JP7296856B2 - 放射線モニタ及びその診断方法 - Google Patents

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Description

本開示は、放射線モニタ及びその診断方法に関する。
原子力発電所内の使用済み燃料貯蔵プール、原子炉圧力容器内外、原子炉格納容器内外、サプレッションプール内外、原子炉建屋内外、再処理施設、病院及び研究所等では、放射線の線量率を測定する放射線モニタが利用されている。
放射線モニタは、人が近寄りがたい場所に設置されることもあるため、放射線モニタが正常に動作しているか否かを離れた場所から診断する手段を備えることが望まれている。
例えば、放射線モニタには、放射線を検出する放射線検出部と、その近傍に設置されたガンマ線源とを備え、ガンマ線源により放射線検出部に一定の強度の放射線を常時入射し、放射線検出部の指示値が一定値以上か否かを確認することで、放射線モニタが正常に動作しているか否かを確認するものがある。この種の放射線モニタでは、ガンマ線源による線量率により、空間線量率などの所望の線量率を測定することができないため、所望の線量率を測定する際には、ガンマ線源からのガンマ線が放射線検出部に入射することを抑制する必要がある。ガンマ線の入射を抑制する抑制機構としては、ガンマ線源を遮蔽体内へ移動させる移動機構、または、ガンマ線源と放射線検出部との間に遮蔽体を移動させる移動機構が知られている。しかしながら、これらの移動機構を用いるためには、非常に大がかりなシステムが必要となるという問題がある。また、上述したガンマ線源としては非常に強い放射線源が必要となるため、管理が煩雑になるという問題もある。
ガンマ線源を使用せずに放射線モニタが正常に動作しているか否かを診断する方法としては、光パルスを利用する方法が知られている。この方法を用いる場合、線量率の測定に対して、光パルスが影響を与えないような対策を施す必要がある。
特許文献1~5に記載の技術では、放射線検出器の近傍又は内部に光パルスを発生させる光パルス発生器を設け、その光パルス発生器を用いて、放射線検出器に光パルスを入射し、その時に放射線検出器から出力される検出信号に基づいて、放射線検出器の健全性を確認している。
また、特許文献6の技術では、放射線検出器の内部に設置された放射線発光素子に対して、放射線発光素子で発生する波長と異なる波長を有する光を、光ファイバ等の光伝送部を介して照射し、その照射光によって放射線検出素子で発生した光子を計数することで、放射線モニタが正常に動作しているか否かを確認している。
特許1853605号 特許1942035号 特許4157389号 特許4679862号 特許5336836号 特開2018-036204号公報
特許文献1~5に記載の技術では、放射線検出器の近傍又は内部に光パルス発生器が設けられるため、健全性が確認できなかった場合に、放射線検出器に不具合が生じているのか、光パルス発生器に不具合が生じているのかを判断することが難しい。また、高温または高線量率の環境下では、光パルス発生器が正常に動作できない可能性もある。
特許文献6に記載の技術では、放射線検出器の近傍又は内部に光パルス発生器を設ける必要がない。しかしながら、放射線発光素子で発光する波長と異なる波長の光を発生させるための発光部、及び、放射線発光素子で発光した光を選択的に取り出すための光選択フィルタ等が必要となるため、複雑で高価なシステムが必要となるという問題がある。
本発明の目的は、上記課題を鑑みてなされたものであり、正常に動作しているか否かを離れた場所から簡易で安価に確認することが可能な放射線モニタ及び放射線測定方法を提供することである。
本開示の一態様に従う放射線モニタは、入射された放射線に応じて光子を放出する放射線発光素子を有する放射線検出部と、アルファ線を放出して前記放射線検出部に入射させるアルファ線放出核種と、前記放射線発光素子にて放出された光子を伝送する光伝送部と、前記光伝送部にて伝送された光子を検出する光検出部と、前記光検出部にて検出された光子の計数率を測定する測定部と、前記測定部にて測定された計数率に基づいて、放射線の線量率を求めるとともに、当該放射線モニタが正常に動作しているか否かを診断する解析部と、を有する。
本発明によれば、正常に動作しているか否かを離れた場所から簡易で安価に確認することが可能になる。
