JP6632900B2 - 基板洗浄装置、洗浄具および基板処理装置、ならびに、洗浄具の取り外し、取り付けおよび交換方法 - Google Patents

基板洗浄装置、洗浄具および基板処理装置、ならびに、洗浄具の取り外し、取り付けおよび交換方法 Download PDF

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本発明は、基板を洗浄する基板洗浄装置、洗浄具および基板処理装置、ならびに、洗浄具の取り外し、取り付けおよび交換方法に関する。
半導体ウエハなどの基板を研磨するCMP(Chemical Mechanical Polishing)装置においては、研磨後の基板を洗浄する基板洗浄装置が設けられる。研磨にはスポンジなどの洗浄具が用いられるが、洗浄具は消耗品であり、定期的に交換する必要がある。
特開平11−255261号公報
CMP装置に設けられた基板洗浄装置においては、通常、洗浄具の交換はオペレータが手動で行っており、洗浄具を交換する度に基板洗浄装置を停止する必要がある。その結果として、CMP装置の稼働率が低下するという問題があった。また、洗浄具を洗浄具保持機構に取り付ける際に手動で行うと、場合によっては、交換に手間を要して洗浄具の表面が汚染するおそれもあった。さらにまた、洗浄具を用いた洗浄装置が搭載されている各種の基板処理装置においても、同様の問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、洗浄具の表面を汚染させることなく容易に洗浄具を交換することが可能な基板洗浄装置および洗浄具、ならびに、洗浄具の取り外し、取り付けおよび交換方法を提供することである。また、自動で洗浄具を交換することが可能な基板洗浄装置、洗浄具および基板処理装置、ならびに、洗浄具の取り外し、取り付けおよび交換方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、第1洗浄部材、第1シャフトおよび第2シャフトを有したロール型の第1洗浄具と、前記第1シャフトを脱着可能に固定する第1シャフトホルダ、および前記第2シャフトを脱着可能に固定する第2シャフトホルダを有し、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの間の距離が可変に構成された、第1洗浄具を保持するための保持部材と、前記保持部材を移動させるための駆動機構と、前記第1洗浄具を載置させて、前記保持部材から第1洗浄具を取り外すためのフック部材と、第2洗浄部材、第3シャフトおよび第4シャフトを有したロール型の第2洗浄具を載置させて、前記保持部材に前記第2洗浄具を装着させるための待機台と、を備えた、基板洗浄装置が提供される。
このような構成により、洗浄具の表面を汚染させることなく洗浄具の交換が可能になる。
基板洗浄装置は、第2洗浄部材、第3シャフトおよび第4シャフトを有したロール型の第2洗浄具を載置させて、前記保持部材に前記第2洗浄具を装着させるための待機台をさらに備えてもよい。
このような構成により、第1洗浄具を第2洗浄具に交換するのが容易となる。
前記フック部材は、前記第1洗浄具の軸方向に延びるアームと、前記アームに取り付けられて前記軸方向と略直交する方向に延びており、前記第1洗浄具の第1洗浄部材に隣接して設けられた第1幅狭部と係合可能な第1フックと、前記アームと取り付けられて前記軸方向と略直交する方向に延びており、前記第1洗浄部材に隣接して、かつ、前記第1フックの他端側に設けられた第2幅狭部と係合可能な第2フックと、を有したのが望ましい。
このような構成によっても、第1洗浄具を第2洗浄具に交換するのが容易となる。
前記第1洗浄具は、前記第1洗浄部材の第1端から延びた前記第1幅狭部の外側に設けられた外側が先細な第1テーパー面と、前記第1洗浄部材における前記第1端とは反対側の第2端から延びた前記第2幅狭部の外側に設けられた外側が先細な第2テーパー面と、をさらに有し、前記第1シャフトは、前記第1テーパー面の外側に設けられ、前記第2シャフトは、前記第2テーパー面の外側に設けられたのが望ましい。
このように、第1洗浄具および第2洗浄具がテーパー面を有することで、第1洗浄具を第2洗浄具に交換するのが容易となる。
前記保持部材は、前記第1シャフトが嵌まる第1凹部と、前記第1凹部に向かって傾斜した第5テーパー面と、が設けられた第1シャフトホルダと、前記第2シャフトが嵌まる第2凹部と、前記第2凹部に向かって傾斜した第6テーパー面と、が設けられた第2シャフトホルダと、を有するのが望ましい。
このように、保持部材がテーパー面を有することで、第1洗浄具を第2洗浄具に交換するのが容易となる。
前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの距離を可変とする弾性部材を備えるのが望ましい。
基板洗浄装置は、前記待機台に載置された前記第2洗浄具に液体が供給するための液体供給機構を備えるのが望ましい。
これにより、第2洗浄具に交換した後の初期化を短縮できる。
基板洗浄装置は、前記第1洗浄具が使用された積算時間、および、前記第1洗浄具が処理した基板の積算枚数のうち少なくとも1つに基づいて、前記第1洗浄具の寿命が経過したか否かを判定して、前記第1洗浄具の寿命が経過し、かつ、複数の基板から構成される1単位の基板群を処理し終えた後に、前記第1洗浄具を前記第2洗浄具に交換するように、前記駆動機構の動作を指示するように構成された制御部をさらに備えるのが望ましい。
これにより、適切なタイミングで第1洗浄具を第2洗浄具に取り換えることができる。
また、本発明の一態様によれば、基板を研磨するための基板研磨装置と、研磨された基板を洗浄するための上記基板洗浄装置と、基板を乾燥させるための乾燥装置と、備えた、基板処理装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、基板洗浄装置の保持部材に保持されるように構成されたロール型の洗浄具であって、第1方向に延びる第1洗浄部材と、前記第1洗浄部材の第1端から延びた、第1幅狭部、その外側に設けられた外側が先細な第1テーパー面、および、その外側に設けられて前記保持部材に保持され得る第1シャフトと、前記第1洗浄部材における前記第1端とは反対側の第2端から延びた、第2幅狭部、その外側に設けられた外側が先細な第2テーパー面、および、その外側に設けられて前記保持部材に保持され得る第2シャフトと、を備える洗浄具が提供される。
このような洗浄具により、保持部材からの取り外しおよび保持部材への取り付けが容易となる。
また、本発明の別の態様によれば、フック部材を用いて、保持部材に取り付けられた洗浄具を取り外す方法であって、前記保持部材は、第1凹部と、前記第1凹部に向かって傾斜した第1テーパー面と、が設けられた第1シャフトホルダと、第2凹部と、前記第2凹部に向かって傾斜した第2テーパー面と、が設けられた第2シャフトホルダと、を備え、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの距離が可変とされており、当該方法は、前記洗浄具の第1端から延びた第1幅狭部および前記第1端の他端から延びた第2幅狭部が、前記フック部材のアームに取り付けられて前記アームと並行な第1方向と略直交する第2方向に延びた第1フックおよび第2フックとそれぞれ係合するよう前記保持部材を移動させることと、前記フック部材を前記第1方向における前記第1シャフトホルダ側に移動させて、前記洗浄具の第2シャフトを前記保持部材の前記第2シャフトホルダから外すことと、前記保持部材が前記第2方向における前記フック部材から離れる方向に移動させるとともに、前記フック部材を前記第1方向における前記第2シャフトホルダ側に移動させて、前記洗浄具の第1シャフトを前記保持部材の前記第1シャフトホルダから外すことと、を有する、洗浄具の取り外し方法が提供される。
この方法により、洗浄具の表面を汚染させることなく、保持部材から洗浄具を取り外すことができる。
