JP6632121B2 - 点間ベクトル計算装置、受信装置、およびチップ - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態による点間ベクトル計算装置と、その点間ベクトル計算装置を用いて構成した受信装置の、概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置10は、点間ベクトル計算装置1と、受信部51と、伝送路応答推定部52と、送信信号記憶部53と、MLD判定部61とを含んで構成される。また、点間ベクトル計算装置1は、受信レプリカ生成部21と、代表合成レプリカ計算部22と、相対点間ベクトル計算部23と、代表点間ベクトル計算部31と、点間ベクトル計算部32−1および32−2と、出力部33とを含んで構成される。
なお、代表合成レプリカ計算部22と代表点間ベクトル計算部31の機能を合わせて代表点間ベクトル計算部31と呼ぶことがある。
点間ベクトル計算装置1は、点間ベクトルを計算して出力する。点間ベクトルとは、受信信号から合成レプリカ(複数の送信系統の受信レプリカを合成したもの)を減じて得られるベクトルであり、MLD判定の基になる値である。
なお、ここで説明した伝送方式(OFDM等)は一例であり、受信部51が受信する受信信号の伝送方式は上記の例に限られない。いずれの伝送方式においても、受信装置1は、信号の振幅および位相に基づいて復調を行う。
以上の各部の機能により、受信装置10は、受信した信号を復号する。
次に、点間ベクトル計算装置1を構成する各部の機能について説明する。なお、この点間ベクトル計算装置1は、送信系統数が2の場合における点間ベクトルを計算する構成を有している。
代表点間ベクトル計算部31は、代表合成レプリカ計算部22が生成した代表合成レプリカと、点間ベクトル計算装置1の外部に存在する受信部51から与えられる受信信号に対応する点との差を表す代表点間ベクトルを計算する。代表点間ベクトルとは、多くの点間ベクトルの中の代表の点間ベクトルである。つまり、代表点間ベクトル計算部31は、送信系統ごとの代表の受信レプリカを基に、複数の送信系統それぞれの代表の受信レプリカを合成して得られる代表合成レプリカと、外部から与えられる受信信号に対応する点との差を表す、代表の点間ベクトルを計算するものである。代表点間ベクトル計算部31による処理の詳細な事項については、後述する。
出力部33は、代表点間ベクトル計算部31と点間ベクトル計算部32−1,32−2とによって計算された点間ベクトルを出力する。
Y1(i1)=H1X1(i1) ・・・(1)
図4(b)に示す受信レプリカを、上記のインデックスi2を用いて、Y2(i2)と表す。受信レプリカY2(i2)と送信コンスタレーションX2(i2)との関係は、同様に、下の式(2)で表される。
Y2(i2)=H2X2(i2) ・・・(2)
なお、H1とH2は、それぞれの伝送路応答である。
Y合成(i1,i2)
=Y1(i1)+Y2(i2)
=H1X1(i1)+H2X2(i2) ・・・(3)
M合成(i1,i2)=y−Y合成(i1,i2) ・・・(4)
まず、受信レプリカ生成部21がレプリカを生成する。つまり、受信レプリカ生成部21は、第1送信系統(Tx1)および第2送信系統(Tx2)のそれぞれに対応する受信レプリカを生成する。具体的には、受信レプリカ生成部21は、式(1)による計算を行い、Y1(i1)を生成する。ただし、i1の値は16通りであり、i1=1,2,・・・,16である。また、受信レプリカ生成部21は、式(2)による計算を行い、Y2(i2)を生成する。ただし、i2の値は16通りであり、i2=1,2,・・・,16である。受信レプリカ生成部21は、レプリカを生成する際に、各送信系統の送信コンスタレーションの情報を、送信信号記憶部53から読み出す。また、受信レプリカ生成部21は、現在検出しようとする受信信号に対応する伝送路応答H1およびH2の情報を、伝送路応答推定部52から受け取る。
なお、受信レプリカ生成部21は、送信系統ごとのレプリカを生成するのみである。受信レプリカ生成部21が合成レプリカを生成することはない。
受信レプリカ生成部21がレプリカを生成した後、相対点間ベクトル計算部23が、相対点間ベクトルを計算する。この相対点間ベクトルとは、各送信系統内において、代表である受信レプリカを基準として、その他の受信レプリカの位置を表すベクトルである。
M1(i1)=Y1(i1)−Y1(1) ・・・(5)
式(5)において、i1=1,2,・・・,16であるが、i1=1のときの相対点間ベクトルは明らかにM1(1)=0(ゼロベクトル)であり、計算は不要である。つまり、相対点間ベクトル計算部23は、i1=2,・・・,16の場合の15通りのM1(i1)を、式(5)によって計算する。即ち、相対点間ベクトル計算部23は、15回の複素数の減算を行うことにより、第1送信系統の相対点間ベクトルを計算する。
