JP6628663B2 - リニューアル用確認具 - Google Patents

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Description

本発明は、火災報知設備をリニューアルする際に、火災受信機の扉における丁番の位置を確認するため等に用いられるリニューアル用確認具に関するものである。
従来、建物内に設置された火災感知器と電源兼信号線を介して接続され、火災感知器が火災を検出すると火災警報を行う火災受信機が、建物の防災センターに設けられている(例えば、特許文献1)。
このような火災受信機は、製造年数が古くなって補修用部品の保有期限が過ぎると、新規火災受信機への交換(リニューアル)を行う対象となる。
火災受信機は種々の形態で建物内に設置されているが、火災受信機の筐体が他の機器と並設された列盤になっている場合には、火災受信機だけを引き抜くことは困難である。また、火災受信機が壁面等に埋め込まれている場合には、火災受信機を取り外すために建築工事を要する。さらに、放送機器等の他の機器が火災受信機に内蔵されている学校盤のような場合には、他の機器を交換せずに火災受信機だけを交換するように希望されることが多い。
そこで、上記のように交換し難い状態で設置された火災受信機をリニューアルする際には、筐体内部の古い内部部品を取り外し、筐体をそのまま利用して内部に新規の火災受信機を設置することが考えられる。近年の火災受信機は小型化された機種も多く、そのような機種の火災受信機は古い火災受信機の筐体内に設置することができる。
特開2009−245259号公報
ところで、新規の火災受信機には正面に表示パネルや操作部が設けられており、使用時に外部に露出していなければならない。しかしながら、既設の古い火災受信機の前面扉には、通常は適切な位置に扉開口部が設けられてない。このため、筐体を再利用しても既設の前面扉は再利用できないことから、適切な位置に扉開口部を設けた新規の前面扉に交換する必要がある。
既設の火災受信機の前面扉は筐体との間に丁番を設けて取り付けられている。従来、筐体と前面扉は製造委託先へ外注することが一般的であり、リニューアル前である既設の火災受信機における筐体の丁番取付け位置は設計図により定められた設計仕様により製造委託先で製造されたものである。しかし、製造年数が古い火災受信機では、前面扉との現物合わせによって丁番が筐体に取り付けられて、丁番の取付け位置が設計図の位置からずれている場合がある。また、既設の火災受信機が特殊仕様であり、丁番の位置が通常と異なる場合もある。
リニューアルにより既設の前面扉を交換する際に筐体の丁番の取付け位置が設計仕様の位置からずれていると、設計仕様通りの丁番位置で製造した新規の前面扉を取り付けることができない。そのため、既設の火災受信機が設置されている現場へ扉の製造委託先の社員が出向き、筐体における丁番の取付け位置を採寸して個々の新しい前面扉を製造しなければならず、火災受信機のリニューアルのために多くの時間とコストを要している。
本発明は、リニューアルの際に火災受信機等の扉の交換を容易に行うことを課題とする。
本発明は、上述した課題を解決するためのものであり、以下の構成を有する。
なお、上下、横等の方向はリニューアル用確認具を使用する状態での方向を示す。
(1)本発明は、対筐体当接板と、当該対筐体当接板から所定の間隔を有して設けられた突出量確認板を備え、前記対筐体当接板は、縦幅が横幅より大きく、横幅の方向には側端部と、上端又は下端から所定の距離に側端部より切り欠いた丁番位置切欠部を有し、前記突出量確認板は、縦幅が横幅より大きいリニューアル用確認具である。
本発明によって、火災受信機のリニューアルの際に設計仕様通りの前面扉を既設の筐体に取り付けることができるか確認できる。
(2)また、本発明は、前記丁番位置切欠部は縦方向に複数設けられている(1)に記載のリニューアル用確認具である。
本発明によって、複数の既設の丁番に対して同時に位置を確認することができる。
(3)また、本発明は、前記対筐体当接板と前記突出量確認板の間に接続中板を有し、一枚の板を折り曲げた形状である(1)又は(2)に記載のリニューアル用確認具である。
本発明によって、単純な構造で製造しやすいリニューアル用確認具が得られる。
(4)また、本発明は、前記丁番位置切欠部の側端と前記突出量確認板の側端は、幅方向で同じ位置である(1)乃至(3)のいずれかのリニューアル用確認具である。