本開示の実施例1に係る放射線モニタの構成の一例を示す図である。 アルファ線放出物質の設置例を示す図である。 アルファ線放出物質の他の設置例を示す図である。 アルファ線放出物質の他の設置例を示す図である。 アルファ線放出物質の他の設置例を示す図である。 測定装置で測定される光子の計数率の時間変化の一例を示す図である。 本開示の実施例1に係る放射線モニタの動作を説明するためのフローチャートである。 アルファ線の平均計数率の時刻変化の一例を示す図である。 測定装置で測定される光子の計数率の時間変化の他の例を示す図である。 本開示の実施例2に係る放射線モニタの動作を説明するためのフローチャートである。 アルファ線による光子の計数率の時刻変化の一例を示す図である。 アルファ線放出物質の他の設置例を示す図である。 測定装置で測定される光子の計数率の時間変化の他の例を示す図である。 本開示の実施例3に係る放射線モニタの動作を説明するためのフローチャートである。 アルファ線による光子の計数率の時刻変化の一例を示す図である。
以下、本開示の実施例について図面を参照して説明する。
本開示の実施例1に係る放射線モニタの一例を図1~図8を用いて説明する。
図1は、本実施例に係る放射線モニタの構成の一例を示す図である。図1に示す放射線モニタ100は、放射線検出部10と、光ファイバ20と、光検出部30と、測定装置40と、解析装置50とを有する。
放射線検出部10は、放射線を検出する検出部である。放射線検出部10は、放射線発光素子1と、アルファ線放出物質2とを有する。
放射線発光素子1は、入射された放射線に応じて光子を放出する。放射線発光素子1としては、例えば、イットリウム・アルミ・ガーネットのようなセラミックの母材に、イットリビウム、ネオジム、セリウム又はプラセオジウム等の希土類元素を添加した素子が挙げられる。放射線発光素子1は、この例に限らず、例えば、母材に単結晶体が用いられたものでもよい。
アルファ線放出物質2は、放射線の一種であるアルファ線を放出するアルファ線放出核種を含む物質である。アルファ線放出物質2は、アルファ線放出核種のみで構成されてもよいし、別の物質と混合されていてもよい。アルファ線放出核種は、例えば、半減期が1年以上の核種である。このような核種としては、例えば、ポロニウム210、トリウム229、トリウム230、ウラン233、ウラン234、ウラン235、ウラン238、ネプツニウム237、プルトニウム238、プルトニウム239、アメリシウム241、アメリシウム243、キュリウム244、キュリウム245、キュリウム246、キュリウム247及びキュリウム248等が挙げられる。また、アルファ線放出物質2は、半減期が1年以上の核種と放射平衡が成立している核種を含んでもよい。また、アルファ線放出核種の種類及び量は、放射性物質に関する法的な規制の対象外となることが望ましい。
光ファイバ20は、放射線検出部10の放射線発光素子1と光検出部30とを光学的に接続する光伝送部であり、放射線検出部10の放射線発光素子1にて放出された光子を光検出部30まで伝送する。
光検出部30は、放射線発光素子1にて放出されて光ファイバ20を伝送されてきた光子を1個ずつ検出し、各光子を電気信号(具体的には、電気パルス信号)に変換して出力する。
測定装置40は、光検出部30からの電気信号に基づいて、光検出部30にて検出された光子の単位時間当たりの数である計数率を測定する測定部である。
解析装置50は、測定装置40にて測定された計数率に基づいて、放射線の線量率を算出するとともに、放射線モニタ100が正常に動作しているか否かを診断する。放射線の線量率は、本実施例では、放射線検出部10が配置された空間におけるガンマ線の線量率である空間線量率である。また、本実施例では、解析装置50は、放射線の線量率の算出と放射線モニタ100の診断とに必要な情報をデータベースに格納して保持している。しかしながら、データベースは解析装置50とは別の外部装置(図示せず)にて保持されていてもよい。
図2~図5は、アルファ線放出物質2の設置例を示す図である。
図2の例では、アルファ線放出物質2は、放射線発光素子1における光ファイバ20が接続(設置)される側とは反対側の表面に塗布されている。アルファ線放出物質2は、例えば、蒸着により塗布されてもよいし、物理スパッタリングにより塗布されてもよい。この例の場合、アルファ線放出物質2自身によるアルファ線のエネルギ損失が小さくなるように、アルファ線放出物質2を十分薄くすることが望ましい。この例では、アルファ線放出物質2を容易に設置しつつ、アルファ線放出物質2の脱落を軽減することができる。
