトナー像化する現像手段である。一次転写ローラ7は、感光体3の表面上のトナー像を中間転写ベルト14に転写する一次転写手段としての一次転写装置が備える一次転写部材である。クリーニング装置6は、トナー像を中間転写ベルト14に転写した後の感光体3上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング手段である。潤滑剤塗布装置10は、クリーニング装置6がクリーニングした後の感光体3の表面上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段である。不図示の除電ランプは、クリーニング後の感光体3の表面電位を除電する除電手段である。
現像装置5は、現像剤担持体としての現像ローラ51を有している。現像ローラ51には、図示しない電源から現像バイアスが印加されるようになっている。現像装置5のケーシング内には、ケーシング内に収容された現像剤を互いに逆方向に搬送しながら攪拌する供給スクリュ52及び攪拌スクリュ53が設けられている。また、現像ローラ51に担持された現像剤を規制するためのドクタ54も設けられている。供給スクリュ52及び攪拌スクリュ53の二本のスクリュによって撹拌・搬送された現像剤中のトナーは、所定の極性に帯電される。そして、現像剤は、現像ローラ51の表面上に汲み上げられ、汲み上げられた現像剤は、ドクタ54により規制され、感光体3と対向する現像領域でトナーが感光体3上の潜像に付着する。
潤滑剤塗布装置10は、固形潤滑剤103や潤滑剤加圧スプリング103a等を備え、固形潤滑剤103を感光体3上に塗布する塗布ブラシとしてファーブラシ101を用いている。固形潤滑剤103は、ブラケット103bに保持され、潤滑剤加圧スプリング103aによりファーブラシ101側に加圧されている。そして、感光体3の回転方向に対して連れまわり方向に回転するファーブラシ101により、固形潤滑剤103が削られて、感光体3上に潤滑剤が塗布される。感光体への潤滑剤塗布により感光体3表面の摩擦係数が非画像形成時に0.2以下に維持される。
また、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
これらの光源のうち、発光ダイオード及び半導体レーザは照射エネルギーが高く、また600nm〜800nmの長波長光を有するため、良好に使用される。
このようにして定着処理が施された転写紙Pは、排紙ローラ対87のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ500本体の筺体の上面には、スタック部88が形成されており、排紙ローラ対87によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部88に順次スタックされる。
図示しない操作部などからプリント実行の信号を受信したら、帯電ローラ4及び現像ローラ51に、それぞれ所定の電圧又は電流が順次所定のタイミングで印加される。同様に光書込ユニット40及び除電ランプなどの光源にも、それぞれ所定の電圧又は電流が順次所定のタイミングで印加される。また、これと同期して、駆動手段としての感光体駆動モータ(不図示)により、感光体3が図中矢印方向に回転駆動される。
静電潜像の形成された感光体3の表面は、現像装置5との対向部で現像ローラ51上に形成された現像剤の磁気ブラシによって摺擦される。このとき、現像ローラ51上の負帯電トナーは、現像ローラ51に印加された所定の現像バイアスによって静電潜像側に移動し、トナー像化(現像)される。各作像ユニット1において同様の作像プロセスが実行され、各作像ユニット1Y、1C、1M、1Kの各感光体3Y、3C、3M、3Kの表面上に各色のトナー像が形成される。
このように、プリンタ500では、感光体3上に形成された静電潜像は、現像装置5によって、負極性に帯電されたトナーにより反転現像される。ここでは、N/P(ネガポジ:電位が低い所にトナーが付着する)の非接触帯電ローラ方式を用いた例について説明したが、これに限られるものではない。
中間転写ベルト14上に形成された四色トナー像は、第一給紙カセット151又は第二給紙カセット152から給紙され、レジストローラ対55のローラ間を経て、二次転写ニップに給紙される転写紙Pに転写される。このとき、転写紙Pはレジストローラ対55に挟まれた状態で一旦停止し、中間転写ベルト14上の画像先端と同期を取って二次転写ニップに供給される。トナー像が転写された転写紙Pは中間転写ベルト14から分離され、定着ユニット80へ搬送される。そして、トナー像が転写された転写紙Pが定着ユニット80を通過することにより、熱と圧力の作用でトナー像が転写紙P上に定着され、トナー像が定着された転写紙Pはプリンタ500装置外に排出されてスタック部88にスタックされる。
また、一次転写ニップで中間転写ベルト14に各色のトナー像を転写した感光体3の表面は、クリーニング装置6によって転写後の残留トナーが除去され、潤滑剤塗布装置10によって潤滑剤が塗布された後、除電ランプで除電される。
弾性体のJIS−A硬度は、高分子計器株式会社製マイクロゴム硬度計MD−1を用い、JIS K6253に準じて測定した。
弾性体の反発弾性率は、株式会社東洋精機製作所製No.221レジリエンステスタを用い、JIS K6255に準じて測定した。測定試料は、厚みが4mm以上となるように厚み約2mmのシートを重ね合わせたものとした。なお、測定時は改質部以外の部分を測定した。
<クリーニングブレード1の作製>
弾性体としては、23[℃]における物性が以下の物性となっている厚み1.8mmのポリウレタンゴムシートを用意した。
弾性体1:硬度76度、反発弾性率36[%](東洋ゴム工業製)
次に、上記ブレードを支持部材としての板金ホルダーに接着剤により固定し、クリーニングブレード1を作製した。
次に、作製した前記クリーニングブレード1を、カラー複合機(imagio MP C5001、株式会社リコー製)に、所定の先端食い込み量(線圧)と取り付け角度にて取り付けた。また、潤滑剤塗布装置は取り除いた。
前記カラー複合機(imagio MP C5001、株式会社リコー製)を用いて32℃で54%RHの環境下、縦帯部分を設けた画像面積率0.5%のチャート(A4サイズ横)を3プリント/ジョブで、10,000枚の出力を行ったときの異常画像の有無を評価した。
また、評価前別サンプルと評価後のクリーニングブレードを長さ20mmに切断し、新東科学社製荷重変動型摩擦摩耗試験システム TYPE HHS−2000を用いて、荷重2g/mm、角度23°でポリカーボネートとの摩擦係数を測定した。
結果を表1に示した。
実施例1において、TPXフィルムをX−44B 厚み25μmに変更した以外は全て実施例1と同じようにクリーニングブレードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
実施例1において、TPXフィルムをX−88B(表面張力:24mN/m、厚み100μm)に変更した以外は全て実施例1と同じようにクリーニングブレードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
