JP6634621B2 - 透明粘着シート用光硬化性組成物、透明粘着シート - Google Patents

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Description

本発明は、透明粘着シート用光硬化性組成物、該光硬化性組成物を硬化して形成する透明粘着シートおよび該透明粘着シートを透明導電膜の貼り合わせに使用した透明導電膜積層体に関する。該積層体はタッチパネル用途に使用することができ、画像表示装置に使用するのに有用である。
近年、携帯電話、ゲーム機器などの分野で広くみられるタッチパネルは、ITO(酸化インジウムスズ)、銀ナノワイヤーなどの透明導電膜を表層に有するガラスなどの透明基材とそれを保護する透明保護シート、さらには液晶ディスプレイなどの表示装置といった光学部材を、光学用の透明粘着シートを用いて貼り合せた積層体である。
タッチパネルの多くは、入力時の人体からの静電気で入力箇所を検知する静電容量方式のタッチパネルがある。静電容量方式のタッチパネルにおいては、透明導電膜の導電層面が、粘着シート表面と接するように固定される。この用途で使用される粘着剤は、一般に接着性を改良する目的で酸成分を含んでいるが、そのような粘着剤を使用すると、透明導電膜の導電層面に粘着シートが接する際に、粘着剤に含まれる酸成分によって金属の酸化反応が起こり、導電機能が低下するという問題がある。このため、透明導電膜固定用の粘着シートには高い金属腐食防止性が要求されている。
金属腐食防止性を有する粘着シートとしては、金属腐食防止剤を含有する粘着シート(例えば、特許文献1)が提案されている。また、粘着シートの酸成分に対して、特定量の窒素原子含有成分を含有させることで、透明導電膜に対する腐食性を低下させた粘着シート(例えば、特許文献2)が提案されている。
また、各種の光学部材や液晶パネル、各種の光源や拡散板などを貼り合わせる際に用いられる粘着シートとしては、透明性や耐候性が良好なことからアクリル系共重合体をベースポリマーとするアクリル系粘着シートが使用されている。しかし、アクリル系粘着シートにおいて、一般的に、アクリル系共重合体の屈折率は低く、1.47程度であるのに対し、光学部材の屈折率は、例えば、ガラスでは1.51以上、ポリカーボネートでは1.54程度であり、アクリル系粘着シートと光学部材との屈折率には大きな差がある。このため、光学部材用の粘着シートとしてアクリル系粘着シートを用いる場合には、光学部材とアクリル系粘着剤との界面において屈折率差が生じ、光の有効利用が妨げられるという問題があった。
このような課題を解決する目的で、屈折率が高いアクリル系粘着シートを作製する試みが行われている。例えば、特許文献3では、粘着剤組成物の構成と高屈折率の粘着付与剤を最適化してアクリル系粘着シートの屈折率を上げる方法が提案されている。
特開2006−45315号公報 特開2010−144002号公報 特開2006−342258号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている金属腐食防止剤を含有する粘着シートは、金属腐食防止剤が変色の原因となりやすいうえ、光学特性を低下させる等の問題があった。特許文献2に記載されている特定量の窒素原子含有成分を含有させた粘着シートは、含まれる酸成分が原因で、ITOの電気抵抗値の上昇を十分に抑えられないという問題があった。
また、特許文献3に記載されている方法では、屈折率は満足できるが粘着力を高めるためには酸成分であるカルボキシル基を導入しなくてはならないといった問題があった。
本発明は、上記従来の課題を鑑みてなされたものであり、低酸価で透明導電膜の導電層面に張り合わせても導電層を腐食させず、透明性、粘着力に優れ、且つ高屈折の透明粘着シートが得られる透明粘着シート用光硬化性組成物、該透明粘着シート用光硬化性組成物を硬化させて得られる透明粘着シート、および該透明粘着シートを透明導電膜の導電層面に接着してなる透明導電膜積層体を提供する。さらには、前記透明導電膜積層体を用いたタッチパネル、該タッチパネルを備えた画像表示装置を提供する。
本発明は、以下の〔1〕〜〔10〕を要旨とするものである。
〔1〕末端に(メタ)アクリロイル基を有する重量平均分子量が1万〜30万のポリウレタン(A)、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)、下記一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)、前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)および光重合開始剤(E)を含有し、酸価が0〜5mgKOH/gであることを特徴とする透明粘着シート用光硬化性組成物。
(化1)
CH=CR−CO−O−R−(O)−A (1)
(式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは炭素数1〜6のアルキレン基、Aは芳香環を有する基、nは0または1を表す。)
〔2〕前記ポリウレタン(A)が、ポリオキシアルキレン鎖の末端にウレタン結合を介して(メタ)アクリロイル基が結合したポリウレタンである〔1〕に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔3〕前記ポリウレタン(A)を10〜40質量%、前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)を2〜10質量%、前記式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)を40〜70質量%、前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)を8〜30質量%および(A)〜(D)成分100質量部に対して光重合開始剤(E)を0.05〜5質量部含有する〔1〕または〔2〕に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔4〕前記式(1)中、Aが芳香環を1または2個有する基である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔5〕前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)が、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートであり、前記アルキル部分の炭素数が2〜10である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔6〕前記ポリウレタン(A)が、繰り返し単位の炭素数が3であるポリオキシアルキレン鎖の末端に、ウレタン結合を介してアクリロイル基が結合したポリウレタンであり、前