JP6634730B2 - 放射線検出器及び放射線検出器の検査方法 - Google Patents

放射線検出器及び放射線検出器の検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射線関連施設からの排水中や排ガス中の放射線(環境放射線)等を検出する放射線検出器及び放射線検出装置、並びに放射線検出器の検査方法に関する。
従来、放射線検出装置として、放射線関連施設の配管に接続された容器に放射線検出器を取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の放射線検出装置は、放射線関連施設からの排水の一部を容器に取り込み、容器内に突出した放射線検出器の検出素子で排水中の放射線を検出している。ところで、製品出荷前や定期的なメンテナンス時には、チェック線源を用いて放射線検出器の健全性が検査されている。例えば、上記の放射線検出装置では、容器全体が鉛製の遮蔽ケースで覆われており、遮蔽ケースの壁面にチェック線源を取り付けることで放射線検出器の検査が実施される。
特開2015−99028号公報
しかしながら、上記した放射線検出器の検査では、遮蔽ケースにチェック線源を着脱するために遮蔽ケースの壁面に穴や閉止プラグ等の検査用の加工や部品の設置をしなければならず、コスト・工程の増大や、設備の複雑化を招く問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、簡易かつ安価な構成で検査を実施することができる放射線検出器及び放射線検出装置、並びに放射線検出器の検査方法を提供することを目的とする。
本発明の放射線検出器は、遮蔽壁に設けられた取付穴に取り付けられる放射線検出器であって、前記取付穴の開口部から挿入されて所定位置で固定され、挿入方向の前方に形成される測定空間に向けて配置される検出素子と、前記取付穴の開口部に対して着脱可能であり、装着時には前記取付穴の開口部から挿入されて前記検出素子よりも前記取付穴内の前記開口部に近い位置でチェック線源を保持可能な線源保持部材と、前記開口部から前記チェック線源の保持位置までの範囲で前記取付穴の内壁を覆う遮蔽部材と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、遮蔽壁に取付穴を介して取り付けられる放射線検出器において、装着時には取付穴の開口部から挿入されて検出素子よりも取付穴内の開口部に近い位置でチェック線源を保持可能な線源保持部材を備える。そのため、線源保持部材にチェック線源を保持させる事で、チェック線源からの放射線が検出素子で検出される。また、取付穴には遮蔽部材が設置される。これより、放射線検出器自体にチェック線源が保持されるため、遮蔽壁の壁面に検査用の加工や部品の設置を要せず、放射線検出器の検査を実施することができる。
本発明の他の放射線検出器は、放射線の検出素子を有する検出ユニットと、チェック線源を保持可能な線源ユニットと、前記検出ユニット及び前記線源ユニットを収容するユニットケースと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、ユニットケース内に検出ユニット及び線源ユニットが収容される。そして、線源ユニットにチェック線源を保持させることで検出ユニットの検出素子にて放射線が検出される。これより、放射線検出器自体にチェック線源が保持されるため、遮蔽壁の壁面に検査用の加工や部品の設置を要せず、放射線検出器の検査を実施することができる。
本発明の放射線検出器の検査方法は、遮蔽壁に設けられた取付穴に取り付けられた放射線検出器の検査方法であって、
前記放射線検出器が前記取付穴の開口部から挿入されて所定位置で固定され、前記放射線検出器の検出素子が挿入方向の前方に形成される測定空間に向けて配置された状態において、前記取付穴の開口部に対して着脱可能な線源保持部材を前記取付穴の開口部から挿入し、前記線源保持部材に保持されたチェック線源を前記検出素子よりも前記取付穴内の前記開口部に近い位置に配置した状態で前記線源保持部材を前記取付穴の開口部に対して装着し、前記開口部から前記チェック線源の保持位置までの範囲で前記取付穴の内壁を覆う遮蔽部材によって前記チェック線源を遮蔽するステップと、前記線源保持部材に保持された前記チェック線源からの放射線を前記検出素子で検出させるステップと、を有することを特徴とする。
