JP6632650B2 - 光モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、高い効率で光電変換を行う場合に好適な光モジュールに関する。
光モジュールとして、光エネルギーと電気エネルギーとの変換を行う光電変換素子と光ファイバとが互いに固定され、光電変換素子と光ファイバとの間で光が伝搬するものがある。この光電変換モジュールでは、光信号から電気信号に信号が変換されたり、電気信号から光信号に信号が変換されたりする。このような光電変換モジュールの例として、光ファイバがレーザダイオード(LD:Laser Diode)に固定されレーザダイオードから出射する光を光ファイバで伝搬するものや、光ファイバがフォトダイオード(PD:Photodiode)に固定され、光ファイバから出射する光がフォトダイオードで受光されるものを挙げることができる。
下記特許文献1には、このような光モジュールが記載されている。下記特許文献1に記載の光モジュールでは、光電変換素子である光半導体素子上に光ファイバが所定の間隔をあけて配置され、光半導体素子と光ファイバとの間に充填される透明な樹脂によって光ファイバが光半導体に固定されている。この透明な樹脂は、光半導体素子の受発光部と光ファイバの端面との間にも充填されると共に、光ファイバの長手方向及び受発光面に垂直な方向のそれぞれに対して傾斜する傾斜面を有している。この透明な樹脂は、当該傾斜面で光を反射し、光半導体素子の受発光部と光ファイバのコアとを光学的に結合する光結合部とされる。従って、光半導体素子の受発光部から出射する光は当該光結合部を介して光ファイバのコアに入射し、光ファイバのコアから出射する光は当該光結合部を介して光半導体素子の受発光部に入射する。
また、下記特許文献2には、マルチスポット型面発光半導体レーザが記載されている。このマルチスポット型面発光半導体レーザは、それぞれの発光部が並列接続されるため、光電変換素子の静電気放電(ESD:Electro Static Discharge)耐性を向上させることができる。
国際公開第WO2011/083812号 特許第5017797号公報
上記特許文献1の光モジュールにおいて、ESD耐性を向上させる観点から上記特許文献2に記載のマルチスポット型面発光半導体レーザを用いることが考えられる。これにより、光モジュールの光電変換素子に複数の受発光部が設けられて受発光面の総面積を増大させることができ、光モジュールにおけるESD耐性を向上させ得る。また、光電変換素子に受発光部が複数設けられることによって、各受発光部が個別に寿命を迎えるため、光電変換素子の寿命が見かけ上長くされ得る。よって、このような光モジュールは、車載用途等のように長期信頼性が求められる場合に有用である。
ところで、面発光半導体レーザと光ファイバの光学的な結合は、面発光半導体レーザの発光部が面発光半導体レーザ上に映し出される光ファイバの光軸に近いほど結合効率が高まり、当該光軸から離れるほど結合効率が低下する傾向にある。そのため、複数の発光部を有するマルチスポット型面発光半導体レーザの発光部と光ファイバのコアの光学的な結合では、複数ある発光点の重心を光ファイバのコアの光軸に一致させたときに光の結合効率が最も高まる。しかし、その場合においても発光部の少なくとも一つは光ファイバの上記光軸から離れてしまうため、マルチスポット型面発光半導体レーザの光の結合効率はシングルスポット型面発光半導体レーザの光の結合効率と比べて必然的に低下する傾向にある。特に、発光部が複数設けられるマルチスポット型面発光半導体レーザの場合、互いに隣り合う発光部の間には所定の間隔が必要となるため、発光部の数が増やされるほど光ファイバの上記光軸から発光部までの距離が大きくなり、光の結合効率が低下するという懸念がある。マルチスポット型面発光半導体レーザを光源に用いる利点は大光量を得ることにあるが、結合効率の低下が著しくなると当該利点が低減するという懸念がある。また、上記発光部が受光部である場合にも、上記のように光の結合効率が低下する懸念があると考えられる。従って、上記特許文献1に記載されているような光結合部を用いて光電変換が行われる光モジュールに上記特許文献2に記載されているマルチスポット型面発光半導体レーザが適用される場合であっても、出来るだけ光ファイバのコアと受発光部との光の結合効率の低下が抑制されることが好ましい。