図3の例では、予め形成されたアルファ線放出物質2が、放射線発光素子1における光ファイバ20が接続される側とは反対側の表面の近傍に配置されている。この例の場合、アルファ線放出物質2を十分薄くするとともに、放射線発光素子1とアルファ線放出物質2との間に存在する物質(通常、空気等の気体)によるアルファ線のエネルギ損失が小さくなるように、放射線発光素子1とアルファ線放出物質2とを十分に近づけることが望ましい。この例では、アルファ線放出物質2の取り外し及び変更などが容易となる
図4の例では、アルファ線放出物質2が放射線発光素子1に混入されている。例えば、放射線発光素子1の原料にアルファ線放出物質2を少量混ぜた原料を用いて放射線発光素子1を製作することで、アルファ線放出物質2を放射線発光素子1に混入させることができる。この例の場合、放射線発光素子1は放射線発光素子1で発光する光子に対して十分な透過性を有することが望ましい。この例では、図2及び図3の例と比べて、アルファ線のエネルギ損失の影響を抑制することが可能になる。
図5の例では、放射線発光素子1における光ファイバ20が接続される面とは異なる面に、光を反射する光反射膜3が形成される。光反射膜3は、例えば、アルミニウム、銀、金又はクロムなどで形成される。また、光反射膜3の近傍に、予め形成されたアルファ線放出物質2が設置される。この例の場合、放射線発光素子1(光反射膜3)とアルファ線放出物質2とを十分に近づけるとともに、光反射膜3によるアルファ線のエネルギ損失が小さくなるように、光反射膜3の材料及び厚さが調整されることが望ましい。例えば、光反射膜3によるアルファ線のエネルギ損失は、アルファ線放出物質2からのアルファ線のエネルギの1/10以下であることが望ましい。この例では、光の放射線発光素子1への入射率を高くすることが可能となる。
図6は、測定装置40で測定される光子の計数率の時間変化の一例を示す図である。図6では、横軸は時間を示し、縦軸は光子の計数率を示す。
図6で示されたように、アルファ線放出物質2から放出されるアルファ線が放射線発光素子1に入射していない場合、光子の計数率は、放射線検出部10が設置された場所の空間線量率(ガンマ線の線量率)に応じた値となる。図6の例では、ガンマ線の線量率に応じた計数率(以下、ガンマ線による光の計数率と呼ぶこともある)は略一定としている。
また、アルファ線放出物質2から放出されるアルファ線が放射線発光素子1に入射した場合、放射線発光素子1に大きなエネルギが付与されるため、放射線発光素子1にて発生する光子が急激に増加し、それに伴い、光子の計数率が急激に増加する。急激に増加した計数率は、その後、放射線発光素子1の発光減衰時定数に従って減少し、ガンマ線による光の計数率に戻る。
例えば、アルファ線放出物質2に含まれるアルファ線放出核種として、アメリシウム241を用いた場合、1個のアルファ線が放射線発光素子1に入射すると、約5.5MeVのエネルギが短時間に放射線発光素子1に対して付与されるため、光子の計数率が急激に増加する。このとき、放射線発光素子1として、ネオジムが添加されたイットリウム・アルミニウム・ガーネットを用いた場合、光減衰時定数が230マイクロ秒であることから、アルファ線の入射により急激に増加した計数率は、数ミリ秒程度でガンマ線による光の計数率に戻る。
解析装置50は、測定装置40で測定される光子の計数率の時間変化を解析して、アルファ線によって計数率が増加している時間であるアルファ線影響時間を特定する。解析装置50は、アルファ線影響時間に測定された光子の計数率に基づいて、放射線発光素子1に入射したアルファ線に応じた数値を算出する。本実施例では、その数値としては、アルファ線の計数率(より具体的には、十分長い計測時間(例えば、1s)における平均計数率)を算出する。解析装置50は、アルファ線の計数率に基づいて、放射線モニタ100が正常に動作しているか否かを診断する。
また、アルファ線影響時間以外の時間範囲である線量率算出時間における計数率は、空間線量率に応じた計数率となる。このため、解析装置50は、線量率算出時間における計数率に基づいて、放射線検出部10が配置された空間の空間線量率を測定する。
このとき、アルファ線影響時間が長いほど、空間線量率を測定するための線量率算出時間が短くなってしまうため、アルファ線放出物質2には、放射線発光素子1の発光減衰時定数に応じた適度な強度のアルファ線放出核種を使用する必要がある。例えば、アルファ線影響時間が線量率算出時間の1/10以下となるようにすることが望ましい。
なお、放射線発光素子1として、ネオジム添加のイットリウム・アルミニウム・ガーネットを用いた場合、1個のアルファ線に対応するアルファ線影響時間は、数ミリ秒である。このため、アルファ線放出核種から放出されるアルファ線が平均毎秒20個である場合、その半分の10個が放射線発光素子1に入射すると仮定すると、毎秒当たりのアルファ線影響時間は数10ミリ秒となる。この場合、アルファ線影響時間は、空間線量率の測定精度に対してほぼ影響を与えない。
