JP6629076B2 - 地盤補強工法 - Google Patents

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Description

本発明は、セメントミルク等の固化材の固化により地盤中に杭を造成することで地盤を補強する地盤補強工法に用いる地盤補強用ケーシングと、当該地盤補強用ケーシングを利用した地盤補強工法に関するものである。
従来から、軟弱な地盤を補強する工法として、地盤にセメントミルク等の固化材を注入し、その固化より柱状杭を造成するものは知られているが、最近では、特許文献1に記載のように、周面摩擦力を利用して杭の支持力を強固にすると共に、産業廃棄物を出さない無排土にするために、削孔する際に出る土を排出せずに孔縁周辺の地盤側に押し退け圧密化することが提案されている。
特開平10−280381号公報
杭の支持力をより一層強固にできれば、杭の本数を減らすことができ、造成及び廃棄の際の作業が楽になるが、周面積を大きくすることで周面摩擦力を一層増大しようとすると、ケーシングの螺旋羽根をより大きくして削孔能力を上げることになるが、無排土を前提とするため限界がある。
それ故、本発明は、新規な観点に基づいて工夫した構造の地盤補強用ケーシングを提供することを、その目的とする。
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1の発明は、地盤補強用ケーシングを使用して削孔し、その孔に固化材を注入し、その注入された固化材の固化より柱状杭を造成することで地盤を補強する地盤補強工法において、前記地盤補強用ケーシングは、削孔方向を軸方向とする筒状ケーシング本体と、前記ケーシング本体の内側に挿入され前記ケーシング本体の下端より下側に延び出て下端は開口して吐出口となっている固化材の送給管と、前記ケーシング本体に外嵌され一体化された押上げ管と、前記ケーシング本体に軸方向に摺動可能に外嵌され、前記ケーシング本体の半径方向外方に張り出した外形を成す張出し部と、前記張出し部を前記ケーシング本体に対して所定の位置で軸方向に摺動不能に固定する固定手段とを備え、前記張出し部は、同径状に拡径した同径拡径部と、前記同径拡径部に削孔方向先側で連設し、削孔方向に向かって傾斜状に縮径した傾斜縮径部とで構成されており、前記固定手段は、前記張出し部の削孔方向後側に連設された固定用筒部の内周面と、前記ケーシング本体の外周面の境界を跨いで形成され、削孔方向に垂直に貫通した差込み孔と、別体の差込み軸で構成され、前記差込み孔に前記差込み軸が差し込まれると固定され、前記差込み軸が抜き取られると前記張出し部に対して前記ケーシング本体が摺動可能な状態になり、前記ケーシング本体の掘進作業中、前記張出し部が前記ケーシング本体に固定されたときに前記張出し部が埋設され、前記張出し部が摺動可能な状態にされたときに前記ケーシング本体は前記張出し部に対して摺動しながら下降し、前記ケーシング本体が引上げられるときに、前記張出し部が前記押上げ管に当たって押し上げられるまでは留め置かれることを特徴とする地盤補強工法である。
請求項の発明は、請求項に記載した地盤補強工法において、差込み孔を構成するケーシング本体側の凹部はその他より肉厚の有る部位に形成されていることを特徴とする地盤補強工法である。
請求項の発明は、請求項1または2に記載した地盤補強工法において、張出し部が鋳物で形成されていることを特徴とする地盤補強工法である。
請求項の発明は、請求項1からのいずれかに記載した地盤補強工法において、ケーシング本体の先端部は、削孔方向に向かって傾斜状に縮径した管状テーパ部と、その削孔方向先側に連設された中実のビット部とで構成されており、前記管状テーパ部に吐出し孔が設けられていることを特徴とする地盤補強工法である。
請求項の発明は、請求項1からのいずれかに記載した地盤補強工法において、ケーシング本体の先端部は、削孔進行時の正回転では連れ回転し、逆の引抜き後退時の負回転では前記ケーシング本体から分断されるものであり、前記分断口からスラリー状の固化材が吐出されることを特徴とする地盤補強工法である。
請求項の発明は、地盤に注入された固化材の固化より柱状杭を造成することで地盤を補強する地盤補強工法において、削孔方向を軸方向とする筒状ケーシング本体と、前記ケーシング本体に外嵌され、前記ケーシング本体の半径方向外方に張り出した外形を成す張出し部とを備え、前記張出し部は、同径状に拡径した同径拡径部と、前記同径拡径部に削孔方向先側で連設し、削孔方向に向かって傾斜状に縮径した傾斜縮径部とで構成されており、前記ケーシング本体に対して軸方向に摺動可能で、且つ適宜所定の位置に固定されるよう構成されている地盤補強用ケーシングを使用して削孔し、その孔に固化材を注入した後、前記固化材が固化完了する前に、曲げ補強用鋼管を造成する柱状杭と同軸状になるように差し込むことを特徴とする地盤補強工法である。