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)がヒドロキシエチルアクリレートであり、前記式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)がm−フェノキシベンジルアクリレート、2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレート、2−(o−フェニルフェノキシ)エチルアクリレート、ベンジルアクリレートから選ばれる1種または2種類以上であり、前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)が2−エチルヘキシルアクリレートおよび/またはイソステアリルアクリレートである〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔7〕前記ポリウレタン(A)を9〜41質量%、前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)を1〜16質量%、前記式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)がm−フェノキシベンジルアクリレートである場合には40〜71質量%、2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレートである場合には40〜55質量%、2−(o−フェニルフェノキシ)エチルアクリレートである場合には40〜65質量%、m−フェノキシベンジルアクリレートとベンジルアクリレートとを含む場合にはm−フェノキシベンジルアクリレートを39〜70質量%とベンジルアクリレートを1.0〜10質量%、前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)を8〜28質量%、(A)〜(D)成分100質量部に対して光重合開始剤(E)を0.5〜3質量部含有する〔6〕に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔8〕屈折率が1.50〜1.60の硬化物を与える〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔9〕〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の透明粘着シート用光硬化性組成物を硬化させて得られる屈折率が1.50〜1.60である透明粘着シート。
〔10〕〔9〕に記載の透明粘着シートが、透明導電膜の貼り合わせに使用される透明導電膜固定用粘着シート。
〔11〕〔10〕に記載の透明導電膜固定用粘着シートが、透明導電膜の導電層面に接着されている透明導電膜積層体。
〔12〕〔11〕に記載の透明導電膜積層体を有するタッチパネル。
〔13〕〔12〕に記載のタッチパネルを備えた画像表示装置。
本発明によれば、粘着性、透明性に優れ、屈折率の高い透明粘着シートが得られる、透明粘着シート用光硬化性組成物を提供することができる。また、組成物の酸価が最大でも5mgKOH/g以下であることから、透明粘着シートを作製して透明導電膜の導電層面に張り合わせたときに、酸成分による透明導電膜の腐食を抑制できる。さらには、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステルを含むことにより、高い凝集力と基材への密着性が得られる。
また、本発明の透明粘着シートは高屈性に優れているので、透明樹脂基材への適用において、視認性に優れたタッチパネルを得ることができる。
次に、本発明を実施するための形態を説明する。なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、(メタ)アクリロイル基とは、
化学式 CH=CH−CO− で表される基、または
化学式 CH=C(CH)−CO− で表される基を意味し、
イソシアナト基とは、
化学式 −N=C=O で表される基を意味する。
<透明粘着シート用光硬化性組成物>
本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物は、末端に(メタ)アクリロイル基を有する重量平均分子量が1万〜30万のポリウレタン(A)、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)、下記一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)、前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)および光重合開始剤(E)を含有し、酸価が0〜5mgKOH/gであることを特徴とする。本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物は、屈折率が1.50〜1.60の硬化物を与える。
(化2)
CH=CR−CO−O−R−(O)−A (1)
(式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは炭素数1〜6のアルキレン基、Aは芳香環を有する基、nは0または1を表す。)
<ポリウレタン(A)>
本発明に用いるポリウレタン(A)は、末端に(メタ)アクリロイル基を有する重量平均分子量が1万〜30万のポリウレタンである。ポリウレタン(A)は、ポリオキシアルキレン鎖の末端にウレタン結合を介して(メタ)アクリロイル基が結合したポリウレタンとすることができる。ポリウレタン(A)は、繰り返し単位の炭素数が3であるポリオキシアルキレン鎖の末端に、ウレタン結合を介してアクリロイル基が結合したポリウレタンであってもよい。
前記ポリウレタン(A)の製造に用いられるポリオール成分として、特に限定されないが、ポリオキシアルキレンポリオールが好ましい。ポリオキシアルキレンポリオールとしては、炭素数2〜4のアルキレン鎖を有するポリオキシアルキレンポリオールが好ましい。好ましいポリオキシアルキレンポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレンポリオール、ポリオキシプロピレンポリオール、ポリオキシブチレンポリオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等が挙げられる。これらのポリオキシアルキレンポリオールは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドを付加重合することにより得られるものであるが、本発明で用いられるポリオキシアルキレンポリオールとしては、1種のアルキレンオキサイド等を付加重合させた重合体だけでなく、2種以上のアルキレンオキサイド等を付加共重合させて得られる共重合体を用いてもよい。また、2種以上のポリオキシアルキレンポリオールをブレンドして使用することもできる。なかでも、ポリオキシアルキレンジオールが好ましく、ポリオキシエチレンジオール及びポリオキシプロピレンポリオールがより好ましい。
