JP6633997B2 - 発泡樹脂製容器 - Google Patents

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Description

本発明は、生鮮食品を保冷用の氷と共に収容する発泡樹脂製容器に関する。
従来から、生鮮食品の保冷・運搬には、断熱性に優れ、且つ軽量な発泡樹脂製容器が用いられている。このような発泡樹脂製容器に生鮮食品を収容して運搬する時には、発泡樹脂製容器の内には、生鮮食品の保冷のために氷が収容される。
しかしながら、運搬が長時間にわたると、内部の氷が融解して容器の底部に融水が溜まり、一度融水が溜まり始めると、氷の融解が促進され、生鮮食品を十分に保冷できず、生鮮食品の鮮度を低下させる要因にもなる。そのため、この種の発泡樹脂製容器では、内部に溜まった融水を外部に排出するための排水路が設けられている。ところが、単に排水口を容器本体内から外部に向けて排水口を設けた場合には、暖かい外気が排水口から容器内に混入してしまい、保冷性能が低下してしまう。
そこで、容器本体の側壁を縦方向に貫通する第1排水通路と、容器本体内から第1排水通路に向けて斜め横方向に延びる第2排水通路と、を設け、それら排水通路間に、一定の水の重量がかかったときに水を排出する弁体を設けた発泡樹脂製容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−45467号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発泡樹脂製容器のように、斜め横方向に延びる第2排水通路の先に、適度に水を排出することができる弁体を設けた構成は複雑で、一般に金型成形される発泡樹脂製容器としては、製造が容易ではない。また、融水は、氷の融解促進を防止するために、氷とは分離される必要があるものの、外気に比べると十分低温であり、融水を直ちに外部に排水すると、氷による保冷効果が十分に得られない。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡易な構成により容器本体内の融水を排水し、且つ氷による保冷効果を十分に得ることができる発泡樹脂製容器を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、生鮮食品を保冷用の氷と共に収容するための箱型の容器本体と、前記容器本体の上部開口を塞ぐ蓋体と、を備えた発泡樹脂製容器であって、前記容器本体は、底板と、前記底板の周囲に立設される壁板と、を有し、前記底板は、前記容器本体内に溜まる融水を前記容器本体外へ排水する排水部を有し、前記排水部は、前記底板の中央寄りの位置に設けられており、複数の発泡樹脂製容器が積載されたとき、上段にある前記容器本体内の融水をその下段にある蓋体の上面に排水し、前記蓋体は、その上面の周縁から上方に突出するように設けられた縁部と、該縁部によって囲われた凹状部から成り前記排水部から排水された融水を受ける受水部と、を有し、前記受水部は、その表面の全面にわたって複数形成された凹凸を有することを特徴とする。
上記発泡樹脂製容器において、前記容器本体は、その周縁に設けられ、前記壁板内を上下方向に貫通する本体排水路を有し、前記蓋体は、その周縁に設けられ、前記蓋体を上下方向に貫通する蓋体排水路を有し、前記蓋体排水路の下端は、前記蓋体が前記容器本体に被せられたときに前記容器本体の前記本体排水路と連通し、前記蓋体排水路の上端は、前記受水部の融水を前記蓋体排水路に導く導水部を有することが好ましい。
上記発泡樹脂製容器において、前記排水部は、前記底板の上面側から形成された上溝と、前記底板の下面側から形成された下溝と、を有し、前記上溝の鉛直面と前記下溝の鉛直面とが部分的に重なり合うことで融水を排水する排水口が形成されていることが好ましい。
上記発泡樹脂製容器において、前記容器本体は、前記壁板より内側に併設された氷保持片を有することが好ましい。
上記発泡樹脂製容器において、前記氷保持片は、融水を前記排水部へ流水させるスリットを有することが好ましい。
本発明によれば、容器本体内の融水を蓋体の上面に排水することで、氷による保冷効果を十分に得ることができる。排水部は、簡易な構成なので、容易に金型成形により製造することができる。