請求項の発明は、請求項に記載した地盤補強工法において曲げ補強用鋼管天端調整キャップで、その軸方向天側が閉塞されており、前記天端調整キャップには、半径方向外方に拡径した天端基準面と、前記天端基準面を貫通して管内と連通させる空気口が設けられていることを特徴とする地盤補強工法である。
本発明の地盤補強用ケーシングを用いれば、従来と同じ作業で、造成された柱状杭の支持力をより一層増大できる。
本発明の第1の実施の形態に係る地盤補強用ケーシングの斜視図である。 図1の地盤補強用ケーシングに備えられた張出し部の斜視図である。 図2の断面図である。 図2の張出し部の上下移動の説明図である。 図1の地盤補強用ケーシングに備えられた先端部の斜視図である。 図5の断面図である。 図1の地盤補強用ケーシングを使用した柱状杭の造成方法の説明図である。 図7に続く、説明図である。 図8に続く、説明図である。 図9に続く、説明図である。 図10で造成された柱状杭の頭部における支持状態の説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る地盤補強用ケーシングの張出し部側の側面図である。 図12の地盤補強用ケーシングの縦断面図である。 図12の分解斜視図である。 図12の組立状態を示す上面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る地盤補強用ケーシングの全体側面図である。 図16の地盤補強用ケーシングのケーシング本体の一部断面側面図である。 図16の地盤補強用ケーシングの張出し部の一部断面側面図である。 図16の地盤補強用ケーシングにおける張出し部の固定状態の一部断面側面図である。 図16の地盤補強用ケーシングを使用した柱状杭の造成方法の説明図である。 地盤補強用ケーシングと共に、地盤補強工法に使用する曲げ補強用鋼管の側面図である。 図21の曲げ補強用鋼管を使用した場合の柱状杭の造成方法の説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係る地盤補強用ケーシング1について、図面にしたがって説明する。
図1に示すように、地盤補強用ケーシング1には、長い円筒状のケーシング本体3が備えられている。このケーシング本体3は両端側が共に開口しており、上側が基端側、下側が削孔側となっており、削孔側の外周面には、螺旋状のスクリュー羽根5が取り付けられている。
ケーシング本体3には張出し部7が配設されている。
張出し部7は略円筒状になっており、上側が同径の筒部9になっており、その下端には、下方に向かって窄まるよう傾斜状に縮径した逆円錐形の筒部11が段差無しで連設されている。筒長は、上側同径筒部9は比較的短いが、下側傾斜筒部11は緩やかな傾斜角度で長く延びている。また、下側傾斜筒部11の下端には、段差部13を介して、短い連結用筒部15が連設されており、この連結用筒部15は同径になっている。連結用筒部15は段差部13(図3参照)の分だけ下側傾斜筒部11より縮径されている。
図2、図3に示すように、張出し用の筒部9、11〜連結用筒部15は、一対の半円弧状に湾曲した半割り状部材17、17が突き当てられ円筒状に成形されて作り出されている。
各半割り状部材17には、張出し用の筒部9、11の成形側の両縁に、合わせ片19、19が連設されている。この合わせ片19は、縁側が折り曲げられて形成されており、上側同径筒部9の上端から下側傾斜筒部11の下端近くまで連なりながら、筒内で径方向中心に向かって短く突設している。
また、連結用筒部15の成形側の縁にも、合わせ片21が連設されている。この合わせ片21も、縁側が折り曲げられて形成されているが、筒外で放射方向に向かって短く突設している。
上記した合わせ片19にはボルト挿通孔が設けられており、一方の半割り状部材17側の合わせ片19と、他方の半割り状部材17側の合わせ片19とをそれぞれ重ね合わせて、ボルト23で締め付けると、上記したように一対の半割り状部材17、17が突き当てられて円筒状に張出し部7が成形される。
また、上記した合わせ片21にはボルト挿通孔が設けられており、一方の合わせ片21と、他方の合わせ片21とをそれぞれ重ね合わせて、ボルト23で締め付けると、上記したように連結用筒部15が成形される。
図2では、半割り状部材17、17を識別し易いように、一方を17A、他方を17Bと表記すると共に、その構成部分もA、Bと区別されて表記されている。
張出し部7(上側同径筒部9、下側傾斜筒部11)〜連結用筒部15は、半割り状部材17、17が上記したケーシング本体3を挟んで合わされ、ボルト締めされて筒状に成形されており、ケーシング本体3に外嵌される。従って、張出し部7がケーシング本体3に対して半径方向外方に張り出した外形を成しており、外側から見ると、上側同径筒部9が同径拡径部、下側傾斜筒部11が傾斜縮径部になっている。