なお、ここでi1=1を代表レプリカとしたが、第1送信系統の他の受信レプリカを代表レプリカとした場合にも、同様の計算を行える。
M2(i2)=Y2(i2)−Y2(1) ・・・(6)
式(6)において、i2=1,2,・・・,16であるが、i2=1のときの相対点間ベクトルは明らかにM2(1)=0であり、計算は不要である。つまり、相対点間ベクトル計算部23は、i2=2,・・・,16の場合の15通りのM2(i2)を、式(6)によって計算する。即ち、相対点間ベクトル計算部23は、15回の複素数の減算を行うことにより、第2送信系統の相対点間ベクトルを計算する。
なお、ここでi2=1を代表レプリカとしたが、第2送信系統の他の受信レプリカを代表レプリカとした場合にも、同様の計算を行える。
受信レプリカ生成部21がレプリカを生成した後、代表合成レプリカ計算部22が、代表合成レプリカを計算する。代表合成レプリカは、各送信系統の代表である受信レプリカを合成したものである。つまり、代表合成レプリカ計算部22は、下の式(7)によって代表合成レプリカY合成(1,1)を計算する。
Y合成(1,1)=Y1(1)+Y2(1) ・・・(7)
つまり、代表合成レプリカ計算部22は、代表合成レプリカY合成(1,1)を求めるために複素数の加算を1回行う。
代表合成レプリカ計算部22が代表合成レプリカを計算した後、代表点間ベクトル計算部31が、代表点間ベクトルを計算する。この代表点間ベクトルとは、上記の代表合成レプリカY合成(1,1)と受信信号との点間ベクトルである。つまり、代表点間ベクトル計算部31は、下の式(8)によって代表点間ベクトルを計算する。
M代表=y−Y合成(1,1) ・・・(8)
つまり、代表点間ベクトル計算部31は、代表点間ベクトルM代表を求めるために複素数の減算を1回行う。
なお、代表点間ベクトル計算部31は、受信信号yを受信部51から受け取る。また、代表点間ベクトル計算部31は、Y合成(1,1)を代表合成レプリカ計算部22から受け取る。
代表点間ベクトル計算部31が計算した代表点間ベクトルM代表は言うまでもなく、i1=i2=1の場合についての点間ベクトル、即ち、M合成(1,1)である。
M代表=M合成(1,1) ・・・(9)
代表点間ベクトル計算部31は、求められたM代表(即ち、M合成(1,1))を出力部33に渡すとともに、点間ベクトル計算部32−1にも渡す。
次に、点間ベクトル計算部32−1および32−2が、点間ベクトルを計算する。以下に、その第1段階および第2段階について、それぞれ説明する。
その第1段階では、点間ベクトル計算部32−1が、i2=1の場合の点間ベクトルM合成(i1,i2)を計算する。つまり、点間ベクトル計算部32−1が、i1=2,・・・,16の15通りの場合について、M合成(i1,1)を計算する。点間ベクトル計算部32−1は、下の式(10)により、これらのM合成(i1,1)を計算する。
M合成(i1,1)=M代表−M1(i1) ・・・(10)
M合成(i1,i2)=y−Y合成(i1,i2)
=y−Y合成(1,1)−{Y合成(i1,i2)−Y合成(1,1)} ・・・(11)
ここで、式(11)の最右辺第1項と第2項は式(8)の右辺そのものであり、M代表と置き換えることができる。その結果は下の式(12)の通りである。
M合成(i1,i2)=M代表−{Y合成(i1,i2)−Y合成(1,1)} ・・・(12)
また、式(12)の右辺中括弧内を式(3)と式(7)を用いて変形すると、下の式(13)が得られる。
M合成(i1,i2)=M代表−{(Y1(i1)−Y1(1))+(Y2(i2)−Y2(1))} ・・・(13)
そして、式(13)の右辺中括弧内の第1括弧内は式(5)の右辺そのものであり、また、第2括弧内は式(6)の右辺そのものであるので、それぞれ、M1(i1)、M2(i2)と置き換えることができる。その結果は下の式(14)の通りである。
M合成(i1,i2)=M代表−M1(i1)−M2(i2) ・・・(14)
第1段階ではi2=1であるため、下の式(15)が得られる。
M合成(i1,1)=M代表−M1(i1)−M2(1) ・・・(15)
したがって、式(6)の定義よりM2(1)=0であることを式(15)に代入して、上記の式(10)が得られる。
そして、点間ベクトル計算部32−1は、求められたM合成(i1,1)(i1=2,・・・,16)を出力部33に渡す。また、点間ベクトル計算部32−1は、これらのM合成(i1,1)(i1=2,・・・,16)と、代表点間ベクトル計算部31から渡されたM合成(1,1)とを、点間ベクトル計算部32−2に渡す。
