JP6629096B2 - 板状物の分割装置 - Google Patents

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本発明は、半導体ウエーハ等の板状物を所定の分割予定ラインに沿って外力を付与して分割する板状物の分割装置に関する。
特許文献1には、半導体ウエーハ等の板状物を分割して所望形状のチップを形成する際に行われるレーザー加工方法が開示されている。かかるレーザー加工方法では、例えば、板状物に対して透過性を有する赤外光領域のレーザー光線が用いられ、このレーザー光線が分割すべき領域の内部に集光点を合わせて照射される。そして、レーザー光線の照射によって、板状物の内部に分割予定ラインに沿って変質層が連続的に形成される。変質層によって強度が低下した分割予定ラインは、板状物の裏面側から片状の押圧部によって押圧されて板状物が分割される。
また、特許文献2では、レーザー光線を板状物の円形ストリートに沿って照射した後、その照射位置に外力を加えて板状物を分割し、円形チップを生成する方法が開示されている。
特開2005−19769号公報 特開2015−226924号公報
しかしながら、特許文献1のように板状物の裏面側から押圧するだけでは、チップの外縁となる分割予定ラインに十分な力が加わらず、良好に分割することが困難になる、という問題がある。特に、特許文献2のように円形チップを生成する場合、分割予定ラインに沿って力がより加わり難くなり、板状物を分割することがより一層困難になる、という問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、分割予定ラインに沿って板状物を複数のチップに良好に分割することができる板状物の分割装置を提供することを目的とする。
本発明の板状物の分割装置は、環状フレームに装着された保護テープの上面に貼着され分割予定ラインに沿って強度が低下して形成されている板状物を、分割予定ラインに沿って分割する板状物の分割装置であって、環状フレームを保持する保持面を有するフレーム保持手段と、保護テープに貼着された板状物の分割予定ラインを検出する検出手段と、検出手段によって検出された板状物の分割予定ラインを保護テープを介して押圧し、板状物を分割予定ラインに沿ってチップに分割する分割手段と、フレーム保持手段と分割手段とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、分割手段は、保護テープを介して板状物の裏面側から板状物を突き上げて分割する突き上げ手段と、突き上げ手段を板状物に対して進退させる突き上げ進退手段と、板状物に対して突き上げ手段と対向して板状物の上方に配設され且つ板状物を上方から押圧する押圧手段と、押圧手段を板状物に対して進退させる押圧進退手段と、を備え、突き上げ手段と押圧手段とで板状物を上下方向から挟んで押圧して分割予定ラインに沿って分割し、該フレーム保持手段の下方に配設され、該突き上げ手段及び該押圧手段の進退方向に対する該フレーム保持手段の該保持面の角度を変更する角度変更手段を備え、該板状物の分割予定ラインに対して斜め方向で該突き上げ手段及び該押圧手段で挟んで押圧して分割することを特徴とする。また、本発明の板状物の分割装置は、環状フレームに装着された保護テープの上面に貼着され分割予定ラインに沿って強度が低下して形成されている板状物を、分割予定ラインに沿って分割する板状物の分割装置であって、環状フレームを保持する保持面を有するフレーム保持手段と、保護テープに貼着された板状物の分割予定ラインを検出する検出手段と、検出手段によって検出された板状物の分割予定ラインを保護テープを介して押圧し、板状物を分割予定ラインに沿ってチップに分割する分割手段と、フレーム保持手段と分割手段とを相対的に移動させる移動手段と、を備え、分割手段は、保護テープを介して板状物の裏面側から板状物を突き上げて分割する突き上げ手段と、突き上げ手段を板状物に対して進退させる突き上げ進退手段と、板状物に対して突き上げ手段と対向して板状物の上方に配設され且つ板状物を上方から押圧する押圧手段と、押圧手段を板状物に対して進退させる押圧進退手段と、を備え、突き上げ手段と押圧手段とで板状物を上下方向から挟んで押圧して分割予定ラインに沿って分割し、該フレーム保持手段の下方に配設され、該突き上げ手段及び該押圧手段の進退方向に対する該フレーム保持手段の該保持面の角度を変更する角度変更手段を備え、該板状物の分割予定ラインに対して斜め方向で該突き上げ手段及び該押圧手段で挟んで押圧して分割することを特徴とする。