符号25はストッパー金具を示し、一対の半割り状金具27で構成されている。各半割り状金具27は細帯状素材を折り曲げて形成されており、中間が半円状に湾曲して抱込み部29になっており、その両端側が径方向外方に向かって折り曲げられて、一対の合わせ片31、31になっている。この合わせ片31にはボルト挿通孔が設けられており、一対の半割り状金具27、27のそれぞれの合わせ片31、31どうしを重ね合わせて、ボルト33で締め付けると、抱込み部29、29の内周面が円環状に繋がって、ストッパー金具25となる。
図2では、半割り状金具27、27を識別し易いように、一方を27A、他方を27Bと表記すると共に、その構成部分もA、Bと区別されて表記されている。
図3中、符号35はOリングを示す。
Oリング35をケーシング本体3に弾性的に圧縮された状態で外嵌させ、更に、一対の半割り状金具27、27を、それぞれの抱込み部29、29でOリング35を介してケーシング本体3を抱込みながら、合わせ片31、31を重ね合わせてボルト締めすると、ケーシング本体3に強固に取り付けることができる。
上記した張出し部7はケーシング本体3に外嵌された状態では摺動可能になっているため、摺動不能及び軸回りの回転不能に固定するのに、上記のストッパー金具25とOリング35を利用しており、筒状の張出し部7を上下から挟み込む形で二つのストッパー金具25がそれぞれOリング35を介してケーシング本体3に取り付けられている。下側のストッパー金具25は、連結用筒部15の筒縁に下側から押し当てられ、上側のストッパー金具25は、張出し部7の下側傾斜筒部11に入り込んで、その段差部13に押し当てられている。
上記の構成により、図4に示すように、張出し部7はケーシング本体3の任意の位置に安定的に取り付けることができるようになっている。
図4(1)は、張出し部7がケーシング本体3の上端側に取付けられている。図4(2)は、図4(1)よりは下の位置で、張出し部7がケーシング本体3に取付けられている。このように、柱状杭の深さに応じて取付け位置を調整することができ、深さ毎にケーシングを複数用意する必要が無くなっている。
また、張出し部7やストッパー金具25を半割り様で構成しているので、いずれも長尺のケーシング本体3を通す面倒は、現場作業には要求されない。
なお、図示省略したが、半割り状部材17の内周面には、補強リブが上下方向に突条として連なるように取り付けられており、十分な強度が確保されている。
次に、削孔の先端側について説明する。
図1に示すように、ケーシング本体3の内側には、送給管37が同軸状に挿入されており、所謂二重管構造になっている。この送給管37は、削孔した地盤に注入するセメントミルク等の固化材を送給するためのものであり、図5に示すように、削孔の先端側、すなわち図中下端側はケーシング本体3の下端より下側に延び出て、その下端は開口して吐出口39になっている。
この延び出た下端部の外周面には、押しブロック41が突設されている。この押しブロック41は略直方形で、上下方向側が長くなっているが、その外周面の輪郭は軸方向断面側から見ると円弧状になっている。押しブロック41は、送給管37を挟んで直径方向に対向した状態で二つ配設されている。
ケーシング本体3の削孔方向先端側には、別体の先端部43が配置されている。この先端部43は鋳物製であり、同径円筒状の連結部45に先端が円錐状に先鋭化されたビット部47が連設されている。連結部45側は中空になっており、ケーシング本体3との連結側は開口している。
この連結部45の内周面側には、一対の受けブロック49、49が嵌め込まれて固定されており、中心側に突設している。各受けブロック49は、連結部45の内周面に相似して軸方向断面側が外周側も内周側も円弧状に形成されており、上半部51は1/4円弧よりもやや大きくなっているが、下半部53は切欠けられて、上半部51の1/3以下となっており、全体としては逆L形になっている。
連結部45の内部では、一対の受けブロック49、49が軸中心に対して回転対称配置されており、軸中心部分は上下方向に開放されている。また、周側部分は受けブロック49と受けブロック49の間に、隙間が形成されている。
従って、図5の矢印に示すように、送給管37に対して連結部45の軸中心部分を同軸状に合わせると共に、押しブロック41に対して受けブロック49、49どうしの間の隙間が相対するように合わせて、先端部43を送給管37に向かって近づけると、押しブロック41、41が隙間を通り抜けて、送給管37が連結部45の軸中心部分に深く入り込む。
この入り込んだ状態では、図6に示すように、送給管37が軸回り回転すると、送給管37側の押しブロック41の移動軌跡に、先端部43側の受けブロック49の下半部53が位置する。
