JP6634745B2 - 転写フィルム - Google Patents

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JP6634745B2 JP2015179415A JP2015179415A JP6634745B2 JP 6634745 B2 JP6634745 B2 JP 6634745B2 JP 2015179415 A JP2015179415 A JP 2015179415A JP 2015179415 A JP2015179415 A JP 2015179415A JP 6634745 B2 JP6634745 B2 JP 6634745B2
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Description

本発明は、ブロッキングなくロール形状に巻き取ることができる転写フィルムに関する。
従来、樹脂成形品の表面に耐擦傷性保護層(ハードコート層)を形成する方法としては、樹脂成形品の表面に紫外線硬化樹脂又は熱硬化性樹脂を浸漬又はスプレー等により塗装し、その後、樹脂の硬化方法に従って硬化させる方法が行われていた。しかし、この方法では塗装工程中に異物が混入しやすいという問題があった。また、樹脂成形品がポリ塩化ビニル樹脂の場合、当該樹脂成形品上で紫外線硬化樹脂を紫外線によって硬化すると、樹脂成形品から塩素ガスが発生する。これによって、紫外線硬化樹脂からなるハードコート層が黄変する問題もあった。
この問題を解決する方法として、予め離型フィルム上にハードコート層を積層した転写フィルムを金型内面に装着し、樹脂成形品を射出成形すると同時に樹脂成形品の表面にハードコート層を転写する方法が知られている。例えば特許文献1には、離型フィルム上に、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物からなるハードコート層、4級アンモニウム塩構造を含むアクリル樹脂からなるプライマー層を、この順で積層して成る転写フィルムが開示されている。この転写フィルムは、接着層を介して樹脂成形品の表面に接着されるが、当該接着層は転写フィルムのプライマー層上に予め積層してもよいことが開示されている。なお、接着層も4級アンモニウム塩構造を含むアクリル樹脂からなる。この転写フィルムを用いて樹脂成形品の表面にハードコート層を転写するには、樹脂成形品に転写フィルムの接着層を介して接着し、その後離型フィルムを剥離除去した後、ハードコート層に活性エネルギー線を照射して硬化させている。
特開2014−188749号公報
しかしながら、特許文献1では接着層が4級アンモニウム塩を含むアクリル樹脂からなる。そのため、このような接着層を備える転写フィルムをロール状に巻き取り保管する際、高温多湿条件に曝されると、接着層にタック性が生じ、表面がベトベトする。この場合、巻き取り積層された転写フィルム同士がブロッキング(接合)し、ロールから転写フィルムを巻き出せないという問題が生じる。
そこで、本発明の目的とするところは、ブロッキングなくロール形状に巻き取ることができ、且つ樹脂成形品に転写した際の鉛筆硬度、耐擦傷性、接着性、耐溶剤性、耐湿接着性に優れる、転写フィルムを提供することにある。
そのための手段として、本発明は次の手段を採る。
(1)離型フィルム上に、ハードコート層と接着層がこの順で積層されており、前記ハードコート層の膜厚が0.1〜5μmであり、前記接着層の膜厚が0.02〜1μmであり、前記接着層は、(A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、(B)多官能チオール化合物を5〜25質量部、(C)多官能エン化合物を5〜35質量部、
含有する接着層用樹脂組成物を硬化させてなる層であり、前記(B)成分が、下記(式1)示される多官能チオール化合物である、転写フィルム。
Figure 0006634745

(式中のaは2〜3の整数であり、bは0又は1であり、cは1〜2の整数であり、aとbとcの和は4である。R は、メチレン基、エチレン基又はイソプロピレン基である。R は、下記(式2)又は(式3)で表される2価の官能基である。R は、メチル基又はエチル基である。R は、炭素数が1〜12の炭化水素基である。)
Figure 0006634745

(R は水素原子又はメチル基である。)
Figure 0006634745

(R は水素原子又はメチル基である。)
(2)前記(A)成分が、炭素数2〜4のα−オレフィンの(共)重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂、又は炭素数2〜4のα−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂である、(1)に記載の転写フィルム。
(3)離型フィルム上に、ハードコート層と接着層がこの順で積層されており、前記ハードコート層の膜厚が0.1〜5μmであり、前記接着層の膜厚が0.02〜1μmであり、前記接着層は、(A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、(B)多官能チオール化合物を5〜25質量部、(C)多官能エン化合物を5〜35質量部、含有する接着層用樹脂組成物を硬化させてなる層であり、前記(B)成分が、下記(式4)で示される多官能チオール化合物である、転写フィルム。
Figure 0006634745

(式中のdは2〜5の整数であり、eは0〜2の整数であり、fは1〜4の整数であり、dとeとfの和は6である。R は、メチレン基、エチレン基又はイソプロピレン基である。R は、下記(式2)又は(式3)で表される2価の官能基である。R は、メチル基又はエチル基である。R は、炭素数が1〜12の炭化水素基である。R は下記(式5)で表される6価の官能基である。)
Figure 0006634745

(R は水素原子又はメチル基である。)
Figure 0006634745

(R は水素原子又はメチル基である。)
Figure 0006634745

(4)前記(A)成分が、炭素数2〜4のα−オレフィンの(共)重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂、又は炭素数2〜4のα−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂である、(3)に記載の転写フィルム。
(5)離型フィルム上に、ハードコート層と接着層がこの順で積層されており、前記ハードコート層の膜厚が0.1〜5μmであり、前記接着層の膜厚が0.02〜1μmであり、前記接着層は、(A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、(B)多官能チオール化合物を5〜25質量部、(C)多官能エン化合物を5〜35質量部、含有する接着層用樹脂組成物を硬化させてなる層であり、前記(B)成分が、下記(式6)で示される多官能チオール化合物である、転写フィルム。
Figure 0006634745