ポリオキシアルキレンポリオールの数平均分子量は、通常、500〜5,000であり、800〜4,000であることが好ましい。ポリオキシアルキレンポリオールの数平均分子量が500〜5,000であると、ポリウレタン(A)を製造し透明粘着シートを作成した際の粘着力が向上し、ウレタン結合が適度に含まれることにより透明粘着シートの凝集力が維持される。
本発明のポリウレタン(A)の製造に用いられるポリイソシアネートとしては、特に限定されないが、トリレンジイソシアネート及びその水素添加物、キシリレンジイソシアネート及びその水素添加物、ジフェニルメタンジイソシアネート及びその水素添加物、1,5−ナフチレンジイソシアネート及びその水素添加物、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ノルボルナンジイソシアネート等のジイソシアネートが挙げられ、二種以上を併用してもよい。中でも、耐光性、反応性の制御の点から、イソホロンジイソシアネート又はジフェニルメタンジイソシアネートの水素添加物が好ましい。
本発明において使用するポリウレタン(A)は、ポリオールとポリイソシアネートを用いて常法にしたがって製造することができる。
好ましい第一の合成法は、以下のとおりである。まず、ポリオールとポリイソシアネートを、イソシアナト基量(イソシアナト基の数)がヒドロキシ基量(ヒドロキシ基の数)より多くなる割合で反応させて、イソシアナト基を有するポリウレタンを合成する。このとき、ヒドロキシ基量に対するイソシアナト基量の比を調整することで、分子量を調整することが可能である。具体的には、ヒドロキシ基量に対するイソシアナト基量の比が小さい程、イソシアナト基を有するポリウレタンの分子量は大きくなり、ヒドロキシ基量に対するイソシアナト基量の比が大きい程、イソシアナト基を有するポリウレタンの分子量は小さくなる。
次に、イソシアナト基を有するポリウレタンと、ヒドロキシ基及び(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて、ポリウレタン(A)を合成する。
ヒドロキシ基及び(メタ)アクリロイル基を有する化合物としては、特に限定されないが、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;1,3−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、3−メチルペンタンジオールモノ(メタ)アクリレート等の各種ポリオール由来の(メタ)アクリロイル基を有するモノオール等が挙げられる。これらは、二種以上を併用してもよい。中でも、イソシアナト基との反応性、光硬化性の点で、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。
このとき、ヒドロキシ基が一つのアルキルアルコールを、イソシアナト基を有するポリウレタンと反応させることで、(メタ)アクリロイル基の導入量を調整することができる。アルキルアルコールとしては、特に限定されないが、直鎖型、分岐型、脂環型のアルキルアルコール等が挙げられ、これらは2種以上を併用することもできる。
(メタ)アクリロイル基の導入量は、通常、イソシアナト基に対して、50〜100mol%であり、好ましくは80〜100mol%であり、さらに好ましくは100mol%である。(メタ)アクリロイル基の導入量が、イソシアナト基に対して、50mol%未満であると、透明粘着シートの凝集力が低下することがある。
ポリウレタン(A)の好ましい第二の合成方法としては、まず、ポリオールとポリイソシアネートを、ヒドロキシ基量がイソシアナト基量より多くなる割合で反応させて、ヒドロキシ基を有するポリウレタンを合成する。次に、ヒドロキシ基を有するポリウレタンと、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアナト基及び(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて、ポリウレタン(A)を合成する。
ポリウレタン(A)の合成において、ヒドロキシ基とイソシアナト基の反応は、イソシアナト基に不活性な有機溶媒の存在下で、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジエチルヘキソエート、ジオクチルスズジラウレート等のウレタン化触媒を用いて、通常、30〜100℃で1〜5時間程度継続して行われる。ウレタン化触媒の使用量は、通常、反応物の総質量に対して、50〜500質量ppmである。
本発明で用いるポリウレタン(A)の重量平均分子量は、10,000〜300,000であり、好ましくは20,000〜200,000であり、さらに好ましくは30,000〜100,000である。ポリウレタン(A)の重量平均分子量が10,000未満であると、透明粘着シートの粘着力が低下し、逆に重量平均分子量が300,000を超えると、取り扱いが困難となり、作業性が低下する。
なお、重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーShodex(登録商標) GPC−101(昭和電工株式会社製)を用いて測定されるポリスチレン換算の分子量である。
透明粘着シート用光硬化性組成物の(A)〜(D)成分中のポリウレタン(A)の含有量は適宜選択すればよいが、10〜40質量%であることが好ましく、より好ましくは15〜35質量%であり、さらに好ましくは20〜30質量%である。ポリウレタン(A)の含有量が10〜40質量%であると、透明粘着シートとして使用する際の凝集力および粘着力が良好である。
<ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)>
本発明において使用するヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)は、酸価を所定値以下とするために、カルボキシ基(化学式:−COOH)を有さないものが好ましく、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等が好ましい例として挙げられる。
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオール(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、3−メチルペンタンジオール(メタ)アクリレート等が例示でき、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのアルキル基の炭素数は、通常、2〜10であり、なかでも2〜6が好ましく、2〜4がより好ましい。とくに、得られる透明粘着シートの粘着力の点で、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートがもっとも好ましい。
ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)の含有量は、透明粘着シート用光硬化性組成物の(A)〜(D)成分中、通常、2〜10質量%が好ましく、より好ましくは3〜9質量%であり、最も好ましくは4〜8質量%である。透明粘着シート用光硬化性組成物の(A)〜(D)成分中におけるヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)の含有量が2〜10質量%であると得られる透明粘着シートの基材への密着性や透明性が良好である。
<(メタ)アクリル酸エステル(C)>
本発明に用いる(メタ)アクリル酸エステル(C)は、下記一般式(1)で示される化合物である。
(化3)
CH=CR−CO−O−R−(O)−A (1)
式中、Rは水素原子またはメチル基を表す。
式中、Rは直鎖または分岐状の炭素数1〜6のアルキレン基を示す。Rは好ましくは直鎖または分岐状の炭素数1〜3のアルキレン基であり、より好ましくは直鎖状の炭素数1〜3のアルキレン基である。具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、へキシレン基などが挙げられ、好ましくはメチレン基、エチレン基である。
式中、nは0または1である。
式中、Aは芳香環を有する基であり、好ましくは炭素数6〜18の芳香族基、または芳香族基とアルキル基もしくはオキシアルキル基とを有する炭素数7〜24の基であり、より好ましくは炭素数6〜14の芳香族基、または芳香族基とアルキル基もしくはオキシアルキル基とを有する炭素数7〜20の基である。Aとしては、芳香環を1または2個有する基が好ましく、ベンゼン環またはナフタレン環を有する基がより好ましい。具体的には、ビフェニル基、ナフチル基、フェノキシフェニル基等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステル(C)の具体例としては、o−フェノキシベンジル(メタ)アクリレート、m−フェノキシベンジル(メタ)アクリレート、p−フェノキシベンジル(メタ)アクリレート、2−(o−フェニルフェノキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(1−ナフチルオキシ)エチル(メタ)アクリレート、ベンジルアクリレート等が例示できる。これら例示した(メタ)アクリル酸エステル(C)を使用すれば、ポリウレタン(A)との相溶性に優れるので、透明性、粘着力に優れ、且つ高屈折率の透明粘着シートを得ることが出来る。
(メタ)アクリル酸エステル(C)の含有量は、透明粘着シート用光硬化性組成物の(A)〜(D)成分中、通常40〜70質量%が好ましく、より好ましくは45〜65質量%、さらに好ましくは50〜60質量%とすることが適切である。透明粘着シート用光硬化性組成物の(A)〜(D)成分における(メタ)アクリル酸エステル(C)の含有量が40質量%以上であると、得られる透明粘着シートの屈折率を高く維持でき、透明粘着シート用光硬化性組成物における(メタ)アクリル酸エステル(C)の含有量が70質量%以下であると、得られる透明粘着シートの粘着力を十分に確保できる。
<(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)>
本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物には、(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)も使用できる。ただし、酸価を所定の値以下とするにはカルボキシル基を含有しない重合性単量体であることが望ましい。重合性単量体(D)としては特に限定はなく、ビニル基、(メタ)アクリロイル基などの重合可能な官能基を有するものであれば、単官能性又は多官能性のいずれであってもよい。重合性単量体は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。なお、ここで言う単官能もしくは多官能の官能基とは、ビニル基、(メタ)アクリロイル基などの重合に関与する官能基を指す。
具体例としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ノルボルナニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート等の環状アルキル(メタ)アクリレート;
エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;
メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート等のアルコキシ(ポリ)アルキレングリコール(メタ)アクリレート;
オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート等のフッ素化アルキル(メタ)アクリレート;
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ビス(ヒドロキシエチル)−5,5−ジメチルヒダントインジ(メタ)アクリレート、α,ω−ジ(メタ)アクリルビスジエチレングリコールフタレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジアクリロキシエチルフォスフェート、ジペンタエリスリトールトリヒドロキシ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の多官能性(メタ)アクリレート;
アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルフォリン等のアクリルアミド誘導体;
グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリレート等があげられる。
重合性単量体(D)の含有量は、透明粘着シート用光硬化性樹脂組成物の(A)〜(D)成分中、通常8〜30質量%が好ましく、より好ましくは10〜25質量%、さらに好ましくは15〜20質量%である。
<光重合開始剤(E)>
本発明に用いる光重合開始剤(E)としては、特に限定されないが、ベンゾフェノン、ベンジル、ベンゾイン、ω−ブロモアセトフェノン、クロロアセトン、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、2−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンジルメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、メチルベンゾイルホルメート、2,2−ジエトキシアセトフェノン、4−N,N’−ジメチルアセトフェノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン等のカルボニル系光重合開始剤;