そこで、本発明は、光ファイバのコアと複数の受発光部との光の結合効率の低下が抑制され得る光モジュールを提供することを目的とする。
本発明の光モジュールは、受光または発光する複数の受発光部を有する光電変換素子と、一方の端部がそれぞれの前記受発光部の受発光面に沿って延在して前記光電変換素子に固定される光ファイバと、それぞれの前記受発光面及び前記光ファイバの前記一方の端部を覆うと共に、表面の所定領域で光を内部反射して前記光ファイバのコアとそれぞれの前記受発光部とを光学的に結合する光透過樹脂と、を備え、それぞれの前記受発光面に沿った断面において、前記所定領域は前記光ファイバ側とは反対側に凸となる曲線となり、前記光ファイバは、前記受発光面に垂直な方向から見て、前記コアの中心を通る直線がそれぞれの前記受発光部と重なるように配置されることを特徴とするものである。
上記のように光ファイバが配置されるため、光電変換素子は、それぞれの受発光部が必然的に特定の直線と重なる一列状に配置される構成となる。このような光電変換素子のそれぞれの受発光部と光ファイバのコアとが光学的に結合される場合において、光透過樹脂の表面の所定領域が上記のように形成され、光ファイバが上記のように配置されると、光ファイバのコアと複数の受発光部との光の結合効率の低下が抑制され得る。この理由は、受発光部が発光部である場合には、コアの中心を通る直線と重ならない受発光部を有する場合と比べて、光透過樹脂で内部反射する光のうち光ファイバのコアの開口数(NA:Numerical Aperture)を超える成分が少なくなるためである。また、受発光部が受光部である場合には、光ファイバのコアから出射する光が、光透過樹脂で内部反射することで当該光の発散角が抑えられる。従って、コアの中心を通る直線と重ならない受発光部を有する場合と比べて、より多くの光を受光することができる。つまり、光電変換素子が発光素子、受光素子のどちらの場合であっても、光ファイバのコアと複数の受発光部との光の結合効率の低下が抑制される。
また、前記受発光部は2つとされることが好ましい。
光電変換素子に受発光部が複数設けられることによって、複数の受発光部の電気的な容量を大きくし得るため、光電変換素子のESD耐性が向上され得る。一方、光電変換素子に受発光部があまり多く設けられると、光電変換素子が大型化する傾向にある。従って、光電変換素子に設けられる受発光部が2つとされることによって、光電変換素子のESD耐性が向上され得ると共に大型化が抑制され得る。
また、前記光ファイバは、前記コアが長手方向に沿って前記所定領域に映し出されて内部反射されることで前記光電変換素子に映し出される射影領域内にそれぞれの前記受発光面の中心が位置するように配置されることが好ましい。
このような射影領域内に受発光面の中心が位置することで、光ファイバのコアと光電変換素子の受発光部との光の結合効率がより良くなり、光ファイバのコアと光電変換素子の受発光部との光の結合効率の低下をより抑制することができる。
また、前記光ファイバは、前記コアの中心を通る前記直線が前記所定領域で内部反射されて前記光電変換素子に映し出される中心位置が前記複数の受発光部のうち最も離れた一対の前記受発光部の中間位置と重なるように配置されることが好ましい。
光ファイバのコアの中心線が光電変換素子上に映し出される上記中心位置から受発光部が離れるほど、光ファイバのコアと光電変換素子の受発光部との光の結合効率が低下する傾向にある。そこで、上記のように光ファイバを配置することで、光の結合効率が低下する傾向にある2つの両端の受発光部うちの一方の受発光部とコアとの光の結合効率が、他方の受発光部とコアとの光の結合効率よりも低下することを抑制することができ、両端に位置する2つの受発光部とコアとのそれぞれの結合効率のバランスを取ることができる。
以上のように、本発明によれば、光ファイバのコアと複数の受発光部との光の結合効率の低下が抑制され得る光モジュールが提供される。
