JP6630546B2 - プレートの固定構造 - Google Patents
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Description
デッキプレートは、所定間隔をあけて構築された梁間に掛け渡されるように配置され、デッキプレートの両端部がそれぞれ梁の上面に溶接されて固定されている。デッキプレートの設置後、デッキプレートの上にはコンクリートが打設される(例えば、特許文献1参照)。
図1は、建築構造物を構成する梁にデッキプレート(プレート)を固定した状態を示す上方からの斜視図である。
図1に示すように、建築構造物の躯体1は、基礎に立設される複数の柱2と、柱2に対して直交する方向、すなわち、基礎に対して平行な方向に柱2に架け渡される複数の梁3とを備えている。
柱2は、例えば、鋼製で中空状の角柱から形成されている。梁3は、例えば、鋼製のH形鋼から形成されている。梁3は、フランジ31の面が基礎に対して平行な方向となるように配置され、柱2に連結されている。
梁3の間には、デッキプレート4が架け渡されており、梁3のフランジ31の上面に固定されている。
図2、図3に示すように、デッキプレート4は、平面視矩形状の薄い鋼板から形成されており、一方の主面(デッキプレート4を梁3の上面に載置したときにフランジ31の上面に対向する面)において、一方向に延びる複数のリブ41を有している。リブ41は、所定の間隔をあけて互いに平行に形成されており、デッキプレート4を形成する鋼板が複数の箇所で折り曲げられることにより形成されている。リブ41の両端部は、その高さ方向に押し潰されており、梁3のフランジ31の上面に載置できるように形成されている。
デッキプレート4の一方の主面におけるリブ41の間(リブ41以外の位置)には、他方の主面に向けて凹む凹部42が形成されている。凹部42は、デッキプレート4の両端部近傍にそれぞれ形成されており、各凹部42は、デッキプレート4の端部を介して外部に連通されている。凹部42は、デッキプレート4を梁3に固定するために必要な接着強度を実現できる量の接着剤5(図4参照)を注入できるような大きさに形成されている。凹部42の底部には、デッキプレート4の一方の主面から他方の主面に貫通して凹部42に連通する孔43が形成されている。孔43は、デッキプレート4の大きさにもよるが、例えば、直径が4mm程度で、デッキプレート4の端部から2cm程の位置に形成されている。
なお、デッキプレート4の表面には、エンボス加工が施されていてもよい。
図4に示すように、デッキプレート4は、凹部42が形成されている面を下にして梁3のフランジ31の上面に載置されている。このフランジ31の上面と凹部42とに囲まれた空間内に接着剤5が注入されている。接着剤5の固化により、デッキプレート4が梁3に固定されている。
接着剤5は、鋼材同士を接着することができるものであり、例えば、二液混合タイプのアクリル系接着剤であることが好ましい。
次に、デッキプレート4を梁3に固定する方法について説明する。
予め、デッキプレート4に凹部42を形成し、この凹部42に連通する孔43を形成しておく。ここで、凹部42は、デッキプレート4の端部を介して外部に連通するように形成する。
次に、凹部42を梁3のフランジ31の上面に対向させるようにデッキプレート4を梁3に載置する。
次に、図5に示すように、凹部42と梁3のフランジ31で囲まれた空間内に、孔43から接着剤5を注入してデッキプレート4と梁3とを接着して固定する。図5に示すように、接着剤5は、注入ガン6の注入口61を孔43から凹部42内に挿入して行う。
凹部42に注入された接着剤5が固化することにより、梁3にデッキプレート4が固定され、デッキプレート4の設置が完了する。
以上のようなデッキプレート4の梁3への固定構造によれば、デッキプレート4の梁3への固定を接着剤5で行うことができるので、従来のように、溶接作業を必要としない。
これにより、溶接機を溶接作業現場まで運ぶ必要がなくなるので、溶接機の落下防止対策やケーブル等の取り回しについても考慮する必要がなくなる。また、接着剤5を扱うことに資格は必要ないため、施工現場にいる作業員の誰もがデッキプレート4の固定作業を行うことができ、作業効率を改善することができる。
凹部42には孔43が形成されているので、デッキプレート4を梁3に載置した後、デッキプレート4の上方から孔43を介して接着剤5を凹部42に注入することができるので、接着作業を容易にすることができる。また、凹部42に連通する孔43を形成することにより、梁3のフランジ31に対向する位置であれば、凹部42を形成する位置を任意に決定することができる。
また、溶接作業を必要としないので、作業時に発生する火花、その他の物が落下しないように、大型の布等でデッキプレートの下方を養生する必要がなくなるため、作業効率を改善することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、凹部42に形成される孔は、1つに限らず、図6に示すように、凹部42に連通する孔を複数(例えば、デッキプレート4におけるリブ41の延在方向に沿って2つ)設け、一方を接着剤5の注入孔43、他方を接着剤5の充填確認及び固化確認の点検孔44として用いてもよい。点検孔44は、例えば、直径が4mm程度で、デッキプレート4の端部から4cm程の位置に形成されている。
また、図7及び図8に示すように、デッキプレート4の外部に連通する開口と梁3の隙間から凹部42と梁3で囲まれた空間内に接着剤5を注入してもよい。これにより、デッキプレート4に孔を形成する必要がなくなる。
また、凹部42は、デッキプレート4の端部を介して外部に連通されている必要はなく、孔43の周囲だけに凹部42が形成されている構成でもよい。
また、デッキプレート4における梁3との接着部位に接着剤5が充填された袋体(例えば、風船状のもの)を設けておき、梁3に載置して固定する際に袋体を破裂させて内部の接着剤5を流出させ、流出した接着剤5でデッキプレート4を梁3に固定するようにしてもよい。ここで、袋体を破裂させる方法としては、デッキプレート4の上方から荷重をかけてもよいし、袋体に針等で孔をあけてもよい。
4 デッキプレート
5 接着剤
41 リブ
42 凹部
43 孔(注入孔)
44 孔(点検孔)
Claims (6)
- 梁にプレートを固定するプレートの固定構造であって、
前記プレートは、前記梁に固定する際に前記梁に対向する位置に形成され、外部と連通する開口が形成される凹部を有しており、
前記凹部と前記梁で囲まれた空間内に、前記梁と前記プレートとを接着して固定する接着剤が注入されていることを特徴とするプレートの固定構造。 - 前記凹部は、前記プレートの端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプレートの固定構造。
- 前記凹部は、前記プレートの端部に形成される前記開口を介して外部に連通されていることを特徴とする請求項2に記載のプレートの固定構造。
- 前記プレートには、一方の主面から他方の主面に貫通して前記凹部に連通する孔が前記凹部に形成される前記開口として形成されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のプレートの固定構造。
- 前記孔は複数形成されていることを特徴とする請求項4に記載のプレートの固定構造。
- 前記プレートは、リブを有し、
前記凹部は、前記プレートにおける前記リブ以外の位置に形成されていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載のプレートの固定構造。
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JP2015228854A JP6630546B2 (ja) | 2015-11-24 | 2015-11-24 | プレートの固定構造 |
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JP3771698B2 (ja) * | 1997-11-19 | 2006-04-26 | 植木鋼管株式会社 | デッキプレートの製造装置 |
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2015
- 2015-11-24 JP JP2015228854A patent/JP6630546B2/ja active Active
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