ジフェニルジスルフィド、ジベンジルジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラメチルアンモニウムモノスルフィド等のスルフィド系光重合開始剤;
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルエトキシホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド類;
ベンゾキノン、アントラキノン等のキノン系光重合開始剤;
アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビスプロパン等のアゾ系光重合開始剤;
スルホクロリド系光重合開始剤;
チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン等のチオキサントン系光重合開始剤;
過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルペルオキシド等の過酸化物系光重合開始剤等が挙げられる。これらは、単独で使用してもよく、また二種以上を併用してもよい。中でも、透明粘着シート光硬化性組成物における溶解性の点から、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン及び/又は2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドが好ましい。
光重合開始剤(E)の含有量は、光硬化性及び得られる透明粘着シートの強度、粘着性のバランスの点から、透明粘着シート用光硬化性組成物中の(A)〜(D)成分100質量部に対して、0.05〜5質量部とすることが好ましく、より好ましくは0.5〜3質量部である。光重合開始剤(E)の含有量が0.05質量部以上であると十分な光硬化性能が得られ、5質量部以下であると得られる透明粘着シートの粘着性が十分に得られる。
本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物の酸価は、0〜5mgKOH/gであり、好ましくは0〜0.5mgKOH/g、さらに好ましくは0〜0.1mgKOH/gである。酸価が5mgKOH/gより高いと、透明導電膜の導電層面の腐食の抑制が困難となる。なお、組成物の酸価はJIS K0070に準拠して測定した値であり、以下のように測定する。
精密天秤で100ml三角フラスコに試料約2g程度を精秤し、これにエタノール/ジエチルエーテル=1/1(重量比)の混合溶媒10mlを加えて溶解する。更に、この容器に指示薬としてフェノールフタレインのエタノール溶液を1〜3滴添加し、試料が均一になるまで充分に攪拌する。これを、0.1N水酸化カリウム−エタノール溶液で滴定し、指示薬のうすい紅色が30秒間続いたときを、中和の終点とする。その結果から下記の計算式(2)を用いて得た値を、組成物の酸価とする。
酸価(mgKOH/g)=[B×f×5.661]/S ・・・(2)
なお、計算式(2)におけるB、fおよびSは以下のとおりである。
B:0.1N水酸化カリウム−エタノール溶液の使用量(ml)
f:0.1N水酸化カリウム−エタノール溶液のファクター(試薬のロットによるぶれの補正)
S:試料の採取量(g)
本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物を硬化させた硬化物の屈折率は1.50〜1.60であり、好ましくは、1.52〜1.60である。ここで、屈折率は、25℃、波長589nmの光での屈折率を指す。屈折率が1.50〜1.60であれば、貼り合せる光学部材との屈折率差が小さくなることから光学部材用粘着シートとして良好に使用できる。
本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物には、必要に応じて、得られる透明粘着シートの接着力を向上させるため、透明性を低下させない範囲で粘着付与樹脂を添加してもよい。粘着付与樹脂の例としては、ロジンやロジンのエステル化物等のロジン系樹脂;ジテルペン重合体やα−ピネン−フェノール共重合体等のテルペン系樹脂;脂肪族系(C5系)や芳香族系(C9系)等の石油樹脂;その他、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。透明性、及び屈折率の点からスチレン系樹脂等を透明粘着シートに添加することが好ましい。粘着付与樹脂の添加量としては、透明粘着シート用光硬化性組成物100質量部に対して、1〜10質量部の範囲である。
また、本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物には、必要に応じて、透明性を損なわない範囲で、公知の各種添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、可塑剤、表面潤滑剤、レベリング剤、軟化剤、酸化防止剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、ベンゾトリアゾール系等の光安定剤、リン酸エステル系およびその他の難燃剤、界面活性剤のような帯電防止剤、染料などが挙げられる。
本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物は、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)および一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)を含んでいるため、有機溶媒を加えなくとも塗布可能な粘度に調整することができるが、塗工時の粘度調整を目的として有機溶媒を添加してもよい。用いられる有機溶媒としては、例えば、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロヘキサノン、n−へキサン、トルエン、キシレン、n−プロパノール、イソプロパノールなどが挙げられる。これらの有機溶媒は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して用いてもよい。
本実施形態の透明粘着シート用光硬化性組成物は低酸価であり、その硬化物である透明粘着シートは、透明導電膜の導電層面に張り合わせたときの導電性面の腐食を抑制でき、粘着力に優れ、高い屈折率および透過率を有する。この効果は(A)〜(D)成分の相乗効果に基づいて得られる。具体的には、特定の重量平均分子量を有するポリウレタン(A)は、透明粘着シートの透過率を確保しつつ粘着力の向上に寄与する。また、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)は、透明粘着シートの凝集力および基材への密着性を向上させて、透明粘着シートの粘着力の向上に寄与する。また、一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)は、透明性を損なうことなく粘着シートの屈折率を向上させる。(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)は、透明粘着シートのTg調整と基材への粘着性の向上に寄与する。
