JP6634621B2 - 透明粘着シート用光硬化性組成物、透明粘着シート - Google Patents
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Description
〔1〕末端に(メタ)アクリロイル基を有する重量平均分子量が1万〜30万のポリウレタン(A)、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)、下記一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)、前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)および光重合開始剤(E)を含有し、酸価が0〜5mgKOH/gであることを特徴とする透明粘着シート用光硬化性組成物。
(化1)
CH2=CR1−CO−O−R2−(O)n−A (1)
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は炭素数1〜6のアルキレン基、Aは芳香環を有する基、nは0または1を表す。)
〔2〕前記ポリウレタン(A)が、ポリオキシアルキレン鎖の末端にウレタン結合を介して(メタ)アクリロイル基が結合したポリウレタンである〔1〕に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔3〕前記ポリウレタン(A)を10〜40質量%、前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)を2〜10質量%、前記式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)を40〜70質量%、前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)を8〜30質量%および(A)〜(D)成分100質量部に対して光重合開始剤(E)を0.05〜5質量部含有する〔1〕または〔2〕に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔4〕前記式(1)中、Aが芳香環を1または2個有する基である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔5〕前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)が、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートであり、前記アルキル部分の炭素数が2〜10である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔6〕前記ポリウレタン(A)が、繰り返し単位の炭素数が3であるポリオキシアルキレン鎖の末端に、ウレタン結合を介してアクリロイル基が結合したポリウレタンであり、前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)がヒドロキシエチルアクリレートであり、前記式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)がm−フェノキシベンジルアクリレート、2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレート、2−(o−フェニルフェノキシ)エチルアクリレート、ベンジルアクリレートから選ばれる1種または2種類以上であり、前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)が2−エチルヘキシルアクリレートおよび/またはイソステアリルアクリレートである〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔7〕前記ポリウレタン(A)を9〜41質量%、前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)を1〜16質量%、前記式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)がm−フェノキシベンジルアクリレートである場合には40〜71質量%、2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレートである場合には40〜55質量%、2−(o−フェニルフェノキシ)エチルアクリレートである場合には40〜65質量%、m−フェノキシベンジルアクリレートとベンジルアクリレートとを含む場合にはm−フェノキシベンジルアクリレートを39〜70質量%とベンジルアクリレートを1.0〜10質量%、前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)を8〜28質量%、(A)〜(D)成分100質量部に対して光重合開始剤(E)を0.5〜3質量部含有する〔6〕に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔8〕屈折率が1.50〜1.60の硬化物を与える〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
〔9〕〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の透明粘着シート用光硬化性組成物を硬化させて得られる屈折率が1.50〜1.60である透明粘着シート。
