JP6629076B2 - 地盤補強工法 - Google Patents
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Description
図1に示すように、地盤補強用ケーシング1には、長い円筒状のケーシング本体3が備えられている。このケーシング本体3は両端側が共に開口しており、上側が基端側、下側が削孔側となっており、削孔側の外周面には、螺旋状のスクリュー羽根5が取り付けられている。
ケーシング本体3には張出し部7が配設されている。
各半割り状部材17には、張出し用の筒部9、11の成形側の両縁に、合わせ片19、19が連設されている。この合わせ片19は、縁側が折り曲げられて形成されており、上側同径筒部9の上端から下側傾斜筒部11の下端近くまで連なりながら、筒内で径方向中心に向かって短く突設している。
また、連結用筒部15の成形側の縁にも、合わせ片21が連設されている。この合わせ片21も、縁側が折り曲げられて形成されているが、筒外で放射方向に向かって短く突設している。
また、上記した合わせ片21にはボルト挿通孔が設けられており、一方の合わせ片21と、他方の合わせ片21とをそれぞれ重ね合わせて、ボルト23で締め付けると、上記したように連結用筒部15が成形される。
図2では、半割り状部材17、17を識別し易いように、一方を17A、他方を17Bと表記すると共に、その構成部分もA、Bと区別されて表記されている。
図2では、半割り状金具27、27を識別し易いように、一方を27A、他方を27Bと表記すると共に、その構成部分もA、Bと区別されて表記されている。
Oリング35をケーシング本体3に弾性的に圧縮された状態で外嵌させ、更に、一対の半割り状金具27、27を、それぞれの抱込み部29、29でOリング35を介してケーシング本体3を抱込みながら、合わせ片31、31を重ね合わせてボルト締めすると、ケーシング本体3に強固に取り付けることができる。
上記した張出し部7はケーシング本体3に外嵌された状態では摺動可能になっているため、摺動不能及び軸回りの回転不能に固定するのに、上記のストッパー金具25とOリング35を利用しており、筒状の張出し部7を上下から挟み込む形で二つのストッパー金具25がそれぞれOリング35を介してケーシング本体3に取り付けられている。下側のストッパー金具25は、連結用筒部15の筒縁に下側から押し当てられ、上側のストッパー金具25は、張出し部7の下側傾斜筒部11に入り込んで、その段差部13に押し当てられている。
図4(1)は、張出し部7がケーシング本体3の上端側に取付けられている。図4(2)は、図4(1)よりは下の位置で、張出し部7がケーシング本体3に取付けられている。このように、柱状杭の深さに応じて取付け位置を調整することができ、深さ毎にケーシングを複数用意する必要が無くなっている。
また、張出し部7やストッパー金具25を半割り様で構成しているので、いずれも長尺のケーシング本体3を通す面倒は、現場作業には要求されない。
なお、図示省略したが、半割り状部材17の内周面には、補強リブが上下方向に突条として連なるように取り付けられており、十分な強度が確保されている。
図1に示すように、ケーシング本体3の内側には、送給管37が同軸状に挿入されており、所謂二重管構造になっている。この送給管37は、削孔した地盤に注入するセメントミルク等の固化材を送給するためのものであり、図5に示すように、削孔の先端側、すなわち図中下端側はケーシング本体3の下端より下側に延び出て、その下端は開口して吐出口39になっている。
この延び出た下端部の外周面には、押しブロック41が突設されている。この押しブロック41は略直方形で、上下方向側が長くなっているが、その外周面の輪郭は軸方向断面側から見ると円弧状になっている。押しブロック41は、送給管37を挟んで直径方向に対向した状態で二つ配設されている。
この連結部45の内周面側には、一対の受けブロック49、49が嵌め込まれて固定されており、中心側に突設している。各受けブロック49は、連結部45の内周面に相似して軸方向断面側が外周側も内周側も円弧状に形成されており、上半部51は1/4円弧よりもやや大きくなっているが、下半部53は切欠けられて、上半部51の1/3以下となっており、全体としては逆L形になっている。