(式中のgは1であり、hは2である。R は下記(式7)で表される3価の基であり、R は下記(式2)又は下記(式3)で表される2価の基である。R は炭素数が1〜12の炭化水素基である。)
Figure 0006634745

(式中のR 10 は−CH −、−CH CH −、又はCH CH(CH )−である。)
Figure 0006634745

(R は水素原子又はメチル基である。)
Figure 0006634745

(R は水素原子又はメチル基である。)
(6)前記(A)成分が、炭素数2〜4のα−オレフィンの(共)重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂、又は炭素数2〜4のα−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂である、(5)に記載の転写フィルム。
本発明の転写フィルムでは、高温多湿条件に曝されてもタック性が生じない樹脂組成物によって接着層が形成されている。これにより、転写フィルムをロール形状に巻き取り保管しても、接着層を介して隣接する転写フィルム同士がブロッキングすることを防止することができる。また、ハードコート層及び接着層の膜厚を所定の範囲に設定していることで、樹脂成形品へ転写後の優れた鉛筆硬度、耐擦傷性、接着性、耐溶剤性、耐湿接着性を確保できる。さらに、本発明では樹脂成形品の成形の際の熱によって接着層を介して予め硬化させておいたハードコート層を転写するものであり、従来のように樹脂成形品上でハードコート層を紫外線によって硬化させることはないため、樹脂成形品がポリ塩化ビニル樹脂製であっても、転写後にハードコート層が黄変することもない。
本実施形態の転写フィルムは、離型フィルムの片面に、ハードコート層用樹脂組成物を硬化させたハードコート層が積層され、さらにこのハードコート層上に、接着層用樹脂組成物を硬化させた接着層が積層された構成である。以下に、この転写フィルムの構成要素について順に説明する。
<離型フィルム>
離型フィルムの構成材料としては特に制限はないが、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、酢酸セルロース系樹脂、フッ素系樹脂等の樹脂シートを使用することができる。
離型フィルムの厚みは20〜200μmであることが好ましい。離型フィルムの厚みが20μm未満では、離型フィルムの強度が小さくなって転写後に離型フィルムを剥がす際に離型フィルムが破れる可能性がある。一方、離型フィルムの厚みが200μmより大きくても技術的な問題は無いが、コストの無駄となる。
なお、離型フィルムには、その離型性を向上するために、離型面(ハードコート層との接合面)に離型材料を塗布することもできる。離型材料としては、例えば、エポキシ樹脂系離型剤、エポキシメラミン樹脂系離型剤、メラミン樹脂系離型剤、アミノアルキド樹脂系離型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型剤、セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオレフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤等の1種又は2種以上を用いることができる。
<ハードコート層>
ハードコート層は、耐擦傷性等に優れた高硬度の被膜を転写対象である樹脂成形品に付与するための層である。ハードコート層の材料としては、従来から樹脂成型品のハードコート層として使用されている公知の活性エネルギー線硬化型樹脂であれば、特に制限されない。例えば、テトラエトキシシラン等の反応性珪素化合物と、活性エネルギー線硬化型樹脂とを混合してなるハードコート層用樹脂組成物を、紫外線(UV)や電子線等の活性エネルギー線によって硬化させた硬化物が挙げられる。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、例えば単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらのうち生産性及び硬度を両立させる観点より、鉛筆硬度(評価法:JIS−K5600−5−4)がHB以上となる活性エネルギー線硬化型樹脂を含む組成物の硬化物であることが好ましい。そのような活性エネルギー線硬化型樹脂を含む組成物としては、例えば、公知の活性エネルギー線硬化型樹脂を2種類以上混合したもの、紫外線硬化性ハードコート材として市販されているもの、あるいはこれら以外に本発明の効果を損なわない範囲において、その他の成分をさらに添加したものを用いることができる。なお、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート又はメタクリレートを指す。
また、ハードコート層用樹脂組成物は、光重合開始剤も含む。光重合開始剤は、紫外線(UV)等の活性エネルギー線によりハードコート層用樹脂組成物を硬化させて塗膜を形成する際の重合開始剤として用いられる。光重合開始剤としては、活性エネルギー線照射により重合を開始するものであれば特に限定されず、公知の化合物を使用できる。例えば、アセトフェノン系重合開始剤、ベンゾイン系重合開始剤、ベンゾフェノン系重合開始剤、又はチオキサントン系重合開始剤等が挙げられる。アセトフェノン系重合開始剤としては、例えば、1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフェリノプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン等がある。ベンゾイン系重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、2,2−ジメトキシ1,2−ジフェニルエタン−1−オン等がある。ベンゾフェノン系重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、[4−(メチルフェニルチオ)フェニル]フェニルメタノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等がある。チオキサントン系重合開始剤としては、例えば、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等がある。
光重合開始剤は、ハードコート層中に0.1〜10重量%含まれることが好ましい。光重合開始剤の含有量が0.1重量%未満では、活性エネルギー線硬化型樹脂の硬化が不十分となる。一方、光重合開始剤の含有量が10重量%を超えると、光重合開始剤が不必要に多くなり好ましくない。
また、硬化後のハードコート層の屈折率は、1.47〜1.70程度であればよい。また、ハードコート層には、屈折率を調整するために必要に応じて金属酸化物などの屈折率調整剤が含有されていてもよい。屈折率調整に使用する金属酸化物は、屈折率を上昇する目的でハードコート層用樹脂組成物に添加するものであれば、その種類は特に制限されない。そのような金属酸化物としては、例えば酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化シラン、酸化インジウム錫などが挙げられる。更に、ハードコート層は、防汚性や表面平滑性を付与する目的で、アクリル系、シリコーン系、フッ素系の添加剤を配合してもよく、帯電防止性を付与する目的で、帯電防止剤を配合してもよい。
ハードコート層の乾燥硬化後の膜厚は、0.1〜5μmとする。膜厚が0.1μmより薄い場合は、耐擦傷性が発現し難くなるため好ましくない。膜厚が5μmより厚い場合は、不必要に厚くなり、生産性や作業性が低下するため好ましくない。
<接着層>
接着層は、ハードコート層を樹脂成型品表面へ接着するための層であり、接着層用樹脂組成物を乾燥・硬化することで形成される。接着層用樹脂組成物は、(A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂、(B)多官能チオール化合物、及び(C)多官能エン化合物を必須成分とし、任意に(D)光重合開始剤をさらに含有する樹脂組成物である。
<(A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂>
無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂としては、炭素数2〜4のα−オレフィンの(共)重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂、すなわち炭素数2〜4のα−オレフィンの(共)重合体を、無水マレイン酸でグラフト変性した樹脂を使用できる。また、炭素数2〜4のα−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂、すなわち炭素数2〜4のα−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体を、無水マレイン酸でグラフト変性した樹脂も使用できる。
無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂における無水マレイン酸のグラフト重量は、0.1〜20重量%が好ましく、より好ましくは1.5〜20重量%である。また、α−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体中の無水マレイン酸の含有率は0.1〜50重量%とすればよい。
無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量は、10,000〜200,000が好ましい。無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量が10,000より小さいと、高温保管時のタック性が発現しやすくなる傾向がある。一方、重量平均分子量が200,000より大きいと、他の成分に対する溶解性が低くなる可能性がある。
<(B)多官能チオール化合物>
多官能チオール化合物は、末端にチオール基を有するものである。中でも、下記(式1)、(式4)、又は(式6)で表されるチオエーテル含有(メタ)アクリレート誘導体が挙げられる。多官能チオール化合物は、1種のみを単独で使用することもできるし、2種以上を混合使用することもできる。
Figure 0006634745