送給管37が、ケーシング本体3の削孔時には、矢印に示すように正方向に軸回り回転し、押しブロック41が先端部43の下半部53の受け面55を押すことになり、先端部43が送給管37と連れ回転する。
一方、送給管37がケーシング本体3と共に、引抜きのために後退するときには、矢印に示すように負方向に軸回り回転し、押しブロック41は受け面55から離れ、更に上半部51も欠落した隙間部分に至る。この隙間部分は押しブロック41が通り抜けるには十分な広さになっているので、押しブロック41はこの隙間部分を通り抜け、送給管37は先端部43を残したまま引き上げられる。
地盤補強用ケーシング1は、上記した特徴有る構成を軸方向両端側に備えている。
この地盤補強用ケーシング1は、従来の柱状杭の造成タイプと同様に作業をすることになる。
すなわち、図7に示すように、ケーシング1(ケーシング本体3+先端部43)を正回転させながら所定の深度まで掘進させて、地盤Gを削孔する。所定の深さまで到達すると、図8に示すように、張出し部7が丁度完全に埋まった状態となる。
その後、図9に示すように、セメントミルク等の固化材Sを吐出口39から吐出しつつ、負回転させ、先端部43を分断した上でケーシング本体3のみを引き上げる。
上記引き上げに並行して、先端部43の中空内及びその周囲、更には孔内も順次固化材Sが注入され充填されていき、図10に示すように全て孔内が充填される。これが固化されると、柱状杭Kが造成されたことになる。
固化材Sは吐出口39から下方に向けて吐出されるので、周囲の地盤を乱すことはない。
図11に示すように、造成された柱状杭Kの周囲は圧密壁(P)となっており、矢印に示すように、杭軸(K1)の周囲には周面摩擦力(a)が確保されるので、十分な大きさの杭軸方向支持力(A)が確保される。
また、張出し部7が有った部分は、拡径した杭頭(K2)になっている。拡大図は、その一部に相当するものであるが、視認の便宜のために、傾斜部分は傾斜角度が大きくデフォルメされている。
この拡大図に示すように、杭頭(K2)は杭軸(K1)より半径方向外方に拡がっている。杭頭(K2)の下面側は傾斜しているので、その周囲にも圧密壁Pが形成されており、周面摩擦力(b)が確保される。従って、柱状杭Kの軸(K1)の周囲でも、この杭頭(K2)が直接基礎に擬した働きをして、地盤支持力(B)が確保される。
上記のように、地盤補強用ケーシング1を用いれば、従来と同じ軸の太さでも、複合的な支持力を確保できるので、支持力を一層増大できる。
柱状杭一つ当たりの支持力が増大したので、従来と同様な支持力で十分な場合には、杭の造成間隔を従来より広げることで柱状杭の本数を減らすことができる。また、柱状杭の軸長を従来より縮めることも可能であり、この面からも有利である。
地盤支持力は、張出し部7の形状に依存し、上側同径筒部9の筒長や筒径、更には、下側傾斜筒部11の傾斜角度の設定条件を変更することで調整できるので、地盤に各別に対応できる。
本発明の第2の実施の形態に係る地盤補強用ケーシング61について、図面にしたがって説明する。
図12、図13に示すように、地盤補強用ケーシング61にも、長い円筒状のケーシング本体3が備えられている。このケーシング本体3の基端側には張出し部63が配設されている。
張出し部63は略円筒状になっており、上側が同径の大きな筒部65で、中間が下方に向かって窄まるよう傾斜状に縮径した逆円錐形の筒部67で、下側が同径の小さな筒部69になっており、段差無しで連設されて一体になっている。中間傾斜筒部67は傾斜角度が30°になっている。
張出し部63は、ケーシング本体3に外嵌される。従って、張出し部63がケーシング本体3に対して半径方向外方に張り出した外形を成しており、外側から見ると、上側同径筒部65が同径拡径部、中間傾斜筒部67が傾斜縮径部になっている。
図14に示すように、張出し部63は上下方向に開口しているが、上端には一対の合わせ部71、71が設けられている。この合わせ部71は、外周側及び内周側が1/4円弧のプレートで構成されており、内周側には、下側に折り曲げられて下片73が連設されている。合わせ部71、71は軸中心に対して対向した状態で配置されており、内周側どうしは間隔をあけて相対している。合わせ部71にはピン75の差込み孔72Aが設けられている。
符号77は半割り状の持ち上がり防止金具を示し、この持ち上がり防止金具77は上記した合わせ部71と同じプレート状をなし、さらにピン75の差込み孔72Bも設けられている。この持ち上がり防止金具77の内周縁からは壁部79が立ち上がっている。この壁部79は、一方側は金具のプレート面を超えて延出しており、上面視では円弧状になっており、半円弧よりは稍小さい。壁部79の両端側は折り曲げられており、取付け部81になっている。この取付け部81にはボルト83の挿通孔82が設けられている。