本発明の実施形態に係る光モジュールを示す平面図である。 図1の光モジュールの要部を示す拡大平面図である。 図2のIII−III線に沿った光モジュールの断面図である。 受発光部の数が異なる変形例を図2と同様の視点で示す図である。 比較例に係る光モジュールの受発光部の配置を図2と同様の視点で示す図である。 実施例、比較例における受発光部の間隔と光の結合効率との関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る光モジュールについて図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る光モジュールを示す平面図である。図1に示すように、本実施形態の光モジュール1は、基板10と、光電変換素子20と、光ファイバ30と、光透過樹脂41と、固定樹脂45とを主な構成として備える。
基板10は、本実施形態ではプリント配線板であり、基板本体11と、基板本体11上に形成される端子12及びランド13,14とを備える。基板本体11は、ガラスエポキシやセラミック等の絶縁体から成る板状の部材である。また、端子12及びランド13,14は、金めっきされた銅箔等の導電体から成る。ランド13は、光電変換素子20の信号用の端子と接続されるためのランドであり、ランド14は、光電変換素子20のグランド端子と接続されるためのランドであり、端子12は、外部の機器と接続される端子である。一方の端子12とランド13、及び他方の端子12とランド14とは、それぞれ図示しない配線や他の電子部品を介して互いに電気的に接続されている。
図2は、図1の光モジュールの要部を示す拡大平面図であり、図3は、図2のIII−III線に沿った光モジュール1の断面図である。ただし、図2では、光電変換素子20の一部を示し、図3では、基板10を省略している。
図1から図3に示すように、基板10上には光電変換素子20が固定されている。光電変換素子20は、GaAs(ガリウムヒ素)等から成る基体にInGaP(インジウムガリウムリン)等から成る複数の受発光部が設けられる素子で、光半導体素子と呼ばれる場合がある。本実施形態では、光電変換素子20は2つの受発光部25を有している。受発光部25は光の受光または発光を行い、光電変換素子20は、光信号から電気信号への変換を行う受光素子または電気信号から光信号への変換を行う発光素子とされる。光電変換素子20はこのように受光や発光を行うため、光電変換素子20の所定の面である素子面21からは、受発光部25の受発光面26が露出している。なお、ここでいう露出とは光学的に露出していることを指し、例えば、受発光部25上に薄い透明な層が形成されていても良い。
光電変換素子20が受光素子である例としては、フォトダイオード等を挙げることができる。この場合、受発光部25は受光部とされ、素子面21は受光素子面とされ、受光部は受光素子面から露出する。また、光電変換素子20が発光素子である例としては、面発光レーザダイオード等を挙げることができる。この場合、受発光部25は発光部とされ、素子面21は発光素子面とされ、発光部は発光素子面から露出する。
光電変換素子20は、図2、図3に示すように、その表面に絶縁層27と配線層28とが積層されており、受発光部25の受発光面26は、これら絶縁層27及び配線層28から露出している。それぞれの受発光部25は、配線層28を介して互いに並列に接続される。また、光電変換素子20の素子面21には配線層28を介して受発光部25と電気的に接続される信号用の端子23が形成されており、素子面21と反対側には図示せぬグランド端子が形成されている。端子23と基板10のランド13とは、ワイヤ配線15を介して電気的に接続され、図示せぬグランド端子と基板10のランド14とが電気的に接続されている。ワイヤ配線15は、導電性の配線であり、例えば、金、アルミニウム、銅等の金属から成る。なお、本実施形態とは異なるが、グランド端子が素子面21に形成される場合もあり、この場合当該グランド端子と電気的に接続されるランドがランド13とは別に設けられ、当該グランド端子と当該ランドとがワイヤ配線等で電気的に接続される。