〔10〕〔9〕に記載の透明粘着シートが、透明導電膜の貼り合わせに使用される透明導電膜固定用粘着シート。
〔11〕〔10〕に記載の透明導電膜固定用粘着シートが、透明導電膜の導電層面に接着されている透明導電膜積層体。
〔12〕〔11〕に記載の透明導電膜積層体を有するタッチパネル。
〔13〕〔12〕に記載のタッチパネルを備えた画像表示装置。
また、本発明の透明粘着シートは高屈性に優れているので、透明樹脂基材への適用において、視認性に優れたタッチパネルを得ることができる。
化学式 CH2=CH−CO− で表される基、または
化学式 CH2=C(CH3)−CO− で表される基を意味し、
イソシアナト基とは、
化学式 −N=C=O で表される基を意味する。
本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物は、末端に(メタ)アクリロイル基を有する重量平均分子量が1万〜30万のポリウレタン(A)、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)、下記一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)、前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)および光重合開始剤(E)を含有し、酸価が0〜5mgKOH/gであることを特徴とする。本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物は、屈折率が1.50〜1.60の硬化物を与える。
(化2)
CH2=CR1−CO−O−R2−(O)n−A (1)
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は炭素数1〜6のアルキレン基、Aは芳香環を有する基、nは0または1を表す。)
本発明に用いるポリウレタン(A)は、末端に(メタ)アクリロイル基を有する重量平均分子量が1万〜30万のポリウレタンである。ポリウレタン(A)は、ポリオキシアルキレン鎖の末端にウレタン結合を介して(メタ)アクリロイル基が結合したポリウレタンとすることができる。ポリウレタン(A)は、繰り返し単位の炭素数が3であるポリオキシアルキレン鎖の末端に、ウレタン結合を介してアクリロイル基が結合したポリウレタンであってもよい。
好ましい第一の合成法は、以下のとおりである。まず、ポリオールとポリイソシアネートを、イソシアナト基量(イソシアナト基の数)がヒドロキシ基量(ヒドロキシ基の数)より多くなる割合で反応させて、イソシアナト基を有するポリウレタンを合成する。このとき、ヒドロキシ基量に対するイソシアナト基量の比を調整することで、分子量を調整することが可能である。具体的には、ヒドロキシ基量に対するイソシアナト基量の比が小さい程、イソシアナト基を有するポリウレタンの分子量は大きくなり、ヒドロキシ基量に対するイソシアナト基量の比が大きい程、イソシアナト基を有するポリウレタンの分子量は小さくなる。
次に、イソシアナト基を有するポリウレタンと、ヒドロキシ基及び(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて、ポリウレタン(A)を合成する。
本発明において使用するヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)は、酸価を所定値以下とするために、カルボキシ基(化学式:−COOH)を有さないものが好ましく、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等が好ましい例として挙げられる。
本発明に用いる(メタ)アクリル酸エステル(C)は、下記一般式(1)で示される化合物である。
(化3)
CH2=CR1−CO−O−R2−(O)n−A (1)
式中、R1は水素原子またはメチル基を表す。
式中、R2は直鎖または分岐状の炭素数1〜6のアルキレン基を示す。R2は好ましくは直鎖または分岐状の炭素数1〜3のアルキレン基であり、より好ましくは直鎖状の炭素数1〜3のアルキレン基である。具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、へキシレン基などが挙げられ、好ましくはメチレン基、エチレン基である。
式中、nは0または1である。
式中、Aは芳香環を有する基であり、好ましくは炭素数6〜18の芳香族基、または芳香族基とアルキル基もしくはオキシアルキル基とを有する炭素数7〜24の基であり、より好ましくは炭素数6〜14の芳香族基、または芳香族基とアルキル基もしくはオキシアルキル基とを有する炭素数7〜20の基である。Aとしては、芳香環を1または2個有する基が好ましく、ベンゼン環またはナフタレン環を有する基がより好ましい。具体的には、ビフェニル基、ナフチル基、フェノキシフェニル基等が挙げられる。
本発明の透明粘着シート用光硬化性組成物には、(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)も使用できる。ただし、酸価を所定の値以下とするにはカルボキシル基を含有しない重合性単量体であることが望ましい。重合性単量体(D)としては特に限定はなく、ビニル基、(メタ)アクリロイル基などの重合可能な官能基を有するものであれば、単官能性又は多官能性のいずれであってもよい。重合性単量体は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。なお、ここで言う単官能もしくは多官能の官能基とは、ビニル基、(メタ)アクリロイル基などの重合に関与する官能基を指す。