実施例2において、接着層の厚みを5μmに変更した以外は全て実施例2と同じようにクリーニングブレードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
実施例3において、接着層の厚みを50μmに変更した以外は全て実施例3と同じようにクリーニングブレードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
実施例3において、接着層の厚みを100μmに変更した以外は全て実施例3と同じようにクリーニングブレードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
実施例1の弾性体を用いて表面層、及び接着層を設けない以外は全て実施例1と同じようにクリーニングブレードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
実施例1において、TPXフィルムを帝人デュポンフィルム株式会社製ポリエチレンテレフタレートフィルム テイジンテトロンフィルム(表面張力:44mN/m、厚み:50μm)に変更した以外は全て実施例1と同じようにクリーニングブレードを作製した。
実施例1と同様の評価を行った。結果を表1に示した。
実施例6では、縦筋が2本入っていた。
実施例1〜6全てで摩擦係数は評価前後どちらも0.3で低摩擦係数を維持できていた。
比較例1では、白斑点の異常画像が多数発生していた。
比較例2については異常画像発生していなかった。
比較例1〜2については、評価後に摩擦係数が上昇していた。
<1> 被清掃部材の表面に当接して、前記被清掃部材の表面の残留物を除去する除去部材を有するクリーニングブレードであって、
前記除去部材が、弾性体と、ポリメチルペンテン樹脂を含有する表面層とを有し、
前記表面層が、前記弾性体により支持され、かつ前記除去部材の前記被清掃部材に当接する当接辺を含む板面に配されていることを特徴とするクリーニングブレードである。
<2> 前記表面層の表面張力が、30mN/m以下である前記<1>に記載のクリーニングブレードである。
<3> 前記表面層の表面張力が、10mN/m以上30mN/m以下である前記<1>から<2>のいずれかに記載のクリーニングブレードである。
<4> 前記表面層の平均厚みが、25μm以上100μm以下である前記<1>から<3>のいずれかに記載のクリーニングブレードである。
<5> 前記表面層が、接着層を介して前記弾性体に接着されている前記<1>から<3>のいずれかに記載のクリーニングブレードである。
<6> 前記接着層の平均厚みが、5μm以上150μm以下である前記<5>に記載のクリーニングブレードである。
<7> 像担持体と、前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナー像に現像する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着させる定着手段と、前記像担持体の表面に当接して、前記像担持体の表面の残留物を除去するクリーニングブレードとを有し、
前記クリーニングブレードが、前記<1>から<6>のいずれかに記載のクリーニングブレードであることを特徴とする画像形成装置である。
<8> 像担持体と、前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段、帯電された前記像担持体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段、前記静電潜像をトナー像に現像する現像手段、及び前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段の少なくともいずれかの手段と、前記像担持体の表面に当接して、前記像担持体の表面の残留物を除去するクリーニングブレードとを有し、
前記クリーニングブレードが、前記<1>から<6>のいずれかに記載のクリーニングブレードであることを特徴とするプロセスカートリッジである。
3 感光体
4 帯電ローラ
5 現像装置
6 クリーニング装置
7 一次転写ローラ
14 中間転写ベルト
40 光書込ユニット
51 現像ローラ
60 転写ユニット
62 クリーニングブレード
62a 先端面
62c 当接部
123 像担持体
162 ベルトクリーニングユニット
162a ベルトクリーニングブレード
500 プリンタ
621 ホルダー
622 除去部材
622a 弾性体
622b 表面層
Claims (6)
- 被清掃部材の表面に当接して、前記被清掃部材の表面の残留物を除去する除去部材を有するクリーニングブレードであって、
前記除去部材が、弾性体と、ポリメチルペンテン樹脂を含有する表面層とを有し、
前記表面層が、前記弾性体により支持され、かつ前記除去部材の前記被清掃部材に当接する当接辺を含む板面に配されていることを特徴とするクリーニングブレード。 - 前記表面層の表面張力が、30mN/m以下である請求項1に記載のクリーニングブレード。
- 前記表面層の平均厚みが、25μm以上100μm以下である請求項1から2のいずれかに記載のクリーニングブレード。
- 前記表面層が、接着層を介して前記弾性体に接着されている請求項1から3のいずれかに記載のクリーニングブレード。
- 像担持体と、前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された前記像担持体を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナー像に現像する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着させる定着手段と、前記像担持体の表面に当接して、前記像担持体の表面の残留物を除去するクリーニングブレードとを有し、
前記クリーニングブレードが、請求項1から4のいずれかに記載のクリーニングブレードであることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段、帯電された前記像担持体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段、前記静電潜像をトナー像に現像する現像手段、及び前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段の少なくともいずれかの手段と、前記像担持体の表面に当接して、前記像担持体の表面の残留物を除去するクリーニングブレードとを有し、
前記クリーニングブレードが、請求項1から4のいずれかに記載のクリーニングブレードであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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