本発明によって、既設の筐体に設けられた逆コの字状の筐体側丁番について確認することができる。
(5)また、本発明は、前記突出量確認板の側端は、縦方向の前記丁番位置切欠部から外れた位置では前記丁番位置切欠部の側端から幅方向に突出している(4)のリニューアル用確認具である。
本発明によって、突出している部分の辺で筐体側丁番を取り囲むため、筐体側丁番の上下位置を確認しやすい。
(6)また、本発明は、上部用丁番位置確認具と下部用丁番位置確認具からなる(1)乃至(5)のいずれかのリニューアル用確認具である。
本発明によって、火災受信機の中段付近で筐体と前面扉の間にケーブルが配置されていても、容易にケーブルを避けて確認作業を行うことができる。
(7)また、本発明は、火災受信機のリニューアルの際に、既設の火災受信機の筐体に固定された筐体側丁番の位置を確認する丁番位置確認方法であって、前記火災受信機の前面扉を開けるか、又は前面扉を丁番の部分で取り外し、前記請求項1乃至6のいずれかに記載されたリニューアル用確認具を前記筐体側丁番に当接させ、前記丁番位置切欠部に、前記筐体側丁番を嵌め込むように試み、前記筐体側丁番の位置を確認する丁番位置確認方法である。
本発明によって、確認作業者は、簡単に筐体側丁番の位置が設計仕様通りであるか確認できる。
本発明によって、確認作業者は、簡単に筐体側丁番の位置が設計仕様通りであるか確認でき、設計仕様による前面扉を用いることができるのか、採寸して前面扉を特別に製造しなければならないのかを判断することができる。
リニューアル対象となる既設の火災受信機100を示す図。 筐体101内に新しい火災受信機1を取り付けた状態を示す図。 前面扉102を取り外した状態での筐体101の上面図。 本発明の実施例1における丁番位置確認具5を示す図。 本発明の実施例1における筐体側丁番103aの位置を確認している状況を示す図。 本発明の実施例1における筐体側丁番103aの位置を確認している状況を示す水平断面図。 本発明の実施例2における丁番位置確認具。 本発明の実施例3における筐体側丁番103aの位置を確認している状況を示す図。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形が行われてもよい。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
なお、以下においては、火災受信機を設置した状態での方向と丁番位置確認具を使用する際の方向で上下左右及び前後を記述する。
まず、本発明であるリニューアル用確認具の説明に先立って、本発明の使用対象となる火災受信機の構成とリニューアルについて説明する。
<リニューアル対象となる既設の火災受信機100>
図1は、リニューアル対象となる既設の火災受信機100を示す。図1(a)は、筐体101と、開いた状態の前面扉102を左斜め上方から見た状態を示す。また、図1(b)は、図1(a)の部分拡大図である。リニューアル前の既設の火災受信機100は、筐体101、前面扉102と、筐体101に前面扉102を開閉可能に設置する丁番103、及び筐体101内部に設けられた内部部品104等によって構成される。前面扉102には操作パネルや表示装置等が取り付けられており、筐体101の内部部品104とケーブル105(図示せず)で接続されている。図1(a)では、前面扉102に操作パネルや表示装置等の裏板102aが示されている。
前面扉102は、その側部において丁番103により筐体101に接続され、必要に応じて開閉が可能である。本実施形態の火災受信機100では、丁番103は裏丁番であり、上から順に上段、中段、下段の3カ所に設けられている。図1(b)は、上段における丁番103の部分拡大図である。本実施形態の丁番103は筐体101側に設けられた概略逆コの字状の強度が高い筐体側丁番103aと、前面扉102側に設けられた扉側丁番103dから構成される。
<リニューアル時>
図2は、筐体101内に新しい火災受信機1を取り付けた状態を示す。図2(a)では、左側に、右斜め上方から見た、新しい火災受信機1を内部に設置した筐体101を、右側に、筐体101に取り付ける前の新規の前面扉2を示す。図2(b)は、図2(a)における上段に固定された筐体側丁番103aの部分拡大図である。筐体側丁番103aは、屈曲板103bとヒンジピン103cから構成される。
