JP6631839B2 - 照明装置および画像表示装置 - Google Patents

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本発明は、照明装置および画像表示装置に関する。
プロジェクタや虚像表示装置などの各種画像表示装置では、表示される画像に照明光を照射し、スクリーンなどに投射するために、光源装置を用いるものがある。光源装置を用いた画像表示装置によれば、プロジェクタのスクリーンなどの画像表示面や、観察面が所定の照度で照明されて、所望の明るさの画像が表示される。
画像表示装置では、高品質の画像を表示するために、上記画像表示面や観察面の照度分布が均一であることが望ましい。
特許文献1には、光源と、導光部材であるライトパイプと、拡散板とを有し、光源、ライトパイプ、拡散板をこの順に配置した照明光学装置が記載されている。前記ライトパイプから出射する光束が入射するレンズとして、互いの光学パワーが直交するように配置された2つのシリンドリカルレンズを有する。前記2つのシリンドリカルレンズの光学パワーは、空間変調部の表示面における一の方向と他の方向で互いに異なっている。
本発明は、簡単な構成で、画像表示面や観察面の照度分布を均一にできる光源装置および画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光源装置は、
光源素子と、配光分布均一化部材と、導光部材とを、前記光源素子から出射する光の進行方向にこの順に有する光源装置であって、
前記配光分布均一化部材は、所定の一方向とこれに直交する方向とで異なる拡散作用を持ち、
前記導光部材は、前記配光分布均一化部材により拡散された光が入射する曲面からなる入射面と、前記入射面と対向する位置にあって前記入射面から入射される光を反射する反射面を有し、
前記入射面は、前記導光部材に入射する光を平行光とし、
前記反射面による反射光を照明対象に照射することを主要な特徴とする。
本発明によれば、導光部材の構成を工夫したことによって、簡単な構成で、画像表示面や観察面の照度分布を均一にすることができる照明装置および画像表示装置を得ることができる。
本発明に係る光源装置の実施形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は導光部材の後面図である。 図1の導光部材を示す図であり、(a)は平面図、(b)は後面図、(c)は横断面図である。 光源装置の光源素子としてレーザ光源を用いた場合の光の配光分布を示す図である。 光源装置の光源素子として発光ダイオード(LED)を用いた場合の光の配光分布を示す図である。 光源素子の照明光を、光ファイバーを用いて伝送する光源装置の実施形態を示す光学配置図である。 光源素子と導光部材との間に光ファイバーを配置した場合の光路図である。 カラー対応の光源素子と光ファイバーを用いた光源装置の実施形態を示す光学配置図である。 導光部材にガウスビームが入射したときの光の配光分布を示す図で、(a)は平面図、(b)は後面図である。 導光部材にガウスビームが入射したときの光の伝搬を示す平面図である。 導光部材にガウスビームが入射したときの光の伝搬を示す図で、(a)は後面図、(b)は平面図である。 光源から出射されるガウスビームが配光分布均一化部材で均一化され、導光部材を伝播する様子を示す後面図である。 導光部材の反射面により反射されて導光部材内を伝搬する光の経路を示す平面図である。 配光分布均一化部材である光拡散部材による光拡散作用を示す図で、(a)は平面図、(b)は後面図である。 配光分布均一化部材の一例を示す斜視図である。 配光分布均一化部材の他の例であるプリズムアレイの斜視図で、(a)は一次元のプリズムアレイを、(b)は二次元のプリズムアレイをそれぞれ示す。 配光分布均一化部材のさらに他の例であるレンチキュラーアレイの斜視図で、(a)は一次元のレンチキュラーアレイを、(b)は二次元のレンチキュラーアレイをそれぞれ示す。 配光分布均一化部材のさらに他の例である回折格子を示す斜視図である。 光源装置を用いた画像表示装置の実施形態を示す図で、(a)は導光部材の後面側から視た後面図、(b)は平面図である。 