第2段階では、点間ベクトル計算部32−2が、残りのM合成(i1,i2)を計算する。なおこのとき、点間ベクトル計算部32−2は、点間ベクトル計算部32−1から渡されたM合成(i1,1)(i1=1,2,・・・,16)を利用する。具体的には、点間ベクトル計算部32−2は、下の式(16)により、残りのM合成(i1,i2)を計算する。
M合成(i1,i2)=M合成(i1,1)−M2(i2) ・・・(16)
M合成(i1,i2)=M代表−M1(i1)−M2(i2)
=M合成(i1,1)−M2(i2) ・・・(17)
つまり、上記の式(16)が得られる。
そして、点間ベクトル計算部32−2は、求められたM合成(i1,i2)(i1=1,2,・・・,16、そして、i2=2,・・・,16)を出力部33に渡す。
従来技術においては、まず、256通りの合成レプリカY合成(i1,i2)(1≦i1≦16,1≦i2≦16)を計算するために、計256回の複素加算が必要とされる。つまり、i1とi2のすべての組み合わせについて、各送信系統の受信レプリカであるY1(i1)とY2(i2)とを加算する。
(b)受信信号と合成レプリカとの点間ベクトルを計算(従来技術による場合)
従来技術においては、次に、受信信号yから、上で生成した各合成レプリカY合成(i1,i2)を減算することにより、256通りの点間ベクトルM合成(i1,i2)を計算する。そのために、計256回の複素減算が必要とされる。
(c)計算回数の合計(従来技術による場合)
従来技術による場合、上記の(a)および(b)の合計として、計512回の複素加減算が必要とされる。
本実施形態では、相対点間ベクトル計算部23が、送信系統内でレプリカ間の相対点間ベクトルを計算する。M1(1)およびM2(1)は、ゼロベクトルであることがわかっており、計算不要である。そして、本実施形態は、15通りのM1(i1)(2≦i1≦16)を計算するために15回の複素減算を必要とし、また15通りのM2(i2)(2≦i2≦16)を計算するために15回の複素減算を必要とする。つまり、本実施形態は、第1送信系統および第2送信系統の計30個の相対点間ベクトルを計算するために、計30回の複素減算を必要とする。
(e)合成レプリカの代表点を生成(本実施形態による場合)
本実施形態では、代表合成レプリカ計算部22が、代表合成レプリカY合成(1,1)を計算するために、Y1(1)とY2(1)とを加算する。つまり、このために1回の複素加算を必要とする。
(f)代表点間ベクトルを計算(本実施形態による場合)
本実施形態では、代表点間ベクトル計算部31が、受信信号yから上記の代表合成レプリカY合成(1,1)を減算し、代表の点間ベクトルM代表を計算する。つまり、このために1回の複素減算を必要とする。
本実施形態では、点間ベクトル計算部32−1が、i2=1の場合についての点間ベクトルを計算する。つまり、点間ベクトル計算部32−1は、15通りの点間ベクトルM合成(i1,1)(2≦i1≦16)を計算する。各々の点間ベクトルM合成(i1,1)は、代表点間ベクトルM代表から相対点間ベクトルM1(i1)を減算することにより求められる。つまり、このために計15回の複素減算を必要とする。
(h)i2=2,・・・,16について点間ベクトルを計算(本実施形態による場合)
本実施形態では、点間ベクトル計算部32−2が、i2=2,・・・,16の場合についての点間ベクトルを計算する。つまり、点間ベクトル計算部32−2は、合計で240通りの点間ベクトルM合成(i1,i2)(1≦i1≦16,2≦i2≦16)を計算する。各々の点間ベクトルM合成(i1,i2)は、M合成(i1,1)から相対点間ベクトルM2(i2)を減算することにより求められる。つまり、このために計240(=16×15)回の複素減算を必要とする。
(i)計算回数の合計(本実施形態による場合)
本実施形態の技術による場合、上記の(d)から(h)までの合計として、計287(=30+1+1+15+240)回の複素加減算が必要とされる。
つまり、送信系統数が2で、各送信系統におけるコンスタレーションポイント数が16である場合、本実施形態の方法によれば、従来技術の56.1%(=287/512)の計算量で、計256(=16×16)個の点間ベクトルを求めることが可能となる。つまり、計算量を大幅に削減することができる。つまり、計算に要する時間を短くしたり、計算のためのハードウェアの規模を小さくしたりすることができる。
次に、第2実施形態を説明する。なお以下において、第1実施形態と同様の事項については説明を省略し、本実施形態に特有の事項を中心に説明する。
図6は、第2実施形態による点間ベクトル計算装置と、その点間ベクトル計算装置を用いて構成した受信装置の、概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置11は、点間ベクトル計算装置2と、受信部51と、伝送路応答推定部52と、送信信号記憶部53と、MLD判定部61とを有する。また、点間ベクトル計算部2は、受信レプリカ生成部121と、代表合成レプリカ計算部122と、相対点間ベクトル計算部123と、代表点間ベクトル計算部131と、点間ベクトル計算部132−1,132−2,・・・,132−Ntと、出力部33とを含んで構成される。