<透明粘着シート>
本発明の透明粘着シートは、上記の透明粘着シート用光硬化性組成物を硬化させて得られ、光学用途に用いられる光学用粘着シートとして好適に使用される。より具体的には、光学部材を貼り合わせる用途(光学部材貼り合わせ用)に用いられる透明粘着シートである。透明粘着シートを形成する硬化物のTgは、−10〜−60℃であることが好ましく、より好ましくは−20〜−50℃である。硬化物のTgが−10℃以下であることにより、透明粘着シートは柔軟性を維持して段差吸収性に優れ、硬化物のTgが−60℃以上であることにより、適度な硬さを維持して粘着力を向上させる。この透明粘着シートは、PETなどの透明樹脂シートで形成される基材を有するものであっても、基材を有さず粘着剤層のみからなる両面粘着シートであってもよい。また、粘着剤層は単一層からなるものであっても複数層が積層されていてもよい。粘着剤層が複数積層されている例としては、例えば、三層構造とし、両側の層と中心層の組成を変えて凝集力と粘着力のバランスを図る透明粘着シートなどが例示される。
貼り合わせの対象となる光学部材としては、光学的特性を有する部材であれば特に限定されないが、例えば、画像表示装置、タッチパネルを構成する部材又はこれらの機器に用いられる部材などが挙げられる。より具体的には、例えば、偏光板、位相差板、光学補償フィルム、輝度向上フィルム、導光板、反射フィルム、反射防止フィルム、透明導電フィルム、意匠フィルム、装飾フィルム、表面保護フィルム、プリズム、レンズ、カラーフィルター、透明基板や、さらにはこれらが積層されている部材が挙げられる。
透明粘着シートは、剥離フィルムに透明粘着シート用光硬化性組成物を塗布し、塗布した組成物に紫外線照射装置等を用いて紫外線を照射して光硬化させることにより得ることができる。透明粘着シートの膜厚は、通常、5〜1,000μmであり、好ましくは10〜400μm、さらに好ましくは15〜300μmである。透明粘着シートの膜厚が5μm以上であると張り合わせ作業の容易性が増し、1000μm以下であると膜厚の制御が容易である。なお、本発明の透明粘着シートの形成方法における塗布(塗工)には、公知のコーティング法を用いることが可能であり、慣用のコーター、例えば、グラビヤロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーター、コンマコーター、ダイレクトコーターなどを用いることができる。
本発明の透明粘着シートの表面(粘着面)は、使用時までは剥離フィルム(セパレータ)により保護されていてもよい。なお、透明粘着シートの各粘着面(両面)は、2枚の剥離フィルムによりそれぞれ保護されていてもよいし、両面が剥離面となっている剥離フィルム1枚により、ロール状に巻回される形態で保護されていてもよい。剥離フィルムは透明粘着シートの保護材として用いられており、被着体に貼着する際に剥がされる。なお、剥離フィルムは必ずしも設けられていなくてもよい。上記剥離フィルムとしては、慣用されている剥離フィルムなどを使用でき、特に限定されないが、例えば、シリコーン系、長鎖アルキル系、フッ素系等の剥離処理剤により表面処理されたプラスチックフィルムが挙げられる。なお、剥離フィルムは公知の方法により形成することができる。また、剥離フィルムの厚さ等も特に制限されず、2枚の剥離フィルムの厚さが両方同じでも異なっていてもよい。また剥離フィルムは異なる種類でもよく、その剛性を変えて、剥離性を制御することも可能である。
<透明導電膜積層体>
本発明の透明粘着シートは、透明導電膜の固定用粘着シート(以下、透明導電膜固定用粘着シートと称することがある)として好適に使用される。この透明導電膜固定用粘着シートを常法にしたがって透明導電膜の導電層面に貼り合わせることにより、積層体(透明導電膜積層体)が形成される。この積層体は、接着力に優れ、且つ導電層の腐食が少ないものであり、タッチパネル用として好適に用いることができる。また、本発明の透明導電膜固定用粘着シートは、基材を有するものであっても、基材を有さず粘着剤層のみからなる両面粘着シートであってもよい。また、粘着剤層は単一層からなるものであっても、複数層が積層されていてもよい。これらのなかでも、透明性の確保や、形状追従性(段差吸収性)の観点からは、基材を有さず、粘着剤層のみからなる両面粘着シートであることが好ましい。
本発明において使用する透明導電膜は、少なくとも片面の表層に導電層を有するものであればよく、透明基材の表層に導電物質が蒸着やコーティングにより設けられた透明導電膜を好適に使用できる。なかでも、導電物質が蒸着により形成された導電層を有する透明導電膜は、容易に製造できるという利点がある。透明導電膜の導電層において蒸着やコーティングされる導電物質は、特に限定されないが、具体的には、酸化インジウムスズ、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化カドミウム、酸化ガリウム、酸化チタンなどが挙げられる。なかでも特に、透明性、導電性に優れる酸化インジウムスズが好適である。
透明導電膜において、導電物質が蒸着またはコーティングされる基材としては、特に限定されるものではないが、ガラス、樹脂フィルムなどが挙げられる。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファン、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アセチルセルロースブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、フッソ樹脂フィルム、ナイロンフィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリシクロオレフィンフィルム等を挙げることができる。なかでも、透明性、耐久性に優れたポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
透明導電膜の透明性は、全光線透過率が80%以上であることが好ましく、全光線透過率が90%以上であることがより好ましい。透明導電膜の透明性が上記範囲内にあると、当該透明導電膜を使用するタッチパネル装置搭載ディスプレイの透明性が保たれやすい。また、透明導電膜積層体の厚さは、通常、0.1mm〜2.0mmである。