この構成によれば、板状物の裏面(下面)側から分割予定ラインに沿って突き上げ手段で突き上げながら、突き上げた領域を板状物の上方から押圧手段で押圧し、板状物を上下両側から挟んで分割することができる。これにより、分割予定ラインに沿う位置に良好に押圧力を付与することができ、例えば、板状物から円形のチップを生成する場合でも良好に分割することが可能となる。
本発明によれば、板状物を上下両側から挟んで分割するので、分割予定ラインに沿って板状物を複数のチップに良好に分割することができる。
本実施の形態に係る板状物の平面図である。 本実施の形態に係る分割装置の概略斜視図である。 上記分割装置の一部構成の分解概略斜視図である。 図4Aは、押圧手段の正面図であり、図4Bは押圧手段の底面図である。 板状物を分割する直前状態の説明図である。 板状物を分割している状態の説明図である。 板状物の分割中における押圧手段及び突き上げ手段の位置関係を示す説明図である。 板状物を分割している状態の説明図である。 変形例に係る分割装置で板状物を分割している状態の説明図である。 他の変形例に係る分割装置の概略斜視図である。 図10の変形例で板状物を分割している状態の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る分割装置について説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態に係る分割装置によって分割される板状物について説明する。図1は、本実施の形態に係る板状物の平面図である。
図1に示すように、板状物Wは、石英ガラス基板やサファイア基板等からなる円板状に形成され、形成すべき複数のチップW1の輪郭に沿う円形の分割予定ラインW2によって区画される。なお、板状物Wは、後述するように変質層を形成できるものであればよく、上記以外の材質となる半導体基板を備えた半導体ウエーハでもよいし、他の材質で形成された基板でもよい。板状物Wは、環状フレームFに装着された保護テープTの上面に下面側が貼着され、環状フレームFに保持される。
続いて、図2及び図3を参照して、本実施の形態に係る分割装置について説明する。図2は、本実施の形態に係る分割装置の概略斜視図である。図3は、上記分割装置の一部構成の分解概略斜視図である。なお、本実施の形態に係る分割装置は、図2及び図3に示す構成に限定されない。分割装置は、板状物を分割可能であれば、どのような構成でもよい。
図2に示すように、分割装置10は、フレーム保持手段11と、板状物Wを分割予定ラインW2に沿ってチップW1(図1参照)に分割する分割手段12と、フレーム保持手段11と分割手段12とを相対的に移動させる移動手段13とを備えている。
フレーム保持手段11は、環状に形成されたフレーム保持部材15を備え、フレーム保持部材15の上面は環状フレームF(図1参照)が載置される保持面15aとされる。フレーム保持部材15は磁力を有する材質であり、保持面15aに載置された環状フレームFが磁力によって吸着されて保持される。なお、フレーム保持手段11による環状フレームFの保持は、フレーム保持部材15の外周に複数のクランプ機構を設け、かかるクランプ機構によって環状フレームFを挟持してもよい。
分割手段12は、フレーム保持部材15の内側下方に設けられる突き上げ手段18及び突き上げ進退手段19を備えている。また、分割手段12は、フレーム保持部材15の上方に設けられる押圧手段21と、押圧手段21を先端側で支持するL型のフレーム22と、フレーム22の下端側を支持してフレーム22及び押圧手段21を上下方向に移動させるエアシリンダからなる押圧進退手段23とを備えている。
図3に示すように、突き上げ進退手段19は、基台25上から起立するように配設されたエアシリンダにより構成される。突き上げ手段18は、突き上げ進退手段19によって上下方向に進退されるピストンロッド18aと、ピストンロッド18aの先端に回転可能に装着されたボール部材18bとを備えている。
移動手段13は、基台25のX方向両側に設けられてY方向に平行となる一対のガイドレール30、31と、一対のガイドレール30、31にスライド可能に設置されるモータ駆動のYテーブル32とを有している。また、移動手段13は、Yテーブル32のY方向両側に設けられてX方向に平行となる一対のガイドレール34、35と、一対のガイドレール34、35にスライド可能に設置されるモータ駆動のXテーブル36とを有している。