この構成によれば、取付穴の開口部に対して線源保持部材を装着して線源保持部材に保持されたチェック線源を検出素子よりも取付穴内の開口部に近い位置に配置する。そして、チェック線源からの放射線が検出素子で検出される。放射線検出器自体にチェック線源が保持されるため、遮蔽壁の壁面に検査用の加工や部品の設置を要せず、放射線検出器の検査を実施することができる。
本発明によれば、放射線検出器自体にチェック線源が保持されるため、チェック線源を保持する専用の設備が不要となり、簡易且つ安価な構成で放射線検出器の検査を実施することができる。
本実施の形態に係る放射線検出装置の斜視図である。 本実施の形態に係る放射線検出器の分解斜視図である。 本実施の形態に係る放射線検出器の断面図である。 本実施の形態に係る線源ユニットの分解斜視図である。 本実施の形態に係る放射線検出装置の使用態様図である。 本実施の形態に係る放射線検出装置の検査時の説明図である。
以下、添付図面を参照して放射線検出装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る放射線検出装置1の斜視図である。なお、放射線検出装置1は、図1に示す構成に限定されない。図1に示す放射線検出装置1は一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
図1に示すように、放射線検出装置1は、いわゆる水モニタであり、放射線関連施設からの排水の一部を配管4内に取り込み、配管4内に突出した放射線検出器5で排水中の放射線を連続的に検出するように構成されている。放射線検出装置1のフレーム2上には、配管4と共に放射線検出器5を支持する鉛製の遮蔽ケース3が設置されている。遮蔽ケース3は、配管4の周囲を遮蔽するボックス状の配管支持部11と、放射線検出器5の周囲を遮蔽する円柱状の検出器支持部12とにより上面視T字状に形成されている。この遮蔽ケース3により放射線検出装置1に放射線の検出空間が形成される。
本実施形態では、放射線の検出空間から発せられる放射線を遮蔽し外部への飛散を防ぐ遮蔽壁として遮蔽ケース3を例示しているが、かかる機能・作用を奏する遮蔽壁であれば遮蔽ケース3に限られることはない。
配管支持部11には、配管4の両端を突出させた状態で配管4が支持されている。配管4の一端にはサンプリング流路(不図示)の上流側の配管に接続されるインレット継手15が設けられ、配管4の他端にはサンプリング流路の下流側の配管に接続されるアウトレット継手16が設けられている。検出器支持部12には、配管4に直交させるようにして放射線検出器5が支持されている。配管4の延在方向の中間部には検出器を取り付けるための開口である検出器取付部17(図5、図6参照)が形成されており、この検出器取付部17を通じて放射線検出器5の先端部分の検出素子が配管4内に突出している。
また、遮蔽ケース3の上部の穴13には洗浄水を供給する供給管18が入り込み、供給管18の出口が配管4に接続されている。また、配管4の下部には管路内の排水を抜く排水管(不図示)が接続されている。このように構成された放射線検出装置1では、配管4内を流れる排水中の放射線が放射線検出器5で検出されて、パルス信号としてプリアンプ7に出力される。
ところで、現場に設置された放射線検出装置1に対して、定期的にチェック線源を用いて放射線検出器5の健全性が検査される。通常の放射線検出器5の検査では、遮蔽ケース3にチェック線源を取り付けて行われるが、チェック線源を着脱するために遮蔽ケース3の壁面に穴や閉止プラグを設けなければならず、放射線検出装置1の構成が複雑になっていた。そこで、本実施の形態では、放射線検出器5自体にチェック線源を保持させることで、簡易に検査を実施できるようにしている。