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ノルボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ノルボルナニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート等の環状アルキル(メタ)アクリレート;
エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;
メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート等のアルコキシ(ポリ)アルキレングリコール(メタ)アクリレート;
オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート等のフッ素化アルキル(メタ)アクリレート;
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ビス(ヒドロキシエチル)−5,5−ジメチルヒダントインジ(メタ)アクリレート、α,ω−ジ(メタ)アクリルビスジエチレングリコールフタレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジアクリロキシエチルフォスフェート、ジペンタエリスリトールトリヒドロキシ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等の多官能性(メタ)アクリレート;
アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルフォリン等のアクリルアミド誘導体;
グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリレート等があげられる。
本発明に用いる光重合開始剤(E)としては、特に限定されないが、ベンゾフェノン、ベンジル、ベンゾイン、ω−ブロモアセトフェノン、クロロアセトン、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、2−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4,4’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンジルメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、メチルベンゾイルホルメート、2,2−ジエトキシアセトフェノン、4−N,N’−ジメチルアセトフェノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン等のカルボニル系光重合開始剤;
ジフェニルジスルフィド、ジベンジルジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラメチルアンモニウムモノスルフィド等のスルフィド系光重合開始剤;
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルエトキシホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド類;
ベンゾキノン、アントラキノン等のキノン系光重合開始剤;
アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビスプロパン等のアゾ系光重合開始剤;
スルホクロリド系光重合開始剤;
チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン等のチオキサントン系光重合開始剤;
過酸化ベンゾイル、ジ−t−ブチルペルオキシド等の過酸化物系光重合開始剤等が挙げられる。これらは、単独で使用してもよく、また二種以上を併用してもよい。中でも、透明粘着シート光硬化性組成物における溶解性の点から、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン及び/又は2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドが好ましい。
酸価(mgKOH/g)=[B×f×5.661]/S ・・・(2)
なお、計算式(2)におけるB、fおよびSは以下のとおりである。
B:0.1N水酸化カリウム−エタノール溶液の使用量(ml)
f:0.1N水酸化カリウム−エタノール溶液のファクター(試薬のロットによるぶれの補正)
S:試料の採取量(g)
本実施形態の透明粘着シート用光硬化性組成物は低酸価であり、その硬化物である透明粘着シートは、透明導電膜の導電層面に張り合わせたときの導電性面の腐食を抑制でき、粘着力に優れ、高い屈折率および透過率を有する。この効果は(A)〜(D)成分の相乗効果に基づいて得られる。具体的には、特定の重量平均分子量を有するポリウレタン(A)は、透明粘着シートの透過率を確保しつつ粘着力の向上に寄与する。また、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)は、透明粘着シートの凝集力および基材への密着性を向上させて、透明粘着シートの粘着力の向上に寄与する。また、一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)は、透明性を損なうことなく粘着シートの屈折率を向上させる。(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)は、透明粘着シートのTg調整と基材への粘着性の向上に寄与する。
