JP5089568B2 - 放射性ガスモニタ - Google Patents

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Description

この発明は、原子力発電所、核燃料サイクル施設、放射線利用施設、あるいは放射線からの防護を必要とする大学、病院、研究所等において使用され、放射線検出器に半導体センサーを用いた放射性ガスモニタに関するものであり、特にその健全性の診断に関するものである。
従来、放射線検出器に半導体センサーを用いた放射性ガスモニタは、検出部の放射線検出器に照射するための点検用線源を搭載した線源駆動機構を備えておき、点検時に、測定部等から線源駆動機構を動作させて放射線検出器に点検用放射線を照射し、正味計数率の初期値からの変化を監視することにより装置の健全性を確認している。
また、点検用線源の代わりに発光ダイオードを使用し、その光を放射線検出器に照射することにより、常時、装置の健全性を確認する方法も提案されている。例えば、ドライバにより発光ダイオードを駆動させて光パルスを発生させ、この発光ダイオードからの光パルスを直接、または半導体式放射線検出器の有感波長帯域内で減衰度の低いライトガイド等を介して、半導体式放射線検出器のセンサー面に入射させると、センサーを構成している半導体ダイオードに逆バイアス電圧が印加されてその内部に空乏層が形成されていれば、その光パルスに対応した電圧パルス信号が半導体式放射線検出器から出力される。
半導体式放射線検出器から出力された電圧パルス信号は、ノイズを弁別して除去するための波高弁別レベルより高いレベルにピークを生じ、このピーク位置を監視することによりセンサー電源を含めて半導体式放射線検出器の健全性を監視している。(特許文献1参照)
特許文献1:特公平6−72930号公報
従来の半導体センサーを用いた放射性ガスモニタは、点検用線源により放射性ガスモニタの健全性を確認する場合、点検時に、測定部等から線源駆動機構を動作させて放射線検出器に点検用放射線を照射するが、点検用線源の照射中は指示が上昇するためテストモードとなり、テストモード中は放射線検出器の連続測定が中断した、いわゆる欠測となる。その結果、欠測なしでのオンライン診断ができないという課題があった。
また、点検用線源の代わりに発光ダイオードを使用し、その光を放射線検出器に照射することにより放射性ガスモニタの健全性を確認する場合、発光ダイオードから光を照射中は指示が上昇するためテストモードとなり、テストモード中は放射線検出器の連続測定が中断した、いわゆる欠測となる。その結果、欠測なしでのオンライン診断ができないという課題があった。
また、発光ダイオードの光量が温度特性および経時変化により変化するため、点検精度が不安定となる課題があった。
また、発光ダイオードの光は半導体センサーの有感部の表層で止まるのに対して、測定対象の放射線は有感部の内部にまで到達するという違いがある。したがって、半導体センサー全体の結晶とか、素子の中の深部に欠陥が生じている場合には検出しきれない状態となり、半導体センサーの有感部全域を包含した健全性確認に不確実性が残るという課題があった。
更に、従来の点検用線源を使用した健全性の確認では、点検用放射線を照射して正味計数率の初期値からの変化を監視することにより装置の健全性を確認しているため、システムゲインの健全性を直接的に確認できていないという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、放射線検出器の健全性をオンラインで正確に確認することができる放射性ガスモニタを提供することを目的とする。