従って、図5の矢印に示すように、送給管37に対して連結部45の軸中心部分を同軸状に合わせると共に、押しブロック41に対して受けブロック49、49どうしの間の隙間が相対するように合わせて、先端部43を送給管37に向かって近づけると、押しブロック41、41が隙間を通り抜けて、送給管37が連結部45の軸中心部分に深く入り込む。
送給管37が、ケーシング本体3の削孔時には、矢印に示すように正方向に軸回り回転し、押しブロック41が先端部43の下半部53の受け面55を押すことになり、先端部43が送給管37と連れ回転する。
一方、送給管37がケーシング本体3と共に、引抜きのために後退するときには、矢印に示すように負方向に軸回り回転し、押しブロック41は受け面55から離れ、更に上半部51も欠落した隙間部分に至る。この隙間部分は押しブロック41が通り抜けるには十分な広さになっているので、押しブロック41はこの隙間部分を通り抜け、送給管37は先端部43を残したまま引き上げられる。
この地盤補強用ケーシング1は、従来の柱状杭の造成タイプと同様に作業をすることになる。
すなわち、図7に示すように、ケーシング1(ケーシング本体3+先端部43)を正回転させながら所定の深度まで掘進させて、地盤Gを削孔する。所定の深さまで到達すると、図8に示すように、張出し部7が丁度完全に埋まった状態となる。
上記引き上げに並行して、先端部43の中空内及びその周囲、更には孔内も順次固化材Sが注入され充填されていき、図10に示すように全て孔内が充填される。これが固化されると、柱状杭Kが造成されたことになる。
固化材Sは吐出口39から下方に向けて吐出されるので、周囲の地盤を乱すことはない。
また、張出し部7が有った部分は、拡径した杭頭(K2)になっている。拡大図は、その一部に相当するものであるが、視認の便宜のために、傾斜部分は傾斜角度が大きくデフォルメされている。
この拡大図に示すように、杭頭(K2)は杭軸(K1)より半径方向外方に拡がっている。杭頭(K2)の下面側は傾斜しているので、その周囲にも圧密壁Pが形成されており、周面摩擦力(b)が確保される。従って、柱状杭Kの軸(K1)の周囲でも、この杭頭(K2)が直接基礎に擬した働きをして、地盤支持力(B)が確保される。
柱状杭一つ当たりの支持力が増大したので、従来と同様な支持力で十分な場合には、杭の造成間隔を従来より広げることで柱状杭の本数を減らすことができる。また、柱状杭の軸長を従来より縮めることも可能であり、この面からも有利である。
地盤支持力は、張出し部7の形状に依存し、上側同径筒部9の筒長や筒径、更には、下側傾斜筒部11の傾斜角度の設定条件を変更することで調整できるので、地盤に各別に対応できる。
図12、図13に示すように、地盤補強用ケーシング61にも、長い円筒状のケーシング本体3が備えられている。このケーシング本体3の基端側には張出し部63が配設されている。
張出し部63は、ケーシング本体3に外嵌される。従って、張出し部63がケーシング本体3に対して半径方向外方に張り出した外形を成しており、外側から見ると、上側同径筒部65が同径拡径部、中間傾斜筒部67が傾斜縮径部になっている。
持ち上がり防止金具77は二つ用意されており、図15に示すように、それぞれ張出し部63の合わせ部71に上側から重ね合され、それぞれの差込み孔72A、72Bが上下方向で連通している。この差込み孔に上側からピン75が差し込まれて、持ち上がり防止金具77、77は張出し部63に対して固定されて、持ち上がりが防止されている。
そして、一方の持ち上がり防止金具77の取付け部81が、他方の持ち上がり防止金具77の延出側の取付け部81と対向し、当該一方の持ち上がり防止金具77の取付け部81が、当該他方の持ち上がり防止金具77の延出側の取付け部81と対向する。
また、ケーシング本体3との間にはゴムパッキン85が介装されている。
対向した取付け部81、81どうしは重ね合わされ、挿通孔にボルト83が通されボルトナット締結されて、持ち上がり防止金具77、77はケーシング本体3に対して強固に固定されている。この固定により、張出し部63はケーシング本体3に対して取り付けられたことになる。