(式中のaは2〜3の整数であり、bは0又は1であり、cは1〜2の整数であり、aとbとcの和は4である。Rは、メチレン基、エチレン基又はイソプロピレン基である。Rは、下記(式2)又は(式3)で表される2価の官能基である。Rは、メチル基又はエチル基である。Rは、炭素数が1〜12の炭化水素基である。)
Figure 0006634745

(式中のdは2〜5の整数であり、eは0〜2の整数であり、fは1〜4の整数であり、dとeとfの和は6である。Rは、メチレン基、エチレン基又はイソプロピレン基である。Rは、下記(式2)又は(式3)で表される2価の官能基である。Rは、メチル基又はエチル基である。Rは、炭素数が1〜12の炭化水素基である。Rは下記(式5)で表される6価の官能基である。)
Figure 0006634745

(式中のgは1であり、hは2である。Rは下記(式7)で表される3価の基であり、Rは下記(式2)又は下記(式3)で表される2価の基である。Rは炭素数が1〜12の炭化水素基である。)
Figure 0006634745

(Rは水素原子又はメチル基である。)
Figure 0006634745

(Rは水素原子又はメチル基である。)
Figure 0006634745

Figure 0006634745

(式中のR10は−CH−、−CHCH−、又はCHCH(CH)−である。)
(式1)、(式4)、(式6)で示されるチオエーテル含有(メタ)アクリレート誘導体は、一部のチオール基を変性させ、チオール基よりも極性を低下させることで、極性の高い部位と極性の低い部位をバランスよく有することとなり、(A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂との相溶性が向上する。これにより、接着層用樹脂組成物全体に架橋ネットワークを形成しやすく、より良好な耐ブロッキング性、耐溶剤性、及び耐湿熱性を示す。また、5官能以下のチオール化合物がさらに好ましい。6官能以上のチオール化合物の場合、架橋密度が高く硬化収縮が大きくなることで、接着力が低下する可能性がある。
多官能チオール化合物の重量平均分子量は、350〜1,500が好ましい。多官能チオール化合物の重量平均分子量が350より小さくても接着性に関しては問題ないが、揮発性が高くなり臭気が強くなる傾向がある。一方、重量平均分子量が1,500より大きいと、接着性に関しては問題ないが、他の成分に対する溶解性が低くなる可能性がある。
<(C)多官能エン化合物>
多官能エン化合物としては、例えば多官能(メタ)アクリレート、多官能アリル、多官能ビニルエーテルが挙げられる。
(C)成分である多官能(メタ)アクリレートは、末端に(メタ)アクリロキシ基を有しており、その好ましい例として下記(式8)で表される化合物が挙げられる。なお、(C)成分である多官能(メタ)アクリレートは、1種のみを単独で使用することもできるし、2種以上を混合使用することもできる。
Figure 0006634745

(式中のiは2〜8の整数であり、R11は炭素数2〜20の炭化水素基、炭素数2〜40のエーテル酸素(−O−)と炭化水素基のみからなる基、又はイソシアヌレート環若しくはイソシアヌレート環と炭化水素基のみからなる基であり、R12は水素原子またはメチル基である。)
多官能(メタ)アクリレートの(メタ)アクリレート当量は、80〜400g/molが好ましい。(メタ)アクリレート当量が80g/molより小さいと、単位体積あたりの(メタ)アクリロキシ基が過剰になって(B)多官能チオール化合物のチオール基と未反応の(メタ)アクリロキシ基が多量に残存することで、樹脂組成物を硬化した接着層の靭性が低下し、接着性が低下するおそれがある。一方、(メタ)アクリレート当量が400g/molより大きくなると、(メタ)アクリロキシ基濃度が著しく低いことから(B)多官能チオール化合物のチオール基との反応効率が低下することで、接着層の靭性が低下し、接着性が低下する場合がある。
(C)成分である多官能アリルは、末端にアリル基を有しており、その好ましい例として下記(式9)で表される化合物が挙げられる。なお、(C)成分である多官能アリルは、1種のみを単独で使用することもできるし、2種以上を混合使用することもできる。
Figure 0006634745