本発明の一実施形態に係る発泡樹脂製容器の、容器本体から蓋体を外した状態における斜視図。 上記発泡樹脂製容器を2つ積載させたときの正面図。 (a)は上記発泡樹脂製容器の容器本体の側面図、(b)は上面図、(c)は(b)のB−B線断面図、(d)は下面図、(e)は(d)のD−D断面図、(f)は正面図。 (a)は図3(b)のA−A線断面図、(b)は(a)のE部の拡大図、(c)は(a)のF部の拡大図。 (a)は図3(b)のC−C線断面図、(b)は(a)のG部の拡大図。 (a)は上記発泡樹脂製容器の蓋体の側面図、(b)は上面図、(c)は(b)のB−B線断面図、(d)は下面図、(e)は正面図、(f)は(d)のC−C線断面図。 図6(b)のD―D線断面図。 (a)は図6(b)のA−A線断面図、(b)は(a)のE部拡大図、(c)は(a)のF部拡大図。 上下に位置する2つの発泡樹脂製容器における融水の流れを説明するための側断面図。
本発明の一実施形態に係る発泡樹脂製容器について、図面を参照して説明する。図1に示すように、発泡樹脂製容器1は、生鮮食品を保冷用の氷と共に収容するための箱型の容器本体2と、容器本体2の上部開口20を塞ぐ蓋体3と、を備える。容器本体2及び蓋体3は、いずれも上面視において略矩形であり、四方の角部が丸みを帯びるように面取りされている。
容器本体2及び蓋体3は、発泡合成樹脂の成形体であり、例えば、熱可塑性樹脂の発泡用の粒子を型内に充填し加熱し、発泡させて一体成形される。熱可塑性樹脂は、例えば、スチレン系樹脂であり、又はスチレン系樹脂に、例えば、オレフィン系樹脂といった他の樹脂を混合させた複合樹脂であってもよい。
蓋体3は、その上面の周縁から上方に突出するように設けられた縁部31を有する。図2に示すように、複数の発泡樹脂製容器1が積載されたとき、下段にある蓋体3の縁部31に、その上段にある底板下面の周縁21aが載置される。
図3(a)乃至(f)に示すように、容器本体2は、一辺が他辺よりも長い矩形状の底板21と、底板21の周囲に立設される壁板22と、を有し、壁板22の上端側(底板21とは反対側)の周縁により上部開口20が形成される。短辺側の壁板22の外面には、内方に窪んだ手掛け部23が設けられている(特に、図1、図3(a)(d)参照)。手掛け部23と対峙する壁板22の内面は、壁板22の厚みを確保して容器の強度低下を防止するため、内方に突出している。
底板21は、容器本体2内に溜まる融水を容器本体2外へ排水する排水部24を有する。排水部24は、底板21の中央寄りの位置に設けられている。本実施形態では、底板21の短辺を二等分する法線(図3(b)におけるA−A線)に沿って2つの排水部24が設けられている。また、これら排水部24は、底板21の長辺を二等分する法線(図3(b)におけるB−B線)に対して対称に設けられている。なお、ここで言う底板21の中央寄りの位置とは、上面視における排水部24の位置が、短辺側の壁板22よりも上記B−B線に近く、また、長辺側の壁板22よりも上記A−A線に近ければよい。
容器本体2は、壁板22より内方に併設された氷保持片25を有する(特に、図1、図3(b)参照)。氷保持片25は、底板21から立設された長板状の部材であり、少なくとも排水部24よりも壁板22に近接する位置に設けられている。一般に、容器本体2内の壁板22に近い箇所ほど、外気の影響を強く受け、温度が上昇し易い。本実施形態では、氷保持片25で容器本体2内の壁板22側付近に氷を保持できるので、当該箇所の温度の上昇を抑制することができ、発泡樹脂製容器1内を均一に保冷することができる。
氷保持片25は、その長手方向と直交する延設され壁板22と連結された補強部25aを有する。氷保持片25は、厚みの少ない長板状の部材であるが、補強部25aで壁板22と連結させることで、発泡樹脂の厚みを増すことなく、大きな負荷がかかっても壊れ難くすることができる。これにより、容器本体2内の壁板22側付近に多くの氷を保持することができ、発泡樹脂製容器1の保冷性能を向上させることができる。
氷保持片25は、所定の隙間を開けて複数設けられ、それらの隙間は、氷保持片25により保持された氷が融解して発生した融水を、排水部24側へ流水させるスリット25bとなる。このスリット25bにより、壁板22と氷保持片25とによって囲われた部分に融水が溜まることを抑制することができる。