なお、筐体101の上面を筐体上面101a、右面を筐体右面101b、前面を筐体前面101cと呼び、筐体前面101cの開口部を前面開口部101dと呼ぶ。
図2(a)に示すように、リニューアルの際には、既設の火災受信機100の筐体101が再利用される。筐体101からは既設の内部部品104と既設の前面扉102が取り外されている。そして、図2(a)に示すように、筐体101の内部には、新規の火災受信機1と、火災受信機1を固定するためのリニューアル用中板11と、館内の火災感知器等に繋がる配線束12と、配線束12の配線を新規の火災受信機1に接続するコネクター13等が設置されている。
既設の前面扉102は丁番103の部分で取り外され、図2(a)の右側に示す新規の前面扉2に交換される。筐体101に設置されている既設の丁番103は、図2(b)に拡大して示す筐体側丁番103aのみ再利用される。そして、筐体側丁番103aには、図2(a)に示す新規の前面扉2に設けられた扉側丁番21が取り付けられる。新規の前面扉2には扉開口部22が開口しており、新規の火災受信機1の表示パネル14等を、前面扉2を閉めた状態で操作することができる。
<丁番103>
図2に示すように、既設の筐体101には、前面開口部101dの右側で上段、中段、下段の三箇所に筐体側丁番103aが配置されて固定されている。なお、扉側丁番21も新規の前面扉2に固定されており、扉側丁番21を筐体側丁番103aに接続することにより扉の開閉機能を保ちながら前面扉2が保持される。本実施形態の丁番103の場合は、図2(b)に拡大して示したヒンジピン103cを筒形状の扉側丁番21に差し込むことにより、前面扉2が取り付けられる。実施の形態においては、固定は溶接により行われている。
図3は、前面扉102を外した状態での筐体101の上面図である。図3(a)の右下には筐体側丁番103aが記載されており、図3(b)はこの部分の拡大図である。図3(b)に示すように、筐体側丁番103aは、屈曲板103bとヒンジピン103cから構成されている。図3では屈曲板103bの後部は筐体上面101aに隠れており、点線で示している。また、前面開口部101dの周囲における筐体101の内側には補強板106が設けられており、筐体側丁番103aは屈曲板103bの後部で溶接により筐体101に固定されて高い強度を有している。
筐体側丁番103aは、金属の厚板を2カ所で折り曲げた屈曲板103bと、その先端に設けられたヒンジピン103cにより形成され、高い強度を有する。筐体101への取付け状態で上方から見ると、屈曲板103bは、逆コの字の形状をしている。前面扉2,102を開けた際には前面扉2,102の右端が逆コの字が形成する凹部の中に入り込み、前面扉2,102の端部が筐体101や筐体側丁番103aと干渉しない。
既設の火災受信機100の筐体101に、新規の前面扉2を取り付けることができるか否かは、筐体101に固定されている筐体側丁番103aの位置により決まる。そこで、次に筐体側丁番103aの位置について説明する。
<上下方向における筐体側丁番103aの位置>
図2に示すように、本実施形態では対象となる筐体101に、筐体側丁番103aが上段、中段、下段の位置で設けられている。図2において、z1は、筐体上面101aから筐体側丁番103aの屈曲板103bの上端までの距離、z2は、上段の筐体側丁番103aの屈曲板103bの上端と中段の筐体側丁番103aの屈曲板103bの上端までの間隔、z3は、中段の筐体側丁番103aの屈曲板103bの上端と下段の筐体側丁番103aの屈曲板103bの上端までの間隔を示す。
設計仕様どおりの位置に扉側丁番21が設けられた新規の前面扉2を、筐体101に取り付けることができるためには、筐体101のz1,z2,z3の値が設計仕様通りになっていなければならない。また、前面扉2を正しい位置に取り付けるためには、筐体101の上面と新規の前面扉2の上面が揃った状態で、各筐体側丁番103aの位置が対応する扉側丁番21の位置と一致していなければならない。
<左右方向における筐体側丁番103aの位置>
図3(b)に示すように、筐体側丁番103aのヒンジピン103cは筐体右面101bより左側の位置にある。設計仕様どおりの新規の前面扉2を正しい位置に取り付けるためには、筐体側丁番103aのヒンジピン103cの中心軸が筐体右面101bからの距離xが設計仕様の値になっているか、事前に確認する必要がある。丁番103は既製品であり形状が変わることはないため、図3(b)のx+x0の値を調べればxが設計仕様の通りであるか確認できる。