(式中のjは2〜8の整数であり、R13は炭素数2〜20の炭化水素基、炭素数2〜40のエーテル酸素(−O−)と炭化水素基のみからなる基、またはイソシアヌレート環若しくはイソシアヌレート環と炭化水素基のみからなる基である。)
多官能アリルのアリル当量は、80〜200g/molが好ましい。アリル当量が80g/molより小さいと、単位体積あたりのアリル基が過剰になって(B)多官能チオール化合物のチオール基と未反応のアリル基が多量に残存することで、接着層用樹脂組成物を硬化した接着層の靭性が低下し、接着性が低下するおそれがある。一方、アリル当量が200g/molより大きくなると、アリル基濃度が著しく低いことから(B)多官能チオール化合物のチオール基との反応効率が低下することで、接着層の靭性が低下し、接着性が低下する場合がある。
(C)成分である多官能ビニルエーテルは、末端にビニルエーテ基を有しており、その好ましい例として下記(式10)で表される化合物が挙げられる。なお、(C)成分である多官能ビニルエーテルは、1種のみを単独で使用することもできるし、2種以上を混合使用することもできる。
Figure 0006634745

(式中のkは2〜8の整数であり、R14は炭素数2〜20の炭化水素基、炭素数2〜40のエーテル酸素(−O−)と炭化水素基のみからなる基、またはイソシアヌレート環若しくはイソシアヌレート環と炭化水素基のみからなる基である。)
多官能ビニルエーテルのビニルエーテル当量は、60〜200g/molが好ましい。ビニルエーテル当量が60g/molより小さいと、単位体積あたりのビニルエーテル基が過剰になって(B)多官能チオール化合物のチオール基と未反応のビニルエーテル基が多量に残存することで、接着層用樹脂組成物を硬化した接着層の靭性が低下し、接着性が低下するおそれがある。一方、ビニルエーテル当量が200g/molより大きくなると、ビニルエーテル基濃度が著しく低いことから(B)多官能チオール化合物のチオール基との反応効率が低下することで、接着層の靭性が低下し、接着性が低下する場合がある。
多官能エンの重量平均分子量は、100〜1,000が好ましい。多官能エンの重量平均分子量が100より小さくても接着性に関しては問題ないが、揮発性が高くなり臭気が強くなる傾向がある。一方、重量平均分子量が1,000より大きいと、接着性に関しては問題ないが、他の成分に対する溶解性が低くなる可能性がある。
<(D)光重合開始剤>
光重合開始剤は、チオール基とビニル基との反応を促進するために添加され、接着層用樹脂組成物の硬化に必要な光照射を少なくすることが可能であり、光照射時間のタクトタイムを短縮することができる。光重合開始剤としては、光ラジカル重合開始剤、光カチオン重合開始剤、光アニオン重合開始剤等があげられる。光ラジカル重合開始剤は、反応時間を短縮する際に用いることが好ましく、光カチオン重合開始剤は、硬化収縮を小さくする際に用いることが好ましく、光アニオン重合開始剤は、電子回路等の分野での接着性を付与する際に用いることが好ましい。なお、熱重合開始剤においても加熱することで、樹脂組成物の硬化を促進することができるが、保存安定性が低下する可能性があるため好ましくない。
光ラジカル重合開始剤としては、例えば、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド等が挙げられる。
光カチオン重合開始剤としては、例えば、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスファート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホナート、シクロプロピルジフェニルスルホニウムテトラフルオロボラート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスファート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアルセナート、2−(3,4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、トリフェニルスルホニウムテトラフルオロボラート、トリフェニルスルホニウムブロミド、トリ−p−トリルスルホニウムヘキサフルオロホスファート、トリ−p−トリルスルホニウムトリフルオロメタンスルホナート等が挙げられる。
光アニオン重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン o−ベンゾイルオキシム、ニフェジピン、2−(9−オキソキサンテン−2−イル)プロピオン酸1,5,7−トリアザビシクロ[4,4,0]デカ−5−エン、2−ニトロフェニルメチル4−メタクリロイルオキシピペリジン−1−カルボキシラート、1,2−ジイソプロピル−3−〔ビス(ジメチルアミノ)メチレン〕グアニジウム2−(3−ベンゾイルフェニル)プロピオナート、1,2−ジシクロヘキシル−4,4,5,5−テトラメチルビグアニジウム n-ブチルトリフェニルボラート等が挙げられる。
<接着層用樹脂組成物の組成比(配合バランス)>
接着層用樹脂組成物は、(A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、(B)多官能チオール化合物が5〜25質量部、(C)多官能エン化合物が5〜35質量部となるように配合する。(B)多官能チオール化合物の配合量が5質量部未満又は25質量部を超えると、得られる接着層の耐熱性、耐溶剤性、及び耐湿性が劣る傾向にある。また、(C)多官能エン化合物の配合量が5質量部未満又は35質量部を超えると、耐熱性、耐溶剤性、及び耐湿性が劣る傾向にある。
(D)光重合開始剤を任意成分として配合する場合は、(A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、(D)光重合開始剤が0.01〜10質量部、好ましくは0.1〜5質量部となるように配合する。(A)成分100質量部に対して(D)成分の配合量が0.01質量部未満では、チオール基とビニル基の反応が進行するのに多くの積算光量が必要となる。一方、10質量部を超えると架橋密度が低くなり、得られる接着層の耐熱性、耐溶剤性が低下する場合がある。