また、本発明の別の態様によれば、待機台に載置された洗浄具を保持部材に取り付ける方法であって、前記保持部材は、第1凹部と、前記第1凹部に向かって傾斜した第1テーパー面と、が設けられた第1シャフトホルダと、第2凹部と、前記第2凹部に向かって傾斜した第2テーパー面と、が設けられた第2シャフトホルダと、を備え、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの距離が可変とされており、当該方法は、前記洗浄具に向かって、前記洗浄具が延びる第1方向と略直交する第2方向に前記保持部材を移動させることで、前記洗浄具における端部に位置する第1シャフトおよび前記第1シャフトの他端部に位置する第2シャフトが、前記保持部材における前記第1テーパー面および前記第2テーパー面をそれぞれ押し、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの距離を広げることと、さらに前記第2方向に前記保持部材を移動させることで、前記洗浄具における前記第1シャフトおよび前記第2シャフトを、前記保持部材における前記第1凹部および前記第2凹部に嵌めることと、を備える洗浄具の取り付け方法が提供される。
この方法により、洗浄具の表面を汚染させることなく、保持部材に洗浄具を取り付けることができる。
また、本発明の別の態様によれば、基板を洗浄するペンシル型の第1洗浄具と、前記第1洗浄具を保持する保持部材と、前記第1洗浄具を取り外すための取り外し台と、ペンシル型の第2洗浄具を載置するための交換台と、を備え、前記第1洗浄具は、下面で前記基板を洗浄する第1下部と、前記保持部材に保持される第1上部と、を有し、前記第2洗浄具は、下面で前記基板を洗浄する第2下部と、前記保持部材に保持される第2上部と、を有し、前記取り外し台には、前記第1下部が嵌まることが可能な凹部が設けられ、前記交換台は、穴が設けられ、該穴の内側面は下側が先細なテーパー状であり、該穴の底面は略中央が高くなるよう湾曲しており、その底面上に前記第2洗浄具を支持可能である、基板洗浄装置が提供される。
このような構成により、洗浄具の表面を汚染させることなく洗浄具の交換が可能になる。
前記保持部材を移動させるとともに揺動自在とするための駆動機構を備えるのが望ましい。
前記保持部材は先細な先端を有し、さらに、前記交換台における穴はテーパー状の内側面を備えるのが望ましい。
前記交換台に載置された前記第2洗浄具に液体を供給する液体供給ノズルを備えるのが望ましい。
前記交換台における穴の底部には、前記液体を排出する溝が設けられるのが望ましい。
また、本発明の別の態様によれば、保持部材の先端に上部が保持された洗浄具を取り外す方法であって、前記洗浄具の下部が、取り外し台の凹部に嵌まるよう、前記保持部材を移動させることと、前記保持部材を揺動させて、前記洗浄具を前記保持部材から外すことと、を備える、洗浄具の取り外し方法が提供される。
この方法により、洗浄具の表面を汚染させることなく、保持部材から洗浄具を取り外すことができる。
また、本発明の別の態様によれば、交換台に載置された洗浄具を、先端が先細な保持部材に取り付ける方法であって、前記交換台は、穴が設けられ、該穴の内側面は下側が先細なテーパー状であり、該穴の底面は略中央が高くなるよう湾曲して、その底面上に前記洗浄具が支持されており、当該方法は、前記保持部材を前記交換台の上方から下降させ、その際、前記保持部材における先細な先端および前記交換台における穴のテーパー状の内側面によって、前記保持部材が前記洗浄具に対して位置決めさせて、前記洗浄具における上部を前記保持部材によって保持するようにした、洗浄具の取り付け方法が提供される。
この方法により、洗浄具の表面を汚染させることなく、保持部材に洗浄具を取り付けることができる。
また、本発明の別の態様によれば、上記基板洗浄装置において、前記第1洗浄具を前記第2洗浄具に交換する方法であって、前記第1洗浄具の寿命が経過したか否かを判断する判断ステップと、前記第1洗浄具の寿命が経過し、かつ、複数の基板から構成される1単位の基板群を処理し終えた後に、前記第1洗浄具を前記第2洗浄具に交換する交換ステップと、を備える、洗浄具の交換方法が提供される。
この方法により、適切なタイミングで第1洗浄具を第2洗浄具に取り換えることができる。
前記判断ステップでは、前記第1洗浄具が使用された積算時間、および、前記第1洗浄具が処理した基板の積算枚数のうち少なくとも1つに基づいて、前記第1洗浄具の寿命が経過したか否かを判定するのが望ましい。
洗浄具の表面を実質的に汚染させることなく容易に洗浄具を交換することが可能となる。さらに、洗浄具を基板洗浄装置の保持部材に自動で交換できる。
第1の実施形態に係るロール型基板洗浄装置1の概略構成を示す図。 第1の実施形態に係る上側洗浄具3aの上面図。 第1の実施形態に係る上側洗浄具3aを示す図。 第1の実施形態に係る上側洗浄具3aを示す図。 第1の実施形態に係る上側洗浄具3aを示す図。 上側保持部材4aの側面図。 上側保持部材4aを示す図。 上側保持部材4aを示す図。 上側保持部材4aを示す図。 上側フック部材8aの上面図。 短フック82の側面図。 長フック83の側面図。 上側保持部材4aから上側洗浄具3aを取り外す工程を示すフローチャート。 上側保持部材4aから上側洗浄具3aを取り外す工程図。 上側保持部材4aから上側洗浄具3aを取り外す工程図。 図6Aに引き続く工程図。 図6Bに引き続く工程図。 図7Aに引き続く工程図。 図7Bに引き続く工程図。 新品の上側洗浄具3aを上側保持部材4aに取り付ける工程を示すフローチャート。 上側待機台9a上に載置された上側洗浄具3aの上面図。 上側待機台9a上に載置された上側洗浄具3aをy方向から見た側面図。 上側待機台9a上に載置された上側洗浄具3aをx方向から見た側面図。 新品の上側洗浄具3aを上側保持部材4aに取り付ける工程図。 新品の上側洗浄具3aを上側保持部材4aに取り付ける工程図。 図11A,11Bに引き続く工程図。 第2の実施形態に係るペンシル型基板洗浄装置100の概略構成を示す図。 第2の実施形態に係る洗浄具180の概略斜視図。 洗浄具180を保持した保持部材150の断面図。 洗浄具180を保持した保持部材150の分解斜視図。 取り外し台190の斜視図。 交換台1B0の斜視図。 交換台1B0の断面図。 保持部材150から洗浄具180を取り外す工程図。 保持部材150から洗浄具180を取り外す工程図。 新品の洗浄具180を保持部材150に取り付ける工程図。 図20に引き続く工程図。 基板洗浄装置による処理フローを説明する図。 積算使用時間Tおよび積算処理枚数Lを説明する図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
以下に説明する第1の実施形態は、ロール型の洗浄具を用いた基板洗浄装置(以下ロール型基板洗浄装置という)に関する。
図1は、第1の実施形態に係るロール型基板洗浄装置1の概略構成を示す図である。ロール型基板洗浄装置1は、基板保持回転機構2と、上側洗浄具3aと、上側保持部材4aと、上側駆動機構5aと、下側洗浄具3bと、下側保持部材4bと、下側駆動機構5bと、制御部6とを備えている。
基板保持回転機構2は、例えば複数のローラから構成され、洗浄対象の基板Wを水平に保持して回転させる。
上側洗浄具3aは基板Wの上面に接触して回転することで基板Wの上面を洗浄する。上側保持部材4aは上側洗浄具3aを保持して基板W上で回転させる。上側駆動機構5aは、例えばモータあるいはシリンダで構成され、上側保持部材4aを鉛直方向および水平方向に移動させる。
下側洗浄具3bは基板Wの下面に接触して回転することで基板Wの下面を洗浄する。下側保持部材4bは下側洗浄具3bを保持して基板W上で回転させる。下側駆動機構5bは、例えばモータあるいはシリンダで構成され、下側保持部材4bを鉛直方向および水平方向に移動させる。