持ち上がり防止金具77は二つ用意されており、図15に示すように、それぞれ張出し部63の合わせ部71に上側から重ね合され、それぞれの差込み孔72A、72Bが上下方向で連通している。この差込み孔に上側からピン75が差し込まれて、持ち上がり防止金具77、77は張出し部63に対して固定されて、持ち上がりが防止されている。
この状態では、壁部79、79が環状に連なり、その中をケーシング本体3が通っている。
そして、一方の持ち上がり防止金具77の取付け部81が、他方の持ち上がり防止金具77の延出側の取付け部81と対向し、当該一方の持ち上がり防止金具77の取付け部81が、当該他方の持ち上がり防止金具77の延出側の取付け部81と対向する。
また、ケーシング本体3との間にはゴムパッキン85が介装されている。
対向した取付け部81、81どうしは重ね合わされ、挿通孔にボルト83が通されボルトナット締結されて、持ち上がり防止金具77、77はケーシング本体3に対して強固に固定されている。この固定により、張出し部63はケーシング本体3に対して取り付けられたことになる。
下側筒部69とケーシング本体3との間にも、ゴムパッキン87が介装されており、上下でゴムパッキン85、87が介装されてケーシング本体3との隙間への土等の流入が阻止されている。
上記の構成により、張出し部63はケーシング本体3の基端側の任意の位置に安定的に取り付けることができるようになっている。
この張出し部63でも、第1の実施の形態に係る張出し部7と同様の効果が得られる。さらに、張出し部63は元から一体になっており、ケーシング本体3に通す必要があるが、現場での組立作業自体は容易になっている。
ケーシング本体3の内側には、送給管37が同軸状に挿入されており、所謂二重管構造になっているが、この送給管37はケーシング本体3の上端より抜け出ている。ケーシング本体3の上端は内方フランジ89により開口が狭まっており、その抜け出た部分の外周に連結片91が取付けられている。この連結片91がケーシング本体3の内方フランジ89に固定されており、ケーシング本体3に対して送給管37が移動不能になっている。
本発明の第3の実施の形態に係る地盤補強用ケーシング93について、図面にしたがって説明する。
図16に示すように、地盤補強用ケーシング93にも、同様に、長い円筒状のケーシング本体95が備えられている。
このケーシング本体95には、途中に短尺な固定用筒部97が介挿されて溶接により一体化されている。図17の一部断面側面図に示すように、この固定用筒部97の外径は段差無く連なっているが、固定用筒部97は肉厚になっており、その分だけ、内径は小さくなっている。
この固定用筒部97の外周面側は、AA矢視による断面図に示すように、ケーシング本体95の軸方向、換言すれば削孔方向に垂直に直状に切欠かれて両端に至っており、この切り欠かれた部位が軸中心側に断面円弧状に凹んだ溝状の凹条部99になっている。従って、凹条部99の凹壁は軸中心に近い中間で最も高く両端側に向かって低くなっている。凹条部99は一対設けられており、軸中心を挟んで対向している。
また、固定用筒部97より削孔方向先側には押上げ管101が外嵌され溶接により一体化されている。スクリュー羽根5はこの押上げ管101よりも削孔方向先側に配置されている。
スクリュー羽根5より削孔方向先側には、短尺の吐出し用筒部103が連設され、溶接により一体化されている。この吐出し用筒部103は絞り加工が施されて傾斜状に縮径しており、先側に向かってテーパ状に先細りしている。吐出し用筒部103には一対の吐出し孔105、105が形成されている。吐出し孔105は軸中心を挟んで対向している。図中では、位置の関係で一つのみが示されている。
吐出し用筒部103の短口側、すなわち削孔方向先側には別体のビット部107が配置されている。このビット部107は鋳物製であり、先端が円錐状に先鋭化されている。このビット部107は吐出し用筒部103に溶接されて一体化している。
ケーシング本体95には、張出し部109が配設されている。
図18の一部断面側面図に示すように、張出し部109は略円筒状になっている。中間が同径の筒部111になっており、その下端には、下方に向かって窄まるよう傾斜状に縮径した逆円錐形の筒部113が段差無しで連設されている。筒長は、上側同径筒部111は比較的短いが、下側傾斜筒部113は緩やかな傾斜角度で長く延びている。
下側傾斜筒部113の下端には、保護筒部115が段差無しで連設されている。保護筒部115は同径で短尺になっている。
一方、上側同径筒部111の上端にも、同径の固定用筒部117が連設されている。この固定用筒部117の外径は上側同径筒部111の外径よりも小さくなっている。固定用筒部117は上側同径筒部111との連設側は外周面が内方に曲面状に凹んだ曲面119になっており、段差無く上側同径筒部111に遷移している。