この発明に係わる放射性ガスモニタは、測定対象のサンプルガス中に含まれるガス状放射性物質から放出される放射線を検出して電圧パルスを出力する検出部と、検出部から入力された電圧パルスに基づいて放射線を測定する測定部とを備えた放射性ガスモニタにおいて、検出部は、測定対象のサンプルガスが流出入するとともに底部に空間部を有する環状突出部が形成された試料容器と、試料容器内のサンプルガス中に含まれるガス状放射性
物質から放出される放射線を半導体センサーで検出し、半導体センサーから出力される電流パルス信号を電圧パルス信号に変換して出力する放射線検出器と、試料容器の環状突出部に取り付けられ照射窓を有する線源キャップと、線源キャップの下方側に配置された診断用線源と、放射線検出器と試料容器を内包して固定するとともに環境放射線から遮蔽する遮蔽体とを備え、診断用線源は、線源キャップの照射窓を通して放射線検出器に診断用放射線を常時照射するとともに診断用放射線のスペクトルピーク位置が測定領域のエネルギーより低くなるように核種が選定され、測定部は、検出部から入力された電圧パルスの波高スペクトルを測定して診断用線源の波高スペクトルのピーク位置を監視することにより、システムゲインの健全性を確認するようにしたものである。
この発明に係わる放射性ガスモニタは、試料容器の環状突出部に照射窓を有する線源キャップを配置し、この線源キャップの下方側に放出放射線のエネルギーが測定領域のエネルギーより低くなるように核種が選定された診断用線源を配置し、放射線検出器に常時診断用放射線を照射し、その診断用放射線のスペクトルピーク位置を測定部においてオンラインで監視するようにしたので、欠測なしで放射線検出器の健全性の診断を行うことができ、安定した高精度の診断が可能となり、信頼性の高い装置を得ることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1および図3に基づいて説明する。図1は、実施の形態1に係わる放射性ガスモニタの構成を示す断面図であり、図2は要部を示すブロック図である。これら各図において、1は測定対象のサンプルガス中に含まれるガス状放射性物質から放出される放射線を検出して電圧パルスを出力する検出部、2は検出部1から入力された電圧パルスに基づいて放射線を測定する測定部である。検出部1は、放射線を検出して電圧パルス信号を出力する放射線検出器3と、サンプルガスが流出入するとともに底部に例えば中央に空間部4bを有する環状突出部4aが形成された試料容器4と、この試料容器4の環状突出部4aに取り付けられ照射窓5aを有する線源キャップ5と、この線源キャップ5の下方側に配置、図は一例として例えば線源キャップ5の照射窓5aの裏面、すなわち、線源キャップ5の照射窓5aの表面のうち、放射線検出器が設置されている側の面とは逆の面に取り付けられた診断用線源6と、放射線検出器3と試料容器4とを内包して固定するとともに環境放射線から遮蔽する遮蔽体7とを備えている。また、サンプルガスは、試料容器4に設けられた入口ノズル8から試料容器4内に導入され、出口ノズル9から導出される構造になっている。
放射線検出器3において、半導体センサー10は、測定対象のサンプルガス中に含まれるガス状放射性物質から放出される放射線(β線およびγ線)を検出して電流パルスを出力し、プリアンプ11は、半導体センサー10から出力された電流パルスを入力し、電圧パルスに変換してコネクタ12を介して出力する。検出器ケース13は、半導体センサー10およびプリアンプ11を内包し、放射線入射側は例えば薄いアルミニウムあるいは金属を蒸着したプラスチックなどで構成される入射窓14で遮光し、反対側にコネクタ12を取り付けた構造となっている。放射線検出器3は、パッキン15でシールされて試料容器4のバウンダリーを構成し、診断用線源6は、線源キャップ5の照射窓5aから試料容器4内を流れるサンプルガス、入射窓14を介して放射線検出器3に診断用放射線を照射する。そして、半導体センサー10には、β線に対して高い感度を有する化合物半導体の例えばCdTeまたはCdZnTeを使用している。半導体センサー10の温度特性の観点において、CdTeは60℃まで、CdZnTeは80℃まで出力電荷の温度の依存性が小さく安定に動作する。また、線源キャップ5は、材質がアクリル、ポリカーボネート等のβ線のエネルギー損失の小さいプラスチック製で構成され、試料容器4の突出部4aにねじ込みによる螺着によって固定される。