また、複数のアルファ線が短い時間間隔で放出されると、各アルファ線によるアルファ線影響時間が重なり合ってしまう恐れがある。このため、アルファ線放出核種の種類及び量は、各アルファ線によるアルファ線影響時間ができるだけ重なり合わないように調整されることが望ましい。
図7は、放射線モニタ100の動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、光検出部30は、放射線検出部10の放射線発光素子1に入射した放射線によって放出され、光ファイバ20を伝送されてきた光子を1個ずつ検出し、その検出した光子を電気信号に変換して出力する(ステップS101)。
測定装置40は、光検出部30からの電気信号に基づいて、放射線発光素子1に入射した放射線によって放出された光子の計数率を測定し、その計数率を解析装置50に通知する(ステップS102)。
解析装置50は、測定装置40から通知された計数率の時間変化を解析して、計数率の急激な増減が発生したか否かを判断する(ステップS103)。例えば、解析装置50は、計数率が閾値以上となり、その後、所定時間以内に閾値以下となった場合、計数率の急激な増減が発生したと判断する。所定時間は、例えば、放射線発光素子1の発光減衰時定数の10倍程度以内の時間である。放射線発光素子1としてネオジム添加のイットリウム・アルミニウム・ガーネットが用いられた場合、発光減衰時定数が230マイクロ秒であるため、所定時間は、2.3ミリ秒以内に予め設定される。また、閾値は、予め測定した空間線量率の統計精度(例えば、標準誤差)に応じて定められてもよい。
計数率の急激な増減が発生していない場合(ステップS103:NO)、解析装置50は、測定された計数率を、ガンマ線による光子の計数率として算出し、その計数率に基づいて、予め設定された計測時間内におけるガンマ線による光子の平均計数率を算出する(ステップS104)。
解析装置50は、保持しているデータベースを参照し、そのデータベースとガンマ線による光子の平均計数率とに基づいて、放射線検出部10が設置された場所の空間線量率を算出する(ステップS105)。データベースは、光子の平均計数率と空間線量率との関係を示す情報を含む。具体的には、光子の平均計数率と空間線量率とには比例関係があるため、データベースは、光子の平均計数率と空間線量率との比例係数を含む。この場合、解析装置50は、ガンマ線による光子の平均計数率に第1のデータベース内の比例係数を乗算することで、空間線量率を算出する。
また、計数率の急激な増減が発生した場合(ステップS103:YES)、解析装置50は、計数率の急激な増減が発生したことを、アルファ線が放射線発光素子1に入射したこととして検出する(ステップS106)。
また、解析装置50は、ステップS106の検出結果に基づいて、計測時間内におけるアルファ線の計数率(放射線発光素子1に入射したアルファ線の単位時間当たりの数)の平均値をアルファ線の平均計数率として算出する(ステップS107)。
なお、アルファ線放出物質2のアルファ線放出核種からアルファ線が放出される放出間隔は一定ではないが、十分な統計精度となる時間における放出間隔の平均値は、アルファ線放出核種の放射能(半減期)に比例した値となる。したがって、アルファ線放出核種の半減期が十分長い場合は、計測時間を十分な統計精度となる時間に設定しておけば、アルファ線の平均計数率はほぼ一定となる。
解析装置50は、保持しているデータベースを参照して、アルファ線の平均計数率が所定の第1範囲に含まれるか否かを判断する(ステップS108)。なお、データベースは、第1範囲を示す情報を含む。第1範囲は、例えば、予め測定したアルファ線の平均計数率の統計精度に応じて定められる。
アルファ線の平均計数率が第1範囲に含まれる場合(ステップS108:YES)、解析装置50は、放射線モニタ100が正常に動作していると判断して、例えば、放射線モニタ100が正常に動作している旨のメッセージを出力する(ステップS109)。一方、アルファ線の平均計数率が第1範囲に含まれない場合(ステップS108:NO)、解析装置50は、放射線モニタ100が正常に動作していないと判断して、例えば、異常が発生した旨のアラームを出力する(ステップS110)。
図8は、放射線モニタ100にて算出されたアルファ線の平均計数率の時刻変化の一例を示す図である。図8では、横軸は時間を示し、縦軸は平均計数率を示す。また、時刻t1で放射線モニタ100に異常(具体的には、光ファイバ20の断線)が生じている。