上側洗浄具3aおよび下側洗浄具3bは、弾性および吸液性を有する柔らかい多孔質体、例えばスポンジ(多孔質基気質PVF(ポリビニルホルマール))やPVA(ポリビニルアルコール)から形成されるのが望ましい。
制御部6はロール型基板洗浄装置1内の各部を制御する。例えば、制御部6は、上側駆動機構5aを制御して、上側保持部材4aを移動させる。このことを単に「上側駆動機構5aが上側保持部材4aを移動させる」、あるいは、「上側保持部材4aが移動する」とも表現する。
洗浄動作は次のように行われる。上側洗浄具3aを保持した上側保持部材4aが上方に退避し、下側洗浄具3bを保持した下側保持部材4bが下方に退避した状態で、搬送機構(不図示)から搬送されてきた基板Wが基板保持回転機構2に保持される。次いで、上側保持部材4aおよび下側保持部材4bが基板Wの上方および下方にそれぞれ移動し、上側洗浄具3aおよび下側洗浄具3bが基板Wの上面および下面にそれぞれ接触する。
基板Wは基板保持回転機構2によって回転される。また、基板Wの上面および下面には、洗浄液供給ノズル(不図示)から洗浄水が供給される。さらに、上側洗浄具3aおよび下側洗浄具3bが上側保持部材4aおよび下側保持部材4bによってそれぞれ回転される。これにより、上側洗浄具3aおよび下側洗浄具3bが基板Wの上下面に摺接し、基板Wの上下面が洗浄される。
また、ロール型基板洗浄装置1は、上側洗浄具3aおよび下側洗浄具3bを自動交換するために、上側交換台7aと、上側フック部材8aと、上側待機台9aと、下側交換台7bと、下側フック部材8bと、下側待機台9bとを備えている。これらは、基板保持回転機構2とは離れた位置に配置される。
上側交換台7aは、使用済みの上側洗浄具3aを上側保持部材4aから取り外す際に用いられるものであり、上側フック部材8aが載置されている。上側フック部材8aは取り外された上側洗浄具3aを載置可能である。上側待機台9aは上側交換台7aの上方に配置することができる。上側待機台9aは新品の上側洗浄具3aを載置するためのものであり、新品の上側洗浄具3aを上側保持部材4aに取り付ける際に用いられる。
下側交換台7bは、使用済みの下側洗浄具3bを下側保持部材4bから取り外す際に用いられるものであり、下側フック部材8bが載置されている。下側フック部材8bは取り外された下側洗浄具3bを載置可能である。下側待機台9bは下側交換台7bの上方かつ上側交換台7aの下方に配置することができる。下側待機台9bは新品の下側洗浄具3bを載置するためのものであり、新品の下側洗浄具3bを下側保持部材4bに取り付ける際に用いられる。
以下、各部材について詳しく説明する。なお、以下では上側の各部材について主に説明するが、下側の各部材の構造もほぼ同様である。
図2Aは、第1の実施形態に係る上側洗浄具3aの上面図である。上側洗浄具3aは、洗浄部材31と、固定部材32とを有する。洗浄部材31は、例えばロール型のスポンジであり、所定方向(便宜上x方向とする。また、鉛直方向をz方向、x方向およびz方向と直交する方向をy方向とする)に延びる円柱に複数の凸部が設けられた形状である。固定部材32は洗浄部材31の両端から延びており、上側保持部材4aに保持されて固定される。
固定部材32は、円板状の受け部321と、その外側に設けられた円柱状の幅狭部322と、その外側に設けられた円錐状のテーパー面323と、その外側に設けられた直方体形状のシャフト324とから構成される。受け部321は一面が洗浄部材31に接しており、他面の中央部から幅狭部322が突出している。幅狭部322は、受け部321とテーパー面323との間にあるが、これらより幅狭である(より詳しくは、径が小さい)。テーパー面323は外側が先細となっており、その先端からシャフト324が突出している。シャフト324の先端の角は、斜めに面取りされていることが望ましい。
参考のために、テーパー面323およびシャフト324をP,Q,R方向から見た図を、それぞれ図2B〜図2Dに示す。
図3Aは、上側保持部材4aの側面図である。上側保持部材4aは、保持部本体41と、モータ42と、駆動側シャフトハウジング43aと、駆動側シャフトホルダ44aと、駆動側バネ45aと、従動側シャフトハウジング43bと、従動側シャフトホルダ44bと、従動側バネ45bと、おもり46とを有する。
保持部本体41は、モータ42側(駆動側)に形成された駆動側区画41aと、その反対側(従動側)に形成された従動側区画41bとを有する。駆動側区画41aには開口が設けられており、その開口をモータ42の軸が通っている。そして、駆動側区画41a内に、駆動側シャフトハウジング43a、駆動側シャフトホルダ44aおよび駆動側バネ45aが設けられる。
モータ42の軸は駆動側シャフトハウジング43aの背面外側に連結されている。また、駆動側シャフトハウジング43aと、保持部本体41との間にベアリング47が設けられている。モータ42が回転することによって駆動側シャフトハウジング43aは回転するが、保持部本体41は回転しない。なお、制御部6がモータ42を制御することによって駆動側シャフトハウジング43aが回転するが、このことを単に「モータ42が回転する」とも表現する。
駆動側シャフトハウジング43aの内側に駆動側シャフトホルダ44aおよび駆動側バネ45aが設けられる。より具体的には、駆動側シャフトハウジング43aの背面内側と駆動側シャフトホルダ44aの背面外側との間に駆動側バネ45aがあり、駆動側バネ45aが伸縮することによって駆動側シャフトホルダ44aがx方向に移動可能である。ただし、駆動側シャフトホルダ44aは駆動側シャフトハウジング43aとともに回転する。
また、駆動側シャフトホルダ44aは、その前面に凹部441およびテーパー面442が設けられており、これらで上側洗浄具3aのシャフト324を着脱可能に固定する。これにより、直方体形状のシャフト324が同形状の凹部441に入ることにより、駆動側シャフトホルダ44aの回転トルクが上側洗浄具3aに伝達される。また、上側洗浄具3aのテーパー面323と、駆動側シャフトホルダ44aのテーパー面442とが互いに接触する。テーパー面323,442により、上側洗浄具3aと駆動側シャフトホルダ44aとが滑らかに相対移動できる。凹部441は駆動側シャフトホルダ44aの略中央(モータ42の軸とほぼ同一直線上)にある。そして、テーパー面442は、x方向において、凹部441に向かって先細である。
駆動側シャフトホルダ44aについて詳しく説明する。図3Bは、駆動側シャフトホルダ44aをS方向から見た図である。図3Cは、モータ42の軸中心を通る垂直面(xz平面)における駆動側シャフトホルダ44aの断面図である。また、図3Dは、モータ42の軸中心を通る水平面(xy平面)における駆動側シャフトホルダ44aの断面図である。なお、図3CをT方向から見た図が図3Bに対応しており、図3Cの一点鎖線で切った断面が図3Dに対応している。
図3Cに示すように、駆動側シャフトホルダ44aには、y方向に沿って、テーパー面442を含む溝が形成されており、その底部(より正確には、モータ42の軸中心の底部)に凹部441が形成されている。また、図3Bおよび図3Dに示すように、駆動側シャフトホルダ44aのy方向の両端は傾斜した案内面443となっている。上側洗浄具3aにおけるシャフト324の先端が案内面443に接触すると、駆動側バネ45aが縮む。これにより駆動側シャフトホルダ44aがモータ42側にシフトし、駆動側シャフトホルダ44aと従動側シャフトホルダ44bとの間の距離が広がる。
従動側も以下を除き、駆動側と同様の構成となっている。従動側シャフトハウジング43bはモータ42によって直接回転されることはない。モータ42によって駆動側シャフトハウジング43aが回転することによって、駆動側シャフトホルダ44aおよび従動側シャフトホルダ44bによって保持された上側洗浄具3aが回転し、これによって従動側シャフトハウジング43bが回転される。この点で「従動側」と呼ばれる。また、従動側シャフトホルダ44bの前面下側におもり46が取り付けられており、これによって従動側シャフトホルダ44bの向きが適切に決められる。