<前後方向における筐体側丁番103aの位置>
図3(b)に示すように、筐体側丁番103aのヒンジピン103cは筐体前面101cから突出した位置にある。設計仕様どおりの新規の前面扉2を正しい位置に取り付けるためには、ヒンジピン103cの中心軸の、筐体前面101cからの前方向への距離yが設計仕様の値であるか、事前に確認する必要がある。そして、図3(b)のy+y0の値を調べればxが設計仕様の通りであるか確認できる。
発明のリニューアル用確認具である丁番位置確認具は、上記のx、y、zが設計仕様の値であるかを確認するために用いられる。以下に、本発明のリニューアル用確認具である丁番位置確認具について説明する。
図4は、本発明の実施例1における丁番位置確認具5を示す。図4(a)は、丁番位置確認具5を右斜め上方から見た図であり、図4(b)は図4(a)における丁番位置確認具5の上部拡大図である。実施例1の丁番位置確認具5は、一枚の鋼板を折り曲げて形成され、全体として上下方向に長い形状をしている。上下方向の長さは筐体101及び前面扉2における上下方向の長さと等しい。図4(b)に拡大して示すように、実施例1の丁番位置確認具5は、後面の対筐体当接板51と前面の突出量確認板52、その間を左方において繋ぐ接続中板53からなる。
対筐体当接板51の上下方向の縦幅は左右方向の横幅より大きく、対筐体当接板51には、図4において右側で側端部となる当接板右辺511に、縦方向の三箇所で丁番位置切欠部512が設けられている。丁番位置切欠部512は、対筐体当接板51の上端である当接板上辺517又は下端から所定の距離に設けられている。この所定の距離は、新規の前面扉2における扉側丁番21の位置に対応している。また、丁番位置切欠部512同士の間隔も所定の間隔であり、この所定の間隔も、新規の前面扉2における扉側丁番21の位置に対応している。図4(b)に示すように、丁番位置切欠部512は、左方へ向かって方形に切れ込んでおり、丁番位置切欠部上辺513、丁番位置切欠部左辺514、丁番位置切欠部下辺515によって囲まれている。
図4(a)に示すように、突出量確認板52は、縦幅が横幅より大きく、対筐体当接板51と所定の間隔を有して平行に設けられている。この所定の間隔は、新規の前面扉2における扉側丁番21の位置に対応している。そして、対筐体当接板51より横幅が小さく、確認板右辺521に、対筐体当接板51と同じ上下位置の三箇所で確認板切欠部522が設けられている。図4(b)に示すように、確認板切欠部522は丁番位置切欠部512と同様に方形をしており、確認板切欠部上辺523、確認板切欠部左辺524、確認板切欠部下辺525によって囲まれている。突出量確認板52の側端は、縦方向で丁番位置切欠部512に対応する位置では確認板切欠部左辺524により丁番位置切欠部512の側端である丁番位置切欠部左辺514と幅方向で同じ位置である。また、縦方向の丁番位置切欠部512から外れた位置では、丁番位置切欠部512の側端の位置にある確認板切欠部左辺524から幅方向に突出して確認板右辺521となっている。また、突出量確認板52の確認板右辺521までの左右幅が対筐体当接板51の当接板右辺511までの左右幅より小さいために、確認板切欠部522の左右幅は丁番位置切欠部512の左右幅よりも小さくなっている。
<丁番位置確認具5の寸法>
実施例1の丁番位置確認具5の各寸法について、図4とともに図2に記載したz1,z2,z3により説明する。図4に示す丁番位置確認具5の対筐体当接板51において、上端から上段の丁番位置切欠部上辺513までの距離は、設計仕様での筐体上面101aから上段の筐体側丁番103aにおける屈曲板103bの上辺までの距離であるz1と等しい。また、上段の丁番位置切欠部上辺513から、中段の丁番位置切欠部上辺513までの距離は、設計仕様での上段の筐体側丁番103aの上辺から中段の筐体側丁番103aの上辺までの距離であるz2と等しい。さらに、中段の丁番位置切欠部上辺513から、下段の丁番位置切欠部上辺513までの上下方向の大きさは、設計仕様での中段の筐体側丁番103aの上辺から下段の筐体側丁番103aの上辺までの距離であるz3と等しい。また、各丁番位置切欠部512の丁番位置切欠部上辺513から丁番位置切欠部下辺515までの幅は筐体側丁番103aの屈曲板103bにおける上下の幅と等しい。