また、図3に示すように、光電変換素子20の素子面21における受発光部25を基準とした光ファイバ30側と反対側には溝部16が形成されている。つまり、本実施形態では、溝部16は、光電変換素子20の素子面21における受発光部25と端子23との間に形成されている。溝部16は、例えばエッチング等により形成される。また、本実施形態では、図2に示すように、溝部16は、受発光面26に垂直な方向から見る場合に、受発光部25を囲む円弧状の曲線状に形成されている。すなわち、受発光部25側が凹状とされる曲線状に形成されている。この溝部16により、溝部16の受発光部25側に段差部17が形成され、この段差部17によりエッジ18が形成されている。溝部16が上記の形状とされるため、段差部17及びエッジ18も受発光面26に垂直な方向から見る場合に、受発光部25を囲む円弧状の曲線状に延在する。また、本実施形態では、エッジ18の素子面21に垂直な断面における角度が概ね90度とされる。このエッジ18を縁の一部として、素子面21における受発光部25が露出する受発光面26を含む領域が、光透過樹脂41が配置される樹脂配置領域40とされる。従って、段差部17は、樹脂配置領域40の縁の少なくとも一部に沿って形成され、樹脂配置領域40から樹脂配置領域40外に進む場合に受発光面26の向く方向と反対側に凹む形状とされる。また、上記エッジ18の形状より、樹脂配置領域40の光ファイバ30側と反対側における縁の少なくとも一部は、受発光部25を囲む円弧状の曲線状となる。
また、光電変換素子20の素子面21上には、光ファイバ30の一方の端部が固定されている。光ファイバ30の一方の端部は、それぞれの受発光面26に沿って延在するように配置される。本実施形態では、光ファイバ30の一方の端部は、長手方向が受発光面26に沿って配置されている。また、光ファイバ30は、コア31と、コア31の外周面を囲むクラッド32とクラッド32の外周面を被覆する保護層33とを有する。コア31の平均屈折率はクラッド32の屈折率よりも高くされる。このような光ファイバとしては、コア31及びクラッド32が石英から形成される石英系光ファイバや、コア31及びクラッド32がプラスチックから形成されるプラスチック光ファイバや、コアが石英から形成されクラッドがプラスチックから形成されるポリマークラッド光ファイバ等を挙げることができる。また、コア31の屈折率分布で分類すると、光ファイバ30としては、例えば、コア31の中央部の屈折率がコア31の外周部の屈折率よりも高くされるグレーデッドインデックスファイバや、コア31の径方向の屈折率が概ね一定であるステップインデックスファイバ等を挙げるとこができる。なお、保護層33は、例えば光硬化樹脂等から形成される。
光ファイバ30は、コアを1つ有するシングルコアファイバであり、また、複数のモードの光を伝搬するマルチモードファイバとされる。クラッド32の外径は特に限定されないが、例えば125μmとされ、コア31の直径は、マルチモードファイバの場合、例えば50μmとされる。なお、光ファイバ30は、基本モードの光のみを伝搬するシングルモードファイバであっても良く、この場合、コア31の直径は、例えば10μmとされる。
光ファイバ30は、光電変換素子20に固定される側の一方の端部において、保護層33からクラッド32が露出するように所定の長さ口出しされている。また、本実施形態では、光ファイバ30の端面は長手方向に垂直とされる。この口出しの長さは、例えば、10μm以上15mm以下とされることが好ましく、1.5mm以上5mm以下とされることがより好ましい。クラッド32が口出しされた光ファイバ30の一方の端部は、クラッド32の外周面が光電変換素子20の素子面21に接するように光電変換素子20上に配置されている。また、光ファイバ30の口出しされた一方の端部は、素子面21を平面視する場合、すなわち、受発光面26に垂直な方向から見る場合に、光電変換素子20の素子面21と重なるように配置される。また、光ファイバ30は、少なくとも受発光面26の中心と重ならないように配置されており、本実施形態では、光ファイバ30は、受発光面26の全体と重ならないように配置されている。さらに光ファイバ30は、コア31の中心を通る直線である中心線CLが、受発光面26に垂直な方向から見る場合に、2つの受発光部25と重なるように配置されている。さらに、受発光面26に垂直な方向から見る場合に、中心線CLと受発光面26の中心とが重なることが好ましい。なお、光ファイバ30は、長手方向が受発光面26に沿って配置されていれば、受発光面26と光ファイバとが厳密に平行でなくても良い。
