JP6634200B2 - 内燃機関のメインベアリングの上側用半割すべり軸受 - Google Patents

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本発明は、すべり軸受に関する。
特許文献1には、半割り軸受における摺動面の円周方向全域に潤滑油を流通させる油溝を形成し、油溝はクラッシリリーフを通って接合部に開口するとともに、油溝の底部はクラッシリリーフの円周方向における接合部側の部分が中央側の部分よりも半割り軸受の中心側に近づくように形成されているすべり軸受が記載されている。
特開2005−76755号公報
特許文献1に記載された技術では、溝の幅が一定であるため、接合部からの潤滑油の漏れを十分に抑制することができない。また、溝が接合部まで到達していないため、溝の端部に異物が堆積するという問題があった。
そこで、本発明は、摺動面に異物が堆積しにくく、且つ、接合部から潤滑油が漏れにくい半割りのすべり軸受を提供する。
本発明は、外周面、及び相手軸と摺動する摺動面となる内周面を有する半円筒形状の軸受本体と、潤滑油を供給するための、前記内周面から前記外周面まで貫通した孔と、前記摺動面において前記半円筒の周方向に延び、前記孔と重なるを備え、前記溝の幅は、前記半円筒の周方向の2つの部の間の位置で最大であり、前記部に近づくにつれて連続的に減少し、前記半円筒の周方向を法線とする断面において、少なくとも前記溝の底部が円弧状に形成されているすべり軸受を提供する。
上記の構成において、前記溝は、前記部に到達していてもよい。
上記の構成において、前記溝の深さは、前記2つの部の間の位置で最大であり、前記部に近づくにつれて連続的に減少していてもよい。
上記の構成において、前記半円筒の周方向を法線とする断面において、前記溝の底部から前記摺動面に向かって前記溝の幅が拡大するように前記溝が形成されていてもよい。
上記の構成において、前記半円筒の周方向を法線とする断面において、前記溝の全体が円弧状に形成されていてもよい。
上記の構成において、前記半円筒の周方向を法線とする断面において、前記溝の底部の両端から前記摺動面に向かって直線状の側壁が形成されていてもよい。
上記の構成において、前記側壁の高さは、前記2つの部の間の位置で最大であり、前記部に近づくにつれて連続的に減少していてもよい。
本発明によれば、摺動面に異物が堆積しにくく、且つ、接合部から潤滑油が漏れにくい半割りのすべり軸受を提供することができる。
軸方向を法線とするすべり軸受1の断面図。 軸方向を法線とする第1軸受部材10の断面図。 図2の矢視Iにおけるすべり軸受1の図。 摺動方向を法線とする第1軸受部材10の断面図。
本発明の一実施形態について説明する。本発明に係るすべり軸受は、例えば、内燃機関のシリンダーブロックにおいてクランクシャフトのジャーナルを支持するすべり軸受や、コネクティングロッドの大端部においてクランクピンを支持するすべり軸受などに用いられる。本実施形態では、クランクシャフトのジャーナルを支持するすべり軸受の例を示す。
図1は、軸方向を法線とするすべり軸受1の断面図である。図2は、軸方向を法線とする第1軸受部材10の断面図である。図3は、図2の矢視Iにおけるすべり軸受1の図である。なお、図1と図2は、図3におけるII-II断面図である。すべり軸受1は、半割り軸受を構成する一対の部材である第1軸受部材10と第2軸受部材50とを備える。第1軸受部材10の外周面11は、シリンダーブロック100に固定される。第1軸受部材10の接合部13と第2軸受部材50の接合部53とが接合され、第2軸受部材50の外周面51を覆うようにキャップ200がシリンダーブロック100に固定される。クランクシャフトのジャーナルである軸300は、第1軸受部材10の摺動面12と第2軸受部材50の摺動面52との間の空間に保持される。第1軸受部材10は、軸受合金で形成されたライニングのみの一層構造でもよいし、ライニングを補強する裏金や、摺動面12の特性を改善するオーバーレイ(コーティング)などが設けられた多層構造でもよい。
図4は、摺動方向を法線とする第1軸受部材10の断面図である。図4において、(a)は、図2のIII−III断面図であり、(b)は、図2のIV−IV断面図であり、(c)は、図2のV−V断面図である。摺動面12には、摺動方向(軸300の回転方向)に延びる溝15が設けられている。溝15は、摺動面12を摺動方向に貫いて、両方の接合部13まで到達している。溝15の幅(軸方向の幅)は、2つの接合部13の間の位置で最大であり、接合部13に近づくにつれて減少するように連続的に変化する。この例では、摺動面12の中央(左右の接合部13から等距離にある位置)で溝15の幅が最大となっており、2つの接合部13における溝15の幅は等しい。