図8に示されたように光ファイバ20の断線が生じる時刻t1よりも前では、アルファ線の平均計数率は統計精度の範囲(第1範囲)に含まれる。時刻t1で光ファイバ20の断線が生じると、アルファ線の平均計数率がゼロとなり、統計精度の範囲から外れる。これにより、解析装置50は、異常を検知して、放射線モニタ100が正常に動作していないと判断する。
以上説明したように本実施例によれば、放射線検出部10は、入射された放射線に応じて光子を放出する放射線発光素子1を有する。アルファ線放出物質2は、アルファ線を放出して放射線検出部10に入射させる。光ファイバ20は、放射線発光素子1にて放出された光子を伝送する。光検出部30は、光ファイバ20にて伝送された光子を検出する。測定装置40は、光検出部30にて検出された光子の計数率を測定する。解析装置50は、測定装置40にて測定された計数率に基づいて、放射線の線量率を求めるとともに、放射線モニタ100が正常に動作しているか否かを診断する。
このため、光パルス発生器及び光選択フィルタ等の設備を用いなくても、放射線モニタ100を取り外したり、放射線検出部10の近傍にいったりせずに、放射線モニタ100が正常に動作しているか否かを確認することが可能になる。したがって、正常に動作しているか否かを離れた場所から簡易で安価に確認することが可能になる。
特に放射線発光素子1に入射したアルファ線に応じた数値、具体的には放射線発光素子1に入射したアルファ線の計数率に基づいて放射線モニタ100が正常に動作しているか否かが診断されるため、解析装置50にも特別な機器が必要なり。
本開示の実施例2に係る放射線モニタの一例を図9~図11を用いて説明する。本実施例では、放射線発光素子1に入射したアルファ線に応じた数値として、アルファ線の平均計数率の代わりに、アルファ線による光子(アルファ線が放射線発光素子1に入射したことで生じる光子)の計数率に基づいて、放射線モニタ100が正常に動作しているか否かを診断する点で実施例1とは異なる。
図9は、測定装置40で測定される光子の計数率の時間変化の一例を示す図である。図9では、横軸は時間を示し、縦軸は光子の計数率を示す。
実施例1で説明したように、アルファ線放出物質2から放出されるアルファ線が放射線発光素子1に入射した場合、放射線発光素子1に大きなエネルギが付与されるため、放射線発光素子1にて発生する光子の計数率は、急激に増加し、その後、放射線発光素子1の発光減衰時定数に従って減少し、ガンマ線に応じた光子の計数率に戻る。
このとき、アルファ線によって計数率が増加している時間であるアルファ線影響時間に測定された計数率の和から、アルファ線影響時間におけるガンマ線による光子の計数率の和を差し引いた値が、アルファ線影響時間におけるアルファ線による光子の計数となる。また、アルファ線による光子の計数を、アルファ線影響時間で除算した値がアルファ線による光子の計数率となる。
図10は、本実施例による放射線モニタ100の動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、図7を用いて説明したステップS101~S106と同様なの処理が実行される。
ステップS106が終了すると、解析装置50は、計数率の急激な増減が発生したアルファ線影響時間に測定された計数率の和から、アルファ線影響時間におけるガンマ線による光子の計数率の和を差し引いて、アルファ線影響時間におけるアルファ線による光子の計数を算出する。そして、解析装置50は、アルファ線による光子の計数をアルファ線影響時間で除算して、アルファ線による光子の計数率を算出する(ステップS201)。なお、アルファ線影響時間におけるガンマ線による光子の計数率の和は、例えば、ステップS105で算出した平均計数率にアルファ線影響時間を乗算した値である。
解析装置50は、保持しているデータベースを参照して、アルファ線による光子の平均計数率が所定の第2範囲に含まれるか否かを判断する(ステップS202)。なお、データベースは、第2範囲を示す情報を含む。第2範囲は、例えば、予め測定したアルファ線による光子の平均計数率の統計精度に応じて定められる。
アルファ線による光子の平均計数率が第2範囲に含まれる場合(ステップS202:YES)、解析装置50は、放射線モニタ100が正常に動作していると判断して、例えば、放射線モニタ100が正常に動作している旨のメッセージを出力する(ステップS203)。一方、アルファ線による光子の平均計数率が第2範囲に含まれない場合(ステップS202:NO)、解析装置50は、放射線モニタ100が正常に動作していないと判断して、例えば、異常が発生した旨のアラームを出力する(ステップS204)。