図18の画像表示装置の効果を説明するためのグラフで、(a)は導光部材の照度分布を、(b)は導光部材の短辺の照度分布を、(c)は導光部材の長辺の照度分布を示す。 比較例として、図18の画像表示装置から配光分布均一化部材を除去した場合の効果を説明するためのグラフで、(a)は導光部材の照度分布を、(b)は導光部材の短辺の照度分布を、(c)は導光部材の長辺方向の照度分布を示す。 画像表示装置としてのプロジェクタの例を示す光学配置図である。 画像表示装置としての虚像表示装置の例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る照明装置および画像表示装置の実施形態を説明する。
図1は、光源素子1と、光源素子1の出射光の配光分布均一化部材である光拡散部材2と、光拡散部材2からの光が入射し、この入射光を導光して出射する導光部材3と、を備える光源装置を示す。
光源素子1は、白色光を出射するものであり、例えば、レーザダイオード(以下「LD」という)、ライトエミッティングダイオード(以下「LED」という)などの固体光源素子が好適である。光源素子1としてLEDを用いた場合、光源の配光分布はランバート分布となり、LDの場合にはガウス分布となる。
図1、図2に示すように、導光部材3は、外形が略角柱状の部材であり、長さ方向に対して直交する方向の線に沿った横断面形状は、図2(c)に示すように長方形である。導光部材3の、照明光の出射面を前面33、出射面と反対側の面を後面34とする。図1(a)、図2(a)の紙面上、上側の面が前面33、下側の面が後面34である。導光部材3の前記長方形の横断面における短辺方向は、導光部材3を上面から見た方向すなわち平面方向から見た導光部材3の厚さ方向であり、前記横断面における長辺方向は、前面33または後面34から見た導光部材3の幅方向である。
前記長方形の横断面における短辺方向は水平方向であり、この方向を図3、図4に示すようにx方向とする。前記長方形の横断面における長辺方向は、x方向に直交する垂直方向であって、この方向を図3、図4に示すようにy方向とする。x方向とy方向に直交する方向であって、導光部材3の長さ方向をz方向とする。z方向は光の進行方向すなわち光軸方向である。
光拡散部材2は、光源素子1と導光部材3との間に設けられ、所定の一方向とこれに直交する方向とで異なる拡散作用を有する光学素子である。図11、図13は光拡散部材2による光の拡散を示しており、光源素子1から出射される光を、前記長方形の横断面における長辺方向すなわちy方向にのみ光を拡散する。光拡散部材2は、このような光拡散作用を備えていることによって、配光分布均一化部材としての役割を有している。
光拡散部材2の具体例として、拡散板、プリズムアレイ、レンチキュラーアレイ、回折格子などが挙げられる。これらの具体例については後述する。
導光部材3は、光拡散部材2により拡散される光の入射面31、入射面31から入射する光を導光する導光部32、導光される光を反射する反射面35を有する。入射面31は、光源素子1に向かって凸の曲面である。
導光部材3は、ガラスやプラスチックなどの透明な材料からなる。入射面31とこれに続く導光部材3の一部は、コリメート機能部30になっている。入射面31は、コリメート機能部30の屈折率と相まって光源素子1からの光を平行光とするような曲率の曲面である。コリメート機能部30は、導光部材3と一体成形して作製することができるが、導光部材3とは別部材として作製し、導光部材3に密着させて接着してもよい。後者の場合、コリメート機能部30と導光部材3とで材料を変えることができる。
反射面35は、図1(a)に示すように、導光部材3の長さ方向において入射面31と対向する位置にあり、導光部材3の平面方向から見て導光部材3の前面33の面積が後面34よりも小さくなる向きに傾斜している。したがって、導光部材3内を進行する光は、反射面35によって反射され導光部材3の後面34に向かって進行する。反射面35による反射光が至る導光部材3の後面34には、前記反射光進路をさらに導光部材3の前面33側に向かって変更する光機能性素子が配置されている。