壁板22の上端側の周縁は、内方が外方よりも段違いで高く突起するように形成された塀部26を有する。この塀部26は、後述する蓋体3の下面に形成された溝部34(図6(c)参照)と嵌合する。
容器本体2は、その周縁、本実施形態では、四方の角部に夫々設けられ、壁板22内を上下方向に貫通する本体排水路27を有する(特に、図3(b)(d)(e)参照)。本体排水路27の上端は、塀部26において開口している。この本体排水路27の上端開口の周縁部は、皿穴27aとなっている。底板21の下面には、周縁21aよりも一段高くなった台部28が形成されている(特に、図3(c)(d)参照)。この台部28は、後述する蓋体3の縁部31によって囲われた凹状の受水部32と嵌合する。本体排水路27の下端は、底板21の下面の周縁において開口している。なお、この本体排水路27の下端開口において、その開口縁27bは、下方に突出している。
図4(a)(b)に示すように、排水部24は、底板21の上面側から形成された上溝24aと、底板21の外面側から形成された下溝24bと、を有する。上溝24aは、容器本体2の鉛直方向に沿う断面視において直角三角形形状であり、鉛直方向に形成された鉛直面24a1と、傾斜方向に形成された傾斜面24a2と、を有する。下溝24bは、上記断面視において長方形形状であり、鉛直方向に形成された一対の鉛直面24b1、24b2を有する。本実施形態では、上溝24aの鉛直面24a1と、下溝24bの一方の鉛直面24b1とが部分的に重なり合うことで、融水を排水する排水口24cが形成される。
例えば、底板21に上面側から外面側に単純に貫通する排水口を設ける場合、排水口の大きさが小さ過ぎると、排水性が悪くなり、一方で、排水口の大きさが大き過ぎると、氷が下段に漏れてしまう虞がある。これに対して、本実施形態では、上溝24aが傾斜面24a2により堀り込まれているので、上溝24aの開口が大きくなり、融水を効果的に排水口24cへ導くことができる。また、上溝24aの開口に対して、下溝24bと通じる排水口24cの大きさを小さくすることができるので、氷が下段に漏れることを抑制することができる。
また、本実施形態の排水部24では、排水口24cは、底板21の鉛直方向に開口しているので、底板21の上面視(図3(b)参照)及び下面視(図3(d)参照)のいずれからも直接的に排水口24cは視認されない。そのため、排水部24が目立ち難く、発泡樹脂製容器1としての見栄えを良くすることができる。
図4(a)(c)に示すように、塀部26の外面及び壁板22の内面の上端には、突起26a、26bが夫々形成されている(図3(a)(c)(f)も参照)。これらの突起26a、26bは、蓋体3が容器本体2に被せられたときに、蓋体3側の各突起(詳細は後述する)と係合することで、容器本体2の内部空間の密閉性を高めることができ、また、蓋体3が容器本体2から容易に外れることを防止することができる。なお、図例では、壁板22の内面の突起26bが2列設けられた構成を示すが、突起26bは1列あればよく、また、水平方向に長く伸びたものでなくてもよく、例えば、部分的に設けられた突起であってもよい。
図5(a)(b)に示すように、台部28には、その外表面より僅かに窪んだ凹部28aが形成されている。凹部28aは、少なくとも排水部24(下溝24b、図3(d)も参照)が形成された領域を含み、当該領域から周縁側に帯状に伸びている。本実施形態では、凹部28aが底板21の中心に十字に形成されている。容器本体2内に生鮮食料や氷が収容されると、底板21の中央付近が下方へ僅かに撓むことがある。本実施形態では、底板21の下面に凹部28aが形成されているので、底板21の中央付近が下方へ僅かに撓んでも、当該箇所が蓋体3の上面(受水部32)と接触せず、排水部24の開口が蓋体3の上面で塞がれることもない。従って、確実に排水部24から融水を蓋体3の上面に排水することができる。なお、凹部28aの台部28に対する窪み量は、0.5〜1mmあればよい。
図6(a)乃至(f)に示すように、蓋体3は、一辺が他辺よりも長い矩形状の板状部材であり、縁部31と、縁部31によって囲われた凹状部から成り容器本体2の排水部24から排水された融水を受ける受水部32と、を有する。受水部32は、その表面に複数形成された凹凸33を有する。凹凸33は、凸部33aと凹部33bとから成り、凸部33a及び凹部33bは、受水部32の全面にわたって格子状に設けられている。