上記の構成により、張出し部63はケーシング本体3の基端側の任意の位置に安定的に取り付けることができるようになっている。
この張出し部63でも、第1の実施の形態に係る張出し部7と同様の効果が得られる。さらに、張出し部63は元から一体になっており、ケーシング本体3に通す必要があるが、現場での組立作業自体は容易になっている。
図16に示すように、地盤補強用ケーシング93にも、同様に、長い円筒状のケーシング本体95が備えられている。
このケーシング本体95には、途中に短尺な固定用筒部97が介挿されて溶接により一体化されている。図17の一部断面側面図に示すように、この固定用筒部97の外径は段差無く連なっているが、固定用筒部97は肉厚になっており、その分だけ、内径は小さくなっている。
スクリュー羽根5より削孔方向先側には、短尺の吐出し用筒部103が連設され、溶接により一体化されている。この吐出し用筒部103は絞り加工が施されて傾斜状に縮径しており、先側に向かってテーパ状に先細りしている。吐出し用筒部103には一対の吐出し孔105、105が形成されている。吐出し孔105は軸中心を挟んで対向している。図中では、位置の関係で一つのみが示されている。
吐出し用筒部103の短口側、すなわち削孔方向先側には別体のビット部107が配置されている。このビット部107は鋳物製であり、先端が円錐状に先鋭化されている。このビット部107は吐出し用筒部103に溶接されて一体化している。
図18の一部断面側面図に示すように、張出し部109は略円筒状になっている。中間が同径の筒部111になっており、その下端には、下方に向かって窄まるよう傾斜状に縮径した逆円錐形の筒部113が段差無しで連設されている。筒長は、上側同径筒部111は比較的短いが、下側傾斜筒部113は緩やかな傾斜角度で長く延びている。
下側傾斜筒部113の下端には、保護筒部115が段差無しで連設されている。保護筒部115は同径で短尺になっている。
張出し部109(固定用筒部117〜上側同径筒部111〜下側傾斜筒部113〜保護筒部115)は、アルミ系の鋳物で一体的に形成されており、内側には軸方向に同径の挿通孔121が貫通している。
この張出し部109側の固定用筒部117の内周面がケーシング本体95側の固定用筒部97の外周面に対向したときに、一対の差込み孔123、123(図19)が形成されるようになっている。
この凹条部127が、ケーシング本体95側の凹条部99に対向すると、断面円形の孔になり、軸方向両側の貫通孔125、125も連なって、一つの差込み孔123が形成される。
この差込み孔123にピン軸129を差し込むと、張出し部109がケーシング本体95に対して軸方向及び軸回りに移動不能に固定される。
図20(A)に示すように、張出し部109を固定した状態で、ケーシング本体95の軸方向を地盤Gの削孔方向にセットし、正回転させながら所定の深度まで掘進させて、地盤Gを削孔する。そして、図20(B)に示す位置にくると、張出し部109が所定の深さまで埋設できたとして、差込み孔123からピン軸129を抜き取り、張出し部109に対してケーシング本体95を摺動可能な状態とする。
従って、図20(G)に示すように、ケーシング本体95と共に張出し部109も地盤Gから引き抜かれて、張出し部109の留まっていた空間も含めて、削孔全体に固化材Sが注入され充填される。
これが固化されると、図20(H)に示すように、第1の実施の形態と同様に、柱状杭Kが造成されたことになる。
更に形状的工夫として、押上げ管101が下側傾斜筒部113に直接当たるのではなく、保護筒部115に当たるようになっているので、引上げの際に下側傾斜筒部113へ掛かる負荷が少なくなっている。
また、ケーシング本体95側の固定用筒部117は、張出し部109の全体の重量を軽量化するためと、ピン軸129の軸長を短くするために、連設された上側同径筒部111より小径になっており、そのまま連設すると垂直な段差ができるので、その段差角部に負荷が掛かるとそこから亀裂が入り易くなるが、曲面119にすることで亀裂対策がなされている。