なお、代表合成レプリカ計算部22と代表点間ベクトル計算部31の機能を合わせて代表点間ベクトル計算部31と呼ぶことがある。
受信部51と、伝送路応答推定部52と、送信信号記憶部53と、MLD判定部61とは、それぞれ、第1実施形態におけるそれらと同様の機能を有するものである。また、点間ベクトル計算装置2もまた、第1実施形態における点間ベクトル計算装置1と類似の計算過程により点間ベクトルを計算する。ただし、第1実施形態の場合と異なり、本実施形態における送信系統数はNtである。
送信系統数Ntは、2以上の整数である。
送信系統に付与する番号をnとする。つまり、n=1,2,・・・,Ntである。言い換えれば、第1送信系統(Tx1)から第Nt送信系統(TxNt)までの各送信機(または送信アンテナ)から送信される信号を受信装置11は受信する。
第n送信系統におけるコンスタレーションの点数を、Cnとする。Cnは、2以上の整数である。例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)を用いる場合のコンスタレーション点数は2である。また、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を用いる場合のコンスタレーション点数は4である。また、16QAM、32QAM、256QAMを用いる場合のコンスタレーション点数は、それぞれ、16、32、256である。
第n送信系統におけるコンスタレーションに付与するインデックスを、in=1,2,・・・,Cnとする。
第n送信系統の第in番目のコンスタレーションに対応する、受信装置側での受信レプリカをYn(in)とする。
第n送信系統の受信レプリカ内での相対点間ベクトルを、Mn(in)とする。ただし、Mn(in)=Yn(in)−Yn(1)である。
受信信号を、yとする。
第1送信系統から第Nt送信系統までの合成レプリカをY合成(i1,i2,・・・,iNt)とする。ただし、1≦i1≦C1であり、1≦i2≦C2であり、以下同様である。そして、Y合成(i1,i2,・・・,iNt)=Y1(i1)+Y2(i2)+・・・+YNt(iNt)である。
受信信号点と合成レプリカとの点間ベクトルを、M合成(i1,i2,・・・,iNt)とする。ただし、M合成(i1,i2,・・・,iNt)=y−Y合成(i1,i2,・・・,iNt)である。点間ベクトル計算装置2は、i1,i2,・・・,iNtのすべての組み合わせについて、点間ベクトルを計算して出力する。つまり、MLD判定のために点間ベクトル計算装置2が求めるべき点間ベクトルの個数は、C1×C2×・・・×CNtである。
M合成(i1,i2,・・・,iNt)
=y−Y合成(i1,i2,・・・,iNt)
=y−Y合成(1,1,・・・,1)−{Y合成(i1,i2,・・・,iNt)−Y合成(1,1,・・・,1)}
=y−Y合成(1,1,・・・,1)−{Y1(i1)−Y1(1)+Y2(i2)−Y2(1)+・・・+YNt(iNt)−YNt(1)}
=y−Y合成(1,1,・・・,1)−M1(i1)−M2(i2)−・・・−MNt(iNt) ・・・(18)
第n送信系統(1≦n≦Nt)は、Cn個のコンスタレーションポイントのうちの1つの信号を送信する。
受信部51は、Nt個の送信系統から送信されてくる信号(合成された信号)yを受信し、代表点間ベクトル計算部131に渡す。受信部51は、また、パイロット信号を受信し、伝送路応答推定部52に渡す。
伝送路応答推定部52は、受信部51から渡されたパイロット信号に基づいて、伝送路応答を推定する。伝送路応答推定部52は、推定された伝送路応答を受信レプリカ生成部121に渡す。
送信信号記憶部53は、第1送信系統から第Nt送信系統までの各々から送信される信号のコンスタレーションポイントをすべて記憶している。
Yn(in)=HnXn(in) ・・・(19)
ただし、inは、第n送信系統に関するコンスタレーションのインデックスである。また、Xn(in)は、第n送信系統のコンスタレーションポイントである。また、Hnは、第n送信系統に関して推定された伝送路応答である。また、Xn(in)は、受信レプリカ生成部121によって生成される受信レプリカである。
Mn(in)=Yn(in)−Yn(1) ・・・(20)
なお、Yn(1)は、第n送信系統における代表の受信レプリカである。式(20)より、Mn(1)は明らかにゼロベクトルであるので、計算によって求める必要はない。