上述したように、駆動側バネ45aの伸縮によって駆動側シャフトホルダ44aはx方向に移動可能である。同様に、従動側バネ45bの伸縮によって従動側シャフトホルダ44bはx方向に移動可能である。すなわち、弾性部材である駆動側バネ45aおよび従動側バネ45bによって、駆動側シャフトホルダ44aと従動側シャフトホルダ44bとのx方向の距離は可変である。
上側洗浄具3aが保持されていない状態では、駆動側バネ45aおよび従動側バネ45bが伸びているため、駆動側シャフトホルダ44aと従動側シャフトホルダ44bとの距離は上側洗浄具3aのx方向の長さより狭い。一方、上側洗浄具3aが保持された状態では、駆動側バネ45aおよび従動側バネ45bが上側洗浄具3aによって押されて縮み、駆動側シャフトホルダ44aと従動側シャフトホルダ44bとの距離は上側洗浄具3aのx方向の長さと等しくなる。
図4Aは、上側フック部材8aの上面図である。上側フック部材8aは、x方向(すなわち、上側洗浄具3aの軸方向)に延びるアーム81と、短フック82と、長フック83とを有する。短フック82および長フック83はアーム81に取り付けられて、アーム81と直交するy方向に延びている。x方向における短フック82と長フック83との距離は、上側洗浄具3aにおける一方の幅狭部322と他方の幅狭部322との間の距離と対応する。そして、短フック82および長フック83の各幅(x方向の長さ)は上側洗浄具3aにおける幅狭部322より若干狭い。よって、短フック82および長フック83は、幅狭部322と係合可能である。なお、y方向において、長フック83は短フック82より長い。
図4Bは短フック82の側面図であり、図4Cは長フック83の側面図である。図示のように、短フック82および長フック83にはそれぞれ凹部821,831が形成されており、この凹部821,831内で上側洗浄具3aのシャフト324はy方向に移動可能である。ただし、長フック83の凹部831の方が幅広であり、上側洗浄具3aのシャフト324の可動範囲が広い。
上側フック部材8aおよび下側フック部材8bは、制御部6によって制御される駆動機構(不図示)によってx方向に移動される。このことを単に「上側フック部材8aが移動する」、「下側フック部材8bが移動する」とも表現する。
続いて、上側保持部材4aから上側洗浄具3aを取り外す工程を図5に示すフローチャートおよび図6A〜図8Bに示す工程図を用いて説明する。
まず、上側洗浄具3aの両幅狭部322が上側フック部材8aの短フック82および長フック83とそれぞれ係合するよう、上側洗浄具3aを保持した上側保持部材4aが移動する(図5のステップS1)。これにより、図6Aおよび図6Bに示す状態となる。図6Aは上側洗浄具3aを保持した上側保持部材4aおよび上側フック部材8aの上面図であり、図6Bはその側面図である(図7Aおよび図7Bなども同様)。これらの図に示すように、上側洗浄具3aは、そのシャフト324が上側保持部材4aに保持された状態で、幅狭部322が上側フック部材8aの短フック82および長フック83にそれぞれ係合している。この状態では、まだ、駆動側シャフトホルダ44aと従動側シャフトホルダ44bとの距離は、上側洗浄具3aの長さと等しい。
次いで、上側フック部材8aがx方向における駆動側(図の右側)に移動する。これにより、図7Aおよび図7Bに示す状態となる。これらの図に示すように、駆動側バネ45aが縮むことによって、駆動側シャフトホルダ44aと従動側シャフトホルダ44bとの距離が、上側洗浄具3aの長さより長くなる。その結果、シャフト324が従動側シャフトホルダ44bの凹部441から外れる(図5のステップS2)。
続いて、上側保持部材4aがy方向において上側フック部材8aから離れる方向かつ上方に移動するとともに、上側フック部材8aがx方向における従動側(図の左側)に移動する。これにより、図8Aおよび図8Bに示す状態となる。これらの図に示すように、短フック82に係合した従動側の幅狭部322は上側保持部材4aから徐々に離れる。一方で、駆動側では、幅狭部322が長フック83に係合し、かつ、シャフト324が駆動側シャフトホルダ44aに保持されることから、上側洗浄具3aは斜めになる。
さらに上側フック部材8aおよび上側保持部材4aが移動すると、シャフト324が駆動側シャフトホルダ44aから外れる(図5のステップS3)。このように、本実施形態では、短フック82と長フック83との長さが異なるようにされているので、上側洗浄具3aは、最初に短フック82と係合された側から取り外され、次いで、長フック83と係合された側を取り外すことができるので、上側洗浄具3aを取り外す際に不安定な動作が生じることをできるだけ抑制しながら、より確実に上側洗浄具3aを上側保持部材4aから取り外すことができる。
以上により、上側洗浄具3aは上側保持部材4aから取り外されて、上側フック部材8a上に載置される。また、この場合には、交換台7aは、使用済みの上側洗浄具3aからの液だれをうけることができる。なお、上側フック部材8aに使用済みの上側洗浄具3aが載置されたことを不図示のセンサが検出するようにしても良い。ここでの説明では、上側フック部材8a上に使用済みの上側洗浄具3aが載置される例を示したが、これに限定されるものではなく、交換台7aの上に使用済みの上側洗浄具3aが載置されるようにしても良い。なお、これまで、上側交換台7aの位置で上側フック部材8aを用いて上側洗浄具3aを上側保持部材4aから取り外す工程を記載したが、上側洗浄具3aを上側保持部材4aから取り外す位置はこれに限定されない。
続いて、上側洗浄具3aが取り外された後に、新品の上側洗浄具3aを上側保持部材4aに取り付ける工程を図9に示すフローチャートおよび図10A〜図12(d)に示す工程図を用いて説明する。
新品の上側洗浄具3a(以下の図9〜図12(d)の説明では、単に上側洗浄具3aという)は上側待機台9a上に予め載置されている(図9のステップS11)。図10A〜図10Cはそれぞれ、上側待機台9a上に載置された上側洗浄具3aの上面図、y方向から見た側面図およびx方向から見た側面図である。また、図12は、新品の上側洗浄具3aを上側保持部材4aに取り付けるにあたって、凹部441と案内面443を備えた駆動側シャフトホルダ44a、従動側シャフトホルダ44b、および、シャフト324を備えた上側洗浄具3aのxy平面上における位置関係がどのように推移するかを、模式的に示した図である。図12における駆動側シャフトホルダ44aおよび従動側シャフトホルダ44bは、凹部441と案内面443のみを簡略的に示しており、シャフト324も簡略的に示している。
図10Cに示すように、上側待機台9aは凹部91が形成された2本のアームを有しており、この凹部91に上側洗浄具3aの幅狭部322が位置している。凹部91は幅狭部322よりわずかに大きい程度であるため、上側洗浄具3aはy方向にはほとんど動かない。また、図10Aおよび図10Bに示すように、アームの幅は幅狭部322よりわずかに狭い程度であるため、上側洗浄具3aはx方向にもほとんど動かない。なお、液体供給機構(不図示)を設けて、待機時に純水や薬液などの液体を上側洗浄具3aに供給しておくことで、上側洗浄具3aを交換した後の初期化を短縮できる。
なお、上側待機台9aおよび下側待機台9bは、それぞれ上側取付部材9aおよび下側取付部材9bと言い換えることができる。
そして、図11A(上面図)および図11B(側面図)に示すように、上側洗浄具3aが上側待機台9aに載置された状態で、上側保持部材4aが上側洗浄具3aに向かってy方向に前進する(図9のステップS12)。この時、上側保持部材4aの駆動側はモータ42(図11Aおよび図11Bには不図示)によって位置調整され、従動側はおもり46で位置調整される。図12(a)〜(c)に模式的に示すように、上側洗浄具3aのシャフト324が駆動側シャフトホルダ44aおよび従動側シャフトホルダ44bの案内面44を押すことで、駆動側バネ45aおよび従動側バネ45bが縮む。これにより、駆動側シャフトホルダ44aと従動側シャフトホルダ44bとの距離が広がる。