上記した柱状杭は、下方向に掛かる荷重に耐え得るように設計されたものであり、木造建築物への適用が主に想定されている。
一方、鉄骨系建築物に対しては、杭側と基礎側とを剛接合して、上記した荷重だけでなく、柱を曲げようとする力が基礎に伝えられる構造になっているものが多い。そのため、杭側は鋼管杭を利用するのが主流になっている。
而して、上記した柱状杭では曲げ補強用鋼管131を容易に差し込めるので、鋼管杭の代用品として利用しつつ、柱状杭としての利点もそのまま生かすことができ、一戸建住宅用では、木造建築物用の規模の基礎工事で、従来の剛接合と同等の強度を持たせることができると考えられる。
この天端調整キャップ135の嵌込み用筒部137の軸方向一端(図では上端)側に円形の天板139が取り付けられて閉塞されている。この天板139は嵌込み用筒部137より半径方向外方に拡径しており、上面が天端基準面140となっている。この天板139の中心には、板厚方向に貫通して空気穴141が形成されている。
天端調整キャップ135の嵌込み用筒部137が鋼管133に外嵌されて一体化されており、上端側は、上記した空気穴141を介して管内が管外と連通している。
図20(G)までは、同じように作業を行い、ケーシング本体95と共に張出し部109も地盤Gから引き抜かれて、張出し部109の留まっていた空間も含めて、削孔全体に固化材Sが注入され充填された状態とする。この状態は図22では、図22(a)に対応する。
この後に、図22(b)、(c)に示すように曲げ補強用鋼管131を差し込む。固化材Sはセメントミルク等の液状体であり、土等は含まれていないのでこの差込み作業は容易に実施できる。空気穴141を通って管内の空気は逃げていくので、管内も固化材Sが充填された状態となる。
天板139の上面である天端基準面140が露出して、周囲の固化材Sの上面と面一になるまで差し込まれて、作業が終了となる。
これを天端レベル止めの際の調整の目安に利用することができる。固化材Sが固化する前に、図22(d)に示すように、検尺棒143を天端基準面140の上に立たせて、レベル器145を用いてレベル測定できるので、天端基準面140が予め若干高くなるように差込み、その後に測定結果を基に差込み深さを微調整すれば、天端レベル止めを正確に且つ容易に行うことができる。また、天端が金属の滑面で綺麗になっているので見栄えも良い。
なお、ブリーディング現象は固化材Sに抑制剤を配合することによりかなり抑えられているが、それでも若干出てしまって、曲げ補強用鋼管131の周囲の柱状杭Kの上面が若干下がる場合があるが、その場合には、モルタル等を塗り込むことで、天端基準面140を面一になるように調整すればよい。また、固化材Sを少し多めに注入した場合には、逆に、天端基準面140の周囲の固化材Sは盛り上がった状態となるが、その場合には、その盛り上がった部分を削り取ることで、天端基準面140を面一になるように調整すればよい。
3…ケーシング本体 5…スクリュー羽根 7…張出し部
9…上側同径筒部 11…下側傾斜筒部 13…段差部
15…連結用筒部 17…半割り状部材 19…合わせ片
21…合わせ片 23…ボルト 25…ストッパー金具
27…半割り状金具 29…抱込み部 31…合わせ片
33…ボルト 35…Oリング 37…送給管
39…吐出口 41…押しブロック 43…先端部
45…連結部 47…ビット部 49…受けブロック
51…上半部 53…下半部
61…地盤補強用ケーシング(第2の実施の形態)
63…張出し部 65…上側同径筒部 67…中間傾斜筒部
69…下側同径筒部 71…合わせ部 73…下片
72…差込み孔 75…ピン 77…持ち上がり防止金具
79…壁部 81…取付け部 82…挿通孔
83…ボルト 85…ゴムパッキン 87…ゴムパッキン
89…内方フランジ 91…連結片
93…地盤補強用ケーシング(第3の実施の形態)
95…ケーシング本体 97…固定用筒部 99…凹条部
101…押上げ管 103…吐出し用筒部 105…吐出し孔
107…ビット部 109…張出し部 111…上側同径筒部
113…下側傾斜筒部 115…保護筒部 117…固定用筒部
119…曲面 121…挿通孔 123…差込み孔
125…貫通孔 127…凹条部 129…ピン軸