つまり、相対点間ベクトル計算部123は、第n送信系統に関して(Cn−1)回の複素減算を行う。即ち、相対点間ベクトル計算部123が第1送信系統から第Nt送信系統までにおいて必要とする複素減算の回数は、下の式(21)で与えられる通りである。
(C1−1)+(C2−1)+・・・+(CNt−1)
=(C1+C+・・・+CNt)-Nt ・・・(21)
Y合成(1,1,・・・,1)=Y1(1)+Y2(1)+・・・+YNt(1) ・・・(22)
つまり、代表合成レプリカ計算部122は、合成レプリカの代表点Y合成(1,1,・・・,1)を計算するために、(Nt−1)回の複素加算を行う。
代表点間ベクトル計算部131は、代表である点間ベクトルM合成(1,1,・・・,1)を計算する。
点間ベクトル計算部132−1は、第1送信系統についての相対点間ベクトルM1(i1)を用いて、既に計算されているM合成(1,1,・・・,1)から、i1≧2における点間ベクトルM合成(i1,1,・・・,1)を計算する。なお点間ベクトル計算部132−1での計算において、M合成(1,1,・・・,1)は、少なくとも第1送信系統に関しては代表の受信レプリカ(Y1(1))に対応する点間ベクトルである。
点間ベクトル計算部132−2は、第2送信系統についての相対点間ベクトルM2(i2)を用いて、既に計算されているM合成(i1,1,・・・,1)から、i2≧2における点間ベクトルM合成(i1,i2,・・・,1)を計算する。なお点間ベクトル計算部132−2での計算において、M合成(i1,1,・・・,1)は、少なくとも第2送信系統に関しては代表の受信レプリカ(Y2(1))に対応する点間ベクトルである。
以下同様に処理を続け、最終段である点間ベクトル計算部132−Ntは、第Nt送信系統についての相対点間ベクトルMNt(iNt)を用いて、既に計算されているM合成(i1,i2,・・・,i(Nt−1),1)から、iNt≧2における点間ベクトルM合成(i1,i2,・・・,iNt)を計算する。なお点間ベクトル計算部132−Ntでの計算において、M合成(i1,i2,・・・,i(Nt−1),1)は、少なくとも第Nt送信系統に関しては代表の受信レプリカ(YNt(1))に対応する点間ベクトルである。
この点間ベクトルの計算の詳細について、次に説明する。
M代表=y−Y合成(1,1,・・・,1) ・・・(23)
つまり、代表点間ベクトル計算部131は、代表点間ベクトルM代表を求めるために複素減算を1回行う。
なお、得られた代表点間ベクトルM代表は、求めるべき点間ベクトルの一つであり、M合成(1,1,・・・,1)である。そして、代表点間ベクトル計算部131は、得られた代表点間ベクトルM代表を点間ベクトル計算部132−1に渡す。また、代表点間ベクトル計算部131は、代表点間ベクトルM代表を出力部33に渡す。
点間ベクトル計算部132−1,132−2,・・・,132−Ntは、それぞれ、第1の点間ベクトル計算部、第2の点間ベクトル計算部、・・・、第Ntの点間ベクトル計算部とも呼ばれる。また、点間ベクトル計算部132−1,132−2,・・・,132−Ntを総称して単に「点間ベクトル計算部」とも呼ぶ。言い換えれば、点間ベクトル計算部は、第1から第Ntまでの点間ベクトル計算部で構成される。
第1の点間ベクトル計算部は、代表点間ベクトル計算部31が計算した代表の点間ベクトルを基に、第1の送信系統に関する相対点間ベクトルが表す相対的な変位を求めることによって、第1の送信系統に関する代表以外の受信レプリカにも対応する点間ベクトルを計算して出力する。
第n(ただし、2≦n≦Nt)の点間ベクトル計算部は、第(n−1)の点間ベクトル計算部が出力した点間ベクトルを基に、第nの送信系統に関する相対点間ベクトルが表す相対的な変位を求めることによって、第nの送信系統に関する代表以外の受信レプリカにも対応する点間ベクトルを計算して出力する。
最初に計算される代表点間ベクトルを基に、第1の点間ベクトル計算部、第2の点間ベクトル計算部、・・・、第Ntの点間ベクトル計算部が、順次、各送信系統についての代表以外の点間ベクトルを計算していく。その具体的手順については、後述する。
M合成(i1,1,・・・,1)
=y−Y合成(1,1,・・・,1)−M1(i1)
=M合成(1,1,・・・,1)−M1(i1) ・・・(24)
点間ベクトル計算部132−1は、計算して得られた点間ベクトルM合成(i1,1,・・・,1)(ただし、2≦i1≦C1)を、次段の点間ベクトル計算部132−2に渡すとともに、出力部133にも渡す。また、点間ベクトル計算部132−1は、前段(代表点間ベクトル計算部131)から渡された点間ベクトルM合成(1,1,・・・,1)を、次段の点間ベクトル計算部132−2に渡す。
なお、点間ベクトル計算部132−1が(C1−1)通りの点間ベクトルM合成(i1,1,・・・,1)を計算するために必要とする複素減算の回数は、(C1−1)回である。
M合成(i1,i2,1,・・・,1)