前記光機能性素子によって向きが変更された光は導光部材3の前面33から出射し、この出射光が光源装置から出射される照明光となる。この照明光が出射される導光部材3の前面33側の照明光の通路には、例えば、図21に示す画像表示素子5が配置され、画像表示素子5に照明光が照射される。
以上のように構成されている光源装置によれば、光源素子1から出射される光は、導光部材3の入射面31から導光部材3に入射することにより平行光となって導光部32内を進行する。前記平行光は反射面35で反射されて導光部材3の後面34に到達し、後面34の光機能性素子によってさらに向きが変更されて前面33から外部に出射される。
[配光分布の均一化]
図2に示すように、導光部材3の導光部32の光進行方向に対して直交する方向の横断面形状は長方形である。配光分布均一化部材である光拡散部材2は、前記長方形の長辺方向において、導光部材3に入射する光の配光分布を均一化する。導光部材3の反射面35は前記長方形の短辺方向における光の配光分布を均一化する機能をもっている。以下、配光分布の均一化について説明する。
光源素子1がレーザ光源の場合、出射される光の配光分布はガウス分布である。レーザ光源から出た光の強度を、光軸(z軸)上のある位置で測定すると、図3に示すように、x方向、y方向が対称的なガウス分布が得られる。
光源素子1がLEDを用いる場合、図4に示すように、x方向とy方向とでガウス分布が異なる。図4の例におけるガウス分布は、x方向で広く、y方向で狭い。光源素子1を、光軸を中心に回転させれば、ガウス分布も回転する。以下、ガウス分布の強度分布を単にガウスビームと記すことにする。
[光源装置の変形例]
図5に示すように、光源装置は、光ファイバー8を有していてもよい。光ファイバー8の一端81側に、固体光源素子からなる光源素子1とカップリング光学系6が光学的に接続されている。光源素子1から出射される照明光は、カップリング光学系6を介して光ファイバー8の一端81から光ファイバー8内に導かれる。光は、光ファイバー8内を進行し、光ファイバー8の他端82から出射する。
光ファイバー8の他端82は実質的に光源とみなすことができる。そこで、図6に示すように、光ファイバー8の他端82から出射する光を、光拡散部材2を介して導光部材3の入射面31から導光部材3に導入することにより、図1、図2に示す実施形態と同様の光源装置として機能させることができる。光ファイバー8はシングルモードファイバーが好ましい。図5、6では光ファイバー8の径を誇張して太く描いてある。
光源装置を、カラー化した画像表示装置などに対応させるためには白色の光源を得る必要がある。図7はその例を示す。図7に示すように、赤、緑、青の各色の光を出射する例えばLEDを、それぞれ光源素子1R,1G,1Bとして用いている。各光源素子1R,1G,1Bから出射される光はそれぞれコリメートレンズ9R,9G,9Bによって平行光束に変換されてクロスダイクロイックプリズム10に入射される。クロスダイクロイックプリズム10は三色の光を合成し白色光として出射する。クロスダイクロイックプリズム10の出射面の前方にはカップリングレンズ11が配置され、カップリングレンズ11はクロスダイクロイックプリズム10から出射される平行光を収束させて光ファイバー8に入射する。クロスダイクロイックプリズム10の代わりにクロスダイクロイックミラーを用いてもよい。
導光部材3に対する光源素子1の設置位置は、曲面からなる入射面31を含むコリメート機能部30の焦点位置である。光源装置が光ファイバー8を有する場合は、光ファイバー8の出射端である前記他端82を、コリメート機能部30の焦点位置に配置する。配光分布均一化部材である光拡散部材2は、光源素子1と前記入射面31との間に設置し、光源素子1に近い位置に置くことが好ましい。光拡散部材2から出た光をコリメートしやすくするためである。
[配光分布とその均一化]
導光部材3にガウスビームが入射したときの様子を図8に示す。図8(a)は導光部材3の平面図すなわち前記横断面の短辺方向を見た図、(b)は導光部材3の後面図すなわち前記横断面の長辺方向を見た図である。迷光を防ぐために、導光部材3の入射側にアパーチャ12を設けている。アパーチャ12により、ガウスビームの裾野が遮断される。アパーチャ12の開口は、導光部材3の前記横断面の短辺方向と長辺方向の大きさが、短辺方向と長辺方向の長さに対応して設定されていて、ガウスビームが回転対称の場合、短辺と長辺では、短辺の方が多く遮断される。アパーチャ12で切られる位置でのガウスビームの強度は最小値になる。アパーチャ12の開口を通るガウスビームの最大値と前記最小値との高低差は、短辺で小さく、長辺で大きい。