図2は、本実施の形態に係る放射線検出器5の分解斜視図である。図2に示すように、放射線検出器5は、放射線を検出する検出ユニット30と、チェック線源75を保持可能な線源ユニット60(線源保持部材)と、をユニットケース20に収容可能に構成される。ユニットケース20は、検出ユニット30の一列に並んだ各部材を収容するように、一端を開口した有底筒状に形成されている。検出ユニット30は、検出素子としてのシンチレータ35、ハウジング41、スプリング46、鉛ブロック51等を含む。
図3は、本実施の形態に係る放射線検出器5の断面図である。図3に示すように、ハウジング41の内側には、光電子増倍管39が配置されている。シンチレータ35、光電子増倍管39、スプリング46、鉛ブロック51等の複数の部材は同軸上に並べられて一体化した状態で、シンチレータ35、光電子増倍管39側がユニットケース20先端側の内底面に突き当てられユニットケース20内に収容される。
検出ユニット30の鉛ブロック51は、検出ユニット30のフランジ31に固定される。検出ユニット30のフランジ31は、ユニットケース20のフランジ21に突き当てられ、各フランジ21、31の貫通穴24、34に差し込まれた固定ボルト25によって遮蔽ケース3に固定される。この場合、スプリング46の付勢力によって、鉛ブロック51はユニットケース20の開口付近に位置付けられ、シンチレータ35及び光電子増倍管39はユニットケース20先端側に押し付けられる。これにより、シンチレータ35、光電子増倍管39、鉛ブロック51がユニットケース20の所定位置に位置決めされる。
再び図2を参照する。鉛ブロック51やフランジ31の内側(中央)には、開口が形成されている。かかる開口は、線源ユニット60の差込口すなわち線源ユニット60が収容される収容空間になっている。そのため、以下では、この開口を線源収容部33と称する。図3に示すように、線源収容部33は、鉛ブロック51の内側が内周面に設けられた段差52によって小径空間53と大径空間54とに分かれている。なお、鉛ブロック51の開口とフランジ31の開口は面一で連続しているため、フランジ31の開口も大径空間54とする。
図2に示すように、線源ユニット60は、鉛製の取付棒61の先端に設けられた線源ケース62で、円板状のチェック線源75を保持するように構成される。
図4は、本実施の形態に係る線源ユニット60の分解斜視図である。図4に示すように、線源ユニット60の取付棒61には、検出ユニット30のフランジ31に対して着脱可能な矩形状の取付板63が固定される。取付板63は、線源ユニット60が線源収容部33に差し込まれた状態でフランジ31に取り付けられる。このような構成により、ユニットケース20内にチェック線源75を位置付けた状態で、検出ユニット30に対して線源ユニット60が着脱可能に取り付けられている。以下、より詳細に説明する。
線源ユニット60の取付棒61は鉛製の円柱であり、先端に線源ケース62が固定され、基端に取付板63が固定されている。取付棒61は、外周面に設けられた段差64によって、線源ケース62側の小径部65と取付板63側の大径部66に分かれている。線源ケース62は、前面を開口したケース本体71とケース本体71の前面に被せられるフタ部材72とからなり、ケース本体71とフタ部材72によってチェック線源75を保持している。ケース本体71の底面にはクッション部材73を介してチェック線源75が載置され、フタ部材72にはチェック線源75を部分的に外部に露出する開口74が形成されている。
図3に示すように、取付棒61の小径部65の外径は線源収容部33の小径空間53の内径に対応し、取付棒61の大径部66の外径は線源収容部33の大径空間54の内径に対応している。したがって、取付棒61の外周面の段差64が線源収容部33の内周面の段差52に突き当たることで、鉛ブロック51に対して取付棒61が位置決めされている。鉛ブロック51に対して取付棒61が位置決めされた状態で取付板63が検出ユニット30のフランジ31に対して、作業者の作業効率を考慮して1箇所だけボルト26によってネジ止めされる(図4参照)。
これにより、ユニットケース20内でシンチレータ35から一定距離だけ離れた位置にチェック線源75が位置決めされるように、検出ユニット30に線源ユニット60が取り付けられる。シンチレータ35からチェック線源75までの距離が一定になるため、距離による検出感度の誤差を無くすことができる。