実施例1の丁番位置確認具5において、当接板右辺511から丁番位置切欠部左辺514までの切欠部の深さは、設計仕様のヒンジピン103cの左右位置であるxに、ヒンジピン103cから屈曲板103bの左面までの距離x0を足した距離であるx+x0と等しい(図3参照)。
また、実施例1の丁番位置確認具5において、当接板後面516から確認板前面526までの距離y1は、設計仕様のヒンジピン103cの前後位置であるyに、ヒンジピン103cから屈曲板103bの前面までの距離y0を足した距離y+y0と等しい(図3,6参照)。
<丁番位置確認具5による丁番103の位置確認方法>
確認作業者は、実施例1の丁番位置確認具5を使用して、リニューアル前の既設の火災受信機100における筐体側丁番103aの位置を確認する。図5は、本発明の実施例1における、筐体側丁番103aの位置を確認している状況を示す。図5(a)は、既設の火災受信機100に丁番位置確認具5を使用する状況の全体図である。筐体101内部や前面扉102における操作パネルや表示装置等の裏板102aの記載は省略している。また、図5(b)は図5(a)における上段の丁番103近傍の部分拡大図である。
確認作業者は、まず、前面扉102を丁番103の部分で取り外すか、図5(a)のように火災受信機100の前面扉102を開けて、丁番103を露出させる。そして、丁番位置確認具5を筐体側丁番103aに当接させる。このとき、図4に示す丁番位置切欠部512と確認板切欠部522に、筐体側丁番103aを嵌め込み、切欠部側部である丁番位置切欠部左辺514と確認板切欠部左辺524を筐体側丁番103aの屈曲板103bに当接させるように試みる。そして、対筐体当接板51の側端部である当接板右辺511が筐体右面101bに、上端部が筐体101の端部である筐体上面101aと面一に揃うか、突出量確認板52における確認板前面526の位置が屈曲板103bの前面と揃うかを確認して、筐体側丁番103aの上下位置、前後位置、左右位置が設計仕様通りであるかを確認する。
図6は、本発明の実施例1における筐体側丁番103aの位置を確認している状況を示す水平断面図であり、図6(a)は、筐体側丁番103aに丁番位置確認具5を接触させる前の状態を示す。筐体101の内部の構成及び既設の前面扉102は記載を省略している。図6(b)は丁番位置確認具5を確認位置までスライドさせた状態を示す。図6(a)と同様に、筐体101の内部の構成及び既設の前面扉102は記載を省略している。また、図6(c)は、火災受信機100の筐体101に対して、丁番位置確認具5を接触させ確認位置までスライドさせた状態を、左斜め上方から見た図である。図6(c)では、丁番位置確認具5と筐体101の下部、及び筐体101内部の古い内部部品104は記載を省略している。
図6(a)において、x+x0、y+y0は図3で示した値である。また、丁番位置確認具5において、当接板右辺511と丁番位置切欠部左辺514との距離をx1とし、当接板後面516から確認板前面526までの距離をy1とする。丁番位置確認具5はx1が設計仕様のx+x0の値となり、y1が設計仕様のy+y0の値となるように形成される。
<上下位置z>
各筐体側丁番103aの位置が設計仕様どおりであれば、丁番位置確認具5に図6(b)のように筐体側丁番103aがはまり込んで、三箇所すべての筐体側丁番103aにおいて、屈曲板103bの左面と丁番位置切欠部左辺514が接触する。さらに、当接板右辺511が筐体右面101bと面一になり、確認板前面526と屈曲板103bの前面が面一になり、また図6(c)のように当接板上辺517と筐体上面101aが面一になる。丁番位置確認具5がこのような確認位置になれば、筐体側丁番103aが設計仕様の位置に固定されていることが確認される。
なお、前面扉102を筐体101から取り外した上で、丁番位置確認具5により確認することもできる。
もしも、丁番位置確認具5の丁番位置切欠部512に筐体側丁番103aが三箇所同時に嵌まらない場合は、z2またはz3のいずれかが設計仕様と異なっている。また、当接板上辺517が筐体上面101aと面一にならない場合は、z1が設計仕様と異なっている。
<左右位置x>