張出し部109(固定用筒部117〜上側同径筒部111〜下側傾斜筒部113〜保護筒部115)は、アルミ系の鋳物で一体的に形成されており、内側には軸方向に同径の挿通孔121が貫通している。
張出し部109はケーシング本体95に摺動可能に外嵌されており、保護筒部115側が削孔方向先側になっている。
この張出し部109側の固定用筒部117の内周面がケーシング本体95側の固定用筒部97の外周面に対向したときに、一対の差込み孔123、123(図19)が形成されるようになっている。
固定用筒部117には、軸方向、換言すれば削孔方向に垂直に貫孔されているが、BB矢視による断面図に示すように、固定用筒部117の外周面から管肉内に入り込み、内周面で抜け出て、再び管肉内に入り込んだ後、固定用筒部117の外周面から抜け出ている。従って、管肉内には、一直線状に貫通孔125、125が形成されており、その間には断面円弧上に凹んだ凹条部127が形成されている。
この凹条部127が、ケーシング本体95側の凹条部99に対向すると、断面円形の孔になり、軸方向両側の貫通孔125、125も連なって、一つの差込み孔123が形成される。
図19に示すように、ケーシング本体93に対して張出し部109を摺動させて所定の固定位置にもってくる。すなわち、ケーシング本体95側の固定用筒部97と張出し部109側の固定用筒部117を対向させ、それぞれの凹条部99と凹条部127を正対させる。凹条部99と凹条部127により、断面円状空洞部が形成され、その空洞部の両端にそれぞれ貫通孔125、125が連なり、直状の差込み孔123となる。
この差込み孔123にピン軸129を差し込むと、張出し部109がケーシング本体95に対して軸方向及び軸回りに移動不能に固定される。
地盤補強用ケーシング93を使用した場合も、第1の実施の形態と同様に作業をすることになる。
図20(A)に示すように、張出し部109を固定した状態で、ケーシング本体95の軸方向を地盤Gの削孔方向にセットし、正回転させながら所定の深度まで掘進させて、地盤Gを削孔する。そして、図20(B)に示す位置にくると、張出し部109が所定の深さまで埋設できたとして、差込み孔123からピン軸129を抜き取り、張出し部109に対してケーシング本体95を摺動可能な状態とする。
そして、図20(C)に示すように、更に堀進させて、図20(D)に示すように、ケーシング本体95の先のビット部107を所定の深さまで到達させて、堀進作業を終了する。 なお、掘進中は、ケーシング本体95は張出し部109に対して摺動しながら下降することになり、張出し部109はそのまま留め置かれた状態となっている。
その後、図20(E)〜(F)に示すように、セメントミルク等の固化材Sを吐出し孔105から吐出しつつ、負回転させ、ケーシング本体95を引き上げる。 吐出し用筒部103はテーパ状になっており、削孔によりできた孔縁との間には隙間ができており、そこに固化材Sが吐出されるので、周囲の地盤を乱すことはない。
図20(F)に示す位置にくると、張出し部109側の保護筒部115に、ケーシング本体95側の押上げ管101が当たり、それ以降の引上げでは、押上げ管101が保護筒部115を押し上げる。
従って、図20(G)に示すように、ケーシング本体95と共に張出し部109も地盤Gから引き抜かれて、張出し部109の留まっていた空間も含めて、削孔全体に固化材Sが注入され充填される。
これが固化されると、図20(H)に示すように、第1の実施の形態と同様に、柱状杭Kが造成されたことになる。
張出し部109は鋳物で構成されているので、第1の実施の形態の張出し部7と異なり、現場で組み立てる必要がない。しかも、アルミ製なので、強度的にも十分なものとなっている。
更に形状的工夫として、押上げ管101が下側傾斜筒部113に直接当たるのではなく、保護筒部115に当たるようになっているので、引上げの際に下側傾斜筒部113へ掛かる負荷が少なくなっている。
また、ケーシング本体95側の固定用筒部117は、張出し部109の全体の重量を軽量化するためと、ピン軸129の軸長を短くするために、連設された上側同径筒部111より小径になっており、そのまま連設すると垂直な段差ができるので、その段差角部に負荷が掛かるとそこから亀裂が入り易くなるが、曲面119にすることで亀裂対策がなされている。
また、先端部も地盤Gに留め置かれず、ケーシング本体95と共に引き上げられて回収されるので繰り返し使用できる。加えて、吐出し用筒部103はケーシング本体95を絞って成形したものであり、その先に単純な形状の鋳物のビット部107を溶接して一体化して、先端部を構成しており、製作自体も容易となっている。
次に、曲げ補強用鋼管131を使用した例を示す。
上記した柱状杭は、下方向に掛かる荷重に耐え得るように設計されたものであり、木造建築物への適用が主に想定されている。