すなわち、上述したように上側洗浄具3aが保持されていない状態では、駆動側バネ45aおよび従動側バネ45bが伸びているため、駆動側シャフトホルダ44aと従動側シャフトホルダ44bとの距離は上側洗浄具3aのx方向の長さより狭い(図12(a))。しかしながら、シャフト324が案内面44に当接することで駆動側シャフトホルダ44aと従動側シャフトホルダ44bとの距離が広がり(図12(b))、やがて上側洗浄具3aのx方向の長さと等しくなる(図12(c))。
さらに上側保持部材4aが上側洗浄具3aに向かって前進し、駆動側シャフトホルダ44aおよび従動側シャフトホルダ44bの凹部441がシャフト324の位置まで移動すると、図12(d)に示すように、シャフト324が上側保持部材4aにおける駆動側シャフトホルダ44aおよび従動側シャフトホルダ44bの凹部441に嵌まる。このようにして、シャフト324が凹部441に入り込むとともに、駆動側バネ45aおよび従動側バネ45bが伸びて、上側洗浄具3aが上側保持部材4aに固定される(図9のステップS13)。この際、最後にモータ42が駆動側シャフトハウジング43aを低速で回転させることが望ましい。駆動側シャフトハウジング43aを低速で回転させることにより、駆動側シャフトホルダ44aあるいは従動側シャフトホルダ44bとシャフト324との間のわずかな角度ずれによりシャフト324が凹部441に入らないことがあっても、角度ずれを修正して確実に上側洗浄具3aを上側保持部材4aに固定することができる。
その後、上側保持部材4aは上側待機台9aから洗浄用の位置に移動し、初期化が実施される。なお、上側洗浄具3aが上側保持部材4aに確実に取り付けられたことを検知できるようにするのが望ましい。一例として、上側駆動機構5aにおけるシリンダのストロークを検知するセンサ(不図示)を設ける。取付けに成功していればストロークが所定値になることから、センサ信号も予め定めた値となるはずである。しかしながら、取付けに失敗するとストロークが上記所定値とは異なる値となるため、このことをセンサ信号から検出できる。
なお、下側洗浄具3b、下側保持部材4bおよび下側フック部材8bは、それぞれ上側洗浄具3a、上側保持部材4aおよび上側フック部材8aと同じ構造を有しており、図5に示すフローチャートおよび図6A〜図8Bに示す工程図と同様の工程にて下側保持部材4bから下側洗浄具3bを取り外して下側フック部材8bまたは下側交換台7bの上に載せ、さらに、図9に示すフローチャートおよび図10A〜図12(d)に示す工程図と同様の工程にて新品の下側洗浄具3bを下側保持部材4bに取り付けるようにされる。
ここで、上側洗浄具3aの自動交換と同じタイミングで下側洗浄具3bの自動交換を行ってもよいが、上側保持部材4aと下側保持部材4bとが互いに物理的に干渉しあわないように、上側洗浄具3aの自動交換と異なるタイミングで下側洗浄具3bの自動交換を行うこともできる。
例えば、上側洗浄具3aの自動交換を先に行った後に下側洗浄具3bの自動交換を行うようにすると、上側保持部材4aと下側保持部材4bとが互いに物理的に干渉しあわず、さらに、使用済みの上側洗浄具3aの交換時に粒子が飛散して新しい下側洗浄具3bにこの粒子が付着しまうといった可能性をできるだけ防止することができる。より具体的には、上側洗浄具3aを上側保持部材4aから取り外し、新しい上側洗浄具3aを上側保持部材4aに取り付け、次いで、上側保持部材4aが上側待機台9aから洗浄用の位置に移動した後に、下側洗浄具3bを上側保持部材4aから取り外す処理を開始する。
このように、第1の実施形態では、ロール型の上側洗浄具3aおよび下側洗浄具3bを用いたロール型基板洗浄装置1において、上側洗浄具3aおよび下側洗浄具3bを自動交換できる。なお、使用後の上側洗浄具3aおよび下側洗浄具3bは、例えば、後述するFOUPを取り付けるダウンタイムのタイミングで、装置外へと搬出するのが望ましい。
(第2の実施形態)
以下に説明する第2の実施形態は、ペンシル型の洗浄具を用いた基板洗浄装置(以下ペンシル型基板洗浄装置100という)に関する。
図13は、第2の実施形態に係るペンシル型基板洗浄装置100の概略構成を示す図である。ペンシル型基板洗浄装置100は、ステージ110と、アーム120と、回転軸130と、揺動軸140と、保持部材150と、上下動機構160と、制御部170と、洗浄具180とを備えている。
ステージ110に洗浄対象の基板Wが載置される。
アーム120は、一端下部に回転軸130が取り付けられ、他端下部に揺動軸140が取り付けられている。回転軸130は先端に取り付けられた保持部材150を回転させる。保持部材150は洗浄具180を先端で保持し、保持した洗浄具180を基板Wに対して加圧する。揺動軸140はモータ(不図示)などによって駆動されることでアーム120を揺動させ、これにより、保持部材150に保持された洗浄具180が基板W上で基板Wの中心と縁との間を揺動する。
上下動機構160は、例えばシリンダやモータであり、アーム120の上部に取り付けられる。上下動機構160はアーム120を昇降させ、これにより、アーム120やアーム120に取り付けられた保持部材150の高さが調整される。また、上下動機構160には、アーム120の位置を検出するアップダウンセンサが設けられてもよい。
制御部170はペンシル型基板洗浄装置100内の各部を制御する。例えば、制御部170はアーム120を揺動させるべく、揺動軸140のモータ(不図示)を制御する。このことを単に「アーム120が揺動する」とも表現する。また、制御部170は、アーム120や保持部材150の高さを調整すべく、上下動機構160を制御する。このことを単に「アーム120が上昇(下降)する」、あるいは、「保持部材150が上昇(下降)する」とも表現する。
洗浄動作は次のように行われる。搬送機構(不図示)から搬送されてきた基板Wがステージ110上に載置される。そして、基板Wの上面には洗浄液供給ノズル(不図示)から洗浄液が供給される。同時に、保持部材150が洗浄具180を回転させるとともに、洗浄具180の下面が基板Wの表面に接触した状態で揺動軸140がアーム120を揺動させる。これにより基板Wが洗浄される。
また、ペンシル型基板洗浄装置100は、洗浄具180を自動交換するために、取り外し台190、待機台1A0および交換台1B0を備えている。これらはステージ110の斜め上方において、揺動軸140によるアーム120の可動範囲に配置される。取り外し台190は使用済みの洗浄具180を取り外すためのものであり、使用済みの洗浄具180が載置される穴が設けられている。また、交換台1B0には新品の洗浄具180が予め載置されており、新品の洗浄具180を保持部材150に取り付ける際に用いられる。
以下、各部材について詳しく説明する。
図14は、第2の実施形態に係る洗浄具180の概略斜視図である。洗浄具180は、例えばペンシル型のスポンジであり、上側円柱部181および下側円柱部182から構成される。上側円柱部181は保持部材150に保持される。下側円柱部182は、上側円柱部181より径が大きく、その下面が基板Wの表面に接触した状態で揺動および回転することで、基板を洗浄する。洗浄具180は、弾性および吸液性を有する柔らかい多孔質体、例えばスポンジ(多孔質基気質PVF(ポリビニルホルマール))やPVA(ポリビニルアルコール)から形成されるのが望ましい。
図15および図16は、洗浄具180を保持した保持部材150の断面図および分解斜視図である。保持部材150は、スリーブ151と、保持芯体152と、リング部材153と、ネジ154とを備えている。
図15に示すように、下側円柱部182の上面外周はスリーブ151の下面に接触しており、スリーブ151から下向きの圧力を受ける。上側円柱部181は、その側面がスリーブ151によって挟み込まれている。
