JP6633313B2 - 原子力プラント監視支援システム - Google Patents
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Description
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係るプラント監視支援システムについて、図1〜図6を用いて説明する。
本実施形態のプラント監視支援システムは、図1に示すように、現場に設置された複数のセンサー1とアクチュエータ2、及びセンサー1とアクチュエータ2からの信号を収集しデジタル処理を行う信号処理装置3と、信号処理装置3からデータを収集するプラント監視サーバ4と、プラント監視サーバ4によって収集したデータを蓄積するプラントデータベース5と、プラント監視サーバ4内に保存されたEAL判定条件6と、プラント監視サーバ4で作成する支援画面を表示する表示装置7と、人間系の要求/判断結果を入力する入力装置8と、人間系がEAL通報を行うと判断した際に、当該EALの項目及び内容を通報用フォーマットに変換し印刷する印刷装置9と、関係機関にEALの通報を行う通報装置10と、から構成される。
次に、本実施形態に係るプラント監視支援システムを用いて、EALの判定・通報を行う際の作業内容を、図2〜図5を用いて説明する。
ここで、プラント監視サーバ4では、EALの各項目毎に、少なくとも1つのプラントデータが関連づけられ、各プラントデータ毎に閾値が設定されている(EAL判定条件6)。
プラント監視サーバ4は、人間系から異常通報指示を受信すると、プラント監視サーバ4に接続された通報手段を介して、自動的に関係機関へ異常通報を送信する(S11)。
なお、関係機関への通報は、人間系により行うことも可能である。
ここでは、図2のS5で表示される異常通知要因の具体例を、EAL判定項目AL21(警戒事態:原子炉冷却機能の異常(冷却材の漏えい))を例に説明する。
上述したEALの判定フローでは、少なくとも1のプラントデータが閾値を逸脱したか否かによって異常を通知しているが(図6(a))、閾値に達する前に早期に異常通知を行うことも可能である。
早期異常通知(b)では、図6(b)に示すように、閾値以下の値を通知設定値として、少なくとも1のプラントデータが閾値を逸脱した場合に異常通知を行う。この通知設定値は予め人間系により設定される。
事故対応の結果、プラントデータがEAL判定条件6に該当しなくなった場合、すなわち、プラントデータが設定された閾値の範囲内になった場合、異常通報の解除措置を行う。この異常通報解除フローを図7により説明する。
プラント監視サーバ4にポップアップ表示により普及通知要因を表示し(S24)、人間系はその表示内容に基づいてEAL判定条件6に非該当かを総合的に判断する(M12)。そして、EAL判定条件6に非該当と判断した場合は、例えば図4(b)に示す解除ボタンを押下することで、異常通報解除判断をプラント監視サーバ4に通知する(M13)。
次に、プラント監視サーバ4は、EAL判定項目のステータスを変更する処理を行い(S31)、次いで、画面表示を変更する処理を行う(S32)。
本実施形態によれば、人間系(原子力防災管理者/支援スタッフ)がEAL判定を行う際に、プラント監視支援システムが各段階において判断に必要な情報を人間系に提示し、また、データ記録、関係機関への通報等を自動的に行うことで、EAL項目の総合的な判断、事故対応時の状況把握、関係機関間のコミュニケーション及び事故後の解析等を迅速かつ的確に行うことができる。
本実施形態では、EALの判定において、各EAL項目に関連づけられたプラントデータだけではなく、他の関連パラメータ等の関連情報も加えて総合的な判断が必要となるEAL項目の判定フローを図8により説明する。
第3の実施形態に係るプラント監視支援システムについて、図9を用いて説明する。
本実施形態は、第1の実施形態のプラント監視支援システムにおいて、プラント監視サーバ4からサイト外伝送用ネットワーク11を介して原子力プラントのサイト外に設置した配信用サーバ12に伝送し、配信用サーバ12にてサイト内の表示装置7と同様の情報をサイト外表示装置13に表示することで、サイト外の関係機関と、サイト内の人間系(原子力防災管理者/支援スタッフ)との情報共有を可能にするものである。
第4の実施形態に係るプラント監視支援システムについて、図10を用いて説明する。
本実施形態は、第3の実施形態のプラント監視システムにおいて、訓練シミュレータ14にて設定された模擬プラントデータを集約する訓練サーバ15からの信号と、信号処理装置3からの信号を信号切替装置16を介してプラント監視サーバに収集することで、実機(表示装置7等)を用いた訓練を可能とするものである。
Claims (7)
- 緊急時活動レベルの各項目について異常通知を行うか否かの判定条件が保存されたプラント監視サーバと、前記プラント監視サーバに各種プラントデータを出力する信号処理装置と、前記プラント監視サーバに接続され前記各種プラントデータを蓄積するプラントデータベースと、前記緊急時活動レベルの各項目をマトリックス状に表示する表示装置と、人間系の要求又は判断結果の少なくとも一方が入力される入力装置と、関係機関に異常と判断された前記緊急時活動レベルの項目を通報する通報装置と、を備えた原子力プラント監視支援システムであって、
前記プラント監視サーバは、
前記緊急時活動レベルの少なくとも1つの項目が前記異常通知を行うとの判定条件を満たした場合に、前記表示装置に表示された当該項目を強調表示することで人間系に異常通知を実施するとともに、人間系から異常通知要因の表示要求があった場合に異常通知要因を表示し、
人間系からの異常通知判断に基づいて緊急時活動レベルの項目、異常通知要因及び通報判断時刻の少なくとも何れかを前記プラントデータベースに記録し、
人間系からの異常通報指示に基づいて関係機関に異常通報することを特徴とする原子力プラント監視支援システム。 - 前記判定条件は、前記緊急時活動レベルの各項目に関連づけられた少なくとも1のプラントデータが予め定められた閾値から逸脱したか否か、又は逸脱する可能性があるか否かであることを特徴とする請求項1記載の原子力プラント監視支援システム。
- 前記異常通知要因は、予め定められた閾値から逸脱したか、又は逸脱する可能性がある前記プラントデータであることを特徴とする請求項2記載の原子力プラント監視支援システム。
- 前記異常通知要因は、前記プラントデータと他の関連情報であることを特徴とする請求項3記載の原子力プラント監視支援システム。
- 前記プラント監視支援システムは、関係機関に通報する必要があると判断された前記緊急時活動レベルの項目、前記異常通知要因、時刻を印刷するための印刷装置をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の原子力プラント監視支援システム。
- 前記プラント監視支援システムは、前記異常通報を行った前記緊急時活動レベルの項目が前記異常通知を行わないとの判定条件を満たした場合に、前記異常通報を解除するための情報を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の原子力プラント監視支援システム。
- 前記プラント監視サーバは信号切替装置に接続され、当該信号切替装置は前記信号処理装置又は訓練サーバに切替可能に接続されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の原子力プラント監視支援システム。
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