蓋体3は、その下面の周縁に、容器本体2の塀部26と嵌合する溝部34を有する。溝部34は、内枠35と外枠36との間に形成される(後述する図7も参照)。内枠35は、外枠36よりも下方に突出しており、蓋体3が容器本体2に被せられたとき、塀部26の内側に嵌まり込む。外枠36は、蓋体3の外周形状に沿って形成されており、塀部26の外側に嵌まり込む。
蓋体3は、その周縁、本実施形態では、四方の角部に夫々設けられ、蓋体3自体を上下方向に貫通する蓋体排水路37を有する(特に、図6(b)(d)参照)。蓋体排水路37の上端は、受水部32において開口している。また、蓋体排水路37の上端は、受水部32の融水を蓋体排水路37に導く導水部38を有する。図7に示すように、導水部38は、受水部32の凸部33aよりも窪んだ凹状部であり、蓋体3の中央方向から蓋体排水路37に向けて窪みが深くなるように形成されている。
蓋体排水路37の下端は、溝部34において開口している。蓋体排水路37の下端開口において、その開口縁37aは、下方に突出しており、本体排水路27の皿穴27aに嵌まり込む。これにより、蓋体排水路37と本体排水路27とが連通したとき、蓋体排水路37から流れた排水が本体排水路27に流れるとき、容器本体2内に流入することを防止することができる。
蓋体排水路37の上端開口の周縁も、皿穴37bとなっており、本体排水路27の開口縁27bは、下方に突出している(図3(e)参照)。従って、複数の発泡樹脂製容器1を積載したとき、上段の容器本体2における本体排水路27の開口縁27bが、その下段の蓋体3の蓋体排水路37の皿穴37bに嵌まり込む。これにより、本体排水路27から流れた排水が蓋体排水路37に流れるとき、蓋体3の受水部32に流入することを防止することができる。
図8(a)(b)に示すように、受水部32に形成された凹凸33のうち、凸部33aは、受水部32の表面から緩やかに膨らんでおり、凸部33aの面積が広く、隣合う凸部33aの間の溝が実質的な凹部33bとなる。凹部33bに対する凸部33aの突出高さは、例えば、0.5mmあればよい。図8(c)に示すように、内枠35の外面には凹部35aが、外枠36の内面には、凸部36aが夫々設けられている。これら凹部35a及び凸部36aは、容器本体2の塀部26に形成された突起26a、26b(図4(c)参照)と夫々係合する。
上記のように構成された発泡樹脂製容器1における融水の排水プロセスについて、図9を参照して説明する。なお、ここでは、下段にある発泡樹脂製容器1の容器本体2及び蓋体3と、その上段にある発泡樹脂製容器1の容器本体2を示しており、下段の蓋体3と、上段の容器本体2との間には、説明のために間隔を開けている。
上段の容器本体2に収容された氷が融解して発生した融水は、底板21の下面を流れて、中央寄りの位置に設けられた排水部24に到達し、排水部24を構成する上溝24aの傾斜面24a2(図4(b)も参照)に沿って流れ、排水口24cを通って、下溝24bから、下段にある蓋体3上面の受水部32の中央寄りの位置に排水される。受水部32には凹凸33が格子状に形成されているので、下溝24bから排水された融水は、凹凸33の凹部33b(図8(b)も参照)により、受水部32全面に拡散する。融水は、外気に比べると十分低温なので、融水が受水部32全面に拡散することで、蓋体3自体及び上段の蓋体3と下段の容器本体2との隙間を冷却することができる。
このように、本実施形態では、容器本体2内の融水を直ちに外部に排水するのではなく、下段にある蓋体3の上面に排水することで、氷による保冷効果を十分に得ることができる。特に、容器本体2の中央寄りの位置の温度上昇を抑制することができる。また、排水部24は、底板21の上面側から上溝24aを形成し、底板21の下面側から下溝24bを形成して、互いの鉛直面24a1、24b1が部分的に重なり合うようにした簡易な構成なので、容易に金型成形により製造することができる。
ここで、受水部32に凸部33aが形成されているので、上段の蓋体3と下段の容器本体2との隙間は限定的で、受水部32で保持される融水は僅かである。従って、排水部24から融水が排水されることで、蓋体3上面の融水は、中央から周縁方向へ凹部33bを介して循環する。その結果、蓋体3自体及び上段の蓋体3と下段の容器本体2との隙間を効果的に冷却することができる。