スリーブ151は、上部および下部が開口し、内部が空洞になっている。また、スリーブ151の上部および下部は厚く、中央部は薄くなっている。図16に示すように、スリーブ151の外周には、下端から上方に向かって延びる4本の切り溝が設けられ、これによりスリーブ151の下部は4本のチャック爪151aに分割されている。
スリーブ151の下部開口から洗浄部材31の上側円柱部181が挿入されており、各チャック爪151aは洗浄部材31の周囲に沿って位置している。洗浄部材31を挿入しやすいよう、後述するリング部材153が嵌められていない状態では、各チャック爪151aが若干外側に広がっていてもよい。
図16に示すように、チャック爪151aの内面には、先端が洗浄具180の側面に接触する複数の突起151bが設けられてもよい。これらの突起151bにより洗浄具180を確実に挟み込むことができる。また、図15に示すように、チャック爪151aの上部には、ネジ154がねじ込まれるネジ穴151cが形成される。さらに、チャック爪151aの下部には外側に向かう突起151dが形成される。突起151dの上方には突起151dより低い突起151eが形成される。
保持芯体152は、円柱部152aと、その上部に形成された外径寸法が大きい鍔体152bとから構成される。鍔体152bにはネジ154が貫通する貫通孔152b1が形成されている。貫通孔152b1はスリーブ151のネジ穴151cの上方に形成されており、ネジ154が貫通孔152b1を介してスリーブ151のネジ穴151cにねじ込まれることで、保持芯体152はスリーブ151に固定される。
円柱部152aの内側には凹部152cが形成されており、洗浄具180を保持して回転させる回転軸130(図13参照)の先端が凹部152cに係合される。なお、回転軸130の他端は図13のアーム120に取り付けられている。回転軸130が回転することで、保持芯体152およびこれに固定されたスリーブ151が回転駆動される。
リング部材153はその内径がスリーブ151の外周とほぼ等しく、スリーブ151の外側に嵌まっている。そして、リング部材153の内周面に形成された溝153aがチャック爪151aの突起151eに係合しており、リング部材153の下面はスリーブ151の突起151dによって支持される。リング部材153によってスリーブ151のチャック爪151aは内側に向かって締め付けられる。
本実施形態において、リング部材153の外郭すなわち保持部材150の外郭はテーパー状になっており、下側ほど径が小さくなっている。これにより洗浄具180の交換がスムーズに行えることを後述する。
図17は、取り外し台190の斜視図である。図示のように、取り出し台には円筒形の穴191が設けられている。穴191の径は洗浄具180における下側円柱部182の径よりわずかに大きい程度である。使用済みの洗浄具180を保持部材150から取り外す際に、使用済みの洗浄具180の下側円柱部182がこの穴に嵌まることができる。
また、ペンシル型基板洗浄装置100は、取り外し台190に設けられた洗浄具検出センサ192を備えていてもよい。一例として、洗浄具検出センサ192は、穴191を横切るように光を発する発光器192a、および、この光を受ける受光器192bによって構成される。取り外し台190に使用済みの洗浄具180があるか否かが、受光器192bが光を受けられるか否かによって検出される。また、他の構成例としては、例えば、取り外し台190に、荷重を検知するセンサを設けることで、取り外し台190に使用済みの洗浄具180があるか否かを検出するように構成することもできる。
図18Aおよび図18Bは、それぞれ交換台1B0の斜視図および断面図である。なお、図18Bのみ新品の洗浄具180が配置された状態を示している。交換台1B0の上面には円形の開口1B01が形成されており、この開口1B01から下面に向かう穴1B02が設けられている。穴1B02の水平方向断面は底面1B03近辺を除いて円形である。穴1B02の内側面1B04はテーパー状であり、より具体的には、交換台1B0の下面側が先細である。また、穴1B02の底面1B03は凸状の曲面になっており、中央が高くなっている。
図18Bに示すように、穴1B02には新品の洗浄具180が予め置かれている。すなわち、洗浄具180の下面は穴1B02の底面1B03に支持される。この状態において、下側円柱部182の底面外周が穴の内側面1B04に接するよう、穴1B02の大きさが設計されている。このような穴1B02の構成により、新品の洗浄具180を正確に位置決めでき、保持部材150への取り付けが容易になる。
また、穴1B02の底部、望ましくはその端に排水溝1B05が設けられる。新品の洗浄具180に純水や薬液などの液体を洗浄具180に供給しておくことで、洗浄具180を交換した後の初期化を短縮できる。そして、液体は排水溝1B05から排水される。
続いて、保持部材150から洗浄具180を取り外す工程を説明する。まず、図19A(斜視図)および図19B(断面図)に示すように、洗浄具180における下側円柱部182の一部、望ましくは3/4程度が取り外し台190の穴に入るよう、アーム120が適宜移動および昇降する。この状態で揺動軸140がアーム120を揺動させることで、洗浄具180は保持部材150から外れる。使用済みの洗浄具180が取り出し台に置かれたことは、洗浄具検出センサ192によって検出される。
次に、洗浄具180が取り外された後に、新品の洗浄具180を保持部材150に取り付ける工程を説明する。まず、図20に示すように、保持部材150が交換台1B0の上方に位置するよう、アーム120が移動する。続いて、保持部材150が下降する。すると、図21に示すように、保持部材150の外郭および交換台1B0における穴1B02の内側面1B04がテーパー状であるため、交換台1B0に置かれた洗浄具180の直上に保持部材150の下部開口が正確に位置していない状態で保持部材150が下降したとしても、自動的に保持部材150の下部開口は洗浄具180における上側円柱部181の直上に位置決めされる。
これにより、下部開口から上側円柱部181が挿入される。さらに保持部材150が下降して洗浄具180に対する加圧が行われることで、洗浄具180の上側円柱部181が保持部材150に取り付けられる。このとき、交換台1B0に形成された穴1B02の底面1B03は凸状に湾曲しているので、洗浄具180に対して洗浄具180の中心軸に沿った力を加えることができ、保持部材150の下部開口に洗浄具180の上側円柱部181をスムーズに挿入することができる。洗浄具180の取り付けが完了したことは、上下動機構160(例えば、シリンダ)に取り付けられたアップダウンセンサによって検出される。
このように、第2の実施形態では、ペンシル型の洗浄具180を用いたペンシル型基板洗浄装置100において、洗浄具180を自動交換できる。
なお、上述した第1および第2の実施形態における基板洗浄装置は、基板を水平方向に保持する例を示したが、基板を鉛直方向に保持して洗浄する基板洗浄装置にも適用できる。また、基板洗浄装置は、単体の装置であってもよいし、CMP装置に組み込まれ、研磨装置によって研磨された基板の洗浄を行うものであってもよい。さらに、基板洗浄装置はベベル研磨装置において洗浄を行うものであってもよい。
(第3の実施形態)
以下に説明する第3の実施形態は、洗浄具の交換タイミングを規定するものである。なお、本実施形態は、上述した第1の実施形態および第2の実施形態のどちらにも適用可能である。
図22は、基板洗浄装置による処理フローを説明する図である。基板洗浄装置は基板の洗浄を行う(ステップS21)。このとき、基板洗浄装置の制御部は洗浄具の積算使用時間Tおよび/または積算処理枚数Lを計測する(ステップS22)。
図23は、積算使用時間Tおよび積算処理枚数Lを説明する図である。同図は、時刻t11〜t12(時間T1)において基板W1を洗浄し、時刻t21〜t22(時間T2)において基板W2を洗浄し、時刻t31〜t32(時間T3)において基板W3を洗浄したことを示している。この例において、積算使用時間Tは、洗浄具が基板W1〜W3の洗浄に要した合計時間、すなわちT1+T2+T3である。また、積算処理枚数Lは、洗浄具が洗浄した基板の枚数、この図23の例では具体的には3である。