導光部材3の前記短辺方向においてガウスビームが伝播される様子を図9に示す。導光部材3に入射するガウスビームの裾野は既にアパーチャ12で切られている。導光部材3に入射し、導光部材3内を進行する光は、光軸方向に対して傾けて設けられている反射面35により反射される。反射面35は、導光部材3の前記横断面の短辺方向において傾斜しており、この傾斜の向きは導光部材3の前面側の面積を小さくする向きであるため、反射面35で反射される光は導光部材3の前面34に投射される。反射面35は、図2(c)に示す導光部材3の横断面の面積よりも広い面積であるため、前面34における投射領域は広くなり、それに伴いガウスビームも引き伸ばされる。
反射面35の反射率を100%と仮定すると、ガウスビーム全体の強度は反射面35による反射の前後で変わらない。したがって、導光部材3の前面34における光の投射領域でガウスビームが引き伸ばされることになり、導光部材3の前面34におけるガウスビームの高低差は、反射面35での高低差と比較して小さくなる。
図9に示す曲線A1は反射面35に入射するガウスビームの前記短辺方向の配光分布であり、ガウスビームの最大値と最小値との高低差が大きい。図9に示す曲線A2は反射面35で反射され、導光部材3の前面34に投射されるガウスビームの配光分布である。曲線A2は前面34において広がり、中心部における光強度の最大値と周辺部における光強度の最小値との差が小さくなっている。これにより、導光部材3の前記横断面の短辺方向における配光分布の均一化がなされる。
導光部材3の前記横断面の長辺でのガウスビームの伝播の様子を図10に示す。図10では、反射面35を明確にするため、導光部材3の前記横断面の短辺方向を見た図も(b)に併せて描いている。
前記アパーチャ12で裾野が遮断されたガウスビームは導光部材3に入射して導光部材3内を進行し、反射面35で反射され、導光部材3の後面34に至り、さらに導光部材3の前面33に到達する。しかし、ガウスビームの広がり方向は、反射面5と平行であるため、ガウスビームの広がりは変わらない。図10(a)に示すガウスビームAは反射面35に入射する前記長辺方向のガウスビームであり、ガウスビームBは反射面35で反射され導光部材3の前面33から出射する前記長辺方向のガウスビームである。
図10に示すように、前記長辺方向におけるガウスビームの高低差は大きい。より正確には、短辺方向の影響を受けるため、図10に示す導光部材3の後面34において、ガウスビームの中央部ではビーム強度が大きいが、ビームの周辺部に向かうに従いビーム強度は小さくなる。従って、この長辺方向で配光分布の均一化が必要となる。
本実施形態は、この長辺方向について、あるいは長辺方向についてのみ、配光分布の均一化を行うためのものである。光源素子1から出射するガウスビームが配光分布均一化部材としての光拡散部材2で均一化され、導光部材3を伝播する様子を図11に模式的に示す。光拡散部材2は、光拡散部材2に入射する光を長辺方向に拡散し、長辺方向の配光分布を均一化する。図11において、光拡散部材2に入射する光の配光分布を符号Cで、光拡散部材2で長辺方向に拡散され均一化された光の配光分布を符号Dで示す。光拡散部材2で長辺方向に拡散され均一化された光は、導光部材3に導入され、導光部材3内を進行し、反射面35で反射され、導光部材3の後面34で進行方向を変更されて導光部材3の前面33から出射する。導光部材3内での前記長辺方向における配光分布は、符号Dで示す均一化された配光分布に変わりがない。
導光部材3の長辺の後面34を反射面とすることにより、図12に示すように、反射面35による反射光を前面33まで伝播させることも可能である。前記後面34を反射面とするには、後面34をミラーコーティングする、あるいは全反射面にするとよい。また、後面34を反射面とするために、マイクロメートルあるいはナノメートルサイズの微細構造を用いて、反射角の制御を行ってもよい。例えば、ブレーズド回折格子を用いることによって後面34を反射面とすることができる。