測定部2は、放射線検出器3のコネクタ12から出力された電圧パルス信号を入力し、メインアンプ16で増幅され、演算表示ユニット17に入力される。この演算表示ユニット17では、波高弁別器18により設定された波高弁別レベル以上のものを出力し、計数器19により波高弁別器18から出力されたものを計数し、演算器20により計数器19から出力された計数値により計数率を求め、その計数率に基づき工学値を出力し、表示器21により表示されるようになっている。また、波高分析器22により電圧パルス信号の波高スペクトルを測定し、所定の範囲を外れたとき警報器23により警報を出すようにしている。なお、診断用線源6の核種は、放出される放射線のエネルギーが測定部2の波高弁別レベルよりわずかに下回るように選定される。24はセンサー用電源であり、放射線検出器3の半導体センサー10とプリアンプ11に直流電圧を供給する。
次に動作について説明する。図3は、この発明の実施の形態1に係わる通常時の波高スペクトルを示す特性図であり、診断用線源6としてアメリシウムのAm-241を使用した場合の放射線検出器3から出力される電圧パルスの波高スペクトルを示し、aは、環境放射線と半導体センサー10の固有ノイズが合計されたスペクトルで、bは、Am-241のγ線60keVのスペクトルと上記aのスペクトルが合計されたものであるが、環境放射線を遮蔽した遮蔽体7の内部では、Am-241のγ線60keVのスペクトルが支配的となる。なお、診断用線源6のAm-241の崩壊で放射される放射線の内でα線は、自身の線源容器(図示せず)通過が阻止され、線源キャップ5を通過したγ線60keVのみが放射線検出器3に照射される。この照射されたγ線60keVはエネルギーが低いため、数mm厚の薄い半導体センサー10でも鮮明な光電ピークp(全エネルギー吸収)が発現するようになっている。診断用線源6のAm-241から放射されるγ線60keVは、測定部2の波高弁別レベルdより低いため、バックグラウンド計数率に影響しない。放射線検出器3から出力される電圧パルス信号には、ノイズパルスも含まれており、測定部2の波高弁別器18においては、メインアンプ16を通して入力された電圧パルス信号に対して、波高弁別レベルd以下のものをノイズとして排除し、波高弁別レベルd以上のものを正規の信号とみなして出力する。そして、計数器19により波高弁別器18から出力されたものを計数し、演算器20により計数器19から出力された計数値により計数率を求め、その計数率に基づき工学値を出力し、表示器21により表示される。
また、診断用線源6は放射線検出器3に診断用放射線を常時照射し、測定部2の波高分析器22により、その診断用放射線による電圧パルス信号の波高値を測定し、所定の期間毎にスペクトルを測定し、診断用線源6の放射線によるスペクトルピーク位置pを監視し、スペクトルピーク位置pが所定の許容範囲を外れたら演算器20で他の注意警報のORをとって警報器23により注意警報を発信すると共に表示器21に注意警報の内訳を表示するようにしている。
以上のように、上記実施の形態1では、放射線検出器3に診断用放射線を常時照射する診断用線源6を設け、測定部2で所定の期間毎に、診断用放射線のスペクトルを測定して波高スペクトルのピーク位置を監視することによりシステムゲインの健全性を確認するようにしたので、常時、検出部1と測定部2を総合したシステムの健全性をオンラインで自己診断できる信頼性の高い装置を得ることができると共に、システムゲインの変動に対して迅速に保守対応できる効果を奏する。