本発明の透明導電膜積層体は、60℃、90%RHの条件下に500時間放置した後での導電膜層の電気抵抗値の上昇率が20%以下、さらには10%以下、とくに5%以下であることが好ましい。この上昇率が小さいほど透明導電膜を形成している金属の腐食が抑制され、タッチパネルなどに組み込んだときの性能が向上する。なお、電気抵抗値の上昇率は、下記式(3)により算出することができる。
導電膜層の電気抵抗値の上昇率(%)=[(60℃、90%RHに500時間放置後の電気抵抗値)−(初期の電気抵抗値)]/(初期の電気抵抗値)×100 ・・・(3)
<タッチパネル>
本発明のタッチパネルは、上記透明導電膜固定用粘着シートを透明導電膜に貼り合わせて形成された透明導電膜積層体を有するものである。タッチパネルの構成は特に制限されず、例えば、前記特許文献2に記載の構成とすることができる。なかでも、静電容量方式のタッチパネルの構成であることが好ましい。
具体的な構成例としては、上記透明導電膜固定用粘着シートを両面粘着シートとし、その片面に透明導電膜が設けられた透明導電膜積層体が、表示パネル(透明パネル)と画像表示モジュールとの間に二層設けられた静電容量方式のタッチパネル装置を例示できる。あるいは、二層設けられた粘着剤層付き透明導電膜のうち、少なくとも一層が上記透明導電膜積層体であればよく、画像表示モジュール側の粘着剤層付き透明導電膜が上記透明導電膜積層体である構成も好ましい構成として使用できる。他の好適な構成例として、上記透明導電膜固定用粘着シートを両面粘着シートとし、その両面粘着シートの両面に透明導電膜が設けられた透明導電膜積層体が、固定用テープや固定用接着剤により表示パネルと画像表示モジュールの間に固定された静電容量方式のタッチパネルを例示できる。当該構成においては、表示パネル、透明導電膜積層体及び画像表示モジュールを、固定用テープや固定用接着剤を使用して固定することでタッチパネルを製造できるため、組み立て工程が容易となる。
本発明のタッチパネルの保護パネルは、特に制限されないが、(メタ)アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラス、ポリエチレンテレフタレート樹脂等が挙げられる。なかでも、透明性と軽量性で優れた(メタ)アクリル樹脂が好ましい。
本発明のタッチパネルの表示パネルには、装飾部があってもよい。具体的な装飾部としては、例えば、携帯電子端末の画像表示部の周囲に視認される文字や図形、あるいは、これらの背面に設けられる黒色や白色の下地などが挙げられる。これら装飾部を設けることによって、携帯電子端末へ意匠性を付与することができる。
当該タッチパネルの画像表示モジュールを除いた厚さは、0.3mm〜3.0mmであることが好ましい。上記範囲内だと当該タッチパネルが組み込まれた電子機器を薄型にしやすい。
なお、粘着剤層付き透明導電膜を二層設ける態様において、画像表示モジュール側の粘着剤層付き透明導電膜を透明導電膜積層体とする場合には、当該透明導電膜積層体の透明導電膜固定用粘着シートの厚さを5〜300μmとすることが好ましく、10〜200μmとすることが特に好ましい。また、表示パネルと貼り合わせる側の粘着剤層付き透明導電膜を透明導電膜積層体とする際に、表示パネルに装飾部が設けられている場合には、透明導電膜固定用粘着シートの厚みは、15〜300μmが好ましく、25〜200μmがより好ましい。上記範囲内だと、表示パネルの装飾部に両面粘着シートが追従しやすい。
本発明のタッチパネルは、常法にしたがって種々の画像表示装置に組み込むことができる。対象となる画像表示装置は、特に制限されるものではなく、例えば、小型電子端末に通常使用されるLCD表示装置や有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置、PDP(プラズマディスプレイパネル)、電子ペーパーなどが使用できる。
以下に実施例、及び比較例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は、これら
の例によってなんら限定されるものではない。なお、実施例7、8、9、10、12、13は、参考例である。
<ポリウレタン(A−1)の合成>
温度計、撹拌器、滴下ロート、乾燥管付き冷却管を備えた四つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネートおよび水酸基価が56mgKOH/gのヒドロキシ基を末端に有するポリプロピレングリコールD−2000(三井化学株式会社製)を、前者が15モル、後者が14モルの割合で仕込んだ後、60℃まで昇温して4時間反応させ、イソシアナト基を両末端に有するポリウレタンを得た。次に、得られたポリウレタン1モルに対して、2−ヒドロキシエチルアクリレート2モルを加えた後、70℃まで昇温して2時間反応させ、アクリロイル基を末端に有するポリウレタン(A−1)を得た。このとき、IRにより、イソシアナト基由来のピークが消失したことを確認した後、反応を終了した。得られたポリウレタン(A−1)の重量平均分子量は、70,000であった。
<ポリウレタン(A−2)の合成>
イソホロンジイソシアネートおよび水酸基価が56mgKOH/gのヒドロキシ基を末端に有するポリプロピレングリコールD−2000(三井化学株式会社製)の仕込み比を、前者が6モル、後者が7モルに変更し、次いで2−アクリロイルオキシエチルイソシアネートを反応させること以外はポリウレタン(A−1)の合成法と同様にして、アクリロイル基を末端に有するポリウレタン(A−2)を得た。得られたポリウレタン(A−2)の重量平均分子量は、30,000であった。
<ポリウレタン(A−3)の合成>
イソホロンジイソシアネートおよび水酸基価が56mgKOH/gのヒドロキシ基を末端に有するポリプロピレングリコールD−2000(三井化学株式会社製)の仕込み比を、前者が4モル、後者が3モルに変えること以外はポリウレタン(A−1)の合成法と同様にして、アクリロイル基を末端に有するポリウレタン(A−3)を得た。得られたポリウレタン(A−3)の重量平均分子量は、8,000であった。
<重量平均分子量>
ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーShodex GPC−101(昭和電工株式会社製)を用いて、以下の条件で、重量平均分子量を測定した。
カラム:LF−804(昭和電工株式会社製)
カラムの温度:40℃
試料:0.2質量%テトラヒドロフラン溶液
流量:1ml/min
溶離液:テトラヒドロフラン
検出器:RI検出器
<実施例1〜13および比較例1〜3>
表1に示すポリウレタン(A)、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)、(メタ)アクリル酸エステル(C)、(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)および光重合開始剤(E)を、表1に記載の組成で配合し、室温下でディスパーを用いて混合することで均一な透明粘着シート用光硬化性組成物を調製した。得られた組成物の酸価は表1に記載のとおりであった。なお、表1の(A)〜(D)成分の数値は(A)〜(D)成分中の質量%であり、(E)成分の数値は(A)〜(D)成分100質量部に対する含有量(質量部)である。