[配光分布均一化部材の具体例]
次に、図13乃至図17を参照して、配光分布均一化部材としての光拡散部材2およびその具体例について説明する。
光拡散部材2は、光源素子1から出射した光のうち、特定の方向、本実施形態では長辺の方向にのみを拡散するもので、かかる拡散状態を図13に示す。図13に示すように、光拡散部材2は、光源素子1に対向し、光が入射される入射面21と、入射面21に対向し、前記長辺の方向にのみ光を拡散しながら出射する出射面22と、を有する。
図14は、配光分布均一化部材の具体例として拡散板2Aを示す。拡散板2Aは、光の拡散に方向性を出させるために、表面に溝200が無数に形成されている。溝200の方向は略一方向すなわち前記長辺方向であり、長辺方向にのみ光を拡散させる。無数の溝200が前記短辺方向に不規則に並んでいる。溝200は、この例では出射面22に配置されているが、これに限定されない。すなわち、溝200が入射面21に設けられる形態、あるいは溝200が入射面21と拡散面22の双方に設けられる形態でもよく、いずれの形態でも出射面22から出射する光を拡散させることができる。
図15(a)および(b)は、配光分布均一化部材の具体例としてプリズムアレイを用いた2つの例を示す。図15(a)は、屋根型のプリズム201が出射面22に配列された一次元のプリズムアレイ2Bの例を示す。プリズム201は屋根型の稜線が長辺方向に伸びていて、複数のプリズム201が短辺方向に配列されている。図15(b)は、屋根型のプリズム202が出射面22配列された二次元のプリズムアレイ2Cの例を示す。プリズム202は屋根型の稜線が長辺方向に伸びていて、複数のプリズム201が長辺方向と短辺方向に配列されている。
図15(a)、(b)に示すプリズム201のアレイ、プリズム202のアレイは、これらの例では出射面22に設けられているが、これに限定されない。すなわち、プリズム201、202のアレイが入射面21に設けられる形態、入射面21と拡散面22の双方に設けられる形態でもよく、いずれの形態でも出射面22から出射する光を拡散させることができる。
図16は、配光分布均一化部材の具体例としてレンチキュラーアレイを用いた2つの例を示す。図16(a)は、レンチキュラー203が出射面22の長辺方向に配列された一次元のレンチキュラーアレイ2Dを示す。図16(b)は、レンチキュラー204が出射面22の長辺および短辺方向に配列された二次元のレンチキュラーアレイ2Eを示す。
レンチキュラー203、204のアレイは、これらの例では出射面22に設けられているが、これに限定されない。すなわち、レンチキュラー203、204が入射面21に設けられる形態、あるいは入射面21と拡散面22の双方に設けられる形態でもよく、いずれの形態でも出射面22から出射する光を拡散させることができる。
図17は、配光分布均一化部材の具体例として回折格子2Fを用いた例を示す。回折格子2Fは、スリット205が出射面22の長辺方向に向いていて、複数のスリット205が短辺方向に配列されている。
スリット205のアレイは、この例では出射面22に設けられているが、これに限定されない。すなわち、スリット205が入射面21に設けられる形態、あるいは入射面21と出射面22の双方に設けられる形態でもよく、いずれの形態でも出射面22から出射する光を拡散させることができる。また、出射面22の長辺方向および短辺方向に沿ってスリットを配列する構成でもよい。
配光分布均一化部材のさらに他の具体例として、ホログラムを用いることもできる。
[画像表示装置の構成例]
上述した光源装置を用いた画像表示装置の構成例を図18に示す。図18(a)は導光部材3の長辺方向を見た図、(b)は短辺方向を見た図である。光源装置は、上述したとおり、光源素子1、配光分布均一化部材である光拡散部材2、曲面からなる入射面31を備えた導光部材3を有してなる。この光源装置に加えて、導光部材3の前面33に配置されたガラス基板4と、ガラス基板4に微小間隔をおいて対向配置された画像表示素子5とを備える。光源装置は画像表示素子5に照明光を照射して画像表示素子5を照明する。