また、診断用線源6に半減期の長いAm-241を使用し、そこから放射される測定領域より低いγ線60keVを診断用放射線としたので、オンラインでシステムの診断を行うことができると共に、半減期が長く崩壊が温度に依存しないため、高精度で診断できる効果を奏する。
更に、上述した従来の発光ダイオードによる光の照射では、半導体センサー10の有感部の深層部の診断が不十分あるいは診断不可能であるのに対して、この実施の形態1においては、半導体センサー10の有感部の内部にまで到達するため、半導体センサー10の有感部全域を包含した健全性を確認することができる効果を奏する。
また、半導体センサー10として、β線に対して高い感度を有する化合物半導体のCdTeまたはCdZnTeを使用することにより、半導体センサー10の面積を小さくできるため、半導体センサー10特有のリーク電流(厚みが一定の場合は面積に依存)に起因する内部ノイズの電圧レベルを抑制できるので、S/N比の良好な放射線検出器3を得ることができると共に、放射線検出器3を小型化できるので低価格の放射線検出器3を得ることができる。
また、線源キャップ5の材質を、アクリル、ポリカーボネート等のプラスチック製とすることにより、診断用線源6のAm-241から放射されるγ線60keVの減衰を小さく抑えることができ、更に、試料容器4の突出部4aにねじ込みによる螺着によって固定する構造とすることにより、放射線検出器3の検出感度(入射窓14の面積に関係)のシリーズ化に合わせて、診断用線源6の強度の組み合わせを容易に選択できるので、設計標準化が可能となり、装置のコストを低減できる効果を奏する。
また、診断用線源6を常時照射するので、時間をかけてスペクトルを測定できるため、Am-241の強度を、入手が容易で安価なクリアランスレベル未満のものとすることができる効果を奏する。
実施の形態2.
なお、上述した実施の形態1においては、診断用線源6を備えて放射線検出器3に診断用放射線を常時照射する場合について述べたが、この発明の実施の形態2においては、点検用線源も検出部1に搭載したものである。図4は上述した図1の構成図に対し90度回転した方向から見た状態の断面図を示し、図5はその平面図を示し、図6はこの実施の形態2に係わる点検時の波高スペクトルを示す特性図である。これら各図において、1〜17、24は上述した実施の形態1の構成と同様である。この実施の形態2における検出部1は、試料容器4の底面側に位置する遮蔽体7に試料容器4の突出部4aの空間部4bに連通する貫通部26を形成し、その貫通部26に配置される移動部25aを有する線源駆動機構25と、その線源駆動機構25の移動部25aに載置されるとともに、点検時に試料容器4の突出部4aの空間部4bに連通部26aを介して位置するように移動される点検用線源27を設けたものである。また、線源駆動機構25は例えば測定部2の駆動用電源28により駆動されるようになっており、例えばACソレノイドによる機構が使用され、吸引動作により移動部26aが移動するようになっており、電源をOFFするとバネ力により元の状態に戻るように構成されている。なお、ACソレノイド以外の駆動機構であってもよく、例えばスクリュー式、シリンダ式、ロータリー式などであってもよい。
図6はこの実施の形態2に係わる点検時の波高スペクトルを示す特性図であり、点検用線源27としてストロンチウムのSr-90を使用し、そのSr-90と放射平衡にあるイットリウムのY-90から放出されるそれぞれβ線546keV、β線2282keVが、線源キャップ5を通すことにより、β線546keVが線源キャップ5で阻止され、β線2282keVが1500keV程度に減衰して放射線検出器3に入射したときに、放射線検出器3から出力される電圧パルスの波高スペクトルを示し、図6において、a、b、pは上述した実施の形態1における図3と同様である。cは、環境放射線と半導体センサー10の固有ノイズが合計されたスペクトルaに、診断用線源6によるAm-241のγ線60keVのスペクトルが合計されたbに、点検用線源6の点検用β線が合計されたもので、斜線部は、点検時スペクトルから通常時スペクトルを、波高弁別レベル以上について引き算した計数の積算値である。