131…曲げ補強用鋼管 133…鋼管本体 135…天端調整キャップ
137…嵌込み用筒部 139…天板 140…天端基準面
141…空気穴 143…検尺棒 145…レベル器
G…地盤 P…圧密壁 S…固化材
K…柱状杭 H…頭部
A…杭状支持力 a…周面摩擦力
B…地盤支持力 b…周面支持力
Claims (7)
- 地盤補強用ケーシングを使用して削孔し、その孔に固化材を注入し、その注入された固化材の固化より柱状杭を造成することで地盤を補強する地盤補強工法において、
前記地盤補強用ケーシングは、削孔方向を軸方向とする筒状ケーシング本体と、前記ケーシング本体の内側に挿入され前記ケーシング本体の下端より下側に延び出て下端は開口して吐出口となっている固化材の送給管と、前記ケーシング本体に外嵌され一体化された押上げ管と、前記ケーシング本体に軸方向に摺動可能に外嵌され、前記ケーシング本体の半径方向外方に張り出した外形を成す張出し部と、前記張出し部を前記ケーシング本体に対して所定の位置で軸方向に摺動不能に固定する固定手段とを備え、
前記張出し部は、同径状に拡径した同径拡径部と、前記同径拡径部に削孔方向先側で連設し、削孔方向に向かって傾斜状に縮径した傾斜縮径部とで構成されており、
前記固定手段は、前記張出し部の削孔方向後側に連設された固定用筒部の内周面と、前記ケーシング本体の外周面の境界を跨いで形成され、削孔方向に垂直に貫通した差込み孔と、別体の差込み軸で構成され、前記差込み孔に前記差込み軸が差し込まれると固定され、前記差込み軸が抜き取られると前記張出し部に対して前記ケーシング本体が摺動可能な状態になり、
前記ケーシング本体の掘進作業中、前記張出し部が前記ケーシング本体に固定されたときに前記張出し部が埋設され、前記張出し部が摺動可能な状態にされたときに前記ケーシング本体は前記張出し部に対して摺動しながら下降し、
前記ケーシング本体が引上げられるときに、前記張出し部が前記押上げ管に当たって押し上げられるまでは留め置かれることを特徴とする地盤補強工法。 - 請求項1に記載した地盤補強工法において、
差込み孔を構成するケーシング本体側の凹部はその他より肉厚の有る部位に形成されていることを特徴とする地盤補強工法。 - 請求項1または2に記載した地盤補強工法において、
張出し部が鋳物で形成されていることを特徴とする地盤補強工法。 - 請求項1から3のいずれかに記載した地盤補強工法において、
ケーシング本体の先端部は、削孔方向に向かって傾斜状に縮径した管状テーパ部と、その削孔方向先側に連設された中実のビット部とで構成されており、前記管状テーパ部に吐出し孔が設けられていることを特徴とする地盤補強工法。 - 請求項1から3のいずれかに記載した地盤補強工法において、
ケーシング本体の先端部は、削孔進行時の正回転では連れ回転し、逆の引抜き後退時の負回転では前記ケーシング本体から分断されるものであり、
前記分断口からスラリー状の固化材が吐出されることを特徴とする地盤補強工法。 - 地盤に注入された固化材の固化より柱状杭を造成することで地盤を補強する地盤補強工法において、
削孔方向を軸方向とする筒状ケーシング本体と、前記ケーシング本体に外嵌され、前記ケーシング本体の半径方向外方に張り出した外形を成す張出し部とを備え、前記張出し部は、同径状に拡径した同径拡径部と、前記同径拡径部に削孔方向先側で連設し、削孔方向に向かって傾斜状に縮径した傾斜縮径部とで構成されており、前記ケーシング本体に対して軸方向に摺動可能で、且つ適宜所定の位置に固定されるよう構成されている地盤補強用ケーシングを使用して削孔し、
その孔に固化材を注入した後、前記固化材が固化完了する前に、曲げ補強用鋼管を造成する柱状杭と同軸状になるように差し込むことを特徴とする地盤補強工法。 - 請求項6に記載した地盤補強工法において、
曲げ補強用鋼管が天端調整キャップで、その軸方向天側が閉塞されており、
前記天端調整キャップには、半径方向外方に拡径した天端基準面と、前記天端基準面を貫通して管内と連通させる空気口が設けられていることを特徴とする地盤補強工法。
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