画像表示素子5として、液晶表示素子、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)その他、周知の画像表示素子を用いることができる。光源装置から画像表示素子5に照射した照明光を投射光学系に導いて、画像表示素子5に表示されている画像をスクリーンに投射することができる。画像表示素子5に表示されている画像を、虚像表示光学系を介して観察するようにすることもできる。これら光源装置の応用例は後で説明する。
図18に示すように、導光部材3の幅すなわち前記長辺方向の寸法をw、長さをL、厚みすなわち前記短辺方向の寸法をhとすると、本実施例では、これらを以下の値で形成した。
・幅W=7mm
・長さL=15.5mm
・厚みh=2.5mm
また、導光部材3の材質はPMMA(ポリメタクリル酸メチル)樹脂である。
導光部材3の反射面35の傾き角は9°である。
本実施例では導光部材3におけるコリメート機能部30の材質をBK7とした。コリメート機能部30における入射面31の曲率半径は15.5mmであり、コリメート機能部30における入射面31の反対側は平面であり、コリメート機能部30の厚みは1.3mmである。
また、導光部材3は、曲面部30まで部分的に0.73mm延びた形になっている。導光部材3の後面34、特に反射面35による反射光の到達位置は、微細構造を設けることにより、通常の反射面のように入射角と反射角が等しい反射ではなく、光の向きを特定の向きに変えるようにしている。前記反射光の到達位置に機能性光学部材を配置して、反射面35による反射光を特定の向きにすなわち導光部材3の前面33に向かって変更するようにしてもよい。導光部材3の前面33は光の透過面である。
導光部材3に入射した光は、傾斜した反射面35で反射され、後面34でさらに反射され、後面33およびガラス基板4を透過して、画像表示素子5の観察面に到達する。
配光分布均一化部材である光拡散部材2は、導光部材3側に、長辺方向に光を拡散する拡散面を設けている。光拡散部材2は、光源素子1から10mmの位置に設けている。光源素子1から射出される光は、NA=0.1であり、光源素子1から射出される光のガウス分布は回転対称である。
以上説明した実施例について、光線追跡シミュレーションにより効果の確認を行った。使用したソフトウェアは、Synopsys、Inc.LightTools、8.2.0である。
図19は、本発明の前記実施例について効果確認を行った結果を示す。図19(a)は、画像表示素子5の観察面における二次元照度分布を、図19(b)は導光部材3の短辺方向の断面プロファイルを、図19(c)は導光部材3の長辺の断面プロファイルを示す。ここでいう短辺、長辺とは、導光部材3の短辺、長辺であって、前記断面の短辺、長辺ではない。
図20は、比較例として、配光分布均一化部材を除去した場合の、二次元照度分布および断面プロファイルを示す。図20の(a)、(b)、(c)は、図19の(a)、(b)、(c)に対応する。
配光分布均一化部材を用いた結果を示す図19(c)において、横軸±0.2mmで、照度の高低差は0.34である。一方、配光分布均一化部材を用いない結果を示す図20(c)においては、照度の高低差は、0.6であり、配光分布均一化部材を用いることにより、照度分布が均一化されることが分かる。
[照明装置の応用例]
本発明に係る照明装置の応用として、プロジェクタ、スマートグラス、ヘッドマウントディスプレイ等の画像表示装置が挙げられる。画像表示装置において、表示される画像の照度の均一性は重要である。画面の周辺部において照度が低い場合、視野が狭まったように見え、見づらい画像となる。本照明装置を画像表示装置に適用することにより、その課題を解決することができる。
プロジェクタの応用例を図21に示す。図21において、光源の部分は図7について説明した白色の光源を得るための構成と同じで、赤、緑、青の各色の光を出射する光源素子1R,1G,1B、コリメートレンズ9R,9G,9B、クロスダイクロイックプリズム10を有する。クロスダイクロイックプリズム10から出射される白色光は、カップリングレンズ11、配光分布均一化部材である光拡散部材2を経て導光部材3に入射される。光拡散部材2、導光部材3は前述の実施例の通りに構成されていて、導光部材3から照明光が出射される。