このように構成された放射線検出器5では、チェック線源75からの放射線に応じてシンチレータ35が発光し、シンチレータ35の発光に応じて光電子増倍管39からパルス信号が出力される。光電子増倍管39からの出力に応じて放射線検出器5の健全性が検査される。チェック線源75としては、例えば、放射線標準ガンマ線源402タイプが使用されるが、このタイプに限定されるものではなく、シンチレータ35の種類に応じて401、403−405タイプを適宜使用することも可能である。なお、チェック線源75は、取付穴19の開口側から着脱可能に構成される。
また、遮蔽部材としての鉛ブロック51および取付棒61によって、ユニットケース20の開口、延いては、遮蔽ケース3の取付穴19が遮蔽される。よって、これらからの放射線の漏れを抑えることができる。なお、ユニットケース20の開口や取付穴19については、配線の通り道やユニットケース20の厚みなど遮蔽能力が高い鉛等の部材が配置されない箇所が一部に生じてもよい。すなわち、遮蔽部材による遮蔽効果が発揮されれば、完全に開口や取付穴を塞いでいなくともよい。本実施形態では、遮蔽部材として、鉛ブロックおよび取付棒を例示したが、この構成に限定される訳ではなく、例えば、遮蔽ケース3の取付穴19を単一の遮蔽部材で遮蔽する構成としてもよい。
上述の線源ユニット60は、放射線検出器5の検査時に、放射線検出器5に取り付けられる。
図5は、本実施の形態に係る放射線検出装置1の使用態様図である。すなわち、図5は、放射線検出器5の非検査時である通常使用時の態様を示している。図5に示すように、放射線検出器5では、通常使用時、鉛ブロック51やフランジ31の内側の開口である線源収容部33を線源ユニット60に替えて封止するプラグユニット80が取り付けられる。プラグユニット80は、線源ユニット60と異なり、取付板82の複数個所でフランジ31にネジ止めされる。
より詳細には、プラグユニット80の取付棒81の外周面には、線源ユニット60の取付棒61と同様に、先端側の小径部83と基端側の大径部84とによって段差85が形成されている。よって、プラグユニット80の取付棒81が鉛ブロック51の内側に差し込まれると、取付棒81の外周面の段差85が鉛ブロック51の内周面の段差52に突き当たって、鉛ブロック51に対して取付棒81が位置決めされている。鉛ブロック51に対して取付棒81が位置決めされた状態で取付板82がフランジ31にネジ止めされる。
これにより、遮蔽ケース3の取付穴19に放射線検出器5が取り付けられることで、取付穴19に設置された取付棒81と鉛ブロック51とで、取付穴19が遮蔽される。上記したように遮蔽ケース3が鉛製であり、遮蔽ケース3の取付穴19も鉛で塞がれるため、遮蔽ケース3の内部から外部への放射線の漏れが効果的に抑えられている。
また、遮蔽ケース3に放射線検出器5が取り付けられると、放射線検出器5の先端部分のシンチレータ35が検出器取付部17に設置された装着ウェル87を介して配管4内に突出される。このようにして、放射線検出器5の通常使用時には、配管4内を流れる排水中の放射線が検出される。
図6は、本実施の形態に係る放射線検出装置1の検査時の説明図である。図6に示すように、放射線検出器5の検査時には、検出ユニット30のフランジ31からプラグユニット80が取り外されて、線源ユニット60が取り付けられる。このとき、ユニットケース20の開口から検出ユニット30が露出した箇所、すなわちフランジ31でプラグユニット80及び線源ユニット60が着脱される。放射線検出器5を遮蔽ケース3に固定した状態で、検出ユニット30からプラグユニット80及び線源ユニット60を着脱することができるため、作業者の作業負担が軽減されている。これにより、プラグユニット80と線源ユニット60を付け替えるだけで放射線検出器5の検査が可能になっている。
検出ユニット30に線源ユニット60が取り付けられると、取付棒61の先端のチェック線源75がユニットケース20内で位置付けられる。これにより、放射線検出器5自体にチェック線源75が保持されるため、遮蔽ケース3にチェック線源75用の設備を設ける必要がない。また、プラグユニット80と同様に、線源ユニット60の取付棒61が検出ユニット30の鉛ブロック51の内側に差し込まれることで、鉛製の遮蔽ケース3の取付穴19が取付棒61と鉛ブロック51との鉛で塞がれる。よって、チェック線源75からの放射線が鉛で遮蔽されて、遮蔽ケース3の内部から外部への放射線の漏れが効果的に抑えられている。