本発明の透明粘着シートは、上記の透明粘着シート用光硬化性組成物を硬化させて得られ、光学用途に用いられる光学用粘着シートとして好適に使用される。より具体的には、光学部材を貼り合わせる用途(光学部材貼り合わせ用)に用いられる透明粘着シートである。透明粘着シートを形成する硬化物のTgは、−10〜−60℃であることが好ましく、より好ましくは−20〜−50℃である。硬化物のTgが−10℃以下であることにより、透明粘着シートは柔軟性を維持して段差吸収性に優れ、硬化物のTgが−60℃以上であることにより、適度な硬さを維持して粘着力を向上させる。この透明粘着シートは、PETなどの透明樹脂シートで形成される基材を有するものであっても、基材を有さず粘着剤層のみからなる両面粘着シートであってもよい。また、粘着剤層は単一層からなるものであっても複数層が積層されていてもよい。粘着剤層が複数積層されている例としては、例えば、三層構造とし、両側の層と中心層の組成を変えて凝集力と粘着力のバランスを図る透明粘着シートなどが例示される。
本発明の透明粘着シートは、透明導電膜の固定用粘着シート(以下、透明導電膜固定用粘着シートと称することがある)として好適に使用される。この透明導電膜固定用粘着シートを常法にしたがって透明導電膜の導電層面に貼り合わせることにより、積層体(透明導電膜積層体)が形成される。この積層体は、接着力に優れ、且つ導電層の腐食が少ないものであり、タッチパネル用として好適に用いることができる。また、本発明の透明導電膜固定用粘着シートは、基材を有するものであっても、基材を有さず粘着剤層のみからなる両面粘着シートであってもよい。また、粘着剤層は単一層からなるものであっても、複数層が積層されていてもよい。これらのなかでも、透明性の確保や、形状追従性(段差吸収性)の観点からは、基材を有さず、粘着剤層のみからなる両面粘着シートであることが好ましい。
導電膜層の電気抵抗値の上昇率(%)=[(60℃、90%RHに500時間放置後の電気抵抗値)−(初期の電気抵抗値)]/(初期の電気抵抗値)×100 ・・・(3)
本発明のタッチパネルは、上記透明導電膜固定用粘着シートを透明導電膜に貼り合わせて形成された透明導電膜積層体を有するものである。タッチパネルの構成は特に制限されず、例えば、前記特許文献2に記載の構成とすることができる。なかでも、静電容量方式のタッチパネルの構成であることが好ましい。
の例によってなんら限定されるものではない。なお、実施例7、8、9、10、12、13は、参考例である。
温度計、撹拌器、滴下ロート、乾燥管付き冷却管を備えた四つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネートおよび水酸基価が56mgKOH/gのヒドロキシ基を末端に有するポリプロピレングリコールD−2000(三井化学株式会社製)を、前者が15モル、後者が14モルの割合で仕込んだ後、60℃まで昇温して4時間反応させ、イソシアナト基を両末端に有するポリウレタンを得た。次に、得られたポリウレタン1モルに対して、2−ヒドロキシエチルアクリレート2モルを加えた後、70℃まで昇温して2時間反応させ、アクリロイル基を末端に有するポリウレタン(A−1)を得た。このとき、IRにより、イソシアナト基由来のピークが消失したことを確認した後、反応を終了した。得られたポリウレタン(A−1)の重量平均分子量は、70,000であった。
イソホロンジイソシアネートおよび水酸基価が56mgKOH/gのヒドロキシ基を末端に有するポリプロピレングリコールD−2000(三井化学株式会社製)の仕込み比を、前者が6モル、後者が7モルに変更し、次いで2−アクリロイルオキシエチルイソシアネートを反応させること以外はポリウレタン(A−1)の合成法と同様にして、アクリロイル基を末端に有するポリウレタン(A−2)を得た。得られたポリウレタン(A−2)の重量平均分子量は、30,000であった。
イソホロンジイソシアネートおよび水酸基価が56mgKOH/gのヒドロキシ基を末端に有するポリプロピレングリコールD−2000(三井化学株式会社製)の仕込み比を、前者が4モル、後者が3モルに変えること以外はポリウレタン(A−1)の合成法と同様にして、アクリロイル基を末端に有するポリウレタン(A−3)を得た。得られたポリウレタン(A−3)の重量平均分子量は、8,000であった。
ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーShodex GPC−101(昭和電工株式会社製)を用いて、以下の条件で、重量平均分子量を測定した。
カラム:LF−804(昭和電工株式会社製)
カラムの温度:40℃
試料:0.2質量%テトラヒドロフラン溶液
流量:1ml/min
溶離液:テトラヒドロフラン
検出器:RI検出器
表1に示すポリウレタン(A)、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)、(メタ)アクリル酸エステル(C)、(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)および光重合開始剤(E)を、表1に記載の組成で配合し、室温下でディスパーを用いて混合することで均一な透明粘着シート用光硬化性組成物を調製した。得られた組成物の酸価は表1に記載のとおりであった。なお、表1の(A)〜(D)成分の数値は(A)〜(D)成分中の質量%であり、(E)成分の数値は(A)〜(D)成分100質量部に対する含有量(質量部)である。