また、当接板右辺511が筐体右面101bと面一にならない場合は、三箇所の筐体側丁番103aのいずれかが左右方向にずれていることが判る。この場合、三箇所いずれかの筐体側丁番103aにおいて、xが設計仕様と異なっている。ここで、扉の外側から目視することによって、三箇所ある丁番位置切欠部左辺514のうちのいずれかが、屈曲板103bの左面と当接していない場合も左右方向にずれていることが判る。このときも、三箇所いずれかの筐体側丁番103aにおいて、xが設計仕様と異なっている。
実施例1における丁番位置確認具5は直接的にxを確認せず、前述のように丁番103は既製品であるためにx+x0=x1であることを確認して、xが設計仕様通りであるか間接的に確認する。
<前後位置y>
さらに突出量確認板52の確認板前面526と筐体側丁番103aの屈曲板103b前面が面一でない場合は、該当する筐体側丁番103aは前後方向にずれている。この場合、該当する筐体側丁番103aにおいてyが設計仕様と異なっている。そして前後位置についても、丁番位置確認具5は直接的にyを確認せず、前述のように丁番103は既製品であるためにy+y0=y1であることを確認して、yが設計仕様通りであるか間接的に確認する。
実施例1の丁番位置確認具5には、図4に示す確認板切欠部522が設けられている。そのため、確認板切欠部522にはまり込んだ筐体側丁番103aは、屈曲板103bの前面を確認板切欠部上辺523、確認板切欠部左辺524、確認板切欠部下辺525に囲まれることにより、上辺、左辺、下辺の3方向から面一であることを容易に確認することができる。図6(a),(b)に示すように、屈曲板103bの角が丸くなっている筐体側丁番103aでは、実施例1の丁番位置確認具5を用いると特に確認しやすい。
<丁番位置確認具5による確認後>
すべての筐体側丁番103aにおいて、屈曲板103bの左面が丁番位置切欠部左辺514に接し、当接板上辺517が筐体上面101aと面一になり、当接板右辺511が筐体右面101bと面一になり、突出量確認板52の確認板前面526が筐体側丁番103aの屈曲板103b前面と面一となることを確認作業者が確認できれば、筐体側丁番103aの上下位置、前後位置、左右位置が設計仕様通りであるため、設計仕様により製造した前面扉をリニューアル現場に搬送する。
一方、いずれかの筐体側丁番103aの位置がずれており、筐体側丁番103aの上下位置、前後位置、左右位置が設計仕様通りでないことが判った場合には、製造委託先を改めて現場に派遣し、筐体側丁番103aの取付け位置を採寸して新規の前面扉を製造する。
図7に、本発明の実施例2における丁番位置確認具6を示す。実施例2における丁番位置確認具6は突出量確認板62に切欠部がなく、実施例1における丁番位置確認具5における確認板右辺521を確認板切欠部左辺524の位置に揃えたものである。丁番位置切欠部612の側端である丁番位置切欠部左辺614と突出量確認板62の側端である確認板右辺621は、幅方向である左右方向で同じ位置となっている。そのため、丁番位置切欠部左辺614が筐体側丁番103aに当接すると、確認板右辺621も筐体側丁番103aに当接する。
丁番位置確認具6による丁番103の位置確認方法は実施例1の丁番位置確認具5と同様である。しかし、実施例1の丁番位置確認具5と比べて、実施例2における丁番位置確認具6は突出量確認板62の左右幅が短いため、既設の前面扉の突起物等に当たりにくい。また、突出量確認板62に切欠部がないため製造が容易である。
図8に、本発明の実施例1における筐体側丁番103aの位置を確認している状況を示す。既設の火災受信機100では、筐体内部と前面扉102の間にケーブル105が設けられている。図8に示すようにケーブル105が筐体101の上下方向の中程で前面扉102側に渡っている場合には、実施例1,2のように上下方向に長い丁番位置確認具5,6では確認作業を行い難い。実施例3では丁番位置確認具7を上部用確認具71と下部用確認具72の2つに分けた構成とする。
実施例3では、上部用確認具71は2つの丁番位置切欠部712と2つの確認板切欠部722を有して上段と中段の筐体側丁番103aの位置を確認する。また、下部用確認具72は1つの丁番位置切欠部712と1つの確認板切欠部722を有して、下段の筐体側丁番103aの位置を確認する。この構成では中段と下段の筐体側丁番103aの間隔を直接的に確認できないが、筐体の下端と下部用確認具72の下端が揃うか確認することによって、下段の筐体側丁番103aの上下方向位置が設計仕様の通りであるか確認することができる。