Yテーブル32は、中央部に矩形状の開口を備えた枠状に形成され、Xテーブル36は、中央部に円形の開口37(図3に図示)を備えた板状に形成されている。Y方向に平行なガイドレール30、31のうちの一方のガイドレール30には、その上面に断面がV字状の案内溝30aが形成されている。この案内溝30aにYテーブル32の下面に設けられた突出部38が摺動可能に嵌合する(図2参照)。また、X方向に平行なガイドレール34、35のうちの一方のガイドレール34には、その上面に断面がV字状の案内溝34aが形成されている。この案内溝34aにXテーブル36の下面に設けられた突出部39が摺動可能に嵌合する。
Yテーブル32及びXテーブル36の下面側には、ナット部41、42が設けられ、これらナット部41、42にボールネジ43、44が螺合されている。Yテーブル32用のボールネジ43、Xテーブル36用のボールネジ44の一端部には、それぞれ駆動モータ47、48が連結されている。駆動モータ47、48によりボールネジ43、44が回転駆動され、Xテーブル36上のフレーム保持手段11がガイドレール30、31、34、35に沿ってX方向及びY方向に移動される。
図2に戻り、移動手段13は、フレーム保持手段11をZ軸回りに回転させる回転手段50を更に備えている。回転手段50は、Xテーブル36の開口37(図3参照)の内周面に回動可能に嵌合する支持フランジ51と、Xテーブル36に設けられた駆動モータの回転軸(いずれも不図示)に装着されたプーリ53と、プーリ53と支持フランジ51とに掛け回された無端ベルト55とを有している。回転手段50は、駆動モータを駆動することにより、プーリ53及び無端ベルト55を介して支持フランジ51を回転させる。そして、支持フランジ51に角度変更手段57を介して支持されるフレーム保持手段11を回転させる。
角度変更手段57は、支持フランジ51上に設けられてフレーム保持手段11を支持する複数(本実施の形態では3体)のエアシリンダ58を備えている。各エアシリンダ58は、フレーム保持手段11の下方に配設され、そのピストンロッドの上端側にボールジョイント構造等(不図示)を介して連結されてフレーム保持手段11を上下方向に進退させる。また、各エアシリンダ58は、それぞれ独立してピストンロッドの上下方向の進退量が制御される。これにより、全てのエアシリンダ58の上下方向の進退量が同一であれば、フレーム保持部材15の保持面15aが上下方向に直交する面(XY平面)との平行を維持して上下動される。一方、エアシリンダ58の上下方向の進退量を変えることで、保持面15aの上下方向に対する角度を変更できるようになっている。このとき、エアシリンダ58のピストンロッドとフレーム保持部材15との相対角度が上記ボールジョイント構造等によって変化される。
分割装置10においては、フレーム保持部材15に保持された環状フレームFに保護テープTを介して支持されている板状物Wの分割予定ラインW2(図1参照)を検出するための検出手段60を更に備えている。検出手段60は、光学系および撮像素子(CCD)等で構成され、L字状の支持柱61に取り付けられている。支持柱61は、図2中の矢印で示すように上下動及び回動可能に設けられ、フレーム保持部材15に保持された板状物Wに対する検出手段60の相対位置を調整可能に設けられる。
続いて、図4A及び図4Bを参照して押圧手段について説明する。図4Aは、押圧手段の正面図であり、図4Bは押圧手段の底面図である。図4A及び図4Bに示すように、押圧手段21は、中心軸位置Cが上下方向に向けられた円柱状部65と、円柱状部65の下面から下方に突出して設けられる4体の接触体66とを備えている。接触体66は、樹脂等の軟質部材によって形成され、板状物W(図4Bで不図示)を分割するときに、板状物Wの上面に接触して上方から押さえ付けつつ容易に変形して緩衝作用を奏するように設けられる。接触体66の下面は、円柱状部65の中心軸位置Cに近付くに従って上昇する傾斜面によって形成され、分割される板状物Wの図4Aに示すような変位若しくは変形に応じて接触面積が拡大するように形成されている。
次いで、本実施の形態の分割装置10による板状物Wの分割方法について図5ないし図8を参照して説明する。図5は、板状物を分割する直前状態の説明図である。図6及び図8は、板状物を分割している状態の説明図である。図7は、板状物の分割中における押圧手段及び突き上げ手段の位置関係を示す説明図である。