図22に戻り、基板洗浄装置の制御部は、積算使用時間Tおよび/または積算処理枚数Lに基づいて、洗浄具の寿命が経過したか否かを判断する(ステップS23)。一例として、制御部は、積算使用時間Tが予め定めた閾値Tmax(例えば10,000時間)を超えたか、積算処理枚数Lが予め定めた閾値Lmax(例えば10,000枚)を超えた場合に、寿命が経過したと判断してもよい。
寿命を超えていないと判断された場合(ステップS23のNO)、基板洗浄装置は基板の洗浄を続行する(ステップS21)。
一方、寿命を超えたと判断された場合(ステップS23のYES)、直ちに洗浄具を自動交換してもよいが、より望ましくは、同一ロットの全基板群の処理が完了するまでは洗浄具を交換することなく基板の洗浄を継続し(ステップS24のNO,S25)、同一ロット内の全基板群の処理が完了した後(ステップS24のYES)に洗浄具の自動交換を行う(ステップS26)。1ロットは例えば1つのFOUP(Front Opening Unified Pod)にある基板群(例えば25枚)として定義される。
このようにすることで、FOUPを取り付けるダウンタイムに洗浄具の交換を行うことができ、基板洗浄装置の稼働率低下を低減できる。また、1ロット内の複数の基板群を単位として同一条件で処理することができる。なお、本処理フローでは、寿命を経過した洗浄具による洗浄も行われるが(ステップS23のYES,ステップS25)、そのような洗浄具で洗浄されるのは1ロット未満(1ロットが25枚の基板で構成される場合、24枚以下)であり、洗浄具の寿命もある程度余裕を持って設定されるため、このことはほとんど問題にならない。
洗浄具の自動交換が完了すると(ステップS26)、次のロットの基板洗浄が行われる(ステップS21)。
なお、積算使用時間Tや積算処理枚数Lの管理や寿命を超えたか否かの判断は、基板洗浄装置における制御部が行ってもよいし、ホストPCで行ってもよい。
このように、第3の実施形態では、適切なタイミングで洗浄具を自動交換することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 ロール型基板洗浄装置
2 基板保持回転機構
3a 上側洗浄具
3b 下側洗浄具
31 洗浄部材
32 固定部材
321 受け部
322 幅狭部
323 テーパー面
324 シャフト
4a 上側保持部材
4b 下側保持部材
41 保持部本体
41a 駆動側区画
41b 従動側区画
42 モータ
43a 駆動側シャフトハウジング
43b 従動側シャフトハウジング
44a 駆動側シャフトホルダ
44b 従動側シャフトホルダ
441 凹部
442 テーパー面
443 案内面
45a 駆動側バネ
45b 従動側バネ
46 おもり
47 ベアリング
5a 上側駆動機構
5b 下側駆動機構
6 制御部
7a 上側交換台
7b 下側交換台
8a 上側フック部材
8b 下側フック部材
81 アーム
82 短フック
821 凹部
83 長フック
831 凹部
9a 上側待機台
9b 下側待機台
91 凹部
100 ペンシル型基板洗浄装置
110 ステージ
120 アーム
130 回転軸
140 揺動軸
150 保持部材
151 スリーブ
151a チャック爪
151b 突起
151c ネジ穴
151d 突起
151e 突起
152 保持芯体
152a 円柱部
152b 鍔体
152b1 貫通孔
152c 凹部
153 リング部材
153a 溝
154 ネジ
160 上下動機構
170 制御部
180 洗浄具
181 上側円柱部
182 下側円柱部
190 取り外し台
191 穴
192 洗浄具センサ
1A0 待機台
1B0 交換台
1B01 開口
1B02 穴
1B03 底面
1B04 内側面
1B05 排水溝

Claims (18)

  1. 第1洗浄部材、第1シャフトおよび第2シャフトを有したロール型の第1洗浄具と、
    前記第1シャフトを脱着可能に固定する第1シャフトホルダ、および前記第2シャフトを脱着可能に固定する第2シャフトホルダを有し、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの間の距離が可変に構成された、第1洗浄具を保持するための保持部材と、
    前記保持部材を移動させるための駆動機構と、
    前記第1洗浄具を載置させて、前記保持部材から第1洗浄具を取り外すためのフック部材と、
    前記第1シャフトホルダに設けられた第1弾性部材と、
    前記第2シャフトホルダに設けられた第2弾性部材と、
    を備え
    前記第1弾性部材および前記第2弾性部材により、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの距離が可変である、基板洗浄装置。
  2. 第2洗浄部材、第3シャフトおよび第4シャフトを有したロール型の第2洗浄具を載置させて、前記保持部材に前記第2洗浄具を装着させるための待機台
    をさらに備えた、請求項1記載の基板洗浄装置。
  3. 第1洗浄部材、第1シャフトおよび第2シャフトを有したロール型の第1洗浄具と、
    前記第1シャフトを脱着可能に固定する第1シャフトホルダ、および前記第2シャフトを脱着可能に固定する第2シャフトホルダを有し、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの間の距離が可変に構成された、第1洗浄具を保持するための保持部材と、
    前記保持部材を移動させるための駆動機構と、
    前記第1洗浄具を載置させて、前記保持部材から第1洗浄具を取り外すためのフック部材と、を備え、
    前記フック部材は、
    前記第1洗浄具の軸方向に延びるアームと、
    前記アームに取り付けられて前記軸方向と略直交する方向に延びており、前記第1洗浄具の第1洗浄部材に隣接して設けられた第1幅狭部と係合可能な第1フックと、
    前記アームと取り付けられて前記軸方向と略直交する方向に延びており、前記第1洗浄部材に隣接して、かつ、前記第1フックの他端側に設けられた第2幅狭部と係合可能な第2フックと、
    を有した、基板洗浄装置。
  4. 前記第1洗浄具は、
    前記第1洗浄部材の第1端から延びた前記第1幅狭部の外側に設けられた外側が先細な第1テーパー面と、
    前記第1洗浄部材における前記第1端とは反対側の第2端から延びた前記第2幅狭部の外側に設けられた外側が先細な第2テーパー面と、をさらに有し、
    前記第1シャフトは、前記第1テーパー面の外側に設けられ、
    前記第2シャフトは、前記第2テーパー面の外側に設けられた、請求項3記載の基板洗浄装置。
  5. 前記保持部材は、
    前記第1シャフトが嵌まる第1凹部と、前記第1凹部に向かって傾斜した第5テーパー面と、が設けられた第1シャフトホルダと、
    前記第2シャフトが嵌まる第2凹部と、前記第2凹部に向かって傾斜した第6テーパー面と、が設けられた第2シャフトホルダと、
    を有した、請求項4記載の基板洗浄装置。
  6. 前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの距離を可変とする弾性部材を備える、請求項乃至5のいずれかに記載の基板洗浄装置。
  7. 第1洗浄部材、第1シャフトおよび第2シャフトを有したロール型の第1洗浄具と、
    前記第1シャフトを脱着可能に固定する第1シャフトホルダ、および前記第2シャフトを脱着可能に固定する第2シャフトホルダを有し、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの間の距離が可変に構成された、第1洗浄具を保持するための保持部材と、
    前記保持部材を移動させるための駆動機構と、