受水部32の周縁方向に循環した融水は、導水部38を介して蓋体排水路37に導かれ、蓋体排水路37と連通した容器本体2の本体排水路27を介して外部に排水される。すなわち、上段にある容器本体2の排水部24から排出された融水は、その下段の蓋体3の上面を冷却するだけで、その後は外部に排出される。本体排水路27及び蓋体排水路37に排水された水は、外気で温められるので、本実施形態では、この水を容器本体2内及び上段の蓋体3と下段の容器本体2との隙間に混入させないことで、それらの内部の温度低下を抑制することができる。
また、受水部32の凸部33aにより、上段の蓋体3と下段の容器本体2との隙間は僅かであり、僅かな隙間も融水により満たされているので、蓋体排水路37を通じて上記隙間に外気が流入することも殆どない。従って、本実施形態によれば、従来例のような、斜め横方向に延びる排水通路等を設ける必要がなく、その先に弁体を設ける必要もないので、簡易で製造し易い発泡樹脂製容器を得ることができる。
なお、本発明は、容器本体内の底板の中央寄りの位置に設けられた排水部から、その下段にある蓋体の上面に融水を排水する構成であれば、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、底板21に2つの排水部24が設けられた構成を示したが、3つ以上の排水部24が設けられていてもよく、必ずしも図3(b)のA−A線に沿っていなくてもよく、B―B線に対称でないものであってもよい。また、例えば、4つの排水部24が、底板21の対角線に沿って設けられていてもよい(不図示)。排水部24の上溝24aの上面視における開口形状は、図示したような長方形状に限らず、円形や扇形等であってもよい。また、底板21の上面には排水部24へ融水を流れ易くする溝(不図示)が形成されていてもよい。
1 発泡樹脂製容器
2 容器本体
21 底板
22 壁板
24 排水部
24a 上溝
24a1 鉛直面
24b 下溝
24b1 鉛直面
24c 排水口
25 氷保持片
25b スリット
27 本体排水路
3 蓋体
31 縁部
32 受水部
37 蓋体排水路
38 導水部

Claims (5)

  1. 生鮮食品を保冷用の氷と共に収容するための箱型の容器本体と、前記容器本体の上部開口を塞ぐ蓋体と、を備えた発泡樹脂製容器であって、
    前記容器本体は、底板と、前記底板の周囲に立設される壁板と、を有し、
    前記底板は、前記容器本体内に溜まる融水を前記容器本体外へ排水する排水部を有し、
    前記排水部は、前記底板の中央寄りの位置に設けられており、複数の発泡樹脂製容器が積載されたとき、上段にある前記容器本体内の融水をその下段にある蓋体の上面に排水し、
    前記蓋体は、その上面の周縁から上方に突出するように設けられた縁部と、該縁部によって囲われた凹状部から成り前記排水部から排水された融水を受ける受水部と、を有し、
    前記受水部は、その表面の全面にわたって複数形成された凹凸を有することを特徴とする発泡樹脂製容器。
  2. 前記容器本体は、その周縁に設けられ、前記壁板内を上下方向に貫通する本体排水路を有し、
    前記蓋体は、その周縁に設けられ、前記蓋体を上下方向に貫通する蓋体排水路を有し、
    前記蓋体排水路の下端は、前記蓋体が前記容器本体に被せられたときに前記容器本体の前記本体排水路と連通し、
    前記蓋体排水路の上端は、前記受水部の融水を前記蓋体排水路に導く導水部を有することを特徴とする請求項1に記載の発泡樹脂製容器。
  3. 前記排水部は、前記底板の上面側から形成された上溝と、前記底板の下面側から形成された下溝と、を有し、
    前記上溝の鉛直面と前記下溝の鉛直面とが部分的に重なり合うことで融水を排水する排水口が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発泡樹脂製容器。
  4. 前記容器本体は、前記壁板より内側に併設された氷保持片を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発泡樹脂製容器。
  5. 前記氷保持片は、融水を前記排水部へ流水させるスリットを有することを特徴とする請求項4に記載の発泡樹脂製容器。
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