光ファイバ30の一方の端部が光電変換素子20上に配置された状態において、光ファイバ30の保護層33と保護層33から露出したクラッド32の一部は、固定樹脂45により基板10に固定されている。固定樹脂45は、硬質な樹脂であり、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂またはこれらを混合または合成した樹脂等の光硬化樹脂とされる。この固定樹脂45により、光ファイバ30の位置が動くことが抑制される。
また、光電変換素子20上に配置された光ファイバ30の一方の端部は、それぞれの受発光面26及び光ファイバ30の一方の端部を覆う光透過樹脂41によって光電変換素子20に固定される。光透過樹脂41は、光ファイバ30を伝搬する光を透過する樹脂から構成される。このような樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂またはこれらを混合または合成した樹脂等の光硬化樹脂を挙げることができ、光透過樹脂41は、樹脂配置領域40に塗布により配置された後に硬化されている。
樹脂配置領域40に配置される光透過樹脂41は、段差部17のエッジ18まで配置されており、段差部17内には配置されていない。上記のように段差部17及びエッジ18は受発光部25を囲む円弧状の曲線状に延在するため、エッジ18まで配置される光透過樹脂41の縁も受発光部25を囲む円弧状の曲線状に延在する。このため、光透過樹脂41の表面の少なくとも光ファイバ30の端面と対向する部位を含む領域は受発光部25を囲む曲面状に形成される。
なお、上記のように光ファイバ30が配置され、光透過樹脂41が配置された状態で、光ファイバ30のコア31を長手方向に沿って光透過樹脂41の表面の所定領域42に映し出して内部反射させ、光電変換素子20の素子面21に映し出される光ファイバ30のコア31の領域が射影領域AR1とされる。図2に示すように、複数の受発光部25の中心は、射影領域AR1内に位置している。なお、本実施形態では、複数の受発光部25の全体が射影領域AR1内に位置している。また、本実施形態では、コア31の中心を通る直線が所定領域42で内部反射されて光電変換素子20に映し出される中心位置CPが、2つの受発光部25の中間位置と重なっている。つまり、光ファイバ30の一方の端部、及び、光透過樹脂41は、上記のように複数の受発光部25が位置するように光電変換素子20上に配置されるのである。
このように光ファイバ30及び光透過樹脂41が配置され、光透過樹脂41は、表面の所定領域42で光を内部反射することにより、光ファイバ30のコア31と光電変換素子20のそれぞれの受発光部25とを光学的に結合する。上記のように光透過樹脂41の表面の少なくとも光ファイバ30の端面と対向する部位を含む領域が受発光部25を囲む曲面状に形成され、この領域は所定領域42に含まれる。このため、この所定領域42は、図2において破線で示すように受発光面26に沿った断面において光ファイバ30側とは反対側に凸となる曲線となり、図3に示すように光ファイバ30から離れるにしたがって光電変換素子20側へと近付く傾斜面となる。本実施形態では、受発光面26の向く方向を高さ方向とすると、当該高さ方向から見る光透過樹脂41の表面の等高線は、受発光部25より光ファイバ30側の所定の点を中心とする概ね同心円状となる。このような光透過樹脂41の表面は、例えば、光透過樹脂41が全体として受発光部25よりも光ファイバ30側に頂点を有する概ね円錐状とされる。なお、光透過樹脂41は、全体として概ね円錐台状や半球状等の形状であっても良い。また、光透過樹脂41の所定領域42による光の内部反射により、コア31とそれぞれの受発光部25とが光学的に適切に結合されるよう、所定領域42の全体的な形状がコントロールされることが好ましい。従って、段差部17の光ファイバ30の長手方向に垂直な方向における長さL1は、射影領域AR1における光ファイバ30の長手方向に垂直な方向の長さM1以上とされることが好ましい。