    前記第1洗浄具を載置させて、前記保持部材から第1洗浄具を取り外すためのフック部材と、
    第2洗浄部材、第3シャフトおよび第4シャフトを有したロール型の第2洗浄具を載置させて、前記保持部材に前記第2洗浄具を装着させるための待機台と、
    前記待機台に載置された前記第2洗浄具に液体を供給するための液体供給機構と、を備えた、基板洗浄装置。
  8. 第1洗浄部材、第1シャフトおよび第2シャフトを有したロール型の第1洗浄具と、
    前記第1シャフトを脱着可能に固定する第1シャフトホルダ、および前記第2シャフトを脱着可能に固定する第2シャフトホルダを有し、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの間の距離が可変に構成された、第1洗浄具を保持するための保持部材と、
    前記保持部材を移動させるための駆動機構と、
    前記第1洗浄具を載置させて、前記保持部材から第1洗浄具を取り外すためのフック部材と、
    前記第1洗浄具が使用された積算時間、および、前記第1洗浄具が処理した基板の積算枚数のうち少なくとも1つに基づいて、前記第1洗浄具の寿命が経過したか否かを判定して、前記第1洗浄具の寿命が経過し、かつ、複数の基板から構成される1単位の基板群を処理し終えた後に、前記第1洗浄具を第2洗浄具に交換するように、前記駆動機構の動作を指示するように構成された制御部と、をさらに備えた、基板洗浄装置。
  9. 基板を研磨するための基板研磨装置と、
    基板洗浄装置と、
    基板を乾燥させるための乾燥装置と、
    を備え
    前記基板洗浄装置は、第1洗浄部材、第1シャフトおよび第2シャフトを有したロール型の第1洗浄具と、
    前記第1シャフトを脱着可能に固定する第1シャフトホルダ、および前記第2シャフトを脱着可能に固定する第2シャフトホルダを有し、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの間の距離が可変に構成された、第1洗浄具を保持するための保持部材と、
    前記保持部材を移動させるための駆動機構と、
    前記第1洗浄具を載置させて、前記保持部材から第1洗浄具を取り外すためのフック部材と、
    を備えた、基板処理装置。
  10. 基板洗浄装置の保持部材に保持されるように構成されたロール型の洗浄具であって、
    第1方向に延びる第1洗浄部材と、
    前記第1洗浄部材の第1端から延びた、第1幅狭部、その外側に設けられた外側が先細な第1テーパー面、および、その外側に設けられて前記保持部材に保持され得る第1シャフトと、
    前記第1洗浄部材における前記第1端とは反対側の第2端から延びた、第2幅狭部、その外側に設けられた外側が先細な第2テーパー面、および、その外側に設けられて前記保持部材に保持され得る第2シャフトと、
    を備える洗浄具。
  11. フック部材を用いて、保持部材に取り付けられた洗浄具を取り外す方法であって、
    前記保持部材は、第1凹部と、前記第1凹部に向かって傾斜した第1テーパー面と、が設けられた第1シャフトホルダと、第2凹部と、前記第2凹部に向かって傾斜した第2テーパー面と、が設けられた第2シャフトホルダと、を備え、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの距離が可変とされており、
    当該方法は、
    前記洗浄具の第1端から延びた第1幅狭部および前記第1端の他端から延びた第2幅狭部が、前記フック部材のアームに取り付けられて前記アームと並行な第1方向と略直交する第2方向に延びた第1フックおよび第2フックとそれぞれ係合するよう前記保持部材を移動させることと、
    前記フック部材を前記第1方向における前記第1シャフトホルダ側に移動させて、前記洗浄具の第2シャフトを前記保持部材の前記第2シャフトホルダから外すことと、
    前記保持部材が前記第2方向における前記フック部材から離れる方向に移動させるとともに、前記フック部材を前記第1方向における前記第2シャフトホルダ側に移動させて、前記洗浄具の第1シャフトを前記保持部材の前記第1シャフトホルダから外すことと、を有する、洗浄具の取り外し方法。
  12. 待機台に載置された洗浄具を保持部材に取り付ける方法であって、
    前記保持部材は、
    第1凹部と、傾斜した第1案内面と、が設けられた第1シャフトホルダと、
    第2凹部と、傾斜した第2案内面と、が設けられた第2シャフトホルダと、を備え、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの距離が可変とされており、
    当該方法は、
    前記洗浄具に向かって、前記洗浄具が延びる第1方向と略直交する第2方向に前記保持部材を移動させることで、前記洗浄具における端部に位置する第1シャフトおよび前記第1シャフトの他端部に位置する第2シャフトが、前記保持部材における前記第1案内面および前記第2案内面をそれぞれ押し、前記第1シャフトホルダと前記第2シャフトホルダとの距離を広げることと、
    さらに前記第2方向に前記保持部材を移動させることで、前記洗浄具における前記第1シャフトおよび前記第2シャフトを、前記保持部材における前記第1凹部および前記第2凹部に嵌めることと、を備える洗浄具の取り付け方法。
  13. 基板を洗浄するペンシル型の第1洗浄具と、
    前記第1洗浄具を保持する保持部材と、
    前記第1洗浄具を取り外すための取り外し台と、
    ペンシル型の第2洗浄具を載置するための交換台と、を備え、
    前記第1洗浄具は、
    下面で前記基板を洗浄する第1下部と、
    前記保持部材に保持される第1上部と、を有し、
    前記第2洗浄具は、
    下面で前記基板を洗浄する第2下部と、
    前記保持部材に保持される第2上部と、を有し、
    前記取り外し台には、前記第1下部が嵌まることが可能な凹部が設けられ、
    前記交換台は、穴が設けられ、該穴の内側面は下側が先細なテーパー状であり、該穴の底面は略中央が高くなるよう湾曲しており、その底面上に前記第2洗浄具を支持可能である、基板洗浄装置。
  14. 前記保持部材を移動させるとともに揺動自在とするための駆動機構を備えた、請求項13に記載の基板洗浄装置。
  15. 前記保持部材は先細な先端を有し、さらに、前記交換台における穴はテーパー状の内側面を備えた、請求項14に記載の基板洗浄装置。
  16. 保持部材の先端に上部が保持された洗浄具を取り外す方法であって、
    前記洗浄具の下部が、取り外し台の凹部に嵌まるよう、前記保持部材を移動させることと、
    前記保持部材を揺動させて、前記洗浄具を前記保持部材から外すことと、を備える、洗浄具の取り外し方法。
  17. 交換台に載置された洗浄具を、先端が先細な保持部材に取り付ける方法であって、
    前記交換台は、穴が設けられ、該穴の内側面は下側が先細なテーパー状であり、該穴の底面は略中央が高くなるよう湾曲して、その底面上に前記洗浄具が支持されており、
    当該方法は、前記保持部材を前記交換台の上方から下降させ、その際、前記保持部材における先細な先端および前記交換台における穴のテーパー状の内側面によって、前記保持部材が前記洗浄具に対して位置決めさせて、前記洗浄具における上部を前記保持部材によって保持するようにした、洗浄具の取り付け方法。
  18. 請求項2,7,8,13,14のいずれかに記載の基板洗浄装置において、前記第1洗浄具を前記第2洗浄具に交換する方法であって、
    前記第1洗浄具の寿命が経過したか否かを判断する判断ステップと、
    前記第1洗浄具の寿命が経過し、かつ、複数の基板から構成される1単位の基板群を処理し終えた後に、前記第1洗浄具を前記第2洗浄具に交換する交換ステップと、を備える、洗浄具の交換方法。
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