次いで、調製した透明粘着シート用光硬化性組成物を、アプリケーターを用い、硬化後の膜厚が100μmとなるように剥離PETフィルム(100mm×100mm×75μm)に塗布し、上面を50μm厚の剥離PETフィルムで覆った後、紫外線照射装置(日本電池株式会社製 UV照射装置4kw×1、出力:160W/cm、メタルハライドランプ)を用い、照射距離12cm、ランプ移動速度20m/min、照射量約500mJ/cmの条件で紫外線を照射して硬化させ、剥離PETフィルムに挟まれた透明粘着シートを得た。この透明粘着シートについて、ITO膜の電気抵抗の上昇率、粘着力、全光線透過率を以下に記載する方法により評価した。結果を表1に示す。
<評価方法>
(ITO膜の電気抵抗の上昇率)
透明粘着シートを50mm×50mmの大きさに切り取った後、厚さが50μmの剥離PETフィルムを剥離した。剥離PETフィルムを剥離した透明粘着シートを、100mm×100mmのITO膜が蒸着されているPETフィルムのITO膜の中心部に貼付して積層体を形成した。
抵抗率計ロレスターGP(三菱化学株式会社製)を用いて、ITO膜の透明粘着シートが貼付された両端間の電気抵抗Rを測定した。次に、上記積層体を、60℃、90%RHの環境下で500時間放置した後、23℃、50%RHの環境下で1時間放置し、電気抵抗Rと同様にして、電気抵抗Rを測定した。さらに下記式(4)から、ITO膜の電気抵抗の上昇率[%]を算出した。
電気抵抗の上昇率[%]=(R−R)/R×100 ・・・(4)
電気抵抗の上昇率が少ないほど、導電膜の腐食が抑制されていることを示している。なお、ITO膜の電気抵抗の上昇率が5%未満である場合を○、5%以上10%未満である場合を△、10%以上である場合を×として判定した。
(粘着シートの粘着力測定)
上記の粘着シートを25mm×100mmの大きさに切り取り、粘着シートの片面の50μmの剥離PETフィルムを剥がし、片面にコロナ処理が施されている厚さ50μmのPETフィルム貼り直した後、もう片面の75μmの剥離PETを剥がし粘着面(測定面)をガラス板に貼付して、2kgのゴムローラー(幅:約50mm)を1往復させて、測定用サンプルを作製した。得られた測定用サンプルについて、23℃、湿度50%の環境下で24時間放置し、JIS Z0237に準じて、剥離速度300mm/分で180°方向の引張試験を行い、両面粘着シートのガラス板に対する粘着力(N/25mm)を測定した。得られた測定値を粘着力とした。
(全光線透過率)
透明粘着シートを30mm×30mmの大きさに切り取った後、厚さが50μmの剥離PETフィルムを剥離した。剥離PETフィルムを剥離した透明粘着シートを、ガラス板に貼付し、さらに、75μmの剥離PETフィルムを剥がし、測定用サンプルを得た。ヘーズ・透過率・反射計HR−100(株式会社村上色彩技術研究所製)を用いて、測定用サンプルの全光線透過率を測定した。
(屈折率)
屈折率計(株式会社アタゴ製、DR−M2)を用いて、20℃にて、波長589nmの光での粘着シートの屈折率を求めた。
Figure 0006634621

Claims (9)

  1. 末端に(メタ)アクリロイル基を有する重量平均分子量が1万〜30万のポリウレタン(A)を10〜40質量%、
    ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)を2〜10質量%、
    CH =CR −CO−O−R −(O) −A (1)(式中、R は水素原子またはメチル基、R は炭素数1〜6のアルキレン基、Aは芳香環を有する基、nは0または1を表す。)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)を40〜70質量%、
    前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)を8〜30質量%
    および光重合開始剤(E)を(A)〜(D)成分100質量部に対して0.05〜5質量部含有し、酸価が0〜5mgKOH/gである透明粘着シート用光硬化性組成物であり、
    前記ポリウレタン(A)が、繰り返し単位の炭素数が3であるポリオキシアルキレン鎖の末端に、ウレタン結合を介してアクリロイル基が結合したポリウレタンであり、
    前記式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)が
    m−フェノキシベンジルアクリレート40〜70質量%含有するか
    2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレート40〜55質量%含有するか
    2−(o−フェニルフェノキシ)エチルアクリレート40〜65質量%含有するか、
    m−フェノキシベンジルアクリレートを39〜69質量%とベンジルアクリレートを1.0〜10質量%含有するのいずれかの場合から選ばれることを特徴とする透明粘着シート用光硬化性組成物。
  2. 前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)が、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートであり、前記アルキル部分の炭素数が2〜10である請求項1に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
  3. 前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)がヒドロキシエチルアクリレートであり、
    前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)が2−エチルヘキシルアクリレートおよび/またはイソステアリルアクリレートである請求項1または2に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
  4. 屈折率が1.50〜1.60の硬化物を与える請求項1〜3のいずれか一項に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物を硬化させて得られる屈折率が1.50〜1.60である透明粘着シート。
  6. 請求項5に記載の透明粘着シートが、透明導電膜の貼り合わせに使用される透明導電膜固定用粘着シート。
  7. 請求項6に記載の透明導電膜固定用粘着シートが、透明導電膜の導電層面に接着されている透明導電膜積層体。
  8. 請求項7に記載の透明導電膜積層体を有するタッチパネル。
  9. 請求項8に記載のタッチパネルを備えた画像表示装置。
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