=y−Y合成(1,1,・・・,1)−M1(i1)−M2(i2)
=M合成(i1,1,・・・,1)−M2(i2) ・・・(25)
点間ベクトル計算部132−2は、計算して得られた点間ベクトルM合成(i1,i2,1,・・・,1)(ただし、2≦i2≦C2)を、次段の点間ベクトル計算部132−3に渡すとともに、出力部133にも渡す。また、点間ベクトル計算部132−2は、前段(点間ベクトル計算部132−1)から渡された点間ベクトルM合成(i1,1,・・・,1)を、次段の点間ベクトル計算部132−3に渡す。
つまり、点間ベクトル計算部132−2は、C1通りのM合成(i1,1,・・・,1)と、(C2−1)通りのM2(i2)との組み合わせにより、点間ベクトルM合成(i1,i2,1,・・・,1)を計算する。
即ち、点間ベクトル計算部132−2がC1×(C2−1)通りの点間ベクトルM合成(i1,i2,1,・・・,1)を計算するために必要とする複素減算の回数は、C1×(C2−1)回である。
一般化すると、第n段階(1≦n≦Nt)の点間ベクトル計算部132−nは、次の計算を行う。即ち、点間ベクトル計算部132−nは、前段から、既に計算された点間ベクトルM合成(i1,・・・,in−1,1,・・・,1)(1≦i1≦C1,1≦i2≦C2,・・・,1≦in−1≦Cn−1)を受け取る。そして、点間ベクトル計算部132−nは、下の式(26)により、点間ベクトルM合成(i1,・・・,in,1,・・・,1)を計算する。ただし、2≦in≦Cnである。
=y−Y合成(1,1,・・・,1)−M1(i1)−M2(i2)−・・・−Mn(in)
=M合成(i1,・・・,in−1,1,・・・,1)−Mn(in) ・・・(26)
点間ベクトル計算部132−nは、計算結果であるM合成(i1,・・・,in,1,・・・,1)を、出力部133に渡す。そして、n<Ntである場合においては、点間ベクトル計算部132−nは、前段から渡された点間ベクトルも含めて、点間ベクトルM合成(i1,・・・,in,1,・・・,1)を次段の点間ベクトル計算部132−(n+1)に渡す。
つまり、点間ベクトル計算部132−nは、C1×・・・×Cn−1×(Cn−1)回の複素減算を行う。
M合成(i1,・・・,iNt)
=y−Y合成(1,1,・・・,1)−M1(i1)−M2(i2)−・・・−MNt(iNt)
=M合成(i1,・・・,iNt−1,1)−MNt(iNt) ・・・(27)
つまり、点間ベクトル計算部132−Ntは、C1×・・・×CNt−1×(CNt−1)回の複素減算を行う。
従来技術においては、まず、すべての合成レプリカY合成(i1,i2,・・・,iNt)(1≦i1≦C1,1≦i2≦C2,・・・,1≦iNt≦CNt)を計算する。つまり、i1,i2,・・・,iNtのすべての組み合わせについて、合成レプリカを計算する。
そのために必要とされる複素加算の回数は、(C1×C×・・・×CNt)回である。
(b)受信信号と合成レプリカとの点間ベクトルを計算(従来技術による場合)
従来技術においては、次に、受信信号yから、上で生成した各合成レプリカY合成(i1,i2,・・・,iNt)を減算することにより、(C1×C×・・・×CNt)通りの点間ベクトルM合成(i1,i2,・・・,iNt)を計算する。そのために、計(C1×C×・・・×CNt)回の複素減算が必要とされる。
(c)計算回数の合計(従来技術による場合)
従来技術による場合、上記の(a)および(b)の合計として、2×(C1×C×・・・×CNt)回の複素加減算が必要とされる。
本実施形態では、相対点間ベクトル計算部123が、送信系統内でレプリカ間の相対点間ベクトルを計算する。M1(1),M2(1),・・・,MNt(1)は、それぞれ、計算するまでもなくゼロベクトルであり、計算不要である。そして、相対点間ベクトル計算部123は、式(21)にも示した通り、{(C1+C2+・・・+CNt)-Nt}回の複素加減算を必要とする。
(e)合成レプリカの代表点を生成(本実施形態による場合)
本実施形態では、代表合成レプリカ計算部122が、代表合成レプリカY合成(1,1,・・・,1)を計算するために、Y1(1),Y2(1),・・・,YNt(1)を加算する。つまり、このためにNt−1回の複素加算を必要とする。
本実施形態では、代表点間ベクトル計算部131が、受信信号yから上記の代表合成レプリカY合成(1,1,・・・,1)を減算し、代表の点間ベクトルM代表を計算する。つまり、このために1回の複素減算を必要とする。
(g)点間ベクトルを計算(本実施形態による場合)
本実施形態では、点間ベクトル計算部132−1が、i2=i3=・・・=iNt=1の場合についての点間ベクトルを計算する。つまり、点間ベクトル計算部132−1は、(C1−1)通りの点間ベクトルM合成(i1,1,・・・,1)(2≦i1≦C1)を計算する。このために(C1−1)回の複素減算を必要とする。