図11は、放射線モニタ100にて算出されたアルファ線による光子の平均計数率の時刻変化の一例を示す図である。図11では、横軸は時間を示し、縦軸は平均計数率を示す。また、時刻t2で放射線モニタ100に異常(具体的には、光ファイバ20の放射線損傷)が生じている。
図11に示されたように光ファイバ20の放射線損傷が生じる時刻t2よりも前では、アルファ線による光子の平均計数率は統計精度の範囲(第2範囲)に含まれる。時刻t2で光ファイバ20の放射線損傷が生じると、アルファ線による光子の平均計数率が徐々に減少し、平均計数率の統計精度の範囲から外れる。これにより、解析装置50は、異常を検知して、放射線モニタ100が正常に動作していないと判断する。
本実施例では、アルファ線による光子の平均計数率に基づいて放射線モニタ100が正常に動作しているか否かが診断されるため、正常に動作しているか否かを離れた場所から簡易で安価に確認することが可能になる。
本開示の実施例3に係る放射線モニタの一例を図12~図15を用いて説明する。本実施例では、放出するアルファ線のエネルギがそれぞれ異なる複数の種類のアルファ線放出物質(アルファ線放出核種)が設けられている点で実施例2とは異なる。
図12は、本実施例におけるアルファ線放出物質の設置例を示す図である。図12の例では、アルファ線放出物質2として、放出するアルファ線のエネルギがそれぞれ異なる3種類のアルファ線放出物質21~23を有する。なお、アルファ線放出物質2は、3種類に限らず、2種類でもよいし、4種類以上でもよい。
図12の例では、図2の例と同様に、アルファ線放出物質21~23は、放射線発光素子1における光ファイバ20が接続される側とは反対側の表面に塗布されている。しかしながら、アルファ線放出物質21~23は、図3の例と同様に放射線発光素子1における光ファイバ20が接続される側とは反対側に設置されてもよいし、図4の例と同様に放射線発光素子1に混入されていてもよいし、図5の例と同様に放射線発光素子1における光ファイバ20が接続される面以外の面に設けられた光反射膜3の近傍に設置されてもよい。
図13は、本実施例における測定装置40で測定される光子の計数率の時間変化の一例を示す図である。図13では、横軸は時間を示し、縦軸は光子の計数率を示す。
実施例1で説明したように、アルファ線放出物質2から放出されるアルファ線が放射線発光素子1に入射した場合、放射線発光素子1に大きなエネルギが付与されるため、放射線発光素子1にて発生する光子の計数率は、急激に増加し、その後、放射線発光素子1の発光減衰時定数に従って減少し、ガンマ線に応じた光子の計数率に戻る。
このとき、アルファ線による光子の計数率は、そのアルファ線のエネルギに比例する。このため、図12の例のようにアルファ線放出物質2として放出するアルファ線のエネルギがそれぞれ異なる3種類のアルファ線放出物質21~23が用いられた場合、3つの異なる大きさの計数率が測定される。
図14は、本実施例による放射線モニタ100の動作を説明するためのフローチャートである。先ず、図10を用いて説明したステップS101~S106及びS201と同様な処理が実行される。
ステップS201が終了すると、解析装置50は、保持しているデータベースを参照して、アルファ線による光子の平均計数率が第2範囲に含まれるかを判断する(ステップS301)。ここでは、アルファ線放出物質2として放出するアルファ線のエネルギがそれぞれ異なる3種類のアルファ線放出物質21~23が用いられているため、データベースは、第2範囲をアルファ線放出物質ごとに含む。解析装置50は、アルファ線による光子の平均計数率が3つの第2範囲のいずれかに含まれているか否かを判断する。
アルファ線による光子の平均計数率が第2範囲に含まれる場合(ステップS301:YES)、解析装置50は、放射線モニタ100が正常に動作していると判断して、例えば、放射線モニタ100が正常に動作している旨のメッセージを出力する(ステップS302)。
一方、アルファ線による光子の平均計数率が第2範囲に含まれていない場合(ステップS301:NO)、解析装置50は、放射線モニタ100に異常が発生している可能性があると判断して、アルファ線放出物質2ごとに、そのアルファ線放出物質2からのアルファ線による光子の平均計数率をそれぞれ算出する(ステップS303)。例えば、解析装置50は、一定期間、アルファ線影響時間ごとにアルファ線による光子の平均計数率を算出し、それらの平均計数率を値(平均計数率)の異なる3つのグループに分類し、各グループの平均計数率を予めグループと対応付けたアルファ線放出物質2からのアルファ線による光子の平均計数率とする。