接着層用樹脂組成物は、光を照射することにより硬化させることができる。照射する光としては、UV(紫外線)やEB(電子線)などの活性エネルギー線等が挙げられる。また、接着層用樹脂組成物が(D)成分を含む場合は、通常2500mJ/cm程度必要となる光照射量を、100mJ/cm程度まで少なくすることが可能となる。
接着層用樹脂組成物は、反応系を均一にし、塗工を容易にするために有機溶媒で希釈して使用してもよい。そのような有機溶媒としては、アルコール系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、エーテルエステル系溶剤、ケトン系溶剤、及びリン酸エステル系溶剤が挙げられる。これらの有機溶媒は、樹脂組成物100質量部に対して、10,000質量部未満の配合量に抑えることが好ましいが、基本的に溶剤は硬化膜になる時点では揮発しているため、得られる接着層の物性に大きな影響は与えない。
接着層の乾燥硬化後の膜厚は、0.02〜1μmとし、好ましくは、0.02〜0.08μmとする。膜厚が0.02μmより薄い場合は、十分な接着強度を得ることが出来ないため好ましくない。膜厚が1μmより厚い場合は、耐擦傷性等の表面硬度が弱くなる。膜厚が0.08μm以下であれば、より表面硬度が高くなる。
<転写フィルムの形成>
ハードコート層は、ハードコート層用樹脂組成物を離型フィルム上へ塗布し、必要に応じて乾燥した後に、活性エネルギー線照射により硬化することで形成される。なお、離型フィルム上には、必要に応じて離型剤を塗布していてもよい。接着層は、接着層用樹脂組成物をハードコート層上へ塗布し、必要に応じて乾燥した後に、活性エネルギー線照射により硬化することで形成される。活性エネルギー線の種類は、特に制限されないが、利便性等の観点から、紫外線を用いることが好ましい。
ハードコート層用樹脂組成物、接着層用樹脂組成物、及び必要に応じて塗布される離型剤の塗布方法としては、特に制限されず、例えば、ロールコート法、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ダイコート法、インクジェット法、グラビアコート法等、公知のいかなる塗布方法も採用できる。
また、塗布方法に合わせ、ハードコート用樹脂組成物や接着層用樹脂組成物は、適度な粘度となるように、適当な有機溶剤を用いて調整したハードコート用塗液や接着層用塗液とすることも可能である。この場合、溶剤の乾燥方法としては、熱風乾燥や遠赤外線乾燥を適時選択して使用することができる。
<転写フィルムの転写方法>
転写フィルムの転写対象となる樹脂成形品に用いられる熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリイミド系樹脂等の公知の熱可塑性樹脂がいずれも使用できる。これらの樹脂は単独あるいは2種以上を混合して使用することも可能である。
転写フィルムから樹脂成形品上へ、接着層及びハードコート層を転写する方法は、次のようにして行う。まず、成形用金型内に転写フィルムを離型フィルムが金型に面するように送り込む。成形用金型を閉じた後、ゲートから成形用の溶融樹脂を金型内に射出充填し、冷却固化して樹脂成形品を形成する。このとき、射出成形時の熱によって接着層が樹脂成形品表面に接着する。樹脂成形品を冷却した後、成形用金型を開いて樹脂成形品を取り出す。最後に、離型フィルムを剥がすと、ハードコート層が樹脂成形品の表面に転写され、転写工程が完了する。こうして、表面にハードコート層を有する樹脂成形品が形成される。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はそれら実施例の範囲に限定されるものではない。
<ハードコート層用樹脂組成物の製造>
〔ハードコート層用樹脂組成物(HC−1)の調製〕
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート96質量部、光重合開始剤[商品名:IRGACURE184、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製]4質量部を混合してハードコート層用樹脂組成物(HC−1)を調製した。
〔ハードコート層用樹脂組成物(HC−2)の調製〕
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート96質量部、光重合開始剤[商品名:IRGACURE184、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製]4質量部、コロイダルシリカ[商品名:MEK−ST、日産化学工業(株)製]50質量部を混合してハードコート層用樹脂組成物(HC−2)を調製した。
〔ハードコート層用樹脂組成物(HC−3)の調製〕
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート46質量部、6官能ウレタンアクリレート[商品名:UV−7600B、日本合成化学工業(株)製]50質量部、光重合開始剤[商品名:IRGACURE184、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製]4質量部、コロイダルシリカ[商品名:MEK−ST、日産化学工業(株)製]50質量部を混合してハードコート層用樹脂組成物(HC−3)を調製した。
<A成分の製造>
(A−1の製造)
内容積10リットルの攪拌機を備えたスレンレス製の4つ口フラスコに、ポリプロピレン(重量平均分子量10,000)100質量部、無水マレイン酸3質量部、及びジ−t−ブチルペルオキシド5質量部を混合し、2軸混練押出機を用いて230℃で3分間混練した。取り出したポリマーを冷却しペレットとした後、等重量のキシレン中で140℃まで加熱しつつ、固形物が目視で確認できなくなるまで溶解した。加熱溶解後のペレット溶液を室温まで冷却し、溶媒であるキシレンに対し2倍重量のアセトンを加え無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂が析出した懸濁液を得た。この懸濁液をろ過し、再沈された無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂を減圧加熱下にて重量変化がなくなるまで乾燥し、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(A−1)を101.7質量部得た。この無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(A−1)の重量平均分子量は10,000であり、無水マレイン酸のグラフト重量が1.7重量%であった。