さらに、上記したように、ユニットケース20内では、取付棒61の先端にチェック線源75が位置決めされる。よって、検出ユニット30の組み立て誤差に関わらず、チェック線源75からの放射線をシンチレータ35に対して一定の検出感度で検出させることができる。このようにして、放射線検出器5の検査時には、ユニットケース20内のチェック線源75からの放射線が検出される。
以上のように、本実施の形態に係る放射線検出器5では、ユニットケース20内にチェック線源75が位置付けられ、チェック線源75からの放射線がシンチレータ35で検出される。放射線検出器5自体にチェック線源75が保持されるため、遮蔽ケース3にチェック線源75用の設備が不要になり、遮蔽ケース3に専用の設備が無い場合でも放射線検出器5の検査を実施することができる。この場合、検出ユニット30に線源ユニット60を取り付けるだけでよいため、作業者の作業負担が増大することがない。よって、簡易且つ安価な構成で放射線検出器の検査を実施することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施の形態において、放射線検出装置1として水モニタを例示して説明したが、この構成に限定されない。放射線検出装置1は、チェック線源75を保持可能な放射線検出器5を備えたものであればよく、例えば、ガスモニタでもよい。
また、本実施の形態において、放射線検出器5が放射線検出装置1に取り付けられた状態で検査される構成について説明したが、この構成に限定されない。放射線検出器5は、放射線検出装置1に取り付けられずに、別の設備で検査することも可能である。
また、本実施の形態において、放射線検出器5は、γ線エネルギーに限らず、β線、X線、中性子線等の放射線を検出してもよい。よって、放射線検出器5の検出素子に、NaI(Tl)シンチレータ、CsI(Tl)シンチレータ、LaBr(Ce)シンチレータ、CeBrシンチレータ、BGOシンチレータ、YAP(Ce)シンチレータ、CdTe半導体、CdZnTe半導体、Ge半導体、Si半導体、Heシンチレータ、Liシンチレータ、Liシンチレータ、プラスチックシンチレータが使用されてもよい。
また、本実施の形態において、検出ユニット30はシンチレータ35、光電子増倍管39、スプリング46、鉛ブロック51等の複数の部材で構成されたが、この構成に限定されない。検出ユニット30は放射線を検出可能に構成されていればよい。
また、本実施の形態において、線源保持部材としての線源ユニット60は取付棒61、線源ケース62等の複数の部材で構成されたが、この構成に限定されない。さらに、線源保持部材は線源ユニット60に限定される訳ではない。
例えば、線源保持部材は、線源ケース62のようなものとしてもよいし、嵌合部等でチェック線源75を保持するものであってもよい。すなわち、線源保持部材は検出素子の後方でチェック線源を保持可能なものであればよく、その単体または複合体が着脱可能または交換可能であるとより好ましい。
また、本実施の形態において、ユニットケース20が有底筒状に形成される構成にしたが、この構成に限定されない。ユニットケース20は検出ユニット30及び線源ユニット60を収容可能に構成されていればよく、例えば、一端を開口したボックス状に形成されてもよい。
また、本実施の形態において、鉛ブロック51の内周面の段差52に取付棒61の外周面の段差64が突き当たることでユニットケース20内にチェック線源75が位置決めされる構成にしたが、この構成に限定されない。チェック線源75は、シンチレータ35から一定距離だけ離れた位置に位置決めされれば、どのように位置決めされてもよい。
下記に、上記の各種実施形態における特徴点を整理する。
上記実施の形態に記載の放射線検出器において、前記線源保持部材が、着脱可能または交換可能である。この構成によれば、放射線検出器から線源保持部材を着脱又は交換することで、通常使用時と検査時の構成を使い分けることができる。また、線源保持部材の着脱または交換に伴って、線源保持部材内のチェック線源を交換又は取り外すことができる。