また、点間ベクトル計算部132−2が、i3=・・・=iNt=1の場合についての点間ベクトルを計算する。つまり、点間ベクトル計算部132−2は、{C1×(C2−1)}通りの点間ベクトルM合成(i1,i2,1,・・・,1)(2≦i2≦C2)を計算する。このために{C1×(C2−1)}回の複素減算を必要とする。
以下同様であり、一般化すると、点間ベクトル計算部132−n(1≦n≦Nt)が、in+1=・・・=iNt=1の場合についての点間ベクトルを計算する。つまり、点間ベクトル計算部132−nは、{C1×・・・×Cn−1×(Cn−1)}通りの点間ベクトルM合成(i1,・・・,in,1,・・・,1)(2≦in≦Cn)を計算する。このために{C1×・・・×Cn−1×(Cn−1)}回の複素減算を必要とする。
つまり、本実施形態の技術による場合、上記の(d)から(g)までの合計で必要とされる複素加減算の回数は、次の通りである。
(d):{(C1+C2+・・・+CNt)-Nt}回
(e):Nt−1回
(f):1回
(g):(C1−1)+{C1×(C2−1)}+{C1×C2×(C3−1)}+・・・+{C1×C2×・・・×Cn−1×(Cn−1)}+・・・+{C1×C2×・・・×CNt−1×(CNt−1)}回
つまり、これら(d)から(g)までの合計で必要とされる複素加減算の回数は、{(C1+C2+・・・+CNt)+(C1×C2×・・・×CNt)−1}回である。
ケース1:Nt=2,C1=4,C2=4のとき、従来技術において必要とされる複素加減算の回数は32回であり、本実施形態において必要とされる複素加減算の回数は23回である。つまり、本実施形態では、従来技術の71.9%の計算量で済む。
ケース2:Nt=2,C1=16,C2=16のとき、従来技術において必要とされる複素加減算の回数は512回であり、本実施形態において必要とされる複素加減算の回数は287回である。つまり、本実施形態では、従来技術の56.1%の計算量で済む。
ケース3:Nt=2,C1=64,C2=64のとき、従来技術において必要とされる複素加減算の回数は8192回であり、本実施形態において必要とされる複素加減算の回数は4223回である。つまり、本実施形態では、従来技術の51.6%の計算量で済む。
ケース4:Nt=4,C1=4,C2=4,C3=4,C4=4のとき、従来技術において必要とされる複素加減算の回数は512回であり、本実施形態において必要とされる複素加減算の回数は271回である。つまり、本実施形態では、従来技術の52.9%の計算量で済む。
ケース5:Nt=4,C1=4,C2=4,C3=16,C4=16のとき、従来技術において必要とされる複素加減算の回数は8192回であり、本実施形態において必要とされる複素加減算の回数は4135回である。つまり、本実施形態では、従来技術の50.5%の計算量で済む。
ケース6:Nt=4,C1=16,C2=16,C3=16,C4=16のとき、従来技術において必要とされる複素加減算の回数は131072回であり、本実施形態において必要とされる複素加減算の回数は65599回である。つまり、本実施形態では、従来技術の50.0%の計算量で済む。
なお、上記のいずれのケースにおいても有効数字3桁でパーセンテージを算出している。
また、半導体集積回路のチップを実現する手法の一つとして、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ,Field Programmable Gate Array)を用いて、上述した機能を設定するようにしても良い。
[変形例2]第2実施形態の変形例として、受信レプリカ生成部121が点間ベクトル計算装置2の外に存在していても良い。
M代表=y−Y1(1)−Y2(1) ・・・(28)
なお、この変形例で実施した場合にも、必要とされる複素加減算の合計回数は変わらない。
M代表=y−Y1(1)−Y2(1)−・・・−YNt(1) ・・・(29)
なお、この変形例で実施した場合も、必要とされる複素加減算の合計回数は変わらない。
10,11 受信装置
21,121 受信レプリカ生成部
22,122 代表合成レプリカ計算部
23,123 相対点間ベクトル計算部
31,131 代表点間ベクトル計算部
32−1,32−2,132−1,132−2,・・・,132−Nt 点間ベクトル計算部
33,133 出力部
51 受信部
52 伝送路応答推定部
53 送信信号記憶部
61 MLD判定部
Claims (5)
- 複数の送信系統に含まれる複数のコンスタレーション点それぞれに対応する受信レプリカを取得して、送信系統内における代表の前記受信レプリカと当該送信系統内における前記代表以外の前記受信レプリカとの差を表す相対点間ベクトルを計算する相対点間ベクトル計算部と、