一方、鉄骨系建築物に対しては、杭側と基礎側とを剛接合して、上記した荷重だけでなく、柱を曲げようとする力が基礎に伝えられる構造になっているものが多い。そのため、杭側は鋼管杭を利用するのが主流になっている。
而して、上記した柱状杭では曲げ補強用鋼管131を容易に差し込めるので、鋼管杭の代用品として利用しつつ、柱状杭としての利点もそのまま生かすことができ、一戸建住宅用では、木造建築物用の規模の基礎工事で、従来の剛接合と同等の強度を持たせることができると考えられる。
この曲げ補強用鋼管131は、図21に示すように、軸方向両端が開口した直状の鋼管133を本体としている。この鋼管本体133の軸方向一端側に、天端調整キャップ135が取り付けられている。
この天端調整キャップ135の嵌込み用筒部137の軸方向一端(図では上端)側に円形の天板139が取り付けられて閉塞されている。この天板139は嵌込み用筒部137より半径方向外方に拡径しており、上面が天端基準面140となっている。この天板139の中心には、板厚方向に貫通して空気穴141が形成されている。
天端調整キャップ135の嵌込み用筒部137が鋼管133に外嵌されて一体化されており、上端側は、上記した空気穴141を介して管内が管外と連通している。
上記した曲げ補強用鋼管131を、地盤補強用ケーシング93(第3の実施の形態)を使用して造成する柱状杭Kに差し込んで一体化した例を、図22で示す。
図20(G)までは、同じように作業を行い、ケーシング本体95と共に張出し部109も地盤Gから引き抜かれて、張出し部109の留まっていた空間も含めて、削孔全体に固化材Sが注入され充填された状態とする。この状態は図22では、図22(a)に対応する。
この後に、図22(b)、(c)に示すように曲げ補強用鋼管131を差し込む。固化材Sはセメントミルク等の液状体であり、土等は含まれていないのでこの差込み作業は容易に実施できる。空気穴141を通って管内の空気は逃げていくので、管内も固化材Sが充填された状態となる。
天板139の上面である天端基準面140が露出して、周囲の固化材Sの上面と面一になるまで差し込まれて、作業が終了となる。
天端基準面140を構成する天板139は拡径されており、落とし込み防止作用が働くので、固化材S中に沈降することはなく、天端基準面140は露出した状態が維持される。
これを天端レベル止めの際の調整の目安に利用することができる。固化材Sが固化する前に、図22(d)に示すように、検尺棒143を天端基準面140の上に立たせて、レベル器145を用いてレベル測定できるので、天端基準面140が予め若干高くなるように差込み、その後に測定結果を基に差込み深さを微調整すれば、天端レベル止めを正確に且つ容易に行うことができる。また、天端が金属の滑面で綺麗になっているので見栄えも良い。
なお、ブリーディング現象は固化材Sに抑制剤を配合することによりかなり抑えられているが、それでも若干出てしまって、曲げ補強用鋼管131の周囲の柱状杭Kの上面が若干下がる場合があるが、その場合には、モルタル等を塗り込むことで、天端基準面140を面一になるように調整すればよい。また、固化材Sを少し多めに注入した場合には、逆に、天端基準面140の周囲の固化材Sは盛り上がった状態となるが、その場合には、その盛り上がった部分を削り取ることで、天端基準面140を面一になるように調整すればよい。
その後、固化材Sが固化されると、図22(e)に示すように、柱状杭Kが造成されたことになる。そして、曲げ補強用鋼管131は柱状杭Kで囲まれて固定された状態となる。
なお、図22では、曲げ補強用鋼管131は長く、柱状杭Kの殆ど全長にわたって延びているが、曲げモーメントは基礎に近い側に主に掛かることから、柱状杭Kが長くなる場合には、曲げ補強用鋼管131はそれよりは短く、例えば1/3程度に設計する場合も考えられるが、そのような場合でも、天端調整キャップ135の落とし込み防止作用が働くので、天端基準面140は露出した状態が維持される。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても発明に含まれる。
1…地盤補強用ケーシング(第1の実施の形態)
3…ケーシング本体 5…スクリュー羽根 7…張出し部
9…上側同径筒部 11…下側傾斜筒部 13…段差部
15…連結用筒部 17…半割り状部材 19…合わせ片
21…合わせ片 23…ボルト 25…ストッパー金具
27…半割り状金具 29…抱込み部 31…合わせ片
33…ボルト 35…Oリング 37…送給管
39…吐出口 41…押しブロック 43…先端部
45…連結部 47…ビット部 49…受けブロック
51…上半部 53…下半部
61…地盤補強用ケーシング(第2の実施の形態)
63…張出し部 65…上側同径筒部 67…中間傾斜筒部
69…下側同径筒部 71…合わせ部 73…下片
72…差込み孔 75…ピン 77…持ち上がり防止金具
79…壁部 81…取付け部 82…挿通孔