解析装置50は、各アルファ線放出物質2からのアルファ線による光子の平均計数率が初期値から同じ割合で変化しているか否かを判断する(ステップS304)。初期値は、例えば、放射線モニタ100の運用が開始される前などに予め測定したアルファ線による光子の平均計数率である。また、初期値からの変化の割合が所定の範囲に含まれている場合、解析装置50は、各アルファ線放出物質2からのアルファ線による光子の平均計数率が初期値から同じ割合で変化していると判断してもよい。所定の範囲は、例えば、予め測定したアルファ線による光子の平均計数率の統計精度に応じて定められる。また、所定の範囲を示す情報は、例えば、解析装置50が保持しているデータベースに含まれる。
各平均計数率が同じ割合で変化していない場合(ステップS304:NO)、解析装置50は、放射線モニタ100が正常に動作していないと判断して、例えば、異常が発生した旨のアラームを出力する(ステップS305)。
各平均計数率同じ割合で変化している場合(ステップS304:YES)、解析装置50は、放射線モニタ100の校正を行う(ステップS306)。
なお、ステップS303においてアルファ線放出物質2ごとの平均計数率を算出することができなかった場合、解析装置50は、放射線モニタ100が正常に動作していないと判断してもよい。
図15は、放射線モニタ100の校正の一例を説明するための図である。図15では、アルファ線のエネルギを示し、縦軸は光子の計数率を示す。
図15では、放射線モニタ100の運用が開始される前(運用前)のアルファ線放出物質2ごとのアルファ線による光子の平均計数率(〇印)と、放射線モニタ100が劣化した時(劣化時)のアルファ線放出物質2ごとのアルファ線による光子の平均計数率(×印)とが示されている。
図15に示されたように、アルファ線放出物質2ごとのアルファ線による光子の平均計数率が運用開始前の平均計数率(初期値)に対して同じ割合で減少している場合、放射線モニタ100が劣化しているとみなすことができる。この場合、その割合分だけ平均計数率が初期状態よりも低く算出されるため、解析装置50は、その割合に応じて、データベース内のアルファ線による光子の平均計数率の各第2範囲を調整することで、放射線モニタ100の校正を行う。同様に解析装置50は、その割合に基づいて、平均計数率と空間線量率との関係(比例係数)を調整することで、放射線モニタ100の校正を行ってもよい。これにより、運用中に校正を簡易に行うことが可能となる。
以上説明したように本実施例によれば、放射線モニタを取り外すことなく、放射線検出部10の近傍に行くことなく、簡易で安価に、運転中の動作確認及び校正が可能な高信頼性の放射線モニタを提供することが可能となる。
上述した本開示の実施形態は、本開示の説明のための例示であり、本開示の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の範囲を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1:放射線発光素子 2、21~23:アルファ線放出物質 3:光反射膜 10:放射線検出部 20:光ファイバ 30:光検出部 40:測定装置 50:解析装置 100:放射線モニタ

Claims (13)

  1. 放射線の線量率を求める放射線モニタであって、
    入射された放射線に応じて光子を放出する放射線発光素子を有する放射線検出部と、
    アルファ線を放出して前記放射線発光素子に入射させるアルファ線放出核種と、
    前記放射線発光素子にて放出された光子を伝送する光伝送部と、
    前記光伝送部にて伝送された光子を検出する光検出部と、
    前記光検出部にて検出された光子の計数率を測定する測定部と、
    前記測定部にて測定された計数率に基づいて、放射線の線量率を求めるとともに、当該放射線モニタが正常に動作しているか否かを診断する解析部と、を有し、
    前記アルファ線放出核種は、前記放射線発光素子における前記光伝送部が設置された側の反対側の表面に塗布されているか、又は、前記放射線発光素子に混入されている、放射線モニタ。
  2. 放射線の線量率を求める放射線モニタであって、
    入射された放射線に応じて光子を放出する放射線発光素子を有する放射線検出部と、
    アルファ線を放出して前記放射線発光素子に入射させるアルファ線放出核種と、
    前記放射線発光素子にて放出された光子を伝送する光伝送部と、
    前記光伝送部にて伝送された光子を検出する光検出部と、