送信系統ごとの代表の前記受信レプリカを基に、前記複数の送信系統それぞれの代表の受信レプリカを合成して得られる代表合成レプリカと、外部から与えられる受信信号に対応する点との差を表す、代表の点間ベクトルを計算する代表点間ベクトル計算部と、
ある送信系統について前記相対点間ベクトル計算部によって計算された前記相対点間ベクトルと、前記代表の点間ベクトルに基づいて得られる点間ベクトルであって少なくとも当該送信系統に関しては代表の前記受信レプリカに対応する点間ベクトルと、に基づき、当該送信系統に関する代表以外の受信レプリカに対応する点間ベクトルを計算する点間ベクトル計算部と、
前記代表点間ベクトル計算部によって計算された前記代表の点間ベクトルと、前記点間ベクトル計算部によって計算されたすべての前記点間ベクトルと、を出力する出力部と、
を具備することを特徴とする点間ベクトル計算装置。 - 複数の送信系統に含まれる複数のコンスタレーション点を取得するとともに、当該送信系統に関する伝送路応答を取得することによって、当該送信系統の各コンスタレーション点に対応する受信レプリカを生成する受信レプリカ生成部、
をさらに具備し、
前記相対点間ベクトル計算部と前記代表点間ベクトル計算部とは、前記受信レプリカ生成部が生成した前記受信レプリカを取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の点間ベクトル計算装置。 - 前記送信系統の数は、Nt(ただし、Ntは2以上の整数)であり、
前記点間ベクトル計算部は、第1から第Ntまでの点間ベクトル計算部で構成され、
第1の点間ベクトル計算部は、前記代表点間ベクトル計算部が計算した前記代表の点間ベクトルと、第1の送信系統に関する前記相対点間ベクトルとに基づき、第1の送信系統に関する代表以外の前記受信レプリカにも対応する前記点間ベクトルを計算して出力し、
第n(ただし、2≦n≦Nt)の点間ベクトル計算部は、第(n−1)の点間ベクトル計算部が出力した前記点間ベクトルと、第nの送信系統に関する前記相対点間ベクトルとに基づき、第nの送信系統に関する代表以外の前記受信レプリカにも対応する前記点間ベクトルを計算して出力する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の点間ベクトル計算装置。 - 受信した受信信号およびパイロット信号を出力する受信部と、
前記受信部が受信した前記パイロット信号に基づいて伝送路応答を推定する伝送路応答推定部と、
複数の送信系統に含まれる複数のコンスタレーション点を記憶する送信信号記憶部と、
請求項1から3までのいずれか一項に記載の点間ベクトル計算装置と、
前記点間ベクトル計算装置から出力される点間ベクトルに基づくメトリックを計算することにより前記受信信号に対応する送信信号を最尤判定する判定部と、
を具備する受信装置であって、
前記受信装置が具備する前記相対点間ベクトル計算部は、前記送信信号記憶部が記憶する前記コンスタレーション点と、前記伝送路応答推定部が推定した前記伝送路応答とに基づく前記受信レプリカを取得するものであり、
前記受信装置が具備する前記代表点間ベクトル計算部は、前記送信信号記憶部が記憶す
る前記コンスタレーション点と前記伝送路応答推定部が推定した前記伝送路応答とに基づく前記受信レプリカに基づいて、前記代表の点間ベクトルを計算するものである、
ことを特徴とする受信装置。 - 複数の送信系統からの信号の受信レプリカの合成と、受信される受信信号との差を表す点間ベクトルを計算するチップであって、
複数の送信系統に含まれる複数のコンスタレーション点それぞれに対応する受信レプリカを取得して、送信系統内における代表の前記受信レプリカと当該送信系統内における前記代表以外の前記受信レプリカとの差を表す相対点間ベクトルを計算する相対点間ベクトル計算部と、
送信系統ごとの代表の前記受信レプリカを基に、前記複数の送信系統それぞれの代表の受信レプリカを合成して得られる代表合成レプリカと、外部から与えられる受信信号に対応する点との差を表す、代表の点間ベクトルを計算する代表点間ベクトル計算部と、
ある送信系統について前記相対点間ベクトル計算部によって計算された前記相対点間ベクトルと、前記代表の点間ベクトルに基づいて得られる点間ベクトルであって少なくとも当該送信系統に関しては代表の前記受信レプリカに対応する点間ベクトルと、に基づき、当該送信系統に関する代表以外の受信レプリカに対応する点間ベクトルを計算する点間ベクトル計算部と、
前記代表点間ベクトル計算部によって計算された前記代表の点間ベクトルと、前記点間ベクトル計算部によって計算されたすべての前記点間ベクトルと、を出力する出力部と、
を具備することを特徴とするチップ。
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