83…ボルト 85…ゴムパッキン 87…ゴムパッキン
89…内方フランジ 91…連結片
93…地盤補強用ケーシング(第3の実施の形態)
95…ケーシング本体 97…固定用筒部 99…凹条部
101…押上げ管 103…吐出し用筒部 105…吐出し孔
107…ビット部 109…張出し部 111…上側同径筒部
113…下側傾斜筒部 115…保護筒部 117…固定用筒部
119…曲面 121…挿通孔 123…差込み孔
125…貫通孔 127…凹条部 129…ピン軸
131…曲げ補強用鋼管 133…鋼管本体 135…天端調整キャップ
137…嵌込み用筒部 139…天板 140…天端基準面
141…空気穴 143…検尺棒 145…レベル器
G…地盤 P…圧密壁 S…固化材
K…柱状杭 H…頭部
A…杭状支持力 a…周面摩擦力
B…地盤支持力 b…周面支持力

Claims (7)

  1. 地盤補強用ケーシングを使用して削孔し、その孔に固化材を注入し、その注入された固化材の固化より柱状杭を造成することで地盤を補強する地盤補強工法において、
    前記地盤補強用ケーシングは、削孔方向を軸方向とする筒状ケーシング本体と、前記ケーシング本体の内側に挿入され前記ケーシング本体の下端より下側に延び出て下端は開口して吐出口となっている固化材の送給管と、前記ケーシング本体に外嵌され一体化された押上げ管と、前記ケーシング本体に軸方向に摺動可能に外嵌され、前記ケーシング本体の半径方向外方に張り出した外形を成す張出し部と、前記張出し部を前記ケーシング本体に対して所定の位置で軸方向に摺動不能に固定する固定手段とを備え、
    前記張出し部は、同径状に拡径した同径拡径部と、前記同径拡径部に削孔方向先側で連設し、削孔方向に向かって傾斜状に縮径した傾斜縮径部とで構成されており、
    前記固定手段は、前記張出し部の削孔方向後側に連設された固定用筒部の内周面と、前記ケーシング本体の外周面の境界を跨いで形成され、削孔方向に垂直に貫通した差込み孔と、別体の差込み軸で構成され、前記差込み孔に前記差込み軸が差し込まれると固定され、前記差込み軸が抜き取られると前記張出し部に対して前記ケーシング本体が摺動可能な状態になり、
    前記ケーシング本体の掘進作業中、前記張出し部が前記ケーシング本体に固定されたときに前記張出し部が埋設され、前記張出し部が摺動可能な状態にされたときに前記ケーシング本体は前記張出し部に対して摺動しながら下降し、
    前記ケーシング本体が引上げられるときに、前記張出し部が前記押上げ管に当たって押し上げられるまでは留め置かれることを特徴とする地盤補強工法
  2. 請求項1に記載した地盤補強工法において、
    差込み孔を構成するケーシング本体側の凹部はその他より肉厚の有る部位に形成されていることを特徴とする地盤補強工法
  3. 請求項1または2に記載した地盤補強工法において、
    張出し部が鋳物で形成されていることを特徴とする地盤補強工法
  4. 請求項1から3のいずれかに記載した地盤補強工法において、
    ケーシング本体の先端部は、削孔方向に向かって傾斜状に縮径した管状テーパ部と、その削孔方向先側に連設された中実のビット部とで構成されており、前記管状テーパ部に吐出し孔が設けられていることを特徴とする地盤補強工法
  5. 請求項1からのいずれかに記載した地盤補強工法において、
    ケーシング本体の先端部は、削孔進行時の正回転では連れ回転し、逆の引抜き後退時の負回転では前記ケーシング本体から分断されるものであり、
    前記分断口からスラリー状の固化材が吐出されることを特徴とする地盤補強工法
  6. 地盤に注入された固化材の固化より柱状杭を造成することで地盤を補強する地盤補強工法において、
    削孔方向を軸方向とする筒状ケーシング本体と、前記ケーシング本体に外嵌され、前記ケーシング本体の半径方向外方に張り出した外形を成す張出し部とを備え、前記張出し部は、同径状に拡径した同径拡径部と、前記同径拡径部に削孔方向先側で連設し、削孔方向に向かって傾斜状に縮径した傾斜縮径部とで構成されており、前記ケーシング本体に対して軸方向に摺動可能で、且つ適宜所定の位置に固定されるよう構成されている地盤補強用ケーシングを使用して削孔し、
    その孔に固化材を注入した後、前記固化材が固化完了する前に、曲げ補強用鋼管を造成する柱状杭と同軸状になるように差し込むことを特徴とする地盤補強工法
  7. 請求項6に記載した地盤補強工法において、
    曲げ補強用鋼管が天端調整キャップで、その軸方向天側が閉塞されており、
    前記天端調整キャップには、半径方向外方に拡径した天端基準面と、前記天端基準面を貫通して管内と連通させる空気口が設けられていることを特徴とする地盤補強工法
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