以上のように述べたとおり、この実施の形態2においては、検出部1に点検用線源27を移動部25aに搭載した線源駆動機構25を備え、放射線検出器3に対し、線源キャップ5の照射窓5aを通して、通常は、診断用線源6から放出される診断用放射線を照射してシステムゲインの健全性を確認し、点検時は、測定部2の駆動用電源28により線源駆動機構25を動作させて点検用線源27を試料容器4の突出部4aの空間部4bに連通部26aを介して位置するように移動させ、その点検用線源27から放出される点検用放射線も照射し、正味計数率を求めて放射線検出器3の健全性を確認するようにしたので、常時、検出部1と測定部2を総合したシステムの健全性を監視することができ、信頼性の高い装置を提供できるとともに、点検時の正味計数率の変化を管理することにより、測定エネルギーをカバーまたは測定エネルギーに入り込んだ状態で、放射線検出器3に対してより精度の高い劣化診断ができる効果を奏する。
また、点検用線源27としてSr-90を使用し、該Sr-90と放射平衡にあるY-90のβ線2282keVを点検用放射線としたので、線源キャップ5の照射窓5aの厚みを調整することにより、測定対象β線の最大エネルギーに合わせて、点検用線源27から放出され、照射窓5aを透過して放射線検出器3に入射するβ線の最大エネルギー及び分布を容易に調整でき、実使用に整合した条件で信頼性の高い診断を実施できる。更に、点検用線源27をβ線源とすることにより、遮蔽体7における線源格納部の遮蔽厚を薄くできる効果がある。
また、点検用線源27としてセシウムのCs-137を使用し、γ線662keVを点検用放射線とすることにより、診断用線源6の厚みによる点検用放射線の減衰が無視できるので、線源キャップ5の照射窓5aの厚みを含めた厚み調整が簡単になると共に、線源キャップ5の材質の選択肢が広がる効果を奏する。
実施の形態3.
なお、上述した実施の形態2おいては、線源駆動機構25の移動部25aに点検用線源27を搭載し、通常は、線源キャップ5の照射窓5aの裏面に取り付けた診断用線源6から放出される診断用放射線を照射し、点検時は、測定部2の駆動用電源28により線源駆動機構25を動作させて点検用線源27から放出される点検用放射線も照射する場合について述べたが、この発明の実施の形態3においては、図7に示すように、診断用線源6を線源キャップ5の照射窓5aの裏面に取り付けるのではなく、診断用線源29を線源駆動機構25の移動部25aに点検用線源27と並設して搭載したものであり、放射線検出器3に対し、線源キャップ5の照射窓5aを通して、通常は、診断用線源29から放出される診断用放射線を照射してシステムゲインの健全性を確認し、点検時は、測定部2の駆動用電源28により線源駆動機構25を動作させて点検用線源27から放出される点検用放射線を照射し、正味計数率を求めて放射線検出器3の健全性を確認するようにしたので、上述した実施の形態2と同様の効果を奏するとともに、点検用放射線照射時に診断用線源29が重なって点検用放射線が減衰することもなくなり、照射するβ線のエネルギー範囲が広くなり、測定エネルギーを十分カバーした精度の高い劣化診断ができる効果を奏する。また、診断用線源29と点検用線源27とを線源駆動機構25の移動部25aに並設したことにより、構造的に容易に設置が簡単となるのでコスト低減が図れる効果を奏する。
実施の形態4.