カップリングレンズ11と光拡散部材2との間に、図7について説明した光ファイバー8が配置されていてもよい。
導光部材3の前面33に対向して画像表示素子5が配置され、導光部材3から出射される照明光が画像表示素子5に照射される。図21に示す例では、画像表示素子5は光透過型の素子で、画像表示素子5を透過した光は投射光学系40に入射し、投射光学系40は、画像表示素子5に表示されている画像をスクリーンなどに投影する。画像表示素子5は、DMD,液晶表示素子、空間光変調素子などから適宜選択することができる。画像表示素子5は、光透過型であってもよいし、反射型であってもよい。
本発明に係る照明装置を眼鏡型画像表示装置に応用した例を図22に示す。眼鏡のツルの部分に、光源、照明装置、画像表示素子5などをユニットとして搭載し、画像表示素子5に表示される映像光を出射する。眼鏡のレンズの51が反射面となり、画像表示素子5に表示される画像の虚像55を、レンズ51を通して観察するようにしたものである。図22の例は片側のみに画像を表示して片側の目で画像を観察するものであるが、両側に画像を表示して両側の目で画像を観察するものであってもよい。
上述した画像表示装置実施形態によれば、画像表示面に照射する照明光の照度分布を均一にすることができ、高画質の画像を表示することができる。
1 光源素子
2 配光分布均一化部材である光拡散部材
3 導光部材
5 画像表示素子
8 光ファイバー
30 コリメート機能部
31 入射面
32 導光部
35 反射面
特開2007−12530号公報

Claims (13)

  1. 光源素子と、配光分布均一化部材と、導光部材とを、前記光源素子から出射する光の進行方向にこの順に有する光源装置であって、
    前記配光分布均一化部材は、所定の一方向とこれに直交する方向とで異なる拡散作用を持ち、
    前記導光部材は、前記配光分布均一化部材により拡散された光が入射する曲面からなる入射面と、前記入射面と対向する位置にあって前記入射面から入射される光を反射する反射面を有し、
    前記入射面は、前記導光部材に入射する光を平行光とし、
    前記反射面による反射光を照明対象に照射する光源装置。
  2. 前記入射面は、前記光源に向かって凸の曲面である請求項1記載の光源装置。
  3. 前記導光部材は、光の進行方向に対して交差する方向の断面形状が長方形であり、
    前記配光分布均一化部材は、前記長方形の長辺方向に拡散作用を有していて前記長辺方向の配光分布の高低差を小さくする請求項1または2記載の光源装置。
  4. 前記反射面は、前記導光部材の前記短辺方向において傾斜している請求項3記載の光源装置。
  5. 前記反射面による反射光の到達位置に機能性光学部材がある請求項1乃至4のいずれかに記載の光源装置。
  6. 前記機能性光学部材は光の向きを変える部材である請求項5記載の光源装置。
  7. 前記光源素子から出射される光束の配光分布はガウス分布である請求項1乃至6のいずれかに記載の光源装置。
  8. 光源素子と光ファイバーを有し、前記光源素子が出射し前記光ファイバーが導く光を前記配光分布均一化部材に入射する請求項1乃至7のいずれかに記載の光源装置。
  9. 前記配光分布均一化部材は拡散板である請求項1乃至8のいずれかに記載の光源装置。
  10. 前記配光分布均一化部材はプリズムアレイである請求項1乃至8のいずれかに記載の光源装置。
  11. 前記配光分布均一化部材はレンチキュラーアレイである請求項1乃至8のいずれかに記載の光源装置。
  12. 前記配光分布均一化部材は回折格子である請求項1乃至8のいずれかに記載の光源装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の光源装置を用いた画像表示装置であって、前記光源装置で照明される画像表示素子を有し、前記画像表示素子によって表示される画像を投射する投射光学系を有する画像表示装置。
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