溝15の深さ(半径方向の深さ)は、2つの接合部13の間の位置で最大であり、接合部13に近づくにつれて減少するように連続的に変化する。この例では、摺動面12の中央で溝15の深さが最大となっており、2つの接合部13における溝15の深さは等しい。図4に示されるように、摺動方向を法線とする断面において、溝15の底部15aは円弧状に形成されており、底部15aの両端から摺動面12に向かって側壁15bが直線状に形成されている。また、この断面において、底部15aの両端から摺動面12に向かって、側壁15b同士の距離が増大するように、側壁15bが傾斜させて形成されている。つまり、この断面において、底部15aの中央から摺動面12に向かって溝15の幅が拡大するように溝15が形成されている。側壁15bの高さは、2つの接合部13の間の位置で最大であり、接合部13に近づくにつれて減少するように連続的に変化し、接合部13において側壁15bが消失する。この例では、摺動面12の中央で側壁15bの高さが最大となっている。
図1に示されるように、シリンダーブロック100には、すべり軸受1に潤滑油を供給する通路101が設けられており、第1軸受部材10のこの通路101に対応する位置には、外周面11から溝15に向かって貫通する孔14が設けられている。潤滑油は、孔14を通過して溝15と摺動面12に供給される。軸300が駆動されると、軸300と摺動面12との間にくさび効果により油膜が形成される。
本実施形態を従来の構成と比較すると、次のとおりである。例えば、溝の端部が接合部よりも摺動面の中央寄りの位置にある場合、接合部からの潤滑油の漏れが抑制されるという利点があるが、その反面、溝の端部に異物が堆積して潤滑性が低下するという欠点がある。一方、幅が一定の溝が接合部まで到達している場合、異物が接合部に排出されるので潤滑性が低下しにくいという利点があるが、その反面、接合部からの潤滑油の漏れが増大するという欠点がある。これらの構成に対して、本実施形態は、溝が接合部また到達しているので、溝の端部が接合部よりも中央寄りの位置にある構成と比べて、異物が接合部に排出されやすい。また、溝の幅が接合部に近づくにつれて減少するので、溝の幅が一定である構成と比べて、接合部からの潤滑油の漏れが抑制される。よって、本実施形態によれば、摺動面に異物が堆積しにくく、且つ、接合部から潤滑油が漏れにくい半割りのすべり軸受を提供することができる。
また、本実施形態では、摺動方向を法線とする断面において、溝の底部が円弧状に形成されており、底部の両端から摺動面に向かって側壁が直線状に形成されているので、溝の全体が円弧状に形成されている構成と比べて、摺動面の面積が増大し、その結果、油膜による潤滑の効果を増大させることができる。
上記の実施形態を以下のように変形してもよい。
上記の実施形態では、摺動方向を法線とする断面において、溝の底部が円弧状に形成されており、底部の両端から摺動面に向かって側壁が直線状に形成されている例を示したが、側壁を設けずに、溝の全体が円弧状に形成されていてもよい。
上記の実施形態では、摺動面の中央で溝の幅が最大となっている例を示したが、摺動面の中央以外の位置で溝の幅が最大となるように構成されていてもよい。また、2つの接合部における溝の幅が異なっていてもよい。
上記の実施形態では、摺動面の中央で溝の深さが最大となっている例を示したが、摺動面の中央以外の位置で溝の深さが最大となるように構成されていてもよい。また、2つの接合部における溝の深さが異なっていてもよい。
上記の実施形態では、接合部において溝の側壁が消失する例を示したが、接合部よりも摺動面の中央寄りの位置において側壁が消失するように構成されていてもよい。あるいは、接合部において溝の側壁が消失しないように構成されていてもよい。また、摺動面の中央以外の位置で側壁の高さが最大となるように構成されていてもよい。
1 すべり軸受、10 第1軸受部材、11 外周面、12 摺動面、13 接合部、14 孔、15 溝、15a 底部、15b 側壁

Claims (2)

  1. 外周面、及び相手軸と摺動する摺動面となる内周面、を有する半円筒形状の軸受本体と、
    潤滑油を供給するための、前記内周面から前記外周面まで貫通した孔と、
    前記摺動面において前記半円筒の周方向に延び、前記孔と重なる溝と
    を備え、
    前記溝の幅は、前記半円筒の周方向の2つの端部の間の位置で最大であり、当該最大となる位置から前記端部に近づくにつれて連続的に減少し、
    前記半円筒の周方向を法線とする断面において、前記溝の全体が円弧状に形成され、
    前記溝の一端が前記2つの端部の一方に、他端が当該2つの端部の他方に到達する
    内燃機関のメインベアリングの上側用半割すべり軸受。
  2. 前記溝の深さは、前記2つの端部の間の位置で最大であり、前記端部に近づくにつれて連続的に減少する
    請求項1に記載の内燃機関のメインベアリングの上側用半割すべり軸受。
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