なお、上述した実施の形態2においては、線源駆動機構25の移動部25aに点検用線源6を搭載し、通常は、線源キャップ5の照射窓5aの裏面に取り付けた診断用線源6から放出される診断用放射線を照射し、点検時は、測定部2の駆動用電源28により線源駆動機構25を動作させて点検用線源27から放出される点検用放射線も照射する場合について述べたが、この発明の実施の形態4においては、図8に示すように、事故時用放射性ガスモニタとしてのライブゼロ用線源30を線源駆動機構25の移動部25aに点検用線源27と並設して搭載したものであり、放射線検出器3に対し、線源キャップ5の照射窓5aを通して、通常は、診断用線源6から放出される診断用放射線とライブゼロ用線源30から放出されるライブゼロ用放射線を照射し、ライブゼロ用放射線で測定部2の指示を測定レンジ下限以上に打ち上げることにより事故時用放射性ガスモニタが生きている、すなわち動作していることを確認し、診断用放射線でシステムの健全性を確認し、点検時は、測定部2の駆動用電源28により線源駆動機構25を動作させて、点検用線源27から放出される点検用放射線も照射し、正味計数率を求めて放射線検出器3の健全性を確認するようにしたので、上述した実施の形態2と同様の効果を奏する。さらに、環境放射線レベルが高い事故を想定した遮蔽が厚い放射性ガスモニタにおいて、バックグラウンド指示が測定レンジ以下になる場合に、通常の指示を測定レンジ内に容易に打ち上げることができるので、通常時モニタと事故時モニタで測定部の共用化が図れ、設計費及び予備品の削減ができる効果を奏する。また、ライブゼロ用線源30としてはSr-90または低レベル放射能のCs-137が使用され、β線またはγ線が照射されるようになっている。
実施の形態5.
なお、上述した実施の形態4においては、線源キャップ5の照射窓5aの裏面に診断用線源6を取り付け、線源駆動機構25の移動部25aに点検用線源27とライブゼロ用線源30を搭載した場合について述べたが、この発明の実施の形態5においては、図9に示すように、診断用線源6を線源キャップ5の照射窓5aの裏面に取り付けるのではなく、診断用線源31を線源駆動機構25の移動部25aに点検用線源27と並設されるとともにライブゼロ用線源32と重ねられて載置、すなわちライブゼロ用線源32の上に診断用線源31が載置されて配置するようにしたので、上述した実施の形態2と同様の効果を奏するとともに、各線源を線源駆動機構25の移動部25aに共通して載置するようにしたことにより、構造的に容易に設置が簡単となるのでコスト低減が図れる効果を奏するとともに各線源の取り扱いを1箇所に統一でき線源管理が簡素になる効果を奏する。
また、点検用線源27としては主たる測定対象がβ線であるので、β線源のSr-90が好適であるのはいうまでもないが、Cs-137を使用してγ線662keVを点検用放射線とすることにより、診断用線源31の厚みによる点検用放射線の減衰が無視できるので、線源キャップ5の照射窓5aの厚みを含めた厚み調整が簡単になる効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係わる放射性ガスモニタの構成を示す概略断面図である。 この発明の実施の形態1に係わる演算表示ユニットを示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係わる通常時の波高スペクトルを示す特性図である。 この発明の実施の形態2に係わる放射性ガスモニタの構成を示す概略断面図である。 この発明の実施の形態2に係わる放射性ガスモニタの構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係わる点検時の波高スペクトルを示す特性図である。 この発明の実施の形態3に係わる放射性ガスモニタの構成を示す概略断面図である。 この発明の実施の形態4に係わる放射性ガスモニタの構成を示す概略断面図である。 この発明の実施の形態5に係わる放射性ガスモニタの構成を示す概略断面図である。
符号の説明
1:検出部、2:測定部、3:放射線検出器、4:試料容器、4a:突出部、4b:空間部、5:線源キャップ、5a:照射窓、6:診断用線源、7:遮蔽体、10:半導体センサー、25:線源駆動機構、25a:移動部、26:貫通部、27:点検用線源、29:診断用線源、30:ライブゼロ用線源、31:診断用線源、32:ライブゼロ用線源。

Claims (13)

  1. 測定対象のサンプルガス中に含まれるガス状放射性物質から放出される放射線を検出して電圧パルスを出力する検出部と、前記検出部から入力された前記電圧パルスに基づいて前記放射線を測定する測定部とを備えた放射性ガスモニタにおいて、