上記実施の形態に記載の放射線検出器において、前記線源ユニットは、前記ユニットケース内で前記検出素子から一定距離だけ離れた位置に前記チェック線源を位置決めするように、前記検出ユニットに対して着脱可能に取り付けられる。この構成によれば、検出素子からチェック線源までの距離が一定になるため、距離による検出感度の誤差を無くすことができる。
上記実施の形態に記載の放射線検出器において、前記ユニットケースは一端が開口した有底筒状に形成されており、前記ユニットケースの開口から前記検出ユニットが露出した箇所で、前記線源ユニットが着脱可能である。この構成によれば、ユニットケースに検出ユニットを収容した状態で、検出ユニットから線源ユニットを着脱することができるため、作業者の作業負担を軽減することができる。
上記実施の形態に記載の放射線検出器において、前記線源ユニットは、前記チェック線源を先端で保持する鉛製の取付棒を有し、前記検出ユニットは、前記取付棒が先端から差し込まれる鉛製の筒状ブロックを有し、前記ユニットケースの開口が前記取付棒及び前記筒状ブロックの鉛で遮蔽される。この構成によれば、ユニットケースの開口からの放射線の漏れを抑えつつ、チェック線源で検出素子に向けて放射線を放射することができる。
上記実施の形態に記載の放射線検出装置は、上記の放射線検出器と、放射線の検出空間を形成する鉛製の遮蔽壁とを備え、前記遮蔽壁には、前記放射線検出器を取り付けるために取付穴が形成されており、前記取付穴が前記取付棒及び前記筒状ブロックの鉛で遮蔽されることを特徴とする。この構成によれば、遮蔽壁の取付穴が鉛で塞がれるため、放射線の検出空間を鉛で遮蔽して、検出空間からの放射線の漏れを抑えることができる。
以上説明したように、本発明は、簡易かつ安価な構成で検査を実施することができるという効果を有し、特に、放射線関連施設からの排水中や排ガス中の放射線を検出する放射線検出器及び放射線検出装置、並びに放射線検出器の検査方法に有用である。
1 放射線検出装置
3 遮蔽ケース(遮蔽壁)
5 放射線検出器
19 取付穴
20 ユニットケース
30 検出ユニット
35 シンチレータ(検出素子)
39 光電子増倍管
51 鉛ブロック(遮蔽部材、筒状ブロック)
60 線源ユニット(線源保持部材)
61 取付棒(遮蔽部材)
62 線源ケース(線源保持部材)
63 取付板
75 チェック線源

Claims (2)

  1. 遮蔽壁に設けられた取付穴に取り付けられる放射線検出器であって、
    前記取付穴の開口部から挿入されて所定位置で固定され、挿入方向の前方に形成される測定空間に向けて配置される検出素子と、
    前記取付穴の開口部に対して着脱可能であり、装着時には前記取付穴の開口部から挿入されて前記検出素子よりも前記取付穴内の前記開口部に近い位置でチェック線源を保持可能な線源保持部材と、
    前記開口部から前記チェック線源の保持位置までの範囲で前記取付穴の内壁を覆う遮蔽部材と、
    を備えることを特徴とする放射線検出器。
  2. 遮蔽壁に設けられた取付穴に取り付けられた放射線検出器の検査方法であって、
    前記放射線検出器が前記取付穴の開口部から挿入されて所定位置で固定され、前記放射線検出器の検出素子が挿入方向の前方に形成される測定空間に向けて配置された状態において、前記取付穴の開口部に対して着脱可能な線源保持部材を前記取付穴の開口部から挿入し、前記線源保持部材に保持されたチェック線源を前記検出素子よりも前記取付穴内の前記開口部に近い位置に配置した状態で前記線源保持部材を前記取付穴の開口部に対して装着し、前記開口部から前記チェック線源の保持位置までの範囲で前記取付穴の内壁を覆う遮蔽部材によって前記チェック線源を遮蔽するステップと、
    前記線源保持部材に保持された前記チェック線源からの放射線を前記検出素子で検出させるステップと、
    を有することを特徴とする放射線検出器の検査方法。
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