光透過樹脂41の表面の所定領域42が上記のように形成されることによって、図3において破線で示す光軸Cのように、光ファイバ30と受発光部25との間を伝搬する光は、光透過樹脂41の表面の所定領域42で内部反射して伝搬する。
なお、光透過樹脂41は、固定樹脂45よりも軟質であることが好ましい。仮に、光透過樹脂41が固定樹脂45よりも硬質である場合、光モジュール1に振動等が加わり、固定樹脂45が変形して光ファイバ30の端部が動くと、当該端部の動きによる応力が光電変換素子20にかかり、光電変換素子20に損傷を与える懸念がある。しかし、上記のように光透過樹脂41が固定樹脂45よりも軟質であれば、固定樹脂45が変形する場合に、当該変形により光ファイバ30に過度の応力が加わって光ファイバ30が損傷することを抑制したり、当該変形による光ファイバ30の端部の動きを光透過樹脂41が吸収することで、光電変換素子20が損傷することを抑制したりすることができる。
次に光モジュール1の動作について説明する。
光モジュール1の光電変換素子20が発光素子である場合、光モジュール1の端子12に入力する電気信号に基づき、光電変換素子20の端子23に電気信号が入力し、発光部である受発光部25から光が出射する。受発光部25から出射する光は、光透過樹脂41の表面の所定領域42で内部反射し、光ファイバ30のコア31に入射し、コア31を一方の端部から他方の端部に向かって伝搬する。
一方、光モジュール1の光電変換素子20が受光素子の場合、光ファイバ30の一方の端部から光が出射すると、コア31から出射する光は、光透過樹脂41の表面の所定領域42で内部反射し、受光部である受発光部25で受光される。受発光部25で光が受光されると、光電変換素子20の端子23から電気信号が出力し、当該電気信号に基づく電気信号が光モジュール1の端子12から出力する。
このように、光ファイバ30のコア31や光電変換素子20の受発光部25から光が出射する際に、光は所定の発散角を有して出射して、当該発散角を有して光透過樹脂41内を伝搬する。しかし、本実施形態では、光が内部反射する所定領域42は、受発光部25を囲むような曲面状、すなわち、それぞれの受発光面26に沿った断面において光ファイバ30側とは反対側に凸となる曲線となる。従って、所定領域42で内部反射した光は、発散角が抑えられる。このため、本実施形態の光モジュール1によれば、光の損失を抑制することができ、効率の良い光電変換をすることができる。
また、上記のように光透過樹脂41の表面の所定領域42が形成される場合において、複数の受発光部25の配置と光の結合効率との間に以下のような関係がある。すなわち、受発光面26に垂直な方向から見て、本実施形態のようにコア31の中心線CLと受発光部25とが重なる場合には、コア31の中心線CLと重ならない受発光部を有する場合と比べて、コア31との光の結合効率が良い傾向にある。この理由は以下の様に考えられる。すなわち、受発光部25が発光部である場合には、コア31の中心線CLと受発光部25とが重なることで、中心線CLと重ならない受発光部を有する場合と比べて、光透過樹脂41で内部反射する光のうち光ファイバ30のコア31のNAを超える成分が少なくなる。また、受発光部25が受光部である場合には、光ファイバ30側とは反対側に凸となる光透過樹脂41の所定領域42で内部反射することで光の発散角が抑えられるので、コア31の中心線CLと受発光部25とが重なることで、中心線CLと重ならない受発光部を有する場合と比べて、光ファイバ30のコア31から出射するより多くの光を受光することができる。つまり、コア31の中心線CLと受発光部25とが重なることで、光電変換素子20が発光素子、受光素子のどちらの場合であっても、光ファイバ30のコア31と複数の受発光部25との光の結合効率の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、光電変換素子20に受発光部25が複数設けられることによって、複数の受発光部25の電気的な容量を大きくし得、光電変換素子20のESD耐性が向上され得る。ところで、光電変換素子20に受発光部25があまり多く設けられると、光電変換素子20が大型化する傾向にある。従って、光電変換素子20に設けられる受発光部25が本実施形態のように2つとされることによって、光電変換素子20のESD耐性が向上され得ると共に大型化が抑制され得る。また、本実施形態では、受発光部25が複数とされるため、何らかの原因で一部の受発光部25が機能しなくなる場合であっても、他の受発光部25により光の受発光をし得る。従って、光モジュール1は長寿命化を実現し得る。