(A−2の製造)
内容積10リットルの攪拌機を備えたスレンレス製の4つ口フラスコに、プロピレン−エチレン共重合体(プロピレン/エチレン=92/8モル%、重量平均分子量55,000)100質量部、無水マレイン酸20質量部、及びジ−t−ブチルペルオキシド5質量部を混合し、2軸混練押出機を用いて230℃で3分間混練した。取り出したポリマーを冷却しペレットとした後、等重量のキシレン中で140℃まで加熱しつつ、固形物が目視で確認できなくなるまで溶解した。加熱溶解後のペレット溶液を室温まで冷却し、溶媒であるキシレンに対し2倍重量のアセトンを加え無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂が析出した懸濁液を得た。この懸濁液をろ過し、再沈された無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂を減圧加熱下にて重量変化がなくなるまで乾燥し、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(A−2)を116.1質量部得た。この無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(A−2)の重量平均分子量は55,000であり、無水マレイン酸のグラフト重量が13.9重量%であった。
(A−3の製造)
内容積10リットルの攪拌機を備えたスレンレス製の4つ口フラスコに、プロピレン−ブテン−エチレン共重合体(プロピレン/ブテン/エチレン=68/20/12モル%、重量平均分子量200,000)100質量部、無水マレイン酸30質量部、及びジ−t−ブチルペルオキシド5質量部を混合し、2軸混練押出機を用いて230℃で3分間混練した。取り出したポリマーを冷却しペレットとした後、等重量のキシレン中で140℃まで加熱しつつ、固形物が目視で確認できなくなるまで溶解した。加熱溶解後のペレット溶液を室温まで冷却し、溶媒であるキシレンに対し2倍重量のアセトンを加え無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂が析出した懸濁液を得た。この懸濁液をろ過し、再沈された無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂を減圧加熱下にて重量変化がなくなるまで乾燥し、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(A−3)を125.0質量部得た。この無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(A−3)の重量平均分子量は200,000であり、無水マレイン酸のグラフト重量が20重量%であった。
(A−4の製造)
内容積10リットルの攪拌機を備えたスレンレス製の4つ口フラスコに、エチレン−無水マレイン酸共重合体(エチレン/無水マレイン酸=87/13モル%、重量平均分子量30,000)100質量部、無水マレイン酸20質量部、及びジ−t−ブチルペルオキシド5質量部を混合し、2軸混練押出機を用いて230℃で3分間混練した。取り出したポリマーを冷却しペレットとした後、等重量のキシレン中で140℃まで加熱しつつ、固形物が目視で確認できなくなるまで溶解した。加熱溶解後のペレット溶液を室温まで冷却し、溶媒であるキシレンに対し2倍重量のアセトンを加え無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂が析出した懸濁液を得た。この懸濁液をろ過し、再沈された無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂を減圧加熱下にて重量変化がなくなるまで乾燥し、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(A−4)を114.4質量部得た。この無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(A−4)の重量平均分子量は30,000であり、無水マレイン酸のグラフト重量が12.6重量%であった。
なお、A−1〜A−3の無水マレイン酸のグラフト重量は、下記計算式により算出した。
Figure 0006634745
一方、A−4の無水マレイン酸のグラフト重量は、下記計算式により算出した。
Figure 0006634745
無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂中の無水マレイン酸の重量、及びオレフィン−無水マレイン酸共重合体中の無水マレイン酸の重量は、水酸化カリウム−エタノール溶液によるアルカリ滴下法により算出した。また、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂の重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー法によりテトラヒドロフランを溶剤として測定した。重量平均分子量への換算はポリスチレンの検量線を元に算出した。
A−1〜A−4の組成を表1に纏める。
Figure 0006634745
〔接着層用樹脂組成物の調製〕
接着層用樹脂組成物として表2〜5に記載した原料を使用し、各原料を表2、3、4、5に示す配合割合にて配合し、加圧ニーダーにて溶融、混錬して、接着層用樹脂組成物AD1−1〜AD1−23、AD2−1〜AD2−23、AD´1−1〜AD´1−18、AD´2−1〜AD´2−18を調整した。
なお、表2〜5に記載した各原料は、次の通りである。
B−1:トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート);TMMP
B−2:ジペンタエリスリトールヘキサキス(3−メルカプトプロピオネート);DPMP
B−3:トリス−[(3−メルカプトプロピオニルオキシ)−エチル]−イソシアヌレート;TEMPIC
B−4:チオエーテル含有アクリレート誘導体;下記(式11)
Figure 0006634745