分割装置10による分割を行う前に、板状物Wにおいては、予めレーザー光線の照射によって分割予定ラインW2に沿う内部に変質層が連続的に形成される。この変質層によって分割予定ラインW2に沿って強度が低下された状態となっている。また、板状物Wは、環状フレームFに装着された保護テープTに貼着されて保持される。
先ず、図5に示すように、板状物Wと一体として環状フレームFがフレーム保持部材15の保持面15aに載置され、磁力によって環状フレームFが保持される。この状態で、検出手段60(図2参照)によって板状物Wの分割予定ラインW2を検出し、この検出結果に応じて移動手段13(図2参照)を駆動させ、フレーム保持部材15及び板状物WをX、Y方向に移動させて板状物Wのアライメントが行われる。このアライメントによって板状物Wの最初に分割位置の上方に押圧手段21、下方に突き上げ手段18が配設され、板状物Wに対して押圧手段21と突き上げ手段18とが対向するように位置付けられる。
この位置付け後、図6に示すように、突き上げ進退手段19を駆動させ、突き上げ手段18を上昇させて板状物Wに対して進行させる。これにより、保護テープTを介して板状物Wの裏面(下面)側から板状物Wが突き上げられ、表面(上面)側が山側となるように分割予定ラインW2で折り曲げられて分割される力が加えられる。これと同時に、押圧進退手段23を駆動させ、押圧手段21を下降させて板状物Wに対して進行させる。これにより、板状物Wに上方から押圧される力が加えられ、突き上げ手段18と押圧手段21とで板状物Wを上下方向から挟むように押圧して分割予定ラインW2に沿って板状物Wが分割される。このとき、押圧手段21が板状物Wを上方から押さえ付けるので、突き上げ手段18による分割予定ラインW2での折り曲げ角度を小さくさせ、分割予定ラインW2での亀裂を生じさせ易くすることができる。
このように分割する際、図7に示すように、例えば、4体の接触体66は2行2列となって並ぶ4枚のチップW1に接触するように位置付けられ、これらを上方から押さえ付ける。これに対し、突き上げ手段18のボール部材18bは、それら4枚のチップW1の外縁によって囲まれる部分W3に点状に接触される。従って、突き上げ手段18による突き上げによって各チップW1が持ち上げられるものの、各接触体66によって上から押さえ付けられ、部分W3を形成する分割予定ラインW2に亀裂を生じさせる力を増大させて板状物Wが分割される。なお、チップW1の形成数が図7に示す状態より1枚ないし3枚少なくなる場合には、これに応じて接触体66が接触するチップW1も少なくなる。
また、図6のように板状物Wを押圧している状態で、移動手段13によって板状物Wに対して突き上げ手段18を相対移動させてもよい。例えば、図7の矢印で示すように、ボール部材18bの接触位置の軌跡が部分W3の外縁を形成する分割予定ラインW2に沿うようにしてもよい。この場合、分割予定ラインW2の近傍をボール部材18bが転動するので、突き上げ手段18の相対移動方向に制約を受けずに円滑に突き上げ力を加えることができる。従って、移動方向として分割予定ラインW2に亀裂が入り易くなるよう種々のボール部材18bの移動方向を採用することができる。
更に、図8に示すように、突き上げ手段18と押圧手段21とで板状物Wを押圧中、複数のエアシリンダ58の上下方向の進退量を変え、それらの進退方向すなわち上下方向に対する板状物Wの角度を変更してもよい。このとき、突き上げ手段18及び押圧手段21の挟み方向となる上下方向に対し、板状物Wの角度変化に応じて分割予定ラインW2も傾いた斜め方向となって押圧力を受ける。これにより、突き上げ手段18と押圧手段21とによって挟み込み力が付与されるチップW1の角度を変化させ、分割予定ラインW2に加わる力を増大させてより良く分割させることができる。
突き上げ手段18で突き上げた位置周辺の分割予定ラインW2にて分割された後、突き上げ進退手段19及び押圧進退手段23を駆動させ、突き上げ手段18及び押圧手段21を板状物Wに対して退行させる。そして、フレーム保持部材15及び板状物WをX、Y方向に移動させ、隣接する領域で未分割となる分割予定ラインW2に対して押圧手段21と突き上げ手段18とを位置付け、上述と同様となる分割が繰り返し行われる。