(ITO膜の電気抵抗の上昇率)
透明粘着シートを50mm×50mmの大きさに切り取った後、厚さが50μmの剥離PETフィルムを剥離した。剥離PETフィルムを剥離した透明粘着シートを、100mm×100mmのITO膜が蒸着されているPETフィルムのITO膜の中心部に貼付して積層体を形成した。
電気抵抗の上昇率[%]=(R2−R1)/R1×100 ・・・(4)
上記の粘着シートを25mm×100mmの大きさに切り取り、粘着シートの片面の50μmの剥離PETフィルムを剥がし、片面にコロナ処理が施されている厚さ50μmのPETフィルム貼り直した後、もう片面の75μmの剥離PETを剥がし粘着面(測定面)をガラス板に貼付して、2kgのゴムローラー(幅:約50mm)を1往復させて、測定用サンプルを作製した。得られた測定用サンプルについて、23℃、湿度50%の環境下で24時間放置し、JIS Z0237に準じて、剥離速度300mm/分で180°方向の引張試験を行い、両面粘着シートのガラス板に対する粘着力(N/25mm)を測定した。得られた測定値を粘着力とした。
透明粘着シートを30mm×30mmの大きさに切り取った後、厚さが50μmの剥離PETフィルムを剥離した。剥離PETフィルムを剥離した透明粘着シートを、ガラス板に貼付し、さらに、75μmの剥離PETフィルムを剥がし、測定用サンプルを得た。ヘーズ・透過率・反射計HR−100(株式会社村上色彩技術研究所製)を用いて、測定用サンプルの全光線透過率を測定した。
屈折率計(株式会社アタゴ製、DR−M2)を用いて、20℃にて、波長589nmの光での粘着シートの屈折率を求めた。
Claims (9)
- 末端に(メタ)アクリロイル基を有する重量平均分子量が1万〜30万のポリウレタン(A)を10〜40質量%、
ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)を2〜10質量%、
CH 2 =CR 1 −CO−O−R 2 −(O) n −A (1)(式中、R 1 は水素原子またはメチル基、R 2 は炭素数1〜6のアルキレン基、Aは芳香環を有する基、nは0または1を表す。)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)を40〜70質量%、
前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)を8〜30質量%
および光重合開始剤(E)を(A)〜(D)成分100質量部に対して0.05〜5質量部含有し、酸価が0〜5mgKOH/gである透明粘着シート用光硬化性組成物であり、
前記ポリウレタン(A)が、繰り返し単位の炭素数が3であるポリオキシアルキレン鎖の末端に、ウレタン結合を介してアクリロイル基が結合したポリウレタンであり、
前記式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステル(C)が、
m−フェノキシベンジルアクリレートを40〜70質量%含有するか、
2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレートを40〜55質量%含有するか、
2−(o−フェニルフェノキシ)エチルアクリレートを40〜65質量%含有するか、
m−フェノキシベンジルアクリレートを39〜69質量%とベンジルアクリレートを1.0〜10質量%含有するのいずれかの場合から選ばれることを特徴とする透明粘着シート用光硬化性組成物。 - 前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)が、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートであり、前記アルキル部分の炭素数が2〜10である請求項1に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
- 前記ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(B)がヒドロキシエチルアクリレートであり、
前記(A)〜(C)成分以外の重合性単量体(D)が2−エチルヘキシルアクリレートおよび/またはイソステアリルアクリレートである請求項1または2に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。 - 屈折率が1.50〜1.60の硬化物を与える請求項1〜3のいずれか一項に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の透明粘着シート用光硬化性組成物を硬化させて得られる屈折率が1.50〜1.60である透明粘着シート。
- 請求項5に記載の透明粘着シートが、透明導電膜の貼り合わせに使用される透明導電膜固定用粘着シート。
- 請求項6に記載の透明導電膜固定用粘着シートが、透明導電膜の導電層面に接着されている透明導電膜積層体。
- 請求項7に記載の透明導電膜積層体を有するタッチパネル。
- 請求項8に記載のタッチパネルを備えた画像表示装置。
Priority Applications (3)
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