B−5:チオエーテル含有アクリレート誘導体;下記(式12)
Figure 0006634745

B−6:チオエーテル含有アクリレート誘導体;下記(式13)
Figure 0006634745

C−1:ジメチロール-トリシクロデカンジアクリレート
C−2:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
C−3:エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート
C−4:ビスフェノールAのEO付加物ジメタクリレート
C−5:トリメチロールプロパントリメタクリレート
C−6:1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート
C−7:1,3−ジアリル−5−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン
C−8:トリアリルイソシアヌレート
C−9:ペンタエリスリトールトリアリルエーテル
C−10:1,4−ブタンジオールジビニルエーテル
C−11:シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル
D−1:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン
A’−1:フェノキシ樹脂(ユニオンカーバイト社製、「PKHC」、平均分子量45,000)
A’−2:ポリウレタン樹脂(東ソー株式会社製「エラクトランE390PNAT」)
B’−1:1−オクタンチオール
C’−1:イソボルニルアクリレート
C’−2:2−エチルヘキシルメタクリレート
C’−3:アリルエチルエーテル
C’−4:シクロヘキシルビニルエーテル
[保存安定性の評価]
得られた各接着層用樹脂組成物について、その保存安定性を次のようにして評価した。メチルシクロヘキサンに溶解して20%溶液を作製し、初期粘度を測定した。別途、密閉容器中に、接着層用樹脂組成物を50℃で60日間放置した後、60日後、メチルシクロヘキサンに溶解して20%溶液を作製し、粘度を測定した。60日後の粘度/初期粘度の値を算出し、評価を行なった。この評価結果も表2〜5に示す。
◎:(60日後の粘度/初期粘度)の値が1.02未満のもの
○:(60日後の粘度/初期粘度)の値が1.02以上1.50未満のもの
×:(60日後の粘度/初期粘度)の値が1.50以上のもの
Figure 0006634745
Figure 0006634745
Figure 0006634745
Figure 0006634745
<転写フィルムの製造>
(実施例1−1)
離型フィルム[商品名:E7002,膜厚:50μm,巾:140mm,長さ:1000m、東洋紡績(株)製]の離型層面に、ハードコート用樹脂組成物(HC1−1)及び溶媒(メチルエチルケトン)を1:1の割合で混合したハードコート層用塗液をロールtoロール式グラビアコーターにて硬化後の膜厚が1μmとなるように塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコートフィルムを900m作製した。続いて、前記ハードコート層上に、接着層用樹脂組成物(AD−1)及び溶媒(メチルシクロヘキサン)を1:4の割合で混合した接着層用塗液をロールtoロール式グラビアコーターにて硬化後の膜厚が0.05μmとなるように塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより実施例1−1の転写フィルムを800m作製した。
(実施例1−2〜1−31、2−1〜2−31、比較例1−1〜1−21、2−1〜2−21)
離型フィルム、ハードコート用樹脂組成物、及び接着層用樹脂組成物、各層の膜厚を表6〜9に記載した材料、膜厚とした以外は、実施例1−1と同様にして、転写フィルムを作製した。得られた転写フィルムについて、巻取り性を下記方法で評価した。その結果も表6〜9に示す。
[巻取り性の評価]
作製した転写フィルム800mから指定長を巻き出し、フィルム同士のブロッキング有り無しを評価した。本願の目的に供するには、評価は○以上が必要である。
◎:800m巻き出した状態にて、ブロッキングが観測されない
○:700m巻き出した状態にて、ブロッキングが観測された
×:100m巻き出した状態にて、ブロッキングが観測された
Figure 0006634745
Figure 0006634745
Figure 0006634745
Figure 0006634745
<転写成形品の製造>
(実施例3−1)
実施例1−1の転写フィルムの接着層面を、転写成形品を形成するための樹脂成形品に用いられる熱可塑性樹脂(ポリ塩化ビニルシート,膜厚:100μm)と合わせた状態にて、SUS板で挟み合せ、加熱プレス機にて19kgf/cm,90℃,180秒加熱プレスを実施し、冷却後、離型フィルムを剥離し、ハードコート層がポリ塩化ビニルシートの表面に転写された転写成形品を作製した。
(実施例3−2〜3−31、4−1〜4−31、比較例3−1〜3−21、4−1〜4−21)
転写フィルムを表10〜13に記載した材料とした以外は、実施例3−1と同様にして、転写成形品を作製した。得られた転写成形品について、鉛筆硬度、耐擦傷性、接着性(接着強度)、耐溶剤性、耐湿性を下記方法で評価した。その結果も表10〜13に示す。
[鉛筆硬度の評価]
JIS K5600−1999 5.4項に準拠して低摩擦フィルムの鉛筆硬度を評価した。本願の目的に供するには、評価はH以上が必要である。
[耐擦傷性の評価]
転写成形品のハードコート層表面に対し、#0000のスチールウールに500gfの荷重をかけて、ストローク幅25mm、速度30mm/secで10往復摩擦したあとの表面を目視で観察し、以下の2水準で評価した。本願の目的に供するには、評価は○以上が必要である。
※スチールウールは、約10mmφにまとめ、表面が均一になるようにカットし、摩擦して均したものを使用した。
◎:傷なし
○:傷が1〜10本
×:傷が11本以上
[接着性の評価]
転写成形品のハードコート層表面に対し、JIS K 5600−5−6:1999「塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカット法)」に準拠し接着性の評価を行った。本願の目的に供するには、評価は100/100が必要である。
◎:100/100
○:100/100であるが、縁欠けしていたもの
×:100/100未満
[耐溶剤性の評価]
転写成形品を以下の溶剤に30分間浸漬した。その後、サンプルを取り出し、乾燥させた後にJISK 5600−5−6:1999「塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカット法)」に準拠し接着性の評価、および取り出した後の外観を観察した。なお、耐溶剤性の評価についてはトルエン、キシレン、テトラクロロエチレン、ガソリン、アセトン、イソプロピルアルコール、ヘキサンで行った。
◎:上記全ての溶剤において浸漬前と同等の接着性を示したもの
○:上記全ての溶剤において浸漬前と同等の接着性を示したが、一部の溶剤でサンプルを溶剤から取り出した直後に、白化が確認されたもの
△:上記一部の溶剤で、接着性が浸漬前よりも低下したもの
×:上記一部の溶剤で浸漬中に剥離したもの
[耐湿接着性の評価]
転写成形品を85℃、85%の恒温恒湿槽に200時間静置した。その後にJISK 5600−5−6:1999「塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカット法)」に準拠し耐湿接着性の評価を行った。本願の目的に供するには、評価は○が必要である。
◎:100/100
○:100/100であるが、縁欠けしていたもの
△:100/100未満90/100以上
×:90/100未満
Figure 0006634745
Figure 0006634745
Figure 0006634745
Figure 0006634745
<結果の考察>
表6、7の結果から、実施例1−1〜実施例1−6、1−24,1−25、1−31、2−1〜2−6、2−24、2−25、2−31の転写フィルムは、ブロッキングなくロール形状に巻き取ることが出来た。更に、実施例1−7〜実施例1−23、1−26〜1−30、2−7〜2−23、2−26〜2−30の転写フィルムは、接着層用樹脂組成物においてより好ましい(B)成分を用いることで、よりブロッキングなく、ロール形状に巻き取ることが出来た。
一方、表8、9の結果から、比較例1−1〜比較例1−14、比較例1−16〜比較例1−18、比較例2−1〜比較例2−14、比較例2−16〜比較例2−18は、接着層用樹脂組成物が本発明で規定した範囲外であることから、ロール形状に巻き取った際、ブロッキングが生じる結果となった。
表10、表11の結果から、実施例1−1〜1−31、2−1〜2−31で作製した転写フィルムを用い作製した転写成形品である、実施例3−1〜実施例3−31、実施例4−1〜実施例4−31は、鉛筆硬度、耐擦傷性で示される表面硬度、更に、接着性、耐溶剤性、耐湿接着性に優れる結果となった。
一方、表12、13の結果から、比較例3−1〜比較例3−18、比較例4−1〜比較例4−18は、接着層用樹脂組成物が本発明で規定した組成ではないため、接着性、耐溶剤性、耐湿性の何れかが劣る結果となった。比較例3−19、4−19は、転写フィルムのハードコート層の膜厚が本発明で規定した範囲外であることから、鉛筆硬度、耐擦傷性が劣り、表面硬度が弱い結果となった。比較例3−20、4−20は、接着層の膜厚が本発明で規定した範囲よりも薄いため、接着性に劣る結果となった。比較例3−21、4−21は、接着層膜厚が本発明で規定した範囲よりも厚いため、表面硬度に劣る結果となった。