このような実施の形態によれば、板状物Wを上下両側から挟むように押圧して分割するので、下側からだけ押圧して分割する場合に比べ、分割予定ラインW2に加わる力を増大させることができる。これにより、分割予定ラインW2が円形になる場合でも、複数のチップW1に良好に分割することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状、方向などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、突き上げ手段18では、ボール部材18bが保護テープTを介して板状物Wを突き上げる構成としたが、これに限られるものでなく、先端側がローラやブレード状となる部材で突き上げる等、種々の変更が可能である。但し、ボール部材18bとすると、保護テープTに接触しながら様々な方向に転動させることができ、板状物Wを突き上げながら突き上げ手段18の位置変更を円滑に行うことができる。
また、上記の押圧部材21の形態等は、一例に過ぎないものであり、上記実施の形態と同様の機能を発揮するものであれば、他の形状等に変更してもよい。
また、押圧手段21及び突き上げ手段18は、種々の変更が可能であり、例えば、図9及び図10に示す構成としてもよい。図9は、変形例に係る分割装置で板状物を分割している状態の説明図であり、図10は、他の変形例に係る分割装置の概略斜視図である。図9の変形例において、押圧手段21は、ボール部材71と、これを保持するボール保持体72とを備え、先端にボール部材71が回転可能に形成されている。突き上げ手段18は、板状物Wに貼着された保護テープTに面接触し、保護テープTを介して板状物Wの裏面(図中下面)全面を支持するゴム等からなる弾性部材74を備えている。なお、図9では、弾性部材74によって環状フレームFも下側から保持し、フレーム保持手段として機能するように構成したが、弾性部材74の外周に複数のクランプ機構を設け、かかるクランプ機構によって環状フレームFを挟持してもよい。
図9の変形例において板状物Wを分割する場合、分割予定ラインW2に押圧手段21のボール部材71を位置付けた後、分割予定ラインW2に沿ってボール部材71を転動させながら押圧させる。このとき、板状物Wの変形に応じて弾性部材74が凹むように弾性変形される。これにより、ボール部材71と弾性部材74とで板状物Wが上下方向から挟まれるよう押圧力が加わり、分割予定ラインW2に沿って板状物Wが分割される。
図10の変形例では、板状物Wの分割予定ラインW2が格子状となり、矩形状のチップW1を形成する。図10の変形例において、押圧手段21は、板状物W側となる下面を押圧面76aとする長尺物からなる押圧体76を備えている。また、突き上げ手段18は、板状物W側となる上面を突き上げ面77aとする長尺物からなる突き上げ体77を備えている。押圧面76a及び突き上げ面77aは矩形形状に形成され、その長尺方向の長さが板状物Wの直径寸法と同一又は直径寸法より長く形成され、少なくとも板状物Wの外径と同等長さとなっている。
環状をなすフレーム保持部材15は、移動手段13のXテーブル36に支持されずに、不図示の支持構造を介してXテーブル36より上方の所定高さ位置に支持される。押圧体76は、不図示の押圧進退手段によって上下方向に移動可能に設けられる。突き上げ体77は、Xテーブル36に設けられてZ方向の位置が固定されたまま、移動手段13の駆動によってX方向及びY方向に移動される。突き上げ体77の突き上げ面77aにおけるZ方向の位置は、フレーム保持手段15の保持面15aと略同一に設定されている。
図11は、図10の変形例で板状物を分割している状態の説明図である。図11に示すように、押圧面76a及び突き上げ面77aは、板状物Wの上下各面と平行となる方向から見たときに、図10中右上がりに傾斜しつつ緩やかにカーブする曲面形状に形成されている。突き上げ面77aには、図中左右方向中央から右側に掛けて膨らむ凸形状の面77bが形成されている。押圧面76aには、その凸形状の面77bとなった部分と対向する位置が凹形状の面76bに形成されており、凹形状の面76bと凸形状の面77bとが対応して形成されている。
図10の変形例において板状物Wを分割する場合、分割予定ラインW2に押圧体76及び突き上げ体77を位置付けた後、押圧体76を下方に移動させて板状物Wを分割予定ラインW2に沿って上下方向から挟み込む。これにより、凹形状の面76b及び凸形状の面77bの形状に沿うように分割予定ラインW2に折り曲げる押圧力が加わり、分割予定ラインW2に沿って板状物Wが分割される。