また、本実施形態では、光ファイバ30は、コア31が長手方向に沿って所定領域42に映し出されて内部反射されることで光電変換素子20に映し出される射影領域AR1内にそれぞれの受発光面26の中心が位置するように配置された。このように光ファイバ30が配置されることで、光ファイバ30のコア31と光電変換素子20の各受発光部25との光の結合効率が良くなり、光ファイバ30のコア31と光電変換素子20の受発光部25との光の結合効率の低下をより抑制することができる。
また、上記実施形態では、光ファイバ30は、コア31の中心を通る中心線CLが所定領域42で内部反射されて光電変換素子20に映し出される中心位置CPが2つの受発光部25の中間位置と重なるように配置された。従って、一方の受発光部25とコア31との光の結合効率と、他方の受発光部25とコア31との光の結合効率とを概ねどうようにすることができる。
以上、本発明について、上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明は、光電変換素子20が受発光部25を複数備え、それぞれの受発光面26に沿った断面において、光透過樹脂41の所定領域42は光ファイバ30側とは反対側に凸となる曲線とされ、光ファイバ30は、受発光面26に垂直な方向から見て、コア31の中心を通る中心線CLがそれぞれの受発光部25と重なるように配置されれば良い。従って、例えば、複数の受発光部25の配置は上記実施形態に限定されない。図4は、受発光部25の数が異なる変形例を図2と同様の視点で示す図である。図4に示すように、本変形例では、受発光部25が3つ備えられる。本変形例において、光透過樹脂41の形状は上記実施形態と同様とされる。また、光ファイバ30は、受発光面26に垂直な方向から見て、コア31の中心線CLがそれぞれの受発光部25と重なるように配置される。このように受発光部25の数が3つ以上とされる場合であっても、コア31の中心線CLがそれぞれの受発光部25と重なることで、コア31の中心線CLと重ならない受発光部25を有する場合よりも、コア31と複数の受発光部25との光の結合効率の低下を抑制することができる。
なお、上記変形例のように、受発光部の数が3つ以上とされる場合、図4に示すように、光ファイバ30は、上記中心位置CPが複数の受発光部25のうち最も離れた一対の受発光部の中間位置と重なるように配置されることが好ましい。中心位置CPから受発光部25が離れるほど、光ファイバ30のコア31と光電変換素子20の受発光部25との光の結合効率が低下する傾向にある。そこで、上記中心位置CPが中間位置と重なるように光ファイバ30が配置されることで、光の結合効率が低下する傾向にある2つの両端の受発光部25うちの一方の受発光部25とコア31との光の結合効率が、他方の受発光部25とコア31との光の結合効率よりも低下することを抑制することができる。
また、上記実施形態や変形例では、複数の受発光部25は、射影領域AR1内に位置したが、複数の受発光部25が射影領域AR1内に位置しなくても良い。ただし、複数の受発光部25とコア31との結合効率の低下を抑制する観点から、複数の受発光部25の中心が射影領域AR1内に位置することが好ましく、上記実施形態や変形例のように、複数の受発光部25の全体が射影領域AR1内に位置することがより好ましい。
また、上記実施形態の溝部16及び段差部17は必須の構成ではない。
また、上記実施形態においては光電変換素子20に固定される光ファイバ30の一方の端部のクラッド32の外周面が素子面21に接触しているが、光ファイバ30の一方の端部のクラッド32の外周面が素子面21と離間している構成であっても良い。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例>