Claims (6)

  1. 離型フィルム上に、ハードコート層と接着層がこの順で積層されており、
    前記ハードコート層の膜厚が0.1〜5μmであり、
    前記接着層の膜厚が0.02〜1μmであり、
    前記接着層は、
    (A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、
    (B)多官能チオール化合物を5〜25質量部、
    (C)多官能エン化合物を5〜35質量部、
    含有する接着層用樹脂組成物を硬化させてなる層であり、
    前記(B)成分が、下記(式1)示される多官能チオール化合物である、転写フィルム。
    Figure 0006634745

    (式中のaは2〜3の整数であり、bは0又は1であり、cは1〜2の整数であり、aとbとcの和は4である。R は、メチレン基、エチレン基又はイソプロピレン基である。R は、下記(式2)又は(式3)で表される2価の官能基である。R は、メチル基又はエチル基である。R は、炭素数が1〜12の炭化水素基である。)
    Figure 0006634745

    (R は水素原子又はメチル基である。)
    Figure 0006634745

    (R は水素原子又はメチル基である。)
  2. 前記(A)成分が、炭素数2〜4のα−オレフィンの(共)重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂、又は炭素数2〜4のα−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂である、請求項1に記載の転写フィルム。
  3. 離型フィルム上に、ハードコート層と接着層がこの順で積層されており、
    前記ハードコート層の膜厚が0.1〜5μmであり、
    前記接着層の膜厚が0.02〜1μmであり、
    前記接着層は、
    (A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、
    (B)多官能チオール化合物を5〜25質量部、
    (C)多官能エン化合物を5〜35質量部、
    含有する接着層用樹脂組成物を硬化させてなる層であり、
    前記(B)成分が、下記(式4)で示される多官能チオール化合物である、転写フィルム。
    Figure 0006634745

    (式中のdは2〜5の整数であり、eは0〜2の整数であり、fは1〜4の整数であり、dとeとfの和は6である。R は、メチレン基、エチレン基又はイソプロピレン基である。R は、下記(式2)又は(式3)で表される2価の官能基である。R は、メチル基又はエチル基である。R は、炭素数が1〜12の炭化水素基である。R は下記(式5)で表される6価の官能基である。)
    Figure 0006634745

    (R は水素原子又はメチル基である。)
    Figure 0006634745

    (R は水素原子又はメチル基である。)
    Figure 0006634745
  4. 前記(A)成分が、炭素数2〜4のα−オレフィンの(共)重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂、又は炭素数2〜4のα−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂である、請求項3に記載の転写フィルム。
  5. 離型フィルム上に、ハードコート層と接着層がこの順で積層されており、
    前記ハードコート層の膜厚が0.1〜5μmであり、
    前記接着層の膜厚が0.02〜1μmであり、
    前記接着層は、
    (A)無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対し、
    (B)多官能チオール化合物を5〜25質量部、
    (C)多官能エン化合物を5〜35質量部、
    含有する接着層用樹脂組成物を硬化させてなる層であり、
    前記(B)成分が、下記(式6)で示される多官能チオール化合物である、転写フィルム。
    Figure 0006634745

    (式中のgは1であり、hは2である。R は下記(式7)で表される3価の基であり、R は下記(式2)又は下記(式3)で表される2価の基である。R は炭素数が1〜12の炭化水素基である。)
    Figure 0006634745

    (式中のR 10 は−CH −、−CH CH −、又はCH CH(CH )−である。)
    Figure 0006634745

    (R は水素原子又はメチル基である。)
    Figure 0006634745

    (R は水素原子又はメチル基である。)
  6. 前記(A)成分が、炭素数2〜4のα−オレフィンの(共)重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂、又は炭素数2〜4のα−オレフィンと無水マレイン酸との共重合体の、無水マレイン酸グラフト変性樹脂である、請求項5に記載の転写フィルム。
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