また、押圧手段21にロードセル(荷重検知部)を設け、押圧手段21による板状物Wへの押圧力をロードセルで測定してもよい。この場合、ロードセルの測定結果に応じて押圧進退手段23の駆動量を制御することで、押圧手段21の押圧力を一定としたり変化したりするよう調整することができる。
また、回転手段50は、上記のようにプーリ53及ぶ無端ベルト55を用いた構成に限られず、種々の変更が可能である。例えば、環状のフレーム保持部材15の外周に沿って従動ギヤを形成し、この従動ギヤに噛み合ってモータ等の駆動力を従動ギヤに伝達する駆動ギヤを備えた構成としてもよい。
以上説明したように、本発明は、分割予定ラインに沿って板状物を複数のチップに良好に分割することができるという効果を有し、特に、板状物から複数のチップを分割して生成する分割装置に有用である。
10 分割装置
11 フレーム保持手段
12 分割手段
13 移動手段
18 突き上げ手段
18b ボール部材
19 突き上げ進退手段
21 押圧手段
23 押圧進退手段
57 角度変更手段
60 検出手段
F 環状フレーム
T 保護テープ
W 板状物
W1 チップ
W2 分割予定ライン

Claims (4)

  1. 環状フレームに装着された保護テープの上面に貼着され分割予定ラインに沿って強度が低下して形成されている板状物を、該分割予定ラインに沿って分割する板状物の分割装置であって、
    該環状フレームを保持する保持面を有するフレーム保持手段と、該保護テープに貼着された該板状物の分割予定ラインを検出する検出手段と、該検出手段によって検出された該板状物の該分割予定ラインを該保護テープを介して押圧し、該板状物を該分割予定ラインに沿ってチップに分割する分割手段と、該フレーム保持手段と該分割手段とを相対的に移動させる移動手段と、
    を備え、
    該分割手段は、該保護テープを介して該板状物の裏面側から板状物を突き上げて分割する突き上げ手段と、板状物に対して該突き上げ手段と対向して板状物の上方に配設され且つ板状物を上方から押圧する押圧手段と、を備え、
    該突き上げ手段と該押圧手段とで板状物を上下方向から挟んで押圧して該分割予定ラインに沿って分割し、
    該押圧手段は、先端にボール部材が回転可能に形成されており、
    該突き上げ手段は、少なくとも板状物裏面全面に支持する弾性部材からなり、
    該板状物の分割予定ラインに沿って該押圧手段の該ボール部材を押圧し、該突き上げ手段の該弾性部材と挟んで分割することを特徴とする板状物の分割装置。
  2. 環状フレームに装着された保護テープの上面に貼着され分割予定ラインに沿って強度が低下して形成されている板状物を、該分割予定ラインに沿って分割する板状物の分割装置であって、
    該環状フレームを保持する保持面を有するフレーム保持手段と、該保護テープに貼着された該板状物の分割予定ラインを検出する検出手段と、該検出手段によって検出された該板状物の該分割予定ラインを該保護テープを介して押圧し、該板状物を該分割予定ラインに沿ってチップに分割する分割手段と、該フレーム保持手段と該分割手段とを相対的に移動させる移動手段と、
    を備え、
    該分割手段は、該保護テープを介して該板状物の裏面側から板状物を突き上げて分割する突き上げ手段と、板状物に対して該突き上げ手段と対向して板状物の上方に配設され且つ板状物を上方から押圧する押圧手段と、を備え、
    該突き上げ手段と該押圧手段とで板状物を上下方向から挟んで押圧して該分割予定ラインに沿って分割し、
    該フレーム保持手段の下方に配設され、該突き上げ手段及び該押圧手段の進退方向に対する該フレーム保持手段の該保持面の角度を変更する角度変更手段を備え、
    該板状物の分割予定ラインに対して斜め方向で該突き上げ手段及び該押圧手段で挟んで押圧して分割することを特徴とする板状物の分割装置。
  3. 該押圧手段及び該突き上げ手段は、少なくとも板状物の外径と同等長さの押圧面及び突き上げ面を有し、該押圧面又は該突き上げ面が対応した凹形状の面又は凸形状の面に形成され、板状物の該分割予定ラインに沿って該凹形状の面及び該凸形状の面で挟んで押圧して分割する、請求項記載の板状物の分割装置。
  4. 該突き上げ手段は、先端にボール部材が回転可能に装着されていること、を特徴とする請求項記載の板状物の分割装置。
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