    前記光検出部にて検出された光子の計数率を測定する測定部と、
    前記測定部にて測定された計数率に基づいて、放射線の線量率を求めるとともに、当該放射線モニタが正常に動作しているか否かを診断する解析部と、を有し、
    前記解析部は、前記測定部にて測定された計数率に基づいて、前記放射線発光素子に入射したアルファ線に応じた数値を算出し、前記数値に基づいて、当該放射線モニタが正常に動作しているか否かを診断し、
    前記数値は、前記放射線発光素子にて前記アルファ線に応じて放出された光子の計数率であり
    前記アルファ線放出核種は、エネルギがそれぞれ異なるアルファ線を放出する複数の核種を有し、
    前記解析部は、前記核種ごとに前記アルファ線に応じて放出された光子の計数率を算出し、前記核種ごとの計数率に基づいて、当該放射線モニタを校正する、放射線モニタ。
  3. 前記解析部は、前記測定部にて測定された計数率に基づいて、前記放射線発光素子に入射したアルファ線に応じた数値を算出し、前記数値に基づいて、当該放射線モニタが正常に動作しているか否かを診断する、請求項1に記載の放射線モニタ。
  4. 前記数値は、前記アルファ線の計数率である、請求項に記載の放射線モニタ。
  5. 前記数値は、前記放射線発光素子にて前記アルファ線に応じて放出された光子の計数率である、請求項に記載の放射線モニタ。
  6. 前記アルファ線放出核種は、前記放射線発光素子における前記光伝送部が設置された側の反対側の表面に塗布されている、請求項に記載の放射線モニタ。
  7. 前記アルファ線放出核種は、前記放射線発光素子における前記光伝送部が設置された側の反対側の表面の近傍に配置されている、請求項に記載の放射線モニタ。
  8. 前記アルファ線放出核種は、前記放射線発光素子に混入されている、請求項に記載の放射線モニタ。
  9. 前記放射線発光素子における前記光伝送部が設置された側の面とは異なる面に形成された光反射膜をさらに有し、
    前記アルファ線放出核種は、前記光反射膜の表面と近傍との少なくとも一方に設けられている、請求項に記載の放射線モニタ。
  10. 前記アルファ線放出核種は、エネルギがそれぞれ異なるアルファ線を放出する複数の核種を有し、
    前記解析部は、前記核種ごとに前記アルファ線に応じて放出された光子の計数率を算出し、前記核種ごとの計数率に基づいて、当該放射線モニタを校正する、請求項に記載の放射線モニタ。
  11. 前記アルファ線放出核種は、半減期が1年以上の核種を含む、請求項1又は2に記載の放射線モニタ。
  12. 入射された放射線に応じて光子を放出する放射線発光素子を有する放射線検出部と、アルファ線を放出して前記放射線発光素子に入射させるアルファ線放出核種と、前記放射線発光素子にて放出された光子を伝送する光伝送部とを有する放射線モニタの診断方法であって、
    前記光伝送部にて伝送された光子を検出し、
    前記検出された光子の計数率を測定し、
    前記測定された計数率に基づいて、放射線の線量率を求めるとともに、当該放射線モニタが正常に動作しているか否かを診断し、
    前記アルファ線放出核種は、前記放射線発光素子における前記光伝送部が設置された側の反対側の表面に塗布されているか、又は、前記放射線発光素子に混入されている、放射線モニタの診断方法。
  13. 入射された放射線に応じて光子を放出する放射線発光素子を有する放射線検出部と、アルファ線を放出して前記放射線発光素子に入射させるアルファ線放出核種と、前記放射線発光素子にて放出された光子を伝送する光伝送部とを有する放射線モニタの診断方法であって、
    前記光伝送部にて伝送された光子を検出し、
    前記検出された光子の計数率を測定し、
    前記測定された計数率に基づいて、放射線の線量率を求めるとともに、当該放射線モニタが正常に動作しているか否かを診断し、
    前記診断では、前記測定された計数率に基づいて、前記放射線発光素子に入射したアルファ線に応じた数値を算出し、前記数値に基づいて、当該放射線モニタが正常に動作しているか否かを診断し、
    前記数値は、前記放射線発光素子にて前記アルファ線に応じて放出された光子の計数率であり、
    前記アルファ線放出核種は、エネルギがそれぞれ異なるアルファ線を放出する複数の核種を有し、
    前記診断では、前記核種ごとに前記アルファ線に応じて放出された光子の計数率を算出し、前記核種ごとの計数率に基づいて、当該放射線モニタを校正する、放射線モニタの診断方法。
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