図2に示す上記実施形態の光モジュール1において、一対の受発光部25の配置と光の結合効率との関係を調べた。本実施例の光モジュール1では、受発光面26に垂直な方向から見て、光ファイバ30のコア31の中心を通る直線である中心線CLがそれぞれの受発光部25と重なっている。一対の受発光部25を発光部として、それぞれの発光部の発光面を同じ大きさとした。そして、互いに隣り合う発光部の発光部間の距離と、光電変換素子と光ファイバのコアとの間における相対光結合損失との関係を調べた。この光の相対結合損失は、光透過樹脂41が配置される前における各受発光部25から出射される光の全光量の測定結果と、各受発光部25と光ファイバ30の一方の端部とを光透過樹脂41を用いて光学的に結合させたのち光ファイバ30の他方の端部から出射される光量の測定結果との比から求めた。
<比較例>
図5は、比較例に係る光モジュールにおける光電変換素子の受発光部の配置を図2と同様の視点で示す図である。図5に示すように、比較例の光電変換素子20では、一対の受発光部25が中心線CLを挟んで互いに対称に位置している。つまり、比較例の光電変換素子20は、光ファイバ30のコア31の中心を通る直線である中心線CLがそれぞれの受発光部25と重ならない点において、上記実施例の光電変換素子20と異なる。この比較例について、上記実施例と同様に受発光部25の配置と光の結合効率との関係を調べた。
上記実施例の結果、及び、比較例の結果を図6に示す。図6に示すように、同数の受発光部を用いる場合で比較すると、上記実施例のように複数の受発光部25が中心線CLと重なっている方が、比較例のように複数の受発光部25が中心線CLと重ならない場合よりも、光ファイバ30のコア31と複数の受発光部25との光の結合効率の低下が抑制される結果となった。
以上説明したように、本発明によれば、光ファイバのコアと複数の受発光部との光の結合効率の低下が抑制され得る光モジュールが提供され、自動車用、家電用、その他の分野における部品等として利用することができる。
1・・・光モジュール
10・・・基板
15・・・ワイヤ配線
16・・・溝部
17・・・段差部
18・・・エッジ
20・・・光電変換素子
21・・・素子面
25・・・受発光部
26・・・受発光面
30・・・光ファイバ
31・・・コア
32・・・クラッド
40・・・樹脂配置領域
41・・・光透過樹脂
CL・・・中心線
CP・・・中心位置

Claims (3)

  1. 受光または発光する複数の受発光部を有する光電変換素子と、
    一方の端部がそれぞれの前記受発光部の受発光面に沿って延在して前記光電変換素子に固定される光ファイバと、
    それぞれの前記受発光面及び前記光ファイバの前記一方の端部を覆うと共に、表面の所定領域で光を内部反射して前記光ファイバのコアとそれぞれの前記受発光部とを光学的に結合する光透過樹脂と、
    を備え、
    それぞれの前記受発光面に沿った断面において、前記所定領域は前記光ファイバ側とは反対側に凸となる曲線となり、
    前記光ファイバは、前記受発光面に垂直な方向から見て、前記コアの中心を通る直線がそれぞれの前記受発光部と重なるように配置され
    前記光ファイバは、前記コアが長手方向に沿って前記所定領域に映し出されて内部反射されることで前記光電変換素子に映し出される射影領域内にそれぞれの前記受発光面の中心が位置するように配置される
    ことを特徴とする光モジュール。
  2. 前記受発光部は2つとされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記光ファイバは、前記コアの中心を通る前記直線が前記所定領域で内部反射されて前記光電変換素子に映し出される中心位置が前記複数の受発光部のうち最も離れた一対の前記受発光部の中間位置と重なるように配置される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光モジュール。
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