    前記検出部は、前記測定対象のサンプルガスが流出入するとともに底部に空間部を有する環状突出部が形成された試料容器と、前記試料容器内のサンプルガス中に含まれるガス状放射性物質から放出される放射線を半導体センサーで検出し、前記半導体センサーから出力される電流パルス信号を電圧パルス信号に変換して出力する放射線検出器と、前記試料容器の環状突出部に取り付けられ照射窓を有する線源キャップと、前記線源キャップの下方側に配置された診断用線源と、前記放射線検出器と前記試料容器とを内包して固定すると共に環境放射線から遮蔽する遮蔽体とを備え、
    前記診断用線源は、前記線源キャップの照射窓を通して前記放射線検出器に診断用放射線を常時照射するとともに前記診断用放射線のスペクトルピーク位置が測定領域のエネルギーより低くなるように核種が選定され、
    前記測定部は、前記検出部から入力された前記電圧パルスの波高スペクトルを測定して前記診断用線源の波高スペクトルのピーク位置を監視することにより、システムゲインの健全性を確認するようにしたこと
    を特徴とする放射性ガスモニタ。
  2. 前記診断用線源は、前記線源キャップの照射窓の表面のうち、放射線検出器が設置されている側の面とは逆の面に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の放射性ガスモニタ。
  3. 前記検出部は、前記試料容器の底面側に位置する前記遮蔽体に前記試料容器の突出部の空間部に連通する貫通部を形成し、前記貫通部に配置される移動部を有する線源駆動機構と、前記線源駆動機構の移動部に載置されるとともに、点検時に前記試料容器の突出部の空間部位置に移動される点検用線源とを備え、前記放射線検出器に対し、前記照射窓を通して、通常は前記診断用線源から放出される診断用放射線を照射してシステムゲインの健全性を確認し、点検時は前記線源駆動機構を動作させて前記点検用線源から放出される点検用放射線も照射し、点検時計数率から通常時計数率の差を求めて前記放射線検出器の健
    全性を確認するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の放射性ガスモニタ。
  4. 前記診断用線源は、前記線源駆動機構の移動部に前記点検用線源と並設して載置されたことを特徴とする請求項3記載の放射性ガスモニタ。
  5. 前記検出部は、前記線源駆動機構の移動部に前記点検用線源と並設して載置された事故時に対応するライブゼロ用線源を備え、前記放射線検出器に対し、前記照射窓を通して、通常は前記診断用線源から放出される前記診断用放射線と前記ライブゼロ用線源から放出されるライブゼロ用放射線を照射し、前記ライブゼロ用放射線で前記測定部の指示を測定レンジ下限以上とし、通常は前記診断用線源から放出される診断用放射線でシステムゲインの健全性を確認し、点検時は前記線源駆動機構を動作させて前記点検用線源から放出される点検用放射線を照射し、点検時計数率から通常時計数率の差を求めて前記放射線検出器の健全性を確認するようにしたことを特徴とする請求項3記載の放射性ガスモニタ。
  6. 前記診断用線源は、前記線源駆動機構の移動部に前記点検用線源と並設されるとともに前記ライブゼロ用線源と重ねられて載置されたことを特徴とする請求項5記載の放射性ガスモニタ。
  7. 前記放射線検出器は、半導体センサーとして化合物半導体のCdTeまたはCdZnTeを用いたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の放射性ガスモニタ。
  8. 前記診断用線源は、Am-241を使用したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の放射性ガスモニタ。
  9. 前記点検用線源は、Sr-90を使用したことを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に
    記載の放射性ガスモニタ。
  10. 前記点検用線源は、Cs-137を使用したことを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の放射性ガスモニタ。
  11. 前記ライブゼロ用線源は、Sr-90を使用したことを特徴とする請求項5〜10のいずれ
    か1項に記載の放射性ガスモニタ。
  12. 前記ライブゼロ用線源は、Cs-137を使用したことを特徴とする請求項5〜10のいずれか1項に記載の放射性ガスモニタ。
  13. 前記線源キャップは、プラスチックで構成され前記試料容器の突出部に螺着されたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の放射性ガスモニタ。
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