<その他の実施例>
上記の実施例3では上部用確認具71を上段と中段の筐体側丁番103a確認用とし、下部用確認具72を下段の筐体側丁番103a確認用としたが、上部用確認具を上段の確認用として切欠部を1段設け、下部用確認具を中段、下段の確認用として切欠部を2段設けても良い。また、上部用確認具を上段と中段の確認用として切欠部を2段設け、下部用確認具を中段と下段の確認用として切欠部を2段設けても良い。
さらに、筐体側丁番103aの上段、中段の間隔と、中段と下段の間隔が同じ設計仕様である場合には、2段の切欠部を有した丁番位置確認具によって上段と中段を確認し、さらに中段と下段を確認することができる。この場合、中段と下段に適用した際の丁番位置確認具の下端が筐体の下端と揃うように、丁番位置確認具を形成する。
なお、上記の実施例では上段、中段、下段の3つの丁番103を用いた火災受信機について説明したが、上段と下段だけの丁番103を有した火災受信機では、実施例1,2においては中段の切欠部が無くてもよい。
さらに、対筐体当接板51と突出量確認板52の間の接続中板53に代えて、木製の棒材等をネジや接着剤で固定してもよい。
また、本発明は、図3,6に記載した逆コの字状の屈曲板103bを有する丁番だけでなく、種々の丁番を有した筐体に適用することができる。
100 火災受信機(既設)、101筐体(既設)、101a 筐体上面、101b 筐体右面、101c 筐体前面、101d 前面開口部、102 前面扉(既設)、102a 裏板、103 丁番、103a 筐体側丁番、103b 屈曲板、103c ヒンジピン、103d 扉側丁番、104 内部部品、105 ケーブル、106 補強板、1 火災受信機(新設)、11 リニューアル用中板、12 配線束、13 コネクター、14 表示パネル、2 前面扉(新設)、21 扉側丁番、22 扉開口部、5 丁番位置確認具、51 対筐体当接板、511 当接板右辺、512 丁番位置切欠部、513 丁番位置切欠部上辺、514 丁番位置切欠部左辺、515 丁番位置切欠部下辺、516 当接板後面、517 当接板上辺、52 突出量確認板、521 確認板右辺、522 確認板切欠部、523 確認板切欠部上辺、524 確認板切欠部左辺、525 確認板切欠部下辺、526 確認板前面、53 接続中板、6 丁番位置確認具、61 対筐体当接板、611 当接板右辺、612 丁番位置切欠部、614 丁番位置切欠部左辺、62 突出量確認板、621 確認板右辺、7 丁番位置確認具、71 上部用確認具、72 下部用確認具、712 丁番位置切欠部、722 確認板切欠部

Claims (7)

  1. 対筐体当接板と、当該対筐体当接板から所定の間隔を有して設けられた突出量確認板を備え、
    前記対筐体当接板は、縦幅が横幅より大きく、横幅の方向には側端部と、上端又は下端から所定の距離に側端部より切り欠いた丁番位置切欠部を有し、
    前記突出量確認板は、縦幅が横幅より大きい
    リニューアル用確認具。
  2. 前記丁番位置切欠部は所定の間隔で縦方向に複数設けられている
    請求項1に記載のリニューアル用確認具。
  3. 前記対筐体当接板と前記突出量確認板の間に接続中板を有し、一枚の板を折り曲げた形状である
    請求項1又は2に記載のリニューアル用確認具。
  4. 前記丁番位置切欠部の側端と前記突出量確認板の側端は、幅方向で同じ位置である
    請求項1乃至3のいずれかのリニューアル用確認具。
  5. 前記突出量確認板の側端は、縦方向の前記丁番位置切欠部から外れた位置では前記丁番位置切欠部の側端から幅方向に突出している
    請求項4のリニューアル用確認具。
  6. 上部用確認具と下部用確認具からなる
    請求項1乃至5のいずれかのリニューアル用確認具。
  7. 火災受信機のリニューアルの際に、既設の火災受信機の筐体に固定された筐体側丁番の位置を確認する丁番位置確認方法であって、
    前記火災受信機の前面扉を開けるか、又は前面扉を丁番の部分で取り外し、
    前記請求項1乃至6のいずれかに記載されたリニューアル用確認具を前記筐体側丁番に当接させ、
    前記丁番位置切欠部に、前記筐体側丁番を嵌め込むように試み、前記筐体側丁番の位置を確認する
    丁番位置確認方法。
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